JP2003211990A - 変速機の変速操作機構 - Google Patents

変速機の変速操作機構

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JP2003211990A
JP2003211990A JP2002054939A JP2002054939A JP2003211990A JP 2003211990 A JP2003211990 A JP 2003211990A JP 2002054939 A JP2002054939 A JP 2002054939A JP 2002054939 A JP2002054939 A JP 2002054939A JP 2003211990 A JP2003211990 A JP 2003211990A
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gear
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sliding lever
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JP2002054939A
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English (en)
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Hisami Ishiwaka
久美 石若
Katsuhide Yamaga
克英 山賀
Tomohiko Tanaka
智彦 田中
Takehiro Yoshino
武弘 吉野
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Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Original Assignee
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等の歯車式変速機において、前進最高
段 後進段のミスシフト、二重かみ合い等の不具合を防
止することができる構造簡単かつ安価で小型軽量な変速
操作機構を提供する。 【解決手段】 複数のシフトレールの何れか一個に選
択的に係合するスライディングレバーに2本の操作腕を
設ける。スライディングレバーと複数のシフトレバーと
の間にスライディングレバーの二重係合を禁止する規制
部材を配置し、規制部材に設けた第1及び第2透孔にス
ライディングレバーの2本の操作腕を挿入し、スライデ
ィングレバーのシフト操作に連動して規制部材をシフト
レール軸線方向に移動させる。スライディングレバーが
最高段又は後進段に係合している場合、最高段へのシフ
ト変位が可能なときに、後進段へのシフト操作が禁止さ
れ、後進段へのシフト変位が可能なときに、最高段への
シフト操作が禁止されるストッパが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
広く用いられている前進側変速段の最高段が3段以上の
奇数段であり、後進側変速段が1段の歯車式変速機にお
ける変速操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前進奇数段・後進1段の変速機、例えば
前進5段・後進1段の変速機の構成が、特許第3114
345号特許公報における明細書添付図面の図13及び
図14に従来の変速機として例示されている。これら従
来の変速機は、適宜に分割して形成された変速機ケーシ
ング内に、クラッチ装置を介してエンジンのクランク軸
に連結される入力軸に一端を回転自在に支持され、他端
を変速機ケーシングに軸支された出力軸と、同出力軸に
対し平行に配設されその両端を変速機ケーシングに軸支
された回転自在のカウンタ軸とを備えている。
【0003】上記出力軸には、複数の出力ギヤ(例え
ば、1速出力ギヤ、2速出力ギヤ、3速出力ギヤ、5速
出力ギヤ及びリバース出力ギヤが出力軸に対し自在に回
転し得るように支持され、一方、上記カウンタ軸には、
通常上記入力軸の軸端に一体的に形成されたドライブピ
ニオンと常時噛合する入力ギヤ及び上記各出力ギヤに常
時噛合するカウンタギヤを備えている。これらカウンタ
軸上の1速、2速、3速、5速及びリバースカウンタギ
ヤは、上記入力ギヤと共にカウンタ軸に一体的に形成さ
れ又は別体に作ってキー等によりカウンタ軸に対し固着
される。そして上記出力軸上の出力ギヤは、隣設された
切換装置により、出力軸と連結可能に構成されている。
【0004】上記切換装置は、1速出力ギヤと2速出力
ギヤとの間に配設される1・2速用切換装置、3速出力
ギヤとドライブピニオンとに間に配設される3・4速用
切換装置、及び5速出力ギヤとリバース出力ギヤとの間
に配設される5速・リバース用切換装置から構成され
る。なお、3・4速用切換装置は、4速側では入力軸と
出力軸とを直接連結可能に構成されている。また、それ
ぞれの切換装置は、出力軸に対し相対回転不能にスプラ
イン連結されたシンクロナイザハブと、同シンクロナイ
ザハブを挟んで軸線方向両側に配置され、上記各出力ギ
ヤに固着されたシンクロナイザコーンと、同シンクロナ
イザコーンの別側に配設されたシンクロナイザリング
と、シフティングキーを介し上記シンクロナイザハブの
外側に配設されたシンクロナイザスリーブとを含む自体
周知のシンクロナイザ装置によって形成されている。上
記シンクロナイザスリーブの外周に設けられた摺動溝内
に通常半円弧状に形成されたシフトフオークの先端自由
端部を挿入し、同シフトフオークを介して上記シンクロ
ナイザスリーブを中立位置から軸線方向に変位させるこ
とにより、上記1速ギヤ又は2速出力ギヤ、3速出力ギ
ヤ又はドライブピニオン(一般に4速出力ギヤを形成す
る)、5速出力ギヤ・リバース出力ギヤの何れか一方を
出力軸に固定し、また上記シンクロナイザスリーブを上
記とは反対方向に変位させることにより、上記各出力ギ
ヤ対の他方を出力軸に固定するように構成されている。
【0005】上記従来の変速機において、上記各出力ギ
ヤ対の何れかを出力軸に固定する変速操作機構の一例を
図18について説明する。図中符号01はその一部のみ
を示した変速ケーシング、02は同変速機ケーシング0
1の上端部分に着脱自在に装着されたアッパケーシン
グ、03はその両端部を上記アップケーシング02に回
転し得るように支持されたトーションシャフトであっ
て、同トーションシャフトの中間部分には外スプライン
04が設けられ、同外スプライン04には、スライディ
ングレバー05の筒状部06の内部に形成された内スプ
ライン07が嵌装されている。
【0006】上記筒状部06の外側に、トーションシャ
フト03の軸線に対し略直角方向外方に延びた操作腕部
08が突設され、また同操作腕08に隣接して鈎形の係
合部09が設けられている。同係合部09と操作腕08
との間に、図中一点鎖線で示したセレクトレバーの作動
端010が介装されている。上記セレクトレバーは、車
室の運転席付近に設けられたシフトレバー(図示せず)
にケーブル、連結杆等の伝動部材を介して連結され、運
転者が上記シフトレバーをセレクト方向に操作すること
によって、上記セレクトレバーが回転しその作動端01
0が図の紙面に直角な平面内で回動し、スライディング
レバー05が上記トーションシャフト03の軸線方向左
右に変位するように構成されている。
【0007】また、運転者が上記シフトレバーをセレク
ト操作したのちシフト操作すると、図示を省略されてい
る伝動部材を介して上記スライディングレバー05がト
ーションシャフト03と一体に、同トーションシャフト
の軸線の回りに一方向(例えば時計方向)及び反対方向
(例えば反時計方向)に回動するように構成されてい
る。上記スライディングレバー05は、その軸線方向両
側に配設された一対のリターンスプリング011及び0
12によって、図示の中央位置に向い弾性的に付勢され
ている。
【0008】上記スライディングレバー05の下方にお
ける変速機ケーシング01内に、夫々図の紙面に対し直
角方向に延在する1・2速用シフトレール013と、3
・4速用シフトレール014と、5速・リバース用シフ
トレール015とが配設されている。上記1・2速用シ
フトレール013、3・4速用シフトレール014、5
速・リバース用シフトレール015には、上記操作腕0
8下端の係合部016がセレクト方向即ちトーションシ
ャフト03の軸線方向に変位する際に上記係合部016
が係脱し得る係合溝017′,018′及び019′を
夫々の先端部に形成したシフトジョー017,018,
019が夫々スプリングピン020によって固着されて
いる。また、上記シフトレール013,014及び01
5の図の紙面に直角方向に延びた延長部分に、前記1・
2速切換用のシンクロナイザスリーブ、3・4速切換用
のシンクロナイザスリーブ、5速・リバース切換用のシ
ンクロナイザスリーブ(以下場合により、これらのシン
クロナイザスリーブを切換用スリーブという)に、夫々
作動的に係合されるシフトフオークが固着されている。
【0009】上記従来の変速機のシフトパターンは、例
えば図19に示す通りである。運転者が車室内のシフト
レバーをセレクト方向に操作することによって、スライ
ディングレバー05における操作腕08の係合部016
が、シフトジョー017,018又は019の何れかの
係合溝017′,018′又は019′に択一的に係合
し、次にシフトレバーをシフト方向に操作することによ
って、1・2速の何れか、3・4速の何れか、又は5速
・リバースRの何れかが選択される。図示のように1速
〜4速がH型に配置され、3・4速の外側に5速・リバ
ースRのセレクト位置が配置され、5速とリバースRと
はシフト方向に関し一直線をなしている。この通常のシ
フトパターンでは、図18に示されているように、シフ
トレール013,014及び015、これらに装着され
るシフトジョー017,018及び019の個数が夫々
3個で足り、スライディングレバー05も1個の操作腕
08のみを設ければ良いので、構造簡単で安価な利点は
あるが、5速とリバースRとが同じセレクト位置にあっ
てシフト位置が一直線上に配置されているため、ミスシ
フトを起し易い不具合がある。
【0010】上記ミスシフトを解消するためには、図2
0に示されているように、1速〜4速を含むH型の基本
パターンの一側、例えば1・2速セレクト位置の外側
に、リバースRのセレクト位置を配置すると共に、3・
4速セレクト位置の外側に、5速セレクト位置を配置し
て、リバースRと5速のセレクト位置を、セレクト操作
方向に離隔させることが有利である。しかしながら、上
記図20のシフトパターンを採用する場合、前記特許第
3114345号明細書添付図面の図26に示されてい
るように、通常は5速用のシフトレールとリバース用の
シフトレールとを別個に設け(シフトレールを1本追加
する)と共に、スライディングレバー05に更に1本の
操作腕を追加する必要がある。この結果、構造の複雑
化、重量の増大、変速機全体の大型化を招く欠点があ
る。
【0011】また、上記のように5速用及びリバース用
のシフトレールを別個に設けると共に、スライディング
レバー05に1本の操作腕を追加した従来の変速機で
は、セレクト操作時にスライディングレバー05の2本
の操作腕が所要のシフトレールのシフトジョーに正しく
係合せず、誤って隣りのシフトレールのシフトジョーに
も同時に係合する所謂二重係合又は二重噛合いの不具合
を起し易い欠点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前進最高段
(上記例えば5速)と後進変速段との間のミスシフトを
有効に回避し得る上記図20に示した種類のシフトパタ
ーンを実施するのに適した2本の操作腕を有するスライ
ディングレバーを備え、また同スライディングレバーの
セレクト操作時に上記二重係合の不具合発生を確実に回
避することができると共に、シフトレール及び付随する
シフトジョーの増設の必要がなく、関連するコスト及び
重量の増大を回避することができ、さらに変速機自体の
大型化を防止することができる変速機における変速操作
装置を提供することを、主たる目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、前進側変速段が3段以上の奇数段であり
後進側変速段が1段の変速機において、その軸線方向一
方向の変位により上記前進最高段を作動させかつ軸線方
向反対方向の変位により後進段を作動させる最高段・後
進段用シフトレールと、同最高段・後進段用シフトレー
ルに対し実質的に平行に配設され夫々軸線方向の一方向
及び反対方向の変位により最高段以外の各々異る前進変
速段を作動させる1個以上の前進段用シフトレールと、
変速機ケーシングに枢支され、上記シフトレールの軸線
方向であるシフト方向及び上記軸線方向に対し直角方向
のセレクト方向に変位することができ、変速時に上記最
高段・後進段用シフトレールを含む複数のシフトレール
の何れか1個のシフトレールに選択的に係合して同シフ
トレールを上記シフト方向に変位させるスライディング
レバーと、同スライディングレバーが上記最高段・後進
段用シフトレールに係合して上記最高段・後進段用シフ
トレールを上記最高段側のシフト方向へ移動可能な状態
において、上記スライディングレバーによる上記最高段
・後進段用シフトレールの上記後進段側のシフト方向へ
の移動を規制するとともに、上記スライディングレバー
が上記最高段・後進段用シフトレールに係合して上記最
高段・後進段用シフトレールを上記後進段側のシフト方
向へ移動可能な状態において、上記スライディングレバ
ーによる上記最高段・後進段用シフトレールの上記最高
段側のシフト方向への移動を規制するストッパと、を備
え、上記スライディングレバーが、上記最高段への変速
時に上記最高段・後進段用シフトレールに係合するとと
もに、上記後進段への変速時には上記最高段・後進段用
シフトレールに係合しない第1操作腕と、上記最高段へ
の変速時に上記最高段・後進段用シフトレールに係合し
ないとともに、上記後進段への変速時に上記最高段・後
進段用シフトレールに係合する第2操作腕とを備えて構
成され、上記ストッパが、上記第1操作腕が上記最高段
・後進段用シフトレールに係合する場合に、上記第2操
作腕に係合して上記スライディングレバーの上記後進段
側シフト方向への移動を規制し、上記第2操作腕が上記
最高段・後進段用シフトレールに係合する場合に、上記
第1操作腕に係合して上記スライディングレバーの上記
最高段側シフト方向への移動を規制することを特徴とす
る変速機の変速操作機構を提案するものである。
【0014】本発明においては、上記ストッパが、上記
第1操作腕が上記最高段・後進段用シフトレールに係合
する場合に、上記第2操作腕に上記シフト方向における
上記後進段側で係合する第1ストッパと、上記第2操作
腕が上記最高段・後進段用シフトレールに係合する場合
に、上記第1操作腕に上記シフト方向における上記最高
段側で係合する第2ストッパとを備えていることが好ま
しい。また、上記複数のシフトレールと上記スライディ
ングレバーとの間に、上記第1操作腕が挿通する第1透
孔と上記第2操作腕が挿通する第2透孔とを有し、上記
スライディングレバーのセレクト方向への移動に連動し
て同方向へ移動する規制部材を配設することが好まし
く、さらに上記規制部材は、上記第1操作腕又は上記第
2操作腕が上記複数のシフトレールの何れか1つに係合
するとき、上記複数のシフトレールの残りのシフトレー
ルに係合して該残りのシフトシャフトの上記シフト方向
への移動を禁止する係止部を備えることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態
を、図1ないし図17を参照して説明する。先ず、図1
は変速機ケーシング10の平面図であって、図の左側面
12には図示しない車両用エンジンの出力端に連結され
たクラッチ装置のハウジングが多数のボルト等固着手段
により連結され、また上記変速機ケーシング10の右側
面14には、パーキングブレーキ(場合により、パーキ
ングブレーキと共に動力取出装置即ちPTO装置)を取
付ける。図示しないエンドカバーが多数のボルト等固着
手段によって着脱自在に装置される。さらに、変速機ケ
ーシング10の内部には、エンジンの動力を伝達する上
記クラッチ装置の出力軸であるドライブピニオンに対し
同軸的に配設された変速機の出力軸(メーンシャフ
ト)、及び同出力軸に平行に配置されたカウンタ軸が収
容され、上記出力軸及びカウンタ軸には、例えば前記特
許第3114345号明細書添付図面、図12、図1
3、図14等に示されているような前進5段、後進1段
の協働するギヤ列が配設されているが、これらは当業技
術者間に良く知られており、かつ本発明には直接関係が
ないので、詳細な図示、説明は省略する。
【0016】変速機ケーシング10の上側面に、図1に
符号16で示されている全体として6角形の外郭形状を
有するアッパケーシング取付座が形成され、同取付座1
6には、多数のボルト等固着具によって、図2ないし図
6に符号18で示されているアッパケーシングが着脱自
在に装着される。同アッパケーシング18内に、前述し
た変速機と略同様構造のトーションシャフト20が、そ
の両端部分を上記アッパケーシング18に軸支されて自
身の軸線の回りに回転し得るように配置されている。同
トーションシャフト20はその軸線方向中央部分の外周
に外スプライン22を備え、同外スプライン22には、
その詳細については後述するスライディングレバー24
の内スプライン26が嵌装されている。従って、スライ
ディングレバー24は、トーションシャフト20の軸線
方向に往復変位することができるが、軸線の回りには相
対回転を禁止されている。
【0017】上記スライディングレバー24は、図15
〜図17に良く示されているように、別体に形成された
第1レバー部材28A及び第2レバー部材28Bによっ
て構成され、同第1及び第2レバー部材28A及び28
Bは、夫々の内周面に上記内スプライン26を設けた筒
状部30A及び30Bを備えている。上記筒状部30A
及び30Bの外側に、上記トーションシャフト20の軸
線に対し実質的に直角方向外方に延び、かつトーション
シャフト20の軸線を含む同一平面内に中心線を有する
第1及び第2の操作腕32A及び32Bが突設されてい
る。そして、スライディングレバー24は、第1及び第
2レバー部材28A及び28Bの第1及び第2の操作腕
32A及び32Bにより二股状に形成されている。図2
に良く示されているように、アッパケーシング18上に
セレクトレバー34が回転自在に装架され、同セレクト
レバーはその一端を、ケーブル、リンク等の伝動部材3
6を介して車室内に設けられたシフトレバー(図示せ
ず)に作動的に連結されている。また、同セレクトレバ
ー34の下端に設けられた作動腕38先端の円板状をな
す作動端40は、上記一対の操作腕32A及び32B間
に挿入されている。
【0018】上記第1及び第2レバー部材28A及び2
8Bは、夫々別個に製作され、図15の正面図及び図1
6の側面図に示されているように、各々の筒状部30A
及び30Bの軸線方向当接端の同一位相部位に、夫々当
接することによって円柱形の突起42を形成するような
半円柱部が設けられ、同突起42の外周に凹設された溝
内にスナップリング44を嵌装することによって、第1
及び第2レバー部材28A及び28Bが一体的に結合さ
れて、実質的に一体のスライディングレバー24が構成
される。なお、上記スナップリング44に代え、ねじ、
ボルト等任意の結合部材を使用し得ることは、明らかで
ある。
【0019】上記のように、スライディングレバー24
が、予め別個に作られた第1及び第2レバー部材28A
及び28Bを組付けて形成されることにより、夫々の操
作腕32A及び32Bにおける特に下端の係合部46A
及び46Bの形状的に複雑で精密な仕上げが必要な加工
を、第1及び第2レバー部材28A及び28Bが別体で
あるときに夫々個別に行なうことができ、スライディン
グレバー24を一体物として製作する場合と較べ、製造
コストを効果的に低減し得る利点がある。しかしなが
ら、上記スライディングレバー24を、上記のように分
割組立構造とせず、一体構造の部材として形成すること
も可能である。
【0020】さて、図3ないし図6に良く示されている
ように、トーションシャフト20の下方における変速機
ケーシング10の内部に、上記トーションシャフト20
の軸線に対し実質的に直角方向に延在した1・2速用シ
フトレール48と、3・4速用シフトレール50と、5
速・リバース用シフトレール52とが並設されている。
図示は省略されているが、上記シフトレール48の図の
紙面に対し直角方向に延びた延長部分に、前記従来の変
速機と同様に、1速及び2速出力ギヤを選択的に変速機
出力軸に固定するシンクロナイザスリーブ又は切換用ス
リーブと協働する1・2速切換用シフトフオークが固着
され、同様にシフトレール50,52には、3・4速切
換用シフトフオーク、5速・リバース切換用のシフトフ
オークが固着されている。
【0021】上記シフトレール48,50及び52に
は、上記スライディングレバー24がトーションシャフ
ト20に沿い軸線方向に変位する際に、操作腕32A及
び32Bが通過する部分の下側に、1・2速用シフトジ
ョー54、3・4速用シフトジョー56及び5速・リバ
ース用シフトジョー58が、夫々スプリングピン60に
よって固着され、これらシフトジョー54,56及び5
8の上端には、夫々上記操作腕32A,32Bが係合す
ることができる係合溝54′,56′及び58′が設け
られている。なお、上記トーションシャフト20のスラ
イディングレバー24の両側部分に一対のリターンスプ
リング62が縮設されている。
【0022】図1の平面図及び図2の縦断面図、並びに
図3〜図6の横断面図に示されているように、シフトレ
ール48,50及び52の軸線を含み、図3の紙面に直
角な平面と、同平面に対し実質的に平行で上記トーショ
ンシャフト20の軸線を含む平面との間に、同トーショ
ンシャフト20の軸線に対し平行な軸線を有する規制部
材64が配設されている。規制部材64は、上記スライ
ディングレバー24の下方に位置する中央板状部材66
と、同中央板状部材66の両端部からトーションシャフ
ト20に対し平行にかつ外方に突設された一対の回動軸
68とを備えている。同回動軸68は、特に図7の平面
図に良く示されているように、変速機ケーシング10に
設けられ又は別体に作って適宜の固着手段により装着さ
れた軸受部材70によって、軸線方向に摺動可能に、か
つ回転可能に支持されている。
【0023】また、上記中央板状部材66には、上記ス
ライディングレバー24に設けられた二本の操作腕32
A及び32Bがトーションシャフト20の軸線を回転中
心として回動自在に挿入される長円孔状の一組の透孔7
2A及び72Bが穿設されている。さらに、上記中央板
状部材66の裏面即ちシフトレール48,50及び52
側の面には、前記シフトジョー54,56及び58の上
端に形成された係合溝54′,56′及び58′に係合
したとき、各シフトジョー54,56又は58、従って
シフトレール54,56又は58の軸線方向の摺動変位
を禁止する係止部74が設けられている。なお、第1及
び第2レバー部材28A及び28Bにおけるそれぞれの
操作腕32A及び32Bが、規制部材64の中央板状部
材66に形成されている透孔72A及び72Bにそれぞ
れ挿入されて、規制部材64に対する軸線方向の相対変
位が規制される構成となっており、スライディングレバ
ー24の軸線方向への変位に伴い、規制部材64も軸線
方向へ連動することとなる。第1及び第2レバー部材2
8A及び28Bは、それぞれ規制部材64に対する軸線
方向への相対変位が規制された状態であるため、この規
制部材64によって相対位置関係が維持されることとな
る。よって、上述したように、スライディングレバー2
4は、別体に形成される第1及び第2レバー部材28A
及び28Bがスナップリング44等の結合部材によって
一体結合されることにより構成されるとともに、規制部
材64によって第1及び第2レバー部材28A及び28
Bの相対位置が保持されるように構成されている。
【0024】また図1に明示されているように、規制部
材64の一対の回動軸68の両端部付近に、夫々2個の
ボルト76によって平面形状がL字状をなす板金製の第
1ストッパ80と第2ストッパ78が装着されている。
上記第1ストッパ80は、回動軸68に対し横方向に延
びボルト76によって変速機ケーシング10上端の取付
座16に固着される基部80Aと、同基部80Aの一端
部に透孔72A側に向い屈曲形成された係合部80Bと
を備えている。同様に、第2ストッパ80は、回動軸6
8に対し横方向に延びボルト76によって上記取付座1
6に固着される基部78Aと、同基部78Aの他端部に
透孔72B側に向い屈曲形成された係合部78Bとを備
えている。また、第1ストッパ80及び第2ストッパ7
8は、変速機ケーシング10上端の取付座16に固着さ
れることによって、規制部材64の一対の回動軸68が
軸受部材70から抜け出ることを防止している。
【0025】上述した本発明に係る変速機の変速パター
ンは、図20に示すとおりである。1・2速シフト操作
を行なう第1のセレクト位置及び3・4速シフト操作を
行なう第2のセレクト位置とを有するH型基本パターン
の一側(第2セレクト位置の図における右側)に5速シ
フト操作を行なう第3のセレクト位置を設け、H型基本
パターンの他側(第1セレクト位置の図における左外
側)にリバースRのシフト操作を行なう第4のセレクト
位置を設ける。セレクト方向に関し、5速及びリバース
シフトを行なう第3及び第4セレクト位置が遠く離れて
いることと、スライディングレバー24の二本の操作腕
32A及び32Bの後述する配置及び作動によって、ミ
スシフトの不具合を確実に防止することができる。
【0026】図3は、車両の運転者が車室内のシフトレ
バーを変速パターンの第1セレクト位置へ操作して、作
動部材36を介してセレクトレバー34が回動され、セ
レクトレバー34の回動に伴いスライディングレバー2
4がトーションシャフト20の軸線方向へスライドされ
て、スライディングレバー24を構成する第2レバー部
材28Bの第2操作腕32Bの係合部46Bが、1・2
速用シフトレール48のシフトジョー54に設けられた
係合溝54′に係合している状態を示す。このときスラ
イディングレバー24の第1レバー部材28Aに設けた
第1操作腕32Aは、図示のように何れのシフトレール
のシフトジョーとも係合していない。この状態で、運転
者がシフトレバーを一方向にシフト操作すると、上記第
2操作腕32Bがシフトジョー54に係合した状態でス
ライディングレバー24がトーションシャフト20の軸
線の回りに一方向にシフト回動され、シフトレール48
が軸線方向一方向に変位して、シフトオークを介し1・
2速切換用スリーブを一方向に駆動し1速出力ギヤが変
速機出力軸に連結され、1速回転が変速機から取出され
る。また、運転者がシフトレバーを反対方向にシフト操
作すると、スライディングレバー24がトーションシャ
フト20の軸線の回りの他方向にシフト回動され、シフ
トレール48が軸線方向反対方向(図3の紙面に垂直な
軸線方向の奥側)に変位して、2速出力ギヤが変速機出
力軸に連結され、2速回転が変速機から取出される。
【0027】スライディングレバー24が図3のセレク
ト位置にあって、その第2レバー部材28Bの第2操作
腕32Bの係合部46Bがシフトジョー54の係合溝5
4′に係合したとき、規制部材64の下側に突設されて
いる係止部74が他のシフトレール50,52に固着さ
れたシフトジョー56,58の係合溝56′,58′に
係合しているので、シフトレール50,52は夫々軸線
方向の変位を禁止され、不測のミスシフトや二重係合及
びこれに伴って生起する騒音の発生等が防止される。な
お、第1操作腕32Aは、上記1・2速シフト操作時
に、第2操作腕32Bと同時に同方向に同一の回転変位
を行なうが、規制部材64の透孔72A内を相対的円弧
運動して遊動するだけで、上記1・2速シフト操作を妨
げることはない。
【0028】次に図4は、運転者がシフトレバーを変速
パターンの第2のセレクト位置にセレクト操作して、伝
動部材36を介したセレクトレバー34の回動に伴い、
スライディングレバー24が軸線方向にスライドされ
て、スライディングレバー24の第2操作腕32Bの下
端係合部46Bを3・4速用シフトレバー50のシフト
ジョー56の上端係合溝56′に係合させた状態を示
す。この状態から上記シフトレバーを一方向に、又は反
対方向にシフト操作することによって、シフトレール5
0が軸線方向一方向又は反対方向に変位して3速又は4
速用出力ギヤが変速機出力軸に連結され、夫々3速又は
4速回転数が取出されることは、図3の場合と同じであ
る。またこのときにも、第1操作腕32Aの下端係合部
46Aは、何れのシフトジョーとも係合せず、上記3・
4速シフト操作時に、規制部材64の透孔72A内を遊
動すること、及び同規制部材64の下側に突設された係
止部74が他のシフトレール48,52のシフトジョー
54,58の係合溝54′,58′に係合して、これら
休止しているシフトレール48,52の変位を抑止し、
不測のミスシフトや騒音の発生が防止される。さらに、
図3の1速・2速セレクト及びシフト時、図4の3・4
速セレクト及びシフト時に、第1及び第2ストッパ80
及び78は、何等機能しない。
【0029】図5は、運転者がシフトレバーを変速パタ
ーンの第3のセレクト位置へ5速にセレクト操作した場
合を示す。セレクト操作によりスライディングレバー2
4における第1操作腕32A下端の係合部46Aが、5
速・リバース用シフトレール52のシフトジョー58上
端の係合溝58′にのみに係合し、第2レバー部材28
Bの第2操作腕32Bの係合部46Bは何れのシフトジ
ョーの係合溝54′,56′,58′とも係合しない。
また、係合部46Bは、第1ストッパ80の係合部80
Aとシフトレール52の軸線方向反対方向で係合し得る
ように位置される。次に、運転者がシフトレバーを5速
シフト方向(上記一方向)に操作すると、上記と同様に
5速出力ギヤが変速機の出力軸に固定され、5速回転が
外部に取出される。シフトレバーが上記第3のセレクト
位置にあるときに、誤ってシフトレバーをリバース方向
にシフト操作しようとしても、第2レバー部材28Bの
操作腕32Bが第1ストッパ80の係合部80Bに当接
して、スライディングレバー24(第2レバー部材28
B)がトーションシャフト20の軸線回りの他方向へシ
フト回動することが抑制され、シフトレール52のリバ
ース方向(軸線方向反対方向)への変位が阻止されるの
で、ミスシフトの発生が確実に防止される。また、上記
のようにスライディングレバー24が5速セレクト位置
に変位したとき、規制部材64下側の係止部74がシフ
トレール48及び50におけるシフトジョー54及び5
6の係合溝54′及び56′に係合し、これらシフトレ
ール48及び50の軸線方向の変位を禁止するので、不
測のミスシフトの発生が防止される。なお、上記第1レ
バー部材28Aの5速シフト時におけるトーションシャ
フト20軸線回りの回動により第2レバー部材28Bも
同時に回動するが、操作腕32Bは第1ストッパ80と
係合することなく規制部材64の透孔72B内で円弧軌
跡を画き遊動する。
【0030】最後に図6は、運転者が車室内のシフトレ
バーを、既に図20のシフトパターンについて説明した
ように、5速セレクト位置(第3のセレクト位置)から
遠く離れたリバースセレクト位置(第4のセレクト位
置)に操作した場合を示す。セレクト操作により伝動部
材36を介してセレクトレバー34及び作動腕38が回
動されることによりスライディングレバー24が軸線方
向にスライドされて、スライディングレバー24におけ
る第2レバー部材28Bの第2操作腕32B下端の係合
部46Bが、5速・リバース用シフトレール52のシフ
トジョー58上端の係合溝58′のみに係合し、第1レ
バー部材28Aの第1操作腕32A下端の係合部46A
は何れのシフトジョーの係合溝54′,56′,58′
とも係合しない。また、係合部46Aは、第2ストッパ
78の係合部78Bとシフトレール52の軸線方向一方
向で係合し得るように位置される。次に、運転者がシフ
トレバーをリバースシフト方向(上記反対方向)に操作
すると、シフトレール52が軸線方向反対方向に変位し
て、リバース出力ギヤが変速機の出力軸に連結され、リ
バース回転が外部に取出される。シフトレバーがリバー
スセレクト位置にあるときに、誤ってシフトレバーを5
速方向にシフト操作しようとしても、第1レバー部材2
8Aの操作腕32Aが第2ストッパ78の係合部78B
に当接して、スライディングレバー24(第1レバー部
材28A)がトーションシャフト20の軸線回りの一方
向へシフト回動することが抑制され、シフトレール52
の5速方向(軸線方向一方向)への変位が阻止されるの
で、ミスシフトの発生が防止される。また、上記のよう
にスライディングレバー24がリバースセレクト位置に
変位したとき、規制部材64下側の係止部74がシフト
レール48及び50のシフトジョー54及び56の係合
溝54′及び56′に係合し、これらシフトレール48
及び50の軸線方向の変位を禁止するので、不測のミス
シフトが防止される。なお、上記第2レバー部材28B
のリバースシフト時におけるトーションシャフト20軸
線回りの回動により第1レバー部材28Aも同時に回動
するが、操作腕32Aは第2ストッパ78と係合するこ
となく規制部材64の透孔72A内で円弧軌跡を画き遊
動する。
【0031】本発明は、上記実施例に示した前進5段後
進1段の変速機のみならず、前進段数を増減した例えば
前進3段、前進7段等の前進側変速段が3段以上の奇数
段の変速機において、前進最高段と行進段とを同一のシ
フトレールにより切換作動させる変速操作装置に適用す
ることができ、本発明の特許請求の範囲内で適宜の変
更、修正を加え実施することができる。
【0032】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係る変速機の変
速操作機構は、前進側変速段が3段以上の奇数段であり
後進側変速段が1段の変速機において、その軸線方向一
方向の変位により上記前進最高段を作動させかつ軸線方
向反対方向の変位により後進段を作動させる最高段・後
進段用シフトレールと、同最高段・後進段用シフトレー
ルに対し実質的に平行に配設され夫々軸線方向の一方向
及び反対方向の変位により最高段以外の各々異る前進変
速段を作動させる1個以上の前進段用シフトレールと、
変速機ケーシングに枢支され、上記シフトレールの軸線
方向であるシフト方向及び上記軸線方向に対し直角方向
のセレクト方向に変位することができ、変速時に上記最
高段・後進段用シフトレールを含む複数のシフトレール
の何れか1個のシフトレールに選択的に係合して同シフ
トレールを上記シフト方向に変位させるスライディング
レバーと、同スライディングレバーが、上記最高段・後
進段用シフトレールに係合して上記最高段・後進段用シ
フトレールを上記最高段側のシフト方向へ移動可能な状
態において、上記スライディングレバーによる上記最高
段・後進段用シフトレールの上記後進段側のシフト方向
への移動を規制するとともに、上記スライディングレバ
ーが上記最高段・後進段用シフトレールに係合して上記
最高段・後進段用シフトレールを上記後進段側のシフト
方向へ移動可能な状態において、上記スライディングレ
バーによる上記最高段・後進段用シフトレールの上記最
高段側のシフト方向への移動を規制するストッパとを備
え、上記スライディングレバーが上記最高段への変速時
に上記最高段・後進段用シフトレールに係合するととも
に、上記後進段への変速時には上記最高段・後進段用シ
フトレールに係合しない第1操作腕と、上記最高段への
変速時に上記最高段・後進段用シフトレールに係合しな
いとともに、上記後進段への変速時には上記最高段・後
進段用シフトレールに係合する第2操作腕とを備えて構
成され、上記ストッパが、上記第1操作腕が上記最高段
・後進段用シフトレールに係合する場合に、上記第2操
作腕に係合して上記スライディングレバーの上記後進段
側シフト方向への移動を規制し、上記第2操作腕が上記
最高段・後進段用シフトレールに係合する場合に、上記
第1操作腕に係合して上記レバー部材の上記最高段側シ
フト方向への移動を規制することを特徴とし、前進最高
段と後進段とのミスシフトを確実に防止することができ
ると共に、変速操作時に切換用スリーブを作動させるた
めのシフトレールを追加して設ける必要がなく、これら
の総合結果として、変速機の製造コスト及び重量の増
大、並びに大型化を防止することができるので産業上有
益である。
【0033】また本発明において、上記複数のシートレ
ールと上記スライディングレバーとの間に、上記第1操
作腕が挿通する第1透孔と上記第2操作腕が挿通する第
2透孔とを有し、上記スライディングレバーのセレクト
方向への移動に連動して同方向へ移動する規制部材を配
設し、上記規制部材は、上記第1操作腕又は上記第2操
作腕が上記複数のシフトレールの何れか1つに係合する
とき、上記複数のシフトレールの残りのシフトレールに
係合して該残りのシフトシャフトの上記シフト方向への
移動を禁止する係止部を備えたことにより、スライディ
ングレバーのセレクト操作時に、同スライディングレバ
ーの第1又は第2操作腕が誤って二以上のシフトレール
のシフトジョーに二重係合して騒音、操作感の悪化等を
生起することを確実に防止し得る利点がある。また本発
明において、上記第1及び第2レバー部材が、変速機ケ
ーシングに自身の軸線の回りに回転し得るように装架さ
れたトーションシャフトに、相対回転不能に、かつ軸線
方向には摺動自在に外嵌された筒状部と、同筒状部の外
側に上記トーションシャフトの軸線に対し略直角方向外
向きに突設された操作腕とを、夫々備え、上記第1及び
第2レバー部材の筒状部における軸線方向隣接端部が上
記結合部材により一体的に結合された構成とすることに
より、特に上記二股状のスライディングレバーの製造コ
ストを大幅に低減することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態を示す変速機ケーシ
ングの平面図である。
【図2】図1に示した変速機ケーシングに装着されるア
ッパケーシングの縦断面図である。
【図3】本発明に係る変速操作機構において1・2速シ
フト操作時を示す要部横断面図である。
【図4】本発明に係る変速操作機構において3・4速シ
フト操作時を示す要部横断面図である。
【図5】本発明に係る変速操作機構において5速シフト
操作時を示す要部横断面図である。
【図6】本発明に係る変速操作機構においてリバース
(後進)シフト操作時を示す要部断面図である。
【図7】図1における規制部材を抽出して示した平面図
である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図7のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図7のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図1における第1ストッパの平面図である。
【図12】図11に示した第1ストッパの矢印XII方
向から視た側面図である。
【図13】図1における第2ストッパの平面図である。
【図14】図13に示した第2ストッパの矢印XIV方
向から視た側面図である。
【図15】図3ないし図6に示した変速操作機構におけ
るスライディングレバーの側面図である。
【図16】図15に示したスライディングレバーの矢印
XVI方向から視た正面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う断面図
である。
【図18】従来の変速操作機構の一例を示す要部横断面
図である。
【図19】従来のシフトパターンの一例を示す線図であ
る。
【図20】本発明に係る変速操作機構のシフトパターン
の一例を示す線図である。
【符号の説明】 10…変速機ケーシング、18…アッパケーシング、2
0…トーションシャフト、24…スライディングレバ
ー、28A…第1レバー部材、28B…第2レバー部
材、30A及び30B…筒状部、32A…第1操作腕、
32B…第2操作腕、42…突起、44…スナップリン
グ(結合部材)、46A及び46B…係合部、48…1
・2速用シフトレール、50…3・4速用シフトレー
ル、52…5速・リバース用シフトレール(最高段・後
進段用シフトレール)、64…規制部材、72A及び7
2B…透孔、74…係止部、78…第1ストッパ、80
…第2ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 智彦 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 吉野 武弘 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D040 AA14 AB01 AC57 AF07 3J067 AA01 AA05 BA19 DA52 FA04 FA73 FA74 FA75 GA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前進側変速段が3段以上の奇数段であり
    後進側変速段が1段の変速機において、その軸線方向一
    方向の変位により上記前進最高段を作動させかつ軸線方
    向反対方向の変位により後進段を作動させる最高段・後
    進段用シフトレールと、同最高段・後進段用シフトレー
    ルに対し実質的に平行に配設され夫々軸線方向の一方向
    及び反対方向の変位により最高段以外の各々異る前進変
    速段を作動させる1個以上の前進段用シフトレールと、
    変速機ケーシングに枢支され、上記シフトレールの軸線
    方向であるシフト方向及び上記軸線方向に対し直角方向
    のセレクト方向に変位することができ、変速時に上記最
    高段・後進段用シフトレールを含む複数のシフトレール
    の何れか1個のシフトレールに選択的に係合して同シフ
    トレールを上記シフト方向に変位させるスライディング
    レバーと、同スライディングレバーが上記最高段・後進
    段用シフトレールに係合して上記最高段・後進段用シフ
    トレールを上記最高段側のシフト方向へ移動可能な状態
    において、上記スライディングレバーによる上記最高段
    ・後進段用シフトレールの上記後進段側のシフト方向へ
    の移動を規制するとともに、上記スライディングレバー
    が上記最高段・後進段用シフトレールに係合して上記最
    高段・後進段用シフトレールを上記後進段側のシフト方
    向へ移動可能な状態において、上記スライディングレバ
    ーによる上記最高段・後進段用シフトレールの上記最高
    段側のシフト方向への移動を規制するストッパと、を備
    え、上記スライディングレバーが、上記最高段への変速
    時に上記最高段・後進段用シフトレールに係合するとと
    もに、上記後進段への変速時には上記最高段・後進段用
    シフトレールに係合しない第1操作腕と、上記最高段へ
    の変速時に上記最高段・後進段用シフトレールに係合し
    ないとともに、上記後進段への変速時には上記最高段・
    後進段用シフトレールに係合する第2操作腕とを備えて
    構成され、上記ストッパが、上記第1操作腕が上記最高
    段・後進段用シフトレールに係合する場合に、上記第2
    操作腕に係合して上記スライディングレバーの上記後進
    段側シフト方向への移動を規制し、上記第2操作腕が上
    記最高段・後進段用シフトレールに係合する場合に、上
    記第1操作腕に係合して上記スライディングレバーの上
    記最高段側シフト方向への移動を規制することを特徴と
    する変速機の変速操作機構。
  2. 【請求項2】 上記ストッパが、上記第1操作腕が上記
    最高段・後進段用シフトレールに係合する場合に、上記
    第2操作腕に上記シフト方向における上記後進段側で係
    合する第1ストッパと、上記第2操作腕が上記最高段・
    後進段用シフトレールに係合する場合に、上記第1操作
    腕に上記シフト方向における上記最高段側で係合する第
    2ストッパと、を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の変速機の変速操作機構。
  3. 【請求項3】 上記複数のシフトレールと上記スライデ
    ィングレバーとの間に、上記第1操作腕が挿通する第1
    透孔と上記第2操作腕が挿通する第2透孔とを有し、上
    記スライディングレバーのセレクト方向への移動に連動
    して同方向へ移動する規制部材を配設したことを特徴と
    する請求項1又は2記載の変速機の変速操作機構。
  4. 【請求項4】 上記規制部材は、上記第1操作腕又は上
    記第2操作腕が上記複数のシフトレールの何れか1つに
    係合するとき、上記複数のシフトレールの残りのシフト
    レールに係合して該残りのシフトシャフトの上記シフト
    方向への移動を禁止する係止部を備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の変速機の変速操作機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105927731A (zh) * 2016-06-30 2016-09-07 陕西法士特齿轮有限责任公司 一种变速器双向软轴操纵装置

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