JP2003214282A - 燃料噴射装置のための二重切換弁 - Google Patents

燃料噴射装置のための二重切換弁

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JP2003214282A
JP2003214282A JP2003007508A JP2003007508A JP2003214282A JP 2003214282 A JP2003214282 A JP 2003214282A JP 2003007508 A JP2003007508 A JP 2003007508A JP 2003007508 A JP2003007508 A JP 2003007508A JP 2003214282 A JP2003214282 A JP 2003214282A
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nozzle
valve needle
needle
regulator
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JP2003007508A
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Stefan Schempp
シェンプ シュテファン
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Robert Bosch GmbH
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの調整器のみが使用される場合にも、正
確にかつ安いコストで制御されることができるような、
燃料噴射装置のためのポンプ・ノズルユニットを提供す
る。 【解決手段】 調整器5が、液圧式接続部38,39に
作用する圧電結晶配列7を有しており、弁ニードル24
の端面40を負荷するようになっており、弁ニードル
が、圧力上昇を可能にする第1の位置41へ調整可能で
あり、弁ニードル24の、ノズルニードル29の開放を
可能にする別の位置43が、独立して調整可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】UISシステム(Unit Injec
tor System)に基づく噴射システムの場合、調整器によ
って液圧式接続部を介して、燃料噴射ポンプの高圧室は
閉鎖される。UIシステムの場合圧力はピストンによっ
て上昇される。圧力は、所定の値に到達すると噴射弁を
開放させる。
【0002】
【従来の技術】ポンプノズルシステム(ユニットインジ
ェクタ(UI)システム)によって、今日では自己着火
式内燃機関において、機械的−液圧式に制御される噴射
相が生ぜしめられ、この噴射相は一方では騒音の低減
に、他方では有害物質の低減に寄与する。ポンプ・ノズ
ルシステムの場合、4つの動作状態が異なることができ
る。ポンプピストンは、リターンスプリングによって上
方へ移動させられる。一定の過剰圧力下にある燃料は、
燃料供給部の低圧部から、エンジンブロックと一体的な
流入孔と流入チャネルとを介して、電磁弁の弁室内へ流
入する。電磁弁は開放されている。接続孔を介して燃料
は高圧室へ到達する。
【0003】駆動カムが回転すると、ポンプピストンは
下方へ移動する。電磁弁は、開放位置にとどまり、燃料
はポンプピストンによって、戻りチャネルを介して、燃
料供給部の低圧部へ圧送される。
【0004】噴射過程の第3の相においては、電磁弁を
使用する場合、電磁石のスプールが、制御装置によって
所定の時点で通電され、これにより、電磁弁ニードルは
弁座に当接され、高圧室と低圧室との接続が閉鎖され
る。この時点は、「電気的な噴射開始」とも呼ばれる。
高圧室内の燃料圧力は、ポンプピストンの移動により継
続的に上昇し、これにより、噴射ノズルに作用する圧力
が増大する。約300barのノズル開放圧力に到達す
るとノズルニードルが持ち上げられ、これにより燃焼室
内へ燃料が噴射される。この時点は、「実際の噴射開
始」又は搬送開始とも呼ばれる。ポンプピストンの高い
搬送率により、圧力は全噴射過程の間さらに増大する。
終了する作動状態において、電磁石のスプールは再びス
イッチオフされ、この後、電磁弁は、僅かな遅れの後に
開放し、高圧室と低圧部との間の接続が再び解放され
る。この移行相において、ポンプタイプに応じて最大で
1800と2050barとの間で変化する先端圧力が
達成される。この後、圧力は極めて急激に低下する。ノ
ズル閉鎖圧力を下回ると、噴射ノズルは閉鎖し、噴射過
程が終了する。ポンプエレメントから駆動カムの先端部
にまで搬送される残りの燃料は、戻りチャネルを介して
燃料システムの低圧部へ圧送される。
【0005】このような、例えばLKW噴射システムの
場合に使用されるポンプ・ノズルシステムは、通常、電
磁石として形成された2つの調整器を有している。2つ
の調整器の場合、ポンプ・ノズルシステム(UIS)
は、産業自動車においてこのような噴射システムを利用
する場合に利用される構造空間をより多く必要とする。
したがって、電磁弁として形成された調整器は、LKW
ジーゼルエンジンには問題なく搭載することができる。
これに対して乗用車の場合、エンジン室、特にシリンダ
ブロックの上部領域には限られた構造空間しか利用でき
ず、このことは、ポンプ・ノズルシステムの外部寸法の
決定に関わる。電磁弁として提供された2つの調整器の
代わりに、1つの電磁弁のみが使用されるならば、電磁
弁は、極めて不正確にしか、高い調整コストで中間位置
に保持することができないという欠点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、1つ
の調整器のみが使用される場合にも、正確にかつ安いコ
ストで制御されることができるような、燃料噴射装置の
ためのポンプ・ノズルユニットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、調整器が、液圧式接続部に作用す
る圧電結晶配列を有し、弁ニードルの端面を負荷するよ
うになっており、弁ニードルが、圧力上昇を可能にする
第1の位置へ調整可能であり、弁ニードルの、ノズルニ
ードルの開放を可能にする別の位置が、独立して調整可
能である。
【0008】
【発明の効果】本発明により提案された解決策の利点は
特に、圧力上昇のためのポンプ・ノズルシステムの高圧
室の閉鎖と、ノズルニードルの開放とを別個に制御する
ことができるということである。これにより、噴射圧
力、すなわちノズルニードルが解放する時の圧力は、自
由に変更可能である。
【0009】圧電素子が使用される場合、圧電素子の行
程を、圧電素子に印加される電圧を変化させることによ
って任意に変更することができる。圧電素子として形成
された、ポンプ・ノズルユニット(PDE)の調整器の
後には、ポンプ・ノズルユニットのケーシングの内部に
おける所要の行程を実現するために、液圧式圧力変換器
が接続されている。圧電素子として形成された調整器
は、対応する通電によって種々異なる切換位置に変化す
ることができる。圧電素子の、電圧が加えられていな
い、通電されていない状態において、弁ニードルは開放
した状態を占める、つまり、燃料は低圧で燃料搬送ポン
プによって、ポンプ・ノズルユニット(PDE)を通っ
て圧送される。弁ニードルのこの位置においては、低圧
側の流入部と、高圧側のポンプ室への流入部とは互いに
連絡されている。なぜならば、ポンプ・ノズルユニット
のケーシングの内部における、これらに対応する開口
が、弁ニードルによって解放されているからである。
【0010】圧電調整器の通電が最大になるとノズルニ
ードルは下方へ移動させられる、つまり低圧側の流入部
と、ポンプ室への高圧側流入部とが両方閉鎖される。こ
の相において、連続的に増大する圧力によってノズルニ
ードルが開放されることなく、圧力上昇が開始する。こ
れに対して、ポンプ・ノズルユニット(PDE)に所望
の噴射圧力が形成されると、圧電調整器の通電が減衰さ
れ、これにより、ノズルニードルは圧力補助されながら
開放する。
【0011】噴射は戻り部が開放することによって終了
させられ、このことはノズルニードルを閉鎖させる。こ
の解決策によって、ポンプ・ノズルニードルユニット
(PDE)において、圧電素子として形成された調整器
を用いて、圧力上昇とノズルニードルの開放とが互いに
別個に制御され、このことは、上昇される噴射圧力に関
する選択自由度を可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はポンプ・ノズルユニット
(PDE)を示しており、このポンプ・ノズルユニット
は、圧電素子として形成された調整器を用いて動作可能
である。
【0013】図1に示したように、図示されたポンプ・
ノズルユニット1はポンプ部分2とノズル部分3とを有
している。ポンプ・ノズルユニット1(PDE)のノズ
ル部分3は、ここでは詳しく示されていない、自己着火
式の内燃機関のシリンダヘッド4に装着されている。ポ
ンプ・ノズルユニット1のノズル部分3は、シリンダヘ
ッド孔22にねじ込まれておりかつ、スペーサリング3
2を用いて及びOリング33に助けられながらシリンダ
ヘッド孔22に密に収容されている。
【0014】ポンプ・ノズルユニット1のポンプ部分2
には側方において調整器5が収容されており、この調整
器5は、圧電調整器として形成されていてかつ積層され
た圧電結晶配列を有している。圧電結晶積層体7は、側
方で調整器5に収容された差込接続部6を介して電気的
に制御される。調整器5は、ポンプ・ノズルユニット1
のポンプ部分2のポンプケーシング8に側方で収容され
ておりかつ液圧式接続部38を負荷し、この接続部38
は、接続部管路39を介して、ノズル部分3のノズル体
23に摺動可能に配置された弁ニードル24を前方へ負
荷する。ポンプ・ノズルユニット1のポンプ部分2のポ
ンプケーシング8には、ポンプピストン9が装着されて
おり、このポンプピストン9は、ロッカーアーム17を
介して、カムシャフトによって制御されながら作動させ
られる。ポンプピストン9の端面11は圧力室10を制
限しており、このポンプピストン9は、ポンプ・ノズル
ユニット1のポンプ部分2のポンプケーシング8に収容
されている。
【0015】ポンプピストン9は、ポンプケーシング8
内で軸方向に移動させられ、ここではコイルばねとして
構成されたばねエレメント12によって予負荷されてい
る。コイルばね12として構成されたばねエレメント
は、一方ではポンプケーシング8のフランジ13に、他
方ではばね皿14に対して支持しており、このばね皿1
4を押圧ピン15が貫通している。押圧ピン15自体は
球状ソケット形式のエレメント16に支持しておりか
つ、ポンプピストン9の、ポンプ室10とは反対側の端
面を負荷する。下端部がピンソケット16に収容されて
いる押圧ピン15は、ピンソケット16とは反対側の端
部においてロッカーアーム17によって包囲されてお
り、このロッカーアーム17はロッカーアーム軸18を
中心に旋回可能である。ロッカーアーム17の、押圧ピ
ン15とは反対側の端部にはロッカーアームローラ19
が回転可能に支承されており、このロッカーアームロー
ラ19は外周面において、カム軸20に形成された偏心
カム21上を転動する。偏心カム21の外周輪郭によ
り、ポンプピストン9の、ロッカーアーム17を介して
伝達される軸方向運動が、ポンプ・ノズルユニット1の
ポンプ部分2のポンプケーシング8の内部において生ぜ
しめられる。
【0016】ノズル部分3の、シリンダヘッド孔22に
装着されたノズル体23は弁ニードル24を有してお
り、この弁ニードル24はノズル体23内において軸方
向に移動させられる。弁ニードル24の上側の端面40
は接続部管路39を介して液圧式接続部38に接続され
ており、接続部38自体は、調整器5の圧電液晶成層配
列7によって負荷される。さらに、二ポート二位置弁の
弁ニードル24はノズル体23内においてリターンスプ
リングによって負荷されている。弁ニードル24の、端
面40とは反対側の端面に配属されているリターンスプ
リング自体は、ノズルニードルばね35によって負荷さ
れているディスク状のエレメントに対して支持してい
る。ポンプ部分2のポンプケーシング8内のポンプ室1
0から高圧導管が分岐しており、この高圧導管は、制御
室流入部26を介して弁ニードル24の制御室25を負
荷しておりかつ同時にノズル室流入部27を介してノズ
ル体23におけるノズル室28を高圧下の燃料で負荷
し、ノズル体23にノズルニードル29が摺動可能に収
容されている。ノズル室28から、高圧下の燃料が環状
ギャップ30を介してノズル先端部の方向へ流れ、この
ノズル先端部には少なくとも1つの噴射開口31が形成
されており、この噴射開口31は、自己着火式の内燃機
関の、図1には示されていない燃焼室へ突出している。
ノズルニードル29は、ノズル体23の燃焼室側端部に
おいて案内されており、ノズルニードルばね35によっ
て予負荷されている。シリンダヘッド4におけるノズル
体23の軸方向位置は、スペーサディスク32の厚さに
よって決定される。燃焼室とシリンダヘッド4との間の
シール機能は、スペーサディスク32と多数のOリング
33によって果たされる。
【0017】符号36で示された燃料戻り部が、シリン
ダヘッド4の内部においてノズル体23の側方に配属さ
れており、燃料戻り部36は、符号37で示された、ノ
ズル体23への燃料流入部の上方に配置されている。ノ
ズル体23は、自己着火式内燃機関の燃焼室に面した部
分において、ノズル緊定ナット34を介して結合されて
いる。ノズル緊定ナット34は、ノズル体23の両部分
を互いにシールしており、ポンプ部分2のポンプ室10
と制御室25若しくはノズル室28への高圧流入部2
6,27との間の、燃料が漏れない結合を提供する。
【0018】図2は、第1の切換位置に配置されてい
る、液圧式接続室を備えた圧電調整器を示している。
【0019】図2に示された、ノズル体23内での弁ニ
ードル24の第1の位置41においては、調整器5の圧
電液晶積層配列7は通電されていない。その結果、液圧
式接続部38は負荷されていない。ポンプ・ノズルユニ
ット1のノズル部分3における弁ニードル24は、弁ニ
ードルのノズル体側の座に対して第1の行程45だけ持
ち上げられている。この切換位置においては、ノズル体
23に戻り部36の上方で配置された流入部37と、戻
り部36とは両方とも開放されている。図2に示され
た、調整器5の電圧が印加されていない状態において
は、弁ニードル25が開放されており、燃料は、燃料搬
送ポンプによって低圧でポンプ・ノズルユニット1のノ
ズル部分2を通って搬送される。弁ニードル24のこの
第1の位置41においては、調整器5、すなわち調整器
5の圧電結晶積層配列7は通電されておらず、これは、
図5によれば、電圧の上昇傾斜50以前の電圧レベルに
相当する。
【0020】図3において、後続の液圧式接続部38を
備えた圧電調整器に、図5に示された第1の圧力レベル
54に相当する最大電圧が通電される。これにより、調
整器5の圧電結晶積層配列7は液圧式接続部38に入り
込み、図1に示された接続部管路39を介して弁ニード
ル24の端面40が高圧で負荷される。これにより二ポ
ート二位置弁の弁ニードル24は完全にニードルガイド
44の内部において下方へ移動し、流入部37と戻り部
36とを同時に閉鎖する。図3に示された、弁ニードル
24の第2の位置において、ポンプ部分2の高圧室、す
なわちポンプ室10に圧力上昇が生じる。弁ニードル2
4の第2の位置42は圧力上昇相52の間維持される。
圧力上昇相52(図3に示された電圧プロフィルを参照
せよ)の間、ポンプケーシング8の内部における高圧
室、すなわちポンプ室10における圧力上昇は、所望の
圧力レベルが達せられるまで生じる。
【0021】図4は、別の第3の位置43における、後
続の液圧式接続部を備えた圧電調整器を示している。
【0022】弁ニードル24の、弁ニードル24の第3
の位置に対応する切換状態を達成するために、調整器5
の圧電結晶積層配列7の通電は、第2の電圧レベル56
(図3を参照せよ)に低下させられる。電圧は、弁ニー
ドル24の第2の位置42の間維持される第1の圧力レ
ベル54から第1の低下する電圧傾斜55に対応して、
第2のより低い電圧レベル56にまで低下する(図3を
参照せよ)。
【0023】これにより、接続部38及び接続部管路3
9における圧力が低下し、端面40が高圧によって負荷
されている弁ニードル24は、ノズル体23に関して垂
直方向に第2の行程46だけ上方へ移動する。弁ニード
ル24の第3の位置43においては戻り部36が開放さ
れているのに対して、流入部37は、図3に示したよう
に、依然として弁ニードル24によって閉鎖されたまま
である。ノズルニードル29(図1を参照)は、これに
より、圧力支持されながら開放される。噴射は戻り部3
6が開放することにより終了する。なぜならば、戻り部
36が開放することにより、迅速な圧力低下とノズルニ
ードル29の閉鎖とが生じるからである。
【0024】図5は、電圧プロフィルを示しており、こ
の電圧プロフィルによって、圧電素子として提供され
た、二ポート二位置弁を二重に切り替える圧電調整器が
制御される。
【0025】圧電調整器5の通電されていない状態にお
いて、電圧は、図3における電圧の上昇傾斜50以前の
レベルに相当する。圧力上昇相52は、電圧の上昇傾斜
50によって第1の電圧レベル54にまで生ぜしめられ
る。搬送開始は符号51で示されている。圧力上昇相5
2は、可変に保持することができ、弁ニードル24の作
動によるノズルニードル29の制御とは無関係である、
すなわち分離されている。圧力上昇相の間、圧電調整器
5は第1の電圧レベル54で通電される。圧力上昇は、
ポンプ・ノズルユニットのポンプ部分2のポンプ室10
において上昇させられる圧力によってノズルニードル2
9が開放されないように生じる。噴射開始53のための
所望の噴射圧力レベル及び所望の時期が達成されるとす
ぐに、第1の電圧レベル54は第2の電圧レベル56に
低下させられる。第1の電圧レベル54の間、ポンプ・
ノズルユニット1の二ポート二位置弁の弁ニードル24
は、図3に符号42で示されている第2の位置を占め
る、すなわち流入部37と戻り部36とがポンプ室10
に対して閉鎖されている。第1の電圧レベル54が第1
の低下する電圧傾斜55に沿って第2の電圧レベル56
にまで低下すると、液圧式接続部38の負荷解除が生じ
る。なぜならば、圧電結晶積層配列7は、第2の電圧レ
ベルに相当する低い電圧レベルの場合に収縮するからで
ある。その結果、弁ニードル24は、図4に示された第
2の行程46だけ第3の位置へ移動する。第3の位置に
おいて流入部37は依然として閉鎖されているのに対し
て、戻り部36はポンプ室10へ開放されたままであ
る。第2の電圧レベル56は、燃料ポンプの搬送終了5
7まで生じ、別の第2の低下する電圧傾斜58に従って
ゼロレベルにまで低下する。電圧Uのゼロレベルにおい
て、弁ニードル24は再び図2に示された第1の位置4
1を占め、この第1の位置の場合、弁ニードルは、ノズ
ル体23において第1の行程45を有しており、流入部
37と戻り部36とは互いに連絡されている。ノズル体
23の内部における二ポート二位置弁の弁ニードル24
によって、圧力上昇のためのポンプ部分2の高圧室、す
なわちポンプ室10の閉鎖と、ノズルニードル29の開
放とが互いに別個に制御される。第1の電圧レベル54
が第2の電圧レベル56に低下させられる調整器5の制
御時期に対応して、噴射圧力は自由に制御されることが
でき、圧力上昇相はこれによって影響されることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁弁を用いて作動可能なポンプ・ノズルユニ
ット(PDE)を示す図である。
【図2】第1の切換位置における、液圧式接続空間を備
えた圧電素子を示す図である。
【図3】弁ニードルが完全に閉鎖されている場合の、後
続の液圧式接続空間を備えた圧電素子を示す図である。
【図4】圧力支持されながら制御される中間位置におけ
る、後続の液圧式接続空間を備えた圧電素子を示す図で
ある。
【図5】電圧プロフィルを示す図であり、この電圧プロ
フィルを用いて圧電素子が制御可能である。
【符号の説明】
1 ポンプ・ノズルユニット、 2 ポンプ部分、 3
ノズル部分、 4シリンダヘッド、 5 調整器、
6 差込接続部、 7 圧電結晶積層配列、8 ポンプ
ケーシング、 9 ポンプピストン、 10 圧力室、
12 ばねエレメント、 13 フランジ、 14
ばね皿、 15 押圧ピン、 16ピンソケット、 1
7 ロッカーアーム、 18 ロッカーアーム軸、 1
9ロッカーアームローラ、 20 カム軸、 21 偏
心カム、 22 シリンダヘッド孔、 23 ノズル
体、 24 弁ニードル、 25 制御室、 26制御
空間流入部、 27 ノズル空間流入部、 28 ノズ
ル室、 29 ノズルニードル、 30 環状ギャッ
プ、 31 噴射開口、 32 スペーサリング、 3
3 Oリング、 34 ノズル緊定ナット、 36 燃
料戻り部、37 流入部、 38 液圧式接続部、 3
9 接続部管路、 40 端面、41 第1の位置、
42 第2の位置、 43 第3の位置、 44 ニー
ドルガイド、 46 第2の行程、 50 上昇傾斜、
51 搬送開始、 52圧力上昇相、 53 噴射開
始、 54 第1の圧力レベル、 55 電圧傾斜、
56 第2の電圧レベル、 57 搬送終了、 58
電圧傾斜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC07 AD12 BA61 BA67 CC08T CC08U CE13 CE16 CE27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己着火式内燃機関の燃焼室に燃料を噴
    射するためのポンプ・ノズルユニット(1)であって、
    ポンプ部分(2)と、ノズル部分(3)と、調整器
    (5)とが設けられており、該調整器の後に液圧式接続
    部(38,39)が接続されており、前記調整器によっ
    て二ポート二位置弁の弁ニードル(24)がノズル体
    (23)の内部において作動可能である形式のものにお
    いて、前記調整器(5)が、液圧式接続部(38,3
    9)に作用する圧電結晶配列(7)を有しておりかつ弁
    ニードル(24)の端面(40)を負荷するようになっ
    ており、前記弁ニードルが、圧力上昇を可能にする第1
    の位置(41)へ調整可能であり、弁ニードル(24)
    の、ノズルニードル(29)の開放を可能にする別の位
    置(43)が、独立して調整可能であることを特徴とす
    る、ポンプ・ノズルユニット。
  2. 【請求項2】 前記液圧式接続部(38,39)が、ノ
    ズル体(23)において、弁ニードル(24)をガイド
    するニードルガイド(44)に移行している、請求項1
    記載のポンプ・ノズルユニット。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ部分(2)のポンプ室(1
    0)から制御室流入部(26)とノズル室流入部(2
    7)とが分岐しており、これらの制御室流入部とノズル
    室流入部とが、弁ニードル(24)の制御室(25)
    と、ノズルニードル(29)を包囲したノズル室(2
    8)とを同時に負荷するようになっている、請求項1記
    載のポンプ・ノズルユニット。
  4. 【請求項4】 前記ノズルニードル(29)の長手方向
    で見て、ノズル体(23)に、流入部(37)が戻り部
    (36)の上方に配置されている、請求項1記載のポン
    プ・ノズルユニット。
  5. 【請求項5】 調整器(5)が通電されていない場合に
    おける弁ニードル824)の第1の位置において、流入
    部(37)と戻り部(36)とがノズル体(23)内で
    連絡されている、請求項4記載のポンプ・ノズルユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記調整器(5)が第1の電圧レベル
    (54)に通電されている場合、流入部(37)と戻り
    部(36)とが弁ニードル(24)によって閉鎖されて
    おり、ポンプ部分(2)のポンプ室(10)に圧力上昇
    (52)が生ぜしめられる、請求項4記載のポンプ・ノ
    ズルユニット。
  7. 【請求項7】 ポンプ部分(2)のポンプ室(10)に
    おける圧力上昇相(52)の経過後に、噴射開始(5
    3)の場合、調整器(5)が第2の電圧レベル(54)
    で負荷されかつノズルニードル(29)が圧力支持され
    ながら開放するようになっている、請求項4記載のポン
    プ・ノズルユニット。
  8. 【請求項8】 噴射開始(53)と圧力上昇相(52)
    とが、ポンプ室(10)を閉鎖することにより互いに別
    個に制御可能である、請求項7記載のポンプ・ノズルユ
    ニット。
  9. 【請求項9】 弁ニードル(24)の第1の位置(4
    1)において、弁ニードル(24)の第1の行程(5
    5)が生じ、この場合、流入部(37)と戻り部(3
    6)とが開放している、請求項5記載のポンプ・ノズル
    ユニット。
  10. 【請求項10】 弁ニードル(24)の第3の位置にお
    いて弁ニードル(24)の第2の行程(24)が生じ、
    この場合、戻り部(36)がポンプ室(10)に対して
    開放されている、請求項7記載のポンプ・ノズルユニッ
    ト。
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