JP2003216641A

JP2003216641A - コンテキスト認識検索サービス

Info

Publication number: JP2003216641A
Application number: JP2002372797A
Authority: JP
Inventors: Lee Allen; アレンリー; Toshio Miki; ミキトシオ; Shahid Shoaib; ショアイブシャヒド
Original assignee: Docomo Communications Labs USA Inc
Current assignee: Docomo Innovations Inc
Priority date: 2001-12-21
Filing date: 2002-12-24
Publication date: 2003-07-31
Also published as: US20030135582A1

Abstract

(57)【要約】【課題】移動体通信機のユーザに対して、適切かつ絞
り込まれた検索結果を提供する。【解決手段】コンテキスト認識検索サービスは、ユー
ザの要求する情報にたいして提供される。コンテキスト
認識検索は、要求をしたユーザのコンテキスト情報、前
記ユーザ／あるいはユーザが接続した端末の外部コンテ
キスト、あるいは前記端末の特性／コンテキストといっ
たコンテキスト情報を含む。コンテキスト化された要求
は、要求の正確な本質を判断するための解析、結果を提
供するために調査される参考文献の範囲の制限をするた
めの解析、および別のサービスプロバイダから得られた
結果を、ユーザに対し提示するために最適なコンテンツ
および形式を選択するための解析を通じて処理すること
により、移動体通信機のユーザに対して、適切かつ絞り
込まれた検索結果を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この出願はコンテキスト認識
検索サービスに関するものである。詳細には、ユーザが
要求（問い合わせ）を入力し、その要求は実時間条件と
当該ユーザの状況を含むコンテキスト情報を用いてカス
タム化され、そのカスタム化された要求に対する結果
が、カスタム化された方法に従ってユーザに中継され
る、コンテキスト認識検索サービスに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】移動体無線通信の顧客は旧来から、音声
通信のような基本サービスと、インターネット接続のよ
うな高度なサービスの両方を提供する、唯一のネットワ
ークオペレータに接続されてきた。しかし近い将来、モ
バイルバーチャルネットワークオペレータ（ＭＶＮＯ）
は、顧客に対してより広い多様性を持ったサービスを利
用可能にするであろう。バーチャルオペレータとは、自
身で設備を保有する／しないに関わりなく、通信事業者
を記述する技術用語である。そのバーチャルオペレータ
が提供するサービスは、異種接続ネットワークにおけ
る、様々な設備オペレータを含む、多数の様々なサード
パーティにより提供される見込みがある。異種接続ネッ
トワークは、その様々なオペレータに加え、様々な種類
の装置を用いる複数のユーザから構成されるが、その各
々は様々な通信フォーマットを用いている。顧客は１つ
の総合的なサービスプロバイダであるバーチャルオペレ
ータと接続し、サービスを準備しているオペレータの数
に関わらず、すべての取引をそのプロバイダに要求する
であろう。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】現在、年齢、職業、既
婚／未婚などユーザに関する情報を組み込んだインター
ネットベースの検索サービスはいくつか存在する。加え
て、例えば、ユーザの嗜好、頻繁に訪問するインターネ
ットサイト、色々なサイトで最近した買い物等を考慮し
た情報が検索に組み込まれる場合もある。前記の追加に
加え、検索メカニズムからの要求への返答の蓄積および
並べ替えを含む作業量を減らすため、同時に、ユーザが
検討しなければいけない情報量を減らすために、インタ
ーネット上あるいはその他の検索システムの改善が歓迎
される。

【０００４】さらに、検索エンジンによる通常の検索
は、一致性と正確性の両方を得ようとするため、極端に
一般的になる場合が多い。しかしながらそれは一般に、
今移動体接続されている環境にある人々は同じ状況では
ない。検索を実行したときに利用可能になる情報量が増
え続ける状況では、システムの移動体通信機器のユーザ
（モバイルカスタマ）にとって、検索パラメータと回答
の更なる合理化を行うことは特に重要である。以上の理
由の他にも、時間（彼らは移動中である）ならびにコス
ト（おそらくは通信時間および転送されるすべてのパケ
ットの両方）上の理由から、モバイルカスタマは一般的
に、要求した検索に対して、適切かつ絞り込まれた情報
を必要としている。

【０００５】前記の目的を実現するため、サービスを要
求しているユーザあるいは端末を考慮したコンテキスト
情報の組み込みにより、ユーザの要求（要求）が拡大さ
れ、かつ、その拡大した要求を採用する１つあるいは複
数の様々なサービスプロバイダからの回答が、ユーザに
最終的な結果を送信する前にさらに変化させられるとい
う、能率的かつ適切なサービスが行われる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１の実施形態ではコン
テキスト認識検索サービスは、バーチャルネットワーク
オペレータ、そのバーチャルネットワークオペレータと
通信する端末、ならびにそのバーチャルネットワークオ
ペレータと通信する少なくとも１つのサービスプロバイ
ダ、で構成されている。バーチャルネットワークオペレ
ータは、端末の外部コンテキスト、端末の使用に関する
コンテキスト、ならびに端末を使用しているユーザのコ
ンテキストのうち、１つ以上のコンテキストの関数とし
て要求をカスタム化する。バーチャルネットワークオペ
レータは、サービスプロバイダにそのカスタム化した要
求を選択的に送信し、サービスプロバイダからの回答に
基づく結果を端末に提供する。

【０００７】バーチャルネットワークオペレータは、端
末のコンテキストおよび／あるいは端末の使用に関する
コンテキストを提供する、１つ以上の外部コンテキスト
プロバイダと通信状態にあってもよい。その外部コンテ
キストプロバイダは、ユーザの身元、ユーザの物理的位
置、移動手段、端末から要求が出された時間および／あ
るいは端末から要求が出された日付を提供してもよい。

【０００８】バーチャルネットワークオペレータは、ユ
ーザの嗜好に関する情報を提供してもよく、またサービ
スプロバイダへの送信以前に、端末からの要求をカスタ
ム化するための少なくとも１つの解析過程を含んでもよ
い。その解析過程はユーザからの要求の正確な本質を判
断し、また回答を提供するために調査する参考文献の範
囲を制限し、またユーザへの結果の提示のために最も適
切なコンテンツと形式を選択してもよい。

【０００９】サービスプロバイダはインターネットプロ
バイダでも、専門のデータプロバイダでも、あるいは専
門のサービスプロバイダでもよく、またバーチャルネッ
トワークオペレータからサービスプロバイダあるいはユ
ーザへの各要求に対して、バーチャルネットワークオペ
レータに取引料金を課金してもよい。

【００１０】結果は、ユーザの購買履歴の解析ならびに
潜在的なベンダを考慮した端末への推薦を含んでもよ
い。ユーザの購買履歴ならびに要求に基づいた潜在的ベ
ンダの推薦は解析されてもよい。カスタム化された要求
に含まれるカスタム化情報は、他端末の他ユーザからの
情報ならびに加入者ベンダに対してユーザおよび他ユー
ザの代理として作成および提供された取引条件の集合体
であってもよい。特定の形式で書式化された要求は、統
合、照合、選別、かつ強調されてもよく、かつ専門的結
果が、特定の形式で書式化された要求に提供される。ユ
ーザは、ユーザの嗜好がサービスプロバイダに提供され
るか否か制御する手段を所有してもよい。カスタム化は
実時間条件あるいはユーザが置かれた実時間状況を含ん
でもよい。

【００１１】第２の実施形態ではコンテキスト認識検索
サービスシステムは、ユーザからの要求を受け付け、少
なくともユーザの顧客情報、ならびに機器の外部コンテ
キスト情報および機器の使用に関するコンテキスト情報
のうち少なくとも一方を含むことによりユーザの要求を
カスタム化し、かつカスタム化された要求に基づきユー
ザに結果を返す機能を持った機器で構成されている。

【００１２】機器はさらに、１つはユーザの顧客情報を
提供し、１つはコンテキスト情報を提供し、１つはカス
タム化された要求に基づいてデータベースを検索し、か
つ検索結果に基づいて回答を返す機能を持つ、少なくと
も３つの様々な構成要素で構成されていてもよい。

【００１３】機器は、ユーザからの要求の正確な本質を
判断する第１の解析機能と、結果を提供するために調査
される参考文献の範囲を制限する第２の解析機能と、ユ
ーザに表示するのに最も適切なコンテンツおよび形式を
選択する第３の解析機能、の少なくとも３つの解析機能
を含んでもよい。

【００１４】結果は、ユーザの購買履歴の解析結果を含
んでもよく、また推薦は、潜在的ベンダを考慮してユー
ザに送信されてもよい。カスタム化された要求に含まれ
るカスタム化情報は、他端末の他ユーザからの情報なら
びに、加入者ベンダに対してユーザおよび他ユーザの代
理として作成および提供された取引提案と統合されたも
のであってもよい。特定の形式で書式化された要求は、
統合、照合、選別、かつ強調されてもよく、また専門的
結果が、特定の形式で書式化された要求に対して提供さ
れる。ユーザはユーザの嗜好がサービスプロバイダに提
供されるか否か制御する手段を所有してもよい。カスタ
ム化は実時間条件あるいはユーザが置かれた実時間状況
を含んでもよい。

【００１５】第３の実施形態は、システムに対しユーザ
の要求をカスタム化する方法である。その方法は、少な
くとも、要求を出したユーザの少なくとも１つの外部コ
ンテキスト情報、要求をする慣習のあるユーザおよび端
末のうち１つの外部コンテキスト、ならびに要求するの
に使用された端末の特性を用いて要求を拡大する過程
と、拡大した要求に依存した情報を用いて少なくとも１
つのデータベースを検索する過程と、検索結果に基づい
てユーザに結果を返す過程とで構成される。

【００１６】その方法はさらに、データベース検索以前
に、ユーザの顧客身元情報で要求をさらに拡大する過程
を含んでもよい。

【００１７】その方法はさらに、データベース検索以前
に、拡大した要求をカスタム化するための複数の解析を
加える過程、ならびにユーザに結果を返す前に、検索結
果に対して少なくとも１つの解析を加える過程、を含ん
でもよい。

【００１８】その方法はさらに、ユーザからの要求の正
確な本質を判断する過程、データベースを検索する前に
検索されるデータベースの範囲を制限する過程、ならび
にユーザに結果を返す前に回答の表示のために最も適切
なコンテンツおよび形式を選択する過程、を含んでもよ
い。

【００１９】その方法はさらに、回答におけるユーザの
購買履歴の解析を含む過程、ならびに潜在的ベンダを考
慮して推薦を送信する過程、を含んでもよい。

【００２０】その方法はさらに、他ユーザからのカスタ
ム化情報を用いてユーザのカスタム化情報を統合する過
程、取引提案を作成する過程、ならびにユーザおよび他
ユーザの代理として、加入者ベンダに提案を提供する過
程、を含んでもよい。

【００２１】その方法はさらに、特定の形式で書式化さ
れた要求を形成するために、要求を統合、照合、選別、
ならびに強調する過程、また特定の形式で書式化された
要求に対して専門的結果を提供する過程を含んでもよ
い。

【００２２】その方法はさらに、コンテキスト情報に、
実時間条件あるいは、ユーザの置かれた実時間状況を包
含する過程を含んでもよい。

【００２３】その方法はさらに、顧客情報の少なくとも
いくつかを、検索を行う機器に提供するか否か、ユーザ
が制御する手段を所有することを許可する過程を含んで
もよい。

【００２４】これらの目的は単に現在の発明のための目
的を代表しているものである。他の目的は以下の記述で
明らかになる。

【００２５】

【発明の実施の形態】現存するカスタム化システムは、
ユーザへの回答のみをカスタム化するものであり、ユー
ザからの要求をカスタム化するものではない。このよう
に、モバイルバーチャルネットワークオペレータ（バー
チャルオペレータ）が、コンテキスト認識サービスを提
供する機会がある。顧客、あるいは検索を要求した顧客
が使用している端末の空間的位置のようなコンテキスト
情報を顧客の要求に組み込むコンテキスト認識検索が、
１つの提供可能なサービスである。元の要求に関連し
て、情報の様々な二次提供者（例えば、他のサービスプ
ロバイダ）へ送信する情報量を増大させることにより、
サービスプロバイダは検索をよりよく制限し、かつ回答
として適切な情報を提供することができる。バーチャル
オペレータはさらに、適時にかつ適切な方法で、端末そ
して究極的には顧客への情報を、並べ替えかつ表示する
ことができる。ユーザに対する総合的な結果は、例え
ば、コンテキスト情報により提供される検索パラメータ
の焦点を絞ることと、バーチャルオペレータにより並べ
替えされるべき検索ヒット数が減少することにより、少
ない計算パワーしか必要としない。これは結果として、
コンテンツ／サービスの提案を優先付けして、無線ネッ
トワークを通過する（ユーザが料金を支払わなければな
らない）パケットの数を減らすことにより、ユーザのコ
ストを減らすことができる。このように他の利用可能な
情報とコンテキスト情報を組み合わせたものを使用する
ことを、カスタム化あるいは個別化という。このように
カスタム化は、入力を提供するときも、サービスあるい
はコンテンツを閲覧するときも、モバイル機器の面倒な
操作を減らすことになり、ユーザの利便性を向上させて
いる。加えて、カスタム化は広くの異種接続環境に対し
て、サービスの一致性を向上させる、つまり、様々な通
信事業者を使用しているモバイルユーザに対して、様々
なサービスを究極的にはすべて利用可能にする。

【００２６】コンテキスト認識検索サービスは一般に、
携帯電話、個人情報端末（ＰＤＡ）、ＶＩＳＯＲ（登録
商標）、携帯用パーソナルコンピュータ、乗り物（モー
ター駆動であるか否かによらず）に搭載したコンピュー
タ／表示装置、あるいはその他の無線端末に提供され
る。しかしながら、コンテキスト認識検索サービスは、
パーソナルコンピュータ、ネットワーク接続端末、ある
いは他の有線端末などの有線機器に提供されてもよい。

【００２７】顧客は動いていても（例えば、要求、回答
時に移動中である）、あるいはホテルの部屋の中など静
止した端末から接続してもよい。前者のように、顧客が
移動中であるときカスタム化はさらに重要になる。これ
はつまり、ＰＤＡのようなモバイル機器は入力能力が限
られているからである。つまりユーザにとって、効果の
ある量の情報をモバイル機器に提供すること、あるいは
モバイル機器に多くの操作をすることのいずれも、不便
かつ面倒であることを意味する。さらに、複数の様々な
サービスプロバイダを使用したとき、ユーザは各サービ
スプロバイダに対し個人情報を別々に提供しなければな
らない。これは面倒だというだけでなく、個人情報の機
密性が保障されない可能性がある。加えて、モバイル機
器は表示画面サイズなど出力能力にも制限がある。ユー
ザは求めるコンテンツあるいはサービスを見つけるの
に、たくさんの画面を見なければならないという厄介な
問題が発生する。以上の問題は、現在ではそれほど目立
たないかもしれないが、インターネットサイトや他の利
用可能なサービスが成長し、複雑化し続けている現状で
は、将来においてモバイル機器に関連した問題のみが拡
大するであろう。

【００２８】バーチャルオペレータサービスの「顧客」
とは、要求（あるいは要求）が入力された端末の「ユー
ザ」と仮定している点を強調しておく。このように、こ
こでは「顧客」と「ユーザ」は互換性のある用語であ
る。もちろん、ある顧客が自分の携帯電話や携帯用コン
ピュータを他人に使用させるために貸すこともあるであ
ろう。しかし、以下の具体例の趣旨としては、端末を使
用している人物は顧客と定義される。もちろんあるい
は、その機器の実際の所有者である否かにかかわらず、
端末あるいはバーチャルオペレータが、ユーザが要求を
行ったときにアクセスコードを要求してもよい。端末と
は、携帯電話あるいはコンピュータのような全ての電子
機器、無線キーボードやタッチパッドのように電子機器
と連結し対応付けられた全ての機械機器を含む。ここで
用いられる端末は、直接的あるいは間接的に、通信回線
を介したサービスプロバイダと接続可能である。

【００２９】実施形態においては、コンテキスト認識検
索サービスは、少なくとも以下の要素で制御される検索
サービス動作である。（１）要求をしたユーザのコンテキスト（例えば、ユー
ザの身元情報、活動状態、位置、予定、習慣）（２）ユーザあるいはユーザが接続に使用した端末の外
部コンテキスト（例えば、日付、近隣の人、他の近隣の
人の活動状態）（３）端末の特性あるいはコンテキスト（例えば、計算
能力、表示能力、共有可能な資源を有する他の機器との
近接関係）

【００３０】例えば、要求が「シェークスピア」という
検索語句であったとする。据え置き型コンピュータで
は、シェークスピアの著書を売っている書店のインター
ネットサイト、彼の作品あるいは彼の作品へのリンクが
あるインターネットサイト、ならびにその状況に適切で
ありかつユーザによって特定される前の他の情報が、優
先付けされたリストとなって返ってくるであろう。一方
モバイルコンピュータで同じ検索をした場合、例えば、
シェークスピアの著書がある近所の店あるいは図書館の
リストがその場所と共に、優先付けされたリストとして
返ってくるであろう。もし図書館にあるモバイル端末か
ら同じ検索をした場合は、その図書館で利用可能なシェ
ークスピア作品のリストが、作品を見つける方法ととも
にリストアップされるであろう。

【００３１】実施形態においては、顧客にコンテキスト
認識検索サービスを提供するために多数の構成要素が用
いられてもよい。可能な構成要素を図１４にまとめてあ
る。図１４に示されているように、第１の構成要素はバ
ーチャルオペレータである。顧客が要求を入力すると、
バーチャルオペレータは少なくともその要求に関しては
顧客の代理人として働く。顧客の代理人として、バーチ
ャルオペレータは、最終的な結果を顧客に返す前に、そ
の要求の実現に必要である可能性がある他の構成要素と
通信する。バーチャルオペレータはまた、複数のデータ
ベースに分散しているであろうユーザのコンテキスト情
報に対して、課金、認証、および接続制御を担当する。

【００３２】以上の他の構成要素は、様々なサービスプ
ロバイダを含んでもよい。利用される可能性のある前記
サービスプロバイダに、コンテキスト情報プロバイダ
（ＣＩＰ）がある。ＣＩＰは、実時間情報、データベー
ス情報、および／あるいは他の全ての映像、音声、ある
いは文字情報およびデータといったようなコンテキスト
情報を提供する。他に使用される可能性があるサービス
プロバイダとして、ＩＳＢＮやＧＰＳデータといった専
門データを提供する専門データプロバイダ（ＳＤＰ）が
ある。加えて、高性能の検索エンジンあるいは高品質の
データ（専門の検索にさらに１台あるいはそれ以上のＳ
ＤＰを使用してもよい）を使用した、専門のおよび／あ
るいは最適化された検索能力を提供するために使われる
専門検索サービスプロバイダ（ＳＳＳＰ）がある。図１
に示していないが、コンテキスト認識サービスは、イン
ターネットに接続しているインターネットサービスプロ
バイダ（ＩＳＰ）のような、一般的な情報の集合を提供
するようなサービスプロバイダへの接続を要求してもよ
い。専門のプロバイダは例えば、顧客が置かれている位
置における最新の正確な情報を提供する、地域的プロバ
イダでもよい（例えば、ある品質の情報をインターネッ
トや他の情報に無料で提供し、加入料を払った人に高度
な情報を提供するプロバイダ）。

【００３３】顧客が要求を出し、最終結果を受け取るま
でのメカニズムを説明するため、図１〜図７に要求〜結
果サイクルの具体例を図示した。図８は図１〜図７をフ
ローチャートにまとめたものである。

【００３４】Ｓ１（図８）ユーザが要求を入力する図１はユーザによる端末（ここでは携帯電話）への要求
の入力を表している。図に示されているように、端末は
直接的、あるいはベースステーションやブースターステ
ーションのようなものを通じて間接的に、バーチャルオ
ペレータと接続できる場所であればどこにでも位置する
ことができる。ユーザが要求を入力し、バーチャルオペ
レータが要求を受け取ると（図８のＳ２）、リクエスト
が入力された端末は制御をバーチャルオペレータにハン
ドオフ（手渡し）する。そしてバーチャルオペレータは
少なくともその要求に関しては顧客の代理人として働
く。制御は要求が完了した後であればどの時点でハンド
オフされてもよいが、端末からバーチャルオペレータへ
要求が転送されてから速やかに行われるのが望ましい。

【００３５】Ｓ３（図８）ＣＩＰが要求を拡大させ
る。いまバーチャルオペレータは要求を保持し、かつ端末プ
ロキシであり、顧客あるいは端末のコンテキストを示す
ため、付加的な情報が要求に付加される。以上のように
前記の付加情報は、顧客自身、ユーザあるいはユーザが
接続に使用している端末の（空間的あるいは時間的）環
境、および端末固有の特性のうち少なくとも１つを考慮
したコンテキスト情報を含んでいる。バーチャルオペレ
ータとＣＩＰの間を転送される情報の一部あるいは全部
は、一般的なデータ転送方法を使用してもよいし、ＣＩ
Ｐに特有なプロシージャを使用してもよい。

【００３６】ユーザに関する情報は例えば、ユーザの個
人情報、ユーザの活動状態、あるいはユーザの移動方法
（例えば、徒歩か自動車か）といった情報を含んでもよ
い。

【００３７】ユーザあるいは端末の環境は例えば、年月
日、時間、近隣の人々、あるいは活動状態を含んでもよ
い。時間は例えば、端末からバーチャルオペレータに要
求が送られた時間、あるいはバーチャルオペレータとＣ
ＩＰ間で通信が行われた時間（両者はほぼ等しいことが
望ましいが）でもよい。「近隣の」および「地域的な」
という用語は、すぐ近くに近接した状態から、ユーザ／
端末から数マイル離れた状態まで、全般的な距離を含
み、絶対的距離は要求自身に依存してもよい。ユーザ／
端末の状況はしかしながら、近隣の人、場所、あるいは
物にのみ限定されるわけではなく、他の都市や星の位置
のように、離れた人、場所、あるいは物であってもよ
い。

【００３８】端末の特性は例えば、計算能力（例えば、
プロセッサの型や速度、利用可能なメモリ、共有可能な
資源など）、表示能力（例えば、画面の型やサイズ、最
高解像度など）、端末とバーチャルオペレータ間の通信
プロトコル、あるいは共有可能な資源を持ちかつ端末が
通信可能な他の端末までの距離、を含んでもよい。

【００３９】図２に示されるように、コンテキスト情報
の少なくとも一部は、ＣＩＰからバーチャルオペレータ
に提供される。情報は、二者間で情報を通すことが可能
な、１つあるいはそれ以上のコンテキストゲートウェイ
を介してバーチャルオペレータとＣＩＰの間を流れる。
実施形態においては、バーチャルオペレータはＣＩＰに
コンテキスト情報を請求し、そしてＣＩＰはその情報を
提供する。

【００４０】バーチャルオペレータはＣＩＰと多数の方
法で通信してもよい。実施形態においては、端末からの
要求を受信した後、バーチャルオペレータは最初にＣＩ
Ｐにコンテキスト情報を請求し、ＣＩＰがその後バーチ
ャルプロバイダにコンテキスト情報を提供してもよい。
あるいは、ＣＩＰは、バーチャルオペレータが要求を受
け取ると同時に自動的にコンテキスト情報をバーチャル
オペレータに提供してもよい。ＣＩＰから提供されるコ
ンテキスト情報は矛盾なければ、バーチャルオペレータ
からの請求と独立していてもよいし、あるいはバーチャ
ルオペレータからの特定の請求に特化したものでもよ
い。これはつまり、別の実施形態としては、バーチャル
オペレータはある要求に対してＣＩＰに時刻のみを請求
し、次の要求に対してＣＩＰに時刻と日付の両方を請求
してもよい。

【００４１】図２（図８のＳ４）に示されるように、コ
ンテキスト情報は別の外部プロバイダから提供され、他
の情報はバーチャルオペレータ自身から内部的に提供さ
れる。例えば、顧客のプロフィールのように、バーチャ
ルオペレータによって蓄積されかつ維持される情報は、
嗜好、予定（例えば、日々の計画）、ならびに購買履歴
といったさらなる顧客身元情報を、既にＣＩＰから提供
されているコンテキスト情報に加えて使用してもよい。
バーチャルオペレータは、各要求、あるいは一定時間間
隔後といった特定のイベントの後でユーザ情報を更新し
てもよい。バーチャルオペレータはまた、顧客が置かれ
ている階級を設定してもよい。このように、要求が端末
からバーチャルオペレータに送られ、バーチャルオペレ
ータが顧客を特定した時はいつでも、顧客が属している
階級に関連した特定の複数の特性が、要求に添付され
る。これ以前に、ユーザは、ＣＩＰ、バーチャルオペレ
ータ、あらゆるサービスプロバイダ、ネットワーク、機
器、場所、あるいは他のすべての要素に対して、プライ
バシー設定を指定してもよいことを明記しておく。

【００４２】別の実施形態としては、図２には示されて
いないが、コンテキスト情報は、バーチャルオペレータ
によって情報の請求なしに、外部プロバイダに提供され
てもよい。あるいは、前記の何らかの組み合わせが存在
してもよい。つまり、バーチャルオペレータとコンテキ
スト情報プロバイダの両方が、コンテキスト情報の一部
を提供してもよい。特定のコンテキスト情報の蓄積に必
要な内部あるいは外部メモリは、バーチャルオペレータ
およびコンテキスト情報プロバイダの一方あるいは両方
に存在してもよい。

【００４３】別の実施形態としては、図２には示されて
いないが、複数のＣＩＰが存在し、各ＣＩＰがコンテキ
ストゲートウェイを通じて、唯一の、あるいはおおむね
唯一の情報をバーチャルオペレータに提供してもよい。
もちろん、複数のＣＩＰ間で（顧客の身元あるいは嗜好
といった）情報の重複が存在せず、重複データが最小で
あるのが望ましいことは言うまでもない。例としては、
あるＣＩＰは顧客の嗜好を提供し、一方別のＣＩＰは時
刻と日付を提供する、ということがあげられる。

【００４４】Ｓ５_1,2（図８）要求の制限バーチャルオペレータが適切なコンテキスト情報と、顧
客身元情報を保有すると、元の要求に加えてコンテキス
ト情報と顧客身元情報を含んだ拡大した要求が、問い合
わせの正確な本質を判断するための第１の解析過程を経
る（例えば、何が問題であるか、を判断する）。前記の
過程は、図３に図示されている。例として、ユーザがシ
ェークスピアに関する情報を要求したとすると、問い合
わせの正確な本質は作家シェークスピアに関するインタ
ーネット要求（歴史、作品、引用など）であるか、シェ
ークスピアの作品あるいはシェークスピアに関する作品
を扱っている地域的な書店の場所に関する要求である
か、あるいは近くの図書館にあるシェークスピアの作品
あるいはシェークスピアに関する作品の場所であろう。
以上のように、コンテキスト情報と顧客情報のあらゆる
組み合わせは、ユーザからの実際の要求に含まれてもよ
いし、依存してもよい。検索においてコンテキスト情報
を含むか否かの決定は、バーチャルオペレータに依存し
てもよいが、一般的にはコンテキスト情報の何らか書式
が存在するであろう。

【００４５】図３に示されているように、第１の解析過
程は、バーチャルオペレータにより保存されかつ利用さ
れる。別の実施形態としては、拡大した要求が生成され
ると、バーチャルオペレータは、第１の解析過程を保存
している外部構成要素に、拡大した要求を提供してもよ
い。前記の外部構成要素は、拡大した要求に対し第１の
解析を行い、第１の解析後に、その後の処理と通信のた
めに、拡大した要求をバーチャルオペレータに返しても
よい。

【００４６】どちらの例でも、図４に示されているよう
に、拡大した要求が第１の解析を経て処理された後、第
１の解析で処理された拡大した要求は、第２の解析で処
理される。第２の解析過程は、検索範囲に含まれる最も
適切なサイトを判断する（つまり、要求に対する答えを
得るのに、誰に質問すればよいかということである）。
このように、もし要求の正確な本質が、例えばシェーク
スピアの特定の作品あるいはシェークスピアに関する作
品を買う場所であれば、シェークスピアの作品あるいは
シェークスピアに関する作品を扱っている書店と作品の
価格を含んだ検索範囲になるであろう。このように、第
１の解析過程と第２の解析過程を経た後でカスタム化さ
れた要求が形成される（以下、解析済み拡大要求、とい
う）。それに応じて、検索されている情報を持つと推測
される適切なデータプロバイダが選択される。

【００４７】第１の解析過程同様に、外部構成要素を使
用し、そこで第２の解析過程を保存かつ実行し、またそ
の後の処理と通信のため拡大した要求をバーチャルオペ
レータに返信してもよい。この外部構成要素は、第１の
解析過程を保存、実行する外部構成要素と同一でも異な
っていてもよい。もし、第１の解析過程を保存、実行す
る外部構成要素と同一であるならば、第１の解析過程で
処理された後、第２の解析過程で処理する前に、拡大さ
れた要求をバーチャルオペレータに返す必要はない。つ
まり、バーチャルオペレータは単に拡大された要求を外
部構成要素に送信すれば、中間回答の代わりに解析済み
拡大要求が返ってくるのである。

【００４８】Ｓ６（図８）サービスプロバイダに転送
される要求どの実施形態においても、解析済み拡大要求は、回答を
得るためにインターネットあるいは他の情報資源に送信
される。もし、専門検索サービスプロバイダあるいは専
門データプロバイダが検索に含まれていれば、要求は作
成され、またバーチャルプロバイダによって選択された
それらの外部構成要素に送信される。この過程は図５に
示してある。図５では解析済み拡大要求はすべてのサー
ビスプロバイダに送信されるかのように描かれている
が、バーチャルオペレータはサービスプロバイダ（そこ
からの回答を要求する）のうちいくつかを選択し、そし
て選択されたサービスプロバイダにのみ解析済み拡大要
求を送信してもよい。前述のように、バーチャルオペレ
ータとサービスプロバイダ間で送受信される情報は通常
のデータ転送方法を用いてもよいし、特定のサービスプ
ロバイダに特有のプロシージャを用いて送信されてもよ
い。

【００４９】各専門検索サービスプロバイダおよび専門
データプロバイダは、バーチャルオペレータと通信する
ための専用書式を要求してもよい。バーチャルオペレー
タはその結果として、必要なときに使用できるように、
必要な書式を保存、準備しなければならない。解析済み
拡大要求を特定のサービスプロバイダに対し必要な書式
に直した後、バーチャルオペレータは書式を直した解析
済み拡大要求（以下、書式付拡大要求、という）を特定
のサービスプロバイダに送信する。様々なサービスプロ
バイダの例としては、ＩＳＢＮあるいはＧＰＳといった
専門情報を提供する専門データプロバイダと、高性能検
索エンジンあるいは高品質なデータにより専門化および
／あるいは最適化された検索能力を提供する専門検索サ
ービスプロバイダがある。

【００５０】図５には示されていないが、例えばインタ
ーネットプロバイダと専門データプロバイダのように、
要求が２つ以上の検索プロバイダからの回答を要求する
場合は、バーチャルオペレータと各検索プロバイダ間の
通信タイミングは、各検索プロバイダに依存して変化し
てもよい。１つの例としては、バーチャルオペレータ
は、両サービスプロバイダに対応した書式付拡大要求
を、同時に送信してもよい。しかし、もしあるサービス
プロバイダが他のサービスプロバイダよりも回答するの
に時間がかかることが知られていて、かつバーチャルオ
ペレータが一度に１つのサービスプロバイダとしか通信
できない場合は、バーチャルオペレータは最初に、遅い
プロバイダに適切な書式付拡大要求を送信し、次に速い
プロバイダに適切な書式付拡大要求を送信してもよい。
この方法の１つの利点は、顧客に回答するスピードがあ
がる点である。

【００５１】例として、各要求を書式付けして送信する
のに５秒かかり、回答を受信するのに１０秒かかり、サ
ービスプロバイダを２つ使用しているとする。回答を返
すのに、速いほうのサービスプロバイダは３０秒、遅い
ほうのサービスプロバイダは６０秒かかるとする。速い
サービスプロバイダに先に要求を送信した場合、バーチ
ャルオペレータが両方から回答を得るのに、５（速いサ
ービスプロバイダに送信）＋５（遅いサービスプロバイ
ダに送信）＋６０（遅いサービスプロバイダが回答に要
する時間）＋１０（遅いサービスプロバイダから回答受
信）＝８０秒かかる。遅いサービスプロバイダが処理し
ている間に、既に早いプロバイダからの回答は得てい
る。しかしならが、遅いサービスプロバイダに先に要求
を送信した場合、５（遅いサービスプロバイダに送信）
＋６０（遅いサービスプロバイダが回答に要する時間）
＋１０（遅いサービスプロバイダから回答受信）＝７５
秒ですむ。遅いサービスプロバイダが処理している間
に、早いプロバイダへの送受信は完了する。書式付けお
よび送信の時間が増えるにつれ、少なくとも速いサービ
スプロバイダ向けの書式付けおよび送信の時間が節約さ
れるので、節約される時間も増える。しかし、バーチャ
ルプロバイダが必要な複数のサービスプロバイダと同時
に通信できる能力があれば、時間を変えて送信すること
は必要ではないことに言及しておく。

【００５２】Ｓ７（図８）回答がバーチャルオペレー
タに返信される。書式付拡大要求が、１つあるいはそれ以上のサービスプ
ロバイダに送信されると、様々なサービスプロバイダは
検索を実行し、そしてバーチャルオペレータに回答を返
信する。

【００５３】Ｓ８（図８）バーチャルオペレータが情
報を再解析するバーチャルオペレータが前記回答を受け取った後、図６
に示されているように、インターネット検索、専門デー
タプロバイダ、および専門検索サービスプロバイダから
の回答は、解析された回答を生成するために、第３の解
析過程を通される。様々なサービスプロバイダからの回
答は、バーチャルオペレータに異なる時刻に受信されて
もよいので、回答は同時あるいは異なる時間に第３の解
析過程に通されてもよい。前述と同様に、この方法の利
点は、時間をずらすことにより処理時間を節約できるこ
とである。しかし、この方法が使用されていると、回答
は完了しないであろう。もし回答を異なる時間に受け取
るが、第３の解析過程を同時に通すとすれば、バーチャ
ルオペレータは最後の情報を受け取るまですべての情報
を蓄積しておかなければならないであろう。

【００５４】第３の解析過程は、顧客に提示するのに最
も適切な形式とコンテンツを判断するために使用され
る。例えば、最も適切な形式は視覚的（つまり、文字あ
るいは映像）であるのか、あるいは音声であるのかとい
うことである。第３の解析は例えば、携帯型コンピュー
タ（端末）には高解像度画像を提供すべきか、あるいは
形態電話の液晶画面には文字情報を提供すべきか、を判
断する。もし最も適切な形式が音声であったなら、コン
テンツは例えば、ある場所に到達するための近道の音声
指示、あるいはある音楽作品から選択した曲を含むであ
ろう。第１および第２の解析過程と同様に、図６には第
３の解析はバーチャルオペレータが行うように描かれて
いるが、バーチャルオペレータは第３の解析を行うにあ
たり外部構成要素と通信してもよい。第３の解析過程で
結果が解析された後、バーチャルオペレータは図７に示
されたように、解析された回答を書式付けし結果として
端末に送信する。そして顧客は結果の提示を受ける（図
８中のＳ９）。

【００５５】以上の実施形態においては、サービスプロ
バイダによって提供されるサービスは、ユーザの個別プ
ロキシを通じて送られることになる。あるいは、ある基
準に基づいてユーザに直接送信されてもよい。

【００５６】もちろん、顧客から送られてきた要求に対
し、顧客身元情報のようないくつかの情報は、ＣＩＰを
参照する必要はない。他のコンテキスト情報は要求と一
緒に（あるいは、要求後直ちに／すぐに）送信されても
よいし、端末により定期的に更新されてもよい。もしこ
のコンテキスト情報が実際の要求と同時に送信されない
場合は（あるいは、定期的に更新される場合は）、端末
が自動的に情報を送信してもよいし、バーチャルオペレ
ータが情報を要求してもよい（その場合、端末は要求さ
れたら情報を送信する）。もし情報が自動的に送信され
るのであれば、特定の時刻、顧客が最後の通信をした場
所から特定の距離離れた瞬間、あるいは顧客の脈拍が一
定値に達したあるいは一定量変化した瞬間といったよう
な、特定のイベントが起こったときに送信してもよい。

【００５７】定期的に更新される情報は、要求に対する
解析結果、あるいはサービスプロバイダから返信される
回答に対する解析結果に関連してパラメータを変化させ
てもよい。同様に、定期的に更新される情報は、バーチ
ャルオペレータに送信する回答を変更するための検索以
前に直ちに、あるいは同時にサービスプロバイダに提供
されてもよい。このような定期的な情報の更新は、検索
に対して少なくともなんらかの実時間情報を含む必要が
ある。実時間情報の例としては、顧客の物理的位置ある
いは顧客の医学的状態（例えば、心拍数、血圧、体温、
血糖値など）。これらはもちろん端末から送信されても
よいし、別の、情報を得るため（そしておそらくは送信
するため）の分離された電子機器から送信されたもので
もよい。

【００５８】バーチャルオペレータはまた例えば、顧客
が設定した条件（例えば、あるシェークスピアの本が図
書館に返却されたときなど）に応じた警告機能、および
顧客によるバーチャルオペレータのカスタム化機能など
の付加的な機能および／あるいは解析機能を保有しても
よい。他の付加的な機能は例えば、ＣＩＰ、専門データ
プロバイダ、専門検索サービスプロバイダに対し低レベ
ル接続の財政サービス、顧客によって設定された接続レ
ベルを用いる中間サービスおよび、フルアクセスを用い
た特別サービスのように、顧客が選択するいろいろなレ
ベルのサービスを含んでもよい。

【００５９】バーチャルオペレータの具体例の構造が図
１１に示されている。バーチャルオペレータは、個別ユ
ーザプロキシモジュール、およびバーチャルオペレータ
中のどこかに存在してもよい主カスタム化モジュールか
ら構成される。前述のように、モジュールは様々なもの
をカスタム化する。例えば、バーチャルオペレータ自身
によって提供されるサービス、サービスプロバイダに届
けられる前のユーザ要求、ユーザに届けられる前のサー
ビスプロバイダからの回答、バーチャルオペレータ（あ
るいは、個別ユーザプロキシに、カスタム化エージェン
トを送信することをサービスプロバイダに許可すること
による、サービスプロバイダ自身）によるサービスある
いはコンテンツ、ユーザ自身に加えてプライバシーおよ
びＣＩＰのコンテキスト使用の交渉などである。

【００６０】この実施形態に図示されているように、バ
ーチャルオペレータは、ユーザおよびサービスプロバイ
ダの両方を含む外部要素と通信する個別ユーザモジュー
ル（個別ユーザプロキシ）を所有している。パーソナル
ユーザプロキシはまた、カスタム化エージェントに加
え、エージェントプラットフォーム、サービスアダプ
タ、サービスネゴシエータを含む、バーチャルオペレー
タの内部要素とも通信する。個別ユーザプロキシはエン
ドユーザの代理人として機能し、またユーザから要求さ
れたカスタム化サービスのために、サービスプロバイダ
およびサービスアダプタと共に機能する。

【００６１】サービスアダプタは２つの構成要素から成
っている。移動体機器あるいは端末から来た要求をカス
タム化する要求アダプタ、およびサービスプロバイダか
ら来たコンテンツをカスタム化し、かつユーザ機器／端
末に対しバーチャルオペレータから提供されたサービス
を適合させる回答アダプタである。サービスネゴシエー
タは、サービスネゴシエータプロトコルを用いて、遠隔
機器と、サービスカスタム化およびユーザのプライバシ
ー設定を担当している。バーチャルオペレータの中のサ
ービスネゴシエータは、他のサービスプロバイダとのサ
ービス交渉において、ユーザ自身を代表してもよいし、
バーチャルオペレータ自身が提供するサービスにおいて
ユーザと交渉してもよい。サービスネゴシエータプロト
コルは、サービス提供前および提供中に構成要素がサー
ビスカスタム化およびプライバシー設定の交渉をするこ
とを許可する（サービスプロバイダは、提供するサービ
ス各々について、遠隔機器に、コンテキストデータの優
先付けされたリストおよびプライバシー方針など、その
サービスにおいてどのようにおよび何をカスタム化する
かということを伝えてもよい）。

【００６２】エージェントプラットフォームはサービス
プロバイダからのモバイルカスタム化エージェントが、
個別ユーザプロキシにおいてサービスのカスタム化をす
ることを許可する。エージェントプラットフォームは、
サービスプロバイダが提供したエージェントが、他の機
器に取り扱いに注意を要するユーザ情報を転送するのを
停止するためにファイアウォールを用いてもよい。エー
ジェントプラットフォームはカスタム化エージェントと
通信する。カスタム化エージェントは、サービスプロバ
イダ末端においてカスタム化が不可能／実行不能な場
合、あるいはプライバシー要求がカスタム化は個別ユー
ザプロキシのみで行うと命令している場合は、サービス
を特にカスタム化するために、サービスプロバイダによ
って個別ユーザプロキシに送信される。

【００６３】カスタム化エージェント、サービスアダプ
タ、およびサービスネゴシエータ、加えて１つあるいは
それ以上のコンテキスト情報の内部データベース（コン
テキストＤＢｓ）はすべて、ユーザプロファイル、サー
ビスプロファイル、およびカスタム化ルール（解析）と
通信する。コンテキストＤＢｓはバーチャルオペレータ
に含まれ、前述のようにユーザの嗜好、ユーザ位置情報
およびユーザの活動状態を含んでもよい。

【００６４】ユーザプロファイルは、動的プロファイル
および静的プロファイルに保存された、バーチャルオペ
レータ特定ユーザ情報を含む。動的プロファイルは現在
のセッションに関するサービス特定情報、例えば、認証
情報と静的サービス嗜好を含む。サービスプロファイル
はバーチャルオペレータによって提供される特定のサー
ビスに関する情報、例えばサービス属性およびカスタム
化されうる方法などを含む。カスタム化ルールは入力に
提供されたデータの解析方法を含み、かつバーチャルオ
ペレータによって指定される。前述のように、この解析
は、コンテンツおよびサービスが、特定のユーザあるい
は様々な階級のユーザに対してどのようにカスタム化さ
れるかという方法を定義するものである。

【００６５】サービスアダプタおよびコンテキストＤＢ
ｓは、１つあるいはそれ以上のコンテンツデータベース
（コンテンツＤＢｓ）および／あるいはサードパーティ
製カスタム化エンジンを含む外部要素と通信してもよ
い。コンテンツＤＢｓは例えば、ウェブページ（動的あ
るいは静的）およびメディアストリームのように、カス
タム化されるであろうコンテンツが蓄積されている。バ
ーチャルオペレータは、前記内部システムに加えサード
パーティ製カスタム化エンジンを使用してもよいし、ユ
ーザ要求および／あるいはサービスプロバイダからの回
答のカスタム化に際し、サービスアダプタからのデータ
に基づいた推薦を提供する協力フィルタリングシステム
を設立してもよい。

【００６６】サービスプロバイダの具体例が図１２に示
されている。この具体例では、サービスプロバイダはサ
ービスプロバイダ末端において、サービスのカスタム化
を担当する。それは様々な形式のカスタム化を支援す
る。例えば、ユーザドリブン、推測ベース、およびバー
チャルオペレータとの協力フィルタリングによるもので
ある。それはまた、サービスプロバイダが、例えばプラ
イバシー設定に加えてカスタム化に要求されるコンテキ
スト情報の型式考慮してユーザと交渉することを許可す
る。

【００６７】サービスプロバイダはサービスプロバイダ
およびバーチャルオペレータあるいは他のシステムとの
間の通信を制御するサービスインターフェースを持って
いる。バーチャルオペレータと同様に、サービスプロバ
イダは、サービスアダプタ、サービスネゴシエータ、ユ
ーザプロファイル、サービスプロファイル、およびカス
タム化ルールを所有している。サービスプロバイダの内
部要素間の通信ストリームは、バーチャルオペレータの
それとほとんど同じである。

【００６８】サービスインターフェースはサービスアダ
プタおよびサービスネゴシエータと通信する。サービス
インターフェースは、サービスおよびサービス交渉のた
めの要求を受け取り、続いてサービスアダプタに来たサ
ービス要求およびサービスネゴシエータに来たサービス
交渉メッセージを中継する。サービスインターフェース
はまた、ユーザに直接あるいはバーチャルオペレータ
に、サービスを配達することを担当する。

【００６９】サービスアダプタは、個人ユーザのために
サービスのカスタム化を担当する中心モジュールであ
る。サービスアダプタは、サービスインターフェースか
らサービス要求を受け取り、サービスインターフェース
にカスタム化したコンテンツを送り返す。サービスアダ
プタはまた、バーチャルオペレータとほぼ同じ方法で、
標準インターフェースを通じて、ユーザプロファイル、
サービスプロファイル、カスタム化ルール、コンテキス
トＤＢｓ、コンテンツＤＢｓ、および外部カスタム化エ
ンジンと通信する。加えて、サービスアダプタは、様々
な方法に基づいてサービスプロバイダのサービスをカス
タム化してもよい。例えば、前記方法は、協力フィルタ
リング／外部カスタム化エンジン、あるいは様々なコン
テキスト情報資源に基づいたユーザドリブン／ユーザ要
求のカスタム化を用いた推測を含んでもよい。

【００７０】サービスネゴシエータ、ユーザプロファイ
ルおよびカスタム化ルールは、すべてバーチャルオペレ
ータのそれと同様である。サービスネゴシエータは、サ
ービス交渉プロトコルを使用した遠隔機器を用いて、サ
ービスのカスタム化およびユーザのプライバシー設定を
担当すると言われている。ユーザプロファイルは、サー
ビスプロバイダ特定ユーザ情報（すなわち、現在のセッ
ションに関するサービス特定情報を含む動的プロファイ
ル、およびユーザ認証情報と静的サービス嗜好を含む静
的プロファイル）を含む。サービスプロファイルは、サ
ービス属性およびカスタム化されうる方法を含んだ、サ
ービスプロバイダによって提供される特定サービス情報
に関する情報を含む。カスタム化ルールは、ユーザ（あ
るいは特定のユーザ）の様々な階級に対して、コンテン
ツおよびサービスがどのようにカスタム化されるかを判
断するサービスプロバイダによって特定されるカスタム
化ルールあるいは解析を含む。

【００７１】移動体機器（あるいは端末）の具体例が図
１３に示されている。機器は移動体カスタム化エージェ
ント（ＭＰＡ）およびエージェントプラットフォームを
含む。移動体機器はエージェントプラットフォームを支
援する必要があるであろう。特定のユーザに対するＭＰ
Ａは、ユーザが認証されたときに、デバイスにダウンロ
ードする。

【００７２】機器は、バーチャルオペレータやサービス
プロバイダや、サービスプロバイダおよびバーチャルオ
ペレータ間で交換されるサービス交渉メッセージのよう
な、様々なネットワーク構成要素と機器を接続している
サービスインターフェースを含む。ＭＰＡは、ユーザイ
ンターフェースを介してユーザから受信する要求のカス
タム化を実行する要求アダプタ、およびエンドユーザの
ために、バーチャルオペレータにより提供されるサービ
スを適合させ、かつまたサービスプロバイダから来るコ
ンテンツをカスタム化する回答アダプタ、を所有するサ
ービスアダプタを含む。これは前述の、バーチャルオペ
レータ中のサービスアダプタと同様である。加えて、Ｍ
ＰＡは、前述と同様に、サービス交渉プロトコルを用い
てサービスプロバイダおよび／あるいはバーチャルオペ
レータとサービスカスタム化およびユーザプライバシー
設定を担当する、サービスネゴシエータを含む。

【００７３】サービスアダプタおよびサービスネゴシエ
ータは、ユーザプロファイル、機器プロファイル、およ
びカスタム化ルールと通信する。サービスアダプタは、
ユーザインターフェースを介してユーザと通信し、前述
同様コンテキストＤＢｓと通信してもよい。ユーザプロ
ファイルは、デバイス特定ユーザ情報を含む。このプロ
ファイル情報は、現在のセッションに関するサービス特
定情報を含む動的プロファイル、およびユーザ認証情報
および静的サービス嗜好を含む静的プロファイルで構成
されている。機器プロファイルは、サービスプロバイダ
あるいはバーチャルオペレータにおいて提供されるサー
ビスプロファイルと同様に、入力、表示および処理能力
を含む、機器に関する情報を含んでいる。カスタム化ル
ールは前記ように、ユーザによって特定されたカスタム
化ルールあるいは解析を含んでおり、要求および／ある
いは回答のカスタム化に使用することができる。

【００７４】前記構造は、３つの主たる構成要素（機
器、バーチャルオペレータ、およびサービスプロバイ
ダ）から成っており、これらはサービスのカスタム化の
ために、すべての組み合わせでお互い関連して動作して
もよい。このように７つの様々な動作モードが存在して
もよい。つまり、それぞれの構成要素が自分自身で要求
／回答をカスタム化するモード、構成要素のペアが組み
合わさって動作するモード、あるいは３つ全ての構成要
素が組み合わさって動作するモード、である。

【００７５】機器モードにおいては、カスタム化は機器
自身において行われる。このモードは次のようなシナリ
オで有効であろう。サービスプロバイダがカスタム化を
提供できないか、バーチャルプロバイダがカスタム化を
提供できないか、アプリケーションセキュリティあるい
はユーザプライバシー要求が、カスタム化は移動体機器
のみで行われるべきであると命令するか、あるいは移動
体機器が十分なユーザプロファイル情報およびそれ自身
でカスタム化を行うに十分な処理能力を有している場合
である。このモードでは、移動体機器とバーチャルオペ
レータあるいはサービスプロバイダ間でサービス交渉は
無い。カスタム化は回答のカスタム化のみである。機器
はしかしながら、要求されたカスタム化を実行するため
に、バーチャルオペレータあるいはサービスプロバイダ
がサービス特定カスタム化エージェントを送信すること
を許してもよい。

【００７６】バーチャルオペレータモードにおいては、
バーチャルオペレータが全てのカスタム化を提供する。
このモードは次のようなシナリオで有効である。サービ
スプロバイダが特定のサービスについてカスタム化を提
供できないか、ユーザプライバシー設定がカスタム化は
個別ユーザプロキシで行われるべきであると命令する
か、移動体機器がその特定のサービスについてカスタム
化を提供できないか、あるいはバーチャルオペレータが
サービスを提供する場合である。このモードは個別ユー
ザプロキシが、機器の能力／要求に適合するようにコン
テンツあるいはサービスを改変するために最も使用され
るであろう。それはまた、サービスプロバイダが、サー
ビス特定カスタム化を実行するために、個別ユーザプロ
キシに移動体エージェントを送信する必要があるときに
使用されるであろう。

【００７７】サービスプロバイダモードにおいては、サ
ービスプロバイダが全てのカスタム化を提供する。この
モードは、サービスプロバイダがサービスとコンテンツ
のカスタム化を望むほとんど全てのシナリオにおいて使
用される。

【００７８】機器−バーチャルオペレータモードにおい
ては、カスタム化の役割は移動体機器およびバーチャル
オペレータ間で分担される。このモードは、サービスプ
ロバイダがカスタム化を提供できないところか、あるい
はアプリケーション特定ユーザセキュリティおよび／あ
るいはプライバシー要求によるシナリオに使用される。
このモードでは、機器は要求および回答のカスタム化を
どちらも使用できるが、一方バーチャルオペレータは回
答のカスタム化のみ利用可能である。カスタム化および
プライバシーに対するパラメータは機器とバーチャルオ
ペレータ間で交渉される。

【００７９】機器−サービスプロバイダモードにおいて
は、カスタム化の役割は、機器およびサービスプロバイ
ダ間で分担される。このモードは、バーチャルオペレー
タがカスタム化を提供できないか、カスタム化を要求さ
れていないか、あるいはアプリケーション特定ユーザセ
キュリティおよび／あるいはプライバシー要求によるシ
ナリオに使用される。このモードでは、機器は要求およ
び回答のカスタム化をどちらも使用できるが、一方サー
ビスプロバイダは回答のカスタム化のみ使用可能であ
る。カスタム化およびプライバシーに対するパラメータ
は機器とサービスプロバイダ間で交渉される。

【００８０】バーチャルオペレータ−サービスプロバイ
ダモードにおいては、カスタム化の役割は、バーチャル
オペレータおよびサービスプロバイダ間で分担される。
このモードは、デバイスが処理能力の欠如あるいは他の
理由によりカスタム化を提供できないか、あるいはカス
タム化を要求されていないシナリオで使用される。この
モードにおいては、バーチャルオペレータは要求および
回答のカスタム化をどちらも利用できるが、一方サービ
スプロバイダは回答のカスタム化のみ利用可能である。
カスタム化およびプライバシーに対するパラメータはバ
ーチャルオペレータおよびサービスプロバイダ間で交渉
される。

【００８１】機器−バーチャルオペレータ−サービスプ
ロバイダモードにおいては、カスタム化は３箇所全て、
すなわち、サービスプロバイダ、バーチャルオペレー
タ、および機器で行われる。このモードは、３つの構成
要素のうち１つがそれぞれ、他が提供できないカスタム
化を提供できるか、カスタム化に関連した処理の付加バ
ランスが要求されるときに使用される。このモードにお
いては、機器およびバーチャルオペレータは、要求およ
び回答のカスタム化を利用可能であるが、一方サービス
プロバイダは回答のカスタム化のみ利用可能である。カ
スタム化およびプライバシーに対するパラメータはデバ
イスおよびサービスプロバイダ間で交渉されるが、個別
ユーザプロキシが状況に応じてそれらのパラメータを変
更してもよい。

【００８２】まとめると、要求のコンテキスト化および
拡大化において、あるいは顧客へ最終的に返される結果
において、使用されてもよい情報の例は、ユーザの身
元、空間的情報（位置、方向、速度、加速度など）、時
間的情報（時刻、日付、季節など）、環境情報（気温、
湿度、光／騒音レベルなど）、ユーザの物理的測定（血
圧、心拍数、筋肉の活動状態など）、ユーザの活動状態
（話している、読んでいる、歩いている、走っているな
ど）、ユーザの社会的状況（誰と行動を共にしている
か、物理的に近くにいる人は誰かなど）、ユーザの個人
的嗜好や能力、ユーザの予定および日程、近隣の資源
（接続可能な機器、ホスト機器など）、あるいは利用可
能な資源（電池、表示装置、ネットワーク、帯域な
ど）、を含む。より専門的な例としては、地域的な天
気、日照状態、地域的な汚染あるいはアレルギーレベ
ル、雑誌のＩＳＢＮ番号および請求記号／場所、雑誌記
事の日付およびページ数、オブジェクト、交差点や目印
になる建造物など（すべての種類の娯楽開催地を含む）
商業的あるいはその他の地理的地点、あるいは道路工事
やパレードの順路といった近隣の活動状況、がある。

【００８３】図１４はまた、図１０と関連して、実施形
態のビジネスモデルに対する、収入のフローを示してい
る。前述のように、多くの様々なオペレータが、顧客に
送信される情報の最後の産出物に含まれるが、顧客は単
一の支払請求のみを選択あるいは要求するであろう。バ
ーチャルオペレータと各サービスプロバイダの全ての取
引は、顧客からは見えない。顧客は提供された情報に対
して、１つの請求書のみを見ることが好ましいであろ
う。この請求書は原始的な請求者に起因するものである
ことが好ましく、一般的にそれはバーチャルオペレータ
であろう。

【００８４】もちろん、もう１つの選択として顧客およ
びサービスプロバイダが、顧客およびバーチャルオペレ
ータとほとんど同じ方法で直接接続することは可能であ
る。この場合、顧客は、各要求に加えて、バーチャルオ
ペレータがサービスプロバイダに接続することを許可す
るために、特定の識別子をバーチャルオペレータに送信
してもよいし、あるいはその識別子はバーチャルオペレ
ータに蓄積され、サービスプロバイダに接続する必要が
あるときはいつでも自動的に提供されるようにしてもよ
い。

【００８５】図１４および図１に示されているように、
バーチャルオペレータはことなる資源から収入を受け取
ることが望ましい。バーチャルオペレータは、バーチャ
ルオペレータに加入料を支払っている顧客から収入を受
け取る。この加入料は、ある一定期間において、バーチ
ャルオペレータから顧客に対して提供される全てのサー
ビスに対する期間契約であることが望ましい。期間契約
は例えば、月極め、年極め、あるいは複数年契約が考え
うる。期間は双方合意であれば、例えば１月や１年など
何でもよい。あるいは、顧客は取引（検索）ごと、ある
いは取引ごとと時間契約の組み合わせで払ってもよい。
後者の場合、顧客はバーチャルオペレータからの基本サ
ービスおよび、月あたりに行ったある量の要求に対して
支払ってもよい。その場合、顧客は、顧客自身の月あた
りリクエスト量の制限を超えた後で、付加的な要求に対
して、情報量あるいは検索に費やした時間に基づいて課
金してもよい。

【００８６】同様に、ある検索に対して顧客の代理人と
なった後で、バーチャルオペレータは、少なくとも１つ
の他のサービスプロバイダ（つまり、ＣＩＰ、専門デー
タプロバイダ、専門検索サービスプロバイダ、およびイ
ンターネットプロバイダ）と通信してもよい。他のサー
ビスプロバイダは、例えば、月あるいは年間接続に対し
て、バーチャルオペレータに期間契約を結んでもよい。
バーチャルオペレータとあるサービスプロバイダ間の各
期間契約は、期間中のサービスプロバイダのサービスを
選択することに対して、バーチャルオペレータに代償を
提供する。代償はサービスプロバイダからバーチャルオ
ペレータへ期間中一括で支払われるか、あるいは期間中
分割で支払う。

【００８７】バーチャルオペレータはまた、バーチャル
オペレータおよびサービスプロバイダ間の各取引に対し
て報酬を支払う。これはつまり、バーチャルオペレータ
が、サービスプロバイダに要求を送るたびに（つまり、
サービスプロバイダに接続するたびに）、および／ある
いはサービスプロバイダが、要求されたサービスを回答
として提供するたびに、サービスプロバイダによってサ
ービス料が課せられる。料金は取引ごとでもよいし、あ
るいはサービスを提供するのに要した時間／計算資源に
基づいていてもよい。サービス料支払いの時期は、バー
チャルオペレータおよびサービスプロバイダ間の契約に
より決定される。例えば、サービスプロバイダからバー
チャルオペレータに対し、前月に提供されたサービスに
対して、月払いが提案されてもよし、あるいは、バーチ
ャルオペレータおよびサービスプロバイダ間の取引が完
了した後直ちに（あるいはすぐに）、バーチャルオペレ
ータが保持している課金が請求されてもよい。この支払
プランは、例えば前記、顧客とバーチャルオペレータ間
での制限取引プランのように、契約により指定された何
らかの方法で変更されてもよい。加えて、顧客は以下の
過程のどの場面においても要求を取り消してもよい。し
かしながら、もしバーチャルオペレータが既にサービス
プロバイダに接続していると、バーチャルオペレータお
よび顧客はサービスに接続したことに関して各自の料金
を課金されたままである。

【００８８】全ての当事者による以上の会計上の報酬プ
ランの利点は以下の通りである。顧客満足度（いくぶ
ん、アカウントを維持するために要求される意識が低い
ことによる）、バーチャルオペレータによる顧客の定
着、サービスプロバイダによる顧客への接続、およびも
ちろん、バーチャルオペレータとサービスプロバイダの
収入の流れ、である。

【００８９】動作の１つの例においては、ユーザはユー
ザ自身の携帯電話からレストランに関する情報を要求す
る。要求は、何料理が顧客の好みか、時刻／日付および
地域的な建造物といった情報を付け加えることによりカ
スタム化される。バーチャルオペレータは、地域的なレ
ストランが要求されていると決定し、インターネットプ
ロバイダおよび専門データプロバイダに検索を送信す
る。検索は、レストランおよびそのレストランに関する
様々な詳細のリストを回答し、バーチャルオペレータは
それに対し第３の解析を実施し、顧客に最もよい選択を
提示するために、アルファベット順、交通の便、料理の
好みによる評価、開店／閉店時刻（現在時刻／日付と関
連して）、レストランの距離、顧客の移動手段、道路工
事状況等々、を選択し整理する。バーチャルオペレータ
は次に、ＧＰＳ情報を含む、レストランまでの地図、あ
るいは選択可能なリストを携帯電話の表示装置に送信す
るか、あるいは選択機能を持ったボイスメール（記録さ
れた音声メッセージ）を送る。サービスプロバイダは回
答を返し、ユーザ／端末が結果を受け取ることを明記し
ておく。結果はサービスプロバイダから返された回答に
基づいているが、例えば、第３の解析過程が回答を変更
するか否かにより、回答と同一であっても同一でなくて
もよい。

【００９０】別の例においては、ユーザが自分のＰＤＡ
に「My Yahooに行け」としゃべると、ユーザインターフ
ェースが要求を翻訳し（「GET my.yahoo.com」というコ
ードに翻訳される）、リクエストアダプタ（機器の中に
ある）に送信される。機器は次に、要求のカスタム化を
実行し、要求メッセージに対し、機器自身のヘッダーを
付け加える。機器は、この改変された要求メッセージ
を、バーチャルオペレータの機能である個別ユーザプロ
キシ（ＰＵＰ）に送信する。

【００９１】ＰＵＰコードは例えば次のようであってよ
い。 GET my.yahoo.com START Device Specific Header Device#Params [ device#type=pda max#resolution=300x200 colors=65535 sound#cap=g711, g7231, g729 video#cap=mpeg4, h263 ] Location#info[ Address=670 Teatree Ct, San Jose, CA 95128 LocAlias=Home TimeAtLoc=45min ] END Device Specific Header

【００９２】ＰＵＰは、送信されてきたサービス要求を
見て、現在のコンテンツにおいて（場所、時間、過去の
履歴、近くの人に基づいて）、ユーザはいつもある形式
のコンテンツに興味があるということを判断する。ＰＵ
Ｐはサービスプロバイダの１つと次のようなメッセージ
を交換する。

【００９３】プライバシーおよびカスタム化の設定に
は、サービス交渉プロトコルを使用せよ。 GET my.yahoo.com DEVICE SPECIFIC HEADER START PUP Header Login#info Content#preference[ cat=Movies, type=text, graphics cat=Restaurants, type=text, no#graphics cat=nightlife, type=text Prioritize=location, rating ] END PUP Header

【００９４】サービスプロバイダにおいては、Ｙａｈｏ
ｏ！（登録商標）は既にカスタム化され、特化された要
求をユーザのＰＵＰから受け取り、要求を自身のサービ
スアダプタに送る（これは特定のサービスプロバイダに
特有かつ依存したものである）。サービスアダプタは地
域的ユーザプロファイルをチェックし、そのユーザが既
に３本の最新映画を見ているということを認識する。選
択肢として、ユーザがまだ見ていない映画のみを選択す
る。サービスアダプタは、ユーザが、前回サービスアダ
プタが提案したレストランをユーザが好まなかったの
で、そのレストランを除外することを判断する。サービ
スアダプタは、ユーザが、映画を見るためにいつもある
特定の劇場（例えば、センチュリー劇場）へ行くと判断
する。サービスアダプタは、その近所にあるリバイバル
映画館における大幅な割引を提案するという、マーケテ
ィングカスタム化を使用する。サービスプロバイダは次
に、移動体ユーザにカスタム化コンテンツを送信する。
図９は、この例でカスタム化が行われている際の様々な
構成要素間のデータの流れを示している。

【００９５】以上の実施形態は、単にコンテキスト認識
コンピュータ処理の一例に過ぎず、現在利用可能であ
り、かつカスタム化あるいはカスタム化システムに含ま
れる機能を越えた機能を含む。システムは現在、表示形
式、検索領域の選択、および／あるいは顧客プロファイ
ルのレベルにおけるカスタム化の基準を含むことを構想
する。しかしながら、そのようなシステムは、実時間条
件あるいはユーザが置かれている状況による、システム
の総合的な結果（および反応性）を制御する手段を持た
ない。

【００９６】一方、前記コンテキスト認識検索サービス
は、多くの特徴を有する。コンテキスト認識検索サービ
スは、単純なプロファイルに基づいた情報を、複雑なコ
ンテキスト情報と統合する。加えて、コンテキスト認識
検索サービスは、要求の本質（例えば、シェークスピア
作品に対して本の場所）、要求のコンテキスト（例え
ば、顧客の現在位置の近くにある本の場所）、およびユ
ーザ／端末のコンテキスト（例えば、顧客の機器の能
力、顧客は徒歩か電車か）をカスタム化するために、プ
ロファイルおよびコンテキスト情報を使用してもよい。

【００９７】ここで記述されたサービスおよび機能は、
コンテキスト認識システムの実施形態のいくつかを記述
したものである。ビジネスモデルはそのシステムに基づ
いている。このシステムに関連した付加的サービスの１
つの例は、顧客の購買履歴を解析し、顧客に新しいある
いは他のベンダを考慮した推薦をするというものであ
る。付加的サービスの別の例は、潜在的購買者の代理と
して、加入しているベンダに、取引提案作成の目標と、
カスタム化情報を統合するサービスである。データは、
プライバシーの問題を除去するためおよび売る側に新し
い潜在的市場を探索および提供するために統合される。
第３の例は、情報を編成、確認、選別、そして強調し、
一定の形式で記載された要求に結果を提供するサービス
を含む。このサービスは、前に記述された、専門検索サ
ービスプロバイダに対し相補的なサービスであってもよ
いし、あるいは専門化されたドメイン（例えば、サービ
スに対し、加入者から提供されたベンダ情報で拡大され
た、ＩＳＢＮデータあるいはＧＰＳデータ）における、
信頼できる高品質情報源となってもよい。

【００９８】コンテキスト認識検索サービスシステムに
基づいたこのようなサービスは、顧客に、顧客の購買デ
ータを処理することにより得られた、潜在的に侵略的な
理解を考慮した顧客の個人情報について重大な量の制御
を提供してもよい。

【００９９】加えて、コンテキスト認識検索は、典型的
には移動体通信機器を使用している顧客に提供される
が、非移動体通信機器のユーザもまた、移動体ユーザと
同一の理由によりそのシステムの使用をしてもよい。各
々の場合で、顧客は、様々な場面で要求、および時刻、
顧客の位置、あるいは顧客の医学的状態のような実時間
情報を取り消すことができる。また顧客は、要求あるい
は要求を処理するのに使用される解析を頻繁に更新して
もよい

【０１００】コンテキスト認識検索は一般的に、顧客の
状態を推定する。例えば、少なくとも関連した顧客およ
び検索に利用可能なコンテキスト情報の両方から、顧客
が何をしているかということを決定し、この付加的情報
を、顧客が要求した検索の効率を高め、加えて顧客に適
切な結果を提示するために使用する。カスタム化はネッ
トワーク中の３箇所（機器、バーチャルオペレータ、お
よび／あるいはサービスプロバイダ）のうち任意のある
いは全ての場所で実行される。

【０１０１】この発明は特定の実施形態を用いて記述さ
れたが、記述は発明の説明であり、発明を限定するため
の説明ではない。クレームにて定義された発明の真意と
範囲から逸脱すること無い技術において理解される、様
々な改良および応用が存在する。結果的に、この記述お
よび図面は制限条件というよりはむしろ例とみなされ
る。

【０１０２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ーザの要求に対して、適切かつ絞り込まれた情報を提供
することが可能である。

【０１０３】

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施形態の第１ステップを示す図であ
る。

【図２】第１の実施形態の第２ステップを示す図であ
る。

【図３】第１の実施形態の第３ステップを示す図であ
る。

【図４】第１の実施形態の第四ステップを示す図であ
る。

【図５】第１の実施形態の第五ステップを示す図であ
る。

【図６】第１の実施形態の第六ステップを示す図であ
る。

【図７】第１の実施形態の第七ステップを示す図であ
る。

【図８】図１〜図７に示されたステップのフローチャ
ートである。

【図９】ある実施形態で、カスタム化が行われた際の
様々な機器間でのメッセージの流れを示す図である

【図１０】第１の実施形態による収益フローを示す図
である。

【図１１】バーチャルオペレータの具体例を図示した
ものである。

【図１２】サービスプロバイダの具体例を図示したも
のである。

【図１３】モバイル機器あるいは端末の具体例を図示
したものである。

【図１４】コンテキスト認識検索サービスに要求され
る構成要素を示した図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣＧ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ (72)発明者リーアレンアメリカ合衆国、カリフォルニア州 95110、サンノゼ、スイート300、メトロドライブ181、ドコモコミュニケーションズラボラトリーズユー・エス・エーインコーポレーティッド内 (72)発明者トシオミキアメリカ合衆国、カリフォルニア州 95110、サンノゼ、スイート300、メトロドライブ181、ドコモコミュニケーションズラボラトリーズユー・エス・エーインコーポレーティッド内 (72)発明者シャヒドショアイブアメリカ合衆国、カリフォルニア州 95110、サンノゼ、スイート300、メトロドライブ181、ドコモコミュニケーションズラボラトリーズユー・エス・エーインコーポレーティッド内Ｆターム(参考） 5B075 KK07 NR05 PP26 PR03 PR08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】バーチャルネットワークオペレータと、コンテキスト情報を使用して当該端末からの要求をカス
タム化する前記バーチャルネットワークオペレータと通
信する端末と、前記カスタム化された要求を少なくとも１つのサービス
プロバイダに送信可能でありかつ当該サービスプロバイ
ダから前記端末へ返信された回答に基づいた結果を提供
可能である前記バーチャルネットワークオペレータと通
信する少なくとも１つのサービスプロバイダと、を備えるコンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項２】前記バーチャルオペレータは、前記端末
のコンテキスト、当該端末の使用のコンテキスト、およ
び当該端末を操作しているユーザのコンテキストのうち
少なくとも１つの外部コンテキストを提供する、少なく
とも１つの外部コンテキストプロバイダと通信すること
を特徴とする請求項１に記載のコンテキスト認識検索サ
ービスシステム。
【請求項３】前記少なくとも１つのコンテキストプロ
バイダは、前記ユーザの身元、当該ユーザの物理的状
況、当該ユーザの移動手段、前記端末から要求が出され
た時間、および当該端末から要求が出された日付のうち
少なくとも１つを提供することを特徴とする請求項２に
記載のコンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項４】前記バーチャルネットワークオペレータ
は、ユーザの嗜好を考慮した情報を提供することを特徴
とする請求項１に記載のコンテキスト認識検索サービス
システム。
【請求項５】前記バーチャルネットワークオペレータ
は、前記少なくとも１つのサービスプロバイダに前記要
求を送信する以前に、当該要求をカスタム化するための
少なくとも１つの解析過程を備えることを特徴とする請
求項１に記載のコンテキスト認識検索サービスシステ
ム。
【請求項６】前記少なくとも１つの解析過程は、前記
ユーザからの要求の正確な本質を判断する第１の解析過
程を備えることを特徴とする請求項５に記載のコンテキ
スト認識検索サービスシステム。
【請求項７】前記少なくとも１つの解析過程は、前記
少なくとも１つのサービスプロバイダが、前記バーチャ
ルネットワークオペレータに返信される回答を提供する
ために調査する参考文献の範囲を制限する第１の解析過
程を備えることを特徴とする請求項５または６に記載の
コンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項８】前記バーチャルネットワークオペレータ
は、前記端末に結果を返信する以前に、前記サービスプ
ロバイダからの回答をカスタム化するための少なくとも
１つの解析過程を備えることを特徴とする請求項１に記
載のコンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項９】前記少なくとも１つの解析過程は、前記
ユーザに対し前記端末によって行われる提示のために最
も適切なコンテンツおよび形式を選択することを特徴と
する請求項８に記載のコンテキスト認識検索サービスシ
ステム。
【請求項１０】前記端末の外部コンテキストは、前記
ユーザの空間的状況および要求の時間的状況のうち少な
くとも１つに特定されたものであることを特徴とする請
求項１に記載のコンテキスト認識検索サービスシステ
ム。
【請求項１１】前記バーチャルオペレータから前記端
末への最終的結果は、単に前記端末上の表示だけでな
く、コンテキスト化されたものであることを特徴とする
請求項１に記載のコンテキスト認識検索サービスシステ
ム。
【請求項１２】前記バーチャルネットワークオペレー
タのみが、前記要求をカスタム化する前記ユーザの嗜好
を含むことを特徴とする請求項１に記載のコンテキスト
認識検索サービスシステム。
【請求項１３】前記バーチャルネットワークオペレー
タは、前記ユーザの嗜好を蓄積することを特徴とする請
求項１に記載のコンテキスト認識検索サービスシステ
ム。
【請求項１４】前記ユーザの嗜好は、特定のイベント
が発生したときに更新されることを特徴とする請求項１
３に記載のコンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項１５】前記特定のイベントは、各要求である
ことを特徴とする請求項１４に記載のコンテキスト認識
検索サービスシステム。
【請求項１６】全ての前記少なくとも１つのサービス
プロバイダからの回答は、当該回答が前記端末に提供さ
れる以前に前記バーチャルネットワークオペレータに受
信されることを特徴とする請求項１に記載のコンテキス
ト認識検索サービスシステム。
【請求項１７】全ての前記少なくとも１つのサービス
プロバイダからの回答は、当該回答が前記端末に提供さ
れる以前に前記バーチャルネットワークオペレータに受
信され、かつ前記少なくとも１つの解析過程により選択
されることを特徴とする請求項９に記載のコンテキスト
認識検索サービスシステム。
【請求項１８】前記少なくとも１つのサービスプロバ
イダは、インターネットプロバイダ、専門データプロバ
イダ、専門サービスプロバイダのうち少なくとも１つを
備えることを特徴とする請求項１に記載のコンテキスト
認識検索サービスシステム。
【請求項１９】前記少なくとも１つのサービスプロバ
イダは、インターネットプロバイダ、専門データプロバ
イダ、専門サービスプロバイダのうち少なくとも２つを
備えることを特徴とする請求項１に記載のコンテキスト
認識検索サービスシステム。
【請求項２０】前記端末は、携帯電話、個人情報端末
（ＰＤＡ）、ＶＩＳＯＲ（登録商標）、携帯用コンピュ
ータ、および車載コンピュータのうちいずれか１つであ
ることを特徴とする請求項１に記載のコンテキスト認識
検索サービスシステム。
【請求項２１】前記端末と前記バーチャルネットワー
クオペレータ間の通信は、無線であることを特徴とする
請求項１に記載のコンテキスト認識検索サービスシステ
ム。
【請求項２２】前記バーチャルネットワークオペレー
タによって前記少なくとも１つのサービスプロバイダに
提供される各要求について、取引料は、当該少なくとも
１つのサービスプロバイダによって前記バーチャルネッ
トワークオペレータに対し課金されることを特徴とする
請求項１に記載のコンテキスト認識検索サービスシステ
ム。
【請求項２３】前記回答は、前記ユーザの購買履歴お
よび潜在的ベンダを考慮して前記端末に送信された推薦
の解析結果を含むことを特徴とする請求項１に記載のコ
ンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項２４】請求項１に記載のコンテキスト認識検
索サービスシステムであって、さらに前記ユーザの購買
履歴の解析過程、および前記要求に基づいたユーザへの
潜在的ベンダの推薦を含むことを特徴とする請求項１に
記載のコンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項２５】前記カスタム化された要求に含まれる
カスタム化情報は、他端末の他ユーザからのカスタム化
情報を統合したものであり、かつ取引提案が、前記ユー
ザおよび他のユーザの代理として生成および提供される
ことを特徴とする請求項１に記載のコンテキスト認識検
索サービスシステム。
【請求項２６】カスタム化要求に含まれるカスタム化
情報を、他の端末を使用する他のユーザからのカスタム
化情報と統合する機能と、前記ユーザおよび前記他のユーザの代理として、加入者
ベンダに、取引提案を生成し提供する機能と、を備えることを特徴とする請求項１に記載のコンテキス
ト認識検索サービスシステム。
【請求項２７】特定の形式で書式化された要求は、編
成、検証、選別、かつ強調されること、および専門的な
結果は、特定の形式で書式化された要求に対して提供さ
れることを特徴とする請求項１に記載のコンテキスト認
識検索サービスシステム。
【請求項２８】特定の形式で書式化された要求を編
成、検証、選別、かつ強調する機能と、特定の形式で書式化された要求に対し専門的な結果を提
供する機能と、を有する専門システムを備えることを特
徴とする請求項１に記載のコンテキスト認識検索サービ
スシステム。
【請求項２９】前記ユーザは、当該ユーザの嗜好を前
記少なくとも１つのサービスプロバイダに提供するか否
か制御する手段を有することを特徴とする請求項１に記
載のコンテキスト認識検索サービスシステム。
【請求項３０】前記ユーザは、当該ユーザの嗜好を前
記特殊システムに提供するか否か制御する手段を有する
ことを特徴とする請求項２６に記載のコンテキスト認識
検索サービスシステム。
【請求項３１】前記カスタム化された要求は、実時間
情報および前記ユーザがおかれた実時間状況のうち１つ
を含むことを特徴とする請求項１に記載のコンテキスト
認識検索サービスシステム。
【請求項３２】ユーザからの要求を受け取る機能と、少なくとも前記ユーザの顧客身元情報、および当該ユー
ザと端末の使用の外部コンテキストの少なくとも１つを
含むことにより要求をカスタム化する機能と、当該ユーザからのカスタム化要求に基づいた結果を返信
する機能とを備えるネットワークオペレータ。
【請求項３３】前記オペレータは、前記ユーザの顧客
身元情報を備えているか、あるいは当該ユーザの顧客身
元情報を備える構成要素と通信することと、当該オペレータは、コンテキスト情報を備えているか、
あるいはコンテキスト情報を備える構成要素と通信する
ことと、当該オペレータは、前記カスタム化要求に基づきデータ
ベースを検索するサービスプロバイダと通信し、かつ当
該検索に基づき回答を返信すること、を特徴とする請求項３２に記載のネットワークオペレー
タ。
【請求項３４】前記オペレータは、前記要求をカスタ
ム化するために、前記ユーザからの要求の正確な本質を
判断する第１の解析過程と、回答を提供するために調査する参考文献の範囲を制限す
る第２の解析過程と、当該ユーザに提示するために最も適切なコンテンツおよ
び形式を選択する第３の解析過程の少なくとも３つの解
析過程を備えることを特徴とする請求項３２に記載のネ
ットワークオペレータ。
【請求項３５】前記オペレータは、前記要求をカスタ
ム化するために、前記ユーザからの要求の正確な本質を判断する第１の解
析過程と、回答を提供するために調査される参考文献の範囲を制限
する第２の解析過程と、前記ユーザに提示するために最も適切なコンテンツおよ
び内容を選択する第３の解析過程のうち少なくとも２つ
の解析過程を備えることを特徴とする請求項３３に記載
のネットワークオペレータ。
【請求項３６】前記オペレータは、前記ユーザの顧客
身元情報を備えているか、あるいは前記ユーザの顧客身
元情報を備える構成要素と通信することと、前記オペレータは、コンテキスト情報を備えているか、
あるいはコンテキスト情報を備える構成要素と通信する
ことと、前記オペレータは、前記カスタム化要求に基づいて様々
なデータベース検索する複数のサービスプロバイダと通
信し、かつ当該検索に基づいた回答を返信すること、を特徴とする請求項３２に記載のネットワークオペレー
タ。
【請求項３７】前記オペレータは、前記要求をカスタ
ム化するために、前記ユーザからの要求の正確な本質を判断する第１の解
析過程と、回答を提供するために調査される参考文献の範囲を制限
する第２の解析過程と、当該ユーザに提示するために最も適切なコンテンツおよ
び形式を選択する第３の解析過程、のうち少なくとも２つの解析過程を備えることを特徴と
する請求項３６に記載のネットワークオペレータ。
【請求項３８】前記結果は、前記ユーザの購買履歴の
解析結果を含み、かつ推薦が、潜在的ベンダを考慮して
当該ユーザに送信されることを特徴とする請求項３２に
記載のネットワークオペレータ。
【請求項３９】前記カスタム化要求に含まれるカスタ
ム化情報は、他ユーザからのカスタム化情報と統合され
たものであり、かつ取引提案が、当該ユーザおよび他ユ
ーザを代表して生成かつ提供されることを特徴とする請
求項３２に記載のネットワークオペレータ。
【請求項４０】特定の形式で書式化された要求が、編
成、検証、選別、および強調され、かつ専門的な結果
が、特定の形式で書式化された要求に対し提供されるこ
とを特徴とする請求項３２に記載のネットワークオペレ
ータ。
【請求項４１】前記カスタム化は、実時間条件および
前記ユーザの置かれた実時間状況のうち１つを含むこと
を特徴とする請求項３２に記載のネットワークオペレー
タ。
【請求項４２】ユーザがシステムに出した要求をカス
タム化する方法であって、前記要求をしたユーザの外部コンテキスト、前記ユーザ
および当該要求に使用された端末のうち１つの外部コン
テキスト、および当該要求に使用された端末の特性、の
うち少なくとも１つで当該要求を拡大する過程と、前記拡大した要求に依存した情報を用いて、少なくとも
１つのデータベースを検索する過程と、当該検索結果に基づいて、当該ユーザに結果を返信する
過程を備える方法。
【請求項４３】前記データベースの検索以前に前記ユ
ーザの顧客身元情報を用いて前記要求を拡大する過程を
備えることを特徴とする請求項４２に記載の方法。
【請求項４４】前記データベースの検索以前に前記拡
大した要求をカスタム化するための複数の解析過程を適
用する過程と、前記ユーザに前記回答を返信する以前に前記回答に少な
くとも１つの解析過程を適用する過程を備えることを特
徴とする請求項４２に記載の方法。
【請求項４５】前記ユーザからの要求の正確な本質を
判断する過程と、前記データベースを検索する以前に、
検索されるデータベースの範囲を制限する過程と、前記ユーザに結果を返信する以前に結果に対し少なくと
も１つの解析過程を適用する過程を備えることを特徴と
する請求項４２に記載の方法。
【請求項４６】前記回答中に前記ユーザの取引履歴の
解析結果を含む過程と、潜在的ベンダを考慮して前期ユ
ーザに推薦を送信する過程を備えることを特徴とする請
求項４２に記載の方法。
【請求項４７】他のユーザからのカスタム化情報と前
記ユーザのカスタム化情報を統合する過程と、取引提案を生成する過程と、前記ユーザおよび他のユーザの代表として、加入者ベン
ダに対し当該取引提案を提供する過程を備えることを特
徴とする請求項４２に記載の方法。
【請求項４８】特定の形式で書式化された要求を作成
するために、要求を編成、検証、選別、および強調する
過程と、前記特定の形式で書式化された要求に対する専門的結果
を提供する過程を備えることを特徴とする請求項４２に
記載の方法。
【請求項４９】前記コンテキスト情報中に、実時間条
件および前記ユーザの置かれた実時間的状況、のうち１
つを含む過程を備えることを特徴とする請求項４２に記
載の方法。
【請求項５０】請求項４３に記載の方法であって、前記ユーザが、少なくともいくつかの顧客身元情報が検
索を行う構成要素に提供されるか否かを、制御する手段
を有することを許可する過程を備えることを特徴とする
請求項４２に記載の方法。
【請求項５１】ユーザからの要求を受け付ける機能
と、ネットワークオペレータに前記要求を送信する機能
と、当該要求は前記ユーザの顧客身元情報、および当該
端末の外部コンテキスト情報および当該端末の使用のコ
ンテキストのうち少なくとも１つを含むコンテキスト情
報とでカスタム化され、前記カスタム化要求に基づいたネットワークオペレータ
からの回答を受け付け、かつ当該回答を前記ユーザに提
示する機能、を備える端末。
【請求項５２】前記端末は、前記ユーザの顧客身元情報を備えているか、あるいは当
該ユーザの顧客身元情報を備える構成要素と通信する前
記オペレータと、前記コンテキスト情報を備えているか、あるいは当該コ
ンテキスト情報を備える構成要素と通信する前記オペレ
ータと、前記カスタム化要求に基づいてデータを検索するサービ
スプロバイダと通信し、かつ前記検索に基づいた回答を
返信する前記オペレータ、に前記要求を送信することを特徴とする請求項５１に記
載の端末。
【請求項５３】前記要求は、前記ユーザからの要求の
正確な本質を判断するための第１の解析過程と、結果を
提供するために調査される参考文献の範囲を制限するた
めの第２の解析過程の、少なくとも２つの解析過程に通
され、前記要求に基づく回答は、回答を返信に変換するため
に、前記ユーザに提示するために最も適切なコンテンツ
および形式を選択するための第３の解析過程に通される
ことを特徴とする請求項５１に記載の端末。
【請求項５４】前記要求は、前記ユーザからの要求の
正確な本質を判断するための第１の解析過程と、結果を
提供するために調査される参考文献の範囲を制限するた
めの第２の解析過程の、少なくとも２つの解析過程に通
され、回答は、当該回答を返信に変換するために、前記ユーザ
に提示するために最も適切なコンテンツおよび形式を選
択するための第３の解析過程に通されることを特徴とす
る請求項５２に記載の端末。
【請求項５５】前記端末は、前記ユーザの顧客身元情
報を備えているか、あるいは当該ユーザの顧客身元情報
を備える構成要素と通信することと、前記端末は、コンテキスト情報を備えているか、あるい
はコンテキスト情報を備える構成要素と通信すること
と、前記端末は、前記カスタム化要求に基づいて様々なデー
タベースを検索する複数のサービスプロバイダと通信
し、かつ前記検索に基づいた結果を返信することを特徴
とした請求項５１に記載の端末。
【請求項５６】前記要求は、前記ユーザからの要求の
正確な本質を判断するための第１の解析過程と、結果を
提供するために調査される参考文献の範囲を制限するた
めの第２の解析過程の、少なくとも２つの解析過程に通
され、回答は、当該回答を返信に変換するために、前記ユーザ
に提示するために最も適切なコンテンツおよび形式を選
択するための第３の解析過程に通されることを特徴とす
る請求項５５に記載の端末。
【請求項５７】前記結果は、前記回答中に前記ユーザ
の取引履歴の解析結果を含む過程と、潜在的ベンダを考慮して前期ユーザに推薦を送信する過
程を含むことを特徴とする請求項５１に記載の端末。
【請求項５８】前記カスタム化要求に含まれたカスタ
ム化情報は、他のユーザからのカスタム化情報と統合さ
れ、前記ユーザおよび他のユーザを代表して、加入者ベンダ
に対し取引提案が、生成されかつ提供されることを特徴
とした請求項５１に記載の端末。
【請求項５９】特定の形式で書式化された要求は、編
成、検証、選別、および強調され、当該特定の形式で書
式化された要求に対して、専門的結果が提供されること
を特徴とする請求項５１に記載の端末。
【請求項６０】カスタム化は、実時間条件および前記
ユーザの置かれた実時間的状況、のうち１つを含むこと
を特徴とする請求項５１に記載の端末。