JP2003217594A - イオン電池用電極及びその製造方法 - Google Patents
イオン電池用電極及びその製造方法Info
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Abstract
製造方法を提供すること。 【解決手段】 充放電によりアルカリ金属イオンを出し
入れ可能な電極活物質粒子と、該電極活物質粒子を被覆
するバインダーと、高分子電解質とを含むイオン電池用
電極において、前記バインダー内に、前記電極活物質粒
子表面に接触すると共に、この電極活物質粒子とバイン
ダー外周の高分子電解質とを連絡するよう高分子電解質
を保持した。
Description
カリ金属塩と高分子からなる高分子電解質を用いるリチ
ウムイオン電池等のイオン電池用電極と、その製造方法
に関する。
て、高エネルギー密度、高出力密度が達成できるリチウ
ムイオン二次電池が開発されてきた。リチウムイオン二
次電池の基本構成は、アルミニウム集電体にコバルト酸
リチウムなどの正極活物質とアセチレンブラックなどの
導電助剤を、ポリフッ化ビニリデン(以下PVDFと記述す
る)等のバインダーを用いて塗布した正極と、銅集電体
にカーボン微粒子を、バインダーを用いて塗布した負極
と、正極と負極の間に配置されたオレフィン系の多孔質
膜セパレーターから構成され、これにLiPF6等を含む非
水電解液を満たしたものとなっている。
電解液の代わりに高分子電解質を用いたものが開発され
ている。この電解質の高分子化により、電池の形状自由
度の向上やコンパクト化が期待できる。現在、高分子中
に電解液を含浸させたゲル電解質の検討が行われ、商品
化された。ゲル電解質については、例えばJ.Y.Songらが
総説を発表している[J.PowerSources,77(1999)183.参
照]。ゲル電解質電池については、特開平9-274933号報
や特開平11-307082号報に開示されているように、電極
を電極活物質と高分子電解質を含む複合電極とすること
により電池の充放電特性を向上させる技術が開示されて
いる。
集電体の両側に正負極層を備えているような、よりコン
パクトなバイポーラ型の積層構造の組み電池を構成する
ためには、ゲル電解質を用いた電池を積層したのでは、
単セル間の液絡の問題がある。そこで、電解質相にゲル
電解質を用いずに事実上溶媒を含まない固体型高分子電
解質相を用いた電池(全固体高分子電池)が望ましい。
は、電極を電極活物質と高分子電解質を含む複合電極
(例えばサイクル耐久性がよいカーボン材料からなる負
極活物質と高分子電解質とからなる複合電極)として
も、充放電特性が劣ることがわかった。
優れたイオン電池用電極とその製造方法を提供すること
を目的とする。
に鋭意検討した結果、本発明では、充放電によりアルカ
リ金属イオンを出し入れ可能な電極活物質粒子と、該電
極活物質粒子を被覆するバインダーと、高分子電解質と
を含むイオン電池用電極において、バインダー内に、電
極活物質粒子表面に接触すると共に、この電極活物質粒
子とバインダー外周の高分子電解質とを連絡するよう高
分子電解質を保持した。
物質を含むスラリーを集電体に塗布後、加熱乾燥して作
製した電極の活物質層に、アルカリ金属塩とポリアルキ
レンオキシド系高分子を含む溶液を塗布して作製するイ
オン電池用電極の製造方法において、前記アルカリ金属
塩とポリアルキレンオキシド系高分子を含む溶液の溶媒
を、前記バインダーを膨潤させ得る溶媒とし、前記活物
質層のバインダーを膨潤後、この溶媒を除去することと
した。
電解質を保持することで、電極活物質粒子と高分子電解
質の間にイオンを通すことが可能となり、反応性に優れ
る全固体高分子電池用カーボン負極を構成でき、それを
用いて全固体高分子電池を製造できる。
除去することで、バインダー内に高分子電解質を保持す
ることが可能となり、反応性に優れる全固体高分子電池
用カーボン負極の製造方法を提供できる。
いて説明する。図1は、本発明のイオン電池用電極の電
極活物質微粒子1単体を表す断面モデル図である。1は
充放電によりアルカリ金属イオンを出し入れ可能な電極
活物質微粒子、2は電極活物質粒子1を被覆するバイン
ダー、3は高分子電解質である。バインダー2内には、
電極活物質微粒子1表面に接触すると共に、この電極活
物質微粒子1とバインダー2外周の高分子電解質3とを
ネットワーク状に連絡する高分子電解質3を保持してい
る。
体を含む電極を表す断面モデル図である。この電極で
は、電極活物質微粒子1が隣の電極活物質微粒子1と直
接接触している部分と、それぞれの電極活物質微粒子1
の表面に部分的に接触する高分子電解質3と、それ以外
の電極活物質微粒子1の表面部分を被覆するバインダー
2から構成されている。
離などにより発達した高分子電解質のネットワークが発
達しており、イオンを高分子電解質3と電極活物質微粒
子1との間をイオンが通過可能としている。また、この
電極内には電子伝導性を保つための導電助剤としてアセ
チレンブラック等を含ませても良い。
きる電極活物質微粒子1としてカーボンを用いることに
より、充放電特性に優れた全固体高分子電池用カーボン
負極を構成できる。反応性の観点から、充放電特性を向
上するためには、このカーボン負極のカーボン活物質微
粒子の平均粒径を10ミクロン以下の黒鉛とすることが
望ましく、更に5ミクロン以下の黒鉛とすることが特に
望ましい。
フルオロカーボン系バインダーを好ましく用いることが
でき、ポリフッ化ビニリデン系バインダーは特に望まし
い。
は、アルカリ金属の塩を含むポリアルキレンオキシド系
高分子を用いることができ、ポリアルキレンオキシド系
高分子が架橋構造のポリアルキレンオキシド系高分子が
特に望ましい。
は、例えばポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピ
レンオキシド(PPO)及びそれらの共重合体系高分子で
あって、分子内に架橋性の炭素−炭素の二重結合を持っ
た原料高分子を用いてラジカル重合法で合成した高分子
が利用できるがこれに限られるものではない。
は、LiBF4,LiPF6,LiN(SO2CF3)2,LiN(SO2C2F5)2などのリ
チウム塩を良く溶解できる上、架橋構造とすることで機
械的特性もよいため、これを用いて高分子電解質膜を作
製でき、また、全固体高分子電池の正極及び負極のイオ
ン伝導相としても用いることができる。
考察)ここで、有機溶媒系のリチウムイオン電池用の電
極におけるPVDFバインダー存在形態の詳細な観察結果を
参考にしてなされた考察を記述する。
4を用いて正極を作製し、リチウム金属を負極に用い
て、(LiMn2O4/高分子電解質膜/Li金属)の構成を有す
る電池を作製すると実際比較的良好な充放電特性(反応
性)を示す。これに対して、負極活物質にカーボンを用
いて(LiMn2O4/高分子電解質膜/カーボン)の構成を有
する電池を作製すると、上記リチウム金属を負極とする
電池よりも反応性がかなり劣る。
で、まだとても解明されたとは言い難く、更に電解質が
溶液でなく高分子なので事情は複雑である。これらの理
由から、ここでのカーボン負極の反応性がよくない原因
はまだ解明しきれていないが、高分子電解質とカーボン
表面のミクロレベルの密着性が問題であり、溶液中のカ
ーボンのようにカーボンのイオン出入りのための反応サ
イトが有効に活用されないためと考えられる。
に伴い、多かれ少なかれ膨張収縮を起こす。その際、高
分子電解質がカーボン表面によく接着していて、高分子
電解質が圧縮されても引っ張られても剥がれなければ問
題ないが、剥がれてしまうとその剥がれた部分で電極反
応ができなくなると考えられる。カーボンと高分子電解
質の接着性が良好でないのは、カーボン表面が本質的に
疎水性であり、高分子電解質の高分子のポリオキシエチ
レンは両親媒性であるためであると考えられる。すなわ
ち、ポリオキシエチレンは疎水性物質のカーボンともあ
る程度親和性があるためカーボン表面に近づき得るが、
接着するほど十分に安定な状態には至らないと考えられ
るからである。
池においてカーボン負極を利用するには、膨張収縮した
としても如何にしてカーボン表面に高分子電解質をミク
ロレベルで十分に密着させつづけるかが、電極の反応性
においても、また電極の安定性においてもさけて通れな
い本質的課題であると考えられる。
のようなものである。PVDFバインダーは、活物質微粒子
の一部に接着しているという一般の理解に反し、実際に
はバインダーが活物質微粒子全面を被覆している。この
ことは、次の分析結果から結論付けられた。
ブラック、PVDF)、負極(ハードカーボン、PVDF)のX
PSスペクトルはどちらも同じで、PVDFのXPSスペク
トルであり活物質の影響はみられなかった。XPSの測
定深さは数十Åであるため電極の表面に活物質は直に現
れていない。ここで、XPSとは、X線光電子分光分析
を示す。真空中で固体表面にX線を照射するとX線によっ
てエネルギ−を受け取った表面原子から電子が飛び出し
てくる。この電子は、X線などの光の照射によって発生
するため光電子と呼ばれている。この光電子は、元素に
固有のエネルギ−を有するため、このエネルギ−分布を
測定することによって元素の定性分析や定量を行うこと
ができる。表面から深いところで発生した光電子は、表
面に出てくる前にその運動エネルギーを失うため最表面
の分析情報を得られるものである。1000eVの運動エネル
ギーを有する電子の脱出深さは、数nm(数十原子層)程
度である。 (2) 正極及び負極の空隙部にエポキシ樹脂を埋めこん
で硬化させ、電極を断面切りだし研磨して、SEMで活
物質微粒子表面付近を注意深くみると活物質微粒子表面
全体がPVDFで覆われていた。ここで、SEMとは、走査
形電子顕微鏡であり、電子線を試料の表面に走査(スキ
ャン)させて得られた情報で像を形成するものである。
電子ビームを試料に照射することによって主に試料の表
面から出てくる二次電子を検出する。二次電子は試料表
面の凹凸状態によって発生効率が変わるため表面構造を
立体的に観察できるものである。 (3) TEMにより活物資微粒子表面付近を観察する
と、どこもみなアモルファス(PVDF)の層で覆われてい
た。ここで、TEMとは、透過型電子顕微鏡であり、試
料を数100A(数10nm)以下にイオン研磨(イオンシン
ニング)させることで電子線を透過させ、その際に試料
中の原子により散乱・回折された電子を電子線回折パタ
ーン、または透過電子顕微鏡像(TEM像)を得ることに
より、物質の内部構造を観察するものである。
厚さは、少なくとも数十ナノメートル以上あった。図3
は、この状況をカーボン負極内のカーボン微粒子につい
て模式的に示した図である。尚、このようなバインダー
被膜が活物質微粒子表面にあっても非水溶媒電池で反応
できるのは、PVDFが非水電解液を吸って膨潤して、それ
によってイオンが通過できるようになるためと考えられ
る。
に、PVDFはカーボン表面との接着性がよいので、カーボ
ン微粒子の周りにバインダーの薄膜を形成し、カーボン
微粒子の表面を部分的に高分子電解質で覆い、その部分
で反応が起こるようにして、そのバインダー層の内部に
も高分子電解質を組みこむことができれば、カーボン微
粒子表面上の高分子電解質は、カーボン表面と接着性の
よいバインダーの被覆層によりしっかり保持されている
ので、常にカーボン表面とのよい密着性を保ちつづけら
れると考えられる。
微粒子を模式的に示したのが図1に示すモデル図であ
る。この構造において、電極活物質の有効反応面積が、
PVDFが接着している部分で犠牲になるので、電極活物質
の粒径を小さくすることで表面積を増加させれば反応性
を向上できるはずである。
ついて考える。PVDFは、溶媒によっては膨潤する。ま
た、PVDFはN−メチルピロリドンに溶解するが、PVDFを
バインダーとして用い、通常の方法により作製した非水
電解液リチウムイオン電池用の電極をN―メチルピロリ
ドンに浸漬しても簡単に電極の活物質がバラけることは
ない。また、PVDFのN−メチルピロリドン溶液にポリア
ルキレンオキシドを溶かすことができるが、溶媒を除い
ていくと塊ができる(ゲル化するためと考えられる)。
つまり溶媒がなくなると、もともと類似でないPVDFとポ
リアルキレンオキシドは、溶液の状態では混ざりあって
いるが、溶媒を除いていくとある種の相分離を起こすと
考えられる。
溶媒にアルカリ金属塩とポリアルキレンオキシド系高分
子を溶解させて、非水電解液リチウムイオン電池用の電
極に塗布し、活物資質層のバインダーを膨潤させてか
ら、溶媒を除去して作製すればよい。さらに、カーボン
表面と高分子電解質相の接触面積を大きくして反応しや
すくするためには、この用いる溶媒がバインダーを若干
溶かす傾向のあるものが好ましいと考えられる。
察結果及び考察に基づいたイオン電池用電極の製造法に
ついて説明する。バインダーを溶解した溶液と電極活物
質を含むスラリーを集電体に塗布後、加熱乾燥して作製
した電極の活物質層に、アルカリ金属塩とポリアルキレ
ンオキシド系高分子を含む溶液を塗布して活物資質層の
バインダーを膨潤させてから、溶媒を除去して作製する
イオン電池用電極を製造する。
インダーを膨潤させうる溶媒とすることにより製造でき
る。この製造法において、バインダーとしてポリフッ化
ビニリデンあるいはその共重合体を用い、バインダーを
膨潤させ得る溶媒としてN−メチルピロリドン、あるい
はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミドから選ばれるものを用いることが好ましい。
を説明する。高分子電解質としては、文献(J.Electroc
hem.Soc.,145(1998)1521.)の方法に従って合成したポ
リエーテル形のネットワーク高分子原料を用い、リチウ
ム塩としては、LiN(SO2CF3)2(以後これをLiTFSIと略す
る)を用いた。負極のカーボンとしては、平均粒子径3
μmの黒鉛、MCMBの黒鉛化品(平均粒子径20μm)、平
均粒子径6μmのMCMBの炭素化品、平均粒子径8μm
のハードカーボンを用いた。バインダーとしてはポリフ
ッ化ビニリデン(PVDF)を用い、N−メチルピロリドン
に溶解したものを使用した。
リチウム箔を対極とした電池の充放電評価を行った。こ
れに使用した高分子電解質膜の作製は、次のように行っ
た。上記の高分子原料を58重量%、リチウム塩としてLi
TFSIを22重量%、光重合開始剤としてベンジルジメチル
ケタールを高分子原料の0.1重量%加えて、溶媒としてN
MP(N-メチル-2-ピロリドン)を20重量%用いて溶液を
調製し、100μm厚さのPTFE(ポリテトラフルオロエチ
レンの重合体)からなるスペーサーを用いて、ガラス基
板間にこの粘性の高い溶液を満たし、紫外線を20分間
照射して光重合(架橋)した。膜を取り出して、真空容
器に入れて90℃にて12時間高真空下で加熱乾燥して
溶媒を除いた膜を作製した。得られた膜は、弾性に富
み、粘着性が強かった。
オン電池用カーボン負極は次のようにして作製した。カ
ーボン活物質微粉末として平均粒径3μmの黒鉛をPVDF
のNMP溶液に加え、NMPを更に加えて粘度を調整し、撹拌
機で3000rpmにて30分撹拌混合してスラリーを調製し、
これをニッケル箔上にコーターで塗布して熱風乾燥して
作製した。黒鉛とPVDFの重量比は、90:10とした。この
所謂ベース電極の段階で電極単位面積あたりの活物質量
を測定しておく。
NMP溶液を調製し、これに熱重合開始剤としてアゾビス
イソブチロニトリルを高分子原料の0.1重量%溶かし
た。この溶液をアプリケーターで先に作製した電極に一
定量塗布して30分間放置し、真空乾燥機に入れて加熱し
ながら減圧した。100℃にて合計3時間加熱乾燥した。塗
布した高分子原料が架橋して固まっているのを確認した
後、これからφ15mm大きさで電極を打ち抜き、80℃に
て高真空で6時間程度乾燥した。
ゴン雰囲気のグローブボックス内で行った。乾燥した電
極を、上記で示した方法により作製した高分子電解質膜
を挟んでリチウム箔と貼り合わせて、両側からSUSの
ロッドで押し付けて電池を構成し、充放電特性を23℃に
て評価した。充放電評価は、下限電圧5mVで、0.1C
(し込み容量換算)の定電流―定電圧で12時間充電し、0.
1Cにて定電流で3Vまで放電し、そのときの放電電気量
を比較した。
均粒径3μmの黒鉛から、平均粒径6μmの炭素質MCMBに
変えた以外は実施例1と同様にして電極を作製して評価
した。
均粒径3μmの黒鉛から、平均粒径8μmのハードカーボ
ンに変えた以外は実施例1と同様にして電極を作製して
評価した。
い高分子カーボン負極の作製を次のように行った。カー
ボン28重量%、アセチレンブラック3重量%、上記の高
分子原料を17重量%、BETIを8重量%、熱重合開始剤と
してアゾビスイソブチロニトリルを高分子原料の0.1重
量%加え、これに溶媒としてNMPを44重量%加えて十分
に撹拌してスラリーを調製し、ニッケル箔上にコーター
で塗布して、真空乾燥機にて90℃で2時間以上加熱乾燥
して負極を作製した。作製した負極は、残留溶媒を除く
ため、使用前に真空容器に入れて90℃にて12時間高
真空下で加熱乾燥した。実施例1と同様にしてセルを構
成し、電極の評価を行った。
均粒径3μmの黒鉛から、平均粒径6μmの炭素質MCMBに
変えた以外は比較例1と同様にして電極を作製して評価
した。
均粒径3μmの黒鉛から、平均粒径8μmのハードカーボ
ンに変えた以外は比較例1と同様にして電極を作製して
評価した。
均粒径3μmの黒鉛から、平均粒径20μmのMCMBの黒鉛
化品に変えた以外は実施例1と同様にして電極を作製し
て評価した。
の放電容量を、負極のし込みカーボン量当たりで計算し
て表1にまとめた。表1から、本発明の構造のカーボン
負極を用いると、反応性が50〜100%改善されることが
わかる。
高分子電池用カーボン負極を構成でき、それを用いて全
固体高分子電池を製造できる。よって、高い容量のカー
ボン負極を用いた高エネルギー密度の全固体電池を製造
できる。これによりセル間での液絡が発生することがな
い積層電池を構成することが可能となり、多層の積層構
造とすることにより高電圧の電源システムを容易に構成
することができる。
単体を表す断面モデル図である。
極を表す断面モデル図である。
的に示した図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 充放電によりアルカリ金属イオンを出し
入れ可能な電極活物質粒子と、該電極活物質粒子を被覆
するバインダーと、高分子電解質とを含むイオン電池用
電極において、 前記バインダー内に、前記電極活物質粒子表面に接触す
ると共に、この電極活物質粒子とバインダー外周の高分
子電解質とを連絡するよう高分子電解質を保持したこと
を特徴とするイオン電池用電極。 - 【請求項2】 請求項1に記載のイオン電池用電極にお
いて、 前記電極活物質粒子を、充放電によりアルカリ金属イオ
ンを出し入れ可能なカーボンとしたことを特徴とするイ
オン電池用電極。 - 【請求項3】 請求項2に記載のイオン電池用電極にお
いて、 前記カーボンを、平均粒径10μm以下としたことを特
徴とするイオン電池用電極。 - 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか1つに記載の
イオン電池用電極において、 前記バインダーを、フルオロカーボン系バインダーとし
たことを特徴とするイオン電池用電極。 - 【請求項5】 請求項4に記載のイオン電池用電極にお
いて、 前記フルオロカーボン系バインダーを、ポリフッ化ビニ
リデンとしたことを特徴とするイオン電池用電極。 - 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか1つに記載の
イオン電池用電極において、 前記高分子電解質を、アルカリ金属の塩を含むポリアル
キレンオキシド系高分子としたことを特徴とするイオン
電池用電極。 - 【請求項7】 請求項6に記載のイオン電池用電極にお
いて、 前記ポリアルキレンオキシド系高分子を、架橋構造のポ
リアルキレンオキシド系高分子としたことを特徴とする
イオン電池用電極。 - 【請求項8】 バインダーを溶解した溶液と電極活物質
を含むスラリーを集電体に塗布後、加熱乾燥して作製し
た電極の活物質層に、アルカリ金属塩とポリアルキレン
オキシド系高分子を含む溶液を塗布して作製するイオン
電池用電極の製造方法において、 前記アルカリ金属塩とポリアルキレンオキシド系高分子
を含む溶液の溶媒を、前記バインダーを膨潤させ得る溶
媒とし、前記活物質層のバインダーを膨潤後、この溶媒
を除去することを特徴とするイオン電池用電極の製造方
法。 - 【請求項9】 請求項8に記載のイオン電池用電極の製
造方法において、 前記バインダーをポリフッ化ビニリデンあるいはその共
重合体とし、このバインダーを膨潤させ得る溶媒をN−
メチルピロリドン,N,N−ジメチルホルムアミドある
いはN,N−ジメチルアセトアミドから選ばれたものと
したことを特徴とするイオン電池用電極の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002010012A JP2003217594A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | イオン電池用電極及びその製造方法 |
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JP2002010012A JP2003217594A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | イオン電池用電極及びその製造方法 |
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