JP2003223455A - 情報記録編集装置及び情報記録媒体 - Google Patents

情報記録編集装置及び情報記録媒体

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JP2003223455A JP2002021498A JP2002021498A JP2003223455A JP 2003223455 A JP2003223455 A JP 2003223455A JP 2002021498 A JP2002021498 A JP 2002021498A JP 2002021498 A JP2002021498 A JP 2002021498A JP 2003223455 A JP2003223455 A JP 2003223455A
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清詞 鈴木
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義一 渡邊
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雅巳 小出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一枚の情報記録媒体の多目的利用を可能とし
て情報記録媒体の汎用性を高めるとともに、安定確実な
再生がなされるようにする。 【解決手段】 光ディスク記録編集装置1は、光ディス
ク20に記録されているコンテンツ情報を光ディスクド
ライブ2の光ピックアップ12で読み取り、そのコンテ
ンツ情報の一般的な再生に用いられる第1のインデック
スとは別にコンテンツ情報の検索、編集等の具体的用途
を考慮した1又は2以上の第2のインデックスをコント
ローラ17により作成して、その作成された第2のイン
デックスを光ディスク20に記録させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク、光
磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、メモリカー
ド等、主にAVシステム、AV編集システムやコンピュ
ータシステムの中で利用されるビデオデータやオーディ
オデータを含むデータを記録再生可能な情報記録編集装
置及び情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ関連技術や情報技術
の進展に伴い、様々な情報が電子化されており、映像や
音声の情報も電子化されて電子情報として流通してい
る。このような文章、映像或いは音声などを構成する電
子情報や作品の内容自体は一般にコンテンツと呼ばれて
いる。そのコンテンツを記録し得る媒体(情報記録媒
体)には、光ディスク(CD,DVD)、光磁気ディス
ク(MO)、磁気ディスク(HD,FD,LS120,
ZIP)、磁気テープ、メモリカード(RAM,RO
M)等があるが、広く利用されているものとしては、C
D−DA,DVD−Video,Video−CDなど
がある。
【0003】こうしたコンテンツの情報記録媒体には、
映像情報(ビデオデータ、映像データともいう)や音声
情報(オーディオデータ、音声データともいう)という
コンテンツを構成する電子情報(以下「コンテンツ情
報」という)の他にも、電子情報を再生する際の便宜か
ら各標準規格に沿った形で内部的に利用するためのデー
タが記録されている。このようなコンテンツを構成する
データそのものではなく、それを利用するためのデータ
をインデックスという。このインデックスは、電子情報
を再生する装置(再生装置)によって解釈され、ユーザ
が再生を部分的にスキップしたり、任意の箇所に記録さ
れているコンテンツを選択して再生させたり、コンテン
ツの再生順序を入れ替えたりするときに利用される。な
お、映像インデックス情報を記録する従来技術に関し
て、例えば、特開平11−288424号公報が挙げら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の情報記
録媒体は、インデックスが記録されていることによって
再生に便利な構成となっているが、コンテンツを記録す
る時にはインデックスをそれなりの手間をかけて作成し
た上で、付加しなければならない(オーサリング)。と
ころが、それなりの手間をかけているとはいっても、多
くの場合、インデックスを作成するときは、ごく一般的
に行われる比較的単純な再生しか考慮されてなく、記録
されているインデックスも、コンテンツの内容が反映さ
れていないし、その細部にまで踏み込んだ再生や編集に
は対応していないことが多かった。
【0005】こうした問題点に対し、インデックスを利
用しやすいように拡張して記録し、情報記録媒体の応用
範囲を拡大できるようにすることも考えられる。しか
し、そうすると、情報記録媒体は、汎用性が低下して既
に市場に流通している再生装置との互換性が確保しにく
くなったり、多くの再生装置で新たな情報記録媒体の再
生ができなくて停止やハングアップを引き起こしたりす
るという欠点が浮上してくる。例えば、DVD−Vid
eo Recording Formatでは、インデ
ックス機構を拡張しただけではなく、ファイルの配置に
関するファイルシステムも拡張しており、互換性の確保
を犠牲にしたアプローチを取っている。この発明は、上
記の問題点を解決するためになされたもので、情報記録
編集装置及び情報記録媒体において、一枚の情報記録媒
体の多目的利用を可能として情報記録媒体の汎用性を高
めるとともに、安定確実な再生がなされるようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、情報記録媒体に記録されているコンテ
ンツ情報を読み取る手段と、上記コンテンツ情報の一般
的な再生に用いられる第1のインデックスとは別にその
コンテンツ情報の検索、編集等の具体的用途を考慮した
1又は2以上の第2のインデックスを作成するインデッ
クス作成手段と、その手段により作成された上記第2の
インデックスを上記情報記録媒体に記録させる手段とを
設けた情報記録編集装置を特徴とする。この情報記録編
集装置は上記インデックス作成手段が、上記コンテンツ
情報に関連して第2のインデックスを自動的に作成する
ように構成されているとよい。また、いずれの情報記録
編集装置でも、上記インデックス作成手段が上記第2の
インデックスの少なくとも1つを上記第1のインデック
スを参照して作成するように構成されているとよい。
【0007】さらに、上記インデックス作成手段が、上
記第2のインデックスを可読なテキストデータで作成す
るように構成されているのが好ましい。さらにまた、い
ずれの情報記録編集装置でも、第2のインデックスのい
ずれか1つを選択する手段と、その手段により選択され
た上記第2のインデックスを編集する編集手段と、その
編集手段により編集された上記第2のインデックスに対
応して、上記記録されているコンテンツ情報を再生する
ように制御する手段とを設けたものが好ましい。そして
この発明は、コンテンツ情報とともに、そのコンテンツ
情報の一般的な再生に用いられる第1のインデックスが
記録され、かつ上記記録されているコンテンツ情報を再
生又は編集するための特定用途に用いられる1又は2以
上の第2のインデックスが記録されている情報記録媒体
を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、
情報記録媒体としてスパイラル状(螺旋状)のトラック
を有する光ディスクを例にとり、情報記録編集装置は光
ディスクドライブを例にとって説明する。図1は、この
発明による情報記録編集装置の実施の形態である光ディ
スク記録編集装置1の内部構成を示すブロック図であ
る。この光ディスク記録編集装置1は、光ディスクドラ
イブ2と、ホストコンピュータ3とを有して構成され、
光ディスクドライブ2とホストコンピュータ3とが外部
インターフェイス4を介して接続されている。光ディス
クドライブ2は、駆動モータ10と、粗動モータ11
と、光ピックアップ12と、制御手段13とを有して構
成されている。駆動モータ10は光ディスク20を回転
させるモータであり、内蔵するモータドライバにより駆
動される。粗動モータ11は光ピックアップ12を光デ
ィスク20の半径方向に移動させるモータである。光ピ
ックアップ12は従来公知の半導体レーザ光源から射出
させたレーザ光を光ディスク20に照射して記録されて
いる情報を読み取り、その反射光を信号処理部19に入
力する。
【0009】制御手段13は回転制御部14と、粗動モ
ータ制御部15と、ピックアップ制御部16とを有する
とともに、コントローラ17と、キャッシュメモリ18
及び信号処理部19を有している。回転制御部14は駆
動モータ10に内蔵されるドライバを制御して線速度又
は角速度が一定になるように光ディスク20の回転を制
御する。粗動モータ制御部15はレーザ光のスポットが
光ディスク20の目標とする箇所に位置するように粗動
モータ11の回転を制御し、ピックアップ制御部16は
光ピックアップ12の動作を制御する。コントローラ1
7は、CPU,RAM,レジスタ,プログラムを記録し
たROM,各種の設定に必要な情報を保持する不揮発性
RAMなどを内蔵し、制御手段13全体の動作を制御す
るとともに、光ディスク20に対するデータの記録の開
始、中断、再開等に必要な動作や光ディスク20のセッ
トや取り出し等に必要な動作を制御する。キャッシュメ
モリ18は光ディスク20に記録し、又は読み出してホ
ストコンピュータ3とで通信されるデータを記憶する手
段である。信号処理部19は光学系、受光素子等を内蔵
していて、光ピックアップ12から出力される反射光を
入力して光ディスク20に記録されているデータの再生
信号を出力し、ホストコンピュータ3から送信される光
ディスク20に記録するデータの書込み信号を光ピック
アップ12に出力する。
【0010】ホストコンピュータ3は、CPU21と、
RTCタイマ22と、ROM23と、RAM24とを有
し、ATAPIインターフェイス25と、エンコーダ2
6と、A/D変換部27と、D/A変換部28とを有し
ている。CPU21は、ROM23に記憶されているプ
ログラムにしたがってホストコンピュータ3の全体の動
作を制御する。RTCタイマ22は、実時刻を計測する
Real TimeClock(リアルタイムクロッ
ク)と、時間を計測するタイマとからなり、インデック
ス生成のトリガーを生成する手段である。ROM23は
CPU21の処理するプログラムや恒久的なデータを記
憶し、RAM24はCPU21の処理する一時的なデー
タ等を記憶する。ATAPIインターフェイス25は、
AT Attachment Packet Inte
rfaceの規格にしたがって光ディスクドライブ2と
のデータ通信を行う。エンコーダ26は動画を再生する
映像データ等を圧縮する。A/D変換部27は、外部か
ら入力する映像信号をアナログからデジタル信号への変
換(AD変換)を行い、D/A変換部28はデジタル信
号からアナログ信号への変換(D/A変換)に行う。こ
のA/D変換部27の処理は後述するアンテナやネット
ワークからの入力に対応して行われ、D/A変換部28
は後述する表示装置への出力に対応して行われる。
【0011】以上の光ディスクドライブ2と、ホストコ
ンピュータ3とは外部インターフェイス4を介してデー
タ通信を行うが、そのデータ通信は、ホストコンピュー
タ3からコマンドを発行し、そのコマンドを光ディスク
ドライブ2が受けることによって行われる。以上のよう
に構成された光ディスク記録編集装置1を利用して光デ
ィスク20に対して映像データ等のコンテンツ情報の読
み書きを行う情報記録編集システムは、図2に示すよう
な第1の情報記録編集システム30と、第2の情報記録
編集システム40とが考えられる。その図2は光ディス
ク記録編集装置1を利用した第1の情報記録編集システ
ム30と、第2の情報記録編集システム40のシステム
構成図を示したものである。第1の情報記録編集システ
ム30は、ユーザビリティ(使い勝手)がよく簡単に利
用できるようにしたもので、光ディスク記録編集装置1
と、リモコン(リモートコントローラ)31とを有し、
必要に応じて図に示すように表示装置32を有するよう
にするとよい。この第1の情報記録編集システム30で
は、光ディスク記録編集装置1がアンテナ,CATV
(cable television),ネットワーク
などのメディア33からビデオデータやオーディオデー
タを受信して入力し、所定の光ディスク20に記録する
ようになっている。リモコン31は遠隔から光ディスク
記録編集装置1に情報を入力して作動させる入力装置で
あり、表示装置32は入力されるデータの内容等を表示
する液晶ディスプレイ等の表示装置である。
【0012】第2の情報記録編集システム40は記録さ
れているコンテンツ情報の内容を考慮したコンテンツ情
報の詳細な編集及び検索操作が可能となるようにしたも
ので、光ディスク記録編集装置1と、キーボード・マウ
ス41とを有し、必要に応じて図に示すように表示装置
42を有するとよい。第2の情報記録編集システム40
の場合、光ディスク記録編集装置1は図示しないパーソ
ナルコンピュータ(PC)に内蔵され、そのパーソナル
コンピュータを通じてコンテンツ情報を入力し、光ディ
スク20に記録する。キーボード・マウス41は、その
パーソナルコンピュータに操作情報や指示情報を入力
し、後述するインデックスの選択手段、編集手段として
作動する。また、表示装置42は表示装置32と同様に
液晶ディスプレイなどからなり、入力されるデータの内
容等を表示する。
【0013】次に、光ディスク記録編集装置1の動作内
容について具体的に説明する。光ディスク記録編集装置
1は、例えば、上述した第1の情報記録編集システム3
0又は第2の情報記録編集システム40のような情報記
録編集システムにおいて利用されるが、いずれにおいて
も、光ディスクドライブ2のコントローラ17又はホス
トコンピュータ3のCPU21がインデックス作成手段
として作動し、後述する第1のインデックスと第2のイ
ンデックスを作成する。そして、光ディスクドライブ2
がホストコンピュータ3で作成されたコンテンツ情報と
第1のインデックスとを書込む書込み命令を処理して光
ディスク20に記録させ、これとは別に第2のインデッ
クスを書込む書込み命令を処理して、例えばコンテンツ
情報の記録動作中又は記録動作終了後の適当なタイミン
グにおいて記録させる。これにより、光ディスク20に
対し、コンテンツ情報とともに、第1のインデックスと
第2のインデックスとが記録されることになり、目的に
応じた複数のインデックスを記録することができるよう
になるので、一枚の光ディスク20の多目的利用が可能
となる。
【0014】この場合、第1のインデックスは既存の情
報記録再生装置による比較的単純な一般的な再生(選択
箇所の再生、選択箇所をスキップした再生、順序を入れ
替えた再生など)に用いられ、かつ必要に応じて既存の
情報記録再生装置との互換性を確保し得る内容のデータ
で作成する。すなわち、この第1のインデックスは、主
として光ディスクに記録されている映像を再生するため
に用いられる再生用インデックスであって、例えば、光
ディスク全体での各映像フレームの順番(チャプター)
などの情報が用いられる。
【0015】これに対し、第2のインデックスは記録さ
れているコンテンツ情報の検索、編集等の具体的用途を
考慮して作成し、例えば再生開始時刻(例えばグリニッ
ジ標準時)からの経過時間や再生フレーム数を表すデー
タ(例えばテキストデータ)で作成する。すると、光デ
ィスク20は、第1のインデックスを利用した従来から
行われている一般的な比較的単純な再生はもとより、第
2のインデックスを利用して、例えば再生開始時刻(例
えばグリニッジ標準時)からの経過時間や再生フレーム
数を検索キーに用いた検索、編集等の個別具体的な用途
を実現することができる。続いて、光ディスクドライブ
2のコントローラ17又はホストコンピュータ3のCP
U21がインデックス作成手段として作動する場合の処
理手順について図3のフローチャートを参照して説明す
る。以下の説明では、記録すべきコンテンツ情報として
映像データを例にとり、上述した第1の報記録編集シス
テム30のシステム構成を想定して説明する。なお、図
3及び後述する図4においてはステップをSと略記して
いる。
【0016】光ディスク記録編集装置1は、リモコン3
1から入力する情報により記録開始が指示されるとステ
ップ1に進み、光ディスク20に記録すべき映像データ
をエンコーダ26に送り込み、必要に応じて圧縮処理や
変換を行う。このステップ1を実行後ステップ2に進
み、コントローラ17(又はCPU21)がインデック
ス作成手段として作動し、記録すべき映像データのフレ
ーム数をカウントする。このカウントされたフレーム数
は後のステップ5でインデックスを自動的に記録する場
合のキーになる。また、映像データが表す場面の転換
(場面転換)などの検出も容易に行えるから、この場面
転換をフレーム数の代わりに又はフレーム数とともに検
出して、第2のインデックスを自動的に記録する場合の
キーにしてもよい。次に、ステップ3に進み、エンコー
ダ26から出力される映像データに第1のインデックス
を付加する。次に、ステップ4に進み、リモコン31か
ら第2のインデックス作成の指示入力が有るか否かを判
断し、その指示入力があればステップ5に進み、無けれ
ばステップ6に進む。ステップ5に進むと、コントロー
ラ17(又はCPU21)がインデックス作成手段とし
て作動し、ステップ2で作成している情報(映像データ
のフレーム数や、場面転換)から1又は2種類以上の第
2のインデックスを自動的に作成する。その後ステップ
6に進み、必要に応じてファイルシステムデータを作成
する。
【0017】さらに、続くステップ7では、以上の各ス
テップで作成されたデータ(圧縮、変換等された映像デ
ータと第1のインデックス、第2のインデックス、ファ
イルシステムデータ)が光ディスクドライブ2に送り込
まれ、キャッシュメモリ18を介して信号処理部19に
入力され、書込むべき規定の場所が指定されて光ディス
ク20に記録される。こうして、第1のインデックスと
ともに映像データが記録されることになる。また、ファ
イルシステムデータが更新又は追加されることになるた
め、光ディスク記録編集装置1以外のコンピュータシス
テムにおいて、光ディスク20を認識して、コンテンツ
情報を読み書きすることが可能になる。第2のインデッ
クスもこれらのデータとは別に記録されている。なお、
この第2のインデックスを記録する場所は、光ディスク
記録編集装置1の物理的な特性にも依存するが、できる
限り第2のインデックス専用に確保された場所であるの
が好ましい。
【0018】次いでステップ8に進み、リモコン31か
らの終了指示があるか否かを判断して終了指示があれば
ステップ9に進み、無ければステップ1に戻る。ステッ
プ9に進むと、ステップ8までの一連の動作全体に対す
るインデックス(例えば、記録されている映像のタイト
ル等)を第2のインデックスとして作成し、後続のステ
ップ10ではファイルシステムデータを作成する。そし
て、ステップ11に進むと、ステップ9で作成した第2
のインデックスと、ステップ10で作成したファイルシ
ステムデータとが光ディスクドライブ2に送り込まれて
光ディスク20に記録され、これをもって一連の処理が
終了する。以上のように、光ディスク記録編集装置1で
は、記録されているコンテンツ情報である映像データに
関連しそのフレーム数や場面転換を用いて第2のインデ
ックスを自動的に作成しているから(ステップ2,
5)、第2のインデックスを作成するのに要する余計な
手間が掛からない。したがって、光ディスク記録編集装
置1は、ユーザビリティの高いものとなっている。
【0019】続いて、光ディスク記録編集装置1によ
り、第1のインデックスを参照して1又は2以上の第2
のインデックスを作成する手順について、図4のフロー
チャートを参照して説明する。なお、以下の説明では図
3と共通するステップについては説明を省略乃至簡略化
する。処理がスタートすると、図3のフローチャートと
同様にしてステップ1からステップ8を実行後ステップ
12に進むと、コントローラ17又はホストコンピュー
タ3のCPU21がインデックス作成手段として作動
し、それまでに光ディスク20に記録した第1のインデ
ックスを参照して新たなインデックスを第2のインデッ
クスとして作成する。これは、主に再生用として記録し
ている第1のインデックスを第2のインデックスと共通
の基盤で扱えるような新たなインデックスに変換し、そ
の新たなインデックスを第2のインデックスとする処理
である。このステップ12を実行後ステップ9に進み、
ステップ9以降ステップ11までを図3のフローチャー
トと同様に実行して、ステップ12で作成した新たなイ
ンデックスである第2のインデックスと、ファイルシス
テムデータとが光ディスク20に記録される。
【0020】このようにして、第1のインデックスを第
2のインデックスと共通の基盤で扱えるような新たなイ
ンデックスに変換し、それを第2のインデックスとして
作成することにより、第1のインデックスにより得られ
る情報も第2のインデックスを利用し得る環境と同じ環
境内に取り込み、それ以降のプロセスで失われることな
く扱えるようになる。また、第2のインデックスを、第
1のインデックスを変換して作成できるということか
ら、光ディスク20に第1のインデックスさえ記録され
ていれば、その後の処理において第2のインデックスを
作成することができるようになる。したがって、光ディ
スク20が既存のあるいは非対応の情報記録編集装置で
作成されていても、第1のインデックスを参照して第2
のインデックスを作成することにより、複数のインデッ
クスを利用できるようになる。また、第1のインデック
スをやや乏しい動作環境下で暫定的に記録しておき、そ
の後の工程で第2のインデックスを記録することもで
き、情報記録編集装置の設計の自由度を向上させること
ができる。
【0021】ところで、上述した第2のインデックス
は、可読(肉眼で判読可能)なテキストデータで記述す
ることができる。例えば、図5に示す第2のインデック
ス60のようにして記述することができる。この第2の
インデックス60は、ボリューム名から作成したインデ
ックス60a(<VOLUME>NEW CINEM
A)と、ボリュームNOから作成したインデックス60
b(VOLUME01</VOLUME>)と、タイト
ルから作成したインデックス60c(<TITLE>N
EW CINEMA)と、タイトルのバージョンから作
成したインデックス60d(</TITLE><VER
>1.0</VER>)とを有し、そのほかに、再生開
始ポジションを示すインデックス60eと、各映像の場
面ごとの番号(C1〜C6)と開始時間とからなる複数
(6件)のインデックス60fとを有している。この第
2のインデックス60は、肉眼で判読可能なテキストデ
ータで記述されているので内容が理解しやすい。このた
め、第2のインデックス60を記録している光ディスク
20は、その種類の判別やインデックスの種類の判別を
素早く容易に行うことができる。
【0022】従来のインデックスの記録方式は、多くの
場合、バイナリデータのまま各種の情報を記録する方式
であったが、情報記録媒体の記録容量が増えて余裕があ
るようになってきたことから、様々な内容のインデック
スの生成及び記憶が実現する可能性が広がることにな
る。また、特に標準的なメタ言語MPEG(Motio
n Picture Experts Group)
や、XML(Extensible Markup L
anguage)などで記述したインデックスを記録す
ることにより、その情報記録媒体のコンピュータシステ
ムやネットワークシステム中の再利用を促進することが
できる。しかも、インデックスをテキストラインエディ
タ等で編集することも可能になるから、第1の情報記録
編集システム30のように、高価で複雑な専用システム
に依存せずに簡単に利用できる情報記録編集システムで
も、インデックスを編集し得る可能性が高まることにな
る。
【0023】第1の情報記録編集システム30及び第2
の情報記録編集システム40では、以上のようにして光
ディスク20に対し第1のインデックスと、第2のイン
デックスとを記録させた後、それぞれのインデックスの
選択手段であり、編集手段であるリモコン31,キーボ
ード・マウス41を操作して、作成された第2のインデ
ックスの中からいずれか1つを選択して編集することが
できる。例えば、第2のインデックス60は、インデッ
クス60fを構成する各明細の順序を図6に示すように
入れ替えるなどして編集することができる(“C5”及
び“C6”の明細を選択して“C1”と“C2”の明細
の間に移動させるとともに、再生開始ポジションを示す
インデックス60eを“C3”と“C4”の明細の間に
挿入し、さらに“C4”の明細の後に“C3”の明細を
追加する)。
【0024】また、コントローラ17を作動させて編集
後の第2のインデックスを読み込ませると、コントロー
ラ17が再生開始ポジションを発見して表示装置32に
再生開始候補を表示させる。図6では、再生開始ポジシ
ョンが2箇所に設けられているので、ユーザは、2つの
中から再生開始ポジションを選択することができる。そ
の選択後、コントローラ17が制御して記録されている
映像を編集後の第2のインデックス60にしたがい自動
的に再生させる。すると、編集前は図7に示すように、
C1〜C6までが順に再生されるところ、編集後は図8
に示すように、順序が変わるなどして映像が再生され
る。このように、選択及び編集して生成された第2のイ
ンデックスに応じて映像が再生されるようになると、例
えば、任意の要求に合致した場面のみを再生したり、再
生時間が限定されたダイジェスト版のように、映像をユ
ーザの好みに応じて再生することが可能になる。また、
このような第2のインデックスを光ディスク20に記録
しておくことができるから、光ディスク20を他の場所
に持っていっても選択及び編集された第2のインデック
スに沿って映像を再生することが可能になる。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る情報記録編集装置及び情報記録媒体によれば、情報記
録媒体に対して、コンテンツ情報とともに、第1のイン
デックスと第2のインデックスとが記録され、複数のイ
ンデックスを記録できるようになるので、情報記録媒体
の汎用性が高まり多目的利用が可能となる。また、他の
再生装置との互換性も得られ、安定確実な再生が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報記録編集装置の実施の形態
である光ディスク記録編集装置の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示した光ディスク記録編集装置を利用し
た第1の情報記録編集システムと、第2の情報記録編集
システムのシステム構成図である。
【図3】コントローラ又はCPUがインデックス作成手
段として作動する場合の処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】コントローラ又はCPUがインデックス作成手
段として作動する場合の別の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】テキストデータで記述された第2のインデック
スの一例を示す図である。
【図6】図5のテキストデータを編集した後の第2のイ
ンデックスの一例を示す図である。
【図7】図5に示す第2のインデックスによる順序にし
たがい再生される映像の各場面を示す図である。
【図8】図6に示す第2のインデックスによる順序にし
たがい再生される映像の各場面を示す図である。
【符号の説明】
1:光ディスク記録編集装置 2:光ディスクドライブ 3:ホストコンピュータ 4:外部インターフェイス 10:駆動モータ 11:粗動モータ 12:光ピックアップ 13:制御手段 14:回転制御部 15:粗動モータ制御部 16:ピックアップ制御部 17:コントローラ 18:キャッシュメモリ 19:信号処理部 20:光ディスク 21:CPU 22:RTCタイマ 23:ROM 24:RAM 31:リモコン 25:ATAPIインターフェイス 26:エンコーダ 27:A/D変換部 28:D/A変換部 33:メディア 30:第1の情報記録編集システム 40:第2の情報記録編集システム 41:キーボード・マウス 42:表示装置 60:第2のインデックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 G11B 27/02 B (72)発明者 鈴木 清詞 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 渡邊 義一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小出 雅巳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 村田 憲彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B075 MM01 NK06 NK21 5C052 AA01 AB03 AC08 CC01 DD04 5C053 FA14 FA21 FA23 FA27 GB06 GB37 HA29 JA03 KA01 KA24 5D044 AB05 AB07 BC04 CC06 DE25 DE37 DE53 EF05 HL14 5D110 AA17 AA19 AA27 AA29 BB20 CA10 CB06 CD02 CJ14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に記録されているコンテン
    ツ情報を読み取る手段と、 前記コンテンツ情報の一般的な再生に用いられる第1の
    インデックスとは別に該コンテンツ情報の検索、編集等
    の具体的用途を考慮した1又は2以上の第2のインデッ
    クスを作成するインデックス作成手段と、 該手段により作成された前記第2のインデックスを前記
    情報記録媒体に記録させる手段とを設けたことを特徴と
    する情報記録編集装置。
  2. 【請求項2】 前記インデックス作成手段が、前記コン
    テンツ情報に関連して第2のインデックスを自動的に作
    成するように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の情報記録編集装置。
  3. 【請求項3】 前記インデックス作成手段が、前記第2
    のインデックスの少なくとも1つを前記第1のインデッ
    クスを参照して作成するように構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の情報記録編集装置。
  4. 【請求項4】 前記インデックス作成手段が、前記第2
    のインデックスを可読なテキストデータで作成するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか一項記載の情報記録編集装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項記載の情
    報記録編集装置において、 前記第2のインデックスのいずれか1つを選択する手段
    と、 該手段により選択された前記第2のインデックスを編集
    する編集手段と、 該編集手段により編集された前記第2のインデックスに
    対応して、前記記録されているコンテンツ情報を再生す
    るように制御する手段とを設けたことを特徴とする情報
    記録編集装置。
  6. 【請求項6】 コンテンツ情報とともに、該コンテンツ
    情報の一般的な再生に用いられる第1のインデックスが
    記録され、かつ前記記録されているコンテンツ情報を再
    生又は編集するための特定用途に用いられる1又は2以
    上の第2のインデックスが記録されていることを特徴と
    する情報記録媒体。
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