JP2003215939A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003215939A
JP2003215939A JP2002009983A JP2002009983A JP2003215939A JP 2003215939 A JP2003215939 A JP 2003215939A JP 2002009983 A JP2002009983 A JP 2002009983A JP 2002009983 A JP2002009983 A JP 2002009983A JP 2003215939 A JP2003215939 A JP 2003215939A
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Withdrawn
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JP2002009983A
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English (en)
Inventor
Hiromi Ogiyama
宏美 荻山
Katsuya Kawagoe
克哉 川越
Yuji Sawai
雄次 澤井
Mitsuru Takahashi
充 高橋
Satoshi Uchida
智 内田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字中抜けや虫食いと呼ばれている異常画像
とバンディングや位置ズレの両方を防止する間接転写方
式の画像形成装置を提供する。 【解決手段】 像担持体40よりトナー像を一度中間転
写体10に転写し、中間転写体10に転写されたトナー
像を2次転写体22と中間転写体10に挟まれた記録媒
体に再転写する画像形成装置において、中間転写体10
が弾性を有し、2次転写体22が硬性を有する画像形成
装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
る複写機、ファクシミリ、プリンタ及びこれらの複合機
の画像形成装置に関する。より詳細には、像担持体から
トナー画像を中間転写体に転写し、さらに記録媒体に画
像を形成するために再転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、電子写真装置では、市場からの要
求にともない、カラー複写機やカラープリンタなど、カ
ラーのものが多くなってきている。カラー電子写真装置
には、1つの感光体のまわりに複数色の現像装置を備
え、それらの現像装置でトナーを付着して感光体上に合
成トナー画像を形成し、そのトナー画像を転写して記録
媒体にカラー画像を記録する、いわゆるリボルバ型のも
のと、並べて備える複数の感光体にそれぞれ個別に現像
装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形
成し、それらの単色トナー画像を順次転写して記録媒体
に合成カラー画像を記録する、いわゆるタンデム型のも
のとがある。
【0003】タンデム型は、装置が大型化し、コスト高
となる欠点はあるものの、画像形成の高速化が可能であ
る利点がある。最近は、フルカラーもモノクロ並みのス
ピードが望まれることから、近年広く実用されるように
なってきた。このタンデム型の画像形成装置には、各像
担持体上の画像を転写装置により、搬送ベルトで搬送す
る記録媒体に順次転写する直接転写方式のものと、各像
担持体上の画像を1次転写装置によりいったん中間転写
体に順次転写して後、その中間転写体上の画像を2次転
写装置により記録媒体に一括転写する間接転写方式のも
のとがあるが、間接転写方式の方が、2次転写体の画像
形成装置内における位置を比較的自由に設置することが
できるから、小型化が可能となる利点がある。しかし、
間接転写方式の画像形成装置では、中間転写体が弾性を
有するために、文字の中抜け及び所々に抜ける虫食いと
呼ばれる異常画像が発生しやすい。そのために、例え
ば、特開平7−152267号公報には、中間転写体が
弾性層、記録媒体が弾性層と表面に樹脂層を備える画像
形成装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−152267号公報に提案の画像形成装置で
は、中間転写体と2次転写体の両方が弾性を有するの
で、スティックスリップが発生し易く、中間転写体の速
度変動が大きくなり、バンディングや位置ズレが発生し
易いという問題点がある。そこで、本発明は、上記問題
点を鑑みてなされたものであり、間接転写方式の画像形
成装置において、文字中抜けや虫食いと呼ばれている異
常画像とバンディングや位置ズレの両方を防止すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、像担持体よりトナー像を
一度中間転写体に転写し、中間転写体に転写されたトナ
ー像を2次転写体と中間転写体に挟まれた記録媒体に再
転写する画像形成装置において、中間転写体が弾性を有
し、2次転写体が硬性を有する画像形成装置とする。請
求項2に記載の発明は、前記2次転写体表面は、金属か
らなる請求項1に記載の画像形成装置とする。請求項3
に記載の発明は、前記2次転写体表面は、半導電性の樹
脂からなる請求項1に記載の画像形成装置とする。請求
項4に記載の発明は、前記中間転写体はベルト状であっ
て、内から順に少なくとも基層、弾性層、表層を有し、
前記基層が伸縮性の小さい樹脂、弾性層が伸縮性の大き
いゴム、表層は離型性のある樹脂からなる請求項1ない
し3に記載の画像形成装置とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施
形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。以
下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説
明する。図1は、この発明の一実施の形態を示すもの
で、タンデム型間接転写方式のカラー複写機で、図中符
号100は複写機本体、200はそれを載せる給紙テー
ブル、300は複写機本体100上に取り付けるスキャ
ナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装
置(ADF)である。
【0007】複写機本体100には、中央に、無端ベル
ト状の中間転写体10を設ける。中間転写体10につい
ては、後述する。この図示例では、3つのうち第2の支
持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写体10上に
残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング
装置17を設ける。また、3つのうちの第1の支持ロー
ラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写
体10上には、その搬送方向に沿って、ブラック・シア
ン・マゼンタ・イエロの4つの画像形成手段18を横に
並べて配置してタンデム画像形成装置20を構成する。
そのタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すよ
うに、さらに露光装置21を設ける。
【0008】一方、中間転写体10を挟んでタンデム画
像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22を備
える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ
23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け
渡して構成し、中間転写体10を介して第3の支持ロー
ラ16に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像を
シートに転写する。2次転写装置22の隣は転写装置か
ら定着装置に搬送する方向に回っている搬送ベルト24
で、その隣に転写画像を定着する定着装置25を設け
る。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26
に加圧ローラ27を押し当てて構成する。また、2次転
写装置22には、ローラー状の形状で、画像転写後のシ
ートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も
備えてなる。なお、図示例では、このような2次転写装
置22および定着装置25の下に、上述したタンデム画
像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録す
べくシートを反転するシート反転装置28を備える。
【0009】次に、カラー複写機を用いてコピーをとる
ときの動作について説明する。原稿自動搬送装置400
の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動
搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガ
ラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400
を閉じてそれで押さえる。そして、不図示のスタートス
イッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセッ
トしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上
へと移動して後、他方コンタクトガラス32上に原稿を
セットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第
1走行体33および第2走行体34を走行する。そし
て、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原
稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向
け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35
を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取
る。
【0010】また、不図示のスタートスイッチを押す
と、不図示の駆動モータで支持ローラ14・15・16
の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転
し、中間転写体10を回転搬送する。同時に、個々の画
像形成手段18でその像担持体(以下、「感光体」と記
す。)40を回転して各感光体40上にそれぞれ、ブラ
ック・イエロ・マゼンタ・シアンの単色画像を形成す
る。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの
単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー
画像を形成する。一方、不図示のスタートスイッチを押
すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選
択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセ
ット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45
で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47
で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レ
ジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ロ
ーラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り
出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路
53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止
める。
【0011】そして、中間転写体10上の合成カラー画
像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転
し、中間転写体10と2次転写装置22との間にシート
を送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカ
ラー画像を記録する。2次転写装置22は、中間転写体
10を介して、2次転写ニツプ部を形成して中間転写体
10上のカラートナー画像を、レジストローラでタイミ
ングが同期されて搬送される記録媒体P上に2次転写す
る。2次転写後の中間転写体10は、ベルトクリーニン
グ装置17で、画像転写後に中間転写体10上に残留す
る残留トナーが除去される。画像転写後のシートは、2
次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、
定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して
後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、
排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55
で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転し
て再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、
排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。一方、
画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニン
グ装置17で、画像転写後に中間転写体10上に残留す
る残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20によ
る再度の画像形成に備える。
【0012】ここで、画像形成部100の中間転写体1
0について詳述する。中間転写体10は内から順に、基
層13、弾性層12、離型層11よりなる。この構成で
あるが、弾性層12だけの構成であっても良い。また、
ここでは、ベルト形状の中間転写体10で説明するが、
ドラム形状であってもよい。基層13は駆動ローラー1
4からの駆動をスムーズに中間転写体10に伝達するた
めと画像の伸縮の発生をなくすことから、伸縮のないも
のがよい。材質は、導電フィラとしてカーボンを分散し
たポリイミド樹脂を用いた。導電フィラは酸化チタン、
酸化亜鉛などの金属酸化物、樹脂にはポリエステル等が
利用でき、また、導電フィラを分散せず自らイオン導電
性をもつPVDFなどの樹脂やエラストマーも利用でき
る。基層の厚さは、容易に破損しないで、かつ、中間転
写体10を支持する駆動ローラー14に強張らないで巻
き付けることから、50〜150μmが望ましい。
【0013】弾性層12は、文字中抜けを防止するため
の層である。材質は、導電フィラとしてカーボンを分散
した厚さ225μmのクロロプレーンゴムを用いた。他
に導電フィラは酸化チタン、酸化亜鉛などの金属酸化
物、ゴムにはシリコン、EPDMなどが利用でき、ま
た、導電フィラを分散せず自らイオン導電性をもつウレ
タンなどのゴムも利用できる。厚さは、弾性を十分に発
揮でき、かつ、中間転写体10を支持する駆動ローラー
14などに巻き付いたときに外周の伸びが大きくなり、
表層の割れやゴム自体が降伏点に近付き経時で脆くなら
ないことから、100〜500μmが望ましい。
【0014】表層の離型層11は、2次転写体22との
摩擦力を低減し、また、2次転写作用およびクリーニン
グ作用を受けたときにトナーが中間転写体10から離れ
易いように、離型性を有することが望ましい。材質は、
自らイオン導電性と離型性を合わせ有すPVDFエラス
トマーを用いた。厚さは、磨耗で擦り減ってなくなるこ
とがなく、かつ、弾性層12の弾性を十分外に伝えるた
めに、1〜20μmが望ましい。
【0015】2次転写体22は、硬性をもたせるため
に、SUS製、アルミニウム製の金属の芯金をそのまま
用いる。又は、表面をなめらかにするために芯金に樹脂
の離型層を設ける。離型層は、伸縮のないものがよい。
材質は、導電フィラとしてカーボンを分散したPOM樹
脂を用いる。導電フィラは酸化チタン、酸化亜鉛などの
金属酸化物、樹脂には導電フィラを分散せず自らイオン
導電性をもつPVDFなどの樹脂やエラストマーも利用
できる。
【0016】
【実施例】ここで、中間転写体と2次転写体を下記表1
に示す組み合わせで、位置ズレ、文字中抜け、全面ハー
フトーン画像で画像抜けについて評価した。
【表1】 ここで、中間転写体は、(1)導電フィラとしてカーボ
ンを分散したポリイミド樹脂を用いた基層、導電フィラ
としてカーボンを分散した厚さ225μmのクロロプレ
ーンゴムを用いた弾性層、自らイオン導電性と離型性を
合わせ有すPVDFエラストマーを用いた離型層の3層
構成のものと(2)導電フィラとしてカーボンを分散し
たポリイミド樹脂の離型層単層のものを用いた。また、
2次転写体は、(1)SUS製芯金のみのローラ、
(2)SUS製芯金と厚さ3mmで導電フィラとしてチ
タン酸バリウムを分散したPOM樹脂よりなるローラ、
(3)内から順に芯金、弾性層、離型層よりなり、弾性
層は厚さ5mmで導電フィラとしてカーボンを分散した
EPDMよりなり、表層は厚さ20μmで導電フィラと
してカーボンを分散したフッ化処理ウレタンエラストマ
ーよりなり、全体のゴム硬度はJIS-A測定法で50
度であるローラとを用いた。
【0017】上記表1に示す組み合わせで、画像の評価
を行った。その結果を表2に示す。
【表2】
【0018】この表2からわかるように、位置ズレに関
しては、ズレ量が0.1mm程度以下では目視感覚では
分からない。目視感覚では絵の画像よりもラインや文字
の画像の方が目立ち、ラインや文字の画像が0.1mm
から0.3mm程度ずれた場合には、目視感覚では、ラ
インや文字を縁取ったようにズレた色だけが目立つので
色ズレとも呼ばれている。記録媒体上に同一位置に来る
べき横ライン画像の目視感覚で判定を行った。すると、
6種類の組み合わせのうちで、中間転写体が(1)の弾
性を有し、2次転写体が弾性を有する組み合わせの比較
例1だけが位置ズレを生じており、実施例1、2及び比
較例2ないし4は位置ズレはなかった。この組み合わせ
は、唯一中間転写体も2次転写体もともに弾性の組み合
わせであることから、中間転写体と2次転写体の表面速
度を両者の接触面の全面において完全に一致させること
は不可能である。一つには、モーターやギヤ、タイミン
グベルトなどの駆動配列、中間転写体の駆動ローラー
径、中間転写体厚さ、2次転写体径などの速度決定に絡
む部品をいくら高精度にしても、目標速度からのズレを
全くなくすことはできない。また、中間転写体と2次転
写体が共に曲率部で少なくともどちらか一方が押しつぶ
されて接触するので、押し潰された方は接触部の中央部
が押し潰され、あるいは、接触部の両端部が膨れて、変
形による速度ズレが生じる。そして中間転写体が弾性で
あると押し潰される。そして、2次転写体との接触部に
おいて微妙に遅くなったり早くなったりを順次繰り返し
ている。そして、その遅くなったり早くなったりが、1
次転写部位においても収束しないか、あるいは、共振し
たりうねったりして伝わることで、感光体から中間転写
体への像の転写位置にズレが生じて、中間転写体上で位
置ズレとなる。中間転写体が弾性体である場合は、弾性
体でない場合よりも、中間転写体上での位置ズレが生じ
やすい。しかし、表2の結果からは2次転写体が弾性で
ない場合は、位置ズレは観察されていない。
【0019】接触部において微妙に遅くなったり早くな
ったりするときの状態の微視的なところでは、接触の相
手方に暫くはぴったりくっ付くが、途中で急に離れて滑
って、今度は別の部位がぴったりくっ付く、スティック
スリップ現象を起こしているためである。接触の相手で
ある2次転写体が弾性でない場合は、スティックスリッ
プ現象での振幅は大きくない。しかし、接触の相手であ
る2次転写体が弾性の場合は、2次転写体もスティック
スリップ現象を起こす。そして、両者がともにスティッ
クスリップ現象を起こす状態は、バラバラにはならない
で、互いに弾性を有することから、互いに変形すること
から、互いに引っ張り合ってぴったりくっ付く状態が長
く続くことで、離れて滑って別の部位がぴったりくっ付
くまでの距離も大きくなり、スティックスリップ現象の
振幅が大きくなる。そのために、1次転写部位での中間
転写体のズレ量も大きくなり、中間転写体上のトナー像
の位置ズレ量も大きくなる。
【0020】また、文字中抜けに関しては、比較例2と
3に示すように、中間転写体と2次転写体の双方が弾性
を有しない場合は、記録媒体を介した2次転写体との接
触位置において、トナー像がスペーサーとなり中間転写
体が接触しないので、面積的に少ないトナー像に接触圧
力が集中してかかるので、個々のトナーに大きな荷重が
かかり、互いに押し合うことで、トナー同士の密着力や
中間転写体に当っているトナーと中間転写体の密着力が
増加して、転写電界では記録媒体に転写されないで、中
間転写体上に残留する。そのために、文字中抜けが生ず
ることになる。また、中間転写体が弾性を有する場合
は、実施例1、2及び比較例1に示すように、記録媒体
を介した2次転写体との接触位置において、トナー像が
中間転写体を押し潰すことで、トナー像の極近傍を除い
ては、記録媒体を介して2次転写体と中間転写体が接触
するので、圧力が分散するので、個々のトナーにかかる
荷重は大きくならないので、互いに押し合う力も大きく
ならず、トナー同士の密着力や中間転写体に当っている
トナーと中間転写体の密着力が増加しても僅かであるの
で、転写電界で記録媒体に転写される。そのために、文
字中抜けは観察されなかった。
【0021】また、比較例4に示すように、中間転写体
が表層単層で、2次転写体が弾性を有する場合は、間に
記録媒体が存在するので、トナー像が先ず記録媒体を押
して、記録媒体が押し潰されてさらにその記録媒体が2
次転写体を押し潰す。そこで、記録媒体が薄いことや腰
がないことなどでフレキシブルに変形できないで、トナ
ー像から遠い場所にて中間転写体と2次転写体が記録媒
体を介して接触する。そこで、個々のトナーにかかる圧
力が、中間転写体が弾性を有する場合と、中間転写体と
2次転写体の双方が弾性を有しない場合の、中間的な大
きさになり、トナー同士の密着力や中間転写体に当って
いるトナーと中間転写体の密着力も中間的な大きさにな
り、文字中抜けの現象が緩和はするもののOKまではな
り難い。以上より、文字中抜けも位置ズレも共に発生し
ないのは、中間転写体が弾性を有し、2次転写体が弾性
を有しない場合である。
【0022】また、全面ハーフトーン画像で画像抜けに
関しては、2次転写体が弾性を有しないので、中間転写
体との当りムラが生じて不当りとなった部分は転写作用
が起きないので画像抜けする懸念があったので、画像抜
けの発生し易い前面ハーフトーン画像で評価した。中間
転写体も2次転写体もともに弾性を有しない場合は、比
較例2、3に示すように、随所に転写ベルトと2次転写
体の不当りと思われる回転軸方向に長い画像抜けが発生
した。しかし、中間転写体が弾性の場合は、実施例1、
2に示すように、2次転写体が弾性を有しない樹脂でも
金属でも、画像抜けは発生しなかった。中間転写体と2
次転写体のいずれかが弾性を有していれば両者の不当た
りによる画像抜けは発生しない。
【0023】中間転写体が樹脂で2次転写体が硬性の組
み合わせの場合にだけ、比較例2、3に示すように、変
形した円状や変形した円状の周りに放射状的に数本の筋
がある、放電によると思われる画像抜けが発生した。放
電跡は、抵抗の低い部分に強い電界がかかった場合に、
集中して電流が流れるから発生すると考えられている。
2次転写体が金属の2次転写体は全体として等電圧で、
2次転写電圧は中間転写体だけに大きくかかる。従っ
て、中間転写体は表層単層のみを使用したために厚みが
薄く、表裏の電界が著しく高くなったために放電跡が発
生する。このために、中間転写体が弾性であっても、厚
みが薄い場合又は導電フィラの分散性が良くない場合、
放電跡による画像抜けが発生することがある。また、薄
い離型層を有する2次転写体では、半導電性の樹脂層に
より、放電跡による画像抜けは生じ難い。2次転写体が
金属又は薄い離型層を有する場合は、中間転写体が弾性
を持たせることで、電気抵抗の環境や経時劣化によるシ
フトがなく、放電跡による画像抜けのない安定した画像
が得られ、さらに製造原価が安価である利点がある。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置では、中間転写体が弾性を有し、2次転写体が硬性
を有することで、文字中抜けや虫食いと呼ばれている異
常画像と、バンディングや位置ズレの両方を防止するこ
とができる。また、2次転写体を金属とすることによ
り、環境による抵抗変動がほとんどなくことで画像が安
定して得ることができ。また、中間転写体の厚みが薄い
あるいは導電フィラの分散性が十分でないなどにより、
耐電圧性の低い中間転写体であっても、放電跡による画
像抜け画像を防止することができる。さらに、基層が伸
縮しないことで、画像の伸縮や位置ズレがなく、弾性層
を有することで、文字中抜け画像が発生し辛く、表層が
離型性を有することで、2次転写作用やクリーニング作
用を受けても中間転写体状に残留するトナーを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置の構成
を示す概略図である。
【図2】本発明の画像形成装置の画像形成部の主要部を
拡大して示す概略図である。
【図3】本発明の画像形成装置に用いる中間転写体の一
例の縦断面図である。
【符号の説明】
10 中間転写体 11 離型層 12 弾性層 13 基層 16 クリーニングブレード 17 クリーニング装置 18 画像形成ユニット 20 タンデム型画像形成装置 22 2次転写装置 24 搬送ベルト 25 定着装置 40 感光体 42 給紙ローラ 50 供給装置 61 現像装置 62 1次転写装置 63 感光体クリーニング装置 77 金属製電界ローラ 100 画像形成部 200 給紙部 300 スキャナ部 400 原稿搬送部 P 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 充 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 内田 智 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H200 FA04 FA16 GA23 GA34 GA44 GA47 GB11 GB25 GB41 HA02 HB12 HB22 JA02 JB10 JB45 JC03 JC12 JC13 JC15 JC17 LA11 MA01 MA03 MA04 MA13 MA14 MA20 MC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体よりトナー像を一度中間転写体
    に転写し、中間転写体に転写されたトナー像を2次転写
    体と中間転写体に挟まれた記録媒体に再転写する画像形
    成装置において、 中間転写体が弾性を有し、2次転写体が硬性を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記2次転写体表面は、金属からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記2次転写体表面は、半導電性の樹脂
    からなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体はベルト状であって、 内から順に少なくとも基層、弾性層、表層を有し、 前記基層が伸縮性の小さい樹脂、弾性層が伸縮性の大き
    いゴム、表層は離型性のある樹脂からなることを特徴と
    する請求項1ないし3に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007025096A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 転写ベルト、転写装置及び画像形成装置
JP2010249921A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Sharp Corp 画像形成装置
JP2012208491A (ja) * 2011-03-14 2012-10-25 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

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