JP2003223022A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2003223022A
JP2003223022A JP2002023401A JP2002023401A JP2003223022A JP 2003223022 A JP2003223022 A JP 2003223022A JP 2002023401 A JP2002023401 A JP 2002023401A JP 2002023401 A JP2002023401 A JP 2002023401A JP 2003223022 A JP2003223022 A JP 2003223022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
recording medium
paper
unit
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002023401A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Ishikawa
悟 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2002023401A priority Critical patent/JP2003223022A/ja
Publication of JP2003223022A publication Critical patent/JP2003223022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって、記録媒体の厚さに対応
した制御を実現することのできる、画像形成装置を提供
すること。 【解決手段】 給紙部7から画像形成部5に至る用紙3
の搬送経路35において、特定の上流側位置に位置され
た給紙センサ28と、特定の下流側位置に位置されたレ
ジスト前センサ29aとを備え、給紙センサ28によっ
て用紙3が検知された第1時点から、レジスト前センサ
29aによって用紙3が検知された第2時点までの時間
をタイマーによって計測し、画像形成制御プログラムに
よって、その計測値T1に基づいて、現像バイアス、転
写バイアスおよび定着温度などの画像形成条件を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタな
どの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの画像形成装置に
は、通常、感光ドラムと、その感光ドラムの回転方向に
おいて、帯電器、露光装置、現像ローラおよび転写ロー
ラが順次配設されている。そして、感光ドラムは、ま
ず、帯電器によって帯電され、露光装置によって、所定
の画像データに基づいて露光されることにより、静電潜
像が形成され、その後、現像ローラと対向した時に、現
像ローラからトナーが供給されて現像されることにより
可視像が形成される。
【0003】また、画像形成装置には、用紙を給紙する
ための給紙ローラおよび分離パットを備える給紙部が設
けられており、給紙トレイ上に積層される用紙は、給紙
ローラの回転駆動とともに分離パットにより1枚毎に分
離されて給紙される。
【0004】そして、感光ドラムに形成される可視像
は、給紙ローラによって給紙された用紙が感光ドラムと
転写ローラとの間を通過する時に、その用紙と対向し
て、転写ローラに印加される転写バイアスによって用紙
に転写され、その後、用紙に転写された可視像は、定着
装置において、用紙が加熱ローラと押圧ローラとの間を
通過する時に、その用紙に熱定着される。
【0005】しかるに、このような画像形成装置では、
たとえば、用紙の厚さによって、転写時における転写特
性や、定着時における定着特性などが異なるので、その
厚さ応じて、帯電器の帯電バイアス、現像ローラの回転
速度および現像バイアス、転写ローラの回転速度および
転写バイアス、定着装置の定着温度などの各部を制御す
ることが望ましい。
【0006】そのため、たとえば、プリンタ自身の操作
パネルやパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと省
略する。)からのユーザーのマニュアル操作によって用
紙の厚さを設定して、その厚さに応じて各部を制御する
ものが知られている。
【0007】また、マニュアル操作では、誤操作の危険
を伴なうため、たとえば、特開平11−49388号公
報では、積層されている最上部の用紙に係合する給紙ロ
ーラが設けられた一端部と、給紙ローラを駆動するモー
タと、引張ばねにより給紙方向に付勢されて移動自在の
他端部とを有し、その他端部に対してその移動量を検知
するセンサを設けて、給紙ローラが用紙から受ける給紙
時の反作用により他端部が後退する量をセンサにより検
知して、用紙の厚さを自動的に検知して、検知結果を画
像形成プロセスに自動的に反映して、画像形成の自動化
を進めることが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
49388号公報では、用紙の厚さを検知するための機
構が必要となるため、装置構成が複雑になり、また、部
品点数が増加するので、コストアップを生じるという不
具合がある。
【0009】そこで、本発明は、このような不具合に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、簡単な構
成によって、記録媒体の厚さに対応した制御を実現する
ことのできる、画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、記録媒体を供給する供給
手段と、前記供給手段から供給された記録媒体に画像を
形成するための画像形成手段とを備える画像形成装置に
おいて、前記供給手段から前記画像形成手段に至る記録
媒体の搬送経路において、特定の上流側位置に位置され
た記録媒体を検知する第1検知手段と、特定の下流側位
置に位置された記録媒体を検知する第2検知手段と、前
記第1検知手段によって記録媒体が検知された第1時点
から、前記第2検知手段によって記録媒体が検知された
第2時点までの時間を計測する計測手段と、前記計測手
段によって計測された計測値に基づいて、画像形成条件
を制御するための制御手段とを備えていることを特徴と
している。
【0011】このような構成によると、供給手段によっ
て供給された記録媒体は、まず、第1検知手段によって
第1時点が検知され、次いで、第2検知手段によって第
2時点が検知される。そのため、たとえば、記録媒体の
搬送中における搬送経路との摩擦抵抗等により、第1時
点から第2時点までの搬送時間が、厚い記録媒体と薄い
記録媒体とで異なる。
【0012】その結果、計測手段によって、記録媒体の
厚さに対応した搬送時間を計測することができるので、
その計測値に基づいて、制御手段が画像形成条件を制御
することにより、記録媒体の厚さに対応した制御を達成
することができる。
【0013】しかも、この構成では、搬送経路における
特定の上流側位置から特定の下流側位置に至るまでの記
録媒体の搬送時間を計測するのみなので、簡単な構成に
よって、記録媒体の厚さに応じた搬送時間を計測して、
記録媒体の厚さに対応した制御を実現することができ
る。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、記録媒体
を供給する供給手段と、前記供給手段から供給された記
録媒体に画像を形成するための画像形成手段とを備える
画像形成装置において、前記供給手段から前記画像形成
手段に至る記録媒体の搬送経路において、前記供給手段
から供給された記録媒体が、特定の上流側位置から特定
の下流側位置に至るまでの時間を計測するための計測手
段が設けられており、前記搬送経路は、記録媒体の画像
形成面側において記録媒体の搬送を規制する第1搬送規
制手段と、記録媒体の画像形成面と反対側において記録
媒体の搬送を規制する第2搬送規制手段とを有し、前記
計測手段によって計測された計測値に基づいて、画像形
成条件を制御するための制御手段を備えていることを特
徴としている。
【0015】このような構成によると、供給手段によっ
て供給された記録媒体は、搬送経路において、記録媒体
の画像形成面側において記録媒体の搬送を規制する第1
搬送規制手段と、記録媒体の画像形成面と反対側におい
て記録媒体の搬送を規制する第2搬送規制手段との間を
案内されて画像形成装置に搬送される。そのため、たと
えば、搬送経路が湾曲している場合には、厚い記録媒体
であると、記録媒体の大きな剛性によって、湾曲した第
1搬送規制部材あるいは第2搬送規制部材に強く接触し
つつ搬送されるため、摩擦抵抗がより大きくなり、特定
の上流側位置から特定の下流側位置に至るまでの搬送時
間が長く計測される。一方、薄い記録媒体であると、記
録媒体の小さな剛性によって、湾曲した第1搬送規制部
材あるいは第2搬送規制部材に弱く接触しつつ搬送され
るため、摩擦抵抗がより小さくなり、特定の上流側位置
から特定の下流側位置に至るまでの搬送時間が短く計測
される。その結果、計測手段によって、記録媒体の厚さ
に対応した搬送時間を計測することができるので、その
計測値に基づいて、制御手段が画像形成条件を制御する
ことにより、記録媒体の厚さに対応した制御を達成する
ことができる。
【0016】しかも、この構成では、搬送経路における
特定の上流側位置から特定の下流側位置に至るまでの記
録媒体の搬送時間を計測するのみなので、簡単な構成に
よって、記録媒体の厚さに応じた搬送時間を計測して、
記録媒体の厚さに対応した制御を実現することができ
る。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、記録媒体
を供給する供給手段と、前記供給手段から供給された記
録媒体に画像を形成するための画像形成手段とを備える
画像形成装置において、前記供給手段から前記画像形成
手段に至る記録媒体の搬送経路において、前記供給手段
から供給された記録媒体が、特定の上流側位置から特定
の下流側位置に至るまでの時間を計測するための計測手
段が設けられており、前記搬送経路が、薄い記録媒体に
対して厚い記録媒体の搬送速度が遅くなるような形状で
あり、前記計測手段によって計測された計測値に基づい
て、画像形成条件を制御するための制御手段を備えてい
ることを特徴としている。
【0018】このような構成によると、供給手段によっ
て供給された記録媒体が、搬送経路の上流側位置から下
流側位置に至るまでの時間が計測手段によって計測され
る。そして、この構成では、搬送経路が厚い記録媒体の
搬送速度がより遅くなるように形成されているので、厚
い記録媒体であると、搬送経路の特定の上流側位置から
特定の下流側位置に至るまでの搬送時間が長く計測され
る。一方、それより薄い記録媒体であると、厚い記録媒
体よりも搬送速度が速いため、搬送経路の特定の上流側
位置から特定の下流側位置に至るまでの搬送時間が短く
計測される。その結果、計測手段によって、記録媒体の
厚さに対応した搬送時間を計測することができるので、
その計測値に基づいて、制御手段が画像形成条件を制御
することにより、記録媒体の厚さに対応した制御を達成
することができる。
【0019】しかも、この構成では、搬送経路における
特定の上流側位置から特定の下流側位置に至るまでの記
録媒体の搬送時間を計測するのみなので、簡単な構成に
よって、記録媒体の厚さに応じた搬送時間を計測して、
記録媒体の厚さに対応した制御を実現することができ
る。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、記録媒体
を供給する供給手段と、前記供給手段から供給された記
録媒体に画像を形成するための画像形成手段とを備える
画像形成装置において、前記供給手段から前記画像形成
手段に至る記録媒体の搬送経路において、前記供給手段
から供給された記録媒体が、特定の上流側位置から特定
の下流側位置に至るまでの時間を計測するための計測手
段が設けられており、前記計測手段によって計測された
計測値が基準値より大きいときは厚い記録媒体と判断
し、その判断に基づいて画像形成条件を制御するための
制御手段を備えていることを特徴としている。
【0021】このような構成によると、供給手段によっ
て供給された記録媒体が、搬送経路の上流側位置から下
流側位置に至るまでの時間が計測手段によって計測され
る。そして、制御手段によって、その計測値が基準値よ
り大きいときは、厚い記録媒体と画一的に判断され、そ
の判断に基づいて画像形成条件が制御される。そのた
め、その記録媒体の厚さに応じた適切な画像形成条件に
よって、高画質の画像形成を達成することができる。
【0022】しかも、この構成では、搬送経路における
特定の上流側位置から特定の下流側位置に至るまでの記
録媒体の搬送時間を計測するのみなので、簡単な構成に
よって、記録媒体の厚さに応じた搬送時間を計測して、
記録媒体の厚さに対応した制御を実現することができ
る。
【0023】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記制御手
段は、前記計測値が基準値より大きいときは厚い記録媒
体と判断し、その判断に基づいて画像形成条件を制御す
ることを特徴としている。
【0024】このような構成によると、制御手段が、計
測値から基準値に基づいて、画一的に厚い記録媒体か否
かを判断するので、録媒体の厚さに応じた適切な画像形
成条件によって、高画質の画像形成を達成することがで
きる。
【0025】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記供給手
段は、摩擦分離方式によって記録媒体を1枚毎に分離す
ることを特徴としている。
【0026】このような構成によると、記録媒体が供給
手段によって供給される時には、記録媒体は、摩擦力に
よって1枚毎に分離されながら送り出されるので、計測
手段によって、1枚毎の搬送時間が計測される。そのた
め、記録媒体の厚さに応じた適切な画像形成条件によっ
て、高画質の画像形成を達成することができる。
【0027】また、請求項7に記載の発明は、請求項2
ないし6のいずれかに記載の発明において、前記上流側
位置が、前記供給手段によって供給される記録媒体の供
給開始位置とされ、前記下流側位置に位置された記録媒
体を検知する第2検知手段が設けられており、前記計測
手段は、前記供給手段が記録媒体を供給する供給動作の
開始時点から、前記第2検知手段によって記録媒体が検
知された第2時点までの時間を計測することを特徴とし
ている。
【0028】このような構成によると、計測手段によっ
て、供給手段による記録媒体の供給動作の開始時点か
ら、第2検知手段により記録媒体が検知される第2時点
までの搬送時間が計測される。
【0029】そのため、計測手段は、簡単な構成により
記録媒体の搬送時間を計測することができるので、より
一層、装置構成の簡略化を図りつつ、適切な画像形成条
件によって精度のよい制御を達成することができる。
【0030】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記供給手
段によって供給される記録媒体のサイズを認定するサイ
ズ認定手段を備え、前記制御手段は、前記サイズ認定手
段によって認定されたサイズに対応して、画像形成条件
を制御することを特徴としている。
【0031】このような構成によると、制御手段は、記
録媒体の厚さに加えて、さらにサイズ認定手段によって
認定されたサイズに対応して画像形成条件を制御するの
で、より個々の記録媒体の性状に対応した適切な画像形
成条件によって、より高画質の画像形成を達成すること
ができる。
【0032】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
ないし8のいずれかに記載の発明において、前記画像形
成手段は、前記供給手段から供給された記録媒体に可視
像を転写するための転写手段を備え、前記制御手段は、
前記計測値に基づいて前記転写手段を制御することを特
徴とすることを特徴としている。
【0033】このような構成によると、制御手段は、計
測値に基づいて転写手段を制御するので、転写手段で
は、たとえば、制御手段によって記録媒体の厚さに対応
した転写バイアスが設定されることにより、その記録媒
体の厚さに対応した良好な転写を達成することができ
る。その結果、記録媒体の厚さに対応した良好な画像を
形成することができる。
【0034】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の発明において、前記制御手段は、前記計測値
に基づいて厚い記録媒体を判別し、像担持体と前記転写
手段との電位差が大きくなるように、転写バイアスを制
御することを特徴としている。
【0035】このような構成によると、制御手段によっ
て、計測値に基づいて厚い記録媒体と判別されると、像
担持体と転写手段との電位差が大きくなるように、転写
バイアスが設定される。そのため、記録媒体の厚さに対
応した適切な転写バイアスが画一的に設定されることに
より、より一層簡易かつ確実に、その記録媒体の厚さに
対応した良好な転写を達成することができる。
【0036】また、請求項11に記載の発明は、請求項
1ないし10のいずれかに記載の発明において、前記画
像形成手段は、転写手段によって記録媒体に転写された
可視像を定着させるための定着手段を備え、前記制御手
段は、前記計測値に基づいて前記定着手段を制御するこ
とを特徴とすることを特徴としている。
【0037】このような構成によると、制御手段は、計
測値に基づいて定着手段を制御するので、定着手段で
は、たとえば、制御手段によって記録媒体の厚さに対応
した定着温度が設定されることにより、その記録媒体の
厚さに対応した良好な定着を達成することができる。そ
の結果、記録媒体の厚さに対応した良好な画像を形成す
ることができる。
【0038】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の発明において、前記制御手段は、前記計測
値に基づいて厚い記録媒体を判別し、前記定着手段の定
着温度が高くなるように制御することを特徴とすること
を特徴としている。
【0039】このような構成によると、制御手段によっ
て、計測値に基づいて厚い記録媒体と判別されると、定
着手段の定着温度が高く設定される。そのため、記録媒
体の厚さに対応した適切な定着温度が画一的に設定され
ることにより、より一層簡易かつ確実に、その記録媒体
の厚さに対応した良好な定着を達成することができる。
【0040】また、請求項13に記載の発明は、請求項
1ないし12のいずれかに記載の発明において、前記制
御手段は、前記計測値に基づいて画像形成速度を制御す
ることを特徴としている。
【0041】このような構成によると、制御手段は、計
測値に基づいて画像形成速度を制御するので、画像形成
装置では、その記録媒体の厚さに対応した速度で良好な
画像形成を達成することができる。その結果、記録媒体
の厚さに対応した効率のよい、しかも良好な画像を形成
することができる。
【0042】また、請求項14に記載の発明は、請求項
1ないし13のいずれかに記載の発明において、前記画
像形成手段は、画像形成時にバイアスが印加される導電
部材を備え、前記制御手段は、前記計測値に基づいて前
記導電部材を制御することを特徴としている。
【0043】このような構成によると、制御手段は、計
測値に基づいて導電部材を制御するので、導電部材に
は、記録媒体の厚さに対応したバイアスの印加や駆動が
設定され、その結果、記録媒体の厚さに対応した良好な
画像形成動作を達成することができる。
【0044】また、請求項15に記載の発明は、請求項
1ないし14のいずれかに記載の発明において、一方の
面に画像が形成された記録媒体を、他方の面にも画像を
形成させるために、再度、前記画像形成手段に搬送する
ための再搬送手段を備えており、前記制御手段は、計測
値に基づいて、記録媒体の前記再搬送手段による搬送の
可否を判断することを特徴としている。
【0045】このような構成によると、再搬送手段によ
って、記録媒体の両面に画像を形成することができる
が、一方の面に画像が形成された記録媒体の他方の面に
画像を形成させるには、再搬送手段によって、記録媒体
を一旦反転させる必要がある。そのため、記録媒体の厚
さがあまりに厚いと、反転時の記録媒体の抵抗が大きく
なり、ジャムが発生する場合がある。
【0046】しかし、この構成によると、制御手段が、
計測値に基づいて、記録媒体の再搬送手段による搬送の
可否を判断するので、供給された記録媒体が厚い記録媒
体である時には、再搬送手段による搬送を阻止すること
ができる。そのため、厚い記録媒体の反転時に生じるジ
ャムを未然に防止することができ、常に良好な画像形成
を確保することができる。
【0047】また、請求項16に記載の発明は、請求項
15に記載の発明において、前記制御手段は、前記計測
値に基づいて厚い記録媒体を判別し、前記再搬送手段に
よる再搬送を禁止することを特徴としている。
【0048】このような構成によると、制御手段によっ
て、計測値に基づいて厚い記録媒体と判別されると、再
搬送が禁止される。そのため、厚い記録媒体の再搬送を
画一的に禁止して、より一層確実に厚い記録媒体の再搬
送時に生じるジャムの発生を防止することができる。
【0049】また、請求項17に記載の発明は、請求項
1、5ないし16のいずれかに記載の発明において、前
記制御手段は、前記第1検知手段および/または前記第
2検知手段による記録媒体の検知に基づいて、前記記録
媒体のジャムまたは前記記録媒体の先端の位置を検知す
ることを特徴としている。
【0050】このような構成によると、第1検知手段お
よび/または第2検知手段が、記録媒体のジャムまたは
記録媒体の先端の位置の検知手段として用いられ、これ
らが、記録媒体の厚さに対応した搬送時間の計測のため
の検知手段を兼ねるので、非常に簡単な構成によって、
記録媒体の厚さに対応した制御を実現することができ
る。
【0051】また、請求項18に記載の発明は、請求項
1ないし17のいずれかに記載の発明において、前記画
像形成手段が、像担持体と、前記像担持体上に形成した
潜像を現像する現像手段とを有し、電子写真方式により
画像を形成することを特徴としている。
【0052】このような構成によると、記録媒体の厚さ
に対応した制御によって、電子写真方式により高画質の
画像を形成することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、このレーザプリンタ1は、電子
写真方式により画像を形成するレーザプリンタとして構
成されており、本体ケーシング2内に、記録媒体として
の用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された
用紙3に所定の画像を形成するための画像形成手段とし
ての画像形成部5などを備えている。
【0054】フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底
部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレ
イ6の一端側端部に設けられる供給手段としての給紙部
7と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、給
紙部7に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3
の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または
下流側という場合がある。)に設けられるレジストロー
ラ11とを備えている。
【0055】給紙トレイ6は、用紙3を収容し得る上面
が開放されたボックス形状をなし、本体ケーシング2の
底部に対して水平方向に着脱可能とされている。
【0056】給紙部7は、摩擦ローラとしての給紙ロー
ラ12と、その給紙ローラ12に対向する分離パット1
3とを備えている。分離パット13は、支持フレーム1
3aとパット部材13bとばね13cとを備えている。
【0057】支持フレーム13aは、給紙ローラ12の
下方において対向する位置から下流側に向かって斜め上
方に延びた平板部材と、その平板部材の上流側側端か
ら、略直交方向下向きに屈曲形成される支持部材とを備
える、断面略L字状部材として形成されており、支持部
材の下端部が、揺動可能に支持されている。そして、そ
の給紙ローラ12に対向する平板部材の表面にパット部
材13bが埋設されるとともに、その裏側には、ばね1
3cが配置され、そのばね13cによって給紙ローラ1
2にパット部材13bが押圧されるように付勢されてい
る。
【0058】パット部材13bは、略矩形板状をなし、
ウレタンゴムなどの弾性部材から構成されている。
【0059】用紙押圧板8は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ12に対して遠い方の端部に
おいて揺動可能に支持されることによって、近い方の端
部を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示
しないばねによって上方向に付勢されている。そのた
め、用紙押圧板8は、用紙3の積層量が増えるに従っ
て、給紙部7に対して遠い方の端部を支点として、ばね
の付勢力に抗して下向きに揺動される。そして、用紙押
圧板8上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板8の裏側
から図示しないばねによって給紙ローラ12に向かって
押圧され、その給紙ローラ12の回転によって給紙ロー
ラ12とパット部材13bとで挟まれた後、それらの協
動により、1枚毎に分離されて給紙される。給紙された
用紙3は、後述する搬送経路35においてレジストロー
ラ11に送られる。
【0060】レジストローラ11は、本体ケーシング2
に回転可能に支持される1対のローラから構成されてお
り、後述するCPU(図7参照)の制御によって、後述
するレジスト前センサ29aによる用紙3の先端の位置
の検知から所定のタイミングで、用紙3を画像形成位置
(用紙3に、後述する感光ドラム25上の可視像を転写
する位置、すなわち、本実施形態では、後述する感光ド
ラム25と後述する転写ローラ27とが接触する位
置。)に送るようにしている。
【0061】また、このレーザプリンタ1のフィーダ部
4は、さらに、任意のサイズの用紙3が積層されるマル
チパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上
に積層される用紙3を給紙するための供給手段の摩擦ロ
ーラとしてのマルチパーパス給紙ローラ15と、供給手
段の分離パットとしてのマルチパーパス給紙パット15
aと、ばね15bと、マルチパーパス搬送ローラ16と
を備えており、マルチパーパス給紙ローラ15およびマ
ルチパーパス給紙パット15aは互いに対向状に配設さ
れ、マルチパーパス給紙パット15aの裏側からばね1
5bによって、マルチパーパス給紙パット15aがマル
チパーパス給紙ローラ15に向かって押圧されている。
そして、マルチパーパストレイ14上に積層される最上
位の用紙3は、マルチパーパス給紙ローラ15の回転に
よってマルチパーパス給紙ローラ15とマルチパーパス
給紙パット15aとで挟まれた後、それらの協動によ
り、1枚毎に分離されて給紙される。給紙された用紙3
は、マルチパーパス搬送ローラ16によってレジストロ
ーラ11に送られ、レジストローラ11から所定のレジ
スト後に、画像形成位置に搬送される。
【0062】画像形成部5は、スキャナ部17、プロセ
ス部18、定着手段としての定着部19などを備えてい
る。
【0063】スキャナ部17は、本体ケーシング2内の
上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆
動されるポリゴンミラー20、レンズ21aおよび21
b、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部からの
発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、
鎖線で示すように、ポリゴンミラー20、レンズ21
a、反射鏡22、レンズ21bの順に通過あるいは反射
させて、後述するプロセス部18の像担持体としての感
光ドラム25の表面上に高速走査にて照射させている。
【0064】プロセス部18は、スキャナ部17の下方
に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着
されるドラムカートリッジ23内に、現像カートリッジ
24と、感光ドラム25と、導電部材としての帯電ロー
ラ26と、導電部材であって転写手段としての転写ロー
ラ27とを備えている。
【0065】現像カートリッジ24は、ドラムカートリ
ッジ23に対して着脱自在に装着されており、トナー収
容部30、供給ローラ31、層厚規制ブレード32およ
び導電部材であって現像手段としての現像ローラ33な
どを備えている。
【0066】トナー収容部30内には、現像剤として、
正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されてお
り、そのトナーが、図示しないアジテータによって、ト
ナー収容部30から供給ローラ31に向けて放出され
る。
【0067】トナー収容部30の側方位置には、供給ロ
ーラ31が回転可能に配設されており、また、この供給
ローラ31に対向して、現像ローラ33が回転可能に配
設されている。そして、これら供給ローラ31と現像ロ
ーラ33とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような
状態で互いに当接されている。
【0068】供給ローラ31は、金属製のローラ軸に、
導電性のスポンジ体からなるローラが被覆されている。
【0069】現像ローラ33は、金属製のローラ軸に、
導電性のゴム材料である弾性体からなるローラが被覆さ
れている。より具体的には、現像ローラ33のローラ
は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムま
たはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ
素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴム
のコート層が被覆されている。なお、現像ローラ33
は、後述する現像バイアス印加回路80(図7参照)に
よって所定の現像バイアスが印加されている。
【0070】また、現像ローラ33の近傍には、層厚規
制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレー
ド32は、現像ローラ33の上方において、その現像ロ
ーラ33の軸方向に沿って対向状に配置され、現像カー
トリッジ24に取り付けられる板ばね部材と、その板ば
ね部材の先端部に設けられる絶縁性のシリコーンゴムか
らなる断面半円形状の押圧部材とを備えており、押圧部
材が板ばね部材の弾性力によって現像ローラ33上に圧
接されるように構成されている。
【0071】そして、トナー収容室30から放出される
トナーは、供給ローラ31の回転により、現像ローラ3
3に供給され、この時、供給ローラ31と現像ローラ3
3との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ33
上に供給されたトナーは、現像ローラ33の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード32の押圧部材と現像ローラ33
との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、
一定厚さの薄層として現像ローラ33上に担持される。
【0072】感光ドラム25は、現像ローラ33の側方
位置において、その現像ローラ33と対向するような状
態で回転可能に配設されている。この感光ドラム25
は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が
ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層
により形成されている。
【0073】帯電ローラ26は、感光ドラム25の上方
において、感光ドラム25と接触するように回転可能に
対向配置されている。この帯電ローラ26は、導電性金
属コアの外周に、電荷供給層として導電性ゴムまたは半
導電性物質が被覆されており、後述する帯電回路79
(図7参照)によって感光ドラム25の表面を一様に正
極性に帯電させるように構成されている。
【0074】そして、感光ドラム25の表面は、その感
光ドラム25の回転に伴なって、まず、帯電ローラ26
により一様に正帯電された後、スキャナ部17からのレ
ーザービームの高速走査により露光され、所定の画像デ
ータに基づく静電潜像が形成される。
【0075】次いで、現像ローラ33の回転により、現
像ローラ33上に担持されかつ正帯電されているトナー
が、感光ドラム25に対向して接触する時に、感光ドラ
ム25の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様
に正帯電されている感光ドラム25の表面のうち、レー
ザービームによって露光され電位が下がっている露光部
分に供給され、選択的に担持されることによって可視像
化され、これによって反転現像が達成される。
【0076】転写ローラ27は、感光ドラム25の下方
において、この感光ドラム25に対向するように配置さ
れ、ドラムカートリッジ23において回転可能に支持さ
れている。この転写ローラ27は、金属製のローラ軸
に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆され
ている。そして、転写時には、後述する転写バイアス印
加回路81(図7参照)により転写バイアスが印加され
るように構成されている。そのため、感光ドラム27の
表面上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム25
と転写ローラ27との間を通る間に用紙3に転写され
る。そして、可視像が転写された用紙3は、搬送ベルト
45を介して、定着部19に搬送される。
【0077】また、このプロセス部18には、さらに、
感光ドラム25の転写後の表面をクリーニングするため
のクリーニング部40が、ドラムカートリッジ23内に
設けられている。このクリーニング部40は、感光ドラ
ム25に対して現像ローラ33の反対側であって、感光
ドラム25の回転方向における転写ローラ27の下流側
かつ帯電ローラ26の上流側に配置され、導電部材とし
てのクリーニングローラ41およびバックアップローラ
42、掻取スポンジ43および回収貯留部44を備えて
いる。
【0078】クリーニングローラ41は、感光ドラム2
5と接触するように対向配置されており、シリコーンゴ
ムなどの発泡弾性体からなり、後述するクリーニングバ
イアス印加回路82(図7参照)によって感光ドラムに
対して所定のクリーニングバイアスが印加されている。
【0079】バックアップローラ42は、クリーニング
ローラ41に対して感光ドラム25の反対側において、
クリーニングローラ41と接触するように対向配置され
ており、金属製のローラからなり、後述するクリーニン
グバイアス印加回路82(図7参照)によってクリーニ
ングローラ41に対して所定のクリーニングバイアスが
印加されている。
【0080】掻取スポンジ43は、バックアップローラ
42に対してクリーニングローラ41の反対側におい
て、バックアップローラ42の表面を圧接するように対
向配置されている。この掻取スポンジ43は、ウレタン
フォームなどのスポンジ部材からなり、バックアップロ
ーラ42の表面に付着した紙粉を掻き取るように構成さ
れている。
【0081】回収貯留部44は、ドラムカートリッジ2
3における掻取スポンジ43の下方の空間として形成さ
れ、掻取スポンジ43によって掻き取られた紙粉を、こ
の回収貯留部44において貯留するように構成されてい
る。
【0082】そして、用紙3への転写後に感光ドラム2
5上に残存するトナーは、感光ドラム25の表面がクリ
ーニングローラ41と対向した時に、クリーニングロー
ラ41に電気的に捕捉される。その後、その捕捉された
トナーは、クリーニングローラ41の回転によって、バ
ックアップローラ42と対向した時に、そのバックアッ
プローラ42に電気的に捕捉され、その後、掻取スポン
ジ43によって掻き取られ、回収貯留部44内に貯留さ
れる。
【0083】定着部19は、プロセス部18の側方下流
側に配設され、加熱ローラ46、加熱ローラ46を押圧
する押圧ローラ47、および、これら加熱ローラ46お
よび押圧ローラ47の下流側に設けられる搬送ローラ4
8を備えている。
【0084】加熱ローラ46は、金属製で加熱のための
ハロゲンランプ34を備えており、プロセス部18にお
いて用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ロー
ラ46と押圧ローラ47との間を通過する間に熱定着さ
せ、その後、その用紙3を搬送ローラ48によって、本
体ケーシング2に設けられた搬送ローラ49および排紙
ローラ50に搬送するようにしている。搬送ローラ49
に送られた用紙3は、その後、排紙ローラ50によって
排紙トレイ51上に排紙される。
【0085】なお、この定着部19には、用紙3の搬送
方向における加熱ローラ46および押圧ローラ47と、
搬送ローラ48との間に、後述する反転ローラ57の切
り替えタイミングを設定するための用紙通過センサ60
が設けられている。
【0086】また、このレーザプリンタ1には、用紙3
の両面に画像を形成するための再搬送手段としての再搬
送ユニット52を備えている。この再搬送ユニット52
は、反転機構部53と、再搬送トレイ54とが、一体的
に構成され、本体ケーシング2における後部側から、反
転機構部53が外付けされるとともに、再搬送トレイ5
4がフィーダ部4の上方に挿入されるような状態で、着
脱自在に装着されている。
【0087】反転機構部53は、本体ケーシング2の後
壁に外付けされ、略断面矩形状のケーシング55に、反
転ローラ57および再搬送ローラ58を備えるととも
に、上端部から、反転ガイドプレート59を上方に向か
って突出させている。
【0088】なお、本体ケーシング2の後部には、フラ
ッパ56が、回動可能に支持されており、搬送ローラ4
8の下流側近傍に配置されている。このフラッパ56
は、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、
一方の面に画像が形成され搬送ローラ48によって搬送
されてきた用紙3を、搬送ローラ49に向かう方向(実
線の状態)と、後述する反転ローラ57に向かう方向
(仮想線の状態)とに選択的に切り換えることができる
ように揺動可能に設けられている。
【0089】反転ローラ57は、フラッパ56の下流側
であって、ケーシング55の上部に配置され、1対のロ
ーラからなり、正方向および逆方向に回転の切り換えが
できるように構成されている。この反転ローラ57は、
まず正方向に回転して、用紙3を反転ガイドプレート5
9に向けて搬送し、その後、逆方向に回転して、用紙3
を反転方向に搬送できるように構成されている。
【0090】再搬送ローラ58は、反転ローラ57の下
流側であって、ケーシング55における反転ローラ57
のほぼ真下に配置され、1対のローラからなり、反転ロ
ーラ57によって反転された用紙3を、再搬送トレイ5
4に搬送できるように構成されている。
【0091】また、反転ガイドプレート59は、ケーシ
ング55の上端部から、さらに上方に向かって延びる板
状部材からなり、反転ローラ57により送られる用紙3
をガイドするように構成されている。
【0092】そして、用紙3の両面に画像を形成する場
合には、この反転機構部53において、まず、この反転
機構部53に、一方の面に画像が形成された用紙3が受
け入れられる。その後、その受け入れられた用紙3が反
転ローラ57に送られてくると、反転ローラ57は、用
紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦反転
ガイドプレート59に沿って、外側上方に向けて搬送
し、用紙3の大部分が外側上方に送られ、用紙3の後端
が反転ローラ57に挟まれた時に、正回転を停止する。
次いで、反転ローラ57は、逆回転して、用紙3を、前
後逆向きの状態で、ほぼ真下に向かうようにして、再搬
送ローラ58に搬送する。なお、反転ローラ57を正回
転から逆回転させるタイミングは、定着部19の下流側
に設けられる用紙通過センサ60が、用紙3の後端を検
知した時から所定時間を経過した時となるように制御さ
れている。また、フラッパ56は、用紙3の反転ローラ
57への搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送
ローラ48から送られる用紙3を搬送ローラ49に送る
状態に切り換えられる。
【0093】次いで、再搬送ローラ58に逆向きに搬送
されてきた用紙3は、その再搬送ローラ58によって、
次に述べる再搬送トレイ54に搬送される。
【0094】再搬送トレイ54は、用紙3が供給される
用紙供給部61、トレイ本体62および斜行ローラ63
を備えている。
【0095】用紙供給部61は、反転機構部53の下側
において本体ケーシング2の後部に外付けされ、湾曲形
状の用紙案内部材64を備えている。この用紙供給部6
1では、反転機構部53の再搬送ローラ58からほぼ鉛
直方向で送られてくる用紙3を、用紙案内部材64によ
って、略水平方向に向けて案内し、トレイ本体62に向
けて略水平方向で送り出すようにしている。
【0096】トレイ本体62は、略矩形板状をなし、給
紙トレイ6の上方において、略水平方向に設けられてお
り、その上流側端部が、用紙案内部材64に連結される
とともに、その下流側端部が、トレイ本体62から用紙
3を案内するための再搬送経路65に連結されている。
【0097】また、トレイ本体62の用紙3の搬送方向
途中には、用紙3を、図示しない基準板に当接させなが
ら搬送するための斜行ローラ63が、用紙3の搬送方向
において所定の間隔を隔てて2つ配置されている。
【0098】各斜行ローラ63は、トレイ本体62の幅
方向一端部に設けられる図示しない基準板の近傍に配置
され、その軸線が用紙3の搬送方向と略直交する方向に
配置される斜行駆動ローラ66と、その斜行駆動ローラ
66と用紙3を挟んで対向し、その軸線が、用紙3の搬
送方向と略直交する方向から、用紙3の送り方向が基準
面に向かう方向に傾斜する方向に配置される斜行従動ロ
ーラ67とを備えている。
【0099】そして、用紙供給部61からトレイ本体6
2に送り出された用紙3は、斜行ローラ63によって、
その用紙3の幅方向一端縁が基準板に当接されながら、
再搬送経路65を介して、再び、表裏が反転された状態
で、画像形成位置に向けて搬送される。そして、画像形
成位置に搬送された用紙3は、その裏面が、感光ドラム
25と対向接触され、可視像が転写された後、定着部1
9において定着され、両面に画像が形成された状態で、
排紙トレイ51上に排紙される。
【0100】そして、このレーザプリンタ1では、給紙
ローラ12と分離パット13との対向部の下流側から画
像形成位置に至る経路が、搬送経路35として形成され
ており、この搬送経路35は、図16にも示すように、
第1規制手段としての第1前側規制部材36および第2
前側規制部材37と、第2規制手段としての第1後側規
制部材38および第2後側規制部材39とを備えてい
る。なお、この説明において、レーザプリンタ1の側面
視におけるマルチパーパストレイ14側を前側、再搬送
ユニット52側を後側とする。
【0101】第1前側規制部材36および第1後側規制
部材38は、薄板状をなし、給紙ローラ12の下流側か
ら再搬送経路65との合流位置に至る搬送経路35にお
いて、用紙3の通路を確保すべく互いに所定の間隔を隔
てて対向配置されている。より具体的には、これら第1
前側規制部材36および第1後側規制部材38によっ
て、搬送経路35は、分離パット13の支持フレーム1
3aの下流側近傍から前側上方に傾斜し、続いて後側に
湾曲し、前記合流位置に向かって後側上方に傾斜するよ
うに形成されている。そして、第1前側規制部材36の
後側面が、用紙3の画像形成面側と対向接触することに
より、その用紙3の一側面である表面の搬送を案内し、
第1後側規制部材38の前側面が、用紙3の画像形成面
と反対側と対向接触することにより、その用紙3の他側
面である裏面の搬送を案内するように構成されている。
【0102】第2前側規制部材37および第2後側規制
部材39は、薄板状をなし、前記合流位置の下流側から
レジストローラ11に至る搬送経路35において、用紙
3の通路を確保すべく互いに所定の間隔を隔てて対向配
置されている。より具体的には、これら第2前側規制部
材37および第2後側規制部材39によって、搬送経路
35は、前記合流位置の下流側近傍からレジストローラ
11に向かって後側上方に湾曲するように形成されてい
る。そして、第2前側規制部材37の後側面が、用紙3
の画像形成面側と対向接触することにより、その用紙3
の一側である表面の搬送を案内し、第2後側規制部材3
9の前側面が、用紙3の画像形成面と反対側と対向接触
することにより、その用紙3の他側面である裏面の搬送
を案内するように構成されている。
【0103】そして、この搬送経路35は、第1前側規
制部材36、第2前側規制部材37、第1後側規制部材
38および第2後側規制部材39によって、搬送経路3
5全体が略U字状や略S字状に湾曲形成されている。
【0104】また、この搬送経路35において、特定の
上流側位置には、第1検知手段としての給紙センサ28
が設けられており、特定の下流側位置には、第2検知手
段としてのレジスト前センサ29aが設けられている。
【0105】より具体的には、給紙センサ28は、給紙
ローラ12の下流側近傍に設けられており、センサがオ
ンされて用紙3の先端の到達を検知し、センサがオフさ
れて用紙3の後端の通過を検知するように構成されてお
り、このオン・オフの検知信号が、後述するCPU71
(図7参照)に入力される。
【0106】そして、この給紙センサ28のオン・オフ
の検知信号の入力は、CPU71(図7参照)におい
て、用紙3のジャムの検知に用いられるとともに、後述
する給紙センサ28からレジスト前センサ29aに至る
までの時間の計測に用いられる。
【0107】また、レジスト前センサ29aは、レジス
トローラ11の上流側近傍に設けられており、センサが
オンされて用紙3の先端の到達を検知し、センサがオフ
されて用紙3の後端の通過を検知するように構成されて
おり、このオン・オフの検知信号が、後述するCPU7
1(図7参照)に入力される。
【0108】そして、このレジスト前センサ29aのオ
ン・オフの検知信号の入力は、CPU71(図7参照)
において、用紙3のジャムの検知および用紙3の先端の
位置の検知に用いられるとともに、後述する給紙センサ
28からレジスト前センサ29aに至るまでの時間の計
測に用いられる。
【0109】なお、図1に示すように、レジストローラ
11の下流側近傍にも、レジスト後センサ29bが設け
られており、このレジスト後センサ29bも、センサが
オンされて用紙3の先端の到達を検知し、センサがオフ
されて用紙3の後端の通過を検知するように構成されて
おり、このオン・オフの検知信号が、後述するCPU7
1(図7参照)に入力される。
【0110】そして、このレジスト後センサ29bのオ
ン・オフの検知信号の入力は、CPU71(図7参照)
において、用紙3のジャムの検知および用紙3の後端の
位置の検知に用いられる。
【0111】また、このレーザプリンタ1では、搬送経
路35において、給紙部7から給紙された用紙3が、給
紙センサ28(すなわち、第1時点)からレジスト前セ
ンサ29a(すなわち、第2時点)に至るまでの時間を
計測する計測手段としてのタイマーを、後述するCPU
71(図7参照)内に備えている。
【0112】タイマーは、用紙3の搬送時において、給
紙センサ28がオンされるとその計測がスタートされ、
次に、レジスト前センサ29aがオンされるとその計測
がストップされることにより、用紙3の先端が、給紙セ
ンサ28からレジスト前センサ29aに至るまでの時間
を計測するように構成され、その計測値がRAM73
(図7参照)に記憶される。また、このRAM73に記
憶された計測値は、用紙3の1枚分の画像形成処理が終
了する毎にリセットされる。
【0113】そして、給紙ローラ12および分離パット
13によって1枚毎に分離された用紙3は、まず、給紙
ローラ12の回転によって支持フレーム13aの上面を
案内されて、前側上方に向かって給紙部7から搬送経路
35に給紙される。この時、用紙3の先端が給紙センサ
28に到達すると、給紙センサ28がオンされて、タイ
マーの計測がスタートされる。その後、用紙3は、さら
に前側上方に向かって第1前側規制部材36と第1後側
規制部材38との間に案内され、湾曲した第1前側規制
部材36と第1後側規制部材38との間において上方に
搬送され、次に、第2前側規制部材37と第2後側規制
部材39との間に案内される。その後、用紙3は、さら
に上方に向かって搬送され、用紙3が第2前側規制部材
37と第2後側規制部材39との間の下流側のレジスト
前センサ29aに到達すると、レジスト前センサ29a
がオンされて、タイマーの計測がストップされる。この
タイマーによる計測値T1は、後述するCPU71(図
7参照)に送られ、RAM73(図7参照)に記憶され
る。そして、用紙3が、レジストローラ11に到達する
と、上記したように、レジストローラ11によって所定
時間レジスト(待機)された後、画像形成位置に送られ
る。
【0114】また、このレーザプリンタ1は、用紙3の
サイズを認定するサイズ認定手段としてのサイズ認定プ
ログラムを、後述するCPU71(図7参照)のROM
72(図7参照)内に備えている。このサイズ認定プロ
グラムは、次に述べる用紙サイズセンサ74(図7参
照)、パソコン側プリンタプロパティ75(図7参照)
および操作パネル76(図7参照)によって検知または
設定されるサイズ情報に基づいて、用紙3のサイズを認
定する。なお、このレーザプリンタ1において用紙3の
サイズは、用紙3の搬送方向と直交する方向の用紙幅と
同義である。
【0115】用紙サイズセンサ74(図7参照)は、図
1には示されないが、給紙トレイ6およびマルチパーパ
ストレイ14の内側における用紙3の受入部分に設けら
れており、給紙トレイ6およびマルチパーパストレイ1
4にセットされる用紙3の用紙幅(すなわち、サイズ)
を検知し、そのサイズ情報を後述するCPU71(図7
参照)に送信するように構成されている。
【0116】パソコン側プリンタプロパティ75(図7
参照)は、操作者が印刷時における各種設定条件をパソ
コン側から設定するための、パソコンを用いたレーザプ
リンタ1とのインタフェースであって、ここで設定され
たサイズ情報を後述するレーザプリンタ1のCPU71
(図7参照)に送信するように構成されている。
【0117】操作パネル76(図7参照)は、図1には
示されないが、本体ケーシング2の上面に設けられてお
り、操作者が印刷時における各種設定条件の入力などを
行なえるように複数のキーを備えており、この操作パネ
ル76から入力されたサイズ情報を後述するCPU71
に送信するように構成されている。
【0118】また、このレーザプリンタ1では、異なる
用紙幅や紙厚の用紙3が印刷処理できるように構成され
ており、それら複数の種類の用紙3は、このレーザプリ
ンタ1では、後述する画像形成制御プログラムにおい
て、その紙厚によって、たとえば、紙厚が80μm以下
のものが薄い記録媒体としての薄紙、紙厚が81〜13
9μm程度のものが通常の記録媒体としての普通紙、お
よび、紙厚が140μm以上のものが厚い記録媒体とし
ての厚紙として分類され、また、その用紙幅によって、
たとえば、用紙幅170〜216mmのものが広幅、1
20〜169mmのものが中幅、70〜119mmのも
のが狭幅として分類される。
【0119】そして、たとえば、図2に、数種類の用紙
3の銘柄および特性を例示すると、各用紙3において、
秤量や紙厚が大きくなるのに比例して、こし等の強弱・
曲げに対する抵抗力(剛性度)を表す指標であるクラー
ク剛度も大きくなっている。なお、クラーク剛度は、曲
げ応力を基準とした測定方法であるクラーク法によって
測定される。
【0120】このように、用紙3の紙厚が大きくなる
と、剛性も大きくなるため、このレーザプリンタ1で
は、湾曲形成されている搬送経路35において、厚い用
紙3を搬送する場合には、第1前側規制部材36、第2
前側規制部材37、第1後側規制部材38および第2後
側規制部材39に、その用紙3が強く接触しつつ搬送さ
れることとなり、摩擦抵抗が大きくなる。そのため、こ
のレーザプリンタ1では、用紙3の紙厚が大きくなるに
従って、搬送経路35における搬送速度(すなわち、給
紙センサ28からレジスト前センサ29aに至るまでの
搬送時間)は遅くなる。
【0121】より具体的には、たとえば、図3に示すよ
うに、搬送経路35における、給紙センサ28からレジ
スト前センサ29aに至るまでの用紙3の搬送時間およ
び移動距離について、普通紙(用紙銘柄:ロ紙 20l
b)と厚紙(用紙銘柄:ニ紙20lb)とを比較計測す
ると、ロ紙の搬送時間が0.54secであるのに対
し、ニ紙の搬送時間が0.66secであり、これらロ
紙とニ紙とでは、0.1秒以上の搬送時間の差が認めら
れる。
【0122】このようなことから、このレーザプリンタ
1では、タイマーによって計測された計測値T1に基づ
いて、画像形成制御プログラムによって、計測値T1が
基準値としての上限値Taより大きいときは、厚い用紙
3である厚紙と判断し、計測値T1が上限値Ta以下の
ときは、通常の用紙3である普通紙あるいは薄い用紙3
である薄紙として判断するように構成されている。さら
に、このレーザプリンタ1では、普通紙および薄紙につ
いても、下限値Tbを設定して、計測値T1が下限値T
bより大きく上限値Ta以下のときを、普通紙と判断
し、計測値T1が下限値Tb以下のものを薄紙と判断す
るように構成されている。
【0123】より具体的には、このレーザプリンタ1で
は、画像形成制御プログラムにおいて、図4に示すよう
に、広幅の用紙3の紙厚を判断する上限値Taは、0.
8secと設定されており、下限値Tbは0.7sec
と設定されている。また、中幅の用紙3の紙厚を判断す
る上限値Taは、0.7secと設定されており、下限
値Tbは0.6secと設定されている。また、狭幅の
用紙3の紙厚を判断する上限値Taは、0.6secと
設定されており、下限値Tbは0.5secと設定され
ている。
【0124】そして、このレーザプリンタ1では、画像
形成制御プログラムによって、タイマーによって計測さ
れた計測値T1に基づいて紙厚が分類され、その紙厚の
分類と上記した用紙幅の分類との組み合わせの区分毎
に、画像形成条件としての現像バイアス値、転写バイア
ス値および定着温度が設定されるように構成されてい
る。図5には、これらの用紙幅および紙厚による9つの
区分毎の、現像バイアス値、転写バイアス値および定着
温度が設定される制御モード(すなわち、画像形成条
件)が示されている。
【0125】すなわち、図5に示すように、このレーザ
プリンタ1では、広幅で薄紙の時は広/薄モード、中幅
で薄紙の時は中/薄モード、狭幅で薄紙の時は狭/薄モ
ード、広幅で普通紙の時は広/普モード、中幅で普通紙
の時は中/普モード、狭幅で普通紙の時は狭/普モー
ド、広幅で厚紙の時は広/厚モード、中幅で厚紙の時は
中/厚モード、狭幅で厚紙の時は狭/厚モードが、画像
形成制御プログラムによってそれぞれ設定される。
【0126】次に、それぞれの制御モードによる、現像
バイアス、転写バイアスおよび定着温度の設定値の一例
を図6に示す。
【0127】すなわち、図6において、画像形成制御プ
ログラムは、広/薄モードでは、現像バイアスを第1現
像バイアス(X1)とし、転写バイアスを第1転写バイ
アス(Y1)とし、定着温度を第1定着温度(Z1)と
して設定する。また、中/薄モードでは、現像バイアス
を第1現像バイアス(X1)とし、転写バイアスを第2
転写バイアス(Y2)とし、定着温度を第2定着温度
(Z2)として設定する。また、狭/薄モードでは、現
像バイアスを第1現像バイアス(X1)とし、転写バイ
アスを第3転写バイアス(Y3)とし、定着温度を第2
定着温度(Z2)として設定する。
【0128】また、広/普モードでは、現像バイアスを
第1現像バイアス(X1)とし、転写バイアスを第1転
写バイアス(Y1)とし、定着温度を第3定着温度(Z
3)として設定する。また、中/普モードでは、現像バ
イアスを第1現像バイアス(X1)とし、転写バイアス
を第2転写バイアス(Y2)とし、定着温度を第4定着
温度(Z4)として設定する。また、狭/普モードで
は、現像バイアスを第1現像バイアス(X1)とし、転
写バイアスを第3転写バイアス(Y3)とし、定着温度
を第4定着温度(Z4)として設定する。
【0129】また、広/厚モードでは、現像バイアスを
第2現像バイアス(X2)とし、転写バイアスを第4転
写バイアス(Y4)とし、定着温度を第5定着温度(Z
5)として設定する。また、中/厚モードでは、現像バ
イアスを第2現像バイアス(X2)とし、転写バイアス
を第5転写バイアス(Y5)とし、定着温度を第6定着
温度(Z6)として設定する。また、狭/厚モードで
は、現像バイアスを第2現像バイアス(X2)とし、転
写バイアスを第6転写バイアス(Y6)とし、定着温度
を第6定着温度(Z6)として設定する。
【0130】なお、このレーザプリンタ1では、それぞ
れの具体的な設定値としては、第1現像バイアス(X
1)は+450V、第2現像バイアス(X2)は+40
0V、第1転写バイアス(Y1)は−12μA、第2転
写バイアス(Y2)は−16μA、第3転写バイアス
(Y3)は−18μA、第4転写バイアス(Y4)は−
16μA、第5転写バイアス(Y5)は−18μA、第
6転写バイアス(Y6)は−24μA、第1定着温度
(Z1)は185℃、第2定着温度(Z2)は180
℃、第3定着温度(Z3)は213℃、第4定着温度
(Z4)は200℃、第5定着温度(Z5)は220
℃、第6定着温度(Z6)は215℃とされている。
【0131】また、この画像形成制御プログラムは、再
搬送判断プログラムを備えている。
【0132】このレーザプリンタ1においては、再搬送
ユニット52によって、用紙3の両面に画像を形成する
ことができるが、表面に画像が形成された用紙3の裏面
に画像を形成させるには、再搬送ユニット52によっ
て、用紙3を一旦反転させる必要がある。この時、用紙
3の厚さがあまりに厚いと、反転時の用紙3の抵抗が大
きくなり、ジャムが発生する場合がある。そのため、タ
イマーによって計測された計測値T1により、その用紙
3が、画像形成制御プログラムによって厚紙と判断され
た場合には、再搬送判断プログラムによって、裏面印刷
禁止と判断し、裏面印刷が設定されている場合であって
も、用紙3の再搬送ユニット52への搬送を行なわない
ように制御し、普通紙または薄紙と判断された用紙3に
おいてのみ、裏面印刷許容と判断し、裏面印刷が設定さ
れている場合には、再搬送ユニット52に用紙3を搬送
するように制御される。
【0133】次に、上記したような制御を行なう各部に
ついて、図7を参照して詳述する。
【0134】図7は、このレーザプリンタ1の制御系の
ブロック図である。図7に示すように、この制御系で
は、各部の制御を行なうCPU71に、用紙サイズセン
サ74、パソコン側プリンタプロパティ75、操作パネ
ル76、給紙センサ28、レジスト前センサ29a、レ
ジスト後センサ29b、モータ駆動回路77、帯電回路
79、現像バイアス印加回路80、転写バイアス印加回
路81、クリーニングバイアス印加回路82、ヒータ通
電回路83およびディスプレイパネル84が接続されて
いる。
【0135】CPU71は、ROM72およびRAM7
3を備え、各部の制御を実行する。ROM72には、上
記した画像形成条件を設定および実行するための駆動制
御プログラムおよび画像形成制御プログラムなどが格納
されている。RAM73には、各部を駆動制御するため
の、用紙サイズセンサ74、パソコン側プリンタプロパ
ティ75、操作パネル76、給紙センサ28、レジスト
前センサ29aおよびレジスト後センサ29bなどから
の一時的な数値およびタイマーによって計測された計測
値が格納される。
【0136】モータ駆動回路77には、モータ78が接
続されており、このモータ78には、図示しないギヤ列
を介して、給紙ローラ12、感光ドラム25、帯電ロー
ラ26、現像ローラ33、転写ローラ27、クリーニン
グローラ41、バックアップローラ42および加熱ロー
ラ46が接続されている。そして、モータ78は、モー
タ駆動回路77を介して、CPU71のROM72内に
格納される駆動制御プログラムによって、その駆動また
は停止が制御されている。そのため、給紙ローラ12、
感光ドラム25、帯電ローラ26、現像ローラ33、転
写ローラ27、クリーニングローラ41、バックアップ
ローラ42および加熱ローラ46は、駆動制御プログラ
ムによって、その駆動または停止が制御される。
【0137】帯電回路79には、帯電ローラ26のロー
ラ軸が接続されており、CPU71のROM72内に格
納される駆動制御プログラムによって、帯電のオン・オ
フが制御される。
【0138】現像バイアス印加回路80には、現像ロー
ラ33のローラ軸が接続されており、CPU71のRO
M72内に格納される画像形成制御プログラムによっ
て、広/薄モード、中/薄モード、狭/薄モード、広/
普モード、中/普モードまたは狭/普モードが設定され
たときには、現像バイアス値として第1現像バイアス
(X1)が設定され、広/厚モード、中/厚モードまた
は狭/厚モードが設定されたときには、現像バイアス値
として第2現像バイアス(X2)が設定され、そして、
駆動制御プログラムによって、現像バイアスのオン・オ
フが制御される。
【0139】転写バイアス印加回路81は、定電流制御
を行うものであり、この転写バイアス印加回路81に
は、転写ローラ27のローラ軸が接続されており、CP
U71のROM72内に格納される画像形成制御プログ
ラムによって、広/薄モードまたは広/普モードが設定
されたときには、転写バイアス値として第1転写バイア
ス(Y1)が設定され、中/薄モードまたは中/普モー
ドが設定されたときには、転写バイアス値として第2転
写バイアス(Y2)が設定され、狭/薄モードまたは狭
/普モードが設定されたときには、転写バイアス値とし
て第3転写バイアス(Y3)が設定され、広/厚モード
が設定されたときには、転写バイアス値として第4転写
バイアス(Y4)が設定され、中/厚モードが設定され
たときには、転写バイアス値として第5転写バイアス
(Y5)が設定され、狭/厚モードが設定されたときに
は、転写バイアス値として第6転写バイアス(Y6)が
設定され、そして、駆動制御プログラムによって、転写
バイアスのオン・オフが制御される。
【0140】クリーニングバイアス印加回路82には、
クリーニングローラ41およびバックアップローラ42
のローラ軸が接続されており、CPU71のROM72
内に格納される駆動制御プログラムによって、クリーニ
ングバイアスのオン・オフが制御される。
【0141】ヒータ通電回路83には、加熱ローラ46
のハロゲンランプ34が接続されており、CPU71の
ROM72内に格納される画像形成制御プログラムによ
って、広/薄モードが設定されたときには、定着温度が
第1定着温度(Z1)に設定され、中/薄モードまたは
狭/薄モードが設定されたときには、定着温度が第2定
着温度(Z2)に設定され、広/普モードが設定された
ときには、定着温度が第3定着温度(Z3)に設定さ
れ、中/普モードまたは狭/普モードが設定されたとき
には、定着温度が第4定着温度(Z4)に設定され、広
/厚モードが設定されたときには、定着温度が第5定着
温度(Z5)に設定され、中/厚モードまたは狭/厚モ
ードが設定されたときには、定着温度が第6定着温度
(Z6)に設定され、そして、駆動制御プログラムによ
って、ハロゲンランプ34のオン・オフが制御される。
【0142】ディスプレイパネル84は、図1には示さ
れないが、本体ケーシング2の上面に設けられており、
レーザプリンタ1の各種情報を操作者に報知するように
構成されている。
【0143】次に、上記した画像形成制御プログラムに
よる制御の詳細を、図8ないし図11に示す画像形成処
理のフロー図を参照して説明する。
【0144】図8において、印刷処理が開始されると、
印刷ジョブが読み込まれ(S1)、サイズ認定プログラ
ムによって、用紙サイズセンサ74またはパソコン側プ
リンタプロパティ75または操作パネル76において検
知または設定されたサイズ情報から、この印刷ジョブの
用紙3の用紙幅が認定される(S2)。そして、モータ
駆動回路77によって、レーザプリンタ1の各部が起動
され(S3)、その後、給紙ローラ12の駆動が開始さ
れ、用紙3が給紙部7から給紙される(S4)。そし
て、用紙3の先端が給紙センサ28に到達すると、給紙
センサ28がオンされ、タイマーの計測がスタートされ
る(S5)。さらに、用紙3が搬送経路35内を搬送さ
れ、その先端がレジスト前センサ29aに到達すると、
レジスト前センサ29aがオンされ、タイマーの計測が
ストップされる(S6)。
【0145】そして、このタイマーの計測値T1と、上
限値Taおよび下限値Tbとが比較され(S7)、計測
値T1が下限値Tb以下の場合は、用紙3は薄紙と判断
され、薄紙用処理(S8)が行なわれる。計測値T1が
下限値Tbよりも大きく、上限値Ta以下の場合は、用
紙3は普通紙と判断され、普通紙用処理(S9)が行な
われる。また、計測値T1が上限値Taよりも大きい場
合は、用紙3は厚紙と判断され、厚紙用処理(S10)
が行なわれる。
【0146】これらの薄紙用処理(S8)または普通紙
用処理(S9)または厚紙用処理(S10)が終了する
と、続けて印刷処理を行なうか否かが判断され(S1
1)、続けて印刷処理を行なわない場合は(S11:N
O)、モータ駆動回路77によって、プリンタ各部の駆
動がオフされ(S12)、印刷処理が終了する。一方、
続けて印刷処理を行なう場合には(S11:YES)、
次に給紙する用紙3(すなわち、給紙ローラ12と分離
パット13との間においてその先端が給紙開始位置にあ
る給紙トレイ6の最上位の用紙3)と、先に処理された
用紙3との間に所定の間隔を設けるため、所定の用紙間
分待機した後(S13)、再びステップ4に戻り、給紙
ローラ12の駆動開始によって、その次の用紙3が給紙
される。
【0147】なお、ステップ13において、所定の用紙
間分を待機させる方法としては、たとえば、レジスト後
センサ29bによって用紙3の後端の通過時点を検知し
てその時点から所定の時間を計測し、その計測値によっ
て、所定の用紙間が隔てられているか否かを判断すれば
よい。
【0148】次に、ステップ7において、薄紙と判断さ
れた場合に実行される薄紙用処理について図9を参照し
て説明する。
【0149】図9において、薄紙用処理が開始される
と、メインルーチンのステップ2において、サイズ認定
プログラムによって認定された用紙幅が判断される(S
21)。用紙幅が、広幅である場合には(S21:広
幅)、画像形成制御プログラムによって、画像形成条件
として広/薄モードが設定される。すなわち、現像バイ
アス値は第1現像バイアス(X1)に、転写バイアス値
は第1転写バイアス(Y1)に、定着温度は第1定着温
度(Z1)に設定される(S22)。
【0150】そして、上記した制御モードにおいて、帯
電回路79により帯電ローラ26に帯電がオンされ、現
像バイアス印加回路80により現像ローラ33に現像バ
イアスがオンされ、転写バイアス印加回路により転写ロ
ーラ27に転写バイアスがオンされ、ヒータ駆動回路8
3によりハロゲンランプ34の加熱がオンされ、クリー
ニングバイアス印加回路82により、クリーニングロー
ラ41およびバックアップローラ42にクリーニングバ
イアスがオンされ、画像形成処理が行なわれる(S2
5)。画像形成処理が終了すると、裏面への印刷設定の
有無が判断される(S26)。裏面への印刷処理の設定
がない場合は(S26:NO)、用紙3は、搬送ローラ
48、49および排紙ローラ50によって排紙トレイ5
1に向かって送られ(S27)、薄紙用処理が終了さ
れ、メインルーチンに戻る。
【0151】一方、裏面への印刷処理の設定がある場合
は(S26:YES)、再搬送判断プログラムによっ
て、再搬送処理が可能と判断され、フラッパ56が、用
紙3を反転ローラ57に向かわせる方向に切り換えら
れ、再搬送ユニット52の反転機構部53において、用
紙3が再搬送トレイ54に搬送され(S28)、再搬送
経路65を介して、レジストローラ11に送られ、表面
と同一の制御モードによって裏面の画像形成処理が行な
われる(S25)。画像形成処理が終了すると、裏面へ
の印刷設定が解除されるので(S26:NO)、用紙3
は、搬送ローラ48、49および排紙ローラ50によっ
て排紙トレイ51に向かって送られ(S27)、薄紙用
処理が終了され、メインルーチンに戻る。
【0152】また、ステップ21において、用紙幅が中
幅と判断された場合は(S21:中幅)、ステップ23
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として中/薄モードが設定される。すなわち、現像
バイアス値は第1現像バイアス(X1)に、転写バイア
ス値は第2転写バイアス(Y2)に、定着温度は第2定
着温度(Z2)に設定され、その後、上記と同様の処理
(S25〜S28)がなされる。
【0153】また、ステップ21において、用紙幅が狭
幅と判断された場合は(S21:狭幅)、ステップ24
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として狭/薄モードが設定される。すなわち、現像
バイアス値は第1現像バイアス(X1)に、転写バイア
ス値は第3転写バイアス(Y3)に、定着温度は第2定
着温度(Z2)に設定され、その後、上記と同様の処理
(S25〜S28)がなされる。
【0154】なお、ステップ25において、用紙3の裏
面の画像形成処理を、表面の画像形成条件と同一の制御
モードによって行うこととしたが、裏面の画像形成処理
においては、表面の画像形成処理と異なる裏面用の制御
モードを設定して、画像形成処理を行うように制御して
もよい。
【0155】次に、ステップ7において、画像形成制御
プログラムによって、普通紙と判断された場合に実行さ
れる普通紙用処理について、図10を参照して説明す
る。
【0156】普通紙用処理は、上記した薄紙用処理とほ
ぼ同一であるが、図10に示すように、ステップ21に
おいて、用紙幅が判断された後(S21)、ステップ3
2またはステップ33またはステップ34が選択的に実
行され、その後、上記と同様の処理(S25〜S28)
がなされる。
【0157】すなわち、用紙幅が、広幅である場合には
(S21:広幅)、画像形成制御プログラムによって、
画像形成条件として広/普モードが設定される。すなわ
ち、現像バイアス値は第1現像バイアス(X1)に、転
写バイアス値は第1転写バイアス(Y1)に、定着温度
は第3定着温度(Z3)に設定される(S32)。
【0158】また、ステップ21において、用紙幅が中
幅と判断された場合は(S21:中幅)、ステップ33
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として中/普モードが設定される。すなわち、現像
バイアス値は第1現像バイアス(X1)に、転写バイア
ス値は第2転写バイアス(Y2)に、定着温度は第4定
着温度(Z4)に設定される。
【0159】また、ステップ21において、用紙幅が狭
幅と判断された場合は(S21:狭幅)、ステップ34
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として狭/普モードが設定される。すなわち、現像
バイアス値は第1現像バイアス(X1)に、転写バイア
ス値は第3転写バイアス(Y3)に、定着温度は第4定
着温度(Z4)に設定される。
【0160】次に、ステップ7において、画像形成制御
プログラムによって、厚紙と判断された場合に実行され
る厚紙用処理について、図11を参照して説明する。
【0161】厚紙用処理は、上記した薄紙用処理および
普通紙用処理とほぼ同一であるが、図11に示すよう
に、ステップ21において、用紙幅が判断された後(S
21)、まず、ステップ42またはステップ43または
ステップ44が選択的に実行される。
【0162】すなわち、用紙幅が、広幅である場合には
(S21:広幅)、画像形成制御プログラムによって、
画像形成条件として広/厚モードが設定される。すなわ
ち、現像バイアス値は第2現像バイアス(X2)に、転
写バイアス値は第4転写バイアス(Y4)に、定着温度
は第5定着温度(Z5)に設定される(S42)。
【0163】また、ステップ21において、用紙幅が中
幅と判断された場合は(S21:中幅)、ステップ43
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として中/厚モードが設定される。すなわち、現像
バイアス値は第2現像バイアス(X2)に、転写バイア
ス値は第5転写バイアス(Y5)に、定着温度は第6定
着温度(Z6)に設定される。
【0164】また、ステップ21において、用紙幅が狭
幅と判断された場合は(S21:狭幅)、ステップ44
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として狭/厚モードが設定される。すなわち、現像
バイアス値は第2現像バイアス(X2)に、転写バイア
ス値は第6転写バイアス(Y6)に、定着温度は第6定
着温度(Z6)に設定される。
【0165】そして、各制御モードによって画像形成処
理が行なわれた後(S25)、裏面への印刷の有無が判
断される(S26)。裏面への印刷設定がない場合は
(S26:NO)、薄紙用処理および普通紙用処理と同
様に用紙3の排出処理が行なわれるが(S27)、裏面
への印刷設定がある場合は(S26:YES)、厚紙の
ため再搬送判断プログラムによって裏面印刷禁止と判断
され、裏面への印刷処理が不可である旨がディスプレイ
パネル84に表示された後(S46)、用紙3は、搬送
ローラ48、49および排紙ローラ50によって排紙ト
レイ51に向かって送られ(S27)、厚紙用処理が終
了され、メインルーチンに戻る。
【0166】なお、ステップ46では、給紙トレイ6か
らの次の用紙3の給紙を停止して、ディスプレイパネル
84によって、操作者に対して、マルチパーパストレイ
14からの手差し印刷を促すような表示をしてもよい。
【0167】上記したように、このレーザプリンタ1
は、搬送経路35の上流側位置に給紙センサ28を備
え、下流側位置にレジスト前センサ29aを備え、給紙
センサ28によって用紙3が検知された時点(第1時
点)から、レジスト前センサ29aによって用紙3が検
知された時点(第2時点)までの搬送時間を計測するタ
イマーと、そのタイマーによって計測された計測値T1
に基づいて、現像バイアス値および転写バイアス値およ
び定着温度を制御するための画像形成制御プログラムと
を備えている。
【0168】そのため、給紙ローラ12および分離パッ
ト13によって給紙された用紙3は、まず、給紙センサ
28によって検知され、次いで、レジスト前センサ29
aによって検知される。この時、たとえば、厚い用紙3
であると搬送中における搬送経路35との摩擦抵抗がよ
り大きいため、給紙ローラ28による検知からレジスト
前センサ29aによる検知までの搬送時間が長く、その
結果、計測値T1が大きくなり、一方、それより薄い用
紙3であると搬送中における搬送経路35との摩擦抵抗
がより小さいため、給紙ローラ28による検知からレジ
スト前センサ29aによる検知までの搬送時間が短く、
その結果、計測値T1が小さくなる。
【0169】その結果、タイマーによって、簡単な構成
により確実に用紙3の搬送時間を計測することができ、
用紙3の厚さに対応した搬送時間を計測することができ
るので、その計測値T1に基づいて、画像形成制御プロ
グラムが、現像バイアス値および転写バイアス値および
定着温度を制御することにより、用紙3の厚さに対応し
た制御を達成することができる。
【0170】しかも、このレーザプリンタ1では、搬送
経路35における給紙センサ28からレジスト前センサ
29aに至るまでの用紙3の搬送時間を計測するのみな
ので、用紙3の厚さを検知するための格別の部材などが
必要とされず、装置構成の簡略化および部品点数の低減
化によるコストの低減化を図りつつ、用紙3の厚さに対
応した制御を実現することができる。
【0171】すなわち、このレーザプリンタ1では、給
紙センサ28が、用紙3のジャムの検知のために用いら
れ、また、レジスト前センサ29aが、用紙3のジャム
の検知および用紙3の先端の位置の検知のために用いら
れており、これらが、用紙3の厚さに対応した搬送時間
の計測を兼ねるように用いられているので、非常に簡単
な構成によって、用紙3の厚さに対応した制御を実現し
ている。
【0172】また、このレーザプリンタ1は、用紙3の
表面側において用紙3の搬送を規制する第1前側規制部
材36および第2前側規制部材37と、用紙3の裏画側
において用紙3の搬送を規制する第1後側規制部材38
および第2後側規制部材39とを有する搬送経路35の
上流側位置に給紙センサ28を備えている。
【0173】そのため、給紙ローラ12および分離パッ
ト13によって供給された用紙3は、搬送経路35にお
いて、用紙3の表面側において用紙3の搬送を規制する
第1前側規制部材36および第2前側規制部材37と、
用紙3の裏面側において用紙3の搬送を規制する第1後
側規制部材38および第2後側規制部材39との間を案
内されてレーザプリンタ1に搬送される。そのため、搬
送経路35において、厚い用紙3であると、用紙3の大
きな剛性によって、第1前側規制部材36、第2前側規
制部材37、第1後側規制部材38または第2後側規制
部材39に強く接触しつつ搬送されるため、摩擦抵抗が
より大きくなり、給紙センサ28からレジスト前センサ
29aに至るまでの搬送時間、すなわち計測値T1が長
く計測される。一方、薄い用紙3であると、用紙3の小
さな剛性によって、第1前側規制部材36、第2前側規
制部材37、第1後側規制部材38または第2後側規制
部材39に弱く接触しつつ搬送されるため、摩擦抵抗が
より小さくなり、給紙センサ28からレジスト前センサ
29aに至るまでの搬送時間、すなわち計測値T1が短
く計測される。その結果、タイマーによって、簡単な構
成により確実に用紙3の厚さに対応した計測値T1を計
測することができるので、その計測値T1に基づいて、
画像形成制御プログラムが、現像バイアス値および転写
バイアス値および定着温度を制御することにより、用紙
3の厚さに対応した制御を達成することができる。
【0174】しかも、このレーザプリンタ1では、搬送
経路35が、薄い用紙3に対して厚い用紙3の搬送速度
が遅くなるような形状、すなわち、略U字状や略S字状
に湾曲形成されている。
【0175】搬送経路35の形状が、たとえば、略直線
状である場合には、搬送される用紙3を変形させるため
の力が加わらないため、その搬送時においては、厚い用
紙3であっても薄い用紙3であっても小さな摩擦抵抗で
搬送される。一方、このレーザプリンタ1では、搬送経
路35が湾曲形状であるため、用紙3の搬送時において
は、搬送される用紙3は、第1前側規制部材36、第2
前側規制部材37、第1後側規制部材38または第2後
側規制部材39などによって搬送経路35の形状に沿う
ように変形されるため、厚い用紙3においては、その剛
性によって本来の形状に戻ろうとする力がより大きく働
き、搬送経路35内において、第1前側規制部材36、
第2前側規制部材37、第1後側規制部材38または第
2後側規制部材39などと強く接触して大きな摩擦抵抗
を生じながら搬送されるため、搬送速度が遅くなる。そ
のため、厚い用紙3においては、搬送経路35の上流側
に設けられた給紙センサ28から下流側に設けられたレ
ジスト前センサ29aに至るまでの搬送時間が、薄い用
紙3に比べて明確に長くなるため、タイマーによって搬
送時間を計測するという簡単な構成により、より確実に
用紙3の厚さに対応した計測値T1を測定することがで
き、より精度のよい制御を達成することができる。
【0176】また、このレーザプリンタ1では、タイマ
ーによって計測された計測値T1が上限値Taより大き
いときは厚紙、それ以下のときは普通紙あるいは薄紙と
判断され、また、さらに、下限値Tb以下のときは、薄
紙、下限値Tbより大きく、上限値Ta以下のときは、
普通紙と画一的に判断され、その判断に基づいて、現像
バイアス値および転写バイアス値および定着温度が制御
される。そのため、その用紙3の厚さに応じた適切な現
像バイアス値および転写バイアス値および定着温度によ
って、高画質の画像形成を達成することができる。
【0177】また、このレーザプリンタ1の給紙部7
は、用紙3を送り出す給紙ローラ12と、給紙ローラ1
2に対向し、用紙3を1枚毎に分離する分離パット13
によって構成され、用紙3が給紙部7によって給紙され
る時には、用紙3は、給紙ローラ12と分離パット13
との摩擦力によって1枚毎に分離されながら、給紙ロー
ラ12によって送り出される。そのため、給紙トレイ6
の用紙3の先端位置がばらつくことがあるが、給紙セン
サ28からレジスト前センサ29aに至るまでの時間を
計測しているので、1枚毎の搬送時間が確実に精度よく
計測され、より一層確実に、用紙3の厚さに応じた適切
な画像形成条件によって、高画質の画像形成を達成する
ことができる。なお、このような給紙トレイ6での用紙
3の先端位置のばらつきは、摩擦力によって分離するタ
イプに発生し、どて分離方式においても同様にばらつき
が発生する。
【0178】また、このレーザプリンタ1では、画像形
成制御プログラムが、用紙3の厚さに加えて、さらにサ
イズ認定プログラムによって認定された用紙幅に対応し
て、現像バイアス値および転写バイアス値および定着温
度を制御するので、より個々の用紙3の性状に対応した
適切な現像バイアス値および転写バイアス値および定着
温度によって、より高画質の画像形成を達成することが
できる。
【0179】また、画像形成制御プログラムは、計測値
T1に基づいて転写ローラ27を制御するので、転写ロ
ーラ27では、たとえば、画像形成制御プログラムによ
って用紙3の厚さに対応した、第1転写バイアス(Y
1)から第6転写バイアス(Y6)までの転写バイアス
値が設定されることにより、その用紙3の厚さに対応し
た良好な転写を達成することができる。その結果、用紙
3の厚さに対応した良好な画像を形成することができ
る。すなわち、画像形成制御プログラムでは、厚紙と判
断した場合に、普通紙あるいは薄紙と判断した場合より
も、感光ドラム25と転写ローラ27との電位差が大き
くなるように転写バイアスを制御するため、画像形成制
御プログラムによって、厚紙と判断されると、転写ロー
ラ27の転写バイアス値が、第4転写バイアスないし第
6転写バイアスなどの感光ドラム25との電位差が大き
くなる転写バイアス値に設定され、普通紙あるいは薄紙
と判断されると、転写ローラ27の転写バイアス値が、
第1転写バイアスないし第3転写バイアスなどの感光ド
ラム25との電位差が小さくなる転写バイアス値に設定
される。そのため、用紙3の厚さに対応した適切な転写
バイアスが画一的に設定されることにより、より一層簡
易かつ確実に、その用紙3の厚さに対応した良好な転写
を達成することができる。
【0180】また、画像形成制御プログラムは、計測値
T1に基づいて定着部19を制御するので、定着部19
では、たとえば、画像形成制御プログラムによって用紙
3の厚さに対応した定着温度、すなわち、第1定着温度
ないし第6定着温度のいずれかが設定されることによ
り、その用紙3の厚さに対応した良好な定着を達成する
ことができる。その結果、用紙3の厚さに対応した良好
な画像を形成することができる。すなわち、画像形成制
御プログラムは、厚紙と判断した場合に、普通紙と判断
した場合よりも、定着部19の加熱ローラ46の定着温
度が高くなるように、薄紙と判断した場合に、普通紙と
判断した場合よりも、加熱ローラ46の定着温度が低く
なるように、制御するので、画像形成制御プログラムに
よって、厚紙と判断されると、定着部19のハロゲンラ
ンプ34の定着温度が、第5定着温度または第6定着温
度と高く設定され、普通紙と判断されると、ハロゲンラ
ンプ34の定着温度が、第3定着温度または第4定着温
度とそれより低く設定され、薄紙と判断されると、ハロ
ゲンランプ34の定着温度が、第1定着温度または第2
定着温度とさらに低く設定される。そのため、用紙3の
厚さに対応した適切な定着温度が画一的に設定されるこ
とにより、より一層簡易かつ確実に、その用紙3の厚さ
に対応した良好な定着を達成することができる。
【0181】また、画像形成制御プログラムは、計測値
T1に基づいて現像ローラ33を制御するので、現像ロ
ーラ33では、たとえば、画像形成制御プログラムによ
って用紙3の厚さに対応した、第1現像バイアス(X
1)または第2現像バイアス(X2)の現像バイアス値
が設定されることにより、その用紙3の厚さに対応した
良好な現像を達成することができる。その結果、用紙3
の厚さに対応した良好な画像を形成することができる。
すなわち、画像形成制御プログラムでは、厚紙と判断し
た場合に、普通紙あるいは薄紙と判断した場合よりも、
現像ローラ33の現像バイアスが低くなるように制御す
るため、画像形成制御プログラムによって、厚紙と判断
されると、現像ローラ33の現像バイアス値が、第2現
像バイアスとして低く設定され、普通紙あるいは薄紙と
判断されると、現像ローラ33の現像バイアス値が、第
1現像バイアスとして設定される。そのため、用紙3の
厚さに対応した適切な現像バイアスが画一的に設定され
ることにより、より一層簡易かつ確実に、その用紙3の
厚さに対応した良好な画像形成動作を達成することがで
きる。
【0182】また、この画像形成制御プログラムでは、
用紙1枚毎に搬送時間を計測しているので、給紙トレイ
6内において、多種類の用紙3が混載されたとしても、
それぞれの種類の用紙特性に対応して印刷処理を行うこ
とができる。
【0183】なお、上記したレーザプリンタ1では、画
像形成制御プログラムによって現像バイアス値、転写バ
イアス値および定着温度を制御したが、さらには、たと
えば、帯電ローラ26、クリーニングローラ41および
バックアップローラ42などの帯電電圧やバイアス値
を、用紙3の厚さに応じて制御してもよく、さらには、
帯電ローラ26、現像ローラ33、感光ドラム25、転
写ローラ27、クリーニングローラ41およびバックア
ップローラ42の駆動回転速度やニップ圧を制御しても
よい。
【0184】また、このレーザプリンタ1では、再搬送
判断プログラムが、計測値T1に基づいて、用紙3の再
搬送ユニット52による搬送の可否を判断するので、給
紙された用紙3が厚紙である時には、再搬送ユニット5
2による搬送を阻止することができる。そのため、厚紙
の反転時に生じるジャムを未然に防止することができ、
常に良好な画像形成を確保することができる。
【0185】また、上記の説明においては、タイマーに
よって給紙センサ28からレジスト前センサ29aに至
るまでの時間を計測するようにしたが、たとえば、1枚
毎に給紙される給紙開始位置において、給紙ローラ12
の駆動が開始された時から、レジスト前センサ29aに
用紙3の先端が到達するまでの時間を計測するようにし
てもよい。この場合、給紙される給紙開始位置における
用紙3の先端は、給紙される用紙3すべてにおいて同位
置であることが望ましい。なお、このような、給紙開始
位置における用紙3の先端を同位置に統一できる給紙方
法としては、たとえば、ツメ分離方式が挙げられる。
【0186】すなわち、この制御では、1枚毎に給紙さ
れる給紙開始位置において、給紙ローラ12の駆動が開
始された給紙動作の開始時点からタイマーの計測をスタ
ートし、用紙3が搬送経路35を搬送され、レジスト前
センサ29aによって検知された時点でタイマーの計測
をストップして、このタイマーによって計測された、計
測値T2に基づいて、画像形成制御プログラムによっ
て、画像形成条件を制御する。
【0187】このような制御の詳細を図12に示すフロ
ーを参照して説明する。この制御においても、図8に示
す処理と同様に、印刷処理が開始されると、印刷ジョブ
が読み込まれ(S1)、サイズ認定プログラムによっ
て、この印刷ジョブの用紙3の用紙幅が認定され(S
2)、そして、モータ駆動回路77によって、レーザプ
リンタ1の各部が起動される(S3)。次に、給紙ロー
ラ12の駆動が開始されると、タイマーの計測がスター
トされ、用紙3が給紙部7から給紙される(S4a)。
そして、用紙3が搬送経路35内を搬送され、その先端
がレジスト前センサ29aに到達すると、レジスト前セ
ンサ29aがオンされ、タイマーの計測がストップされ
る(S6a)。
【0188】そして、このタイマーの計測値T2と、上
限値Taおよび下限値Tbとが比較され(S7a)、計
測値T2が下限値Tb以下の場合は、用紙3は薄紙と判
断され、図9に示す薄紙用処理(S8)が行なわれる。
計測値T2が下限値Tbよりも大きく、上限値Ta以下
の場合は、用紙3は普通紙と判断され、図10に示す普
通紙用処理(S9)が行なわれる。また、計測値T2が
上限値Taよりも大きい場合は、用紙3は厚紙と判断さ
れ、図11に示す厚紙用処理(S10)が行なわれる。
なお、この制御における、上限値Taおよび下限値Tb
は、図8の制御における上限値Taおよび下限値Tbと
は異なる所定の値とされる。
【0189】そして、これらの薄紙用処理(S8)また
は普通紙用処理(S9)または厚紙用処理(S10)が
終了すると、図8に示す処理と同様の処理(S11〜S
13)が行なわれる。
【0190】そして、このレーザプリンタ1では、タイ
マーによって、用紙3の給紙動作の開始時点から、レジ
スト前センサ29aによって用紙3が検知された時点ま
での時間が計測されるので、タイマーは、簡単な構成に
より確実に用紙3の搬送時間を計測することができるの
で、より一層、装置構成の簡略化を図りつつ、精度のよ
い制御を達成することができる。
【0191】また、このレーザプリンタ1では、画像形
成制御プログラムによって、計測値T1に基づいて画像
形成速度を制御するようにしてもよい。
【0192】たとえば、図2に示した厚紙よりも、さら
に秤量や紙厚の大きい、超厚紙と分類される用紙3の画
像形成時においては、普通紙と同一の画像形成速度で
は、十分に良好な画像形成が行なえないことがある。
【0193】そこで、この制御では、上限値Taおよび
下限値Tbに加えて第2上限値Ta’設けて、タイマー
による計測値T1が、第2上限値Ta’より大きいとき
は、超厚紙と判断し、上限値Taより大きく第2上限値
Ta’以下のときは、厚紙と判断し、下限値Tbより大
きく上限値Ta以下のときは、普通紙と判断し、下限値
Tb以下のときは、薄紙と判断する。
【0194】そして、このレーザプリンタ1では、画像
形成制御プログラムによって、タイマーによって計測さ
れた計測値T1に基づいて、紙厚が上記した4つに分類
され、その紙厚の分類と上記した用紙幅の分類との組み
合わせの区分毎に、画像形成条件としての現像バイアス
値、転写バイアス値、定着温度および画像形成速度が設
定されるように構成されている。これらの用紙幅および
紙厚による12の区分毎の、現像バイアス値、転写バイ
アス値、定着温度および画像形成速度が設定される制御
モード(すなわち、画像形成条件)、および、それぞれ
の制御モードによる、現像バイアス、転写バイアス、定
着温度および画像形成速度の設定値の一例を図13に示
す。
【0195】すなわち、図13に示すように、このレー
ザプリンタ1では、薄紙、普通紙および厚紙の制御モー
ドは、図6に示す制御モードと同様であって、現像バイ
アス、転写バイアスおよび定着温度の設定値も同様とさ
れ、さらに、画像形成速度が第1画像形成速度(S1)
として設定されている。なお、図6においても、説明は
省略したが、同様の画像形成速度が設定されている。
【0196】そして、超厚紙においては、広幅で超厚紙
の時は広/超厚モード、中幅で超厚紙の時は中/超厚モ
ード、狭幅で超厚紙の時は狭/超厚モードが、画像形成
制御プログラムによってそれぞれ設定されており、広/
超厚モードでは、現像バイアスを第3現像バイアス(X
3)とし、転写バイアスを第7転写バイアス(Y7)と
し、定着温度を第7定着温度(Z7)とし、画像形成速
度を第2画像形成速度(S2)として設定する。また、
中/超厚モードでは、現像バイアスを第3現像バイアス
(X3)とし、転写バイアスを第8転写バイアス(Y
8)とし、定着温度を第8定着温度(Z8)とし、画像
形成速度を第2画像形成速度(S2)として設定する。
また、狭/超厚モードでは、現像バイアスを第3現像バ
イアス(X3)とし、転写バイアスを第9転写バイアス
(Y9)とし、定着温度を第8定着温度(Z8)とし、
画像形成速度を第2画像形成速度(S2)として設定す
る。
【0197】なお、このレーザプリンタ1では、それぞ
れの具体的な設定値としては、第3現像バイアス(X
3)は+350V、第7転写バイアス(Y7)は−18
μA、第8転写バイアス(Y8)は−24μA、第9転
写バイアス(Y9)は−30μA、第7定着温度(Z
7)は230℃、第8定着温度(Z8)は225℃、第
1画像形成速度(S1)は24ppm、第2画像形成速
度(S2)は12ppmとされている。
【0198】次に、このような画像形成制御プログラム
による制御の詳細を、図14および図15に示す画像形
成処理のフロー図を参照して説明する。なお、図14お
よび図15において、図8ないし図11に示す処理と同
様の処理には、同様のステップ番号を付し、その説明は
省略する。また、この制御では、超厚紙の画像形成処理
は、ステップ1で読み込まれる1つのジョブ毎に設定さ
れる。
【0199】すなわち、図14において、この画像形成
制御プログラムでは、ステップ6において、レジスト前
センサ29aがオンされ、タイマーの計測がストップさ
れると、計測値T1と、第2上限値Ta’、上限値Ta
および下限値Tbとが比較される(S7b)。そして、
計測値T1が下限値Tb以下の場合は、用紙3は薄紙と
判断され、薄紙用処理(S8)が行なわれ、計測値T1
が下限値Tbよりも大きく、上限値Ta以下の場合は、
用紙3は普通紙と判断され、普通紙用処理(S9)が行
なわれ、計測値T1が上限値Taよりも大きく、第2上
限値Ta’以下の場合は、用紙3は厚紙と判断され、厚
紙用処理(S10)が行なわれ、計測値T1が第2上限
値Ta’よりも大きい場合は、用紙3は超厚紙と判断さ
れ、超厚紙用処理(S50)が行なわれる。
【0200】次に、ステップ7bにおいて、超厚紙と判
断された場合に実行される超厚紙処理について図15を
参照して説明する。
【0201】図15において、超厚紙用処理が開始され
ると、メインルーチン(図8のフロー図)のステップ2
において、サイズ認定プログラムによって認定された用
紙幅が判断される(S21)。用紙幅が、広幅である場
合には(S21:広幅)、画像形成制御プログラムによ
って、画像形成条件として広/超厚モードが設定され
る。すなわち、現像バイアス値は第3現像バイアス(X
3)に、転写バイアス値は第7転写バイアス(Y7)
に、定着温度は第7定着温度(Z7)に、画像形成速度
は第2画像形成速度(S2)設定される(S52)。
【0202】次に、現在の用紙3が、このジョブにおけ
る最初の用紙3か否かが判断され(S55)、現在の用
紙3が、このジョブにおける最初の用紙3の場合は(S
55:YES)、モータ駆動回路77によるモータ78
の駆動が一旦停止され、プリンタ各部の駆動が停止され
た後(S56)、第2画像形成速度によって再びモータ
駆動回路77によってモータ78の駆動が行なわれ(S
57)、そして、上記した制御モードにおいて、画像形
成処理が行なわれる(S25)。一方、現在の用紙3
が、このジョブにおける最初の用紙3でない場合は(S
55:NO)、上記した制御モードにおいて、画像形成
処理が行なわれる(S25)。
【0203】画像形成処理が終了すると、裏面への印刷
設定の有無が判断される(S26)。裏面への印刷処理
の設定がない場合は(S26:NO)、用紙3が、搬送
ローラ48、49および排紙ローラ50によって排紙ト
レイ51に向かって搬送された後(S27)、現在の用
紙3が、このジョブにおける最後の用紙3か否かが判断
される(S58)。現在の用紙3が、このジョブにおけ
る最後の用紙3の場合は(S58:YES)、画像形成
制御プログラムによって画像形成速度の設定が第1画像
形成速度に戻され(S59)、超厚紙用処理が終了さ
れ、メインルーチンに戻る。一方、現在の用紙3が、こ
のジョブにおける最後の用紙3でない場合は(S58:
NO)、画像形成速度の設定を第2画像形成速度のまま
で、超厚紙用処理が終了され、メインルーチンに戻る。
【0204】一方、ステップ26において、裏面への印
刷設定がある場合は(S26:YES)、超厚紙のため
再搬送判断プログラムによって裏面印刷禁止と判断さ
れ、裏面への印刷処理が不可である旨がディスプレイパ
ネル84に表示された後(S46)、用紙3は、搬送ロ
ーラ48、49および排紙ローラ50によって排紙トレ
イ51に向かって搬送された後(S27)、現在の用紙
3が、このジョブにおける最後の用紙3か否かが判断さ
れる(S58)。現在の用紙3が、このジョブにおける
最後の用紙3の場合は(S58:YES)、画像形成制
御プログラムによって画像形成速度の設定が第1画像形
成速度に戻され(S59)、超厚紙用処理が終了され、
メインルーチンに戻る。一方、現在の用紙3が、このジ
ョブにおける最後の用紙3でない場合は(S58:N
O)、画像形成速度の設定を第2画像形成速度のまま
で、超厚紙用処理が終了され、メインルーチンに戻る。
【0205】また、ステップ21において、用紙幅が中
幅と判断された場合は(S21:中幅)、ステップ53
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として中/超厚モードが設定される。すなわち、現
像バイアス値は第3現像バイアス(X3)に、転写バイ
アス値は第8転写バイアス(Y8)に、定着温度は第8
定着温度(Z8)に、画像形成速度が第2画像形成速度
(S2)に設定され、その後、上記と同様の処理(S5
5〜S59)がなされる。
【0206】また、ステップ21において、用紙幅が狭
幅と判断された場合は(S21:狭幅)、ステップ54
において、画像形成制御プログラムによって、画像形成
条件として狭/超厚モードが設定される。すなわち、現
像バイアス値は第3現像バイアス(X3)に、転写バイ
アス値は第9転写バイアス(Y9)に、定着温度は第8
定着温度(Z8)に、画像形成速度が第2画像形成速度
(S2)に設定され、その後、上記と同様の処理(S5
5〜S59)がなされる。
【0207】なお、上記した制御では、ステップ56に
おいて、モータ駆動回路77によってモータ78の駆動
を一旦停止させたが、たとえば、モータ駆動回路77に
よってモータ78を減速させて、プリンタ各部の駆動速
度を減速させるように制御してもよい。
【0208】このように、画像形成制御プログラムによ
って、計測値T1に基づいて、超厚紙であるか否かを判
断して、画像形成速度を制御すれば、レーザプリンタ1
では、その用紙3の厚さに対応した速度で良好な画像形
成を達成することができる。その結果、超厚紙であって
も効率のよい、しかも良好な画像を形成することができ
る。
【0209】なお、上記した実施形態において、搬送経
路35における湾曲部分の曲率半径は、30mm以下が
好ましく、より好ましくは、20mm以下として形成さ
れることが望ましい。
【0210】また、このレーザプリンタ1の搬送経路3
5は、略U字形状や略S字形状に形成されているが、搬
送経路の形状としては略U字形状のみで形成してもよ
い。
【0211】また、用紙サイズ検知センサ74として、
給紙センサ28および/またはレジスト前センサ29a
を用いてもよい。そのような場合には、給紙センサ28
および/またはレジスト前センサ29aは、用紙3が通
過するオンからオフまでの長さによって、用紙3のサイ
ズを検知するように構成する。
【0212】また、計測手段として、本実施形態では、
CPU71内のタイマーを用いて用紙3の搬送時間を計
測したが、たとえば、搬送ローラなどの回転数に基づい
て、用紙3の搬送時間を換算するように構成してもよ
い。
【0213】また、このレーザプリンタ1では、定着温
度のより適切な制御のために、定着部19に放熱ファン
を設けてもよく、その場合には、上記と同様に、放熱フ
ァンの回転速度を用紙3の厚さに応じて制御してもよ
い。
【0214】また、上記したレーザプリンタ1において
は、正帯電性のトナーを用いたが、本発明の画像形成装
置においては、負帯電性のトナーを用いてもよく、その
ような場合には、上記した各バイアスの極性を反転させ
て、所定のバイアスを印加するように制御すればよい。
【0215】また、このような制御を行なう画像形成装
置としては、レーザプリンタ1に限定されることはな
く、たとえば、インクジェットプリンタであってもよ
い。このような場合には、画像形成条件として、ヘッド
と記録媒体との距離、駆動の速度、インクの噴射量、あ
るいは、ヘッドに印加されるパルスの制御などが用紙3
の厚さに応じて制御される。
【0216】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、簡単な構成によって、記録媒体の厚さに応
じた搬送時間を計測して、記録媒体の厚さに対応した制
御を実現することができる。
【0217】請求項2に記載の発明によれば、第1搬送
規制手段および第2搬送規制手段を設けることによっ
て、記録媒体の厚さに対応した搬送時間を計測すること
ができるので、簡単な構成によって、記録媒体の厚さに
応じた搬送時間を計測して、記録媒体の厚さに対応した
制御を実現することができる。
【0218】請求項3に記載の発明によれば、搬送経路
を厚い記録媒体の搬送速度がより遅くなるような形状と
することによって、記録媒体の厚さに対応した搬送時間
を計測することができるので、簡単な構成によって、記
録媒体の厚さに応じた搬送時間を計測して、記録媒体の
厚さに対応した制御を実現することができる。
【0219】請求項4に記載の発明によれば、制御手段
によって、その計測値が基準値より大きいときは、厚い
記録媒体と判断され、その判断に基づいて画像形成条件
が制御されるため、その記録媒体の厚さに応じた適切な
画像形成条件によって、高画質の画像形成を達成するこ
とができる。
【0220】請求項5に記載の発明によれば、記録媒体
の厚さに応じた適切な画像形成条件によって、高画質の
画像形成を達成することができる。
【0221】請求項6に記載の発明によれば、記録媒体
の厚さに応じた適切な画像形成条件によって、高画質の
画像形成を達成することができる。
【0222】請求項7に記載の発明によれば、供給動作
の開始時点から第2時点までの搬送時間を計測すること
により、簡単な構成により記録媒体の搬送時間を計測す
ることができるので、より一層、装置構成の簡略化を図
りつつ、適切な画像形成条件によって精度のよい制御を
達成することができる。
【0223】請求項8に記載の発明によれば、記録媒体
のサイズに対応して画像形成条件を制御するので、より
個々の記録媒体の性状に対応した適切な画像形成条件に
よって、より高画質の画像形成を達成することができ
る。
【0224】請求項9に記載の発明によれば、記録媒体
の厚さに対応した良好な転写を達成することができ、そ
の結果、記録媒体の厚さに対応した良好な画像を形成す
ることができる。
【0225】請求項10に記載の発明によれば、記録媒
体の厚さに対応した適切な転写バイアスが設定されるこ
とにより、より一層簡易かつ確実に、その記録媒体の厚
さに対応した良好な転写を達成することができる。
【0226】請求項11に記載の発明によれば、記録媒
体の厚さに対応した良好な定着を達成することができ、
その結果、記録媒体の厚さに対応した良好な画像を形成
することができる。
【0227】請求項12に記載の発明によれば、記録媒
体の厚さに対応した適切な定着温度が設定されることに
より、より一層簡易かつ確実に、その記録媒体の厚さに
対応した良好な定着を達成することができる。
【0228】請求項13に記載の発明によれば、記録媒
体の厚さに対応した速度で良好な画像形成を達成するこ
とができる。その結果、記録媒体の厚さに対応した効率
のよい、しかも良好な画像を形成することができる。
【0229】請求項14に記載の発明によれば、導電部
材には、記録媒体の厚さに対応したバイアスの印加や駆
動が設定され、その結果、記録媒体の厚さに対応した良
好な画像形成動作を達成することができる。
【0230】請求項15に記載の発明によれば、供給さ
れた記録媒体が厚い記録媒体の時には、再搬送手段によ
る搬送を阻止することができ、厚い記録媒体の反転時に
生じるジャムを未然に防止することができる。そのた
め、常に良好な画像形成を確保することができる。
【0231】請求項16に記載の発明によれば、厚い記
録媒体の再搬送を画一的に禁止して、より一層確実に厚
い記録媒体の再搬送時に生じるジャムの発生を防止する
ことができる。
【0232】請求項17に記載の発明によれば、非常に
簡単な構成によって、記録媒体の厚さに対応した制御を
実現することができる。
【0233】請求項18に記載の発明によれば、記録媒
体の厚さに対応した制御によって、電子写真方式により
高画質の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタで用いる用紙の銘柄
およびその特性例を示す図である。
【図3】図1に示すレーザプリンタの搬送経路におけ
る、普通紙と厚紙の移動距離と時間との関係を示すグラ
フである。
【図4】図1に示すレーザプリンタの用紙幅および紙厚
の分類毎の、上限値および下限値の一例を示す図であ
る。
【図5】図1に示すレーザプリンタの用紙幅および紙厚
の分類毎の制御モードを示す図である。
【図6】図5示す制御モードにおける、現像バイアスお
よび転写バイアスおよび定着温度の設定値を示す図であ
る。
【図7】図1に示すレーザプリンタの制御系のブロック
図である。
【図8】図1に示すレーザプリンタの制御のフロー図で
ある。
【図9】図8に示す薄紙用処理の制御のフロー図であ
る。
【図10】図8に示す普通紙用処理の制御のフロー図で
ある。
【図11】図8に示す厚紙用処理の制御のフロー図であ
る。
【図12】図1に示すレーザプリンタの他の制御(給紙
開始時点からレジスト前センサまでの搬送時間を計測す
る)のフロー図である。
【図13】図1示すレーザプリンタの他の制御モード
(超厚紙、厚紙、普通紙、薄紙を判断し、画像形成速度
を制御する)の設定値を示す図である。
【図14】図1に示すレーザプリンタの他の制御(超厚
紙、厚紙、普通紙、薄紙を判断する)のフロー図であ
る。
【図15】図14に示す超厚紙用処理の制御のフロー図
である。
【図16】図1に示すレーザプリンタの搬送経路を示す
要部拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 3 用紙 5 画像形成部 7 給紙部 12 給紙ローラ 13 分離パット 19 定着部 25 感光ドラム 26 帯電ローラ 27 転写ローラ 28 給紙センサ 29a レジスト前センサ 33 現像ローラ 35 搬送経路 36 第1前側規制部材 37 第2前側規制部材 38 第1後側規制部材 39 第2後側規制部材 41 クリーニングローラ 42 バックアップローラ 52 再搬送ユニット T1 計測値 T2 計測値 Ta 上限値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 376 G03G 21/00 376 500 500 21/14 H04N 1/29 H H04N 1/29 G03G 21/00 372 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA38 DC02 DE07 DE10 EA03 EA12 EC06 ED02 ED16 ED24 ED25 EE03 EF10 EK10 EK11 FA05 HA10 2H033 AA02 AA47 BA30 CA09 CA27 CA36 2H072 AA02 AA07 AA16 AA23 AA24 AB19 AB20 CA01 2H200 FA18 GA04 GA23 GA34 GB15 GB25 HA02 HB12 JA02 JA29 JA30 PA02 PB25 PB39 5C074 AA11 BB02 BB03 BB17 DD09 EE04 EE06 EE08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を供給する供給手段と、前記供
    給手段から供給された記録媒体に画像を形成するための
    画像形成手段とを備える画像形成装置において、 前記供給手段から前記画像形成手段に至る記録媒体の搬
    送経路において、特定の上流側位置に位置された記録媒
    体を検知する第1検知手段と、特定の下流側位置に位置
    された記録媒体を検知する第2検知手段と、 前記第1検知手段によって記録媒体が検知された第1時
    点から、前記第2検知手段によって記録媒体が検知され
    た第2時点までの時間を計測する計測手段と、 前記計測手段によって計測された計測値に基づいて、画
    像形成条件を制御するための制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を供給する供給手段と、前記供
    給手段から供給された記録媒体に画像を形成するための
    画像形成手段とを備える画像形成装置において、 前記供給手段から前記画像形成手段に至る記録媒体の搬
    送経路において、前記供給手段から供給された記録媒体
    が、特定の上流側位置から特定の下流側位置に至るまで
    の時間を計測するための計測手段が設けられており、 前記搬送経路は、記録媒体の画像形成面側において記録
    媒体の搬送を規制する第1搬送規制手段と、記録媒体の
    画像形成面と反対側において記録媒体の搬送を規制する
    第2搬送規制手段とを有し、 前記計測手段によって計測された計測値に基づいて、画
    像形成条件を制御するための制御手段を備えていること
    を特徴とする、画像形成装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体を供給する供給手段と、前記供
    給手段から供給された記録媒体に画像を形成するための
    画像形成手段とを備える画像形成装置において、 前記供給手段から前記画像形成手段に至る記録媒体の搬
    送経路において、前記供給手段から供給された記録媒体
    が、特定の上流側位置から特定の下流側位置に至るまで
    の時間を計測するための計測手段が設けられており、 前記搬送経路が、薄い記録媒体に対して厚い記録媒体の
    搬送速度が遅くなるような形状であり、 前記計測手段によって計測された計測値に基づいて、画
    像形成条件を制御するための制御手段を備えていること
    を特徴とする、画像形成装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体を供給する供給手段と、前記供
    給手段から供給された記録媒体に画像を形成するための
    画像形成手段とを備える画像形成装置において、 前記供給手段から前記画像形成手段に至る記録媒体の搬
    送経路において、前記供給手段から供給された記録媒体
    が、特定の上流側位置から特定の下流側位置に至るまで
    の時間を計測するための計測手段が設けられており、 前記計測手段によって計測された計測値が基準値より大
    きいときは厚い記録媒体と判断し、その判断に基づいて
    画像形成条件を制御するための制御手段を備えているこ
    とを特徴とする、画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記計測値が基準値よ
    り大きいときは厚い記録媒体と判断し、その判断に基づ
    いて画像形成条件を制御することを特徴とする、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記供給手段は、摩擦分離方式によって
    記録媒体を1枚毎に分離することを特徴とする、請求項
    1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記上流側位置が、前記供給手段によっ
    て供給される記録媒体の供給開始位置とされ、前記下流
    側位置に位置された記録媒体を検知する第2検知手段が
    設けられており、 前記計測手段は、前記供給手段が記録媒体を供給する供
    給動作の開始時点から、前記第2検知手段によって記録
    媒体が検知された第2時点までの時間を計測することを
    特徴とする、請求項2ないし6のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 前記供給手段によって供給される記録媒
    体のサイズを認定するサイズ認定手段を備え、 前記制御手段は、前記サイズ認定手段によって認定され
    たサイズに対応して、画像形成条件を制御することを特
    徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成手段は、前記供給手段から
    供給された記録媒体に可視像を転写するための転写手段
    を備え、 前記制御手段は、前記計測値に基づいて前記転写手段を
    制御することを特徴とする、請求項1ないし8のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記計測値に基づい
    て厚い記録媒体を判別し、像担持体と前記転写手段との
    電位差が大きくなるように、転写バイアスを制御するこ
    とを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記画像形成手段は、転写手段によっ
    て記録媒体に転写された可視像を定着させるための定着
    手段を備え、 前記制御手段は、前記計測値に基づいて前記定着手段を
    制御することを特徴とする、請求項1ないし10のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記計測値に基づい
    て厚い記録媒体を判別し、前記定着手段の定着温度が高
    くなるように制御することを特徴とする、請求項11に
    記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記計測値に基づい
    て画像形成速度を制御することを特徴とする、請求項1
    ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成手段は、画像形成時にバ
    イアスが印加される導電部材を備え、 前記制御手段は、前記計測値に基づいて前記導電部材を
    制御することを特徴とする、請求項1ないし13のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 一方の面に画像が形成された記録媒体
    を、他方の面にも画像を形成させるために、再度、前記
    画像形成手段に搬送するための再搬送手段を備えてお
    り、 前記制御手段は、前記計測値に基づいて、記録媒体の前
    記再搬送手段による搬送の可否を判断することを特徴と
    する、請求項1ないし14のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記計測値に基づい
    て厚い記録媒体を判別し、前記再搬送手段による再搬送
    を禁止することを特徴とする、請求項15に記載の画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、前記第1検知手段お
    よび/または前記第2検知手段による記録媒体の検知に
    基づいて、前記記録媒体のジャムまたは前記記録媒体の
    先端の位置を検知することを特徴とする、請求項1、5
    ないし16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記画像形成手段が、像担持体と、前
    記像担持体上に形成した潜像を現像する現像手段とを有
    し、電子写真方式により画像を形成することを特徴とす
    る、請求項1ないし17のいずれかに記載の画像形成装
    置。
JP2002023401A 2002-01-31 2002-01-31 画像形成装置 Pending JP2003223022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002023401A JP2003223022A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002023401A JP2003223022A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003223022A true JP2003223022A (ja) 2003-08-08

Family

ID=27746123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002023401A Pending JP2003223022A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003223022A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313341A (ja) * 2005-04-08 2006-11-16 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2007031020A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US7340191B2 (en) * 2004-03-04 2008-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus featuring variably-controlling a primary-transferring condition based on a detection result of combined toner images
JP2011232393A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2012194445A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05213490A (ja) * 1991-12-10 1993-08-24 Canon Inc 記録装置
JPH0667481A (ja) * 1992-08-20 1994-03-11 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置
JPH07210059A (ja) * 1994-01-13 1995-08-11 Canon Inc 画像形成装置
JPH0887201A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Fujitsu Ltd 用紙厚検出装置及び印刷装置
JPH09190129A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05213490A (ja) * 1991-12-10 1993-08-24 Canon Inc 記録装置
JPH0667481A (ja) * 1992-08-20 1994-03-11 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置
JPH07210059A (ja) * 1994-01-13 1995-08-11 Canon Inc 画像形成装置
JPH0887201A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Fujitsu Ltd 用紙厚検出装置及び印刷装置
JPH09190129A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7340191B2 (en) * 2004-03-04 2008-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus featuring variably-controlling a primary-transferring condition based on a detection result of combined toner images
US7450871B2 (en) 2004-03-04 2008-11-11 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with an adjustment function for adjusting color taste of toner image
JP2006313341A (ja) * 2005-04-08 2006-11-16 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2007031020A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP4508024B2 (ja) * 2005-07-22 2010-07-21 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
US7912384B2 (en) 2005-07-22 2011-03-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device adjusting conveying gap between consecutively fed sheets
JP2011232393A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US9057996B2 (en) 2010-04-23 2015-06-16 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming device and method for controlling a power supply for transfer
JP2012194445A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7496300B2 (en) Image-forming device
JP3707442B2 (ja) 画像形成装置
US6845225B2 (en) Cleaning sheet, cleaning method, and image forming apparatus
JP2009058622A (ja) 画像形成装置
JP4135588B2 (ja) 画像形成装置
JP4329548B2 (ja) 画像形成装置
US20100244353A1 (en) Paper feeder and image forming apparatus
JP2022032317A (ja) 画像形成装置
US6385432B1 (en) Method of controlling post-processor connected with image-forming device
JP2003223022A (ja) 画像形成装置
JP2003195700A (ja) 画像形成装置
US6697601B1 (en) Image forming device having sheet sensors
JP4323846B2 (ja) 画像形成装置
US20070001388A1 (en) Media feeding management
US9541885B2 (en) Image forming apparatus having a controller to control the current flowing between a cleaning member and a collecting member
JP2011153028A (ja) 画像形成装置
JP2006133310A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP3454128B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP4416254B2 (ja) 画像形成装置
JP2006095735A (ja) 画像形成装置
JP5734028B2 (ja) 画像形成装置
JP2009222773A (ja) 画像形成装置
JP2002072734A (ja) 電子写真画像形成装置
EP4270112A1 (en) Image forming apparatus
US20240027957A1 (en) Image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060322