JP2003223058A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003223058A
JP2003223058A JP2002023285A JP2002023285A JP2003223058A JP 2003223058 A JP2003223058 A JP 2003223058A JP 2002023285 A JP2002023285 A JP 2002023285A JP 2002023285 A JP2002023285 A JP 2002023285A JP 2003223058 A JP2003223058 A JP 2003223058A
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belt
belt surface
roller
linear velocity
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JP2002023285A
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English (en)
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Tetsuya Sonoda
徹也 園田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で転写紙上に重ねられる複数色の
像の色ずれを防止する。 【解決手段】 駆動ローラ2,従動ローラ3a,3b,
3c及びステー4により張装されて矢示A方向に回転す
る転写ベルト1の駆動ローラ2上の転写ベルト1のベル
ト表面半径変動量を静電容量変動を利用したギャップセ
ンサ5で検出してベルト表面線速補正値算出部へ送信
し、算出されたベルト表面線速補正値を制御部へ送信し
て、フィードバック制御等により、駆動ローラ2を回転
駆動するステッピングモータへの出力パルス数を調整
し、転写紙を搬送する転写ベルトの表面線速変動を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプリン
タ,複写機,ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置においては、その
転写紙搬送手段としてベルト状部材を用いたものが知ら
れている。例えば、回転駆動される回転体からなる感光
体等の像担持体に対向して配置され、上記像担持体に接
触した状態でこの像担持体と同一の周速度で回転される
中間転写ベルトを備えたものがある。この中間転写ベル
トには位置検知用マークが設けてあり、その通過領域に
それを検知する検知センサを有している。また、像担持
体と接した一次転写部には一次転写手段を有し、一次転
写手段の配置位置よりも像担持体回転方向上流側の帯電
位置に帯電手段を有している。そして、画像形成に当た
っては、上記像担持体及び中間転写ベルトを同一の速度
で回転させ、上記検知センサによる中間転写ベルトの位
置検知用マークを検知し、それから一定のタイミングで
作像プロセスを開始する。具体的には、像担持体上にレ
ーザビームにより光書き込みを開始する。
【0003】特に、カラー画像を形成する画像形成装置
にあっては、上記帯電手段により帯電された像担持体の
帯電領域に光書き込みにより不可視の潜像が形成され、
現像手段により上記潜像が所定の色のトナー像に変換さ
れる。このトナー像を一次転写部にて一次転写手段によ
り中間転写ベルトに転写する。このような動作を、中間
転写ベルトに沿って並設された複数の像担持体に異なる
色毎に繰り返し、中間転写ベルト上に重ねトナー像を形
成する。この重ねトナー像を転写紙上に一括転写するこ
とによりカラー画像を得ている。そして、上記の重ねト
ナー像は異なる色毎に、中間転写ベルトの位置検知用マ
ークを検知センサが検知してから一定のタイミングで作
像プロセスを開始することにより各色が位置ずれなく形
成されるようになっている。
【0004】上記の作像プロセスにおいて高画質を得る
ためには、中間転写ベルト上に各色のトナー像を正確に
重ね合わせることが重要である。このとき、各色のトナ
ー像の位置がずれる要因としては中間転写ベルトの速度
変動があり、中間転写ベルトが速度変動を生じると各色
のトナー像を重ね合わせる所定位置から各トナー像が中
間転写ベルトの搬送方向にずれることになって画像品質
が劣化する。このような問題を解決するため、従来から
数多くの方法が提案され且つ実施されている。例えば、
特開2000−310897号公報に記載された画像形
成装置では、一定のパルスレートにより駆動ローラを駆
動する場合、転写ベルトに設けた位置検知用マークによ
って検知される位置を基準として、予め全周に亘って厚
さを測定ずみの転写ベルトの全周方向の厚さプロファイ
ルによって発生すると想定される転写ベルトの速度変動
を打ち消すような速度プロファイルを事前に計測する。
そして、それに対して変調されたパルスレートでモータ
の制御信号を生成して振動モータを駆動し、駆動ローラ
を介して転写ベルトを駆動することにより、転写ベルト
の速度変動を除去するようにしている。これは、画像形
成装置の色ずれの原因となる転写ベルトの速度変動が低
周波数帯であり、且つ、転写ベルトの1回転周期の速度
変動の主要原因が転写ベルトの厚さに起因する振れであ
ることに着目したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像形成装置にあっては、転写ベルトの1回
転周期の速度変動に対しては効果があるが、駆動ローラ
の1回転周期の速度変動には対応できないため、例えば
複数の感光体ドラムが転写ベルトに沿って並設されたカ
ラー画像形成装置の場合、複数の感光体ドラム間のピッ
チを駆動ローラの径と同一又は整数倍にしなければなら
ないという幾何学的な位相合わせを必要とする設計上の
制約があった。また、転写ベルトの張力が稼動中に変動
するような場合、転写ベルトは厚み方向に伸縮して動的
に厚さが変化するため、充分にその効果を得るところが
難しいという問題もあった。この発明は上記の点に鑑み
てなされたものであり、いかなる状態でも転写ベルトの
表面速度を一定に保つことを可能にする画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、ベルト状部材と、このベルト状部材を回
転可能に保持する駆動ローラ並びに従動ローラからなる
ベルト駆動並び保持手段と、上記ベルト状部材に沿って
並設された複数の像担持体と、これら複数の像担持体上
にそれぞれ複数色の像を形成する像形成手段とを有し、
上記ベルト状部材で搬送される転写線に上記像形成手段
により上記像担持体上に形成された複数色の像を順次重
ねて転写する画像形成装置において、上記駆動ローラの
回転中心に対するこの駆動ローラ上の上記ベルト状部材
の表面位置までのベルト表面半径変動量を検出するベル
ト表面半径変動量検出手段と、このベルト表面半径変動
量検出手段により検出した上記ベルト表面半径変動量に
基づいてベルト表面線速補正値を算出するベルト表面線
速補正値算出手段と、このベルト表面線速補正値算出手
段により算出された上記ベルト表面線速補正値に基づい
て上記駆動ローラの回転速度を制御する制御手段とを有
する画像形成装置を提供するものである。
【0007】そして、上記の画像形成装置において、上
記ベルト表面線速補正値算出手段は、上記ベルト表面半
径変動量を、特定の周波数成分を抽出可能なフィルタを
介して上記ベルト状部材が要因となる成分ΔTと、上記
駆動ローラが要因となる成分ΔRを抽出するベルト表面
半径変動成分抽出手段を有し、平均ベルト線速をV、平
均ベルト厚さをT、平均駆動ローラ半径をRとしたと
き、ベルト表面線速補正値ΔVを次式により算出するの
がよい。 ΔV=(ΔT/2+ΔR)×V(T/2+R) また、上記ベルト表面線速補正値算出手段は、上記ベル
ト表面半径変動量検出手段により検出した上記ベルト表
面半径変動量をX、平均ベルト表面線速をV、平均ベル
ト厚さをT、平均駆動ローラ半径をRとしたとき、ベル
ト表面線速補正値ΔVを次式により算出することも可能
である。 ΔV=X/2×V(T/2+R)
【0008】さらに、上記の画像形成装置において、上
記ベルト表面半径変動量検出手段は、非接触で上記駆動
ローラ上の上記ベルト状部材の表面位置までのベルト表
面半径変動量を検出するギャップセンサを有するように
してもよく、検出ローラと、この検出ローラを上記駆動
ローラ上の上記ベルト状部材の表面に押圧可能な検出ロ
ーラ保持部材と、上記検出ローラの位置変動を伝達する
検出ローラ位置変動伝達手段と、上記検出ローラの位置
変動を検出する検出ローラ位置変動検出手段とを有する
ようにしてもよい。そして、上記検出ローラ位置変動検
出手段は、上記駆動ローラから所定距離離れた基準位置
と、この基準位置と上記検出ローラの回転中心との距離
の変動を検出可能な基準位置距離変動検出手段とを有す
るようにしてもよい。
【0009】また、上記の画像形成装置において、上記
検出ローラ位置変動検出手段は、上記検出ローラ保持部
材の弾性変形による歪みを検出する歪み検出手段と、こ
の歪み検出手段により検出した歪みに対応する上記検出
ローラの変動量のデータを記憶する歪みデータ記憶手段
と、上記歪み検出手段により検出した歪み量に基づき、
上記歪みデータ記憶手段により記憶された変動量データ
を参照して上記検出ローラの位置変動を算出する検出ロ
ーラ位置変動算出手段とを有するようにするのが好まし
い。
【0010】さらに、前述の画像形成装置において、上
記ベルト表面線速補正値算出手段は、上記ベルト表面半
径変動量を任意の時間間隔で検出して記憶するベルト表
面半径変動記憶手段を有するようにするとよく、また、
上記ベルト表面線速補正値算出手段は、上記ベルト状部
材に設けた位置検知用マークと、この位置検知用マーク
を検知可能な検知センサとを有し、その検知センサ及び
上記ベルト表面半径変動量検出手段により検出した信号
を任意のタイミングで上記ベルト状部材の少なくとも1
回転検出し、これらの信号を記憶するベルト表面半径変
動記憶手段を有することもでき、上記ベルト表面半径変
動量検出手段は、ベルト状部材駆動部に着脱可能な検出
部着脱手段を有するようにするとさらによい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一
実施形態の概略を示す構成図である。この画像形成装置
は、樹脂シートにより形成されたシート状部材である転
写ベルト1を、駆動ローラ2及び3個の従動ローラ3
a,3b,3cによる駆動並びに保持手段により回転可
能に保持し、ステー4によってそのたるみを除去してい
る。駆動ローラ2は、例えば各種のギヤやタイミングベ
ルト等を介して伝達されるステッピングモータ(図示し
ない)の駆動力により転写ベルト1を矢示A方向に回転
駆動する。なお、転写ベルト1にはそのホームポジショ
ンを検知するために幅方向の端部に位置検知用マーク1
a(図3参照)が設けてあり、装置本体に固設された検
知センサ(図示しない)によって検知可能となってい
る。転写ベルト1の移動方向に沿って、マゼンタ
(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック
(K)の画像形成部20m,20c,20y,20kが
所定の間隔で並設され、それぞれ像担持体である感光体
ドラム21m,21c,21y,21k及び上記各色の
現像ユニット22m,22c,22y,22k等を有し
ており、各現像ユニットにはそれぞれユニットケースと
現像剤としてのトナーカートリッジ及び現像ローラが備
えられている。
【0012】なお、各画像形成部20m,20c,20
y,20kには、上記の感光体ドラム21m,21c,
21y,21k及び現像ユニット22m,22c,22
y,22kのほか、各感光体ドラム21m,21c,2
1y,21kの矢印で示す回転方向の上流側には、それ
ぞれの表面に帯電させる帯電ユニットが設けてあり、転
写ベルト1を挟んで各感光体ドラム21m,21c,2
1y,21kと対向する転写位置には、転写ベルト1の
図で下側からシート表面を帯電させて像転写を行う転写
帯電ユニットが設けてあるが、これらはいずれも周知の
ものであるからその図示は省略する。
【0013】また、これらの各画像形成部20m,20
c,20y,20kの上方には、例えば図示しないコン
ピュータ等の出力装置から送られてきた画像情報によっ
て走査可能な光走査装置30を配置し、下面に設けられ
た4個の窓孔から4本のレーザビームLm,Lc,L
y,Lkを出射し、各感光体ドラム21m,21c,2
1y,21kの表面をそれぞれ走査して各色に対応した
静電潜像が形成される。さらに、この画像形成装置の装
置本体40には2段の給紙カセット41a,41bを挿
着し、その内部には各給紙カセット41a,41bに装
填されたサイズの異なる転写紙を最上位のものから1枚
ずつ給紙する給紙ローラ42a,42bと、それらの転
写紙をタイミングを整えて1枚ずつ転写ベルト1上へ送
り出すレジストローラ対43と、転写画像を定着させる
ための定着ローラ44と、転写並びに定着された転写紙
を排出するための排紙ローラ45とを設けて転写紙搬送
路を形成している。
【0014】このような構成で、各感光体ドラム21
m,21c,21y,21k上に形成された潜像を各現
像ユニット22m,22c,22y,22kにより可視
像化した各色のトナー像は、各転写位置で転写ベルト1
に静電吸着されて搬送される転写紙に順次重ねて転写さ
れた後、転写ベルト1から分離され定着ローラ44によ
り加熱されて定着され、転写紙上にカラー画像が形成さ
れて排紙ローラ45により装置本体40の外部に設けら
れた排紙トレイ(図示しない)上に排出される。このよ
うな画像形成装置で、トナー像の重ね合わせ位置誤差の
要因となるベルト表面位置変動は、図2に示すように、
駆動ローラ2と転写ベルト1のそれぞれ1回転周波数成
分が支配的になることが経験的に知られていた。そし
て、今回、数多くの試行錯誤の結果、これは駆動ローラ
2の偏心と転写ベルト1の厚さ変動により、駆動ローラ
2の回転中心に対する駆動ローラ2上の転写ベルト1の
表面半径が変動し、ベルト表面線速が変化するためであ
ることが判明した。
【0015】そこで、本願では図3に示すように、静電
容量の変動を利用して被測定物とのギャップ変動を計測
可能なギャップセンサ5を用いて、駆動ローラ2上の転
写ベルト1の表面とギャップセンサ5との間の距離変動
を検出し、検出した距離変動情報を例えば電気的回路で
組まれたベルト表面線速補正値算出部へ送信するように
している。そして、上記のベルト表面線速補正値算出部
で算出されたベルト表面線速補正値を制御部へ送信し、
例えばフィードバック制御により駆動ローラ2を回転駆
動するステッピングモータ(図示しない)へ出力するパ
ルス数を調整している。なお、上記のステッピングモー
タは、内蔵されたエンコーダから得られるエンコーダ周
波数信号を基に制御される。
【0016】図4は、上記の制御システムの構成を示す
ブロック図であり、ベルト状部材である転写ベルト1を
回転駆動する駆動ローラ2等のベルト状部材駆動部6A
と、駆動ローラ2に駆動力を与えるステッピングモータ
等の駆動力発生部6Bと、駆動ローラ2の回転中心から
駆動ローラ2上の転写ベルト1の表面までの半径変動量
を検出するギャップセンサ5等のベルト表面半径変動量
検出部6Cと、そのベルト表面半径変動量に基づいて転
写ベルト1の表面線速補正値を算出するベルト表面線速
補正値算出部6Dと、算出されたベルト表面線速補正値
により駆動ローラ2の回転速度を中央処理装置(CP
U)により制御する制御部6Eとからなっている。ここ
で、駆動力発生部6Bからベルト状部材駆動部6Aへ駆
動力を伝達するに際しては、例えばタイミングベルトや
歯車等の駆動力伝達部材を用いても差支えない。
【0017】このような構成で制御部6Eより駆動力発
生部6Bへベルト表面線速が目標値になるように制御信
号を送信すると、駆動力発生部6Bはそれを基に発生さ
せた駆動力をベルト状部材駆動部6A内の駆動ローラ2
に伝える。駆動ローラ2が回転するとベルト状部材であ
る転写ベルト1が回転駆動され、ベルト表面半径変動量
検出部6cは駆動ローラ2の回転中心2aに対する転写
ベルト1の表面までの半径変動量を検出し、検出したベ
ルト表面半径変動量をベルト表面線速補正値算出部6D
に送信する。このベルト表面線速補正値算出部6Dはベ
ルト表面半径変動量を基に転写ベルト1のベルト表面線
速変動量を予測し、上記のベルト状部材表面線速変動量
を打ち消すベルト表面線速補正値を算出して制御部6E
に送信する。これにより、制御部6Eは送信された表面
線速補正値を基に制御信号を修正して駆動力発生部6B
に送る。
【0018】なお、上記のベルト表面半径変動量検出部
6Cは図3に示したギャップセンサ5に限るものではな
く、図5にその一部を拡大して示すように、駆動ローラ
2に巻き付けられた転写ベルト1の表面に圧接する検出
ローラ7を設けるようにしてもよい。それには、駆動ロ
ーラ2が回転自在に軸支されている装置本体40(図1
参照)の固定部に駆動ローラ2の回転中心から所定距離
離れた基準位置に軸受8を固設し、この軸受8に軸9を
駆動ローラ2の半径方向に摺動自在に装着して、その先
端部に検出ローラ7を回転自在に軸着すると共に、後端
フランジ部9aと軸受8との間に引張りばね10を係着
して検出ローラ7を転写ベルト1の表面に圧接させるこ
とにより、検出ローラ位置変動伝達手段を構成する。そ
して、軸8の後端フランジ部9aと軸受8との距離Dの
変動量を例えば図3に示した静電容量利用のギャップセ
ンサ5等により検出するようにして基準位置距離変動検
出手段を構成する。
【0019】さらに、図6に上記ベルト表面半径変動量
検出部6Cの他の実施形態を示すように、装置本体40
の固定部に基板11を固設し、この基板11に後端部を
固設した弾性体からなるアーム12の先端部に検出ロー
ラ7を回転自在に軸着して、検出ローラ7をアーム12
の弾性力により駆動ローラ2に巻き付けられた転写ベル
ト1の表面に押圧するようにして弾性力押圧手段を構成
する。また、アーム12に歪みゲージ13を貼着してア
ーム12の弾性変形の歪みを計測し得るようにして歪み
検出手段を構成する。そして、駆動ローラ2の偏心並び
に転写ベルト1の厚みの変動により変動する検出ローラ
7の位置変動に基づくアーム12の歪み変動量を歪みゲ
ージ13で検出すると共に、その歪み変動量に対応する
検出ローラ7の位置変動量と上記歪み変動量との関係
を、予め計測しておくか、あるいは材料力学の周知の理
論式により算出してメモリに記録しておくようにして歪
みデータ記憶手段を構成し、上記の歪みゲージ13で検
出したデータから、検出ローラ7の位置変動量を算出す
るようにして検出ローラ位置変動算出手段を構成してい
る。図5又は図6に示すようなベルト表面半径変動量検
出手段によれば、設計レイアウト上で例えば図3に示す
ようなギャップセンサ5を駆動ローラ2の近傍に配置す
ることが困難な場合でも、ベルト表面半径変動量を計測
することが可能になる。
【0020】次に、上記のようなベルト表面半径変動量
に基づいてベルト表面線速補正値を算出する方法を説明
する。ベルト表面半径変動量情報からアナログフィルタ
又はデジタルフィルタを用いて転写ベルト1の1回転周
波成分ΔTと駆動ローラ2の1回転周波数成分ΔRを抽
出し、次式(1)によりベルト表面補正値ΔVを算出す
る。 ΔV=(ΔT/2+ΔR)×V/(T/2+R) (1) 但し、Vは転写ベルト1の平均表面線速、Tは転写ベル
ト1の平均ベルト厚さ、Rは駆動ローラ2の平均半径で
ある。なお、上記の数値V,T,Rは実測により求める
のが原則であるが、設計上の仕様値を用いても差支えな
い。図7及び図8は、横軸に時間、縦軸にベルト状部材
の表面線速を共に同一スケールで示した線図であり、図
7は補正前の状態、図8は補正後の状態をそれぞれ示し
ており、その効果は一目瞭然である。
【0021】ここで、上記のベルト表面線速補正値ΔV
の値は、上記の各種ベルト表面半径変動量検出手段によ
り検出されたベルト表面半径変動量Xを基に次式(2)
で算出することも可能である。 ΔV=X/2×V(T/2+R) (2) 但し、Vは転写ベルト1の平均表面線速、Tは転写ベル
ト1の平均ベルト厚さ、Rは駆動ローラ2の平均半径で
ある。なお、上記の数値V,T,Rも実測により求める
のがよいが、設計上の仕様値を用いても差支えない。こ
の式(2)によれば、駆動ローラ2の1回転周波数成分
と転写ベルト1の1回転周波数成分を抽出する式(1)
のベルト表面成分抽出手段を必要とすることなく、ベル
ト表面線速変動を低減させることができる。なお、この
式(2)により算出したベルト表面線速補正値ΔVを用
いた場合、駆動ローラ2の1回転周波数成分の速度変動
を低減するためには理論上では効果が半減することにな
るが、転写ベルト1の表面位置変動に換算すると、駆動
ローラ2の1回転周波数より低い周波数である転写ベル
ト1の1回転周波数の方が比較的大きく変動するため、
各色のトナー像の重ね合わせ請度の向上には実質的に充
分である。
【0022】上記のようなベルト表面半径変動量検出手
段により検出したベルト表面半径変動量を任意の一定時
間間隔でメモリに記録し、そのデータに基づいて上記の
ベルト表面線速補正値算出手段により上記ベルト表面線
速補正値ΔVを算出する。また、ベルト表面半径変動量
検出手段により検出したベルト表面半径変動量を、例え
ば画像形成装置の電源投入後、所定時間又は所定枚数毎
に転写ベルト1の1回転以上メモリに記録する。その
際、転写ベルト1の前述した位置検知用マーク1aを検
知センサにより検知した情報を記録する。このデータを
基に上記のベルト表面線速補正値算出手段により検知セ
ンサが検知した時点から再度検知する時点までのベルト
表面線速補正値ΔVを算出する。そして、画像形成時に
は、上記の検知センサにより検知した時点と同期して上
記ベルト表面線速補正値ΔVを前述した制御部6E(図
4参照)へ送信する。このように、ベルト表面半径変動
量を任意のタイミングで計測することにより、作像工程
に対応した高速な演算を必要とすることなく、駆動ロー
ラ2の回転速度の補正値を算出してベルト表面線速変動
を低減させることができる。
【0023】図9は、上記のようなベルト表面半径変動
量検出部6Cを画像形成装置に着脱可能としたものであ
り、図中転写ベルト1及び駆動ローラ2は透視状態で示
している。一対のフレーム14a,14bに軸孔15
a,15bを設けて駆動ローラ2を回転自在に装着し得
るようにし、フレーム14a,14bに位置決め用長孔
16a,16bをそれぞれ設けると共に、フレーム14
bに位置決め孔16cを形成する。一方、例えば図3に
ギャップセンサ5で示したベルト表面半径変動量検出部
6Cに位置決めピン17a,17b,17cを植設し、
これらの位置決めピン17a,17b,17cをフレー
ム14a,14bに設けた位置決め用長孔16a,16
b及び位置決め孔16cにそれぞれ挿入して上記のベル
ト表面半径変動量検出部6Cを一対のフレーム14a,
14b間に固設する。また、ベルト表面半径変動量検出
部6Cをハーネス18aを介してコネクタ18に連結
し、検出したベルト表面半径変動量をハーネス18a及
びコネクタ18を介して図示しないメモリに送信して記
録した後、上記ベルト表面半径変動量検出部6Cを一対
のフレーム14a,14bから離脱する。このように、
ベルト表面半径変動量検出部6Cを着脱可能とすること
により、個々の製品にベルト表面半径変動量検出部6C
を搭載することなく駆動ローラ2の回転速度の補正値を
算出してベルト表面線速変動を低減させることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ベルト状部材を駆動する駆動ローラの回転中心か
ら上記ベルト状部材の表面位置までの半径変動を検出
し、それに基づいて駆動ローラの回転速度を補正するよ
うにしているので、設計に際して各部の幾何学的な位相
合わせ等の制約がなく、ベルト状部材の厚さが動的に変
化してもその表面線速を一定に保つことができ、転写紙
上の各トナー像の重ね合わせ精度を常に最高に保持する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置の一実施形態の概
略を示す構成図である。
【図2】同じくその駆動ローラと転写ベルトのそれぞれ
1回転周波数成分を示す線図である。
【図3】同じくその駆動ローラ上の転写ベルトの表面位
置変動を計測する装置の一例を示す説明図である。
【図4】同じくその画像形成装置の構成を機能別に示す
ブロック図である。
【図5】同じくその駆動ローラ上の転写ベルトの表面位
置変動を計測する装置の他の例の一部を拡大して示す説
明図である。
【図6】同じくその駆動ローラ上の転写ベルトの表面位
置変動を計測する装置のさらに他の例の一部を拡大して
示す説明図である。
【図7】同じくその補正前のベルト表面線速を時間の経
過と共に示す線図である。
【図8】同じくその補正後のベルト表面線速を時間の経
過と共に示す線図である。
【図9】同じく着脱可能に構成したベルト表面半径変動
量検出部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1:転写ベルト(ベルト状部材) 2:駆動ローラ 5:ギャップセンサ(ベルト表面半径変動量検出手段) 6C:ベルト表面半径変動量検出部 7:検知ローラ 9:軸 12:アーム 13:歪みゲー
ジ 20m,20c,20y,20k:画像形成部 21m,21c,21y,21k:感光体ドラム(像担
持体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA16 DA20 DA21 DE02 DE03 EA18 EB06 ED16 ED24 EE03 2H030 AA01 AB02 AD05 BB02 BB23 BB44 BB46 BB56 2H200 FA04 GA12 GA23 GA34 GA44 GA47 HA02 JA02 JB07 JB25 JB39 JB49 JB50 LA19 LA23 LA27 LA29 PA11 PA24 PB12 PB14 PB37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト状部材と、該ベルト状部材を回転
    可能に保持する駆動ローラ並びに従動ローラからなるベ
    ルト駆動並びに保持手段と、前記ベルト状部材に沿って
    並設された複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそ
    れぞれ複数色の像を形成する像形成手段とを有し、前記
    ベルト状部材で搬送される転写紙に前記像形成手段によ
    り前記像担持体上に形成された複数色の像を順次重ねて
    転写する画像形成装置において、 前記駆動ローラの回転中心に対する該駆動ローラ上の前
    記ベルト状部材の表面位置までのベルト表面半径変動量
    を検出するベルト表面半径変動量検出手段と、該ベルト
    表面半径変動量検出手段により検出した前記ベルト表面
    半径変動量に基づいてベルト表面線速補正値を算出する
    ベルト表面線速補正値算出手段と、該ベルト表面線速補
    正値算出手段により算出された前記ベルト表面線速補正
    値に基づいて前記駆動ローラの回転速度を制御する制御
    手段とを有することを特徴とする画像形成手段。
  2. 【請求項2】 前記ベルト表面線速補正値算出手段は、
    前記ベルト表面半径変動量を、特定の周波数成分を抽出
    可能なフィルタを介して前記ベルト状部材が要因となる
    成分ΔTと、前記駆動ローラが要因となる成分ΔRを抽
    出するベルト表面半径変動成分抽出手段を有し、平均ベ
    ルト表面線速をV、平均ベルト厚さをT、平均駆動ロー
    ラ半径をRとしたとき、ベルト表面線速補正値ΔVを次
    式により算出するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。 ΔV=(ΔT/2+ΔR)×V(T/2+R)
  3. 【請求項3】 前記ベルト表面線速補正値算出手段は、
    前記ベルト表面半径変動量検出手段により検出した前記
    ベルト表面半径変動量をX、平均ベルト表面線速をV、
    平均ベルト厚さをT、平均駆動ローラ半径をRとしたと
    き、ベルト表面線速補正値ΔVを次式により算出するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。 ΔV=X/2×V(T/2+R)
  4. 【請求項4】 前記ベルト表面半径変動量検出手段は、
    非接触で前記駆動ローラ上の前記ベルト状部材の表面位
    置までのベルト表面半径変動量を検出するギャップセン
    サを有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ベルト表面半径変動量検出手段は、
    検出ローラと、該検出ローラを前記駆動ローラ上の前記
    ベルト状部材の表面に押圧可能な検出ローラ保持部材
    と、前記検出ローラの位置変動を伝達する検出ローラ位
    置変動伝達手段と、前記検出ローラの位置変動を検出す
    る検出ローラ位置変動検出手段とを有することを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記検出ローラ位置変動検出手段は、前
    記駆動ローラから所定距離離れた基準位置と、該基準位
    置と前記検出ローラの回転中心との距離の変動を検出可
    能な基準位置距離変動検出手段とを有することを特徴と
    する請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記検出ローラ位置変動検出手段は、前
    記検出ローラ保持部材の弾性変形による歪みを検出する
    歪み検出手段と、該歪み検出手段により検出した歪みに
    対応する前記検出ローラの変動量のデータを記憶する歪
    みデータ記憶手段と、前記歪み検出手段により検出した
    歪み量に基づき、前記歪みデータ記憶手段により記憶さ
    れた変動量データを参照して前記検出ローラの位置変動
    を算出する検出ローラ位置変動算出手段とを有すること
    を特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ベルト表面線速補正値算出手段は、
    前記ベルト表面半径変動量を任意の時間間隔で検出して
    記憶するベルト表面半径変動記憶手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記ベルト表面線速補正値算出手段は、
    前記ベルト状部材に設けた位置検知用マークと、該位置
    検知用マークを検知可能な検知センサとを有し、該検知
    センサ及び前記ベルト表面半径変動量検出手段により検
    出した信号を任意のタイミングで前記ベルト状部材の少
    なくとも1回転検出し、これらの信号を記憶するベルト
    表面半径変動記憶手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記ベルト表面半径変動量検出手段
    は、ベルト状部材駆動部に着脱可能な検出部着脱手段を
    有することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020052329A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 ブラザー工業株式会社 転写ベルトユニットおよび画像形成装置

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JP2020052329A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 ブラザー工業株式会社 転写ベルトユニットおよび画像形成装置
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