JP2003217153A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003217153A
JP2003217153A JP2002012235A JP2002012235A JP2003217153A JP 2003217153 A JP2003217153 A JP 2003217153A JP 2002012235 A JP2002012235 A JP 2002012235A JP 2002012235 A JP2002012235 A JP 2002012235A JP 2003217153 A JP2003217153 A JP 2003217153A
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JP2002012235A
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Takuya Asano
卓也 浅野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルト制御を行うための専用のセンサを必要
とせず、安定した記録・再生動作ができる光ディスク装
置を提供する。 【解決手段】 光ディスクのそりなどで発生する光ディ
スク面とレーザ光軸の光軸ずれを対物レンズを傾斜駆動
させることで補正するチルト制御手段を設け、まず、装
着された光ディスク1に対してレーザパワーなどの各種
調整を行うに際し、この調整を行う位置において既定量
だけ対物レンズをシフトさせてレーザ光を照射し、この
ときのレンズシフト量とプッシュプルトラッキングエラ
ー信号のオフセット量との関係を学習する。その後の記
録もしくは再生動作時において、この学習した関係が維
持されるようにチルト制御を行い、光ディスクのそりな
どに起因して発生するプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット量を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクのそり等
で発生する光ディスク面とレーザ光軸の相対的な光軸ず
れを補正するためのチルト制御を行う光ディスク装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の光ディスク装置におけるチ
ルト制御について説明する。図17は従来の光ディスク
装置のチルト制御回路の概略を示すブロック図である。
【0003】図17において、101は光ディスクであ
り、トラックが既定間隔でらせん状または同心円状に形
成されている。102はスピンドルモータであり、光デ
ィスク101を所定の線速度で回転させるためのもので
ある。
【0004】103は光ピックアップであり、トラッキ
ングエラー信号検出用の4分割フォトディテクタ10
4、フォーカスエラー信号検出用の2分割フォトディテ
クタ105、光スポットをトラックと垂直方向に移動さ
せるトラッキングアクチュエータ部106を具備してい
る。4分割フォトディテクタ104はトラック方向とこ
のトラック方向と垂直に交わる方向によって、a〜dの
4つの領域に分割されている。そして、4分割したa〜
dの信号を処理してプッシュプルトラッキングエラー信
号を生成する。
【0005】107、108、109、110は4分割
フォトディテクタ104から出力される検出電流を電流
−電圧変換するための電流−電圧変換器であり、11
1、112は2分割フォトディテクタ105から出力さ
れる検出電流を電流−電圧変換するための電流−電圧変
換器である。
【0006】113、114はプッシュプルトラッキン
グエラー信号を得るために、4分割フォトディテクタ1
04のトラック方向に対して平行な2つの領域の信号を
加算する加算器であり、加算器113は領域cと領域d
の信号を、加算器114は領域aと領域bの信号をそれ
ぞれ加算する。
【0007】115は電流−電圧変換器111、112
の出力と加算器113、114の出力を加算するための
加算器であり、これにより4分割フォトディテクタ10
4と2分割フォトディテクタ105で受光する光信号を
全て加算した全加算RF信号を得る。
【0008】加算器115の出力はピーク値検出回路1
16とボトム値検出回路117に入力され、ピーク値検
出回路116からは全加算RF信号の連続したピーク値
が出力され、一方、ボトム値検出回路117からは全加
算RF信号の連続したボトム値が出力される。
【0009】118はピーク値検出回路116とボトム
値検出回路117から出力された信号から全加算RF信
号のエンベロープ信号(RFENV)を演算するための
差動増幅器であり、エンベロープ信号(RFENV)は
コントローラ122へ入力される。
【0010】119は加算器113、114の出力の合
成バランスを変化させるバランス調整回路であり、12
0はバランス調整回路119で調整された出力からプッ
シュプルトラッキングエラー信号を計算するための差動
増幅器である。
【0011】差動増幅器120から出力されるプッシュ
プルトラッキングエラー信号(TEDIF)には高周波
成分が含まれているので、サーボ帯域で扱うことができ
るようにLPF(ロウ・パス・フィルタ)121によっ
て高周波成分を除去し、プッシュプルトラッキングエラ
ー信号(TEPP)としてコントローラ122へ入力し
ている。バランス調整回路119の調整は、コントロー
ラ122がプッシュプルトラッキングエラー信号の波形
を観測しながら制御信号(TBAL)によって行う。
【0012】123は光スポットがトラック上を走査す
るようにトラッキングアクチュエータ部106を制御す
るためのトラッキング駆動回路である。125は光ピッ
クアップ103を光ディスク101の半径方向へ移動さ
せるためのガイドシャフトである。ガイドシャフト12
5は光ディスク101の外周よりさらに外側においてチ
ルト調整機構126に接続されている。チルト調整機構
126はガイドシャフト125を上下に動作させ、光デ
ィスクのチルト角に沿って光ピックアップ103を傾け
るためのものである。コントローラ122はチルト機構
駆動回路124を介してチルト調整機構126を駆動制
御する。
【0013】127は光ディスク101へ光を照射し、
その反射光量を検出する光センサである。この反射光の
光量はコントローラ122で測定される。コントローラ
122は測定した反射光量を基にチルト調整機構126
を駆動制御する。つまり、この光ディスク装置は、光セ
ンサ127が出力する光の光軸と光ディスク101のデ
ィスク面とが垂直となる場合に反射光量が最も大きくな
ることを利用してチルト制御を行い、ディスクのそり等
で発生する光ディスクのディスク面とレーザ光軸の相対
的な光軸ずれを補正し、良好な情報の記録もしくは再生
が行われるように構成されている。
【0014】しかしながら、この従来の光ディスク装置
ではチルト制御を行うために専用のセンサが必要であ
り、装置のコストアップに繋がっていた。また、対物レ
ンズの位置とチルト検出用センサの位置の不一致および
チルト検出用センサの取り付け位置のばらつきなどの組
み立て精度ばらつきにより正確にチルト制御できず、安
定した記録・再生動作が行えないという問題を有してい
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】後述するように、光デ
ィスクにチルトが存在する場合プッシュプルトラッキン
グエラー信号にオフセットが発生する。またレーザ光を
トラックに追従させるためにレンズをシフトさせるトラ
ッキング制御を行う場合もプッシュプルトラッキングエ
ラー信号にオフセットが発生する。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑み、光ディスク
のそりなどで発生する光ディスク面とレーザ光軸の光軸
ずれを対物レンズを傾斜させることで補正するチルト制
御手段を設け、まず、装着された光ディスクに対してレ
ーザパワーなどの各種調整を行うに際し、この調整を行
う位置において既定量だけレンズをシフトさせてレーザ
光を照射し、このときのレンズシフト量とプッシュプル
トラッキングエラー信号のオフセット量との関係を学習
する。その後の記録もしくは再生動作時において、この
学習した関係が維持されるようにチルト制御を行い、光
ディスクのそりなどに起因して発生するプッシュプルト
ラッキングエラー信号のオフセット量を調整することに
より、チルト制御を行うために専用のセンサを必要とせ
ず、安定した記録・再生動作ができる光ディスク装置を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
光ディスク装置は、光ディスクの半径方向に対物レンズ
を駆動して光スポットをトラックに追従させるトラッキ
ング駆動手段を有する光ディスク装置において、対物レ
ンズのシフト量を表す前記トラッキング駆動手段の駆動
出力値を測定する駆動出力値測定手段と、光スポットと
光ディスク上のトラックとの位置ずれを表すプッシュプ
ルトラッキングエラー信号のオフセット量を検出するオ
フセット量検出手段と、レーザ光の光軸を傾斜させてレ
ーザ光が照射される光ディスク面とレーザ光の光軸との
相対角度を制御することでプッシュプルトラッキングエ
ラー信号のオフセット量を調整するチルト制御手段とを
備え、光ディスク上の半径方向における既定位置におい
て、前記トラッキング駆動手段によって対物レンズをシ
フトさせてレーザ光を照射し、前記トラッキング駆動手
段の駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号
のオフセット量との関係を学習しておき、記録もしくは
再生動作中、前記駆動出力値測定手段により測定した前
記トラッキング駆動手段の駆動出力値と前記オフセット
量検出手段により検出したプッシュプルトラッキングエ
ラー信号のオフセット量との関係を学習した関係と比較
し、一致しなくなると、前記チルト制御手段により前記
トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量との関係が学習した
関係と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜させること
を特徴とする。
【0018】本発明の請求項2記載の光ディスク装置
は、請求項1記載の光ディスク装置であって、光ディス
ク上の半径方向における既定位置において、ディスク回
転数を変化させて各回転数における前記トラッキング駆
動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット量との関係を学習しておき、記録もし
くは再生動作中にディスク回転数が変化したときには、
学習した関係の中から現在のディスク回転数に応じた関
係を設定して比較を行うことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項3記載の光ディスク装置
は、請求項2に記載の光ディスク装置であって、ディス
ク回転数を変化させて各回転数における前記トラッキン
グ駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキングエ
ラー信号のオフセット量との関係を学習する場合は、デ
ィスク回転数を光ディスク装置に予め設定してある各記
録速度、各再生速度に変化させることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項4記載の光ディスク装置
は、請求項2もしくは3のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、記録もしくは再生動作中にディスク回転
数が変化したときには、記録動作もしくは再生動作を中
断することなく学習した関係の中から現在のディスク回
転数に応じた関係を設定して比較を行うことを特徴とす
る。
【0021】本発明の請求項5記載の光ディスク装置
は、請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置
であって、光ディスク上の半径方向における既定位置に
おいて、前記トラッキング駆動手段によって対物レンズ
をシフトさせてレーザ光を照射し、前記トラッキング駆
動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット量との関係を学習するに際し、前記ト
ラッキング駆動手段の駆動出力値を既定値としたときの
プッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量を
検出し、この既定値とオフセット量の関係を記憶してお
き、記録もしくは再生動作中、前記駆動出力値測定手段
により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を監視
し、駆動出力値が既定値と一致すると、前記オフセット
量検出手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号
のオフセット量を検出して記憶したオフセット量と比較
し、検出したプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
フセット量と記憶したプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット量とが一致していない場合には、前記
チルト制御手段によりプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット量が記憶したオフセット量と一致する
ようにレーザ光の光軸を傾斜させることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項6記載の光ディスク装置
は、請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置
であって、現在記録もしくは再生しているトラックから
シーク動作によって目的のトラックに到達後、トラッキ
ングオフの状態で、前記駆動出力値測定手段により測定
した前記トラッキング駆動手段の駆動出力値と前記オフ
セット量検出手段により検出したプッシュプルトラッキ
ングエラー信号のオフセット量との関係を学習した関係
と比較し、一致していない場合には、前記チルト制御手
段により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッ
シュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との関
係が学習した関係と一致するようにレーザ光の光軸を傾
斜させた後、トラッキングオンすることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項7記載の光ディスク装置
は、請求項5に記載の光ディスク装置であって、現在記
録もしくは再生しているトラックからシーク動作によっ
て目的のトラックに到達後、トラッキングオフの状態
で、前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を既定値に
設定し、前記オフセット量検出手段によりプッシュプル
トラッキングエラー信号のオフセット量を検出して記憶
したオフセット量と比較し、検出したプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量と記憶したプッシュ
プルトラッキングエラー信号のオフセット量とが一致し
ていない場合には、前記チルト制御手段によりプッシュ
プルトラッキングエラー信号のオフセット量が記憶した
オフセット量と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜さ
せた後、トラッキングオンすることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項8記載の光ディスク装置
は、請求項7に記載の光ディスク装置であって、前記シ
ーク動作において、シーク動作開始時点よりトラッキン
グオフの状態で前記トラッキング駆動手段の駆動出力値
を既定値に設定しておき、目的のトラックに到達直後に
前記オフセット量検出手段によるプッシュプルトラッキ
ングエラー信号のオフセット量の検出を行うことを特徴
とする。
【0025】本発明の請求項9記載の光ディスク装置
は、請求項1から8のいずれかに記載の光ディスク装置
であって、前記駆動出力値測定手段は、前記トラッキン
グ駆動手段の駆動出力値をディスク回転1周期分の整数
倍だけ積分したものを測定値とすることを特徴とする。
【0026】本発明の請求項10記載の光ディスク装置
は、光ディスクの半径方向に対物レンズを駆動して光ス
ポットをトラックに追従させるトラッキング駆動手段を
有する光ディスク装置において、対物レンズのシフト量
を表す前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を測定す
る駆動出力値測定手段と、光スポットと光ディスク上の
トラックとの位置ずれを表すプッシュプルトラッキング
エラー信号のオフセット量を検出するオフセット量検出
手段と、プッシュプルトラッキングエラー信号を2値化
する2値化手段と、レーザ光の光軸を傾斜させてレーザ
光が照射される光ディスク面とレーザ光の光軸との相対
角度を制御することでプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット量を調整するチルト制御手段とを備
え、光ディスク上の半径方向における既定位置におい
て、前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を既定値と
してレーザ光を照射し、プッシュプルトラッキングエラ
ー信号のオフセット量を検出し、この既定値とオフセッ
ト量との関係を記憶するとともに、このオフセット量を
しきい値として前記2値化手段によりプッシュプルトラ
ッキングエラー信号を2値化した信号のハイレベル期間
とローレベル期間の比率を求めて記憶しておき、記録も
しくは再生動作中、前記駆動出力値測定手段により前記
トラッキング駆動手段の駆動出力値を監視し、駆動出力
値が既定値と一致すると、既定位置にて検出したオフセ
ット量をしきい値として前記2値化手段によりプッシュ
プルトラッキングエラー信号を2値化した信号のハイレ
ベル期間とローレベル期間の比率を求め、記憶した比率
と比較し、求めた比率と記憶した比率が一致していない
場合には、前記チルト制御手段によってレーザ光の光軸
を傾斜させて記憶した比率と一致するようにプッシュプ
ルトラッキングエラー信号のオフセット量を調整するこ
とを特徴とする。
【0027】本発明の請求項11記載の光ディスク装置
は、請求項10に記載の光ディスク装置であって、光デ
ィスク上の半径方向における既定位置において、ディス
ク回転数を変化させて各回転数における既定値とオフセ
ット量との関係を記憶するとともに、これらのオフセッ
ト量をしきい値とし、前記2値化手段によりプッシュプ
ルトラッキングエラー信号を2値化した信号のハイレベ
ル期間とローレベル期間の比率を各回転数において求め
て記憶しておき、記録もしくは再生動作中にディスク回
転数が変化したときには、記憶した既定値とオフセット
量との関係および比率の中から現在のディスク回転数に
応じた既定値とオフセット量との関係および比率を設定
して比較を行うことを特徴とする。
【0028】本発明の請求項12記載の光ディスク装置
は、請求項11に記載の光ディスク装置であって、ディ
スク回転数を変化させて各回転数における既定値とオフ
セット量との関係および比率を記憶する場合は、ディス
ク回転数を光ディスク装置に予め設定してある各記録速
度、各再生速度に変化させることを特徴とする。
【0029】本発明の請求項13記載の光ディスク装置
は、請求項11もしくは12のいずれかに記載の光ディ
スク装置であって、記録もしくは再生動作中にディスク
回転数が変化したときには、記録動作もしくは再生動作
を中断することなく記憶した既定値とオフセット量との
関係および比率の中から現在のディスク回転数に応じた
既定値とオフセット量との関係および比率を設定して比
較を行うことを特徴とする。
【0030】本発明の請求項14記載の光ディスク装置
は、請求項10から13のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、現在記録もしくは再生しているトラック
からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
ッキングオフの状態で、前記トラッキング駆動手段の駆
動出力値を既定値に設定し、光ディスクの半径方向にお
ける既定位置にて検出したオフセット量をしきい値とし
て前記2値化手段によりプッシュプルトラッキングエラ
ー信号を2値化した信号のハイレベル期間とローレベル
期間の比率を求め、記憶した比率と比較し、求めた比率
と記憶した比率が一致していない場合には、前記チルト
制御手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号の
オフセット量が記憶した比率と一致するようにレーザ光
の光軸を傾斜させた後、トラッキングオンすることを特
徴とする。
【0031】本発明の請求項15記載の光ディスク装置
は、請求項14に記載の光ディスク装置であって、前記
シーク動作において、シーク動作開始時点よりトラッキ
ングオフの状態で前記トラッキング駆動手段の駆動出力
値を既定値に設定しておき、目的のトラックに到達直後
に光ディスクの半径方向における既定位置にて検出した
オフセット量をしきい値として前記2値化手段によりプ
ッシュプルトラッキングエラー信号を2値化した信号の
ハイレベル期間とローレベル期間の比率を求めることを
特徴とする。
【0032】本発明の請求項16記載の光ディスク装置
は、請求項10から15のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、前記駆動出力値測定手段は、前記トラッ
キング駆動手段の駆動出力値をディスク回転1周期分の
整数倍だけ積分したものを測定値とすることを特徴とす
る。
【0033】本発明の請求項17記載の光ディスク装置
は、請求項10から16のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、光ディスクの半径方向における既定位置
にて検出したオフセット量をしきい値として前記2値化
手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号を2値
化した信号のハイレベル期間とローレベル期間の比率を
求めるに際し、ディスク回転1周期分の整数倍期間でプ
ッシュプルトラッキングエラー信号を2値化した信号の
ハイレベル期間とローレベル期間の比率を求めることを
特徴とする。
【0034】本発明の請求項18記載の光ディスク装置
は、請求項10から17のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、前記2値化手段は、ヒステリシス機能を
有する比較器であることを特徴とする。
【0035】本発明の請求項19記載の光ディスク装置
は、光ディスクの半径方向に対物レンズを駆動して光ス
ポットをトラックに追従させるトラッキング駆動手段を
有する光ディスク装置において、光ディスクの半径方向
に光ピックアップを駆動して光スポットをトラックに追
従させる光ピックアップ駆動手段と、対物レンズのシフ
ト量を表す前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を測
定する駆動出力値測定手段と、光スポットと光ディスク
上のトラックとの位置ずれを表すプッシュプルトラッキ
ングエラー信号のオフセット量を検出するオフセット量
検出手段と、レーザ光の光軸を傾斜させてレーザ光が照
射される光ディスク面とレーザ光の光軸との相対角度を
制御することでプッシュプルトラッキングエラー信号の
オフセット量を調整するチルト制御手段とを備え、光デ
ィスクの半径方向における既定位置において、前記光ピ
ックアップ駆動手段によって光ピックアップを駆動して
光スポットをトラックに追従させるとともに、前記トラ
ッキング駆動手段によって対物レンズをシフトさせ、前
記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュプルト
ラッキングエラー信号のオフセット量との関係を学習し
ておき、記録もしくは再生動作中、前記駆動出力値測定
手段により測定した前記トラッキング駆動手段の駆動出
力値と前記オフセット量検出手段により検出したプッシ
ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係
を学習した関係と比較し、一致しなくなると、前記光ピ
ックアップ駆動手段が光ピックアップを駆動して光スポ
ットをトラックに追従させるとともに、前記チルト制御
手段により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプ
ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との
関係が学習した関係と一致するようにレーザ光の光軸を
傾斜させることを特徴とする。
【0036】本発明の請求項20記載の光ディスク装置
は、請求項19に記載の光ディスク装置であって、光デ
ィスク上の半径方向における既定位置において、ディス
ク回転数を変化させて各回転数における前記トラッキン
グ駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキングエ
ラー信号のオフセット量との関係を学習しておき、記録
もしくは再生動作中にディスク回転数が変化したときに
は、学習した関係の中から現在のディスク回転数に応じ
た関係を設定して比較を行うことを特徴とする。
【0037】本発明の請求項21記載の光ディスク装置
は、請求項20に記載の光ディスク装置であって、ディ
スク回転数を変化させて各回転数における前記トラッキ
ング駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキング
エラー信号のオフセット量との関係を学習する場合は、
ディスク回転数を光ディスク装置に予め設定してある各
記録速度、各再生速度に変化させることを特徴とする。
【0038】本発明の請求項22記載の光ディスク装置
は、請求項20もしくは21のいずれかに記載の光ディ
スク装置であって、記録もしくは再生動作中にディスク
回転数が変化したときには、記録動作もしくは再生動作
を中断することなく学習した関係の中から現在のディス
ク回転数に応じた関係を設定して比較を行うことを特徴
とする。
【0039】本発明の請求項23記載の光ディスク装置
は、請求項19から22のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、光ディスクの半径方向における既定位置
において、前記光ピックアップ駆動手段によって光ピッ
クアップを駆動して光スポットをトラックに追従させる
とともに、前記トラッキング駆動手段によって対物レン
ズをシフトさせ、前記トラッキング駆動手段の駆動出力
値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
量との関係を学習するに際し、前記トラッキング駆動手
段の駆動出力値を既定値としたときのプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量を検出し、この既定
値とオフセット量の関係を記憶しておき、記録もしくは
再生動作中、前記駆動出力値測定手段により前記トラッ
キング駆動手段の駆動出力値を監視し、駆動出力値が既
定値と一致すると、前記オフセット量検出手段によりプ
ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量を検
出して記憶したオフセット量と比較し、検出したプッシ
ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量と記憶し
たプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
とが一致していない場合には、前記光ピックアップ駆動
手段によって光ピックアップを駆動して光スポットをト
ラックに追従させるとともに、前記チルト制御手段によ
りプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
が記憶した関係と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜
させることを特徴とする。
【0040】本発明の請求項24記載の光ディスク装置
は、請求項19から22のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、現在記録もしくは再生しているトラック
からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
ッキングオフの状態で、前記駆動出力値測定手段により
測定した前記トラッキング駆動手段の駆動出力値と前記
オフセット量検出手段により検出したプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量との関係を学習した
関係と比較し、一致していない場合には、前記光ピック
アップ駆動手段が光ピックアップを駆動して光スポット
をトラックに追従させるとともに、前記チルト制御手段
により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシ
ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係
が学習した関係と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜
させた後、トラッキングオンすることを特徴とする。
【0041】本発明の請求項25記載の光ディスク装置
は、請求項23に記載の光ディスク装置であって、現在
記録もしくは再生しているトラックからシーク動作によ
って目的のトラックに到達後、トラッキングオフの状態
で、前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を既定値に
設定し、前記オフセット量検出手段によりプッシュプル
トラッキングエラー信号のオフセット量を検出して記憶
したオフセット量と比較し、検出したプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量と記憶したプッシュ
プルトラッキングエラー信号のオフセット量とが一致し
ていない場合には、前記光ピックアップ駆動手段が光ピ
ックアップを駆動して光スポットをトラックに追従させ
るとともに、前記チルト制御手段によりプッシュプルト
ラッキングエラー信号のオフセット量が記憶したオフセ
ット量と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜させた
後、トラッキングオンすることを特徴とする。
【0042】本発明の請求項26記載の光ディスク装置
は、請求項25に記載の光ディスク装置であって、前記
シーク動作において、シーク動作開始時点よりトラッキ
ングオフの状態で前記トラッキング駆動手段の駆動出力
値を既定値に設定しておき、目的のトラックに到達直後
に前記オフセット量検出手段によるプッシュプルトラッ
キングエラー信号のオフセット量の検出を行うことを特
徴とする。
【0043】本発明の請求項27記載の光ディスク装置
は、請求項19から26のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、前記駆動出力値測定手段は、前記トラッ
キング駆動手段の駆動出力値をディスク回転1周期分の
整数倍だけ積分したものを測定値とすることを特徴とす
る。
【0044】本発明の請求項28記載の光ディスク装置
は、請求項19から27のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、前記光ピックアップ駆動手段としてトラ
バース駆動手段を用い、チルト制御時には、応答感度を
上げて光ピックアップを駆動させることを特徴とする。
【0045】本発明の請求項29記載の光ディスク装置
は、請求項28に記載の光ディスク装置であって、応答
感度を上げるために前記トラバース駆動手段の有するフ
ィルタのカットオフ周波数を上げることを特徴とする。
【0046】本発明の請求項30記載の光ディスク装置
は、光ディスクの半径方向に対物レンズを駆動して光ス
ポットをトラックに追従させるトラッキング駆動手段を
有する光ディスク装置において、対物レンズのシフト量
を表す前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を測定す
る駆動出力値測定手段と、光スポットと光ディスク上の
トラックとの位置ずれを表すプッシュプルトラッキング
エラー信号のオフセット量を検出するオフセット量検出
手段と、レーザ光の光軸を傾斜させてレーザ光が照射さ
れる光ディスク面とレーザ光の光軸との相対角度を制御
することでプッシュプルトラッキングエラー信号のオフ
セット量を調整するチルト制御手段と、光ディスクの回
転基準位置を検出するための回転基準位置検出手段と、
回転基準位置からの回転位置を検出するための回転位置
検出手段とを備え、前記回転基準位置検出手段と前記回
転位置検出手段とを用いて検出した光ディスク上の半径
方向における既定位置での既定回転位置において、前記
トラッキング駆動手段によって対物レンズをシフトさせ
てレーザ光を照射し、前記トラッキング駆動手段の駆動
出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
ット量との関係を学習しておき、記録もしくは再生動作
中、前記回転基準位置検出手段と前記回転位置検出手段
とを用いて検出した光ディスク上の既定回転位置におい
て前記駆動出力値測定手段により測定した前記トラッキ
ング駆動手段の駆動出力値と前記オフセット量検出手段
により検出したプッシュプルトラッキングエラー信号の
オフセット量との関係を学習した関係と比較し、一致し
なくなると、前記チルト制御手段により、光ディスク上
の既定回転位置において、前記トラッキング駆動手段の
駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
フセット量との関係が学習した関係と一致するようにレ
ーザ光の光軸を傾斜させることを特徴とする。
【0047】本発明の請求項31記載の光ディスク装置
は、請求項30に記載の光ディスク装置であって、前記
トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量との関係を学習する
に際し、既定回転位置での前記トラッキング駆動手段の
駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
フセット量との関係を少なくとも2回以上求め、それら
を平均化することで学習値とすることを特徴とする。
【0048】本発明の請求項32記載の光ディスク装置
は、請求項30もしくは31のいずれかに記載の光ディ
スク装置であって、光ディスク上の半径方向における既
定位置での既定回転位置において、ディスク回転数を変
化させて各回転数における前記トラッキング駆動手段の
駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
フセット量との関係を学習しておき、記録もしくは再生
動作中にディスク回転数が変化したときには、学習した
関係の中から現在のディスク回転数に応じた関係を設定
して比較を行うことを特徴とする。
【0049】本発明の請求項33記載の光ディスク装置
は、請求項32に記載の光ディスク装置であって、ディ
スク回転数を変化させて各回転数における前記トラッキ
ング駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキング
エラー信号のオフセット量との関係を学習する場合は、
ディスク回転数を光ディスク装置に予め設定してある各
記録速度、各再生速度に変化させることを特徴とする。
【0050】本発明の請求項34記載の光ディスク装置
は、請求項32もしくは33のいずれかに記載の光ディ
スク装置であって、記録もしくは再生動作中にディスク
回転数が変化したときには、記録動作もしくは再生動作
を中断することなく学習した関係の中から現在のディス
ク回転数に応じた関係を設定して比較を行うことを特徴
とする。
【0051】本発明の請求項35記載の光ディスク装置
は、請求項30から34のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、光ディスク上の半径方向における既定位
置での既定回転位置において、前記トラッキング駆動手
段によって対物レンズをシフトさせてレーザ光を照射
し、前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュ
プルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係を
学習するに際し、前記トラッキング駆動手段の駆動出力
値を既定値としたときのプッシュプルトラッキングエラ
ー信号のオフセット量を検出し、この既定値とオフセッ
ト量の関係を記憶しておき、記録もしくは再生動作中、
前記回転基準位置検出手段と前記回転位置検出手段とを
用いて検出した光ディスク上の既定回転位置において前
記駆動出力値測定手段により前記トラッキング駆動手段
の駆動出力値を監視し、駆動出力値が既定値と一致する
と、前記オフセット量検出手段によりプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量を検出して記憶した
オフセット量と比較し、検出したプッシュプルトラッキ
ングエラー信号のオフセット量と記憶したプッシュプル
トラッキングエラー信号のオフセット量とが一致してい
ない場合には、光ディスク上の既定回転位置において、
前記チルト制御手段によりプッシュプルトラッキングエ
ラー信号のオフセット量が記憶したオフセット量と一致
するようにレーザ光の光軸を傾斜させることを特徴とす
る。
【0052】本発明の請求項36記載の光ディスク装置
は、請求項30から34のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、現在記録もしくは再生しているトラック
からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
ッキングオフの状態で、既定回転位置において前記駆動
出力値測定手段により測定した前記トラッキング駆動手
段の駆動出力値と前記オフセット量検出手段により検出
したプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
量との関係を学習した関係と比較し、一致していない場
合には、前記チルト制御手段により、光ディスク上の既
定回転位置において、前記トラッキング駆動手段の駆動
出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
ット量との関係が学習した関係と一致するようにレーザ
光の光軸を傾斜させた後、トラッキングオンすることを
特徴とする。
【0053】本発明の請求項37記載の光ディスク装置
は、請求項35に記載の光ディスク装置であって、現在
記録もしくは再生しているトラックからシーク動作によ
って目的のトラックに到達後、トラッキングオフの状態
で、既定回転位置において前記トラッキング駆動手段の
駆動出力値を既定値に設定し、前記オフセット量検出手
段によりプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
ット量を検出して記憶したオフセット量と比較し、検出
したプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
量と記憶したプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
フセット量とが一致していない場合には、光ディスク上
の既定回転位置において、前記チルト制御手段によりプ
ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量が記
憶したオフセット量と一致するようにレーザ光の光軸を
傾斜させた後、トラッキングオンすることを特徴とす
る。
【0054】本発明の請求項38記載の光ディスク装置
は、請求項37に記載の光ディスク装置であって、前記
シーク動作において、シーク動作開始時点よりトラッキ
ングオフの状態で前記トラッキング駆動手段の駆動出力
値を既定値に設定しておき、目的のトラックに到達後、
既定回転位置において前記オフセット量検出手段により
プッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量の
検出を行うことを特徴とする。
【0055】本発明の請求項39記載の光ディスク装置
は、請求項30から38のいずれかに記載の光ディスク
装置であって、前記トラッキング駆動手段の駆動出力値
とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
の関係を既定回転位置においてサンプルアンドホールド
することを特徴とする。
【0056】本発明の請求項40記載の光ディスク装置
は、請求項39に記載の光ディスク装置であって、前記
回転基準位置検出手段は、光ディスクを回転させるディ
スクモータの回転を制御するためのFG信号生成回路と
し、前記回転位置検出手段は、前記FG信号生成回路か
ら出力されるFG信号を基にして前記ディスクモータが
1回転する間に既定数の周期的なパルス信号を出力する
パルス出力器とし、前記パルス出力器からのパルス信号
により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシ
ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量の関係を
既定回転位置においてサンプルアンドホールドすること
を特徴とする。
【0057】本発明の請求項41記載の光ディスク装置
は、請求項1から40のいずれかに記載のディスク装置
であって、前記チルト制御手段は、対物レンズを傾斜駆
動させることによりレーザ光の光軸を傾斜させることを
特徴とする。
【0058】本発明の請求項42記載の光ディスク装置
は、請求項1から41のいずれかに記載の光ディスク装
置であって、光ディスクのディスク情報に基づいて前記
既定位置を設定することを特徴とする。
【0059】本発明の請求項43記載の光ディスク装置
は、請求項1から41のいずれかに記載の光ディスク装
置であって、光ディスクの規格を基に光ディスクの中心
からの半径距離で設定された前記既定位置が予め記憶さ
れていることを特徴とする。
【0060】以上のように、本発明によれば、チルト制
御を行うために専用のセンサを必要とせず、安定した記
録・再生動作を可能とする光ディスク装置を提供するこ
とができる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を交えて説明する。光ディスクには、光ディスク
のそりなどによって光ディスク面に傾きが生じることが
ある。この傾きの角度(チルト量)は光ディスクの内周
から外周に向かうほど徐々に大きくなっていく。ここ
で、光ディスクの回転軸に直交する平面に対する光ディ
スク面の傾きを一般にチルト角と称する。
【0062】チルト角が発生すると、後述するようにプ
ッシュプルトラッキングエラー信号にオフセットが発生
するが、プッシュプルトラッキングエラー信号にオフセ
ットが発生すると、光スポットのトラック追従が安定せ
ず、光ディスク装置の記録もしくは再生動作の安定性を
欠くことになる。また、上述したようにチルト量は変動
するので、この変動に伴ってオフセット量も変動するこ
とになる。
【0063】そこで、本発明の実施の形態の光ディスク
装置では、光ディスクのそりなどで発生する光ディスク
面とレーザ光軸の光軸ずれを補正するためのチルト制御
回路(チルト制御手段)を設ける。このチルト制御回路
は対物レンズを傾斜駆動する制御(チルト制御)を行
い、レーザ光が照射される光ディスク面とレーザ光の光
軸の相対角度を制御することで光軸ずれを補正し、チル
ト角によって発生するプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット量を調整して、安定した記録もしくは
再生動作を可能とするものである。
【0064】なお、ここで示す実施の形態は一例であっ
て、必ずしもこれらの実施の形態に限定されるものでは
ない。 (実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1について
図面を交えて説明する。本実施の形態1の光ディスク装
置は、光ディスクのそりなどで発生する光ディスク面と
レーザ光軸の光軸ずれを補正するためのチルト制御回路
を備えており、チルト制御回路は、光ディスク面とレー
ザ光軸の光軸ずれを補正するために対物レンズを傾斜駆
動する制御を行う。
【0065】図1は本実施の形態1におけるプッシュプ
ル方式によってトラッキング制御を行う光ディスク装置
のチルト制御回路のブロック図である。図1において、
1は連続的または間欠的に情報が記憶されている光ディ
スクであり、トラックが既定間隔でらせん状(連続的に
情報が記録されている)または同心円状(間欠的に情報
が記録されている)に形成されている。2はスピンドル
モータであり、光ディスク1を所定の線速度で回転させ
るためのものである。
【0066】3は光ピックアップであり、トラッキング
エラー信号検出用の4分割フォトディテクタ4と、フォ
ーカスエラー信号検出用の2分割フォトディテクタ5
と、対物レンズおよびコイルから成るアクチュエータ部
6とを具備している。
【0067】ここで、4分割フォトディテクタ4はトラ
ック方向とこのトラック方向と垂直に交わる方向に沿っ
てa〜dの4つの領域に分割されている。そして、当該
装置は、4分割フォトディテクタ4に入射される光ディ
スク1からの反射光を4分割したa〜dの信号を処理す
ることにより、光スポットとトラックの位置ずれを表す
プッシュプルトラッキングエラー信号を生成する。
【0068】また、アクチュエータ部6は光スポットを
トラックに追従させるためのものであり、コントローラ
25によって駆動制御される。アクチュエータ部6は、
トラッキング駆動コイル7とチルト駆動コイル8を具備
しており、トラッキング駆動コイル7はトラッキング駆
動回路26で増幅されたコントローラ25からのトラッ
キング駆動信号によって駆動制御され、チルト駆動コイ
ル8はチルトアクチュエータ駆動回路27で増幅された
コントローラ25からのチルト駆動信号によって駆動制
御される。トラッキング駆動コイル7は、対物レンズを
光ディスク1の半径方向にシフトさせ、光スポットをト
ラックに追従させるためのものであり、コントローラ2
5は光スポットがトラックの中央に位置するように駆動
信号を生成する。つまり、プッシュプルトラッキングエ
ラー信号値が零となるように駆動信号を生成する。チル
ト駆動コイル8は、対物レンズを傾斜させるためのもの
であり、コントローラ25は光ディスク面とレーザ光軸
の光軸ずれが補正されるように対物レンズを傾斜させる
駆動信号を生成する。
【0069】また、9はレーザドライバ(LD DR
V)、10はレーザダイオード、11はモニタダイオー
ド、12は電流−電圧変換器(I/V変換器)である。
レーザダイオード10から発振されたレーザ光は対物レ
ンズ等を介して光ディスク1に照射される。レーザドラ
イバ9はコントローラ25からの駆動信号によりレーザ
ダイオード10を駆動し、モニタダイオード11はレー
ザダイオード10の発光量(レーザ発光量)に比例した
電流を発生させ、電流−電圧変換器12はこのモニタダ
イオード11からの電流を電圧(モニタ電圧)に変換し
てコントローラ25に出力している。コントローラ25
は、既知であるモニタ電圧とレーザ発光量の関係を基
に、レーザ発光量が一定量となるように駆動信号を生成
してレーザドライバ9に出力することにより、レーザ発
光量を制御している。
【0070】13、14、15、16は4分割フォトデ
ィテクタ4から出力される検出電流を電流−電圧変換す
るための電流−電圧変換器であり、17、18は2分割
フォトディテクタ5から出力される検出電流を電流−電
圧変換するための電流−電圧変換器である。
【0071】19、20はプッシュプルトラッキングエ
ラー信号を得るために、4分割フォトディテクタ4のト
ラック方向に対して平行な2つの領域からの信号を加算
する加算器であり、加算器19は領域cとdの信号を、
加算器20は領域aとbの信号をそれぞれ加算する。
【0072】21は加算器19と20からの出力差から
プッシュプルトラッキングエラー信号を生成するための
差動増幅器である。差動増幅器21から出力されるプッ
シュプルトラッキングエラー信号(TEDIF)には高
周波成分が含まれているので、サーボ帯域で扱うことが
できるようにLPF(ロウ・パス・フィルタ)22によ
って低域成分のみを検波し、プッシュプルトラッキング
エラー信号(TEPP)としてコントローラ25へ入力
している。
【0073】23は電流−電圧変換器17と18からの
出力差からフォーカスエラー信号を生成するための差動
増幅器である。差動増幅器23から出力される信号には
高周波成分が含まれているので、サーボ帯域で扱うこと
ができるようにLPF(ロウ・パス・フィルタ)24に
よって低域成分のみを検波し、フォーカスエラー信号
(FE)としてコントローラ25へ入力している。
【0074】28は光ピックアップ3を光ディスク1の
半径方向に移動させるためのトラバース駆動部であり、
コントローラ25からの駆動信号(TRV)をトラバー
ス駆動回路29で増幅した信号により制御される。
【0075】以上のように構成された光ディスク装置
は、光ディスク1にレーザ光を収束させて記録ピットを
形成することにより連続的または間欠的に情報を記録
し、もしくは記録時よりもレーザ光の出力(パワー)を
下げ、その反射光を利用して情報を再生する。また、情
報の記録もしくは再生時には、回転する光ディスク1の
トラックに光スポットが追従するようにアクチュエータ
部6が動作するが、後述するように、このアクチュエー
タ部6の動作に伴ってプッシュプルトラッキングエラー
信号(TEPP)にはオフセットが発生する。そこで、
コントローラ(オフセット量検出手段)25はプッシュ
プルトラッキングエラー信号のオフセット量を検出して
監視し、トラバース駆動を行うか否かのしきい値を越え
るとトラバース駆動回路29に対してプッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量が0となるように駆
動信号を出力してトラバース駆動を行う。
【0076】続いて、本実施の形態1におけるチルト制
御について図2〜図4を用いて説明する。図2は、光デ
ィスク1の回転軸に直交する平面に対する光ディスク面
の傾きであるチルト角とレーザ光路との関係、およびチ
ルト角とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
ットとの関係を示した図である。
【0077】図2において、(B)の状態はチルト角と
レーザ光路との関係が最適な状態を示しており、この状
態(B)では、プッシュプルトラッキングエラー信号の
オフセット量は0となる。つまり光ディスク面とレーザ
光の光軸が直交している状態である。
【0078】(A)、(C)の状態ではそれぞれ光ディ
スク1がレーザ光の光軸に対して左下、右下に傾いてお
り(そりがある状態)、これらの場合はチルト角が大き
くなることにより収差が大きくなるため、光ディスク1
面上の光スポット形状が変化し、オフセット量0の位置
に対して状態(A)では上側に、状態(B)では下側に
オフセットが発生する。
【0079】また、図3はレンズシフトとプッシュプル
トラッキングエラー信号のオフセットとの関係を示した
図である。図3において、(B)の状態がレンズシフト
量0の状態を示しており、この状態(B)では、プッシ
ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量は0とな
る。
【0080】(A)、(C)の状態はそれぞれ対物レン
ズが右側、左側にシフトしており、これらの場合は、4
分割フォトディテクタ4上に入射される反射光がずれる
ので、オフセット量0の位置に対して状態(A)では上
側に、状態(B)では下側にオフセットが発生する。
【0081】以上のように、プッシュプルトラッキング
エラー信号はチルト角だけではなくレンズシフトの影響
も受ける。本実施の形態1はこの特性を用いてチルト制
御を行うものである。
【0082】以下、図4のフローチャートを用いて本実
施の形態1におけるチルト制御を説明する。当該装置
は、まず記録・再生動作の前、例えば光ディスクの装着
時などにおいて行われるスピンアップ処理の過程におい
て、光ディスクの半径方向における既定位置において、
既定のレンズシフト量とプッシュプルトラッキングエラ
ー信号のオフセット量との関係を学習し、記録もしくは
再生動作時には、この学習した関係が維持されるように
チルト制御を行う。つまり、記録もしくは再生動作時中
のレンズシフト量が既定のレンズシフト量と一致したと
きのプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
量が学習したオフセット量と一致しないときには、光デ
ィスクのそり(チルト角)の影響によるオフセット量が
発生したものとして、学習した関係が維持されるように
チルト制御を行う。
【0083】まず、当該装置におけるスピンアップ処理
について説明する。当該装置ではスピンアップ処理を行
う前に光ディスク1の種別を判別しておき、その後スピ
ンアップ処理の動作を開始する。スピンアップ処理時の
動作として、当該装置は、光ピックアップ3を最内周の
ストッパ位置から外周方向に少し移動したところに位置
させ、装置に装着された光ディスク1の種別に応じたフ
ォーカスサーボ系およびトラッキングサーボ系のオフセ
ット調整、ゲイン調整などのサーボ系調整を行う(ステ
ップ401)。そして、正常にサーボ系調整が完了する
と、既定位置へ光ピックアップ3をシークさせる(ステ
ップ402)。既定位置は光ディスクの規格を基に光デ
ィスク1の中心からの半径距離によって設定して予め記
憶しておいても良いし、装着された光ディスク1に対
し、ディスク情報(アドレス情報や線速度などの情報)
を読み取ることで設定してもよい。本実施の形態1で
は、既定位置を、チルト角が小さい光ディスク1の最内
周(情報の記録が可能な領域の最内周もしくは情報の再
生が可能な領域の最内周)付近とする。例えば、CD−
R/RWディスクではレーザパワーのキャリブレーショ
ンを行う領域であるPCAエリア付近、DVD−ROM
ではTOC領域、DVD−RAMではエンボス領域とす
る。
【0084】既定位置へのシークを完了すると、トラッ
キング駆動回路26へコントローラ25から指令を出
し、トラッキング駆動コイル7に通電して既定量のレン
ズシフトを起こさせる(ステップ403)。つまり、ト
ラッキング駆動コイル7に既定の駆動出力値を与えて既
定量のレンズシフトを発生させる。この状態でのプッシ
ュプルトラッキングエラー信号のオフセット電圧(オフ
セット量)を計測(検出)する(ステップ404)。既
定のレンズシフト量は、通常の記録もしくは再生時に発
生するレンズシフト量に合わせるように設定し、数十
(μm)とするが、0としても良い。このときのレンズ
シフト量をL1、レンズシフトした状態でのプッシュプ
ルトラッキングエラー信号のオフセット電圧(オフセッ
ト量)をV1とする。
【0085】コントローラ25はV1を記憶した後(ス
テップ405)、レンズシフトを解除し(ステップ40
6)、スピンアップ処理の過程を完了する。続いて、本
実施の形態1の光ディスク装置における記録もしくは再
生時のチルト制御について説明する。
【0086】上述したように情報の記録および再生時に
は光ディスク1のトラックに沿ってアクチュエータ部6
が追従するが、このとき、コントローラ(駆動出力値測
定手段)25はトラッキング駆動回路26へ出力するト
ラッキング駆動信号値(駆動出力値)を測定して監視
し、既知であるトラッキング駆動信号値とレンズシフト
量との関係を用いてレンズシフト量を演算し(ステップ
411)、演算したレンズシフト量とレンズシフト量L
1を比較する(ステップ412)。なお、ここでは、デ
ィスク回転周期分の整数倍だけトラッキング駆動信号値
を積分することによりトラッキング駆動信号値を計測す
るものとする。
【0087】演算したレンズシフト量がレンズシフト量
L1と一致すると、つまり駆動出力値が既定値と一致す
ると、プッシュプルトラッキングエラー信号(TEP
P)のオフセット電圧を計測し(ステップ413)、こ
れがスピンアップ処理過程で記憶したV1よりも大きい
か否か(もしくは小さいか否か)を判定する(ステップ
414)。判定の結果、オフセット量が増えていた場合
には(もしくは減少していた場合には)、コントローラ
25はチルトアクチェータ駆動回路27へチルト駆動信
号を出力し、チルト駆動コイル8を動作させてプッシュ
プルトラッキングエラー信号のオフセット電圧がV1に
なるようにチルト制御を行う(ステップ415)。つま
り、プッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
電圧がV1になるように対物レンズを傾斜させる。な
お、オフセット量に対するチルト駆動の極性について
は、予めコントローラ25に記憶させておくものとす
る。
【0088】以上のように、本実施の形態1の光ディス
ク装置では、スピンアップ処理時において、光ディスク
上の半径方向における既定位置でのプッシュプルトラッ
キングエラー信号のオフセット量を検出して記憶してお
き、記録もしくは再生時でのプッシュプルトラッキング
エラー信号のオフセット量が記憶したオフセット量にな
るようにチルト制御を行うことにより、既定位置におけ
るレンズシフト量とオフセット量との関係が光ディスク
全面(光スポットの移動でき得る全範囲)に亘って維持
され、光ディスク全面で良好な記録もしくは再生を行う
ことができる。つまり、既定位置で行われた調整値のま
ま、光ディスク全面で良好な記録もしくは再生を行うこ
とができる。例えば、PCAエリアにて行われた記録用
レーザ光のパワー調整値のままで光ディスク全面での良
好な記録を行うことができる。
【0089】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について図面を交えて説明する。なお、前述した実
施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を付
記して、説明を省略する。本実施の形態2の光ディスク
装置は、光ディスクに偏芯が存在し、その影響でプッシ
ュプルトラッキングエラー信号が変動する場合であって
も、光ディスクのそり(チルト角)の影響によるプッシ
ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量に応じて
チルト制御できるようにすることで、安定した記録・再
生動作を実現するものである。
【0090】当該光ディスク装置の構成は図1に示す実
施の形態1の光ディスク装置とほぼ同様であり、図5に
示すように、LPF22に入力される前のプッシュプル
トラッキングエラー信号、つまり差動増幅器21の出力
(TEDIF)を2値化するコンパレータ(比較器)3
0を設け、この出力をコントローラ25へ入力する回路
を追加している。コンパレータ30の基準電圧はコント
ローラ25から設定できるものとする。また、コンパレ
ータ30は、ここではヒステリシス機能を有するヒステ
リシスコンパレータであるものとする。
【0091】以下、図6および図7を用いて本実施の形
態2におけるチルト制御を説明する。図6の(ア)、
(イ)で示すように偏芯量が大きい光ディスクの場合
は、この偏芯の周期に同期してプッシュプルトラッキン
グエラー信号が変動する。そこで、当該装置では、まず
記録・再生動作の前、例えば光ディスクの装着時などに
おいて行われるスピンアップ処理の過程で、光ディスク
上の半径方向における既定位置において、レンズシフト
量とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
量との関係を学習するとともに、このオフセット量をし
きい値としてプッシュプルトラッキングエラー信号(T
EDIF)を2値化し、そのハイレベル期間とローレベ
ル期間の比率を学習し、記録もしくは再生動作時には、
この学習したオフセット量をしきい値としてプッシュプ
ルトラッキングエラー信号(TEDIF)を2値化し、
そのハイレベル期間とローレベル期間の比率が学習した
比率に維持されるようにチルト制御を行う。このような
制御を行うことにより、偏芯量が大きいディスクにおい
ても、安定したチルト制御を実現できる。
【0092】まず、当該装置におけるスピンアップ処理
について図7を用いて説明する。図7のステップ701
からステップ705までは実施の形態1の動作(図4の
ステップ401からステップ405)と同様であるので
説明を省略する。また、このときのレンズシフト量をL
1、レンズシフトした状態でのプッシュプルトラッキン
グエラー信号のオフセット電圧(オフセット量)をV2
とする。
【0093】コントローラ25はコンパレータ30の基
準電圧VthとしてV2を出力し、プッシュプルトラッ
キングエラー信号(TEDIF)をV2基準で2値化し
た信号のハイレベル期間TEPP_Hとローレベル期間
TEPP_Lの比率k1を演算して記憶し(ステップ7
06)、レンズシフトを解除して(ステップ707)ス
ピンアップ処理の過程を完了する。図6の(ア)は、こ
のときのプッシュプルトラッキングエラー信号波形であ
り、2値化した信号Aのハイレベル期間をTEPP_
H、ローレベル期間をTEPP_Lとして、比率k1を
下式(1)で定義する。
【0094】
【数1】 (TEEP_H期間)/(TEEP_L期間)=k1 (1) 続いて、本実施の形態2の光ディスク装置における記録
もしくは再生時のチルト制御について説明する。
【0095】図7のステップ711からステップ712
までは実施の形態1の動作(図4のステップ411から
ステップ412)と同様であるので説明を省略する。演
算したレンズシフト量がレンズシフト量L1と一致する
と、つまり駆動出力値が既定値と一致すると、プッシュ
プルトラッキングエラー信号(TEDIF)をV2基準
で2値化した信号のハイレベル期間とローレベル期間の
比率を演算する(ステップ713)。図6の(イ)がこ
の状態を示す一例であり、信号BのTEPP_HH期間
とTEPP_LL期間の比率を演算する。これがスピン
アップ処理過程で記憶した比率k1よりも大きいか否か
(もしくは小さいか否か)を判定する(ステップ71
4)。但し、ディスク回転1周期分の整数倍期間でハイ
レベル期間とローレベル期間の比率を演算する。判定の
結果、比率が大きくなっていた場合には(もしくは小さ
くなっていた場合には)、コントローラ25はチルトア
クチェータ駆動回路27へチルト駆動信号を出力し、チ
ルト駆動コイル8を動作させて比率がk1になるように
チルト制御を行う(ステップ715)。つまり、比率が
k1になるように対物レンズを傾斜させる。なお、オフ
セット量に対するチルト駆動の極性については、予めコ
ントローラ25に記憶させておくものとする。
【0096】以上のように、本実施の形態2の光ディス
ク装置では、スピンアップ処理時において、光ディスク
上の半径方向における既定位置でのプッシュプルトラッ
キングエラー信号のオフセット量を検出して記憶すると
ともに、このオフセット量でプッシュプルトラッキング
エラー信号を2値化した信号のハイレベル期間とローレ
ベル期間の比率を演算して記憶しておき、記録もしくは
再生時において、記憶したオフセット量をしきい値とし
てプッシュプルトラッキングエラー信号を2値化した信
号のハイレベル期間とローレベル期間の比率が記憶して
いる比率となるようにチルト制御を行うことにより、偏
芯量が大きい光ディスクの場合においても、既定位置で
行われた調整値のまま光ディスク全面で良好な再生、記
録を行うことができる。例えば、PCAエリアにて行わ
れた記録用レーザ光のパワー調整値のままで光ディスク
全面での良好な記録を行うことができる。
【0097】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3について図面を交えて説明する。なお、前述した実
施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を付
記して、説明を省略する。
【0098】当該光ディスク装置の構成は図1に示す実
施の形態1の光ディスク装置とほぼ同様であるが、コン
トローラ25において、トラバース駆動回路29へ出力
するトラバース駆動信号生成部(図示せず)の周波数特
性(カットオフ周波数)を変化させる機能を追加してい
る。
【0099】以下、図8および図9を用いて本実施の形
態3におけるチルト制御を説明する。図6の(ア)、
(イ)で示したように偏芯量が大きい光ディスクの場合
は、この偏芯の周期に同期してプッシュプルトラッキン
グエラー信号が変動する。このような場合のオフセット
量を正確に測定するための一例として、光ディスクの回
転周期の整数倍時間だけプッシュプルトラッキングエラ
ー信号を積分する方式が従来からある。しかし、この方
式では測定時間が長くかかってしまう。そこで、当該装
置では、まず記録・再生動作の前、例えば光ディスクの
装着時などにおいて行われるスピンアップ処理の過程
で、トラバース駆動手段の応答感度、つまり前記トラバ
ース駆動信号生成部のカットオフ周波数を上げ、ゲイン
を上げることにより、トラバース駆動部28によって光
スポットをトラックに追従させ、この状態で光ディスク
上の半径方向における既定位置においてレンズシフト量
とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
との関係を学習しておく。そして、記録もしくは再生動
作時には、トラバース駆動手段の応答感度を上げた状態
で、この学習した関係が維持されるようにチルト制御を
行うようにする。つまり、偏芯によるレンズシフトを回
避したうえでチルト制御できるようにする。
【0100】図8は本実施の形態3における光ディスク
装置の動作を説明するための図である。図8(A)は前
記トラバース駆動信号生成部の周波数特性(カットオフ
周波数)を図8(ウ)のように設定した場合であり、図
8(B)は前記トラバース駆動信号生成部の周波数特性
(カットオフ周波数)を図8(エ)のように設定した場
合である。周波数特性の変更はコントローラ25に内蔵
しているディジタルフィルタ(図示せず)の係数設定を
変更することにより行う。ディスク回転周波数(Fro
t)でのゲインを比較すると、G(エ)>G(ウ)であ
り、周波数特性を図8(エ)のようにすると、トラバー
ス駆動部28が光ディスクの偏芯の周期に追従すること
が可能となるので、アクチュエータ部6にレンズシフト
を発生させることなく光スポットをトラックに追従させ
ることが可能となる。
【0101】続いて、図9のフローチャートを用いて当
該装置の動作を説明する。まず、当該装置におけるスピ
ンアップ処理について説明する。図9のステップ901
〜ステップ903までは実施の形態1の動作(図4のス
テップ401〜ステップ403)と同様であるので説明
を省略する。
【0102】当該装置では、既定量のレンズシフトを起
こさせた(ステップ903)後、前記トラバース駆動信
号生成部の周波数特性UPを行い(ステップ904)、
トラバース駆動部28を光ディスクの偏芯の周期に追従
させる。そして、この状態において、実施の形態1と同
様(図4のステップ404、ステップ405)に、プッ
シュプルトラッキングエラー信号のオフセット電圧(オ
フセット量)を計測して記憶する(ステップ905、9
06)。また、このときのレンズシフト量をL1、レン
ズシフトした状態でのプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット電圧(オフセット量)をV3とする。
そして、計測が完了すると前記トラバース駆動信号生成
部の周波数特性DOWNを行うとともに(ステップ90
7)、実施の形態1と同様(図4のステップ406)
に、レンズシフトを解除して(ステップ908)スピン
アップ処理の過程を完了する。
【0103】続いて、本実施の形態3の光ディスク装置
における記録もしくは再生時のチルト制御について説明
する。図9のステップ911からステップ912までは
実施の形態1の動作(図4のステップ411からステッ
プ412)と同様であるので説明を省略する。
【0104】演算したレンズシフト量がレンズシフト量
L1と一致すると、前記トラバース駆動信号生成部の周
波数特性UPを行い(ステップ913)、トラバース駆
動部28で光スポットをトラックに追従させた状態で、
実施の形態1と同様(図4のステップ413〜ステップ
415)に、プッシュプルトラッキングエラー信号(T
EPP)のオフセット電圧を計測し(ステップ91
4)、これがスピンアップ処理過程で記憶したV3より
も大きいか否か(もしくは小さいか否か)を判定する
(ステップ915)。判定の結果、オフセット量が増え
ていた場合には(もしくは減少していた場合には)、コ
ントローラ25はチルトアクチェータ駆動回路27へチ
ルト駆動信号を出力し、チルト駆動コイル8を動作させ
てプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
がV3になるようにチルト制御を行う(ステップ91
6)。つまり、プッシュプルトラッキングエラー信号の
オフセット量がV3になるように対物レンズを傾斜させ
る。制御完了後、前記トラバース駆動信号生成部の周波
数特性DOWNを行い(ステップ917)、通常動作へ
復帰させる。なお、オフセット量に対するチルト駆動の
極性については、予めコントローラ25に記憶させてお
くものとする。
【0105】以上のように、本実施の形態3の光ディス
ク装置では、スピンアップ処理時に、光ディスク上の半
径方向における既定位置で、トラバース駆動部にて光ス
ポットをトラックに追従させるとともに、既定量のレン
ズシフトを発生させ、この状態でのプッシュプルトラッ
キングエラー信号のオフセット量を記憶しておく。そし
て、記録もしくは再生時に既定のレンズスフト量よりも
大きい(もしくは小さい)レンズシフト量が発生した場
合には、トラバース駆動手段の応答感度を上げ、つまり
前記トラバース駆動信号生成部の周波数特性を変化させ
てゲインを上げ、トラバース駆動部で光スポットをトラ
ックに追従するようにし、この状態でチルト制御を行
う。このようにすれば、偏芯によるレンズシフトが発生
した場合に、光ディスクの回転周期の整数倍時間だけ積
分する従来の方式のようにチルト角によるオフセット電
圧(オフセット量)の計測に時間がかからず、正確にチ
ルト角によるオフセット電圧(オフセット量)を計測で
き、短時間でチルト制御を行うことができるようにな
る。従って、光ディスクの既定位置におけるレンズシフ
ト量とオフセット量との関係が光ディスク全面(光スポ
ットの移動でき得る全範囲)に亘って維持され、光ディ
スク全面で良好な記録もしくは再生を行うことができ
る。つまり、既定位置で行われた調整値のまま、光ディ
スク全面で良好な記録もしくは再生を行うことができ
る。例えば、PCAエリアにて行われた記録用レーザ光
のパワー調整値のままで光ディスク全面での良好な記録
を行うことができる。
【0106】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4について図面を交えて説明する。なお、前述した実
施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を付
記して、説明を省略する。
【0107】本実施の形態4の光ディスク装置のハード
ウェアは、実施の形態1の光ディスク装置と同じ構成で
ある。当該装置は、まず記録・再生動作の前、例えば光
ディスクの装着時などにおいて行われるスピンアップ処
理の過程で光ディスクの回転数を変化させ、当該装置に
予め設定してある記録速度別、再生速度別に、光ディス
ク上の半径方向における既定位置においてレンズシフト
量とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
量との関係を学習し、速度切り替えがある場合でも正確
なチルト制御を実現できるようにしたものである。但
し、実施の形態1の光ディスク装置のハードウェア構成
に限らず、実施の形態2もしくは3、または後述する実
施の形態5もしくは6のいずれかの光ディスク装置のハ
ードウェア構成を用い、当該装置を実現しても良いこと
は謂うまでもない。
【0108】図10は速度別のプッシュプルトラッキン
グエラー信号波形を示したものであり、図10(A)は
高速記録・再生時の波形、図10(B)は低速記録・再
生時の波形である。高速時には光ディスク振動やメカ振
動が増加するため、図10に示すように、これらの影響
がプッシュプルトラッキングエラー信号に現れ、プッシ
ュプルトラッキングエラー信号がうねり、低速時と異な
る波形になるのでプッシュプルトラッキングエラー信号
のオフセット量も異なってしまう。そこで、当該装置で
は速度別に正確なオフセット量を設定して正確なチルト
制御を行うようにする。
【0109】続いて、図11のフローチャートを用いて
当該装置の動作を説明する。まず、当該装置におけるス
ピンアップ処理について説明する。図11のステップ1
101〜ステップ1103までは実施の形態1の動作
(図4のステップ401〜ステップ403)と同様であ
るので説明を省略する。
【0110】当該装置では、既定量のレンズシフトを起
こさせた(ステップ1103)後、記録および再生に使
用する全ての速度毎にプッシュプルトラッキングエラー
信号のオフセット電圧を計測し、それぞれの値を記憶す
る点が実施の形態1と異なる。既定のレンズシフト量を
発生させた後、それぞれの記録および再生速度別のプッ
シュプルトラッキングエラー信号のオフセット電圧を計
測して記憶した後は、実施の形態1と同様に、レンズシ
フトを解除して(ステップ1104〜ステップ110
7)スピンアップ処理の過程を完了する。
【0111】続いて、本実施の形態4の光ディスク装置
における記録もしくは再生時のチルト制御について説明
する。まず、記録もしくは再生開始時点でチルト制御に
使用するプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
ット量を、記録速度もしくは再生速度に応じた値に設定
する(ステップ1111)。
【0112】その後の処理動作(ステップ1112〜ス
テップ1116)については実施の形態1の動作(図4
のステップ411〜ステップ415)と同様であるの
で、詳細は省略する。
【0113】つまり、記録もしくは再生動作中、レンズ
シフト量を演算してスピンアップ処理の過程で用いた既
定のレンズシフト量と比較し、一致した場合には、プッ
シュプルトラッキングエラー信号(TEPP)のオフセ
ット量を計測し、これがステップ1111で設定したオ
フセット量よりも大きいか否か(もしくは小さいか否
か)を判定する。判定の結果、オフセット量が増えてい
た場合には(もしくは減少していた場合には)、コント
ローラ25はチルトアクチェータ駆動回路27へチルト
駆動信号を出力し、チルト駆動コイル8を動作させてプ
ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量がス
テップ1111で設定したオフセット量になるようにチ
ルト制御を行う。
【0114】なお、記録もしくは再生動作中にディスク
回転数が変化した場合、記録もしくは再生動作を中断す
ることなくチルト制御に使用するプッシュプルトラッキ
ングエラー信号のオフセット量をそのディスク回転数に
応じた値に設定してチルト制御するので、記録もしくは
再生動作が中断されることはない。
【0115】以上のように本実施の形態4の光ディスク
装置では、実施の形態1の作用効果に加えて、スピンア
ップ処理時に既定位置において学習した記録速度別、再
生速度別のプッシュプルトラッキングエラー信号のオフ
セット量を用いて、記録速度別、再生速度別にチルト制
御できるようになるので、速度切り替えがある場合でも
光ディスク全面で良好な記録・再生を行うことができ
る。
【0116】なお、実施の形態2もしくは3、または後
述する実施の形態5もしくは6のいずれかの光ディスク
装置のハードウェア構成を用いた構成とすれば、実施の
形態2もしくは3、または後述する実施の形態5もしく
は6のいずれかの作用効果に加えて、上述の作用効果を
奏するようになることは謂うまでもない。
【0117】(実施の形態5)以下、本発明の実施の形
態5について図面を交えて説明する。なお、前述した実
施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を付
記して、説明を省略する。
【0118】本実施の形態5の光ディスク装置のハード
ウェアは、実施の形態1の光ディスク装置と同じ構成で
ある。当該装置は、情報の記録もしくは再生を行ってい
るトラックから目的とするトラックへシークするとき、
目的とするトラックへ到達後、まずトラッキングオフ状
態でチルト制御を行った後にトラッキングオンしてシー
ク動作を完了することにより、シーク先でのチルト制御
時間を短縮でき、高速な記録・再生動作ができるように
したものである。無論、実施の形態1の光ディスク装置
のハードウェア構成に限らず、実施の形態2から4のい
ずれかの光ディスク装置、または後述する実施の形態6
の光ディスク装置のハードウェア構成を用い、当該装置
を実現しても良いことは謂うまでもない。
【0119】以下、図12および図13を用いて本実施
の形態5におけるチルト制御を説明する。図12は記録
もしくは再生状態からシーク動作完了までを示した図で
あり、A期間はシーク開始位置でトラッキングオフし、
トラッキング駆動信号値(駆動出力値)を既定値として
トラッキング駆動コイル7を固定した状態である。但
し、既定値は既定量のレンズシフトが発生する値であ
る。このようにすることで、トラックを横断する間も対
物レンズがふらつかず、また既定量だけレンズシフトが
発生しているので、目的のトラックに到達後、すぐにチ
ルト制御を開始することが可能となる。
【0120】B期間は目的のトラックまでシークしてい
る状態、C〜F期間は目的のトラックに達してトラッキ
ングオンするまでの制御状態を示し、B〜E期間でのト
ラッキング駆動信号値はA期間のものと同じ値とする。
【0121】続いて、図13のフローチャートを用いて
当該装置の動作を説明する。シーク動作を開始する場
合、まずコントローラ25はトラッキング駆動回路26
を制御しトラッキングオフする(ステップ1301)と
同時に、図12のA期間に示すようにトラッキング駆動
信号値(駆動出力値)を既定値に設定する(ステップ1
302)。そして目的のトラックへのシークを開始し、
B期間の終わりで目的のトラックへ達する(ステップ1
303)。目的のトラックへ到達後、C期間においてプ
ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット電圧を
計測し(ステップ1304)、これが図4に示すスピン
アップ処理過程で学習したオフセット量よりも大きいか
否か(もしくは小さいか否か)を判定する(ステップ1
305)。判定の結果、オフセット電圧が増えていた場
合には(もしくは減少していた場合には)、コントロー
ラ25はチルトアクチェータ駆動回路27へチルト駆動
信号を出力し、チルト駆動コイル8を動作させてチルト
制御を行う(ステップ1306)。チルト制御中はD期
間に示すようにオフセット量が変化していく。スピンア
ップ処理過程で学習したオフセット量と等しくなるとチ
ルト制御を完了させる。チルト制御完了後、E期間から
F期間に示すようにトラッキング駆動信号値を0にして
(ステップ1307)トラッキングオンできるように
し、F期間終了時にトラッキングオンして(ステップ1
308)シーク動作を完了する。なお、オフセット量に
対するチルト駆動の極性については、予めコントローラ
25に記憶させておくものとする。
【0122】以上のように本実施の形態5の光ディスク
装置では、実施の形態1の作用効果に加えて、現在、情
報の記録もしくは再生を行っているトラックから目的と
するトラックへ少なくとも1本以上シークするとき、目
的とするトラックへ到達後、まずトラッキングオフ状態
で、スピンアップ処理時に光ディスク上の半径方向にお
ける既定位置において学習したプッシュプルトラッキン
グエラーのオフセット量とレンズシフト量(駆動出力
値)の関係を保つようにチルト制御を行った後に、トラ
ッキングオンしてシーク動作を完了することにより、シ
ーク先でのチルト制御時間を短縮でき、高速な記録動
作、または再生動作ができる。
【0123】なお、実施の形態2から4のいずれかの光
ディスク装置、または後述する実施の形態6の光ディス
ク装置のハードウェア構成を用いた構成とすれば、実施
の形態2から4のいずれかの光ディスク装置、または後
述する実施の形態6の光ディスク装置の作用効果に加え
て、上述の作用効果を奏するようになることは謂うまで
もない。
【0124】(実施の形態6)以下、本発明の実施の形
態6について図面を交えて説明する。なお、前述した実
施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を付
記して、説明を省略する。
【0125】図14は本実施の形態6における光ディス
ク装置のチルト制御回路のブロック図である。当該光デ
ィスク装置の構成は図1に示す実施の形態1の光ディス
ク装置とほぼ同様であるが、図14に示すように、コン
トローラ25からのサンプルアンドホールドパルス(S
&Hパルス)によりLPF22に入力される前のプッシ
ュプルトラッキングエラー信号、つまり差動増幅器21
の出力(TEDIF)をサンプリングするためのサンプ
ルアンドホールド回路(S&H回路)31を追加してい
る。
【0126】以下、図15および図16を用いて本実施
の形態6におけるチルト制御を説明する。図15は光デ
ィスクが面振れディスクの場合のプッシュプルトラッキ
ングエラー信号と、プッシュプルトラッキングエラー信
号をサンプル&ホールドするためのS&Hパルスを示し
たものである。図15に示すように、プッシュプルトラ
ッキングエラー信号のオフセット量がディスク面振れ周
期に同期して変動している。コントローラ(パルス出力
器)25はスピンドルモータ2に直結しているFG生成
回路(回転基準位置検出手段)32から出力されるFG
信号の既定周期ごとにS&Hパルスを出力するようにな
っており、本実施の形態6では、FG信号は6周期/回
転としている。
【0127】面振れディスクの場合、図2に示すように
プッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量は
光ディスクが1回転している間に変動する。しかし、光
ディスクは装置に装着されると固定されるので、回転に
同期した信号を用いることにより、ある決まった回転位
置において光ディスクのチルト量、つまり光ディスクの
そりに起因したオフセット量の変化を正確に計測するこ
とが可能となる。
【0128】続いて、図16のフローチャートを用いて
当該装置の動作を説明する。まず当該装置におけるスピ
ンアップ処理について説明する。当該装置のスピンアッ
プ処理(ステップ1601〜ステップ1606)は実施
の形態1のスピンアップ処理(図4のステップ401〜
ステップ406)とほぼ同様であり、光ディスク上の半
径方向における既定位置での既定回転位置においてサン
プル&ホールドしたプッシュプルトラッキングエラー信
号のオフセット電圧(オフセット量)を計測(検出)す
る点が異なる。また、このときのレンズシフト量をL
1、レンズシフトした状態でのプッシュプルトラッキン
グエラー信号のオフセット電圧(オフセット量)をV6
とする。なお、光ディスク上の半径方向における既定位
置での既定回転位置においてサンプル&ホールドしたプ
ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット電圧
(オフセット量)を計測(検出)して記憶するに際し、
既定回転位置でのオフセット量を少なくとも2回以上検
出して記憶し、それらを平均化することで学習値(光デ
ィスク上の半径方向における既定位置での既定回転位置
におけるオフセット量)としてもよい。
【0129】次に当該装置における記録もしくは再生時
のチルト制御について説明する。図16のステップ16
11からステップ1612までは実施の形態1の動作
(図4のステップ411からステップ412)と同様で
あるので説明を省略する。
【0130】演算したレンズシフト量がレンズシフト量
L1と一致すると、S&Hパルスによってサンプル&ホ
ールドされた光ディスク上の既定回転位置におけるプッ
シュプルトラッキングエラー信号のオフセット電圧を計
測し(ステップ1613)、これがスピンアップ処理過
程で記憶したV6よりも大きいか否か(もしくは小さい
か否か)を判定する(ステップ1614)。判定の結
果、オフセット量が増えていた場合には(もしくは減少
していた場合には)、コントローラ25はチルトアクチ
ェータ駆動回路27へチルト駆動信号を出力し、チルト
駆動コイル8を動作させてプッシュプルトラッキングエ
ラー信号のオフセット電圧がV6になるようにチルト制
御を行う(ステップ1615)。つまり、プッシュプル
トラッキングエラー信号のオフセット電圧がV6になる
ように対物レンズを傾斜させる。なお、オフセット量に
対するチルト駆動の極性については、予めコントローラ
25に記憶させておくものとする。
【0131】以上のように、本実施の形態6の光ディス
ク装置では、スピンアップ処理時に、光ディスク上の半
径方向における既定位置での既定回転位置においてサン
プル&ホールドしたプッシュプルトラッキングエラー信
号のオフセット電圧(オフセット量)を計測(検出)し
て記憶しておき、記録もしくは再生時には、回転基準位
置からの回転位置を検出し、既定回転位置において、プ
ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量が記
憶したオフセット量になるようにチルト制御を行うこと
により、面振れディスクの場合でも正確にチルト制御で
き、光ディスク全面で良好な記録もしくは再生を行うこ
とができる。つまり、既定位置での既定回転位置におい
て行われた調整値のまま、光ディスク全面で良好な記録
もしくは再生を行うことができる。例えば、PCAエリ
アにて行われた記録用レーザ光のパワー調整値のままで
光ディスク全面での良好な記録を行うことができる。
【0132】なお、実施の形態1〜6の光ディスク装置
の機能をさまざまに組み合わせることが可能である。例
えば実施の形態1と実施の形態2を組み合わせ、通常の
光ディスクの場合は実施の形態1の機能を用い、偏芯が
存在する光ディスクの場合は実施の形態2の機能を用い
て情報の記録もしくは再生を行うように構成してもよ
い。
【0133】また、従来のチルト制御回路(対物レンズ
をチルト角に応じて傾斜駆動させる制御回路)を備える
光ディスク装置においても、従来例で記した装置と同様
にチルト角を検出するための専用センサが必要であり、
装置のコストアップに繋がるという問題点があり、ま
た、対物レンズの位置とチルト角検出用光センサの位置
の不一致およびチルト検出用センサの取り付け位置のば
らつきなどの組み立て精度ばらつきによりチルト制御が
安定せず、従って記録および再生動作を安定して行うこ
とができないという問題点がある。
【0134】本発明の光ディスク装置では、チルト角を
検出するための専用センサを排除でき、従来のものと比
較してコストダウンに繋がる。また、チルト角検出用セ
ンサを必要としないので、安定したチルト制御を行うこ
とができ、従って安定した記録および再生動作を実現す
ることができる。
【0135】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、チルト
制御を行うための専用センサを必要とせず、光ディスク
の既定位置におけるレンズシフト量とオフセット量との
関係が光ディスク全面(光スポットの移動でき得る全範
囲)に亘って維持され、従って光ディスク全面で良好な
記録もしくは再生を行うことができる。つまり、既定の
位置で行われた調整値のまま、光ディスク全面で良好な
記録もしくは再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
のチルト制御回路の概略を示すブロック図
【図2】チルト角とプッシュプルトラッキングエラー信
号のオフセットとの関係を示す図
【図3】レンズシフトとプッシュプルトラッキングエラ
ー信号のオフセットとの関係を示す図
【図4】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
のチルト制御を説明するためのフローチャート図
【図5】本発明の実施の形態2における光ディスク装置
のチルト制御回路の概略を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2におけるプッシュプルト
ラッキングエラー信号の2値化を説明するための図
【図7】本発明の実施の形態2における光ディスク装置
のチルト制御を説明するためのフローチャート図
【図8】本発明の実施の形態3における光ディスク装置
の動作を説明するための図
【図9】本発明の実施の形態3における光ディスク装置
のチルト制御を説明するためのフローチャート図
【図10】光ディスクの回転速度別のプッシュプルトラ
ッキングエラー信号波形を示す図
【図11】本発明の実施の形態4における光ディスク装
置のチルト制御を説明するためのフローチャート図
【図12】本発明の実施の形態5における光ディスク装
置の記録もしくは再生状態からシーク動作完了までを示
す図
【図13】本発明の実施の形態5における光ディスク装
置のチルト制御を説明するためのフローチャート図
【図14】本発明の実施の形態6における光ディスク装
置のチルト制御回路の概略を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態6における光ディスク装
置の動作を説明するための図
【図16】本発明の実施の形態6における光ディスク装
置のチルト制御を説明するためのフローチャート図
【図17】従来の光ディスク装置のチルト制御回路の概
略を示すブロック図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 4分割フォトディテクタ 5 2分割フォトディテクタ 6 アクチュエータ部 7 トラッキング駆動コイル 8 チルト駆動コイル 9 レーザドライバ 10 レーザダイオード 11 モニタダイオード 12、13、14、15、16、17、18 電流
−電圧変換器 19、20 加算器 21、23 差動増幅器 22、24 LPF 25 コントローラ 26 トラッキング駆動回路 27 チルトアクチュエータ駆動回路 28 トラバース駆動部 29 トラバース駆動回路 30 コンパレータ 31 サンプルアンドホールド回路 32 FG生成回路 101 光ディスク 102 スピンドルモータ 103 光ピックアップ 104 4分割フォトディテクタ 105 2分割フォトディテクタ 106 トラッキングアクチュエータ部 107、108、109、110、111、112
電流−電圧変換器 113、114、115 加算器 116 ピーク値検出回路 117 ボトム値検出回路 118、120 差動増幅器 119 バランス調整回路 121 LPF 122 コントローラ 123 トラッキング駆動回路 124 チルト機構駆動回路 125 ガイドシャフト 126 チルト調整機構 127 光センサ

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクの半径方向に対物レンズを駆動
    して光スポットをトラックに追従させるトラッキング駆
    動手段を有する光ディスク装置において、 対物レンズのシフト量を表す前記トラッキング駆動手段
    の駆動出力値を測定する駆動出力値測定手段と、 光スポットと光ディスク上のトラックとの位置ずれを表
    すプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を検出するオフセット量検出手段と、 レーザ光の光軸を傾斜させてレーザ光が照射される光デ
    ィスク面とレーザ光の光軸との相対角度を制御すること
    でプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を調整するチルト制御手段とを備え、光ディスク上の半
    径方向における既定位置において、前記トラッキング駆
    動手段によって対物レンズをシフトさせてレーザ光を照
    射し、前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシ
    ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係
    を学習しておき、記録もしくは再生動作中、前記駆動出
    力値測定手段により測定した前記トラッキング駆動手段
    の駆動出力値と前記オフセット量検出手段により検出し
    たプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    との関係を学習した関係と比較し、一致しなくなると、
    前記チルト制御手段により前記トラッキング駆動手段の
    駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
    フセット量との関係が学習した関係と一致するようにレ
    ーザ光の光軸を傾斜させることを特徴とする光ディスク
    装置。
  2. 【請求項2】光ディスク上の半径方向における既定位置
    において、ディスク回転数を変化させて各回転数におけ
    る前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュプ
    ルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係を学
    習しておき、記録もしくは再生動作中にディスク回転数
    が変化したときには、学習した関係の中から現在のディ
    スク回転数に応じた関係を設定して比較を行うことを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】ディスク回転数を変化させて各回転数にお
    ける前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュ
    プルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係を
    学習する場合は、ディスク回転数を光ディスク装置に予
    め設定してある各記録速度、各再生速度に変化させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】記録もしくは再生動作中にディスク回転数
    が変化したときには、記録動作もしくは再生動作を中断
    することなく学習した関係の中から現在のディスク回転
    数に応じた関係を設定して比較を行うことを特徴とする
    請求項2もしくは3のいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】光ディスク上の半径方向における既定位置
    において、前記トラッキング駆動手段によって対物レン
    ズをシフトさせてレーザ光を照射し、前記トラッキング
    駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラ
    ー信号のオフセット量との関係を学習するに際し、前記
    トラッキング駆動手段の駆動出力値を既定値としたとき
    のプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を検出し、この既定値とオフセット量の関係を記憶して
    おき、記録もしくは再生動作中、前記駆動出力値測定手
    段により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値を監視
    し、駆動出力値が既定値と一致すると、前記オフセット
    量検出手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号
    のオフセット量を検出して記憶したオフセット量と比較
    し、検出したプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
    フセット量と記憶したプッシュプルトラッキングエラー
    信号のオフセット量とが一致していない場合には、前記
    チルト制御手段によりプッシュプルトラッキングエラー
    信号のオフセット量が記憶したオフセット量と一致する
    ようにレーザ光の光軸を傾斜させることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】現在記録もしくは再生しているトラックか
    らシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラッ
    キングオフの状態で、前記駆動出力値測定手段により測
    定した前記トラッキング駆動手段の駆動出力値と前記オ
    フセット量検出手段により検出したプッシュプルトラッ
    キングエラー信号のオフセット量との関係を学習した関
    係と比較し、一致していない場合には、前記チルト制御
    手段により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプ
    ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との
    関係が学習した関係と一致するようにレーザ光の光軸を
    傾斜させた後、トラッキングオンすることを特徴とする
    請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】現在記録もしくは再生しているトラックか
    らシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラッ
    キングオフの状態で、前記トラッキング駆動手段の駆動
    出力値を既定値に設定し、前記オフセット量検出手段に
    よりプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
    量を検出して記憶したオフセット量と比較し、検出した
    プッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量と
    記憶したプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
    ット量とが一致していない場合には、前記チルト制御手
    段によりプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
    ット量が記憶したオフセット量と一致するようにレーザ
    光の光軸を傾斜させた後、トラッキングオンすることを
    特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記シーク動作において、シーク動作開始
    時点よりトラッキングオフの状態で前記トラッキング駆
    動手段の駆動出力値を既定値に設定しておき、目的のト
    ラックに到達直後に前記オフセット量検出手段によるプ
    ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量の検
    出を行うことを特徴とする請求項7に記載の光ディスク
    装置。
  9. 【請求項9】前記駆動出力値測定手段は、前記トラッキ
    ング駆動手段の駆動出力値をディスク回転1周期分の整
    数倍だけ積分したものを測定値とすることを特徴とする
    請求項1から8のいずれかに記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】光ディスクの半径方向に対物レンズを駆
    動して光スポットをトラックに追従させるトラッキング
    駆動手段を有する光ディスク装置において、 対物レンズのシフト量を表す前記トラッキング駆動手段
    の駆動出力値を測定する駆動出力値測定手段と、 光スポットと光ディスク上のトラックとの位置ずれを表
    すプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を検出するオフセット量検出手段と、 プッシュプルトラッキングエラー信号を2値化する2値
    化手段と、 レーザ光の光軸を傾斜させてレーザ光が照射される光デ
    ィスク面とレーザ光の光軸との相対角度を制御すること
    でプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を調整するチルト制御手段とを備え、光ディスク上の半
    径方向における既定位置において、前記トラッキング駆
    動手段の駆動出力値を既定値としてレーザ光を照射し、
    プッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量を
    検出し、この既定値とオフセット量との関係を記憶する
    とともに、このオフセット量をしきい値として前記2値
    化手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号を2
    値化した信号のハイレベル期間とローレベル期間の比率
    を求めて記憶しておき、記録もしくは再生動作中、前記
    駆動出力値測定手段により前記トラッキング駆動手段の
    駆動出力値を監視し、駆動出力値が既定値と一致する
    と、既定位置にて検出したオフセット量をしきい値とし
    て前記2値化手段によりプッシュプルトラッキングエラ
    ー信号を2値化した信号のハイレベル期間とローレベル
    期間の比率を求め、記憶した比率と比較し、求めた比率
    と記憶した比率が一致していない場合には、前記チルト
    制御手段によってレーザ光の光軸を傾斜させて記憶した
    比率と一致するようにプッシュプルトラッキングエラー
    信号のオフセット量を調整することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  11. 【請求項11】光ディスク上の半径方向における既定位
    置において、ディスク回転数を変化させて各回転数にお
    ける既定値とオフセット量との関係を記憶するととも
    に、これらのオフセット量をしきい値とし、前記2値化
    手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号を2値
    化した信号のハイレベル期間とローレベル期間の比率を
    各回転数において求めて記憶しておき、記録もしくは再
    生動作中にディスク回転数が変化したときには、記憶し
    た既定値とオフセット量との関係および比率の中から現
    在のディスク回転数に応じた既定値とオフセット量との
    関係および比率を設定して比較を行うことを特徴とする
    請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】ディスク回転数を変化させて各回転数に
    おける既定値とオフセット量との関係および比率を記憶
    する場合は、ディスク回転数を光ディスク装置に予め設
    定してある各記録速度、各再生速度に変化させることを
    特徴とする請求項11に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】記録もしくは再生動作中にディスク回転
    数が変化したときには、記録動作もしくは再生動作を中
    断することなく記憶した既定値とオフセット量との関係
    および比率の中から現在のディスク回転数に応じた既定
    値とオフセット量との関係および比率を設定して比較を
    行うことを特徴とする請求項11もしくは12のいずれ
    かに記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】現在記録もしくは再生しているトラック
    からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
    ッキングオフの状態で、前記トラッキング駆動手段の駆
    動出力値を既定値に設定し、光ディスクの半径方向にお
    ける既定位置にて検出したオフセット量をしきい値とし
    て前記2値化手段によりプッシュプルトラッキングエラ
    ー信号を2値化した信号のハイレベル期間とローレベル
    期間の比率を求め、記憶した比率と比較し、求めた比率
    と記憶した比率が一致していない場合には、前記チルト
    制御手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号の
    オフセット量が記憶した比率と一致するようにレーザ光
    の光軸を傾斜させた後、トラッキングオンすることを特
    徴とする請求項10から13のいずれかに記載の光ディ
    スク装置。
  15. 【請求項15】前記シーク動作において、シーク動作開
    始時点よりトラッキングオフの状態で前記トラッキング
    駆動手段の駆動出力値を既定値に設定しておき、目的の
    トラックに到達直後に光ディスクの半径方向における既
    定位置にて検出したオフセット量をしきい値として前記
    2値化手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号
    を2値化した信号のハイレベル期間とローレベル期間の
    比率を求めることを特徴とする請求項14に記載の光デ
    ィスク装置。
  16. 【請求項16】前記駆動出力値測定手段は、前記トラッ
    キング駆動手段の駆動出力値をディスク回転1周期分の
    整数倍だけ積分したものを測定値とすることを特徴とす
    る請求項10から15のいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  17. 【請求項17】光ディスクの半径方向における既定位置
    にて検出したオフセット量をしきい値として前記2値化
    手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号を2値
    化した信号のハイレベル期間とローレベル期間の比率を
    求めるに際し、ディスク回転1周期分の整数倍期間でプ
    ッシュプルトラッキングエラー信号を2値化した信号の
    ハイレベル期間とローレベル期間の比率を求めることを
    特徴とする請求項10から16のいずれかに記載の光デ
    ィスク装置。
  18. 【請求項18】前記2値化手段は、ヒステリシス機能を
    有する比較器であることを特徴とする請求項10から1
    7のいずれかに記載の光ディスク装置。
  19. 【請求項19】光ディスクの半径方向に対物レンズを駆
    動して光スポットをトラックに追従させるトラッキング
    駆動手段を有する光ディスク装置において、 光ディスクの半径方向に光ピックアップを駆動して光ス
    ポットをトラックに追従させる光ピックアップ駆動手段
    と、 対物レンズのシフト量を表す前記トラッキング駆動手段
    の駆動出力値を測定する駆動出力値測定手段と、 光スポットと光ディスク上のトラックとの位置ずれを表
    すプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を検出するオフセット量検出手段と、 レーザ光の光軸を傾斜させてレーザ光が照射される光デ
    ィスク面とレーザ光の光軸との相対角度を制御すること
    でプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を調整するチルト制御手段とを備え、光ディスクの半径
    方向における既定位置において、前記光ピックアップ駆
    動手段によって光ピックアップを駆動して光スポットを
    トラックに追従させるとともに、前記トラッキング駆動
    手段によって対物レンズをシフトさせ、前記トラッキン
    グ駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキングエ
    ラー信号のオフセット量との関係を学習しておき、記録
    もしくは再生動作中、前記駆動出力値測定手段により測
    定した前記トラッキング駆動手段の駆動出力値と前記オ
    フセット量検出手段により検出したプッシュプルトラッ
    キングエラー信号のオフセット量との関係を学習した関
    係と比較し、一致しなくなると、前記光ピックアップ駆
    動手段が光ピックアップを駆動して光スポットをトラッ
    クに追従させるとともに、前記チルト制御手段により前
    記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュプルト
    ラッキングエラー信号のオフセット量との関係が学習し
    た関係と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜させるこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  20. 【請求項20】光ディスク上の半径方向における既定位
    置において、ディスク回転数を変化させて各回転数にお
    ける前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュ
    プルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係を
    学習しておき、記録もしくは再生動作中にディスク回転
    数が変化したときには、学習した関係の中から現在のデ
    ィスク回転数に応じた関係を設定して比較を行うことを
    特徴とする請求項19に記載の光ディスク装置。
  21. 【請求項21】ディスク回転数を変化させて各回転数に
    おける前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシ
    ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係
    を学習する場合は、ディスク回転数を光ディスク装置に
    予め設定してある各記録速度、各再生速度に変化させる
    ことを特徴とする請求項20に記載の光ディスク装置。
  22. 【請求項22】記録もしくは再生動作中にディスク回転
    数が変化したときには、記録動作もしくは再生動作を中
    断することなく学習した関係の中から現在のディスク回
    転数に応じた関係を設定して比較を行うことを特徴とす
    る請求項20もしくは21のいずれかに記載の光ディス
    ク装置。
  23. 【請求項23】光ディスクの半径方向における既定位置
    において、前記光ピックアップ駆動手段によって光ピッ
    クアップを駆動して光スポットをトラックに追従させる
    とともに、前記トラッキング駆動手段によって対物レン
    ズをシフトさせ、前記トラッキング駆動手段の駆動出力
    値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
    量との関係を学習するに際し、前記トラッキング駆動手
    段の駆動出力値を既定値としたときのプッシュプルトラ
    ッキングエラー信号のオフセット量を検出し、この既定
    値とオフセット量の関係を記憶しておき、記録もしくは
    再生動作中、前記駆動出力値測定手段により前記トラッ
    キング駆動手段の駆動出力値を監視し、駆動出力値が既
    定値と一致すると、前記オフセット量検出手段によりプ
    ッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量を検
    出して記憶したオフセット量と比較し、検出したプッシ
    ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量と記憶し
    たプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    とが一致していない場合には、前記光ピックアップ駆動
    手段によって光ピックアップを駆動して光スポットをト
    ラックに追従させるとともに、前記チルト制御手段によ
    りプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    が記憶した関係と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜
    させることを特徴とする請求項19から22のいずれか
    に記載の光ディスク装置。
  24. 【請求項24】現在記録もしくは再生しているトラック
    からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
    ッキングオフの状態で、前記駆動出力値測定手段により
    測定した前記トラッキング駆動手段の駆動出力値と前記
    オフセット量検出手段により検出したプッシュプルトラ
    ッキングエラー信号のオフセット量との関係を学習した
    関係と比較し、一致していない場合には、前記光ピック
    アップ駆動手段が光ピックアップを駆動して光スポット
    をトラックに追従させるとともに、前記チルト制御手段
    により前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシ
    ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係
    が学習した関係と一致するようにレーザ光の光軸を傾斜
    させた後、トラッキングオンすることを特徴とする請求
    項19から22のいずれかに記載の光ディスク装置。
  25. 【請求項25】現在記録もしくは再生しているトラック
    からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
    ッキングオフの状態で、前記トラッキング駆動手段の駆
    動出力値を既定値に設定し、前記オフセット量検出手段
    によりプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセッ
    ト量を検出して記憶したオフセット量と比較し、検出し
    たプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    と記憶したプッシュプルトラッキングエラー信号のオフ
    セット量とが一致していない場合には、前記光ピックア
    ップ駆動手段が光ピックアップを駆動して光スポットを
    トラックに追従させるとともに、前記チルト制御手段に
    よりプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
    量が記憶したオフセット量と一致するようにレーザ光の
    光軸を傾斜させた後、トラッキングオンすることを特徴
    とする請求項23に記載の光ディスク装置。
  26. 【請求項26】前記シーク動作において、シーク動作開
    始時点よりトラッキングオフの状態で前記トラッキング
    駆動手段の駆動出力値を既定値に設定しておき、目的の
    トラックに到達直後に前記オフセット量検出手段による
    プッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量の
    検出を行うことを特徴とする請求項25に記載の光ディ
    スク装置。
  27. 【請求項27】前記駆動出力値測定手段は、前記トラッ
    キング駆動手段の駆動出力値をディスク回転1周期分の
    整数倍だけ積分したものを測定値とすることを特徴とす
    る請求項19から26のいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  28. 【請求項28】前記光ピックアップ駆動手段としてトラ
    バース駆動手段を用い、チルト制御時には、応答感度を
    上げて光ピックアップを駆動させることを特徴とする請
    求項19から27のいずれかに記載の光ディスク装置。
  29. 【請求項29】応答感度を上げるために前記トラバース
    駆動手段の有するフィルタのカットオフ周波数を上げる
    ことを特徴とする請求項28に記載の光ディスク装置。
  30. 【請求項30】光ディスクの半径方向に対物レンズを駆
    動して光スポットをトラックに追従させるトラッキング
    駆動手段を有する光ディスク装置において、 対物レンズのシフト量を表す前記トラッキング駆動手段
    の駆動出力値を測定する駆動出力値測定手段と、 光スポットと光ディスク上のトラックとの位置ずれを表
    すプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を検出するオフセット量検出手段と、 レーザ光の光軸を傾斜させてレーザ光が照射される光デ
    ィスク面とレーザ光の光軸との相対角度を制御すること
    でプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    を調整するチルト制御手段と、 光ディスクの回転基準位置を検出するための回転基準位
    置検出手段と、 回転基準位置からの回転位置を検出するための回転位置
    検出手段とを備え、前記回転基準位置検出手段と前記回
    転位置検出手段とを用いて検出した光ディスク上の半径
    方向における既定位置での既定回転位置において、前記
    トラッキング駆動手段によって対物レンズをシフトさせ
    てレーザ光を照射し、前記トラッキング駆動手段の駆動
    出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
    ット量との関係を学習しておき、記録もしくは再生動作
    中、前記回転基準位置検出手段と前記回転位置検出手段
    とを用いて検出した光ディスク上の既定回転位置におい
    て前記駆動出力値測定手段により測定した前記トラッキ
    ング駆動手段の駆動出力値と前記オフセット量検出手段
    により検出したプッシュプルトラッキングエラー信号の
    オフセット量との関係を学習した関係と比較し、一致し
    なくなると、前記チルト制御手段により、光ディスク上
    の既定回転位置において、前記トラッキング駆動手段の
    駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
    フセット量との関係が学習した関係と一致するようにレ
    ーザ光の光軸を傾斜させることを特徴とする光ディスク
    装置。
  31. 【請求項31】前記トラッキング駆動手段の駆動出力値
    とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    との関係を学習するに際し、既定回転位置での前記トラ
    ッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュプルトラッキ
    ングエラー信号のオフセット量との関係を少なくとも2
    回以上求め、それらを平均化することで学習値とするこ
    とを特徴とする請求項30に記載の光ディスク装置。
  32. 【請求項32】光ディスク上の半径方向における既定位
    置での既定回転位置において、ディスク回転数を変化さ
    せて各回転数における前記トラッキング駆動手段の駆動
    出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
    ット量との関係を学習しておき、記録もしくは再生動作
    中にディスク回転数が変化したときには、学習した関係
    の中から現在のディスク回転数に応じた関係を設定して
    比較を行うことを特徴とする請求項30もしくは31の
    いずれかに記載の光ディスク装置。
  33. 【請求項33】ディスク回転数を変化させて各回転数に
    おける前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシ
    ュプルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係
    を学習する場合は、ディスク回転数を光ディスク装置に
    予め設定してある各記録速度、各再生速度に変化させる
    ことを特徴とする請求項32に記載の光ディスク装置。
  34. 【請求項34】記録もしくは再生動作中にディスク回転
    数が変化したときには、記録動作もしくは再生動作を中
    断することなく学習した関係の中から現在のディスク回
    転数に応じた関係を設定して比較を行うことを特徴とす
    る請求項32もしくは33のいずれかに記載の光ディス
    ク装置。
  35. 【請求項35】光ディスク上の半径方向における既定位
    置での既定回転位置において、前記トラッキング駆動手
    段によって対物レンズをシフトさせてレーザ光を照射
    し、前記トラッキング駆動手段の駆動出力値とプッシュ
    プルトラッキングエラー信号のオフセット量との関係を
    学習するに際し、前記トラッキング駆動手段の駆動出力
    値を既定値としたときのプッシュプルトラッキングエラ
    ー信号のオフセット量を検出し、この既定値とオフセッ
    ト量の関係を記憶しておき、記録もしくは再生動作中、
    前記回転基準位置検出手段と前記回転位置検出手段とを
    用いて検出した光ディスク上の既定回転位置において前
    記駆動出力値測定手段により前記トラッキング駆動手段
    の駆動出力値を監視し、駆動出力値が既定値と一致する
    と、前記オフセット量検出手段によりプッシュプルトラ
    ッキングエラー信号のオフセット量を検出して記憶した
    オフセット量と比較し、検出したプッシュプルトラッキ
    ングエラー信号のオフセット量と記憶したプッシュプル
    トラッキングエラー信号のオフセット量とが一致してい
    ない場合には、光ディスク上の既定回転位置において、
    前記チルト制御手段によりプッシュプルトラッキングエ
    ラー信号のオフセット量が記憶したオフセット量と一致
    するようにレーザ光の光軸を傾斜させることを特徴とす
    る請求項30から34のいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  36. 【請求項36】現在記録もしくは再生しているトラック
    からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
    ッキングオフの状態で、既定回転位置において前記駆動
    出力値測定手段により測定した前記トラッキング駆動手
    段の駆動出力値と前記オフセット量検出手段により検出
    したプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット
    量との関係を学習した関係と比較し、一致していない場
    合には、前記チルト制御手段により、光ディスク上の既
    定回転位置において、前記トラッキング駆動手段の駆動
    出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセ
    ット量との関係が学習した関係と一致するようにレーザ
    光の光軸を傾斜させた後、トラッキングオンすることを
    特徴とする請求項30から34のいずれかに記載の光デ
    ィスク装置。
  37. 【請求項37】現在記録もしくは再生しているトラック
    からシーク動作によって目的のトラックに到達後、トラ
    ッキングオフの状態で、既定回転位置において前記トラ
    ッキング駆動手段の駆動出力値を既定値に設定し、前記
    オフセット量検出手段によりプッシュプルトラッキング
    エラー信号のオフセット量を検出して記憶したオフセッ
    ト量と比較し、検出したプッシュプルトラッキングエラ
    ー信号のオフセット量と記憶したプッシュプルトラッキ
    ングエラー信号のオフセット量とが一致していない場合
    には、光ディスク上の既定回転位置において、前記チル
    ト制御手段によりプッシュプルトラッキングエラー信号
    のオフセット量が記憶したオフセット量と一致するよう
    にレーザ光の光軸を傾斜させた後、トラッキングオンす
    ることを特徴とする請求項35に記載の光ディスク装
    置。
  38. 【請求項38】前記シーク動作において、シーク動作開
    始時点よりトラッキングオフの状態で前記トラッキング
    駆動手段の駆動出力値を既定値に設定しておき、目的の
    トラックに到達後、既定回転位置において前記オフセッ
    ト量検出手段によりプッシュプルトラッキングエラー信
    号のオフセット量の検出を行うことを特徴とする請求項
    37に記載の光ディスク装置。
  39. 【請求項39】前記トラッキング駆動手段の駆動出力値
    とプッシュプルトラッキングエラー信号のオフセット量
    の関係を既定回転位置においてサンプルアンドホールド
    することを特徴とする請求項30から38のいずれかに
    記載の光ディスク装置。
  40. 【請求項40】前記回転基準位置検出手段は、光ディス
    クを回転させるディスクモータの回転を制御するための
    FG信号生成回路とし、前記回転位置検出手段は、前記
    FG信号生成回路から出力されるFG信号を基にして前
    記ディスクモータが1回転する間に既定数の周期的なパ
    ルス信号を出力するパルス出力器とし、前記パルス出力
    器からのパルス信号により前記トラッキング駆動手段の
    駆動出力値とプッシュプルトラッキングエラー信号のオ
    フセット量の関係を既定回転位置においてサンプルアン
    ドホールドすることを特徴とする請求項39に記載の光
    ディスク装置。
  41. 【請求項41】前記チルト制御手段は、対物レンズを傾
    斜駆動させることによりレーザ光の光軸を傾斜させるこ
    とを特徴とする請求項1から40のいずれかに記載の光
    ディスク装置。
  42. 【請求項42】光ディスクのディスク情報に基づいて前
    記既定位置を設定することを特徴とする請求項1から4
    1のいずれかに記載の光ディスク装置。
  43. 【請求項43】光ディスクの規格を基に光ディスクの中
    心からの半径距離で設定された前記既定位置が予め記憶
    されていることを特徴とする請求項1から41のいずれ
    かに記載の光ディスク装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100698345B1 (ko) 2004-01-08 2007-03-23 가부시끼가이샤 도시바 광 디스크 장치, 광 디스크 장치 제어 방법 및 기울기 보상값 기억방법
CN100412967C (zh) * 2003-12-18 2008-08-20 宾得株式会社 用于光盘的光学系统
US7477576B2 (en) 2004-12-10 2009-01-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disk apparatus and method of tilt control
US7813232B2 (en) 2006-09-11 2010-10-12 Hitachi, Ltd. Disc drive
WO2014057675A1 (ja) * 2012-10-11 2014-04-17 パナソニック株式会社 光情報装置、傾き検出方法、コンピュータ、プレーヤ及びレコーダ

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