JP2003215968A - ベルト定着装置 - Google Patents

ベルト定着装置

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JP2003215968A
JP2003215968A JP2002018663A JP2002018663A JP2003215968A JP 2003215968 A JP2003215968 A JP 2003215968A JP 2002018663 A JP2002018663 A JP 2002018663A JP 2002018663 A JP2002018663 A JP 2002018663A JP 2003215968 A JP2003215968 A JP 2003215968A
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toner
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Oichi Sano
央一 佐野
Masaru Yano
賢 谷野
Yasuhiro Ono
泰寛 大野
Shozo Miyazaki
正三 宮崎
Toshiya Natsuhara
敏哉 夏原
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転駆動される無端状の定着用ベルトを加熱
装置により加熱し、この定着用ベルトと押圧部材との間
でトナーが供給された記録媒体を押圧してトナーを記録
媒体に定着させるベルト定着装置において、記録媒体に
トナーが適切に定着されるようにする。 【解決手段】 回転駆動される無端状の定着用ベルト10
と、定着用ベルトを加熱する加熱装置11と、加熱装置に
より加熱された定着用ベルトにトナーtが供給された記
録媒体1に押し付けてトナーを定着させる押圧部材14と
を有するベルト定着装置において、定着用ベルトにおけ
る単位面積当たりの熱容量ηがη≧2.0×10-4J/K・
mm2であると共に、この熱容量η(J/K・mm2)と
押圧部材において記録媒体を定着用ベルトに押し付ける
加圧面の熱伝導率λ(W/m・K)とがη/λ≧2.5
の関係を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複写機やプリンタ
ー等の画像形成装置において、記録媒体に供給されたト
ナーを記録媒体に定着させるのに使用する定着装置に係
り、特に、回転駆動される無端状の定着用ベルトを加熱
装置により加熱し、このように加熱された定着用ベルト
と押圧部材との間でトナーが供給された記録媒体を押圧
し、トナーを記録媒体に定着させるようにしたベルト定
着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機やプリンター等の画像
形成装置においては、記録媒体上にトナーを供給し、こ
のトナーを定着装置によって記録媒体に定着させること
が行われていた。
【0003】ここで、このような定着装置として、従来
においては、一般に図1に示すように、トナーtが供給
された記録媒体1を一対の定着用ローラ2,3間に導
き、この一対の定着用ローラ2,3間においてトナーt
を記録媒体1に定着させるようにしていた。
【0004】また、このように一対の定着用ローラ2,
3間においてトナーtを記録媒体1に定着させるにあた
り、トナーtが記録媒体1に十分に定着されるように、
各定着用ローラ2,3内に加熱装置4,5を設けると共
に、上記の各定着用ローラ2,3として、金属で構成さ
れた芯金2a,3aの外周面にゴム等の弾性材料で構成
された弾性層2b,3bを設けたものを用い、上記の加
熱装置4,5によって各定着用ローラ2,3を加熱させ
ると共に、定着用ローラ2,3を圧接させて、各定着用
ローラ2,3の外周部に設けられた弾性層2b,3b間
におけるニップ部分の長さを長くし、トナーtが十分に
加熱,加圧されて記録媒体1に定着されるようにしてい
た。
【0005】一方、近年においては、上記のような画像
形成装置の高速化が図られ、トナーtを速い速度で十分
に記録媒体1に定着させることが必要になり、またフル
カラー画像形成装置においては、記録媒体1上に複数色
のトナーtが供給されてトナーtの層が厚くなり、この
ように層が厚くなったトナーtを記録媒体1に十分に定
着させることが必要になった。
【0006】ここで、上記のような定着装置において、
トナーtを速い速度で十分に記録媒体1に定着させた
り、層が厚くなったトナーtを記録媒体1に十分に定着
させるためには、上記の定着用ローラ2,3間におい
て、トナーtを加熱,加圧するニップ部分の長さをさら
に長くすることが必要になった。
【0007】そして、このように定着用ローラ2,3間
におけるニップ部分の長さを長くするためには、上記の
各定着用ローラ2,3の径を大きくしたり、各定着用ロ
ーラ2,3の外周部に設ける弾性層2b,3bを厚くす
る等の方法が考えられる。
【0008】しかし、上記の定着用ローラ2,3の径を
大きくした場合には、定着装置が大型化したり、記録媒
体1がトナーtと接触する定着用ローラ2に巻き付きや
すくなるという問題があり、また定着用ローラ2,3の
外周部に設ける弾性層2b,3bを厚くした場合には、
各定着用ローラ2,3の外周面まで熱が伝わりにくくな
り、連続通紙時にトナーtを十分に加熱することができ
なくなって、記録媒体1にトナーtが十分に定着されな
くなったり、また各定着用ローラ2,3の外周面を十分
に加熱するために、大きな電力が必要になり、ランニン
グコストが高く付く等の問題があった。
【0009】また、近年においては、特開平9−114
283号公報に示されるように、無端状になった定着用
ベルトを加熱ローラを含む複数の支持ローラに掛け渡
し、加熱ローラによってこの定着用ベルトを加熱すると
共に、この定着用ベルトを加圧ローラの周面に沿って接
触させて、定着用ベルトと加圧ローラとのニップ部分を
大きくし、このニップ部分においてトナーが供給された
記録媒体を加熱押圧して、トナーを記録媒体に定着させ
るようにしたベルト定着装置を用いることが提案されて
いる。
【0010】ここで、上記のように加熱ローラによって
加熱された定着用ベルトを加圧ローラの周面に沿って接
触させ、定着用ベルトと加圧ローラとのニップ部分にお
いてトナーが供給された記録媒体を加熱押圧して、トナ
ーを記録媒体に定着させるようにした場合、この定着用
ベルトの温度が急激に低下してしまい、トナーを記録媒
体に充分に定着させることができなくなるという問題が
あった。
【0011】このため、定着用ベルトと加圧ローラとの
ニップ部分に別個に加熱装置を設けて、定着用ベルトを
加熱するようにしたり、加圧ローラの内部に加熱装置を
設けて、定着用ベルトと反対側からトナーが供給された
記録媒体を加熱することが考えられた。
【0012】しかし、定着用ベルトと加圧ローラとのニ
ップ部分に別個に加熱装置を設けて定着用ベルトを加熱
したり、加圧ローラの内部に加熱装置を設けて、定着用
ベルトと反対側からトナーが供給された記録媒体を加熱
する場合、コストが高くつくという問題があり、また定
着用ベルトと反対側からトナーが供給された記録媒体を
加熱する場合には、記録媒体に含まれる水分が蒸発して
定着用ベルトと加圧ローラとのニップ部分に閉じ込めら
れ、ブリスターと呼ばれる定着不良が発生しやすくなる
という問題もあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、回転駆動
される無端状の定着用ベルトを加熱装置により加熱し、
このように加熱された定着用ベルトと押圧部材との間で
トナーが供給された記録媒体を押圧して、トナーを記録
媒体に定着させるようにしたベルト定着装置における上
記のような問題を解決することを課題とするものであ
る。
【0014】すなわち、この発明においては、上記のよ
うなベルト定着装置において、定着用ベルトと押圧部材
との間でトナーが供給された記録媒体を押圧する部分に
別個に加熱装置を設けたり、押圧部材に加熱装置を設け
たりしなくとも、記録媒体上におけるトナーが充分に加
熱されて、記録媒体にトナーが適切に定着されるように
することを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、回転駆動される無端状
の定着用ベルトと、この定着用ベルトを加熱する加熱装
置と、この加熱装置により加熱された定着用ベルトにト
ナーが供給された記録媒体を押し付けてトナーを記録媒
体に定着させる押圧部材とを有するベルト定着装置にお
いて、上記の定着用ベルトにおける単位面積当たりの熱
容量ηがη≧2.0×10-4J/K・mm2であると共
に、この定着用ベルトの単位面積当たりの熱容量η(J
/K・mm2)と上記の押圧部材において記録媒体を定
着用ベルトに押し付ける加圧面の熱伝導率λ(W/m・
K)とが、η/λ≧2.5の関係を満たすようにしたの
である。
【0016】そして、この発明におけるベルト定着装置
のように、単位面積当たりの熱容量ηがη≧2.0×1
-4J/K・mm2である定着用ベルトを用いると、加
熱装置により加熱された定着用ベルトの熱が逃げにくく
なって、定着用ベルトの温度が低下するのが抑制され
る。また、定着用ベルトの単位面積当たりの熱容量η
(J/K・mm2)と上記の押圧部材において記録媒体
を定着用ベルトに押し付ける加圧面の熱伝導率λ(W/
m・K)とが、η/λ≧2.5の関係を満たすようにす
ると、押圧部材によりトナーが供給された記録媒体を定
着用ベルトに押し付ける部分において、記録媒体を通し
て定着用ベルトの熱が押圧部材に伝わって放出されるの
が抑制される。
【0017】このため、この発明におけるベルト定着装
置においては、定着用ベルトと押圧部材との間でトナー
が供給された記録媒体が充分に加熱されて、記録媒体に
トナーが適切に定着されるようになる。
【0018】ここで、上記の押圧部材は、トナーが供給
された記録媒体を定着用ベルトに押し付けるものであっ
て、記録媒体を定着用ベルトに押し付ける加圧面の熱伝
導率λが上記のような条件を満たすものであれば特に限
定されないが、外周側に耐熱性で熱伝導率が小さな発泡
シリコーンゴム等の発泡弾性材料からなる弾性層が設け
られた加圧ローラを用いるようにすることが好ましい。
そして、このような加圧ローラを用いると、記録媒体を
通して伝わった定着用ベルトの熱が放出されるのが抑制
されると共に、上記の弾性層の変形が大きくなって、ト
ナーが供給された記録媒体を定着用ベルトに適切に密着
させて広い範囲で押し付けることができるようになり、
トナーが記録媒体により一層充分に定着されるようにな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
ベルト定着装置を添付図面に基づいて具体的に説明す
る。
【0020】この実施形態におけるベルト定着装置にお
いては、単位面積当たりの熱容量ηがη≧2.0×10
-4J/K・mm2である無端状になった定着用ベルト1
0を用い、この定着用ベルト10を、図2に示すよう
に、内部にヒーターランプからなる加熱装置11が設け
られた加熱ローラ12と支持ローラ13との外周に掛け
渡すようにしている。なお、上記の加熱ローラ12とし
ては、円筒状になった金属製のローラを用いるようにし
ている。
【0021】そして、押圧部材として円筒状になった芯
金14aの外周に弾性層14bが設けられた加圧ローラ
14を用い、この加圧ローラ14を上記の加熱ローラ1
2に定着用ベルト10を介して押し付けると共に、この
加圧ローラ14を加熱ローラ12と支持ローラ13との
間における定着用ベルト10の部分にも押し付けるよう
にしている。なお、この実施形態においては、芯金14
aの外周に弾性層14bが設けられた加圧ローラ14を
用いるようにしたが、さらにこの弾性層14bの上に離
型層(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0022】ここで、上記の加圧ローラ14において、
芯金14aの外周に弾性層14bを設けるにあたって
は、弾性層14bに耐熱性で熱伝導率が小さな発泡シリ
コーンゴム等の発泡弾性材料を用いるようにし、上記の
定着用ベルト10の単位面積当たりの熱容量η(J/K
・mm2)と、この加圧ローラ14において定着用ベル
ト10に押し付ける加圧面の熱伝導率λ(W/m・K)
とが、η/λ≧2.5の関係を満たすようにする。
【0023】そして、上記の加熱ローラ12の回転によ
り、上記の定着用ベルト10を加熱ローラ12と支持ロ
ーラ13との間で回転駆動させると共に、上記の加熱装
置11により加熱ローラ12を介して上記の定着用ベル
ト10を加熱し、記録媒体1に供給されたトナーtが定
着用ベルト10と接触するようにして、トナーtが供給
された記録媒体1を定着用ベルト10と加圧ローラ14
との間に導き、記録媒体1に供給されたトナーtを、定
着用ベルト10と加圧ローラ14との間で加熱,加圧し
て、記録媒体1に定着させるようにする。
【0024】ここで、この実施形態におけるベルト定着
装置においては、上記のように単位面積当たりの熱容量
ηがη≧2.0×10-4J/K・mm2である定着用ベ
ルト10を用いると共に、定着用ベルト10の単位面積
当たりの熱容量η(J/K・mm2)と上記の加圧ロー
ラ14において記録媒体1を定着用ベルト10に押し付
ける加圧面の熱伝導率λ(W/m・K)とが、η/λ≧
2.5の関係を満たすようにしたため、加熱装置11に
より加熱された定着用ベルト10の熱が逃げにくくなっ
て、定着用ベルトの温度が低下するのが抑制され、定着
用ベルト10と加圧ローラ14との間で記録媒体1に供
給されたトナーtが充分に加熱されて、記録媒体1にト
ナーtが適切に定着されるようになる。
【0025】なお、この実施形態におけるベルト定着装
置においては、上記の加圧ローラ14において、芯金1
4aの外周に設ける弾性層14bの厚みが薄くなってお
り、この加圧ローラ14を定着用ベルト10を介して加
熱ローラ12に押し付けた場合に、加圧ローラ14にお
ける弾性層14bの変形が少なくなっているが、図3に
示すように、加圧ローラ14における弾性層14bを厚
くし、加圧ローラ14を定着用ベルト10を介して加熱
ローラ12に押し付けた場合に、加圧ローラ14におけ
る弾性層14bが大きく変形して、定着用ベルト10を
介して加熱ローラ12と加圧ローラ14とが広い範囲で
接触されるようにすることもできる。そして、このよう
に定着用ベルト10を介して加熱ローラ12と加圧ロー
ラ14とを広い範囲で接触させると、この部分において
記録媒体1に供給されたトナーtが充分に加熱されるよ
うになると共に、記録媒体1が加圧ローラ14の外周面
に沿って加熱ローラ12と支持ローラ13との間におけ
る定着用ベルト10と接触する部分に適切に導かれ、こ
の部分においても適切に加熱されるようになる。
【0026】また、この実施形態に示すベルト定着装置
においては、加圧ローラ14を定着用ベルト10を介し
て加熱ローラ12に押し付けるようにしたが、図4に示
すように、加圧ローラ14を加熱ローラ12と支持ロー
ラ13との間における定着用ベルト10にだけ接触させ
るようにすることも可能である。
【0027】また、この実施形態に示すベルト定着装置
においては、定着用ベルト10にトナーtが供給された
記録媒体1を押し付ける押圧部材として、円筒状になっ
た芯金14aの外周に弾性層14bが設けられた加圧ロ
ーラ14を用いるようにしたが、図5に示すように、基
材15aの上に弾性材15bを設けた加圧パッド15を
用いることも可能である。
【0028】次に、前記の図2に示すベルト定着装置に
おいて、上記の定着用ベルト10及び加圧ローラ14の
種類を変更させた実験を行い、この発明の条件を満たす
実施例のベルト定着装置においては、記録媒体1にトナ
ーtが適切に定着されるようになることを明らかにす
る。
【0029】ここで、この実験においては、内部にヒー
ターランプからなる加熱装置11が設けられ外径が40
mmの円筒状になった鉄製の加熱ローラ12と、外径が
10mmになった鉄製の支持ローラ13とを使用し、ま
た定着用ベルト10としては、径が50mmであって、
下記の表1に示すように、ポリイミド又はSUSからな
る基材の外周に、シリコーンゴムからなる弾性層やペル
フルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)からなる離型
層が設けられた6種類の定着用ベルトA1〜A6を用い
るようにした。そして、上記の各定着用ベルトA1〜A
6における単位面積当たりの熱容量η(J/K・m
2)を求め、その結果を表1に合わせて示した。
【0030】
【表1】
【0031】また、加圧ローラ14としては、外径が4
0mmで厚みが2mmの円筒状になった芯金14aの外
周に、下記の表2に示すような各種の弾性層14bが設
けられた4種類の加圧ローラB1〜B4を用いるように
した。そして、上記の各加圧ローラB1〜B4における
加圧面の熱伝導率λ(W/m・K)を、熱伝導率計(京
都電子工業社製:QTM−500)を用いて測定し、そ
の結果を表2に合わせて示した。
【0032】
【表2】
【0033】そして、上記の6種類の定着用ベルトA1
〜A6と4種類の加圧ローラB1〜B4とを表3に示す
ように組み合わせて使用し、上記の支持ローラによって
定着用ベルトに70Nの引張力を作用させると共に、加
圧ローラを上記の加熱ローラに300Nの力で押圧さ
せ、加熱ローラと支持ローラとの間における定着用ベル
トと加圧ローラとが接触する幅が約12mmになった7
種類のベルト定着装置C1〜C7を作製した。
【0034】次いで、このように作製した7種類のベル
ト定着装置C1〜C7を、市販のカラープリンタ(ミノ
ルタ社製:ColorPageProL)に使用すると
共に、この市販のカラープリンタに用いられているイエ
ロートナーとマゼンダトナーとにそれぞれポリエチレン
ワックスを添加させて得たイエロートナーとマゼンダト
ナーとを用い、このイエロートナーとマゼンダトナーと
を合わせて1.2mg/cm2 の量になるようにして、
A4サイズの普通紙の全面に赤色のベタ画像を形成し
た。そして、これを上記の各ベルト定着装置C1〜C7
において、加熱ローラによって加熱された当初における
定着用ベルトの表面温度が170℃になるようにすると
共に、通紙速度を140mm/sにして定着を行い、定
着された各画像における定着強度を調べ、その結果を表
3に示した。また、各ベルト定着装置C1〜C7に用い
た各定着用ベルトの単位面積当たりの熱容量η(J/K
・mm2)と各加圧ローラにおける加圧面の熱伝導率λ
(W/m・K)との関係η/λを求め、その値を表3に
示した。
【0035】ここで、定着強度については、画像が定着
された画像面を上にして各用紙を2つに折り、その後、
これを広げてトナーの剥離状態を観察し、トナーの剥離
が全く存在しなかった場合を◎、トナーの剥離が少しあ
るが白筋状に剥離するということがない場合を○、トナ
ーが剥離して白筋状になった場合を×で示した。
【0036】
【表3】
【0037】この結果、定着用ベルトにおける単位面積
当たりの熱容量ηがη≧2.0×10-4J/K・mm2
であると共に、定着用ベルトの単位面積当たりの熱容量
η(J/K・mm2)と加圧ローラにおける加圧面の熱
伝導率λ(W/m・K)との関係η/λが、η/λ≧
2.5の条件を満たす実施例のベルト定着装置C1〜C
3を用いた場合には、これらの条件を満たさない比較例
のベルト定着装置C4〜C7を用いた場合に比べて、定
着強度が著しく向上していた。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明において
は、回転駆動される無端状の定着用ベルトと、この定着
用ベルトを加熱する加熱装置と、この加熱装置により加
熱された定着用ベルトにトナーが供給された記録媒体を
押し付けてトナーを記録媒体に定着させる押圧部材とを
有するベルト定着装置において、上記の定着用ベルトに
おける単位面積当たりの熱容量ηがη≧2.0×10-4
J/K・mm2であると共に、この定着用ベルトの単位
面積当たりの熱容量η(J/K・mm2)と上記の押圧
部材において記録媒体を定着用ベルトに押し付ける加圧
面の熱伝導率λ(W/m・K)とが、η/λ≧2.5の
関係を満たすようにしたため、加熱装置により加熱され
た定着用ベルトの熱が逃げにくくなって、定着用ベルト
の温度が低下するのが抑制されると共に、押圧部材によ
りトナーが供給された記録媒体を定着用ベルトに押し付
ける部分において、記録媒体を通して定着用ベルトの熱
が押圧部材に伝わって放出されるのが抑制されるように
なった。
【0039】この結果、この発明におけるベルト定着装
置においては、定着用ベルトと押圧部材との間でトナー
が供給された記録媒体が充分に加熱されて、記録媒体に
トナーが適切に定着されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナーが供給された記録媒体を一対の定着用ロ
ーラ間に導いて、トナーを記録媒体に定着させるように
した従来の定着装置の概略説明図である。
【図2】この発明の第1の実施形態に係るベルト定着装
置の概略説明図である。
【図3】同実施形態のベルト定着装置において、加圧ロ
ーラにおける弾性層を厚くした変更例に係るベルト定着
装置の概略説明図である。
【図4】この発明の第2の実施形態に係るベルト定着装
置の概略説明図である。
【図5】この発明の第3の実施形態に係るベルト定着装
置の概略説明図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 10 定着用ベルト 11 加熱装置 12 加熱ローラ 14 加圧ローラ(押圧部材) 14a 芯金 14b 弾性層 15 加圧パッド(押圧部材) 15a 基材 15b 弾性層 t トナー
フロントページの続き (72)発明者 大野 泰寛 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 宮崎 正三 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 夏原 敏哉 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA02 BA11 BA12 BA26 BB29 BB30 BB39 3K058 AA71 AA87 BA18 DA25 DA26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される無端状の定着用ベルト
    と、この定着用ベルトを加熱する加熱装置と、この加熱
    装置により加熱された定着用ベルトにトナーが供給され
    た記録媒体を押し付けてトナーを記録媒体に定着させる
    押圧部材とを有するベルト定着装置において、上記の定
    着用ベルトにおける単位面積当たりの熱容量ηがη≧
    2.0×10-4J/K・mm2であると共に、この定着
    用ベルトの単位面積当たりの熱容量η(J/K・m
    2)と上記の押圧部材において記録媒体を定着用ベル
    トに押し付ける加圧面の熱伝導率λ(W/m・K)と
    が、η/λ≧2.5の関係を満たすことを特徴とするベ
    ルト定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したベルト定着装置にお
    いて、上記の押圧部材が、外周側に耐熱性の発泡弾性材
    料からなる弾性層が設けられた加圧ローラからなること
    を特徴とするベルト定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216294A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Kyocera Mita Corp 定着装置及び画像形成装置
JP2011233276A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Panasonic Corp 昇温ロール均熱化方法およびその装置

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