JP2003214748A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003214748A
JP2003214748A JP2002013901A JP2002013901A JP2003214748A JP 2003214748 A JP2003214748 A JP 2003214748A JP 2002013901 A JP2002013901 A JP 2002013901A JP 2002013901 A JP2002013901 A JP 2002013901A JP 2003214748 A JP2003214748 A JP 2003214748A
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哲哉 斎藤
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寿和 境
Yoshito Kimura
義人 木村
Kenichi Morishita
賢一 森下
Makoto Oyamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機停止中の冷蔵室、冷凍室の温度上昇を
最小限に抑える。 【解決手段】 冷蔵室9の温度と冷凍室10の温度が共
に設定温度以下を検出すると圧縮機を停止すると共に三
方弁を全閉とし、その全閉状態は次回の圧縮機1起動ま
で継続する。圧縮機1停止中に高温高圧の冷媒が冷蔵室
9、冷凍室10それぞれの冷却器ともに流入しないので
各部屋の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵室と冷凍室を
交互に独立して冷却する冷却システムを有する冷蔵庫に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に従来の冷却サイクル並びに冷蔵
庫の一例として、特開2001−91130号公報に開
示されている冷蔵庫の概略図を示す。
【0003】図において、1は圧縮機、2は凝縮器、3
は機械室11内に配設された切替弁であり、5は冷蔵室
9内に配設された冷蔵室用蒸発器であり、7は冷凍室1
0内に配設された冷凍室用蒸発器である。
【0004】4は冷蔵室冷却用である冷蔵室用蒸発器5
の上流側に配設された第一のキャピラリであり、6は冷
凍室冷却用である冷凍室用蒸発器7の上流側に配設され
た第二のキャピラリであり、8は冷凍室用蒸発器7の下
流側に設けた逆止弁である。
【0005】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下、その動作を説明する。
【0006】圧縮機1が駆動された状態で、切替弁3に
より、圧縮機1から吐出される冷媒が冷蔵室用蒸発器5
側に流れるように冷媒流路を切り替えた状態では、圧縮
機1において圧縮された冷媒は、高温高圧ガスとなって
凝縮器2に送られ、ここで放熱して液化される。そして
液化された冷媒は、切替弁3により第一のキャピラリ4
を通って冷蔵室用蒸発器5に送られ、所定の温度で蒸発
することに伴い周囲の熱を奪い、この結果、周囲の空気
を冷却する。ガス化した冷媒は再び圧縮機1において圧
縮されるようになる。
【0007】このとき、冷蔵室用蒸発器5により冷却さ
れた冷気は冷蔵室用ファン11の送風作用により冷蔵室
9に供給され庫内が冷却される。この場合、冷蔵室9の
設定温度は例えば+2℃程度であり、冷蔵室用蒸発器5
による蒸発温度が約−5℃程度となるように、圧縮機1
の運転周波数が設定される。また、この時の冷蔵室用蒸
発器5の圧力は約0.24MPaである。このような冷
却状態を冷蔵室冷却モードという。
【0008】また、圧縮機1が駆動された状態で、切替
弁3により、圧縮機1から吐出される冷媒が冷凍室用蒸
発器7側に流れるように冷媒流路を切り替えた状態で
は、圧縮機1において圧縮された冷媒は、高温高圧ガス
となって凝縮器2に送られ液化された冷媒は、切替弁3
により第二のキャピラリ6を通って冷凍室用蒸発器7に
送られ、所定の温度で蒸発することに伴い周囲の熱を奪
い、この結果、周囲の空気を冷却する。ガス化した冷媒
は逆止弁8を通り、再び圧縮機1において圧縮される。
【0009】このとき、冷凍室用蒸発器7により冷却さ
れた冷気は冷凍室用ファン12の送風作用により冷凍室
10に供給され庫内が冷却される。この場合、冷凍室1
0の設定温度は約−18℃であるために、冷凍室用蒸発
器7による蒸発温度が約−28℃となるように、圧縮機
1の運転周波数が設定される。また、この時の冷凍室用
蒸発器7の圧力は約0.09MPaである。このような
冷却状態を冷凍室冷却モードという。
【0010】このような冷蔵庫において、冷蔵室9、冷
凍室10には図示しないがそれぞれ温度センサーが設け
られていて、それら各温度センサーの検出信号はマイク
ロコンピューターを備えた制御回路に入力されるように
なる。制御回路は、それらの検出信号と、予め備えた制
御プログラムに従って、圧縮機1、切替弁3、冷蔵室用
ファン11、冷凍室用ファン12などを制御する。
【0011】そして、冷蔵室9および冷凍室10とが共
に予め設定された設定温度まで冷却された状態で、圧縮
機1を停止させる場合、冷蔵室冷却モードで行う。冷蔵
室冷却モードにおいては、切替弁3としては圧縮機1と
冷蔵室用蒸発器5の入口とを連通した状態となってお
り、圧縮機1と冷凍室用蒸発器7の入口との間は遮断さ
れている。この状態で圧縮機1を停止させた場合、高圧
側からの高温の冷媒が冷凍室用蒸発器7に流入すること
はなく、しかも、圧力差のために冷凍室用蒸発器7の出
口側の逆止弁3が作用するようになるので、冷蔵室用蒸
発器5から冷凍室用蒸発器7への冷媒の逆流もない。従
って、冷凍室用蒸発器7には低温の冷媒が保持されるこ
とになり、冷凍室用蒸発器7の温度が上昇することを抑
えられるようになる。そして、圧縮機1の再起動時には
冷凍室冷却モードから開始され、このときに、冷凍室用
蒸発器7に保持されていた低温の冷媒が再循環すること
になるので、冷却効率の良い運転ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は圧縮機1を冷蔵室冷却モードで停止させるの
で圧縮機1と冷凍室用蒸発器7の入口との間は遮断され
ているために、冷凍室用蒸発器7の温度上昇に伴う冷凍
室10の昇温は抑制できるが、圧縮機1と冷蔵室用蒸発
器5の入口とが連通した状態となっているために、高圧
側から高温の冷媒が冷蔵室用蒸発器5に流入し、冷蔵室
用蒸発器5の温度上昇に伴う冷蔵室9の温度上昇が大き
いという欠点があった。
【0013】また、常に圧縮機1を冷蔵室冷却モードで
停止させるので、冷蔵室9の冷却が必要ない場合におい
ても冷蔵室9を冷却するなど、庫内温度の変化にフレキ
シブルに対応できないという欠点もあった。
【0014】本発明は、従来の課題を解決するもので、
圧縮機停止中の冷蔵室および冷凍室の昇温を最小限にと
どめ、且つ冷却時の効率を向上することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段である三
方弁と、第一のキャピラリと、冷蔵室用蒸発器と、第二
のキャピラリと、冷凍室用蒸発器と、逆止弁と、冷蔵室
冷却用ファンと、冷凍室冷却用ファンとを備えた冷蔵室
と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に前記
冷蔵室用蒸発器を、前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発器を
それぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流れを
冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器に切り替え、前記冷蔵
室と前記冷凍室を交互に冷却するものであり、前記冷蔵
室の温度と前記冷凍室の温度が共に設定温度以下を検出
すると前記圧縮機を停止すると共に前記三方弁を全閉と
し、その全閉状態は次回の前記圧縮機起動時まで継続す
るものであり、圧縮機停止中に高温高圧の冷媒が冷蔵
室、冷凍室それぞれの蒸発器ともに流入しないので各部
屋の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。ま
た、圧縮機停止中は凝縮器側に冷媒をホールドしている
ので次回の冷却が冷蔵室冷却、冷凍室冷却何れの場合で
も速やかに各蒸発器に冷媒を供給することができ冷却効
率を向上することが可能となる。
【0016】請求項2に記載の発明は、圧縮機と、凝縮
器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリ
と、冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと、冷凍室用
蒸発器と、逆止弁と、冷蔵室冷却用ファンと、冷凍室冷
却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫
において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を、前記冷
凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前
記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室用蒸発器と冷凍室用
蒸発器に切り替え、前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷
却するものであり、前記冷蔵室の温度と前記冷凍室の温
度が共に設定温度以下を検出すると前記圧縮機を停止す
ると共に前記三方弁を前記冷蔵室用蒸発器側に開とする
ものであり、停止直前の冷却モードに関係なく圧縮機を
停止でき、実際の使用条件下でも効率的でフレキシブル
な運転制御が可能となる。また、圧縮機起動時には冷蔵
室用蒸発器回路を介して高圧側と低圧側の圧力は同等圧
力にバランスしているので、起動時に圧縮機にかかるト
ルクを最小限に抑える事ができ圧縮機のトルク不足によ
る起動不良を防止することが可能となる。
【0017】請求項3に記載の発明は、圧縮機と、凝縮
器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリ
と、冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと、冷凍室用
蒸発器と、逆止弁と、冷蔵室冷却用ファンと、冷凍室冷
却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫
において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を、前記冷
凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前
記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室用蒸発器と冷凍室用
蒸発器に切り替え、前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷
却するものであり、前記冷蔵室の温度と前記冷凍室の温
度が共に設定温度以下を検出すると前記圧縮機を停止す
ると共に前記三方弁を全閉とし、各庫内温度の何れか一
方が設定温度以上を検知すると前記三方弁を前記冷蔵室
用蒸発器側に開としたのち所定時間経過後、前記圧縮機
を起動させるものであり、圧縮機停止初期に、高温高圧
の冷媒が冷蔵室、冷凍室それぞれの蒸発器ともに流入し
ないので、圧縮機停止直前の最もよく冷却された蒸発器
の温度上昇を防止でき、各庫内の温度上昇を効率的に抑
えることが可能となる。とともに、圧縮機起動時には冷
蔵室用蒸発器回路を介して高圧側と低圧側の圧力は同等
圧力にバランスしているので、起動時に圧縮機にかかる
トルクを最小限に抑えることができ圧縮機のトルク不足
による起動不良を防止することが可能となる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室冷
却開始時、所定時間、冷凍室冷却用ファンを運転するも
のであり、冷凍室用蒸発器内に滞留している冷媒の蒸発
を促進し冷凍室用蒸発器から圧縮機へ冷媒をスムーズに
供給できるので冷蔵室冷却開始時の冷媒循環量不足を防
止でき冷却効率を向上することが可能なる。また、効率
的な冷媒供給によりシステム内の冷媒封入量を低減する
ことができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、冷蔵室冷却モード中に冷凍室用蒸発器
の温度検知手段が冷凍室の温度検知手段より所定温度以
上高いことを検知すると、所定時間内であっても冷凍室
冷却用ファンを停止させるものであり、冷凍室用蒸発器
内に滞留していた冷媒が全て圧縮機側へ供給されたか検
知することができ、冷凍室用ファンの運転時間を短縮で
きるので冷蔵室冷却中の冷凍室の昇温を最小限に抑える
ことが可能となる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1から請
求項5のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室冷
却モードと冷凍室冷却モードの切替は、現在冷却を行っ
ている庫内の設定温度以下または各冷却モード毎に設定
した最大冷却時間経過後に行うものであり、実際の使用
条件下において各庫内を偏ることなく交互に効率よく冷
却することが可能となる。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、各冷却モードの冷却開始時に、冷却を
開始する側の庫内温度と設定温度との差、および冷却を
行わない側の庫内温度と設定温度との差により冷却を開
始する側の最大冷却時間の見直しを行うものであり、一
方の部屋の庫内温度が設定温度に対して大幅に大きい場
合、他方の部屋の最大冷却時間を小さく設定することに
より冷却すべき部屋の冷却に速やかに移行し優先して冷
却することができるのでさらに効率を向上することが可
能となる。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の発明において、圧縮機の回転数は、圧縮機停
止モードから冷却モードへの移行の場合は、冷却を開始
する庫内温度と設定温度との温度差により決定し、冷却
モードから冷却モードへの移行の場合は、モード移行直
前の回転数を最低回転数とした上で、冷却を開始する庫
内温度と設定温度との温度差により回転数を決定するも
のであり、庫内温度と設定温度との差が大きい庫内の冷
却に速やかに移行できるのでさらに効率を向上すること
が可能となる。
【0023】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、圧縮機の回転数は、同一冷却モード中
は回転数の上昇のみの制御を行なうものであり、冷却し
ていない側の庫内温度と設定温度との差が大きい場合な
どに対応して、冷却モードの切替が速やかに移行できる
ので庫内温度上昇を防止することができる。
【0024】請求項10に記載の発明は、請求項1から
請求項9のいずれか一項に記載の発明において、圧縮機
停止中に冷蔵室および冷凍室が共に設定温度以上を検知
した場合、冷蔵室冷却モードから冷却を開始するもので
あり、冷蔵室冷却モード中に冷凍室蒸発器内に滞留する
冷媒を最小限に抑えることができ冷蔵室冷却の効率を向
上することが可能となる。
【0025】請求項11に記載の発明は、請求項1から
請求項9のいずれか一項に記載の発明において、冷凍室
用蒸発器を除霜する除霜ヒータを有し、前記除霜ヒータ
により前記冷凍室用蒸発器を除霜した後は、冷凍室冷却
モードから開始するものであり、除霜による冷凍室庫内
の昇温を最小限に抑えることができアイスクリーム等の
冷凍食品の保鮮性を向上することが可能となる。
【0026】請求項12に記載の発明は、請求項1から
請求項11のいずれか一項に記載の発明において、電源
投入時は冷蔵室冷却モードから冷却を開始するものであ
り、電源投入後初回の前記冷蔵室冷却中に冷凍室蒸発器
内に滞留する冷媒を最小限に抑えることができ冷蔵室冷
却の効率を向上することが可能となる。
【0027】請求項13に記載の発明は、請求項1から
請求項12のいずれか一項に記載の発明において、冷凍
サイクルの冷媒として、炭化水素を用いたものであり、
地球温暖化を抑制できるとともに、冷却効率を高めた冷
蔵庫を提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図11を用いて説明する。なお、従来と同一構
成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0029】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における冷蔵庫の断面図であり、図2は同実施例の
タイムチャートである。
【0030】18は冷蔵庫箱体であり、上方部に比較的
高温の区画である冷蔵室9を、下方部に比較的低温の冷
凍室10を配置しており、例えばウレタンのような断熱
材で周囲と断熱して構成している。食品等の収納物の出
し入れは図示しない断熱ドアを介して行われる。冷蔵室
9は冷蔵保存のために通常1〜5℃で設定されている
が、保鮮性向上のため若干低めの温度、例えば−3〜0
℃で設定されることもあり、収納物によって、使用者が
自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能と
している場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮の
ために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする
場合もある。
【0031】冷凍室10は冷凍保存のために通常−22
〜−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより
低温の温度、例えば−30〜−25℃で設定されること
もある。冷凍サイクル19は圧縮機1と凝縮器2と流路
切替手段である三方弁3と第一のキャピラリ4と冷蔵室
用蒸発器5と第一のサクションライン13を順次接続
し、三方弁3を介して第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸
発器5と第一のサクションライン13と並列になるよう
に第ニのキャピラリ6と冷凍室用蒸発器7と第二のサク
ションライン14と第二のサクションライン14の途中
には逆止弁8を接続してある。そして、流路切替手段で
ある三方弁3は、冷蔵室用蒸発器5にも冷凍室用蒸発器
7にも連通しない全閉機能を有している。そして、冷凍
サイクルの冷媒としては、炭化水素系冷媒、たとえばイ
ソブタンを用いている。
【0032】圧縮機1と凝縮器2と三方弁3と逆止弁8
は可燃性を有する炭化水素系冷媒を用いた場合の安全性
向上の面から冷蔵庫箱体18内での配管溶接箇所低減の
ため機械室17内に配設してある。また、各蒸発器から
戻ってくる冷媒は圧縮機吸込管15を通って圧縮機1内
空間へ放出された後、圧縮機吐出管16を通じて吐出さ
れる構成である。冷蔵室用蒸発器5は冷蔵室9内の、例
えば冷蔵室9奥面に配設されており、近傍には冷蔵室9
の区画内空気を冷蔵室用蒸発器5に通過させて循環させ
る冷蔵室用ファン11が設けてある。また、冷凍室用蒸
発器7は冷凍室10内の、例えば冷凍室10奥面に配設
されており、近傍には冷凍室10の区画内空気を冷凍室
用蒸発器7を通過させて循環させる冷凍室用ファン12
が設けてある。
【0033】また、圧縮機1は例えばインバータによる
回転数制御で冷媒循環量を制御し冷凍能力を変化させる
ことができる能力可変型としてある。また、三方弁3は
例えばパルスモータにより作動するものであり開閉の動
作中のみ通電されるものである。また、冷蔵室9と冷凍
室10には区画室内温度を検知する、例えばサーミスタ
である温度検知手段TH1、TH2を設けてあり、圧縮
機1と三方弁3と冷蔵室用ファン11と冷凍室用ファン
12とを制御する制御手段C1とを備えている。
【0034】以上のように構成された冷蔵庫について、
冷蔵室9と冷凍室10の冷却制御について図2のタイム
チャートを参照しながら説明する。
【0035】圧縮機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室
10の温度検知手段であるTH1もしくはTH2のうち
いずれか一方が、予め設定された所定の温度以上を検知
すると制御手段C1はこの信号を受け、例えば冷蔵室9
の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t1H)
以上を検知すると圧縮機1と冷蔵室用ファン11を作動
し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9
冷却を開始する(T1)。圧縮機1の動作により吐出さ
れた高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化
し、三方弁3を経て第一のキャピラリ4に至る。その
後、第一のキャピラリ4で第一のサクションライン13
と熱交換しながら減圧されて冷蔵室用蒸発器5に至る。
冷蔵室用ファン11の作動により冷蔵室9内の空気と積
極的に熱交換した冷媒は冷蔵室用蒸発器5内で蒸発気化
し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され
冷蔵室9を冷却する。気化した冷媒は、第一のサクショ
ンライン13を経て圧縮機1に吸入される。
【0036】なお、第二のサクションライン14の途中
に逆止弁8を配設しているので第一のサクションライン
13を経た冷媒が第二のサクションライン14を経て冷
凍室用蒸発器7内に流入することはない。
【0037】冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知手段TH
1が予め設定された所定の温度(t1L)以下且つ冷凍
室温度検知手段であるTH2が予め設定された所定の温
度(t2L)以上を検知以下すると、制御手段C1はこ
の信号を受け冷蔵室用ファン11を停止するとともに冷
凍室用ファン12を作動し、三方弁3を第ニのキャピラ
リ6側に開放し冷凍室10の冷却を開始する(T2)。
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝
縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第ニの
キャピラリ6に至る。その後、第ニのキャピラリ6で第
ニのサクションライン14と熱交換しながら減圧されて
冷凍室用蒸発器7に至る。冷凍室用ファン12の作動に
より冷凍室10内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷
凍室用蒸発器7内で蒸発気化し、熱交換した空気はより
低温の空気となって吐出され冷凍室10を冷却する。気
化した冷媒は、第ニのサクションライン14および逆止
弁8を経て圧縮機1に吸入される。
【0038】冷凍室10冷却中に冷凍室温度検知手段T
H2が予め設定された所定の温度(t2L)以下且つ冷
蔵室温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の
温度(t1H)以上を検知すると制御手段C1はこの信
号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室
用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4
側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T3)。
【0039】以上の動作を繰り返し、三方弁3を用いて
冷媒の流れを切り替えることにより、冷蔵室9と冷凍室
10を交互に冷却し、冷蔵室9と冷凍室10の温度検知
手段が共に予め設定された所定の温度(t1Hおよびt
2L)より低いことを検知すると三方弁3を第一のキャ
ピラリ4側流路および第ニのキャピラリ6側流路ともに
閉とし圧縮機1、冷蔵室用ファン11、冷凍室用ファン
12を停止する(T4)。圧縮機1停止中に、冷蔵室9
および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしくは
TH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の温
度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、例
えば冷蔵室9の温度検知手段が予め設定された所定の温
度(t1H)以上を検知すると圧縮機1と冷蔵室用ファ
ン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開
放し冷蔵室9冷却を開始する(T5)。
【0040】そして、圧縮機1停止中は三方弁3を第一
のキャピラリ4側流路および第ニのキャピラリ6側流路
ともに閉としているので、圧縮機1運転中に凝縮器2内
に滞留していた高温高圧の冷媒は冷蔵室用蒸発器5およ
び冷凍室用蒸発器7に流入しないので圧縮機1停止中の
各部屋の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。
また、圧縮機1停止中は凝縮器2側に冷媒を滞留してい
るので、次回の冷却モードが冷蔵室9冷却、冷凍室10
冷却何れの場合でも速やかに各蒸発器に冷媒を供給する
ことが可能となり冷却効率を向上することができる。
【0041】なお、冷蔵室用ファン11を停止後冷凍室
10の冷却を開始するとしたが、冷蔵室用蒸発器5を除
霜する目的で冷凍室10の冷却開始後、所定時間経過し
た後に冷蔵室ファン11を停止させてもよい。これによ
り冷蔵室用蒸発器5を冷凍室10の冷却中に除霜でき、
次回の冷蔵室10の冷却をさらに効率よく行うことが可
能となる。また、可燃性の炭化水素系冷媒を用いた場合
でも、冷蔵室用蒸発器5あるいは冷凍室用蒸発器7での
冷媒滞留を減らすことができるので、冷凍サイクル内の
冷媒封入量を削減でき、万が一の冷媒漏洩時の安全性を
高めることができる。
【0042】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2における冷蔵庫のタイムチャートを示している。
なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を
省略し、異なる部分のみ説明する。
【0043】冷蔵室9と冷凍室10の温度検知手段が共
に予め設定された所定の温度(t1Hおよびt2L)よ
り低いことを検知すると三方弁3を第一のキャピラリ4
側に開放し圧縮機1を停止する(T6)。そして、圧縮
機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室10の温度検知手
段であるTH1もしくはTH2のうちいずれか一方が、
予め設定された所定の温度以上を検知すると制御手段C
1はこの信号を受け、例えば冷蔵室9の温度検知手段が
予め設定された所定の温度(t1H)以上を検知すると
圧縮機1と冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第
一のキャピラリ4側に開放した状態で冷蔵室9冷却を開
始する(T7)。
【0044】以上説明したように、三方弁3を圧縮機1
停止と同時に冷蔵室用蒸発器5側に開放するので、圧縮
機停止直前の冷却モードに制約されることがなく、冷蔵
室9冷却、冷凍室10冷却いずれの冷却からでも圧縮機
1を停止することができるので、実際の使用条件下でも
効率的でフレキシブルな運転制御が可能となる。
【0045】また、圧縮機停止中、三方弁3は冷蔵室用
蒸発器5側に開放されており、且つ逆止弁8の作用によ
り圧縮機1運転中に凝縮機2内に滞留していた高温高圧
の冷媒は冷凍室用蒸発器7に流入しないので冷凍室10
の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。
【0046】さらに、圧縮機起動時には冷蔵室用蒸発器
回路を介して高圧側と低圧側の圧力は同等圧力にバラン
スしているので、起動時に圧縮機にかかるトルクを最小
限に抑える事ができ、圧縮機のトルク不足による起動不
良を防止することが可能となり圧縮機の信頼性が向上す
るとともに低トルクのモータ設計が可能となり省エネ効
果も有する。
【0047】(実施の形態3)図4は、本発明の実施の
形態3における冷蔵庫のタイムチャートを示している。
なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を
省略し、異なる部分のみ説明する。
【0048】冷蔵室9と冷凍室10の温度検知手段が共
に予め設定された所定の温度(t1Hおよびt2L)よ
り低いことを検知すると三方弁3を第一のキャピラリ4
側流路および第ニのキャピラリ6側流路ともに閉とし圧
縮機1を停止する(T8)。圧縮機1停止中に、冷蔵室
9および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしく
はTH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の
温度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、
例えば冷蔵室9の温度検知手段が予め設定された所定の
温度(t1H)以上を検知すると三方弁3を冷蔵室蒸発
器5側に開放する(T9)。そして、所定時間経過後
(Ta)、圧縮機1と冷蔵室用ファン11を作動し冷蔵
室9冷却を開始する(T10)。
【0049】したがって、圧縮機1起動時には冷蔵室用
蒸発器5回路を介して高圧側と低圧側の圧力は同等圧力
にバランスしているので、起動時に圧縮機1にかかるト
ルクを最小限に抑えることができ圧縮機1のトルク不足
による起動不良を防止することが可能となり、且つ冷蔵
室9の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t1
H)以上を検知するまで三方弁3を冷蔵室用蒸発器5側
および冷凍室用蒸発器7側ともに閉としているので冷蔵
室9の昇温を最小限に抑えることができる。つまり、冷
蔵室9の効率的な温度上昇防止と圧縮機起動性向上のた
めのシステム圧力のバランス化を両立することができ
る。
【0050】なお、所定時間(Ta)は高低圧がバラン
スするまでの最小時間に設定することが望ましく、外気
温により高低圧がバランスする時間にばらつきがあるの
で外気温別に所定時間(Ta)を設定することで、さら
に冷却効率を向上することが可能となる。
【0051】また、図5のタイムチャートに示すよう
に、圧縮機1停止中に冷凍室10の温度検知手段が予め
設定された所定の温度(t2H)以上を検知した場合も
同様に三方弁3を冷蔵室蒸発器5側に開放し(T9)、
所定時間経過後(Ta)、圧縮機1と冷凍室用ファン1
2を作動し三方弁3を第二のキャピラリ6側に開放し冷
凍室10冷却を開始する。つまり、圧縮機1停止中に冷
凍室10の庫内温度が上昇した場合でも三方弁3を冷蔵
室蒸発器5側に開放して高低圧をバランスさせるので、
冷凍室10の昇温を最小限に抑えることが可能となる。
【0052】(実施の形態4)図6は、本発明の実施の
形態4における冷蔵庫のタイムチャートを示している。
なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を
省略し、異なる部分のみ説明する。
【0053】冷凍室10冷却中に冷凍室温度検知手段T
H2が予め設定された所定の温度(t2L)以下且つ冷
蔵室温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の
温度(t1H)以上を検知すると制御手段C1はこの信
号を受け冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一
のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する
(T12)。そして、タイマーにより所定時間(TFA
N)経過後、冷凍室用ファン12を停止し冷蔵室9冷却
を継続する(T13)。
【0054】また、圧縮機1停止中に、冷蔵室9の温度
検知手段が予め設定された所定の温度(t1H)以上を
検知すると圧縮機1と冷蔵室用ファン11と冷凍室用フ
ァン12を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に
開放し冷蔵室9冷却を開始する(T14)。そして、同
様にタイマーにより所定時間(TFAN)経過後、冷凍
室用ファン12を停止し冷蔵室9冷却を継続する(T1
5)。
【0055】また、所定時間(TFAN)以内に冷蔵室
温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1
L)以下を検知した場合は冷蔵室10冷却を終了すると
ともに冷凍室用ファン12を停止する。
【0056】以上説明したように、冷蔵室9冷却開始時
に冷凍室用ファン12を所定時間運転することにより冷
凍室用蒸発器7内に滞留している冷媒の蒸発を促進し、
冷凍室用蒸発器7から圧縮機1へ冷媒をスムーズに供給
できるので冷蔵室9冷却開始時の冷媒循環量不足を防止
でき冷蔵室9の冷却効率を向上することが可能となる。
【0057】なお、冷凍室用ファン12が能力可変型の
場合、冷蔵室9冷却開始から所定時間(TFAN)最大
能力で運転させることにより冷凍室用蒸発器7からさら
に速やかに圧縮機1へ冷媒を供給できるので冷蔵室9の
冷却効率をさらに向上することが可能となる。
【0058】なお、図7のタイムチャートに示すよう
に、冷凍室10冷却中に冷凍室温度検知手段TH2が予
め設定された所定の温度(t2L)以下且つ冷蔵室温度
検知手段であるTH1が予め設定された所定の温度(t
1H)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け
冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピ
ラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T1
6)。
【0059】そして、冷蔵室9冷却中に冷凍室用蒸発器
7の配管もしくはフィンに取り付けた温度検知手段TH
3が冷凍室温度検知手段TH2より設定温度(t23)
以上高いことを検知すると所定時間(TFAN)内であ
っても冷凍室ファン12を停止させる(T17)。
【0060】以上より、冷蔵室9冷却開始時に冷凍室用
ファン12を運転することにより冷凍室用蒸発器7内に
滞留している冷媒の蒸発を促進し、冷凍室用蒸発器7か
ら圧縮機1へ冷媒をスムーズに供給できるので冷蔵室9
冷却開始時の冷媒循環量不足を防止でき冷蔵室9の冷却
効率を向上することが可能となり、且つ冷凍室用蒸発器
7内に滞留していた冷媒が全て圧縮機1側へ供給された
か検知することができるので、必要以上に冷凍室用ファ
ン12を運転させることがなくなり冷蔵室9冷却中の冷
凍室10の昇温を最小限に抑えることが可能となる。
【0061】なお、上記実施の形態では冷凍室10冷却
から冷蔵室9冷却を開始する例で説明したが、圧縮機1
停止から冷蔵室9冷却を開始する場合も同様の効果が得
られる。
【0062】(実施の形態5)図8は、本発明の実施の
形態5における冷蔵庫のタイムチャートを示している。
なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を
省略し、異なる部分のみ説明する。
【0063】冷蔵室9冷却と冷凍室10冷却の冷却時間
にそれぞれ最大冷却時間TmPC、TmFCを設けて最
大時間経過後冷却状態の切り替えることを行うことを特
徴としている。
【0064】冷凍室10冷却中に冷凍室温度検知手段T
H2が予め設定された所定の温度(t2L)以下且つ冷
蔵室温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の
温度(t1H)以上を検知すると制御手段C1はこの信
号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室
用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4
側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T20)。
【0065】そして、冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知
手段TH1が予め設定された所定の温度(t1L)以下
にならなければ冷蔵室9冷却に設けられた最大冷蔵室冷
却時間(TmPC)経過後、冷蔵室用ファン11を停止
するとともに冷凍室用ファン12を作動し、三方弁3を
第ニのキャピラリ6側に開放し冷蔵室9冷却を終了する
とともに冷凍室10冷却を開始する(T21)。
【0066】そして、冷蔵室9冷却同様、冷凍室10冷
却中に冷蔵室温度検知手段TH2が予め設定された所定
の温度(t2L)以下にならなければ冷凍室10冷却に
設けられた最大冷凍室冷却時間(TmFC)経過後、冷
凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン1
1を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し
冷凍室10冷却を終了するとともに冷蔵室9冷却を開始
する(T22)。
【0067】以上の動作を繰り返し、最大冷却時間内に
温度検知手段が所定の温度(t1L、t2L)に到達す
れば冷却状態の切り替えを行う。
【0068】したがって、例えば冷蔵室9のドア開閉が
頻繁に行われた場合、所定の温度(t1L)のみで冷蔵
室9の冷却を制御すると長時間冷凍室10の冷却に移行
しないので冷凍室10内の食品の温度上昇が激しくなり
アイスクリームが溶ける等の問題が生ずるが、本実施の
形態のように冷蔵室9、冷凍室10の冷却に最大冷却時
間を設けることにより偏った負荷バランスの場合でも負
荷が軽い部屋の昇温を抑えつつ、負荷が大きい部屋の冷
却を優先して行うことが可能となる。
【0069】なお、各部屋の最大冷却時間(TmPC、
TmFC)を各外気温別に設けるとさらに効率よく冷却
を行うことが可能となる。
【0070】また、冷蔵室9冷却と冷凍室10冷却の冷
却時間にそれぞれ最大冷却時間TmPC、TmFCを設
け、且つTmPC、TmFCを、冷却開始時の冷却を開
始する側の庫内温度と設定温度との温度差および冷却を
行わない側の庫内温度と設定温度との温度差により毎サ
イクルごとに見直しを行うことができる。
【0071】(表1)は最大冷蔵室冷却時間TmPC設
定テーブルの一例を示す。
【0072】
【表1】
【0073】(表2)は最大冷凍室冷却時間TmFC設
定テーブルの一例を示す。
【0074】
【表2】
【0075】ここで、(表1)、(表2)に示した最大
冷却時間テーブルより具体的な数値を用いてTmPC、
TmFCの設定方法を説明する。
【0076】冷蔵室9冷却開始時に、例えば冷蔵室温度
検知手段であるTH1が予め設定された所定の温度(t
1H)+2℃以下であり、且つ冷凍室検知手段であるT
H2が予め設定された所定の温度(t2H)以下である
場合、冷蔵室9、冷凍室10ともに優先して冷却する必
要はないと判断し、最大冷蔵室冷却時間を基本時間であ
るTmPCとして冷蔵室9の冷却を開始する。
【0077】また、冷蔵室9冷却開始時に、TH1がt
1H+2℃以上、t1H+4℃以下であり、且つ冷凍室
検知手段であるTH2がt2H以下である場合は冷蔵室
9を優先して冷却すべきであると判断し、最大冷蔵室冷
却時間を基本時間であるTmPC+5分に延長し冷蔵室
9の冷却を開始する。
【0078】同様に、冷蔵室9冷却開始時に、TH1が
t1H+4℃以上であり、且つ冷凍室検知手段であるT
H2がt2H以下である場合は冷蔵室9をさらに優先し
て冷却すべきであると判断し、最大冷蔵室冷却時間を基
本時間であるTmPC+10分に延長し冷蔵室9の冷却
を開始する。
【0079】次に、冷蔵室9冷却開始時に、冷凍室検知
手段であるTH2が予め設定された所定の温度(t2
H)以上である場合について説明する。
【0080】冷蔵室9冷却開始時に、TH1がt1H+
2℃以下であり、且つTH2がt2H以上、t1H+2
℃以下である場合は、冷蔵室9、冷凍室10ともに優先
して冷却する必要はないと判断し、最大冷蔵室冷却時間
を基本時間であるTmPCとして冷蔵室9の冷却を開始
する。
【0081】また、冷蔵室9冷却開始時に、TH1がt
1H+2℃以下であり、且つTH2がt2H+2℃以
上、t2H+4℃以下である場合は冷凍室10を優先し
て冷却すべきであると判断し、次回の冷凍室10冷却を
速やかに開始するために最大冷蔵室冷却時間を基本時間
であるTmPC−5分に短縮し冷蔵室9の冷却を開始す
る。
【0082】同様に、冷蔵室9冷却開始時に、TH1が
t1H+2℃以下であり、且つTH2がt2H+4℃以
上である場合は冷凍室10をさらに優先して冷却すべき
であると判断し、次回の冷凍室10冷却を速やかに開始
するために最大冷蔵室冷却時間を基本時間であるTmP
C−10分に短縮し冷蔵室9の冷却を開始する。
【0083】同様に、冷蔵室9冷却開始時に、TH1が
t1H+4℃以上であり、且つTH2がt2H+4℃以
上である場合は冷蔵室9、冷凍室10ともに庫内の温度
上昇が大きく、偏ることなく交互に冷却を行う必要があ
るので、最大冷蔵室冷却時間を基本時間であるTmPC
として冷蔵室9の冷却を開始する。
【0084】以上説明したように、冷蔵室9冷却開始時
に最大冷蔵室冷却時間TmPCテーブルにより最大冷蔵
室冷却時間の見直しを毎サイクルごとに行い、冷蔵室9
の冷却を行う。また、冷凍室10に関しても同様に、冷
凍室10冷却開始時に最大冷凍室冷却時間TmFCテー
ブルにより最大冷凍室冷却時間の見直しを毎サイクルご
とに行い、冷凍室10の冷却を行うことにより、一方の
部屋の庫内温度が設定温度に対して大幅に大きい場合、
他方の部屋の最大冷却時間を小さく設定することにより
冷却すべき部屋の冷却に速やかに移行し優先して冷却す
ることができるので食品の昇温を最小限に抑えることが
可能となる。
【0085】また、各部屋の基本の最大冷却時間(Tm
PC、TmFC)を各外気温別に組合せ設けるとさらに
効率よく冷却を行うことが可能となる。
【0086】また、TmPC、TmFCのテーブルは一
例であるのでTH1とt1Hの差とTH2とt2Hの差
の範囲を2℃、4℃と同様の数値としたがデータの蓄積
によりTH1とTH2の範囲を異なる数値にすることに
より、さらに効率よく冷却を行うことが可能となる。
【0087】(実施の形態6)図9は、本発明の実施の
形態6における冷蔵庫のタイムチャートを示している。
【0088】本実施の形態の冷蔵庫における圧縮機1の
回転数は、圧縮機1停止から冷却への移行の場合は冷却
を開始する庫内の庫内温度と設定温度との温度差により
決定し、冷却から冷却への移行の場合は移行直前の回転
数を最低回転数とした上で庫内温度と設定温度との温度
差により回転数を決定するものである。
【0089】(表3)は同実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室
冷却時の圧縮機回転数設定テーブルである。
【0090】
【表3】
【0091】(表4)は同実施の形態の冷蔵庫の冷凍室
冷却時の圧縮機回転数設定テーブルである。
【0092】
【表4】
【0093】(表3)、(表4)において、圧縮機1停
止中に、例えば冷蔵室9の温度検知手段が予め設定され
た所定の温度t1H以上、tH1+tpc1以下を検知
した場合、冷蔵室9冷却時の圧縮機回転数設定テーブル
により決められた回転数HZ1で圧縮機1を作動し、冷
蔵室9の冷却を開始する(T23)。
【0094】冷蔵室9冷却終了後、冷凍室検知手段であ
るTH2が予め設定された所定の温度t2H+tfc1
以上、t2H+tfc2以下を検知した場合、冷凍室1
0冷却時の圧縮機回転数設定テーブルにより決められた
回転数HZ2に圧縮機1の回転数をシフトUPし、冷凍
室10の冷却を開始する(T24)。
【0095】冷凍室10冷却終了後、冷蔵室検知手段で
あるTH1がt1H+tfc2以上を検知した場合、冷
蔵室9冷却時の圧縮機回転数設定テーブルにより決めら
れた回転数HZ3に圧縮機1の回転数をシフトUPし、
冷蔵室9の冷却を開始する(T25)。冷蔵室9冷却終
了後、冷凍室検知手段であるTH2が所定の温度t2H
+tfc1以上、t2H+tfc2以下を検知した場
合、冷凍室10冷却時の圧縮機回転数設定テーブルによ
り決められる圧縮機1の回転数はHZ2となるが、冷蔵
室9冷却終了時の圧縮機1の回転数がHZ3であるの
で、HZ3を最低回転数として圧縮機回転数設定テーブ
ルより回転数を決定し、回転数HZ3で冷凍室10の冷
却を開始する(T26)。
【0096】圧縮機1の回転数をHZ3に維持したまま
以上の動作を繰り返し、冷蔵室9と冷凍室10の温度検
知手段が共に予め設定された所定の温度(t1Hおよび
t2L)より低いことを検知すると圧縮機1を停止する
(T28)。
【0097】また、次回の圧縮機1起動は昇温した側の
圧縮機回転数設定テーブルにより決められた回転数で行
う。
【0098】以上説明したように、冷凍室10の冷却を
必要以上の圧縮機1の冷凍能力で行うために速やかに冷
凍室10冷却を終了し、庫内温度と設定温度との差が大
きい冷蔵室9の冷却を優先して行うことができるので、
庫内温度と設定温度との差が大きい側の食品の昇温を最
小限に抑えることが可能となる。
【0099】また、圧縮機1の起動から停止までの回転
数変動を最小限に抑えることができるので安定した冷却
が可能となる。
【0100】なお、上記実施の形態では冷蔵室9冷却か
ら冷凍室10冷却に移行する場合の圧縮機1の回転数設
定について説明したが、冷凍室10冷却から冷蔵室9冷
却に移行する場合も圧縮機1の最低回転数の設定を冷凍
室10冷却の最終回転数とすると同様の効果が得られ
る。
【0101】また、本実施の形態における冷蔵庫は、圧
縮機1の回転数は、同一冷却モード中は回転数上昇のみ
を行なうものである。
【0102】つまり、冷凍室10冷却終了後、冷蔵室検
知手段であるTH1がt1H+fc2以上を検知した場
合、冷蔵室冷却時の圧縮機回転数設定テーブルにより決
められた回転数HZ3で冷蔵室9の冷却を開始する(T
25)。そして、冷蔵室9冷却中にTH1が所定の温度
t1H+tpc2以下を検知した場合、冷蔵室9冷却時
の圧縮機回転数設定テーブルにより決められる圧縮機1
の回転数はHZ2となるが、現在の回転数であるHZ3
のまま冷蔵室9冷却を終了する(T26)。また、同様
に冷凍室10冷却中に冷凍室温度検知手段であるTH2
がt2H+tfc1以下を検知しても現在の回転数であ
るHZ3を維持したまま冷凍室10冷却を終了する(T
27)。
【0103】そして、圧縮機1の回転数をHZ3に維持
したまま以上の動作を繰り返し、冷蔵室9と冷凍室10
の温度検知手段が共に予め設定された所定の温度(t1
Hおよびt2L)より低いことを検知すると圧縮機1を
停止する(T28)。
【0104】したがって、庫内温度の昇温が小さい側の
冷却を必要以上の圧縮機1の冷凍能力で行うために速や
かに終了でき、庫内温度と設定温度との差が大きい側の
冷却を優先して行うことができるので、庫内温度と設定
温度との差が大きい側の食品の昇温を最小限に抑えるこ
とが可能となる。また、圧縮機1の起動から停止までの
回転数変動を最小限に抑えることができるので安定した
冷却が可能となる。
【0105】また、本実施の形態における冷蔵庫は、圧
縮機1停止中に冷蔵室9および冷凍室10が共に設定温
度以上を検知した場合、冷蔵室9から冷却を開始するも
のである。
【0106】冷蔵室9冷却中、冷凍室用蒸発器7内に滞
留している冷媒は圧縮機1側へ回収された後、冷蔵室9
冷却側回路へと供給されているが、冷媒は冷凍サイクル
内で最も低温である箇所に滞留しやすい性質があるの
で、冷蔵室9冷却時の冷凍室用蒸発器7の温度が高いほ
ど、より速やかに冷凍室用蒸発器7内に滞留している冷
媒を圧縮機1側へ回収することが可能になる。
【0107】そこで、圧縮機1停止状態から冷蔵室9を
冷却する場合、冷凍室用蒸発器7が低温となる冷凍室1
0冷却が終了してから冷蔵室9冷却を開始するより、冷
凍室用蒸発器7が比較的高温となっている圧縮機1停止
状態から冷蔵室9冷却を開始した方が冷媒不足になりに
くく、冷媒を効率よく利用できるので、冷蔵室9冷却の
効率を向上することが可能となる。
【0108】なお、冷蔵庫の電源投入時も上記と同様の
理由により、冷蔵室9冷却から開始することにより冷蔵
室9冷却の効率を向上できるので冷蔵室9の冷却スピー
ドを早めることが可能となる。
【0109】(実施の形態7)図10は、本発明の実施
の形態7における冷蔵庫のタイムチャートを示してい
る。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説
明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0110】冷凍室用蒸発器7を図示しない除霜ヒータ
により除霜した後の冷却は冷凍室10冷却から開始する
ものである。
【0111】制御手段C1から除霜開始の信号を受ける
と、圧縮機1、冷蔵室用ファン11、冷凍室用ファン1
2を停止し三方弁3を冷凍室用蒸発器7側に開放すると
ともに除霜ヒータの通電を行い冷凍室用蒸発器7の除霜
を開始する(T29)。
【0112】除霜中に冷凍室用蒸発器7の配管もしくは
フィンに取り付けた温度検知手段TH3が設定温度(t
3H)を検知すると除霜ヒータの通電を停止し除霜を終
了する(T30)。
【0113】除霜終了後、圧縮機1と冷凍室用ファン1
2を作動し、三方弁3を冷凍室用蒸発器7側に開放し冷
凍室10の冷却を開始する。除霜後は冷凍室10の冷却
を優先して行うことにより、除霜による冷凍室10の昇
温を最小限に抑えることができアイスクリーム等の冷凍
食品の保鮮性を向上することが可能となる。
【0114】なお、冷凍室用蒸発器7の除霜は常に冷凍
室10冷却モード終了時に開始するとさらに冷凍室10
の昇温を抑えることが可能となる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段である三方
弁と、第一のキャピラリと、冷蔵室用蒸発器と、第二の
キャピラリと、冷凍室用蒸発器と、逆止弁と、冷蔵室冷
却用ファンと、冷凍室冷却用ファンとを備えた冷蔵室と
冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に前記冷
蔵室用蒸発器を、前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発器をそ
れぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流れを冷
蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器に切り替え、前記冷蔵室
と前記冷凍室を交互に冷却するものであり、前記冷蔵室
の温度と前記冷凍室の温度が共に設定温度以下を検出す
ると前記圧縮機を停止すると共に前記三方弁を全閉と
し、その全閉状態は次回の前記圧縮機起動時まで継続す
るものであり、圧縮機停止中に高温高圧の冷媒が冷蔵
室、冷凍室それぞれの蒸発器ともに流入しないので各部
屋の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。ま
た、圧縮機停止中は凝縮器側に冷媒をホールドしている
ので次回の冷却が冷蔵室冷却、冷凍室冷却何れの場合で
も速やかに各蒸発器に冷媒を供給することができ冷却効
率を向上することが可能となる。
【0116】請求項2に記載の発明は、圧縮機と、凝縮
器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリ
と、冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと、冷凍室用
蒸発器と、逆止弁と、冷蔵室冷却用ファンと、冷凍室冷
却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫
において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を、前記冷
凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前
記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室用蒸発器と冷凍室用
蒸発器に切り替え、前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷
却するものであり、前記冷蔵室の温度と前記冷凍室の温
度が共に設定温度以下を検出すると前記圧縮機を停止す
ると共に前記三方弁を前記冷蔵室用蒸発器側に開とする
ものであり、停止直前の冷却モードに関係なく圧縮機を
停止でき、実際の使用条件下でも効率的でフレキシブル
な運転制御が可能となる。また、圧縮機起動時には冷蔵
室用蒸発器回路を介して高圧側と低圧側の圧力は同等圧
力にバランスしているので、起動時に圧縮機にかかるト
ルクを最小限に抑える事ができ圧縮機のトルク不足によ
る起動不良を防止することが可能となる。
【0117】請求項3に記載の発明は、圧縮機と、凝縮
器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリ
と、冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと、冷凍室用
蒸発器と、逆止弁と、冷蔵室冷却用ファンと、冷凍室冷
却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫
において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を、前記冷
凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前
記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室用蒸発器と冷凍室用
蒸発器に切り替え、前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷
却するものであり、前記冷蔵室の温度と前記冷凍室の温
度が共に設定温度以下を検出すると前記圧縮機を停止す
ると共に前記三方弁を全閉とし、各庫内温度の何れか一
方が設定温度以上を検知すると前記三方弁を前記冷蔵室
用蒸発器側に開としたのち所定時間経過後、前記圧縮機
を起動させるものであり、圧縮機停止初期に、高温高圧
の冷媒が冷蔵室、冷凍室それぞれの蒸発器ともに流入し
ないので、圧縮機停止直前の最もよく冷却された蒸発器
の温度上昇を防止でき、各庫内の温度上昇を効率的に抑
えることが可能となる。とともに、圧縮機起動時には冷
蔵室用蒸発器回路を介して高圧側と低圧側の圧力は同等
圧力にバランスしているので、起動時に圧縮機にかかる
トルクを最小限に抑えることができ圧縮機のトルク不足
による起動不良を防止することが可能となる。
【0118】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室冷
却開始時、所定時間、冷凍室冷却用ファンを運転するも
のであり、冷凍室用蒸発器内に滞留している冷媒の蒸発
を促進し冷凍室用蒸発器から圧縮機へ冷媒をスムーズに
供給できるので冷蔵室冷却開始時の冷媒循環量不足を防
止でき冷却効率を向上することが可能なる。また、効率
的な冷媒供給によりシステム内の冷媒封入量を低減する
ことができ、可燃性冷媒である自然冷媒を用いた場合で
も漏洩時の安全性を高めることができる。
【0119】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、冷蔵室冷却モード中に冷凍室用蒸発器
の温度検知手段が冷凍室の温度検知手段より所定温度以
上高いことを検知すると、所定時間内であっても冷凍室
冷却用ファンを停止させるものであり、冷凍室用蒸発器
内に滞留していた冷媒が全て圧縮機側へ供給されたか検
知することができ、冷凍室用ファンの運転時間を短縮で
きるので冷蔵室冷却中の冷凍室の昇温を最小限に抑える
ことが可能となる。
【0120】請求項6に記載の発明は、請求項1から請
求項5のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室冷
却モードと冷凍室冷却モードの切替は、現在冷却を行っ
ている庫内の設定温度以下または各冷却モード毎に設定
した最大冷却時間経過後に行うものであり、実際の使用
条件下において各庫内を偏ることなく交互に効率よく冷
却することが可能となる。
【0121】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、各冷却モードの冷却開始時に、冷却を
開始する側の庫内温度と設定温度との差、および冷却を
行わない側の庫内温度と設定温度との差により冷却を開
始する側の最大冷却時間の見直しを行うものであり、一
方の部屋の庫内温度が設定温度に対して大幅に大きい場
合、他方の部屋の最大冷却時間を小さく設定することに
より冷却すべき部屋の冷却に速やかに移行し優先して冷
却することができるのでさらに効率を向上することが可
能となる。
【0122】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の発明において、圧縮機の回転数は、圧縮機停
止モードから冷却モードへの移行の場合は、冷却を開始
する庫内温度と設定温度との温度差により決定し、冷却
モードから冷却モードへの移行の場合は、モード移行直
前の回転数を最低回転数とした上で、冷却を開始する庫
内温度と設定温度との温度差により回転数を決定するも
のであり、庫内温度と設定温度との差が大きい庫内の冷
却に速やかに移行できるのでさらに効率を向上すること
が可能となる。
【0123】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、圧縮機の回転数は、同一冷却モード中
は回転数の上昇のみの制御を行なうものであり、冷却し
ていない側の庫内温度と設定温度との差が大きい場合な
どに対応して、冷却モードの切替が速やかに移行できる
ので庫内温度上昇を防止することができる。
【0124】請求項10に記載の発明は、請求項1から
請求項9のいずれか一項に記載の発明において、圧縮機
停止中に冷蔵室および冷凍室が共に設定温度以上を検知
した場合、冷蔵室冷却モードから冷却を開始するもので
あり、冷蔵室冷却モード中に冷凍室蒸発器内に滞留する
冷媒を最小限に抑えることができ冷蔵室冷却の効率を向
上することが可能となる。
【0125】請求項11に記載の発明は、請求項1から
請求項9のいずれか一項に記載の発明において、冷凍室
用蒸発器を除霜する除霜ヒータを有し、前記除霜ヒータ
により前記冷凍室用蒸発器を除霜した後は、冷凍室冷却
モードから開始するものであり、除霜による冷凍室庫内
の昇温を最小限に抑えることができアイスクリーム等の
冷凍食品の保鮮性を向上することが可能となる。
【0126】請求項12に記載の発明は、請求項1から
請求項11のいずれか一項に記載の発明において、電源
投入時は冷蔵室冷却モードから冷却を開始するものであ
り、電源投入後初回の前記冷蔵室冷却中に冷凍室蒸発器
内に滞留する冷媒を最小限に抑えることができ冷蔵室冷
却の効率を向上することが可能となる。
【0127】請求項13に記載の発明は、請求項1から
請求項12のいずれか一項に記載の発明において、冷凍
サイクルの冷媒として、炭化水素を用いたものであり、
地球温暖化を抑制できるとともに、冷却効率を高めた冷
蔵庫を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の実施の形態1の断面図
【図2】同実施の形態の冷蔵庫のタイムチャート
【図3】本発明による冷蔵庫の実施の形態2のタイムチ
ャート
【図4】本発明による冷蔵庫の実施の形態3のタイムチ
ャート
【図5】同実施の形態の冷蔵庫の他の事例を示すタイム
チャート
【図6】本発明による冷蔵庫の実施の形態4のタイムチ
ャート
【図7】同実施の形態の冷蔵庫の他の事例を示すタイム
チャート
【図8】本発明による冷蔵庫の実施の形態5のタイムチ
ャート
【図9】本発明による冷蔵庫の実施の形態6のタイムチ
ャート
【図10】本発明による冷蔵庫の実施の形態7のタイム
チャート
【図11】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 三方弁 4 第一のキャピラリ 5 冷蔵室用蒸発器 6 第二のキャピラリ 7 冷凍室用蒸発器 8 逆止弁 9 冷蔵室 10 冷凍室 11 冷蔵室用ファン 12 冷凍室用ファン 13 第一のサクション 14 第二のサクション 15 圧縮機吸込管 16 圧縮機吐出管 17 機械室 18 冷蔵庫 19 冷凍サイクル C1 制御手段 TH1、TH2、TH3 温度検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 義人 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 森下 賢一 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 小山田 真 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA03 BA01 CA02 DA02 EA01 JA15 LA05 LA09 MA01 MA12 NA09 NA16 PA01 PA02 PA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段であ
    る三方弁と、第一のキャピラリと、冷蔵室用蒸発器と、
    第二のキャピラリと、冷凍室用蒸発器と、逆止弁と、冷
    蔵室冷却用ファンと、冷凍室冷却用ファンとを備えた冷
    蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に
    前記冷蔵室用蒸発器を、前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発
    器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流
    れを冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器に切り替え、前記
    冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するものであり、前記
    冷蔵室の温度と前記冷凍室の温度が共に設定温度以下を
    検出すると前記圧縮機を停止すると共に前記三方弁を全
    閉とし、その全閉状態は次回の前記圧縮機起動時まで継
    続することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段であ
    る三方弁と、第一のキャピラリと、冷蔵室用蒸発器と、
    第二のキャピラリと、冷凍室用蒸発器と、逆止弁と、冷
    蔵室冷却用ファンと、冷凍室冷却用ファンとを備えた冷
    蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に
    前記冷蔵室用蒸発器を、前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発
    器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流
    れを冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器に切り替え、前記
    冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するものであり、前記
    冷蔵室の温度と前記冷凍室の温度が共に設定温度以下を
    検出すると前記圧縮機を停止すると共に前記三方弁を前
    記冷蔵室用蒸発器側に開とすることを特徴とする冷蔵
    庫。
  3. 【請求項3】 圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段であ
    る三方弁と、第一のキャピラリと、冷蔵室用蒸発器と、
    第二のキャピラリと、冷凍室用蒸発器と、逆止弁と、冷
    蔵室冷却用ファンと、冷凍室冷却用ファンとを備えた冷
    蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に
    前記冷蔵室用蒸発器を、前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発
    器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流
    れを冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器に切り替え、前記
    冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するものであり、前記
    冷蔵室の温度と前記冷凍室の温度が共に設定温度以下を
    検出すると前記圧縮機を停止すると共に前記三方弁を全
    閉とし、各庫内温度の何れか一方が設定温度以上を検知
    すると前記三方弁を前記冷蔵室用蒸発器側に開としたの
    ち所定時間経過後、前記圧縮機を起動させることを特徴
    とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 冷蔵室冷却開始時、所定時間、冷凍室冷
    却用ファンを運転することを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 冷蔵室冷却モード中に冷凍室用蒸発器の
    温度検知手段が冷凍室の温度検知手段より所定温度以上
    高いことを検知すると、所定時間内であっても冷凍室冷
    却用ファンを停止させることを特徴とする請求項4に記
    載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードの
    切替は、現在冷却を行っている庫内の設定温度以下また
    は各冷却モード毎に設定した最大冷却時間経過後に行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項
    に記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 各冷却モードの冷却開始時に、冷却を開
    始する側の庫内温度と設定温度との差、および冷却を行
    わない側の庫内温度と設定温度との差により冷却を開始
    する側の最大冷却時間の見直しを行うことを特徴とする
    請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 圧縮機の回転数は、圧縮機停止モードか
    ら冷却モードへの移行の場合は、冷却を開始する庫内温
    度と設定温度との温度差により決定し、冷却モードから
    冷却モードへの移行の場合は、モード移行直前の回転数
    を最低回転数とした上で、冷却を開始する庫内温度と設
    定温度との温度差により回転数を決定することを特徴と
    する請求項6または7に記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 圧縮機の回転数は、同一冷却モード中は
    回転数の上昇のみの制御を行なうことを特徴とする請求
    項8に記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 圧縮機停止中に冷蔵室および冷凍室が
    共に設定温度以上を検知した場合、冷蔵室冷却モードか
    ら冷却を開始することを特徴とする請求項1から請求項
    9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 冷凍室用蒸発器を除霜する除霜ヒータ
    を有し、前記除霜ヒータにより前記冷凍室用蒸発器を除
    霜した後は、冷凍室冷却モードから開始することを特徴
    とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の冷
    蔵庫。
  12. 【請求項12】 電源投入時は冷蔵室冷却モードから冷
    却を開始することを特徴とする請求項1から請求項11
    のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 冷凍サイクルの冷媒として、炭化水素
    を用いたことを特徴とする請求項1から請求項12のい
    ずれか一項に記載の冷蔵庫。
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