JP2003214010A - 引戸の開閉装置 - Google Patents

引戸の開閉装置

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JP2003214010A
JP2003214010A JP2002010861A JP2002010861A JP2003214010A JP 2003214010 A JP2003214010 A JP 2003214010A JP 2002010861 A JP2002010861 A JP 2002010861A JP 2002010861 A JP2002010861 A JP 2002010861A JP 2003214010 A JP2003214010 A JP 2003214010A
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Haruo Morita
治夫 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の把手であるてこの当接部などの損傷に
よる耐久性の劣化を防止するとともに、開戸状態の引戸
を閉鎖する際にも小さな力で閉戸でき、更には閉戸時に
引戸のはね返りによって引戸が少し開くという欠点が解
消でき引戸の開閉装置を提供すること。 【解決手段】 引戸2の枠1側に設ける枠側永久磁石1
0と、枠側永久磁石10に対向して引戸2の戸先に設け
る引戸側永久磁石20と、引戸2の開閉方向と平行な面
方向に回動自在とされるハンドル30とを備え、ハンド
ル30を回動変位することにより引戸側永久磁石20が
連動するようにし、枠側永久磁石10と引戸側永久磁石
20の磁極11、12同士は、引戸の閉鎖時には吸引
し、引戸の開放時には反発するように対向して設けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸の開閉装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の引戸の開閉装置とし
ては、(イ) 引戸の縦框に凹んだ取っ手を設け、この
取っ手に手指を掛けて引戸を開放方向へ引いて開戸する
のが、一般的であった。
【0003】ところで、最近の引戸は、大型化や断熱仕
様化や重量の増大化等に起因して、引戸の開放や閉鎖に
は大きな力を必要とするようになった。そのため、上記
従来例(イ)の引戸の開閉装置では、力の弱い高齢者や
子供などにとっては、引戸を開放したり閉鎖したりする
のが容易ではないという問題点があった。
【0004】上記問題点を解消するため、例えば、
(ロ)特開平9−256693号公開特許公報に記載さ
れたような引戸の開閉装置が知られている。この従来例
(ロ)の引戸の開閉装置は、一端部に力点を、他端部に
作用点を、中間部に支点を有するハンドルを、前記力点
に引戸開放方向の力を加えた時に前記作用点が窓枠、開
口枠等に当接するように、前記支点において戸先に回転
自在に取り付けてなるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例(ロ)の引戸の開閉装置によれば、引戸を開けると
きには、ハンドルの力点に開戸方向の力を加えると、ハ
ンドルの作用点が戸枠や開口枠に当接し、これを押すの
で、ハンドルのてこ作用により、小さな力で引戸を開放
することができるが、てこの当接部などの損傷により耐
久性が劣るなどの問題点があった。また、開戸状態の引
戸を閉鎖する際には大きな力を要するなどの問題点があ
った。更には、閉鎖した際はね返りによって戸が少し開
いてしまうという問題点もあった。
【0006】本発明は、上記従来の引戸の開閉装置の有
する緒問題を全て解決するもので、従来のてこの当接部
などの損傷による耐久性の劣化を防止するとともに、開
戸する際は小さな力で開戸できると共に開戸状態の引戸
を閉鎖する際にも小さな力で閉戸でき、更には閉戸時に
は、磁石の吸引力により引戸は閉鎖状態に保持されるの
で引戸のはね返りによって引戸が少し開くという欠点が
解消できる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の引戸の開閉装置は、引戸の枠側に設ける枠
側永久磁石と、枠側永久磁石に対向して引戸の戸先に設
ける引戸側永久磁石と、引戸の開閉方向と平行な面方向
に回動自在とされるハンドルとを備え、前記ハンドルを
回動変位することにより前記引戸側永久磁石が連動する
ようにし、枠側永久磁石の磁極と該枠側永久磁石の磁極
に対向する引戸側永久磁石の磁極は、引戸の閉鎖時には
吸引し、引戸の開放時には反発するように対向して設け
てあることを特徴とする。
【0008】上記構成により、引戸の閉鎖時(閉戸時)
には、ハンドルの回動変位により、枠側永久磁石と引戸
側永久磁石の磁極同士が異なる磁極で吸引することによ
り、引戸が小さな力で閉鎖されるとともに、また閉戸時
には前記枠側と引戸側の両磁石の吸引力により引戸は閉
鎖状態に保持されるので、引戸のはね返りによって戸が
少し開いてしまうという欠点がなくなる。さらに、引戸
の開放時(開戸時)には、ハンドルを回動変位すること
により、前記枠側永久磁石と引戸側永久磁石の磁極同士
が同じ磁極で反発することにより、その反発力の助けに
よって引戸が小さな力で開放できる。
【0009】ここで、前記枠側永久磁石の磁極と、引戸
側永久磁石の磁極とは、本実施例ではそれぞれ異なる磁
極を交互に配設し、かつ閉戸時には吸引し開戸時には反
発するように設けてあるが、本発明ではそれ以外の形状
や構造のものでもよい。
【0010】ハンドルは、図示しているように、枢軸
(支点)と力点間の距離が枢軸(支点)と作用点間の距
離より長くしたテコとした方が好ましい。これにより、
ハンドルを把持して引戸側永久磁石を回動する際に、テ
コの作用により該引戸側永久磁石が小さな力で回動でき
る。つまり引戸側永久磁石の磁極の変化が軽快に行なえ
る。
【0011】また、ハンドルは、引戸側永久磁石を回動
するだけのものでもよいが、それだけでなく、該ハンド
ルが引戸を開放したり閉鎖したりするときの把手として
兼用する方が好ましい。後者のようにすることによっ
て、ハンドルが引戸側永久磁石の回動操作と引戸の開閉
操作の把手として機能する利点を有する。
【0012】本発明において、枠側永久磁石と引戸側永
久磁石とは、枠側または引戸の戸先に直接に設けること
もできるが、枠側永久磁石は枠に設けるようにした収納
ケースの収納部に収納し、引戸側永久磁石は引戸の戸先
に設けるようにした収納ケースの収納部に収納して、該
引戸側永久磁石を枢軸により枢支する構成が好ましい。
両永久磁石を各収納ケースに収納することによって、両
永久磁石を塵埃から保護するとともに、各収納ケースを
各永久磁石の保持手段として機能させることができる。
【0013】この場合において、引戸側永久磁石と収納
ケースの内周壁との間には引戸側永久磁石とハンドルと
を同期して開戸状態から閉戸状態に復帰するコイルバネ
などの付勢手段を設けるのが好ましい。これにより、引
戸を開放した後にハンドルから手を放すと、上記付勢手
段により、引戸側永久磁石及びハンドルは吸引し合う磁
極が対向する状態に復帰する。そのため、引戸を閉める
方向に移動させ、両永久磁石の磁極同士が吸引する距離
まで来ると、両者の磁力によって吸引または吸着されて
引戸は閉戸状態となる。従って、引戸が閉鎖される直前
では引戸の閉鎖力は小さな力でも閉鎖される。また、閉
鎖した時、磁力によって吸引保持されるのではね返りで
戸が開くことがない。
【0014】なお、引戸側永久磁石には、引戸の戸先に
設けるようにした収納ケースの内周壁面に当接して、引
戸側永久磁石及びハンドルの枢軸回りの回動範囲を規制
する回り止め部を設けるとよい。これにより、引戸側永
久磁石及びハンドルが開戸状態から閉戸状態に回動され
たとき、引戸側永久磁石の回り止め部が収納ケースの内
周壁面に当接して、引戸側永久磁石及びハンドルが、そ
れ以上閉戸方向に回動されることがない。なお、引戸側
永久磁石及びハンドルの閉戸状態時から開戸方向への回
動規制は、引戸側永久磁石に設けられた今1つの回り止
め部が前記付勢手段を圧縮限界位置まで押圧することに
よって行なうことができる。
【0015】上記回り止め部の具体的構成は、上記構成
に限定されるものでなく、例えば、ハンドルの一部と引
戸の外面とに回り止め機構を設けるなど、適宜に設計変
更できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を、片
引戸に取り付けた場合について、図1〜図6に基づいて
以下に説明する。図1において、1は出入口を形成する
開口枠となる枠であって、この枠1の左縦枠1aと右縦
枠(図示せず)と上横枠1cと下横枠1dとで囲まれた
空間内に引戸2(本実施形態では片引戸としているが引
違い戸の場合でもよい。)を嵌装し、該引戸2を左又は
右に移動して、出入口を閉鎖し又は開放する。この枠1
と引戸2の戸先に本発明に係る引戸の開閉装置3が取り
付けてある。
【0017】引戸の開閉装置3は、図1〜図6に示すよ
うに、室外を正面としたときに、引戸の枠1の左縦枠1
aの側面(引戸2の戸先と対面する側で、例えば図5で
言えば右側面をいう)に形成した開口4に設けた枠側永
久磁石10と、前記枠側永久磁石10に対向して、引戸
2の戸先に形成された開口5に回動自在に設けた引戸側
永久磁石20と、前記引戸2の開閉方向と平行な方向に
回動自在とされるハンドル30とを備えている。そして
前記ハンドル30は引戸側永久磁石20に枢軸31を介
して連結されて該枢軸31を支点として前記引戸側永久
磁石20と一体的に回動自在とされる。
【0018】枠側永久磁石10は、箱体の一面を開口1
4するとともに該開口14の上・下両側壁にフランジ1
5、15を形成してなる収納ケース13の収納部16に
収納してある。そして、この収納ケース13を枠1の前
記開口4へ嵌め込んで、該収納ケース13のフランジ1
5、15を枠1の開口4の上下段部の側面に当てがって
ねじ17、17で固定する。
【0019】引戸側永久磁石20は、前記収納ケース1
3と同様に、箱体の一面を開口24するとともに該開口
24の上・下両側壁にフランジ25、25を形成してな
る大形の収納ケース23の収納部26に収納してある。
そして、この収納ケース23を引戸2の戸先に形成した
前記開口5へ嵌め込んで、該収納ケース23のフランジ
25、25を引戸2の開口5の上下段部の側面に当てが
ってねじ27、27で固定する。
【0020】また、引戸側永久磁石20には、図5に示
すように、枢軸31を嵌挿するための軸孔20aと、収
納ケース23に形成したボス孔23aに嵌挿するための
ボス20bとが形成されている。従って、引戸側永久磁
石20は枢軸31を回動中心(支点)として回動自在に
枢支されている。さらに、前記枢軸31は図5で示す如
く引戸2の正面から背面まで貫通され、引戸2の正面側
の枢軸31端部には室外側ハンドル30が、引戸2の背
面側の枢軸31端部には室内側ハンドル30が連結され
ている。
【0021】室外側ハンドル30と室内側ハンドル30
とは、同一形状であって、前述したように、枢軸(支
点)31と把持部(力点)32間の距離が枢軸(支点)
31と作用点33間の距離より長くしたテコとしてあ
り、更に両ハンドル30、30は引戸側永久磁石20を
回動するとともに、引戸2を開閉する把手としても兼用
させてある。
【0022】前記室外側ハンドル30又は室内側ハンド
ル30の把持部を把持して、引戸の開閉方向と同一方向
へ回動変位することにより前記引戸側永久磁石20が連
動して永久磁石の磁極21が変化するようにし、さらに
枠側永久磁石10と引戸側永久磁石20の磁極11、2
1同士は、引戸2の閉鎖時には吸引し(図3参照)、引
戸2の開放時には反発する(図4、図5参照)ように対
向して設けてある。
【0023】すなわち、枠側永久磁石10の磁極11
は、図3及び図4に示されているように、引戸側永久磁
石20の磁極21に対向する面を円弧状凹面とし、その
円弧状凹面の周方向に異なる磁極N、Sが交互に配設さ
れている。また、引戸側永久磁石20の磁極21は、全
体形状がカム状とした引戸側永久磁石20において、枠
側永久磁石10の磁極11に対向する円弧面の周方向
に、前記枠側永久磁石10の場合と同様に、異なる磁極
N、Sが交互に配設されている。
【0024】しかも、枠側永久磁石10の磁極11と引
戸側永久磁石20の磁極21とは、引戸2の閉鎖時に
は、図3に示すように、吸引して引戸2を閉戸状態にす
る。つまり、枠側永久磁石10の磁極11のN極は引戸
側永久磁石20の磁極21のS極と、S極はN極とそれ
ぞれ対向して吸引し合っている。一方、引戸2の開放時
には、図4及び図5に示すように、枠側永久磁石10の
磁極11のN極は引戸側永久磁石20の磁極21のN極
と、S極はS極とそれぞれ対向して反発力により反発し
合っている。
【0025】引戸側永久磁石20と収納ケース23の内
周壁23bとの間には、図3〜図6に示すように、引戸
側永久磁石20とハンドル30とを同期して、開戸状態
(図2、図4〜6参照)から閉戸状態(図1、図3参
照)に復帰するコイルバネなどの付勢手段40が設けて
ある。これにより、図4の如く引戸2を開放した後にハ
ンドル30から手を離したときに、該付勢手段40によ
り、引戸側永久磁石20及びハンドル30が図6の如く
磁極が吸引し合う状態に復帰する。
【0026】引戸側永久磁石20には、引戸2の戸先に
設けるようにした収納ケース23の内周壁面23bに当
接して、引戸側永久磁石20及びハンドル30の枢軸回
りの回動範囲を規制する回り止め部50が設けてある。
これにより、引戸側永久磁石20及びハンドル30が開
戸状態から閉戸状態に回動されたとき、引戸側永久磁石
20の回り止め部50が収納ケース23の内周壁面23
bに当接して、引戸側永久磁石20及びハンドル30
が、それ以上閉戸方向に回動されることがない。また、
引戸側永久磁石20及びハンドル30の閉戸状態時から
開戸方向への回動規制は、引戸側永久磁石20の下部に
設けられた今1つの回り止め部50が前記付勢手段40
を圧縮限界位置まで押圧することによって行なわれる。
【0027】上記構成からなる本発明の実施形態の作用
を以下に説明する。 (1) 閉戸状態から開戸する場合 図1及び図3に示すように、閉戸状態のハンドル30の
把持部32を把持して、又は把持部32に手を掛けて、
図2及び図4に示すように、該ハンドル30に引戸開放
方向へ力を加えると、引戸側永久磁石20は枢軸31を
介してハンドル30と連動して、図3の状態から図4に
示す如く時計方向に回動され図2の如く開戸状態とな
る。すなわち、当初の閉戸状態時には、枠側永久磁石1
0の磁極11に対向する引戸側永久磁石20の磁極21
は、図3に示すように枠側永久磁石10の磁極11と異
なる磁極であるため、それらの磁性吸引力によって引戸
2は閉戸されている。この閉戸状態で前述のようにハン
ドル30を開戸方向へ作動することによって、引戸側永
久磁石20が回動し、その磁極21が変化されて、対向
する枠側永久磁石10の磁極11とは同極となるため、
それらの磁性反発力によって引戸2は小さな力で開放す
ることができる(図2参照)。そして、前記ハンドル3
0を更に開戸方向へ作動することにより、必要ストロー
クだけ引戸2を開放することができる(図6参照)。
【0028】また、図2および図4の如き開戸状態にお
いて、ハンドル30から手を離すと、前述したように、
付勢手段40の復元力により、引戸側永久磁石20及び
ハンドル30は反時計方向に回動して、図1及び図3の
如く磁極が吸引し合う状態に復帰する。従って、図2及
び図4に示されている開戸状態におけるハンドル30及
び引戸側永久磁石20は、ハンドル30から手を離さな
い場合の中間状態を示しており、必要ストロークだけ引
戸2の開放が完了してハンドル30から手を離すと、図
6に示す如く、開戸状態のままで、前記ハンドル30及
び引戸側永久磁石20は、付勢手段40の作用により、
反時計方向に回動されて復帰姿勢に戻る。
【0029】なお、図1及び図3の如き閉戸状態時に
は、ハンドル30の把持部32を含むアーム部は、上部
を垂直線に対して枠1側方向に傾斜させており、これに
より閉戸状態が判別できるようにしている。一方、図2
及び図4の如き開戸状態時には、前記ハンドル30のア
ーム部は、上部を垂直線に対して枠1が遠ざかる方向に
傾斜させており、これにより開戸状態が判別できるよう
にしている。
【0030】(2) 開戸状態から閉戸する場合 上述したように、引戸開放完了後には開戸状態のまま
で、前記ハンドル30及び引戸側永久磁石20は図6の
如き状態に復帰している。このとき、引戸側永久磁石2
0の磁極21は枠側永久磁石10の磁極11とは異なる
磁極に変化されているが、引戸2が所望ストロークだけ
開放されているため、上記磁極21と磁極11とは磁力
線が作用せず吸引し合うことはない。
【0031】そこで、図6に示す開戸状態のハンドル3
0の把持部32を把持して、又は把持部32に手を掛け
て、該ハンドル30に引戸閉鎖方向へ力を加えて行く
と、引戸2の戸先は閉戸方向つまり枠1側へ接近して行
く。この接近距離が一定距離より短くなると、前記引戸
側永久磁石20の磁極21と枠側永久磁石10の磁極1
1とは異極となっているため、磁性吸引力によって引戸
2が従来より小さな力で閉鎖されるとともに、引戸2の
閉鎖時に引戸2がはね返りによって引戸2が少し開いて
しまうという欠点が解消される上に、前記磁極11、2
1同士の損傷も防止できる。
【0032】
【変形例等】本発明が適用される引戸としては、前記実
施形態では片引戸に取り付けた場合を説明したが、引違
い戸にも取り付けることができる。
【0033】ハンドル30は、本発明では、図示したよ
うなテコに限定されるものではなく任意に選定できる。
また、ハンドル30は、本実施形態では室内外の両方に
設けているが、片方だけに設けることもできる。さら
に、ハンドル30は、本実施形態では、引戸2の把手と
して兼用しているが、把手の役割を有しない引戸側永久
磁石20のみを回動するハンドルとして、引戸の把手は
別に設けた構成も採用することができる。
【0034】引戸側永久磁石20は、本実施形態の如き
カム状に限定されず、その他の形状のものも採用するこ
とができる。
【0035】本発明に係る枠側永久磁石10と引戸側永
久磁石20は、枠1または引戸2の戸先に埋設(彫込
み)しているが、枠1または引戸2の正面または背面の
適所に面付けした構成も実施できる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の引戸の開閉装置によれば、枠
側永久磁石と引戸側永久磁石とハンドルとを備え、ハン
ドルを回動変位することにより前記引戸側永久磁石が連
動して永久磁石の磁極が変化するようにし、さらに枠側
永久磁石と引戸側永久磁石の磁極同士は、引戸の閉鎖時
には吸引し、引戸の開放時には反発するように対向して
設けてあることことから、閉戸状態の引戸を開放する場
合には、ハンドルを引戸開放方向に回動することによ
り、引戸側永久磁石の磁極が枠側永久磁石の磁極と同極
となり、両磁極の反発力が引戸の開放力として作用する
ので引戸が小さな力で開放することができるので、高齢
者や子供等の力の弱い者でも引戸を容易に開放すること
ができる。
【0037】また、開戸状態の引戸を閉鎖する場合に
は、ハンドルを引戸閉鎖方向に回動することにより引戸
側永久磁石の磁極が枠側永久磁石の磁極と異極となり、
両磁極の吸引力により引戸が小さな力で閉鎖されるばか
りか、従来例のテコの当接部などの損傷を受けることが
ないため耐久性の高い引戸の開閉装置が提供できる。さ
らに、引戸の閉鎖が前記両永久磁石の磁性吸引力による
ので、引戸がはね返りなどによって該引戸が枠に対して
少し開くという欠点がなく、引戸が完全に閉鎖できる。
【0038】請求項2の引戸の開閉装置によれば、枠側
永久磁石は枠に設けるようにした収納ケースの収納部に
収納し、引戸側永久磁石は引戸の戸先に設けるようにし
た収納ケースの収納部に収納して、該引戸側永久磁石を
枢軸により枢支する構成としているから、両永久磁石を
塵埃から保護するとともに、各収納ケースを各永久磁石
の保持手段として機能させることができる。
【0039】また、引戸側永久磁石と収納ケースの内周
壁との間には引戸側永久磁石とハンドルとを同期して開
戸状態から閉戸状態に復帰するコイルバネなどの付勢手
段を設けていることから、引戸を開放した後にハンドル
から手を放すと、上記付勢手段により、引戸側永久磁石
及びハンドルは閉戸状態に復帰する。そのため、引戸側
永久磁石の磁極は枠側永久磁石の磁極と異なる磁極とな
るとともに、ハンドルを閉戸方向へ移動し易くなり、両
永久磁石の磁極同士が吸引する距離まで来ると、両者の
磁力によって吸引または吸着されて閉戸状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の引戸の開閉装置を取り付
けた閉戸状態の引戸の正面図である。
【図2】図1における閉戸状態から少し開戸状態とした
場合の引戸の正面図である。
【図3】閉戸状態の引戸の開閉装置の縦断面図である。
【図4】引戸を少し開放した状態の引戸の開閉装置の縦
断面図である。
【図5】図4の水平断面図である。
【図6】図4の状態から引戸を所定以上開放してハンド
ルから手を離した場合の縦断面図である。
【符号の説明】
1 枠 2 引戸 3 引戸の開閉装置 10 枠側永久磁石 11 磁極 13 収納ケース 16 収納部 20 引戸側永久磁石 21 磁極 23 収納ケース 26 収納部 30 ハンドル 31 枢軸 32 把持部 40 付勢手段 50 回り止め部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸の枠側に設ける枠側永久磁石と、枠
    側永久磁石に対向して引戸の戸先に設ける引戸側永久磁
    石と、引戸の開閉方向と平行な面方向に回動自在とされ
    るハンドルとを備え、前記ハンドルを回動変位すること
    により前記引戸側永久磁石が連動するようにし、枠側永
    久磁石の磁極と該枠側永久磁石の磁極に対向する引戸側
    永久磁石の磁極は、引戸の閉鎖時には吸引し、引戸の開
    放時には反発するように対向して設けてあることを特徴
    とする引戸の開閉装置。
  2. 【請求項2】 枠側永久磁石は枠に設けるようにした収
    納ケースの収納部に収納し、引戸側永久磁石は引戸の戸
    先に設けるようにした収納ケースの収納部に枢軸により
    枢支するとともに、該引戸側永久磁石と収納ケースの内
    周壁との間には引戸側永久磁石とハンドルとを同期して
    開戸状態から閉戸状態に復帰する付勢手段を設けてある
    請求項1の引戸の開閉装置。
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