JP2003215887A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003215887A
JP2003215887A JP2002018304A JP2002018304A JP2003215887A JP 2003215887 A JP2003215887 A JP 2003215887A JP 2002018304 A JP2002018304 A JP 2002018304A JP 2002018304 A JP2002018304 A JP 2002018304A JP 2003215887 A JP2003215887 A JP 2003215887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定条件下においては1次転写出力のオフタ
イミングを早めて、感光体の後処理の開始タイミングを
早くし、1ジョブあたりの感光体の回転時間を短くする
ことにより、感光体の寿命を長くすることができる画像
形成装置を提供すること。 【解決手段】 中間転写ベルト50の抵抗値を検出する
1次転写部抵抗検出ユニット21および2次転写抵抗検
出ユニット22を設け、中間転写ベルト50の1次転写
部および2次転写部における抵抗値を検出する。そし
て、1次転写部抵抗検出ユニット21と2次転写部抵抗
検出ユニット22とにより検出された中間転写ベルト5
0の抵抗値に基づき、CPU20によって電源25の出
力をオフするタイミングを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。さら
に詳細には、感光体の長寿命化を図った画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写体を有する画像形成装置
では次のようにしてカラー画像を形成している。まず、
感光体上に各色ごとのトナー像を形成する。次いで、そ
れらの各色のトナー像を中間転写体上で重ね合わせるよ
うに順次1次転写する。そして、1次転写された中間転
写体上の各色のトナー像を一括して記録体上に2次転写
することによりカラー画像を形成している。この種の画
像形成装置では、一般的に1次転写出力のオフタイミン
グは2次転写の終了後に設定されている。なぜなら、中
間転写体は導電性を有するから、2次転写が終了する前
に1次転写出力をオフすると、その影響が2次転写に出
てしまうからである。つまり、2次転写電流が1次転写
側に流れ込み、2次転写を良好に行うことができないお
それがあるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の画像形成装置では、以下の問題点があった。す
なわち、従来の画像形成装置では、1次転写出力のオフ
タイミングが、2次転写の終了後に設定されている。つ
まり、2次転写が終了するまで、1次転写出力がオンさ
れたままとなっている。このため、2次転写が終了した
後に1次転写出力がオフされ、その後に感光体の後処理
が行われる(図2(b)参照)。従って、1ジョブあた
りの感光体の回転時間が長い。その結果、感光体の寿命
が短くなるという問題があった。具体的には例えば、寿
命が30000枚と設定された感光体の場合であれば、
約25000枚で寿命となっていた。
【0004】なお、感光体の後処理とは、次のジョブに
おいて、安定した感光体の表面電位を得るために、各ジ
ョブの最後に転写出力などの影響を受けていない感光体
上の領域を、帯電、イレースして感光体内の電荷を除去
する工程である。
【0005】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、所定条件下においては1
次転写出力のオフタイミングを早めて、感光体の後処理
の開始タイミングを早くし、1ジョブあたりの感光体の
回転時間を短くすることにより、感光体の寿命を長くす
ることができる画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めになされた本発明に係る画像形成装置は、各色のトナ
ー像を中間転写体上で重ね合わせることによりカラー画
像を形成する画像形成装置であって、トナー像を担持す
る感光体と、感光体に担持された各色のトナー像を中間
転写体上に重ね合わせて転写する第1転写手段と、第1
転写手段に電圧を印加する第1電源と、中間転写体上に
重ね合わされたトナー像を記録体に一括して転写する第
2転写手段と、第2転写手段に電圧を印加する第2電源
と、第1電源および第2電源の出力制御を行う制御手段
と、各種の情報を検出する情報検出手段と、を有し、制
御手段は、状態検出手段の検出結果に応じて第1電源の
出力をオフするタイミングを切り替えることを特徴とす
るものである。
【0007】この画像形成装置では、感光体に各色に対
応した潜像が書き込まれる。これらの潜像は、各色ごと
の現像装置により現像されて各色のトナー像とされる。
なお、各色のトナー像は、1つの感光体に形成される場
合(4サイクル方式)もあるし、異なる感光体にそれぞ
れ形成される場合(タンデム方式)もある。このように
して感光体上に形成された各色のトナー像は、第1転写
手段により順次、中間転写体上に重ね合わせられるよう
に転写される。この1次転写は、制御手段の制御により
第1電源の出力がオンされて、1次転写手段に1次転写
電圧が印加されることにより行われる。
【0008】次いで、第1転写手段によって中間転写体
上に重ね合わされて転写されたトナー像は、第2転写手
段により、記録体に一括して転写される。この2次転写
は、制御手段の制御により第2電源から2次転写手段に
2次転写電圧が印加されることにより行われる。その
後、記録体に転写されたトナー像が定着されてカラー画
像が形成される。
【0009】そして、最終色のトナー像の1次転写にお
ける第1電源の出力をオフするタイミングを切り替える
ために、各種の情報が情報検出手段によって検出されて
いる。なお、第1電源と第2電源は、別個の電源であっ
てもよいし、単一の電源から電圧変換や分圧等を介して
別々の電圧を取り出すものであってもよい。
【0010】ここで、情報検出手段が検出する各種の情
報には、環境条件、耐久条件、および中間転写体の抵抗
値の少なくとも1つが含まれていればよい。なお、環境
条件とは湿度や温度などであり、耐久条件とは中間転写
体の使用(駆動)時間などである。ここに挙げた情報の
少なくとも1つを検出することにより、中間転写体の抵
抗値を検出あるいは想定することができる。そして、制
御手段により、情報検出手段で検出あるいは想定された
中間転写体の抵抗値に応じて、第1電源の出力をオフす
るタイミングが切り替えられる。すなわち、第1電源の
出力をオフすることによって、第2転写手段による2次
転写に影響が出ないと判断される抵抗値の場合に限り、
第1電源の出力をオフするタイミングを早めるのであ
る。
【0011】具体的に、情報検出手段が中間転写体の抵
抗値を検出する場合には、制御手段は、情報検出手段で
検出された抵抗値が所定値より高いとき、第1電源の出
力をオフするタイミングを、1次転写手段による最終色
の1次転写が終了した後に設定し、情報検出手段で検出
された抵抗値が所定値より低いとき、第1電源の出力を
オフするタイミングを、2次転写手段による2次転写が
終了した後に設定すればよい。
【0012】また、情報検出手段が中間転写体の抵抗値
を検出しない場合には、制御手段は、環境条件あるいは
耐久条件の少なくともいずれかの情報から中間転写体の
抵抗値を想定して、その想定した抵抗値が所定値より高
い場合、第1電源の出力をオフするタイミングを、1次
転写手段による最終色の1次転写が終了した後に設定
し、その想定した抵抗値が所定値より低い場合、第1電
源の出力をオフするタイミングを、2次転写手段による
2次転写が終了した後に設定すればよい。
【0013】なお、「最終色」とは、1ジョブの最終ペ
ージの画像形成における最終色を意味する。具体的に
は、1ジョブが10枚であれば、10枚目の画像形成に
おける最終色を意味する。
【0014】このようにして第1電源の出力をオフする
タイミングを制御することにより、所定条件下では2次
転写が終了する前であっても、第1電源の出力をオフす
ることができる。なぜなら、中間転写体の抵抗が所定値
より高い場合には、第1電源の出力のオンオフによっ
て、2次転写電流が1次転写側に流れ込まないからであ
る。つまり、2次転写における転写効率が変化しない。
よって、2次転写において転写不良が発生しないからで
ある。
【0015】一方、中間転写体の抵抗が所定値より低い
場合には、第1電源の出力のオンオフによって、2次転
写電流が1次転写側に流れ込む。従ってこの場合、2次
転写が終了する前に第1電源の出力をオフすると、2次
転写における転写効率が変化して転写不良が発生してし
まう。そこで、第1電源の出力をオフするタイミング
を、2次転写手段による2次転写が終了した後に設定す
るようにしている。これにより、2次転写における転写
不良の発生を防止している。
【0016】あるいは、本発明に係る画像形成装置にお
いて、制御手段は、第1電源の出力をオフするタイミン
グに関するルックアップテーブルを記憶しており、情報
検出手段で検出された情報からルックアップテーブルに
基づき、第1電源の出力をオフするタイミングを設定す
るようにしてもよい。このようにすることによっても、
上記したのと同様の効果が得られる。なお、この場合に
は、情報検出手段で検出する情報は1つであってもよい
が、望ましくは2つ以上とするのがよい。それにより、
より効率よく第1電源の出力をオフするタイミングを切
り替えることができる。その結果として、感光体の回転
時間を極力短くできるからである。
【0017】以上のように本発明の画像形成装置によれ
ば、2次転写に影響を与えない場合に限り第1電源の出
力をオフするタイミングを早めることができる。具体的
には第2転写手段による2次転写が終了する前に第1電
源の出力をオフすることができる。言い換えると、最終
色のトナー像の1次転写が終了した直後に、第1電源の
出力をオフすることができる。これにより、感光体の回
転時間を短くすることができる。従って、感光体の長寿
命化が図られる。
【0018】ここで、図2に示すように、1ジョブあた
り感光体の回転時間の短縮は2割程度である。ところ
が、カラー画像の形成における1ジョブあたりの平均画
像形成枚数は、約2枚である。そして、1ジョブ毎に上
記した制御が実行され、感光体の回転時間の短縮が図ら
れる。従って総合的に見れば、感光体の回転時間が大幅
に短縮されることになる。これにより、感光体の寿命が
長くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置を具
体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて
詳細に説明する。
【0020】(第1の実施の形態)まず、第1の実施の
形態について説明する。第1の実施の形態に係る画像形
成装置の概略構成を図1に示す。第1の実施の形態に係
る画像形成装置は、4サイクル方式の画像形成装置であ
る。すなわち、1つの感光体に各色のトナー像を形成
し、それらのトナー像を中間転写ベルトに重ねるように
1次転写し、1次転写された各色のトナー像を一括して
記録体に2次転写することによりカラー画像を形成する
画像形成装置である。この画像形成装置は、感光体1、
露光ユニット3、ロータリー現像装置4、および転写ユ
ニット5などを備えている。そして感光体1の周囲に、
帯電チャージャ2、露光ユニット3、現像装置4、1次
転写ローラ11、およびクリーニング装置7が配置され
ている。さらに、1次転写出力のオフタイミングを制御
するために、CPU20、1次転写部抵抗検出ユニット
21、2次転写部抵抗検出ユニット22、および湿度計
29が備わっている。なお、CPU20は、画像形成装
置の動作を制御する役割も担っている。
【0021】感光体1は、静電潜像およびトナー像を担
持するものである。この感光体1は、有機感光体であっ
てドラムタイプのものである。また、感光体1は、時計
回り(図中矢印方向)に回転するようになっている。
【0022】露光ユニット3は、感光体1上に各色ごと
の静電潜像を形成するものである。この露光ユニット3
には、レーザダイオード、ポリゴンミラー、f−θレン
ズ等の周知の部品が含まれている。そして、その制御部
にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各色ごとの画像データが入力される。
そうすると、帯電チャージャ2により一様に帯電させら
れた感光体1に、各色ごとの画像データに対応するレー
ザ光を照射するようになっている。
【0023】現像装置4は、感光体1上に形成された各
色ごとの静電潜像を現像して各色のトナー像を形成する
ものである。そのため、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の負極性トナー
を含む現像剤を収容した4つの現像器4Y,4M,4
C,4Kを備えている。この現像装置4は、反時計回り
に回転するようになっている。すなわち、現像装置4
は、感光体1上に各色に対応する静電潜像が形成される
ごとに、対応する色の現像器が現像位置(感光体1と対
向する位置)へ配置されるように回転する。そして、感
光体1上の各色ごとの静電潜像を、その色に対応した現
像器によって現像するようになっている。
【0024】転写ユニット5は、無端状の中間転写ベル
ト50と、1次転写ローラ11と、2次転写ローラ12
とを備えている。中間転写ベルト50は、1次転写ロー
ラ11と支持ローラ51とに巻き掛けられている。そし
て、中間転写ベルト50は、反時計回り(図中矢印方
向)に駆動されるようになっている。
【0025】1次転写ローラ11は、中間転写ベルト5
0を挟んで感光体1と対向する位置に配置されている。
そして、1次転写ローラ11には、1次転写部抵抗検出
ユニット21および駆動モータMが接続されている。こ
の1次転写部抵抗検出ユニット21は、1次転写部にお
ける中間転写ベルト50の抵抗値を検出するためのもの
である。このため、1次転写部抵抗検出ユニット21に
は、電源25と電流計26とが備わっている。この電源
25から1次転写電圧が1次転写ローラ11に印加され
ることにより、感光体1上に形成されたトナー像が中間
転写ベルト50上に1次転写されるようになっている。
【0026】ここで、1次転写ローラ11に電源25か
ら電圧が印加されたときに、電流計26により、1次転
写ローラ11から感光体1へ流れ込む電流の大きさが検
出される。そして、1次転写部抵抗検出ユニット11で
は、電源25の電圧値および電流計26で検出された電
流値に基づき、1次転写部における中間転写ベルト50
の抵抗値が算出されるようになっている。ここで算出さ
れた中間転写ベルト50の抵抗値は、CPU20に入力
されるようになっている。なお、1次転写部抵抗検出ユ
ニット21による中間転写ベルト50の抵抗値の検出
は、画像形成装置の電源投入時の他、所定時間が経過し
た時、あるいは画像形成枚数が所定枚数に達した時など
に行われる。
【0027】また、駆動モータMの駆動時間に関する情
報がCPU20に入力されるようになっている。そし
て、CPU20では、この情報に基き中間転写ベルト5
0の耐久レベルの認識が行われる。なお、本実施の形態
において、中間転写ベルト50の耐久レベルは転写出力
制御に用いないが、後述する第2および第3の実施の形
態における転写出力制御に用いる。
【0028】2次転写ローラ12は、中間転写ベルト5
0を挟んで支持ローラ51と対向する位置に配置されて
いる。そして、2次転写ローラ12には、2次転写部抵
抗検出ユニット22が接続されている。この2次転写部
抵抗検出ユニット22は、2次転写部における中間転写
ベルト50の抵抗値を検出するためのものである。この
ため、2次転写部抵抗検出ユニット22には、電源27
と電流計28とが備わっている。この電源27から2次
転写電圧が2次転写ローラ12に印加されることによ
り、中間転写ベルト50上に重ねて転写されたトナー像
が一括して記録紙に2次転写されるようになっている。
【0029】ここで、2次転写ローラ12に電源27か
ら電圧が印加されたときに、電流計28により、2次転
写ローラ12から支持ローラ51へ流れ込む電流の大き
さが検出される。そして、2次転写部抵抗検出ユニット
22では、電源27の電圧値および電流計28で検出さ
れた電流値に基づき、2次転写部における中間転写ベル
ト50の抵抗値が算出されるようになっている。ここで
算出された中間転写ベルト50の抵抗値は、CPU20
に入力されるようになっている。なお、2次転写部抵抗
検出ユニット22による中間転写ベルト50の抵抗値の
検出は、1次転写部抵抗検出ユニット21と同様、画像
形成装置の電源投入時の他、所定時間が経過した時、あ
るいは画像形成枚数が所定枚数に達した時などに行われ
る。
【0030】クリーニング装置7は、1次転写ローラ1
1による1次転写後に感光体1上に存在する1次転写残
トナーを除去するものである。また、湿度計29は、相
対湿度を検出してその情報をCPU20に入力するもの
である。なお、本実施の形態において、相対湿度は転写
出力制御に用いないが、後述する第2および第3の実施
の形態における転写出力制御に用いる。
【0031】続いて、上記した構成を有する画像形成装
置の動作について説明する。まず、感光体1および周辺
装置が駆動状態とされる。また、これと同時に、帯電出
力がオンされ、帯電チャージャ2により、感光体1の表
面が一様に帯電させられる。
【0032】そしてまず、露光ユニット3による感光体
1へのイエローの静電潜像の書き込みが行われる。次い
で、この潜像が現像器4Yにより現像されてイエローの
トナー像が形成される。その後、1次転写出力がオンと
なり1次転写ローラ11に対して1次転写電圧が電源2
5から印加される。これにより、感光体1に形成された
イエローのトナー像は、順次、中間転写ベルト50上に
1次転写される。一方、中間転写ベルト50に転写され
ずに感光体1に残留した1次転写残トナーは、クリーニ
ング装置7に回収される。
【0033】次いで、現像装置4が回転させられて、マ
ゼンタ現像器4Mが順に感光体1に対向配置させられ
る。そして、上記したイエローのトナー像の形成と同様
にして、マゼンタのトナー像が感光体1上に形成され
る。このマゼンタのトナー像は、中間転写ベルト50上
のイエローのトナー像の上に重ね合わせられるようにし
て1次転写される。一方、中間転写ベルト50に転写さ
れずに感光体1に残留したマゼンタの1次転写残トナー
は、クリーニング装置7に回収される。
【0034】以後、シアン現像器4Cおよびブラック現
像器4Kが感光体1に対向配置させられ、上記した動作
と同様の動作が実行される。その結果、4色のトナー像
が転写ベルト50上に重ね合わせられる。ここでは、4
色のトナー像を形成する場合について説明しているが、
4色すべてのトナー像を形成しない場合(もちろんモノ
クロの場合も含む)もあり得る。
【0035】次いで、4色のトナー像が重ね合わされた
中間転写ベルト50の回転に同期して記録紙が給紙さ
れ、2次転写部へ向けて搬送される。給紙された記録紙
は、中間転写ベルト50上のトナー像との同期が取られ
た上で、2次転写ローラ12へと送り込まれる。このと
き、2次転写出力がオンにされ2次転写ローラ12に対
して電源27から2次転写電圧が印加される。これによ
り、中間転写ベルト50上のトナー像が記録紙上に2次
転写される。
【0036】その後、記録紙に転写されたトナー像は、
熱および圧力によって記録紙に定着される。このように
してトナー像が定着された記録紙は、装置外へと排出さ
れる。かくして、1枚分のカラー画像が形成される。な
お、2枚以上の画像形成を行う場合には、上記した動作
が繰り返される。
【0037】ここで、本発明の特徴である1次転写出力
のオフタイミング、すなわち電源25の出力をオフする
タイミングの制御について説明する。なお、この制御
は、CPU20によって行われる。
【0038】上記したように、1次転写部抵抗検出ユニ
ット21で検出された中間転写ベルト50の抵抗値、お
よび2次転写部抵抗検出ユニット22で検出された中間
転写ベルト50の抵抗値が、それぞれCPU20に入力
されている。従って、CPU20は、これらのデータか
ら中間転写ベルト50の抵抗値を算出する。具体的に
は、平均値を算出する。そして、CPU20は、算出し
た抵抗値が予め定められた所定値以上であるか否かを判
断する。なお所定値は、電源25の出力のオンオフによ
り2次転写電流(2次転写ローラ12から支持ローラ5
1に流れる電流)が1次転写側に流れ込まない最小の抵
抗値とすればよい。
【0039】そして、CPU20が中間転写ベルト50
の抵抗値は所定値以上であると判断した場合には、CP
U20は、電源25の出力をオフするタイミングを、1
次転写ローラ11による最終色の1次転写が終了した直
後に設定する。これにより、感光体1の駆動、電源25
の出力(1次転写出力)のオンオフ、および電源27の
出力(2次転写出力)のオンオフのタイミングは、図2
(a)に示すようになる。このように2次転写ローラ1
2による2次転写中に電源25の出力をオフしても、2
次転写において転写不良が発生することはない。なぜな
ら、中間転写ベルト50の抵抗値が所定値以上の場合に
は、電源25の出力のオンオフによって、2次転写電流
が1次転写側に流れ込まないからである。
【0040】一方、CPU20が中間転写ベルト50の
抵抗値は所定値未満であると判断した場合には、CPU
20は、電源25の出力をオフするタイミングを、2次
転写ローラ12による2次転写が終了した直後に設定す
る。これにより、感光体1の駆動、電源25の出力(1
次転写出力)のオンオフ、および電源27の出力(2次
転写出力)のオンオフのタイミングは、図2(b)に示
すようになる。これは、従来の画像形成装置と同じタイ
ミングである。このようにするのは、以下の理由からで
ある。すなわち、中間転写ベルト50の抵抗値が所定値
未満の場合には、電源25の出力のオンオフによって、
2次転写電流が1次転写側に流れ込む。従ってこの場合
に、2次転写ローラ12による2次転写が終了する前に
電源25の出力をオフすると、2次転写における転写効
率が変化して転写不良が発生してしまうからである。
【0041】そして、図2(a)、(b)から明らかな
ように、1次転写ローラ11による最終色の1次転写が
終了した直後に電源25の出力をオフすることにより、
感光体後処理の開始タイミングが早くなる。その結果と
して、感光体1の駆動時間が短くなる。すなわち、2次
転写ローラ12による2次転写に悪影響を及ぼさない場
合に限り、電源25の出力をオフするタイミングを早く
することにより、感光体1の駆動時間が短縮される。そ
して、このような制御が1ジョブ毎に実行されるため、
1ジョブあたりの感光体1の駆動時間の短縮割合は小さ
くても、総合的に見れば、感光体の駆動時間は大幅に短
縮される。従って、感光体1を設定通りの寿命まで使用
することができる。
【0042】以上、詳細に説明したように第1の実施の
形態に係る画像形成装置によれば、中間転写ベルト50
の抵抗値を検出する1次転写部抵抗検出ユニット21お
よび2次転写抵抗検出ユニット22が備わっている。こ
れにより、中間転写ベルト50の1次転写部および2次
転写部における抵抗値が検出される。そして、1次転写
部抵抗検出ユニット21と2次転写部抵抗検出ユニット
22とにより検出された中間転写ベルト50の抵抗値に
基づき、CPU20によって電源25の出力をオフする
タイミングが制御される。すなわち、中間転写ベルト5
0の抵抗値が所定値以上である場合に限り、電源25の
出力をオフするタイミングが転写ローラ11による最終
色の1次転写が終了した直後に早められる。このような
転写出力制御により、2次転写不良を発生させることな
く電源25の出力をオフするタイミングを可能な限り早
めることができる。従って、感光体1の後処理の開始タ
イミングが早められるので、感光体1の駆動時間が短く
なる。それにより、感光体1の寿命が長くなる。
【0043】ここで、上記した第1の実施の形態では、
4サイクル方式の画像形成装置を例示しているが、図3
に示すように、各色ごとに感光体1Y,1M,1C,1
Kおよび画像形成ユニットPUY,PUM,PUC,P
UKをそれぞれ有するタンデム方式の画像形成装置であ
っても、上記したのと同様の制御をCPU20で行うこ
とにより、同様の効果を得ることができる。ただし、こ
の場合には構成上の違いから、1次転写部抵抗検出ユニ
ット21は、最終色であるブラックの1次転写ローラ1
1Kにのみ接続している。もちろん、ブラック以外の1
次転写ローラにも1次転写部抵抗検出ユニット21を接
続してもよい。また、中間転写ベルト50は、駆動ロー
ラ52により駆動されるようになっている。
【0044】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。第2の実施の形態に係る画像形
成装置は、第1の実施の形態のものとほぼ同様の構成を
有するものであるが、中間転写ベルト50の抵抗値を検
出しない点が異なる。これに伴い、図1に示した1次転
写部抵抗検出ユニット21と2次転写部抵抗検出ユニッ
ト22とが存在しない構成となっている。ただし、電源
25および27は存在する。
【0045】そこで、本実施の形態における転写出力制
御について、図4〜図7に示すフローチャートを参照し
て説明する。この転写出力制御もCPU20によって行
われる。
【0046】最初に、図4に示すフローチャートを用い
て、全体の制御の流れを説明する。まず、画像形成装置
の電源が投入されると、初期設定が行われる(S1)。
この初期設定では、耐久フラグFおよびPCフラグが
「0」にセットされる。この初期設定が終了すると、内
部タイマーの計時が開始される(S2)。そして、耐久
カウントルーチン(S3)、および転写出力制御ルーチ
ン(S4)の処理が実行される。その後、その他の制御
が実行された後(S5)、内部タイマーの計時が終了し
たか否かが確認される(S6)。内部タイマーの計時が
終了している場合には(S6:YES)、S1の処理に
戻る。一方、内部タイマーの計時が終了していない場合
には(S6:NO)、S6で待機状態となる。
【0047】続いて、S3における耐久カウントルーチ
ンについて、図5に示すフローチャートを用いて説明す
る。このサブルーチンではまず、中間転写ベルト50が
回転しているか否かが確認される(S11)。すなわ
ち、駆動モータMが回転しているか否かが確認される。
中間転写ベルト50が回転している場合には(S11:
YES)、耐久カウンタがインクリメントされる(S1
2)。
【0048】ここで、耐久カウンタは、中間転写ベルト
50の駆動時間を示すものである。そして、耐久カウン
タのカウント値は不揮発性メモリに保持され、画像形成
装置の電源がオフされてもリセットされることはない。
なお、耐久カウンタのカウント値は、サービスマンが中
間転写ベルト50を交換した際に手動でリセットされる
ようになっている。
【0049】一方、中間転写ベルト50が回転していな
い場合には(S11:NO)、続いてS13の処理が実
行される。
【0050】S13では、画像形成装置がプリント動作
中であるか否かが確認される(S13)。プリント動作
中である場合には(S13:YES)、本サブルーチン
の処理は終了する。一方、プリント動作中でない場合に
は(S13:NO)、相対湿度が50%以上であるか否
かが判断される(S14)。この判断は、湿度計29で
検出された情報に基づき行われる。そして、相対湿度が
50%以上である場合には(S14:YES)、S15
の処理が実行される。一方、相対湿度が50%未満の場
合には(S14:NO)、耐久フラグFが「0」にセッ
トされた後に(S17)、本サブルーチンの処理は終了
する。
【0051】S15では、耐久カウンタが30時間に達
したか否かが判断される。なお、30時間とは、新品の
中間転写ベルトが装置に馴染むまでに要する時間であ
る。そして、耐久カウンタが30時間に達している場合
には(S15:YES)、耐久フラグFが「1」にセッ
トされた後(S16)、本サブルーチンの処理は終了す
る。一方、耐久カウンタが30時間に達していない場合
には(S16:NO)、耐久フラグFが「0」にセット
された後(S17)、本サブルーチンの処理は終了す
る。
【0052】なお、耐久フラグが「1」にセットされる
のは、CPU20により中間転写ベルト50の抵抗値が
低いと想定された場合である。すなわち、この場合に
は、電源25の出力をオンオフすることにより、2次転
写電流が1次転写側に流れ込む可能性がある。一方、耐
久フラグが「0」にセットされるのは、CPU20によ
り中間転写ベルト50の抵抗値が高いと想定された場合
である。すなわち、この場合には、電源25のオンオフ
により、2次転写電流が1次転写側に流れ込むことはな
い。
【0053】次に、S4における転写出力制御ルーチン
について、図6および図7に示すフローチャートを用い
て説明する。このサブルーチンではまず、プリント指令
があるか否かが確認される(S21)。プリント指令が
ある場合には(S21:YES)、終了フラグが「0」
にセットされ、後処理フラグが「0」にセットされ、開
始フラグが「1」にセットされる(S22)。一方、プ
リント指令がない場合には(S221:NO)、S22
の処理がバイパスされてS23の処理が実行される。
【0054】S23では、開始フラグが「1」であるか
否かが判断される(S23)。開始フラグが「1」であ
る場合には(S23:YES)、PCAカウンタがイン
クリメントされる(S24)。続いて、PCAカウンタ
が所定カウントを超えているか否かが判断される(S2
5)。PCAカウンタが所定カウントを超えている場合
には(S25:YES)、感光体1が駆動され(S2
6)、1次転写Aカウンタがインクリメントされる(S
27)。一方、PCAカウンタが所定カウントを超えて
いない場合には(S25:NO)、S26の処理がバイ
パスされて1次転写Aカウンタがインクリメントされる
(S27)。なお、開始カウンタが「0」である場合に
は(SS23:NO)、続いてプリント動作が終了した
か否かが判断される(S41)。
【0055】1次転写Aカウンタがインクリメントされ
ると、1次転写Aカウンタが所定カウントを超えたか否
かが判断される(S28)。1次転写Aカウンタが所定
カウントを超えている場合には(S28:YES)、電
源25の出力(1次転写出力)がオンされ(S29)、
2次転写Aカウンタがインクリメントされる(S3
0)。一方、1次転写Aカウンタが所定カウントを超え
ていない場合には(S28:NO)、S29の処理がバ
イパスされて2次転写Aカウンタがインクリメントされ
る(S30)。
【0056】S30で2次転写Aカウンタがインクリメ
ントされると、2次転写Aカウンタが所定カウントを超
えたか否かが判断される(S31)。2次転写Aカウン
タが所定カウントを超えている場合には(S31:YE
S)、電源27の出力(2次転写出力)がオンされ(S
32)、プリント動作が終了したか否かが判断される
(S41)。一方、2次転写Aカウンタが所定カウント
を超えていない場合には(S31:NO)、S32の処
理がバイパスされてプリント動作が終了したか否かが判
断される(S41)。
【0057】S41でプリント動作が終了していると判
断された場合には(S41:YES)、開始フラグが
「0」に、終了フラグが「1」にそれぞれセットされる
(S42)。そして、終了フラグが「1」であるか否か
が判断される(S43)。なお、S41でプリント動作
が終了していないと判断された場合には(S41:N
O)、S42の処理がバイパスされて終了フラグが
「1」であるか否かが判断される(S43)。
【0058】そして、終了フラグが「1」である場合に
は(S43:YES)、続いて後処理フラグが「1」で
あるか否かが判断される(S44)。一方、終了フラグ
が「0」である場合には(S43:NO)、本サブルー
チンの処理は終了する。
【0059】さらに、後処理フラグが「1」である場合
には(S44:YES)、PCBカウンタがインクリメ
ントされる(S45)。一方、後処理フラグが「0」で
ある場合には(S44:NO)、1次転写Bカウンタが
インクリメントされる(S49)。
【0060】S45でPCBカウンタがインクリメント
されると、PCBカウンタが所定カウントを超えたか否
かが判断される(S46)。PCBカウンタが所定カウ
ントを超えている場合には(S46:YES)、感光体
1の駆動がオフされた後(S29)、PCAカウンタお
よびPCBカウンタがともにリセットされる(S4
8)。一方、PCBカウンタが所定カウントを超えてい
ない場合には(S46:NO)、S47,S48の処理
がバイパスされて1次転写Bカウンタがインクリメント
される(S49)。
【0061】S49で1次転写Bカウンタがインクリメ
ントされると、耐久フラグが「0」であるか否かが判断
される(S50)。耐久フラグが「1」である場合には
(S50:NO)、2次転写Bカウンタが所定カウント
を超えたか否かが判断される(S51)。一方、耐久フ
ラグが「0」である場合には(S50:YES)、1次
転写Bカウンタが所定カウントを超えたか否かが判断さ
れる(S52)。
【0062】そして、耐久フラグが「1」であって2次
転写Bカウンタが所定カウントを超えている場合には
(S51:YES)、電源25の出力(1次転写出力)
がオフされる(S53)。一方、2次転写Bカウンタが
所定カウントを超えていない場合には(S51:N
O)、S53〜S55の処理がバイパスされて2次転写
Bカウンタがインクリメントされる(S56)。
【0063】また、耐久フラグが「0」であって1次転
写Bカウンタが所定カウントを超えている場合には(S
52:YES)、電源25の出力(1次転写出力)がオ
フされる(S53)。一方、1次転写Bカウンタが所定
カウントを超えていない場合には(S52:NO)、S
53〜S55の処理がバイパスされて2次転写Bカウン
タがインクリメントされる(S56)。
【0064】S53で電源25の出力(1次転写出力)
がオフされると、1次転写Aカウンタおよび1次転写B
カウンタがともにリセットされる(S54)。次いで、
後処理フラグが「1」にセットされ(S55)、2次転
写Bカウンタがインクリメントされる(S56)。
【0065】S56で2次転写Bカウンタがインクリメ
ントされると、2次転写Bカウンタが所定カウントを超
えたか否かが判断される(S57)。2次転写カウンタ
が所定カウントを超えている場合には(S57:YE
S)、電源27の出力(2次転写出力)がオフされた後
(S58)、2次転写Aカウンタおよび2次転写Bカウ
ンタがともにリセットされて(S59)、本サブルーチ
ンは終了する。一方、2次転写カウンタが所定カウント
を超えていない場合には(S57:NO)、そのまま本
サブルーチンの処理は終了する。
【0066】上記した処理が繰り返されることにより、
耐久フラグFが「0」である場合には、電源27の出力
がオフされる前に電源25の出力がオフされる。すなわ
ち、相対湿度が50%未満であり、かつ中間転写ベルト
50の駆動時間が30時間未満の場合には、2次転写出
力がオフされる前に1次転写出力がオフされる。このよ
うに1次転写出力のオフタイミングを早めることができ
るのは、耐久フラグFが「0」である場合には、中間転
写ベルト50の抵抗値が高い。従って、1次転写出力の
オフタイミングを早めても、2次転写電流が1次転写側
に流れ込まないからである。
【0067】一方、耐久フラグFが「1」である場合に
は、電源27の出力がオフされた後に電源25の出力が
オフされる。すなわち、相対湿度が50%以上であり、
かつ中間転写ベルト50の駆動時間が30時間以上の場
合には、2次転写出力がオフされた後に1次転写出力が
オフされる。なぜなら、耐久フラグFが「1」である場
合には、中間転写ベルト50の抵抗値が低く、1次転写
出力のオフタイミングを早めると、2次転写電流が1次
転写側に流れ込むからである。
【0068】以上、詳細に説明したように第2の実施の
形態に係る画像形成装置によれば、相対湿度および中間
転写ベルトの駆動時間に関する情報が、CPU20に集
約される。そして、これらの情報から、CPU20で中
間転写ベルト50の抵抗値が想定される。具体的には、
耐久フラグが「0」あるいは「1」にセットされる。そ
して、その耐久フラグの状態に基づき、CPU20によ
って電源25の出力をオフするタイミングが制御され
る。すなわち、中間転写ベルト50の抵抗値が高い場合
(耐久フラグが「0」の場合)に限り、電源27の出力
(2次転写出力)がオフされる前に、電源25の出力
(1次転写出力)がオフされる。このような転写出力制
御により、2次転写不良を発生させることなく電源25
の出力をオフするタイミングを可能な限り早めることが
できる。従って、感光体1の後処理の開始タイミングが
早められるので、感光体1の駆動時間が短くなる。それ
により、感光体1の寿命が長くなる。
【0069】(第3の実施の形態)最後に、第3の実施
の形態について説明する。第3の実施の形態に係る画像
形成装置は、第2の実施の形態のものとほぼ同様の構成
を有するものである。しかし、電源25の出力(1次転
写出力)をオフするタイミングをルックアップテーブル
に基づき制御する点が異なる。これに伴い、本実施の形
態に係る画像形成装置には、図8に示すルックアップテ
ーブルが予め記憶されている。
【0070】そして、本実施の形態では、湿度計29お
よび駆動モータMからの情報に基づき、図8に示すルッ
クアップテーブルによって電源25の出力のオフタイミ
ングが決定される。例えば、湿度計29および駆動モー
タMの情報から、相対湿度が55%、中間転写ベルト5
0の駆動時間が70時間であったとすると、電源25の
出力のオフタイミングが1次転写ローラ11による最終
色の1次転写が終了した直後に設定される。また、相対
湿度が55%、中間転写ベルト50の駆動時間が150
時間であったとすると、電源25の出力のオフタイミン
グが2次転写ローラによる2次転写が終了した後に設定
される。
【0071】すなわち、相対湿度が低く、中間転写ベル
ト50の駆動時間が少ないと、中間転写ベルト50の抵
抗値が高い。このため、2次転写ローラ12による2次
転写中に、電源25の出力をオフしても、2次転写電流
が1次転写側に流れ込まない。従って、このような場合
には、図8のルックアップテーブルに示すように、最終
色の1次転写が終了した後に電源25の出力をオフする
ようにしている。
【0072】一方、相対湿度が高く、中間転写ベルト5
0の駆動時間が多いと、中間転写ベルト50の抵抗値が
低くなる。 このため、2次転写ローラ12による2次
転写中に、電源25の出力をオフすると、2次転写電流
が1次転写側に流れ込み、2次転写不良が発生する。そ
こでこのような場合には、図8のルックアップテーブル
に示すように、2次転写が終了した後に電源25の出力
をオフするようにしている。
【0073】このようにして図8に示すようなルックア
ップテーブルを設定し、相対湿度および中間転写ベルト
50の駆動時間を検出することにより、電源25の出力
をオフするタイミングを早めることができる。そして、
本実施の形態では、中間転写ベルト50の抵抗値を直接
的に検出する必要もない。また、2次転写不良を発生さ
せることもない。
【0074】以上、詳細に説明したように第3の実施の
形態に係る画像形成装置によれば、相対湿度および中間
転写ベルト50の駆動時間に関する情報が、CPU20
に集約される。そして、これらの情報に基づき図8に示
すルックアップテーブルによって電源25の出力(1次
転写出力)をオフするタイミングが設定される。具体的
には、相対湿度が低く、中間転写ベルト50の駆動時間
が少ない場合に限り、1次転写ローラ11による最終色
の1次転写が終了した直後に、電源25の出力をオフす
る。すなわち、電源27の出力(2次転写出力)がオフ
される前に、電源25の出力(1次転写出力)をオフす
るのである。このような転写出力制御により、2次転写
不良を発生させることなく電源25の出力をオフするタ
イミングを可能な限り早めることができる。従って、感
光体1の後処理の開始タイミングが早められるので、感
光体1の駆動時間が短くなる。それにより、感光体1の
寿命が長くなる。
【0075】なお、上記した実施の形態は単なる例示に
すぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であるこ
とはもちろんである。例えば、第2、第3の実施の形態
では、4サイクル方式のものについて説明したが、もち
ろんタンデム方式のものであってもよい。また,電源2
5と電源27は、別個の電源としたが、単一の電源から
電圧変換や分圧等を介して別々の電圧を取り出すもので
あってもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、所定
条件下においては1次転写出力のオフタイミングを早め
て、感光体の後処理の開始タイミングを早くし、1ジョ
ブあたりの感光体の回転時間を短くすることにより、感
光体の寿命を長くすることができる画像形成装置が提供
されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置(4サイ
クル方式)の主要部の概略構成図である。
【図2】1次転写出力のオフタイミングによる感光体の
駆動時間の違いを示す図である。
【図3】別の形態に係る画像形成装置(タンデム方式)
の主要部の概略構成図である。
【図4】第2の実施の形態に係る画像形成装置における
転写出力の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】図4の耐久カウントルーチンの処理内容を示す
フローチャートである。
【図6】図4の転写出力制御ルーチンの処理内容を示す
フローチャートである。
【図7】同じく、図4の転写出力制御ルーチンの処理内
容を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態に係る画像形成装置に備わる
1次転写出力のオフタイミングに関するルックアップテ
ーブルの内容を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体 4 ロータリー現像装置 5 転写ユニット 11 1次転写ローラ 12 2次転写ローラ 20 CPU 21 1次転写部抵抗検出ユニット 22 2次転写部抵抗検出ユニット 25 電源(第1電源) 27 電源(第2電源) 50 中間転写ベルト
フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AB02 AD17 BB02 BB24 BB42 BB54 2H200 FA02 GA12 GA23 GA34 GA44 GA47 GA50 GB11 GB41 HA02 HA28 HB12 HB22 JA02 JA29 JA30 JB10 JC03 JC19 JC20 LA11 LA12 PA10 PA21 PA22 PA23 PA24 PB03 PB05 PB08 PB27 PB28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各色のトナー像を中間転写体上で重ね合
    わせることによりカラー画像を形成する画像形成装置で
    あって、 トナー像を担持する感光体と、 前記感光体に担持された各色のトナー像を前記中間転写
    体上に重ね合わせて転写する第1転写手段と、 前記第1転写手段に電圧を印加する第1電源と、 前記中間転写体上に重ね合わされたトナー像を記録体に
    一括して転写する第2転写手段と、 前記第2転写手段に電圧を印加する第2電源と、 前記第1電源および第2電源の出力制御を行う制御手段
    と、 各種の情報を検出する情報検出手段と、を有し、 前記制御手段は、前記状態検出手段の検出結果に応じて
    前記第1電源の出力をオフするタイミングを切り替える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記情報検出手段が検出する各種の情報には、環境条
    件、耐久条件、および前記中間転写体の抵抗値の少なく
    とも1つが含まれることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記情報検出手段が前記中間転写体の抵抗値を検出する
    場合には、前記制御手段は、 前記情報検出手段で検出された抵抗値が所定値より高い
    とき、前記第1電源の出力をオフするタイミングを、前
    記1次転写手段による最終色の1次転写が終了した後に
    設定し、 前記情報検出手段で検出された抵抗値が所定値より低い
    とき、前記第1電源の出力をオフするタイミングを、前
    記2次転写手段による2次転写が終了した後に設定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記情報検出手段が前記中間転写体の抵抗値を検出しな
    い場合には、前記制御手段は、 環境条件あるいは耐久条件の少なくともいずれかの情報
    から前記中間転写体の抵抗値を想定して、 その想定した抵抗値が所定値より高い場合、前記第1電
    源の出力をオフするタイミングを、前記1次転写手段に
    よる最終色の1次転写が終了した後に設定し、 その想定した抵抗値が所定値より低い場合、前記第1電
    源の出力をオフするタイミングを、前記2次転写手段に
    よる2次転写が終了した後に設定することを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、 前記第1電源の出力をオフするタイミングに関するルッ
    クアップテーブルを記憶しており、 前記情報検出手段で検出された情報から前記ルックアッ
    プテーブルに基づき、前記第1電源の出力をオフするタ
    イミングを設定することを特徴とする画像形成装置。
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