JPH10240033A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH10240033A JPH10240033A JP9046714A JP4671497A JPH10240033A JP H10240033 A JPH10240033 A JP H10240033A JP 9046714 A JP9046714 A JP 9046714A JP 4671497 A JP4671497 A JP 4671497A JP H10240033 A JPH10240033 A JP H10240033A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- transfer belt
- image
- width
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】転写ベルトにて搬送する転写材にトナー像を転
写する画像形成装置において、転写時のトナー像の位置
ズレやピッチムラを防止し、鮮明な画像を得る。 【解決手段】トナー像が転写される最大サイズの転写材
の幅をa、駆動ローラの幅をb、従動ローラの幅をc、
転写ベルトの幅をdとしたときに、これらの間に、a<
b≦c<dの関係が成立するようにこれらの値を設定す
ることにより、感光ドラムから転写材にトナー像を転写
する際に、特別な蛇行防止制御や機構がなくても転写ベ
ルトの蛇行を防止することができる。
写する画像形成装置において、転写時のトナー像の位置
ズレやピッチムラを防止し、鮮明な画像を得る。 【解決手段】トナー像が転写される最大サイズの転写材
の幅をa、駆動ローラの幅をb、従動ローラの幅をc、
転写ベルトの幅をdとしたときに、これらの間に、a<
b≦c<dの関係が成立するようにこれらの値を設定す
ることにより、感光ドラムから転写材にトナー像を転写
する際に、特別な蛇行防止制御や機構がなくても転写ベ
ルトの蛇行を防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機レーザービームプリンタ等の画像形成装置に関す
る。
写機レーザービームプリンタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のカラーの画像形成
装置(例えば、複写機、レーザービームプリンタ、ファ
クシミリ)において、像担持体上に順次に重ねられた複
数のトナー像を一括して転写材に転写する方式のもので
あって、トナー像が転写される転写材を転写ベルトによ
って担持搬送するものが知られている。このような画像
形成装置にあっては、転写ベルトは、転写材の搬送、転
写材に対するトナー像の2次転写、及び転写後の転写材
の中間転写体からの分離・搬送を行うように構成されて
いる。
装置(例えば、複写機、レーザービームプリンタ、ファ
クシミリ)において、像担持体上に順次に重ねられた複
数のトナー像を一括して転写材に転写する方式のもので
あって、トナー像が転写される転写材を転写ベルトによ
って担持搬送するものが知られている。このような画像
形成装置にあっては、転写ベルトは、転写材の搬送、転
写材に対するトナー像の2次転写、及び転写後の転写材
の中間転写体からの分離・搬送を行うように構成されて
いる。
【0003】上述の転写ベルトは、電気的には、良好な
転写性を得るために実使用抵抗で108 〜1012Ωとい
う中抵抗領域に制御する必要性があり、また優れた紙吸
着・搬送性を得るために表層に適当な静電容量があるこ
とが必要である。さらに、汚れが付着しても清浄化しや
すいように、離型性に優れた材料が選択されている。
転写性を得るために実使用抵抗で108 〜1012Ωとい
う中抵抗領域に制御する必要性があり、また優れた紙吸
着・搬送性を得るために表層に適当な静電容量があるこ
とが必要である。さらに、汚れが付着しても清浄化しや
すいように、離型性に優れた材料が選択されている。
【0004】したがって、従来使用されている転写ベル
トは、上述の各機能を満足するために、機能分離型の構
成、すなわち、多層構成、主に2層構成となっている。
トは、上述の各機能を満足するために、機能分離型の構
成、すなわち、多層構成、主に2層構成となっている。
【0005】転写ベルトは、機械的には、緊張状態(張
力が負荷された状態)で回転駆動されるために、屈曲特
性、引裂強度特性等に優れていなければならい。このた
め、樹脂ベルトタイプよりも、ゴム・エラストマータイ
プのベルトが主に使用されている。
力が負荷された状態)で回転駆動されるために、屈曲特
性、引裂強度特性等に優れていなければならい。このた
め、樹脂ベルトタイプよりも、ゴム・エラストマータイ
プのベルトが主に使用されている。
【0006】また、転写ベルトは、像担持体上の複数の
トナー像が重ねられるまでの間は、像担持体から離間さ
れており、これら複数のトナー像が一括して転写材上に
転写されるタイミングに合わせて、像担持体に当接され
るように構成されている。
トナー像が重ねられるまでの間は、像担持体から離間さ
れており、これら複数のトナー像が一括して転写材上に
転写されるタイミングに合わせて、像担持体に当接され
るように構成されている。
【0007】なお、上述の像担持体とは、多重現像方式
の画像形成装置にあっては感光ドラムであり、多重転写
方式の画像形成装置にあっては中間転写体である。
の画像形成装置にあっては感光ドラムであり、多重転写
方式の画像形成装置にあっては中間転写体である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例では、以下のような問題があった。
従来例では、以下のような問題があった。
【0009】転写ベルトは、像担持体上のトナー像が転
写材に一括転写される際に、転写材を介して像担持体に
当接される。これにより、像担持体から転写材にトナー
像が転写される。また転写ベルトは、転写材を下流側の
定着装置に向けて搬送することも行う。このとき、転写
ベルトが蛇行すると、転写ベルト表面に吸着され搬送さ
れる転写材も蛇行(斜行)し、像担持体から転写材に2
次転写されるトナー像の転写位置のズレやピッチムラ等
が生じるという問題があった。
写材に一括転写される際に、転写材を介して像担持体に
当接される。これにより、像担持体から転写材にトナー
像が転写される。また転写ベルトは、転写材を下流側の
定着装置に向けて搬送することも行う。このとき、転写
ベルトが蛇行すると、転写ベルト表面に吸着され搬送さ
れる転写材も蛇行(斜行)し、像担持体から転写材に2
次転写されるトナー像の転写位置のズレやピッチムラ等
が生じるという問題があった。
【0010】また、転写ベルトの蛇行が極端な場合は、
転写ベルトの幅方向の端部(転写ベルトの回転方向に向
かって左右方向の端部をいう、以下同じ)が他の部品と
接触して回転することによりダメージを受けて損傷する
という問題もあった。
転写ベルトの幅方向の端部(転写ベルトの回転方向に向
かって左右方向の端部をいう、以下同じ)が他の部品と
接触して回転することによりダメージを受けて損傷する
という問題もあった。
【0011】さらには、転写ベルトは転写ローラと転写
ベルト駆動ローラとの間に張設された状態で回転駆動さ
れているので、転写ベルトの幅が転写ローラや転写ベル
ト駆動ローラの長さよりも長い場合には、転写ベルトの
両端部がこれらローラから外れて内側に屈曲し、クラッ
クや亀裂が生じてしまうという問題もあった。
ベルト駆動ローラとの間に張設された状態で回転駆動さ
れているので、転写ベルトの幅が転写ローラや転写ベル
ト駆動ローラの長さよりも長い場合には、転写ベルトの
両端部がこれらローラから外れて内側に屈曲し、クラッ
クや亀裂が生じてしまうという問題もあった。
【0012】そこで、本発明は、転写材へのトナー像の
転写時における転写ズレやピッチムラを防止するととも
に、転写ベルト端部における損傷、クラック、亀裂等を
防止するようにした画像形成装置を提供することを目的
とするものである。
転写時における転写ズレやピッチムラを防止するととも
に、転写ベルト端部における損傷、クラック、亀裂等を
防止するようにした画像形成装置を提供することを目的
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、移動可能な表面にトナー像が形成される像担持体
と、該像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形成す
る転写ベルトとを備え、該転写ニップ部にて挟持搬送す
る転写材に前記像担持体上のトナー像を転写する画像形
成装置において、前記転写ベルトが掛け渡される駆動ロ
ーラと従動ローラとを備え、トナー像が転写される最大
サイズの転写材の幅をa、前記駆動ローラの幅をb、前
記従動ローラの幅をc、前記転写ベルトの幅をdとした
ときに、これらの間に、 a<b≦c<d の関係が成立するようにこれらの値を設定する、ことを
特徴とする。
は、移動可能な表面にトナー像が形成される像担持体
と、該像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形成す
る転写ベルトとを備え、該転写ニップ部にて挟持搬送す
る転写材に前記像担持体上のトナー像を転写する画像形
成装置において、前記転写ベルトが掛け渡される駆動ロ
ーラと従動ローラとを備え、トナー像が転写される最大
サイズの転写材の幅をa、前記駆動ローラの幅をb、前
記従動ローラの幅をc、前記転写ベルトの幅をdとした
ときに、これらの間に、 a<b≦c<d の関係が成立するようにこれらの値を設定する、ことを
特徴とする。
【0014】請求項2に係る本発明は、前記駆動ローラ
及び従動ローラのうちの、前記転写ベルトの裏面が接触
する外周面の両端部に、面取り部を形成する、ことを特
徴とする。
及び従動ローラのうちの、前記転写ベルトの裏面が接触
する外周面の両端部に、面取り部を形成する、ことを特
徴とする。
【0015】請求項3に係る本発明は、移動可能な表面
にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体に接触
配置されて転写ニップ部を形成する転写ベルトとを備
え、該転写ニップ部にて挟持搬送する転写材に前記像担
持体上のトナー像を転写する画像形成装置において、前
記転写ベルトが掛け渡される駆動ローラと従動ローラと
を備え、これら駆動ローラ及び従動ローラのうちの、前
記転写ベルトの裏面が接触する外周面の両端部に、面取
り部を形成し、トナー像が転写される最大サイズの転写
材の幅をa、前記駆動ローラの幅をb、前記従動ローラ
の幅をc、前記転写ベルトの幅をd、前記面取り部にお
ける径方向長さをA、長手方向長さをBとしたときに、
これらの間に、 b<d、c<d、かつ、 0<B/A≦1 の関係が成立するようにこれらの値を設定する、ことを
特徴とする。
にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体に接触
配置されて転写ニップ部を形成する転写ベルトとを備
え、該転写ニップ部にて挟持搬送する転写材に前記像担
持体上のトナー像を転写する画像形成装置において、前
記転写ベルトが掛け渡される駆動ローラと従動ローラと
を備え、これら駆動ローラ及び従動ローラのうちの、前
記転写ベルトの裏面が接触する外周面の両端部に、面取
り部を形成し、トナー像が転写される最大サイズの転写
材の幅をa、前記駆動ローラの幅をb、前記従動ローラ
の幅をc、前記転写ベルトの幅をd、前記面取り部にお
ける径方向長さをA、長手方向長さをBとしたときに、
これらの間に、 b<d、c<d、かつ、 0<B/A≦1 の関係が成立するようにこれらの値を設定する、ことを
特徴とする。
【0016】〔作用〕以上構成に基づき、転写ベルトの
蛇行を防止することができる。
蛇行を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0018】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例として、レーザープリンタの概略構成
を示す。なお、同図に示すレーザープリンタは、4色多
重現像を行うことでフルカラーのプリント(画像形成)
を行うものである。
像形成装置の一例として、レーザープリンタの概略構成
を示す。なお、同図に示すレーザープリンタは、4色多
重現像を行うことでフルカラーのプリント(画像形成)
を行うものである。
【0019】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う)1を備えている。感光ドラム1は、駆動手段(不図
示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード
(周速度)で回転駆動される。
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う)1を備えている。感光ドラム1は、駆動手段(不図
示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード
(周速度)で回転駆動される。
【0020】感光ドラム1は回転過程で、1次コロナ帯
電器2によって、所定の極性、所定の電位に一様に帯電
処理され、次いで画像露光手段(例えば、カラー原稿画
像の色分解・結像露光光学系や、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系等)によ
る画像露光3を受けることにより、目的のカラー画像の
第1の色成分像(例えばイエロー成分像)に対応した静
電潜像が形成される。
電器2によって、所定の極性、所定の電位に一様に帯電
処理され、次いで画像露光手段(例えば、カラー原稿画
像の色分解・結像露光光学系や、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系等)によ
る画像露光3を受けることにより、目的のカラー画像の
第1の色成分像(例えばイエロー成分像)に対応した静
電潜像が形成される。
【0021】次いで、その静電潜像が現像装置4の第1
現像器(イエロー現像器)4Yにより第1色であるイエ
ロートナーYにより現像される。
現像器(イエロー現像器)4Yにより第1色であるイエ
ロートナーYにより現像される。
【0022】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
各現像器4Y、4M、4C、4BKは、矢印R4方向に
回転可能なロータリ4aに搭載されており、現像に供さ
れる現像器がロータリ4aの矢印R4方向の回転によっ
て、感光ドラム1に対向する現像位置Dに配置される。
各現像器4Y、4M、4C、4BKは、矢印R4方向に
回転可能なロータリ4aに搭載されており、現像に供さ
れる現像器がロータリ4aの矢印R4方向の回転によっ
て、感光ドラム1に対向する現像位置Dに配置される。
【0023】上述のイエロートナー像は、次行程では転
写材Pに転写されず、感光ドラム1は、次のトナー像を
現像するべく、再び1次コロナ帯電器2により所定の極
性、所定の電位に一様に帯電処理され、カラー画像の第
2の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電
潜像が形成され、第2色であるマゼンタトナーにより現
像される。
写材Pに転写されず、感光ドラム1は、次のトナー像を
現像するべく、再び1次コロナ帯電器2により所定の極
性、所定の電位に一様に帯電処理され、カラー画像の第
2の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電
潜像が形成され、第2色であるマゼンタトナーにより現
像される。
【0024】以下同様、第3色目(例えばシアン)、第
4色目(例えばブラック)が順次感光ドラム1上に重畳
現像され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナ
ー像が形成される。
4色目(例えばブラック)が順次感光ドラム1上に重畳
現像され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナ
ー像が形成される。
【0025】本実施の形態1で用いたトナーは、非磁性
トナーで平均粒径8μm、通常環境(温度25℃、相対
湿度50%)での平均トナートリボは約−25μC/g
である。
トナーで平均粒径8μm、通常環境(温度25℃、相対
湿度50%)での平均トナートリボは約−25μC/g
である。
【0026】転写材Pはレジストローラ7によって、感
光ドラム1上のトナー像にタイミングを合わせて給紙さ
れ、転写前ガイド8によって転写ユニット5に送り込ま
れる。
光ドラム1上のトナー像にタイミングを合わせて給紙さ
れ、転写前ガイド8によって転写ユニット5に送り込ま
れる。
【0027】転写ユニット5は、感光ドラム1の下方に
配置されて転写部を構成する。転写ユニット5には、転
写ベルト12が矢印R12方向に回転(移動)するよう
に配設されている。図1及び図3に示すように、転写ベ
ルト12は、感光ドラム1の軸に平行に配置された2本
のローラ、すなわち転写ローラ(従動ローラ)10と転
写ベルト駆動ローラ(駆動ローラ)11とに掛け渡され
ている。転写ローラ10はSUS等の芯金と導電性ウレ
タンゴム等の表層(抵抗104 〜107 Ω程度)とによ
って構成され、全体としての抵抗が104 以下になるよ
うに設定されており、転写バイアス電源13によって所
定の転写バイアスが印加される。転写ベルト12として
は、基層が熱硬化性ウレタンエラストマーで、表層がフ
ッ化ビニリデンゴムからなる2層構成で、厚みt=0.
3mmで全体抵抗は1010Ωである。転写ベルト12を転
写ローラ10と転写ベルト駆動ローラ11とに掛け渡し
たときの伸張度は約5%である。
配置されて転写部を構成する。転写ユニット5には、転
写ベルト12が矢印R12方向に回転(移動)するよう
に配設されている。図1及び図3に示すように、転写ベ
ルト12は、感光ドラム1の軸に平行に配置された2本
のローラ、すなわち転写ローラ(従動ローラ)10と転
写ベルト駆動ローラ(駆動ローラ)11とに掛け渡され
ている。転写ローラ10はSUS等の芯金と導電性ウレ
タンゴム等の表層(抵抗104 〜107 Ω程度)とによ
って構成され、全体としての抵抗が104 以下になるよ
うに設定されており、転写バイアス電源13によって所
定の転写バイアスが印加される。転写ベルト12として
は、基層が熱硬化性ウレタンエラストマーで、表層がフ
ッ化ビニリデンゴムからなる2層構成で、厚みt=0.
3mmで全体抵抗は1010Ωである。転写ベルト12を転
写ローラ10と転写ベルト駆動ローラ11とに掛け渡し
たときの伸張度は約5%である。
【0028】転写ユニット5は、転写フレーム9によっ
て転写ローラ10と転写ベルト駆動ローラ11とがそれ
ぞれ軸受け10a、11a(図3参照)を介して支持さ
れており、転写ベルト駆動ローラ11の軸受けを中心と
して、転写ローラ10側がほぼ上下方向に揺動可能に構
成されている。転写フレーム9の一方の端部は、加圧ば
ね(圧縮ばね)14を介して加圧コマ15によって支持
されており、加圧コマ15は、カム部材16の回動によ
って、上下方向に移動され、これにより転写ユニット5
全体が、感光ドラム1に対して接離動作を行うようにな
っている。すなわち、カム部材16が軸16aを中心に
同図中の時計回りに回転されると、加圧コマ15が下降
し、加圧ばね14を介して転写フレーム9の転写ローラ
10側が下降し、これにより、転写ベルト12が感光ド
ラム1表面から離間される。一方、カム部材16が同図
に示す位置に配置されると、加圧コマ15が押し上げら
れ、加圧ばね14を介して転写フレーム9の転写ローラ
10側が押し上げられ、これにより、転写ベルト12が
感光ドラム1表面に当接されて転写ニップ部Tを形成す
る。このときの当接圧(転写圧)は、総圧で約4kgと
なるように設定されている。またこのときの転写ニップ
部Tの最上流側と感光ドラム1の中心とを結ぶ直線と、
垂線とのなす角度がαとなる。さらに、このときに転写
ベルト12と水平線とのなす角度がβとなる。これらの
角度α、βの大きさによって、トナー像の転写性能や転
写材の分離性が変化するため、これらの角度α、βの大
きさを適宜に設定することが必要である。例えば、角度
αは10度、角度βは20度に設定するとよい。なお、
転写ユニット5の接離動作は、画像形成装置に設けてら
れている電磁クラッチ(不図示)と加圧カム16とによ
って所定のタイミングで行われるようになっている。
て転写ローラ10と転写ベルト駆動ローラ11とがそれ
ぞれ軸受け10a、11a(図3参照)を介して支持さ
れており、転写ベルト駆動ローラ11の軸受けを中心と
して、転写ローラ10側がほぼ上下方向に揺動可能に構
成されている。転写フレーム9の一方の端部は、加圧ば
ね(圧縮ばね)14を介して加圧コマ15によって支持
されており、加圧コマ15は、カム部材16の回動によ
って、上下方向に移動され、これにより転写ユニット5
全体が、感光ドラム1に対して接離動作を行うようにな
っている。すなわち、カム部材16が軸16aを中心に
同図中の時計回りに回転されると、加圧コマ15が下降
し、加圧ばね14を介して転写フレーム9の転写ローラ
10側が下降し、これにより、転写ベルト12が感光ド
ラム1表面から離間される。一方、カム部材16が同図
に示す位置に配置されると、加圧コマ15が押し上げら
れ、加圧ばね14を介して転写フレーム9の転写ローラ
10側が押し上げられ、これにより、転写ベルト12が
感光ドラム1表面に当接されて転写ニップ部Tを形成す
る。このときの当接圧(転写圧)は、総圧で約4kgと
なるように設定されている。またこのときの転写ニップ
部Tの最上流側と感光ドラム1の中心とを結ぶ直線と、
垂線とのなす角度がαとなる。さらに、このときに転写
ベルト12と水平線とのなす角度がβとなる。これらの
角度α、βの大きさによって、トナー像の転写性能や転
写材の分離性が変化するため、これらの角度α、βの大
きさを適宜に設定することが必要である。例えば、角度
αは10度、角度βは20度に設定するとよい。なお、
転写ユニット5の接離動作は、画像形成装置に設けてら
れている電磁クラッチ(不図示)と加圧カム16とによ
って所定のタイミングで行われるようになっている。
【0029】感光ドラム1上の多重現像された4色トナ
ー像は、転写ローラ10に転写バイアスを印加すること
により、転写ニップ部Tにおいて、転写材Pに転写され
る。
ー像は、転写ローラ10に転写バイアスを印加すること
により、転写ニップ部Tにおいて、転写材Pに転写され
る。
【0030】同図中、感光ドラム1の左方には、クリー
ニング装置6が配設されている。クリーニング装置6
は、感光ドラム1に対して矢印方向に接離自在に配設さ
れており、クリーニングブレード6aを感光ドラム1表
面に当接させて、トナー像転写後の感光ドラム1表面に
残った転写残トナーを除去する。
ニング装置6が配設されている。クリーニング装置6
は、感光ドラム1に対して矢印方向に接離自在に配設さ
れており、クリーニングブレード6aを感光ドラム1表
面に当接させて、トナー像転写後の感光ドラム1表面に
残った転写残トナーを除去する。
【0031】なお、感光ドラム1上のトナー像が現像さ
れている間は、上述の転写ユニット5及びクリーニング
装置6は、感光ドラム1表面から離間されている。
れている間は、上述の転写ユニット5及びクリーニング
装置6は、感光ドラム1表面から離間されている。
【0032】トナー像の転写を受けた転写材Pは、定着
装置17に搬送され、ここで定着ローラ17a、加圧ロ
ーラ17bによって加熱加圧処理されて表面にトナー像
が定着され、その後、画像形成装置本体外部に排出され
る。
装置17に搬送され、ここで定着ローラ17a、加圧ロ
ーラ17bによって加熱加圧処理されて表面にトナー像
が定着され、その後、画像形成装置本体外部に排出され
る。
【0033】以下に転写行程ついてさらに詳述する。
【0034】転写ベルト12に対向する感光ドラム1
は、帯電後の露光の有無に対応して暗部(VD 部)と明
部(VL 部)とが形成され、通常、これら暗部電位VD
と明部電位VL との間には、300〜500Vの電位差
がある。転写時にはこれらの電位差、言い換えれば負荷
インピーダンスの差を吸収するだけの電圧で転写しなけ
れば、転写材P上のトナーが転写後に飛び散ってしま
う。
は、帯電後の露光の有無に対応して暗部(VD 部)と明
部(VL 部)とが形成され、通常、これら暗部電位VD
と明部電位VL との間には、300〜500Vの電位差
がある。転写時にはこれらの電位差、言い換えれば負荷
インピーダンスの差を吸収するだけの電圧で転写しなけ
れば、転写材P上のトナーが転写後に飛び散ってしま
う。
【0035】これは転写電圧が低い場合、上記の負荷イ
ンピーダンスの差でVD 部には多く、VL 部には少なく
転写電荷が供給されてしまうため、転写材裏面に局部的
に転写電荷のムラが生じ、転写後の転写材P上のトナー
が、VL 部からVD 部に飛び散ってしまうことにより生
じる。したがって、この負荷インピーダンスの差を吸収
するだけの高い転写電圧を発生させる、ある程度高い抵
抗を有する転写ベルト12を使用しなければならない。
ンピーダンスの差でVD 部には多く、VL 部には少なく
転写電荷が供給されてしまうため、転写材裏面に局部的
に転写電荷のムラが生じ、転写後の転写材P上のトナー
が、VL 部からVD 部に飛び散ってしまうことにより生
じる。したがって、この負荷インピーダンスの差を吸収
するだけの高い転写電圧を発生させる、ある程度高い抵
抗を有する転写ベルト12を使用しなければならない。
【0036】感光ドラム1上に4色(イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック)の合成カラートナー像が形成さ
れると、転写材Pはレジストローラ7によって感光ドラ
ム1上のトナー像にタイミングを合わせて転写前ガイド
8を経由して転写部に搬送されるが、このとき転写ユニ
ット5も感光ドラム1上のトナー像にタイミングを合わ
せて感光ドラム1に当接される。すなわち、加圧カム1
6が回転し、転写ユニット5内の加圧コマ15を押し上
げることにより転写ユニット5が上方が上方に揺動し、
転写ベルト12が感光ドラム1表面に当接される。しか
し、転写ベルト12が感光ドラム1に当接した瞬間には
加圧ばね14はまだほとんど圧縮されていないので、感
光ドラム1には転写ベルト12の当接ショックはほとん
ど伝達されない。したがって、露光、現像行程を継続し
ている感光ドラム1にはピッチムラのない4色の各トナ
ー像がズレることなく正確に合成されるので、解像度が
高く、色再現性も高い合成カラートナー像が形成され
る。
タ、シアン、ブラック)の合成カラートナー像が形成さ
れると、転写材Pはレジストローラ7によって感光ドラ
ム1上のトナー像にタイミングを合わせて転写前ガイド
8を経由して転写部に搬送されるが、このとき転写ユニ
ット5も感光ドラム1上のトナー像にタイミングを合わ
せて感光ドラム1に当接される。すなわち、加圧カム1
6が回転し、転写ユニット5内の加圧コマ15を押し上
げることにより転写ユニット5が上方が上方に揺動し、
転写ベルト12が感光ドラム1表面に当接される。しか
し、転写ベルト12が感光ドラム1に当接した瞬間には
加圧ばね14はまだほとんど圧縮されていないので、感
光ドラム1には転写ベルト12の当接ショックはほとん
ど伝達されない。したがって、露光、現像行程を継続し
ている感光ドラム1にはピッチムラのない4色の各トナ
ー像がズレることなく正確に合成されるので、解像度が
高く、色再現性も高い合成カラートナー像が形成され
る。
【0037】加圧カム16がさらに回転しその頂部が加
圧コマ15に接触して固定されると、加圧ばね14も徐
々に圧縮され、最終的には総圧約4kgの設定圧で転写
ベルト12を感光ドラム1に押し付ける。当接動作が終
了すると、レジストローラ7によって搬送されてきた転
写材Pは、感光ドラム1と転写ベルト12との接触部で
ある転写ニップ部Tにおいて上述転写バイアスにより感
光ドラム1上の4色トナー像が転写材P表面に転写され
る。
圧コマ15に接触して固定されると、加圧ばね14も徐
々に圧縮され、最終的には総圧約4kgの設定圧で転写
ベルト12を感光ドラム1に押し付ける。当接動作が終
了すると、レジストローラ7によって搬送されてきた転
写材Pは、感光ドラム1と転写ベルト12との接触部で
ある転写ニップ部Tにおいて上述転写バイアスにより感
光ドラム1上の4色トナー像が転写材P表面に転写され
る。
【0038】転写が完了した転写材Pは静電容量の大き
い転写ベルト12によって感光ドラム1から分離され、
吸着されて矢印KP 方向に搬送される。このときの転写
バイアスは定電流制御で+10μAである。
い転写ベルト12によって感光ドラム1から分離され、
吸着されて矢印KP 方向に搬送される。このときの転写
バイアスは定電流制御で+10μAである。
【0039】転写ベルト12に吸着・搬送された転写材
Pは、転写ベルト12の下流で曲率分離され、定着装置
17によって加熱加圧され表面にトナー像が定着され
る。
Pは、転写ベルト12の下流で曲率分離され、定着装置
17によって加熱加圧され表面にトナー像が定着され
る。
【0040】上述の転写ユニット5において、図2に示
すように、トナー像が転写される最大サイズの転写材P
の幅をa、転写ベルト駆動ローラ11の幅をb、転写ロ
ーラ10の幅をc、装着状態の転写ベルト12の幅、す
なわち転写ローラ10及び転写ベルト駆動ローラ11に
掛け渡した状態における転写材12の幅をd(本実施の
形態1では上述のように5%の伸張率)としたときに、
これらの値を、 a<b≦c<d の関係が成立するように設定することにより、転写ベル
ト12の蛇行を防止するための特別な装置を設けたり、
特別な制御を行ったりすることなく、転写ベルト12の
蛇行を防止することができ、画像形成装置で使用可能な
すべてのサイズの転写材Pにおいて位置ズレやピッチム
ラのない鮮明な出力画像を得ることができた。なお、蛇
行の防止が可能な理由は、各寸法を上式を満たすように
設定することで、転写ベルト12の幅方向の両端部が、
転写ローラ10及び転写ベルト駆動ローラ11の両端部
において、内側に屈曲し、この屈曲により転写ベルト1
2からこれらローラ10、11を幅方向の中心に向かっ
て押す力が発生し、その反作用として、転写ベルト12
には、両ローラ10、11によって、両端部がそれぞれ
外側に向かって押し出されるような力が作用するためで
ある。
すように、トナー像が転写される最大サイズの転写材P
の幅をa、転写ベルト駆動ローラ11の幅をb、転写ロ
ーラ10の幅をc、装着状態の転写ベルト12の幅、す
なわち転写ローラ10及び転写ベルト駆動ローラ11に
掛け渡した状態における転写材12の幅をd(本実施の
形態1では上述のように5%の伸張率)としたときに、
これらの値を、 a<b≦c<d の関係が成立するように設定することにより、転写ベル
ト12の蛇行を防止するための特別な装置を設けたり、
特別な制御を行ったりすることなく、転写ベルト12の
蛇行を防止することができ、画像形成装置で使用可能な
すべてのサイズの転写材Pにおいて位置ズレやピッチム
ラのない鮮明な出力画像を得ることができた。なお、蛇
行の防止が可能な理由は、各寸法を上式を満たすように
設定することで、転写ベルト12の幅方向の両端部が、
転写ローラ10及び転写ベルト駆動ローラ11の両端部
において、内側に屈曲し、この屈曲により転写ベルト1
2からこれらローラ10、11を幅方向の中心に向かっ
て押す力が発生し、その反作用として、転写ベルト12
には、両ローラ10、11によって、両端部がそれぞれ
外側に向かって押し出されるような力が作用するためで
ある。
【0041】本実施の形態1では、具体的には、転写ベ
ルト12の幅dを324mm、転写ローラ10幅cを31
2mm、転写ベルト駆動ローラ11の幅を310mm、最大
サイズの転写材Pの幅aを305mmに設定して、非常に
良好な結果を得ることができた。
ルト12の幅dを324mm、転写ローラ10幅cを31
2mm、転写ベルト駆動ローラ11の幅を310mm、最大
サイズの転写材Pの幅aを305mmに設定して、非常に
良好な結果を得ることができた。
【0042】さらに、図4に示すように、転写ローラ1
0及び転写ベルト駆動ローラ11の外周面の両端部に傾
斜面(面取り部)Sを設け、その径方向長さをA、長手
方向の長さをBとしたときに、これらの値、及び上述の
転写ローラ10の幅c、転写ベルト駆動ローラ11の幅
bに間に、 b<d、c<d 、かつ、 0<B/A≦1 という関係が成り立つように、上述の値を設定すること
により、転写ローラ10及び転写ベルト駆動ローラ11
に転写ベルト12を掛け渡したときに、転写ローラ10
や転写ベルト駆動ローラ11の両端部における転写ベル
ト12の屈曲を小さくすることができ、転写ベルト12
の端部にクラックや亀裂が生じにくくすることができる
ので、転写ベルト12の蛇行防止機能を低下させること
なく、転写ベルト12の寿命を延ばすことが可能とな
る。なお、上述のB/Aの値については、蛇行防止機能
及び寿命の延長を両立させるために、上述の範囲に設定
するのが最適であるが、例えば、蛇行防止機能をある程
度犠牲にしても、寿命の更なる延長を図りたい場合に
は、1<B/A<1.5程度に設定してもよいのはもち
ろんである。
0及び転写ベルト駆動ローラ11の外周面の両端部に傾
斜面(面取り部)Sを設け、その径方向長さをA、長手
方向の長さをBとしたときに、これらの値、及び上述の
転写ローラ10の幅c、転写ベルト駆動ローラ11の幅
bに間に、 b<d、c<d 、かつ、 0<B/A≦1 という関係が成り立つように、上述の値を設定すること
により、転写ローラ10及び転写ベルト駆動ローラ11
に転写ベルト12を掛け渡したときに、転写ローラ10
や転写ベルト駆動ローラ11の両端部における転写ベル
ト12の屈曲を小さくすることができ、転写ベルト12
の端部にクラックや亀裂が生じにくくすることができる
ので、転写ベルト12の蛇行防止機能を低下させること
なく、転写ベルト12の寿命を延ばすことが可能とな
る。なお、上述のB/Aの値については、蛇行防止機能
及び寿命の延長を両立させるために、上述の範囲に設定
するのが最適であるが、例えば、蛇行防止機能をある程
度犠牲にしても、寿命の更なる延長を図りたい場合に
は、1<B/A<1.5程度に設定してもよいのはもち
ろんである。
【0043】本実施の形態1において、例えば、A=
1.5mm、B=1mmや、A=B=1mmに設定して実験し
たところ、転写ベルト12は30万枚プリント(A4サ
イズ)後においても端部破損や亀裂等の問題はまったく
発生しないという良好な結果を得ることができた。
1.5mm、B=1mmや、A=B=1mmに設定して実験し
たところ、転写ベルト12は30万枚プリント(A4サ
イズ)後においても端部破損や亀裂等の問題はまったく
発生しないという良好な結果を得ることができた。
【0044】以上述べたように本実施の形態1による
と、特別な蛇行防止制御や機構を設けることなく、転写
ベルト12の蛇行を防止することが可能となり、位置ズ
レやピッチムラのない鮮明な出力画像を得ることができ
る。
と、特別な蛇行防止制御や機構を設けることなく、転写
ベルト12の蛇行を防止することが可能となり、位置ズ
レやピッチムラのない鮮明な出力画像を得ることができ
る。
【0045】また、任意のサイズの転写材Pに対しても
感光ドラム1表面からの転写材Pの分離・搬送という基
本性能を向上させることもできるようになった。特に、
転写ベルト9の蛇行がなくなることによる転写材Pの搬
送が安定することに起因しての分離性の向上が図られ
る。
感光ドラム1表面からの転写材Pの分離・搬送という基
本性能を向上させることもできるようになった。特に、
転写ベルト9の蛇行がなくなることによる転写材Pの搬
送が安定することに起因しての分離性の向上が図られ
る。
【0046】さらに、転写ベルト12の端部破損や亀裂
を防止することができるので、転写ベルト12の寿命を
延長することもできるようになった。
を防止することができるので、転写ベルト12の寿命を
延長することもできるようになった。
【0047】〈実施の形態2〉図5は、電子写真プロセ
スを利用したカラーの画像形成装置(例えば、複写機、
レーザープリンタ)の概略構成を示す縦断面図である。
本実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、感光ド
ラム1上に順次に形成したトナー像を一旦中間転写体に
順次に1次転写して中間転写ドラム(中間転写体)20
上で複数のトナー像を重ね、その後、これら複数のトナ
ー像を中間転写ドラム20上から転写材P上に一括して
2次転写するものである。なお、実施の形態1と同一の
部材等については、同一の符号を付し、重複説明は適宜
省略するものとする。
スを利用したカラーの画像形成装置(例えば、複写機、
レーザープリンタ)の概略構成を示す縦断面図である。
本実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、感光ド
ラム1上に順次に形成したトナー像を一旦中間転写体に
順次に1次転写して中間転写ドラム(中間転写体)20
上で複数のトナー像を重ね、その後、これら複数のトナ
ー像を中間転写ドラム20上から転写材P上に一括して
2次転写するものである。なお、実施の形態1と同一の
部材等については、同一の符号を付し、重複説明は適宜
省略するものとする。
【0048】同図に示す画像形成装置は、画像担持体と
して感光ドラム1を備えており、感光ドラム1は、駆動
手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセス
スピード(周速度)で回転駆動される。
して感光ドラム1を備えており、感光ドラム1は、駆動
手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセス
スピード(周速度)で回転駆動される。
【0049】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電ロー
ラ2Aにより所定の極性、所定の電位に一様に帯電処理
され、次いで、露光手段(例えば、カラー原稿画像の色
分解・結像露光光学系や、画像情報の時系列電気デジタ
ル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力
するレーザースキャナによる走査露光系等)による画像
露光3を受けることにより目的のカラー画像の第1の色
成分像(例えばイエロー成分像)に対応した静電潜像が
形成される。
ラ2Aにより所定の極性、所定の電位に一様に帯電処理
され、次いで、露光手段(例えば、カラー原稿画像の色
分解・結像露光光学系や、画像情報の時系列電気デジタ
ル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力
するレーザースキャナによる走査露光系等)による画像
露光3を受けることにより目的のカラー画像の第1の色
成分像(例えばイエロー成分像)に対応した静電潜像が
形成される。
【0050】次いで、その静電潜像が第1のイエロー現
像器4Yにより第1色であるイエロートナーにより現像
される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各現
像器4Y、4M、4C、4BKは、同図中の時計回りに
回転するロータリ4aに搭載されており、このロータリ
4aの回転によって、現像に供される現像器が、感光ド
ラム1表面に対向する現像位置Dに配置される。
像器4Yにより第1色であるイエロートナーにより現像
される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各現
像器4Y、4M、4C、4BKは、同図中の時計回りに
回転するロータリ4aに搭載されており、このロータリ
4aの回転によって、現像に供される現像器が、感光ド
ラム1表面に対向する現像位置Dに配置される。
【0051】感光ドラム1には、中間転写ドラム(中間
転写体)20が接触配置され、矢印R20方向に、感光
ドラム1の矢印R1方向の回転と同じ周速度で回転駆動
されている。
転写体)20が接触配置され、矢印R20方向に、感光
ドラム1の矢印R1方向の回転と同じ周速度で回転駆動
されている。
【0052】感光ドラム1上に形成担持された第1色の
イエロートナー像は、感光ドラム1と中間転写ドラム2
0との間の1次転写ニップ部T1 を通過する過程で、中
間転写ドラム20に1次転写バイアス電源22から印加
される1次転写バイアスにより形成される電界と圧力と
によって、中間転写ドラム20表面に1次転写(中間転
写)されていく。
イエロートナー像は、感光ドラム1と中間転写ドラム2
0との間の1次転写ニップ部T1 を通過する過程で、中
間転写ドラム20に1次転写バイアス電源22から印加
される1次転写バイアスにより形成される電界と圧力と
によって、中間転写ドラム20表面に1次転写(中間転
写)されていく。
【0053】以下、同様に第2色のマゼンタトナー像、
第3色のシアントナー像、第4のブラックトナー像が順
次中間転写ドラム20上に重畳転写され、目的のカラー
画像に対応した合成カラートナー像が中間転写ドラム2
0表面に形成される。
第3色のシアントナー像、第4のブラックトナー像が順
次中間転写ドラム20上に重畳転写され、目的のカラー
画像に対応した合成カラートナー像が中間転写ドラム2
0表面に形成される。
【0054】中間転写ドラム20の下方には転写ベルト
12が配設されている。転写ベルト12は、中間転写ド
ラム20に対応し平行に軸受けされて中間転写ドラム2
0に下方から接触している。転写ベルト12は転写ロー
ラ(バイアスローラ)10と転写ベルト駆動ローラ(テ
ンションローラ)11とによって支持され、転写ローラ
10には、2次転写バイアス電源13によって所望の2
次転写バイアスが印加されている。
12が配設されている。転写ベルト12は、中間転写ド
ラム20に対応し平行に軸受けされて中間転写ドラム2
0に下方から接触している。転写ベルト12は転写ロー
ラ(バイアスローラ)10と転写ベルト駆動ローラ(テ
ンションローラ)11とによって支持され、転写ローラ
10には、2次転写バイアス電源13によって所望の2
次転写バイアスが印加されている。
【0055】感光ドラム1から中間転写ドラム20への
第1色〜第4色のトナー像の順次重畳転写のための1次
転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)で1次転写バ
イアス電源22から印加される。感光ドラム1から中間
転写ドラム20への第1色〜第4色のトナー像の順次転
写実行行程において、転写ベルト12及び中間転写体ク
リーニングローラ24は中間転写ドラム20から接離可
能としている。
第1色〜第4色のトナー像の順次重畳転写のための1次
転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)で1次転写バ
イアス電源22から印加される。感光ドラム1から中間
転写ドラム20への第1色〜第4色のトナー像の順次転
写実行行程において、転写ベルト12及び中間転写体ク
リーニングローラ24は中間転写ドラム20から接離可
能としている。
【0056】中間転写ドラム20上に重畳転写(1次転
写)された合成カラートナー像の転写材Pへの2次転写
は、転写ベルト12が中間転写ドラム20に当接される
とともに、給紙カセット(不図示)からレジストローラ
7、転写前ガイド8を通過して、中間転写ドラム20と
転写ベルト12との間の2次転写ニップ部T2 に所定の
タイミングで転写材Pが給送され、同時に2次転写バイ
アスが2次転写バイアス電源13から転写ローラ10に
印加される。この2次転写バイアスにより中間転写ドラ
ム20から転写材Pへ合成カラートナー像が一括して2
次転写される。
写)された合成カラートナー像の転写材Pへの2次転写
は、転写ベルト12が中間転写ドラム20に当接される
とともに、給紙カセット(不図示)からレジストローラ
7、転写前ガイド8を通過して、中間転写ドラム20と
転写ベルト12との間の2次転写ニップ部T2 に所定の
タイミングで転写材Pが給送され、同時に2次転写バイ
アスが2次転写バイアス電源13から転写ローラ10に
印加される。この2次転写バイアスにより中間転写ドラ
ム20から転写材Pへ合成カラートナー像が一括して2
次転写される。
【0057】トナー像転写を受けた転写材Pは定着装置
17へ導入され加熱定着される。転写材Pへの画像転写
終了後、中間転写ドラム20上の2次転写残トナーは中
間転写体クリーナローラ24が当接されクリーニングさ
れる。
17へ導入され加熱定着される。転写材Pへの画像転写
終了後、中間転写ドラム20上の2次転写残トナーは中
間転写体クリーナローラ24が当接されクリーニングさ
れる。
【0058】以下、本実施の形態2の転写行程の詳細を
述べる。
述べる。
【0059】本実施の形態2に用いた中間転写ドラム2
0は、例えば円筒状の導電性支持体上に少なくともゴ
ム、エラストマー、樹脂よりなる弾性層を有するローラ
形状、さらにはその弾性層の上層に一層以上の被覆層を
有するローラ形状のものである。
0は、例えば円筒状の導電性支持体上に少なくともゴ
ム、エラストマー、樹脂よりなる弾性層を有するローラ
形状、さらにはその弾性層の上層に一層以上の被覆層を
有するローラ形状のものである。
【0060】円筒状導電性支持体としては、アルミニウ
ム、鉄、銅、及びステンレス等の金属や合金、カーボン
や金属粒子等を分散させた導電性樹脂等を用いることが
でき、その形状としては、上述したような円筒状や、円
筒の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補強を施し
たもの等があげられる。本実施の形態で用いた円筒状導
電性支持体は厚さ3mmのアルミニウムの円筒の内部に補
強を施したものである。
ム、鉄、銅、及びステンレス等の金属や合金、カーボン
や金属粒子等を分散させた導電性樹脂等を用いることが
でき、その形状としては、上述したような円筒状や、円
筒の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補強を施し
たもの等があげられる。本実施の形態で用いた円筒状導
電性支持体は厚さ3mmのアルミニウムの円筒の内部に補
強を施したものである。
【0061】中間転写ドラム20に用いる弾性層の厚み
は、1次転写ニップ部T1 、2次転写ニップ部T2 の形
成、回転による色ズレ、材料コスト等を考慮すると、
0.5〜7mmが望ましく、また、表層膜厚は、下層の弾
性層の柔軟性を、表層よりも上層あるいは感光ドラム表
面に伝えるために、薄層にすることが好ましく、具体的
には20〜200μmが望ましい。
は、1次転写ニップ部T1 、2次転写ニップ部T2 の形
成、回転による色ズレ、材料コスト等を考慮すると、
0.5〜7mmが望ましく、また、表層膜厚は、下層の弾
性層の柔軟性を、表層よりも上層あるいは感光ドラム表
面に伝えるために、薄層にすることが好ましく、具体的
には20〜200μmが望ましい。
【0062】本実施の形態2では、弾性層の肉厚を5m
m、表層膜厚を30μmとし、中間転写ドラム20トー
タルの外径を180mmとした。
m、表層膜厚を30μmとし、中間転写ドラム20トー
タルの外径を180mmとした。
【0063】また、弾性層は抵抗値のみを重視しアクリ
ルニトリルーブタジエンゴム(NBR)に導電材として
ケッチェンブラックを分散させて体積抵抗率を105 〜
108 Ω・cmに制御したものを用いた。本実施の形態2
においては107 Ω・cmとした。
ルニトリルーブタジエンゴム(NBR)に導電材として
ケッチェンブラックを分散させて体積抵抗率を105 〜
108 Ω・cmに制御したものを用いた。本実施の形態2
においては107 Ω・cmとした。
【0064】中間転写ドラム20の表層にはウレタン樹
脂をバインダーに、PTFEパウダー200部を分散さ
せたものを用いた。成型方法は前述の弾性層の上にスプ
レー塗布し、研磨している。このようにして作成された
中間転写ドラム20の抵抗値は、2×107 Ωであっ
た。
脂をバインダーに、PTFEパウダー200部を分散さ
せたものを用いた。成型方法は前述の弾性層の上にスプ
レー塗布し、研磨している。このようにして作成された
中間転写ドラム20の抵抗値は、2×107 Ωであっ
た。
【0065】中間転写ドラム20の抵抗測定法は中間転
写ドラムのゴム部分を100×100mmのシート状に切
り出し、Advantest社製R8340A及びR1
2704を用い、印加電圧100V、discharg
e5sec 、charge30sec 及びmeasure3
0sec の条件で測定した。前記測定器は、体積抵抗率、
表面抵抗及び実抵抗の測定が可能であり、本実施の形態
2中で用いる抵抗値とは、実抵抗のことを指すものとす
る。
写ドラムのゴム部分を100×100mmのシート状に切
り出し、Advantest社製R8340A及びR1
2704を用い、印加電圧100V、discharg
e5sec 、charge30sec 及びmeasure3
0sec の条件で測定した。前記測定器は、体積抵抗率、
表面抵抗及び実抵抗の測定が可能であり、本実施の形態
2中で用いる抵抗値とは、実抵抗のことを指すものとす
る。
【0066】中間転写ドラム20の静電容量測定法は中
間転写ドラム20のゴム部分を100×100mmのシー
ト状に切り出したサンプルを、アルミ電極板上に乗せ
て、直径50mmの電極とサンドイッチした状態にして、
AND AG−4304LCRメータ(安藤電気社製)
を用い、印加電圧1V、周波数1kHzの条件で測定し
た。本実施の形態2中で用いる静電容量とは、上記測定
で測定された値のことを指すものとする。
間転写ドラム20のゴム部分を100×100mmのシー
ト状に切り出したサンプルを、アルミ電極板上に乗せ
て、直径50mmの電極とサンドイッチした状態にして、
AND AG−4304LCRメータ(安藤電気社製)
を用い、印加電圧1V、周波数1kHzの条件で測定し
た。本実施の形態2中で用いる静電容量とは、上記測定
で測定された値のことを指すものとする。
【0067】上述したような中間転写ドラム20を用い
た場合、通常の感光ドラム1よりも大径となる場合が多
いため、転写材Pの分離手段としては転写ベルト12が
主流となる。
た場合、通常の感光ドラム1よりも大径となる場合が多
いため、転写材Pの分離手段としては転写ベルト12が
主流となる。
【0068】中間転写ドラム20は転写媒体であるた
め、高い転写効率を得るためには、107 〜108 Ωの
中抵抗領域が必須となる。そのような場合、環境変化で
静電容量と抵抗値が従来の感光ドラム1等より大きく変
化するため、転写材Pの分離性が非常に厳しくなる。
め、高い転写効率を得るためには、107 〜108 Ωの
中抵抗領域が必須となる。そのような場合、環境変化で
静電容量と抵抗値が従来の感光ドラム1等より大きく変
化するため、転写材Pの分離性が非常に厳しくなる。
【0069】したがって、低湿環境下から高湿環境下ま
で高い分離性を確保するためには、静電容量と抵抗との
バランスがとれた転写ベルト12を用いなければならな
い。
で高い分離性を確保するためには、静電容量と抵抗との
バランスがとれた転写ベルト12を用いなければならな
い。
【0070】また、一旦1次転写された画像を再度2次
転写するために、高い転写効率も必要とされ、転写効率
が最適となる抵抗値と上記の抵抗値がずれてくる可能性
もある。
転写するために、高い転写効率も必要とされ、転写効率
が最適となる抵抗値と上記の抵抗値がずれてくる可能性
もある。
【0071】図6に示すように、本実施の形態2で使用
した中間転写ドラム20(同図では「中間転写体」と記
載)も、静電容量が低湿環境下と高湿環境下とで変化し
ており、また転写ベルト12も同様に変化している。
した中間転写ドラム20(同図では「中間転写体」と記
載)も、静電容量が低湿環境下と高湿環境下とで変化し
ており、また転写ベルト12も同様に変化している。
【0072】しかし、本発明の転写ベルト12は、低湿
環境下から高湿環境下まで、中間転写ドラム20よりも
大きな静電容量を有し、抵抗変動も中間転写ドラム20
のそれよりは小さいため、安定した分離性が確保でき
る。
環境下から高湿環境下まで、中間転写ドラム20よりも
大きな静電容量を有し、抵抗変動も中間転写ドラム20
のそれよりは小さいため、安定した分離性が確保でき
る。
【0073】中間転写ドラム20上に4色(イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラック)の合成カラートナー像が
形成されると、転写材Pはレジストローラ7によって中
間転写ドラム20上のトナー像にタイミングを合わせて
転写前ガイド8を経由して転写部に搬送されるが、この
とき転写ユニット5は、実施の形態1で感光ドラムに当
接/加圧されるのと同様の行程により中間転写ドラム2
0に所定の転写圧(本実施の形態では総圧4kg)で加
圧され、転写材P上に4色トナー像が転写される。最大
サイズの転写材Pと転写ベルト12、転写ローラ10、
転写ベルト駆動ローラ11の幅方向の関係及び転写ロー
ラ10と転写ベルト駆動ローラ11に設けられた傾斜面
Sの寸法の関係は、前述の実施の形態1と同様に設定し
てある。
マゼンタ、シアン、ブラック)の合成カラートナー像が
形成されると、転写材Pはレジストローラ7によって中
間転写ドラム20上のトナー像にタイミングを合わせて
転写前ガイド8を経由して転写部に搬送されるが、この
とき転写ユニット5は、実施の形態1で感光ドラムに当
接/加圧されるのと同様の行程により中間転写ドラム2
0に所定の転写圧(本実施の形態では総圧4kg)で加
圧され、転写材P上に4色トナー像が転写される。最大
サイズの転写材Pと転写ベルト12、転写ローラ10、
転写ベルト駆動ローラ11の幅方向の関係及び転写ロー
ラ10と転写ベルト駆動ローラ11に設けられた傾斜面
Sの寸法の関係は、前述の実施の形態1と同様に設定し
てある。
【0074】以上述べたように、本実施の形態2によれ
ば、中間転写ドラム20を使用したカラー画像形成装置
においても実施の形態1と同様に、特別な蛇行防止制御
や機構を設けなくても、転写ベルト12の蛇行を防止す
ることが可能となり、使用可能なすべてのサイズの転写
材Pにおいて位置ズレやピッチムラのない鮮明な出力画
像を得ることができるとともに、任意のサイズの転写材
Pに対しても中間転写ドラム20からの転写材Pの分離
・搬送という基本性能を向上させることができるように
なった。
ば、中間転写ドラム20を使用したカラー画像形成装置
においても実施の形態1と同様に、特別な蛇行防止制御
や機構を設けなくても、転写ベルト12の蛇行を防止す
ることが可能となり、使用可能なすべてのサイズの転写
材Pにおいて位置ズレやピッチムラのない鮮明な出力画
像を得ることができるとともに、任意のサイズの転写材
Pに対しても中間転写ドラム20からの転写材Pの分離
・搬送という基本性能を向上させることができるように
なった。
【0075】なお、以上の実施の形態1においては、像
担持体としてドラム状の感光ドラムを、また実施の形態
2においては、像担持体としてドラム状の中間転写ドラ
ムを使用した場合について説明したが、これらに代え
て、ベルト状の感光ベルト、またベルト状の中間転写ベ
ルトを使用することもできる。
担持体としてドラム状の感光ドラムを、また実施の形態
2においては、像担持体としてドラム状の中間転写ドラ
ムを使用した場合について説明したが、これらに代え
て、ベルト状の感光ベルト、またベルト状の中間転写ベ
ルトを使用することもできる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
前記転写ベルトが掛け渡される駆動ローラと従動ローラ
とを備え、トナー像が転写される最大サイズの転写材の
幅をa、前記駆動ローラの幅をb、前記従動ローラの幅
をc、前記転写ベルトの幅をdとしたときに、これらの
間に、 a<b≦c<d の関係が成立するようにこれらの値を設定することによ
り、像担持体から転写材にトナー像を転写する際に、特
別な蛇行防止制御や機構がなくても転写ベルトの蛇行を
防止することができ、使用可能なすべてのサイズの転写
材においてトナー像の位置ズレやピッチムラのない鮮明
なカラー出力画像を得ることができる。
前記転写ベルトが掛け渡される駆動ローラと従動ローラ
とを備え、トナー像が転写される最大サイズの転写材の
幅をa、前記駆動ローラの幅をb、前記従動ローラの幅
をc、前記転写ベルトの幅をdとしたときに、これらの
間に、 a<b≦c<d の関係が成立するようにこれらの値を設定することによ
り、像担持体から転写材にトナー像を転写する際に、特
別な蛇行防止制御や機構がなくても転写ベルトの蛇行を
防止することができ、使用可能なすべてのサイズの転写
材においてトナー像の位置ズレやピッチムラのない鮮明
なカラー出力画像を得ることができる。
【0077】また、転写ベルト12の端部破損や亀裂を
防止することができるので、転写ベルトの寿命を延長す
ることができ、ユーザやサービスメンテナンスの軽減、
ランニングコストを削減することも可能となった。
防止することができるので、転写ベルトの寿命を延長す
ることができ、ユーザやサービスメンテナンスの軽減、
ランニングコストを削減することも可能となった。
【0078】さらに、像担持体からの転写材の分離・搬
送という基本性能を向上させることができ、ジャム等の
不具合を減少させることができるので、画像形成装置と
しの品質、安定性をも向上させることがでる。
送という基本性能を向上させることができ、ジャム等の
不具合を減少させることができるので、画像形成装置と
しの品質、安定性をも向上させることがでる。
【図1】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図2】最大サイズの転写材の幅a、転写ベルト駆動ロ
ーラの幅b、転写ローラの幅c、及び転写ベルトの幅d
を大小関係を示す図。
ーラの幅b、転写ローラの幅c、及び転写ベルトの幅d
を大小関係を示す図。
【図3】転写ユニットの分解斜視図。
【図4】転写ベルト駆動ローラ及び転写ローラの外周面
の端部に形成した傾斜面(面取り部)を示す断面図。
の端部に形成した傾斜面(面取り部)を示す断面図。
【図5】実施の形態2の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図6】温度、湿度の変化に伴う、中間転写体(中間転
写ドラム)及び転写ベルトの静電容量の変化を示す図。
写ドラム)及び転写ベルトの静電容量の変化を示す図。
1 像担持体(感光ドラム) 10 従動ローラ(転写ローラ) 11 駆動ローラ(転写ベルト駆動ローラ) 12 転写ベルト 13 転写バイアス電源 20 中間転写体(中間転写ドラム) A 面取り部の径方向長さ a 最大サイズの転写材の幅 B 面取り部の長手方向長さ b 駆動ローラの幅 c 従動ローラの幅 d 転写ベルトの幅 P 転写材 S 面取り部(傾斜面) T 転写ニップ部 T2 転写ニップ部(2次転写ニップ部)
Claims (6)
- 【請求項1】 移動可能な表面にトナー像が形成される
像担持体と、該像担持体に接触配置されて転写ニップ部
を形成する転写ベルトとを備え、該転写ニップ部にて挟
持搬送する転写材に前記像担持体上のトナー像を転写す
る画像形成装置において、 前記転写ベルトが掛け渡される駆動ローラと従動ローラ
とを備え、 トナー像が転写される最大サイズの転写材の幅をa、前
記駆動ローラの幅をb、前記従動ローラの幅をc、前記
転写ベルトの幅をdとしたときに、これらの間に、 a<b≦c<d の関係が成立するようにこれらの値を設定する、ことを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記駆動ローラ及び従動ローラのうち
の、前記転写ベルトの裏面が接触する外周面の両端部
に、面取り部を形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 移動可能な表面にトナー像が形成される
像担持体と、該像担持体に接触配置されて転写ニップ部
を形成する転写ベルトとを備え、該転写ニップ部にて挟
持搬送する転写材に前記像担持体上のトナー像を転写す
る画像形成装置において、 前記転写ベルトが掛け渡される駆動ローラと従動ローラ
とを備え、 これら駆動ローラ及び従動ローラのうちの、前記転写ベ
ルトの裏面が接触する外周面の両端部に、面取り部を形
成し、 トナー像が転写される最大サイズの転写材の幅をa、前
記駆動ローラの幅をb、前記従動ローラの幅をc、前記
転写ベルトの幅をd、前記面取り部における径方向長さ
をA、長手方向長さをBとしたときに、これらの間に、 b<d、c<d、かつ、 0<B/A≦1 の関係が成立するようにこれらの値を設定する、 ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 前記像担持体が、電子写真感光体であ
る、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
項記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記像担持体が、電子写真感光体上に形
成されたトナー像が転写される中間転写体である、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
項記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記中間転写体が、ドラム状の中間転写
ドラムである、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9046714A JPH10240033A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9046714A JPH10240033A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10240033A true JPH10240033A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12755027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9046714A Pending JPH10240033A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10240033A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6374073B2 (en) * | 2000-06-28 | 2002-04-16 | Kyocera Mita Corporation | Image forming machine |
JP2006091394A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP9046714A patent/JPH10240033A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6374073B2 (en) * | 2000-06-28 | 2002-04-16 | Kyocera Mita Corporation | Image forming machine |
JP2006091394A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6226465B1 (en) | Image forming apparatus with relative speed differential between intermediate transfer member and image bearing member | |
JPWO2002056118A1 (ja) | 画像形成装置及び方法 | |
JP2000284613A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1184910A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0980926A (ja) | 画像形成装置 | |
US7308226B2 (en) | Image forming method and apparatus with reduced reverse toner transfer | |
JPH10240033A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4820686B2 (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP3943758B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000137386A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3584641B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3278358B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11160950A (ja) | ベルト装置、ベルト、転写ベルト装置、転写ベルト、及び画像形成装置 | |
JPH11231689A (ja) | ベルト装置、転写ベルト装置、および画像形成装置 | |
JP4088559B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003248388A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11249459A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003149953A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000075685A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2965047B2 (ja) | カラー記録装置 | |
JP2000075670A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2000075676A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001083770A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JPH1055093A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11311907A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040120 |