JP2003216743A - 遠隔転倒予防指導支援システム - Google Patents

遠隔転倒予防指導支援システム

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JP2003216743A
JP2003216743A JP2002016523A JP2002016523A JP2003216743A JP 2003216743 A JP2003216743 A JP 2003216743A JP 2002016523 A JP2002016523 A JP 2002016523A JP 2002016523 A JP2002016523 A JP 2002016523A JP 2003216743 A JP2003216743 A JP 2003216743A
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walking
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JP2002016523A
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Kyoko Sudo
恭子 数藤
Yukiyasu Iida
行恭 飯田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転倒予防指導を受ける被験者の指導を受ける
際の負担を軽減し、かつ地理的条件が悪い被験者に対し
指導機会の制約されるという問題を排除する。 【解決手段】 被験者装置に、被験者の歩行動作を計測
し歩行データとして出力する歩行計測部、音声入出力部
130及び通信部140を設け、通信部140は、歩行計測部に
より計測された歩行データをネットワークを介して指導
者装置に送信する一方、指導者装置に、歩行解析部、表
示部、音声入出力部310及び通信部350を設け、通信部35
0は、ネットワークを介して被験者装置からの歩行デー
タを受信すると、歩行解析部に送出して歩行解析を行わ
せその解析結果を表示部に表示させるとともに、この表
示を見ながら指導を行う指導者と、指導者のアドバイス
を受ける被験者との会話を、ネットワーク及び音声入出
力部130,310を介して行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被験者の歩行状態
を解析するとともに、この解析結果に基づき指導者から
前記被験者に対して行われる転倒予防指導を支援する遠
隔転倒予防指導支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の転倒予防指導を支援するシステ
ムに関連する第1の技術として、特開平8−38435
号公報に開示された「在宅健康管理システム」がある。
このシステムは、計測した患者の健診データを個々の端
末から中央処理装置に送信して管理し、任意の場所で診
断結果を受け取り可能にした健康管理システムである。
また、第2の技術として、特開平11−312201号
公報に開示された「医療情報管理処理システム」があ
る。このシステムは、医療機関での個人の診療データや
健診データをホストコンピュータに登録し、医療機関で
の共同利用を可能にした医療情報管理システムである。
【0003】また、第3の技術として、特開平8−29
2711号公報に開示された「情報処理システム及び通
信教育システム」がある。このシステムは、FAXによ
って送付された受講生の解答用紙をスキャナで読みとっ
て採点し、結果を受講生が受け取り可能な通信教育シス
テムである。また、第4の技術として、特開2001−
218754号公報に開示された「ウォーキング判定装
置」がある。この装置は歩行の良さを判定する装置であ
る。さらに、第5の技術として、文献「星野克之、別府
諸兄、石井庄次、増田敏光、日比野豊、小宅雄一郎、青
木治人、数藤恭子、飯田行恭、『転倒予防教室における
高齢者の歩行解析』、第13回日本理学診療医学会、2
001.7.13」に開示された技術がある。この技術
は、高齢者の転倒予防指導を支援するシステムである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高齢者の転倒は、寝た
きりの要因の一つとなっており、転倒を防止するための
指導が必要である。このため、前述した第5の従来技術
のような転倒予防指導支援システムが考えられている。
しかし、このようなシステムは通常転倒予防教室を開催
している医療機関に設置されており、被験者が指導者か
ら転倒予防指導を受けるためには、その医療機関に行く
必要があることから、高齢者にとっても医療スタッフに
とっても大きな負担となる。また、被験者の地理的条件
から指導の機会も制約されてしまう。このため、こうし
た転倒予防指導を希望する被験者の前述の負担を軽減
し、かつ地理的条件が悪い被験者に対する指導機会の制
約を排除したいという要望がある。
【0005】したがって、本発明は、転倒予防指導を希
望する被験者が指導を受ける際に医療機関等に出向くと
いった負担を軽減し、かつ地理的条件が悪い被験者に対
する指導機会の制約を排除することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、被験者が用いる少なくとも1つの被
験者装置と被験者に対して転倒予防指導を行う指導者が
用いる指導者装置とからシステムを構成し、被験者装置
に、被験者の歩行動作を計測し歩行データとして出力す
る歩行計測部と、被験者の音声を入力するとともに、指
導者装置から受信した指導者の音声を出力する第1の音
声入出力部と、歩行計測部により計測された歩行データ
及び第1の音声入出力部により入力された被験者の音声
信号をネットワークを介して指導者装置に送信するとと
もに、ネットワークを介して指導者装置からの指導者の
音声信号を受信すると第1の音声入出力部に伝達する第
1の通信部とを設け、指導者装置に、歩行計測部により
計測された被験者の歩行データを解析する歩行解析部
と、歩行解析部の解析結果を表示する表示部と、指導者
の音声を入力するとともに、被験者装置から受信した被
験者の音声を出力する第2の音声入出力部と、ネットワ
ークを介して被験者装置からの被験者の歩行データ及び
音声信号を受信すると、それぞれ歩行解析部及び第2の
音声入出力部に伝達するとともに、第2の音声入出力部
により入力された指導者の音声信号をネットワークを介
し被験者装置へ伝達する第2の通信部とを設けたもので
ある。
【0007】この場合、歩行計測部を、被験者の歩行時
の足圧を計測して足圧データとして出力する圧力センサ
と、被験者の歩行動作を撮影し歩行映像データとして出
力するカメラと、足圧データと歩行映像データとを同期
させて歩行データとして出力する同期制御部とにより構
成する。また、歩行解析部を、入力した足圧データ及び
歩行映像データに基づき被験者の歩行動作を特徴づける
特徴パラメータを抽出する特徴抽出部と、特徴抽出部に
より抽出された特徴パラメータを入力すると、この特徴
パラメータと所定の判別関数とに基づき被験者の転倒の
危険度を表す転倒危険度を演算し、演算結果を表示部に
表示する演算部とにより構成する。
【0008】また、被験者装置に、被験者のIDを入力
する入力部を設けるとともに、指導者装置に、被験者の
過去の歩行データに基づき演算された転倒危険度情報と
この転倒危険度情報に基づく前記指導者の指導内容を示
す指導内容データを保持する歩行データベースと、被験
者の医学検査結果及び転倒歴データを含む医療データを
保持する医療データベースとを設け、歩行データベース
及び医療データベースのデータを、入力部から入力され
たIDに基づき検索して表示部に表示可能にする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明に係る遠隔転倒予防指導
支援システムの構成を示すブロック図である。本システ
ムは、図1に示すように、転倒予防指導を受ける被験者
が用いる複数の被験者装置100A〜100Nと、転倒
予防を指導する指導者が用いる指導者装置300とから
なり、被験者装置100A〜100Nと指導者装置30
0とはネットワーク200を介して接続可能になってい
る。
【0010】ここで、被験者装置100は、被験者のI
D(識別情報)を入力するための被験者ID入力部11
0と、被験者の歩行状態を計測する歩行計測部120
と、被験者の音声を入力するとともに指導者装置300
からの指導者の音声を出力する音声入出力部130と、
ネットワーク200を介し指導者装置300と通信を行
う通信部140とからなる。また、指導者装置300
は、指導者の音声を入力するとともに被験者装置100
からの被験者の音声を出力する音声入出力部310と、
被験者装置100により計測された被験者の歩行データ
を入力して解析する歩行解析部320と、歩行解析部3
20の解析結果のデータ等を表示する表示部330と、
被験者の歩行データを含む個人情報や医療データ等が格
納されるデータベース部340と、被験者装置100と
通信を行う通信部350とからなる。
【0011】次に、以上のように構成された遠隔転倒予
防指導支援システムの動作の概要を説明する。被験者装
置100の被験者ID入力部110は、磁気カード読取
装置あるいはICカード読取装置により構成され、被験
者番号等、被験者を一意に特定できるID情報が記録さ
れている磁気カードあるいはICカードの情報を読み取
って通信部140に送る。通信部140はネットワーク
200を介して指導者装置300の通信部350にこの
被験者IDを転送する。指導者装置300は送られてき
たID情報によりデータベース部340を検索し、この
ID情報に応じた被験者の過去の歩行データを含む個人
情報、過去の転倒危険度、指導内容、および医療データ
を読み出す。
【0012】また、被験者の歩行動作は歩行計測部12
0により歩行データとして抽出されID情報と同様、指
導者装置300に転送される。転送された歩行データは
指導者装置300の歩行解析部320により解析されて
後述する転倒危険度が計算され、計算された転倒危険度
は歩行データとともに表示部330に表示される。指導
者はそれらのデータを見ながら転倒予防のためのアドバ
イスを音声入出力部310を用いて行う。このとき指導
者は必要に応じてデータベース部340から読み出され
たその被験者のデータを表示部330の表示を切り替え
ることにより参照できる。指導者の音声によるアドバイ
スは被験者装置の音声入出力部130で出力され、被験
者はその音声アドバイスを聞いて歩行動作を改善でき
る。また、指導者と被験者は必要に応じて両装置10
0,300の音声入出力部130,310により会話で
きる。このように、転倒予防指導を希望する被験者は居
ながらにして指導者から指導を受けることができる。し
たがって、被験者が指導を受ける際にこの種の転倒予防
教室が開催されている例えば医療機関等に出向くといっ
た負担が軽減され、かつ自宅が前記医療機関から遠く、
地理的に条件の悪い被験者に対して指導の機会が制約さ
れるといった問題を回避することができる。
【0013】図2は被験者装置100の歩行計測部12
0の構成を示すブロック図である。歩行計測部120
は、図2に示すように、圧力センサ121と、同期制御
部122と、TVカメラ123とから構成される。ここ
で、被験者が床に敷かれた圧力センサ121の上を歩行
すると、圧力センサ121により、被験者の足圧のデー
タが時間的、空間的に計測されるとともに、このときT
Vカメラ123により被験者の歩行映像が取り込まれ
る。同期制御部122は、これらの歩行データを同期し
て通信部140に送る。これにより、被験者の歩行動作
に伴う足圧データと歩行映像データとが歩行データとし
て指導者装置300に送られ、指導者装置300の歩行
解析部320により解析されて表示部330に表示され
る。一般に、転倒予防指導の対象となる高齢者は、1回
1回の歩行が不安定で再現性がないため、歩行計測後の
データに基づいて指導してもあまり効果が期待できな
い。このため、足圧データと歩行映像データとを同期さ
せて送信し表示させるようにすれば、指導者はリアルタ
イムで指導することができ、したがって前述の高齢者の
ような被験者に対し、より適切な指導を行うことができ
る。
【0014】図3は指導者装置300の歩行解析部32
0の構成を示すブロック図である。歩行解析部320
は、図3に示すように、被験者装置100の歩行計測部
120により計測された被験者の時系列の足圧データa
及び時系列の歩行映像データbを入力すると、これらの
データからその被験者の歩行の特徴を抽出して特徴パラ
メータcとして出力する特徴抽出部321と、特徴抽出
部321から出力された特徴パラメータcに基づき被験
者の転倒の危険度を計算する転倒危険度計算部322と
からなる。
【0015】即ち、歩行解析部320の特徴抽出部32
1は、被験者の時系列の足圧データa及び時系列の歩行
映像データbから時系列の特徴パラメータcを抽出し、
転倒危険度計算部322へ出力する。転倒危険度計算部
322は、判別関数を用いて特徴パラメータcのベクト
ルを危険度としてのスカラー値に変換し転倒危険度デー
タとして出力する。ここで、判別関数は、後述するよう
に転倒経験のある人とない人との特徴パラメータの統計
処理によって求められる。
【0016】以下、特徴パラメータc及び転倒危険度に
ついて具体的に説明する。転倒しやすい歩行の特徴とし
て以下の(1)〜(3)に示すような歩行動作がある。 (1)足圧加圧面積に対し荷重が小さい歩行 (2)歩幅が狭く、歩隔が広い歩行 (3)足裏と床の間の距離が短い歩行
【0017】ここで、歩幅とは、各歩について踵領域中
の最初に着地した点を基準点とし、左右の足の基準点間
の進行方向の距離で定義し、歩隔とは進行方向と直交す
る方向の両足間の距離で定義する。特徴抽出部321は
時系列的に送られてくる足圧データa及び歩行映像デー
タbに基づき、被験者の足圧加圧面積、荷重、歩幅、歩
隔、及び被験者の足裏と床の距離(これは動物体の縦方
向に最下点を抽出するか、あるいは被験者の踝等にマー
クを貼りその動きを映像中から追うことで抽出できる)
を特徴パラメータcとして抽出する。そして、転倒危険
度計算部322は、特徴パラメータcを入力すると、判
別関数を用いて転倒危険度を計算する。
【0018】次に、図4を参照し判別関数の求め方につ
いて説明する。被験者の歩行足圧データaとカメラ画像
データ(歩行映像データ)bとを分析し、特徴空間内で
の分布を調べる。ここで、図4(a)は、足圧データa
から求めた特徴量(特徴パラメータ量)A(例えば、荷
重の一歩内平均値)と、足圧データbから求めた特徴量
B(例えば、一足底接地面積の一歩内平均)と、カメラ
123の歩行映像データbから求めた特徴量C(例え
ば、つま先上がり角度の一歩内平均、足首関節及び膝関
節などの関節角度や上体の前傾角度等)とをそれぞれ、
例えばx,y,z軸とする3次元特徴空間を示す図であ
る。
【0019】ところで、データベース部340には各被
験者毎に各特徴量A,B,Cを有する被験者のサンプル
データが格納されている。ここで、図4(a)中、符号
SAで示すデータの分布は、データベース部340内に
格納された被験者のサンプルデータのうち、転倒の既往
症有りの被験者グループから得られたサンプルデータの
分布を示し、符号SBで示すデータの分布は、転倒の既
往症無しの被験者グループから得られたサンプルデータ
の分布を示している。この場合、歩行解析部320で
は、図示しない判別関数生成部により、データベース部
340に格納された各被験者のサンプルデータについ
て、周知の例えばフィッシャー判別などの方法により転
倒既往歴有りのグループのデータと転倒既往歴無しのグ
ループのデータとに分ける一次元の判別軸を判別関数と
して求める。そして、各被験者のサンプルデータを一次
元に圧縮して前記フィッシャー判別軸上に投影し図4
(b)のグラフを得る。すなわち、以上のことを簡単に
説明すれば、データベース部340に格納された各被験
者のサンプルデータのうち一次元の判別軸として、特徴
パラメータの1つのベクトルである例えば特徴量Aにつ
いて、転倒既往歴有りのグループのデータと転倒既往歴
無しのグループのデータとに分けるフィッシャー判別軸
を求め、データベース部340に格納されている各被験
者の全ての前記特徴量Aのデータを前記判別軸上に投影
させて図4(b)のグラフを得る。
【0020】そして、この図4(b)のグラフのデータ
分布から、転倒危険度の識別境界値を求める。ここで、
識別境界値は、転倒既往歴有りのグループと転倒既往歴
無しのグループの各データ分布の中心を求め、求めた2
つのグループの中心値の平均を識別境界値として求める
第1の方法と、転倒既往歴有りのグループと転倒既往歴
無しのグループの2グループのデータ分布の平均値を求
め、求めた平均値に重み付けを行って識別境界値として
求める第2の方法がある。転倒危険度計算部322は、
こうして求めた識別境界値から被験者の実際の計測に基
づくデータ値までの距離を前記被験者の転倒危険度とし
て算出する。このようにして、被験者の転倒危険度を算
出することができる。ここで、転倒危険度は、図4
(b)に示すように、識別境界値を境にして、この識別
境界値から転倒既往歴有りのデータ分布の方向に距離が
大になるにつれて増加し、前記識別境界値から転倒既往
歴有りのデータ分布の方向に距離が大になるにつれて減
少する。なお、判別関数を求めるための特徴量は、転倒
の既往歴と相関があれば図4の例以外のものも用いるこ
とができる。また、特徴量の数が増えても同様の処理を
行うことができる。
【0021】図5は、指導者装置300のデータベース
部340の構成を示すブロック図である。データベース
部340は、図5に示すように、データ検索部341
と、歩行データベース342と、医療データベース34
3とから構成される。データベース部340のデータ検
索部341は、通信部350から送られてくる被験者I
D情報に基づき、歩行データベース342から該当する
被験者の個人情報、過去の歩行における歩行パラメー
タ、及び過去の歩行に対する指導者の指導内容を検索し
て検索結果を表示部330に送って表示させることによ
り、指導者に提示する。また、データ検索部341は、
被験者ID情報に基づき、医療データベース343から
該当の被験者のこれまでの医学検査結果、既往歴、転倒
歴をそれぞれ検索し、検索結果を表示部330に送って
表示させることにより、指導者に提示する。
【0022】現在、転倒の要因として、視力、筋力、バ
ランス能力の低下等が挙げられているが、転倒し易さと
の関係は定量的には明らかにされていない。また、転倒
の要因は高血圧や動脈硬化とも関係があるといわれてい
るが、明らかではない。しかし、医療スタッフが歩行デ
ータベース342内の被験者の歩行状態を表すデータと
医療データベース343内の被験者の疾病の既往歴のデ
ータを照らし合せて検討できることから、より適切な転
倒予防指導が期待できる。
【0023】このように本転倒予防指導支援システム
は、遠隔地の被験者の歩行状態が、映像、足圧データ及
び歩行の転倒危険度としてリアルタイムで表示でき、ま
た、必要に応じて、データベース部340内の被験者の
過去の転倒危険度、指導内容、医学検査結果、既往歴、
転倒歴を参照することで効率的かつ効果的な指導を音声
を用いて行うことができる。この結果、被験者の地理
的、時間的、身体的制約を軽減させることができ、これ
により転倒予防指導の機会を増やすことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
験者が用いる少なくとも1つの被験者装置と被験者に対
して転倒予防指導を行う指導者が用いる指導者装置とか
らシステムを構成するとともに、被験者装置に、被験者
の歩行動作を計測し歩行データとして出力する歩行計測
部、第1の音声入出力部及び第1の通信部を設け、第1
の通信部は、歩行計測部により計測された歩行データを
ネットワークを介して指導者装置に送信する一方、指導
者装置に、歩行解析部、表示部、第2の音声入出力部及
び第2の通信部を設け、第2の通信部は、ネットワーク
を介して被験者装置からの歩行データを受信すると、歩
行解析部に送出して歩行解析を行わせその解析結果を表
示部に表示させるとともに、表示部の表示を見ながら指
導のためのアドバイスを行う指導者と、前記指導者のア
ドバイスを受ける被験者との会話を、ネットワーク及び
第1,第2の音声入出力部を介して行わせるようにした
ので、転倒予防指導を希望する被験者は居ながらにして
指導者から指導を受けることができ、したがって前記被
験者が指導を受ける際に医療機関等に出向くといった負
担が軽減され、かつ地理的条件が悪い被験者に対して指
導の機会が制約されるといった問題を回避することがで
きる。
【0025】ここで、歩行計測部を、被験者の歩行時の
足圧を計測して足圧データとして出力する圧力センサ
と、被験者の歩行動作を撮影し歩行映像データとして出
力するカメラとにより構成し、足圧データと歩行映像デ
ータとを同期させて歩行データとして指導者装置に送信
し表示させるようにしたので、指導者はその表示を見な
がらリアルタイムで指導することができる。一般に、転
倒予防指導の対象となる高齢者は、1回1回の歩行が不
安定で再現性がないため、歩行計測後のデータに基づい
て指導してもあまり効果が期待できない。このため、足
圧データと歩行映像データとを同期させて送信し表示さ
せるようにすれば、指導者はリアルタイムで指導するこ
とができ、したがって前述の高齢者のような被験者に対
し、より適切な指導を行うことができる。
【0026】また、歩行解析部を、特徴抽出部及び演算
部により構成し、特徴抽出部は入力した足圧データ及び
歩行映像データに基づき被験者の歩行動作を特徴づける
特徴パラメータを抽出するとともに、演算部はこの特徴
パラメータと所定の判別関数とに基づき被験者の転倒危
険度を演算するとともに演算結果を表示部に表示するよ
うにしたので、指導者は被験者に対し、より適切な転倒
予防指導を行うことができる。
【0027】また、被験者装置に、被験者のIDを入力
する入力部を設けるとともに、指導者装置に、被験者の
過去の歩行データに基づき演算された転倒危険度情報と
この転倒危険度情報に基づく前記指導者の指導内容を示
す指導内容データを保持する歩行データベースと、被験
者の医学検査結果及び転倒歴データを含む医療データを
保持する医療データベースとを設け、歩行データベース
及び医療データベースのデータを、入力部から入力され
たIDに基づき検索して被験者のデータとして表示部に
表示するようにしたので、指導者は被験者の歩行データ
と医療データとに基づいて指導を行うことができる。現
在、転倒の要因として、視力、筋力、バランス能力の低
下等が挙げられているが、転倒しやすさとの関係は定量
的には明らかにされていない。また、転倒の要因は高血
圧や動脈硬化とも関係があるといわれているが、明らか
ではない。しかし、医療スタッフが歩行データベース内
の被験者の歩行状態のデータと医療データベース内の被
験者の疾病の既往歴のデータを照らし合せて検討できる
ことから、より適切な転倒予防指導が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遠隔転倒予防指導支援システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】 上記システムを構成する歩行計測部のブロッ
ク図である。
【図3】 上記システムを構成する歩行解析部のブロッ
ク図である。
【図4】 上記歩行計測部の計測データから抽出した特
徴量に基づき転倒危険度を判別する状況を説明する説明
図である。
【図5】 上記システムを構成するデータベース部のブ
ロック図である。
【符号の説明】
100A〜100N…被験者装置、110…被験者ID
入力部、120…歩行計測部、121…圧力センサ、1
22…同期制御部、123…TVカメラ、130,31
0…音声入出力部、140,350…通信部、200…
ネットワーク、320…歩行解析部、321…特徴抽出
部、322…転倒危険度計算部、330…表示部、34
0…データベース部、341…データ検索部、342…
歩行データベース、343…医療データベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61H 1/02 A61G 12/00 Z // A61G 12/00 A61B 5/10 310A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者が用いる少なくとも1つの被験者
    装置と前記被験者に対して転倒予防指導を行う指導者が
    用いる指導者装置とからなり、 前記被験者装置は、 被験者の歩行動作を計測し歩行データとして出力する歩
    行計測部と、 被験者の音声を入力するとともに、前記指導者装置から
    受信した前記指導者の音声を出力する第1の音声入出力
    部と、 前記歩行計測部により計測された歩行データ及び前記第
    1の音声入出力部により入力された被験者の音声信号を
    ネットワークを介して前記指導者装置に送信するととも
    に、前記ネットワークを介して指導者装置からの前記指
    導者の音声信号を受信すると第1の音声入出力部に伝達
    する第1の通信部とを有し、 前記指導者装置は、 歩行計測部により計測された被験者の歩行データを解析
    する歩行解析部と、 歩行解析部の解析結果を表示する表示部と、 前記指導者の音声を入力するとともに、前記被験者装置
    から受信した前記被験者の音声を出力する第2の音声入
    出力部と、 前記ネットワークを介して前記被験者装置からの被験者
    の歩行データ及び音声信号を受信すると、それぞれ歩行
    解析部及び第2の音声入出力部に伝達するとともに、第
    2の音声入出力部により入力された指導者の音声信号を
    前記ネットワークを介して被験者装置へ伝達する第2の
    通信部とを有することを特徴とする遠隔転倒予防指導支
    援システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記歩行計測部は、 被験者の歩行時の足圧を計測して足圧データとして出力
    する圧力センサと、 被験者の歩行動作を撮影し歩行映像データとして出力す
    るカメラと、 前記足圧データと歩行映像データとを同期させて前記歩
    行データとして出力する同期制御部とを有することを特
    徴とする遠隔転倒予防指導支援システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記歩行解析部は、 入力した前記足圧データ及び歩行映像データに基づき前
    記被験者の歩行動作を特徴づける特徴パラメータを抽出
    する特徴抽出部と、 特徴抽出部により抽出された特徴パラメータを入力する
    と、この特徴パラメータと所定の判別関数とに基づいて
    前記被験者の転倒の危険度を表す転倒危険度を演算し、
    演算結果を前記表示部に表示する演算部とを有すること
    を特徴とする遠隔転倒予防指導支援システム。
  4. 【請求項4】 請求項1または3において、 前記被験者装置は、被験者のIDを入力する入力部を有
    し、 前記指導者装置は、被験者の過去の歩行データに基づき
    演算された転倒危険度情報とこの転倒危険度情報に基づ
    く前記指導者の指導内容を示す指導内容データを保持す
    る歩行データベースと、被験者の医学検査結果及び転倒
    歴データを含む医療データを保持する医療データベース
    とを有し、 前記歩行データベース及び医療データベースのデータ
    は、前記入力部から入力されたIDに基づき検索されて
    前記表示部に表示されることを特徴とする遠隔転倒予防
    指導支援システム。
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