JP2003215466A - 顕微鏡ステージおよび製造方法 - Google Patents

顕微鏡ステージおよび製造方法

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JP2003215466A
JP2003215466A JP2002010502A JP2002010502A JP2003215466A JP 2003215466 A JP2003215466 A JP 2003215466A JP 2002010502 A JP2002010502 A JP 2002010502A JP 2002010502 A JP2002010502 A JP 2002010502A JP 2003215466 A JP2003215466 A JP 2003215466A
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stage
circular
fixed
grease
microscope
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Masato Kanao
真人 金尾
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型にして取り扱いや操作性に優れ、しかも
価格的に安価にできる顕微鏡ステージおよび製造方法を
提供する。 【解決手段】 固定ステージ11と、この固定ステージ
11の突出部11b上のスラスト面11cに対して摺動
自在に接触する円形ステージ12を備えた顕微鏡ステー
ジであって、円形ステージ12が摺動される突出部11
b上のスラスト面11cの接触面積を調整して円形ステ
ージ12の移動力量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察試料を載置し
た可動ステージを手でもって直接移動させるような顕微
鏡ステージおよび製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、試料として、例えば生体細胞など
の機能解析が盛んに行われるようになっているが、この
ような試料の顕微鏡観察を行うには、試料を通常の前後
左右に移動すると同時に、回転方向への移動を容易に行
える必要がある。
【0003】また、このような試料の移動はすべてステ
ージによって行われるが、通常の顕微鏡用ステージは、
前後および左右方向への移動を独立しており、回転がで
きても回転中心が自由に移動できないものがほとんどで
あるため、このようなステージを使用すると、上述した
ような一連の動作がスムーズにできない。つまり、標本
を思った場所まで移動するには、前後と左右の移動を個
別に行わなければならず、また、位置が決まって回転さ
せるときにも、現在見ている視野の中心を回転中心にし
て回転できなければ、回転したとたんに視野から標本は
見えなくなってしまう。
【0004】そこで、このような不具合を改善するもの
として、実公昭36−19571号公報「顕微鏡滑動載
物台のクランプ装置」に開示される滑動載物台の考えを
採用したグライディングステージが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実公昭36
−19571号公報の滑動載物台は、支持金物に対して
滑動金物を配しただけの構成であるため、滑動金物が安
定して滑動される保証が全くなく、ましてや滑動金物の
操作力を適量に調整できるような考えは存在しておら
ず、このため、ステージとしての取り扱いや操作性が極
めて悪く、そのままでは採用できないという問題点があ
った。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、小型にして取り扱いや操作性に優れ、しかも価格的
に安価にできる顕微鏡ステージおよび製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
固定ステージと、この固定ステージに対して摺動自在に
接触する可動ステージとを備えた顕微鏡ステージの製造
方法において、前記可動ステージが摺動される前記固定
ステージの接触面積を調整して前記可動ステージの移動
力量を制御することを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、固定ステージと、
前記固定ステージに対して摺動自在に接触する可動ステ
ージと、前記固定ステージと前記可動ステージの接触面
に塗布される潤滑油と、前記固定ステージの前記可動ス
テージとの接触面近傍に設けられ、前記可動ステージの
摺動にともなう前記接触面上の余分な潤滑油を受け止め
る潤滑油溜め部とを具備したことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記可動ステージは、中央部に開口部を有
し、該開口部に透明なガラス部材を保持させたことを特
徴としている。
【0010】この結果、本発明によれば、可動ステージ
に対する固定ステージの接触面の面積を調整すること
で、可動ステージの移動力量を最適な状態に設定でき
る。
【0011】また、固定ステージと可動ステージの接触
面に塗布される潤滑油は、可動ステージの摺動にともな
い余分な潤滑油は潤滑油溜め部に溜められ、接触面に
は、一定量の潤滑油ののみが残るようになるので、潤滑
油の塗布量による可動ステージの移動力量のバラツキを
なくすことができ、可動ステージの移動を安定したもの
にできる。
【0012】さらに、本発明によれば、開口部にガラス
部材を設けてあるので、スライドガラスに試料を載せな
くとも試料を直接載せて観察できるとともに、開口部か
ら試料や試料の水分などが落下するのをガラス部材で防
止できるので、例えば、可動ステージ下方に配置される
光学系などを汚すことがなくなるとともに、試料自体を
落下させて観察不能になるおそれも回避できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
【0014】(第1の実施の形態)図1は、本発明の顕
微鏡ステージ(グライディングステージ)を適用した顕
微鏡の概略構成を示している。
【0015】図において、1は顕微鏡本体で、この顕微
鏡本体1には、試料3を載置するグライディングステー
ジ2が設けられている。このグライディングステージ2
については、後述の図2により詳細に説明する。
【0016】グライディングステージ2の下方には、光
軸aに沿って光学部4およびこの光学部4を支持するベ
ース5が配置されている。
【0017】光学部4は、光学系として、光軸aに沿っ
て配置される図示しないズームレンズ系を内部に有する
もので、このズームレンズ系を介してグライディングス
テージ2上の試料3の観察像を取り込むようにしてい
る。また、光学部4には、周囲に回転操作可能な操作環
4aが設けられ、この操作環4aの回転操作に連動して
ズームレンズを光軸方向に移動させ、試料3の観察像の
拡大あるいは縮小を任意に選択できるようになってい
る。
【0018】ベース5内部の光軸a上には、撮像部7が
設けられている。この撮像部7は、光学部4のズームレ
ンズ系の結像位置に図示しない撮像素子が配置され、ズ
ームレンズ系を介して取り込まれる試料3の観察像を撮
像するようにしている。撮像部7は、撮像素子で撮像し
た観察像を電気信号に変換し、その電気信号を信号処理
して映像信号を変換し、図示しない出力手段を介して外
部機器、例えばパーソナルコンピュータに対して出力す
るようにしている。
【0019】顕微鏡本体1のグライディングステージ2
に対向する位置には、アーム8に支持された照明ヘッド
9が位置決め可能に構成されている。
【0020】これにより、例えば、この照明ヘッド9か
らの照明光でグライディングステージ2上の試料3に照
射され、試料3の観察像が光学部4を通って撮像部7で
撮像され、パーソナルコンピュータにより観察さる。こ
のとき、パーソナルコンピュータにより観察される観察
像に対してグライディングステージ2を手で持って操作
することで、試料3を最適な位置まで移動できる。
【0021】図2は、グライディングステージ2の構成
を説明するための断面図を示している。
【0022】この場合、グライディングステージ2は、
固定ステージ11と、この固定ステージ11上に移動自
在に載置される移動ステージとしての円形ステージ12
から構成されている。
【0023】固定ステージ11は、上述した顕微鏡本体
1に設けられており、中央部分が開口部11aとなって
いる。また、固定ステージ11の開口部11aの周縁部
には、円周方向に沿って突出部11bが設けられてい
る。この場合、突出部11bの上面は、高い面精度で加
工されスラスト面11cが形成されている。
【0024】固定ステージ11には、突出部11bの基
端部周囲に沿って段差11dを介しての溝部11eが形
成されている。この溝部11eは、後述する円形ステー
ジ12の摺動面12cと固定ステージ11の突出部11
bのスラスト面11cとの間に塗布される潤滑油として
のグリス14の余り分を受け止める潤滑油溜め部、ここ
ではグリス溜めとして用いられる。
【0025】このような固定ステージ11の突出部11
bのスラスト面11c上には、円形ステージ12が載置
されている。
【0026】この円形ステージ12は、中央部に固定ス
テージ11の開口部11aに連通する円形の開口部12
aが設けられている。開口部12aの周縁部には、段部
12bが形成され、この段部12bには、円形で透明な
ガラス部材として、ガラス板13が接着剤等を介して気
密性の高い状態で保持されている。このガラス板13
は、試料3を直接載置することができる他、チリや埃ま
たは試料や試料の水分が顕微鏡本体1内部に進入するの
を防止することにもなるので、光学系の保護の機能も備
えている。
【0027】固定ステージ11の突出部11b上に載置
される円形ステージ12の底面には、摺動面12cが形
成されている。この摺動面12cは、突出部11b上面
のスラスト面11cと同様に高い面精度で加工されてお
り、円形ステージ12を移動させても突出部11bのス
ラスト面11cが必ず全て摺動面12cに密着するよう
になっている。
【0028】円形ステージ12の摺動面12cと突出部
11bのスラスト面11cとの接触面には、粘度が40
00CST程度のグリス14が薄く均一に塗布される。
【0029】円形ステージ12は、開口部12aの周縁
部に沿って固定ステージ11の開口部11a内に挿入さ
れる凸壁12dが形成されている。この凸壁12dの先
端部には、固定ステージ11の開口部11aの周壁に対
応する水平方向の延出部12eが形成されている。この
凸壁12dは、円形ステージ12の移動ストロークのス
トッパーとなるもので、円形ステージ12を移動させて
いくと、凸壁12dの水平方向の延出部12eが固定ス
テージ11の開口部11aの周壁に干渉して円形ステー
ジ12の動きを規制するようになっている。この場合、
円形ステージ12の移動ストロークは、±3mm程度に
設定されている。
【0030】円形ステージ12は、外周縁部に沿って固
定ステージ11との接触面より下方に突出した周壁12
fが形成されている。この周壁12fは、円形ステージ
12の横方向から侵入するほこりやゴミなどを防止する
役割を持ち、円形ステージ12と固定ステージ11の接
触面にほこりやゴミなどが入って操作性が低下するのを
防止するようにしている。
【0031】円形ステージ12の周壁12fの基端部に
沿って溝部12gが形成されている。この溝部12g
は、円形ステージ12の摺動面12cと固定ステージ1
1の突出部11bのスラスト面11cとの間に塗布され
るグリス14の余り分を受け止めるグリス溜めとして用
いられる。この場合も、溝部12gは、円形ステージ1
2の周壁12fを加工する際に、治具を付け直しするこ
とのない、いわゆるワンチャック加工により形成される
ので、摺動面12cの加工と大差のない時間で加工でき
る。
【0032】このように構成されるグライディングステ
ージ2は、円形ステージ12の摺動面12cに対する固
定ステージ11側突出部11b上のスラスト面11cの
接触面積を調整して円形ステージ12の移動力量が最適
になるようにしている。つまり、円形ステージ12の自
重などを考慮して固定ステージ11の突出部11bの幅
寸法Cを調整し、円形ステージ12の移動力量が最適に
なるように円形ステージ12の摺動面12cとの接触面
積を設定している。
【0033】この状態から、円形ステージ12の摺動面
12cと突出部11bのスラスト面11cとの接触面に
グリス14を塗布するが、この場合、円形ステージ12
の摺動面12cに適当量のグリス14を塗布したのち、
円形ステージ12の上面を手で押さえながら移動させる
と、この円形ステージ12の移動によって摺動面12c
のグリス14は、余分なものがかき出され、突出部11
bの周面に沿って落下するものは、溝部11eに溜めら
れ、また、摺動面12cの外側に向かってかき出された
ものは、円形ステージ12の溝部12gに溜められる。
【0034】これにより、円形ステージ12の摺動面1
2cと突出部11bのスラスト面11cの接触面には、
一定量のグリス14のみが残るようになり、グリス14
の塗布量による固定ステージ11の移動力量のバラツキ
を無くすことができる。
【0035】ちなみに、通常、最初に円形ステージ12
の摺動面12cに塗布されるグリス14の量の厚さを約
0.1〜0.5mm程度とすると、円形ステージ12の
移動ストロークが±3mmであるので、グリス14の塗
布量は最大6mm×0.5mmの面積となる。従って、
突出部11bの基端部に形成された溝部11eの幅3m
m×深さ1mm程度に設定し、溝部11eの容積をグリ
ス14の最大塗布量と同じ程度にしておけば、グリス1
4が溝部11eを溢れ出て顕微鏡本体1外側に流出する
のを確実に防止できる。
【0036】従って、このようにすれば、固定ステージ
11の突出部11b上に円形ステージ12を載置するだ
けの簡単な構成なので、安価で小型化が可能である。
【0037】また、円形ステージ12の摺動面12cに
対する固定ステージ11側突出部11bのスラスト面1
1cの接触面積の大きさを加工の際に調整することで、
円形ステージ12の移動力量を最適な状態に設定できる
ので、グライディングステージとして、取り扱いや操作
性に優れたものが簡単に実現できる。
【0038】さらに、円形ステージ12の摺動面12c
と突出部11bのスラスト面11cの接触面に塗布され
るグリス14は、適当量のグリス14を塗布したのち、
円形ステージ12の上面を手で押さえながら移動させる
だけで、一定量のグリス14が残るようになるので、グ
リス14の塗布量による円形ステージ12の移動力量の
バラツキをなくすことができ、円形ステージ12の移動
を安定したものにできる。ちなみに、従来、摺動面など
にグリスを塗布する場合は、最初に適当量のグリスを塗
布し、その後に、グリスをならして余分なグリスを拭き
取るような作業を行っていたが、本発明では、グリス1
4を塗布した後にグリス14のならしの作業だけで済む
ため、組み立て作業の簡略化も図ることができる。
【0039】また、固定ステージ11側の突出部11b
のスラスト面11cは、高い面精度を要求するため加工
に要する時間は本来ならば長くなるが、円形ステージ1
2側の摺動面12cとの接触面を極力小さくして、高い
面精度を要求されるスラスト面11cの加工範囲を最小
限にしているので、固定ステージ11の加工作業を簡単
にできるとともに、加工に要する時間も短くすることが
でき、この点からも価格的に安価にできる。
【0040】具体例として、固定ステージ11と円形ス
テージ12の中心が光軸aで、固定ステージ11の開口
部11aの内径寸法をB=80mm、突出部11bのス
ラスト面11cの幅寸法をC=1.5mm、グリス14
の粘性をD=400CTSとし、また、円形ステージ1
2として外径が約98mm、厚みが10mmのアルミニ
ウム合金のものを用いた場合、円形ステージ12の摺動
面12cと突出部11bのスラスト面11cの接触面に
グリス14を塗布し、円形ステージ12の上面を手で押
さえながら移動させ、余分なグリス14をかき出し、円
形ステージ12の摺動面12cと突出部11bのスラス
ト面11cの接触面に一定量のグリス14が残るように
したところ、余分なグリス14は、溝部11eに溜めら
れるので、例えば、誰が組立作業を行ってもグリス14
の塗布状態(量)による円形ステージ12の移動力量の
バラツキを抑えることができ、円形ステージ12の最適
な移動力量を実現できる。
【0041】同様にして、グリス14の粘性をD=40
00CTSの場合は、固定ステージ11の開口部11a
の内径寸法をB=60〜160mm、開口部11a周縁
部の突出部11bのスラスト面11cの幅寸法をC=1
〜4mmの範囲でも、おおむね良好な結果が得られ、さ
らにスラスト面11cの幅寸法Cの値の調整により円形
ステージ12の移動力量を大きく変化させることができ
た。この場合、スラスト面11cの幅寸法Cを1mmよ
り小さくすると、試料3を直接手などで動かしたときに
円形ステージ12も動いてしまうおそれが生じ、また、
4mmより大きくすると、円形ステージ12の移動力量
が大きくなり過ぎ、操作性の点で好ましくない。
【0042】なお、上述した第1の実施の形態では、固
定ステージ11の突出部11b上のスラスト面11c
は、平面に形成されているが、このスラスト面11c上
に0.1〜0.2mm程度の浅い複数の溝部を形成する
ようにしてもよい。こうすれば、これら溝部に溜まった
グリス14が円形ステージ12を移動するごとに再潤滑
され、円形ステージ12の移動を常時円滑にできる。ま
た、スラスト面11c上の円周方向に沿ってグリス14
を染み込ませたリング部材を埋め込むようにしても同様
な効果を期待できる。
【0043】また、上述した実施の形態では、円形ステ
ージ12にストッパーとして延出部12eを形成した
が、この延出部12eは、省略することができる。この
場合は、円形ステージ12の外周縁部に沿って形成され
た周壁12fが突出部11bの基端部周囲に沿って段差
11dの周壁に干渉して円形ステージ12の動きを規制
するようになり、同時に、円形ステージ12の周壁12
fの基端部に沿って形成された溝部12gに溜まったグ
リスが円形ステージ12を移動するごとに再潤滑され、
円形ステージ12の移動を円滑にできる。
【0044】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態に適用される倒立型顕微鏡およびグライディングステ
ージの概略構成は、図1および図2と同様なので、これ
ら図面を援用することとする。
【0045】この場合、円形ステージ12の開口部12
a周縁部の段部12bに保持される透明なガラス板13
は、顕微鏡本体1の光軸a上のピント位置と一致するよ
うに配置されている。
【0046】また、図3に示すようにガラス板13の一
部には、偏光観察に用いられる偏光特性を有する偏光板
(例えばポラライザー)21が裏面に貼り付けられてい
るとともに、この偏光板21と並べてスケール22が設
けられている。
【0047】この場合、偏光板21と組み合わせて用い
られるもう一方の偏光板(例えばアナライザー)23
は、図1に示すように顕微鏡本体1の照明ヘッド9前面
に設けられている。この偏光板23は、常時、光路に挿
入されている。
【0048】このような構成とすれば、ガラス板13上
に試料3を直接載せて観察できるため、従来の観察試料
を作成するためのスライドガラスを不要にできる。ま
た、ガラス板13が設けられることで、試料3や試料3
の水分などが円形ステージ12の中央開口部12aを通
して下方に落ちるのを防止できるので、例えば、円形ス
テージ12の下側に配置される顕微鏡本体1の図示しな
い光学系などを汚すことがなくなるとともに、試料3自
体を落下させて観察不能になるおそれも回避できる。
【0049】また、ガラス板13の一部に偏光板21を
設けることで、顕微鏡本体1の照明ヘッド9側に設けら
れた、もう1つの偏光板23と組合わせて偏光観察を行
うことができる。この場合、手操作により円形ステージ
12を移動させ、偏光板21を光軸a上に位置させるこ
とで偏光観察が可能となり、また、偏光板21を光軸a
上から外すことで、通常の透過観察を行うことができ、
これら偏光観察と等価観察を簡単に切り替えることがで
きる。
【0050】さらに、ガラス板13上にスケール22が
設けられることで、試料3の観察視野内にスケールを写
し込むことができる。この場合、手操作により円形ステ
ージ12を移動させてスケール22を観察視野内へ入
れ、その上に試料3を載せることで、簡単に試料3の長
さなどを計測できる。
【0051】なお、上述した第2の実施の形態では、ガ
ラス板13上に偏光板21やスケール22を設けた例を
述べたが、その他にカラーフィルタなどを設けることも
できる。
【0052】その他、本発明は、上記実施の形態に限定
されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しな
い範囲で種々変形することが可能である。
【0053】例えば、上述した実施の形態では、固定ス
テージ11の突出部11b上に円形ステージ12を載置
する構成としたが、円形ステージ12側に突出部を形成
し、この突出部を固定ステージ上に載置するような構成
としてもよい。また、上述した実施の形態では、潤滑油
溜め部として固定ステージ11の突出部11bの基端部
周囲に沿って溝部11eを設けたが、このような溝部1
1aに限らず、例えば、突出部11bの基端部周囲の段
差11cに対応させて壁部を形成し、これら段差11c
と壁部の間を潤滑油溜め部としたり、突出部11bの基
端部周囲に沿って複数の穴部を形成し、これら複数の穴
部を潤滑油溜め部とするようにしてもよい。さらに、こ
のような潤滑油溜め部は、固定ステージの開口部の内周
面側に設けるようにしてもよい。こうすれば、顕微鏡本
体1内部の光学系のグリスによる汚れを防止できる。
【0054】さらに、上記実施の形態には、種々の段階
の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件
における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出でき
る。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から
幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようと
する課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄
で述べられている効果が得られる場合には、この構成要
件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、小型
にして取り扱いや操作性に優れ、しかも価格的に安価に
できる顕微鏡ステージおよび製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施の形態の概略構
成を示す図。
【図2】第1および第2の実施の形態に用いられるグラ
イディングステージの概略構成を示す図。
【図3】第2の実施の形態に用いられるガラス板の概略
構成を示す図。
【符号の説明】
1…顕微鏡本体 2…グライディングステージ 3…試料 4…光学部 4a…操作環 5…ベース 7…撮像部 8…アーム 9…照明ヘッド 11…固定ステージ 11a…開口部 11b…突出部 11c…スラスト面 11d…段差 11e…溝部 12…円形ステージ 12c…摺動面 12a…開口部 12b…段部 12c…摺動面 12d…凸壁 12e…延出部 12f…周壁 12g…溝部 13…ガラス板 14…グリス 21…偏光板 22…スケール 23…偏光板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ステージと、この固定ステージに対
    して摺動自在に接触する可動ステージとを備えた顕微鏡
    ステージの製造方法において、 前記可動ステージが摺動される前記固定ステージの接触
    面積を調整して前記可動ステージの移動力量を制御する
    ことを特徴とする顕微鏡ステージの製造方法。
  2. 【請求項2】 固定ステージと、 前記固定ステージに対して摺動自在に接触する可動ステ
    ージと、 前記固定ステージと前記可動ステージの接触面に塗布さ
    れる潤滑油と、 前記固定ステージの前記可動ステージとの接触面近傍に
    設けられ、前記可動ステージの摺動にともなう前記接触
    面上の余分な潤滑油を受け止める潤滑油溜め部とを具備
    したことを特徴とする顕微鏡ステージ。
  3. 【請求項3】 前記可動ステージは、中央部に開口部を
    有し、該開口部に透明なガラス部材を保持させたことを
    特徴とする請求項2記載の顕微鏡ステージ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007055339A1 (ja) * 2005-11-11 2007-05-18 Hephaist Seiko Co., Ltd. 三次元位置決めテーブル
JP2012128418A (ja) * 2010-12-10 2012-07-05 Leica Microsystems Cms Gmbh 顕微鏡ステージを調節済みの状態で顕微鏡スタンドに取り付けるための装置と方法
JP2016194549A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 キヤノン株式会社 ステージ装置および顕微鏡

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