JP2003222804A - 光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系 - Google Patents

光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系

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JP2003222804A
JP2003222804A JP2002318661A JP2002318661A JP2003222804A JP 2003222804 A JP2003222804 A JP 2003222804A JP 2002318661 A JP2002318661 A JP 2002318661A JP 2002318661 A JP2002318661 A JP 2002318661A JP 2003222804 A JP2003222804 A JP 2003222804A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視差量を十分確保しながら、像の姿勢の補正
が可能な立体観察用の光学観察装置及びこれに用いる立
体画像入力光学系を提供する。 【解決手段】 視差を有する画像入力手段3と、画像入
力手段3の視差方向とは異なる視差方向に変換する画像
変換手段PCと、変換された画像を立体的に観察できる
ようにする立体画像観察手段5とで構成される。画像入
力手段3は、先端部1が細径の棒状に形成され、先端部
1の先端には、視差のある画像を取り込むための先端光
学系が、画像入力手段3の長手方向に視差を持つように
配置されている。又、先端光学系3の視差方向を検出す
る手段Eと、先端光学系の視差方向を立体画像観察手段
5の視差方向に変換する画像変換手段PCを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用光学機器に
用いる光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学
系に関し、特に、外科手術に使用する光学観察装置及び
これに用いる立体画像入力光学系に関する。さらに詳し
くは、撮像素子で画像を撮像して、画像観察装置を用い
て画像を観察する硬性鏡、手術用顕微鏡、等の手術に使
用するための光学観察装置及びこれに用いる立体画像入
力光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低侵襲手術として、内視鏡や手術
用顕微鏡を用いた手術が広く実施されている。さらに、
撮像素子で画像を撮像し、表示装置で画像観察を行いな
がら、マニピュレータを用いて微細な手術を行う方法が
提案され、実際の手術への適用が進められている。
【0003】この種の外科手術に使用する光学観察装置
の従来例としては、瞳分割方式硬性鏡と立体観察装置と
を組み合わせたタイプの光学観察装置が提案されている
(例えば特許文献1、2参照)。
【0004】このようなタイプの光学装置に用いる瞳分
割方式硬性鏡は、例えば、図18(a)に示すように、硬
性の挿入部51と、挿入部51に連結された保持部52
とを備える。
【0005】挿入部51は、先端側から、複数のレンズ
からなる対物レンズ53と、複数のレンズ群からなるリ
レーレンズ部54とを内蔵する。そして、この対物レン
ズ53、及びリレーレンズ部54が一つの画像入力光学
系を構成し、被写体を後述する分割手段へ伝達する。
【0006】保持部52には、一つの画像入力光学系を
介して伝達された被写体像を左右の像に分割する絞り5
5及び瞳分割プリズム56,56’が配置される。瞳分
割プリズムの反射面56a,56’aは、光軸に対して
45°となるように配置される。そして、この瞳分割プ
リズム56,56’は、瞳に絞り55を介して左右に入
射した左右の被写体像を、それぞれ光軸に直角に反射す
る。
【0007】また、保持部52は、瞳分割プリズム5
6,56’で反射することによって分割され左右の被写
体像をそれぞれ直角に反射する反射面を有するプリズム
57,57’と、結像レンズ58,58’と、CCD5
9,59’とを内蔵する。CCD59,59’は結像レ
ンズ58,58’の結像位置に配置されており、左右の
被写体像を電気信号に変換し、図示省略した制御装置を
介して、図示省略したモニタ等に表示する。
【0008】さらに、保持部52は、絞り55、左右の
瞳分割プリズム56,56’〜CCD59,59’(こ
れらを撮像系側光学系Sと呼ぶ)を挿入部51に対して
一体的に回転させることができるように構成される。
【0009】このような瞳分割方式硬性鏡では、視差量
を決める光軸間隔dは、図18(b)に示すように、リレ
ーレンズ54の外径Dに対し1/4〜1/8程度であ
り、視差は少ない。
【0010】また、このような瞳分割方式硬性鏡は、図
18(a)に示す挿入部51の先端面Iを長手方向に対し
て斜めに構成して被写体斜視観察用の硬性鏡とした場合
には、先端面Iの斜視方向に合わせて撮像系側光学系S
を回転することにより、立体観察装置の視差方向に像の
姿勢を補正することができる。
【0011】また、瞳分割手段を構成する絞り55にお
ける2つの開口55a,55bの間隔の大きさを可変に
することで観察しやすい視差量に補正することができ
る。また、この種の外科手術に使用する光学観察装置の
他の従来例としては、2本光学系型硬性鏡と立体撮影装
置とを組み合わせたタイプの光学観察装置が提案されて
いる(例えば特許文献1参照)。
【0012】このタイプの光学装置に用いる2本光学系
型硬性鏡は、例えば、図19(a)に示すように、硬性の
挿入部61と、挿入部61に連結された保持部62とを
備える。
【0013】挿入部61は、先端側から、複数のレンズ
からなる対物レンズ63,63’と、複数のレンズ群か
らなるリレーレンズ部64,64’とで構成された2つ
の画像入力光学系65,65’を内蔵する。
【0014】保持部62は、二つの画像入力光学系6
5,65’が伝達したそれぞれの被写体像用に、それぞ
れ、プリズム66,67と結像レンズ68とCCD69
とで構成された撮像光学系と、プリズム66’,67’
と結像レンズ68’とCCD69’とで構成された撮像
光学系とを内蔵する。CCD69,69’は、二つの画
像入力光学系65,65’を介して伝達されたそれぞれ
の被写体像をそれぞれ電気信号に変換し、図示省略した
制御装置を介して、モニタ等に表示する。
【0015】このような2本光学系型硬性鏡では、図1
9(b)に示すように、光学系の配置スペース径Dに対し
て、約1/2の視差量dが得られ、立体観察において
は、瞳分割方式硬性鏡以上の視差を得ることができる。
【0016】
【特許文献1】特開平6−59199号公報(図1、図
12)
【0017】
【特許文献2】特開平6−202006号公報(図1)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図18に示す
瞳分割方式硬性鏡を用いた光学装置は、像姿勢の補正は
可能ではあるものの、視差量を十分に確保することがで
きないという問題があった。
【0019】他方、図19に示す2本光学系型硬性鏡を
用いた光学装置は、視差量を大きく取ることができるも
のの、視差量を変更することができないため、近接観察
時など視差量が大きすぎて観察に支障を来し、また、視
差方向を変更することができないため、像姿勢の補正が
できず、斜視での観察時に支障を来すという問題があっ
た。
【0020】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、視差量を十分確保しながら、像の姿勢の
補正が可能な立体観察用の光学観察装置及びこれに用い
る立体画像入力光学系、より詳しくは、先端部が固定さ
れている視差方向を有する光学系と組み合わせて、像の
姿勢の補正を実現する立体観察用の光学観察装置及びこ
れに用いる立体画像入力光学系を提供することを目的と
する。
【0021】又本発明は、観察者に対し最適な視差量で
もって観察可能な立体観察用の光学観察装置及びこれに
用いる立体画像入力光学系、より詳しくは、先端部が固
定されている視差量を有する光学系と組み合わせて、立
体視差の拡大及び縮小を実現し得る立体観察用の光学観
察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系を提供する
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の光学観察装置及
びこれに用いる立体画像入力光学系は、 (1) 立体画像観察用の光学観察装置において、該光
学観察装置が、生体内に挿入するのに十分小径な棒状先
端部を有し該棒状先端部の長手方向の成分を含む方向に
視差を有する像を取得する先端光学系を前記棒状先端部
が含む画像入力手段と、前記先端光学系から受けた像の
視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを変えて変換
像を形成する画像変換手段と、変換された画像の立体観
察を可能にする立体画像観察手段と、を含むことを特徴
とする。 (2) 前記画像変換手段が変換像を形成するとき前記
先端光学系から受けた像の視差量を変えることを特徴と
する。 (3) 光学観察装置用の立体画像入力光学系におい
て、該立体画像入力光学系が、光学入力部と、偏光面と
を含み、前記光学入力部は一端において棒状であり前記
棒状の光学入力部の長手方向に沿った成分を含む方向に
視差を有する光学系を含み、視差を有する像を伝送する
二つの光路が前記偏光面で一つの光路に結合され、前記
光学入力部の光学入力面を透過する前記二つの光路の光
軸は分離され互いに平行であることを特徴とする。 (4) 前記変換された像の視差量を増加又は減少させ
ることが可能なことを特徴とする。 (5) 前記先端光学系の視差方向又は視差量のうち少
なくとも一つを検出する検出手段を含むことを特徴とす
る。 (6) 前記画像変換手段が、前記画像入力手段から受
けた像の視差方向も変えることを特徴とする。 (7) 前記画像入力手段に着脱可能で撮像素子を有す
る保持部本体と、前記画像入力手段を前記保持部本体か
ら取り外して前記保持部本体に取り付け可能な顕微鏡画
像入力手段と、をさらに含むことを特徴とする。 (8) プリズム光学系と、二つの負レンズを前記分離
され互いに平行な光軸にそれぞれ同軸に配置して一体的
に成形した光学部材と、をさらに含むことを特徴とす
る。 (9) 前記先端光学系の視差方向又は視差量のうち少
なくとも一つを検出する検出手段をさらに含むことを特
徴とする。 (10) 前記先端光学系の視差方向が前記検出手段に
よって検出され、前記立体画像観察手段の視差方向に対
応させるように前記画像変換手段によって変換されるこ
とを特徴とする。 (11) 前記検出手段が前記先端光学系から受けた像
の視差量を計測し、前記計測された視差量が、立体画像
観察手段で観察される像の視差量の変換比を変えるのに
用いられることを特徴とする。 (12) 前記画像入力手段によって得られた像を元に
立体形状マップを生成する手段と、前記画像入力手段の
視点とは異なる視点から見た立体画像に変換する手段
と、をさらに含むことを特徴とする。 (13) プリズム光学系を含み、偏光成分により光路
を分離する光路分離手段用膜を備えた境界面と、偏光成
分にかかわらずに光を反射する膜を備えた境界面と、光
を繰り返し反射することにより光路を横ずらしする光学
部材と、分離されたそれぞれの光路に対応する光学系が
一体に設けられた先玉凹レンズとを有することを特徴と
する。 (14) 保持部本体と、保持部に保持されたTVカメ
ラ部と、TVカメラ部に交換して接続可能な内視鏡及び
対物レンズとからなることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一つの形態は、視差方向
は固定されていても視差量自体を大きく確保することが
できる光学系として採用する。さらに、細径化で視差確
保が困難な場合は、長手方向に視差を有するように2本
の光軸の位置を設定する。
【0024】加えて、視差方向変換手段を配置して、画
像を画像処理演算によって立体観察装置の視差方向に応
じた画像に変換し、変換された画像を立体観察装置で観
察する。
【0025】なお、画像入力手段の視差方向を検出する
手段を設け、常に、立体観察装置の視差方向に合致する
方向に画像を回転変換することで、常に正常な視差で観
察可能にするのが好ましい。
【0026】また、本発明の別の形態は、視差量が固定
の画像入力光学系に、画像の視差量自体を拡大、縮小変
換する画像変換手段を組み合わせ、変換後の画像を立体
画像表示装置に表示することで適切な視差で画像観察す
ることができる。
【0027】さらに、画像の視差量を計測する手段を設
けるとともに、画像の視差量を適切な量に固定させるこ
とができるように、視差量の拡大、縮小の係数を計測視
差量に応じて変更できる。
【0028】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明
する。 (第1実施例)図1は本発明の第1実施例にかかる光学
観察装置の全体構成を示す説明図である。
【0029】第1実施例の光学観察装置は、先端部1と
先端保持部2とで構成された画像入力部3と、保持部本
体4と、画像表示部5と、関節部6,7とを有して構成
される。
【0030】先端部1は、細径の棒状に形成され先端保
持部2に保持される。また、先端部1には、視差を有す
る画像を入力するための光学系が配置される。先端保持
部2は、TVカメラ部を構成する。
【0031】画像入力部3は、関節部6を介して保持部
本体4に保持される。また、画像入力部3は、先端光学
部(先端部)1と、先端保持部2とを図中Dで示した部
分において着脱可能に構成される。
【0032】保持部本体4には、光源装置LSと、TV
カメラコントロールユニットCUと、画像変換処理を行
うコンピュータPCとが内蔵される。画像表示部5は関
節部7を介して保持部本体4に保持される。
【0033】そして、第1実施例の光学観察装置では、
図2(a)に示すように、視差をより大きく確保するた
め、あるいは、同じ視差量において太さをより細くする
ために、図2(a)に示すように、先端部1の端面を長手
方向に対して斜めに設けて斜視方向の観察系とするとと
もに、その端面近傍に二つの凹面1b1,1b2を有する
凹レンズ1bを設けて先端部1に2光軸を配置した構成
となっている。なお、図2中、1aはカバーガラスであ
る。
【0034】また、第1実施例の光学観察装置では、画
質の確保のため、先端部1に内蔵する光学系の配置スペ
ース一杯に画像を形成することができるように、偏光成
分の異なる2画像を重ね合わせて伝送し、後に偏光成分
に応じて光路を分離する構成を採用する。
【0035】具体的には、図2(a)に示すように、画像
入力手段として、例えば、先端部1のプリズム光学系1
c,1dの境界には、偏光成分により透過又は反射して
光を分離する分離面1c1が配置される。より具体的に
は、プリズム光学系1cが、結晶軸を境界面に対し平行
に向けた結晶材料で構成される。
【0036】プリズム1cは、ne>noの一軸結晶で
あり(neは異常光に対する屈折率、noは常光に対す
る屈折率)、プリズム1dの屈折率nはn=neの均質
媒質からなる。光線の偏光成分により、分離面1c1で
の作用が異なるため以下のような光線の振る舞いとな
る。
【0037】物体からの光線のうち、実線で示した光線
が分離面1c1に入射したとき、s成分は結像に無関係
な方向に屈折し、p成分は像面に向かって透過する。破
線で示した光線は、実線で示した光線とは視差を有する
光線であり、1回目に分離面1c1に入射したときは両
成分が透過し、面1c2で反射した後2回目に分離面1
c1に入射したときはs成分は全反射して像面に向かっ
て進行し、p成分は透過して結像に無関係な方向に進行
する。よって、視差を有する二つの光線が分離面1c1
によって一つに結合される。
【0038】なお、図2(a)中、1eは平行平板であ
り、一方の光路位置に穴をあけて、2つの光路長が同じ
になるように構成される。また、図2の構成では、棒状
の先端部1のレンズ外径の0.6倍に光軸間の距離が離
れた視差を確保している。
【0039】図3は第1実施例の光学観察装置における
画像入力部3の内部に設けられた光学系の全体構成を示
す概略構成図である。画像入力部3には、先端対物光学
系1fを介して結像した画像がリレー光学系1gを介し
て再度結像し、偏光分離光学系1hを介して偏光成分に
応じて視差の異なる画像に分離後、2個のTVカメラ1
i,1i’に結像する。図3中、1h1は異なる偏光成
分ごとに反射又は透過する偏光面である。偏光分離光学
系1hは、偏光面1h1を有するプリズムと、偏光面1
h1を介して分離された光をそれぞれ異なる二つの光路
に導くプリズム及びレンズとで構成される。
【0040】加えて、第1実施例の画像入力部3は、図
中の分離位置Dにおいて、先端光学部1と、TVカメラ
部1i,1i’を備えた先端保持部2とが分離できると
ともに、先端光学部1を対物レンズ8に交換して先端保
持部2に接続可能に構成されており、通常の顕微鏡とし
ての画像観察に容易に切り替えることが可能である。
【0041】図4は第1実施例の光学観察装置に用いる
視差方向変換手段の概念図である。第1実施例におい
て、棒状の先端部1を視差方向が術者から見て左右方向
になるように配置した場合には、術者の視差方向と一致
するため、そのままで立体観察が可能となる。しかし、
棒状の先端部1を視差方向が術者から見て上下方向にな
るように配置した場合には、術者の視差方向に対して視
差方向が90°回転しているため、術者は立体観察がで
きない。そこで、本発明では、そのような場合を想定し
て、画像入力部から入力されることで生じる視差方向を
異なる方向に変更可能な画像変換手段を設けることでこ
の問題を解消する。
【0042】第1実施例の光学観察装置における画像の
視差方向変更手段は、次に述べるような処理を、図1の
保持部本体4に設けられたコンピュータPCを介して行
う。両画像は常に、視差方向にのみ位置ずれした画像と
なる。このため、両画像に関して、その走査線方向に左
右像の対応画像の位置を算出することで、各画素単位で
の左右の位置ずれ量が算出できる。対応画像の位置を探
す手法は、パターンマッチングと言われている。この方
法の一例を特開平10−248806号を参考に示す。
図5にパターンマッチングのフローチャートを示す。
【0043】まず、サブルーチンのパターンマッチング
処理を実行して、左右の2画像(ステレオ画像)の対応
点であるマッチングポイントを検出する(ステップS
1)。次に、対応点の座標から左右の2画像のずれ量を
求める(ステップS2)。
【0044】次に、対象としている点の3次元座標を計
算し、本ルーチンを終了する(ステップS3)。ここ
で、上記サブルーチンにおける3次元座標解析処理の基
本原理について、図6を用いて説明する。図6はx,
y,z軸を持つ3次元座標上の右左2画像の位置関係を
示す図であって、被写体の点Pが撮像素子28の右結像
面28R、左結像面28L上に結像した状態を示してい
る。図6において、点OR,OLを光学系の瞳位置と
し、距離fを焦点距離とし、点QR,QLを点Pの結像
位置とし、距離Lを点OR−点OL間の距離とする。
【0045】図6において、直線QR−ORから次式が
成立する。 x/xR’={y−(L/2)}/{yR’−(L/
2)}=z/(−f) また、直線QL−OLから次式が成立する。
【0046】x/xL’={y+(L/2)}/{yL’
+(L/2)}=z/(−f) これらの式をx,y,zについて解けば、点Pの3次元
座標が得られる。次に、図5(a)の3次元座標解析処理
のステップS1においてコールされるサブルーチンのパ
ターンマッチング処理について図5(b)を用いて説明す
る。
【0047】まず、パターンマッチングを行うパターン
の大きさを設定するためのパターンエリアの絞り込みを
行い(ステップS11)、値kに対応したパターンエリ
アを設定する(ステップS12)。すなわち、k=1で
はパターンエリアを36×36(ピクセル)、k=2で
はパターンエリアを24×24(ピクセル)、k=3で
はパターンエリアを12×12(ピクセル)とし、値k
を小から大へ切り換えて領域を大から小へ絞り込んでい
き、対応点検出の精度を上げるようにする。
【0048】次に、検索範囲を設定する(ステップS1
3)。すなわち、パターンを探す右画像の領域を決定す
る。次に、設定された検索範囲でのパターンマッチング
を行う(ステップS14〜S16)。このパターンマッ
チングは、正規化相互相関による対応点検出を行い、最
も正規化相互関数の大きな座標(X,Y)を上記対応点
とする。
【0049】次に、値kをインクリメントし、その値k
に対応してパターンを絞り込み、対応点検出を行う(ス
テップS17)。次に、マッチングポイントの設定を行
う(ステップS18)。このとき、正規化相互相関の値
をモニタ画面上に表示し、これをマッチングの信頼性の
尺度としてもよい。また、正規化相互相関の値(0〜
1)が所定の値よりも小さい場合は、手動式のマッチン
グ処理に切り換えてもよい。
【0050】これを、全画素に対して行うことで、左右
画像の位置ずれマップが作成できる。なお、上記パター
ンマッチングに利用する正規化相互相関関数M(u,
v)は、一般的な以下の式を用いる。すなわち、t
(x,y)をテンプレートとし、f(x,y)を画像デ
ータとし、t’をテンプレートの平均輝度とし、さら
に、f’を画像の平均輝度として、次式が適用される。 M(u,v)={ΣΣ(f(x+u,y+v)−f’)(t
(x,y)−t’)}/{ΣΣ(f(x+u,y+v)−
f’)2×ΣΣ(t(x,y)−t’)21/2 次に、位置ずれマップから、視点の変換を行う。その方
法を、図7を用いて示す。
【0051】光学系の左右光軸間隔が既知であれば、位
置ずれ量から凹凸の量を演算し計算することができる。
視点間距離は既知である(=L)。対応点Qu、Qdか
ら3次元位置P(x,y,z)を演算する。
【0052】この時点で、被写体の立体形状マップが計
測されたことになる。次に、視差変換すべき座標系がわ
かっている(たとえば、この場合は、90°回転)の
で、その方向から見た座標系に投影することで、異なっ
た視点から見た立体画像に変換することができる。
【0053】この場合は、同じ視点間距離Lで、QL、
QRの座標にP(x,y,z)の位置を投影すれば求ま
る。さらに、第1実施例においては、先端光学系の向き
と観察装置の姿勢が、図1に示す関節部6、7に配置さ
れたエンコーダーEを介して検出することができる。こ
のため、画像の変換視点を逐次変更することで、常に観
察装置では正しい視差方向を保持しながら観察すること
ができる。
【0054】なお、上記実施例では、視差方向が90°
回転した場合について説明したが、投影座標の位置を適
宜変更することで、連続的な回転位置への変換は可能で
ある。
【0055】なお、第1実施例における図2に示した先
端対物光学系1fの変形例を図8〜11に示す。これら
の先端対物光学系1fを備える先端部1の基本構成は、
図2と同様である。
【0056】図8の先端対物光学系1fは、斜視60°
に構成されている。プリズム1c,1dの境界面に偏光
膜が施され、偏光成分に応じて偏光膜を透過又は反射す
ることで二つの光路に分離される。
【0057】なお、視差量はレンズ外径の約0.5倍で
ある。通常、レンズ外径は10mm〜1mm程度に設計
され、光軸間隔はその約1/2程度となる。図9の先端
対物光学系1fは、斜視30°に構成されている。図8
と同様、プリズム1cと1dとの境界面に偏光膜が施さ
れ、偏光成分に応じて偏光膜を透過又は反射することで
二つの光路に分離される。なお、プリズム1cを複屈折
材料を用いて構成してもよい。また、図9の例において
は、それぞれの光路ごとに凹レンズ1b’を用いてい
る。図9中、1jは反射面を持つプリズムである。
【0058】図10の先端対物光学系1fは、斜視70
°に構成されている。プリズム1cの凸レンズ側の境界
面に偏光膜が施され、偏光成分に応じて偏光膜を透過又
は反射することで2つの光路に分離される。なお、図1
0中、1kはプリズムである。
【0059】図11の先端対物光学系1fは、側視90
°に構成されている。図8と同様、プリズム1cとプリ
ズム1dとの境界面に偏光膜が施され、偏光成分に応じ
て偏光膜を透過又は反射することで二つの光路に分離さ
れる。さらに、図11の例におけるプリズム1c,1d
の配置では、二つの光路の反射回数が異なる。このた
め、図において省略した画像入力部と接続するコンピュ
ータの画像処理手段を介して一方の光路の画像の反転処
理が施される。
【0060】図12は上記各実施例のように構成された
先端対物光学系1fを備えた先端光学部1に対し、先端
保持部2’側にTVカメラを一つ設けて構成した画像入
力部3’の一実施例を示す概略構成図である。
【0061】先端対物光学系1fは、上記各実施例のい
ずれかと同様に構成される。TVカメラ側には、先端保
持部2’に可変位相素子2aと検光子2bが光路中に配
置され、TVカメラコントロールユニットCU、及びド
ライバを介して位相を90°交互に変更することで、先
端対物光学系を経て得られた異なる視差の画像を一つの
TVカメラで交互に撮像できる。なお、図12中、2c
はCCDである。また、TVカメラコントロールユニッ
トCUには分配器が接続され、分配器には左右の表示素
子が接続されており、撮像された視差の異なる画像がド
ライバの駆動タイミングと同期した分配器を介して交互
に左右の表示素子に表示されることで立体観察すること
ができる。
【0062】図13は本発明による光学観察装置におけ
る先端部1と通常の顕微鏡対物レンズ8との交換を可能
に構成した画像入力部の一実施例を示す概略構成図であ
る。対物レンズ8の後方には異なる偏光成分の光路を合
成する光学素子Nを備えた光路合成部9が配置され、対
物レンズ8を先端保持部2’に取り付けた場合において
も、図12に示すようなTVカメラの駆動に応じて、立
体観察をすることができる。
【0063】その他、本発明の上記各実施例の光学観察
装置において、リレー光学系1gは1本の光学系の構成
に限られるものではなく、先端光学系1fと図19に示
した従来例の2本リレー光学系との組み合わせで構成し
ても有効である。
【0064】従来例のように2本リレー光学系を用いて
構成した場合には、画像入力部単独では視差方向の変換
は不可能であったが、本発明では別個に画像変換手段と
組み合わせたので、視差方向の変更が可能となる。
【0065】ところで、観察対象によっては瞳分割方式
の視差量が最適となる場合もある。従って、本発明で
は、図18に示した従来例の瞳分割方式の光学系と、画
像の視点回転変換手段との組み合わせも有効である。こ
の場合は、先端部とTVカメラ部との相対的な回転操作
が不要となり、操作性が向上するとともに機械的な可動
部が無く信頼性が高くなる。 (第2実施例)図14は本発明の第2実施例にかかる光
学観察装置の先端部を示す概略構成図である。
【0066】第2実施例の先端部1は、先端対物光学系
1fと、偏光切り換え素子1qと、撮像素子1rを備え
る。先端対物光学系1fには、対物レンズ1mと、互い
の境界面に偏光面を有するプリズム1c,1dと、凸レ
ンズ1n,1oと、ズーム・フォーカス部1pが設けら
れる。
【0067】ズーム・フォーカス部1pは、ズームレン
ズとして構成されており、後部から伸びたワイヤー1p
1の回転操作によって、ズームレンズのズームカム1p2
を介して、レンズ群1p3,1p4が移動されズームが機
能する。
【0068】また、第2実施例では、先玉の対物レンズ
1mに凸レンズを配置し、その後方はアフォーカル光束
となるように構成されている。アフォーカル光束である
ためレンズ間隔によらず結像関係が維持されるので、光
路を自由に設定でき、二つの光路の光軸間隔を例えば図
8に示した場合に比べて大きく取ることができる。
【0069】撮像素子1rの手前には、TVカメラの撮
像タイミングと同期して時間的に偏光方向を90°回転
させる偏光切り替え素子1qが配置され、視差のある画
像を、交互に順次撮像素子で読み込むことができる。
【0070】又第2実施例の先端部には、第1実施例と
同様に画像変換手段と画像表示手段が備えられる(図示
省略)。動作と効果は第1実施例と同様であり、説明は
省略する。 (第3実施例)図15は本発明の第3実施例にかかる光
学観察装置の先端部を示す概略構成図である。
【0071】第3実施例の先端部1は、先端対物光学系
1f’と撮像素子1rとで構成された光学系を二つ長手
方向に配置して構成され、一つの対物光学系を配置した
場合に比べて大きな視差を得ることができる。
【0072】先端対物光学系1f’は、凹レンズ1b’
とプリズム1f’1とレンズ1f’2とレンズ1f’3と
で構成される。また、先端対物光学系1は、先端面が斜
視60°に構成されており、断面の長さは、横に並列に
並べた場合の約2倍である。このため、同じ外径の従来
例に対して大きな視差を取ることができる。また、視差
量が十分である場合には、外径をその分細くすることが
可能である。
【0073】加えて、本発明では、上述の実施例で説明
したように、視差方向変換手段を組み合わせている。こ
のため、第3実施例の先端部を備えた光学観察装置にお
いても、大きな視差を得ることができると同時に、視差
方向を補正して正しい視差方向での立体観察が可能であ
る。 (第4実施例)図16は本発明の第4実施例にかかる光
学観察装置の全体構成を示す説明図である。
【0074】第4実施例の光学観察装置は、先端部1と
先端保持部2とで構成された画像入力部3と、保持部本
体4と、立体画像表示装置5’とで構成される。なお、
全体構成は図1に示す構成であってもよい。
【0075】先端部1は、細径の棒状に形成され、先端
保持部2に保持される。また、先端部1には、視差を有
する画像を入力するための光学系が配置される。画像入
力部3は先端光学部1として硬性鏡と、先端保持部2に
内蔵されたTVカメラ部とからなる。硬性鏡は瞳分割式
である。
【0076】光源装置LSと、TVカメラコントロール
ユニットCUと、画像変換のためのコンピュータPC
と、立体画像観察装置5’は、保持部本体4を構成する
カートに備えられる。また、立体観察用の眼鏡10、1
1が備えられている。立体観察用眼鏡10は左右のレン
ズが互いに異なる偏光成分のみを透過するレンズで構成
され、立体観察用眼鏡10を通して立体画像観察装置
5’に表示された画像を観察したときに立体画像が得ら
れる。立体観察用眼鏡11は画像変換のためのコンピュ
ータPCに接続されており、コンピュータPC内で異な
る偏光成分毎の像が左右のレンズに送られることによっ
て立体画像を観察することができる。
【0077】また、第4実施例の光学観察装置は、後述
の視差量変換手段が備えられ、視差量の拡大又は縮小を
することができる。図17は第4実施例の光学観察装置
に用いる視差量変換手段の概念図である。
【0078】視差量変換手段は、図4に示した視点方向
移動手段と内容的には共通する。両画像は常に視差方向
にのみ位置ずれした画像となる。このため、両画像に関
し、その走査線方向に左右像の対応点を検出演算するこ
とで、各画素単位での左右の位置ずれ量を算出できる。
これを全画素に対して行うことで、左右画像の位置ずれ
マップが作成できる。
【0079】光学系の左右光軸間隔が既知であれば、位
置ずれ量から凹凸の量を計算することができる。この時
点で、被写体の立体形状マップが計測されたことにな
る。
【0080】次に、視差変換すべき座標系がわかってい
る(たとえばこの場合は、視差量を2倍に拡大するもの
とする)ので、その方向から見た座標系に投影すること
で、異なった視点から見た立体画像に変換することがで
きる。
【0081】さらに、第4実施例においては、両画像の
画像ずれ量が視差量変換時に把握できるため、この画像
ずれ量に基づいて、視差量変換係数を変更し画像の変換
視点を逐次変更することで、常に観察装置において適切
な視差量を保持しながら観察することができる。
【0082】なお、第4実施例の画像入力光学系3は、
図15に示した対物光学系と撮像素子からなる2本の光
学系と、視差量変換手段とを組み合わせて構成してもよ
い。または、図19に示した従来例の2本リレー光学系
と、視差量変換光学系とを組み合わせて構成してもよ
い。そのような構成は、近接観察時において視差量が増
大しすぎて観察できない場合に有効である。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、視差方向固定の立体画
像入力光学系と、立体観察装置の視差方向に応じた画像
に変換する画像変換手段とを組み合わせたので、先端の
細径化に対応した立体画像観察をすることができる。
【0084】また、画像入力手段の視差方向を検出する
手段を設けたので、常に、立体観察装置の視差方向に合
致する方向に画像の回転変換することで、常に正常な視
差で観察をすることができる。
【0085】又、視差量が固定の光学像入力光学系に、
画像の視差量自体を拡大、縮小変換する画像変換手段を
組み合わせたので、視差の大きさ、先端部の径などに応
じた最適な光学系の選択の幅を広げることができる。
【0086】さらに、画像の視差量を計測する手段を設
け、適切な視差量に固定するように、視差拡大、縮小係
数を計測視差量に応じて変更することで、常に良好な視
差量で観察をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例にかかる光学観察装置の
全体構成を示す説明図である。
【図2】 第1実施例の光学観察装置の先端光学系1f
を示す概略構成図であり、(a)は長手方向に沿う断面
図、(b)は先端面を示す平面図である。
【図3】 画像入力部3の内部の光学系全体を示す概略
構成図である。
【図4】 第1実施例の光学観察装置に用いる視差方向
変換手段の概念図である。
【図5】 第1実施例における画像の視差方向変更手段
において用いるパターンマッチングの一例を示すフロー
チャートであり、(a)は3次元座標解析処理のフローチャ
ート、(b)はパターンマッチング処理のフローチャート
である。
【図6】 x,y,z軸を持つ3次元座標上の右左2画
像位置関係を示す図である。
【図7】 x,y,z軸を持つ3次元座標上の右左2画
像位置関係を示す図である。
【図8】 第1実施例における図2に示した先端対物光
学系1fの一変形例を示す概略構成図である。
【図9】 第1実施例における図2に示した先端対物光
学系1fの他の変形例を示す概略構成図である。
【図10】 第1実施例における図2に示した先端対物
光学系1fのさらに他の変形例を示す概略構成図であ
る。
【図11】 第1実施例における図2に示した先端対物
光学系1fのさらに他の変形例を示す概略構成図であ
る。
【図12】 上記各実施例のように構成された先端光学
系1fを備えた先端光学部1に対し、先端保持部2’に
TVカメラを一つ設けて構成した画像入力部3’の一実
施例を示す概略構成図である。
【図13】 先端部1と通常の顕微鏡対物レンズ8との
交換を可能に構成した一実施例を示す概略構成図であ
る。
【図14】 本発明の第2実施例にかかる光学装置に用
いる先端部を示す概略構成図である。
【図15】 本発明の第3実施例にかかる光学観察装置
の先端部を示す概略構成図である。
【図16】 第4実施例にかかる光学観察装置の全体構
成を示す説明図である。
【図17】 第4実施例の光学観察装置に用いる視差量
変換手段の概念図である。
【図18】 瞳分割方式硬性鏡と立体観察装置とを組み
合わせたタイプの光学観察装置に用いる瞳分割方式硬性
鏡の一従来例を示す概略構成図である。
【図19】 2本光学系型硬性鏡と立体撮影装置とを組
み合わせたタイプの光学観察装置に用いる2本光学系型
硬性鏡の一従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 先端(光学)部 1a カバーガラス 1b,1b’ 凹レンズ 1b1,1b2 凹面 1c,1d プリズム光学系 1c1 分離面 1e 穴あき平行平面 1f,1f’ 先端対物光学系 1g リレー光学系 1h 偏光分解光学系 1h1 偏光面 1i,1i’ TVカメラ 1j 反射面を持つプリズム 1k,1f’1,66,67 プリズム 1m 対物レンズ 1n,1o,1f’2,1f’3 レンズ 1p ズーム・フォーカス部 1p1 ワイヤー 1p2 ズームカム 1p3,1p4 レンズ群 1q 偏光切り換え素子 1r 撮像素子 2,2’ 先端保持部 2a 可変位相素子 2b 検光子 3 画像入力部 4 保持部本体 5 画像表示部 5’ 立体画像観察装置 6,7 関節部 8,53,63,63’ 対物レンズ 9 光路合成部 10,11 立体画像観察用眼鏡 51,61 挿入部 52,62 保持部 54,64,64’ リレーレンズ部 65,65’ 画像入力光学系 68,68’ 結像レンズ 69,69’ CCD LS 光源装置 CU TVカメラコントロールユニット PC 画像変換処理を行うコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 13/02 H04N 13/02 15/00 15/00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体画像観察用の光学観察装置におい
    て、該光学観察装置が、生体内に挿入するのに十分小径
    な棒状先端部を有し該棒状先端部の長手方向の成分を含
    む方向に視差を有する像を取得する先端光学系を前記棒
    状先端部が含む画像入力手段と、前記先端光学系から受
    けた像の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを変
    えて変換像を形成する画像変換手段と、変換された画像
    の立体観察を可能にする立体画像観察手段と、を含むこ
    とを特徴とする光学観察装置。
  2. 【請求項2】 前記画像変換手段が変換像を形成すると
    き前記先端光学系から受けた像の視差量を変えることを
    特徴とする請求項1に記載の立体画像観察用の光学観察
    装置。
  3. 【請求項3】 光学観察装置用の立体画像入力光学系に
    おいて、該立体画像入力光学系が、光学入力部と、偏光
    面とを含み、前記光学入力部は一端において棒状であり
    前記棒状の光学入力部の長手方向に沿った成分を含む方
    向に視差を有する光学系を含み、視差を有する像を伝送
    する二つの光路が前記偏光面で一つの光路に結合され、
    前記光学入力部の光学入力面を透過する前記二つの光路
    の光軸は分離され互いに平行であることを特徴とする光
    学観察装置用の立体画像入力光学系。
  4. 【請求項4】 前記変換された像の視差量を拡大又は縮
    小させることが可能なことを特徴とする請求項2に記載
    の立体画像観察用の光学観察装置。
  5. 【請求項5】 前記先端光学系の視差方向又は視差量の
    うち少なくとも一つを検出する検出手段を含むことを特
    徴とする請求項2に記載の立体画像観察用の光学観察装
    置。
  6. 【請求項6】 前記画像変換手段が、前記画像入力手段
    から受けた像の視差方向も変えることを特徴とする請求
    項2に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  7. 【請求項7】 前記画像入力手段に着脱可能で撮像素子
    を有する保持部本体と、前記画像入力手段を前記保持部
    本体から取り外して前記保持部本体に取り付け可能な顕
    微鏡画像入力手段と、をさらに含むことを特徴とする請
    求項1に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  8. 【請求項8】 プリズム光学系と、二つの負レンズを前
    記分離され互いに平行な光軸にそれぞれ同軸に配置して
    一体的に成形した光学部材と、をさらに含むことを特徴
    とする請求項3に記載の光学観察装置用の立体画像入力
    光学系。
  9. 【請求項9】 前記先端光学系の視差方向又は視差量の
    うち少なくとも一つを検出する検出手段をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の立体画像観察用の光学
    観察装置。
  10. 【請求項10】 前記先端光学系の視差方向が前記検出
    手段によって検出され、前記立体画像観察手段の視差方
    向に対応させるように前記画像変換手段によって変換さ
    れることを特徴とする請求項9に記載の立体画像観察用
    の光学観察装置。
  11. 【請求項11】 前記検出手段が前記先端光学系から受
    けた像の視差量を計測し、前記計測された視差量が、立
    体画像観察手段で観察される像の視差量の変換比を変え
    るのに用いられることを特徴とする請求項9に記載の立
    体画像観察用の光学観察装置。
  12. 【請求項12】 前記画像入力手段によって得られた像
    を元に立体形状マップを生成する手段と、前記画像入力
    手段の視点とは異なる視点から見た立体画像に変換する
    手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載
    の立体画像観察用の光学観察装置。
  13. 【請求項13】 プリズム光学系を含み、偏光成分によ
    り光路を分離する光路分離手段用膜を備えた境界面と、
    偏光成分にかかわらずに光を反射する膜を備えた境界面
    と、光を繰り返し反射することにより光路を横ずらしす
    る光学部材と、分離されたそれぞれの光路に対応する光
    学系が一体に設けられた先玉凹レンズとを有することを
    特徴とする立体画像入力光学系。
  14. 【請求項14】 保持部本体と、保持部に保持されたT
    Vカメラ部と、TVカメラ部に交換して接続可能な内視
    鏡及び対物レンズとからなることを特徴とする立体観察
    装置。
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