JP2003211910A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/0681—Parts of pneumatic tyres; accessories, auxiliary operations
- B29D2030/0682—Inner liners
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ジョイント割れを起こさず、かつ耐低温脆化
性にも優れたインナーライナー層を備える空気入りタイ
ヤを提供する。 【解決手段】 液状インナーライナー組成物を、直接生
タイヤ成形用剛性コア表面に塗布して形成したインナー
ライナー層を備える空気入りタイヤである。該液状イン
ナーライナー組成物は、好ましくは、空気透過抵抗性の
高い熱可塑性樹脂を溶媒に分散又は溶かしたもの、又は
ゴム成分100重量部中ハロゲン化ブチルゴム25〜100重量
部とジエン系ゴム0〜20重量部とを含有するゴム組成物
を有機溶媒に溶かしたものである。
性にも優れたインナーライナー層を備える空気入りタイ
ヤを提供する。 【解決手段】 液状インナーライナー組成物を、直接生
タイヤ成形用剛性コア表面に塗布して形成したインナー
ライナー層を備える空気入りタイヤである。該液状イン
ナーライナー組成物は、好ましくは、空気透過抵抗性の
高い熱可塑性樹脂を溶媒に分散又は溶かしたもの、又は
ゴム成分100重量部中ハロゲン化ブチルゴム25〜100重量
部とジエン系ゴム0〜20重量部とを含有するゴム組成物
を有機溶媒に溶かしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状インナーライ
ナー組成物の塗布により形成したインナーライナー層を
備える空気入りタイヤに関する。
ナー組成物の塗布により形成したインナーライナー層を
備える空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤは、成形ドラム上にインナ
ーライナー、カーカス、ベルト、トレッド等の部材を積
層して生タイヤを成形し、これをモールド内に装入し、
ブラダーを用いたシェービングによって拡張変形させて
モールド成形面に押圧しつつ加熱することにより加硫し
て製品としていた。
ーライナー、カーカス、ベルト、トレッド等の部材を積
層して生タイヤを成形し、これをモールド内に装入し、
ブラダーを用いたシェービングによって拡張変形させて
モールド成形面に押圧しつつ加熱することにより加硫し
て製品としていた。
【0003】これに対し、最近ドラム成形の代わりに剛
性コアを用いて生タイヤを成形し、該生タイヤを剛性コ
アと共にモールド内に入れて加硫する空気入りタイヤの
製造方法が提案されている。この方法の場合、インナー
ライナーは、リボン状ゴム部材を剛性コアの表面に直接
巻回して形成される。従って、この方法では、隣接する
リボン同士の間に必ずジョイント部があるので、製品タ
イヤでは通常条件での走行時にジョイント部でのジョイ
ント割れが生じるという問題があり、かつ、タイヤ内で
不均一であり、部位によって透過性が異なっていた。ま
た、こうして形成されたインナーライナーは低温時にジ
ョイント部から脆くなり易いため、耐低温脆化性の良好
な材料を使用しなければならず、インナーライナー組成
物の配合の自由度が著しく狭い範囲内に限られていた。
性コアを用いて生タイヤを成形し、該生タイヤを剛性コ
アと共にモールド内に入れて加硫する空気入りタイヤの
製造方法が提案されている。この方法の場合、インナー
ライナーは、リボン状ゴム部材を剛性コアの表面に直接
巻回して形成される。従って、この方法では、隣接する
リボン同士の間に必ずジョイント部があるので、製品タ
イヤでは通常条件での走行時にジョイント部でのジョイ
ント割れが生じるという問題があり、かつ、タイヤ内で
不均一であり、部位によって透過性が異なっていた。ま
た、こうして形成されたインナーライナーは低温時にジ
ョイント部から脆くなり易いため、耐低温脆化性の良好
な材料を使用しなければならず、インナーライナー組成
物の配合の自由度が著しく狭い範囲内に限られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、ジョイント割れを起こさず、
かつ耐低温脆化性にも優れ、タイヤ内での均一なゲージ
をもつインナーライナー層を備える空気入りタイヤを提
供することにある。
従来技術の問題を解決し、ジョイント割れを起こさず、
かつ耐低温脆化性にも優れ、タイヤ内での均一なゲージ
をもつインナーライナー層を備える空気入りタイヤを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、本発明は、 (1) 液状インナーライナー組成物を、直接生タイヤ
成形用剛性コア表面に塗布して形成したインナーライナ
ー層を備える空気入りタイヤである。 (2) 前記液状インナーライナー組成物が、空気透過
抵抗性の高い熱可塑性樹脂を溶媒に分散又は溶かしたも
のからなることを特徴とする前記(1)記載の空気入り
タイヤである。 (3) 前記液状インナーライナー組成物が、ゴム成分
100重量部中ハロゲン化ブチルゴム25〜100重量部とジエ
ン系ゴム0〜20重量部とを含有するゴム組成物を有機溶
媒に溶かしたものからなることを特徴とする前記(1)
記載の空気入りタイヤである。
の手段としては、以下の通りである。即ち、本発明は、 (1) 液状インナーライナー組成物を、直接生タイヤ
成形用剛性コア表面に塗布して形成したインナーライナ
ー層を備える空気入りタイヤである。 (2) 前記液状インナーライナー組成物が、空気透過
抵抗性の高い熱可塑性樹脂を溶媒に分散又は溶かしたも
のからなることを特徴とする前記(1)記載の空気入り
タイヤである。 (3) 前記液状インナーライナー組成物が、ゴム成分
100重量部中ハロゲン化ブチルゴム25〜100重量部とジエ
ン系ゴム0〜20重量部とを含有するゴム組成物を有機溶
媒に溶かしたものからなることを特徴とする前記(1)
記載の空気入りタイヤである。
【0006】(4) 前記熱可塑性樹脂が、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、及びポリビニルアルコー
ルからなる群から選択した少なくとも一種であることを
特徴とする前記(2)記載の空気入りタイヤである。 (5) 前記生タイヤ成形用剛性コアが、製品タイヤの
内面形状とほぼ対応する外面形状を有することを特徴と
する前記(1)から(4)の何れかに記載の空気入りタ
イヤである。
系樹脂、ポリエステル系樹脂、及びポリビニルアルコー
ルからなる群から選択した少なくとも一種であることを
特徴とする前記(2)記載の空気入りタイヤである。 (5) 前記生タイヤ成形用剛性コアが、製品タイヤの
内面形状とほぼ対応する外面形状を有することを特徴と
する前記(1)から(4)の何れかに記載の空気入りタ
イヤである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明では、液状インナーライナー組成物を、直接
生タイヤ成形用剛性コア表面に塗布してインナーライナ
ー層を形成する。直接生タイヤ成形用剛性コア表面に塗
布する都合上、インナーライナー組成物は液状である必
要がある。塗布された液状インナーライナー組成物から
は溶媒が気化し、インナーライナー層が形成される。こ
うして形成されるインナーライナー層には、剛性コア上
にリボン状ゴム部材を巻回する方法とは異なりジョイン
ト部がないので、該インナーライナー層を備える空気入
りタイヤは、通常走行によりジョイント割れを起こすこ
とがない。なお、本発明の空気入りタイヤにおいて、タ
イヤ内に充填する気体としては、空気、又は窒素等の不
活性なガスが挙げられる。
る。本発明では、液状インナーライナー組成物を、直接
生タイヤ成形用剛性コア表面に塗布してインナーライナ
ー層を形成する。直接生タイヤ成形用剛性コア表面に塗
布する都合上、インナーライナー組成物は液状である必
要がある。塗布された液状インナーライナー組成物から
は溶媒が気化し、インナーライナー層が形成される。こ
うして形成されるインナーライナー層には、剛性コア上
にリボン状ゴム部材を巻回する方法とは異なりジョイン
ト部がないので、該インナーライナー層を備える空気入
りタイヤは、通常走行によりジョイント割れを起こすこ
とがない。なお、本発明の空気入りタイヤにおいて、タ
イヤ内に充填する気体としては、空気、又は窒素等の不
活性なガスが挙げられる。
【0008】また、剛性コア上にリボン状ゴム部材を巻
回する方法では、インナーライナーのゲージの厚い部分
と薄い部分とのムラが生じるが、本発明では、液状イン
ナーライナー組成物を均一に塗布することにより、均一
なゲージのインナーライナー層を実現もできる。
回する方法では、インナーライナーのゲージの厚い部分
と薄い部分とのムラが生じるが、本発明では、液状イン
ナーライナー組成物を均一に塗布することにより、均一
なゲージのインナーライナー層を実現もできる。
【0009】本発明で使用する液状インナーライナー組
成物は、空気透過抵抗性の高い熱可塑性樹脂を溶媒に分
散又は溶解させたものからなることが好ましい。ここで
空気透過抵抗性の高い熱可塑性樹脂としては、ポリアミ
ド系樹脂及びそれらのN-アルコキシアルキル化物、ポリ
エステル系樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)等を挙げ
ることができ、これらは1種単独でも2種以上の組合せで
もよい。
成物は、空気透過抵抗性の高い熱可塑性樹脂を溶媒に分
散又は溶解させたものからなることが好ましい。ここで
空気透過抵抗性の高い熱可塑性樹脂としては、ポリアミ
ド系樹脂及びそれらのN-アルコキシアルキル化物、ポリ
エステル系樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)等を挙げ
ることができ、これらは1種単独でも2種以上の組合せで
もよい。
【0010】本発明では、上記熱可塑性樹脂を有機溶媒
又は水に溶解又は分散させ、溶液又は水系エマルジョン
とする。ここで使用する有機溶媒としては、ゴム揮、ヘ
キサン系溶媒、芳香族溶媒、炭化水素系溶媒等が挙げら
れる。溶媒の使用量は剛性コアに直接塗布可能な粘度に
なるように適宜選択される。
又は水に溶解又は分散させ、溶液又は水系エマルジョン
とする。ここで使用する有機溶媒としては、ゴム揮、ヘ
キサン系溶媒、芳香族溶媒、炭化水素系溶媒等が挙げら
れる。溶媒の使用量は剛性コアに直接塗布可能な粘度に
なるように適宜選択される。
【0011】また、本発明で使用する液状インナーライ
ナー組成物としては、タイヤ業界で通常使用するインナ
ーライナー組成物、即ちゴム成分100重量部中ハロゲン
化ブチルゴム25〜100重量部とジエン系ゴム0〜20重量部
とを含有するゴム組成物を、有機溶媒に溶かしたものも
また好ましい。ここでジエン系ゴムとしては天然ゴム(N
R)等が、ハロゲン化ブチルゴムとしては塩素化ブチルゴ
ム(CIIR)、臭素化ブチルゴム(BIIR)が挙げられる。上記
のゴム組成物にはゴム成分の他、カーボンブラック、炭
酸カルシウム、クレー、樹脂等を適宜配合することが可
能である。これらゴム組成物の濃度に関しては、有機溶
媒に溶かした場合に、剛性コアに直接塗布可能な粘度で
あればよい。ここで使用する有機溶媒としては、ゴム揮
(石油系溶剤)等が挙げられる。なお、上記のゴム組成
物を有機溶媒に溶かした液状インナーライナー組成物
は、セメント状を呈する。
ナー組成物としては、タイヤ業界で通常使用するインナ
ーライナー組成物、即ちゴム成分100重量部中ハロゲン
化ブチルゴム25〜100重量部とジエン系ゴム0〜20重量部
とを含有するゴム組成物を、有機溶媒に溶かしたものも
また好ましい。ここでジエン系ゴムとしては天然ゴム(N
R)等が、ハロゲン化ブチルゴムとしては塩素化ブチルゴ
ム(CIIR)、臭素化ブチルゴム(BIIR)が挙げられる。上記
のゴム組成物にはゴム成分の他、カーボンブラック、炭
酸カルシウム、クレー、樹脂等を適宜配合することが可
能である。これらゴム組成物の濃度に関しては、有機溶
媒に溶かした場合に、剛性コアに直接塗布可能な粘度で
あればよい。ここで使用する有機溶媒としては、ゴム揮
(石油系溶剤)等が挙げられる。なお、上記のゴム組成
物を有機溶媒に溶かした液状インナーライナー組成物
は、セメント状を呈する。
【0012】本発明で使用する生タイヤ成形用剛性コア
は、製品タイヤの内面形状とほぼ対応する外面形状を有
する。本発明では、前述の液状インナーライナー組成物
を該剛性コアの外表面上に直接塗布して均一なインナー
ライナー層を形成する。
は、製品タイヤの内面形状とほぼ対応する外面形状を有
する。本発明では、前述の液状インナーライナー組成物
を該剛性コアの外表面上に直接塗布して均一なインナー
ライナー層を形成する。
【0013】本発明では、上記の通り、従来のインナー
ライナー組成物を有機溶媒に溶かし液状にしたものの
他、空気透過抵抗性の高い熱可塑性樹脂を溶媒に分散又
は溶解させた種々の液状インナーライナー組成物を使用
することができるので、空気透過抵抗性が高くかつ低温
でも脆くなり難いブチルゴム等に限定されていた従来の
配合系に比べて、配合の自由度が大きく増す。また、塗
布のため、ゲージを大幅に薄くできる。
ライナー組成物を有機溶媒に溶かし液状にしたものの
他、空気透過抵抗性の高い熱可塑性樹脂を溶媒に分散又
は溶解させた種々の液状インナーライナー組成物を使用
することができるので、空気透過抵抗性が高くかつ低温
でも脆くなり難いブチルゴム等に限定されていた従来の
配合系に比べて、配合の自由度が大きく増す。また、塗
布のため、ゲージを大幅に薄くできる。
【0014】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例によりその範囲を
限定されるものではない。
説明するが、本発明はこれらの実施例によりその範囲を
限定されるものではない。
【0015】比較例1
表1の配合からなるリボン状インナーラーナー部材を成
形し、剛性コア上に巻回してインナーライナー層を形成
し、このインナーライナー層を備えるタイヤを製造し
た。このタイヤに対し、インナーライナーのゲージのMA
X-MIN(mm)測定、限界最小ゲージ(mm)測定、ジョイント
割れの有無、低温時のドラム割れの有無、及び3ヶ月放
置後のエア保持率(%)を測定した。結果を表2に示す。
形し、剛性コア上に巻回してインナーライナー層を形成
し、このインナーライナー層を備えるタイヤを製造し
た。このタイヤに対し、インナーライナーのゲージのMA
X-MIN(mm)測定、限界最小ゲージ(mm)測定、ジョイント
割れの有無、低温時のドラム割れの有無、及び3ヶ月放
置後のエア保持率(%)を測定した。結果を表2に示す。
【0016】実施例1〜4
表1の配合からなる液状インナーラーナー組成物を調製
し、剛性コア上に直接塗布して、インナーライナー層を
形成した。次に、このインナーライナー層を備える空気
入りタイヤを製造し、比較例1と同じ試験を行った。結
果を表2に示す。なお、比較例1及び実施例1〜4のタ
イヤは、205/65R15のタイヤサイズを有する。
し、剛性コア上に直接塗布して、インナーライナー層を
形成した。次に、このインナーライナー層を備える空気
入りタイヤを製造し、比較例1と同じ試験を行った。結
果を表2に示す。なお、比較例1及び実施例1〜4のタ
イヤは、205/65R15のタイヤサイズを有する。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】比較例1の空気入りタイヤに比べ、実施例
1〜4の空気入りタイヤは、インナーライナーのゲージ
が均一であり、限界最小ゲージが小さいためインナーラ
イナーのゲージ厚を薄くすることができる。また、ジョ
イントレスであるため通常走行後もジョイント割れがな
かった。更に、低温走行後のドラム割れがなく耐低温脆
化性に優れ、その上エア保持性も高いことが分かった。
エア保持性については、空気透過抵抗性の高い熱可塑性
樹脂を溶媒に分散又は溶かしたものからなるインナーラ
イナー層を備えるタイヤ(実施例2〜3)が、特に優れ
ていることが分かった。
1〜4の空気入りタイヤは、インナーライナーのゲージ
が均一であり、限界最小ゲージが小さいためインナーラ
イナーのゲージ厚を薄くすることができる。また、ジョ
イントレスであるため通常走行後もジョイント割れがな
かった。更に、低温走行後のドラム割れがなく耐低温脆
化性に優れ、その上エア保持性も高いことが分かった。
エア保持性については、空気透過抵抗性の高い熱可塑性
樹脂を溶媒に分散又は溶かしたものからなるインナーラ
イナー層を備えるタイヤ(実施例2〜3)が、特に優れ
ていることが分かった。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、液状インナーライナー
組成物を生タイヤ成形用剛性コアに直接塗布・成形・加
硫することによって、ジョイント部のない均一なゲージ
のインナーライナー層を備える空気入りタイヤが得ら
れ、エア保持性の向上、ジョイント割れの防止、耐低温
脆化性の向上を実現した空気入りタイヤを提供可能とな
る。また、本発明によれば、均一で薄いゲージのインナ
ーライナー層の形成が可能なためタイヤの軽量化も実現
できる。
組成物を生タイヤ成形用剛性コアに直接塗布・成形・加
硫することによって、ジョイント部のない均一なゲージ
のインナーライナー層を備える空気入りタイヤが得ら
れ、エア保持性の向上、ジョイント割れの防止、耐低温
脆化性の向上を実現した空気入りタイヤを提供可能とな
る。また、本発明によれば、均一で薄いゲージのインナ
ーライナー層の形成が可能なためタイヤの軽量化も実現
できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 液状インナーライナー組成物を、直接生
タイヤ成形用剛性コア表面に塗布して形成したインナー
ライナー層を備える空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記液状インナーライナー組成物が、空
気透過抵抗性の高い熱可塑性樹脂を溶媒に分散又は溶か
したものからなることを特徴とする請求項1記載の空気
入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記液状インナーライナー組成物が、ゴ
ム成分100重量部中ハロゲン化ブチルゴム25〜100重量部
とジエン系ゴム0〜20重量部とを含有するゴム組成物を
有機溶媒に溶かしたものからなることを特徴とする請求
項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂が、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、及びポリビニルアルコールか
らなる群から選択した少なくとも一種であることを特徴
とする請求項2記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記生タイヤ成形用剛性コアが、製品タ
イヤの内面形状とほぼ対応する外面形状を有することを
特徴とする請求項1から4の何れかに記載の空気入りタ
イヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015730A JP2003211910A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015730A JP2003211910A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003211910A true JP2003211910A (ja) | 2003-07-30 |
Family
ID=27652027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002015730A Pending JP2003211910A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003211910A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2221159A1 (en) * | 2007-12-21 | 2010-08-25 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Process for producing pneumatic tire |
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