JP2003221854A - 消音装置及び圧送装置システム - Google Patents

消音装置及び圧送装置システム

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JP2003221854A
JP2003221854A JP2002021318A JP2002021318A JP2003221854A JP 2003221854 A JP2003221854 A JP 2003221854A JP 2002021318 A JP2002021318 A JP 2002021318A JP 2002021318 A JP2002021318 A JP 2002021318A JP 2003221854 A JP2003221854 A JP 2003221854A
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Japan
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silencer
pressure
body container
muffler
feeding device
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Application number
JP2002021318A
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English (en)
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Shinji Toyofuku
信次 豊福
Kuniharu Shigematsu
邦治 重松
Shuho Miyahara
秀峰 宮原
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、給排水設備機器からの排水時に立
て管内に生じるサイホン作用により給排水設備機器の封
水が引き込まれることがなく、また、排水完了時に空気
を巻込むことにより生じる騒音を緩和、防止するための
消音装置および圧送装置を用いた場合の排水完了時の空
気巻込み騒音を緩和、防止するための圧送装置システム
を提供することを目的とする。 【解決手段】 空気の出入りが可能な消音通気口と、給
排水設備機器からの排水が流入してくる消音装置流入口
と、立て管へ連通される消音装置流出口と、を備えた消
音装置本体容器からなる消音装置において、前記消音装
置流出口は、前記消音装置流入口に比べて前記消音装置
本体容器の垂直方向へ高い位置に設けてあることを特徴
とする消音装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大便器、浴槽、洗面
用シンク等の各種給排水設備機器からの排水処理時に発
生する排水騒音の防止および緩和手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便器、浴槽、洗面所等の水廻り機
器からの排水は、配管の勾配を利用して排出する重力式
排水が一般的であった。しかしながら、重力式排水にお
いては、基本的に地下や屋内のライフスタイルの変化に
柔軟に対応した水廻り機器の設置はできないのが実状で
ある。そこで、最近は、屎尿や雑排水をポンプの利用に
より強制的に粉砕し、細管にて圧送する圧送装置の技術
開発が進められている。図9は、従来の給排水設備機器
における排水管路の実施形態を示す概略断面図であり、
図10は従来の圧送装置を用いた排水管路の実施形態を
示す概略断面図である。図9に示すように、一般に、浴
槽50などの給排水設備機器には、排水管内の下水の臭
気(悪臭、下水有害ガス)や害虫を室内に侵入させない
ためにトラップ51の設置が義務づけられている。ま
た、図10に示すように、圧送装置40を用いた排水シ
ステムにおいては、大便器52からの汚物まじりの排水
は圧送装置流入口11より圧送装置本体容器10内へ流
れ込み、粉砕部13により粉砕された後、圧送部14に
より圧送装置流出口12より立て管7へ排水される。こ
のような圧送装置40を用いた排水システムにおいて
は、汚物まじりの排水を粉砕し、ポンプにより圧送する
ために排水管の小口径化が可能となり、パイプスペース
をコンパクト化できる。また、ポンプの圧送力により排
水するため、重力勾配をとる必要がなく、給排水設備機
器の設置における制限を無くし、自由なレイアウトに配
置できるという長所がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
おいて、給排水設備機器からの排水時に、立て管7内が
満水になりサイホン作用を伴いながら排水されるような
場合には、給排水設備機器からの排水完了時に、空気を
巻込みながら排水が完了し、その際にはゴボゴボという
ような大きな騒音が発生するという問題があった。ま
た、他の給排水設備機器との合流が複数あるような排水
システムにおいては、同時排水時には、排水される流量
が多量となることや、更に立て管が長いというような条
件が重なった場合には、サイホン作用は、より大きなも
のとなるため封水の引き込み力が非常に強くなり、トラ
ップ51の封水が切れてしまい、排水管内の下水の臭気
や害虫等が室内に侵入する恐れも生じる。また、図10
に示すように圧送装置を用いた排水システムの場合に
は、排水管すなわち立て管7を小口径とすることができ
るために立て管7内が満水になりやすく、管7内におけ
るサイホン作用が生じやすくなる。更に、ポンプにより
圧送しながら排水するため、排水の流速は速くなるた
め、より大きなサイホン作用が生じることになり圧送装
置本体容器10からの排水完了時においては、その流速
から、多くの空気を巻込みながら排水を完了することに
なる。よって、その際には、ゴボゴボという非常に大き
な耳障りな騒音が発生するという問題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、給排水設備機器からの排水時に立て管
内に生じるサイホン作用により給排水設備機器の封水が
引き込まれることがなく、また、排水完了時に空気を巻
込むことにより生じる騒音を緩和、防止するための消音
装置および圧送装置を用いた場合の排水完了時の空気巻
込み騒音を緩和、防止するための圧送装置システムを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記課
題を解決するためになされた請求項第1項記載の発明
は、空気の出入りが可能な消音通気口と、給排水設備機
器からの排水が流入してくる消音装置流入口と、立て管
へ連通される消音装置流出口と、を備えた消音装置本体
容器からなる消音装置において、前記消音装置流出口
は、前記消音装置流入口に比べて前記消音装置本体容器
の垂直方向へ高い位置に設けてあることを特徴とする消
音装置を提供する。本発明によれば、消音装置流出口が
消音装置流入口に比べて消音装置本体容器の垂直方向へ
高い位置に設けてあることから消音装置内の排水の水位
が低下し、消音装置流出口より水位が低下すると立て管
内のサイホン作用が先に切れ、その後、給排水設備機器
からの排水は終了する。よって、給排水設備機器および
トラップにおいては排水完了時に発生する空気巻込み騒
音をより確実に防止し、排水の引き込み力によりトラッ
プ51の封水が切れることもなくなる。
【0006】請求項第2項記載の発明は、空気の出入り
が可能な消音通気口と、給排水設備機器からの排水が流
入してくる消音装置流入口と、立て管へ連通される消音
装置流出口と、を備えた消音装置本体容器からなる消音
装置において、前記消音装置本体容器は上部消音装置本
体容器と下部消音装置本体容器からなることを特徴とす
る消音装置を提供する。本発明によれば、消音装置本体
容器を上下分割したことで、上部消音装置本体容器を容
積の異なるものをあらかじめ選択できるように用意して
おくことにより、消音装置に接続される給排水設備機器
の排水流量や消音装置以降の配管条件等に柔軟に対応す
ることが可能となり、例え、使用中に前述の消音装置の
設置環境が変更されたとしても即対応することができ
る。また、上下分割したことで、型による成形が行い易
くなる。また、例えば、縦分割とした場合には消音装置
本体容器の底部の水密性が問題となるが、上下分割とし
たことにより分割面以下については分割構造により水密
性は確実となる。更に、特に上部消音装置本体容器が壊
れた場合には、下部消音装置本体容器は現場に設置した
ままの状態にて交換することができ、メンテナンス性が
向上する。
【0007】請求項第3項記載の発明は、空気の出入り
が可能な消音通気口と、給排水設備機器からの排水が流
入してくる消音装置流入口と、立て管へ連通される消音
装置流出口と、を備えた消音装置本体容器からなる消音
装置において、前記消音通気口は、消音通気口接続穴
と、前記消音通気口接続穴に接続される消音通気口部材
からなることを特徴とする消音装置を提供する。本発明
によれば、消音通気口を消音通気口接続穴と、前記消音
通気口接続穴に接続される消音通気口部材からなるよう
にしたことにより消音通気口が壊れても簡単に取りかえ
ることができることからメンテナンス性が向上すると共
に使用者への使用不可時間の短縮及び低コストを実現す
ることができる。更に、前記消音通気口部材の口径は、
前記消音通気口接続穴の内径と空気が通る内径が異なる
ようにすることが好ましい。例えば、消音通気口部材の
消音装置本体容器と接続される外径を一定とし、空気が
出入りする内径を種々に変えた消音通気口部材を予め用
意しておくことにより消音通気口部材が接続される消音
装置本体容器に設ける穴の大きさは一つでよく、消音装
置に接続される給排水設備機器の排水流量や消音装置以
降の配管条件に応じて、適した内径の消音通気口部材に
交換するという簡単な作業だけで各種現場に対応でき
る。よって、専用工具を必要とせず、簡単な作業で短時
間にて対応できるため、作業者に高度な施工技術を必要
しないため施工のバラツキによる不具合を無くし、低コ
スト化を実現できる。
【0008】請求項第4項記載の発明は、前記消音装置
本体容器には消音通気口高さ調整部があることを特徴と
する請求項1〜3いずれかに記載の消音装置を提供す
る。本発明によれば、消音通気口の高さを調整すること
により消音装置に接続される給排水設備機器の排水流量
や消音装置以降の配管条件等によって消音通気口からの
排水の流出を防止することができることから排水時にお
いて、排水立て管内が満水となった場合においても、消
音装置本体容器の消音通気口が大気開放され空気層と接
している部分があるため、排水系統全域において満水状
態にはならない。よって、排水立て管内に生じるサイホ
ン作用による排水の引き込み効果を緩和することがで
き、さらにはなくすことができることから給排水設備機
器およびトラップにおいては排水完了時に発生する空気
巻込み騒音を防止もしくは抑えることができる。また、
排水の引き込み力により封水が切れることもなくなる。
【0009】請求項第5項記載の発明は、前記消音通気
口高さ調整部は、前記消音装置本体容器に複数の消音通
気口接続穴と、前記消音通気口接続穴に接続される消音
通気口部材及び消音通気口接続穴塞ぎ部材からなること
を特徴とする請求項第4項に記載の消音装置を提供す
る。本発明によれば、消音装置に接続される給排水設備
機器の排水流量や消音装置以降の配管条件等により消音
装置本体容器に設けられた複数の消音通気口接続穴から
適した高さの位置の消音通気口接続穴に消音通気口部材
を接続し、使用しない消音通気口接続穴については消音
通気口接続穴塞ぎ部材を接続するという簡単な作業で短
時間にて様々な現場に対応することができる。
【0010】請求項第6項記載の発明は、給排水設備機
器から排出される排水を取り込む圧送装置流入口、及
び、該排水を外部へと排出する圧送装置流出口を有する
圧送装置本体容器と、該圧送装置本体容器内部にあっ
て、前記圧送装置流入口から流入する汚物混じりの排水
を粉砕する粉砕部と、粉砕した汚物混じりの排水を圧送
する圧送部を備えた圧送装置と、前記圧送部からの排水
が流入してくる消音装置流入口と、立て管へ連通される
消音装置流出口を備えた消音装置本体容器と、空気の出
入りが可能な消音通気口からなる消音装置と、前記圧送
部と前記消音装置流入口とを接続する連結管からなる圧
送装置システムにおいて、圧送装置および/又は消音装
置の位置関係を調整する高さ調整部を備えたことを特徴
とする圧送装置システムを提供する。本発明によれば、
消音装置あるいは圧送装置が設置される場所が傾斜して
いたり、凹凸があったとしても高さ調整部にて圧送装置
および/又は消音装置の位置関係を調整することができ
る。よって圧送装置にて圧送排水することにより立て管
内にて発生するサイホン力が大きくなったとしても高さ
調整部にて圧送装置および/又は消音装置の位置関係を
排水完了時に圧送装置本体容器内の圧送部が水没するよ
うに調整することにより、排水完了時に圧送装置本体容
器において発生する空気巻込み騒音を防止もしくは抑え
ることができる。
【0011】請求項第7項記載の発明は、給排水設備機
器から排出される排水を取り込む圧送装置流入口、及
び、該排水を外部へと排出する圧送装置流出口を有する
圧送装置本体容器と、該圧送装置本体容器内部にあっ
て、前記圧送装置流入口から流入する汚物混じりの排水
を粉砕する粉砕部と、粉砕した汚物混じりの排水を圧送
する圧送部を備えた圧送装置と、前記圧送部からの排水
が流入してくる消音装置流入口と、立て管へ連通される
消音装置流出口を備えた消音装置本体容器と、空気の出
入りが可能な消音通気口からなる消音装置と、前記圧送
部と前記消音装置流入口とを接続する連結管からなる圧
送装置システムにおいて、前記圧送部に吐出能力調整部
を設けたことを特徴とする圧送装置システムを提供す
る。本発明によれば、圧送部の吐出能力を吐出能力調整
部にて調整することができることから圧送部が作動し、
圧送排水が開始され、消音装置本体容器内の水位が上昇
しても、消音通気口から排水が流出することを防止する
ことができる。よって、排水完了時に圧送装置本体容器
において発生する空気巻込み騒音を防止もしくは抑える
ことができる。
【0012】請求項第8項記載の発明は、前記吐出能力
調整部は、前記圧送部に備えられる圧送管が前記圧送装
置排出口の手前で分岐し、一部前記圧送装置本体容器内
に流出させるようにしたことを特徴とする請求項第7項
に記載の圧送装置システムを提供する。本発明によれ
ば、圧送装置本体容器内にて圧送部に備えられた圧送管
を圧送装置排出口の手前で分岐させ、圧送排水の一部を
圧送装置本体容器内に流出させるようにしたことにより
圧送部の吐出能力が高い場合、圧送部が作動し、圧送排
水が開始され、消音装置本体容器内の水位が上昇して
も、消音通気口から排水が流出することを防止すること
ができる。よって、圧送装置システムに接続される給排
水設備機器の排水流量や立て管等の配管状況に応じて、
いくつもの吐出能力の異なる圧送部を揃える必要がな
く、圧送部に備えられた圧送管を一部分岐させるだけの
低コストにて排水完了時に圧送装置本体容器において発
生する空気巻込み騒音を防止もしくは抑えることができ
る。
【0013】請求項第9項記載の発明は、給排水設備機
器から排出される排水を取り込む圧送装置流入口、及
び、該排水を外部へと排出する圧送装置流出口を有する
圧送装置本体容器と、該圧送装置本体容器内部にあっ
て、前記圧送装置流入口から流入する汚物混じりの排水
を粉砕する粉砕部と、粉砕した汚物混じりの排水を圧送
する圧送部を備えた圧送装置と、前記圧送部からの排水
が流入してくる消音装置流入口と、立て管へ連通される
消音装置流出口を備えた消音装置本体容器と、空気の出
入りが可能な消音通気口からなる消音装置と、前記圧送
部と前記消音装置流入口とを接続する連結管からなる圧
送装置システムにおいて、前記消音装置は前記圧送装置
本体容器内に収納されたこと特徴とする圧送装置システ
ムを提供する。本発明によれば、消音装置を圧送装置本
体容器内に収納したことにより梱包し易く、持ち運びに
おける負荷を軽減することができる。また、消音装置を
別体としたことから圧送装置システムが設置される立て
管の配管状況等の環境に応じた消音装置を組み込むこと
ができる。よって、現場への設置後の調整に関わる負荷
が低減されると共に現場での圧送装置と消音装置の接続
が不要となることから施工性が向上する。更に、該シス
テムの設置環境が変ったとしても消音装置を適切なタイ
プのものに交換するだけで対応することができる。更
に、消音装置本体容器を上下に分割し、上部消音装置本
体容器と下部消音装置本体容器とし、下部消音装置本体
容器を圧送装置本体容器と一体とすることが好ましい。
そうすることにより型による成形が行い易く、更に圧送
装置システムが設置される立て管の配管状況等の環境に
対して消音装置本体を取替えることなく、適切な容積を
備えた上部消音装置本体容器を下部消音装置本体容器に
接続する簡単な作業にて対応することができるために施
工性が向上し、低コスト化が可能となる。また、該シス
テムの設置環境が変ったとしても上部消音装置本体容器
を適切な容積のタイプに交換するだけで対応することが
でき、上部消音装置本体容器が壊れても簡単に交換する
ことができるため、メンテナンス性も向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って詳細に説明する。なお、この発明は、それによ
って限定されるものではない。
【0015】
【実施例1】本発明に係わる消音装置の一実施例の概略
構成図を図1に示す。消音装置30は消音通気口部材
1、消音装置本体容器2、消音装置流入口5、消音装置
流出口6にて構成されている。消音装置流入口5は排水
上流側にトラップ51を介して、浴槽50に接続されて
おり、消音装置流出口6は排水下流側にて立て管7に接
続されている。ここで消音装置流出口6は、消音装置流
入口5に比べて消音装置本体容器2の垂直方向へ高い位
置に設けてあり、消音装置流入口5と消音装置流出口6
の垂直方向における芯位置の差としてCのずれを設けて
いる。次に排水の状態を示しながら本実施例を説明す
る。浴槽50からの排水は、浴槽50に備えられたトラ
ップ51を通り、消音装置流入口5より消音装置本体容
器2に流入し、消音装置流出口6より流出し、立て管7
へと排出される。この際、消音装置本体容器2に備えら
れた消音通気口部材1により、通気をとることができる
ことから排水は大気へ開放されながら排水されることに
なる。そして、立て管7内が満水となった場合、サイホ
ン作用により排水の引き込み力が働くことになる。しか
しながら消音装置本体容器2に備えた消音通気口部材1
が大気開放により空気層と接している部分があるため、
排水系統全域において満水状態にはならない。よって、
立て管7内に生じるサイホン作用による排水の引き込み
効果を緩和することができ、さらにはなくすことができ
る。更にここでは、消音装置流出口6が消音装置流入口
5に比べて消音装置本体容器2の垂直方向へ高い位置に
設けてあることから消音装置30内の排水の水位が低下
し、消音装置流出口6より水位が低下すると立て管7内
のサイホン作用が先に切れ、その後、給排水設備機器か
らの排水は終了する。よって、浴槽50およびトラップ
51においては排水完了時に発生する空気巻込み騒音を
より確実に防止し、排水の引き込み力によりトラップ5
1の封水が切れることもなくなる。
【0016】
【実施例2】本発明に係わる消音装置の一実施例の概略
構成図を図2に示す。上記実施例1と同一又は相当する
部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。な
お、以下の各実施例の説明においても、それ以前に既に
説明した実施例と同一又は相当する部分には同一の符号
を付し、特に必要でない限り説明を略する。消音装置3
0は消音通気口部材1、上部消音装置本体容器3、下部
消音装置本体容器4、と下部消音装置本体容器4に備え
られた消音装置流入口5および消音装置流出口6にて構
成されている。また、消音装置本体容器2は、上部消音
装置本体容器3、下部消音装置本体容器4により構成さ
れている。更に、消音装置流入口5は排水上流側にトラ
ップ51を介して、浴槽50に接続されており、消音装
置流出口6は排水下流側にて立て管7に接続されてい
る。ここで上部消音装置本体容器3は、図中のように上
部消音装置本体容器D、Eのような様々な容積の中から
消音装置が接続される給排水設備機器の排水流量や立て
管等の配管条件により適切なものを選択して下部消音装
置本体容器4に接続することができる。ここで、上部消
音装置本体容器3および下部消音装置本体容器4には、
それぞれネジ式の溝が設けてあり上部消音装置本体容器
3を回転させながら下部消音装置本体容器4に組み付け
ることができるようになっている。ここで、上部消音装
置本体容器と下部消音装置本体容器との接続に関して
は、図示したようなボルト・ナットのように下部消音装
置本体容器に上部消音装置本体容器を回転させながら挿
入していく形や、上部消音装置本体容器を少量のみ回転
させて上部消音装置本体容器を下部消音装置本体容器に
はめ込みおよびロックさせるタイプや、上部消音装置本
体容器を下部消音装置本体容器に単純に押し込むだけで
接続できるワンタッチ式等、上部消音装置本体容器と下
部消音装置本体容器を接続し、その接合部から排水等が
漏れないように水密性がとれ、接合箇所が外れないよう
な形態であれば何でもよいことは言うまでもない。ま
た、図中では、下部消音装置本体容器4に消音装置流入
口5および消音装置流出口6を設けているが、上部消音
装置本体容器3に設けてもよく、上部消音装置本体容器
3、あるいは下部消音装置本体容器4に消音装置流入口
5、消音装置流出口6のいづれかが備えられていても構
わない。また、実施例1のように消音装置流入口5と消
音装置流出口6の垂直方向における芯位置をずらしてい
ても何等差し支えない。次に排水の状態を示しながら本
実施例を説明する。浴槽50からの排水は、浴槽50に
備えられたトラップ51を通り、消音装置流入口5より
消音装置本体容器2に流入し、消音装置流出口6より流
出し、立て管7へと排出される。この際、消音装置本体
容器2に備えられた消音通気口部材1により、通気をと
ることができることから排水は大気へ開放されながら排
水されることになる。ここで大流量の排水および同排水
系統にある他の給排水設備機器からの排水が重なった場
合には立て管7は満水となり、サイホン作用により排水
の引き込み力が働くことになる。しかしながら立て管7
内が満水となった場合においても、消音装置本体容器2
に備えた消音通気口部材1が大気開放により空気層と接
している部分があるため、排水系統全域において満水状
態にはならない。よって、立て管7内に生じるサイホン
作用による排水の引き込み効果を緩和することができ、
さらにはなくすことができるため、浴槽50およびトラ
ップ51においては排水完了時に発生する空気巻込み騒
音を防止もしくは抑えることができる。また、排水の引
き込み力によりトラップ51の封水が切れることもなく
なる。図に示すように消音装置本体容器を上下分割した
ことにより型による成形が行い易くなり、低コスト化が
可能となる。また、成形材料としてもポリプロピレンや
それにガラス材が混入したもの等、樹脂材料が好適に利
用できるが特に限定されるものではない。また、例え
ば、縦分割とした場合には消音装置本体容器の底部の水
密性が問題となるが、上下分割としたことにより分割面
以下については分割構造により水密性は確実となる。更
に、特に上部消音装置本体容器3が壊れた場合には、下
部消音装置本体容器4は現場に設置したままの状態にて
交換することができ、メンテナンス性が向上する。ま
た、図に示したように上部消音装置本体容器の容積を選
択できることから消音装置に接続される給排水設備機器
の排水流量や消音装置以降の配管条件等に柔軟に対応す
ることが可能となり、例え、使用中に前述の消音装置の
設置環境が変更されたとしても即対応することができ
る。
【0017】
【実施例3】本発明に係わる消音装置の一実施例の概略
構成図を図3に示す。消音装置30は消音通気口部材
1、消音通気口接続穴9、消音装置本体容器2、消音装
置流入口5、消音装置流出口6により構成されている。
消音装置流入口5は排水上流側にトラップ51を介し
て、浴槽50に接続されており、消音装置流出口6は排
水下流側にて立て管7に接続されている。ここで、消音
通気口部材1は、消音装置本体容器2に設けられた消音
通気口接続穴9に接続されている。そして、消音通気口
の外径がXであり、消音通気口の内径がそれぞれY、ま
たはZである消音通気口A,Bの中から選択して消音装
置本体容器2に取り付けることができる。次に排水の状
態を示しながら本実施例を説明する。浴槽50からの排
水は、浴槽50に備えられたトラップ51を通り、消音
装置流入口5より消音装置本体容器2に流入し、消音装
置流出口6より流出し、立て管7へと排出される。この
際、消音装置本体容器2に備えられた消音通気口部材1
により、通気をとることができることから排水は大気へ
開放されながら排水されることになる。ここで大流量の
排水および同排水系統にある他の給排水設備機器からの
排水が重なった場合には立て管7は満水となり、サイホ
ン作用により排水の引き込み力が働くことになる。しか
しながら立て管7内が満水となった場合においても、消
音装置本体容器2に備えた消音通気口部材1が大気開放
により空気層と接している部分があるため、排水系統全
域において満水状態にはならない。よって、立て管7内
に生じるサイホン作用による排水の引き込み効果を緩和
することができ、さらにはなくすことができるため、浴
槽50およびトラップ51においては排水完了時に発生
する空気巻込み騒音を防止もしくは抑えることができ
る。また、排水の引き込み力によりトラップ51の封水
が切れることもなくなる。尚、消音装置本体容器2内に
おいては消音装置本体容器2の消音装置流入口5からの
流入量と同じく消音装置流出口6からの流出量に応じ
て、消音装置本体容器2内では、ある水位を保ちながら
排水されることになる。この水位が消音通気口部材1よ
り溢れ出ないように消音通気口部材1の内径を選択して
消音装置本体容器2に取り付けることが望ましい。ここ
で、消音通気口部材1と消音装置本体容器2との取り付
け方法としては、ねじ込み式、接着方式等、特に限定さ
れるものではなく、今後、消音通気口を変更することが
ない場合には、溶接方式であってもよい。また、消音通
気口部材1を別体としたことにより消音通気口部材1が
壊れても簡単に取りかえることができることからメンテ
ナンス性が向上すると共に使用者への使用不可時間を短
縮及び低コストを実現することができる。また、図中に
示したように消音通気口接続穴に接続される消音通気口
A,Bの外径をXとして一定とし、空気が出入りする内
径をY,Zのように種々に変えた消音通気口を予め用意
しておくことにより消音通気口部材1が接続される消音
通気口接続穴の大きさは一つでよく、消音装置30に接
続される給排水設備機器の排水流量や消音装置30以降
の配管条件に適した内径の消音通気口部材1に交換する
だけで各種現場に対応できる。よって、専用工具を必要
とせず、簡単な作業で短時間にて対応できるため、作業
者に高い施工技術を必要しないため施工のバラツキによ
る不具合を無くし、低コストにて実現できる。また、本
実施例では、消音装置本体容器2は、円筒形状をしてい
るが特に限定されるものではなく、立方体であっても何
でもよい。また、実施例1のように消音装置流入口5と
消音装置流出口6の垂直方向における芯位置をずらして
いても何等差し支えない。
【0018】
【実施例4】本発明に係わる消音装置の一実施例の概略
構成図を図4に示す。消音装置30は消音通気口部材
1、複数の消音通気口接続穴塞ぎ部材19、消音装置本
体容器2、消音装置本体容器2に設けられた複数の消音
通気口接続穴9、消音装置流入口5、消音装置流出口
6、と複数の消音通気口部材1および消音装置本体容器
2に設けられた複数の消音通気口接続穴9にて構成され
る消音通気口高さ調整部8により構成されている。消音
装置流入口5は排水上流側にトラップ51を介して、浴
槽50に接続されており、消音装置流出口6は排水下流
側にて立て管7に接続されている。ここで消音通気口高
さ調整部8は、消音装置本体容器2に設けられた垂直方
向における複数の消音通気口接続穴9の中から消音装置
30に接続される浴槽50からの排水流量や消音装置3
0に接続された立て管7の配管形態により選択された位
置に消音通気口部材1を接続し、他の消音通気口接続穴
9については、内径が塞がれた消音通気口接続穴塞ぎ部
材9を接続するようにして調整される。よって、以上の
ような簡単な作業により短時間にて様々な現場に対応す
ることができる。ここで、本実施例における動作形態は
前述の実施例3と同様なので省略する。消音装置本体容
器2における消音通気口部材1の高さを調整することに
より消音装置30に接続される浴槽50等の給排水設備
機器の排水流量や消音装置30以降の配管条件等によっ
て消音通気口部材1からの排水の流出を防止することが
できる。よって排水時に排水立て管7内が満水となった
場合においても、消音装置本体容器2の消音通気口部材
1が大気開放され空気層と接している部分があるため、
排水系統全域において満水状態にならず、排水立て管7
内に生じるサイホン作用による排水の引き込み効果を緩
和することができ、さらにはなくすことができることか
ら給排水設備機器およびトラップにおいては排水完了時
に発生する空気巻込み騒音を防止もしくは抑えることが
できる。また、排水の引き込み力により封水が切れるこ
ともなくなる。
【0019】
【実施例5】本発明に係わる圧送装置システムの一実施
例の概略構成図を図5に示す。圧送装置システム60
は、消音通気口部材1、消音装置本体容器2、消音装置
流入口5および消音装置流出口6を備えた消音装置30
と、圧送装置流入口11、圧送装置流出口12を備えた
圧送装置本体容器10に収納される粉砕部13、圧送部
14からなる圧送装置40と、消音装置流入口5と圧送
装置流出口12を接続する連結管15にて構成されてい
る。圧送装置流入口11は、図示しない給排水設備機器
に接続され、消音装置流出口6は排水下流側にて立て管
7に接続されている。また、消音装置30と設置面との
間には、高さ調整部16が設けてある。次に排水の状態
を示しながら本実施例を説明する。図示しない大便器の
洗浄が行われると大便器から汚物まじりの排水が、圧送
装置流入口11より圧送装置本体容器10内に流入す
る。そして汚物混じりの排水は粉砕部13で粉砕され、
圧送部14により圧送され、圧送装置流出口12より排
出された後、連結管15をへて、消音装置本体容器2に
備えられた消音装置流入口5から消音装置本体容器2内
に流入し、消音装置本体容器2において、消音装置本体
容器2に備えられた消音通気口部材1により十分通気を
とられた状態で、消音装置本体容器2に備えられた消音
装置流出口6より流出し、立て管7へ排出されることに
なる。このような圧送装置40を用いた排水システムに
おいては、汚物まじりの排水は粉砕され、圧送されるた
め、立て管7は小口径化が可能となり、パイプスペース
が小さくなる長所があるが、立て管7を小口径化した場
合には立て管7内は満水になりやすく、サイホン作用が
働きやすく、また、圧送により排水流速も速くなってい
るためその排水の引き込み力も強くなりやすい。しかし
ながら、立て管7内が満水となった場合においても、消
音装置本体容器2に備えた消音通気口部材1が大気開放
され空気層と接している部分があるため、排水系統全域
において満水状態にはならない。よって、立て管7内に
生じるサイホン作用による排水の引き込み効果を緩和、
あるいはなくすことができる。更に消音装置30あるい
は圧送装置40が設置される場所が傾斜していたり、凹
凸があったとしても高さ調整部16にて圧送装置40お
よび/又は消音装置30の位置関係を排水完了時に圧送
装置本体容器10内の圧送部が水没するように調整する
ことにより、排水完了時に圧送装置本体容器10におい
て発生する空気巻込み騒音を防止もしくは抑えることが
できる。ここで、高さ調整部16としては、木製、金属
製、樹脂製の板状、ばね状等、何でもよく、消音装置や
圧送装置を設置される状況に柔軟で簡単に対応できるよ
うに粘土のような自由な形に現場にて変形可能なもので
もよい。また、設置においては、両面テープ、接着材、
ビス、釘、ボルト等、設置後に移動するような不具合が
起きないようなものであれば何でもよい。また、図中で
は、消音装置30と設置面との間に高さ調整部16を設
置したが、場合によっては、圧送装置40と設置面との
間に高さ調整部16が設置されていても、消音装置30
および圧送装置40と設置面との間の両方に高さ調整部
16を設置していてもよい。また、消音装置30と圧送
装置40を接続する連結管15は、柔軟性のある可撓性
配管であることが好ましく、可撓性配管としては、ポリ
ブテン、架橋ポリエチレン、ポリエチレン、軟質塩化ビ
ニル、繊維強化ポリエチレン等の樹脂管や銅管等の金属
管が適宜用いられてもよい。同様に消音装置流出口6か
ら立て管7に連通する配管は、圧送装置40により圧送
排水が可能となることから小口径のものであってもよ
く、その材質については前述のとおり可撓性配管である
ことが好ましく、施工についてはさや管工法を用いても
よい。そうすることにより施工が行い易く、メンテナン
ス性、更新性が向上する。また、本実施例で示した消音
装置だけでなく、実施例1〜4にて示したような消音装
置を用いてもよいことは言うまでもない。そうすること
により圧送装置による圧送排水により立て管内にて発生
する強力なサイホン作用に起因する排水終了時の圧送装
置本体容器10において発生する空気巻込み騒音を防止
もしくは抑えることができる。また、図中では、圧送装
置本体容器内に粉砕部を設けているが、圧送装置に接続
される給排水設備機器の排水の状況によって汚物等の粉
砕が必要ない場合には、特に粉砕部が無くてもよい。
【0020】
【実施例6】本発明に係わる圧送装置システムの一実施
例の概略構成図を図6に示す。圧送装置システム60
は、消音通気口部材1、消音装置本体容器2、消音装置
流入口5および消音装置流出口6を備えた消音装置30
と、圧送装置流入口11、圧送装置流出口12を備えた
圧送装置本体容器10に収納される粉砕部13、吐出能
力調整部17を備えた圧送部14からなる圧送装置40
と、消音装置流入口5と圧送装置流出口12を接続する
連結管15にて構成されている。圧送装置流入口11
は、図示しない給排水設備機器に接続され、消音装置流
出口6は排水下流側にて立て管7に接続されている。ま
た、吐出能力調整部17は、圧送部14に備えられる圧
送管18が圧送装置排出口12の手前で分岐し、一部圧
送装置本体容器10内に流出させるようにしている。こ
こで、圧送管18は図中では、圧送部14のエア抜きの
ために垂直方向に盛り上がった取回しになっているが、
水平方向で吐出能力調整部17からの排水に影響を及ぼ
さないような取回しであっても特に問題はない。次に排
水の状態を示しながら本実施例を説明する。図示しない
大便器の洗浄が行われると大便器から汚物まじりの排水
が、圧送装置流入口11より圧送装置本体容器10内に
流入する。そして汚物混じりの排水は粉砕部13で粉砕
され、圧送部14により圧送され、一部は吐出能力調整
部17にて圧送装置本体容器10内に圧送排水を流出さ
せ、他の圧送排水の一部は、圧送装置流出口12より排
出された後、連結管15をへて、消音装置本体容器2に
備えられた消音装置流入口5から消音装置本体容器2内
に流入し、消音装置本体容器2内の水位が上昇してくる
が、例え、圧送部14の吐出能力が大きすぎる場合で
も、更に水位が上昇し、消音装置本体容器2に備えられ
る消音通気口部材1より圧送排水が流出することない。
よって、圧送排水は、消音装置本体容器2に備えられた
消音通気口部材1により十分通気をとられた状態で、消
音装置本体容器2に備えられた消音装置流出口6より流
出し、排水立て管7へ排出されることになり立て管7内
に生じるサイホン作用による排水の引き込み効果を緩
和、あるいはなくすことができ、排水終了時の圧送装置
本体容器10において発生する空気巻込み騒音を防止も
しくは抑えることができる。また、圧送装置システムに
接続される給排水設備機器の排水流量や立て管等の配管
状況に応じていくつもの吐出能力のことなる圧送部を揃
える必要がなく、圧送部に備えられた圧送管を一部分岐
させるだけの低コストにて排水完了時に圧送装置本体容
器において発生する空気巻込み騒音を防止もしくは抑え
ることができる。ここで、吐出能力調整部17として
は、圧送部を駆動する電圧を調整するスライダックを用
いる方法や排水の吐出流量を調整するバルブ等を設ける
方法や圧送部に備えられる図示しないインペラを予めい
くつか用意しておいて、圧送装置システムが設置される
状況等に応じて適宜図示しないインペラを選択して吐出
能力を調整する方法等が挙げられる。
【0021】
【実施例7】本発明に係わる圧送装置システムの一実施
例の概略構成図を図7に示す。圧送装置システム60
は、消音通気口部材1、消音装置本体容器2、消音装置
流入口5および消音装置流出口6を備えた消音装置30
と、圧送装置流入口11、圧送装置流出口12を備えた
圧送装置本体容器10に収納される粉砕部13、圧送部
14からなる圧送装置40と、消音装置流入口5と圧送
部14を接続する連結管15にて構成されている。ここ
で、連結管15は図中では、水平な直管の形態になって
いるが、圧送部内のエア抜きのために配管途中に小穴を
開け、そこが、盛り上がっていたりしていても何ら問題
はない。圧送装置流入口11は、図示しない給排水設備
機器に接続され、消音装置流出口6は排水下流側にて立
て管7に接続されている。また、消音装置30は別体で
圧送装置本体容器10内に収納されており消音装置流出
口6は、圧送装置流出口12に接続され、立て管7へと
連通している。ここで、本実施例における動作形態は前
述の実施例5と基本的に同様なので省略する。図に示し
たように消音装置30を圧送装置本体容器10内に収納
したことにより梱包し易く、持ち運びにおける負荷を軽
減することができる。また、消音装置30を別体とした
ことから、予め想定される消音装置の容積、消音通気口
の口径及び消音装置本体容器での位置等により何タイプ
かの消音装置を揃えておいて、その圧送装置システム6
0が設置される立て管7の配管状況等の環境に応じた消
音装置30を選択し、組み込む形態であってもよい。そ
うすることにより現場への設置後の調整に関わる負荷が
低減されると共に現場での圧送装置と消音装置の接続が
不要となることから施工性が向上する。更に、該システ
ムの設置環境が変ったとしても消音装置を適切なタイプ
のものに交換するだけで対応することができる。
【0022】
【実施例8】本発明に係わる圧送装置システムの一実施
例の概略構成図を図8に示す。圧送装置システム60
は、消音通気口部材1、上部消音装置本体容器3、下部
消音装置本体容器4、消音装置流入口5および消音装置
流出口6を備えた消音装置30と、圧送装置流入口1
1、圧送装置流出口12を備えた圧送装置本体容器10
に収納される粉砕部13、圧送部14からなる圧送装置
40と、消音装置流入口5と圧送部14を接続する連結
管15にて構成されている。圧送装置流入口11は、図
示しない給排水設備機器に接続され、消音装置流出口6
は排水下流側にて立て管7に接続されている。また、消
音装置30は、圧送装置本体容器10内に収納されてお
り、下部消音装置本体容器4は圧送装置本体容器10と
一体となっている。そして、上部消音装置本体容器3お
よび下部消音装置本体容器4には、それぞれネジ式の溝
が設けてあり上部消音装置本体容器3を回転させながら
下部消音装置本体容器4に組み付けることができるよう
になっている。また、消音装置流出口6は、圧送装置流
出口12に接続され、立て管7へと連通している。ここ
で、本実施例における動作形態は前述の実施例5と基本
的に同様なので省略する。図示したように消音装置30
を圧送装置本体容器10内に収納したことにより梱包し
易く、持ち運びにおける負荷を軽減することができる。
また、消音装置本体容器を上下に分割し、下部消音装置
本体容器4を圧送装置本体容器10と一体としたことに
より型による成形が行い易くなり、型数も少なくできる
ことから低コスト化が可能となる。また、成形材料とし
てもポリプロピレンやそれにガラス材が混入したもの
等、樹脂材料が好適に利用できるが特に限定されるもの
ではない。更に圧送装置システム60が設置される立て
管7の配管状況等の環境に対して消音装置自体を取替え
ることなく、適切な容積を備えた上部消音装置本体容器
3を下部消音装置本体容器4に接続する簡単な作業にて
対応することができるために施工性が向上し、低コスト
化が可能となる。ここで、上部消音装置本体と下部消音
装置本体との接続に関しては、図示したようなボルト・
ナットのように下部消音装置本体容器に上部消音装置本
体容器を回転させながら挿入していく形、上部消音装置
本体容器を少量のみ回転させて上部消音装置本体容器を
下部消音装置本体容器にはめ込みおよびロックさせるタ
イプや、上部消音装置本体容器を下部消音装置本体容器
に単純に押し込むだけで接続されるワンタッチ式等、上
部消音装置本体容器と下部消音装置本体容器を接続し、
その接合部から排水等が漏れないように水密性がとれ、
接合が外れないような形態であれば何でもよいことは言
うまでもない。また、該システムの設置環境が変ったと
しても上部消音装置本体容器を適切な容積のタイプに交
換するだけで対応することができ、上部消音装置本体容
器が壊れても簡単に交換することができるため、メンテ
ナンス性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる消音装置の一実施例の概略構
成図を示す。
【図2】 本発明に係わる消音装置の一実施例の概略構
成図を示す。
【図3】 本発明に係わる消音装置の一実施例の概略構
成図を示す。
【図4】 本発明に係わる消音装置の一実施例の概略構
成図を示す。
【図5】 本発明に係わる圧送装置システムの一実施例
の概略構成図を示す。
【図6】 本発明に係わる圧送装置システムの一実施例
の概略構成図を示す。
【図7】 本発明に係わる圧送装置システムの一実施例
の概略構成図を示す。
【図8】 本発明に係わる圧送装置システムの一実施例
の概略構成図を示す。
【図9】 本発明に係わる従来の給排水設備機器におけ
る排水管路の実施形態の概略断面図を示す。
【図10】 本発明に係わる従来の圧送装置を用いた排
水管路の実施形態の概略断面図を示す。
【符号の説明】
1…消音通気口部材、2…消音装置本体容器、3…上部
消音装置本体容器、4…下部消音装置本体容器、5…消
音装置流入口、6…消音装置流出口、7…立て管、8…
消音通気口高さ調整部、9…消音通気口接続穴、10…
圧送装置本体容器、11…圧送装置流入口、12…圧送
装置流出口、13…粉砕部、14…圧送部、15…連結
管、16…高さ調整部、17…吐出能力調整部、18…
圧送管、19…消音通気口接続穴塞ぎ部材、30…消音
装置、40…圧送装置、50…浴槽、51…トラップ、
52…大便器、60…圧送装置システム、A…消音通気
口A、B…消音通気口B、C…消音装置流入口5と消音
装置流出口6の垂直方向における芯位置の差、D…上部
消音装置本体容器D、E…上部消音装置本体容器E、X
…消音通気口A,Bの外径、Y…消音通気口Aの内径、
Z…消音通気口Bの内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 秀峰 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D061 AA01 AA02 AA05 AB02 AB03 DE23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の出入りが可能な消音通気口と、給
    排水設備機器からの排水が流入してくる消音装置流入口
    と、立て管へ連通される消音装置流出口と、を備えた消
    音装置本体容器からなる消音装置において、前記消音装
    置流出口は、前記消音装置流入口に比べて前記消音装置
    本体容器の垂直方向へ高い位置に設けてあることを特徴
    とする消音装置。
  2. 【請求項2】 空気の出入りが可能な消音通気口と、給
    排水設備機器からの排水が流入してくる消音装置流入口
    と、立て管へ連通される消音装置流出口と、を備えた消
    音装置本体容器からなる消音装置において、前記消音装
    置本体容器は上部消音装置本体容器と下部消音装置本体
    容器からなることを特徴とする消音装置。
  3. 【請求項3】 空気の出入りが可能な消音通気口と、給
    排水設備機器からの排水が流入してくる消音装置流入口
    と、立て管へ連通される消音装置流出口と、を備えた消
    音装置本体容器からなる消音装置において、前記消音通
    気口は、消音通気口接続穴と、前記消音通気口接続穴に
    接続される消音通気口部材からなることを特徴とする消
    音装置。
  4. 【請求項4】 前記消音装置本体容器には消音通気口高
    さ調整部があることを特徴とする請求項1〜3いずれか
    に記載の消音装置。
  5. 【請求項5】 前記消音通気口高さ調整部は、前記消音
    装置本体容器に複数の消音通気口接続穴と、前記消音通
    気口接続穴に接続される消音通気口部材及び消音通気口
    接続穴塞ぎ部材からなることを特徴とする請求項第4項
    に記載の消音装置。
  6. 【請求項6】 給排水設備機器から排出される排水を取
    り込む圧送装置流入口、及び、該排水を外部へと排出す
    る圧送装置流出口を有する圧送装置本体容器と、該圧送
    装置本体容器内部にあって、前記圧送装置流入口から流
    入する汚物混じりの排水を粉砕する粉砕部と、粉砕した
    汚物混じりの排水を圧送する圧送部を備えた圧送装置
    と、前記圧送部からの排水が流入してくる消音装置流入
    口と、立て管へ連通される消音装置流出口を備えた消音
    装置本体容器と、空気の出入りが可能な消音通気口から
    なる消音装置と、前記圧送部と前記消音装置流入口とを
    接続する連結管からなる圧送装置システムにおいて、圧
    送装置および/又は消音装置の位置関係を調整する高さ
    調整部を備えたことを特徴とする圧送装置システム。
  7. 【請求項7】 給排水設備機器から排出される排水を取
    り込む圧送装置流入口、及び、該排水を外部へと排出す
    る圧送装置流出口を有する圧送装置本体容器と、該圧送
    装置本体容器内部にあって、前記圧送装置流入口から流
    入する汚物混じりの排水を粉砕する粉砕部と、粉砕した
    汚物混じりの排水を圧送する圧送部を備えた圧送装置
    と、前記圧送部からの排水が流入してくる消音装置流入
    口と、立て管へ連通される消音装置流出口を備えた消音
    装置本体容器と、空気の出入りが可能な消音通気口から
    なる消音装置と、前記圧送部と前記消音装置流入口とを
    接続する連結管からなる圧送装置システムにおいて、前
    記圧送部に吐出能力調整部を設けたことを特徴とする圧
    送装置システム。
  8. 【請求項8】 前記吐出能力調整部は、前記圧送部に備
    えられる圧送管が前記圧送装置排出口の手前で分岐し、
    一部前記圧送装置本体容器内に流出させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項第7項に記載の圧送装置システ
    ム。
  9. 【請求項9】 給排水設備機器から排出される排水を取
    り込む圧送装置流入口、及び、該排水を外部へと排出す
    る圧送装置流出口を有する圧送装置本体容器と、該圧送
    装置本体容器内部にあって、前記圧送装置流入口から流
    入する汚物混じりの排水を粉砕する粉砕部と、粉砕した
    汚物混じりの排水を圧送する圧送部を備えた圧送装置
    と、前記圧送部からの排水が流入してくる消音装置流入
    口と、立て管へ連通される消音装置流出口を備えた消音
    装置本体容器と、空気の出入りが可能な消音通気口から
    なる消音装置と、前記圧送部と前記消音装置流入口とを
    接続する連結管からなる圧送装置システムにおいて、前
    記消音装置は前記圧送装置本体容器内に収納されたこと
    特徴とする圧送装置システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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