JP2003222254A - 逆止弁 - Google Patents
逆止弁Info
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Abstract
発事故等の発生によって逆風が生じた場合に弁を遮断
し、且つ、火炎等の逆流を阻止するように閉状態を維持
すると共に、全体を小型化して設置スペースを少なく
し、コストを低くすることができる逆止弁を提供する。 【解決手段】 円筒状に形成した逆止弁本体2の内部
に、内部通路2Rを横切った状態で取付軸2Sを架設
し、この取付軸2Sに2枚一組に構成した弁板5,6を
回動自在に枢着して、通常時は気流によって弁板5,6
が内部通路2Rを開いた開状態に支持され、爆発等によ
る逆気流の発生時には、その圧力で弁板5,6が内部通
路2Rを閉じる位置に回動して、内部通路2Rを遮断す
る。
Description
スト吸引管路や、集塵装置に繋がる管路等の途中に接続
されて、一方向からの気流を受けると管路(経路)を開
とし、他方向からの逆気流を受けると管路を閉とするよ
うに構成した逆止弁に関するものである。
報で開示された「集塵機の爆発放散装置」には、集塵機
の吸引側の吸塵口に逆止弁を備えた構成が記載されてい
る。この集塵機は、集塵運転している時は逆止弁が集塵
機内部の負圧により開状態になって、外部からの含塵気
流の吸引を可能にする一方、集塵運転を停止すると、集
塵機内が常圧になって逆止弁を閉状態となる仕組に成っ
ており、また、集塵運転中に集塵機内で爆発等の事故が
発生した場合には、その逆気流によって逆止弁が閉じて
爆発による爆風を阻止する働きを発揮するように構成さ
れている。
載されている「上昇流路用逆止弁」は、一対の弁体を管
の気流方向に対して垂直に使用して、気流が流れる方向
(下から上へ)には開とし、流れが停止したり、逆気流
(上から下へ)に対しては閉と成るように構成されてい
る。
た従来の各逆止弁は、気流の吸引中は流通路を常に開に
するために、逆止弁を重力に抗して開と成るように作用
せしめる必要があるので、その分だけ圧力損失が生じる
ことになって、吸引効率を悪くする問題があった。
に於ける圧力損失を少なくし、爆発事故等の発生によっ
て逆風が生じた場合に弁を遮断し、且つ、火炎等の逆流
を阻止するように閉状態を維持すると共に、全体を小型
化して設置スペースを少なくし、コストを低くすること
ができる逆止弁を提供することである。
するために本発明で講じた手段は以下の通りである。
されていて、一方向からの気流を受けると開となり、他
方からの逆気流を受けると閉となるように構成した逆止
弁であって、全体を略円筒状に造った逆止弁本体の内部
に、内部通路を横切るように取付軸を架設し、この取付
軸には少くとも2枚一組で上記内部通路を塞ぐことがで
きる左右の弁板を、一方向からの気流を受けると先端側
を内部通路の気流出口に向け、且つ、双方の先端側を少
し開いた開の状態に回動するように開閉作動自在に枢着
すると共に、上記内部通路の気流入口側に、上記左右の
弁板の回動を内部通路を閉じた閉の位置で係止する弁座
を設け、上記内部通路の内側面には、先端部を上記左右
の弁板の回動通路上に突出していて、逆気流が生じて左
右の弁板が閉方向に回動する時は押圧されてその通過を
可能とするが、左右の弁板が上記閉の位置に回動すると
押圧が解かれて元の位置に復帰し、左右の弁板が開の方
向に戻らないように係止するストッパーを設けて、上記
閉の位置に回動した左右の弁板を上記弁座とストッパー
の間でロックするように構成すること。(請求項1)
先端側を少し開いた開状態に回動する左右の弁板の内角
を、少くとも6度〜18度の範囲内の角度で開くように
構成すること。(請求項2)
状態に回動した左右の弁板の内側面に接して、左右の弁
板の内角を少くとも6度〜18度の範囲内にすることが
できる制止軸を、前記取付軸に並べて架設すること。
(請求項3)
ると簡単に切断又は外れる紐状或はバンド状の係止部材
を用いて、予め開状態に仮り止めするように構成するこ
と。(請求項4)
よれば、逆止弁本体の内部通路に一方からの気流が流れ
ている時(集塵機等の通常吸塵運転時)には、左右の弁
板はこの気流の流れに沿って自然に内部通路を開いた開
の状態に成り、また、爆発等によって逆気流が発生した
場合には、逆気流が流れて来る方向に向けて先端側を少
し開いた状態にある左右の弁板が、この逆気流によって
内部通路を閉じる方向に回動するため、圧力損失を最小
限に抑えることができると共に、閉じる方向に回動した
左右の弁板はストッパーと弁座の間にロックされるた
め、火炎や爆風等の逆流を確実に防止することを可能に
する。
3に係る手段によれば、6度〜18度の範囲内で先端側
を開いた開状態の左右の弁板は、圧力損失が比較的少な
く、且つ、爆発等による逆気流によって回動して内部通
路を閉じる遮断動作も確実に行うことができる。尚、6
度は機械的構造上可能な最小限の角度である。
よれば、2枚の弁板は気流の流通に関係なく常に係止部
材によって内部通路を開いた開状態に支持されているた
め、圧力損失を可及的に少なくすることができると共
に、爆発等による逆気流が発生した時には、その圧力に
よって係止部材が直ちに切断したり外れたりして、左右
の弁板を速やかに閉じる方向に回動させることができる
ため、2枚の弁板による遮断動作を確実に行うことを可
能にする。
止弁の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は全体
の斜視図、図2は弁が開いている状態の正面図で、図3
はその背面図、図4は図2のX−X線に沿った断面図、
図5は同じく図2のY−Y線に沿った断面図、図6は弁
が閉じている状態の正面図、図7は図6のW−W線に沿
った断面図であって、これ等の図面に於いて符号1で全
体的に示したのは本発明に係る逆止弁、2は全体を略円
筒状に形成した逆止弁本体、2Rはその内部通路で、3
と4はこの逆止弁本体2の気流入口3A側と、気流出口
4Aの夫々に設けた接続用フランジを示し、各フランジ
3,4には接続ボルト(図示省略)用の穴3B…,4B
…が設けられている。
側に、内部通路2Rを横切るように架設した取付軸、9
はこの取付軸2Sに対して気流出口4A側に少し間隔を
あけた状態で並べて架設した制止軸を示す。5と6は図
8に示すように2枚一組で上記内部通路2Rを塞ぐこと
ができるように、夫々半円形状に形成した左右の弁板、
5A,6Aはこれ等各弁板5,6の内側縁に連設した軸
承部で、断面略円筒状に形成したこれ等各軸承部5A,
6Aの内部挿通孔5B,6Bに、前記取付軸2Sを挿通
することによって、上記左右の弁板5,6が各先端を気
流出口4Aの方向に向けた状態で回動自在に枢着されて
いる。
図4に示すように一方向から内部通路2R内に気流が流
通している時(通常流通時)には、その気流の流れに押
されて各先端側を気流出口4Aの方向に向けた状態、即
ち、内部通路2Rを開いた開の位置に回動して、圧力損
失を少ない状態に保ちながら気流の流通を可能にしてい
る。また、左右の弁板5,6が上記開の位置に回動する
と、各弁板5,6の内側面が取付軸2Sに並設した前記
制止軸9に接して、その回動を両弁板5,6の先端側が
気流出口4Aに向けて少し開いた状態、即ち、両弁板
5,6の内角が6度〜18度の範囲の角度で開いた状態
に制止されて、図7に示すように爆発等によって気流出
口4A側から逆気流が流入した時に、この逆気流の圧力
を受けて両弁板5,6が速やかに閉方向に回動するよう
に体勢が整えられている。
上記左右の弁板5,6を、予め内角が6度〜18度開い
た上記開の状態に係止しておく係止部材で、選択的に用
いられるこの係止部材AXは、逆気流を受けると簡単に
切断又は外れる構成の紐状、或は、バンド状のものが使
用されている。
内周面に突設した弁座、7X,7Xはこの弁座7の左右
対向する部分に形成した切れ目であって、上記取付軸2
Sの両端部はこれ等左右の切れ目7X,7Xの部分で、
内部通路2Rの内壁面に装着固定されていて、上記左右
の弁板5,6が逆気流によって内部通路2Rを閉じる方
向に回動した時に、上記の弁座7がこれ等回動した左右
の弁板5,6を上記内部通路2Rを閉じた閉の位置に係
止する仕組に成っている。
A側の内側面に、根端取付板8A,8Aを取付けること
により、内部通路2Rを挾んでその左右両側に相対向さ
せて設けた左右のストッパーで、全体を板バネのような
弾性を備えた部材を用いて構成したこれ等左右のストッ
パー8,8は、気流入口3Aに向けて突出する各先端8
T,8T側を、上記左右の弁板5,6の回動通路上に突
出するように、内部通路2Rの中心に向けて少し内寄り
に傾斜させた形状に作られている。
8は、図7に示すように爆発等による逆気流が発生し
て、左右の弁板5,6がその強い圧力を受けて閉方向に
回動する時に、各弁板5,6の先端に押されて屈曲し、
弁板5,6を内部通路2Rを塞ぐ閉の位置へ回動するこ
とを可能にするが、弁板5,6が図6並びに図7の如く
閉の位置に回動して、各弁板5,6の先端がストッパー
8,8の各先端8T,8Tと弁座7の間のロック間隔8
K,8Kに入ると、各弁板5,6による押圧が解かれて
各先端8T,8Tを回動通路上に再び突出させて、閉の
位置に回動した左右の弁板5,6を閉の状態、即ち、ロ
ック間隔8K,8Kの位置にロックする仕組に成ってい
る。
い圧力を受けない限り、各弁板5,6によって簡単に押
圧屈曲されない比較的強い弾性を備えているため、気流
の流通を止めた時に、弁板5,6が自重等によってスト
ッパー8を押圧移動して、不用意にロック間隔8K内に
ロックされてしまうことはない。
道具類を用いて押し戻すことにより、ロックを簡単に解
除して、再び弁板5,6を回動可能な状態に戻すことが
できる。尚、図面にはストッパー8,8が左右2個設け
たものが記載されているが、これは実施の一例であっ
て、その取付本数は任意とする。また、図面には2枚の
弁板5,6を用いて内部通路2Rを開閉する構成が示さ
れているが、弁板を2枚以上の複数枚に構成して内部通
路2Rを開閉するようにしてもよく、その選択は任意と
する。
もので、(イ)はその側面図、(ロ)は平面図、(ハ)
は正面図であって、これ等の図面に於いて、8Xはスト
ッパー8の根端部を取付板8Aに固着する熔接部、8B
は取付板8Aに設けた取付穴を示す。
であるから、この逆止弁1を例えば集塵機の吸引ダクト
(吸引管路)の途中に接続すれば、通常の吸引運転時に
は気流によって左右の弁板5,6が図2乃至図5に示し
た開状態に回動されるか、又は、図4に示すように予め
係止部材AXによって開状態に仮り止めされているた
め、含塵気流を少ない圧力損失の基で集塵機側に吸引さ
せることができる。
が発生して逆気流が内部通路2Rに流入した時は、その
圧力で弁板5,6が閉位置に回動して内部通路2Rを遮
断し、且つ、弁板5,6をその閉位置にロックするた
め、爆発等による爆風や火炎等の逆流を確実に遮断し
て、事故による被害の拡大を阻止することができる。
2本の軸2S,9と、少くとも2枚の弁板5,6と、ス
トッパー8,8及び弁座7から成る少ない数の部品で造
ることができるため、比較的小型で設置スペースが少な
く、コストの安い逆止弁を提供することができる。
によれば、通常使用時に於ける圧力損失を出来るだけ少
なくすることができ、また、爆発事故等によって爆風や
火炎等が発生した場合には、弁板が閉位置に回動して爆
風や火炎等の逆流を確実に遮断して、高い安全性を発揮
できるものであって、全体が小型で設置スペースが少な
く、低コストにて製造できる点と相俟って、例えば集塵
機のダスト吸引側や、集塵装置に繋がる管路等に実施し
て、洵に好適なものである。
ある。
(ロ)は弁板の側面図、(ハ)は(ロ)のZ部分を拡大
して示した側面図である。
面図、(ハ)は正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 気流が流れる流通路の途中に接続されて
いて、一方向からの気流を受けると開となり、他方から
の逆気流を受けると閉となるように構成した逆止弁であ
って、 全体を略円筒状に造った逆止弁本体の内部に、内部通路
を横切るように取付軸を架設し、この取付軸には少くと
も2枚一組で上記内部通路を塞ぐことができる左右の弁
板を、一方向からの気流を受けると先端側を内部通路の
気流出口に向け、且つ、双方の先端側を少し開いた開の
状態に回動するように開閉作動自在に枢着すると共に、
上記内部通路の気流入口側に、上記左右の弁板の回動を
内部通路を閉じた閉の位置で係止する弁座を設け、上記
内部通路の内側面には、先端部を上記左右の弁板の回動
通路上に突出していて、逆気流が生じて左右の弁板が閉
方向に回動する時は押圧されてその通過を可能とする
が、左右の弁板が上記閉の位置に回動すると押圧が解か
れて元の位置に復帰し、左右の弁板が開の方向に戻らな
いように係止するストッパーを設けて、上記閉の位置に
回動した左右の弁板を上記弁座とストッパーの間でロッ
クするように構成したことを特徴とする逆止弁。 - 【請求項2】 一方向からの気流を受けて双方の先端側
を少し開いた開状態に回動する左右の弁板の内角を、少
くとも6度〜18度の範囲内の角度で開くように構成し
たことを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。 - 【請求項3】 逆止弁本体の内部通路に、前記開状態に
回動した左右の弁板の内側面に接して、左右の弁板の内
角を少くとも6度〜18度の範囲内にすることができる
制止軸を、前記取付軸に並べて架設したことを特徴とす
る請求項1又は2に記載の逆止弁。 - 【請求項4】 左右の弁板の間を、逆気流を受けると簡
単に切断又は外れる紐状或はバンド状の係止部材を用い
て、予め開状態に仮り止めするように構成したことを特
徴とする請求項1、2又は3に記載の逆止弁。
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2002
- 2002-01-25 JP JP2002016699A patent/JP4048059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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