JP2003215973A - 定着装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを備える画像形成装置

Info

Publication number
JP2003215973A
JP2003215973A JP2002010346A JP2002010346A JP2003215973A JP 2003215973 A JP2003215973 A JP 2003215973A JP 2002010346 A JP2002010346 A JP 2002010346A JP 2002010346 A JP2002010346 A JP 2002010346A JP 2003215973 A JP2003215973 A JP 2003215973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
pressure
roller
fixing device
pressing force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002010346A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Makihira
朋之 牧平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002010346A priority Critical patent/JP2003215973A/ja
Publication of JP2003215973A publication Critical patent/JP2003215973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着体と加圧体との間の加圧力が解除された
状態で記録材が定着処理されることによる画像不良やジ
ャム、装置の故障等の発生を防止することができる定着
装置及びこれを備える画像形成装置を提供する。 【解決手段】 トルク出力手段38が、定着ローラ22
の回転駆動トルクを検知し、定着ローラ22の所定時間
当りの回転数が所定回転数以上であるか否かを検知し、
制御部39が、トルク出力手段38によって検知された
回転駆動トルクが上記所定回転駆動トルク以下であり且
つトルク出力手段38によって定着ローラ22の所定時
間当りの回転数が上記所定回転数以上であると検知され
た場合に、定着ローラ22と加圧ローラ23との間の加
圧力が上記所定加圧力以下であると判断して定着ローラ
22と加圧ローラ23との間の加圧状態を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を採用する画像形成
装置としてレーザプリンタ等が知られている。
【0003】ここで、従来の画像形成装置に備えられた
定着装置について説明する。
【0004】従来の画像形成装置に備えられた定着装置
にあっては、未定着像たるトナー像を担持する記録材た
る転写紙に定着処理を施すために、熱及び圧力を転写紙
上のトナーに付与させ定着処理する熱ローラ定着装置が
使われることが多い。その理由は、保存性に優れ、低速
機から高速機まで対応できトナーの選択幅が広い等のメ
リットが多いためである。
【0005】ここで、従来の定着装置の一例として熱ロ
ーラ定着装置について図18に基づいて詳しく説明す
る。図18は、かかる熱ローラ定着装置の概略構成を示
す断面図である。
【0006】かかる熱ローラ定着装置は、図18に示す
ように、定着体たる定着ローラ100と、加圧体たる加
圧ローラ101と、定着ローラ100のための加熱源と
してのハロゲンランプであるヒータ102と、定着ロー
ラ100の温度を検知する温度検知手段たる温調サーミ
スタ104と、定着ローラ100用、加圧ローラ101
用のための分離爪106,107と、定着入り口ガイド
108とを備えている。本例では、温調サーミスタ10
4は非画像領域に設置されている。
【0007】定着ローラ100は、中空のアルミニウ
ム、鉄、ステンレススティール等の芯金109の上に、
接着層としてのプライマー層(図示せず)、更にその上
にフッ素樹脂層110を有して構成されている。上記プ
ライマー層の厚さは、5〜20mmが適当であり、フッ
素樹脂層110の厚さは30〜70mmが適当である。
このフッ素樹脂層110は、PFA樹脂のチューブで形
成しても良く、PFA樹脂を焼き付けても良い。定着ロ
ーラ100は離型性を重視しているので、フッ素樹脂1
10にはフィラーを混ぜない純粋のPFA樹脂で構成す
る。必要に応じて、フッ素樹脂層110と芯金109と
の間にシリコンゴム層を設けてもよい。
【0008】加圧ローラ101は、中空のアルミニウ
ム、鉄、ステンレススティール等の芯金111の上に、
耐熱性のあるシリコンゴムの弾性層112をプライマー
層(図示せず)を介して接着し、最上層部にPFA樹脂
チューブ113を被膜して構成されている。このPFA
樹脂チューブ113には、加圧ローラ101からのバイ
アス効果を高めるために抵抗値が104〜1012Ω・c
mとなるように、カーボンを混合したものを用いてい
る。
【0009】加圧ローラ101は加圧バネ114により
定着ローラ100に圧接されている。
【0010】従来では、加圧力の強い(500N程度)
場合には、加圧力変更手段たる加圧力変更レバー115
を設置していることが多い。加圧力変更レバー115を
図19に示すように引き上げると定着ローラ100と加
圧ローラ101の軸間距離が広がり加圧力を軽減するこ
とができる。加圧力を軽減する主な理由は、ジャム処理
時のユーザビリティ向上、Cセット防止である。
【0011】更に、最近では、自動加圧力変更装置、つ
まり加圧力変更レバーの動作が自動化されているものが
ある。図13にこの自動加圧力変更装置を備えた画像形
成装置を示す。
【0012】定着ローラと加圧ローラとの間の加圧力を
変更する際、所定の操作、例えばパーソナルコンピュー
タ(PC)又はオペレーションパネルより加圧力軽減又
は加圧力を通常に戻す等の指示がなされると、制御装置
を経由しソレノイドが矢印方向に移動し、カムが90°
回転することで加圧力を変更する。このような自動加圧
力変更装置を備えた画像形成装置は、記録材通紙時のみ
加圧する等を行うことで、Cセット防止や加圧ローラ硬
度低下防止、そして加圧力変更装置の加圧力変更戻し忘
れ防止等の長所がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構成では次に示すような欠点があった。
【0014】定着ローラと加圧ローラとの間の加圧力を
変更する方法は、ユーザが加圧力変更レバーを加圧バネ
の加圧力に抗して操作し、加圧力変更レバーが図19に
示すように加圧力変更位置で保持される構成になってお
り、再び上記定着ローラと上記加圧ローラとの間の圧接
を元に戻すためには、ユーザが加圧力変更レバーを変更
前の位置まで戻さなければならない。そのため、加圧力
変更レバーを戻し忘れることが起こり得る。万一、加圧
力変更レバーを戻し忘れたまま未定着画像を通紙すると
未定着オフセットトナーにより画像不良が発生し、ジャ
ムが多発し、そして場合によっては定着装置がトナーに
より汚れ通紙不可能になることもある。
【0015】又、ユーザの戻し忘れが発生しない自動加
圧力変更装置においても、定着ローラと加圧ローラとの
間の加圧力を軽減した状態で自動加圧力変更装置が故障
した場合、上述した状況と同様にして定着装置が故障す
る可能性がある。
【0016】そこで、本発明は、定着体と加圧体との間
の加圧力が解除された状態で記録材が定着処理されるこ
とによる画像不良やジャム、装置の故障等の発生を防止
することができる定着装置及びこれを備える画像形成装
置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、所定加圧力で互いに圧接し所定回転駆動トルクで
回転する定着体及び加圧体を備え、未定着像を担持する
記録材を該定着体及び該加圧体によって挟持搬送しなが
ら加熱及び加圧することにより上記未定着像を上記記録
材に定着させる定着装置であって、上記定着体と上記加
圧体との間の加圧力を可変とする加圧力可変手段を備え
ている定着装置において、定着体又は加圧体の回転駆動
トルクを検知する駆動トルク検知手段と、上記定着体又
は上記加圧体の所定時間当りの回転数が所定回転数以上
であるか否かを検知する回転検知手段と、上記駆動検知
手段によって検知された回転駆動トルクが上記所定回転
駆動トルク以下であり且つ上記回転検知手段によって上
記定着体又は上記加圧体の所定時間当りの回転数が上記
所定回転数以上であると検知された場合に、定着体と加
圧体との間の加圧力が上記所定加圧力以下であると判断
して上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知す
る報知手段とを備えるという第一の発明によって達成さ
れる。
【0018】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、定着体又は加圧体は、電源から電力を受
けて回転駆動力を発生させる駆動手段によって回転駆動
され、駆動トルク検知手段は、上記電源から該駆動手段
への電流値に基づき上記定着体又は上記加圧体の回転駆
動トルクを検知するようになっているという第二の発明
によっても達成される。
【0019】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、加圧力可変手段は、上
記定着体と上記加圧体との間の加圧力を多段階に可変と
するという第三の発明によっても達成される。
【0020】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、加圧力可変手
段は、所定の操作により自動的に定着体と加圧体との間
の加圧力を変更するようになっているという第四の発明
によっても達成される。
【0021】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第四の発明のいずれかにおいて、定着体及び
加圧体は、温度検知手段によってそれぞれ独立して表面
温度を検知されているという第五の発明によっても達成
される。
【0022】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明において、報知手段は、温度検知手段によって検知
された温度と駆動トルク検知手段によって検知された回
転駆動トルクとに対応して定着装置の寿命を検知するよ
うになっているという第六の発明によっても達成され
る。
【0023】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第六の発明のいずれかにおいて、駆動トルク
検知手段は、回転検知手段を兼ねているという第七の発
明によっても達成される。
【0024】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第七の発明のいずれかにおいて、報知手段は、
駆動トルク検知種段によって検知された回転駆動トルク
が所定値以下であり且つ定着体と加圧体との間の加圧力
が所定加圧力以下であると判断した際に、加圧力可変手
段が故障である旨を報知するようになっているという第
八の発明によっても達成される。
【0025】更に、本出願によれば、上記目的は、一連
の画像形成プロセスによって画像を記録材に記録する画
像形成装置であって、第一の発明乃至第八の発明のいず
れかの定着装置を備えるという第九の発明によっても達
成される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に関して
添付図面に基づいて説明する。
【0027】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0028】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【0029】かかる画像形成装置は、図1に示すよう
に、潜像を担持可能な感光ドラム3、半導電性のゴムか
らなるローラ帯電器4、トナー6により感光ドラム3上
の潜像を現像する現像装置5、廃トナーを感光ドラム3
上から除去するクリーナー8等の主たる画像形成手段を
内蔵したプロセスカートリッジ10と、画像情報に応じ
て発信されるレーザー光を感光ドラム3に対して照射及
び走査する光学手段と走査手段を有したスキャナユニッ
ト1と、定着装置18とを備えている。
【0030】このプロセスカートリッジ10内の感光ド
ラム3は、矢印方向に回転しており、ローラ帯電器4に
より、その表面を一様に帯電された後、スキャナユニッ
ト1から発信されたレーザー光がミラー2を介して照射
されることにより、その表面上に静電潜像が形成され
る。そして、この静電潜像は、現像装置5によりトナー
が供給され、トナー像として可視像化される。
【0031】一方、給紙カセット11内の記録材(秤量
64〜128g)12は、給紙ローラ13により一枚ず
つ分離され、上下ガイド14に沿って、一対のレジスト
ローラ15に搬送される。レジストローラ15は、記録
材12が到達するまで停止しており、これに記録材12
の先端が突き当たることにより、記録材12の斜行を補
正する。次いで、レジストローラ15は、上記感光ドラ
ム3上に形成された画像の先端と同期するように、記録
材12を感光ドラム3と転写ローラ7との間の転写部へ
と搬送する。尚、このレジストローラ15の近くに給紙
センサー(図示せず)が設置されており、通紙状態やジ
ャム、記録材の長さを検知する。
【0032】上述のようにして上記転写部に搬送された
記録材12は、転写ローラ7からトナーと逆極性の電荷
を記録材12の裏側から与えられ、上記感光ドラム3上
に形成されたトナー像が上記記録材12に転写される。
【0033】このトナー像を転写された記録材12は、
搬送ローラ17及び搬送ガイド16により定着装置18
に搬送され、上記定着装置18は記録材12上の未定着
トナー像を熱及び圧力で記録材12上に溶解、固着させ
ることにより定着画像とする。
【0034】画像定着後の記録材12は、フラッパ19
により選択され、各搬送ローラを経て2つの排出トレイ
20又は排紙トレイ21に排出される。
【0035】次に、定着装置18について図2に基づい
て詳しく説明する。
【0036】図2は、定着装置18の概略構成を示す断
面図である。
【0037】本実施形態では、定着体と加圧体との間の
加圧力を2段階に変更可能な機能を有し、上記定着体又
は上記加圧体の回転駆動トルクを2段階に切換可能な定
着装置において、定着体と加圧体との間の加圧状態を判
別した例について述べる。
【0038】定着装置18は、定着体たる定着ローラ2
2と、加圧体たる加圧ローラ23と、定着ローラ22の
ための加熱源としてのハロゲンランプであるヒータ24
と、定着ローラ22の温度を検知する温度検知手段たる
温調サーミスタ26と、定着ローラ22用、加圧ローラ
23用のための分離爪33,34と、定着入り口ガイド
30とを備えている。
【0039】本実施形態では、温調サーミスタ26は非
画像領域に設置している。又、本実施形態では、定着ロ
ーラ22で回転駆動し、加圧ローラ23は定着ローラ2
2に従動回転するようになっている。
【0040】定着ローラ22は、複数のギアからなるギ
ヤ40を介して、駆動トルク検知手段且つ回転検知手段
たるトルク出力手段38からの回転駆動力により回転駆
動されるようになっている。ギヤ40は、報知手段たる
制御部39によりトルク出力手段38から2段階に切換
可能な回転駆動トルクを定着ローラ22にかけるために
設置されるものである。
【0041】本実施形態の定着装置は、A3(297m
m)幅を最大通紙サイズとする記録材を装置の通紙中心
を基準として搬送する中央基準の例である。
【0042】ヒータ24は、120V入力時における定
格出力が1000Wであり、ヒータ配光が通紙基準に対
して対称な分布になっている。
【0043】定着ローラ22は、アルミニウムの芯金2
8と、芯金28を被覆して表層を形成するPFAの離型
層29とを有しており、直径52mm、厚さ3.0mm
のローラである。
【0044】加圧ローラ23は、ステンレスの芯金37
と、芯金37上に形成されるシリコンスポンジの弾性層
31と、弾性層31条に形成されて表層をなすPFAの
離型層であるPFA樹脂チューブ32とを有しており、
直径48mm、製品硬度60°であり、加圧ローラ23
の熱伝導率は0.7×103W/℃・cmであり、加圧バ
ネ35により800Nの加圧力をかけることで定着ロー
ラ22との間に8.0mmのニップ幅が形成されるよう
になっている。
【0045】本実施形態の定着装置18は、上述の構成
において、A4横送りで50枚/分のプリントが可能で
ある。
【0046】本実施形態における定着装置18には、定
着ローラ22と加圧ローラ23との間の加圧力を可変と
する加圧力可変手段たる加圧力変更レバー36が備えら
れている。図3に示すように加圧力変更レバー36を鉛
直上向きに押し上げることで上記加圧力を軽減すること
ができ、ジャム処理時のユーザビリティー向上、封筒の
皺防止等が可能となる。
【0047】次に、本実施形態における定着ローラ22
と加圧ローラ23との間の加圧状態による、定着ローラ
22の回転駆動トルクと加圧ローラ23の温度との関係
について述べる。
【0048】常温放置状態の際、定着ローラ22の回転
駆動時にかかるトルクは、通常の加圧力の時3.9N・
cm(0.4kgf・cm)であり、加圧力を軽減した
図3の時のそれは0.196N・cm(0.02kgf
・cm)である。このように定着ローラ22の回転駆動
トルクは定着ローラ22と加圧ローラ23との間の加圧
力、加圧ローラ硬度、定着ニップに大きく依存する。
【0049】図4に、定着ローラ22と加圧ローラ23
との間の加圧状態に対する、加圧ローラ23の温度と定
着ローラ22の回転駆動トルクとの関係を示す。
【0050】図4に示すように、定着ローラ22の回転
駆動トルクと加圧ローラ23の温度との間には一定の関
係がある。又、通常の定着ローラ22と加圧ローラ23
との間の加圧状態における定着ローラ22の回転駆動ト
ルクは定着ローラ22と加圧ローラ23との間の加圧力
を軽減した状態におけるそれに比べ数十倍の違いがあ
る。
【0051】ここで、本実施形態における定着ローラ2
2と加圧ローラ23との間の2段階の加圧状態を検知す
る方法について説明する。
【0052】本実施形態では、トルク出力手段38とし
て1N・cmと10N・cmの2段階のトルクのいずれ
かに切換可能なモータ(図示せず)が使用されている。
このモータのトルク値は定着装置の構成に依るが、本実
施形態では初期トルクは加圧力を軽減した状態でのトル
ク最大値にマージンを見込み1N・cmとし、次のトル
ク値は加圧力が通常の時の最大値にマージンを見込み1
0N・cmとした。
【0053】ここで、本実施形態における定着ローラ2
2と加圧ローラ23との間の加圧状態の判別動作につい
て図5のフローチャートに基づき説明する。
【0054】先ず、制御部39は、定着ローラ22に1
N・cmの回転駆動トルクがかかるようトルク出力手段
38を駆動させ、定着ローラ22が回転した(所定時間
当りの回転数が所定回転数以上)とトルク出力手段38
が認識した時、報知手段(図示せず)は、定着ローラ2
2と加圧ローラ23との間の加圧力が図3に示すように
軽減されていると認識し、ユーザに加圧力が軽減されて
いることを警告する。一方、定着ローラ22が回転駆動
しないとトルク出力手段38が認識した時は、図2に示
すように定着ローラ22と加圧ローラ23との間の加圧
力は通常の状態と認識し、通常の回転駆動トルク10N
・cmをかけ、プリントする。このように、上記報知手
段がユーザに定着ローラ22と加圧ローラ23との間の
加圧力が軽減されていることを警告することで、オフセ
ットトナーによるジャム、爪汚れ、定着ローラ汚れを未
然に防ぐことができる。
【0055】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、2段階に定着体と加圧体との間の加圧力を変更で
きる加圧力可変手段を有する定着装置において、定着体
と加圧体との間の加圧状態を認識し、これをユーザに警
告することで、定着装置等の弊害を事前に回避すること
ができる。
【0056】尚、本実施形態では熱ローラ定着装置につ
いて説明したが、定着体と加圧体との間の加圧力可変機
構が設けられているIH定着装置等の定着装置に応用で
きることは言うまでもない。
【0057】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施携帯
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0058】本実施形態では、定着体と加圧体との間の
加圧力を多段階に可変とする加圧力可変手段を有する定
着装置において、定着体を回転駆動する駆動手段への電
流値に基づき上記定着体と上記加圧体との間の加圧力状
態を判別することを可能にした例について説明する。
【0059】図6に基づき本実施形態の定着装置につい
て説明する。
【0060】本実施形態の定着装置は、定着体と加圧体
との間の加圧力が3段階に可変となっている。つまり、
本実施形態では、加圧力可変手段たる加圧力変更レバー
36が図6に示すような形状をなしている。このような
定着装置は次のような条件下において多段階の加圧力変
更レバー36を用い上記加圧力を軽減させる場合があ
る。
【0061】上記加圧力を軽減或いは解除する目的の一
つは、ジャム処理である。通常の上記加圧力は800N
であり、ニップ幅が8mm程度であるような高い加圧力
を定着ローラ22と加圧ローラ23の間にかけた状態で
の定着ローラ22は回転に要する回転駆動トルクが高い
ため、ユーザは定着ニップに挟まった記録材を安全にジ
ャム処理することが困難になる。そこで、加圧力軽減を
する事で安全に容易くジャム処理を行う事が可能とな
る。その様にする為、図7のように加圧力変更レバーを
手動により2段階押し下げる。これにより、定着ローラ
22と加圧ローラ23の軸間が広がり、安全に容易くジ
ャム処理する事が可能となる。
【0062】又、上記加圧力を軽減或いは解除の別の目
的は、Cセット防止である。Cセットとは、本実施形態
の場合、長期にわたりプリンタ本体を使用せず、定着ロ
ーラ22と加圧ローラ23を加圧状態で放置しておく
と、加圧ローラ23の弾性層31が圧縮により不可逆な
変形が生じ、加圧力を変更しても弾性層31の形状が戻
らず、ニップ部を形成した時の形状のままになってしま
う現象である。Cセットしたローラは、定着不良、グロ
ス不均一化、騒音等をもたらして定着装置としての性能
を低下させる。このような場合も図7に示すような、ジ
ャム処理時と同様、加圧力変更レバー36を手動により
2段階押し下げる。本実施形態で用いる定着装置は、加
圧力変更レバー36を2段階押し下げることで、定着ロ
ーラ22と加圧ローラ23との間の加圧力は10N程度
になり、定着ニップ幅が約1mm程度になる。
【0063】更に、封筒等の場合には上記加圧力を軽減
して記録材をニップ部に通紙させることで定着画像の皺
が軽減できる。このような場合には図8に示すように加
圧力変更レバー36を手動により1段階押し下げる。加
圧力変更レバー36を1段階押し下げることで、定着ロ
ーラ22と加圧ローラ23との間の加圧力は200N程
度になり、定着ニップ幅が約4mm程度になる。上述の
ように目的に応じ、多段階に定着ローラ22と加圧ロー
ラ23との間の加圧力を変更することで様々な利点があ
る。
【0064】上述のような構成において、定着ローラ2
2と加圧ローラ23との間の各加圧力と各加圧力状態に
おけるニップ幅、定着ローラ22の回転時の回転駆動ト
ルク、この回転駆動トルク時におけるトルク出力手段3
8の駆動電流の値を表1に示す。表1において、各値は
常温(24℃)、トルク出力手段38として24Vモー
タを用いたときの値である。
【0065】
【表1】
【0066】又、上述の第一の実施形態と同様、定着ロ
ーラ22の回転駆動に要するトルク出力手段38の電流
値と加圧ローラ23の温度との関係は、図9に示すよう
に、ほぼ一定の関係がある。
【0067】ここで、本実施形態における定着ローラ2
2と加圧ローラとの間の3段階の加圧状態を検知する方
法について、図10に示すフローチャートに基づき説明
する。
【0068】先ず、制御部39はトルク出力手段38へ
の電流を図9に示すように最小値1mAから徐々に上げ
ていき、報知手段(図示せず)は、定着ローラ22が回
転した(所定時間当りの回転数が所定回転数以上)とき
の電流値を読み取りその電流値から定着ローラ22と加
圧ローラとの間の加圧状態を認識する。つまり、上記報
知手段は、トルク出力手段38の駆動時の電流値が50
mA以下の時には上記加圧状態は加圧力軽減状態2(図
7参照)であり、上記電流値が50mA以上200mA
以下の時には上記加圧状態は加圧力軽減状態1(図8参
照)であり、上記電流値が200mA以上の時には上記
加圧状態は通常の状態(図6参照)であると判断する。
【0069】上記報知手段は、上述したように定着ロー
ラ22と加圧ローラ23との間の加圧状態を判別し、定
着ローラ22と加圧ローラ23との間の加圧力が軽減さ
れていると認識した際は、ユーザに上記加圧力が軽減さ
れていることを警告する。一方、上記報知手段は、上記
加圧力が軽減されていないと認識した時は、図6に示す
ように上記加圧力は通常の状態と認識し、プリントす
る。このように、ユーザに上記加圧力が軽減されている
ことを警告し、オフセットトナーによるジャム、爪汚
れ、ローラ汚れを未然に防ぐことができる。
【0070】又、更に、図11に示すように定着ローラ
22と加圧ローラ23との間の加圧状態を多段階に可変
とする加圧力変更レバー51を有する定着装置において
は、加圧ローラ23の温度、定着ローラ22と加圧ロー
ラ23との間の加圧状態、トルク出力手段38への電流
値の関係は図12に示すように複雑になる。そこで、本
実施形態では、上記加圧力状態をより正確に精度良く認
識するため、加圧ローラ23の温度を検知する温度検知
手段たるサーミスタ(図示せず)が設けられている。加
圧ローラ23のための該サーミスタを設けることで、図
12に示すような加圧ローラ23の温度とトルク出力手
段38への電流値との関係に基づきより精度良く上記加
圧状態を認識することでができる。
【0071】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、より正確に定着体と加圧体との間の加圧状態を認
識し、ユーザに定着体と加圧体との間の加圧力が軽減さ
れていることを警告し、オフセットトナーによるジャ
ム、爪汚れ、ローラ汚れを未然に防ぐことができる。
【0072】尚、本実施形態では熱ローラ定着装置につ
いて説明したが、定着体と加圧体との間の加圧力可変機
構が設けられているIH定着装置等の定着装置に応用で
き、又、上述の第一の実施形態と同様、定着体の回転駆
動トルクにより上記加圧状態を判別することが可能なこ
とは言うまでもない。
【0073】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施携帯
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0074】本実施形態では、所定の操作により自動的
に定着体と加圧体との間の加圧力を可変とする加圧力可
変手段を有する熱ローラ定着装置において、定着体の回
転駆動トルク値を検知することで、加圧力可変手段の故
障を検知する例について説明する。
【0075】つまり、上述の第一の実施形態と同様に定
着体の回転駆動トルク値が検知される。その検知した値
が加圧力可変手段たる自動加圧力変更機構の動作に対応
した値かどうか判別し、上記自動加圧力変更機構の故障
検知を行い、ユーザに警告することで、定着体と加圧体
との間の加圧力軽減による弊害を事前に防止する。
【0076】図13に本実施形態の定着装置の概略図を
示す。
【0077】上記定着装置にあっては、上述の第一の実
施形態と異なる点は定着ローラ22と加圧ローラ23と
の間の加圧力の変更がカム42により自動化されたこと
である。ここでは、他の構成等は第一の実施形態と同様
であるので、定着ローラ22の回転駆動トルクは通常の
加圧状態、加圧力変更状態(つまり加圧力軽減状態)は
図4に示すグラフと同じ値を示すこととする。
【0078】ユーザよりパーソナルコンピュータ(以
下、PCという)52やオペレーションパネル(以下、
OPという)53を通じて、定着ローラ22と加圧ロー
ラ23との間の加圧力軽減の指令がなされた時には報知
手段たる制御部41が定着ローラ22と加圧ローラ23
との間の加圧状態を記憶しておく。上記加圧力変更の指
令がなされるとソレノイド43が図13に示す矢印方向
に移動し、加圧力変更のためのカム42が90度回転
し、定着ローラ22と加圧ローラ23との軸間を広げ
る。これにより上記加圧力を軽減している。
【0079】本実施形態では、上述の構成において、定
着ローラ22の回転駆動トルク値に基づき自動加圧力変
更機構の故障を判別する。本実施形態における上記加圧
力状態を判別するためのシーケンスについて図14に示
すフローチャートに基づき説明する。
【0080】先ず、定着ローラ22の回転駆動トルク値
を検知する。本実施形態の報知手段(図示せず)は、こ
のトルク値が1N・cm以下の時には加圧力軽減させて
いると判断し、制御部41と上記加圧状態の照合を行
う。この照合の結果、加圧力軽減状態で一致すれば故意
的な加圧力軽減状態と判断し、加圧力軽減状態でプリン
トを行う。しかし、不一致の場合は自動加圧力変更装置
の故障と判断しOP53又はPC52によって、ユーザ
に上記故障である旨を知らせる。又、定着ローラ22の
回転駆動トルク値が1N・cmより大きい時には通常の
加圧状態と判断し、通常のプリントを開始する。
【0081】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、自動圧力変更装置の故障による弊害を未然に防ぐ
ことが可能となる。
【0082】尚、本実施形態では熱ローラ定着装置につ
いて説明したが、定着体と加圧体との間の加圧力可変機
構が設けられているIH定着装置等の定着装置に応用で
き、又、上述の第二の実施形態と同様、定着体の回転駆
動に要する電流値により上記加圧状態を判別することが
可能なことは言うまでもない。
【0083】(第四の実施形態)次に、本発明の第四の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施携帯
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0084】本実施形態では、加圧体の表面温度を検知
する温度検知手段と、定着体の回転駆動トルクを検知す
るトルク検知手段とを有する熱ローラ定着装置におい
て、加圧体の表面温度と定着体の回転駆動トルク値の値
とに基づき、定着装置の寿命を検知した例について説明
する。
【0085】本実施形態の定着装置を図15に示す。
【0086】本実施形態では、定着装置の寿命を加圧ロ
ーラ硬度低下により検知した例を示す。それには正確な
加圧状態を検知する必要があるので、本実施形態の定着
装置には、図15に示すように加圧ローラ23の表面温
度を検知するサーミスタ27が設けられている。
【0087】ここで、定着装置の初期(通紙していない
新品)と耐久中(A4紙30万枚通紙後)による、加圧
ローラ23の表面温度と定着ローラ22の回転駆動トル
ク値との関係を示すグラフを図16に示す。
【0088】上述の実施形態でも説明したように定着ロ
ーラ22の回転駆動トルクは定着ローラ22及び加圧ロ
ーラ23によるニップ、加圧力、加圧ローラ23の硬度
に大きく依存する。そのため、図16に示すように、硬
度低下した耐久後の加圧ローラは定着ローラの回転に要
する回転駆動トルクを上昇させる。そこで、この現象を
利用し、定着装置の寿命を定着ローラの駆動トルクと加
圧ローラの表面温度により検知する。
【0089】ここで、定着装置の寿命を定着ローラの回
転駆動トルクと加圧ローラの表面温度により検知した具
体的なシーケンスについて説明する。
【0090】先ず、加圧ローラの温度が検知される。同
時に定着ローラ22が回転した(所定時間当りの回転数
が所定回転数以上)時のトルク値が検知される。そし
て、加圧ローラの温度と定着ローラの回転駆動トルク値
から寿命が判断される。その寿命判断については、次の
式aを満たす時に定着装置が寿命であると判断される。
【0091】つまり、定着ローラの回転駆動トルク値を
Ff、加圧ローラの表面温度をTpとしたとき、 (式a) Ff≧Tp+145 を満たすときに定着装置が寿命であると判断される。
【0092】定着装置の寿命と判断するのは図16で定
着ローラの回転駆動トルクが直線a以上の時である。つ
まり、図17に示すようなフローチャートになる。
【0093】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、定着ローラの回転駆動トルク値Ffと加圧ローラ
の表面温度Tpとの各々の値を検知し、制御部39で式
aに代入し、式aが成立すれば定着装置は寿命と判断
し、PC53又はOP52によって、ユーザに警告する
ことで、定着装置の寿命による弊害を未然に防ぐことが
可能となる。
【0094】尚、本実施形態では熱ローラ定着装置につ
いて説明したが、定着体と加圧体との間の加圧力可変機
構が設けられているIH定着装置等の定着装置に応用で
き、又、上述の第二の実施形態と同様、定着体の回転駆
動に要する電流値により上記加圧状態を判別することが
可能なことは言うまでもない。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、報知手段が、駆動検知手段によって
検知された回転駆動トルクが所定回転駆動トルク以下で
あり且つ回転検知手段によって定着体又は加圧体の所定
時間当りの回転数が所定回転数以上であると検知された
場合に、定着体と加圧体との間の加圧力が所定加圧力以
下であると判断して上記定着体と上記加圧体との間の加
圧状態を報知するようになっているので、定着体と加圧
体との間の加圧力が解除された状態で記録材が定着処理
されることによる画像不良やジャム、装置の故障等の発
生を防止することができる。
【0096】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
報知手段が、トルク駆動検知手段によって電源から駆動
手段への電流値に基づき検知された回転駆動トルクが所
定回転駆動トルク以下であり且つ回転検知手段によって
定着体又は加圧体の所定時間当りの回転数が所定回転数
以上であると検知された場合に、定着体と加圧体との間
の加圧力が所定加圧力以下であると判断して上記定着体
と上記加圧体との間の加圧状態を報知するようになって
いるので、定着体と加圧体との間の加圧力が解除された
状態で記録材が定着処理されることによる画像不良やジ
ャム、装置の故障等の発生を防止することができる。
【0097】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、報知手段が、駆動検知手段によって検知された回転
駆動トルクが所定回転駆動トルク以下であり且つ回転検
知手段によって定着体又は加圧体の所定時間当りの回転
数が所定回転数以上であると検知された場合に、定着体
と加圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると判断
して上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知す
るようになっているので、定着体と加圧体との間の加圧
力が解除された状態で記録材が定着処理されることによ
る画像不良やジャム、装置の故障等の発生を防止するこ
とができる。
【0098】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
報知手段が、駆動検知手段によって検知された回転駆動
トルクが所定回転駆動トルク以下であり且つ回転検知手
段によって定着体又は加圧体の所定時間当りの回転数が
所定回転数以上であると検知された場合に、定着体と加
圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると判断して
上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知するよ
うになっているので、定着体と加圧体との間の加圧力が
解除された状態で記録材が定着処理されることによる画
像不良やジャム、装置の故障等の発生を防止することが
できる。
【0099】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、報知手段が、駆動検知手段によって検知された回転
駆動トルクが所定回転駆動トルク以下であり且つ回転検
知手段によって定着体又は加圧体の所定時間当りの回転
数が所定回転数以上であると検知された場合に、定着体
と加圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると判断
して上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知す
るようになっているので、定着体と加圧体との間の加圧
力が解除された状態で記録材が定着処理されることによ
る画像不良やジャム、装置の故障等の発生を防止するこ
とができる。
【0100】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
報知手段が、駆動検知手段によって検知された回転駆動
トルクが所定回転駆動トルク以下であり且つ回転検知手
段によって定着体又は加圧体の所定時間当りの回転数が
所定回転数以上であると検知された場合に、定着体と加
圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると判断して
上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知するよ
うになっていると共に、報知手段は、温度検知手段によ
って検知された温度と駆動トルク検知手段によって検知
された回転駆動トルクとに対応して定着装置の寿命を検
知するようになっているので、定着体と加圧体との間の
加圧力が解除された状態で記録材が定着処理されること
による画像不良やジャム、装置の故障等の発生を防止す
ることができる。
【0101】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、報知手段が、駆動検知手段によって検知された回転
駆動トルクが所定回転駆動トルク以下であり且つ回転検
知手段によって定着体又は加圧体の所定時間当りの回転
数が所定回転数以上であると検知された場合に、定着体
と加圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると判断
して上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知す
るようになっているので、定着体と加圧体との間の加圧
力が解除された状態で記録材が定着処理されることによ
る画像不良やジャム、装置の故障等の発生を防止するこ
とができる。
【0102】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
報知手段が、駆動検知手段によって検知された回転駆動
トルクが所定回転駆動トルク以下であり且つ回転検知手
段によって定着体又は加圧体の所定時間当りの回転数が
所定回転数以上であると検知された場合に、定着体と加
圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると判断して
上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知するよ
うになっていると共に、報知手段は、駆動トルク検知種
段によって検知された回転駆動トルクが所定値以下であ
り且つ定着体と加圧体との間の加圧力が所定加圧力以下
であると判断した際に、加圧力可変手段が故障である旨
を報知するようになっているので、定着体と加圧体との
間の加圧力が解除された状態で記録材が定着処理される
ことによる画像不良やジャム、装置の故障等の発生を防
止することができる。
【0103】更に、本出願にかかる第九の発明によれ
ば、報知手段が、駆動検知手段によって検知された回転
駆動トルクが所定回転駆動トルク以下であり且つ回転検
知手段によって定着体又は加圧体の所定時間当りの回転
数が所定回転数以上であると検知された場合に、定着体
と加圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると判断
して上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態を報知す
るようになっているので、定着体と加圧体との間の加圧
力が解除された状態で記録材が定着処理されることによ
る画像不良やジャム、装置の故障等の発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図3】図2の定着装置における定着体と加圧体との間
の加圧力軽減状態を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施形態における定着体と加圧
体との間の加圧状態による、定着体の回転駆動トルクと
加圧体の表面温度との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第一の実施形態における定着体と加圧
体との間の加圧状態の判断動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】本発明の第二の実施形態における定着装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図7】図6の定着装置における定着体と加圧体との間
の一の加圧力軽減状態を示す図である。
【図8】図6の定着装置における定着体と加圧体との間
の他の加圧力軽減状態を示す図である。
【図9】本発明の第二の実施形態における定着体と加圧
体との間の加圧状態による、定着体を回転駆動するため
の駆動手段への電流値と加圧体の表面温度との関係を示
すグラフである。
【図10】本発明の第二の実施形態における定着体と加
圧体との間の加圧状態の判断動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の第二の実施形態における定着装置の
他の一例を説明するための図である。
【図12】図11の定着装置における定着体と加圧体と
の間の加圧状態による、定着体を回転駆動するための駆
動手段への電流値と加圧体の表面温度との関係を示すグ
ラフである。
【図13】本発明の第三の実施形態における定着装置の
概略構成を示す模式的断面図である。
【図14】本発明の第三の実施形態における加圧力可変
手段の故障検知動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図15】本発明の第四の実施形態における定着装置の
概略構成を示す模式的断面図である。
【図16】図15の定着装置における装置の寿命によ
る、定着体を回転駆動するための駆動手段への電流値と
加圧体の表面温度との関係を示すグラフである。
【図17】本発明の第四の実施形態における定着装置の
寿命検知動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】従来における定着装置の概略構成を示す模式
的断面図である。
【図19】図18の定着装置における定着体と加圧体と
の間の加圧力軽減状態を示す図である。
【符号の説明】
12 記録材 18 定着装置 22 定着ローラ(定着体) 23 加圧ローラ(加圧体) 26 温調サーミスタ(温度検知手段) 27 サーミスタ(温度検知手段) 36 加圧力変更レバー(加圧力可変手段) 38 トルク出力手段(駆動手段,駆動トルク検知手
段,回転検知手段) 39 制御部(報知手段) 41 制御部(報知手段) 51 加圧力変更レバー(加圧力変更手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 510 G03G 21/00 510

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定加圧力で互いに圧接し所定回転駆動
    トルクで回転する定着体及び加圧体を備え、未定着像を
    担持する記録材を該定着体及び該加圧体によって挟持搬
    送しながら加熱及び加圧することにより上記未定着像を
    上記記録材に定着させる定着装置であって、上記定着体
    と上記加圧体との間の加圧力を可変とする加圧力可変手
    段を備えている定着装置において、定着体又は加圧体の
    回転駆動トルクを検知する駆動トルク検知手段と、上記
    定着体又は上記加圧体の所定時間当りの回転数が所定回
    転数以上であるか否かを検知する回転検知手段と、上記
    駆動検知手段によって検知された回転駆動トルクが上記
    所定回転駆動トルク以下であり且つ上記回転検知手段に
    よって上記定着体又は上記加圧体の所定時間当りの回転
    数が上記所定回転数以上であると検知された場合に、定
    着体と加圧体との間の加圧力が上記所定加圧力以下であ
    ると判断して上記定着体と上記加圧体との間の加圧状態
    を報知する報知手段とを備えることを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 定着体又は加圧体は、電源から電力を受
    けて回転駆動力を発生させる駆動手段によって回転駆動
    され、駆動トルク検知手段は、上記電源から該駆動手段
    への電流値に基づき上記定着体又は上記加圧体の回転駆
    動トルクを検知するようになっていることとする請求項
    1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 加圧力可変手段は、上記定着体と上記加
    圧体との間の加圧力を多段階に可変とすることとする請
    求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 加圧力可変手段は、所定の操作により自
    動的に定着体と加圧体との間の加圧力を変更するように
    なっていることとする請求項1乃至請求項3のいずれか
    一項に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 定着体及び加圧体は、温度検知手段によ
    ってそれぞれ独立して表面温度を検知されていることと
    する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の定着
    装置。
  6. 【請求項6】 報知手段は、温度検知手段によって検知
    された温度と駆動トルク検知手段によって検知された回
    転駆動トルクとに対応して定着装置の寿命を検知するよ
    うになっていることとする請求項5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 駆動トルク検知手段は、回転検知手段を
    兼ねていることとする請求項1乃至請求項6のいずれか
    一項に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 報知手段は、駆動トルク検知種段によっ
    て検知された回転駆動トルクが所定値以下であり且つ定
    着体と加圧体との間の加圧力が所定加圧力以下であると
    判断した際に、加圧力可変手段が故障である旨を報知す
    るようになっていることとする請求項1乃至請求項7の
    いずれか一項に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 一連の画像形成プロセスによって画像を
    記録材に記録する画像形成装置であって、請求項1乃至
    請求項8のいずれか一項に記載の定着装置を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
JP2002010346A 2002-01-18 2002-01-18 定着装置及びこれを備える画像形成装置 Pending JP2003215973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002010346A JP2003215973A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 定着装置及びこれを備える画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002010346A JP2003215973A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 定着装置及びこれを備える画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003215973A true JP2003215973A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27648112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002010346A Pending JP2003215973A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 定着装置及びこれを備える画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003215973A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005284290A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Xerox Corp 電子写真装置の定着システム
JP2009122179A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Canon Inc 画像形成装置
JP2012098518A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び画像形成プログラム
US20140086608A1 (en) * 2012-09-27 2014-03-27 Konica Minolta, Inc. Fixing device and image forming apparatus
JP2017167315A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置およびこれを備える画像形成装置
JP2019045787A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2019152790A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005284290A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Xerox Corp 電子写真装置の定着システム
JP4689319B2 (ja) * 2004-03-30 2011-05-25 ゼロックス コーポレイション 電子写真装置の定着システム
JP2009122179A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Canon Inc 画像形成装置
JP2012098518A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び画像形成プログラム
US20140086608A1 (en) * 2012-09-27 2014-03-27 Konica Minolta, Inc. Fixing device and image forming apparatus
US9207603B2 (en) * 2012-09-27 2015-12-08 Konica Minolta, Inc. Fixing device and image forming apparatus with velocity difference setting means
JP2017167315A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置およびこれを備える画像形成装置
JP2019045787A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2019152790A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
CN110231760A (zh) * 2018-03-05 2019-09-13 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4410199B2 (ja) 定着装置
JP7114389B2 (ja) 定着装置
US7650091B2 (en) Image forming apparatus
JP6060815B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2010102268A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2002040870A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP5510104B2 (ja) 画像形成装置
JP2003215973A (ja) 定着装置及びこれを備える画像形成装置
JP7000041B2 (ja) 画像形成装置
JP2011164487A (ja) 画像形成装置
JP5453207B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6187224B2 (ja) 画像形成装置
JP5377194B2 (ja) 画像形成装置
JP5486770B2 (ja) 画像形成装置
JP4731341B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US11106171B2 (en) Image forming apparatus that increases a sheet feeding interval when oblique sheet movement is detected
JP2003162175A (ja) 定着装置
JP2007199582A (ja) 画像形成装置
JP2020067475A (ja) 定着装置を備えた画像形成装置の駆動制御方法
JP7134724B2 (ja) 画像加熱装置
JP2004198897A (ja) 加圧装置
JP2018010230A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2008015412A (ja) 画像形成装置
JP2006039477A (ja) 画像形成装置
JP2003345182A (ja) 画像形成装置