JP2003220443A - 圧造成形機 - Google Patents

圧造成形機

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JP2003220443A
JP2003220443A JP2002061174A JP2002061174A JP2003220443A JP 2003220443 A JP2003220443 A JP 2003220443A JP 2002061174 A JP2002061174 A JP 2002061174A JP 2002061174 A JP2002061174 A JP 2002061174A JP 2003220443 A JP2003220443 A JP 2003220443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形機側の主駆動源の駆動速度に関係なく、
棒状素材の切断を常に高速で行い、正確美麗で切口面が
直角な切断ブランクを得ること。 【解決手段】 機体側方から棒状素材Aを供給するクイ
ル部11と、素材Aの供給方向に対して直交方向に往復
動し、素材Aを切断するナイフ12を有するカッターロ
ッド13と、成形機側の主駆動モータ6に連動し、かつ
主駆動モータ6の駆動速度に同期してカッターロッド1
3を往復駆動させる駆動部14とを備えた圧造成形機に
おいて、カッターロッド13の駆動部14に、主駆動モ
ータ6に優先してカッターロッド13を駆動し、素材A
の切断動作を高速で行う高速切断用の副駆動源20を併
設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対向するダイと
パンチとを備え、棒状素材を一定寸法に剪断により切断
した切断ブランクをラムの前進移動によってパンチとダ
イとの間で所定の形状に圧造成形する圧造成形機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧造成形機には、棒状素
材を一定寸法に剪断により切断する素材切断手段が備え
られ、素材切断手段としては、機体側方から棒状素材を
供給するクイル部と、素材の供給方向に対して直交方向
に往復動し、素材を切断するナイフを備えたカッターロ
ッドと、成形機側の主駆動源に連動し、かつ主駆動源の
駆動速度に同期してカッターロッドを往復動させる駆動
部とを備えた構成となっている。
【0003】そして、クイル部への素材の供給が完了し
たタイミングにて主駆動源によりカッターロッドを往動
させて素材を切断し、切断完了後も、主駆動源によりカ
ッターロッドを駆動させてナイフを素材移送用チャック
又はダイの中心上に移動させ、ここでナイフから切断ブ
ランクを素材移送用チャック又はダイに挿入させた後ナ
イフをクイル部前面に戻すようになされている。つま
り、圧造動作を行う成形機側の主駆動源にカッターロッ
ドの往復動を連動させることにより、ナイフによる棒状
素材の切断、移送などの動作が圧造動作に同期して円滑
に行えるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来構造の圧造成形機にあっては、主駆動源の駆動速度に
同期してカッターロッドを往復動させる駆動部を備えた
構成であるから、たとえば圧造する製品の材質、形状、
大きさなどにより主駆動源の駆動速度を3分の1程度に
低下させて用いたり、また成形機の試打ち調整などのた
め、主駆動源の駆動速度を10分の1程度の低速に設定
して成形機側を駆動する時、主駆動源に連動する駆動部
によるカッターロッドの駆動速度も3分の1又は10分
の1に低下する。このようにナイフによる棒状素材の切
断速度が低下すると、切断ブランクの切口面に直角度が
得られにくくなり、またダレやバリなどが発生したり、
破壊面が粗くなるといった現象が発生する。その結果、
この切断ブランクを用いて高精度の製品を圧造成形した
り、或いは試打ち調整を正確に行うことが困難となる問
題を有していた。
【0005】そこで、成形機の試打ち調整などのため、
主駆動源により成形機側を低速で駆動する時であって
も、切口面の直角度が得られ、ダレやバリなどが発生し
たり、破壊面が粗くなるといったことのない良好な切断
ブランクを得ることができる圧造成形機の提供を課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1に記載の発明は、機体側方から棒状
素材を供給するクイル部と、素材の供給方向に対して直
交方向に往復動し、素材を切断するナイフを有するカッ
ターロッドと、成形機側の主駆動源による駆動動作に同
期してカッターロッドを往復動させる駆動部とを備えた
圧造成形機において、カッターロッドに、主駆動源に基
づく駆動に優先してカッターロッドを高速で往動させ、
素材の切断を行う高速切断用の副駆動源を設けたことを
特徴とする。
【0007】また、本願の請求項2に記載の発明は、機
体側方から棒状素材を供給するクイル部と、素材の供給
方向に対して直交方向に往復動し、素材を切断するナイ
フを備えたカッターロッドと、成形機側の主駆動源に連
動し、かつ主駆動源の駆動速度に同期してカッターロッ
ドを往復動させる駆動部とを備えた圧造成形機におい
て、カッターロッドの駆動部に、主駆動源に基づく駆動
に優先してカッターロッドを高速で往動させ、素材の切
断を行う高速切断用の副駆動源を併設し、副駆動源によ
りクイル部への素材の供給が完了したタイミングにてカ
ッターロッドを高速で往動させてナイフをクイル部前面
の往動開始位置から素材の切断完了位置まで移動させ、
切断完了後は、副駆動源に代えて、主駆動源によりカッ
ターロッドを低速で往復動させて、ナイフを素材移送用
チャック又はダイの中心上の往動終了位置まで移動させ
ると共に、この位置にてナイフから切断ブランクを素材
移送用チャック又はダイに挿入させた後ナイフを往動開
始位置まで戻すように構成したことを特徴とする。
【0008】また、本願の請求項3に記載の発明は、請
求項2に記載の副駆動源が揺動又は進退動によりカッタ
ーロッドを往動させる駆動部材を備え、ナイフが往動開
始位置に位置するとき、駆動部材とカッターロッドとの
間に隙間を設けるように構成して、副駆動源により駆動
部材を揺動又は進退動させてカッターロッドを往動させ
るとき、駆動部材をカッターロッドに衝撃を加えるハン
マーとして作用させることを特徴とする。
【0009】さらに、本願の請求項4に記載の発明は、
請求項2に記載の副駆動源として、サーボモータによる
カム駆動機構を用い、主駆動源の駆動速度の変化に応じ
たクイル部への素材の供給完了を検出するセンサーから
の検出信号により、カッターロッドを往動させるように
サーボモータを駆動制御することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
圧造成形機について説明する。図1は複数の成形ステー
ションを備えた多段式圧造成形機を平面から視た図を示
し、この圧造成形機は機体1における所定位置にダイブ
ロック2が設けられ、ダイブロック2には粗から精にい
たる複数のダイ3…3が一定間隔で併設されている。ま
た、機体1におけるダイ3…3の前方には、ラム4が摺
動自由に嵌合されている。ラム4の前面には、ダイ3…
3と同数のパンチ5…5が各ダイ3…3とそれぞれ対向
するように保持されていると共に、ラム4の後端が主駆
動源となる主駆動モータ6によりこれの駆動ギヤ6aを
介し回転されるフライホイール7aと一体のクランク軸
7に連結部材8を介して連結されることにより、ラム4
がクランク軸7の回転によるクランク運動によりダイブ
ロック2に向かって往復動するようになされている。
【0011】また、ダイブロック2の側部には、機体1
の一側部後方より素材送りローラ9を介して導入される
棒状素材Aを供給するためのクイル部11と、素材Aの
供給方向に対して直交方向に往復動し、供給された素材
Aを所定長さに切断するナイフ12を有するカッターロ
ッド13と、主駆動モータ6の伝達経路に連動連結さ
れ、かつラム4の往復動に同期してカッターロッド13
を往復動させる駆動部14とを備えた素材切断装置10
が設けられている。素材切断装置10の駆動部14は、
カッターロッド13の中間部に設けられる係合ピン15
と、係合ピン15に係合するカム溝16aを有し、かつ
カッターロッド13に対して直交方向に摺動するカム板
駆動体16と、一端がカム板駆動体16に他端がフライ
ホイル7aの偏心ピン7bに連結される連動杆17とを
備え、主駆動モータ6の駆動によりフライホイル7a、
連動杆17、カム板駆動体16、係合ピン15を介して
カッターロッド13がラム4の進退動作、つまり圧造動
作に同期して往復動される。符号18は、カム板駆動体
16を機体1の外側方に付勢する付勢ばねである。
【0012】また、ダイブロック2の前面には、隣接す
る圧造ステーション間にわたって切断された素材(以下
切断ブランクBと称す)を移送する素材移送用チャック
19が設けられ、主駆動モータ6の駆動によるラム4、
つまりパンチ5の進退移動によってパンチ5…5とダイ
3…3との間で切断ブランクBを粗から精に順次段階的
に圧造成形するように構成されている。
【0013】そして、カッターロッド13に、主駆動モ
ータ6によるカッターロッド13の往動に優先し、かつ
主駆動モータ6による往動よりも高速にてカッターロッ
ド13を往動させて素材Aを切断する高速切断用の副駆
動源20を併設している。
【0014】具体的には、副駆動源20として、図2に
示すように、カッターロッド13の後端側に配置され、
中間部が支持ピン21により枢支された揺動体22と、
揺動体22を揺動させるサーボモータ23の駆動軸24
にカム25を設けてなるカム駆動機構26とを備えてい
る。その場合、揺動体22の一端突出部22aをカッタ
ーロッド13の後端面に対向させる一方、他端部側にサ
ーボモータ23を配設すると共に、そのカム機構26の
カム25を揺動体22の他端側先端部にガイドローラ2
7を介して当接させている。ここで、ナイフ12が往動
開始位置に位置するとき、カッターロッド13の後端面
と揺動体22の一端突出部22aとの間に隙間aを設け
るように構成する。また、符号28は揺動体22をカム
25側に付勢する付勢ばねである。
【0015】そして、サーボモータ23はクイル部11
への棒状素材Aの供給が完了したタイミングにてこれを
検出する適宜検出センサー(図示せず)からの検出信号
により駆動され、その駆動力によりカム駆動機構26、
揺動体22を介してカッターロッド13を、主駆動モー
タ6により往復動されるカム板駆動体16に優先して高
速で往動させ、ナイフ12をクイル部前面の往動開始位
置から素材Aの切断完了位置まで移動させる。切断完了
後は、カム駆動機構26のカム25によるカッターロッ
ド13の往動作用がなくなる一方、カムは1回転して図
2に示す元の位置に待機することになる。
【0016】なお、素材送りローラ9、素材移送用チャ
ック19及び成形後成形品をダイから押し出すノックア
ウトピン(図示せず)などは主駆動モータ6の伝達経路
に連動連結され、主駆動モータ6による圧造動作に同期
してそれぞれ駆動される。また、図1において符号29
はクイル部11の前方に設けられ、棒状素材Aのクイル
部11からの突出量を任意の長さに規制するストッパー
であり、符号30はナイフ12から素材移送用チャック
19に切断ブランクを押し出すプッシャである。
【0017】次に、上記した構成の圧造成形装置の素材
切断動作について説明する。まず、主駆動モータ6の駆
動により棒状素材Aが機体1の側方から素材送りローラ
9によりクイル部11に供給されるとき、図2に示すよ
うにナイフ12はクイル部11の中心に合致する往動開
始位置にて待機する。そして、素材Aが機体1の側方か
らクイル部11に供給されると、ナイフ12の刃孔を貫
通して素材Aの先端がストッパー29に当接して切断長
さが定められる。また、素材Aの先端がストッパー29
に当り、その供給が停止されたタイミングで、これを検
出するセンサーからの検出信号により、サーボモータ2
3が駆動されてそのカム駆動機構26のカム25が回転
する。これにより、図3に示すように揺動体22を介し
てカッターロッド13が、主駆動モータ側のカム板駆動
体16による往動に優先して高速で往動され、クイル部
11とナイフ12との間で素材Aのせん断による切断が
高速で行われる。その結果、その切断に際し、切口面の
直角度が得られると共に、ダレやバリなどの発生がな
く、その上破壊面が粗くない良好な切断ブランクBを得
ることができる。
【0018】素材Aの切断完了後は、揺動体22のガイ
ドローラ27がカム25の突部に乗り上げるため、サー
ボモータ23によるカッターロッド13の往動作用がな
くなる。これに代わって主駆動モータ側のカム板駆動体
16の往動により図4に示すようにカム溝16aが係合
ピン15と係合して、係合ピン15を介してカッターロ
ッド13が主駆動モータ6の駆動速度に同期して低速で
往復動されることになる。これにより、ナイフ12を素
材移送用チャック19の中心上の往動終了位置まで移動
させる。ここでナイフ12から切断ブランクBはプッシ
ャー30により素材移送用チャック19に受け渡されて
圧造ステーションに移送される。その後、切断ブランク
Bは圧造ステーションで圧造成形される一方、カッター
ロッド13及びナイフ12はカム板駆動体16の復動に
伴い往動開始位置まで戻され、以下同様の動作を繰り返
すことになる。
【0019】本発明によれば、特に、製品の材質、形
状、大きさなどにより例えば主駆動源の駆動速度を3分
の1程度に低下させて用いたり、或いは成形機の試打ち
調整のため、主駆動源の駆動速度を10分の1程度の低
速に設定して成形機側を低速で駆動するような場合、主
駆動部によるカッターロッド13の往復動速度も低速と
なるのであるが、棒状素材Aの切断時にのみ、副駆動源
のサーボモータ23によるカッターロッド13の往動速
度を高速で行うことができる。これにより、主駆動モー
タ6による成形機側の駆動速度に関係なく、ナイフ11
で素材Aを高速剪断により切断して切断ブランクBを形
成することができ、その結果、常に切断ブランクBの切
口面の直角度が得られ、ダレやバリなどの発生がなく、
その上破壊面が粗くない良好な切断ブランクBを得るこ
とができる。したがって、この切断ブランクBを用いて
高精度の製品を圧造成形したり、或いは試打ち調整を正
確に行うことが可能となる。
【0020】その上、ナイフ12が往動開始位置に位置
するとき、カッターロッド13の後端面と揺動体22の
一端突出部22aとの間に隙間aを設けるように構成し
たから、副駆動源20により揺動体22を揺動させてカ
ッターロッド13を往動させるとき、上記隙間aを利用
して揺動体22をカッターロッド13に衝撃を加えるハ
ンマーとして作用させることができる。これにより、殴
打作用と高速切断との相乗効果により一層切れ味のよい
剪断による正確美麗な切断ブランクBが得られる。
【0021】また、図5〜図7は主駆動モータ6に連動
連結され、カッターロッド13を往復動させる駆動部の
別の実施の形態を示すものである。
【0022】その場合、上記した実施の形態の場合と同
様にカッターロッド13の後部側に、カッターロッド1
3を揺動により往復動させる揺動体31を支持ピン32
により枢支し、揺動体31の他端側中間部に、成形機側
を駆動する主駆動源に伝動機構(図示せず)を介して連
動連結されるカム33付き駆動軸34を設けて、主駆動
源の駆動速度に同期してカッターロッド13を往復動さ
せる一方、揺動体31の他端側先端部に、カム33付き
駆動軸34に優先してカッターロッド13を高速で往動
させるサーボモータ35によるカム駆動機構でなる副駆
動源36を併設したものである。
【0023】副駆動源36は上記した実施の形態の場合
と同様にサーボモータ35の駆動軸37にカム38を設
けたものである。また、カッターロッド13には、カッ
ターロッド13を切断開始位置に戻す戻しばね39が設
けられ、さらに、揺動体31にも揺動体31をカム33
側に付勢する付勢ばね40が設けられている。なお、そ
の他の構造は基本的に上記した実施の形態と同様なので
その説明は省略する。
【0024】このように構成した場合にも、上記した実
施の形態の場合と同様に棒状素材Aの切断時に際して
は、図6に示すように主駆動源による成形機側の駆動速
度に関係なく、副駆動源36のサーボモータ23による
カム駆動機構によりカッターロッド13の往動速度を積
極的に高速で行うことができる。また、その後は、図7
に示すように副駆動源36のカム駆動機構のカム38に
代えて、主駆動源によるカム33付き駆動軸34のカム
33により成形機側の駆動速度に同期してカッターロッ
ド13を往復動させる。これにより、通常時は勿論、主
駆動源の駆動速度を低下させて用いたり、或いは成形機
の試打ち調整のため、主駆動源の駆動速度を低速に設定
して成形機側を低速で駆動する時にも、ナイフ11で素
材Aを高速で剪断して切断ブランクBを形成することが
できる。その結果、常に切断ブランクBの切口面の直角
度が得られ、ダレやバリなどの発生がなく、その上破壊
面が粗くない良好な切断ブランクBを得ることができ
る。したがって、この切断ブランクBを用いて高精度の
製品を圧造成形したり、或いは試打ち調整を正確に行う
ことが可能となる。
【0025】また、切断完了後は、揺動体31がカム3
8の突部に乗り上げるため、サーボモータ35によるカ
ッターロッド13の往動作用がなくなる。これに代わっ
て揺動体31は主駆動源のカム33付き駆動軸34のカ
ム33と係合して、主駆動源の駆動速度に同期してカッ
ターロッド13を低速で往復揺動させ、図7に示すよう
にナイフ12を素材移送用チャック19の中心上の往動
終了位置まで移動させ後ナイフ12を往動開始位置まで
戻り、以下同様の動作を繰り返すことになる。
【0026】なお、ナイフ12が往動開始位置に位置す
るとき、上記した実施の形態の場合と同様にカッターロ
ッド13の後端面と揺動体31の一端突出部との間に隙
間を設けるように構成すれば、副駆動源36により揺動
体31を揺動させてカッターロッド13を往動させると
き、上記隙間を利用して揺動体31をカッターロッド1
3に衝撃を加えるハンマーとして作用させることがで
き、これにより、殴打作用と高速切断との相乗効果によ
り一層切れ味のよい剪断による正確美麗な切断ブランク
Bが得られるので好ましい。。
【0027】図8〜図10は圧造成形機の別の実施の形
態を示すもので、ナイフ12を有するカッターロッド1
3が直線方向の往復動ではなく、往復揺動するタイプの
圧造成形機に適用したものである。
【0028】具体的には、L形のカッターロッド13が
用いられ、その中間部が支持ピン41により揺動可能に
支持される一方、その一端側にナイフ12がクイル部1
1の側方に位置するように設けられ、他端側の中間部に
成形機を駆動する主駆動源に伝動機構(図示せず)を介
して連動連結されるカム42付き駆動軸43が設けられ
ている。このカム42付き駆動軸43により、主駆動源
の駆動速度に同期してカッターロッド13を往復揺動さ
せるようになされている。
【0029】そして、カッターロッド13の他端側先端
部に、カム42付き駆動軸43に優先してカッターロッ
ド13を高速で往動させるサーボモータ44によるカム
駆動機構でなる副駆動源45を併設したのである。
【0030】副駆動源45は上記した実施の形態の場合
と同様にサーボモータ44の駆動軸46にカム47を設
けたものである。また、カッターロッド13には、カッ
ターロッド13を切断開始位置に戻す戻しばね48が設
けられている。
【0031】このように構成した場合にも、上記した実
施の形態の場合と同様に棒状素材Aの切断時に際して
は、主駆動源による成形機側の駆動速度に関係なく、副
駆動源36のサーボモータ44によるカム駆動機構によ
りカッターロッド13の往動速度を高速で行うことがで
きる(図9参照)。これにより、通常時は勿論、主駆動
源の駆動速度を低下させて用いたり、或いは成形機の試
打ち調整のため、主駆動源の駆動速度を低速に設定して
成形機側を低速で駆動する時にも、ナイフ11で素材A
を高速で剪断して切断ブランクBを形成することができ
る。その結果、常に切断ブランクBの切口面の直角度が
得られ、ダレやバリなどの発生がなく、その上破壊面が
粗くない良好な切断ブランクBを得ることができる。し
たがって、この切断ブランクBを用いて高精度の製品を
圧造成形したり、或いは試打ち調整を正確に行うことが
可能となる。
【0032】なお、切断完了後は、図10に示すように
カッターロッド13と副駆動源45のカム駆動機構にお
けるカム47との係合が解除される一方、代わりにカッ
ターロッド13に主駆動源側のカム42付き駆動軸43
のカム42と係合して、主駆動源の駆動速度に同期して
カッターロッド13を低速で往復揺動させ、ナイフ12
を素材移送用チャック(図示せず)の中心上の往動終了
位置まで移動させた後ナイフ12を往動開始位置まで戻
し、以下同様の動作を繰り返すことになる。
【0033】既述の実施の形態では、いずれも副駆動源
によるカッターロッド13の往動速度を主駆動源による
カッターロッド13の往動速度よりも高速に設定したも
のについて説明したけれども、圧造する製品の材質、形
状、大きさなどにより、主駆動源の高速設定時の駆動速
度で、良好な切断ブランクを得ることができるのであれ
ば、主駆動源の高速設定時には併設した副駆動源を停止
させ、成形機を試打ち調整するなど低速設定時にのみ、
高速切断用の副駆動源を選択的に用いるようにしてもよ
い。また、その場合、副駆動源によるカッターロッド1
3の往動速度を、主駆動源の高速設定時の駆動速度と同
程度の速度に設定してもよいことは勿論である。
【0034】また、副駆動源として、サーボモータによ
るカム駆動機構を用いたものについて説明したけれど
も、このカム駆動機構に代えて例えばシリンダなどの適
宜駆動手段を用いてカッターロッド13の後部側に設け
るようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、機体側方
から棒状素材を供給するクイル部と、素材の供給方向に
対して直交方向に往復動し、素材を切断するナイフを有
するカッターロッドと、成形機側の主駆動源による駆動
動作に同期してカッターロッドを往復動させる駆動部と
を備えた圧造成形機において、カッターロッドに、主駆
動源に基づく駆動に優先してカッターロッドを高速で往
動させ、素材の切断を行う高速切断用の副駆動源を設け
たから、成形機の試打ち調整などのため、主駆動源によ
り成形機側を低速で駆動する時であっても、副駆動源に
よりクイル部への棒状素材の供給が完了したタイミング
にてカッターロッドを高速で往動させてナイフをクイル
部前面の往動開始位置から棒状素材の切断完了位置まで
高速移動させることができる。これにより、主駆動源に
よる成形機側の駆動速度に関係なく、ナイフで素材を高
速剪断により切断して切断ブランクを形成することがで
き、その結果、常に切断ブランクの切口面の直角度が得
られると共に、ダレやバリなどの発生がなく、その上破
壊面が粗くない良好な切断ブランクを得ることができ
る。したがって、この切断ブランクを用いて高精度の製
品を圧造成形したり、或いは試打ち調整を正確に行うこ
とが可能となる。
【0036】その上、ナイフが往動開始位置に位置する
とき、カッターロッドの後端面と副駆動源の駆動部材と
の間に隙間を設けるように構成したから、副駆動源によ
り駆動部材を揺動させてカッターロッドを往動させると
き、上記隙間を利用して駆動部材をカッターロッドに衝
撃を加えるハンマーとして作用させることができ、これ
により、殴打作用と高速切断との相乗効果により一層切
れ味のよい剪断による正確美麗な切断ブランクが得られ
る。
【0037】また、副駆動源として、サーボモータによ
るカム駆動機構を用い、主駆動源の駆動速度の変化に対
応してクイル部への素材の供給完了を検出するセンサー
からの検出信号により、サーボモータを駆動制御するよ
うにすれば、簡単な構成でタイミングよくカッターロッ
ドを作動させることができるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧造成形機の概略平面図であ
る。
【図2】 同要部の正面図である。
【図3】 同副駆動源によるカッターロッドの動作説明
図である。
【図4】 主駆動源側のカム板駆動体によるカッターロ
ッドの動作説明図でである。
【図5】 主駆動源側の駆動部をカム付き駆動軸とした
別の実施の形態を示す一部省略正面図である。
【図6】 同副駆動源によるカッターロッドの動作説明
図である。
【図7】 同主駆動源側のカム駆動機構によるカッター
ロッドの動作説明図である。
【図8】 カッターロッドが往復揺動するタイプのもの
に適用した別の実施の形態を示す一部省略正面図であ
る。
【図9】 同副駆動源によるカッターロッドの動作説明
図である。
【図10】 同主駆動源側のカム駆動機構によるカッタ
ーロッドの動作説明図である。
【符号の説明】
1 機体 3 ダイ 6 主駆動モータ(主駆動源) 12 ナイフ 13 カッターロッド 14 駆動部 19 素材移送用チャック 20 副駆動源 22 揺動体(駆動部材) 23 サーボモータ 31 揺動体(駆動部材) 35 サーボモータ 36 副駆動源 44 サーボモータ 45 副駆動源 a 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体側方から棒状素材を供給するクイル
    部と、素材の供給方向に対して直交方向に往復動し、素
    材を切断するナイフを有するカッターロッドと、成形機
    側の主駆動源による駆動動作に同期してカッターロッド
    を往復動させる駆動部とを備えた圧造成形機において、
    カッターロッドに、主駆動源に基づく駆動に優先してカ
    ッターロッドを高速で往動させ、素材の切断を行う高速
    切断用の副駆動源を設けたことを特徴とする圧造成形
    機。
  2. 【請求項2】 機体側方から棒状素材を供給するクイル
    部と、素材の供給方向に対して直交方向に往復動し、素
    材を切断するナイフを備えたカッターロッドと、成形機
    側の主駆動源に連動し、かつ主駆動源の駆動速度に同期
    してカッターロッドを往復動させる駆動部とを備えた圧
    造成形機において、カッターロッドの駆動部に、主駆動
    源に基づく駆動に優先してカッターロッドを高速で往動
    させ、素材の切断を行う高速切断用の副駆動源を併設
    し、副駆動源によりクイル部への素材の供給が完了した
    タイミングにてカッターロッドを高速で往動させてナイ
    フをクイル部前面の往動開始位置から素材の切断完了位
    置まで移動させ、切断完了後は、副駆動源に代えて、主
    駆動源によりカッターロッドを低速で往復動させて、ナ
    イフを素材移送用チャック又はダイの中心上の往動終了
    位置まで移動させると共に、この位置にてナイフから切
    断ブランクを素材移送用チャック又はダイに挿入させた
    後ナイフを往動開始位置まで戻すように構成したことを
    特徴とする圧造成形機。
  3. 【請求項3】 副駆動源は、揺動又は進退動によりカッ
    ターロッドを往動させる駆動部材を備え、ナイフが往動
    開始位置に位置するとき、駆動部材とカッターロッドと
    の間に隙間を設けるように構成して、副駆動源により駆
    動部材を揺動又は進退動させてカッターロッドを往動さ
    せるとき、駆動部材をカッターロッドに衝撃を加えるハ
    ンマーとして作用させることを特徴とする請求項2に記
    載の圧造成形機。
  4. 【請求項4】 副駆動源は、サーボモータによるカム駆
    動機構を備え、主駆動源の駆動速度の変化に応じたクイ
    ル部への棒状素材の供給完了を検出するセンサーからの
    検出信号により、カッターロッドを往動させるようにサ
    ーボモータが駆動制御されることを特徴とする請求項2
    に記載の圧造成形機。
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