JP2003214920A - 流量計測装置及びこの装置を機能させるためのプログラム - Google Patents

流量計測装置及びこの装置を機能させるためのプログラム

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JP2003214920A
JP2003214920A JP2002011333A JP2002011333A JP2003214920A JP 2003214920 A JP2003214920 A JP 2003214920A JP 2002011333 A JP2002011333 A JP 2002011333A JP 2002011333 A JP2002011333 A JP 2002011333A JP 2003214920 A JP2003214920 A JP 2003214920A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信信号に重畳したノイズによる流量誤計測
を防ぐ流量計測装置を提供する。 【解決手段】 第1基準比較手段7の第1基準電圧より
も高く、受信信号の超音波信号の到達ポイントを判定す
る受信波の第2波のピーク値が通常では超えることのな
い電圧に第2基準電圧を設定した第2基準比較手段13
の反転出力の有無を受信信号の到達ポイントの判定時に
判断するようにしている。これによって受信波とノイズ
の判別を行いノイズの影響を低減した流量計測装置を提
供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波を利用してガ
スなどの流量を計測する流量計測装置及びこの装置を機
能させるためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の流量計測装置は図14に
示すようなものが一般的であった。この装置は流体の流
れる流路31に設置した超音波振動子32および第2超
音波振動子33と、第1超音波振動子32、第2超音波
振動子33の送受信を切り換える切換手段34と、第1
超音波振動子32及び第2超音波振動子33を駆動する
送信手段35と、受信側の超音波振動子で受信し切り替
え手段34を通過した信号を所定の振幅まで増幅する増
幅手段36と、増幅手段36で増幅された受信信号の電
圧と基準電圧とを比較する基準比較手段37と、図15
に示すように基準比較手段37で基準電圧と比較し大小
関係が反転した後の増幅信号の最初のゼロクロス点aで
繰り返し手段39へ出力信号Dを出力する判定手段38
と、この判定手段38からの信号をカウントし予め設定
された回数だけカウントすると共に判定手段38からの
信号を制御手段42へ出力する繰り返し手段39と、繰
り返し手段39で予め設定された回数をカウントした時
間を計時する計時手段40と、計時手段40の計時した
時間に応じて流量を算出する流量算出手段41と、流量
算出手段41から算出された流量出力、繰り返し手段3
9からの信号を受け送信手段35の動作を制御する制御
手段42と、判定手段38、繰り返し手段39、計時手
段40、流量算出手段41、制御手段42から構成され
ている。この装置は制御手段42により送信手段35を
動作させ超音波振動子32で発信された超音波信号が、
流れの中を伝搬し第2超音波振動子33で受信され、増
幅手段36で増幅後、基準比較手段37と判定手段38
で信号処理され、繰り返し手段39を通り制御手段42
に入力される。この動作を予め設定されたn回数繰り返
し行い、この間の時間を計時手段40により測定する。
そして、第1超音波振動子32と第2超音波振動子33
とを切換手段34により切り替えて、同様な動作を行
い、被測定流体の上流から下流(この方向を正流とす
る)と下流から上流(この方向を逆流とする)のそれぞ
れの伝搬時間を測定し、(式1)より流量Qを求めてい
た(超音波振動子間の流れ方向の有効距離をL、上流か
ら下流へのn回分の測定時間をt1、下流から上流への
n回分の測定時間をt2、被測定流体の流速をv、流路
の断面積をS、センサ角度をφ、流量をQとする)。
【0003】 Q=S・v=S・L/2・cosφ((n/t1)−(n/t2))・・・(式 1) (実際には、式1に流量に応じた係数を乗じて流量を算
出する)また、増幅手段36のゲインは受信側の超音波
振動子で受信した信号を一定振幅となるようゲインを調
整しており前述の流量計測毎に流量計測後、繰り返し手
段39に計測時より少ない回数を設定し、再度超音波信
号の送受信を行い、その時の受信信号のピーク電圧値が
所定の電圧範囲に入るように調整される。これは繰り返
し手段39に設定された回数の計測を繰り返し中に、図
16の点線で示す受信信号bに示すように受信信号のピ
ーク電圧値が所定の電圧範囲の下限より下回った回数
と、同じく図16の点線で示す受信信号cに示すように
所定の電圧範囲の上限より上回った回数をカウントして
おきその大小関係で次回の流量計測時のゲインを調整す
る(例えば下限より下回った回数が多ければゲインをア
ップして図16の実線で示す受信信号aのように電圧範
囲の上限、下限の内に入るようにする)。
【0004】このように流量計測後に再度超音波信号の
送受信を流量計測時より少ない回数で行うのは、上記の
電圧範囲を逸脱した回数を流量計測時の設定回数分カウ
ント出来るだけカウンタの桁数を多くとっていない場合
であり、カウンタの桁数を流量計測時の設定回数分カウ
ント出来るように多くして、流量計測後にゲイン調整の
ための超音波信号の送受信をやらないものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の流量計測装置は図15に示すように超音波振動子の受
信信号が到達前にノイズ信号Bが印可されると、基準電
圧を超えた最初のゼロクロス点bで判定手段8により誤
った出力信号D‘が繰り返し手段9へ出力されるので計
時手段10で計時する時間が本来の超音波信号の伝搬時
間と異なり、流量算出手段11で誤った流量値を算出し
てしまう。このように、ノイズの影響を受け流量の誤計
測を行うという課題を有していた。本発明は、前記従来
の課題を解決するもので、ノイズによる流量計測への影
響を受けにくい流量計測装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の流量計測装置は受信側の振動子の受
信信号の電圧と基準電圧とを比較する第1及び第2基準
比較手段を有し、第1基準比較手段の基準電圧よりも高
く、受信信号の超音波信号の到達時期を判定する受信波
の第2波のピーク値が通常では越えることのない電圧に
第2基準比較手段の第2基準電圧が設定され、第1基準
比較手段のみ大小関係が反転した受信信号の任意のポイ
ント(例えばゼロクロス点)を、判定手段で超音波信号
の到達時期と判定するようにし、前述のように第1基準
比較手段のみの反転でなく、一気に第1及び第2基準比
較手段の両方で大小関係が反転した場合の受信信号の任
意のポイントは超音波信号の到達時期と判定しないよう
にしたものである。これにより通常、受信波の第2波で
第1基準比較手段のみ大小関係が反転するが、ノイズの
印可で一気に第1及び第2基準比較手段の両方で反転し
た場合は受信信号の任意のポイントを超音波信号の到達
時期と誤判定しないのでノイズによる流量計測への影響
を受けにくい流量計測装置となる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は流体管路
に設けられ超音波信号を送受信する第1振動子及び第2
振動子と、振動子を駆動する送信手段と、振動子の送受
信を切り換える切換手段と、振動子の受信信号を増幅す
る増幅手段と、振動子間の相互の超音波信号の送受信を
複数回行う繰り返し手段と、超音波信号の送受信の累積
時間に基づいて流量を算出する流量算出手段と、第1振
動子及び第2振動子のうち受信側の振動子の受信信号の
電圧と基準電圧とを比較する第1及び第2基準比較手段
と、第1及び第2基準比較手段と増幅手段の出力とから
超音波信号の到達時期を判定する判定手段を備えた流量
計測装置とすることにより、ノイズの印可で第1及び第
2基準比較手段の両方で反転した場合は受信信号の任意
のポイントを超音波信号の到達時期と判定せず、第1基
準比較手段のみ大小関係が反転した後、受信信号の任意
のポイントを判定手段で超音波信号の到達時期と判定す
ることでノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とする
ことが出来る。
【0008】請求項2に記載の発明は第2基準比較手段
は第1基準比較手段出力と増幅手段の出力より基準電圧
を設定する基準電圧設定部と第2基準比較部とからな
り、基準電圧設定部により基準電圧が自動的に設定及び
調整可能とした請求項1記載の流量計測装置とすること
により、第2基準電圧が第1基準比較手段7の第1基準
電圧より確実に高く、また受信信号の第2波のピーク値
変動を包含するには充分で、かつ、逆に高すぎてノイズ
除去の効果が減少する事のない、適当な電圧に設定する
ことが出来、判定手段による超音波信号の到達時期を判
定する際にノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とす
ることが出来る。
【0009】請求項3に記載の発明は判定手段は第1及
び第2基準比較手段と増幅手段出力とから超音波の到達
時期を判定する場合と、第1基準比較手段と増幅手段出
力とから判定する場合と切り換え可能な請求項1記載の
流量計測装置とすることにより、増幅手段のゲイン調整
時には第1基準比較手段と増幅手段出力とから判定し、
通常時は前記第1及び第2基準比較手段と増幅手段出力
とから超音波の到達時期を判定する様に切り換えること
で、増幅手段のゲインが未調整時にノイズではない正規
の受信信号をノイズと誤判断することなく、通常計測時
にノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが
出来る。
【0010】請求項4に記載の発明は判定手段は、第1
及び第2基準比較手段と増幅手段出力とから超音波信号
の到達時期を判定する場合と、第1基準比較手段と増幅
手段出力とから判定する場合とを繰り返し手段に設定さ
れた繰り返し回数により、切り換る様にした請求項1又
は2記載の流量計測装置とすることにより、増幅手段の
ゲイン調整時と流量計測時に設定される繰り返し手段の
繰り返し回数で自動的に判定手段が増幅手段のゲイン調
整時には第1基準比較手段と増幅手段出力とから判定
し、通常時は第1及び第2基準比較手段と増幅手段出力
とから超音波の到達ポイントを判定する様に切り換え
る。このように動作することで、増幅手段のゲインが未
調整時にノイズではない正規の受信信号をノイズと誤判
断することなく、通常計測時にノイズによる誤計測を防
ぐ流量計測装置とすることが出来る。
【0011】請求項5に記載の発明は流体管路に設けら
れ超音波信号を送受信する第1振動子及び第2振動子
と、振動子を駆動する送信手段と、振動子の送受信を切
り換える切換手段と、振動子の受信信号を増幅する増幅
手段と、振動子間の相互の超音波信号の送受信を複数回
行う繰り返し手段と、超音波信号の送受信の累積時間に
基づいて流量を算出する流量算出手段と、第1振動子及
び第2振動子のうち受信側の振動子の受信信号の電圧と
基準電圧とを比較する基準比較手段と、増幅手段の出力
の複数の点の時間差を計時する信号幅計時手段と、信号
幅計時手段が計時する時間差が所定の時間以上であった
場合の基準比較手段の出力と増幅手段の出力とから超音
波の到達ポイントを判定する判定手段を備えた流量計測
装置とすることにより、信号幅計時手段が受信信号の複
数の点の時間差を検知し、この検知した信号幅により受
信信号とノイズの判別が可能となり、受信信号であった
場合の基準比較手段の出力が反転した後の受信信号の任
意のポイントを超音波の到達ポイントとすることで、ノ
イズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが出来
る。
【0012】請求項6に記載の発明は請求項1〜5のい
ずれか1項記載の流量計測装置の手段の全てもしくは一
部としてコンピュータを機能させるためのプログラムで
ある。そして、プログラムであるのでマイコンなどを用
いて本発明の流量計側装置の一部あるいは全てを容易に
実現することができ超音波振動子の変更または経年変化
等の特性の変化や動作を実現するための設定条件や定数
の変更が柔軟に対応することが出来る。また記録媒体に
記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりす
ることでプログラムの配布が簡単にできる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
【0014】(実施例1)図1は本発明の請求項1、6
に係る実施例1における流量計測装置のブロック図を示
すものである。図2は同実施例1の流量計測装置の動作
説明図であり、図3は同実施例のフローチャートであ
る。図1において、流路1の途中に超音波を送信する第
1超音波振動子2と受信する第2超音波振動子3が流れ
方向に角度φで配置されている。5は第1超音波振動子
2への送信手段であり、4は第1超音波振動子2、第2
超音波振動子3の送受信を切り換える切換手段、6は受
信側の超音波振動子で受信した信号を制御手段12から
の指示によるゲインで増幅する増幅手段、7は増幅手段
6で増幅された信号と基準電圧とを比較する第1基準比
較手段、13は増幅手段6で増幅された信号と基準電圧
とを比較する第2基準比較手段で、第2基準比較手段1
3の基準電圧は第1基準比較手段7の基準電圧よりも高
く、通常の受信信号では越えることのない電圧に設定さ
れている。8は基準比較手段7の出力と増幅手段6で増
幅された信号とから超音波の到達時期を判定する判定手
段、9は判定手段8の信号をカウントし予め設定された
回数だけ制御手段12へ繰り返し信号を出力する繰り返
し手段である。10は繰り返し手段9で予め設定された
回数をカウントした時間を計時する計時手段であり、1
1は第1計時手段10の計時した時間に応じて管路の大
きさや流れの状態を考慮して流量を算出する流量算出手
段である。また、12は流量算出手段11、繰り返し手
段9からの信号を受け送信手段5、増幅手段6の動作を
制御する制御手段である。
【0015】以上のように構成された流量計測装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。まず制御手段1
2は流量計測を開始すると予め設定された繰り返し回数
分終了でなければ(図3のステップ1)、所定時間経過
後(ステップ2)、送信手段5を動作させ第1超音波振
動子2より超音波信号を送信する(ステップ3)。
【0016】第1超音波振動子2より送信された超音波
信号は流路1の流れの中を伝搬し、第2超音波振動子3
で受信され、増幅手段6で制御手段12から指示された
ゲインで増幅されて、基準比較手段7、判定手段8へ出
力される。ここで図2に増幅後の受信信号の様子を示
す。つまり図2に示すように第1基準比較手段7は増幅
手段6の出力(受信信号A)と第1基準電圧とを比較し
(図3のステップ4)、その大小関係が反転した時点
(タイミングc)で判定手段8に出力信号Cを出力する
と共に第2基準比較手段13の出力フラグを“無し”に
初期化する(ステップ5)。そして第2基準比較手段1
3は増幅手段6の出力(受信信号A)と第2基準電圧と
を比較し(ステップ6)、その大小関係が反転すると出
力フラグを“有り”にセットする(ステップ7)(図2
に示す受信信号Aでは第2基準電圧は超えない)。判定
手段8ではタイミングc以降の増幅手段6出力を監視し
(ステップ8)、出力フラグの状態に応じて増幅手段6
出力信号の符号が正から負に変わる負のゼロクロス点a
を検知した際、出力フラグの状態に応じて超音波の到達
ポイントの判定を行う(ステップ8)。
【0017】つまり、図2の受信信号Aに示すように負
のゼロクロス点aを検知した際、第2基準電圧を超えて
いないので出力フラグが“無し”で、その場合はその時
のゼロクロス点を超音波信号の到達時期と判定し(ステ
ップ9)、出力信号Dを繰り返し手段9に出力する(ス
テップ10)。また、ノイズ信号Bに示すように第2基
準電圧を超えて、出力フラグが“有り”であればその時
のゼロクロス点を無視して第1基準比較手段7による増
幅手段6の出力と第1基準電圧との比較に戻る(ステッ
プ4)。そして前述のように判定手段8からの出力信号
Dは繰り返し手段9でカウントされた後、制御手段12
に入力される。制御手段12は所定時間経過後(ステッ
プ2)、送信手段5を再度動作させ超音波振動子2より
超音波信号を送信する。この一連の動作を予め設定され
たn回数繰り返し行い、この間の時間を計時手段10に
より測定する。
【0018】そして、第1超音波振動子2と第2超音波
振動子3とを切換手段4により切り替えて、同様な動作
を行い被測定流体の上流から下流と下流から上流のそれ
ぞれの伝搬時間を測定し、これらの時間差より流量算出
手段11で流路の大きさや流れの状態を考慮して流量値
を求める。尚、本実施例では第2基準比較手段13を設
けたが第2基準電圧をゲイン調整時に用いる電圧範囲下
限値として、判定手段8が超音波信号の到達時期の判定
を行い際に、電圧範囲下限と増幅手段6の出力信号との
比較結果を用いるようにしても、実施例1と同様にノイ
ズによる誤計測を防ぐことが出来る(この場合、第2基
準比較手段13を設けること無く実現できる)。
【0019】以上のように本実施例においては判定手段
8が、第1基準比較手段7の反転出力後の増幅手段6出
力信号の符号が正から負に変わる負のゼロクロス点aを
検知した際、第2基準比較手段13の出力状態に応じて
超音波信号の到達時期の判定を行い、ノイズの印可で第
2基準比較手段13の反転出力が有った場合は受信信号
のゼロクロス点を超音波信号の到達時期と判定せず、第
2基準比較手段13の反転出力が無かった場合のみ、受
信信号のゼロクロス点を超音波信号の到達時期と判定す
る。これにより第2基準比較手段13の第2基準電圧を
超えるようなノイズが印可された場合、このノイズによ
る流量の誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが出来
る。また、本実施例の流量計測装置の動作を実行させる
プログラムを記録媒体に格納することにより、制御手段
12や電源供給手段の所定時間や繰り返し手段9の繰り
返し回数等の設定値の変更や超音波振動子の変更または
経年変化等にも柔軟に対応できるものである。
【0020】(実施例2)図4は本発明の請求項2、請
求項6に係る実施例2のブロック図であり、図5は同実
施例2の流量計測装置の動作説明図であり、図6は同実
施例のフローチャートである。13aは判定手段8、第
2基準比較部13b、増幅手段6の出力より第2基準電
圧を設定する基準電圧設定部であり、13bは増幅手段
6で増幅された信号と基準電圧設定部13aの第2基準
電圧とを比較する第2基準比較部である。基準電圧設定
部13aと第2基準比較部13bとで第2基準比較手段
13を構成している。基準電圧設定部13aにより判定
手段8、第2基準比較部13b、増幅手段6の出力より
基準電圧を設定する様にした点が実施例1と異なる点で
ある。以上のように構成された流量計測装置について、
以下実施例1と異なる第2基準比較手段13の動作、作
用を説明する。尚、判定手段8において超音波信号の到
達時期を判定し、出力するまでの動作は実施例1と同じ
であるので説明は判定手段8の出力(実施例1の図3ス
テップ10)がなされる所から行う。
【0021】図6のステップ10の判定手段8による超
音波信号の到達時期の判定出力後、第1基準比較手段7
は増幅手段6の出力(図5の受信信号A)と第1基準電
圧とを比較し(ステップ11)、その大小関係が反転し
た時点(図5のタイミングe)で第2基準電圧設定部1
3aに出力信号C2を出力すると共に第2基準比較手段
13の出力フラグを“無し”に初期化する(ステップ1
2)。そして第2基準比較部13bは増幅手段6の出力
(受信信号A)と第2基準電圧設定部13aの第2基準
電圧とを比較する(ステップ13)。そして、図5の第
2基準電圧が一点鎖線で示すr2であった場合のよう
に、その大小関係が反転すると出力フラグを“有り”に
セットし(ステップ14)、逆に第2基準電圧が実線で
示すr1であった場合は、大小関係が反転せず出力フラ
グは“無し”のままである。
【0022】第2基準電圧設定部13aでは第1基準比
較手段7からの反転出力C2入力後の増幅手段6出力を
監視し(ステップ15)、増幅手段6出力信号の符号が
正から負に変わる負のゼロクロス点a2を検知した際、
出力フラグの状態を判断し(ステップ16)、出力フラ
グに応じて第2基準電圧を設定変更する。つまりゼロク
ロス点a2を検知したときに出力フラグが“有り”であ
れば第2基準電圧を上げ(ステップ17)、出力フラグ
が“無し”であれば第2基準電圧を下げる(ステップ1
8)。上記のような第2基準電圧設定部13aの動作に
より第2基準電圧は図5に示すように判定手段8出力後
の受信波(第3波)のピーク値付近に設定されることに
なる。ここで受信波の第2波と第3波のピーク比である
が、例えば流体が都市ガス:13Aで、流体の温度が−
20℃〜+60℃の範囲で第2波/第3波=0.9程度
で一定であることを実験値で得ている。従って第2基準
電圧を第3波のピーク値付近とすることにより第2波の
ピーク値に対して一定比率(11%程高い値)の値に設
定することが出来る。
【0023】また、本実施例ではゼロクロス点a2検知
時の第2基準比較部13bの出力フラグに応じて、一意
的に第2基準電圧を上下し設定するようにしたので、第
2基準電圧は受信波の第3波のピーク値付近を往復する
ことになる。そこでこのように基準電圧の設定動作が上
下するようになると、設定動作の回数に制限を設けて制
限回数以上、設定動作を行わないようにすると無駄な動
作を防止でき、より効果的である。
【0024】以上のように本実施例においては基準電圧
設定部13aにより第2基準電圧が受信波の第3波のピ
ーク値付近に設定されるので、第1基準比較手段7のそ
れより確実に高く、また受信信号の第2波のピーク値変
動を包含するには充分で、かつ、逆に高すぎてノイズ除
去の効果が減少する事のない、適当な基準電圧とするこ
とが出来、ノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とす
ることが出来る。
【0025】また、本実施例の流量計測装置の動作を実
行させるプログラムを記録媒体に格納することにより、
制御手段12等の設定値の変更や超音波振動子の変更ま
たは経年変化等にもに柔軟に対応できるものである。
【0026】(実施例3)図7は本発明の請求項3、請
求項6に係る実施例3のブロック図であり、図8は同フ
ローチャートである。判定手段8は、制御手段12から
の指示により前記第1基準比較手段7及び第2基準比較
手段13と増幅手段出力6とから超音波信号の到達時期
を判定する場合と、第1基準比較手段7と増幅手段6出
力とから判定する場合と切り換え可能とした点が実施例
1と異なる点である。
【0027】以上のように構成された流量計測装置につ
いて、以下実施例1と異なる判定手段8の動作、作用を
説明する。尚、フローチャートのステップ1〜4迄は実
施例1と同じであるので説明はステップ4の第1基準比
較手段7により増幅手段6の出力と第1基準電圧とを比
較するところから行う。第1基準比較手段7により増幅
手段6の出力と第1基準電圧とを比較した結果、その大
小関係が反転した時点で、判定手段8に出力信号を出力
する。判定手段8では第1基準比較手段7からの反転出
力を入力後、制御手段12から指定される第2基準比較
手段13での比較動作実行可否を判断する(ステップ1
1)。制御手段12では流量計測時または増幅手段6の
ゲイン調整等の動作モードに応じて、判定手段8へ第2
基準比較手段13での比較動作実行可否の設定を行い、
流量計測時は比較動作実行に、ゲイン調整時は比較動作
非実行に設定する。
【0028】そして判定手段8は第2基準比較手段13
での比較動作を実行する設定で有れば実施例1と同じス
テップ5〜10を実行する。 逆に第2基準比較手段1
3での比較動作を実行しない設定で有れば、第1基準比
較手段7の反転出力後の増幅手段6出力信号の符号が正
から負に変わる負のゼロクロス点aを超音波信号の到達
時期と判定する(ステップ12)。
【0029】以上のように本実施例においては判定手段
8が、制御手段12が動作モードに応じて設定する第2
基準比較手段13での比較動作実行可否に従い、例えば
ゲイン調整時、増幅手段6のゲインが高く正規の超音波
の受信信号において第2基準比較手段13の反転出力が
あるような場合にノイズとして無視しないように出来、
また、通常の流量計測時には第2基準比較手段13の反
転出力があるようなノイズ信号を無視出来るものであ
り、ノイズによる流量の誤計測を防ぐ流量計測装置とす
ることが出来る。また、本実施例の流量計測装置の動作
を実行させるプログラムを記録媒体に格納することによ
り、制御手段12等の設定値の変更や超音波振動子の変
更または経年変化等にもに柔軟に対応できるものであ
る。
【0030】(実施例4)図9は本発明の請求項4、請
求項9に係る実施例4の流量計測装置のブロック図であ
り、図10は同実施例のフローチャートである。図9に
おいて判定手段8は繰り返し手段9に設定された繰り返
し回数によって前記第1基準比較手段7及び第2基準比
較手段13と増幅手段出力6とから超音波の到達ポイン
トを判定する場合と、前記第1基準比較手段7と増幅手
段6出力とから判定する場合と切り換えるようにした点
が実施例1と異なる点である。
【0031】以上のように構成された流量計測装置につ
いて、以下実施例1と異なる判定手段8の動作、作用を
説明する。尚、フローチャートのステップ1〜4迄は実
施例1と同じであるので説明はステップ4の第1基準比
較手段7により増幅手段6の出力と第1基準電圧とを比
較するところから行う。第1基準比較手段7により増幅
手段6の出力と第1基準電圧とを比較した結果、その大
小関係が反転した時点で、判定手段8に出力信号を出力
する。判定手段8では第1基準比較手段7からの反転出
力を入力後、繰り返し手段9に設定される繰り返し回数
が所定回数(例えば17回)以上か否かを判断する(ス
テップ11)。繰り返し手段9の繰り返し設定回数は流
量計測時または増幅手段6のゲイン調整時等の動作モー
ドに応じて設定されており流量計測時はおおよそ300
回程度に、ゲイン調整時は16回程度に設定されてい
る。
【0032】そして流量計測時のように繰り返し回数が
17回以上で有れば実施例1と同じステップ5〜10を
実行する。繰り返し回数が16回以下のゲイン調整時で
は、第1基準比較手段7の反転出力後の増幅手段6出力
信号の符号が正から負に変わる負のゼロクロス点aを超
音波の到達ポイントと判定する(ステップ12)。
【0033】以上のように本実施例においては判定手段
8が、繰り返し手段9の繰り返し回数に応じて、ゲイン
調整時、増幅手段6のゲインが高く正規の超音波の受信
信号において第2基準比較手段13の反転出力があるよ
うな場合にノイズとして無視しないように出来、また、
通常の流量計測時には第2基準比較手段13の反転出力
があるようなノイズ信号を無視出来るものであり、ノイ
ズによる流量の誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが
出来る。また、本実施例の流量計測装置の動作を実行さ
せるプログラムを記録媒体に格納することにより、制御
手段12等の設定値の変更や超音波振動子の変更または
経年変化等にもに柔軟に対応できるものである。
【0034】(実施例5)図11は本発明の請求項5、
請求項10に係る実施例5の流量計測装置のブロック図
であり、図12は同実施例の流量計測装置の動作説明図
であり、図13は同実施例のフローチャートである。図
11において14は増幅手段6出力のゼロクロス点間の
時間幅を計時する信号幅計時手段である。判定手段8は
信号幅計時手段14の計時した時間が、所定の時間幅以
内であった場合の前記基準比較手段出力と増幅手段出力
とから超音波信号の到達時期を判定する。他の構成要素
は実施例1と同じであるので説明は省略する。
【0035】以上のように構成された流量計測装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。尚、フローチャ
ートのステップ1〜3迄は実施例1と同じであるので説
明はステップ3の第1超音波振動子2より超音波信号を
送信後より行う。第1超音波振動子2より送信された超
音波信号が流路1の流れの中を伝搬し、第2超音波振動
子3で受信されると、増幅手段6で増幅されて、図12
の受信信号Aのようになる。信号幅計時手段14はこの
増幅手段6により増幅された超音波の受信信号Aの符号
が正から負に変わる負のゼロクロス点(図12のゼロク
ロス点a1、a3、a5)から負から正に変わる正のゼ
ロクロス点(図12のゼロクロス点a2、a4)間の時
間を計時し、判定手段8へ出力する。判定手段8ではこ
の時間幅(時間幅t1、t2)が受信波の半波長(周波
数500khzであれば1μs)程であるかを、所定の
時間範囲(例えば下限を半波長の0.9倍、上限を1.
1倍)内の時間であるかで判断し(図13のステップ
4)、所定の時間幅であった場合、次の信号幅計時手段
14からの入力がある前に基準比較手段7の反転出力信
号Cが入力され(ステップ5)、それに続く負のゼロク
ロス点(ゼロクロス点a5)を超音波信号の到達時期と
判定し(ステップ6)、出力信号Dを繰り返し手段9に
出力する(ステップ7)。
【0036】このようにゼロクロス点a5では時間幅t
2が受信波の半波長程度の時間であり、かつ基準比較手
段7の反転出力もなされた後の負のゼロクロス点である
ので超音波信号の到達時期と判定される。同様にゼロク
ロス点a3では時間幅t1が受信波の半波長程度の時間
ではあるが、基準比較手段7の反転出力がなされないま
ま、信号幅計時手段14の出力が更新されるので超音波
信号の到達時期とは判定されない。
【0037】さらにノイズ信号Bのようなノイズの場
合、信号幅計時手段14の計時する時間が所定の時間幅
とはならないので基準比較手段7の反転出力後の負のゼ
ロクロス点では超音波信号の到達時期とは判定しない。
以上のように本実施例においては、判定手段8により信
号幅計時手段14が計時した増幅手段6出力のゼロクロ
ス点間の時間幅が、所定の時間範囲内であった場合の前
記基準比較手段7出力と増幅手段6出力とから超音波信
号の到達時期を判定することにより、ノイズによる流量
の誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが出来る。ま
た、本実施例の流量計測装置の動作を実行させるプログ
ラムを記録媒体に格納することにより、制御手段12等
の設定値の変更や超音波振動子の変更または経年変化等
にも柔軟に対応できるものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1〜
請求項6に係る流量計測装置は、ノイズの印加で第1基
準比較手段7及び第2基準比較手段13の両方で反転し
た場合は受信信号の負のゼロクロスポイントを超音波信
号の到達時期と判定せず、第1基準比較手段のみ大小関
係が反転した後の受信信号の負のゼロクロスポイントを
判定手段で超音波信号の到達ポイントと判定するように
することで、通常の受信信号では起こり得ない第2基準
比較手段13の反転出力が出力されるようなノイズによ
る誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが出来るという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における流量計測装置のブロ
ック図
【図2】同装置の動作を説明する図
【図3】同装置のフローチャート
【図4】本発明の実施例2における流量計測装置のブロ
ック図
【図5】同装置の動作を説明する図
【図6】同装置のフローチャート
【図7】本発明の実施例3における流量計測装置のブロ
ック図
【図8】同装置のフローチャート
【図9】本発明の実施例4における流量計測装置のブロ
ック図
【図10】同装置のフローチャート
【図11】本発明の実施例5における流量計測装置のブ
ロック図
【図12】同装置の動作を説明する図
【図13】同装置のフローチャート
【図14】従来の流量計測装置のブロック図
【図15】従来の流量計測装置の動作説明図
【図16】従来の流量計測装置の増幅手段の動作説明図
【符号の説明】
1 流路 2 第1超音波振動子 3 第2超音波振動子 4 切換手段 5 送信手段 6 増幅手段 7 第1基準比較手段 8 判定手段 9 繰り返し手段 10 計時手段 11 流量算出手段 12 制御手段 13 第2基準比較手段 14 信号幅計時手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年4月25日(2003.4.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明は、流体管路に設けられ超音波信号を
送受信する一対の振動子と、前記超音波信号の伝搬時間
に基づいて流量を算出する流量算出手段と、前記振動子
の受信信号の電圧と予め設定された第1及び第2の基準
電圧とを比較検知する第1及び第2基準比較手段と、前
記第1及び第2基準比較手段と振動子の受信信号に基づ
いて超音波信号の到達時期を判定する判定手段とを備
え、前記判定手段は、前記振動子の受信信号に対して第
1の基準電圧を検知した後、前記受信信号の符号が正負
変化するゼロクロス点を検知した際の、第2の基準電圧
を検知状態に基づき超音波信号の到達時期を判定する流
量計測装置である。これにより通常、受信波の第2波で
第1基準比較手段のみ大小関係が反転するが、ノイズの
印可で一気に第1及び第2基準比較手段の両方で反転し
た場合は受信信号の任意のポイントを超音波信号の到達
時期と誤判定しないのでノイズによる流量計測への影響
を受けにくい流量計測装置となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は流体管路
に設けられ超音波信号を送受信する第1振動子及び第2
振動子と、振動子を駆動する送信手段と、振動子の送受
信を切り換える切換手段と、振動子の受信信号を増幅す
る増幅手段と、振動子間の相互の超音波信号の送受信を
複数回行う繰り返し手段と、超音波信号の送受信の累積
時間に基づいて流量を算出する流量算出手段と、第1振
動子及び第2振動子のうち受信側の振動子の受信信号の
電圧と基準電圧とを比較する第1及び第2基準比較手段
と、第1及び第2基準比較手段と増幅手段の出力とから
超音波信号の到達時期を判定する判定手段を備えた流量
計測装置とすることにより、ノイズの印可で第1及び第
2基準比較手段の両方で反転した場合は受信信号の任意
のポイントを超音波信号の到達時期と判定せず、第1基
準比較手段のみ大小関係が反転した後、受信信号の任意
のポイントを判定手段で超音波信号の到達時期と判定す
ることでノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とする
ことが出来る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】請求項2に記載の発明は第2基準比較手段
は第1基準比較手段出力と増幅手段の出力より基準電圧
を設定する基準電圧設定部と第2基準比較部とからな
り、基準電圧設定部により基準電圧が自動的に設定及び
調整可能とした請求項1記載の流量計測装置とすること
により、第2基準電圧が第1基準比較手段7の第1基準
電圧より確実に高く、また受信信号の第2波のピーク値
変動を包含するには充分で、かつ、逆に高すぎてノイズ
除去の効果が減少する事のない、適当な電圧に設定する
ことが出来、判定手段による超音波信号の到達時期を判
定する際にノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とす
ることが出来る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項3に記載の発明は判定手段は第1及
び第2基準比較手段と増幅手段出力とから超音波の到達
時期を判定する場合と、第1基準比較手段と増幅手段出
力とから判定する場合と切り換え可能な請求項1記載の
流量計測装置とすることにより、増幅手段のゲイン調整
時には第1基準比較手段と増幅手段出力とから判定し、
通常時は前記第1及び第2基準比較手段と増幅手段出力
とから超音波の到達時期を判定する様に切り換えること
で、増幅手段のゲインが未調整時にノイズではない正規
の受信信号をノイズと誤判断することなく、通常計測時
にノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが
出来る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項4に記載の発明は判定手段は、第1
及び第2基準比較手段と増幅手段出力とから超音波信号
の到達時期を判定する場合と、第1基準比較手段と増幅
手段出力とから判定する場合とを繰り返し手段に設定さ
れた繰り返し回数により、切り換る様にした請求項1又
は2記載の流量計測装置とすることにより、増幅手段の
ゲイン調整時と流量計測時に設定される繰り返し手段の
繰り返し回数で自動的に判定手段が増幅手段のゲイン調
整時には第1基準比較手段と増幅手段出力とから判定
し、通常時は第1及び第2基準比較手段と増幅手段出力
とから超音波の到達ポイントを判定する様に切り換え
る。このように動作することで、増幅手段のゲインが未
調整時にノイズではない正規の受信信号をノイズと誤判
断することなく、通常計測時にノイズによる誤計測を防
ぐ流量計測装置とすることが出来る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項5に記載の発明は流体管路に設けら
れ超音波信号を送受信する第1振動子及び第2振動子
と、振動子を駆動する送信手段と、振動子の送受信を切
り換える切換手段と、振動子の受信信号を増幅する増幅
手段と、振動子間の相互の超音波信号の送受信を複数回
行う繰り返し手段と、超音波信号の送受信の累積時間に
基づいて流量を算出する流量算出手段と、第1振動子及
び第2振動子のうち受信側の振動子の受信信号の電圧と
基準電圧とを比較する基準比較手段と、増幅手段の出力
の複数の点の時間差を計時する信号幅計時手段と、信号
幅計時手段が計時する時間差が所定の時間以上であった
場合の基準比較手段の出力と増幅手段の出力とから超音
波の到達ポイントを判定する判定手段を備えた流量計測
装置とすることにより、信号幅計時手段が受信信号の複
数の点の時間差を検知し、この検知した信号幅により受
信信号とノイズの判別が可能となり、受信信号であった
場合の基準比較手段の出力が反転した後の受信信号の任
意のポイントを超音波の到達ポイントとすることで、ノ
イズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが出来
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項6に記載の発明は請求項1〜5のい
ずれか1項記載の流量計測装置の手段の全てもしくは一
部としてコンピュータを機能させるためのプログラムで
ある。そして、プログラムであるのでマイコンなどを用
いて本発明の流量計側装置の一部あるいは全てを容易に
実現することができ超音波振動子の変更または経年変化
等の特性の変化や動作を実現するための設定条件や定数
の変更が柔軟に対応することが出来る。また記録媒体に
記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりす
ることでプログラムの配布が簡単にできる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】(実施例1)図1は本発明に係る実施例1
における流量計測装置のブロック図を示すものである。
図2は同実施例1の流量計測装置の動作説明図であり、
図3は同実施例のフローチャートである。図1におい
て、流路1の途中に超音波を送信する第1超音波振動子
2と受信する第2超音波振動子3が流れ方向に角度φで
配置されている。5は第1超音波振動子2への送信手段
であり、4は第1超音波振動子2、第2超音波振動子3
の送受信を切り換える切換手段、6は受信側の超音波振
動子で受信した信号を制御手段12からの指示によるゲ
インで増幅する増幅手段、7は増幅手段6で増幅された
信号と基準電圧とを比較する第1基準比較手段、13は
増幅手段6で増幅された信号と基準電圧とを比較する第
2基準比較手段で、第2基準比較手段13の基準電圧は
第1基準比較手段7の基準電圧よりも高く、通常の受信
信号では越えることのない電圧に設定されている。8は
基準比較手段7の出力と増幅手段6で増幅された信号と
から超音波の到達時期を判定する判定手段、9は判定手
段8の信号をカウントし予め設定された回数だけ制御手
段12へ繰り返し信号を出力する繰り返し手段である。
10は繰り返し手段9で予め設定された回数をカウント
した時間を計時する計時手段であり、11は第1計時手
段10の計時した時間に応じて管路の大きさや流れの状
態を考慮して流量を算出する流量算出手段である。ま
た、12は流量算出手段11、繰り返し手段9からの信
号を受け送信手段5、増幅手段6の動作を制御する制御
手段である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】(実施例2)図4は本発明に係る実施例2
のブロック図であり、図5は同実施例2の流量計測装置
の動作説明図であり、図6は同実施例のフローチャート
である。13aは判定手段8、第2基準比較部13b、
増幅手段6の出力より第2基準電圧を設定する基準電圧
設定部であり、13bは増幅手段6で増幅された信号と
基準電圧設定部13aの第2基準電圧とを比較する第2
基準比較部である。基準電圧設定部13aと第2基準比
較部13bとで第2基準比較手段13を構成している。
基準電圧設定部13aにより判定手段8、第2基準比較
部13b、増幅手段6の出力より基準電圧を設定する様
にした点が実施例1と異なる点である。以上のように構
成された流量計測装置について、以下実施例1と異なる
第2基準比較手段13の動作、作用を説明する。尚、判
定手段8において超音波信号の到達時期を判定し、出力
するまでの動作は実施例1と同じであるので説明は判定
手段8の出力(実施例1の図3ステップ10)がなされ
る所から行う。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】(実施例3)図7は本発明に係る実施例3
のブロック図であり、図8は同フローチャートである。
判定手段8は、制御手段12からの指示により前記第1
基準比較手段7及び第2基準比較手段13と増幅手段出
力6とから超音波信号の到達時期を判定する場合と、第
1基準比較手段7と増幅手段6出力とから判定する場合
と切り換え可能とした点が実施例1と異なる点である
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】(実施例4)図9は本発明に係る実施例4
の流量計測装置のブロック図であり、図10は同実施例
のフローチャートである。図9において判定手段8は繰
り返し手段9に設定された繰り返し回数によって前記第
1基準比較手段7及び第2基準比較手段13と増幅手段
出力6とから超音波の到達ポイントを判定する場合と、
前記第1基準比較手段7と増幅手段6出力とから判定す
る場合と切り換えるようにした点が実施例1と異なる点
である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】(実施例5)図11は本発明に係る実施例
5の流量計測装置のブロック図であり、図12は同実施
例の流量計測装置の動作説明図であり、図13は同実施
例のフローチャートである。図11において14は増幅
手段6出力のゼロクロス点間の時間幅を計時する信号幅
計時手段である。判定手段8は信号幅計時手段14の計
時した時間が、所定の時間幅以内であった場合の前記基
準比較手段出力と増幅手段出力とから超音波信号の到達
時期を判定する。他の構成要素は実施例1と同じである
ので説明は省略する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】さらにノイズ信号Bのようなノイズの場
合、信号幅計時手段14の計時する時間が所定の時間幅
とはならないので基準比較手段7の反転出力後の負のゼ
ロクロス点では超音波信号の到達時期とは判定しない。
以上のように本実施例においては、判定手段8により信
号幅計時手段14が計時した増幅手段6出力のゼロクロ
ス点間の時間幅が、所定の時間範囲内であった場合の前
記基準比較手段7出力と増幅手段6出力とから超音波信
号の到達時期を判定することにより、ノイズによる流量
の誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが出来る。ま
た、本実施例の流量計測装置の動作を実行させるプログ
ラムを記録媒体に格納することにより、制御手段12等
の設定値の変更や超音波振動子の変更または経年変化等
にも柔軟に対応できるものである。以上説明したように
本発明の実施形態に係る流量計測装置は、ノイズの印加
で第1基準比較手段7及び第2基準比較手段13の両方
で反転した場合は受信信号の負のゼロクロスポイントを
超音波信号の到達時期と判定せず、第1基準比較手段の
み大小関係が反転した後の受信信号の負のゼロクロスポ
イントを判定手段で超音波信号の到達ポイントと判定す
るようにすることで、通常の受信信号では起こり得ない
第2基準比較手段13の反転出力が出力されるようなノ
イズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とすることが出来
るという効果がある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る流量計
測装置は、ノイズによる誤計測を防ぐ流量計測装置とす
ることが出来るという効果がある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体管路に設けられ超音波信号を送受信
    する第1振動子及び第2振動子と、前記振動子を駆動す
    る送信手段と、前記振動子の送受信を切り換える切換手
    段と、前記振動子の受信信号を増幅する増幅手段と、前
    記振動子間の相互の超音波信号の送受信を複数回行う繰
    り返し手段と、前記超音波信号の送受信の累積時間に基
    づいて流量を算出する流量算出手段と、前記第1振動子
    及び第2振動子のうち受信側の振動子の受信信号の電圧
    と基準電圧とを比較する第1及び第2基準比較手段と、
    前記第1及び第2基準比較手段と増幅手段の出力とから
    超音波信号の到達時期を判定する判定手段とを備えた流
    量計測装置。
  2. 【請求項2】 第2基準比較手段は、第1基準比較手段
    出力と増幅手段の出力より基準電圧を設定する基準電圧
    設定部と第2基準比較部とからなり、前記基準電圧設定
    部により基準電圧が自動的に設定され調整可能な請求項
    1記載の流量計測装置。
  3. 【請求項3】 判定手段は、第1及び第2基準比較手段
    と増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定す
    る場合と、前記第1基準比較手段と前記増幅手段の出力
    とから判定する場合とを切り換え可能な請求項1又は2
    記載の流量計測装置。
  4. 【請求項4】 判定手段は、第1及び第2基準比較手段
    と増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定す
    る場合と、前記第1基準比較手段と前記増幅手段出力と
    から判定する場合とを繰り返し手段に設定された繰り返
    し回数により、切り換る請求項1又は2記載の流量計測
    装置。
  5. 【請求項5】 流体管路に設けられ超音波信号を送受信
    する第1振動子及び第2振動子と、前記振動子を駆動す
    る送信手段と、前記振動子の送受信を切り換える切換手
    段と、前記振動子の受信信号を増幅する増幅手段と、前
    記振動子間の相互の超音波信号の送受信を複数回行う繰
    り返し手段と、前記超音波信号の送受信の累積時間に基
    づいて流量を算出する流量算出手段と、前記第1振動子
    及び第2振動子のうち受信側の振動子の受信信号の電圧
    と基準電圧とを比較する基準比較手段と、前記増幅手段
    の出力の複数の点の時間差を計時する信号幅計時手段
    と、前記信号幅計時手段が計時する時間差が所定の時間
    以上であった場合の前記基準比較手段の出力と前記増幅
    手段の出力とから超音波の到達ポイントを判定する判定
    手段とを備えた流量計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の流量
    計測装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータ
    を機能させるためのプログラム。
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