JP2003216352A - ネットワーク印刷システム、ネットワーク印刷方法及びネットワーク印刷プログラム - Google Patents

ネットワーク印刷システム、ネットワーク印刷方法及びネットワーク印刷プログラム

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JP2003216352A
JP2003216352A JP2002013446A JP2002013446A JP2003216352A JP 2003216352 A JP2003216352 A JP 2003216352A JP 2002013446 A JP2002013446 A JP 2002013446A JP 2002013446 A JP2002013446 A JP 2002013446A JP 2003216352 A JP2003216352 A JP 2003216352A
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JP
Japan
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storage device
print
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Application number
JP2002013446A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sakamoto
宏 坂本
Masakazu Morisato
正和 森里
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INTERNET COMMUNICATIONS KK
Kyocera Corp
Original Assignee
INTERNET COMMUNICATIONS KK
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを通じて、サイズの大きな画像
データ(印字データ)を遠隔地の受信印刷装置へ伝送
し、迅速かつ確実に印刷出力させる。 【解決手段】 生成された印字データが送信側装置10
から蓄積装置20へ転送される。この蓄積装置20で印
字データにもとづき生成されたキー情報作成情報が、送
信側装置10からの問い合わせに対して回答される。送
信側装置10において、回答されたキー情報作成情報に
もとづきキー情報A及びBが生成され、このキー情報B
を含む引出プログラムと、この引出プログラムを含むキ
ーメールが生成され、このキーメールがメールサーバ3
0へ送信される。受信印刷装置40において受信された
キーメールの含む引出プログラムにもとづき、キー情報
Bに対応する印字データが検索され、蓄積装置20から
ダウンロードされて印刷出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナやコンピ
ュータ等から遠隔地のプリンタ等へ、印字データを伝送
して印刷させるネットワーク印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ネットワークを通じて、遠方
の各種装置へデータを送信する技術について、種々の改
良が提案されている。たとえば、電子メール技術を用い
て遠隔地にあるプリンタへ印字データを送信し印刷処理
を実行させる従来技術の一例が、特開2001−841
91号公報に文書出力支援方法及び装置として開示され
ている。
【0003】この公報に開示の文書出力支援方法及び装
置は、ネットワークを通じて取得した電子メールから添
付文書を抽出し、この抽出した添付文書に対応するアプ
リケーションでPDL(Page descripti
on language:プリンタ記述言語)を生成す
るように構成されている。このような構成により、ユー
ザは、ネットワークに接続された送信元のクライアント
において、添付文書を含んだ電子メールを所定のメール
アドレスに転送するだけの操作で、プリントサーバに対
し、その添付文書の印刷処理を実行させることができ
る。
【0004】また、大きなサイズの電子メールを伝送す
る従来技術の一例が、特開2000−270008号公
報に複合メール伝達システム及びその複合メール伝達方
法並びに記録媒体として開示されている。この公報に開
示の複合メール伝達システム及びその複合メール伝達方
法並びに記録媒体は、図16に示すように、電子メール
(複合データ)を第一データ部と第二データ部とに分離
する送信装置110と、第一データ部を受信して保存す
る第一伝達装置120と、第二データ部を受信して保存
する第二伝達装置130と、第一伝達装置120から第
一データ部を受信し、この受信した第一データ部にもと
づき第二伝達装置130から第二データ部をダウンロー
ドする受信装置140とを有した構成としている。
【0005】ここで、第一データ部は、テキストデータ
からなり、第二伝達装置130に蓄積されている第二デ
ータ部へのアクセス情報を有している。一方、第二デー
タ部は、送信装置110から受信装置140へ転送され
るデータの本体である。そして、受信装置140におい
ては、第一受信手段141がアクセス要求手段142に
作用して第二伝達装置130へアクセスし、この第二伝
達装置130に蓄積されている第二データ部を、第二受
信手段143でダウンロードする。
【0006】このような構成により、複合メール伝達シ
ステム及びその複合メール伝達方法並びに記録媒体は、
受信側の環境にかかわらず、結果的に画像などの大きな
サイズのデータを、ネットワークを通じて、送信装置1
10から受信装置140へ伝送可能としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
文書出力支援方法及び装置は、印字データを電子メール
で伝送していたため、たとえば、画像などを含む印字デ
ータはサイズが大きいことから伝送が困難であった。こ
とに、ローカルなネットワーク上で送受信されているフ
ァイルのサイズは、機器やアプリケーションの進歩にと
もなって大きくなる傾向にあり、近年では、数十Mby
teのファイルもやり取りされている。
【0008】これに対し、電子メール送信サーバ(たと
えば、SMTPサーバ等)の扱う送信メールの大きさ
は、通常、負荷が重くなり過ぎないように1〜2Mby
te程度とされ、さらに電子メール受信サーバ(たとえ
ば、POP3サーバ等)のメールボックスサイズにおい
ても、設備コスト等の問題から2〜20Mbyte程度
に制限されている。このため、電子メールに添付せずに
大きなサイズのファイルを転送可能とする送信技術の提
供が求められていた。
【0009】また、従来の複合メール伝達システム及び
その複合メール伝達方法並びに記録媒体においては、電
子メールが第一データ部(アクセス情報)と第二データ
部(複合データ)とに分離され、これらのうち第一デー
タ部が受信装置140へ伝送され、その後に第二データ
部が第二伝達装置(蓄積装置)130へ転送されてい
た。
【0010】ここで、データ本体からなる第二データ部
は、通常、テキストデータからなる第一データ部に比べ
てサイズが小さい。このため、受信装置で第一データ部
が受け取られ、かつ表示されたURLがクリックされた
としても、蓄積装置が未だ送信手段からの第二データ部
の受信を終了していないことから、受信装置において
は、第二データ部にアクセスできず、迅速に印刷出力を
実行できないという不具合が生じていた。
【0011】特に、第二データ部が画像を有する印字デ
ータである場合は、このデータサイズが数十Mbyte
程度と大きくなるため、受信装置が第一データ部を受信
し終えるまでの時間と、蓄積装置がその印字データを受
信し終えるまでの時間との差が、より顕著となってい
た。この場合、蓄積装置における送信装置からの第二デ
ータ部の受信が完了したことを受信装置に確認させるこ
ともできる。この確認の方法としては、たとえば、アク
セスのリトライや、転送完了メッセージの受信などが考
えられる。
【0012】ところが、アクセスのリトライを採用する
ことは、セキュリティ上好ましくない。一方、転送完了
メッセージを新たに受信することは、その分ネットワー
クを多く利用することとなり、コストが増大する。この
ような状況から、受信装置においては、第一データ部を
受信すると、その直後に確実に印字データへアクセスで
き、かつ、この印字データをダウンロード後に即座に印
刷出力できる技術の提供が望まれていた。
【0013】さらに、この従来の複合メール伝達システ
ム及びその複合メール伝達方法並びに記録媒体におい
て、ユーザは、受信装置140上で、このパーソナルコ
ンピュータの画面に表示されたクリッカブルURLをク
リックして画像を取得し、さらにこの画像を印刷するた
めに、通常の印刷処理の操作を行っていた。このため、
画像データがネットワークを通じて遠方から送信されて
きたとしても、この送信先である受信装置140におい
て、人為的に操作されなければ、その画像データが印刷
出力されることはなかった。したがって、FAX機能の
ように、送信したデータを送信先である受信装置140
に自動的に印刷出力させることはできなかった。
【0014】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
であり、電子メールでは送ることが困難な大きなサイズ
のデータ(特に画像データ)を、その電子メールに添付
せずとも遠隔地の印刷装置へ伝送できるとともに、引出
プログラムを含む電子メールを受信した受信装置におい
て、確実かつ迅速に印字データをダウンロードでき、か
つ、このダウンロードした印字データを人的な操作を介
さずとも即座に印刷出力するネットワーク印刷システム
の提供を目的とする。
【0015】なお、サイズの大きなファイルをネットワ
ークを通じて転送する他の従来例が特願2001−05
8034号公報に電子メールシステム、メールツール及
び引出プログラムとして開示されている。この公報に開
示の電子メールシステム、メールツール及び引出プログ
ラムは、送信装置(送信側クライアント)から蓄積装置
(DBサーバ)への内容情報の転送に前後又は並行し
て、送信装置から受信装置(受信側クライアント)へ電
子メール(キーメール)が送信されていた。
【0016】したがって、本従来例においては、送信装
置から蓄積装置への内容情報の転送終了が確実となった
後において、送信装置から受信装置への電子メールの送
信が実行されることとなる技術的手法について一切開示
されていないため、上記目的を達成することはできなか
った。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のネットワーク印刷システム
は、印字データと、引出プログラムと、この引出プログ
ラムを含む電子メールとを生成する送信側装置と、この
送信側装置からの印字データを保存する蓄積装置と、送
信側装置からの電子メールを保存するメールサーバと、
このメールサーバからの電子メールに含まれた引出プロ
グラムにもとづき、蓄積装置から印字データをダウンロ
ードする受信印刷装置とを有するネットワーク印刷シス
テムであって、送信側装置は、蓄積装置への印字データ
の転送終了後に、電子メールをメールサーバへ送信し、
受信印刷装置は、ダウンロードした印字データの印刷を
行う構成とした。
【0018】ネットワーク印刷システムをこのような構
成とすると、電子メールとは別のルートでネットワーク
を通じて印字データを送受信できるため、画像を含む大
きなサイズの印字データであっても、送信側装置から受
信印刷装置への伝送が可能となる。このため、画像を含
む大きなサイズの印字データについても、送信側装置か
ら受信印刷装置へ伝送して、この受信印刷装置に印刷処
理をさせることができる。
【0019】さらに、送信側装置が、メールサーバへの
電子メールの送信を、蓄積装置への印字データの転送終
了後に実行することとしたため、受信印刷装置がその電
子メールを受信した時点で、すでに蓄積装置が印字デー
タの受信を終了していることとなる。したがって、受信
印刷装置は、その電子メールを受信すると、印字データ
を迅速かつ確実に蓄積装置からダウンロードして、印刷
を開始することができる。
【0020】従来の複合メール伝達システムにおいて
は、電子メールのテキストデータ部をメールサーバへ送
信した後に、複合データ部を蓄積装置へ送信することと
していた。この送信の順序は、電子メールが、メールヘ
ッダ、本文であるテキストデータ部及び添付される複合
データ部を有した構造であるために、この構造順にした
がって決定されたものである。これに対し、本発明のネ
ットワーク印刷システムにおいては、この送信順序を構
造順ではなく、複合データ部(印字データ)を先とする
ことで、受信印刷装置における印字データの受信遅延・
受信不能を防止している。
【0021】さらに、従来のように、送信側装置が、電
子メールをメールサーバへ送信した後に、印字データを
蓄積装置へ転送することとした場合には、受信印刷装置
においては、その転送が完了したことを確認するため
に、蓄積装置へアクセスをリトライを実行することや、
その転送の完了を示すメッセージを蓄積装置から受信す
ることも考えられる。ところが、アクセスのリトライ
は、セキュリティ上好ましくなく、一方、転送完了メッ
セージの受信は、通信コストを増大させる。
【0022】これに対し、本発明のネットワーク印刷シ
ステムにおいて、受信印刷装置は、アクセスのリトライ
や転送完了メッセージの受信を行うことなく、蓄積装置
へのアクセスを一回実行だけで、迅速かつ確実に印字デ
ータをダウンロードすることができる。
【0023】また、請求項2記載のネットワーク印刷シ
ステムは、蓄積装置が、印字データに対するキー情報作
成情報を生成し、送信側装置が、蓄積装置からのキー情
報作成情報にもとづいて第一及び第二キー情報を生成す
るとともに、この生成した第一キー情報を引出プログラ
ムに埋め込み、かつ、この引出プログラムを含む電子メ
ールを生成してメールサーバへ送信し、蓄積装置が、送
信側装置からの第二キー情報と印字データとを関連付け
て保存し、受信印刷装置が、メールサーバからの電子メ
ールに含まれた引出プログラムにもとづいて蓄積装置へ
アクセスし、引出プログラムに埋め込まれた第一キー情
報に対応する印字データを検索してダウンロードし印刷
を行う構成とした。
【0024】ネットワーク印刷システムをこのような構
成とすれば、蓄積装置において印字データがキー情報に
関連付けられて管理されるため、この印字データのセキ
ュリティを向上できる。特に、数学的に関係する二つの
キー情報を生成することで、第三者からの改ざんを困難
なものとすることができる。
【0025】さらに、送信側装置は、蓄積装置からキー
情報作成情報を受信した上で、キー情報、引出プログラ
ム及びキーメールが生成されるため、受信印刷装置への
キーメールの送信が、必然的に、送信装置から蓄積装置
への印字データの転送完了後となる。したがって、受信
印刷装置において電子メールが受信された時点で、すで
に蓄積装置に印字データが保存されていることから、受
信印刷装置は、その電子メールを受信すると、蓄積装置
から確実に印字データをダウンロードできる。
【0026】また、請求項3記載のネットワーク印刷シ
ステムは、送信側装置が、印字データを予めプリンタ記
述言語に変換しておき、受信印刷装置が、ダウンロード
した印字データについて自動的に印刷を開始する構成と
した。ネットワーク印刷システムをこのような構成とす
ると、送信側装置において印字データが予めプリンタ記
述言語に変換されているため、受信印刷装置において
は、引出プログラムにもとづいてダウンロードした印字
データを、人的な操作を介することなく、そのまま自動
的かつ迅速に印刷出力することができる。
【0027】また、請求項4記載のネットワーク印刷シ
ステムは、送信側装置が、印字データを生成する印刷原
稿生成手段と、印字データをプリンタ記述言語に変換す
る印字データ作成手段と、印字データを蓄積装置へ送信
するとともに、引出プログラムを含む電子メールを生成
し、かつ、この電子メールをメールサーバへ送信するデ
ータ処理送信手段とを有した構成とした。
【0028】ネットワーク印刷システムをこのような構
成とすれば、印字データは蓄積装置へ、また、電子メー
ルはメールサーバへそれぞれ送られるため、その後、受
信印刷装置は、メールサーバから電子メールを受信する
と蓄積装置から印字データをダウンロードして印刷する
ことができる。このため、印字データを、電子メールに
添付することなく、送信装置から受信印刷装置へ転送で
きることから、その転送される印字データのサイズを問
題とすることがなくなる。
【0029】さらに、データ処理送信手段においては、
メールサーバへの電子メールの送信が、蓄積装置への印
字データの転送終了後に実行されるため、受信印刷装置
においては、電子メールを受信するとすぐに印字データ
をダウンロードして印刷を開始することができる。
【0030】また、請求項5記載のネットワーク印刷シ
ステムは、送信側装置が、パーソナルコンピュータから
なり、印刷原稿生成手段が、アプリケーションソフトウ
ェアからなり、印字データ作成手段が、プリンタドライ
バからなる構成とした。ネットワーク印刷システムをこ
のような構成とすると、パーソナルコンピュータにより
構成された送信側装置において、アプリケーションソフ
トウェアである印刷原稿生成手段で生成され、かつプリ
ンタドライバである印字データ作成手段でプリンタ記述
言語に変換された印字データを、受信印刷装置へ転送し
て印刷出力させることができる。
【0031】また、請求項6記載のネットワーク印刷シ
ステムは、送信側装置が、複写機又は多機能周辺装置か
らなり、印刷原稿生成手段が、複写機又は多機能周辺装
置のスキャナ部からなる構成とした。ネットワーク印刷
システムをこのような構成とすれば、複写機又は多機能
周辺装置により構成された送信側装置において、スキャ
ナ部からなる印刷原稿生成手段で取り込まれた画像を印
字データとして、受信印刷装置へ転送して印刷出力させ
ることができる。
【0032】また、請求項7記載のネットワーク印刷シ
ステムは、印刷原稿生成手段が、スキャナ機からなる構
成とした。ネットワーク印刷システムをこのような構成
とすると、スキャナ機からなる印刷原稿生成手段におい
て取り込まれた画像を、印字データとして、受信印刷装
置へ転送して印刷出力させることができる。
【0033】また、請求項8記載のネットワーク印刷シ
ステムは、印刷原稿生成手段が、デジタルカメラなどの
撮像機器からなる構成とした。ネットワーク印刷システ
ムをこのような構成とすれば、撮像機器により構成され
ている印刷原稿生成手段において取り込まれた画像を、
印字データとして、受信印刷装置へ転送して印刷出力さ
せることができる。
【0034】また、請求項9記載のネットワーク印刷シ
ステムは、印刷原稿生成手段を構成する複写機のスキャ
ナ部、多機能周辺装置のスキャナ部、スキャナ機又は撮
像機器が、印字データ作成手段を有した構成とした。ネ
ットワーク印刷システムをこのような構成とすると、複
写機のスキャナ部、多機能周辺装置のスキャナ部、スキ
ャナ機又は撮像機器において生成され、さらにプリンタ
記述言語に変換された印字データを、受信印刷装置へ転
送して印刷出力させることができる。
【0035】また、請求項10記載のネットワーク印刷
システムは、送信側装置が、スキャナ機又は撮像機器か
らなる構成とした。ネットワーク印刷システムをこのよ
うな構成とすれば、スキャナ機又は撮像機器により構成
された送信側装置において生成され、さらにプリンタ記
述言語に変換された印字データを、受信印刷装置へ転送
して印刷出力させることができる。
【0036】また、請求項11記載のネットワーク印刷
システムは、送信側装置を構成するパーソナルコンピュ
ータ、複写機、多機能周辺装置、スキャナ機又は撮像機
器が、蓄積装置を有した構成とした。ネットワーク印刷
システムをこのような構成とすると、ネットワーク印刷
システムを構成する装置数を減少できる。
【0037】特に、送信側装置を構成する複写機等のコ
ントローラに蓄積装置を取り込んだ構成は、主にイント
ラネット上で使用される。複写機のコントローラは、ハ
ードウェアとしてはサーバで構成されることもあり、ソ
フトウェアとネットワークインタフェースを追加すれ
ば、蓄積装置の機能をもたせることができる。
【0038】また、請求項12記載のネットワーク印刷
システムは、受信印刷装置が、複写機、多機能周辺装置
又はプリンタからなる構成とした。ネットワーク印刷シ
ステムをこのような構成とすれば、受信印刷装置を構成
するこれら複写機、多機能周辺装置又はプリンタにおい
ては、メールサーバからの引出プログラムにもとづき、
蓄積装置から印字データをダウンロードして、自動的に
印刷出力することができる。
【0039】このため、ユーザは、送信側装置で取り込
まれた画像を、受信印刷装置を構成する複写機、多機能
周辺装置又はプリンタへ転送することで、これら複写機
等において受信後即時に印字データを印刷出力させるこ
とができる。すなわち、それら複写機、多機能周辺装置
又はプリンタをFAXのように使用できる。
【0040】また、請求項13記載のネットワーク印刷
方法は、送信側装置が印字データを生成し、蓄積装置
が、送信側装置からの印字データにもとづいてキー情報
作成情報を生成し、送信側装置が、蓄積装置からのキー
情報作成情報にもとづいて第一及び第二キー情報を生成
し、この生成した第一キー情報を埋め込んだ引出プログ
ラムと、この引出プログラムを含む電子メールとを生成
し、この生成した電子メールをメールサーバへ、また、
第二キー情報を蓄積装置へそれぞれ送信し、蓄積装置
が、印字データと第二キー情報とを関連付けて保存し、
受信印刷装置が、メールサーバからの電子メールに含ま
れた引出プログラムにもとづき、第一キー情報に対応す
る印字データを蓄積装置から検索し、この検索した印字
データをダウンロードして印刷する方法とした。
【0041】ネットワーク印刷方法をこのような方法と
すると、印字データが電子メールとは別のルートで、送
信側装置から受信印刷装置へ転送されるため、この転送
においては、印字データのサイズが問題とならない。こ
のため、画像のようなサイズの大きいものも印字データ
として受信印刷装置へ転送できる。
【0042】さらに、送信側装置においては、印字デー
タが蓄積装置へ転送された後に、電子メールがメールサ
ーバへ送信されるため、受信印刷装置においては、受信
した電子メールの有する引出プログラムが実行されて、
確実に印字データをダウンロードできる。つまり、受信
印刷装置は、電子メールを受信すると、即座に蓄積装置
から印字データをダウンロードして印刷出力することが
できる。
【0043】また、請求項14記載のネットワーク印刷
プログラムは、受信印刷装置で印刷出力される印字デー
タを蓄積装置へ転送するとともに、蓄積装置からの印字
データのダウンロードを受信印刷装置に実行させる引出
プログラムを、電子メールに載せメールサーバを介して
受信印刷装置へ送信する処理を送信側装置に実行させる
ネットワーク印刷プログラムであって、蓄積装置へ印字
データを転送し、この印字データにもとづいて生成され
たキー情報作成情報を蓄積装置から受信し、この受信し
たキー情報作成情報にもとづいて第一及び第二キー情報
を生成し、この生成した第一キー情報を埋め込んだ引出
プログラムと、この引出プログラムを含む電子メールと
を生成し、この生成した電子メールをメールサーバへ、
また、第二キー情報を蓄積装置へそれぞれ送信する処理
を送信側装置に実行させる構成とした。
【0044】このようなネットワーク印刷プログラムを
送信側装置に実行させることとすれば、送信側装置は、
印字データを電子メールとは別のルートで受信印刷装置
へ転送するため、大きなサイズの印字データをも転送可
能となる。さらに、送信側装置が、ネットワーク印刷プ
ログラムにもとづき、印字データを蓄積装置へ転送した
後に、電子メールをメールサーバへ送信するため、受信
印刷装置においては、受信した電子メールの有する引出
プログラムの実行にもとづいて、確実に印字データをダ
ウンロードして、印刷出力を実行できる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のネットワーク印刷シス
テムにおける第一の実施形態について、図1を参照して
説明する。同図は、本実施形態のネットワーク印刷シス
テムの構成を示すブロック図である。
【0046】同図に示すように、ネットワーク印刷シス
テム1は、送信側装置10と、蓄積装置20と、メール
サーバ30と、受信印刷装置40とを有している。ここ
で、送信側装置10は、印刷原稿生成手段11と、印字
データ作成手段12と、データ処理送信手段13と、記
憶手段14と、宛先情報入力手段15と、表示手段16
とを有している。
【0047】印刷原稿生成手段11は、印字データ(原
稿データ)の生成機能を有しており、図2に示すよう
に、たとえば、送信側装置10を構成するパーソナルコ
ンピュータ(PC)50にインストールされたアプリケ
ーション11−1によって構成できる。アプリケーショ
ン11−1としては、たとえば、ワードプロセッサやC
ADなどのアプリケーションがある。このような構成に
より、アプリケーション11−1で生成された文字・図
形データ等を、印字データとして受信印刷装置40へ送
信して、印刷出力させることができる。
【0048】また、印刷原稿生成手段11は、図3に示
すように、たとえば、送信側装置10を構成する単体の
スキャナ機60のスキャナ部11−2によって構成でき
る。なお、スキャナ機60には、同図に示すように、印
字データ作成手段12、記憶手段14、宛先情報入力手
段15及び表示手段16を設けることができる。さら
に、印刷原稿生成手段11は、図示しない複写機あるい
はMFP(Multifunction Periph
erals:多機能周辺装置)のスキャナ部分によって
も構成できる。
【0049】これらのような構成により、各スキャナ
(スキャナ機60や、複写機あるいはMFPにおけるス
キャナ部分)で読み取られた画像を印字データとして、
遠隔地にある受信印刷装置40へ転送し印刷出力させる
ことができる。なお、MFPとは、一般にオフィス等で
使用されているOA機器、たとえば、コピー機、ファク
シミリ、プリンタ等によりユーザへ提供されている機能
を一台に集約し、効率的なオフィス業務を提供する機器
をいう。また、図3に示すようなデータ処理送信手段1
3を有するデータ処理送信装置70は、パーソナルコン
ピュータで構成できる。
【0050】さらに、印刷原稿生成手段11は、CCD
等を内蔵したデジタルカメラなどに代表される撮像機器
(図示せず)によって構成することもできる。この場
合、デジタルカメラで取り込まれた画像を、印字データ
として受信印刷装置40へ送信して、印刷出力させるこ
とができる。
【0051】印字データ作成手段12は、印刷原稿生成
手段11からの印字データを、受信印刷装置40で印刷
可能なPDLデータに変換する。送信側装置10がパー
ソナルコンピュータで構成されている場合は、印字デー
タ作成手段12は、プリンタドライバからなる。また、
印字データ作成手段12は、印刷原稿生成手段11内に
含めることができる。すなわち、印刷原稿生成手段11
を構成するスキャナ機60、複写機あるいはMFPのス
キャナ部分にプリンタドライバ機能を設けて、これを印
字データ作成手段12とすることができる。
【0052】データ処理送信手段13においては、宛先
情報入力機能,印字データ入力転送機能,問い合わせ機
能,キー情報生成機能,キー情報転送機能,引出プログ
ラム生成機能,キーメール生成機能及びキーメール送信
機能を有している。宛先情報入力機能とは、データ処理
送信手段13が、一又は二以上の宛先情報を、記憶手段
14から取り出し、あるいは宛先情報入力手段15から
入力する機能をいう。
【0053】宛先情報とは、電子メールアドレスで表さ
れる印刷先の情報、すなわち受信印刷装置40を特定す
る情報をいう。この宛先情報は、予め記憶手段14に複
数記憶させておくことができる。宛先情報入力機能の詳
細については後述する。
【0054】印字データ入力転送機能とは、印字データ
作成手段12からの印字データを蓄積装置20へ転送す
る機能をいう。この印字データ入力転送機能により印字
データが送信されてくると、蓄積装置20は、その受信
した印字データに対するキー情報作成情報を生成する。
蓄積装置20にキー情報作成情報を生成させることによ
り、たとえば他の内容情報に対してすでに使用されてい
るキー情報と同じキー情報が生成されるといった不具合
の発生を回避し、蓄積装置20にとって適当なキー情報
を作成することができる。
【0055】問い合わせ機能とは、蓄積装置20に対し
て問い合わせを行い、回答(キー情報作成情報)を受け
取る機能をいう。キー情報生成機能とは、問い合わせ機
能により受け取ったキー情報作成情報にもとづき、数学
的に関係する二つのキー情報A(第一キー情報)及びキ
ー情報B(第二キー情報)を生成する機能をいう。な
お、キー情報の詳細については、後述する。
【0056】キー情報転送機能とは、キー情報Bを蓄積
装置20へ転送する機能をいう。このキー情報転送機能
により転送されたキー情報Bは、蓄積装置20におい
て、印字データに関連付けられて保存される。引出プロ
グラム生成機能とは、記憶手段14から取り出した引出
プログラムのひな形に、必要なデータ(たとえば、キー
情報(キーA)など)を組み合わせることにより引出プ
ログラムを作成する機能をいう。なお、この引出プログ
ラムの詳細については、後述する。
【0057】キーメール生成機能とは、キー情報(キー
A)及び引出プログラムを受信印刷装置40へ送信する
ためのキーメール(電子メール)を生成する機能をい
う。このキーメールは、キー情報(キーA)が埋め込ま
れた引出プログラムをその内容とする。
【0058】キーメールそのものは小さいサイズ(たと
えば、1Kbyte程度)で足りるため、SMTPサー
バ(後述)などの電子メール送信サーバやPOP3サー
バ(後述)などの電子メール受信サーバにおける制限に
関わらず、数十Mbyteのような大きいサイズの印字
データを、多数の受信印刷装置40へ同時に配送するこ
とができる。さらに、蓄積装置20に蓄積された印字デ
ータはキー情報がなければ引き出すことができないの
で、キーメールを受信した特定の受信印刷装置40以外
では、印字データにアクセスすることが困難である。こ
れにより、通信の秘密性が担保される。
【0059】キーメール送信機能とは、キーメール生成
機能により生成されたキーメールを、メールサーバ30
へ送信する機能をいう。このキーメールの送信は、デー
タ処理送信手段13に読み込まれたメールツール(電子
メールの送信を行うためのツール)によって実行され
る。
【0060】データ処理送信手段13がこれらの機能を
有することにより、メールサーバ30へのキーメールの
送信を、蓄積装置20への印字データの転送終了後に実
行することができる。したがって、受信印刷装置40に
キーメールが受信された時点で、すでに蓄積装置20に
印字データが保存されているため、受信印刷装置40
は、その印字データを確実かつ迅速にダウンロードして
印刷処理を実行できる。
【0061】特に、印字データは、数十Mbyteであ
るのに対し、キーメールは、1Kbyte程度であるこ
とから、それぞれ送信完了までの時間が大幅に異なって
しまう。さらに、印字データの取り出し(引き出し)に
失敗した場合は、蓄積装置20は、第三者による改ざん
と判断することがあるため、引出処理に対しては確実に
印字データがダウンロードされる必要がある。したがっ
て、送信側装置10からのキーメールの送信を蓄積装置
20における印字データの記憶終了後に行うことで、受
信印刷装置40は、確実に印字データを引き出すことが
できる。
【0062】なお、データ処理送信手段13において
は、図16に示す複合メール伝達システム100におけ
る分離手段111は有していない。従来の複合メール伝
達システム100においては、入力したデータが電子メ
ールであったため、この電子メールの本文テキストや添
付ファイルを内容情報としてメールヘッダと分離してい
た。しかし、本発明においては、データ処理送信手段1
3で入力される宛先情報及び印字データが、それぞれ独
立したものであるため、分離手段を有する必要がない。
【0063】このような構成を有するデータ処理送信手
段13は、印刷原稿生成手段11内に含めることができ
る。すなわち、印刷原稿生成手段11を構成するスキャ
ナ部11−2、複写機のスキャナ部分(図示せず)ある
いはMFPのスキャナ部分(図示せず)にデータ処理送
信機能を設けて、これをデータ処理送信手段13とする
ことができる。
【0064】また、データ処理送信手段13は、SMT
Pサーバ31に代表される電子メール送信サーバ(メー
ルサーバ30の有する電子メール送信サーバ)内に設け
ることもできる。このデータ処理送信手段13を有する
電子メール送信サーバは、ネットワークを通じて、送信
側装置10から印字データを受信して蓄積装置20へ送
信し、かつキーメールをPOP3サーバ32に代表され
る電子メール受信サーバ(メールサーバ30の有する電
子メール受信サーバ)へ送る。
【0065】さらに、データ処理送信手段13を有する
電子メール送信サーバは、蓄積装置20を有することも
できる。この場合、印字データは、ネットワークを通じ
ることなく、データ処理送信手段13から蓄積装置20
へ送られる。
【0066】そして、このデータ処理送信手段13と印
字データ作成手段12とをまとめてプリンタドライバと
して構成してもよい。この場合は、印刷先のポートとし
ての受信印字装置40の電子メールアドレスと、また、
印字データをファイルにして保存する際の格納先として
の蓄積装置20(FTPサーバ21)とを予め設定して
おくこともできる。記憶手段14は、引出プログラムの
ひな形や宛先情報などを記憶する。宛先情報入力手段1
5は、キーボードやタッチパネル等で構成されている。
【0067】表示手段16は、図4に示すように、プリ
ンタドライバの設定画面を表示する。この設定画面は、
受信印刷装置40における印字データの印刷処理に関す
る設定事項を含む。同図中、「印刷先のポート」におい
ては、「ポートの追加」をクリックすることで、キーメ
ールの送信先である電子メールアドレスを設定すること
ができる。また、「サーバー」の設定は、サーバ21へ
のログインのための設定である。この設定は、同図にお
いては、ftpに準じた形になっている。なお、キー情
報はデータ処理送信手段13において自動的に生成され
るため、ユーザが設定することはない。
【0068】蓄積装置20は、インターネットに接続さ
れたファイルサーバであって、データ処理送信手段13
から印字データを受信すると、この印字データに対する
キー情報作成情報を生成し、データ処理送信手段13か
らの問い合わせに対し、キー情報作成情報を返送するこ
とで回答する。また、蓄積装置20は、送信側装置10
で生成されたキー情報Bを受信すると、このキー情報B
と印字データとを関連付けて保存(記憶)する。
【0069】さらに、蓄積装置20は、受信印刷装置4
0からのアクセスを承認すると、その受信印刷装置40
からキー情報Aを受信し、このキー情報Aに対応する印
字データを検索し、取り出して受信印刷装置40へ送信
する。この検索は、キー情報Aとキー情報Bとが数学的
に関係していること、及びキー情報Bと印字データとが
関連付けて保存されていることにもとづいて実行され
る。
【0070】検索された印字データは、受信印刷装置4
0へダウンロードされる。これにより、送信側装置10
から送信されてきた印字データが、蓄積装置20を介し
て受信印刷装置40へ転送され、印刷出力される。この
蓄積装置20は、蓄積した印字データをすべての受信印
刷装置40へ送信し終わった後も消去することなく、一
定期間、あるいは特別な指令のない限り、保管し続ける
ようにして、印字データの真正な内容を証明することも
できる。さらに、消去の前に書き換え不能な不揮発性の
記憶媒体に転送して保管しておくようにしてもよい。
【0071】なお、蓄積装置20は、複数のデータ蓄積
サーバ(FTP(File Transfer Pro
tocol)サーバやWebサーバ)で構成することが
できる。この場合、引出プログラムには、いずれかのデ
ータ蓄積サーバを特定するデータ蓄積サーバ特定情報を
含ませることができる。このような構成とすれば、同一
の印字データを多数の受信印刷装置40が同時にダウン
ロードし始めたときなどにおいて、このダウンロードに
よる負荷を各データ蓄積サーバへ分散できるため、ダウ
ンロード速度の低下を防止することができる。
【0072】また、蓄積装置20は、図5に示すよう
に、送信側装置10内に設けることができる。すなわ
ち、送信側装置10を構成するスキャナ機60や、複写
機あるいはMFP(これらを総称してコントローラ内蔵
装置80という)に蓄積機能を設けて、これを蓄積装置
20とすることができる。
【0073】図5に示すような構成は、主にイントラネ
ット用などに使える組み合わせであって、蓄積装置20
を複写機17−1のコントローラに取り込んだ例であ
る。複写機17−1のコントローラは、ハードウェアと
してはサーバで構成されることもあり、ソフトウェアと
ネットワークインタフェースを追加すれば、蓄積装置2
0の機能を持たせることができる。たとえば、社内ネッ
トワークの限られた範囲内で使うのであれば、外部のイ
ンターネットと接続する必要はなく、このように複写機
17−1にすべてを集約したほうが小さな構成で直ちに
サービスを提供開始できる。
【0074】メールサーバ30は、データ処理送信手段
13からの印字データを受信して、受信印刷装置40へ
送信するメールサーバであって、インターネット上のS
MTP(Simple Mail Transfer
Protocol)サーバ31やPOP3(Post
Office Protocol 3)サーバ32など
によって構成されている。
【0075】SMTPサーバ31は、送信側装置10か
らキーメールを受信する。POP3サーバ32は、ネッ
トワークを通じてSMTPサーバ31から送信されてき
たキーメールを、このPOP3サーバ32内に設けられ
た受信印刷装置40用のメールボックスに一時保管す
る。
【0076】受信印刷装置40は、図1に示すように、
メール受信手段41と、引出手段42と、印刷手段43
とを有している。メール受信手段41は、メールツール
を使用して新規メールの着信を確認すると、メールサー
バ30(POP3サーバ32)からキーメールを受信す
る。このメール受信手段41においてキーメールが開か
れることで、このキーメールに含まれていた引出プログ
ラムが自動的に起動する。
【0077】引出手段42は、起動された引出プログラ
ムにもとづき、ネットワークを通じて蓄積装置20へ自
動アクセスを実行し、キー情報Aにより検索され取り出
された印字データをダウンロードする。印刷手段43
は、引出手段42からの印字データを印刷出力する。こ
の印字データはPDLデータであるため、印刷手段43
で直ちに印刷することが可能である。また、印刷手段4
3は、印字データの印刷処理が終了すると、印刷完了通
知を蓄積装置20へ送信する。
【0078】この受信印刷装置40は、たとえば、一体
型のものとしては、ネットワークに対応した複写機45
−1、コピー機45−2、MFP45−3及びプリンタ
45−4等によって構成されている。また、受信印刷装
置40は、二以上の複写機45−1、コピー機45−
2、MFP45−3及びプリンタ45−4等を組み合わ
せた複合装置によって構成することもできる。これらの
構成については、第二実施形態及び第三実施形態におい
て後述する。
【0079】なお、この受信印刷装置40は、図1にお
いては、一つだけ設けられているが、一つに限るもので
はなく、二つ以上設けることもできる。ただし、各受信
印刷装置40がHTMLメール上で引出プログラムを実
行させるためには、それら受信印刷装置40において動
作するメールツールがHTMLメール受信可能でなけれ
ばならない。また、送信側装置10からキーメールの送
信を行う配送プログラムも、HTMLメール送信可能で
あることが必要である。
【0080】これらネットワーク印刷システム1を構成
する各装置(送信側装置10,蓄積装置20,メールサ
ーバ30及び受信印刷装置40)は、互いにネットワー
ク(図示せず)で接続されている。ネットワークは、従
来公知の任意好適な公衆回線、商業回線又は専用回線を
用いることができ、かつ、それぞれが同一又は相違する
ネットワークで構成することができる。ネットワーク
は、一方向であると双方向であるとを問わない。
【0081】ネットワークは、各装置を無線あるいは有
線で接続可能な回線であり、例えば、携帯端末網,公衆
回線網,専用回線網,インターネット回線網及びイント
ラネット網等により構成することができる。具体的に
は、たとえば、インターネット回線網,イントラネット
網,LAN(Local Area Networ
k),WAN(Wide Area Networ
k),アナログ電話網,ディジタル電話網(たとえば、
ISDN(Integral Service Dig
ital Network)など)及び無線通信網(た
とえば、携帯電話網,PHS(Personal Ha
ndyphone System)及び衛星放送など)
等のうち、一つ又は二以上の組み合わせの利用が可能で
ある。
【0082】なお、ネットワークと各装置との間には、
必要に応じて、セキュリティ対策を講じたり、中継機器
を設けたりすることができる。セキュリティ対策として
は、セキュリティシステムの構築やファイアウォールの
設置などがある。また、中継機器としては、レピータ,
ブリッジ,ルータ,ブルータ,ハブ,ターミネータ,ゲ
ートウエイなどがある。この中継機器は、各装置におけ
る接続形態や使用されている通信プロトコルなどにより
用いられる機器が異なる。
【0083】ネットワーク印刷システム1を構成する各
手段は、それぞれネットワークを通じて相互に接続され
た独立の機器としてもよく、また、一部手段を物理的に
は同一のコンピュータ内に構成されたモジュールとして
構成してもよい。たとえば、データ処理送信手段13
は、送信側装置10内に構成されていてもよい。
【0084】そして、ネットワーク印刷システム1に
は、蓄積装置20に蓄積された印字データの内容の証
明、及びその印字データが送信側装置10から受信印刷
装置40へ送信されたことの証明を行う証明手段をさら
に含むことができる。この証明手段を含むことにより、
印字データが送信側及び受信側のいずれかで改ざんされ
ていないか、あるいは確実に受信印刷装置40に受領さ
れているかを証明することができる。
【0085】証明手段は、証明が必要なときには、蓄積
装置20に蓄積されている印字データ、この印字データ
とともに蓄積装置20に蓄積された送信元情報及び宛先
情報を、ネットワークを通じて特定の受信印刷装置40
へ送信する。これにより、受信印刷装置40において印
字データ,送信元情報及び宛先情報を確認することがで
きる。
【0086】簡単には、証明手段は、印字データに関連
付けられたキー情報を含むキーメールを、ネットワーク
を通じて特定の受信印刷装置40に送信する。なお、電
子メール送信の過程において使用されるDNSサーバや
プロキシサーバ等については、本実施形態における重要
な要素ではないので、説明を省略する。
【0087】次に、宛先情報入力機能の動作について説
明する。宛先情報は、予め記憶手段14に複数記憶され
ている。そして、送信側装置10の宛先情報入力手段1
5におけるユーザの操作により記憶手段14から取り出
され、表示手段16で表示され、一又は二以上の宛先情
報が選択されて、データ処理送信手段13へ送られる。
【0088】たとえば、送信側装置10が複写機であっ
て、印刷原稿生成手段11がスキャナ機能である場合
は、表示手段16に「スキャンデータの送り先」とし
て、登録済みの送り先が、次のように表示される。
【0089】「PCフォルダ」 「パソコンA」 「パソコンB」 「パソコンC」 「手動入力」 「eMailアドレス」 「a01@bbb.co.jp」 「a02@bbb.co.jp」 「a03@bbb.co.jp」
【0090】ここで、たとえば「a03@bbb.c
o.jp」が選択された場合は、この「a03@bb
b.co.jp」がデータ処理送信手段13へ送られ
る。また、ワイドフォーマット複写機のように、スキャ
ナ部とコントローラ(PC)とが分離しているタイプで
は、たとえば「a03@bbb.co.jp」が選択さ
れると、実際にはコントローラであるPCのフォルダへ
の転送となり、そのときの印字データのファイルネーム
が、「a03@bbb.co.jp(001)」のよう
になり、ファイルネームが宛先情報となる。
【0091】なお、(001)は、同一宛先のファイル
がある場合の累積番号である。また、印字データの送信
先が固定されている場合は、データ処理送信手段13
は、その固定された送信先に対応する一又は二以上の宛
先情報を、記憶手段14から直接取り出してキーメール
のメールヘッダに埋め込むこともできる。
【0092】次に、キー情報について、説明する。キー
情報は、周知の大きな素数を用いた暗証番号や乱数を使
うことができる。これら組数や桁数は固定せずにキー情
報ごとに変動させて生成してもよく、また、アルファベ
ット等を含んでもよい。このキー情報がいずれの過程に
おいても手入力されず、たとえばデータ処理送信手段内
で自動的に生成あるいは選択される場合には、複雑さや
長さには実質的に制限があるわけではない。
【0093】また、キー情報には、受信印刷装置40を
特定する宛先識別記号が含まれている。このため、蓄積
装置20は、キー情報を受け取ったときに、その宛先識
別記号にもとづいて、特定の受信印刷装置40に配信さ
れたことを表す配信済み情報を、対応する印字データと
関連付けて記録するようにすることができ、これによ
り、同じ印字データを複数の受信印刷装置40に配信す
るときに、各受信印刷装置40ごとに配信済みであるこ
とを確認することができる。
【0094】さらに、キー情報は、キーメールに含まれ
ている引出プログラムの少なくとも一部の中に埋め込
み、簡単にはキー情報として認識あるいは解読ができな
いようにすることが好ましく、したがって、文字記述型
のプログラムでない方が好ましい。埋め込み方法として
は、さまざまなものが知られているが、特定されるもの
ではない。
【0095】なお、キー情報には、ネットワークに接続
された蓄積装置20であるデータ蓄積サーバを特定する
データ蓄積サーバ特定情報、たとえば複数のDBサーバ
あるいはWebサーバとDBサーバとの組のIPアドレ
スの表示を含んで階層構造をなしていてもよく、また予
め蓄積装置20が決定されている場合などには、サーバ
特定情報はキー情報とは別に引出プログラムを構成する
データとしてもよい。したがって、サーバ特定情報は、
キーメール内に含まれず、予め受信印刷装置40内に蓄
積されていることもあり得る。
【0096】次に、引出プログラムについて、説明す
る。引出プログラムとは、蓄積装置20に保存されてい
る印字データをネットワークを通じて引き出す(ダウン
ロードする)処理を、受信印刷装置40に動作させるプ
ログラムをいう。この引出プログラムは、受信印刷装置
40に予めインストールされたBIOS(Basic
Input/Output System)やOS(O
perating System)等を利用して動作す
る。
【0097】また、引出プログラムは、HTML形式で
記述されており、受信印刷装置40において、メールツ
ールを利用して引出プログラムを含むキーメールを開く
と、引出プログラムが自動的に動作し、受信印刷装置4
0は印字データが蓄積された蓄積装置20へアクセス
し、キー情報により特定される印字データをダウンロー
ドしてメールツール内に表示するようになっている。し
たがって、受信印刷装置40を操作してキーメールを受
信した者は、特別な操作をすることなく、通常の電子メ
ールと同様の操作でメール受信を行うことができる。
【0098】なお、引出プログラムの動作開始には、受
信印刷装置40における何らかの操作を必要としてもよ
い。たとえば、受信印刷装置40において、IDやパス
ワードを入力する操作により引出プログラムの動作を開
始するようにすることができる。このようにすれば、取
引書類等の重要な印字データを電子メールの宛先に指定
された本人のみが受領できることになる。
【0099】また、引出プログラムは、受信印刷装置4
0から転送されたときには動作しないように構成しても
よい。これは、たとえば転送メールにそのままあるいは
一部残った最初のメールヘッダの情報を引出プログラム
が検出し、検出した場合には引出を行わないようにする
ことにより実現できる。これにより、特定の受信印刷装
置40以外は印字データにアクセスすることが困難にな
る。
【0100】さらに、Webサーバにアクセスするため
のマスタキーを引出プログラムに組み込むことも可能で
ある。また、キーメールに含まれる引出プログラムは、
最終的な引出プログラムの全体であってもまた一部のみ
であってもよい。ただし、その一部のみがキーメールに
含まれている場合には、受信印刷装置40に残りの部分
が用意されていなければならない。
【0101】次に、引出プログラムの例について説明す
る。引出プログラムは、たとえば、次のような構成とす
ることができる。送信先がプリンタである場合は、電子
メールの本文に、「!R!LOAD,www.aaa/bbb/ccc/key=xxxx
xxxxxxxxxxxxx:EXIT:」などのプリンタを記述する。「!
R!LOAD」までは、受信印字装置40にファイルのダウン
ロードを開始させるためのコマンドである。
【0102】「www.aaa/bbb/ccc/」は、蓄積装置20内
に保存された印字データのアドレスを示す。「key=xxxx
xxxxxxxxxxxxx」は、ダウンロードを許可してもらうた
めのキーである。「EXIT:」は、引出プログラムの終了
を示す。
【0103】また、受信印刷装置40においては、この
引出プログラムが起動する。この起動した引出プログラ
ムは、受信印刷装置40を動作させて蓄積装置20のW
ebサーバ「www.aaa/bbb/ccc」へアクセスし、「key=x
xxxxxxxxxxxxxxxx」を用いて、蓄積装置20の内部にも
つキーと数学的な関係が適合すると、印字データをダウ
ンロードする。この印字データは、PDLに変換されて
いるため、ダウンロード後、直ちに印刷処理される。
【0104】次に、本実施形態のネットワーク印刷シス
テムの動作手順について、図6を参照して説明する。同
図は、本実施形態のネットワーク印刷システムの動作を
示す動作手順図である。
【0105】送信側装置10の印刷原稿生成手段11に
おいて印字データが生成される(ステップ10)。この
生成される印字データとしては、たとえば、スキャナ部
11−2で読み取られた画像などがある。また、データ
処理送信手段13において宛先情報が入力される(ステ
ップ11)。
【0106】印字データが、印刷原稿生成手段11から
印字データ作成手段12へ送られ、PDLデータに変換
される(ステップ12)。このPDLデータに変換され
た印字データが、データ処理送信手段13へ送られ、さ
らに蓄積装置20へ転送される(ステップ13)。
【0107】蓄積装置20において、転送されてきた印
字データが保存され(ステップ14)、さらに、この印
字データに対するキー情報作成情報が生成される(ステ
ップ15)。その後、データ処理送信手段13におい
て、蓄積装置20に対する問い合わせが実行される(ス
テップ16)。この問い合わせに対して、蓄積装置20
からデータ処理送信手段13へキー情報作成情報が回答
される(ステップ17)。
【0108】データ処理送信手段13において、回答さ
れてきたキー情報作成情報にもとづき、キー情報A及び
キー情報Bが生成される(ステップ18)。さらに、キ
ー情報Aが埋め込まれた引出プログラム及びこの引出プ
ログラムを含むキーメールがそれぞれ生成される(ステ
ップ19、ステップ20)。
【0109】この生成されたキーメールが、宛先情報に
もとづき、ネットワークを通じて、データ処理送信手段
13からメールサーバ30へ送信される(ステップ2
1)。受信印刷装置40のメール受信手段41におい
て、メールサーバ30へキーメールが受信されているか
否かが確認される(ステップ22)。メールサーバ30
において、キーメールの受信確認に対する応答として、
メールの受信の有無を示す通知(受信確認応答通知)
が、メール受信手段41へ送信される(ステップ2
3)。
【0110】メール受信手段41において、受信確認応
答通知の内容が確認され、キーメールの受信を示すとき
は、メールサーバ30へアクセスされ、キーメールが受
信される(ステップ24)。この受信されたキーメール
が開かれると、キーメールに含まれていた引出プログラ
ムが自動的に起動する(ステップ25)。
【0111】この起動した引出プログラムにもとづき、
引出手段42から蓄積装置20へアクセスされる(ステ
ップ26)。このアクセスが蓄積装置20で承認される
と(ステップ27)、引出手段42から蓄積装置20
へ、キー情報(キー情報A)が送信される(ステップ2
8)。
【0112】蓄積装置20において、受信したキー情報
Aに対応する印字データ(PDLデータ)が検索され、
引出手段42へ送信される(ステップ29,ステップ3
0)。すなわち、引出手段42は、引出プログラムにも
とづき、ネットワークを通じて、蓄積装置20へアクセ
スし、この蓄積装置20から印字データをダウンロード
する。そして、引出手段42で受信された印字データ
(PDLデータ)が、印刷手段43へ送られ、印刷出力
される(ステップ31)。
【0113】印刷出力が終了すると、印刷手段43から
蓄積装置20へ、印字完了通知が送信される(ステップ
32)。この受信した印刷完了通知にもとづき、蓄積装
置20において、印字データ及びキー情報Bが消去され
る(ステップ33)。
【0114】次に、本発明のネットワーク印刷システム
の具体的な構成について、図7を参照して説明する。本
発明のネットワーク印刷システム1は、同図に示すよう
に、たとえば、送信側装置10としてワイドフォーマッ
ト(Wide format)の複写機17−1及びパ
ーソナルコンピュータ(PC)18を、蓄積装置20と
してFTPサーバ21及びWebサーバ22を、メール
サーバ30としてSMTPサーバ31及びPOP3サー
バ32を、受信印刷装置40としてパーソナルコンピュ
ータ(PC)44及びワイドフォーマットの複写機45
を、それぞれ設けることができる。
【0115】ここで、送信側装置10の複写機17−1
は、図8に示すように、印刷原稿生成手段11を、また
PC18は、印字データ作成手段12,データ処理送信
手段13、記憶手段14、宛先情報入力手段15及び表
示手段16をそれぞれ有している。さらに、受信印刷装
置40のPC44は、同図に示すように、メール受信手
段41及び引出手段42を、また複写機45は、印刷手
段43をそれぞれ有している。
【0116】この具体例においては、ワイドフォーマッ
トの複写機17−1から、遠隔地の同型の複写機45へ
図面(印字データ)を転送することを目的としている。
ワイドフォーマットは、A0やA1などのサイズに対応
した複写機である。たとえば、A0で600dpiのモ
ノクロの画像データをワイドフォーマットにより取り込
んだ場合、圧縮なしの状態で64MByte程度であ
り、たとえ圧縮をかけたとしても、電子メールで送れる
サイズにはならない。
【0117】そこで、本発明においては以下の手順で、
この大きなデータの伝送を実行する。まず、複写機17
−1において、送信の対象となる図面がセットされ、宛
先情報入力手段15(たとえば、操作パネル等)上でs
can to folderの機能が選択され、コピー
をとるのと同じようにスタートボタンが押される。この
スタートボタンの押下にもとづき、図面の読み取りが開
始され、この読み取られた画像データが、PC18のハ
ードディスク(HDD)内のフォルダへ送られて保存さ
れる。
【0118】この画像データのデータフォーマットは、
JPEG(Joint photographic e
xpert group)やTIFFといった既存の画
像データフォーマットか、あるいはPDFのようなアプ
リケーションのフォーマットである。
【0119】次いで、PC18において、キーメールの
送信操作が実行される。キーメールとは、画像データに
対応したキー情報と、その引出プログラムとを電子メー
ルのフォーマットにしたものである。PC18におい
て、送信先の宛先情報、すなわち電子メールアドレスが
入力されると、フォルダに保存されていた画像データに
対応するキー情報Bが生成され、さらに画像データが、
送信先の複写機45で印刷可能なデータフォーマットに
変換されて、インターネット上のFTPサーバ21へ、
キー情報Bとともに転送される。
【0120】転送が完了すると、キー情報Bと対になる
キー情報A及び引出プログラムが生成され、これらキー
情報A及び引出プログラムを含むキーメールが、複写機
45の電子メールアドレスに向けて送信される。なお、
キーメールも電子メールであるから、通常の通信文をつ
けることが可能である。たとえば、図面についての説明
や、指示などを付け加えることができる。
【0121】Webサーバ22において、FTPサーバ
21にアップロードされた印刷データが、キーの照合の
後、インターネット経由で配信される。ここで、Web
サーバ22に作用する引出プログラムとは、たとえば、
Webサーバ22にある印字データのアドレス情報とそ
の引出コマンドで構成されている。
【0122】また、複写機17−1において印字データ
をPDFデータ等に変換する場合は、印字データ作成手
段12は複写機17−1に設けられる。なお、データ処
理送信手段13は、PC18上で動作するが、宛先情報
はPC18で入力されてもよいし、複写機17−1の宛
先情報入力手段15(たとえば、操作パネル等)で入力
したものが、PC18に伝えられても良い。
【0123】POP3サーバ32からキーメールを受信
したPC44において、そのキーメールに含まれている
通信文が表示される。この通信文の表示により、受信側
のユーザは、通信文にしたがって印刷の開始を決定す
る。PC44における印刷の開始操作にもとづいて引出
プログラムが実行され、Webサーバ22へログインさ
れ、キー情報Aを用いて、所望の印字データがダウンロ
ードされる。このファイルは、受信者側の複写機45へ
転送されて、そのまま印刷される。
【0124】[第二実施形態]次に、本発明のネットワ
ーク印刷システムの第二の実施形態について、図9を参
照して説明する。同図は、本実施形態のネットワーク印
刷システムの具体的な構成を示す図である。
【0125】本実施形態は、第一実施形態と比較して、
送信側装置及び受信印刷装置の構成が相違する。すなわ
ち、第一実施形態では、送信側装置の印刷原稿生成手段
及び受信印刷装置の印刷手段をワイドフォーマットの複
写機で構成していたのに対し、本実施形態では、それら
印刷原稿生成手段及び印刷手段をコピー機,MFPある
いはスキャナ機で構成している。他の構成要素は第一実
施形態と同様である。したがって、図9において、図7
と同様の構成部分については同一の符号を付して、その
詳細な説明を省略する。
【0126】図9に示すように、送信側装置10の印刷
原稿生成手段11は、コピー機(COPY)17−1,
MFP17−3あるいはスキャナ機(SCANNER)
17−3で構成している。この場合、コピー機17−
2,MFP17−3あるいはスキャナ機17−4で読み
取られた画像が印字データとして生成され、PC18へ
送られる。
【0127】このような構成により、コピー機17−
2,MFP17−3あるいはスキャナ機17−4で読み
取られた画像についても、受信印刷装置40を構成する
ワイドフォーマット45−1へ転送して印刷出力させる
ことができる。特に、画像を有する印字データは、サイ
ズが大きくなるが、本実施形態においては、印字データ
がキーメールとは別ルートで転送される(すなわち、印
字データは、FTPサーバ21及びWebサーバ22を
介してPC44へ、キーメールは、SMTPサーバ31
及びPOP3サーバ32を介してPC33へそれぞれ送
られる)ため、印字データのサイズに関係なく転送可能
となる。
【0128】また、ネットワーク印刷システム1は、図
10に示すように、送信側装置10の印刷原稿生成手段
11をワイドフォーマットの複写機17−1とし、受信
印刷装置40の印刷手段43をコピー機45−2,MF
P45−3あるいはプリンタ45−4で構成することも
できる。このような構成とすれば、PC44でWebサ
ーバ22からダウンロードされた印字データを、コピー
機45−2,MFP45−3あるいはプリンタ45−4
で印刷出力させることができる。
【0129】さらに、ネットワーク印刷システム1は、
図11に示すように、送信側装置10の印刷原稿生成手
段11と、受信印刷装置40の印刷手段43との双方
を、コピー機(17−1、45−1),MFP(17−
2、45−2)あるいはスキャナ機(17−3、45−
3)で構成することもできる。このような構成により、
コピー機17−2,MFP17−3あるいはスキャナ機
17−4で読み取られた画像を、コピー機45−2,M
FP45−3あるいはプリンタ45−4で印刷出力させ
ることができる。
【0130】[第三実施形態]次に、本発明のネットワ
ーク印刷システムの第三の実施形態について、図12を
参照して説明する。同図は、本実施形態のネットワーク
印刷システムの具体的な構成を示す図である。
【0131】本実施形態は、第一実施形態と比較して、
送信側装置及び受信印刷装置の構成が相違する。すなわ
ち、第一実施形態では、送信側装置及び受信印刷装置が
それぞれワイドフォーマットの複写機及びパーソナルコ
ンピュータで構成していたのに対し、本実施形態では、
それら送信側装置及び受信印刷装置が単体のワイドフォ
ーマットの複写機,コピー機,MFPあるいはスキャナ
機で構成している。他の構成要素は第一実施形態と同様
である。したがって、図12において、図7と同様の構
成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略する。
【0132】図12に示すように、ネットワーク印刷シ
ステム1は、送信側装置10及び受信印刷装置40をワ
イドフォーマットの複写機19−1及び46−1で構成
している。すなわち、この複写機19−1には、送信側
装置10の有する各手段(印刷原稿生成手段11,印字
データ作成手段12,データ処理送信手段13,記憶手
段14,宛先情報入力手段15及び表示手段16)が、
一方、複写機46−1には、受信印刷装置40の有する
各手段(メール受信手段41,引出手段42及び印刷手
段43)がそれぞれ設けられている。
【0133】また、図13〜図15に示すように、送信
側装置10及び受信印刷装置40の一方又は双方を、コ
ピー機(19−2、46−2),MFP(19−3、4
6−3)あるいはプリンタ(19−4、46−4)で構
成することもできる。そして、受信印刷装置40をプリ
ンタ46−4で構成する場合は、このプリンタ46−4
にネットワークインタフェースカードを用いることもで
きる。これらのような構成とすれば、ネットワーク印刷
システムの構成機器を減少させることができる。
【0134】なお、本発明のネットワーク印刷システム
は、第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態のそ
れぞれにおけるネットワーク印刷システムを任意に組み
合わせたものであってもよい。
【0135】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、印字デ
ータがキーメールとは別のルートで、送信側装置から受
信印刷装置へ転送されるため、印字データのデータサイ
ズに関係なく、その転送が可能となる。また、送信側装
置からメールサーバへのキーメールの送信が、その送信
側装置から蓄積装置への印字データの転送終了後に実行
されるため、受信印刷装置においては、キーメールを受
信すると、引出プログラムの実行にもとづき、迅速かつ
確実に蓄積装置から印字データをダウンロードして印刷
出力することができる。さらに、送信側装置において、
印字データが予めプリンタ記述言語(PDLデータ)に
変換されるため、受信印刷装置においては、蓄積装置か
ら印字データをダウンロードするとそのまま自動的に印
刷出力を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態におけるネットワーク印
刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態におけるネットワーク印
刷システムの他の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一実施形態におけるネットワーク印
刷システムのさらに他の構成を示すブロック図である。
【図4】表示手段に表示される印刷先の設定画面であ
る。
【図5】本発明の第一実施形態におけるネットワーク印
刷システムの別の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第一実施形態におけるネットワーク印
刷システムの動作を示す動作手順図である。
【図7】本発明の第一実施形態におけるネットワーク印
刷システムの具体的な構成を示す図である。
【図8】図7の具体的な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第二実施形態におけるネットワーク印
刷システムの具体的な構成を示す図である。
【図10】本発明の第二実施形態におけるネットワーク
印刷システムの他の具体的な構成を示す図である。
【図11】本発明の第二実施形態におけるネットワーク
印刷システムのさらに他の具体的な構成を示す図であ
る。
【図12】本発明の第三実施形態におけるネットワーク
印刷システムの具体的な構成を示す図である。
【図13】本発明の第三実施形態におけるネットワーク
印刷システムの他の具体的な構成を示す図である。
【図14】本発明の第三実施形態におけるネットワーク
印刷システムのさらに他の具体的な構成を示す図であ
る。
【図15】本発明の第三実施形態におけるネットワーク
印刷システムの別の具体的な構成を示す図である。
【図16】従来の複合メール伝達システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク印刷システム 10 送信側装置 11 印刷原稿生成手段 11−1 アプリケーション 11−2 スキャナ部 11−3 スキャナ手段 12 印字データ作成手段 13 データ処理送信手段 14 記憶手段 15 宛先情報入力手段 16 表示手段 17−1 ワイドフォーマット 17−2 コピー機 17−3 MFP 17−4 スキャナ機 18 パーソナルコンピュータ(PC) 19−1 ワイドフォーマット 19−2 コピー機 19−3 MFP 19−4 スキャナ機 20 蓄積装置 21 FTPサーバ 22 Webサーバ 30 メールサーバ 31 SMTPサーバ 32 POP3サーバ 40 受信印刷装置 41 メール受信手段 42 引出手段 43 印刷手段 44 パーソナルコンピュータ(PC) 45−1 ワイドフォーマット 45−2 コピー機 45−3 MFP 45−4 プリンタ 46−1 ワイドフォーマット 46−2 コピー機 46−3 MFP 46−4 プリンタ 50 パーソナルコンピュータ 60 スキャナ機 70 データ処理送信装置 80 コントローラ内蔵装置 100 複合メール伝達システム 110 送信装置 111 分離手段 112 送信手段 120 第一伝達装置 130 第二伝達装置 131 蓄積手段 140 受信装置 141 第一受信手段 142 アクセス要求手段 143 第二受信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/32 H04N 1/32 Z (72)発明者 坂本 宏 東京都世田谷区玉川台2−14−9 京セラ 株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 森里 正和 千葉県東葛飾郡関宿町木間ヶ瀬3365−10 Fターム(参考) 2C061 AP01 AP04 AP07 HJ08 HQ17 5B021 AA01 AA02 BB04 DD12 5C062 AA05 AA14 AA29 AB22 AB38 AB42 AC41 AC42 AC43 AF00 BA04 BD09 5C075 AB90 CA14 CD25

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字データと、引出プログラムと、この
    引出プログラムを含む電子メールとを生成する送信側装
    置と、 この送信側装置からの前記印字データを保存する蓄積装
    置と、 前記送信側装置からの前記電子メールを保存するメール
    サーバと、 このメールサーバからの前記電子メールに含まれた前記
    引出プログラムにもとづき、前記蓄積装置から前記印字
    データをダウンロードする受信印刷装置とを有するネッ
    トワーク印刷システムであって、 前記送信側装置は、前記蓄積装置への前記印字データの
    転送終了後に、前記電子メールを前記メールサーバへ送
    信し、 前記受信印刷装置は、ダウンロードした前記印字データ
    の印刷を行うことを特徴とするネットワーク印刷システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記蓄積装置が、前記印字データに対す
    るキー情報作成情報を生成し、 前記送信側装置が、前記蓄積装置からの前記キー情報作
    成情報にもとづいて第一及び第二キー情報を生成すると
    ともに、この生成した第一キー情報を前記引出プログラ
    ムに埋め込み、かつ、この引出プログラムを含む電子メ
    ールを生成して前記メールサーバへ送信し、 前記蓄積装置が、前記送信側装置からの前記第二キー情
    報と前記印字データとを関連付けて保存し、 前記受信印刷装置が、前記メールサーバからの前記電子
    メールに含まれた前記引出プログラムにもとづいて前記
    蓄積装置へアクセスし、前記引出プログラムに埋め込ま
    れた前記第一キー情報に対応する前記印字データを検索
    してダウンロードし印刷を行うことを特徴とする請求項
    1記載のネットワーク印刷システム。
  3. 【請求項3】 前記送信側装置が、前記印字データを予
    めプリンタ記述言語に変換しておき、 前記受信印刷装置が、前記ダウンロードした前記印字デ
    ータについて自動的に印刷を開始することを特徴とする
    請求項1又は2記載のネットワーク印刷システム。
  4. 【請求項4】 前記送信側装置が、 前記印字データを生成する印刷原稿生成手段と、 前記印字データを前記プリンタ記述言語に変換する印字
    データ作成手段と、 前記印字データを前記蓄積装置へ送信するとともに、前
    記引出プログラムを含む前記電子メールを生成し、か
    つ、この電子メールを前記メールサーバへ送信するデー
    タ処理送信手段とを有したことを特徴とする請求項1,
    2又は3記載のネットワーク印刷システム。
  5. 【請求項5】 前記送信側装置が、パーソナルコンピュ
    ータからなり、 前記印刷原稿生成手段が、アプリケーションソフトウェ
    アからなり、 前記印字データ作成手段が、プリンタドライバからなる
    ことを特徴とする請求項4記載のネットワーク印刷シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記送信側装置が、複写機又は多機能周
    辺装置からなり、 前記印刷原稿生成手段が、前記複写機又は前記多機能周
    辺装置のスキャナ部からなることを特徴とする請求項4
    記載のネットワーク印刷システム。
  7. 【請求項7】 前記印刷原稿生成手段が、スキャナ機か
    らなることを特徴とする請求項4記載のネットワーク印
    刷システム。
  8. 【請求項8】 前記印刷原稿生成手段が、デジタルカメ
    ラなどの撮像機器からなることを特徴とする請求項4記
    載のネットワーク印刷システム。
  9. 【請求項9】 前記印刷原稿生成手段を構成する前記複
    写機のスキャナ部、前記多機能周辺装置のスキャナ部、
    前記スキャナ機又は前記撮像機器が、前記印字データ作
    成手段を有したことを特徴とする請求項6、7又は8記
    載のネットワーク印刷システム。
  10. 【請求項10】 前記送信側装置が、前記スキャナ機又
    は前記撮像機器からなることを特徴とする請求項4記載
    のネットワーク印刷システム。
  11. 【請求項11】 前記送信側装置を構成する前記パーソ
    ナルコンピュータ、前記複写機、前記多機能周辺装置、
    前記スキャナ機又は前記撮像機器が、前記蓄積装置を有
    したことを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載
    のネットワーク印刷システム。
  12. 【請求項12】 前記受信印刷装置が、前記複写機、前
    記多機能周辺装置又はプリンタからなることを特徴とす
    る請求項1〜11のいずれかに記載のネットワーク印刷
    システム。
  13. 【請求項13】 送信側装置が印字データを生成し、 蓄積装置が、前記送信側装置からの前記印字データにも
    とづいてキー情報作成情報を生成し、 前記送信側装置が、前記蓄積装置からの前記キー情報作
    成情報にもとづいて第一及び第二キー情報を生成し、こ
    の生成した第一キー情報を埋め込んだ引出プログラム
    と、この引出プログラムを含む電子メールとを生成し、
    この生成した電子メールをメールサーバへ、また、前記
    第二キー情報を前記蓄積装置へそれぞれ送信し、 前記蓄積装置が、前記印字データと前記第二キー情報と
    を関連付けて保存し、 受信印刷装置が、前記メールサーバからの電子メールに
    含まれた前記引出プログラムにもとづき、前記第一キー
    情報に対応する前記印字データを前記蓄積装置から検索
    し、この検索した印字データをダウンロードして印刷す
    ることを特徴とするネットワーク印刷方法。
  14. 【請求項14】 受信印刷装置で印刷出力される印字デ
    ータを蓄積装置へ転送するとともに、前記蓄積装置から
    の前記印字データのダウンロードを前記受信印刷装置に
    実行させる引出プログラムを、電子メールに載せメール
    サーバを介して前記受信印刷装置へ送信する処理を送信
    側装置に実行させるネットワーク印刷プログラムであっ
    て、 前記蓄積装置へ前記印字データを転送し、この印字デー
    タにもとづいて生成されたキー情報作成情報を前記蓄積
    装置から受信し、この受信したキー情報作成情報にもと
    づいて第一及び第二キー情報を生成し、この生成した第
    一キー情報を埋め込んだ前記引出プログラムと、この引
    出プログラムを含む前記電子メールとを生成し、この生
    成した前記電子メールを前記メールサーバへ、また、前
    記第二キー情報を前記蓄積装置へそれぞれ送信する処理
    を前記送信側装置に実行させることを特徴とするネット
    ワーク印刷プログラム。
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