JP2003216190A - 符号化装置および復号化装置 - Google Patents

符号化装置および復号化装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い圧縮率で符号化し、広帯域な周波数スペ
クトル情報を復号化できる符号化装置および復号化装置
を提供する。 【解決手段】 符号化装置200は、時間軸上の入力信
号を周波数スペクトルに変換するMDCT部202と、
変換された周波数スペクトルに含まれる低域周波数スペ
クトルを参照することで、それよりも高い周波数におけ
る高域周波数スペクトルを特定する拡張情報を生成する
BWEエンコード部204と、前記低域周波数スペクト
ルと前記拡張情報とを符号化して出力する符号化列生成
部205とを備え、BWEエンコード部204は、MD
CT部202で得られた低域周波数スペクトルを構成す
る複数の低域サブバンドの中から高域周波数スペクトル
として複製する元となる低域サブバンドを特定する第1
パラメータと、複製後における低域サブバンドのゲイン
を特定する第2パラメータとを拡張情報として生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号や音楽信
号などのオーディオ信号に対して、直交変換等の手法を
用いて、時間領域から周波数領域に変換した信号を、よ
り少ない符号化列で符号化することで情報圧縮する符号
化装置と、符号化列を入力として情報を伸長する復号化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号の符号化方法、および、
復号化方法は現在までに非常に多くの方式が開発されて
いる。特に昨今では、それらの中でもISO/IECで
国際標準化されたIS13818−7が認知され、高音
質で高効率な符号化方法として、評価されている。この
符号化方式はAACと呼ばれている。近年、前記AAC
がMPEG4と呼ばれる標準化にも採用され、前記IS
13818−7に対して、いくつかの拡張機能を具備し
たMPEG4−AACと呼ばれる方式が策定されてい
る。符号化過程の一例として、INFORMATIVE PARTにその
記述がある。
【0003】ここで図13を用いて、従来の符号化方法
を用いたオーディオ符号化装置について説明する。図1
3は、従来の符号化装置100の構成を示すブロック図
である。この符号化装置100は、スペクトル増幅部1
01、スペクトル量子化部102、ハフマン符号化部1
03、符号化列転送部104を含んで構成される。アナ
ログオーディオ信号を所定の周波数でサンプリングする
ことによって得られた時間軸上のオーディオ離散信号列
は、一定時間間隔で一定サンプル数ずつに切り出され、
図示しない時間周波数変換部を経て、周波数軸上のデー
タに変換された後、符号化装置100の入力信号として
スペクトル増幅部101に与えられる。スペクトル増幅
部101は、あらかじめ決められた帯域ごとにある1つ
のゲインをもって、前記帯域に含まれるスペクトルを増
幅する。スペクトル量子化部102は、前出の増幅され
たスペクトルを決められた変換式で量子化をおこなう。
AAC方式の場合は、浮動小数で表現されている周波数
スペクトル情報を整数値に丸めをおこなうことで量子化
をおこなっている。ハフマン符号化部103は、前記量
子化されたスペクトル情報を何個かずつまとめてハフマ
ン符号化した上、スペクトル増幅部101における前記
所定帯域ごとのゲインおよび量子化の変換式を特定する
情報などをハフマン符号化し、その符号を符号化転送部
104に送る。ハフマン符号化された符号化列は、符号
化列転送部104から伝送路または記録媒体などを介し
て復号化装置に転送され、復号化装置によって時間軸上
のオーディオ信号に再生される。従来の符号化装置はこ
のようにして動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の符号化装置100では、情報量の圧縮能力がハフマ
ン符号化部103などの性能に委ねられており、高い圧
縮率で、つまり、少ない情報量で符号化を行う際には、
前記スペクトル増幅部101で十分にゲインを小さく
し、前記スペクトル量子化部102で得られる量子化ス
ペクトル列が前記ハフマン符号化部103で少ない情報
量となるように符号化する必要がある。このような方法
に従って、少ない情報量となるように符号化を行うと、
再生される音声および音楽の周波数帯域が狭くなってし
まう。このため、聴感上こもった感じが否めず、十分な
音質が確保できないという問題が生じる。
【0005】本発明は、上記課題に鑑み、符号化装置で
はオーディオ信号を高い圧縮率で符号化し、復号化装置
では広帯域な周波数スペクトル情報を復号化できる符号
化装置および復号化装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の符号化装置は、入力信号を符号化する装置
であって、時間軸上の入力信号を周波数スペクトルに変
換する時間周波数変換手段と、変換された前記周波数ス
ペクトルに含まれる第1周波数スペクトルを参照するこ
とで、当該第1周波数スペクトルよりも高い周波数にお
ける第2周波数スペクトルを特定する拡張情報を生成す
る帯域拡張手段と、前記時間周波数変換手段で得られた
第1周波数スペクトルと前記帯域拡張手段で得られた拡
張情報とを符号化して出力する符号化手段とを備え、前
記帯域拡張手段は、前記時間周波数変換手段で得られた
第1周波数スペクトルを構成する複数の部分スペクトル
の中から前記第2周波数スペクトルとして複製する元と
なる部分スペクトルを特定する第1パラメータと、複製
後における部分スペクトルのゲインを特定する第2パラ
メータとを、前記拡張情報として生成することを特徴と
する。
【0007】また、本発明の復号化装置は、符号化信号
を復号化する装置であって、前記符号化信号には、第1
周波数スペクトルと、当該第1周波数スペクトルよりも
高い周波数における第2周波数スペクトルを特定する第
1及び第2パラメータを含む拡張情報とが含まれ、前記
復号化装置は、前記符号化信号を復号化することによっ
て前記第1周波数スペクトルと前記拡張情報とを生成す
る復号化手段と、前記第1周波数スペクトルと前記第1
及び第2パラメータとから前記第2周波数スペクトルを
生成する帯域拡張手段と、生成された第2周波数スペク
トルと前記第1周波数スペクトルとを合成して得られる
周波数スペクトルを時間軸上の信号に変換する周波数時
間変換手段とを備え、前記帯域拡張手段は、前記第1周
波数スペクトルを構成する複数の部分スペクトルのうち
前記第1パラメータによって特定される部分スペクトル
を複製し、複製後における部分スペクトルのゲインを前
記第2パラメータによって決定し、得られた部分スペク
トルを前記第2周波数スペクトルとして生成することを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る符号化装置および復号化装置について図面(図1〜図
12)を用いて説明する。 (実施の形態1)まず、符号化装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における符号化装置20
0の構成を示すブロック図である。符号化装置200
は、低域部スペクトルを一定周波数幅のサブバンドに分
割し、高域部に複写されるべきサブバンドを特定するた
めの情報を音響符号化ビットストリームに含めて出力す
る符号化装置であって、プリプロセス部201、MDC
T部202、量子化部203、BWEエンコード部20
4および符号化列生成部205を備える。
【0009】プリプロセス部201は、入力されたオー
ディオ信号列が、符号化復号化に伴う量子化による量子
化歪により音質が変化することを考慮して、時間分解能
を優先して2048サンプルよりもさらに細かなフレー
ム単位(SHORT窓)での量子化を行った方がよい
か、2048サンプルサイズ(LONG窓)のまま量子
化を行った方がよいかの判定を行う。
【0010】MDCT部202は、プリプロセス部20
1の出力である時間軸上のオーディオ離散信号列を変形
離散余弦変換(MDCT変換:Modified Discrete Cosi
ne Transform)して、周波数軸上の周波数スペクトルを
出力する。量子化部203は、MDCT部202から出
力された周波数スペクトルの低域部を量子化しハフマン
符号化して出力する。
【0011】BWEエンコード部204は、MDCT部
202で得られたMDCT係数を入力とし、入力された
うちの低域部スペクトルを一定周波数幅のサブバンドに
区切り、MDCT部202から出力された周波数スペク
トルの高域部に基づいて、高域部スペクトルの代わりに
高域部に複写されるべき低域部サブバンドを特定する。
【0012】BWEエンコード部204は、特定された
低域部サブバンドを示す拡張周波数スペクトル情報を高
域部サブバンドごとに生成して、必要であれば生成され
た拡張周波数スペクトル情報を量子化し、ハフマン符号
化して拡張オーディオ符号化列を出力する。符号化列生
成部205は、量子化部203からの出力である低域部
オーディオ符号化列と、BWEエンコード部204から
の出力である拡張オーディオ符号化列とを、それぞれ、
AACの規格により定められた音響符号化ストリームの
オーディオ符号化列部と拡張オーディオ符号化列部とに
記録して外部に出力する。
【0013】以下では、上記のように構成された符号化
装置200の動作について説明する。まず、プリプロセ
ス部201に、例えば、44.1kHzのサンプリング
周波数でサンプリングされたオーディオ離散信号列が、
フレーム単位で2048サンプルずつ入力される。1フ
レームのオーディオ信号列は、2048サンプルに限る
ものではないが、後述の符号化装置の説明を容易にする
ために、2048サンプルの場合について言及する。プ
リプロセス部201は、入力されたオーディオ信号列に
基づいて、この入力オーディオ信号列をLONG窓で符
号化するか、SHORT窓で符号化するかを判定する。
以下では、プリプロセス部201において、LONG窓
で量子化を行うと判定された場合について述べる。
【0014】プリプロセス部201から出力されたオー
ディオ離散信号列は、MDCT部202の時間周波数変
換によって、ある時間間隔毎に時間軸上の離散信号から
周波数スペクトル情報に変換され出力される。時間周波
数変換としては、MDCT変換が一般的である。時間間
隔としては、一般に128、256、512、102
4、2048サンプル毎のいずれかが用いられる。MD
CT変換の場合は、時間軸上の離散信号と、変換後の周
波数スペクトル情報のサンプル数とを同数にして扱うこ
とができる。MDCT変換は当業者には明らかな技術で
ある。ここでは、プリプロセス部201から出力される
2048サンプルのオーディオ信号は、MDCT部20
2に入力され、MDCT変換がなされるものとする。ま
た、MDCT部202は、過去フレーム(2048サン
プル)と新たに入力されたフレーム(2048サンプ
ル)とを用いてMDCT変換を行い、2048サンプル
のMDCT係数を出力する。MDCT変換は、一般式と
して(数1)などで与えられる。
【0015】
【数1】
【0016】一般に符号化の過程では、上記のように得
られた周波数スペクトル情報を完全に可逆、もしくは情
報圧縮に相当するハフマン符号のような非可逆な符号で
表現し、符号化列を生成する。ここでは、量子化部20
3には、低域成分から高域成分へと周波数の順に並んだ
2048サンプルのMDCT係数のうち、低域側半分の
0番目から1023番目までの低域部MDCT係数が入
力される。量子化部203は、入力されたMDCT係数
をAAC方式などの量子化方法を用いて量子化し、低域
部オーディオ符号化列を生成する。一般にAAC方式な
どの量子化方法では、量子化されるべきMDCT係数の
数は規定されていない。従って、量子化部203は、入
力される低域部MDCT係数(1024係数)の全てを
量子化してもよいし、一部のみを量子化してもよい。
【0017】ここでは、量子化部203は、MDCT係
数のうち、0番目から(maxline−1)番目までの計(m
axline)個の係数を量子化し符号化する。ただし、maxl
ineは、従来の符号化装置によって量子化および符号化
されるMDCT係数の上限周波数である。一方、BWE
エンコード部204には、MDCT部202から出力さ
れたすべてのMDCT係数(2048係数)が入力され
る。
【0018】以下、図1に示したBWEエンコード部2
04における拡張オーディオ符号化列の生成処理につい
て図2(a)〜図2(c)を用いてさらに詳細に説明す
る。図2(a)は、MDCT部202によって出力され
るMDCT係数列を示す図である。図2(b)は、図2
(a)に示したMDCT係数のうち、量子化部203で
符号化される0番目から(maxline−1)番目までのM
DCT係数を示す図である。図2(c)は、図1に示し
たBWEエンコード部204における拡張オーディオ符
号化列の生成方法の一例を示す図である。
【0019】なお、図2(a)〜図2(c)において、
横軸は周波数を示し、各MDCT係数の番号が低域から
高域へ順に0番目から2047番目まで付されている。
縦軸はMDCT係数の値を表している。また、同図にお
いて、周波数スペクトルを周波数方向に連続する波形で
示しているが、実際には、連続した波形ではない。図2
(a)に示すように、MDCT部202から出力される
2048個のMDCT係数は、一定時間サンプリングさ
れた原音を、最大帯域幅では、サンプリング周波数の半
分の周波数帯域で表すことができる。
【0020】一般に従来の符号化装置では、図2(a)
に示したMDCT係数のうち、聴覚的に重要な、例え
ば、maxline までの低域部MDCT係数のみが量子化お
よび符号化されて、復号化装置に伝送される場合が多
い。このため、BWEエンコード部204では、maxlin
e 以上の高域部を、図2(a)に示したMDCT係数そ
のものではなく、高域部MDCT係数に代わって高域部
MDCT係数を表す拡張周波数スペクトル情報を生成す
る。すなわち、BWEエンコード部204では、MDC
T係数のうち、0番目から(maxline−1)番目まで
は、量子化部203で予め符号化されるので、図2
(c)に示したように、(maxline)番目から(targetl
ine−1)番目までのMDCT係数を符号化することを
目的としている。
【0021】まず、BWEエンコード部204は、復号
化装置においてオーディオ信号として再生させたい高域
部の範囲(具体的には、maxline から targetline まで
の周波数範囲)を想定し、想定した範囲を一定周波数間
隔のサブバンドに区切る。さらに、BWEエンコード部
204は、入力されたMDCT係数のうち、0番目から
(maxline−1)番目までのMDCT係数からなる低域
部の一部または全部を、高域サブバンドと同じ周波数幅
の等間隔サブバンドに区切り、(maxline)番目から2
047番目までのMDCT係数からなる高域部におい
て、各サブバンドに代替しうる低域部サブバンドを特定
する。高域部各サブバンドに対して代替しうる低域部サ
ブバンドとして、例えば、高域部サブバンドと低域部サ
ブバンドとのエネルギー差が最小となる低域部サブバン
ドが特定される。または、高域部と低域部との各サブバ
ンド内で、絶対値が最大となるMDCT係数の周波数軸
上の位置が最も近い低域部サブバンドが特定されるとし
てもよい。
【0022】図2(c)のBWEエンコード部204の
場合、MDCT係数の番号を表すstartline,targetlin
e,endline,sbwの間には、(数2)の関係があるとす
る。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、shiftlenは予め設定された値でも
よいし、入力されるMDCT係数の変化に応じてshiftl
enを計算し、その値を示す情報をBWEエンコード部2
04で符号化してもよい。
【0025】図2(c)では、高域部を、MDCT係数
sbw個のサンプルからなる周波数幅で、8つのサブバン
ドMDCT係数列h0〜h7に区分した場合、低域部で
は、startlineからendlineまでに、sbw個のサンプルか
らなるサブバンドMDCT係数サブバンドを4つ構成で
き、各々をA、B、C、Dとした例を示している。な
お、ここでは便宜上、startlineからendlineまでを4つ
のサブバンドに、maxlineからtargetlineを8つのサブ
バンドに分けるとしたが、これらの数や1サブバンドあ
たりのサンプル数は必ずしもこれらの値に限らない。B
WEエンコード部204では、周波数幅sbwを有する各
高域サブバンドh0〜h7のMDCT係数列を代替す
る、同じ周波数幅sbwを有する低域サブバンドA、B,
C,Dを特定し、特定された低域代替サブバンドを示す
拡張周波数スペクトル情報を生成し、符号化する。ここ
で代替とは、得られるMDCT係数の一部、この場合は
低域サブバンドA〜DのMDCT係数を、高域サブバン
ドh0〜h7のMDCT係数としてコピーすることをい
う。また、代替の意味には、さらに前記代替されたMD
CT係数に対してゲインを制御することも含むものとす
る。
【0026】上記BWEエンコード204の場合、いず
れの低域部サブバンドで高域部サブバンドを代替するか
を表現するのに必要な情報量は、高域サブバンドh0〜
h7の1つあたり、高々2ビットである。それは、高域
サブバンド1つあたり、低域部サブバンドA〜Dの4種
類から1つを特定できればよいためである。この様にし
てBWEエンコード部204では、高域サブバンドh0
〜h7が、低域サブバンドA〜Dのいずれで代替される
かを示す拡張周波数スペクトル情報を符号化し、その符
号列をもって拡張オーディオ符号化列を生成する。
【0027】さらにBWEエンコード部204では、生
成された拡張オーディオ符号化列の振幅調整を行う。
図3(a)は、原音のMDCT係数列を表す波形図であ
る。図3(b)は、BWEエンコード部204による代
替によって生成されたMDCT係数列を表す波形図であ
る。図3(c)は、図3(b)に示したMDCT係数列
にゲイン制御を施した場合のMDCT係数列を表す波形
図である。図3(a)に示すように、BWEエンコード
部204はmaxlineからtargetlineまでの高域部MDC
T係数を複数の帯域に分割し、帯域毎のゲイン情報を符
号化する。ゲイン情報の符号化のためのmaxlineからtar
getlineまでの帯域の分割方法は、図2に示した高域部
サブバンドh0〜h7と同様の分割方法でもよいし、別
の分割方法でもよい。ここでは、図2と同様の分割方法
の場合について図3を用いて説明する。
【0028】図3(a)に示すように、高域部サブバン
ドh0に含まれている原音のMDCT係数を、x(0),x
(1),...,x(sbw-1)とし、図3(b)の高域部サブバン
ドh0における代替によるMDCT係数を、r(0),r
(1),...,r(sbw-1)とする。また図3(c)におけるサ
ブバンドh0のMDCT係数をy(0),y(1),...,y(sbw
-1)とし、配列x,r,yの間で、(数3)となるゲインg0
を求め、それを符号化する。
【0029】
【数3】
【0030】高域サブバンドh1〜h7も同じように、
ゲイン情報を算出し符号化する。これらゲイン情報g0
〜g7も、拡張オーディオ符号化列に所定のビット数で
符号化する。
【0031】このように符号化された拡張オーディオ符
号化列は、図4に模式的に示すように、符号化装置20
0の出力である音響符号化ビットストリーム中に記述さ
れる。図4(a)は、通常の音響符号化ビットストリー
ムの一例を示す図である。図4(b)は、本実施の形態
の符号化装置200によって出力される音響符号化ビッ
トストリームの一例を示す図である。図4(c)は、図
4(b)に示した拡張オーディオ符号化列部に記述され
る拡張オーディオ符号化列の一例を示す図である。図4
(a)に示すように、音響符号化ビットストリームがス
トリーム1のように、フレーム毎に形成されている場
合、符号化装置200では、図4(b)に示すストリー
ム2のように、各フレームの一部(例えば図中の斜線
部)を拡張オーディオ符号化列部として使用する。
【0032】この拡張オーディオ符号化列部は、例え
ば、MPEG−2 AACおよびMPEG−4 AAC
記載のdata_stream_elementの領域
である。このdata_stream_element
は、従来の符号化方式の機能を拡張した際に拡張用のデ
ータを記述するための予備的な領域であって、この領域
にどのようなデータが記録されていても、従来の復号化
装置にはオーディオ符号化列とは認識されない領域であ
る。また、例えば、オーディオ符号化列のデータ長を揃
えるために「0」などの無意味なデータを充填する領
域、例えば、MPEG−2 AACおよびMPEG−4
AACでいうFill Elementなどの領域である。拡張オ
ーディオ符号化列を音響符号化ビットストリーム中のこ
のような領域に記述しておけば、従来の復号化装置を用
いて本発明の音響符号化ビットストリームを復号化した
場合でも、拡張オーディオ符号化列をオーディオ信号と
して再生することによる雑音を生じることなく、従来と
同様の帯域のオーディオ信号を再生することができる。
【0033】また、図4(c)に示すように、拡張オー
ディオ符号化列は、直前フレームの拡張オーディオ符号
化列と同じ方法で分割された低域サブバンドA〜Dを使
用するか否かを示す項目と、各高域サブバンドh0〜h
7のMDCT係数を表す項目とが記述される。各高域サ
ブバンドh0〜h7のMDCT係数を表す項目には、そ
れぞれ、特定された低域サブバンドA〜Dを示すデータ
と、そのゲイン情報とが記述される。直前フレームの拡
張オーディオ符号化列と同じ低域サブバンドA〜Dを使
用するか否かを示す項目には、例えば、直前フレームと
同じ方法で区切られた低域サブバンドA〜Dの1つを使
用して高域サブバンドh0〜h7のMDCT係数を代替
する場合には「1」、そうでない場合、すなわち、直前
フレームとは異なる分割方法で新たに分割された低域サ
ブバンドA〜Dの1つを使用して代替する場合には
「0」で示される1ビットの値が記述される。
【0034】低域サブバンドA〜Dのうち、特定された
低域サブバンドを示す項目には、4つの低域サブバンド
A〜Dの1つを特定する2ビットのデータが記述され
る。また、ゲイン情報は例えば、4ビットで記述され
る。このようにすれば、直前フレームと同じ方法で区切
られた低域サブバンドA〜Dを使用して高域サブバンド
h0〜h7のMDCT係数を代替する場合、1フレーム
の高域部MDCT係数を、1+8*(2+4)=49ビ
ットの拡張オーディオ符号化列で表すことができる。ま
た、直前フレームと同じ低域サブバンドA〜Dを使用す
るフレームでは、拡張オーディオ符号化列は、例えば、
そのことを示す値「1」の1ビットだけで表すことがで
きる。
【0035】この様にして本発明の符号化装置200に
よるオーディオ信号符号化方法が従来の符号化方式に適
用された場合、データ量の少ない拡張オーディオ符号化
列を用いて高域部を表現し、高音域の豊かな広帯域オー
ディオ再生音を得ることが可能となる。
【0036】<復号化装置>一方、復号化の過程では、
入力されたオーディオ符号化列を復号化し、周波数スペ
クトル情報を得て、その周波数スペクトルを周波数時間
変換することによって、時間軸上のオーディオ信号を再
生する。
【0037】図5は、図1の符号化装置200から出力
された音響符号化ビットストリームを復号化する復号化
装置600の構成を示すブロック図である。復号化装置
600は、拡張オーディオ符号化列を含む音響符号化ビ
ットストリームを復号化して、広帯域な周波数スペクト
ル情報を出力する復号化装置であって、符号化列分離部
601、逆量子化部602、IMDCT(Inversed Mod
ified Discrete Cosine Transform)部603、ノイズ
生成部604、BWEデコード部605および拡張IM
DCT部606を備える。
【0038】符号化列分離部601は、入力された音響
符号化ビットストリームから、低域部を表すオーディオ
符号化列と、高域部を表す拡張オーディオ符号化列とを
分離し、分離されたオーディオ符号化列を逆量子化部6
02に、分離された拡張オーディオ符号化列をBWEデ
コード部605に出力する。逆量子化部602は、音響
符号化ビットストリームから分離されたオーディオ符号
化列を逆量子化して、低域部MDCT係数を出力する。
【0039】なお、逆量子化部602は、オーディオ符
号化列と拡張オーディオ符号化列の双方を入力としても
よい。また、逆量子化部602は、量子化部203での
量子化方法としてAAC方式が使用されたのなら、AA
C方式の逆量子化を用いてMDCT係数の復元を行う。
これにより、逆量子化部602では、0番目から(maxl
ine−1)番目までの低域部MDCT係数が復元され出
力される。
【0040】IMDCT部603は、逆量子化部602
から出力された低域部MDCT係数を、IMDCTを用
いて周波数時間変換を行い、時間軸上の低域部オーディ
オ信号を出力する。すなわち、逆量子化部602の出力
をIMDCT部603の入力とした場合、1フレームあ
たり1024サンプルのオーディオ出力が得られる。こ
こでIMDCT部603は、1024サンプルのIMD
CT演算を行う。IMDCT演算の一般式は、(数4)
などで与えられる。
【0041】
【数4】
【0042】一方、符号化列分離部601において音響
符号化ビットストリームから分離された拡張オーディオ
符号化列は、BWEデコード部605に出力される。併
せて、逆量子化部602の出力である0番目から(maxl
ine−1)番目までの低域MDCT係数およびノイズ発
生部604の出力は、BWEデコード部605へと入力
される。BWEデコード部605の動作の詳細について
は後述するが、分離された拡張オーディオ符号化列を復
号化して得られた拡張周波数スペクトル情報に基づい
て、(maxline)番目から2047番目までに相当する
高域部MDCT係数の復号化および逆量子化を行い、逆
量子化部602で得られる0番目から(maxline−1)
番目までの低域部MDCT係数に加算して、0番目から
2047番目までに相当する広帯域MDCT係数を出力
する。拡張IMDCT部606では、IMDCT部60
3の2倍のサンプル数のIMDCT演算を行うことによ
り、1フレームあたり2048サンプルの広帯域な出力
オーディオ信号を得る。
【0043】以下では、BWEデコード部605のより
詳細な動作について説明する。BWEデコード部605
では、逆量子化部602によって得られるMDCT係数
0番目から(maxline−1)番目と、拡張オーディオ符
号化列を用いて、maxline番目からtargetline番目まで
のMDCT係数を復元する。startline,endline,maxl
ine,targetline,sbw,shiftlenはいずれも符号化装置
200側のBWEエンコード部204で用いたものと同
じ値である。拡張オーディオ符号化列には、図4(c)
に示したように、高域サブバンドh0〜h7のMDCT
係数が低域サブバンドA〜Dのいずれのサブバンドで代
替されるかを示した情報が符号化されているので、その
情報に基づいて、高域サブバンドh0〜h7のMDCT
係数を、指定された低域サブバンドA〜DのMDCT係
数で各々代替する。
【0044】その結果、BWEデコード部605では、
0番目から(targetline)番目までのMDCT係数を得
る。さらにBWEデコード部605では、拡張オーディ
オ符号化列にあるゲイン情報をもとにゲイン制御を行
う。図3(b)に示すように、BWEデコード部605
は、maxlineからtargetlineまでの各高域サブバンドh
0〜h7に、低域部サブバンドA〜Dによって代替され
るMDCT係数列を生成する。さらに、BWEデコード
部605は、高域サブバンドh0における代替MDCT
係数がr(0),r(1),...,r(sbw-1)で、拡張オーディオ
符号化列から得られるゲイン情報が高域サブバンドh0
についてg0である時、(数5)で与えられる関係式に
より、図3(c)に示すゲイン制御を施したMDCT係
数列を得ることができる。すなわち、高域サブバンドh
0におけるMDCT係数をy(0),y(1),...,y(sbw-1)
とすると、ゲイン制御を施したi番目のMDCT係数y
(i)の値は以下の数5で表される。
【0045】
【数5】
【0046】同様に、高域サブバンドh1〜h7も、各
々の高域サブバンドに対するゲイン情報g1〜g7を、
代替によるMDCT係数列に乗じることによりゲイン制
御したMDCT係数列を得ることができる。さらに、ノ
イズ生成部604は、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、
または低域部MDCT係数列の全部または一部をランダ
ムに組み合わせたノイズなどを生成し、生成されたノイ
ズをゲイン制御されたMDCT係数列に付加する。その
際、加算されるノイズと低域から複製されるスペクトル
で合成されるスペクトルのエネルギーを、(数5)で表
されるスペクトルのエネルギーに補正することも可能で
ある。
【0047】本実施の形態1では、(数5)のように、
代替されたMDCT係数に乗じるゲイン情報を符号化す
ることについて述べたが、ゲイン情報としては相対的な
ゲインではなく、MDCT係数のエネルギーや平均振幅
など絶対的な値を用いて符号化、復号化してもよい。
【0048】この様にして構成されたBWEデコード部
605を用いることにより、図4(c)に示したよう
な、少ないデータ量で表された拡張オーディオ符号化列
を用いた場合でも、高域部の豊かな広帯域なオーディオ
再生音を得ることができる。
【0049】なお、以上ではAAC方式に従う符号化装
置200および復号化装置600について説明したが、
本発明の符号化装置および復号化装置は、これに限定さ
れず、他の符号化方式を用いたものであってもよい。
【0050】また、符号化装置200では、MDCT部
202からBWEエンコード部204に、0番目から2
047番目までのMDCT係数列が出力されるとした
が、BWEエンコード部204では、さらに、量子化部
203で量子化されたMDCT係数を逆量子化して得ら
れる、量子化歪を含んだMDCT係数も併せて入力とし
てもよい。また、BWEエンコード部204は、0番目
から(maxline−1)番目までの低域部については、量
子化部203の出力を逆量子化して得られるMDCT係
数列を入力とし、(maxline)番目から(targetline−
1)番目までの高域部については、MDCT部202の
出力を入力とするようにしてもよい。
【0051】なお、上記実施の形態1では、拡張周波数
スペクトル情報を場合に応じて量子化し、符号化すると
説明したが、符号化すべき情報(拡張周波数スペクトル
情報)をハフマン符号などの可変長符号化を用いて表現
したものを拡張オーディオ符号化列として用いてもよい
ことは言うまでもない。これに対応して、復号化装置で
は、拡張オーディオ符号化列を逆量子化せず、ハフマン
符号などの可変長符号を復号化するとしてもよい。
【0052】また、実施の形態1では、本発明の符号化
方法および復号化方法を、MPEG−2 AACおよび
MPEG−4 AACに適用する場合について説明した
が、これに限らず、MPEG−1 AudioやMPE
G−2 Audioなどの他の符号化方式に適用しても
よい。MPEG−1 AudioやMPEG−2 Au
dioに用いる際は、拡張オーディオ符号化列を、規格
書記載のancillary_dataに適用する。
【0053】なお、上記実施の形態1では、入力される
オーディオ信号を時間周波数変換して得られる周波数ス
ペクトル(MDCT係数)の範囲内で、高域部サブバン
ドを低域サブバンドの周波数スペクトルによって代替す
ると説明したが、本発明はこれに限定されず、時間周波
数変換によって出力される周波数スペクトルの周波数上
限を越える領域にまで代替するとしてもよい。ただし、
この場合、原音を表す高域周波数スペクトル(MDCT
係数)に基づいて代替に用いる低域サブバンドを特定す
ることはできない。
【0054】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おいて、実施の形態1と異なる点は、実施の形態1のB
WEエンコード部204では、startlineからendlineま
での低周波帯域のMDCT係数列を、A〜Dまでの4つ
のサブバンドに分割したが、実施の形態2のBWEエン
コード部では、startlineからendlineまでの同じ帯域
を、重複を許してA〜Gまでの7つのサブバンドに分割
したことである。
【0055】なお、実施の形態2における符号化装置お
よび復号化装置は、実施の形態1における符号化装置2
00および復号化装置600と基本的には同様の構成で
あり、符号化装置においてはBWEエンコード部701
の処理、復号化装置においてはBWEデコード部702
の処理が異なるのみである。従って、本実施の形態2に
おいては、BWEエンコード部701およびBWEデコ
ード部702のみ参照符号を変更して説明し、実施の形
態1において符号化装置200および復号化装置600
に関し、すでに説明した各構成要素については同一の参
照符号を付して説明を省略する。なお、以下の実施の形
態においても、既に説明した部分と異なる点についての
み説明し、既に説明した部分については省略する。
【0056】以下では、図6を用いて、実施の形態2の
BWEエンコード部701について説明する。図6は、
実施の形態2のBWEエンコード部701による拡張周
波数スペクトル情報生成方法を示す図である。同図にお
いて、低域サブバンドE、F,Gは、実施の形態1と同
様に分割された低域サブバンドA,B,C、Dのうち、
低域サブバンドA,B,Cを高域側に、sbw/2シフトし
て得られるサブバンドである。
【0057】ここでは、低域サブバンドA,B,Cを高
域方向にsbw/2ずつシフトするとしているが、重複を許
す帯域の分割方法や、シフトの周波数幅、および分割の
個数などは必ずしもこれに限定されない。BWEエンコ
ード部701では、高域サブバンドh0〜h7のMDC
T係数列を代替する、A〜Gまでの7つの低域サブバン
ドの1つを特定する情報を、高域サブバンドh0〜h7
の各々について生成および符号化し、拡張オーディオ符
号化列として出力する。
【0058】一方、本実施の形態2における復号化装置
では、実施の形態2の符号化装置(符号化装置200に
おけるBWEエンコード部204の代わりにBWEエン
コード部701を備えたもの)によって符号化された拡
張オーディオ符号化列を入力として、高域サブバンドh
0〜h7が、低域サブバンドA〜Gのいずれのサブバン
ドのMDCT係数で代替されたかを特定する情報を復号
化し、高域サブバンドh0〜h7のMDCT係数を、低
域サブバンドA〜GのMDCT係数で代替する。
【0059】また、低域サブバンドA〜Gのいずれか1
つを特定する情報を、例えば3ビットの符号情報を用い
て表す場合、符号情報として「0」から「6」までの整
数値が、それぞれ低域サブバンドA〜Gを表すとする
と、符号情報の値が「7」となる符号情報を作成した場
合、復号化装置では、A〜Gのいずれを用いても代替し
ないという制御を行うとしてもよい。なお、ここでは符
号情報として3ビットの情報を用い、符号情報の値とし
て「7」の場合について述べたが、符号情報のビット数
や、符号情報の値は他の値でも構わない。
【0060】実施の形態1で用いたゲイン制御および/
またはノイズの重畳は、本発明の実施の形態2でも同様
に用いる。この様にして作成された符号化装置、復号化
装置を用いれば、情報量として大きくない拡張オーディ
オ符号化列を用いて、広帯域な再生音を得ることができ
る。
【0061】(実施の形態3)実施の形態3において、
実施の形態2と異なる点は、実施の形態2のBWEエン
コード部701では、startlineからendlineまでの低域
部MDCT係数を、周波数軸方向の重複を許してA〜G
までの7つの低域サブバンドに分割したが、実施の形態
3のBWEエンコード部では、startlineからendlineま
での帯域を、A〜Gまでの7つのサブバンドに分割し、
かつ、低域サブバンド内のMDCT係数の順序を反転し
たものと、低域サブバンド内のMDCT係数の正負の符
号を反転したものとを定義したことである。
【0062】実施の形態3においても実施の形態2と同
様、実施の形態1の符号化装置200および復号化装置
600と、構成上異なる点は、符号化装置におけるBW
Eエンコード部801と、復号化装置におけるBWEデ
コード部802のみである。以下では、図7を用いて本
実施の形態3のBWEエンコード部について説明する。
【0063】図7は、実施の形態3のBWEエンコード
部801による拡張周波数スペクトル情報生成方法を示
す図である。図7(a)は、実施の形態2と同様に分割
された低域部および高域部のサブバンドを示す図であ
る。図7(b)は、低域サブバンドAのMDCT係数列
の一例を示す図である。図7(c)は、低域サブバンド
AのMDCT係数列の順序を反転させて得られるサブバ
ンドAsのMDCT係数列の一例を示す図である。
【0064】また、図7(d)は、低域サブバンドAの
MDCT係数列の符号を反転させて得られるサブバンド
Arを示す図である。例えば、低域サブバンドAのMD
CT係数列を(p0,p1,...,pN)で表す。これにおい
て、例えば、p0は、サブバンドAの0番目のMDCT係
数の値を表している。サブバンドAのMDCT係数列の
順序を周波数方向に反転させて得られるサブバンドAs
のMDCT係数列は(pN,p(N-1),...,p0)である。
低域サブバンドAのMDCT係数列の符号を反転させて
得られるサブバンドArのMDCT係数は(-p0,-p
1,...,-pN)で表される。サブバンドAだけでなく、サ
ブバンドB〜Gも同様に、順序の反転したサブバンドB
s〜Gsと、負号を反転して得られるサブバンドBr〜
Grとを定義する。
【0065】この様にして、本実施の形態3におけるB
WEエンコード部801では、高域サブバンドh0〜h
7の各々について、A〜Gまでの7つの低域サブバンド
のいずれか、または7つの低域サブバンドA〜GのMD
CT係数列の順番や符号を反転して得られるそれぞれ7
つの低域サブバンドAs〜Gsおよび低域サブバンドA
r〜Grのうちからいずれか、高域サブバンドh0〜h
7のMDCT係数を代替する1つを特定する。
【0066】BWEエンコード部801は、特定された
低域サブバンドを用いて高域部MDCT係数列を表すた
めの情報を符号化し、図4(c)に示したような拡張オー
ディオ符号化列を生成する。この場合、拡張周波数スペ
クトル情報として、各高域サブバンドにつき、高域サブ
バンドのMDCT係数を代替する低域サブバンドを特定
する情報と、特定された低域サブバンドのMDCT係数
の順序を反転するか否かを示す情報と、特定された低域
サブバンドMDCT係数の正負の符号を反転するか否か
を示す情報とを符号化する。
【0067】一方、本実施の形態3における復号化装置
では、上記のように本実施の形態3における符号化装置
によって符号化された拡張オーディオ符号化列を入力と
して、高域サブバンドh0〜h7が、低域サブバンドA
〜GのいずれのMDCT係数で代替されているか、MD
CT係数の順序を反転するか否か、およびMDCT係数
の正負の符号を反転させるか否かを示した拡張周波数ス
ペクトル情報を復号化する。次いで、復号化された拡張
周波数スペクトル情報に従って、特定された低域サブバ
ンドA〜GのMDCT係数を、MDCT係数の順序を反
転したり、正負の符号を反転したりして、高域サブバン
ドh0〜h7のMDCT係数を生成する。
【0068】さらに、本実施の形態3では、低域サブバ
ンドのMDCT係数の順序と正負の符号とについてのみ
の拡張ではなく、低域サブバンドのMDCT係数をフィ
ルタ処理したものによる代替を含む。なお、フィルタ処
理とは、例えばIIRフィルタおよびFIRフィルタな
どであり、当業者では明らかな技術であるので説明を省
略する。このようなフィルタ処理を行う場合、符号化装
置側で、拡張オーディオ符号化列の中にフィルタの係数
を符号化しておくことにより、復号化装置側では、特定
された低域サブバンドのMDCT係数に、復号化された
フィルタ係数で示されるIIRフィルタやFIRフィル
タを施し、フィルタリングが施されたMDCT係数を用
いて高域サブバンドを代替することができる。
【0069】なお、実施の形態1で用いたゲイン制御
は、実施の形態3でも同様に用いることができる。以上
のように構成された符号化装置、復号化装置を用いれ
ば、情報量として大きくない拡張オーディオ符号化列を
用いて、広帯域な再生音を得ることができる。
【0070】(実施の形態4)本実施の形態4におい
て、実施の形態3と異なる点は、本実施の形態4の復号
化装置では、高域部サブバンドh0〜h7のMDCT係
数を、特定された低域サブバンドA〜GのMDCT係数
だけを用いて代替するのではなく、特定された低域サブ
バンドA〜GのMDCT係数に併せて、ノイズ生成部に
よって生成されたMDCT係数を用いて代替する点であ
る。従って、本実施の形態4における復号化装置は、実
施の形態1の復号化装置600と、ノイズ生成部901
およびBWEデコード部902の構成が異なるのみであ
る。
【0071】以下、本実施の形態4の復号化装置におけ
る拡張オーディオ符号化列の復号化処理について、例え
ば、BWEデコードされる高域サブバンドh0が、低域
サブバンドAを用いて代替される場合について図8を用
いて説明する。図8(a)は、高域サブバンドh0に対
して特定された低域サブバンドAのMDCT係数の一例
を示す図である。図8(b)は、ノイズ生成部901に
よって生成される低域サブバンドAと同数のMDCT係
数の一例を示す図である。図8(c)は、図8(a)に
示した低域サブバンドAのMDCT係数と、図8(b)
に示したノイズ生成部901によるMDCT係数とを用
いて生成される、高域サブバンドh0を代替するMDC
T係数の一例を示す図である。ここで、低域サブバンド
AのMDCT係数列を、A=(p0,p1,...,pN)とす
る。
【0072】また、ノイズ生成部901では、低域サブ
バンドAと同じ数Nのノイズ信号MDCT係数列、M=
(n0,n1, ...,nN)が得られるとする。BWEデコード部
902では、低域サブバンドAのMDCT係数列Aと、
ノイズ信号MDCT係数列Mとを、重み係数α、βを用
いて調整し、高域サブバンドh0のMDCT係数を代替
する代替MDCT係数列A'を生成する。代替係数列A'
は、以下の数式(数6)で表される。
【0073】
【数6】
【0074】なお、重み係数α、βは本実施の形態4に
おける復号化装置において、予め設定された値でもよい
し、符号化装置側で、重み係数α、βの値を示す制御情
報を拡張オーディオ符号化列中に符号化しておき、復号
化装置において復元したものを用いるとしてもよい。
【0075】ここでは、BWEデコード部902で出力
されるサブバンドh0を例にとって説明したが、他の高
域サブバンドh1〜h7についても同様の処理を行う。
また、代替される低域サブバンドとして低域サブバンド
Aを例に説明したが、逆量子化部から得られる他の低域
サブバンドであってもよく、その場合の処理も同様であ
る。また、重み係数α、βとしては、一方が「0」のと
き他方が「1」となるような値をとってもよいし、「α
+β」が「1」となるような値をとってもよい。
【0076】この場合、例えば、α=0のとき、高域サ
ブバンドのMDCT係数列とノイズ情報のMDCT係数
列のエネルギー比を求め、得られたエネルギー比を、ノ
イズ情報のMDCT係数列に対するゲイン情報として拡
張オーディオ符号化列に符号化するものとする。さら
に、重み係数αと重み係数βとの比を表す値を符号化し
てもよい。また、BWEデコード部902によってコピ
ーされる1つの低域サブバンドのMDCT係数が全て
「0」である場合には、αの値によらずβの値を「1」
に設定するなどの制御を行うとしてもよい。
【0077】ノイズ生成部901は、予め用意されたテ
ーブルを内部に保持しておき、そのテーブルにある値を
ノイズ信号MDCT係数列として出力する構成でもよい
し、時間領域のノイズ信号をMDCT変換することによ
って得られるノイズ信号MDCT係数列を毎フレーム作
成する構成でもよい。また、時間領域のノイズ信号に対
して時間領域でゲインコントロールし、ゲインコントロ
ールされた信号列をMDCT変換して得られるMDCT
係数列の全部または一部を用いてノイズ信号MDCT係
数列を出力する構成でもよい。
【0078】特に、時間領域のノイズ信号を時間領域で
ゲインコントロールし、MDCT変換して得られるMD
CT係数列を用いる場合には、再生音のプリエコーを抑
圧する効果を期待することができる。その際、ノイズ信
号に対して時間領域でゲインコントロールするためのゲ
インの制御情報は、実施の形態4における符号化装置側
で予め符号化しておき、復号化装置側ではそれを復号化
して用いるとしてもよい。この様にして構成された復号
化装置を用いれば、低域サブバンドのMDCT係数によ
って、BWEデコードされる高域サブバンドのMDCT
係数を、十分に表現できない場合においても、ノイズ信
号のMDCT係数を用いることで、極端にトナリティー
を上げることなく、広帯域化を図れる効果が期待され
る。
【0079】(実施の形態5)本実施の形態5におい
て、実施の形態4と異なる点は、複数の時間フレームを
1つにまとめて制御可能するように機能を拡張した点で
ある。本発明の実施の形態5の符号化装置および復号化
装置におけるBWEエンコード部1001およびBWE
デコード部1002の動作に付いて、図9および図10
を用いて説明する。
【0080】図9(a)は、時刻t0における1フレーム
のMDCT係数を示す図である。図9(b)は、時刻t1
における次のフレームのMDCT係数を示す図である。
図9(c)は、時刻t2におけるさらに次のフレームのM
DCT係数を示す図である。時刻t0,t1,t2は連続する
時間であり、フレームに同期した時刻であるとする。実
施の形態1から実施の形態4では、各々の時刻t0,t1,
t2においてそれぞれ拡張オーディオ符号化列を生成した
が、実施の形態5の符号化装置においては、複数の連続
するフレームの拡張オーディオ符号化列を共通に生成す
る。同図では、連続するフレームの数が3つの場合を示
したが、連続するフレームの数はいくつでもでよい。
【0081】実施の形態1の図4(c)では、拡張オー
ディオ符号化列の先頭部に、直前フレームの拡張オーデ
ィオ符号化列と同じ方法で分割された低域サブバンドA
〜Dを使用するか否かを示す項目を備えたが、本実施の
形態5のBWEエンコード部1001は、これと同様
に、各フレームの拡張オーディオ符号化列の先頭部に、
直前フレームと同じの拡張オーディオ符号化列を使用す
るか否かを示す項目を設ける。以下では、例えば、時刻
t0,t1,t2の各フレームにおいて、各フレームの高域サ
ブバンドを、時刻t0フレームの拡張オーディオ符号化列
を用いて復号化する場合について説明する。
【0082】実施の形態5の復号化装置では、複数の連
続するフレームに共通に生成された拡張オーディオ符号
化列を入力として、各フレームのBWEデコードを行
う。例えば、BWEデコード部1002は、時刻t0フレ
ームにおける高域サブバンドh0が、同じ時刻t0フレー
ムの低域サブバンドCで代替されている場合、時刻t1フ
レームにおける高域サブバンドh0も時刻t1フレームの
低域サブバンドCを用いて復号化し、同様に時刻t2フレ
ームにおける高域サブバンドh0も時刻t2フレームの低
域サブバンドCを用いて復号化する。
【0083】BWEデコード部1002は、他の高域サ
ブバンドh1〜h7についても同様の処理を行う。この
様にして構成された符号化装置および復号化装置を用い
れば、同じ拡張オーディオ符号化列を使用する複数フレ
ームに対して、全体的に、オーディオ符号化ビットスト
リーム中に拡張オーディオ符号化列が占める領域を小さ
く抑えることができ、より効率的な符号化および復号化
を実現することができる。
【0084】また、以下では、本実施の形態5における
符号化装置および復号化装置の他の例について、図10
を用いて説明する。この例において、前述の例と異なる
点は、BWEエンコード部1101は、複数の連続フレ
ームにおいて同じ拡張オーディオ符号化列を用いて復号
化される高域部MDCT係数列を、フレームごとに異な
るゲインでゲインコントロールするためのゲイン情報
を、拡張オーディオ符号化列に符号化する点である。
【0085】図10も、図9と同様に、時刻t0,t1,t2
において連続する複数のフレームにおけるMDCT係数
列を示す図である。実施の形態5における他の符号化装
置では、複数フレームにおいてBWEデコードされる高
域部MDCT係数のゲインの相対値を、拡張オーディオ
符号化列に生成する。例えば、BWEデコードされる帯
域(maxline から targetlineまでの高域部)のMDC
T係数の平均振幅を、時刻t0,t1,t2フレームに対して
各々G0,G1,G2とする。
【0086】まず、時刻t0,t1,t2フレームの中で、レ
ファレンスとなるフレームを決定する。レファレンスと
なるフレームは、例えば、最初の時刻t0フレームなどに
予め決定しておいてもよいし、また、例えば、最大の平
均振幅を与えるフレームをレファレンスとして決定して
おき、最大の平均振幅を与えるフレームの位置を示す情
報を拡張オーディオ符号化列中に別途、符号化しておい
てもよい。
【0087】ここでは、例えば、時刻t0フレームにおけ
る平均振幅G0が、同じ拡張オーディオ符号化列を用いて
高域部MDCT係数列が復号化される連続フレームにお
ける、最大の平均振幅であるとする。この場合、時刻t1
フレームにおける高域部平均振幅は、レファレンスであ
る時刻t0フレームに対して、G1 / G0で表され、時刻t2
フレームにおける高域部平均振幅は、時刻t0フレームに
対してG2 / G0で表される。BWEエンコード部110
1は、これら、高域部平均振幅の相対値G1 / G0,G2 /
G0などを量子化して拡張オーディオ符号化列に符号化す
る。
【0088】一方、実施の形態5における他の復号化装
置では、BWEデコード部1102は、拡張オーディオ
符号化列を入力として、レファレンスとなるフレームを
拡張オーディオ符号化列から特定して復号化し、もしく
は予め決定されているフレームを復号化し、レファレン
スとなるフレームの平均振幅値を復号化する。さらに、
BWEデコードされる高域部MDCT係数列のレファレ
ンスフレームに対する相対的な平均振幅値を復号化し、
共通の拡張オーディオ符号化列に従って復号化された各
フレームの高域部MDCT係数列をゲインコントロール
する。
【0089】このように、図10に示したBWEデコー
ド部1102によれば、共通の拡張オーディオ符号化列
を使用して復号化された複数フレームに対して、MDC
T係数の平均振幅の補正を容易に行うことができる。こ
れによって、少ないデータ量で、より原音に忠実な広帯
域オーディオ信号を再生できるオーディオ符号化列を符
号化し、復号化することができる。
【0090】(実施の形態6)本実施の形態6におい
て、実施の形態5と異なる点は、本実施の形態5の符号
化装置および復号化装置は、時間軸上のオーディオ信号
を、ポリフェーズQMF(Quadrature Mirror Filter)
フィルタを用いて、周波数スペクトルの時間変化を表す
時間周波数信号に変換および逆変換する点である。
【0091】例えば、サンプリング周波数44.1kH
zでサンプリングされたオーディオ信号の1フレーム、
1024サンプルのうち、連続する毎32サンプルを約
0.73msecごとに周波数変換して、それぞれ32
サンプルからなる周波数スペクトルを得る。1フレー
ム、1024サンプルでは、約0.73msecずつ時
間差のあるこの周波数スペクトルが、全部で32個得ら
れる。
【0092】この周波数スペクトルは、それぞれ32サ
ンプルで0kHzから最大22.05kHzまでの再生
帯域を表している。この周波数スペクトルのうち、同一
周波数のスペクトルデータの値を時間方向につないで得
られる波形が、QMFフィルタの出力である時間周波数
信号である。本実施の形態の符号化装置は、QMFフィ
ルタの出力である時間周波数信号のうち、例えば、低域
部0番目〜15番目の時間周波数信号を、従来の符号化
装置と同様にして、量子化および可変長符号化する。
【0093】一方、高域部16番目〜31番目の時間周
波数信号については、それぞれを代替する低域部0番目
〜15番目の時間周波数信号の1つを特定し、特定され
た低域部0番目〜15番目の時間周波数信号を示す情報
と、特定された低域時間周波数信号の振幅を調整するた
めのゲイン情報とからなる拡張時間周波数信号を生成す
る。
【0094】なおここで、例えば、パラメータに応じて
処理または特性の異なるフィルタを用いる場合には、フ
ィルタの処理内容または特性を特定するためのパラメー
タを、拡張時間周波数信号に記述しておく。次いで、符
号化装置は、低域時間周波数信号を量子化及び可変長符
号化して得られた低域部オーディオ符号化列と、拡張時
間周波数信号を可変長符号化して得られた高域部符号化
列とを、オーディオ符号化ビットストリームに記述して
出力する。
【0095】図11は、QMFフィルタを用いて符号化
されたオーディオ符号化ビットストリームから広帯域時
間周波数信号を復号化する復号化装置1200の構成を
示すブロック図である。復号化装置1200は、高域部
の時間周波数信号を表す拡張時間周波数信号を可変長符
号化して得られた符号化列と、低域時間周波数信号を量
子化および符号化して得られた符号化列とからなる入力
オーディオ符号化ビットストリームから、広帯域時間周
波数信号を復号化する復号化装置であって、核復号化部
1201、拡張復号化部1202およびスペクトル加算
部1203を備える。
【0096】核復号化部1201は、入力されたオーデ
ィオ符号化ビットストリームを復号化し、量子化された
低域時間周波数信号と、高域時間周波数信号を表す拡張
時間周波数信号とを分離する。核復号化部1201は、
さらに、オーディオ符号化ビットストリームから分離さ
れた低域時間周波数信号を、逆量子化してスペクトル加
算部1203に出力する。スペクトル加算部1203
は、核復号化部1201によって復号化および逆量子化
された低域時間周波数信号と、拡張復号化部1202に
よって生成された高域時間周波数信号とを加算して、全
再生帯域例えば、再生帯域0kHz〜22.05kHz
の時間周波数信号を出力する。この出力時間周波数信号
は、例えば、後段の図示しないQMF逆変換フィルタに
よって時間軸上のオーディオ信号に変換され、さらに後
段のスピーカなどにより音声および音楽などの可聴音に
変換される。
【0097】拡張復号化部1202は、核復号化部12
01によって復号化された低域時間周波数信号と、拡張
時間周波数信号とを入力とし、分離された拡張時間周波
数信号に基づいて、高域時間周波数信号を代替する低域
時間周波数信号を特定して高域部にコピーし、さらにそ
の振幅を調整して高域時間周波数信号を生成する処理部
であって、さらに、代替制御部1204およびゲイン調
整部1205を備える。
【0098】代替制御部1204は、復号化された拡張
時間周波数信号に従って、例えば、16番目の高域時間
周波数信号を代替する0番目〜15番目の低域時間周波
数信号の1つを特定し、特定された低域時間周波数信号
を16番目の高域時間周波数信号としてコピーする。ゲ
イン調整部1205は、高域部に16番目の高域時間周
波数信号としてコピーされた低域時間周波数信号を、拡
張時間周波数信号に記述されているゲイン情報に従って
増幅し、振幅を調整する。拡張復号化部1202は、さ
らに、代替制御部1204とゲイン調整部1205とに
よる上記処理を、17番目〜31番目の各高域時間周波
数信号についても行う。0番目〜15番目の低域時間周
波数信号の1つを特定するためには4ビット、コピーさ
れた低域時間周波数信号の振幅を調整するためのゲイン
情報に4ビットを使用することにすると、16番目〜3
1番目までの高域時間周波数信号は、高々、(4+4)
*32=256ビットで表すことができる。
【0099】図12は、実施の形態6の復号化装置12
00によって復号化される時間周波数信号の一例を示す
図である。例えば、k(kは、0≦k≦15の整数)番
目の低域時間周波数信号のスペクトル列を、Bk=(pk
(t0),pk(t1),...,pk(t31))と表すと、図のように、
本実施の形態6の図示しない符号化装置によって生成さ
れたオーディオ符号化ビットストリームには、例えば、
0番目〜15番目の低域時間周波数信号B0〜B15
が、量子化および符号化されて記述されている。
【0100】一方、16番目〜31番目の高域時間周波
数信号B16〜B31に対しては、それぞれを代替する
0番目〜15番目の低域時間周波数信号B0〜B15の
1つを特定する情報と、高域にコピーされたそれぞれの
低域時間周波数信号の振幅を調整するためのゲイン情報
とが記述されている。例えば、16番目の高域時間周波
数信号B16を表すために、拡張時間周波数信号には、
16番目の高域時間周波数信号B16を代替する10番
目の低域時間周波数信号B10を示す情報と、16番目
の高域時間周波数信号B16として高域部にコピーされ
た低域時間周波数信号B10の振幅を調整するためのゲ
イン情報G0とが記述される。
【0101】これに従って、核復号化部1201によっ
て復号化および逆量子化が施された10番目の低域時間
周波数信号B10が、16番目の高域時間周波数信号B
16として高域部にコピーされ、ゲイン情報G0の分だ
け増幅され、16番目の高域時間周波数信号B16が生
成される。17番目の高域時間周波数信号B17につい
ても同様で、拡張時間周波数信号に記述されている11
番目の低域時間周波数信号B11が代替制御部1204
によって17番目の高域時間周波数信号B17としてコ
ピーされ、ゲイン情報G1で示されるゲインで増幅さ
れ、17番目の高域時間周波数信号B17が生成され
る。これと同様の処理を、18番目〜31番目の高域時
間周波数信号B18〜31について繰り返すことによっ
て、すべての高域時間周波数信号を得ることができる。
【0102】以上のように、本実施の形態6によれば、
符号化装置では、QMFフィルタの出力である時間周波
数信号についても、本発明の低域時間周波数信号による
高域時間周波数信号の代替を適用して、広帯域なオーデ
ィオ時間周波数信号を比較的少ないデータ量の増加だけ
で符号化することができ、また、復号化装置では高域の
豊かなオーディオ信号を復号化することができる。
【0103】なお、本実施の形態6では、高域時間周波
数信号のそれぞれを低域時間周波数信号のそれぞれが代
替すると説明したが、本発明はこれに限定されず、例え
ば、低域部と高域部とを同数(例えば、4個)の時間周
波数信号からなる複数(例えば、8個)のグループに分
け、高域の各グループを低域のグループの1つの時間周
波数信号で代替するようにしてもよい。
【0104】また、32個のスペクトル値からなるノイ
ズを生成して重畳し、高域にコピーされた低域時間周波
数信号の振幅を調整するとしてもよい。また、本実施の
形態6では、サンプリング周波数44.1kHz、1フ
レーム1024サンプル、1時間周波数信号を構成する
サンプル数22および1フレームを構成する時間周波数
信号32個として説明したが、本発明はこれに限定され
ず、サンプリング周波数および1フレームを構成するサ
ンプル数は、他の数値であってもよい。
【0105】なお、本発明に係る符号化装置は、BSお
よびCSを含む衛星放送の放送局に備えられる音響符号
化装置として、またインターネットなどの通信ネットワ
ークを介してコンテンツを配信するコンテンツ配信サー
バの音響符号化装置として、さらに、汎用のコンピュー
タによって実行される音響信号符号化用のプログラムと
して有用である。
【0106】また、本発明に係る復号化装置は、家庭の
STBに備えられる音響復号化装置としてだけでなく、
汎用のコンピュータによって実行される音響信号復号化
用のプログラムとして、またSTBまたは汎用のコンピ
ュータに備えられる音響信号復号化用の専用の回路基
板、LSIなどとして、さらにSTBまたは汎用のコン
ピュータに挿入されるICカードとして有用である。
【0107】
【発明の効果】上記課題を解決するために、本発明の符
号化装置は、入力信号を符号化する装置であって、時間
軸上の入力信号を周波数スペクトルに変換する時間周波
数変換手段と、変換された前記周波数スペクトルに含ま
れる第1周波数スペクトルを参照することで、当該第1
周波数スペクトルよりも高い周波数における第2周波数
スペクトルを特定する拡張情報を生成する帯域拡張手段
と、前記時間周波数変換手段で得られた第1周波数スペ
クトルと前記帯域拡張手段で得られた拡張情報とを符号
化して出力する符号化手段とを備え、前記帯域拡張手段
は、前記時間周波数変換手段で得られた第1周波数スペ
クトルを構成する複数の部分スペクトルの中から前記第
2周波数スペクトルとして複製する元となる部分スペク
トルを特定する第1パラメータと、複製後における部分
スペクトルのゲインを特定する第2パラメータとを、前
記拡張情報として生成することを特徴とする。
【0108】以上のように、本発明の符号化装置によれ
ば、低いビットレートで、広帯域なオーディオ符号化列
を提供することが可能となる。本発明の符号化装置は、
低域周波数成分は、その周波数の微細構造をハフマン符
号化などの圧縮技術を用いて符号化するが、高域周波数
成分は、その微細構造を符号化せず、主に低域スペクト
ルを高域スペクトルとして代替複製する情報だけを符号
化しているので、高域周波数成分を表す符号化列によっ
て消費される情報量を極小化することができるという効
果がある。
【0109】また、本発明の復号化装置は、符号化信号
を復号化する装置であって、前記符号化信号には、第1
周波数スペクトルと、当該第1周波数スペクトルよりも
高い周波数における第2周波数スペクトルを特定する第
1及び第2パラメータを含む拡張情報とが含まれ、前記
復号化装置は、前記符号化信号を復号化することによっ
て前記第1周波数スペクトルと前記拡張情報とを生成す
る復号化手段と、前記第1周波数スペクトルと前記第1
及び第2パラメータとから前記第2周波数スペクトルを
生成する帯域拡張手段と、生成された第2周波数スペク
トルと前記第1周波数スペクトルとを合成して得られる
周波数スペクトルを時間軸上の信号に変換する周波数時
間変換手段とを備え、前記帯域拡張手段は、前記第1周
波数スペクトルを構成する複数の部分スペクトルのうち
前記第1パラメータによって特定される部分スペクトル
を複製し、複製後における部分スペクトルのゲインを前
記第2パラメータによって決定し、得られた部分スペク
トルを前記第2周波数スペクトルとして生成することを
特徴とする。
【0110】従って、本発明の復号化装置によれば、復
号化の過程では、高域周波数成分を、低域周波数成分の
複製にゲイン調整などの加工を加えて生成するので、デ
ータ量の少ない符号化列から広帯域な再生音を得ること
ができるという効果がある。
【0111】また、前記帯域拡張手段は、生成した前記
第2周波数スペクトルにノイズスペクトルを加算し、前
記周波数時間変換手段は、前記ノイズスペクトルが加算
された第2周波数スペクトルと前記第1周波数スペクト
ルとを合成して得られる周波数スペクトルを時間軸上の
信号に変換するとしてもよい。
【0112】従って、本発明の復号化装置によれば、前
記第2周波数スペクトルにノイズスペクトルを加算し
て、複製された低域周波数成分にゲイン調整を施すの
で、前記第2周波数スペクトルのトナリティーを極端に
上げることなく、広帯域化を図ることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、MDCT部によって出力される
MDCT係数列を示す図である。図2(b)は、図2
(a)に示したMDCT係数のうち、量子化部で符号化
される0番目から(maxline−1)番目までのMDCT
係数を示す図である。図2(c)は、図1に示したBW
Eエンコード部における拡張オーディオ符号化列の生成
方法の一例を示す図である。
【図3】図3(a)は、原音のMDCT係数列を表す波
形図である。図3(b)は、BWEエンコード部による
代替によって生成されたMDCT係数列を表す波形図で
ある。図3(c)は、図3(b)に示したMDCT係数
列にゲイン制御を施した場合のMDCT係数列を表す波
形図である。
【図4】図4(a)は、通常の音響符号化ビットストリ
ームの一例を示す図である。図4(b)は、本実施の形
態の符号化装置によって出力される音響符号化ビットス
トリームの一例を示す図である。図4(c)は、図4
(b)に示した拡張オーディオ符号化列部に記述される
拡張オーディオ符号化列の一例を示す図である。
【図5】図1の符号化装置から出力された音響符号化ビ
ットストリームを復号化する復号化装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】実施の形態2のBWEエンコード部による拡張
周波数スペクトル情報生成方法を示す図である。
【図7】図7(a)は、実施の形態2と同様に分割され
た低域部および高域部のサブバンドを示す図である。図
7(b)は、低域サブバンドAのMDCT係数列の一例
を示す図である。図7(c)は、低域サブバンドAのM
DCT係数列の順序を反転させて得られるサブバンドA
sのMDCT係数列の一例を示す図である。図7(d)
は、低域サブバンドAのMDCT係数列の符号を反転さ
せて得られるサブバンドArを示す図である。
【図8】図8(a)は、高域サブバンドh0に対して特
定された低域サブバンドAのMDCT係数の一例を示す
図である。図8(b)は、ノイズ生成部によって生成さ
れる低域サブバンドAと同数のMDCT係数の一例を示
す図である。図8(c)は、図8(a)に示した低域サ
ブバンドAのMDCT係数と、図8(b)に示したノイ
ズ生成部によるMDCT係数とを用いて生成される、高
域サブバンドh0を代替するMDCT係数の一例を示す
図である。
【図9】図9(a)は、時刻t0における1フレームのM
DCT係数を示す図である。図9(b)は、時刻t1にお
ける次のフレームのMDCT係数を示す図である。図9
(c)は、時刻t2におけるさらに次のフレームのMDC
T係数を示す図である。
【図10】図10(a)は、時刻t0における1フレーム
のMDCT係数を示す図である。図10(b)は、時刻
t1における次のフレームのMDCT係数を示す図であ
る。図10(c)は、時刻t2におけるさらに次のフレー
ムのMDCT係数を示す図である。
【図11】QMFフィルタを用いて符号化されたオーデ
ィオ符号化ビットストリームから広帯域時間周波数信号
を復号化する復号化装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】実施の形態6の復号化装置によって復号化さ
れる時間周波数信号の一例を示す図である。
【図13】従来の符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
200 符号化装置 201 プリプロセス部 202 MDCT部 203 量子化部 204 BWEエンコード部 205 符号化列生成部 1200 復号化装置 1201 核復号化部 1202 拡張復号化部 1203 スペクトル加算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 孝祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 直也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J064 AA02 BA16 BB12 BC02 BC11 BC15 BC16 BC18 BD01

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を符号化する装置であって、 時間軸上の入力信号を周波数スペクトルに変換する時間
    周波数変換手段と、 変換された前記周波数スペクトルに含まれる第1周波数
    スペクトルを参照することで、当該第1周波数スペクト
    ルよりも高い周波数における第2周波数スペクトルを特
    定する拡張情報を生成する帯域拡張手段と、 前記時間周波数変換手段で得られた第1周波数スペクト
    ルと前記帯域拡張手段で得られた拡張情報とを符号化し
    て出力する符号化手段とを備え、 前記帯域拡張手段は、前記時間周波数変換手段で得られ
    た第1周波数スペクトルを構成する複数の部分スペクト
    ルの中から前記第2周波数スペクトルとして複製する元
    となる部分スペクトルを特定する第1パラメータと、複
    製後における部分スペクトルのゲインを特定する第2パ
    ラメータとを、前記拡張情報として生成することを特徴
    とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記第1周波数スペクトルを構成する複
    数の部分スペクトルのうち、少なくとも2つのスペクト
    ルは、その周波数帯域の一部が重複していることを特徴
    とする請求項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記第1周波数スペクトルを構成する複
    数の部分スペクトルは、重複した周波数帯域を有する2
    つの周波数帯域それぞれを複数の周波数帯域に分割して
    得られるスペクトルであることを特徴とする請求項2記
    載の符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記第2周波数スペクトルは、複数の部
    分スペクトルから構成され、 前記帯域拡張手段は、前記第2周波数スペクトルを構成
    する複数の部分スペクトルそれぞれについて、前記第1
    及び第2パラメータを生成することを特徴とする請求項
    1記載の符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記帯域拡張手段は、前記第1周波数ス
    ペクトルを構成する複数の部分スペクトルのうち、最も
    低い周波数成分を含む部分スペクトルの周波数位置を特
    定する第3パラメータを、前記拡張情報として、さらに
    生成することを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記帯域拡張手段は、前記第1周波数ス
    ペクトルを構成する複数の部分スペクトルのうち、最も
    高い周波数成分を含む部分スペクトルの周波数位置を特
    定する第4パラメータを、前記拡張情報として、さらに
    生成することを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記帯域拡張手段は、前記複製において
    前記部分スペクトルに施すフィルタ処理を特定する第5
    パラメータを、前記拡張情報として、さらに生成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記帯域拡張手段は、前記複製の対象と
    なった部分スペクトルの位相を反転したものを前記第2
    周波数スペクトルとするか、又は、前記複製の対象とな
    った部分スペクトルの位相を反転しないものを前記第2
    周波数スペクトルとするかを示す第6パラメータを、前
    記拡張情報として、さらに生成することを特徴とする請
    求項1記載の符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記帯域拡張手段は、前記複製の対象と
    なった部分スペクトルを周波数軸上で反転したものを前
    記第2周波数スペクトルとするか、又は、前記複製の対
    象となった部分スペクトルを周波数軸上で反転しないも
    のを前記第2周波数スペクトルとするかを示す第7パラ
    メータを、前記拡張情報として、さらに生成することを
    特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  10. 【請求項10】 前記第1パラメータには、前記第1周
    波数スペクトルを構成する複数の部分スペクトルのいず
    れをも複製元として採用しない旨を示す情報が含まれる
    ことを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記第2パラメータは、複製される部
    分スペクトルのゲインに対して乗じる係数であることを
    特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  12. 【請求項12】 前記第2パラメータは、複製後の部分
    スペクトルのゲインの絶対値であることを特徴とする請
    求項1記載の符号化装置。
  13. 【請求項13】 前記帯域拡張手段は、前記第1及び第
    2パラメータによって特定される第2周波数スペクトル
    に加算するノイズスペクトルのエネルギーを特定する第
    8パラメータを、前記拡張情報として、さらに生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  14. 【請求項14】 前記第8パラメータは、前記第2周波
    数スペクトルに対する前記ノイズスペクトルのエネルギ
    ー比であることを特徴とする請求項13記載の符号化装
    置。
  15. 【請求項15】 前記符号化装置は、一定の時間フレー
    ムごとに、前記入力信号の符号化を繰り返し、 前記帯域拡張手段は、連続する複数の時間フレームにつ
    いて、複製後における部分スペクトルのゲインを特定す
    る共通の第2パラメータを生成することを特徴とする請
    求項1記載の符号化装置。
  16. 【請求項16】 前記符号化装置は、一定の時間フレー
    ムごとに、前記入力信号の符号化を繰り返し、 前記帯域拡張手段は、連続する複数の時間フレームのう
    ち前記第2周波数スペクトルのゲインが最大となる時間
    フレームを特定する第9パラメータを、前記拡張情報と
    して、さらに生成するとともに、ゲインが最大となる時
    間フレーム以外の時間フレームにおける第2パラメータ
    については、前記最大値に対する相対値で表現した値と
    して生成することを特徴とする請求項1記載の符号化装
    置。
  17. 【請求項17】 前記符号化手段は、前記第1周波数ス
    ペクトルと前記拡張情報との全部又は一部をハフマン符
    号化することを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  18. 【請求項18】 符号化信号を復号化する復号化装置で
    あって、 前記符号化信号には、第1周波数スペクトルと、当該第
    1周波数スペクトルよりも高い周波数における第2周波
    数スペクトルを特定する第1及び第2パラメータを含む
    拡張情報とが含まれ、 前記復号化装置は、 前記符号化信号を復号化することによって前記第1周波
    数スペクトルと前記拡張情報とを生成する復号化手段
    と、 前記第1周波数スペクトルと前記第1及び第2パラメー
    タとから前記第2周波数スペクトルを生成する帯域拡張
    手段と、 生成された第2周波数スペクトルと前記第1周波数スペ
    クトルとを合成して得られる周波数スペクトルを時間軸
    上の信号に変換する周波数時間変換手段とを備え、 前記帯域拡張手段は、前記第1周波数スペクトルを構成
    する複数の部分スペクトルのうち前記第1パラメータに
    よって特定される部分スペクトルを複製し、複製後にお
    ける部分スペクトルのゲインを前記第2パラメータによ
    って決定し、得られた部分スペクトルを前記第2周波数
    スペクトルとして生成することを特徴とする復号化装
    置。
  19. 【請求項19】 前記拡張情報には、第3パラメータが
    含まれ、 前記帯域拡張手段は、前記第3パラメータに特定される
    フィルタ処理を前記複製の対象となる部分スペクトルに
    施し、得られたフィルタ処理後の部分スペクトルを前記
    第2周波数スペクトルとして生成することを特徴とする
    請求項18記載の復号化装置。
  20. 【請求項20】 前記拡張情報には、第4パラメータが
    含まれ、 前記帯域拡張手段は、前記第4パラメータに従って、前
    記複製の対象となった部分スペクトルの位相を反転した
    もの、あるいは、前記複製の対象となった部分スペクト
    ルそのものを前記第2周波数スペクトルとして生成する
    ことを特徴とする請求項18記載の復号化装置。
  21. 【請求項21】 前記拡張情報には、第5パラメータが
    含まれ、 前記帯域拡張手段は、前記第5パラメータに従って、前
    記複製の対象となった部分スペクトルを周波数軸上で反
    転したもの、あるいは、前記複製の対象となった部分ス
    ペクトルそのものを前記第2周波数スペクトルとして生
    成することを特徴とする請求項18記載の復号化装置。
  22. 【請求項22】 前記帯域拡張手段は、生成した前記第
    2周波数スペクトルにノイズスペクトルを加算し、 前記周波数時間変換手段は、前記ノイズスペクトルが加
    算された第2周波数スペクトルと前記第1周波数スペク
    トルとを合成して得られる周波数スペクトルを時間軸上
    の信号に変換することを特徴とする請求項18記載の復
    号化装置。
  23. 【請求項23】 前記拡張情報には、第6パラメータが
    含まれ、 前記帯域拡張手段は、生成した前記第2周波数スペクト
    ルに、前記第6パラメータによって特定されるエネルギ
    ーを有するノイズスペクトルを加算することを特徴とす
    る請求項22記載の復号化装置。
  24. 【請求項24】 前記第6パラメータは、前記第2周波
    数スペクトルに対する前記ノイズスペクトルのエネルギ
    ー比であり、 前記帯域拡張手段は、生成した前記第2周波数スペクト
    ルに、当該第2周波数スペクトルのエネルギーに対して
    前記第6パラメータが示すエネルギー比を乗じて得られ
    るエネルギーを有するノイズスペクトルを加算すること
    を特徴とする請求項23記載の復号化装置。
  25. 【請求項25】 前記復号化装置は、さらに、時間軸上
    のノイズ信号に対して時間周波数変換を施すことによっ
    て得られたノイズスペクトルを生成するノイズスペクト
    ル生成手段を備え、 前記帯域拡張手段は、前記ノイズスペクトル生成手段に
    よって生成されたノイズスペクトルを前記第2周波数ス
    ペクトルに加算することを特徴とする請求項22記載の
    復号化装置。
  26. 【請求項26】 前記ノイズスペクトル生成手段は、前
    記ノイズスペクトルのデータを予め格納した記憶テーブ
    ルを有し、前記記憶テーブルに格納されたデータを読み
    出すことによって、前記ノイズスペクトルを生成するこ
    とを特徴とする請求項25記載の復号化装置。
  27. 【請求項27】 前記帯域拡張手段は、生成した前記第
    2周波数スペクトルを構成する全てのスペクトルデータ
    の値が0である場合であって、前記第2パラメータによ
    って決定される前記第2周波数スペクトルの絶対ゲイン
    が0でない場合には、予め用意されたノイズスペクトル
    を用いて前記第2周波数スペクトルを生成することを特
    徴とする請求項18記載の復号化装置。
  28. 【請求項28】 前記符号化信号には、一定の時間フレ
    ームごとに入力信号を符号化して得られる前記第1周波
    数スペクトルと前記拡張情報とが含まれ、 前記第2パラメータは、連続する複数の時間フレームに
    ついて、複製後における部分スペクトルのゲインを特定
    する共通のパラメータであり、 前記帯域拡張手段は、連続する複数の時間フレームにつ
    いて、複製後における部分スペクトルのゲインを前記第
    2パラメータによって決定することを特徴とする請求項
    18記載の復号化装置。
  29. 【請求項29】 前記符号化信号には、一定の時間フレ
    ームごとに入力信号を符号化して得られる前記第1周波
    数スペクトルと前記拡張情報とが含まれ、 前記拡張情報には、連続する複数の時間フレームのうち
    前記第2周波数スペクトルのゲインが最大となる時間フ
    レームを特定する第7パラメータが含まれ、 ゲインが最大となる時間フレーム以外の時間フレームに
    おける第2パラメータは、前記最大値に対する相対値で
    表現された値であり、 前記帯域拡張手段は、連続する複数の時間フレームのう
    ち前記第7パラメータが示す時間フレーム以外の時間フ
    レームにおける第2周波数スペクトルのゲインについて
    は、前記第7パラメータが示す時間フレームにおける第
    2周波数スペクトルのゲインに対して前記第2パラメー
    タが示す相対値を乗じて得られるゲインに決定すること
    を特徴とする請求項18記載の復号化装置。
  30. 【請求項30】 前記復号化手段は、前記符号化信号の
    全部又は一部をハフマン復号化することにより、前記第
    1周波数スペクトルと前記拡張情報とを生成することを
    特徴とする請求項18記載の復号化装置。
  31. 【請求項31】 入力信号を符号化する方法であって、 時間軸上の入力信号を周波数スペクトルに変換する時間
    周波数変換ステップと、変換された前記周波数スペクト
    ルに含まれる第1周波数スペクトルを参照することで、
    当該第1周波数スペクトルよりも高い周波数における第
    2周波数スペクトルを特定する拡張情報を生成する帯域
    拡張ステップと、 前記時間周波数変換ステップで得られた第1周波数スペ
    クトルと前記帯域拡張ステップで得られた拡張情報とを
    符号化して出力する符号化ステップとを含み、 前記帯域拡張ステップでは、前記時間周波数変換ステッ
    プで得られた第1周波数スペクトルを構成する複数の部
    分スペクトルの中から前記第2周波数スペクトルとして
    複製する元となる部分スペクトルを特定する第1パラメ
    ータと、複製後における部分スペクトルのゲインを特定
    する第2パラメータとを、前記拡張情報として生成する
    ことを特徴とする符号化方法。
  32. 【請求項32】 符号化信号を復号化する方法であっ
    て、 前記符号化信号には、第1周波数スペクトルと、当該第
    1周波数スペクトルよりも高い周波数における第2周波
    数スペクトルを特定する第1及び第2パラメータを含む
    拡張情報とが含まれ、 前記復号化方法は、 前記符号化信号を復号化することによって前記第1周波
    数スペクトルと前記拡張情報とを生成する復号化ステッ
    プと、 前記第1周波数スペクトルと前記第1及び第2パラメー
    タとから前記第2周波数スペクトルを生成する帯域拡張
    ステップと、 生成された第2周波数スペクトルと前記第1周波数スペ
    クトルとを合成して得られる周波数スペクトルを時間軸
    上の信号に変換する周波数時間変換ステップとを含み、 前記帯域拡張ステップでは、前記第1周波数スペクトル
    を構成する複数の部分スペクトルのうち前記第1パラメ
    ータによって特定される部分スペクトルを複製し、複製
    後における部分スペクトルのゲインを前記第2パラメー
    タによって決定し、得られた部分スペクトルを前記第2
    周波数スペクトルとして生成することを特徴とする復号
    化方法。
  33. 【請求項33】 入力信号を符号化するためのプログラ
    ムであって、 時間軸上の入力信号を周波数スペクトルに変換する時間
    周波数変換ステップと、 変換された前記周波数スペクトルに含まれる第1周波数
    スペクトルを参照することで、当該第1周波数スペクト
    ルよりも高い周波数における第2周波数スペクトルを特
    定する拡張情報を生成する帯域拡張ステップと、 前記時間周波数変換ステップで得られた第1周波数スペ
    クトルと前記帯域拡張ステップで得られた拡張情報とを
    符号化して出力する符号化ステップとを含み、 前記帯域拡張ステップでは、前記時間周波数変換ステッ
    プで得られた第1周波数スペクトルを構成する複数の部
    分スペクトルの中から前記第2周波数スペクトルとして
    複製する元となる部分スペクトルを特定する第1パラメ
    ータと、複製後における部分スペクトルのゲインを特定
    する第2パラメータとを、前記拡張情報として生成する
    ことを特徴とするプログラム。
  34. 【請求項34】 符号化信号を復号化するためのプログ
    ラムであって、 前記符号化信号には、第1周波数スペクトルと、当該第
    1周波数スペクトルよりも高い周波数における第2周波
    数スペクトルを特定する第1及び第2パラメータを含む
    拡張情報とが含まれ、 前記プログラムは、 前記符号化信号を復号化することによって前記第1周波
    数スペクトルと前記拡張情報とを生成する復号化ステッ
    プと、 前記第1周波数スペクトルと前記第1及び第2パラメー
    タとから前記第2周波数スペクトルを生成する帯域拡張
    ステップと、 生成された第2周波数スペクトルと前記第1周波数スペ
    クトルとを合成して得られる周波数スペクトルを時間軸
    上の信号に変換する周波数時間変換ステップとを含み、 前記帯域拡張ステップでは、前記第1周波数スペクトル
    を構成する複数の部分スペクトルのうち前記第1パラメ
    ータによって特定される部分スペクトルを複製し、複製
    後における部分スペクトルのゲインを前記第2パラメー
    タによって決定し、得られた部分スペクトルを前記第2
    周波数スペクトルとして生成することを特徴とするプロ
    グラム。
  35. 【請求項35】 符号化信号が記録されたコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体であって、 前記符号化信号には、第1周波数スペクトルと、当該第
    1周波数スペクトルよりも高い周波数における第2周波
    数スペクトルを特定する第1及び第2パラメータを含む
    拡張情報とが含まれ、 前記第1パラメータは、前記第1周波数スペクトルを構
    成する複数の部分スペクトルの中から前記第2周波数ス
    ペクトルとして複製する元となる部分スペクトルを特定
    するパラメータであり、 前記第2パラメータは、前記複製後における部分スペク
    トルのゲインを特定するパラメータであることを特徴と
    する記録媒体。
  36. 【請求項36】 前記第1周波数スペクトルを構成する
    複数の部分スペクトルのうち、少なくとも2つのスペク
    トルは、その周波数帯域の一部が重複していることを特
    徴とする請求項35記載の記録媒体。
  37. 【請求項37】 前記拡張情報には、前記第1周波数ス
    ペクトルを構成する複数の部分スペクトルのうち、最も
    低い周波数成分を含む部分スペクトルの周波数位置を特
    定する第3パラメータが含まれることを特徴とする請求
    項35記載の記録媒体。
  38. 【請求項38】 前記拡張情報には、前記第1周波数ス
    ペクトルを構成する複数の部分スペクトルのうち、最も
    高い周波数成分を含む部分スペクトルの周波数位置を特
    定する第4パラメータが含まれることを特徴とする請求
    項35記載の記録媒体。
  39. 【請求項39】 前記拡張情報には、前記複製において
    前記部分スペクトルに施すフィルタ処理を特定する第5
    パラメータが含まれることを特徴とする請求項35記載
    の記録媒体。
  40. 【請求項40】 前記拡張情報には、前記複製の対象と
    なった部分スペクトルの位相を反転したものを前記第2
    周波数スペクトルとするか、又は、前記複製の対象とな
    った部分スペクトルの位相を反転しないものを前記第2
    周波数スペクトルとするかを示す第6パラメータが含ま
    れることを特徴とする請求項35記載の記録媒体。
  41. 【請求項41】 前記拡張情報には、前記複製の対象と
    なった部分スペクトルを周波数軸上で反転したものを前
    記第2周波数スペクトルとするか、又は、前記複製の対
    象となった部分スペクトルを周波数軸上で反転しないも
    のを前記第2周波数スペクトルとするかを示す第7パラ
    メータが含まれることを特徴とする請求項35記載の記
    録媒体。
  42. 【請求項42】 前記第1パラメータには、前記第1周
    波数スペクトルを構成する複数の部分スペクトルのいず
    れをも複製元として採用しない旨を示す情報が含まれる
    ことを特徴とする請求項35記載の記録媒体。
  43. 【請求項43】 前記拡張情報には、前記第1及び第2
    パラメータによって特定される第2周波数スペクトルに
    加算するノイズスペクトルのエネルギーを特定する第8
    パラメータが含まれることを特徴とする請求項35記載
    の記録媒体。
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