JP2002363051A - 歯牙の着色物除去美容剤 - Google Patents

歯牙の着色物除去美容剤

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JP2002363051A
JP2002363051A JP2001172979A JP2001172979A JP2002363051A JP 2002363051 A JP2002363051 A JP 2002363051A JP 2001172979 A JP2001172979 A JP 2001172979A JP 2001172979 A JP2001172979 A JP 2001172979A JP 2002363051 A JP2002363051 A JP 2002363051A
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宏徳 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歯牙表面に付着するさまざまな着色物を、人体
に安全で、使用方法が簡便であり、除去効果が顕著であ
り、なおかつ美容的にも優れている塗布剤と効果的な使
用方法を提供し、相乗的に審美性を高めることである。 【解決方法】歯牙表面の凹凸部位に沈着(着色)した色
素を、リン酸により微細脱灰し、凹凸部を開放、その微
細部位にナノ分散性二酸化チタンとエタノールからなる
新規な色素除去美容剤が浸透し、リン酸による酸性環境
下において、ナノ分散性二酸化チタンの触媒活性によ
り、色素を分解する。さらに、ナノ分散性二酸化チタン
のもつ光触媒作用をさらに活性化させる目的で、光照射
することで、相乗的に色素が分解し、また、微粒子でし
かも白色であるナノ分散性二酸化チタンがこの微細な凹
凸部に残存してなる白色化により、凹凸の少ない綺麗な
審美的にも優れた白色歯牙が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、歯牙表面に沈着
(着色)した色素をリン酸、クエン酸及び酸性アミノ酸
による酸性環境下で活性化されたナノ分散性二酸化チタ
ンの触媒作用とエタノールの浸透力により短時間で除去
することに関するものである。更に詳しくは、本発明
は、個人が一人で、色素沈着(着色)した歯牙表面に、
表面を微細に脱灰するリン酸、クエン酸及び酸性アミノ
酸のいずれか1つ又は2つ以上により処理し、その酸性
環境下でのナノ分散性二酸化チタンの触媒活性とエタノ
ールによる浸透性により、さらに光を照射することによ
る光触媒作用の相乗効果に基づき、色素を除去すること
を特徴とする色素除去美容法、及び除去された凹凸部に
ナノ分散性二酸化チタンが残存することによる歯牙表面
の白色化及び平坦化。さらに、当該除去法に有用な、光
照射により光触媒作用を生ずるナノ分散性二酸化チタン
とエタノールからなる新規な色素除去剤、及び上記除去
美容剤等を組合せてなる色素除去美容システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】歯牙表面に沈着(着色)する原因は、有
色物質の沈着(コーヒーなど飲料物の色素、タバコのヤ
ニ、お茶のタンニンなど)、色素生成菌、修復物の変色
(主にコンポジットレジン)、金属塩(主にアマルガ
ム、硝酸銀、アンモニア銀)などによるものがある。こ
れら色素は歯表面の微細な凹凸部位に沈着(着色)して
いるため、歯ブラシや研磨剤が含有された歯磨剤を併用
しても凹部に沈着(着色)した色素を除去することはで
きない。この凹部に沈着(着色)した色素を除去する方
法に、歯を削る切削具や研磨具で削りとる方法、超音波
や微細粒子を噴き付けてとる方法、レーザーを照射して
蒸散させる方法などのように、直接色素因子を除去する
ものがある。また、過酸化水素などの漂白剤(特開平8
−143436/1996、特開平5−320033/
1993)の作用を利用して色素因子を漂白する方法が
ある。
【0003】しかし、歯を削る切削具や研磨具で削りと
る方法は一人ではできず、歯科医院でしかできない。超
音波や微細粒子を噴き付けてとる方法では大掛かりな装
置が必要となる。レーザーを照射して蒸散させる方法で
は高価な装置を必要とし利便性がない。過酸化水素など
の漂白剤を利用する方法は、歯牙表面を微細に脱灰でき
ず、表層の凹凸部を十分に解放できない。さらに、人体
への安全性の面から一人で使用するには問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、個人で、安全
性、簡易性に優れ、短時間で、しかも確実に歯牙に沈着
(着色)した色素を除去することが強く求められてい
る。このような状況の中で、本発明者は、個人で、安全
性、簡便性に優れ、しかも顕著な色素除去効果が得られ
ることを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、ナノ分
散性二酸化チタンの酸性環境下での触媒活性作用による
色素分解能があることを見出した。さらに、ナノ分散性
二酸化チタンの光触媒作用との相乗効果と浸透性の高い
溶媒との組み合わせにより、顕著な色素除去効果があ
り、さらにこのナノ分散性二酸化チタンが、リン酸、ク
エン酸及び酸性アミノ酸によって歯牙表面に形成させた
嵌凹部に、残留してなる白色化及び平坦化された歯牙表
面が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、個人で、安全性、簡便性に優
れ、短時間で歯表面に沈着(着色)した色素を除去する
ことを提供することを目的とする。また、本発明は、上
記色素除去美容剤に使用する新規な除去剤、及び上記除
去剤を用いた歯表面の色素除去システムを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、以下の技術的手段からなる。 (1)色素沈着(着色)した歯表面に、リン酸、クエン
酸及び酸性アミノ酸のうち少なくとも1つ又は2つ以上含
有の二酸化チタン粉沫体とエタノールとの混合溶液を塗
布し、歯表面の微細な凹凸部を解放(形成)する。この
新規な色素除去剤が、沈着(着色)した色素部位まで浸
透し、溶液中に混合された酸による酸性環境下による、
ナノ分散性二酸化チタンの触媒活性に基づき色素を分解
する。 (2)前記(1)記載の分解された色素の代わりに粒子
径0.1〜100nmのナノ分散性二酸化チタンが、この嵌凹部
に残存することにより、歯牙表面が白色化及び平坦化さ
れる。 (3)前記(1)及び(2)記載の着色物除去美容剤で
歯牙表面を処理すると、歯牙表面が酸により脱灰される
ため、数分以内に水洗し、酸と分解された色素を除去
し、除去した歯牙表面にナノ分散性二酸化チタンが残留
することにより、歯牙表面が白色化及び平坦化される着
色物除去美容法。 (4)酸性溶液(リン酸、クエン酸、酢酸、酸化第二鉄
溶液、酸性アミノ酸等)により歯牙表面を処理し、水
洗、乾燥後、ナノ分散性二酸化チタンとエタノール含有
の着色物除去剤を処理表面に塗布し、前記(3)同様、
数分以内に水洗して得られる歯牙表面が白色化及び平坦
化される着色物除去美容法。 (5)前記(3)乃至(4)記載の着色物除去法で、歯
牙表面に着色物除去美容剤を塗布後水洗までの間に、可
視光(380〜470nm)の光を照射することにより生ずるナ
ノ分散製二酸化チタンの光触媒作用を応用して、歯牙表
面の着色物を相乗的に分解し、水洗して除去する、着色
物除去美容法。 (6)380〜400nmの間にピークをもつLEDの光を発する照
射器具を組合せてなる前記(5)記載の歯牙漂白システ
ム。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明について更に詳細に
説明する。上記の目的を達成するために、本発明は、主
として触媒作用による酸化、還元作用を利用し、着色歯
牙に対する高い着色物分解効果を達成するものである。
本発明で使用する薬剤には、ナノ分散性二酸化チタン粉
沫、エタノール、リン酸、クエン酸、及び酸性アミノ酸
で、使用器具として可視光線照射器で足りるものであ
り、その安全性、作業の簡易性、着色物除去効果は顕著
である。
【0007】本発明の着色物除去美容剤は、一つの好適
な態様として、酸性環境、ナノ分散性二酸化チタン粉沫
体とエタノール溶液から構成される。ここで、ナノ分散
性二酸化チタンとしては、例えば、粒子径約0.1〜100n
mのナノ分散性二酸化チタン、特に、アナターゼ型及び
ルチル型のナノ分散性二酸化チタン微粒子又はそれを主
体とするものが好適なものとして用いられるが、これら
に限らず、同効のもの、すなわち、光触媒作用を生ずる
二酸化チタンであれば、その形態、性状を問わず同様に
使用することができる。この場合、粒子径の小さいもの
は、浸透性が高く、高活性が期待できること、付着させ
る量が少なくて済むこと、使用量を低減できること、例
えば、塗布膜が薄くできるので短時間で高い着色物除去
効果が得られること、等の利点があり、望ましい。
【0008】上記成分の量比は、例えば、着色度が軽度
のものと高度のもので、適宜、変更、調節することが可
能であり、それにより、症例に応じた製品を揃えること
ができる。本発明の着色物除去美容剤は、通常、ナノ分
散性二酸化チタン粉沫体をエタノールとリン酸の混合溶
液に配合し、練合、分散することにより、均一な不透明
溶液、あるいはペーストの形態にして用いられるが、こ
れに限らず、これらと同様にして調製されたものであれ
ば本発明の範囲に含まれる。本発明において、溶液/ペ
ーストとは、上記のような意味を有するものとして定義
される。この場合、上記成分の配合、練合、分散などの
着色物除去美容剤の調製手段、装置、着色物除去剤を付
着させる手段などは、特に限定されるものではなく、適
宜のものを使用することができる。また、着色物除去美
容剤を歯面に付着させる方法として、例えば、着色物除
去美容剤を直接歯面に塗布する方法が好適なものとして
例示される。この際、本発明の着色物除去美容剤、すな
わち光触媒作用を有する二酸化チタンとエタノールとリ
ン酸の混合溶液又はペーストを、布、紙、ガラスクロ
ス、セラミックスペーパー、有機ゲル、無機ゲル等に含
浸し、それを歯面に付着させ、光を照射してもよい。そ
の他、上記着色物除去美容剤を適当な担体に保持してこ
れを歯に付着させる方法等、適宜の方法、手段を利用す
ることができる。本発明の着色物除去美容剤は、上記の
3成分を有効成分として併用することを特徴とするもの
であって、例えば、これらの成分を配合した溶液剤/ペ
ースト剤の形態で使用することが可能であり、また、こ
れらの成分を別体として適宜組合せた形態で使用するこ
とも可能であり、その形態は特に制限されるものではな
い。上記着色物除去美容剤による着色歯牙の着色物除去
は、酸性環境下での触媒作用及び光触媒作用を有するナ
ノ分散性二酸化チタンとエタノール、好ましくは、50nm
以下の二酸化チタン粉沫体と99.9%以下のエタノール及
び70%以下のリン酸溶液の混合溶液又はペーストを、例
えば、歯面に塗布し、光を照射する処置を数回くり返す
ことにより実施される。これらの塗布及び光照射の回数
は、着色度の軽度及び高度の程度に応じて適宜調整すれ
ばよい。上記溶液又はペーストの塗布等の付着操作は、
通常、約1〜2分おきに新たな溶液又はペーストを付着
させればよく、その間隔及び頻度は歯牙の状態に応じて
適宜設定すればよい。本発明の着色物除去剤は、無髄
歯、有髄歯、双方の着色物に有効であり、それらの歯牙
を安全かつ簡便に着色物を除去する上で顕著な効果を発
揮する。
【作用】本発明の着色物除去美容剤の主たる作用は、リ
ン酸、クエン酸及び酸性アミノ酸による歯牙表面の粗造
化すなわち表層部の嵌凹形成と、リン酸、クエン酸及び
酸性アミノ酸(アスパラギン酸及びグルタミン酸)によ
る酸性環境下の提供、及び二酸化チタンの触媒作用並び
に光触媒作用である。これにエタノールによる浸透揮発
性と酸性環境の提供との相乗効果により、水などと異な
り着色物除去作用が十分発揮されることによるものであ
る。二酸化チタン光触媒に光を照射すると電子と正孔を
生じ、それが酸性環境下でそれぞれ強力なラジカルを発
生し、表面に存在するすべての有機物を炭酸ガスにまで
酸化分解することができる。バンド ギャップの比較的
大きいn型半導体酸化チタン粉沫体であっても、例え
ば、30%リン酸溶液で生じる酸性環境下に、溶液とし
て使用した場合、光の照射により容易に強力な酸化力を
有するラジカルを生じ、単独使用より、電荷分離、電子
ホールの易動度、プロトンや水酸基との反応性等の値は
確実に上昇し、エタノールの浸透性と重なって相乗作用
が生じる。
【0009】使用する二酸化チタンの粉沫体は、例え
ば、粒子径0.1〜100nmの超微粒子であり、それに含ま
れる不純物の不純物準位や超微粒子効果、上記の相乗作
用などにより、本来、二酸化チタンのバンド ギャップ
に相当するエネルギーをもつ波長380nm以下の紫外
線の照射によってしか生じない光触媒作用を、可視光で
も生じさせることができる。
【0010】歯牙の着色因子は、外因性着色因子として
食物成分に含まれている色素、硬水(含鉄等)、お茶、
コーヒー、ココア、コカコーラ、赤ワイン等などの嗜好
飲料類、口腔細菌産生色素、タバコ、金属蒸気、薬剤
(消毒剤)等である。
【0011】上記の着色因子は、各種色素、鉄塩、タン
ニン酸、クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニュウムク
ロルヘキシジン、サイクロン類に起因し、これらの有色
物質が歯のエナメル質、象牙質に沈着する。リン酸、ク
エン酸及び酸性アミノ酸と二酸化チタンとエタノール溶
液は歯のエナメル小柱間、象牙質間に浸潤し、光触媒に
よる酸化、還元作用で有色物質を分解し、着色除去が行
われる。本発明の着色物除去美容法は、上記着色歯牙に
対して高い着色物除去効果を奏することができる。本発
明に用いられる光の光源(照射器具)としては、一般
に、白熱灯、蛍光灯、ハロゲンランプ、キセノンラン
プ、水銀灯、UVランプなどが例示されるが、安全性、
簡便性の点から、特に、LED(発光ダイオード)、半
導体レーザー、ランプ(ペンライト)などが好適なもの
としてあげられる。照射する光は、光触媒作用による活
性酸素の発生及びその酸化作用の点からは紫外線などエ
ネルギーの大きな短波長の光を多く含む光が望ましい
が、紫外線は人体に炎症やガンを引き起こし有害である
ため、安全性の面から可視光が好ましく、その中でも38
0・400nmの間にピークをもつ光が最も好ましい。特に使
用面から熱をほとんどもたない、LED(発光ダイオー
ド)を使用するのが最適である。本発明においては、上
記着色物除去美容剤、当該着色物除去美容剤を付着させ
る手段(塗布器具等)、照射器具、他の薬剤、他の歯牙
処置用材料、器具等を適宜組合わせて歯牙の着色物除去
システム(キット)とすることができる。
【0012】
【実施例】実施例に基づいて本発明を具体的に説明する
が、本発明は当該実施例によって何ら限定されるもので
はない。 実施例1(1)粒子径7nmのアナターゼ型TiO2 粉
0.5gをa)90%リン酸溶液0.5g+99.9%
エタノール溶液0.5g、b)99.9%エタノール溶
液0.5g+精製水0.5g、c)90%リン酸水溶液
0.5g+精製水0.5gを夫々1.5gになるよう配合
し、混合、分散させて二酸化チタンとエタノール及びリ
ン酸の溶液を調製した。同様に、粒子径500nmのア
ナターゼ型TiO2 粉0.5gを90%リン酸溶液0.
5g+99.9%エタノール溶液0.5gに溶解のd)溶
液を調製した。次いで、これらを光を遮断する容器に収
容して、着色物除去美容剤を調製した。
【0013】(2)着色物除去美容システムの作製、上
記着色物除去美容剤と、塗布器具、照射器具(LEDの
青及び紫の光を使用)、前処置器具を組合せて容器に収
容し、歯牙の着色物除去システム(キット)を作製し
た。
【0014】(3)以下の手順で着色歯牙の着色物除美
容去を実施した。 1)前準備として歯垢、歯石を歯ブラシと手用スケーラ
ーで除去した。 2)歯牙表面を通法によりラバーカップ等で清掃の後、
乾燥した。 3)簡易防湿を行った。 4)ナノ分散性二酸化チタン含有エタノールとリン酸の
混合溶液を歯面に塗布した。 5)1回を2分間とした。 6)光照射を行うものは、塗布後30秒後に1分間光照
射を行った。 7)着色度が軽度のものは、上記を1回、中等度のもの
は2回、高度のものは3回で各々着色物除去は完了し
た。 8)完了後、歯ブラシ等で塗布剤を除去した。
【0015】(4)結果上記着色物除去美容剤による効
果を表1に示す。表1から明らかなように、着色度が軽
度のもの(F1)は、上記手順を1回、また、着色度が
中程度のもの(F2)は2回で顕著な除去効果が得られ
た。更に、着色度が高いもの(F3)は3回で除去効果が
得られた。また、本発明の着色物除去剤は、リン酸によ
る酸性環境下における二酸化チタンの触媒作用と光触媒
による色素分解作用との相乗効果による顕著な色素除去
効果が得られるため、従来の機械的切削やレーザーによ
る亀裂の形成等の歯牙に対する侵襲が少なく、作業上の
様々な制約がなく、しかも、安全性に優れていることか
ら、有髄歯、無髄歯の双方に使用することが可能である
ことが分かった。
【0016】下記表1において、サンプル1-5は漂白剤
a)を、サンプル6-10は漂白剤b)を、サンプル11-15
は漂白剤c)を、サンプル16-20は漂白剤d)を、それ
ぞれ、使用した。また、着色度の分類は、以下に従っ
た。 F1:歯冠全体の1/2以下に淡く着色が見られないも
の。 F2:歯冠全体に一様に淡く着色されているもの。 F3:歯冠全体に一様に濃く着色されているもの。 また、効果の表示は、以下に従った。 ++:除去効果が著しく改善されたもの。 +:除去効果は認められるがやや着色が残るもの。 −:除去効果が認められないもの。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2粒子径7nmのアナターゼ型Ti
O2 粉0.5gをd)30%クエン酸溶液0.5g+99.
9%エタノール溶液0.5g、e)30%グルタミン酸溶液
0.5g+99.9%エタノール溶液0.5g、に配合し、
混合、分散させて溶液を調製した。さらに比較のため
f)30%グルタミン酸溶液0.5g+エタノール1.0gを
1.5gになるよう配合し、混合させて溶液を調製し
た。、可視光線を照射した。実施例1と同様に塗布及び
光照射をくり返した。
【0019】結果上記表1において、エタノールとリン
酸及び二酸化チタンでの色素除去効果はリン酸やチタン
が含有されないものに比べて、色素の除去効果が著し
く、白色化された綺麗な歯表面になっていた。また、ク
エン酸及び酸性アミノ酸でも色素除去効果が確認され
た。一方、グルタミン酸だけを使用した場合の色素除去
効果は二酸化チタンが含有されたものに比べて差が認め
られた。
【0020】
【発明の効果】本発明は、歯牙表面の凹凸部位に沈着
(着色)した色素の当該部分を色素除去美容剤が浸透し
やすくするために、リン酸により微細脱灰し、凹凸部を
開放、その微細部位にナノ分散性二酸化チタンとエタノ
ールからなる新規な色素除去美容剤が浸透し、リン酸に
よる酸性環境下において、ナノ分散性二酸化チタンの触
媒活性を高め、色素を分解する。さらに、ナノ分散性二
酸化チタンのもつ光触媒作用を活性化させる目的で、光
照射することで、相乗的に色素を分解する。また、微粒
子でしかも白色であるナノ分散性二酸化チタンがこの微
細な凹凸部に残存してなる白色化により、凹凸の少ない
綺麗な白色歯牙が得られる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナノ分散性二酸化チタン粉沫体とエタノ
    ール及び、リン酸、クエン酸、酸性アミノ酸のいずれか
    1つ又は2つ以上を含んでなる混合溶液による歯牙の着
    色物除去美容剤。
  2. 【請求項2】粒子径約0.1〜100nmのナノ分散性二酸化
    チタンからなる請求項1記載の着色物除去美容剤。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2記載の着色物除去美容剤で歯
    牙表面を処理し、数分以内に着色物除去美容剤を水で洗
    い流す、着色物除去法。
  4. 【請求項4】酸性溶液で歯牙の着色物表面を処理し、酸
    性状態にある環境下において、ナノ分散性二酸化チタン
    粉沫体とエタノールよりなる、着色物除去美容剤を着色
    物表面に付着させ、着色物表面の着色物を除去し、除去
    された歯牙表面にナノ分散性二酸化チタン粉沫体が残
    り、歯牙表面が白色化されることを特徴とする着色物除
    去美容法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3記載の着色物除去美容剤
    を、着色歯牙の着色物表面に塗布し、この部分に可視光
    の380〜470nmの光を照射することにより生ずる光触媒作
    用に基づき着色物表面の着色物を除去することを特徴と
    する着色物除去美容法。
  6. 【請求項6】380〜400nm間にピークをもつLEDの光を照
    射することを特徴とする請求項5記載の着色物除去美容
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7748070B2 (en) 2003-09-09 2010-07-06 The Procter & Gamble Company Electric toothbrush comprising an electrically powered element
US7845039B2 (en) 2003-09-09 2010-12-07 The Procter & Gamble Company Toothbrush with severable electrical connections

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