JP2003221322A - 変色歯牙用漂白剤および漂白法 - Google Patents

変色歯牙用漂白剤および漂白法

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JP2003221322A JP2002056579A JP2002056579A JP2003221322A JP 2003221322 A JP2003221322 A JP 2003221322A JP 2002056579 A JP2002056579 A JP 2002056579A JP 2002056579 A JP2002056579 A JP 2002056579A JP 2003221322 A JP2003221322 A JP 2003221322A
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bleaching
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titanium dioxide
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binder
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Yasushi Sugiyama
靖史 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 身体上への高い安全性と短かい処理時間、さ
らに取扱い容易でありながら効果の高い漂白法と、それ
に適した漂白剤を提供する。 【構成】 アナターゼ型二酸化チタン粉末、アルカリ性
剤、過酸化尿素および結合剤からなる変色歯牙用漂白
剤。上記物質を混合してペーストとし、該ペーストを変
色した歯牙表面に付着させ、光を20秒以上照射する漂
白法、さらには光照射の代りに体温で数分以上放置する
だけでよい。 【効果】 上記目的通りの漂白剤および漂白法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯牙を光触媒に基づ
く化学反応により漂白する漂白剤および漂白法に関し、
さらに詳しくは長年の使用により変色した天然歯、人工
歯或いは先天的に変色している歯牙に適用して効果的に
漂白できる漂白剤および漂白法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、歯科診療において、歯の形状、配
列、咬合、色調などを改善せんとする、所謂審美治療や
美容治療の見地からの要望が高まっており、その中でも
歯を白くしたいという要求が増えている。そのため比較
的簡単に家庭でも出来るホームホワイトニングと呼ばれ
る過酸化物を配合したジェルを用いる方法があるが、手
軽なだけに効果が不十分だったり、処置するのに長時間
を要するなどの欠点がある。
【0003】一方、専門のクリニックで行う漂白法も多
い。例えば特表3−503762号や特許No.303
0380号(特開平11−92351号)は過酸化水素
と二酸化チタンの溶液/ペーストを変色歯牙表面に付着
させたり、さらに光を照射したりする方法であるが、特
に後者では15〜20分おきに溶液を塗布、光照射を繰
り返すこと60分を1回とし、これを1〜5回行うもの
で、紫外線を長時間照射しなければならぬという、身体
上への影響や患者の忍耐の持続という面でいい方法であ
ると言い難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の漂白法における
不十分な効果、長時間を要する点、さらに身体上への悪
影響のない漂白法が強く要望されている。本発明はかか
る点に鑑み、簡易かつ短時間で処理でき、それでいて安
全性が高く、効果が確実な上、持続し得る漂白剤とその
漂白法を意図したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はアナターゼ型二
酸化チタン粉末、アルカリ性剤、過酸化尿素および結合
剤からなる変色歯牙用漂白剤およびアナターゼ型二酸化
チタン粉末および過酸化尿素を結合剤に混合してペース
トとし、しかる後アルカリ性剤を該ペーストに添加した
ものを変色した歯牙表面に付着させ、出来得れば光を2
0秒以上照射することを特徴とする漂白法である。
【0006】
【発明の実施の形態】多くの漂白法もしくは漂白剤とし
て用いられる二酸化チタンは本発明においても必須で、
しかもアナターゼ型の結晶を有するものでなければなら
ない。これは光の照射によって過酸化物との間で化学反
応を生起させることが必要だからである。そのためアナ
ターゼ型二酸化チタン粉末は純度80〜90%の一般的
なものでよいが、粒子径が5〜60nmの微粒子である
ことが好ましい。次に二酸化チタンと化学反応を生起す
る過酸化尿素は粉末のまま用いられる。過酸化水素は水
溶液として存在し、従っていろんな濃度で使用可能であ
るが、低濃度では酸化作用が弱く、かつペーストにした
場合、粘度が低く取扱いに難点がある。しかし濃度を高
くすれば、ペーストの粘度は改善されるが、酸化作用が
強すぎて、歯茎を傷めるなど身体上への悪影響を生じ
る。その点過酸化尿素は後に述べる結合剤ジェルに粉末
のまま使用できるので、酸化作用の度合いに合わせて二
酸化チタンとの量比を決めればよい。すなわち本発明に
おいては二酸化チタン粉末1に対して過酸化尿素を1〜
3の範囲で適宜使用する。
【0007】本発明においては、アルカリ性剤を少量使
用することが特徴の一つである。すなわちアルカリ性剤
を漂白剤に配合することによって、二酸化チタンと過酸
化尿素とが光照射により生起される化学反応がアルカリ
性剤で促進されると考えられ、漂白時間の短縮に寄与す
る。さらにアルカリ性剤の存在は光照射を行なわずに体
温だけでも、或は可視光線で化学反応が促進するという
利点がある。アルカリ性剤としては水酸化カルシウムや
水酸化ナトリウムが好ましく、二酸化チタン粉末1に対
して0.1〜0.7の使用量でよい。
【0008】本発明の漂白剤を作製するには、上記のア
ナターゼ型二酸化チタン粉末および過酸化尿素を結合剤
に混合し、使用直前にアルカリ性剤を添加してペースト
状にする。結合剤は一般にジェル状の粘性のあるもので
あれば、使用可能であり、練り歯磨なども使用できるが
ホームブリージングジェルとして歯牙用に市販または歯
科医が用いているものがよく、これには過酸化物が含有
されているので特に好ましい。また結合剤の量は大凡二
酸化チタン粉末1に対し1.5程度でよいが、混合して
できたペーストの粘度を適宜調整するため、これより多
くても少なくてもよい。かくして得られたペーストはそ
のまま塗布可能な漂白剤となる。
【0009】次に漂白法について述べる。上記の如くし
て得た漂白剤ペーストを漂白しようとする歯牙に薄く塗
布付着させる。それに先立って歯茎にペーストが直接触
れないように保護する。ペーストを塗布し終れば、そこ
に光を照射する。光として紫外線が強力であるが身体上
の影響を考え、本発明では紫外線を使用せずに可視光
線、好ましくは400〜500nm波長の可視光線を使
用する。さらに場合によっては体温のまま数分以上放置
するだけでよい。一般的には可視光線を1回20秒間照
射し、これを2〜5回行えば完了である。後は歯茎に触
れないように水洗などで残余の漂白剤を除去する。
【0010】
【実施例】次に実施例によって本発明を具体的に説明す
る。 (実施例)粒子径7nmのアナターゼ型二酸化チタン粉
末1gと、過酸化尿素2gと、アルカリ性剤として水酸
化カルシウム0.3g等をホームブリージングジェルに
混合してペースト状にする。粘度を調整しながら練り合
せた。使用したジェルは1.5gであった。漂白処置の
前段階として変色歯牙の歯垢、歯石等を超音波スケーラ
とラバーカップで清掃し歯茎には歯肉保護を行い、乾燥
した。
【0011】次に変色歯牙に上記のペーストを薄く塗布
し、可視光を30秒照射した。目視にて漂白効果不十分
の歯牙には、ペースト塗布、光照射を繰り返したが、多
くても3回の漂白処理によりほぼ満足する結果が得られ
た。以下表1にその結果を示す。但し実験No.5は5
回光照射した。
【0012】
【表1】
【0013】本発明の二酸化チタン、過酸化尿素とアル
カリ性剤をジェルなどの結合剤に混合した漂白剤は可視
光線の照射又は体温により漂白効果が十分認められ、ア
ルカリ性剤として水酸化カルシウムと水酸化ナトリウム
との間に効果の差はなかった。しかし、アルカリ性剤を
使用しないと効果が十分とは言えない。
【0014】(比較例)実施例における過酸化尿素の代
りに、3%過酸化水素5CCを粒子径7nmのアナター
ゼ型二酸化チタン粉末1gと練り合せたものを漂白剤と
して使用した。なおアルカリ性剤は使用しない。これを
実施例と同じ手順で行い、歯牙に塗布後可視光を30秒
照射したが、1回では効果は見られず、5〜6回で漸く
若干の効果を得た。また可視光の代りに紫外線を用いた
が可視光と同等の効果を得るためには回数が1,2回減
らすことが出来る程度であった。
【0015】
【発明の効果】本発明の漂白剤は作製および取扱いが容
易であり、しかも効果が極めて高く、安全性も高い。又
漂白法も処置が簡便で所要時間が短かくて済み、身体上
への悪影響もない上、効果の持続性が高く、後戻りが少
ないという利点がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナターゼ型二酸化チタン粉末、アルカ
    リ性剤、過酸化尿素および結合剤からなる変色歯牙用漂
    白剤。
  2. 【請求項2】 アナターゼ型二酸化チタン粉末1に対
    し、アルカリ性剤として、水酸化カルシウム又は水酸化
    ナトリウム0.3〜0.5、過酸化尿素1〜3および結
    合剤としてホームブリージングジェル1〜2の割合で配
    合した請求項1の変色歯牙用漂白剤。
  3. 【請求項3】 アナターゼ型二酸化チタン粉末および過
    酸化尿素を結合剤に混合してペーストとし、しかる後ア
    ルカリ性剤を該ペーストに添加したものを変色した歯牙
    表面に付着させ、出来得れば光を20秒以上照射するこ
    とを特徴とする変色歯牙の漂白法。
  4. 【請求項4】 結合剤がホームブリージングジェルであ
    る請求項3の変色歯牙の漂白法。
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