JP2003219744A - ペット排泄物処理剤およびその製造方法 - Google Patents

ペット排泄物処理剤およびその製造方法

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JP2003219744A JP2002023843A JP2002023843A JP2003219744A JP 2003219744 A JP2003219744 A JP 2003219744A JP 2002023843 A JP2002023843 A JP 2002023843A JP 2002023843 A JP2002023843 A JP 2002023843A JP 2003219744 A JP2003219744 A JP 2003219744A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネコやイヌなどのペットの尿を吸収して固化
させる能力に優れ、また消臭効果があり、軽量でかつ焼
却可能であるとともに、容易に製造可能なペット排泄物
処理剤およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibis
cus cannabinus Linn. /Hibiscus Sabdariffa Linn. )
の粉末を含有する造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆し
てなるペット排泄物処理剤およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペット排泄物処理
剤およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、ネコや
イヌなどのペットの尿を吸収して固化させる能力に優
れ、また消臭効果があり、軽量でかつ焼却可能であると
ともに、容易に製造可能なペット排泄物処理剤およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ネコやイヌなどのペットの尿
を処理するために、砂や新聞紙などの紙類が使われてい
たが、近年ではこの処理を簡便かつ衛生的に行うため
に、いわゆるトイレ砂と呼ばれるようなペット排泄物処
理剤が種々提案されてきた。これらの例としては、ベン
トナイトおよびパーライトからなるペット用トイレ砂
(特開平4−287626号公報)や、ゼオライト粒の
表面にベントナイトを被覆した動物用排泄物処理砂(特
開平6−14669号公報)、モンモリロナイトおよび
活性白土を含んでなる組成物成型物からなる小動物用ト
イレ砂(特開平9−65789号公報)などが知られて
いる。しかし、このような鉱物質系成分を主成分とする
ペット排泄物処理剤は、廃棄にあたって焼却処理ができ
ないという欠点を有していた。
【0003】一方、焼却が可能なものとして、例えば、
茶殻に他原料を混合して成形した猫砂(特開平6−70
51号公報)、水不溶性の高吸水性樹脂粉末と木粉の混
合物を粒状に成形した排泄物処理剤(特開平5−211
825号公報)、有機物と高吸水性樹脂を混合した主剤
に重炭酸カルシウムを添加してなる混合物を造粒したペ
ット用トイレ砂(特開平7−203793号)、ヤシガ
ラ活性炭を含むチップの表面にポリマーおよび鉱物微粉
末を被覆したペット用トイレ砂(特開平7−32278
6号)、粉粒状炭化材料と団塊生成剤を添加して造粒し
たペット用トイレ砂(特開平8−47352号)などが
知られている。しかし、これらは本来ペット排泄物処理
剤に要求される、尿を吸収して固化させるという性能が
十分でなかった。
【0004】また、上記のペット排泄物処理剤の多く
は、尿の吸収成分となる粉体を粒核として、他の粉体成
分を混合し、粒核の表面に粉体を被覆してなるものであ
ったが、その製造方法としては、一般的には、水の噴霧
と粉体の混合及び乾燥を交互に、あるいは連続的に行う
必要があるため、操作が煩雑であったり、専用の装置が
必要であるという、製造上の問題も有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、ペットの尿を吸収して固化させる能力に優れ、消臭
効果があり、軽量でかつ焼却可能であるとともに、製造
も容易なペット排泄物処理剤およびその製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ペット排
泄物処理剤に関し鋭意研究した結果、表面に水膨潤性物
質を被覆したアオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibiscu
s cannabinus Linn. /Hibiscus Sabdariffa Linn. )の
粉末(以下、「ケナフ粉末」とする)を含有する造粒物
が、ペットの尿を効率よく吸収、固化することができ、
さらに消臭効果があるとともに焼却可能で処理が容易で
あることを見出した。また、このように、ケナフ粉末を
含有する粉体を湿式で造粒して造粒物とすれば、煩雑な
操作及び専用の被覆装置を用いることなく、該造粒物の
表面に容易に水膨潤性物質を被覆することができ、さら
に、乾燥時に微粉の発生が極めて少ないとの知見を得
て、本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、ケナフ粉末を含有する
造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆してなるペット排泄
物処理剤を提供するものである。
【0008】また本発明は、ケナフ粉末を含有する粉体
を湿式で造粒して造粒物とし、該造粒物の表面を水膨潤
性物質で被覆することを特徴とするペット排泄物処理剤
の製造方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のペット排泄物処理剤は、
ケナフの粉末を含有する造粒物の表面を水膨潤性物質で
被覆したものである。
【0010】本発明で使用されるケナフ粉末の原料とな
るケナフ( Hibiscus cannabinus Linn. / Hibiscus Sa
bdariffa Linn. )は、アオイ科フヨウ属の1年生、双
子葉植物であり、熱帯から亜熱帯で栽培される南方型と
温帯で栽培される北方型があるが、本発明では、これら
のいずれのケナフをも使用することができる。
【0011】ケナフ粉末は、上記したケナフの茎を皮ご
とまたは皮を除いた芯の部分を通常用いられる木材裁断
機等で機械的に裁断、破砕、粉砕することにより得られ
るが、粉末化する方法は特に限定されない。
【0012】本発明に用いられるケナフ粉末の粒径は、
目開きが150μmの篩を10%以上、好ましくは30
%以上通過する程度の粒度のものを使用することが好ま
しい。また、本発明のペット排泄物処理剤におけるケナ
フ粉末の配合割合は、本発明のペット排泄物処理剤10
0重量部(以下、単に「部」で示す)に対して通常10
部〜90部であり、好ましくは15部〜70部である。
また、ケナフ粉末の嵩比重は、0.02〜0.15であ
ることが好ましい。
【0013】また、このケナフ粉末に、ケナフ粉末以外
の粉体成分、例えば造粒性向上剤を含有させて、造粒用
粉体としても良い。造粒性向上剤は、ケナフ粉末を造粒
するのに補助的に加える物質であり、該造粒性向上剤の
種類は特に限定されないが、例えば、クレー、珪藻土、
炭酸カルシウム等の鉱物質類、ホワイトカーボン等が挙
げられる。また、造粒性向上剤には、後述する水膨潤性
物質を適当量使用することもできる。これらの造粒性向
上剤を用いる場合は、ケナフ粉末を造粒するのに必要な
最少量を実験により求め、適宜当該増粒性向上剤を配合
するのが望ましい。
【0014】一方、本発明において用いられる水膨潤性
物質は、水と接触すると吸水・膨潤する性質を持つ物質
であり、この水膨潤性物質は、例えば、自重の1〜10
00倍の水を吸収することができるような物質で、その
例としては、鉱物質類、天然物由来あるいは合成の高分
子類が挙げられる。
【0015】水膨潤性物質のうち、天然物由来あるいは
合成の高分子類としては、例えばポリアクリル酸塩、デ
ンプングラフト共重合体(デンプンポリアクリルアマイ
ドグラフト共重合体、デンプンポリアクリル酸グラフト
共重合体、デンプンポリ酢酸ビニルグラフト共重合体、
デンプンポリアクリルニトリルグラフト共重合体な
ど)、セルロース、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミド、ゼラチン、キサンタンガム、デキストリ
ン、アルファー化デンプン、アルギン酸、アルギン酸
塩、キチン、キトサンなどが挙げられる。また、鉱物質
類の例としては、例えば、ベントナイト、バーミキュラ
イト、ゼオライト、セピオライト、アタパルジャイトな
どが挙げられる。
【0016】本発明では、上記した水膨潤性物質のう
ち、安価であることや、ペットが誤って食べた場合に問
題がないこと等の理由でベントナイトを使用することが
好ましい。ベントナイトは粘土を構成する代表的な鉱物
の一群であり、モンモリロン石群鉱物およびこれを主成
分とする鉱物群を意味し、その構造は三層構造をとるフ
ィロケイ酸塩鉱物からなり、交換性陽イオンとしてナト
リウム、カルシウム、マグネシウム等を層間に有するも
のである。そしてベントナイトは、一般にナトリウム型
ベントナイトの膨潤性が高く、カルシウム型ベントナイ
トはそれよりも低いので、本発明において、ベントナイ
トを使用する場合は、ナトリウム型ベントナイトを単独
で、あるいはナトリウム型ベントナイトにカルシウム型
ベントナイトを適宜混合して使用することことが望まし
い。
【0017】これらの水膨潤性物質は、粒径が0.1μ
m〜1mmの粉末状であることが好ましく、さらに、粒
径が1μm〜500μmであることが好ましい。また、
水膨潤性物質の配合割合は、本発明のペット排泄物処理
剤100部に対して通常10部〜90部であり、20部
〜80部であることが好ましい。
【0018】本発明のペット排泄物処理剤は、前記した
ケナフ粉末を含有する粉体を湿式で造粒し、その表面を
水膨潤性物質で被覆後、乾燥することにより製造され
る。
【0019】具体的に、ケナフ粉末を含有する粉体を湿
式造粒する方法としては、例えば以下のような方法によ
り行うことができる。すなわち、まず、ケナフ粉末に、
必要に応じて前述の造粒性向上剤や他の任意成分を添加
後、混合し、造粒用粉体を調製する。次いで、この造粒
用粉体に水を加えて混練し、これを孔の開いたプレート
より押し出すことにより造粒物を得ることができる。ま
た、別の方法としては、造粒用粉体を、水を噴霧しなが
ら攪拌する方法や、造粒用粉体を傾斜させた回転円盤プ
レート上で転がしながら水を噴霧する方法等によっても
造粒物を得ることができる。
【0020】上記の造粒を行うにあたっては、造粒物中
の水分の割合を、造粒用粉体に対して50〜300%と
することが好ましく、80〜200%とすることがより
好ましい。造粒用粉体に対する水分の割合をこの範囲と
することで、造粒物は多量の水分を含むこととなり、造
粒物の表面に容易に水膨潤性物質を被覆することができ
るので好ましい。
【0021】造粒後の造粒物の形状は、特に制限はない
が、円柱、球、丸みを帯びた不定形状であることが好ま
しい。また、造粒物の粒径についても、特に制限はない
が、1〜6mmが好ましく、2〜5mmがより好まし
い。
【0022】一方、得られた造粒物の表面を水膨潤性物
質で被覆する方法は、特に限定されるものではないが、
例えば、回転するドラムの中に造粒物と水膨潤性物質を
入れて転がしながら混合する方法等を使用することがで
きる。
【0023】以上のような操作で得られた水膨潤性物質
を被覆した造粒物は、流動乾燥等の一般的な方法で乾燥
することにより、目的物であるペット排泄物処理剤とす
ることができる。
【0024】なお、本発明のペット排泄物処理剤の調製
にあたっては、上記の成分の他に、必要に応じて着色
剤、抗菌剤、消臭脱臭剤、増量剤などの任意成分を、造
粒用粉体あるいは水膨潤性物質に適宜配合することがで
きる。
【0025】このうち、着色剤としては、例えば、β−
カロチン、アナトー、クチナシ色素、マリーゴールド色
素、パプリカ色素、アカダイコン色素、紅麹色素などの
天然色素、アマランス、エリスロシン、ニューコクシ
ン、ローズベンガル、アシッドレッド、タートラジン、
サンセットイエローFCF、ファストグリーンFCF、
ブリリアントブルーFCF、インジゴカルミン、アルミ
ニウムレーキなどの合成色素、銅クロロフィル、銅クロ
ロフィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウムな
どの無機顔料などが挙げられる。これらは1種を単独
で、または2種以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0026】また、抗菌剤としては、例えば、安息香酸
及びその塩類、ソルビン酸及びその塩類、サリチル酸及
びその塩類、デヒドロ酢酸及びその塩類、石炭酸、パラ
オキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、
ビチオノール、ヘキサクロロフェン、硼酸、レゾルシ
ン、塩化ベンザルコニウム、ジデシルジメチルアンモニ
ウムクロライド、銀、銅、カテキンなどのポリフェノー
ル類などがあげられる。更に消臭脱臭剤としては、活性
炭、シクロデキストリン、酸化チタン、針葉樹あるいは
茶などの植物から抽出される天然物などが挙げられる。
これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて
使用することができる。
【0027】増量剤としては、例えば、木粉、おから、
パルプ、及びフライアッシュ、パーライト、シラスバル
ーン、マイクロスフェアー等の無機あるいは有機の中空
体などが挙げられる。これらは1種を単独で、または2
種以上を組み合わせて使用することができる。
【0028】かくして得られる本発明のペット排泄物処
理剤は、家庭等で一般的に広く用いられる方法で使用す
ることができる。すなわち、箱などのペット用トイレに
敷き詰めて使用され、そして、使用後は焼却、土壌への
埋設したり、トイレに流す等の手段により、簡単に処理
及び廃棄することができる。
【0029】また、本発明のペット排泄物処理剤の嵩比
重は、一般に0.2〜0.8が好ましく0.3〜0.6
がより好ましい。嵩比重がこのような範囲にある本発明
のペット排泄物処理剤は、十分な排泄物吸収能力があり
ながら軽量であるので、運搬等が容易である。
【0030】
【作用】本発明で使用するケナフ粉末は、従来の木粉等
の植物質粉末と比べて吸水性が極めて高いものであり、
湿式で造粒する際に、多量の水を吸水する。よって、こ
のケナフ粉末を含有する造粒物は、多量の水を含有した
状態であり、水膨潤性物質と混合したときに、造粒物表
面から水分が順次水膨潤性物質に移行し、水膨潤性物質
を湿潤状態とする。そのため、特に水の噴霧等を行うこ
となく、単純に混合するだけで、造粒物の表面を多量の
水膨潤性物質で被覆することが可能になるのである。
【0031】そして、この水膨潤性物質で被覆された造
粒物を乾燥することにより、付着した水が蒸発するとと
もに造粒物表面と水膨潤性物質がしっかり結合するの
で、動物の屎尿を安定に吸着することができ、しかも体
積当たりの大部分が燃焼しやすいケナフ粉末であるの
で、焼却処理が可能となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例および試験例を示して
具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら制約さ
れるものではない。なお、以下の実施例において、
「部」は重量部を表す。
【0033】実 施 例 1 アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibiscus cannabinus
Linn. / Hibiscus Sabdariffa Linn.:以下実施例2〜
5について同じ )の粉末(目開きが150μmの篩を
90%通過する粒度)65部とアルファー化デンプン
(アミコールH:日澱化学(株)製)12部の混合粉体
を、傾斜させた回転円盤プレート(パン型造粒機:
(株)東武製作所製)上で転がしながら水を150部
(混合粉体に対しては195%)噴霧して、粒径が2〜
4mmの造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラ
ム(コンクリートミキサー:堀鉄工所製、下同)に入
れ、転がしながら水膨潤性物質であるデンプン−アクリ
ル酸ナトリウムグラフト共重合体架橋物(サンフレッシ
ュST−100MPS:三洋化成工業(株)製)23部
を加えて混合し、造粒物の表面に水膨潤性物質を被覆し
た。その後、80℃の温風で流動乾燥して、ペット排泄
物処理剤(本発明品1)を得た。
【0034】実 施 例 2 ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を90%通過す
る粒度)44部とナトリウム型ベントナイト(クニゲル
VI:クニミネ工業(株)製)15部の混合粉体を攪拌
造粒機(バーチカルグラニュレーター:パウレック製)
のチャンバーに入れ、混合粉体を高速で攪拌しながら水
を90部(混合粉体に対しては153%)噴霧して、粒
径が1〜3mmの造粒物を得た。得られた造粒物を回転
するドラムに入れ、転がしながらデンプン−アクリル酸
ナトリウムグラフト共重合体架橋物(サンフレッシュS
T−100MPS:三洋化成工業(株)製)12部とナ
トリウム型ベントナイト29部(クニゲルVI:クニミ
ネ工業(株)製)より成る水膨潤性物質混合粉体を加え
て3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆し
た。その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物
処理剤(本発明品2)を得た。
【0035】実 施 例 3 ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を50%通過す
る粒度)23部、ナトリウム型ベントナイト(朝日1
号:啓和炉材製)7部およびアタパルジャイト(アタゲ
ル50:ネオライト興産製)3部の混合粉体に水40部
(混合粉体に対しては121%)を加えて混練し、2m
mの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得た。
得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながら
カルシウム型ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業
(株)製)17部とナトリウム型ベントナイト(朝日1
号:啓和炉材製)50部より成る水膨潤性物質混合粉体
を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に
被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット
排泄物処理剤(本発明品3)を得た。
【0036】実 施 例 4 ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を50%通過す
る粒度)30部とナトリウム型ベントナイト(クニゲル
VI:クニミネ工業(株)製)10部の混合粉体に水5
0部(混合粉体に対しては125%)を加えて混練し、
3mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得
た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしな
がら水膨潤性物質であるナトリウム型ベントナイト(ク
ニゲルVI:クニミネ工業(株)製)60部を加えて3
分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。
その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理
剤(本発明品4)を得た。
【0037】実 施 例 5 ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を50%通過す
る粒度)20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲル
VI:クニミネ工業(株)製)7部およびカルシウム型
ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6
部の混合粉体に水40部(混合粉体に対しては121
%)を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより
押し出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するド
ラムに入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウ
ム型ベントナイト67部(クニゲルVI:クニミネ工業
(株)製)を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒
物の表面に被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥
し、ペット排泄物処理剤(本発明品5)を得た。
【0038】比 較 例 1 木粉20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルV
I:クニミネ工業(株)製)7部およびカルシウム型ベ
ントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6部
の混合粉体に水40部(混合粉体に対しては121%)
を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し
出して造粒物を得ようとしたが、水分過多の状態となり
造粒することができなかった。
【0039】比 較 例 2 木粉20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルV
I:クニミネ工業(株))7部およびカルシウム型ベン
トナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6部の
混合粉体に水13部(混合粉体に対しては39%)を加
えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出し
て造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入
れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型ベン
トナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)67
部を加えて3分間混合し、造粒物の表面に被覆しようと
したが、全量を被覆することはできず、半量以上は粉体
として残った。該粉体の部分を取り除いた後、80℃の
温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(比較品2)を
得た。
【0040】比 較 例 3 木粉35部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルV
I:クニミネ工業(株))12部およびカルシウム型ベ
ントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)12
部の混合粉体に水23部(混合粉体に対しては39%)
を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し
出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラム
に入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型
ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)
41部を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の
表面に被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥し、
ペット排泄物処理剤(比較品3)を得た。
【0041】比 較 例 4 木粉20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルV
I:クニミネ工業(株)製)7部およびカルシウム型ベ
ントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6部
の混合粉体に水13部(混合粉体に対しては39%)を
加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出
して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに
入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型ベ
ントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)4
7部を加えて3分間混合し、造粒物の表面に被覆した。
その後、さらに水27部を噴霧しながらナトリウム型ベ
ントナイト20部を徐々に加える操作を30分行って混
合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。最後に
この造粒物を80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物
処理剤(比較品4)を得た。
【0042】試 験 例 1 上記の製法で調製された本発明品1〜5及び比較品2〜
4のペット排泄物処理剤について、以下に示す方法によ
り、「嵩比重試験」、「吸水固化性試験」、「消臭性試
験」および「燃焼性試験」の各項目について比較・評価
した。この結果を表1に示す。
【0043】( 嵩比重試験 )1L容のメスシリンダー
に試料を1L入れて試料の重量を測定して、試料の体積
で除して嵩比重を求めた。
【0044】( 吸水固化性試験 )1L容のビーカー
に、試料を高さ5cmになるように入れ、ホールピペッ
トを用いて2cm上から1%塩化ナトリウム水溶液10
mLを滴下した。1時間後にアルミ製のバットをビーカ
ーに載せ、倒立して試料をアルミ製のバット上に移し、
固化状態を肉眼観察し、以下の評価基準にて評価した。
【0045】( 評価基準 ) 評 価 内 容 ○ : 固化した部分が崩れていない △ : 固化した部分が一部崩れる × : 固化部分が認められない
【0046】( 消臭性試験 )300mL容の共栓付フ
ラスコに試料20gを入れ、10%アンモニア水溶液
0.1mLを滴下した。10分後に官能試験によりアン
モニア臭を調べ、以下の評価基準にて評価した。
【0047】( 評価基準 ) 評 価 内 容 1 : ほとんど臭わない 2 : やや臭う 3 : 臭う
【0048】( 燃焼性試験 )試料1gを磁性皿に少量
の紙片とともに入れ、ライターで着火し、燃焼性を肉眼
観察し、以下の評価基準にて評価した。
【0049】( 評価基準 ) 評 価 内 容 ○ : 燃焼し炭化する × : 燃焼しない
【0050】( 結 果 )
【表1】
【0051】表1の結果に示されるように、本発明品1
〜5のペット排泄物処理剤は軽量であり、吸水固化性、
消臭性、燃焼性も問題なく、またその調製も容易なもの
であった。
【0052】一方、比較品2及び3の処理剤は軽量であ
り、消臭性、燃焼性は問題ないものの、吸水固化性が劣
るものであった。また、比較品4の処理剤は、吸水固化
性、消臭性、燃焼性は問題ないものの、若干嵩比重が大
きいことから、ペット排泄物処理剤として好ましいもの
ではなかった。さらに、その調製時の水膨潤性物質の被
覆についても、本発明品1〜5の10倍以上の長い時間
が必要であり、かつ、被覆させるという操作自体も非常
に煩雑であるという製造上の問題もあった。
【0053】
【発明の効果】本発明のペット排泄物処理剤は、水膨潤
性物質の被覆が容易であり、乾燥時に微粉の発生が極め
て少なく、製造も容易なものである。また、吸水性が高
く尿を吸収し、固化させる能力に優れることから、後処
理が容易であり必要以上の排泄物処理剤を除去する必要
がない経済的なものである。
【0054】さらに、本発明のペット排泄物処理剤は、
消臭性に優れ焼却が可能であるため、衛生的かつ廃棄の
簡便性も高く、また、軽量であるため運搬も容易で利便
性の高いものである。 以 上

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibis
    cus cannabinus Linn. / Hibiscus Sabdariffa Linn.
    )の粉末を含有する造粒物の表面を水膨潤性物質で被
    覆してなるペット排泄物処理剤。
  2. 【請求項2】 造粒が湿式で行われる請求項第1項記載
    のペット排泄物処理剤。
  3. 【請求項3】 造粒物中の水分の割合が、造粒用粉体に
    対して50〜300%である請求項第2項記載のペット
    排泄物処理剤。
  4. 【請求項4】 造粒物の粒径が1〜6mmである請求項
    第1項ないし第3項のいずれかの項記載のペット排泄物
    処理剤。
  5. 【請求項5】 嵩比重が0.2〜0.8である請求項第
    1項ないし第4項のいずれかの項記載のペット排泄物処
    理剤。
  6. 【請求項6】 水膨潤性物質がベントナイトである請求
    項第1項ないし第5項のいずれかの項記載のペット排泄
    物処理剤。
  7. 【請求項7】 ケナフの粉末の配合割合が、ペット排泄
    物処理剤100重量部に対し10〜90重量部である請
    求項第1項ないし第6項のいずれかの項記載のペット排
    泄物処理剤。
  8. 【請求項8】 アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibis
    cus cannabinus Linn. / Hibiscus Sabdariffa Linn.
    )の粉末を含有する粉体を湿式で造粒して造粒物と
    し、該造粒物の表面に水膨潤性物質を被覆することを特
    徴とするペット排泄物処理剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 水膨潤性物質がベントナイトである請求
    項第8項記載のペット排泄物処理剤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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