JP2003220587A - 産業用ロボットのキャリブレーション方法 - Google Patents

産業用ロボットのキャリブレーション方法

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JP2003220587A
JP2003220587A JP2002019436A JP2002019436A JP2003220587A JP 2003220587 A JP2003220587 A JP 2003220587A JP 2002019436 A JP2002019436 A JP 2002019436A JP 2002019436 A JP2002019436 A JP 2002019436A JP 2003220587 A JP2003220587 A JP 2003220587A
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Yuji Murata
勇二 村田
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Nachi Fujikoshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 産業用ロボットの各関節軸の原点較正におい
て、容易に原点較正を行うことができ、また正確に原点
較正を行うことができるような、産業用ロボットのキャ
リブレーション方法を提供する。 【解決手段】 複数の関節軸のうち互いに隣接する関節
軸の一方を固定側の関節軸2とし他方を回動側の関節軸
1とし、これら関節軸1または2のいずれか一方に非接
触型の距離センサ6、7を複数個設け、他方に複数個の
距離センサ6、7のそれぞれと対をなすとともに距離セ
ンサ6、7との距離を距離センサ6、7にて測定可能に
するための部材8を設け、関節軸1または2のいずれか
一方あるいは双方を動作させることにより固定側の関節
軸2に対する回動側の関節軸1の相対角度を変化させ、
この相対角度の変化の過程で複数個の距離センサ6、7
の検出値をモニタし、この検出値に基づいて固定側の関
節軸2に対する回動側の関節軸1の原点を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボットの
キャリブレーション方法(関節軸の原点位置の較正方
法)に関し、特に、垂直多関節型の産業用ロボットにお
けるキャリブレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、産業用ロボットは、ロボット
制御装置によって指示されたプログラムに従って所望の
動作を行うようにされている。この所望の動作は、複数
の関節軸の動作の集積によってロボット先端部に設けら
れた種々のエンドエフェクタが動作することにより遂行
される。この所望の動作を正確に行わせるためには、各
関節軸を駆動する機構部の実際の状態とロボット制御装
置が認識している状態とを一致させる必要があり、その
ための作業がキャリブレーション(関節軸の原点位置の
較正)である。
【0003】従来行われていた垂直多関節型の産業用ロ
ボットにおける各関節角度の原点位置の較正方法すなわ
ちキャリブレーションの方法としては、以下のようなも
のがある。例えば、連結された2つの関節軸の一方を固
定側、他方を回動側として、固定側の関節軸を構成する
構造体と回動側の関節軸を構成する構造体の双方にピン
穴を設け、これら2つのピン穴が回動側の関節軸が原点
位置の角度姿勢において1本のピンが貫通して挿入可能
に構成されているものがある。このものにおいては、キ
ャリブレーション時には、両方のピン穴にピンが貫通し
て挿入されるときの角度を回動側の関節軸の原点位置と
判断し、これを連結されたすべての関節軸において行う
ことによりキャリブレーションを行うようにしている。
係る方法を利用したものとしては、特開平4−3001
81号や特開平8−155866号があり、これらにお
いては、相対位置の決まった複数の原点ピン穴があいた
治具を用い、同時に複数のピン穴にピンを挿入すること
により、一度の作業によりすべての関節軸のキャリブレ
ーションを行うようにしている。
【0004】また、別のものとして、固定側の関節軸を
構成する構造体と回動側の関節軸を構成する構造体の双
方に合いマークを設け、これら2つの合いマークが回動
側の関節軸が原点位置の角度姿勢において合致するよう
に構成されているものもある。このものにおいては、キ
ャリブレーション時には、双方の合いマークが合致した
ときの角度を回動側の関節軸の原点位置と判断し、これ
を連結されたすべての関節軸において行うことによりキ
ャリブレーションを行うようにしている。
【0005】さらに、特開平8−276390号に開示
されているものにおいては、アーム先端に取り付けられ
た円筒部品を、定位置に配置された円筒が勘合する穴付
きのプレートに勘合させることにより、すべての関節軸
のキャリブレーションを行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した特開
平4−300181号や特開平8−155866号に開
示されている方法においては、相対位置の決まった複数
のピン穴に同時にピンを挿入するので、各関節部の加工
組み付け誤差が累積されることになり、ピン穴部の加工
精度不足や関節駆動部の組み付け誤差等により、ピン穴
の相対位置がずれ、ピンの挿入が困難であったり、最悪
の場合はピンが挿入できないといった不具合が生じるこ
とがあり、原点位置の較正を容易に行うことができない
といった問題がある。また、合いマークを使用するもの
においては、合いマークを合致させる際に目視に頼るこ
とになるので、原点位置較正の正確さに欠けるといった
問題がある。さらに、前述した特開平8−276390
号に開示されている方法においては、アーム先端に取り
付けられた円筒部品を定位置に配置された穴付きのプレ
ートに勘合させた際には、各関節軸にかかるひずみは考
慮されていないため、ロボットアームにたわみを残した
状態や各関節軸が有する減速機にヒステリシスを残した
状態で原点位置の較正が行われる可能性があり、この場
合も原点位置較正の正確さに欠けるといった問題があ
る。
【0007】本発明は、係る従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、産業用ロボットの各関節
軸の原点較正において、容易に原点位置の較正を行うこ
とができ、また正確に原点位置の較正を行うことができ
るような、産業用ロボットのキャリブレーション方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、複数の関節軸を有する産
業用ロボットについて各関節軸の原点位置の較正を行う
産業用ロボットのキャリブレーション方法において、複
数の関節軸のうち互いに隣接する関節軸の一方を固定側
の関節軸とし他方を回動側の関節軸とし、固定側の関節
軸または回動側の関節軸のいずれか一方に非接触型の距
離センサを複数個設け、他方に複数個の距離センサのそ
れぞれと対をなすとともに距離センサとの距離を距離セ
ンサにて測定可能にするための部材を設け、固定側の関
節軸または回動側の関節軸のいずれか一方あるいは双方
を動作させることにより固定側の関節軸に対する回動側
の関節軸の相対角度を変化させ、この相対角度の変化の
過程で複数個の距離センサの検出値をモニタし、この検
出値に基づいて固定側の関節軸に対する回動側の関節軸
の原点位置を設定するようにしたことを特徴とする産業
用ロボットのキャリブレーション方法を提供した。な
お、「各関節軸の原点位置の較正」とは、各関節軸を駆
動する機構部の実際の状態とロボット制御装置が認識し
ている状態とを一致させること指す。
【0009】係る構成としたことにより、互いに隣接す
る関節軸において固定側の関節軸に対する回動側の関節
軸の相対角度を変化させていく過程で、複数個の非接触
型の距離センサの検出値が原点を示す値となったときの
位置を原点位置として登録することになる。ここで、
「複数個の距離センサの検出値が原点を示す値となった
とき」とは、例えば、相対角度が原点位置になったとき
に複数個の距離センサの検出値が互いに一致するよう
に、複数個の距離センサ、及び複数個の距離センサのそ
れぞれと対をなすとともに距離センサとの距離を距離セ
ンサにて測定可能にするための部材を取り付けておけ
ば、固定側の関節軸に対する回動側の関節軸の相対角度
を変化させていく過程で、複数個の距離センサの検出値
が互いに一致した位置を原点位置として登録すればよ
い。係る構成においては、原点位置の検出には非接触型
のセンサを使用しているので、従来技術のようにピンが
挿入できないといった不具合は生じない。また、係る構
成においては、距離センサの検出値をモニタすることに
より原点位置を検出するようにしているので、従来技術
の合いマークを使用した目視により原点位置を検出する
ものに比して、原点位置を正確に検出することができ
る。
【0010】ところで、関節軸を構成する機構部の機械
誤差を考慮しキャリブレーションの精度を高めるため
に、原点位置の登録に際しては、関節軸の相対角度を小
さくしていく過程で検出した原点位置と、関節軸の相対
角度を大きくしていく過程で検出した原点位置の双方を
考慮するようにした方がよい(請求項2)。例えば、関
節軸の相対角度を小さくしていく過程で検出した原点位
置と、関節軸の相対角度を大きくしていく過程で検出し
た原点位置との中間位置を原点位置として登録するよう
にすればよい(請求項3)。
【0011】なお、非接触型の距離センサとして反射型
の光センサを使用する場合は(請求項4)、固定側の関
節軸または回動側の関節軸のいずれか一方に反射型の光
センサを複数個設け、他方に反射型の光センサの各投光
を反射可能にされた反射ブロックを設けるようにすれば
よい(請求項5)。また、非接触型の距離センサとして
投光器と受光器とを有する透過型の光センサを使用する
場合は(請求項6)、固定側の関節軸または回動側の関
節軸のいずれか一方に透過型の光センサが有する投光器
を複数個設け、他方に透過型の光センサの投光器が発す
る各投光を受光可能にされた受光器を設けるようにすれ
ばよい(請求項7)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形
態におけるキャリブレーション方法を説明するための機
構図である。また、図2は図1の側面図である。
【0013】まず、本発明の一実施形態に係るキャリブ
レーション方法を実施するための構成について、図1及
び図2を参照して説明する。第1アーム1と第2アーム
2は連結された2つの関節軸であり、第1アーム1は、
駆動源5を介して、第2アーム2に対して図1の鉛直方
向(紙面に対して垂直な方向)に回動可能に連結されて
いる。ここでは、説明の便宜上、第1アーム1が回動側
の関節軸で、第2アーム2が固定側の関節軸であるもの
とする。なお、図1では、垂直多関節型ロボットを構成
する関節軸のうち、第1アーム及び第2アームのみを記
載し、他の関節軸は省略している。
【0014】第1アーム1の回動軸である第1アーム回
動軸3の軸円周上には、非接触型の距離センサとしての
第1センサ6及び第2センサ7が設けられている。これ
ら第1センサ6及び第2センサ7は、所謂反射型の光セ
ンサである。そして、これら第1センサ6及び第2セン
サ7のそれぞれは、互いの投光軸が90°の角度をもっ
て交差するように配置されている。一方、第2アーム2
上には、センサ6、7のそれぞれと対をなすとともに、
センサ6、7との距離をセンサ6、7にて測定可能にす
るための部材としての反射ブロック8が取付けられてい
る。この反射ブロック8は第1センサ6及び第2センサ
7の各投光のそれぞれを垂直面をもって反射する2つの
反射面を有する形状となっている。これにより、反射型
の光センサである第1センサ6及び第2センサ7は、反
射ブロック8の反射面にて反射された自身の投光を受光
することにより、各センサ6、7のそれぞれから反射ブ
ロック8までの距離を測定することができる。
【0015】反射ブロック8は、固定側の関節軸として
の第2アーム2に対する回動側の関節軸としての第1ア
ーム1の相対角度が原点位置にあるときに、第1センサ
6が測定した距離と第2センサ7が測定した距離とが等
しくなるように、その取付位置及び取付角度を考慮して
第2アーム2に設置されている。第1センサ6及び第2
センサ7の電源線及び信号線は、第1アーム1上に設け
られたセンサ用コネクタ11に接続されている。このセ
ンサ用コネクタ11は、波形測定器12を接続可能にさ
れている。そして、波形測定器12をセンサ用コネクタ
11に接続することにより、作業者が各センサ6、7の
出力をモニタすることが可能にされている。波形測定器
12には、各センサ6、7が正常に動作していることを
確認する機能があり、さらに各センサ6、7が検出し
た、各センサ6、7のそれぞれから反射ブロック8まで
の距離を表示する機能もある。
【0016】ここでは、説明の便宜上、回動側の関節軸
としての第1アーム1に設けられた第1センサ6、第2
センサ7、センサ用コネクタ11、及び固定側の関節軸
としての第2アーム2に設けられた反射ブロック8のみ
を紹介したが、第1センサ6、第2センサ7、センサ用
コネクタ11、及び反射ブロック8は、キャリブレーシ
ョンを行う必要のあるすべての関節軸に設けられてい
る。
【0017】次に、前述した構成を使用した、本発明の
一実施形態に係るキャリブレーション方法について説明
する。まず、作業者は、図示しない手動操作盤(ティー
チペンダント)等を操作し、回動側の関節軸としての第
1アーム1または固定側の関節軸としての第2アーム2
のいずれか一方あるいは双方を動作させることにより、
固定側の関節軸としての第2アーム2に対する回動側の
関節軸としての第1アーム1の相対角度を変化させ、目
測により原点付近に合わせる。
【0018】次に、作業者は、センサ用コネクタ11に
波形測定器12を接続し、第1センサ6及び第2センサ
7に電源を供給し、各センサ6、7の出力波形をモニタ
する。ここで、センサ6、7が可視光を投光する形態の
場合は、作業者は、目視にて各センサ6、7の投光が反
射ブロック8に当たっているか否かの確認を行うことに
より、各センサ6、7が正常に動作しているか否かを確
認する。一方、センサ6、7が可視光以外の光を投光す
る形態の場合は、作業者は、投光を遮ることが可能な遮
へい物を各センサ6、7と反射ブロック8との間に介在
させ、波形測定器12の波形変化をモニタすることによ
り、各センサ6、7が正常に動作しているか否かを確認
する。
【0019】センサ6、7が双方とも正常に動作してい
ることを確認した後、作業者は、図示しない手動操作盤
(ティーチペンダント)等を操作し、第1アーム1また
は第2アーム2のいずれか一方あるいは双方を微速動作
させることにより、固定側の関節軸としての第2アーム
2に対する回動側の関節軸としての第1アーム1の相対
角度を徐々に変化させる。この相対角度の変化の過程
で、作業者は、波形測定器12をモニタすることによ
り、両センサ6、7の出力が等しくなった位置を検出
し、その位置を原点位置として登録する。なお、関節軸
を構成する機構部の機械誤差を考慮しキャリブレーショ
ンの精度を高めるために、原点位置の登録に際しては、
関節軸の相対角度を小さくしていく過程で検出した原点
位置と、関節軸の相対角度を大きくしていく過程で検出
した原点位置の双方を考慮するようにした方がよい。例
えば、関節軸の相対角度を小さくしていく過程で検出し
た原点位置と、関節軸の相対角度を大きくしていく過程
で検出した原点位置との中間位置を原点位置として登録
するようにすればよい。原点位置の登録が終了したなら
ば、作業者はセンサ用コネクタ11に接続した波形測定
器12を取り外す。
【0020】このようにして、固定側の関節軸としての
第2アーム2に対する回動側の関節軸としての第1アー
ム1のキャリブレーションが終了することになる。その
後は、同様にして、キャリブレーションを行う必要のあ
るすべての関節軸について、前述した作業を繰り返して
行うことになる。
【0021】以上、本発明の一実施形態について説明し
た。本実施形態によれば、センサ用コネクタ11の着脱
時以外には、作業者はロボットに近づくことなく、安全
にキャリブレーション作業を行うことができる。また、
本実施形態によれば、非接触型の距離センサ6、7を使
用するので、従来技術のようにピン穴部の勘合に関する
構造体に対する加工精度や組み付け精度を考慮する必要
はなく、精度の高いキャリブレーション作業を行うこと
ができる。また、本実施形態によれば、キャリブレーシ
ョン作業はセンサの出力を参照して行うため、合いマー
クを使用して目視によりキャリブレーション作業を行う
従来技術に比して、精度の高いキャリブレーション作業
を行うことができる。
【0022】なお、本実施形態では、非接触型の距離セ
ンサとしての第1センサ6及び第2センサ7は、第1ア
ーム1の回動軸である第1アーム回動軸3の軸円周上に
設けるようにしていたが、係る配置に限定されるもので
はなく、距離が確実に測定できることを必須条件とした
上で、ロボットの構造に応じて、自由な配置や組み合わ
せを選定することができる。
【0023】また、本実施形態では、回動側の関節軸
(第1アーム1)に反射型の光センサ6、7を設け、固
定側の関節軸(第2アーム2)に光センサ6、7の各投
光を反射する部材(反射ブロック8)を設けるようにし
ていたが、係る配置を逆転させてもよい。すなわち、固
定側の関節軸(第2アーム2)に反射型の光センサ6、
7を設け、回動側の関節軸(第1アーム1)に光センサ
6、7の各投光を反射する部材(反射ブロック8)を設
けるようにしてもよい。
【0024】また、本実施形態では、非接触型の距離セ
ンサ6、7は1関節軸あたり2個設けるようにしていた
が、距離を正確に測定可能であれば、3個以上設けるよ
うにしてもよい。
【0025】また、本実施形態では、非接触型の距離セ
ンサとして反射型の光センサを使用し、キャリブレーシ
ョンを行う一方の関節軸に反射型の光センサを設け、他
方の関節軸に光センサの投光を反射する部材(反射ブロ
ック8)を設けるようにしていたが、この形態に限定さ
れるものではなく、反射型の光センサ以外の非接触型の
距離センサを使用することも可能である。例えば、非接
触型の距離センサとして投光器と受光器とで距離を測定
するようにされた透過型の光センサを使用することも可
能である。この場合は、キャリブレーションを行う一方
の関節軸に少なくとも2個の投光器を設け、他方の関節
軸に前述した各投光器に対応する受光器を設けるように
すればよい。係る形態の一例を図3に示す。図3におい
て、6及び7は回動側の関節軸としての第1アーム1に
設けられた2個の投光器であり、9及び10は投光器
6、7のそれぞれに対応する受光器であり、これら受光
器9、10はブロック8を介して固定側の関節軸として
の第2アーム2に取り付けられている。なお、図3に示
した投光器6、7、受光器9、10以外の部材について
は、前述した図1に示した部材と同一であるので、ここ
での説明は省略する。
【0026】ところで、産業用ロボットが使用される環
境は、一般に、粉塵、油霧、スパッタ粉の散乱などがあ
る苛酷なものである。そのため、距離を測定するために
高い精度が要求される非接触型の距離センサ6、7や、
粉塵や油の付着により不具合を起こす可能性のある反射
ブロック8やセンサ用コネクタ11等の部材は、キャリ
ブレーション作業以外のロボット稼働時には、取り外し
可能な防塵防水用の防護カバーなどにより保護されるよ
うにすることが好ましい。また、係る環境への対策とし
て、非接触型のセンサの本体部分をロボットの構造体の
内部に配置し、投光器部分のみを外部に露出する構造と
することも有効である。ただし、この場合でも、外部に
露出することになる投光器部分については、防塵防水用
の防護カバーなどにより保護する必要がある。
【0027】
【発明の効果】本発明では、互いに隣接する関節軸にお
いて固定側の関節軸に対する回動側の関節軸の相対角度
を変化させていく過程で、複数個の非接触型の距離セン
サの検出値が原点を示す値となったときの位置を原点位
置として登録することにした。よって、原点位置の検出
には非接触型のセンサを使用しているので、従来技術の
ようにピンが挿入できないといった不具合を生じること
なく、容易に原点位置を検出することができるものとな
った。また、距離センサの検出値をモニタすることによ
り原点位置を検出するようにしているので、従来技術の
合いマークを使用した目視により原点位置を検出するも
のに比して、原点位置を正確に検出することができるも
のとなった。したがって、容易に原点位置の較正を行う
ことができ、また正確に原点位置の較正を行うことがで
きるような、産業用ロボットのキャリブレーション方法
を提供することができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるキャリブレーショ
ン方法を説明するための機構図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるキャリブレーショ
ン方法を説明するための図1とは別の形態の機構図であ
る。
【符号の説明】
1 第1アーム(回動側の関節軸) 2 第2アーム(固定側の関節軸) 3 第1アーム回動軸 4 第2アーム固定軸 5 駆動源 6 第1センサ(非接触型の距離センサ) 7 第2センサ(非接触型の距離センサ) 8 反射ブロック(距離センサ6、7と対をなす部材) 9 第1センサ受光部 10 第2センサ受光部 11 センサ用コネクタ 12 波形測定器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の関節軸を有する産業用ロボットにつ
    いて各関節軸の原点位置の較正を行う産業用ロボットの
    キャリブレーション方法において、 複数の関節軸のうち互いに隣接する関節軸の一方を固定
    側の関節軸とし他方を回動側の関節軸とし、 前記固定側の関節軸または前記回動側の関節軸のいずれ
    か一方に非接触型の距離センサを複数個設け、他方に前
    記複数個の距離センサのそれぞれと対をなすとともに距
    離センサとの距離を距離センサにて測定可能にするため
    の部材を設け、 前記固定側の関節軸または前記回動側の関節軸のいずれ
    か一方あるいは双方を動作させることにより固定側の関
    節軸に対する回動側の関節軸の相対角度を変化させ、 該相対角度の変化の過程で前記複数個の距離センサの検
    出値をモニタし、 該検出値に基づいて前記固定側の関節軸に対する前記回
    動側の関節軸の原点位置を設定するようにしたことを特
    徴とする産業用ロボットのキャリブレーション方法。
  2. 【請求項2】前記相対角度の変化は、相対角度を小さく
    していく変化及び相対角度を大きくしていく変化であ
    り、相対角度を小さくしていく過程で検出した原点位置
    と相対角度を大きくしていく過程で検出した原点位置の
    双方に基づいて、設定する原点位置を算出するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の産業用ロボットの
    キャリブレーション方法。
  3. 【請求項3】前記相対角度の変化は、相対角度を小さく
    していく変化及び相対角度を大きくしていく変化であ
    り、相対角度を小さくしていく過程で検出した原点位置
    と相対角度を大きくしていく過程で検出した原点位置の
    中間位置を設定する原点位置とするようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の産業用ロボットのキャリブレ
    ーション方法。
  4. 【請求項4】前記非接触型の距離センサは反射型の光セ
    ンサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の産業用ロボットのキャリブレーション方法。
  5. 【請求項5】前記固定側の関節軸または前記回動側の関
    節軸のいずれか一方に反射型の光センサを複数個設け、
    他方に前記反射型の光センサの各投光を反射可能にされ
    た反射ブロックを設けたことを特徴とする請求項4に記
    載の産業用ロボットのキャリブレーション方法。
  6. 【請求項6】前記非接触型の距離センサは投光器と受光
    器とを有する透過型の光センサであることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の産業用ロボットのキ
    ャリブレーション方法。
  7. 【請求項7】前記固定側の関節軸または前記回動側の関
    節軸のいずれか一方に透過型の光センサが有する投光器
    を複数個設け、他方に前記透過型の光センサの投光器が
    発する各投光を受光可能にされた受光器を設けたことを
    特徴とする請求項6に記載の産業用ロボットのキャリブ
    レーション方法。
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Cited By (6)

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