JP2003216055A - インターポーザ及びその製造方法並びにインターポーザ付き平面パネルディスプレイ - Google Patents

インターポーザ及びその製造方法並びにインターポーザ付き平面パネルディスプレイ

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JP2003216055A
JP2003216055A JP2002011320A JP2002011320A JP2003216055A JP 2003216055 A JP2003216055 A JP 2003216055A JP 2002011320 A JP2002011320 A JP 2002011320A JP 2002011320 A JP2002011320 A JP 2002011320A JP 2003216055 A JP2003216055 A JP 2003216055A
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input terminal
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JP2002011320A
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Tetsuo Makita
哲郎 蒔田
Hiroshi Seki
博司 関
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの増大を抑えつつ、平面パネルデ
ィスプレイと接続されるFPCなどの配線体の着脱を容
易に行うことができる、インターポーザ及びその製造方
法並びにインターポーザ付き平面パネルディスプレイを
提供する。 【解決手段】 インターポーザ50は、絶縁性基材1
と、接続端子2と、平面パネルディスプレイの信号入力
端子と接続される接続端子7と、対を成す接続端子2,
7を電気的に互いに接続する導通構造とを備えている。
接続端子2は、絶縁性基材1の主面10に所定の間隔で
二列に配列されている。また、接続端子7は絶縁性基材
1の主面20に所定間隔で一列に配列されている。そし
て、接続端子2が配列されている間隔は接続端子7が配
列されている間隔よりも広い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、平面パネルディ
スプレイの信号入力端子に接続されるインターポーザお
よびその製造方法並びにインターポーザ付き平面パネル
ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】平面パネルディスプレイ(以後「FP
D」と呼ぶ)の一種であるプラズマディスプレイパネル
(以後「PDP」と呼ぶ)は、放電による発光を利用し
た自発光型ディスプレイである。PDPは、互いに封着
された前面ガラス基板(以後「FP」と呼ぶ)と背面ガ
ラス基板(以後「BP」と呼ぶ)とを有し、その二枚の
ガラス基板で挟まれた放電空間に放電ガスを封入した基
本構造を有する。現在主流となっているAC面発光型P
DPを例に取ると、それぞれのガラス基板には、互いに
直行するストライプ状の電極が配置されており、これら
が対向して放電および発光のための電極マトリクスを構
成している。マトリクスの格子点近傍にはR、G、Bの
三原色に対応した蛍光体を規則的に配置しており、行信
号と列信号により選択される格子点に順次放電を起し、
発生する紫外線で蛍光体を励起・発光させる。近接する
R、G、Bの3つの発光点を組合せて一つの画素を形成
し、時分割パルスによる階調制御を行うことでフルカラ
ー表示を実現している。
【0003】PDPは比較的大型のディスプレイであ
り、対角40インチ以上のサイズのワイド型ディスプレ
イが量産されている。例えばXGA表示対応型の場合、
PDPのBP上に配列されるアドレス電極の電極数は4
098本であり、FP上に配列される走査電極および維
持電極の電極数768本である。そして、これらの電極
はFPあるいはBPの端部に配列された信号入力端子と
接続されており、当該信号入力端子が配列されている間
隔は、アドレス電極に接続されている信号入力端子で
0.2〜0.3mmであり、維持電極あるいは走査電極
に接続されている信号入力端子で0.4〜1.0mmで
ある。更にこれらの信号入力端子には、回路基板に接続
されたFPC(Flexible Printed C
ircuit)が接続されており、PDPには当該FP
Cを介して回路基板から駆動信号が供給される。
【0004】図15は、PDPがFPC139を介して
回路基板140に接続されている様子を示している。図
15に示すように、PDPのFP132およびBP13
1の端部に設けられた信号入力端子(図示せず)には、
回路基板140に接続されたFPC139が接続されて
いる。また、当該信号入力端子は複数の群に分割されて
おり、一つの信号入力端子群を単位としてFPC139
と接続されている。なお、特にBP131に接続される
FPC139および回路基板140には、COB(Ch
ip On Board)あるいはCOF(Chip
On FPC)と称する、予め両者を一体化したものを
用いる場合が多い。
【0005】上述のように、BP131及びFP132
の信号入力端子にはFPC139が接続されるが、この
接続方法として、従来では、異方性導電膜(Aniso
tropic Conductive Film、以下
「ACF」と呼ぶ)を用いたACF接続法が主に用いら
れている。ACFは、絶縁性および接着性に優れたエポ
キシ樹脂などのバインダ成分中に、導電性のある特定の
粒径の粒子を分散させ、フィルム状に成形したものであ
る。バインダの成分・膜厚、導電粒子の材料・粒径・形
状などが用途に合せ最適化された多様な製品が開発され
ており、半田接続では不可能であったファインピッチの
端子との接続に使用されている。
【0006】図16〜18はACF接続の手順を示す図
であって、BP131の信号入力端子136とFPC1
39とを接続する場合を例として示している。まず、図
16に示すように、BP131の信号入力端子136に
ACF137を貼り付ける。なお、BP131の信号入
力端子136にACF137を貼り付ける代わりに、F
PC139の接続端子138にACF137を貼り付け
ても良い。そして、図17に示すように、BP131の
信号入力端子136に貼り付けられたACF137の上
にFPC139の接続端子138を位置決めして重ね合
わせ、加熱されたヒートツール133で加圧する。この
ときの熱圧着条件は、例えば、加圧時間20秒、加熱温
度180℃(ただし加圧終了時の基板表面温度)、圧力
30kg/cm2である。そして、図18に示すよう
に、ヒートツール133での加圧の終了後、BP131
の信号入力端子136と、FPC139の接続端子13
8とがACF137で接合される。
【0007】次に、ACF接続の原理を図19を参照し
て簡単に説明する。図19は上述のヒートツール133
で加圧した後のBP131とFPC139との接合部分
の断面図を示している。図19に示すように、ACF1
37は導電粒子137aとバインダ137bとを有して
おり、BP131の信号入力端子136間、及びFPC
139の接続端子138間には、エポキシなどを主成分
とするバインダ137bが充填されている。そのため、
信号入力端子136間、あるいは接続端子138間は絶
縁されており、このバインダ137bによってBP13
1とFPC139とは接着されている。一方、BP13
1の信号入力端子136とFPC139の接続端子13
8との間には導電粒子137aが挟まれている。そのた
め、信号入力端子136と接続端子138とは電気的に
接続されている。このようなACF接続は、100以上
のピン数の端子同士を一括で接合できる、リペアが可
能、比較的低温で接続できる、といった多くの特徴を有
している。
【0008】なおリペアは、BP131とFPC139
との接続部を加熱してACFを軟化させFPC139を
引き剥がしたのち、BP131の表面に残ったACFを
所定の溶剤を用いて除去し、新たなFPC139をBP
131にACF接続することによって行うことができ
る。
【0009】そして、BP131とFPC139との接
合部分の周辺には、耐湿信頼性の付与および接合部の機
械的補強を目的として、シリコーン樹脂、ウレタン樹
脂、あるいはアクリル樹脂などの樹脂材料をコーティン
グする。その後、FPC139が接続されたPDPは、
放熱およびパネル剛性強化を目的とした金属製の支持基
板、種々の回路基板および構造部品を接続する一連の組
み立て工程を経て、PDPを備えたプラズマディスプレ
イ装置として完成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来技
術におけるPDPとFPC、COFあるいはCOBなど
の配線体との接続方法では、配線体とBPあるいはFP
がいったんACFで接合されると、接合直後には配線体
を取り外すことは容易であるが、後工程を経た後の製造
工程や出荷後に何らかのトラブルが発生し、配線体を交
換することが必要となった場合、種々の部品を除去し、
コーティング樹脂を除去したのちにリペアすることとな
り、そのコストや手間を考えると実用的には不可能であ
った。
【0011】また、PDPの信号入力端子およびFPC
等の配線体に嵌合型コネクタを取り付け、配線体のPD
Pへの着脱を容易にすることによって、配線体の交換を
可能にすることも考えられるが、特にBPの場合、信号
入力端子のピッチが小さいため、当該信号入力端子にコ
ネクタを接続することが困難であった。またピッチの問
題が仮に解決したとしても、コネクタと信号入力端子と
の接続方法の問題が残っている。すなわち、安定な接合
を得るため通常コネクタは基板に対してはんだ付けされ
るが、例えばPDPの場合、BPあるいはFPの信号入
力端子はクロム、アルミニウム、あるいは銅などをスパ
ッタ成膜法等で積層した薄膜や、厚膜印刷法等で形成さ
れた銀から成るため、いずれもはんだ付けを行うことは
通常困難である。
【0012】以上のような問題を解決するためには、例
えば図20〜23に示すようなプロセスで、BP131
上に絶縁層141を設け、その絶縁層141内に各信号
入力端子136と接続される接続端子142を千鳥状に
配列する方法が考えられる。なお、図20(b)は図2
0(a)中の矢視F−Fにおける断面図、図21(b)
は図21(a)中の矢視G−Gにおける断面図、図22
(b)は図22(a)中の矢視H−Hにおける断面図、
図23(b)は図23(a)中の矢視I−Iにおける断
面図を示している。
【0013】図21に示すように、まず、図20に示す
PDPのBP131上に、信号入力端子136を覆って
無機ガラスペーストを塗布し、乾燥させ、絶縁層141
を形成する。そして、図22に示すように、サンドブラ
スト法などで信号入力端子136上の絶縁層141を部
分的に除去し、千鳥状に配列された開口部143を形成
する。なお、開口部パターンを有したスクリーン版を用
いて無機ガラスペーストをBP131上に印刷形成し、
絶縁層141と開口部143とを同時に形成する方法も
考えられる。
【0014】そして、図23に示すように、絶縁層14
1上に、例えば銀パラジウムなどの厚膜ペーストをスク
リーン印刷して、各開口部143内に接続端子142を
形成する。この結果、信号入力端子136と接続され
た、銀パラジウムから成る接続端子142が千鳥状に配
列されるため、当該接続端子142にコネクタを接続す
ることが容易になる。しかし、このような方法を用いた
場合、製造工程が増え、製造総時間が増大し、その結果
製造コストが増大してしまう。
【0015】そこで、この発明は上述のような問題を解
決するためになされたものであり、製造コストの増大を
抑えつつ、平面パネルディスプレイと接続されるFPC
などの配線体の着脱を容易に行うことができる、インタ
ーポーザ及びその製造方法並びにインターポーザ付き平
面パネルディスプレイを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載のインターポーザは、平面パネルディスプレイ
の、第1の間隔で配列された複数の信号入力端子に接続
されるインターポーザであって、第1の主面、及び前記
第1の主面とは反対側に第2の主面を有する絶縁性基材
と、前記絶縁性基材の前記第1の主面に、前記第1の間
隔で配列された、前記信号入力端子と接続される複数の
第1の接続端子と、前記絶縁性基材の前記第2の主面
に、第2の間隔で、少なくとも一列に配列された、前記
第1の接続端子と一対一で対を成す複数の第2の接続端
子と、前記第1,2の接続端子のうち、対を成す前記第
1,2の接続端子を電気的に互いに接続する導通構造と
を備え、前記第2の間隔は前記第1の間隔よりも広いも
のである。
【0017】また、この発明のうち請求項2に記載のイ
ンターポーザは、請求項1に記載のインターポーザであ
って、前記第1,2の接続端子は形状が互いに異なるも
のである。
【0018】また、この発明のうち請求項3に記載のイ
ンターポーザは、請求項1及び請求項2のいずれか一つ
に記載のインターポーザであって、前記第2の接続端子
は、複数列に配列されているものである。
【0019】また、この発明のうち請求項4に記載のイ
ンターポーザは、請求項1乃至請求項3のいずれか一つ
に記載のインターポーザであって、前記インターポーザ
は、それ自身からの電磁波の漏出を防止するシールド機
能を備えるものである。
【0020】また、この発明のうち請求項5に記載のイ
ンターポーザは、請求項1乃至請求項4のいずれか一つ
に記載のインターポーザであって、前記インターポーザ
は、前記第1の接続端子が前記信号入力端子に接続され
た際に、前記第2の接続端子から前記信号入力端子に接
続された前記平面パネルディスプレイ内の第1の配線ま
でで構成される第2の配線のインピーダンスを、前記第
2の配線間で均一にする機能を有するものである。
【0021】また、この発明のうち請求項6に記載のイ
ンターポーザは、請求項1乃至請求項4のいずれか一つ
に記載のインターポーザであって、前記インターポーザ
は、前記第1の接続端子が前記信号入力端子に接続さ
れ、かつ前記信号入力端子に接続された前記平面パネル
ディスプレイ内の配線とはインピーダンスの異なる配線
体に前記第2の接続端子が接続された際に、前記配線の
インピーダンスと前記配線体のインピーダンスとを整合
する機能を有するものである。
【0022】また、この発明のうち請求項7に記載のイ
ンターポーザの製造方法は、請求項1乃至請求項6のい
ずれか一つに記載のインターポーザの製造方法であっ
て、前記絶縁性基材としてスプロケットホールを有する
ロール状の絶縁材料を用いて前記インターポーザを製造
するものである。
【0023】また、この発明のうち請求項8に記載のイ
ンターポーザ付き平面パネルディスプレイは、請求項1
乃至請求項6のいずれか一つに記載のインターポーザ
と、前記信号入力端子を有する前記平面パネルディスプ
レイとを備え、前記インターポーザの前記第1の接続端
子と、前記平面パネルディスプレイの前記信号入力端子
とは接続されているものである。
【0024】また、この発明のうち請求項9に記載のイ
ンターポーザ付き平面パネルディスプレイは、請求項8
に記載のインターポーザ付き平面パネルディスプレイで
あって、前記第1の接続端子と前記信号入力端子とは異
方性導電膜で接合されているものである。
【0025】また、この発明のうち請求項10に記載の
インターポーザ付き平面パネルディスプレイは、請求項
8及び請求項9のいずれか一つに記載のインターポーザ
付き平面パネルディスプレイであって、前記第2の接続
端子には異方性導電コネクタが接続されているものであ
る。
【0026】また、この発明のうち請求項11に記載の
インターポーザ付き平面パネルディスプレイは、請求項
8及び請求項9のいずれか一つに記載のインターポーザ
付き平面パネルディスプレイであって、前記第2の接続
端子には嵌合型コネクタが接続されているものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜4は本実施
の形態1に係るインターポーザ50の構造を示す図であ
って、図1は上面図、図2は裏面図、図3は図1,2中
の矢視A−Aにおける断面図、図4は図1,2中の矢視
B−Bにおける断面図である。本実施の形態1に係るイ
ンターポーザ50は、平面パネルディスプレイの、所定
間隔で配列された複数の信号入力端子に接続されるもの
であり、具体的には、例えば、上述の図16に示すPD
PのBP131の信号入力端子136などに接続される
ものである。
【0028】図1〜4に示すように、本実施の形態1に
係るインターポーザ50は、主面10、及び主面10と
は反対側に主面20を有する絶縁性基材1と、複数の接
続端子2,7と、複数のランド部3a,3c、複数のコ
ンタクト部3b及び複数の配線4,14を有する導通構
造3と、カバー材6と、カバー材接着層16と、表面処
理層17と、導体接着層18とを備えている。
【0029】接続端子2は例えば銅から成り、例えばポ
リイミド系フィルムから成る絶縁性基材1の主面10に
千鳥状に配列されている。具体的には、絶縁性基材1の
主面10に間隔P1で二列に配列されており、例えばエ
ポシキ系などの熱硬化型接着剤から成る導体接着層18
で絶縁性基材1の主面10に接着されている。また、接
続端子2の形状は例えば略正方形である。
【0030】また、接続端子7は例えば銅からなり、そ
の形状は平面パネルディスプレイの信号入力端子の形状
に対応しており、例えば細長い長方形である。そして、
接続端子7はその短手方向に沿って、絶縁性基材1の主
面20に間隔P2で一列に配列されている。接続端子7
が配列されている間隔P2は、平面パネルディスプレイ
の信号入力端子が配列されている間隔と同じであって、
本実施の形態1に係るインターポーザ50は、この接続
端子7が平面パネルディスプレイの信号入力端子と接続
されることによって、平面パネルディスプレイと接続さ
れる。また、接続端子2と同様に、接続端子7は導体接
着層18で絶縁性基材の主面20に接着されている。そ
して、接続端子2,7は一対一で対を成しており、上述
のようにその形状が互いに異なっている。また、接続端
子2が配列されている間隔P1は接続端子7が配列され
ている間隔P2よりも広く、例えば、間隔P1は間隔P
2の2倍の広さである。
【0031】導通構造3は、接続端子2,7のうち、対
を成す接続端子2,7を電気的に互いに接続しており、
そのランド部3a,3cとコンタクト部3bとでスルー
ホールを形成している。以後、ランド部3a,3cとコ
ンタクト部3bとをまとめて「スルーホール13」と呼
ぶ。ランド部3aは絶縁性基材1の主面10に、導体接
着層18で接着されて形成されており、ランド部3cは
絶縁性基材1の主面20に、導体接着層18で接着され
て形成されている。そして、ランド部3a,3cはコン
タクト部3bで互いに電気的に接続されている。コンタ
クト部3bは、ランド部3a,3cの中心で絶縁性基材
1を貫通する貫通孔23と、その貫通孔23が形成され
ている絶縁性基材1の内壁及びランド部3a,3cの表
面の一部に形成されている銅メッキ層24とを有してい
る。また、導通構造3のランド部3aは接続端子2と配
線4で接続されており、ランド部3cは接続端子7と配
線14で接続されている。なお、ランド部3a,3c及
び配線4,14は例えば銅で形成されている。このよう
に、対を成す接続端子2,7は導通構造3によって電気
的に互いに接続されている。
【0032】接続端子2,7の表面には、例えば、接続
端子2,7側からニッケル及び金がこの順で積層された
表面処理層17が形成されている。表面処理層17は、
接続端子2,7の表面酸化を防止するのと同時にイオン
マイグレーションなどの電気化学的な現象により接続端
子2間、あるいは接続端子7間がショートするのを防止
している。そして、この表面処理層17によって、接続
端子2,7に半田濡れ性を付与することができ、接続端
子2,7に対して半田付けが可能となる。なお、ランド
部3a,3c及び銅メッキ層24の表面にも表面処理層
17が形成されている。
【0033】そして、絶縁性基材1の端部において、主
面10,20上には、スルーホール13及び配線4,1
4を覆って、例えばシート状ポリイミドから成るカバー
材6が形成されており、当該カバー材6によって、スル
ーホール13は保護されている。なお、カバー材6は、
エポキシ系などの熱硬化型接着剤から成るカバー材接着
層16で貼り付けられている。
【0034】次に、図1〜4に示す本実施の形態1に係
るインターポーザ50の製造方法について説明する。ま
ず、絶縁性基材1として、電気絶縁性および耐熱性に優
れたシート状素材、例えばポリイミド系フィルムを準備
する。なお、このポリイミド系フィルムの両面には予め
銅箔が導体接着層18で接着されている。
【0035】そして、レジストを用いた写真製版技術及
び銅エッチング法を用いて、絶縁性基材1の両面の銅箔
を所望の形状にパターンニングして、接続端子2,7、
ランド部3a,3c及び配線4,14を形成する。次
に、ランド部3a,3cの中心に絶縁性基材1を貫通す
る貫通孔23を形成し、スルーホールメッキを行い、銅
メッキ層24を形成する。そして、例えば無電解メッキ
法によりニッケル及び金をメッキして表面処理層17を
形成し、カバー材6をカバー材接着層16で貼り付け
て、本実施の形態1に係るインターポーザ50が完成す
る。
【0036】上述のように、本実施の形態1に係るイン
ターポーザ50によれば、接続端子2が配列されている
間隔P1は、接続端子7が配列されている間隔P2より
も広いため、例えばACFで平面パネルディスプレイの
信号入力端子に接続端子7を接合することによって、本
実施の形態1に係るインターポーザ50を介して、当該
信号入力端子が配列されている間隔を、より広い間隔に
変換することができる。そのため、狭ピッチのため平面
パネルディスプレイの信号入力端子に直接接続すること
が困難であった嵌合型コネクタなどを接続端子2に接続
することができる。その結果、当該嵌合型コネクタなど
を使用して、平面パネルディスプレイの信号入力端子に
駆動信号を供給する回路基板に接続されたFPC等の配
線体を平面パネルディスプレイに接続することができる
ため、当該配線体を信号入力端子に直接接合する場合と
比べて、平面パネルディスプレイと接続される当該配線
体の着脱を容易に行うことができる。
【0037】また、平面パネルディスプレイの信号入力
端子は、様々な理由のために一般的に半田付けが困難な
材料が使用されることが多いが、本実施の形態1に係る
インターポーザ50の接続端子2,7上には、特に制約
も無く、半田付けが容易な材料から成る表面処理層17
を設けることができるため、接続端子2に嵌合型コネク
タなどを接続する際の半田付けを容易に行うことができ
る。
【0038】また、本実施の形態1に係るインターポー
ザ50では、接続端子2,7は形状が互いに異なる。接
続端子7は平面パネルディスプレイの信号入力端子に接
続されるため、その形状は当該信号入力端子の形状に対
応させる必要があるが、接続端子2は接続端子7とはそ
の形状が異なるため、接続端子2の形状を、インターポ
ーザ50に接続するコネクタの端子形状に合わせて変化
させることができる。そのため、インターポーザ50に
接続するコネクタの選択の自由度が増加する。
【0039】また、本実施の形態1に係るインターポー
ザ50を予め量産しておけば、当該インタ−ポーザを平
面パネルディスプレイの信号入力端子に接続するだけ
で、当該信号入力端子が配列されている間隔を、より広
い間隔に変換することができる。そのため、上述の図1
9〜22に示す工程よりも少ない工程で、平面パネルデ
ィスプレイの信号入力端子が配列されている間隔を、よ
り広い間隔に変換することができる。その結果、図19
〜22に示す工程で製造された平面パネルディスプレイ
よりも、本実施の形態1に係るインターポーザ50が接
続された平面パネルディスプレイの製造コストの増大を
抑制することができる。
【0040】次に、本実施の形態1に係るインターポー
ザ50を、平面パネルディスプレイの信号入力端子に接
続する方法、及びその接続部分の構造について詳細に説
明する。図5,6は本実施の形態1に係るインターポー
ザ付き平面パネルディスプレイ60の構造を示す図であ
って、平面パネルディスプレイ31の信号入力端子30
に、上述の図1〜4に示すインターポーザ50が接続さ
れている様子を示している。図5はインターポーザ付き
平面パネルディスプレイ60を部分的に拡大して示す上
面図、図6は図5中の矢視C−Cにおける断面図であ
る。なお、図5においては、カバー材6の記載を省略し
ている。
【0041】図5,6に示すように、本実施の形態1に
係るインターポーザ付き平面パネルディスプレイ60
は、所定の間隔で配列された複数の信号入力端子30を
有する平面パネルディスプレイ31と、本実施の形態1
に係るインターポーザ50とを備えており、インターポ
ーザ50の接続端子7と、平面パネルディスプレイ31
の信号入力端子30とはACF35で接合されている。
ここで、図5,6に示す平面パネルディスプレイ31は
例えばPDPであって、信号入力端子30は当該PDP
のBP32に形成されている。
【0042】次に、本実施の形態1に係るインターポー
ザ付き平面パネルディスプレイ60の製造方法、言いか
えれば、本実施の形態1に係るインターポーザ50を、
平面パネルディスプレイ31の信号入力端子30に接続
する方法について説明する。まず、平面パネルディスプ
レイ31の信号入力端子30またはインターポーザ50
の接続端子7にACF35を粘着させる。次に、インタ
ーポーザ50の接続端子7と平面パネルディスプレイ3
1の信号入力端子30とが正確に重なるようにインター
ポーザ50を平面パネルディスプレイ31に位置決めす
る。そして、インターポーザ50の接続端子7と平面パ
ネルディスプレイ31の信号入力端子30とが重なった
部分を、インターポーザ50側から加熱されたヒートツ
ールで加圧し、インターポーザ50と平面パネルディス
プレイ31とを熱圧着することによって、本実施の形態
1に係るインターポーザ付き平面パネルディスプレイ6
0が完成する。この際、面方向で熱圧着を均一に実施す
るために、ヒートツールの表面は十分な平坦度でもって
研磨されていること、およびヒートツールの表面は被圧
着面に対する十分な平行度でもって機構的に保持されて
いることが望ましい。このような配慮をしても、ヒート
ツールをインターポーザ50に押し付けたときには、接
続端子7及び信号入力端子30の有る部分と、無い部分
とが存在するため、面方向で熱圧着を均一にすることが
困難である。そのため、熱圧着に耐える耐熱性を有し、
かつ熱伝導性が高い熱伝導性フィラーを分散配合したシ
リコーンゴムシートなどのクッションシートをヒートツ
ールとインターポーザ50との間に挿入して熱圧着する
ことが望ましい。
【0043】上述のように、本実施の形態1に係るイン
ターポーザ付き平面パネルディスプレイ60によれば、
インターポーザ50の接続端子7と平面パネルディスプ
レイ31の信号入力端子30とは接続されているため、
既に述べたように、当該信号入力端子30が配列されて
いる間隔を、インターポーザ50を介して、より広い間
隔に変換することができる。そのため、狭ピッチのため
平面パネルディスプレイ31の信号入力端子30に直接
接続することが困難であった嵌合型コネクタなどを接続
端子2に接続することができる。その結果、当該嵌合型
コネクタなどを使用して、平面パネルディスプレイ31
の信号入力端子30に駆動信号を供給する回路基板に接
続されたFPC等の配線体を平面パネルディスプレイに
接続することができるため、当該配線体を信号入力端子
30に直接接合する場合と比べて、平面パネルディスプ
レイ31と接続される当該配線体の着脱を容易に行うこ
とができる。
【0044】また、上述のように、インターポーザ50
を平面パネルディスプレイ31の信号入力端子30に接
続する際にはACF接続法を使用することができる。上
述の従来技術では、PDPの信号入力端子に直接FPC
等をACFで接合していたが、本実施の形態1において
も、インターポーザ50を平面パネルディスプレイ31
の信号入力端子30にACFで接続することができるた
め、従来技術と全く同じ設備を利用して、インターポー
ザ50を平面パネルディスプレイ31の信号入力端子3
0に接続することができる。
【0045】また、ACF35は、一般的に、不純物含
有量が少ないエポキシ樹脂を主成分としているため、A
CF35で、インターポーザ50の接続端子2と平面パ
ネルディスプレイ31の信号入力端子30とを接合する
ことによって、インターポーザ50と平面パネルディス
プレイ31との接合部分を、信頼性劣化要因から保護す
ることができる。そのため、FPC等の配線体を平面パ
ネルディスプレイの信号入力端子に直接ACFで接合し
た場合と同様に、信頼性の高い接続構造を得ることがで
きる。
【0046】なお、ACF35の厚さ及び幅を適切に選
択することによって、インターポーザ50と平面パネル
ディスプレイ31との接合部分のみならず、インターポ
ーザ50を平面パネルディスプレイ31に圧着した際
に、インターポーザ50からACF35がはみ出すよう
にすることが望ましい。このように、インターポーザ5
0を平面パネルディスプレイ31に圧着した際に、AC
F35がインターポーザ50からはみ出すことによっ
て、インターポーザ50と平面パネルディスプレイ31
との接合部分だけではなく、その周辺をもACF35で
保護することができる。
【0047】また、上述のように、インターポーザ50
と平面パネルディスプレイ31との接合部分も、FPC
等の配線体を平面パネルディスプレイ31にACFで接
合した場合と同じように、ACFによる保護効果が期待
できるが、インターポーザ50と平面パネルディスプレ
イ31との界面からの透湿などが懸念される場合には、
インターポーザ50の外周部にシリコーン樹脂、ウレタ
ン樹脂、あるいはアクリル樹脂などの樹脂材料をコーテ
ィングする方が望ましい。
【0048】また、熱圧着時の熱的および機械的ストレ
スにより、インターポーザ50のスルーホール13がダ
メージを受けるのを防ぐため、スルーホール13は熱圧
着部分から遠ざけて形成するなど、両者の相対位置を工
夫することが望ましい。
【0049】次に、上述のように平面パネルディスプレ
イ31の信号入力端子30に接続されたインターポーザ
50に、当該信号入力端子に駆動信号を供給する回路基
板に接続された配線体を接続する方法、及びインターポ
ーザ50と当該配線体との接続部分の構造について、配
線体としてFPCを例に上げて詳細に説明する。
【0050】図7は、上述のインターポーザ付き平面パ
ネルディスプレイ60のインターポーザ50にFPC3
9が接続されている様子を示す断面図であって、当該F
PC39は、平面パネルディスプレイ31の信号入力端
子30に駆動信号を供給する回路基板に接続された配線
体である。図7に示すように、インターポーザ付き平面
パネルディスプレイ60のインターポーザ50の接続端
子2には異方性導電コネクタ36がその下面43側で接
続されており、当該異方性導電コネクタ36の上面42
側にはFPC39が接続されている。異方性導電コネク
タ36は、その上面42から下面43まで達する導電層
37及び絶縁層38を有し、導電層37と絶縁層38と
は異方性導電コネクタ36の高さ方向に対して垂直な方
向に交互に配列されている。そのため、異方性導電コネ
クタ36の上面42をFPC39の接続端子40に接続
し、下面43をインターポーザ50の接続端子2に接続
することによって、FPC39の接続端子40と、当該
接続端子40と対を成すインターポーザ50の接続端子
2とを電気的に接続することができる。また、接続端子
40間、あるいは接続端子2間は、異方性導電コネクタ
36の絶縁層38で絶縁されている。なお、図7には図
示していないが、図7に示す構造をクリップ機構で一定
圧力下で挟むことによって、異方性導電コネクタ36は
FPC39とインターポーザ50との間で狭持されてい
る。また、異方性導電コネクタ36としては、シート状
の、例えばシリコーンゴムである絶縁材料に、その上面
から下面までを貫く細径の金属ワイヤを等間隔で配列し
たもを使用しても良い。
【0051】ここで、平面パネルディスプレイ31の信
号入力端子30が配列されている間隔が狭いため、上述
のような異方性導電コネクタ36を信号入力端子30に
直接接続することは一般的に困難である。しかし、本実
施の形態1では、インターポーザ50の接続端子2は、
平面パネルディスプレイ31の信号入力端子30が配列
されている間隔よりも広いため、異方性導電コネクタ3
6をインターポーザ50に接続することができる。つま
り、インターポーザ50とFPC39とを、異方性導電
コネクタ36などの接触伝導型の接続手段を介して接続
することが可能となる。
【0052】このように、インターポーザ付き平面パネ
ルディスプレイ60のインターポーザ50の接続端子2
には異方性導電コネクタ36が接続されており、当該異
方性導電コネクタ36でもってインターポーザ50とF
PC39とが電気的に接続されているため、FPC39
を信号入力端子30に直接接合する場合と比べて、平面
パネルディスプレイ31と接続される当該FPC39の
着脱を容易に行うことができる。
【0053】なお、インターポーザ付き平面パネルディ
スプレイ60のインターポーザ50の接続端子2には異
方性導電コネクタ36が接続されていたが、図8に示す
ように、例えば雄型の嵌合型コネクタ45を接続しても
良い。このときには、嵌合型コネクタ45と対を成す雌
型の嵌合コネクタをFPC39に接続し、両者を嵌合す
ることによって、インターポーザ50とFPC39とを
電気的に接続することができる。ここで、インターポー
ザ50と嵌合型コネクタ45とは、通常、嵌合型コネク
タ45の接続端子46と、インターポーザ50の接続端
子2とを半田付けすることによって接続される。本実施
の形態1に係るインターポーザ50の接続端子2には表
面処理層17が形成されているため、容易に嵌合型コネ
クタ45の半田付けを行うことができる。そして、嵌合
型コネクタ45をインターポーザ50に接続した場合
も、異方性導電コネクタ36を使用した場合と同様に、
FPC等の配線体を平面パネルディスプレイの信号入力
端子に直接接合する場合と比べて、平面パネルディスプ
レイと接続される当該配線体の着脱が容易になる。
【0054】また、上述の本実施の形態1に係るインタ
ーポーザ付き平面パネルディスプレイ60では、ACF
35でもってインターポーザ50を平面パネルディスプ
レイ31に接続していたが、他の手段を用いて、インタ
ーポーザ50と平面パネルディスプレイ31とを接続す
ることができる。例えば、導電粒子を分散していない熱
硬化型樹脂層をACF35の代わりに、インターポーザ
50と平面パネルディスプレイ31との間に挿入して熱
を加えつつ加圧し、平面パネルディスプレイ31の信号
入力端子30間、及びインターポーザ50の接続端子7
間に残留する熱硬化型樹脂層でもって、平面パネルディ
スプレイ31とインターポーザ50とを物理的に接着
し、信号入力端子30と接続端子7との電気的接続は端
子どうしの接触のみで確保する方法がある。このような
方法で、インターポーザ50を平面パネルディスプレイ
31に接続してもよい。このとき、接続抵抗をより小さ
くするために、例えばインターポーザ50の接続端子7
の表面に突起形状を設けることが望ましい。
【0055】また、上述の絶縁性基材1には、予め銅箔
を導体接着層18で接着した銅張りフィルム形状のもの
を使用していた。導体接着層18は含有する不純物が比
較的多く、吸湿性及び透湿性が有るゆえに、耐湿信頼性
劣化要因となる場合がある。特に接続端子2,7間のピ
ッチが狭い場合に、イオンマイグレーション現象を引き
起こす要因となる場合がある。そのため、ポリイミド系
フィルムに電解銅メッキ法あるいは無電解銅メッキ法に
よって銅を両面に堆積した、銅メッキフィルム形状のも
のを絶縁性基材1として使用しても良い。このような絶
縁性基材1を使用することによって、導体接着層18が
不要となり、インターポーザ50の信頼性が向上する。
【0056】また、上述の絶縁性基材1としては、ポリ
イミド系フィルムのようなシート状素材を使用したが、
例えばガラスエポキシ基板のようなリジッド型両面プリ
ント基板を絶縁性基材1として使用して、インターポー
ザ50を同様の構造で実現しても構わない。この場合、
可撓性フィルムと異なり、基板自体の剛性が高いこと、
シート状素材よりも厚く素材としての熱抵抗も大きいこ
とから、インターポーザ50にコネクタを半田付け接続
する際には、ポリイミド系フィルムを使用した場合より
も有利である。
【0057】また、本実施の形態1に係るインターポー
ザ50では、接続端子2を千鳥状に配列し、結果、接続
端子2を間隔P1で二列に配列しているが、スルーホー
ル13の位置、及び配線4,14の形状を変えること
で、接続端子2を間隔P1で一列に配列しても良い。具
体的には図1,2を参照して一例を説明すると、接続端
子7に接続される各配線14を接続端子7の同じ側の端
部に接続し、インターポーザ50の長手方向の中心か
ら、当該長手方向に沿って外側に向かうにつれて、配線
14を外側斜めに延びるように形成し、配線14に接続
されるスルーホール13を間隔P1で一列に並べること
によって、当該スルーホール13に配線4を介して接続
される接続端子2を、間隔P2より広い間隔P1で一列
に配列することができる。なお、同様に、スルーホール
13の位置、及び配線4,14の形状を変えることで、
接続端子2を間隔P1で、あるいはそれ以上の間隔で、
二列以上の複数列に配列しても良い。
【0058】また、本実施の形態1に係るインターポー
ザ50によれば、接続端子2が複数列に配列されている
ため、接続端子7と接続された平面パネルディスプレイ
の信号入力端子を複数群に分割して、その群ごとに異な
る駆動信号を供給したい場合に、信号入力端子の一つの
群を接続端子2の一列に割り当てて、信号入力端子と接
続端子2とを接続することによって、群単位で信号入力
端子に異なる駆動信号を供給することが可能になる。具
体的に説明するために、平面パネルディスプレイの信号
入力端子を1本置きに選択された2つの群に分割して、
その群ごとに異なる駆動信号を供給する場合を考える。
ここで、便宜上、この2つの群を信号入力端子群a,b
と呼ぶ。図1に示す本実施の形態1に係るインターポー
ザ50においては、接続端子2が千鳥状に配列されてい
る。そのため、結果的に、信号入力端子群a,bは互い
に異なった接続端子2の列に割り当てられて、接続端子
2に接続されている。そして、一方の列を形成している
接続端子2と、他方の列を形成している接続端子2との
それぞれに別々のFPCを、嵌合型コネクタなどで接続
すれば、それぞれのFPCを介してぞれぞれ別の駆動信
号を、平面パネルディスプレイの信号入力端子群a,b
に供給することができる。
【0059】上述のような実装形態は、以下のような実
装形態を採る場合に有効である。すなわち、PDPの場
合、FPに設けられる走査電極と維持電極は通常、FP
の左右反対側の信号入力端子に引出されるが、例えば走
査電極と維持電極をPDPの片辺から引出したとして
も、上述のように、本実施の形態1に係るインターポー
ザ50を用いて走査電極と維持電極とに別々の駆動信号
を供給することができる。なお、走査電極と維持電極と
は交互に配列されていることは言うまでも無い。
【0060】このような実装形態を実施することによ
り、FPの片側にのみ信号入力端子を設ければよく、反
対側には信号入力端子が不要となるため、例えば複数の
PDPを組み合わせて一体型化し、より大きな表示領域
を有するプラズマディスプレイ装置を製作する場合、信
号入力端子の無い辺どうしを組み合わせることで、非点
灯領域を最小限に押さえることができる。
【0061】また、特許第2801893号公報に記載
されているように、走査電極あるいは維持電極を奇数番
目及び偶数番目の2つの群に分割し、個別に駆動する場
合がある。このような場合には、通常は、PDPに駆動
信号を供給する回路基板においてスルーホールによって
奇数番目の電極及び偶数番目の電極の選択分離が行われ
ていた。しかし、本実施の形態1に係るインターポーザ
50を使用することによって、インターポーザ50の接
続端子2の各列に、走査電極あるいは維持電極の奇数番
目の群及び偶数番目の群を割り当てることができるた
め、FPCを各群ごとに設けることによって、群ごとに
異なる駆動信号を供給することができる。そのため、回
路基板上で各電極の選択分離を行う必要がなく、非常に
簡便かつ安価な実装形態を提供できる。
【0062】また、インターポーザ50の接続端子2を
三列以上に形成することによって、同様に信号入力端子
を三つ以上の群に分割し、ぞれぞれの端子群に別々の駆
動信号を供給することが容易にできる。さらには、走査
電極を3つ以上の群に分割して個別に駆動する場合に対
しても、実用的な実装手段を提供することができる。
【0063】実施の形態2.図9〜12は本実施の形態
2に係るインターポーザ51の構造を示す図であって、
図9は上面図、図10は裏面図、図11は図9,10中
の矢視D−Dにおける断面図、図12は図9,10中の
矢視E−Eにおける断面図である。本実施の形態2に係
るインターポーザ51は、上述の実施の形態1に係るイ
ンターポーザ50において、インターポーザ自身からの
電磁波の漏出を防止するシールド機能を更に備えるもの
である。具体的には、図9〜12に示すように、本実施
の形態2に係るインターポーザ51は、絶縁性基材1の
主面10の外周部に形成された、例えば銅から成るシー
ルド層25を備えている。そして、スルーホール13を
保護するカバー材6は、シールド層25を部分的に覆っ
て形成されている。その他の構造については、上述の実
施の形態1に係るインターポーザ50と同じであるた
め、その説明は省略する。
【0064】上述のようなシールド層25は、ポリイミ
ド系フィルムに導体接着層18で接着された銅箔をエッ
チングして、接続端子2、ランド部3a及び配線4を形
成する際に、外周部にも銅箔を残すことによって、形成
することができる。
【0065】このように、絶縁性基材1にシールド層2
5を設けることによって、インターポーザに、それ自身
からの電磁波の漏出を防止するシールド機能を付与する
ことができる。
【0066】ここで、上述のように、インターポーザに
は平面パネルディスプレイの信号入力端子と、FPC等
の配線体の接続端子とが接続されるため、互いに異なる
2つの電極系が接続されることになる。そのため、イン
ターポーザ自身がノイズの発生源となる恐れがあり、イ
ンターポーザから電磁波が漏出すると、平面パネルディ
スプレイでの映像表示に悪影響を与える場合がある。
【0067】上述のように、本実施の形態2に係るイン
ターポーザ51は、それ自身からの電磁波の漏出を防止
するシールド機能を備えているため、電磁波の漏出によ
る様々な不具合を低減することができる。
【0068】なお、インターポーザ51に、平面パネル
ディスプレイの信号入力端子に駆動信号を供給する回路
基板を配線体を介して接続した際に、当該回路基板のア
ースラインと接続されている接続端子2に、シールド層
25を接続しても良い。また、インターポーザ51が接
続された平面パネルディスプレイを筐体に組み込む際
に、シールド層25を当該筐体のアース部分に電気的に
接続しても良い。このように、シールド層25をアース
することによって、シールド効果がより一層発揮され
る。
【0069】また、シールド層25を絶縁性基材1の主
面10のみに設けたが、主面10,20の両面に設けて
も良いし、主面20だけに設けても良い。
【0070】実施の形態3.平面パネルディスプレイと
してPDPを考えた場合、通常、維持電極、走査電極あ
るはアドレス電極が配列されている間隔は、各電極に接
続された信号入力端子が配列されている間隔よりも広
い。そのため、PDP内には、両者を繋ぐ「ファンアウ
ト部」と呼ばれる部分に中間配線が設けられている。こ
の中間配線は、配列されている間隔が異なるもの同士を
接続するため、配線間で長さが異なり、配線間でインピ
ーダンスの差を生じる。図13は、その中間配線を示す
図である。なお、図13においては、カバー材6の記載
を省略している。図13に示すように、PDPである平
面パネルディスプレイ31のBP32上には、アドレス
電極70及び信号入力端子30に接続された中間配線7
1が形成されており、中間配線71によって、アドレス
電極70と信号入力端子30とは接続されている。この
ように、中間配線71間でインピーダンスの差があるた
め、上述の実施の形態1に係るインターポーザ50を平
面パネルディスプレイ31の信号入力端子30に接続し
た際、インターポーザ50の接続端子2から中間配線7
1までで構成される新たな配線を考えると、当該配線間
でインピーダンスの差を生じる。この当該配線間のイン
ピーダンスの差は、PDPにおいて表示ムラを発生させ
る一因となる場合がある。なお、インターポーザ50の
接続端子2から中間配線71までで構成される配線、つ
まり、接続端子2、配線4、スルーホール13、配線1
4、接続端子7及び中間配線71で構成される配線を、
以後「接続配線80」と呼ぶ。
【0071】本実施の形態3に係るインターポーザは、
以上のような問題を解決するためのインターポーザであ
って、上述の実施の形態1に係るインターポーザ50に
おいて、接続端子7が平面パネルディスプレイの信号入
力端子に接続された際に、接続配線80のインピーダン
スを、接続配線80間で均一にする機能を更に有するも
のである。
【0072】具体的には、上述の実施の形態1に係るイ
ンターポーザ50において、各配線4あるいは各配線1
4の配線長又は配線幅を、各配線4あるいは各配線14
と対を成す中間配線71のインピーダンスに応じて決定
し、中間配線71間のインピーダンスの差に応じて接続
配線80間で当該配線長又は当該配線幅を異ならせた
り、また、スルーホール13の貫通孔23の穴径を、各
スルーホール13と対を成す中間配線71のインピーダ
ンスに応じて決定し、中間配線71間のインピーダンス
の差に応じて接続配線80間で貫通孔23の穴径を異な
らせる。
【0073】このように、配線4、配線14あるいはス
ルーホール13の貫通孔23の形状を、言い換えれば、
導通構造3の形状を、中間配線71間のインピーダンス
の差に応じて、各接続配線80間で異ならせることによ
って、インターポーザを平面パネルディスプレイの信号
入力端子に接続した際に、接続配線80のインピーダン
スを、接続配線80間で均一にすることができる。言い
換えれば、配線4、配線14あるいはスルーホール13
の貫通孔23の形状を、中間配線71間のインピーダン
スの差に応じて、各接続配線80間で異ならせることに
よって、インターポーザーに、接続配線80のインピー
ダンスを接続配線80間で均一にする機能を付与するこ
とができる。
【0074】このように、本実施の形態3に係るインタ
ーポーザによれば、接続端子7が平面パネルディスプレ
イの信号入力端子に接続された際に、接続配線80のイ
ンピーダンスを、接続配線80間で均一にすることがで
きるため、接続配線80間でのインピーダンスの差によ
って生じる不具合を低減することができる。
【0075】実施の形態4.上述のように、インターポ
ーザ50には、平面パネルディスプレイの信号入力端子
と、FPCなどの配線体とが接続される。通常、信号入
力端子と接続された平面パネルディスプレイ内での配
線、つまり、PDPのBPにおいては、上述の中間配線
71とアドレス電極70とを含めた配線と、FPCなど
の配線体とのインピーダンスは互いに異なるため、両者
が接続されたインターポーザ50では、駆動信号の反射
や電磁波の不要輻射が発生したり、駆動信号の信号遅延
が発生することがあった。そのため、PDPにおいては
誤放電が生じることがあった。なお、信号入力端子と接
続された平面パネルディスプレイ内での配線、つまり、
PDPのBPにおいては、上述の中間配線71とアドレ
ス電極70とを含めた配線を、以後「平面パネルディス
プレイ内配線90」と呼ぶ。
【0076】本実施の形態4に係るインターポーザは、
以上のような問題を解決するためのインターポーザであ
って、上述の実施の形態1に係るインターポーザ50に
おいて、接続端子7が平面パネルディスプレイの信号入
力端子に接続され、かつFPCなどの配線体に接続端子
2が接続された際に、平面パネルディスプレイ内配線9
0のインピーダンスと当該配線体のインピーダンスとを
整合する機能を更に有するものである。
【0077】具体的には、上述の実施の形態1に係るイ
ンターポーザ50において、例えば、平面パネルディス
プレイ内配線90のインピーダンス及びFPCなどの配
線体のインピーダンスに応じて、配線4及び配線14の
配線幅を、配線体に接続される接続端子2から信号入力
端子に接続される接続端子7にかけて連続的に変化させ
る。このように、平面パネルディスプレイ内配線90の
インピーダンス及び配線体のインピーダンスに応じて、
導通構造3の配線4及び配線14の配線幅を、接続端子
2から接続端子7にかけて連続的に変化させることによ
って、平面パネルディスプレイ内配線90のインピーダ
ンスと当該配線体のインピーダンスとを整合することが
できる。言いかえれば、配線4あるいは配線14の配線
幅を、平面パネルディスプレイ内配線90のインピーダ
ンス及び配線体のインピーダンスに応じて連続的に変化
させることによって、平面パネルディスプレイ内配線9
0のインピーダンスと当該配線体のインピーダンスとを
整合する機能をインターポーザに付与することができ
る。
【0078】上述のように、本実施の形態4に係るイン
ターポーザによれば、平面パネルディスプレイ内配線9
0のインピーダンスと、インターポーザに接続される配
線体のインピーダンスとを整合することができるため、
平面パネルディスプレイ内配線90と配線体とのインピ
ーダンスの不整合によって生じる不具合を低減すること
ができる。
【0079】実施の形態5.図14は、上述の実施の形
態1に係るインターポーザ50のある製造工程を示す図
である。図14に示すように、絶縁性基材1として、写
真フィルムと同様のスプロケットホール19を有するロ
ール状の絶縁材料26、例えばポリイミド系フィルムを
用いてインターポーザ50を製造する。
【0080】このように、絶縁性基材1として、スプロ
ケットホール19を有するロール状の絶縁材料26を用
いることによって、インターポーザ50を製造する際
に、絶縁材料26の自動送り、及び位置決めをスプロケ
ットホールを利用して実施することができる。そのた
め、インタ−ポーザ50の自動生産が容易になる。その
結果、インターポーザ50の製造コストを低減するこが
できる。
【0081】また、インターポーザ50を平面パネルデ
ィスプレイに接続する際にも、インターポーザ50の自
動送り、及び位置決めに当該スプロケットホール19を
利用することができる。
【0082】なお、スプロケットホール19が形成され
ている部分は、インターポーザ50を平面パネルディス
プレイに接続した後は不要なため、最終的にはインター
ポーザ50を平面パネルディスプレイに接続する工程の
前後で除去する。
【0083】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るインター
ポーザによれば、第2の接続端子が配列されている第2
の間隔は、第1の接続端子が配列されている第1の間隔
よりも広いため、平面パネルディスプレイの信号入力端
子に第1の接続端子を接続することによって、請求項1
に係るインターポーザを介して、信号入力端子が配列さ
れている間隔を、より広い間隔に変換することができ
る。そのため、狭ピッチのため信号入力端子に直接実装
できなかった嵌合型コネクタなどを第2の接続端子に接
続することができる。その結果、当該嵌合型コネクタな
どを使用して、平面パネルディスプレイの信号入力端子
に駆動信号を供給する回路基板に接続されたFPC等の
配線体を平面パネルディスプレイに接続することができ
るため、当該配線体を信号入力端子に直接接合する場合
と比べて、平面パネルディスプレイと接続される当該配
線体の着脱が容易になる。
【0084】また、平面パネルディスプレイの信号入力
端子は、様々な理由のために一般的に半田付けが困難な
材料が使用されることが多いが、請求項1に係るインタ
ーポーザの第1,2の接続端子にはそのような制約が無
いため、例えば第1,2の接続端子上に半田付けが容易
な材料から成る層を設けることができるため、第2の接
続端子に嵌合型コネクタなどを接続する際の半田付けを
容易に行うことができる。
【0085】また、請求項1に係るインタ−ポーザを平
面パネルディスプレイの信号入力端子に接続するだけ
で、当該信号入力端子が配列されている間隔を、より広
い間隔に変換することができる。そのため、平面パネル
ディスプレイの信号入力端子上に絶縁層を設けて、その
絶縁層内に接続端子を形成することによって、信号入力
端子が配列されている間隔をより広い間隔に変換する方
法よりも、少ない工程で、平面パネルディスプレイの信
号入力端子が配列されている間隔を、より広い間隔に変
換することができる。その結果、製造コストの増大を抑
制することができる。
【0086】また、この発明のうち請求項2に係るイン
ターポーザによれば、第1,2の接続端子の形状が互い
に異なる。第1の接続端子は平面パネルディスプレイの
信号入力端子に接続されるため、その形状は当該信号入
力端子の形状に対応させる必要があるが、第2の接続端
子は第1の接続端子とはその形状が異なるため、第2の
接続端子の形状を、インターポーザに接続するコネクタ
の端子形状に合わせて変化させることができる。そのた
め、コネクタの選択の自由度が増加する。
【0087】また、この発明のうち請求項3に係るイン
ターポーザによれば、第2の接続端子は複数列に配列さ
れている。そのため、第1の接続端子と接続された平面
パネルディスプレイの信号入力端子を複数群に分割し
て、その群単位で信号入力端子に駆動信号を供給したい
場合に、信号入力端子の一つの群を第2の接続端子の一
列に割り当てることによって、群単位で信号入力端子に
駆動信号を供給することが可能になる。
【0088】また、この発明のうち請求項4に係るイン
ターポーザによれば、それ自身からの電磁波の漏出を防
止するシールド機能を備えているため、電磁波の漏出に
よる不具合を低減することができる。
【0089】また、この発明のうち請求項5に係るイン
ターポーザによれば、第2の接続端子が平面パネルディ
スプレイの信号入力端子に接続された際に、第2の配線
のインピーダンスを、第2の配線間で均一にすることが
できるため、第2の配線間でのインピーダンスの差によ
って生じる不具合を低減することができる。
【0090】また、この発明のうち請求項6に係るイン
ターポーザによれば、平面パネルディスプレイ内の配線
のインピーダンスと、インターポーザに接続される配線
体のインピーダンスとを整合することができるため、平
面パネルディスプレイ内の配線と配線体とのインピーダ
ンスの不整合によって生じる不具合を低減することがで
きる。
【0091】また、この発明のうち請求項7に係るイン
ターポーザの製造方法によれば、絶縁性基材としてスプ
ロケットホールを有するロール状の絶縁材料を用いてい
るため、インターポーザを製造する際に、ロール状の絶
縁材料の自動送り、及び位置決めをスプロケットホール
を利用して実施することができる。そのため、インタ−
ポーザの自動生産が容易になる。その結果、インターポ
ーザの製造コストを低減するこができる。また、インタ
ーポーザを平面パネルディスプレイに接続する際にも、
インターポーザの自動送り、及び位置決めに当該スプロ
ケットホールを利用することができる。
【0092】また、この発明のうち請求項8に係るイン
ターポーザ付き平面パネルディスプレイによれば、イン
ターポーザの第1の接続端子と、平面パネルディスプレ
イの信号入力端子とは接続されているため、当該信号入
力端子が配列されている間隔を、より広い間隔に変換す
ることができる。そのため、狭ピッチのため信号入力端
子に直接実装できなかった嵌合型コネクタなどを第2の
接続端子に接続することができる。その結果、当該嵌合
型コネクタなどを使用して、平面パネルディスプレイの
信号入力端子に駆動信号を供給する回路基板に接続され
たFPC等の配線体を平面パネルディスプレイに接続す
ることができるため、当該配線体を信号入力端子に直接
接合する場合と比べて、平面パネルディスプレイと接続
される当該配線体の着脱が容易になる。
【0093】また、この発明のうち請求項9に係るイン
ターポーザ付き平面パネルディスプレイによれば、第1
の接続端子と信号入力端子と異方性導電膜で接合されて
いるため、インターポーザと平面パネルディスプレイと
の接合部分が当該異方性導電膜によって保護される。そ
のため、平面パネルディスプレイの信号入力端子とFP
Cとを異方性導電膜で直接接合した場合と同様に、信頼
性の高い接続構造を得ることができる。
【0094】また、この発明のうち請求項10に係るイ
ンターポーザ付き平面パネルディスプレイによれば、イ
ンターポーザの第2の接続端子には異方性導電コネクタ
が接続されているため、当該異方性導電コネクタを使用
して、平面パネルディスプレイの信号入力端子に駆動信
号を供給する回路基板に接続されたFPC等の配線体を
平面パネルディスプレイに接続することができる。その
ため、当該配線体を信号入力端子に直接接合する場合と
比べて、平面パネルディスプレイと接続される当該配線
体の着脱が容易になる。
【0095】また、この発明のうち請求項11に係るイ
ンターポーザ付き平面パネルディスプレイによれば、イ
ンターポーザの第2の接続端子には嵌合型コネクタが接
続されているため、当該嵌合型コネクタを使用して、平
面パネルディスプレイの信号入力端子に駆動信号を供給
する回路基板に接続されたFPC等の配線体を平面パネ
ルディスプレイに接続することができる。そのため、当
該配線体を信号入力端子に直接接合する場合と比べて、
平面パネルディスプレイと接続される当該配線体の着脱
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
50の構造を示す上面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
50の構造を示す裏面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
50の構造を示す断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
50の構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
付き平面パネルディスプレイ60の構造を示す上面図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
付き平面パネルディスプレイ60の構造を示す断面図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
付き平面パネルディスプレイ60に異方性導電コネクタ
36を接続した様子を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係るインターポーザ
付き平面パネルディスプレイ60に嵌合型コネクタ45
を接続した様子を示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態2に係るインターポーザ
51の構造を示す上面図である。
【図10】 本発明の実施の形態2に係るインターポー
ザ51の構造を示す裏面図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に係るインターポー
ザ51の構造を示す断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態2に係るインターポー
ザ51の構造を示す断面図である。
【図13】 平面パネルディスプレイ31内の中間配線
71を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態1に係るインターポー
ザ50の製造工程を示す図である。
【図15】 PDPがFPC139を介して回路基板1
40に接続されている様子を示す図である。
【図16】 ACF接続の手順を示す図である。
【図17】 ACF接続の手順を示す図である。
【図18】 ACF接続の手順を示す図である。
【図19】 従来技術におけるPDPのBP131とF
PC139との接合部分を示す断面図である。
【図20】 従来技術における平面パネルディスプレイ
の製造工程を示す図である。
【図21】 従来技術における平面パネルディスプレイ
の製造工程を示す図である。
【図22】 従来技術における平面パネルディスプレイ
の製造工程を示す図である。
【図23】 従来技術における平面パネルディスプレイ
の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基材、2,7 接続端子、10,20 主
面、19 スプロケットホール、25 シールド層、2
6 絶縁材料、30 信号入力端子、31 平面パネル
ディスプレイ、35 異方性導電膜、36 異方性導電
コネクタ、39FPC、45 嵌合型コネクタ、50,
51 インターポーザ、60 インターポーザ付き平面
パネルディスプレイ、70 アドレス電極、71 中間
配線、P1,P2 間隔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB02 GB03 GK05 5C058 AA11 AB01 AB06 BA02 BA35 5G435 AA16 AA17 BB06 CC09 EE32 EE42 EE43 EE46 EE47 KK05 KK09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面パネルディスプレイの、第1の間隔
    で配列された複数の信号入力端子に接続されるインター
    ポーザであって、 第1の主面、及び前記第1の主面とは反対側に第2の主
    面を有する絶縁性基材と、 前記絶縁性基材の前記第1の主面に、前記第1の間隔で
    配列された、前記信号入力端子と接続される複数の第1
    の接続端子と、 前記絶縁性基材の前記第2の主面に、第2の間隔で、少
    なくとも一列に配列された、前記第1の接続端子と一対
    一で対を成す複数の第2の接続端子と、 前記第1,2の接続端子のうち、対を成す前記第1,2
    の接続端子を電気的に互いに接続する導通構造とを備
    え、 前記第2の間隔は前記第1の間隔よりも広い、インター
    ポーザ。
  2. 【請求項2】 前記第1,2の接続端子は形状が互いに
    異なる、請求項1に記載のインターポーザ。
  3. 【請求項3】 前記第2の接続端子は、複数列に配列さ
    れている、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載
    のインターポーザ。
  4. 【請求項4】 前記インターポーザは、それ自身からの
    電磁波の漏出を防止するシールド機能を備える、請求項
    1乃至請求項3のいずれか一つに記載のインターポー
    ザ。
  5. 【請求項5】 前記インターポーザは、前記第1の接続
    端子が前記信号入力端子に接続された際に、前記第2の
    接続端子から前記信号入力端子に接続された前記平面パ
    ネルディスプレイ内の第1の配線までで構成される第2
    の配線のインピーダンスを、前記第2の配線間で均一に
    する機能を有する、請求項1乃至請求項4のいずれか一
    つに記載のインターポーザ。
  6. 【請求項6】 前記インターポーザは、前記第1の接続
    端子が前記信号入力端子に接続され、かつ前記信号入力
    端子に接続された前記平面パネルディスプレイ内の配線
    とはインピーダンスの異なる配線体に前記第2の接続端
    子が接続された際に、前記配線のインピーダンスと前記
    配線体のインピーダンスとを整合する機能を有する、請
    求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のインターポ
    ーザ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに
    記載のインターポーザの製造方法であって、 前記絶縁性基材としてスプロケットホールを有するロー
    ル状の絶縁材料を用いて前記インターポーザを製造す
    る、インターポーザの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに
    記載のインターポーザと、 前記信号入力端子を有する前記平面パネルディスプレイ
    とを備え、 前記インターポーザの前記第1の接続端子と、前記平面
    パネルディスプレイの前記信号入力端子とは接続されて
    いる、インターポーザ付き平面パネルディスプレイ。
  9. 【請求項9】 前記第1の接続端子と前記信号入力端子
    とは異方性導電膜で接合されている、請求項8に記載の
    インターポーザ付き平面パネルディスプレイ。
  10. 【請求項10】 前記第2の接続端子には異方性導電コ
    ネクタが接続されている、請求項8及び請求項9のいず
    れか一つに記載のインターポーザ付き平面パネルディス
    プレイ。
  11. 【請求項11】 前記第2の接続端子には嵌合型コネク
    タが接続されている、請求項8及び請求項9のいずれか
    一つに記載のインターポーザ付き平面パネルディスプレ
    イ。
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