JP2003211875A - Idカード作成システム、及びidカード作成システムにおける色修正方法 - Google Patents

Idカード作成システム、及びidカード作成システムにおける色修正方法

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JP2003211875A
JP2003211875A JP2002010507A JP2002010507A JP2003211875A JP 2003211875 A JP2003211875 A JP 2003211875A JP 2002010507 A JP2002010507 A JP 2002010507A JP 2002010507 A JP2002010507 A JP 2002010507A JP 2003211875 A JP2003211875 A JP 2003211875A
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JP2002010507A
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Toshihito Nozu
豪人 野津
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、各々の撮影装置による機
差、又は照明光や環境温度等の撮影条件のばらつきによ
る色空間の違いを修正する際の画像処理の精度を確認す
ることにより適切な色修正を行えるようにする。 【解決手段】 IDカード作成システム100によれ
ば、撮影装置41aは、色票421を撮影して参照撮影
画像を取得すると、基準撮影画像との相対値を算出して
この相対値が規定値の範囲内であるかを判断する。そし
て、相対値が規定値の範囲内にある場合には、実証済符
号を作成するとともに、相対値を用いて3D−LUTの
修正を行う。また、相対値が規定値の範囲内でない場合
には、表示部414に警告を出力させる。さらに、撮影
装置41aは、顔画像を取得して、修正した3D−LU
Tを用いて顔画像の色修正を行い、ID番号、修正済顔
画像、実証済符号をA支社ホスト2aを介してB支社ホ
スト2bに送信し、B支社のIDカード作成装置5bに
てIDカードを作成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車免許証等の
免許証類、身分証明書、パスポート、外国人登録証、図
書館利用カード、キャッシュカード、クレジットカー
ド、従業者証、社員証、会員証、医療カード及び学生証
等のIDカードを作成するIDカード作成システム、及
びIDカード作成システムにおける色修正方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車免許証等の免許証類、身分
証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カー
ド、キャッシュカード、クレジットカード、従業者証、
社員証、会員証、医療カード及び学生証等のIDカード
や、その交付申請書などに画像情報化した証明写真を設
ける場合が多くなってきた。したがって、この種のID
カード作成システムには複数の撮影装置が準備されて顔
画像が取得される。顔画像は、静止画用デジタルカメラ
や動画用ビデオカメラなどの撮影装置を使用して取得さ
れるため、デジタルデータの形態で扱われる場合が一般
的である。
【0003】一方、近年の通信技術の発達に伴い、各種
装置をインターネット等のネットワークに接続すること
により、遠隔地間において種々のデジタルデータの送受
信が可能となっている。そこで、ネットワークを介し
て、上記撮影装置で撮影された顔画像を遠隔地間におい
て送受信することにより、IDカードを作成することが
可能である。この場合、異なる撮影装置、又は異なる撮
影条件により撮影された顔画像は、所定の画像処理を施
すことにより、画像間における色空間の相違を補正する
必要がある。
【0004】すなわち、顔画像は、照明光や環境温度等
の撮影条件によっては、被撮影者の着衣の色、髪形、髪
の色により、同じ人物を撮影しても顔部分の明るさや色
調が変動してしまう場合がある。また、異なる撮影装置
を用いて撮影を行った場合、撮影装置の有する規格、画
像処理方法の違いから、同一の撮影条件であっても、撮
影された顔画像の明るさや色調にばらつきが生じてしま
う場合がある。このため、顔画像を扱う装置の間での画
像データの交換を円滑に行うためには、装置機種等に左
右されない標準的な色空間に補正して画像データを取り
扱うことが要求される。
【0005】そこで、各装置間において送受信される顔
画像は、例えば、送信側、又は受信側において、基準と
なる撮影装置により撮影された基準撮影画像に基づいて
所定の画像処理が施され、撮影装置、又は撮影条件によ
る画像間の色調や明るさのばらつきを修正する処理が行
なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
IDカード作成システムにおいては、各装置間において
送受信される顔画像に所定の画像処理を施すだけでは、
撮影装置の機差、又は撮影条件の違いによる色空間の相
違を補正できない場合があった。例えば、各撮影装置に
より撮影された画像と、画像処理において基準となる基
準撮影画像との相違が大きすぎる場合、画像処理を行う
だけでは、顔画像を適切に再現できないという問題があ
った。また、送信側で不適切な画像処理が施された顔画
像を受信した場合、受信側において顔画像情報に画像処
理を施し、撮影時の顔画像に戻すことは困難であり、画
像処理済みの顔画像情報に再度画像処理を行っても標準
的な色空間を再現できないという問題があった。
【0007】さらに、画像処理を施しても適切な色空間
にて顔画像が再現されない場合、送信側、又は受信側の
どちらに不具合が発生しているのか、あるいは、ネット
ワークを介した送受信の過程で不具合が発生したのか、
原因を特定するのは困難であり、不具合の解消を速やか
に行うことができないという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、上記課題を解決したも
のであって、各々の撮影装置による機差、又は照明光や
環境温度等の撮影条件のばらつきによる色空間の違いを
修正する際の画像処理の精度を確認することにより適切
な色修正を行うとともに、不具合が発生した場合に速や
かに不具合を発見して、解消することのできるIDカー
ド作成システム、及びIDカード作成システムにおける
色修正方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、予め設定された基準撮影画
像情報に基づいて相対値を算出し、この相対値に基づい
て撮影装置により取得された撮影画像の色修正を行うI
Dカード作成システムであって、前記相対値が所定値の
範囲内であるか否かを判断する判別手段を備えることを
特徴としている。
【0010】したがって、撮影装置により撮影された撮
影画像の色修正を行う際に、基準画像に基づいて算出さ
れた相対値の精度を確認することができ、適切な相対値
に基づいて撮影画像の色修正を行うことができるため、
撮影画像を精度良く色修正して、高品質な撮影画像を提
供することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記撮影装置は、前記判別手段と、参照被
写体を撮影して参照撮影画像情報を取得する取得手段
と、前記基準撮影画像情報と前記参照撮影画像情報とに
基づいて相対値を算出する演算手段と、前記判別手段に
より、前記相対値が所定値の範囲内であると判断された
場合に、前記相対値に基づいて前記撮影装置に対応する
色修正変換テーブルを作成する色修正変換テーブル作成
手段と、前記色修正変換テーブルを用いて前記撮影装置
により取得された撮影画像の色修正を行う色修正手段
と、を備えることを特徴としている。
【0012】したがって、撮影画像の色修正を行う際
に、撮影装置により取得された参照撮影画像と、基準撮
影画像とに基づいて算出される相対値の精度を確認し、
一定水準以上の精度を満たす相対値に基づいて色修正変
換テーブルを作成し、この色修正変換テーブルを用いて
撮影画像を修正するため、不適切な色修正が行なわれる
ことがなく、撮影画像の色空間を良好に標準化して再現
することができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、ネットワークを介して接続された複数の撮
影装置を備え、前記撮影装置は、他の撮影装置により取
得された撮影画像、及び参照撮影画像情報を取得する第
2の取得手段をさらに備え、前記演算手段は、基準撮影
画像情報と、他の撮影装置により取得された参照撮影画
像情報とに基づいて相対値を算出し、前記判別手段は、
当該相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断するこ
とを特徴としている。
【0014】したがって、他の撮影装置により取得さ
れ、色修正された撮影画像の色修正の精度を他の撮影装
置に対応する参照撮影画像に基づいて確認することがで
きる。これにより、IDカード作成システムにおいて、
不具合が発生した場合に、不具合を速やかに発見して、
解消することができ、システム全体を円滑に運用するこ
とができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記撮影装置において、前記第2の取得手
段は、他の撮影装置により取得された色修正されていな
い撮影画像、及び参照撮影画像情報を取得し、前記色修
正変換テーブル作成手段は、前記判別手段により、前記
相対値が所定値の範囲内であると判断された場合に、前
記演算手段により算出された相対値に基づいて前記他の
撮影装置に対応する色修正変換テーブルを作成し、前記
色修正手段は、前記色修正変換テーブルを用いて前記色
修正されていない撮影画像の色修正を行うことを特徴と
している。
【0016】したがって、他の撮影装置に対応した参照
撮影画像情報と、基準撮影画像情報とに基づいて算出し
た相対値を用いて色修正変換テーブルを作成し、この色
修正変換テーブルにより他の撮影装置により取得された
撮影画像を色修正することができる。すなわち、送信側
で撮影した撮影画像を、受信側の撮影装置にて色修正し
て、標準的な色空間にて再現することができる。また、
色修正されていない撮影画像であれば容易に修正を行う
ことができるため、例えば、受信した参照撮影画像に不
具合があった場合でも、柔軟に不具合に対処することが
できる。これにより、IDカード作成に係る時間を短縮
して、IDカードの生産性を向上させることができる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、ネットワークを介して接続された複数の撮
影装置を備え、前記撮影装置は、前記他の撮影装置によ
り取得された撮影画像、及び他の撮影装置の演算手段に
より算出された相対値を取得する第3の取得手段を備
え、前記判別手段は、当該相対値が所定値の範囲内であ
るか否かを判断することを特徴としている。
【0018】したがって、他の撮影装置により取得さ
れ、色修正された撮影画像の色修正の精度を他の撮影装
置に対応する相対値に基づいて確認することができる。
また、他の撮影装置により算出された相対値を取得する
ため、撮影装置の処理工程を減らすとともに、ネットワ
ークに係る負荷を軽減して、処理速度を向上させること
ができる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記撮影装置において、前記第3の取得手
段は、前記他の撮影装置により取得された色修正されて
いない撮影画像、及び他の撮影装置の演算手段により算
出された相対値を取得し、前記色修正変換テーブル作成
手段は、前記判別手段により、前記相対値が所定値の範
囲内であると判断された場合に、前記相対値に基づいて
前記他の撮影装置に対応する色修正変換テーブルを作成
し、前記色修正手段は、前記色修正変換テーブルを用い
て前記色修正されていない撮影画像の色修正を行うこと
を特徴としている。
【0020】したがって、他の撮影装置により算出され
た相対値を用いて色修正変換テーブルを作成し、この色
修正変換テーブルにより他の撮影装置により取得された
撮影画像を色修正することができる。すなわち、送信側
で撮影した撮影画像を、受信側の撮影装置にて色修正し
て、標準的な色空間にて再現することができる。また、
他の撮影装置により算出された相対値を取得するため、
撮影装置の処理工程を減らすとともに、ネットワークに
係る負荷を軽減して、処理速度を向上させることができ
る。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項3から6の
いずれかに記載の発明において、前記撮影装置は、他の
撮影装置を識別するための撮影装置識別符号と対応付け
て、他の撮影装置により取得された参照撮影画像情報、
又は他の撮影装置の演算手段により算出された相対値を
取得する第4の取得手段と、前記撮影装置識別符号と対
応付けて、当該参照撮影画像情報、又は相対値を記憶す
る記憶手段と、他の撮影装置により取得された撮影画像
と対応付けて前記撮影装置識別符号を取得する第5の取
得手段と、を備え、前記第2の取得手段は、前記第5の
取得手段により取得された撮影装置識別符号に対応する
参照撮影画像情報を前記記憶手段から取得する、又は前
記第3の取得手段は、前記第5の取得手段により取得さ
れた撮影装置識別符号に対応する相対値を前記記憶手段
から取得することを特徴している。
【0022】したがって、撮影装置は、予め他の撮影装
置の撮影装置識別符号に対応した参照撮影画像情報、又
は相対値を記憶し、他の撮影装置により取得された撮影
画像と、撮影装置識別符号とを取得して、取得した撮影
装置識別符号に基づいて、参照撮影画像情報、又は相対
値を取得することができる。このため、ネットワークに
係る負荷を軽減して、効率良く撮影画像の色修正を行う
ことができる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1から6の
いずれかに記載の発明において、前記撮影装置は、前記
判別手段により、前記相対値が所定値の範囲内でないと
判断された場合に、警告を出力する警告出力手段を備え
ることを特徴としている。
【0024】したがって、IDカード作成システムにお
いて、不具合が発生した場合に、速やかにオペレータに
不具合の発生を報知して、不具合の解消を促すことがで
きる。これにより、IDカード作成システムを適切且つ
容易に管理することができる。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記撮影装置により取得された撮影画像の
少なくとも一部が付帯されたIDカードを作成するID
カード作成装置を備え、前記撮影装置は、前記判別手段
により、前記相対値が所定値の範囲内であると判断され
た場合に、実証済符号を作成して色修正された撮影画像
とともに送信する送信手段を備え、前記IDカード作成
手段は、前記色修正された撮影画像とともに実証済符号
を受信する受信手段と、前記実証済符号の有無により相
対値が所定値の範囲内であるか否かを判断する判別手段
と、を備えることを特徴としている。
【0026】したがって、IDカード作成装置におい
て、実証済符号の有無により、受信した撮影画像の色修
正の精度を確認することができるため、一定の水準を満
たす撮影画像のみを用いてIDカードを作成することが
でき、常に安定した品質のIDカードを提供することが
できる。
【0027】請求項10記載の発明は、請求項2記載の
発明において、前記撮影装置により取得された撮影画像
の少なくとも一部が付帯されたIDカードを作成するI
Dカード作成装置を備え、前記IDカード作成装置は、
前記判別手段と、前記撮影装置により取得された撮影画
像、及び参照撮影画像情報を取得する第1の取得手段
と、前記基準撮影画像情報と参照撮影画像情報とに基づ
いて相対値を算出する演算手段と、を備え、前記判別手
段は、当該相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断
することを特徴としている。
【0028】したがって、撮影装置において色修正され
た撮影画像の精度を、IDカード作成装置において、撮
影装置に対応する参照撮影画像に基づいて確認すること
ができる。また、IDカード作成システムにおいて、不
具合が発生した場合に、不具合の原因を速やかに発見し
て、解消することができ、システム全体を円滑に運用す
ることができる。
【0029】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記IDカード作成手段は、前記判別
手段により、前記相対値が所定値の範囲内であると判断
された場合に、前記相対値に基づいて前記撮影装置に対
応する色修正変換テーブルを作成する色修正変換テーブ
ル作成手段と、前記色修正変換テーブルを用いて前記撮
影装置により取得された前記撮影画像の色修正を行う色
修正手段と、を備えることを特徴としている。
【0030】したがって、撮影装置により取得された撮
影画像を、IDカード作成装置にて色修正することがで
きるため、IDカード作成システムにおいて、撮影装
置、又はIDカード作成装置に各処理を分散して行わせ
ることができ、システムの効率良く運用することができ
る。
【0031】請求項12記載の発明は、請求項2記載の
発明において、前記撮影装置により取得された撮影画像
の少なくとも一部が付帯されたIDカードを作成するI
Dカード作成装置を備え、前記IDカード作成装置は、
前記判別手段と、前記撮影装置により取得された撮影画
像、及び撮影装置の演算手段により算出された相対値を
取得する第2の取得手段と、を備え、前記判別手段は、
当該相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断するこ
とを特徴としている。
【0032】したがって、IDカード作成装置におい
て、撮影装置に対応する相対値を取得して、撮影装置に
より色修正された撮影画像の精度を確認することができ
るため、処理工程を増やすことなく、容易に一定の水準
を満たす撮影画像のみを用いてIDカードを作成するこ
とができる。
【0033】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、前記IDカード作成装置は、前記判別
手段により、前記相対値が所定値の範囲内であると判断
された場合に、前記相対値に基づいて前記撮影装置に対
応する色修正変換テーブルを作成する色修正変換テーブ
ル作成手段と、前記色修正変換テーブルを用いて前記撮
影装置により取得された前記撮影画像の色修正を行う色
修正手段と、を備えることを特徴としている。
【0034】したがって、IDカード作成装置におい
て、撮影装置に対応した相対値に基づいて、撮影装置に
より取得された撮影画像の色修正を容易に行うことがで
きる。すなわち、送信側で撮影した撮影画像を、受信側
の撮影装置にて色修正して、標準的な色空間にて再現す
ることができる。
【0035】請求項14記載の発明は、請求項9から1
3記載の発明において、前記IDカード作成装置は、前
記撮影装置を識別するための撮影装置識別符号と対応付
けて、撮影装置により取得された参照撮影画像情報、又
は撮影装置の演算手段により算出された相対値を取得す
る第3の取得手段と、前記撮影装置識別符号と対応付け
て、当該参照撮影画像情報、又は相対値を記憶する記憶
手段と、撮影装置により取得された撮影画像と対応付け
て前記撮影装置識別符号を取得する第4の取得手段と、
を備え、前記第1の取得手段は、前記第4の取得手段に
より取得された撮影装置識別符号に対応する参照撮影画
像情報を前記記憶手段から取得する、又は前記第2の取
得手段は、前記第4の取得手段により取得された撮影装
置識別符号に対応する相対値を前記記憶手段から取得す
ることを特徴としている。
【0036】したがって、IDカード作成装置におい
て、予め撮影装置の撮影装置識別符号に対応した参照撮
影画像情報、又は相対値を記憶しておき、撮影装置によ
り取得された撮影画像と、撮影装置識別符号とを取得し
て、取得した撮影装置識別符号に基づいて、参照撮影画
像情報、又は相対値を取得することができる。このた
め、ネットワークに係る負荷を軽減することができ、効
率良くIDカード作成装置にて撮影画像の色修正を行う
ことができる。
【0037】請求項15記載の発明は、請求項9から1
3のいずれかに記載の発明において、前記IDカード作
成装置は、前記判別手段により、前記相対値が所定値の
範囲内でないと判断された場合に、警告を出力する警告
出力手段を備えることを特徴としている。
【0038】したがって、IDカード作成システムにお
いて、不具合が発生した場合に、速やかにオペレータに
不具合の発生を報知して、不具合の解消を促すことがで
きる。これにより、IDカード作成システムを適切且つ
容易に管理することができる。
【0039】請求項16記載の発明は、請求項項1から
3、又は10のいずれかに記載の発明において、前記基
準撮影画像情報は、基準撮影装置により基準被写体を撮
影して取得されることを特徴としている。
【0040】したがって、撮影装置により取得された撮
影画像を基準撮影装置により撮影された基準撮影画像情
報に基づいて色修正を行うため、各撮影装置において照
明光や環境温度等の撮影条件がばらついた場合であって
も、均一化された色調の撮影画像を再現することができ
る。
【0041】請求項17記載の発明は、請求項1から3
のいずれかに記載の発明において、前記基準撮影画像情
報は、前記撮影装置に設けられていることを特徴として
いる。
【0042】したがって、撮影装置において、基準撮影
画像情報と、参照撮影画像情報とに基づいて、容易に相
対値を算出することができる。
【0043】請求項18記載の発明は、請求句10又は
14記載の発明において、前記基準撮影画像情報は、前
記IDカード作成装置に設けられていることを特徴とし
ている。
【0044】したがって、IDカード撮影装置におい
て、基準撮影画像情報と、参照撮影画像情報とに基づい
て、容易に相対値を算出することができる。
【0045】請求項19記載の発明は、請求項16記載
の発明において、前記参照被写体と前記基準被写体とが
実質的に等価な色票であることを特徴としている。
【0046】したがって、参照被写体と基準被写体とが
実質的に等価な色票であるため、参照撮影画像情報と基
準撮影画像情報との相対値に基づいて、容易に撮影画像
の色修正を行うことができる。
【0047】請求項20記載の発明は、請求項1から1
9のいずれかに記載の発明において、被撮影者の顔を含
む撮影画像が付帯されたIDカードを作成することを特
徴としている。
【0048】したがって、被撮影者の顔を含む画像が添
付されたIDカードを作成することができるため、ID
カードにより個人を証明する際の信頼性が向上する。
【0049】請求項21記載の発明は、予め設定された
基準撮影画像情報に基づいて相対値を算出し、撮影装置
により取得された撮影画像の色修正を行うIDカード作
成システムにおける色修正方法であって、前記相対値が
所定値の範囲内であるか否かを判断する工程を含むこと
を特徴としている。
【0050】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の発明において、参照被写体を撮影して参照撮影画像情
報を取得する工程と、前記基準撮影画像情報と前記参照
撮影画像情報とに基づいて相対値を算出する工程と、前
記相対値が所定値の範囲内であると判断された場合に、
前記相対値に基づいて前記撮影装置に対応する色修正変
換テーブルを作成する工程と、前記色修正変換テーブル
を用いて前記撮影装置により取得された前記撮影画像の
色修正を行う工程と、を含むことを特徴としている。
【0051】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の発明において、撮影装置により取得された撮影画像、
及び参照撮影画像情報をネットワークを介して取得する
工程と、基準撮影画像情報と、前記参照撮影画像情報と
に基づいて相対値を算出する工程と、当該相対値が所定
値の範囲内であるか否かを判断する工程と、含むことを
特徴としている。
【0052】請求項24記載の発明は、請求項22記載
の発明において、前記撮影装置により取得された撮影画
像、及び前記相対値をネットワークを介して取得する工
程と、当該相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断
する工程と、を含むことを特徴としている。
【0053】請求項25記載の発明は、請求項23又は
24記載の発明において、前記相対値が所定値の範囲内
であると判断された場合に、当該相対値に基づいて前記
撮影装置に対応する色修正変換テーブルを作成する工程
と、前記色修正変換テーブルを用いて前記ネットワーク
を介して取得した撮影画像の色修正を行う工程とを含む
ことを特徴としている。
【0054】請求項26記載の発明は、請求項23から
25のいずれかに記載の発明において、前記撮影装置を
識別するための撮影装置識別符号と対応付けて、撮影装
置により取得された参照撮影画像情報、又は前記算出さ
れた相対値をネットワークを介して取得する工程と、前
記撮影装置識別符号と対応付けて、当該参照撮影画像情
報、又は相対値を記憶する工程と、撮影装置により取得
された撮影画像と対応付けて前記撮影装置識別符号をネ
ットワークを介して取得する工程と、を含むことを特徴
としている。
【0055】請求項27記載の発明は、請求項21から
25のいずれかに記載の発明において、前記相対値が所
定値の範囲内でないと判断された場合に、警告を出力す
る工程を含むことを特徴としている。
【0056】請求項28記載の発明は、請求項21から
23のいずれかに記載の発明において、前記基準撮影画
像情報は、基準撮影装置により基準被写体を撮影して取
得されることを特徴としている。
【0057】請求項29記載の発明は、請求項28記載
の発明において、前記参照被写体と前記基準被写体とが
実質的に等価な色票であることを特徴としている。
【0058】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、図を参
照して本第1の実施の形態を詳細に説明する。ここで、
本発明に係るIDカード作成システムと、本第1の実施
の形態におけるIDカード作成システム100とにおけ
る各構成要素の対応関係を明示する。すなわち、基準被
写体は、基準撮影装置により撮影される色票に対応し、
基準撮影画像情報は、基準撮影装置により色票を撮影し
た基準撮影画像に対応している。また、参照被写体は、
撮影装置41a〜43xにより撮影される色票421に
対応し、参照撮影画像情報は、撮影装置により色票を撮
影した参照撮影画像に対応している。また、相対値は、
基準撮影画像と、参照撮影画像との相対比率を算出した
標準化マトリックスに対応し、色修正変換テーブルは、
3次元ルックアップテーブル(以下、「3D−LUT」
と省略する)に対応している。さらに、撮影装置により
取得される撮影画像は、撮影装置41a〜43xにより
取得される顔画像に対応している。
【0059】図1〜図5は、本発明を適用したIDカー
ド作成システム100の一実施の形態を示す図である。
ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、
本第1の実施の形態においては、主に、会社等の団体に
所属する所員のIDカード(在職(社員)証明カード
等)に添付するための顔画像を撮影する場合を想定して
IDカード作成システム100の説明を行うが、それに
限らず、所定資格を管理・統括する団体が有するもので
あってもよく、この場合、IDカード作成システム10
0は、有資格者のIDカード(免許証明カード等)に添
付するための顔画像の撮影、ID番号によって対応付け
られた顔画像と個人情報の管理、顔画像と個人情報を用
いたIDカードの作成を行うものとする。
【0060】まず、構成を説明する。図1は、本第1の
実施の形態におけるIDカード作成システム100のシ
ステム構成を示す概念図である。図1に示すように、I
Dカード作成システム100は、本社ホスト1と、A支
社ホスト2aを含む複数の支社ホスト2a〜2xとがネ
ットワークNを介して接続されることにより構成されて
いる。
【0061】なお、本第1の実施の形態においては、本
発明に特徴的なIDカード作成の実施例として、A支社
内の撮影装置41aにおいて撮影され、画像処理された
B支社に所属する社員の顔画像を用いて、B支社内のI
Dカード作成装置5bにおいてIDカードを作成する場
合を例として以下説明を行う。したがって、説明の簡略
化のため、図1には、本社ホスト1に接続される複数の
支社ホストのうち、A支社ホスト2a、及びB支社ホス
ト2bのみを詳細に示し、他の支社ホスト2c〜2xの
詳細な説明、及び図示を省略する。
【0062】IDカード作成システム100において、
本社ホスト1、A支社ホスト2a、B支社ホスト2b
は、公衆回線、又は専用線等を介してネットワークNに
接続されている。ネットワークNは、任意な時に接続が
可能であればよく、常時接続されている必要はない。ま
た、ネットワークNは、情報管理の信頼性の観点から、
特定のユーザのみアクセス可能なセキュリティを確保し
ているネットワークであることが望ましい。さらに、ネ
ットワークNを介してテキストや画像等のデジタルデー
タを送受信する際は、通信途中で第3者に盗み見られた
り、改竄されることを防ぐため、暗号鍵等を用いて、予
め定められた規則に従ってデータを暗号化することが望
ましい。あるいは、IDカード作成システム100は、
通過する情報を制限するファイアウォール機能を有する
プロキシサーバ等を備える構成であっても良い。
【0063】本社ホスト1は、パーソナルコンピュータ
等により構成され、支社ホスト2a〜2xを含む全ての
支社ホストを、ネットワークNを介して一元的に管理す
るコンピュータである。また、本社ホスト1は、各支社
ホスト2a〜2xにそれぞれ備えられるデータベース
(以下、「DB」と省略する)20a〜20xに記憶さ
れている所員の個人情報(例えば、氏名、年齢、所属、
住所、顔画像、ID番号)を一括管理するDB10を備
えている。
【0064】A支社ホスト2aは、A支社に所属する所
員に関する個人情報を記録するDB20aを備え、本社
ホスト1、又は他の支社ホスト2b〜2xとの間で、ネ
ットワークNを介して情報の送受信を行う。また、A支
社ホスト2aは、A支社内においてサーバとして機能す
ることにより、ファイルサーバ3a、撮影装置41a〜
43a、IDカード作成装置5a等を接続するイントラ
ネットL1を構築する。
【0065】イントラネットL1は、サーバと、複数の
クライアントとを接続して構成され、接続されたサー
バ、及び複数のクライアント間で情報や資源を共有する
ための、限られたエリア内におけるネットワークであ
る。なお、イントラネットL1には、例えば、送受信さ
れるデータの解析、伝送経路の設定、及び転送を行うル
ータ等の中継装置の他、所定数のポートを備えるハブ等
の集線装置が含まれる。また、イントラネットL1にお
いても、情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザの
みアクセス可能なセキュリティを確保しているネットワ
ークであることが望ましい。
【0066】A支社ホスト2aの内部構成について詳細
に説明する。図2に示すように、A支社ホスト2aは、
CPU(Central Processing Unit)21a、表示部2
2a、入力部23a、通信部24a、RAM(Random A
ccess Memory)25a、記録媒体を備える記憶部26a
等を備えて構成される。A支社ホスト2aは、例えば、
通信部24aを介して撮影装置41a〜43aからID
番号、修正済顔画像、実証済符号を受信すると、ID番
号から対応する他の支社ホストを特定し、送信元のアド
レス情報を添付して他の支社ホスト(本第1の実施の形
態においてはB支社ホスト2b)に送信する。
【0067】ここで、ID番号は、IDカードを所有す
る社員毎に割り当てられる識別情報であり、例えば、社
員の所属する支社の情報を含む構成となっている。した
がって、A支社ホスト装置2aの記憶部26aにID番
号と所属支社との対応関係を示す支社対応テーブル(図
示せず)を備えることにより、ID番号、所属、又は住
所等に基づいて、被撮影者の所属支社を特定できる構成
となっている。なお、修正済顔画像、実証済符号につい
ては、後述して詳細を説明する。
【0068】また、A支社ホスト2aは、撮影装置41
a〜43aから個人情報の検索指示とともにID番号を
受信すると、ID番号に対応する個人情報をDB20a
から検索して抽出し、対応する撮影装置41a〜43a
にID番号、及び個人情報を送信する。
【0069】さらに、A支社ホスト2aは、他の支社ホ
スト2b〜2xからID番号、実証済符号、修正済顔画
像、及び送信元のアドレス情報を受信すると、ID番号
に対応する個人情報をDB20aから検索して抽出し、
抽出した個人情報とともに、ID番号、実証済符号、修
正済顔画像、及び送信元のアドレス情報を撮影装置41
a〜43a、又はIDカード作成装置5aに送信する。
【0070】ファイルサーバ3aは、IDカード作成装
置5aから印刷出力される情報(ID番号、個人情報、
修正済顔画像等)を記憶している。すなわち、ファイル
サーバ3aは、登録申請が行なわれた際に更新された情
報を記憶しており、それ以外にも、住所や氏名に変更が
あった場合に本社ホスト1のDB10、及び支社ホスト
2aのDB20aにおいて更新された情報を支社ホスト
2aから受信して記憶している。したがって、IDカー
ド作成装置5aは、IDカードが作成されるための最新
の情報を記憶しており、DB20aがダウンした場合の
予備のDBとしての機能を有している。また、ファイル
サーバ3aは、他の支社のファイルサーバ3b〜3xと
ネットワークSを介して接続されている。このネットワ
ークSは、画像ファイル等の容量の大きいデータを送受
信可能な専用のネットワークである。
【0071】撮影装置41a〜43aは、IDカードを
作成するための申請登録人の顔画像を撮影する装置であ
る。また、撮影装置41a〜43aは、撮影した顔画像
を画像処理して色修正するとともに、色修正した顔画像
をID番号と対応付けて、A支社ホスト2a、ファイル
サーバ3a、又はIDカード作成装置5aのいずれかに
出力する。
【0072】図3を参照して撮影装置41aの内部構成
を詳細に説明する。なお、撮影装置42a〜43aの要
部構成は、撮影装置41aの要部構成と同一とするた
め、各構成部分には同列の符号を付し、その構成の図示
及び説明は省略する。以下、撮影装置41a〜43aを
統括して撮影装置41aと記す。
【0073】図3は、撮影装置41aの要部構成を示す
ブロック図である。図3に示す様に、撮影装置41a
は、CPU411、ビデオカメラ412、ビデオキャプ
チャボード413、表示部414、入力部415、通信
部416、RAM417、EEPROM418、記憶部
419、光源420等から構成されている。
【0074】CPU411は、記憶部419に記録され
ている撮影装置41aに対応する各種プログラムの中か
ら指定されたプログラム、入力部415から入力される
各種指示又はデータをRAM417のワークエリアに展
開し、この入力指示、又は入力データに応じて上記プロ
グラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRA
M417の所定の領域に格納するとともに、表示部41
4に表示させる。
【0075】なお、CPU411は、請求の範囲に記載
される判別手段、取得手段、演算手段、色修正変換テー
ブル作成手段、色修正手段としての機能を有している。
【0076】具体的に、CPU411は、記憶部419
に記憶される撮影修正処理プログラムを読み出して、後
述する撮影修正処理1(図5参照)を実行する。撮影修
正処理1を実行するに際して、CPU411は、ビデオ
カメラ412を制御して、ビデオカメラ412の正面に
配設される色票421を撮影させ、ビデオキャプチャボ
ード413に制御信号を出力して、撮影した動画像の静
止画像を参照撮影画像として取得する。また、CPU4
11は、記憶部419に予め記憶されている基準撮影画
像を取得して、参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づ
いて相対値を算出する。
【0077】ここで、参照撮影画像は、各撮影装置にお
いて、撮影条件を把握するために、青色の背景板ととも
に、肌色板や白色板を色票として撮影した画像である。
また、基準撮影画像は、予め基準として設定されている
基準撮影装置により一定の撮影条件において所定の色票
を撮影した画像であり、IDカード作成システム100
に含まれる全ての撮影装置41a〜43xに備えられて
いる。なお、各撮影装置、及び基準撮影装置により撮影
される色票は、実質的に色空間が等価な色票が使用され
ている。したがって、参照撮影画像と、基準撮影画像と
の相対値を算出し、この相対値に基づいて顔画像を色修
正することにより、各撮影装置で撮影された顔画像の色
空間を均一化することができる。
【0078】ここで、CPU411により算出される相
対値の一例として、参照撮影画像の各色片の値(RGB
値)と、基準撮影画像の各色片の値(RGB値)とに基
づいて、3行3列の標準化マトリックスを算出する方法
を説明する。まず、色票の色を白色(w)、肌色
(s)、青色(b)とし、参照撮影画像から取得される
RGB値を、Xw、Xs、Xb(Xはr、g、bのいずれ
か)とする。また、基準撮影画像から取得されるRGB
値を、Yw、Ys、Yb(YはR、G、Bのいずれか)と
する。ここで、参照撮影画像から取得されるRGB値
を、基準撮影画像から取得されるRGB値に変換する標
準化マトリックスをaijとすると、下記式(1)が成立
する。
【数1】
【0079】これを標準化マトリックスaijについて解
くと下記式(2)となる。
【数2】
【0080】したがって、前記式(2)により3行3列
の標準化マトリックスaijを求めることができる。この
標準化マトリックスaijを相対値として用いることによ
り、撮影した顔画像の色調を基準撮影装置で撮影した画
像データの色調に変換することができる。すなわち、こ
の標準化マトリックスaijを用いて、記憶部419に格
納される第1の3D−LUT(3次元ルックアップテー
ブル)の修正を行い、修正された第1の3D−LUTを
用いて顔画像の修正を行うことにより、撮影された顔画
像を機種に依存した色空間の値から、機種に依存しない
標準的な色空間の値に変換することができ、異なる複数
の撮影装置により撮影した顔画像の色空間を均一化させ
ることができる。
【0081】なお、3D−LUTとは、撮影された顔画
像の輝度、色相、彩度等を変換して、見栄えの良い、好
ましいモニタ画像、又はプリント画像に仕上がるように
設定されたテーブルであり、具体的に、輝度、色相、彩
度を3つの変数として、予め各撮影装置に対応する所定
の値が設定された3次元の変換テーブルである。
【0082】また、CPU411は、算出した相対値が
規定値の範囲内であるか否かを判別して、取得した参照
撮影画像の精度の確認を行う。ここで、算出した相対値
が規定値の範囲内でない場合、CPU411は、参照撮
影画像の精度が低下した、すなわち、色票の汚れや劣
化、照明の劣化、ビデオカメラ412のレンズの汚れ
等、適切な撮影条件にて撮影が行なわれていないと判断
して、表示部414に警告を出力する。
【0083】なお、表示部414に警告が出力された場
合、オペレータにより、光源420、色票421の調
整、撮影装置41aの点検等が行なわれた後、再度撮影
修正処理1が行なわれることが望ましい。
【0084】一方、算出した相対値が規定値の範囲内で
ある場合、CPU411は、適切な撮影条件にて撮影が
行なわれていると判断して、相対値が規定値の範囲内で
あることを証明する実証済符号を作成する。また、CP
U411は、記憶部419から第1の3D−LUTを取
得して、算出した相対値を用いて第1の3D−LUTの
修正を行う。そして、CPU411は、作成した実証済
符号と、修正した3D−LUTを記憶部419に格納す
る。なお、CPU411は、所定時間毎に上述した処理
を繰り返して実行し、第1の3D−LUTの更新を行
う。
【0085】また、CPU411は、上述した処理と並
行して、被撮影者がビデオカメラ412の前に着席し、
入力部415を介してオペレータから撮影開始の指示と
してID番号が入力されると、被撮影者を撮影して顔画
像を取得する。また、CPU411は、記憶部419か
ら修正した3D−LUTを取得し、この3D−LUTを
用いて撮影した顔画像の色修正を行い、色修正した顔画
像(本明細書中、「修正済顔画像」と記す。)とID番
号と対応付けて、記憶部419に格納する。
【0086】さらに、CPU411は、上記撮影処理と
並行して、ID番号に基づいて被撮影者が自支社の社員
であるか否かを判断し、被撮影者が自支社の社員である
場合、CPU411は、個人情報の検索指示とともにI
D番号をA支社ホスト2aに送信して、ID番号に対応
する個人情報を取得する。すなわち、CPU411は、
被撮影者の顔画像を撮影して、ID番号と顔画像とを対
応付ける処理と、ID番号に基づいて被撮影者の所属支
社を特定し、自支社の社員である場合にA支社ホスト2
aから個人情報を取得し、この個人情報とID番号とを
対応付ける処理を並行して行う。そして、CPU411
は、ID番号、修正済顔画像、実証済符号、個人情報を
それぞれ対応付けてファイルサーバ3a、及びIDカー
ド作成装置5aに送信し、IDカードの作成を行わせ
る。一方、被撮影者が自支社の社員でない場合、CPU
411は、記憶部419から実証済符号を取得して、I
D番号、修正済顔画像、実証済符号をA支社ホスト2a
に送信する。
【0087】なお、被撮影者が自支社の社員であるか否
かの判断は、ID番号に基づく場合に限らず、例えば、
入力部415を介してオペレータからIDカードに記載
されている所属支社が入力されても良く、また、IDカ
ードがICカードである場合、撮影装置41aにICリ
ーダライタ(図示せず)を備え、ICリーダライタによ
り読取られた被撮影者の住所や、所属支社に関する情報
(例えば、支社コード等)に基づいて、被撮影者が自支
社の社員であるか否かの判断を行っても良い。
【0088】また、CPU411は、修正済顔画像をA
支社ホスト2a、又はファイルサーバ3aに送信する際
に、後述する画像圧縮処理(図6参照)を実行する。こ
の画像圧縮処理の実行に際して、CPU411は、入力
部415を介して入力される指示に応じて、クオリティ
値の設定を行う。ここで、クオリティ値は、各種圧縮パ
ラメータ(圧縮率、階調数、画像サイズ、解像度等)に
より決定され、圧縮前のデータ容量をクオリティ値で演
算することにより、圧縮後のデータ容量が定まるものと
する。一般的に、圧縮前のデータ容量が一定であって
も、画像の内容により圧縮後のデータ容量が異なるた
め、クオリティ値を変化させることにより、圧縮後のデ
ータ容量を一定に揃えることができる。
【0089】次に、CPU411は、設定されたクオリ
ティ値に基づいて、顔画像の圧縮を行う。ここで、顔画
像は、例えば、JPEG(Joint Photographic coding
Experts Group)、JPEG2000等の圧縮方式に基
づいて圧縮が行なわれるが、ファイルサーバ3a〜3x
に格納される顔画像は、IDカードの表面に印刷される
都合上、画像の劣化を最小限に抑えるため、画素の間引
き処理を行わないことが好ましい。すなわち、顔画像の
圧縮処理を行う際に画素の間引き処理を行うと、ファイ
ルサーバ3a〜3xにおいて、顔画像を伸長する際に補
間処理を行う必要があり、この補間処理により顔画像が
劣化し、ややボケた顔画像が再現されてしまうためであ
る。また、ここで行なわれる圧縮処理は、例えば、JP
EG方式の場合、IDカード上で画像品質の劣化が認め
られない限界の圧縮率である1/30を下限として圧縮
処理を行うことが好ましい。
【0090】ここで、IDカード作成装置5aにおい
て、IDカードへのプリント画像品質を最適に保つため
の顔画像のデータ容量、プリントの縦横の長さ、プリン
ト密度には厳密は対応関係がある。すなわち、IDカー
ドに印刷する顔画像のプリントが縦30mm×横24m
mで、プリント密度(熱転写記録方式の場合には、サー
マルヘッドの発熱体密度に相当する)が16dpmの場
合、画像サイズは、縦480ライン×横384ラインと
なる。従って、カラー画像の階調数が256階調(8ビ
ット)の場合、顔画像のデータ容量は下記式(3)で示
される。 顔画像データ容量=480×384×8bit×3色(R,G,B)/8bit=552,960byte …(3) 従って、撮影装置41aにおける圧縮処理は、例えば、
上述した約550KBのデータ容量を1/30に圧縮し
た18KB程度に圧縮されることが好ましい。
【0091】続いて、CPU411は、圧縮後の顔画像
のデータ容量を確認して、圧縮後のデータ容量が所定の
範囲内に収まっているか否かを判断する。圧縮後のデー
タ容量が所定の範囲内に収まっていない場合、CPU4
11は、再度クオリティ値を設定させ、顔画像のデータ
容量が所定の範囲内に収まるまで圧縮処理を繰り返して
実行する。そして、圧縮後のデータ容量が所定の範囲内
になった場合、CPU411は、圧縮した顔画像を、I
D番号等と対応付けて、A支社ホスト2a、又はファイ
ルサーバ3aに送信する。
【0092】ビデオカメラ412は、ガラス又はプラス
チックからなる光学レンズ、及びCCDやCMOS等の
光学センサにより構成され、光学レンズを介して入力さ
れる動画像を光学センサで電気信号に変換して、ビデオ
キャプチャボード413に出力する。なお、ビデオカメ
ラ412は、静止画像を記録可能なデジタルスチルカメ
ラであっても良い。
【0093】ビデオキャプチャボード413は、ビデオ
カメラ412から入力される動画像を、CPU411の
制御信号に応じて静止画像として取得し、表示部41
4、RAM417、又は記憶部419に出力する。
【0094】表示部414は、CRT(Cathode Ray Tu
be)やLCD(Liquid Crystal Display)等によってな
る表示画面を備え、CPU411から入力される表示信
号の指示に従ってビデオキャプチャボード413、入力
部415、通信部416を介して入力される表示データ
を画面上に表示する。なお、表示部414は、請求の範
囲に記載される警告出力手段としての機能を有してい
る。
【0095】入力部415は、カーソルキー、数字入力
キー、及び各種機能キーを備えたキーボードを含み、こ
のキーボードで押下されたキーに対応する押下信号をC
PU411に出力する。なお、入力部415は、必要に
応じてマウス、タッチパネル等のポインティングデバイ
ス、IDカードやIDカードの申請書に印字されたID
番号を光学的に読取るOCR(Optical Character Read
er)装置、IDカードの磁気ストライプや半導体メモリ
に記憶されたID番号や画像情報等を読取るリーダライ
タ(R/W)装置等、その他種々の入力装置を備えるも
のとしてもよい。
【0096】通信部416は、LAN、WAN等のネッ
トワークに接続された伝送媒体に接続可能なインターフ
ェイスである。通信部416は、モデム又はターミナル
アダプタ等によって構成され、電話回線、ISDN回
線、無線通信回線、専用線、CATV回線等の通信回線
を介して外部機器との通信を行うための制御を行う。な
お、通信部416は、請求の範囲に記載される送信手段
としての機能を有している。
【0097】RAM417は、CPU11によって実行
される各種プログラムやこれら各種プログラムによって
処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを
形成する。例えば、RAM417は、ビデオカメラ41
2により撮影された顔画像、又はCPU411により色
修正が行なわれた修正済顔画像を一時的に記憶する。
【0098】EEPROM(Electronically Erasable
and Programmable Read Only Memory )418は、電気
的にデータの書きこみ、及び消去が可能な読み出し専用
のメモリであり、主制御プログラムを格納する。
【0099】記憶部419は、プログラムやデータ等が
予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有してお
り、この記録媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは
半導体メモリで構成されている。この記録媒体は記憶部
419に固定的に設けられるもの、若しくは着脱自在に
装着するものであり、この記録媒体には、システムプロ
グラム、当該システムに対応する各種処理プログラム、
及び各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶す
る。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプロ
グラムコードの形態で格納され、CPU411は、当該
プログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、
記憶部419は、基準撮影画像、参照撮影画像、第1の
3D−LUT、実証済符号、支社対応テーブル等を記憶
する。
【0100】光源420は、撮影装置41aに備えら
れ、蛍光灯、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等
により構成される。光源420は、撮影時に被写体に対
して光を照射する。
【0101】また、色票421は、青色の背景板ととも
に、肌色板や白色板等により構成され、ビデオカメラ4
12の撮影射程内に配設されている。青色の背景板、肌
色板、白色板には、一般的によく知られたMacbeth Colo
r Checkerの、Blue Sky, Light Skin, Whiteが用いら
れ、詳細な分光・色彩情報が明らかになっている。ま
た、色票421は、被撮影者の着席時には、被撮影者の
背後に隠蔽される構成となっているため、被撮影者の不
在時には、図4(a)に示すように、色票421が撮影
された参照撮影画像が取得され、被撮影者の着席時に
は、図4(b)に示すように、被撮影者の顔画像が取得
される。なお、色票となる色は、青色、肌色、白色に限
らず、例えば、緑色、マゼンダ等の色を含むことによ
り、色修正の精度を向上させることも可能である。
【0102】図1に戻り、IDカード作成装置5aは、
図示しないCPU51、入力部52、表示部53、通信
部54、RAM55、記憶部56、印刷部57等を備え
て構成されている。また、記憶部56には、IDカード
作成装置5a〜5xにおいて好ましい画像を再現するた
めの第2の3D−LUT、及びIDカード作成装置5a
に固有のLUTを備えている。これにより、IDカード
作成装置5aは、撮影装置41a〜43xから受信した
修正済顔画像を、第2の3D−LUT、及びLUTを用
いて変換し、IDカード作成装置5aにおいて好ましい
画像となるように再現して、IDカードの印刷、作成を
行うことができる。
【0103】具体的に、IDカード作成装置5aのCP
U51は、A支社ホスト2aを介して他の支社の撮影装
置41b〜43xからID番号、修正済顔画像、実証済
符号、送信元アドレス、及びA支社ホスト2aにより添
付された個人情報を受信するか、自支社内の撮影装置4
1aからID番号、修正済顔画像、実証済符号、及び個
人情報を受信すると、受信した実証済符号を表示部53
に表示させてオペレータに確認させる、又は実証済符号
が適正か否かの確認処理を行う。そして、実証済符号が
適正であることが確認されると、CPU51は、受信し
た個人情報に含まれるID番号と、顔画像に付帯するI
D番号との一致を確認した上で、所定フォーマットの印
刷データを作成して印刷部57に出力し、顔画像が記載
されたIDカードを作成させる。
【0104】また、実証済符号が添付されていない場
合、実証済符号に不備がある場合、又はオペレータによ
り指示が入力された場合、CPU51は、送信元アドレ
スを表示部53に表示させて、オペレータに指示を促
す。ここで、オペレータは、送信元アドレスから送信先
を特定して、撮影条件の再調整を行わせ、参照撮影画
像、及び顔画像の再撮影を促すことが望ましい。
【0105】あるいは、他の支社の撮影装置41b〜4
3xから送信されたID番号、修正済顔画像、実証済符
号、及び送信元アドレスが、A支社ホスト2aからファ
イルサーバ3aへ送信され、上記各情報を受信したファ
イルサーバ3aから、撮影装置41aにID番号が送信
される。また、撮影装置41aにおいて、オペレータの
操作によりID番号が入力され、A支社ホスト2aから
個人情報が、ファイルサーバ3aからID番号、修正済
顔画像、実証済符号、及び送信元アドレスが取得される
と、撮影装置41aのCPU411により、実証済符号
の確認処理が行われる。そして、実証済符号が適正であ
った場合に、撮影装置41aからID番号、修正済顔画
像、及び個人情報がIDカード作成装置5aに送信さ
れ、IDカード作成装置5aは、上記各情報を受信し
て、ID番号と、顔画像に付帯するID番号との一致を
確認した上で、IDカードを作成する構成であっても良
い。
【0106】また、IDカード作成装置5aはICカー
ド用リーダライタ58をさらに備え、CPU51は、I
DカードがICカードである場合、後述するデータ記録
処理(図7参照)を実行する。ここで、ICカードは、
EEPROM等から構成される不揮発性のデータメモ
リ、及びこられを制御するCPUを有するICチップを
内蔵して構成される。
【0107】このデータ記録処理の実行に際して、CP
U51は、入力部52を介して入力される指示に応じ
て、クオリティ値の設定を行う。次に、CPU51は、
設定されたクオリティ値に基づいて、顔画像の圧縮を行
う。ここで、ICチップのデータメモリに記録可能なデ
ータ容量は、非常に小さいため(例えば、2KB程
度)、顔画像の圧縮の際には、画素の間引き処理を行う
ことが好ましい。
【0108】例えば、IDカードに印刷される顔画像の
データ容量が上述した552,960byteである場合、2KB
のデータメモリに顔画像を記録するためには、データ容
量を約1/275(2KB/約550KB)に圧縮する
必要がある。このような場合、画素の間引きを、縦方向
において3〜4ライン(又は画素)に1ライン、横方向
において3〜4ラインに1ラインを間引くことにより、
ディスプレイ上で好適な顔画像を再現することができ
る。つまり、ICチップに記録される顔画像は、モニタ
等に表示して顔画像の確認を行う際に利用されるもので
あるため、圧縮時に画素サイズや解像度を下げ、階調数
を同程度に保つことにより、高圧縮された顔画像であっ
てもモニタにおける画像品質の劣化を小さく見せること
ができる。
【0109】続いて、CPU51は、圧縮後の顔画像の
データ容量を確認して、圧縮後のデータ容量が所定の範
囲内に収まっているか否かを判断する。圧縮後のデータ
容量が所定の範囲内に収まっていない場合、CPU41
1は、再度クオリティ値を設定させ、顔画像のデータ容
量が所定の範囲内に収まるまで圧縮処理を繰り返して実
行する。そして、圧縮後のデータ容量が所定の範囲内に
なった場合、CPU51は、修正済顔画像と、ID番
号、及び個人情報とを対応付けて、ICチップに記録を
行う。
【0110】次に、B支社ホスト2bについて説明す
る。ここで、B支社ホスト2bの要部構成は、上述した
A支社ホスト2aの要部構成と同一とするため、各構成
部分には同列の符号を付し、その構成の図示及び説明は
省略する。すなわち、B支社ホスト2bは、CPU21
b、入力部22b、表示部23b、通信部24b、RA
M25b、記録媒体27bを備える記憶部26b等によ
り構成される。
【0111】また、B支社ホスト2bをサーバとして、
ファイルサーバ3b、撮影装置41b〜43b、IDカ
ード作成装置5bを接続することにより構成されるB支
社内におけるシステムについても、上述したA支社内に
おけるシステムと同様の構成よってなるため、各構成部
分には同列の符号を付し、そのシステム構成、及び各構
成部分の詳細な説明を省略する。
【0112】したがって、撮影装置41b〜43b、I
Dカード作成装置5bは、撮影装置41a、IDカード
作成装置5aと同様の構成、及び機能によってなるため
詳細な説明を省略する。
【0113】以下では、A支社内の撮影装置41aにお
いて撮影され、画像処理されたB支社社員の顔画像を用
いて、B支社内のIDカード作成装置5bによりIDカ
ードを作成する場合に特徴的な、B支社ホスト2b、及
びIDカード作成装置5bの機能について説明する。
【0114】すなわち、B支社ホスト2bは、A支社ホ
スト2aを介して、ID番号、修正済顔画像、実証済符
号、及び送信元アドレスを取得すると、受信したID番
号に対応する個人情報をDB20bから検索、取得し
て、ファイルサーバ3b、及びIDカード作成装置5
b、又は撮影装置41b〜43bにID番号、修正済顔
画像、実証済符号、個人情報、及び送信元アドレスを送
信する。
【0115】また、IDカード作成装置5bは、B支社
ホスト2bからID番号、修正済顔画像、実証済符号、
送信元アドレス、及び個人情報を受信すると、受信した
実証済符号が適正であるかを確認し、第2の3D−LU
T、及びIDカード作成装置5bに固有のLUTを用い
てIDカード作成装置5bにおいて好ましい顔画像が再
現されるように修正済顔画像を変換する。そして、個人
情報に含まれるID番号と、顔画像に付帯するID番号
との一致を確認した上で、所定フォーマットの印刷デー
タを作成して、顔画像が記載されたIDカードの作成を
行う。
【0116】また、実証済符号に不備がある場合、実証
済符号が添付されていない場合、又はオペレータにより
指示が入力された場合、IDカード作成装置5b、又は
撮影装置41b〜43bは、送信元アドレスを表示部5
3に表示させて、オペレータに指示を促す。
【0117】次に、本第1の実施の形態の動作を説明す
る。動作説明の前提として、以下のフローチャートに記
述されている各処理を実現するためのプログラムは、コ
ンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で
撮影装置41aの記憶部419、又はIDカード作成装
置51aの記憶部56に格納されており、CPU41
1、又はCPU51は、当該プログラムコードに従った
動作を逐次実行する。また、CPU411、又はCPU
51は、伝送媒体を介して外部から供給されるプログラ
ム及びデータを利用して、本実施の形態特有の動作を逐
次実行することも可能である。
【0118】図5は、撮影装置41aのCPU411に
より実行される撮影修正処理1を示すフローチャートで
ある。図5に示すように、CPU411は、被撮影者が
不在か否かを判断して、被撮影者が不在である場合(ス
テップS1;YES)、ビデオカメラ412を制御して
色票421の撮影を行わせ(ステップS2)、ビデオキ
ャプチャボード413に静止画像を取得するための制御
信号を出力して、参照撮影画像を取得する(ステップS
3)。
【0119】次いで、CPU411は、記憶部419か
ら基準撮影画像を取得し、撮影した参照撮影画像と、基
準撮影画像とに基づいて相対値を算出する(ステップS
4)。続いて、CPU411は、算出した相対値が規定
値の範囲内にあるか否かを判断し、相対値が規定値の範
囲内にない場合(ステップS6;NO)、警告情報を生
成して、表示部414に警告を出力させる(ステップS
7)。
【0120】一方、算出した相対値が規定値の範囲内に
ある場合(ステップS6;YES)、CPU411は、
実証済符号を作成して記憶部419に格納するとともに
(ステップS8)、記憶部419から第1の3D−LU
Tを取得して、算出した相対値を用いて第1の3D−L
UTの修正を行う(ステップS9)。そして、CPU4
11は、所定時間が経過したか否かを判断して(ステッ
プS10)、所定時間が経過する毎に、ステップS1に
戻って上記処理を繰り返して実行する。
【0121】また、上記処理と並行して、被撮影者が着
席した場合(ステップS1;NO)、撮影開始指示が入
力された場合(ステップS11;YES)、CPU41
1は、被撮影者のID番号を入力させ(ステップS1
2)、被撮影者の顔画像を撮影する(ステップS1
3)。次いで、CPU411は、記憶部419から修正
した3D−LUTを取得し、この3D−LUTを用いて
撮影した顔画像の色修正を行う(ステップS14)。そ
して、CPU411は、修正済顔画像と、ID番号とを
対応付けて記憶部419に格納する(ステップS1
5)。
【0122】さらに、CPU411は、ID番号に基づ
いて、被撮影者が自支社の社員であるか否かを判断し
(ステップS;16)、被撮影者が自支社の社員でない
場合(ステップS16;NO)、記憶部419から実証
済符号を取得して、ID番号、修正済顔画像、実証済符
号をA支社ホスト2aを介して、B支社ホスト2bに送
信して(ステップS17)、本撮影修正処理1を終了す
る。
【0123】なお、被撮影者が自支社の社員(すなわ
ち、A支社の社員)である場合(ステップS16;YE
S)、CPU411は、個人情報の検索指示をID番号
とともにA支社ホスト2aに送信して(ステップS1
8)、ID番号に対応した個人情報を取得する(ステッ
プS19)。そして、CPU411は、ID番号、修正
済顔画像、実証済符号、個人情報をファイルサーバ3
a、及びIDカード作成装置5aに送信して(ステップ
S20)、本撮影修正処理1を終了する。
【0124】なお、上記撮影修正処理1において、撮影
開始指示が入力された後に、ID番号が入力される構成
として説明を行なったが、ID番号の入力により撮影開
始が指示される構成であっても良い。また、被撮影者の
撮影する工程と、被撮影者が自支社の社員であった場合
に、A支社ホスト2aから個人情報を取得する工程とを
前後して説明を行ったが、これらの工程は、実際には並
行して行なわれることが好ましい。
【0125】次に、図6は、CPU411により実行さ
れる画像圧縮処理を示すフローチャートである。なお、
画像圧縮処理は、上記撮影修正処理1のステップS1
7、又はS20において実行されるものとする。図6に
示すように、CPU411は、入力部415を介してク
オリティ値が入力されると、クオリティ値を設定し(ス
テップT1)、クオリティ値に基づいて顔画像の圧縮を
行う(ステップT2)。
【0126】次いで、CPU411は、圧縮した顔画像
のデータ容量を確認し(ステップT3)、データ容量が
所定の範囲内であるか否かを判断する(ステップS
4)。ここで、データ容量が所定の範囲内でない場合
(ステップT4;NO)、CPU411は、ステップT
1に移行して、再度クオリティ値を設定して、ステップ
T1〜T3の処理を繰り返して実行する。そして、デー
タ容量が所定の範囲内になった場合(ステップT5;Y
ES)、CPU411は、圧縮した顔画像と、ID番号
等を対応付けて、A支社ホスト2a、又はファイルサー
バ3a、及びIDカード作成装置5aに送信して、本画
像圧縮処理を終了する。
【0127】次に、図7は、IDカード作成装置5aの
CPU51により実行されるデータ記録処理を示すフロ
ーチャートである。図7に示すように、CPU51は、
画素の間引き処理を行った後(ステップT11)、入力
部52を介してクオリティ値が入力されると、クオリテ
ィ値を設定し(ステップT12)、クオリティ値に基づ
いて顔画像の圧縮を行う(ステップT13)。
【0128】次いで、CPU51は、圧縮した顔画像の
データ容量を確認し(ステップT14)、データ容量が
所定の範囲内であるか否かを判断する(ステップT1
5)。ここで、データ容量が所定の範囲内でない場合
(ステップT15;NO)、CPU51は、ステップT
12に移行して、再度クオリティ値を設定して、ステッ
プT12〜T14の処理を繰り返して実行する。そし
て、データ容量が所定の範囲内になった場合(ステップ
T15;YES)、CPU51は、圧縮した顔画像と、
ID番号、及び個人情報とを対応付けてICチップのデ
ータメモリに記録し(ステップT16)、本データ記録
処理を終了する。
【0129】以上のように、本第1の実施の形態によれ
ば、撮影装置41aは、所定時間毎に色票421を撮影
して参照撮影画像を取得すると、基準撮影画像との相対
値を算出してこの相対値が規定値の範囲内であるかを判
断する。そして、相対値が規定値の範囲内にある場合に
は、相対値が規定値の範囲内であることを証明する実証
済符号を作成するとともに、相対値を用いて3D−LU
Tの修正を行う。また、相対値が規定値の範囲内でない
場合には、表示部414に警告を出力させる。さらに、
撮影装置41aは、被撮影者の撮影を行い、顔画像を取
得すると、修正した3D−LUTを用いて顔画像の色修
正を行い、被撮影者がB支社の社員でない場合、ID番
号、修正済顔画像、実証済符号をA支社ホスト2aを介
してB支社ホスト2bに送信し、B支社のIDカード作
成装置5bにてIDカードを作成させる。また、被撮影
者が自支社の社員である場合、A支社ホスト2aからI
D番号に対応する個人情報を取得して、ID番号、修正
済顔画像、実証済符号、及び個人情報をファイルサーバ
3a、及びIDカード作成装置5aに送信して、IDカ
ードを作成させる。
【0130】したがって、A支社の撮影装置41aにお
いて顔画像の撮影、及び色修正を行い、B支社のIDカ
ード作成装置5bに修正した顔画像を送信する際に、実
証済符号を添付することにより、A支社における色修正
の精度を保証することができる。これにより、不適当な
色修正が行なわれた顔画像がB支社に送信されることを
防いで、B支社のIDカード作成装置5bにおいて、速
やかにIDカードを作成することができる。
【0131】また、B支社において受信した顔画像に不
具合が発生した場合に、実証済符号の有無を確認するこ
とにより、送信側、又は受信側のどちらに不具合の原因
があるかを特定することが容易になるため、発生したト
ラブルを速やかに解決して、効率良くIDカード作成シ
ステム100を運用することができる。
【0132】また、A支社の撮影装置41aにおいて顔
画像の撮影、及び色修正を行い、A支社のIDカード作
成装置5aにおいてIDカードを作成する際にも、実証
済符号の有無を確認することにより、顔画像の色修正の
精度を保証することができるので、最適な顔画像のみを
用いてIDカードを作成することができ、高品質なID
カードを提供することができる。
【0133】また、撮影装置41aは、所定時間毎に参
照撮影画像を取得して、相対値を算出し、相対値が規定
値の範囲内でない場合、表示部414に警告を表示させ
るので、オペレータに注意を促すことができ、撮影装置
41aに発生した不具合を速やかに発見、解消して、常
に安定した品質の顔画像を取得することができる。
【0134】また、撮影装置41aは、顔画像をA支社
ホスト2a、ファイルサーバ3a、又はIDカード作成
装置5aに送信する際に、顔画像を一定のデータ容量に
収まるように圧縮処理するので、送信するデータ容量を
最小限に抑えることができ、ネットワークにかかる負荷
を低減することができる。さらに、IDカード作成装置
5aにおいても、IDカードがICカードである場合
に、ICチップに記録される顔画像を所定のデータ容量
に収まるように圧縮処理するので、記録可能なデータ容
量が小さいデータメモリであっても、適切に顔画像を記
録することができる。
【0135】あるいは、異なる機種の撮影装置を備える
IDカード作成システム100において、既存のシステ
ムを変更することなく、各支社間において顔画像の交換
を容易に行うことができ、システムの運用形態を拡大す
ることができる。
【0136】[第2の実施の形態]図8から図9を参照
して、本第2の実施の形態について説明する。ここで、
本第2の実施の形態におけるIDカード作成システム1
00は、第1の実施の形態に示したIDカード作成シス
テム100と同一の構成によってなるため、その構成に
ついては図示及び説明を省略する。すなわち、本第2の
実施の形態は、本第1の形態と同一のシステムを利用し
て実現されるものである。以下、A支社内の撮影装置4
1aにおいて撮影され、画像処理されたB支社社員の顔
画像を用いて、B支社内のIDカード作成装置5bにお
いてIDカードを作成する場合を例として説明を行う。
【0137】本第2の実施の形態に特徴的な処理とし
て、A支社の撮影装置41aは、メンテナンス処理1
(図8参照)、撮影モード処理1(図9参照)を実行す
る。すなわち、撮影装置41aは、メンテナンスモー
ド、及び撮影モードを備え、入力部415を介して各モ
ードが設定された場合に、対応する処理を実行する。
【0138】本第2の実施の形態の動作を説明する。図
8は、撮影装置41aのCPU411により実行される
メンテナンス処理1を示すフローチャートである。図8
に示すように、CPU411は、入力部415を介し
て、メンテナンスモードが設定されると(ステップS2
1;YES)、ビデオカメラ412を制御して色票42
1の撮影を行わせ(ステップS22)、ビデオキャプチ
ャボード413に静止画像を取得するための制御信号を
出力して、参照撮影画像を取得する(ステップS2
3)。
【0139】次いで、CPU411は、記憶部419か
ら基準撮影画像を取得し(ステップS24)、撮影した
参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を算
出する(ステップS25)。続いて、CPU411は、
算出した相対値が規定値の範囲内にあるか否かを判断
し、相対値が規定値の範囲内にない場合(ステップS2
6;NO)、警告情報を生成して、表示部414に警告
を出力させる(ステップS30)。
【0140】一方、算出した相対値が規定値の範囲内に
ある場合(ステップS26;YES)、CPU411
は、実証済符号を作成するとともに(ステップS2
7)、記憶部419から第1の3D−LUTを取得し
て、算出した相対値を用いて第1の3D−LUTの修正
を行う(ステップS28)。そして、CPU411は、
作成した実証済符号と、修正した第1の3D−LUTを
記憶部419に格納して(ステップS29)、本メンテ
ナンス処理1を終了する。
【0141】図9は、撮影装置41aのCPU411に
より実行される撮影モード処理を示すフローチャートで
ある。図9に示すように、CPU411は、入力部41
5を介して撮影モードが設定され、撮影開始指示が入力
されると(ステップS31;YES)、CPU411
は、被撮影者のID番号を入力させ(ステップS3
2)、被撮影者の顔画像を撮影する(ステップS3
3)。次いで、CPU411は、記憶部419から修正
した3D−LUTを取得し、この3D−LUTを用いて
撮影した顔画像の色修正を行う(ステップS34)。そ
して、CPU411は、修正済顔画像と、ID番号とを
対応付けて記憶部419に格納する(ステップS3
5)。
【0142】さらに、CPU411は、ID番号に基づ
いて、被撮影者が自支社の社員であるか否かを判断し
(ステップS36)、被撮影者が自支社の社員でない場
合(ステップS36;NO)、記憶部419から実証済
符号を取得して、ID番号、修正済顔画像、実証済符号
をA支社ホスト2aを介して、B支社ホスト2bに送信
し(ステップS37)、本撮影モード処理1を終了す
る。
【0143】なお、被撮影者が自支社の社員である場合
(ステップS36;YES)、CPU411は、個人情
報の検索指示をID番号とともにA支社ホスト2aに送
信して(ステップS38)、ID番号に対応した個人情
報を取得する(ステップS39)。そして、CPU41
1は、ID番号、修正済顔画像、実証済符号、個人情報
をファイルサーバ3a、及びIDカード作成装置5aに
送信して(ステップS40)、本撮影モード処理1を終
了する。
【0144】以上のように、本第2の実施の形態によれ
ば、撮影装置41aは、メンテナンスモードと、撮影モ
ードとを有し、オペレータの指示によりメンテナンスモ
ードが設定されると、色票421を撮影して参照撮影画
像を取得し、基準撮影画像との相対値を算出して、相対
値が規定値の範囲内であるかを判断する。そして、相対
値が規定値の範囲内である場合は、相対値が規定値の範
囲内であることを証明する実証済符号を作成するととも
に、相対値を用いて3D−LUTの修正を行う。また、
相対値が規定値の範囲内でない場合には、表示部414
に警告を出力させる。また、オペレータの指示により撮
影モードが設定されると、撮影装置41aは、被撮影者
の撮影を行い、顔画像を取得すると、修正した3D−L
UTを用いて顔画像の色修正を行い、被撮影者がB支社
の社員である場合、ID番号、修正済顔画像、実証済符
号をA支社ホスト2aを介してB支社ホスト2bに送信
し、B支社のIDカード作成装置5bにてIDカードを
作成させる。また、被撮影者が自支社の社員であった場
合、A支社ホスト2aからID番号に対応する個人情報
を取得して、ID番号、修正済顔画像、実証済符号、及
び個人情報をファイルサーバ3a、及びIDカード作成
装置5aに送信して、IDカードを作成させる。
【0145】したがって、撮影装置41aにおいて、必
要に応じてオペレータの指示により3D−LUTの修正
を行うことができるため、適切なタイミングに応じて参
照撮影画像を取得して相対値を算出し、3D−LUTの
更新を行なうことができるとともに、撮影装置41aの
ランニングコストを低く抑えることができる。また、メ
ンテナンスモードと、撮影モードを明確に認識して、作
業を行うことができるため、オペレータの操作性が向上
する。
【0146】[第3の実施の形態]図10から図11を
参照して、本第3の実施の形態について説明する。な
お、本第3の実施の形態におけるIDカード作成システ
ム100は、第1の実施の形態に示したIDカード作成
システム100と同一の構成によってなるため、その構
成については図示及び説明を省略する。すなわち、本第
3の実施の形態は、本第1の形態と同一のシステムを利
用して実現されるものである。以下、A支社内の撮影装
置41aにおいて撮影され、画像処理されたB支社社員
の顔画像を用いて、B支社内のIDカード作成装置5b
においてIDカードを作成する場合を例として説明を行
う。
【0147】本第3の実施の形態に特徴的な処理とし
て、A支社の撮影装置41aは、修正済顔画像に参照撮
影画像を添付して送信する撮影修正処理2(図10参
照)を実行する。また、B支社の撮影装置41b〜43
b(以下、統括して「撮影装置41b」と記す)は、添
付された参照撮影画像を用いて顔画像の制度を確認する
画像確認処理1(図11参照)を実行する。
【0148】ここで、本第3の実施の形態における撮影
装置41a、及び撮影装置41bのCPU411は、請
求の範囲に記載される第2の取得手段としての機能を有
している。
【0149】本第3の実施の形態の動作を説明する。図
10は、撮影装置41aのCPU411により実行され
る撮影修正処理2のフローチャートを示す図である。図
10に示すように、CPU411は、被撮影者が不在か
否かを判断して、被撮影者が不在である場合(ステップ
S41;YES)、ビデオカメラ412を制御して色票
421の撮影を行わせ(ステップS42)、ビデオキャ
プチャボード413に静止画像を取得するための制御信
号を出力し、参照撮影画像を取得する(ステップS4
3)。
【0150】次いで、CPU411は、記憶部419か
ら基準撮影画像を取得し(ステップS44)、撮影した
参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を算
出する(ステップS45)。続いて、CPU411は、
算出した相対値が規定値の範囲内にあるか否かを判断
し、相対値が規定値の範囲内にない場合(ステップS4
6;NO)、警告情報を生成して、表示部414に警告
を出力させる(ステップS47)。
【0151】一方、算出した相対値が規定値の範囲内に
ある場合(ステップS46;YES)、CPU411
は、記憶部419から第1の3D−LUTを取得して、
算出した相対値を用いて第1の3D−LUTの修正を行
う(ステップS48)。そして、CPU411は、参照
撮影画像と、修正した第1の3D−LUTを記憶部41
9に格納し(ステップS49)、所定時間が経過したか
否かを判断して(ステップS50)、所定時間が経過す
る毎に、ステップS1に戻って上記処理を繰り返して実
行する。
【0152】また、上記処理と並行して、被撮影者が着
席した場合(ステップS41;NO)、撮影開始指示が
入力された場合(ステップS51;YES)、CPU4
11は、被撮影者のID番号を入力させ(ステップS5
2)、被撮影者の顔画像を撮影する(ステップS5
3)。次いで、CPU411は、記憶部419から修正
した3D−LUTを取得し、この3D−LUTを用いて
撮影した顔画像の色修正を行う(ステップS54)。そ
して、CPU411は、修正済顔画像と、ID番号とを
対応付けて記憶部419に格納する(ステップS5
5)。
【0153】さらに、CPU411は、ID番号に基づ
いて、被撮影者が自支社の社員であるか否かを判断し
(ステップS;56)、被撮影者が自支社の社員でない
場合(ステップS56;NO)、記憶部419から参照
撮影画像を取得して、ID番号、修正済顔画像、参照撮
影画像をA支社ホスト2aを介して、B支社ホスト2b
に送信させ(ステップS57)、本撮影修正処理2を終
了する。
【0154】なお、被撮影者が自支社の社員である場合
(ステップS56;YES)、CPU411は、個人情
報の検索指示をID番号とともにA支社ホスト2aに送
信して(ステップS58)、ID番号に対応した個人情
報を取得する(ステップS59)。そして、CPU41
1は、ID番号、修正済顔画像、個人情報をファイルサ
ーバ3a、及びIDカード作成装置5aに送信して(ス
テップS60)、本撮影修正処理2を終了する。
【0155】図11は、B支社の撮影装置41bのCP
U411により実行される画像確認処理1を示すフロー
チャートである。図11に示すように、CPU411
は、B支社ホスト2bを介して、A支社の撮影装置41
aから送信されたID番号、修正済顔画像、参照撮影画
像、及びA支社ホスト2aにより添付された送信元アド
レスを受信すると(ステップS61)、参照撮影画像を
記憶部419に格納する(ステップS62)。
【0156】次いで、CPU411は、相対値を確認す
る指示が入力されたか否かを判断し(ステップS6
3)、相対値を確認する指示が入力された場合(ステッ
プS63;YES)、記憶部419に格納されている基
準撮影画像を取得して(ステップS64)、参照撮影画
像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を算出する(ス
テップS65)。
【0157】次いで、CPU411は、算出した相対値
が規定値の範囲内であるか否かを判断し(ステップS6
6)、算出した相対値が規定値の範囲内でない場合(ス
テップS66;NO)、警告情報を生成して表示部41
4に警告を出力させる(ステップS71)。
【0158】一方、算出した相対値が規定値の範囲内で
あった場合(ステップS66;YES)、CPU411
は、修正済顔画像と、ID番号とを対応付けて記憶部4
19に格納する(ステップS67)。次いで、CPU4
11は、個人情報の検索指示とともにID番号をB支社
ホスト2bに送信して(ステップS68)、ID番号に
対応した個人情報を取得する(ステップS69)。そし
て、CPU411は、ID番号、修正済顔画像、個人情
報をファイルサーバ3b、及びIDカード作成装置5b
に送信して(ステップS70)、本画像確認処理1を終
了する。
【0159】以上のように、本第3の実施の形態によれ
ば、撮影装置41aは、所定時間毎に色票421を撮影
して参照撮影画像を取得すると、基準撮影画像との相対
値を算出してこの相対値が規定値の範囲内であるかを判
断する。そして、相対値が規定値の範囲内にある場合に
は、相対値を用いて3D−LUTの修正を行う。また、
相対値が規定値の範囲内でない場合には、表示部414
に警告を表示させる。さらに、撮影装置41aは、被撮
影者の撮影を行い、顔画像を取得すると、修正した3D
−LUTを用いて顔画像の色修正を行い、被撮影者がB
支社の社員である場合、ID番号、修正済顔画像、参照
撮影画像をA支社ホスト2a、及びB支社ホスト2bを
介して撮影装置41bに送信する。
【0160】B支社ホストの撮影装置41bは、受信し
た参照撮影画像と、基準撮影画像と基づいて相対値を算
出して相対値が規定値の範囲内であるかを判断する。相
対値が規定値の範囲内にある場合は、B支社ホストから
ID番号に対応する個人情報を取得して、ID番号、修
正済顔画像、及び個人情報をB支社ホストB支社のID
カード作成装置5bに送信し、IDカードを作成させ
る。また、被撮影者が自支社の社員であった場合、A支
社ホスト2aからID番号に対応する個人情報を取得し
て、ID番号、修正済顔画像、及び個人情報をファイル
サーバ3a、及びIDカード作成装置5aに送信し、I
Dカードを作成させる。
【0161】したがって、A支社の撮影装置41aにお
いて顔画像の撮影、及び色修正が行われ、B支社の撮影
装置41bにおいて修正済顔画像、及び参照撮影画像を
受信した場合、撮影装置41bは、受信した参照撮影画
像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を算出して、受
信した修正済顔画像の精度を確認することができる。す
なわち、受信側において相対値を算出して規定値の範囲
内である否かを判別し、送信側における色修正の精度の
確認を行うことができるので、例えば、送信側に発生し
たトラブルを速やかにトラブルを発見して、解消するこ
とができる。
【0162】[第4の実施の形態]図12から図13を
参照して、本第4の実施の形態について説明する。な
お、本第4の実施の形態におけるIDカード作成システ
ム100は、第1の実施の形態に示したIDカード作成
システム100と同一の構成によってなるため、その構
成については図示及び説明を省略する。すなわち、本第
4の実施の形態は、本第1の形態と同一のシステムを利
用して実現されるものである。以下、A支社内の撮影装
置41aにおいて撮影されたB支社社員の顔画像を、B
支社内の撮影装置41bにおいて画像処理し、IDカー
ド作成装置5bにおいてIDカードを作成する場合を例
として説明を行う。
【0163】本第4の実施の形態に特徴的な処理とし
て、A支社の撮影装置41aは、未修正顔画像に参照撮
影画像を添付して送信する画像撮影処理1(図12参
照)を実行する。また、B支社の撮影装置41bは、添
付された参照撮影画像を用いて未修正顔画像の色修正を
行う画像修正処理1(図13参照)を実行する。
【0164】本第4の実施の形態の動作を説明する。図
12は、撮影装置41aのCPU411により実行され
る画像撮影処理1のフローチャートを示す図である。図
12に示すように、CPU411は、被撮影者が不在か
否かを判断して、被撮影者が不在である場合(ステップ
S80;YES)、ビデオカメラ412を制御して色票
421の撮影を行わせ(ステップS81)、ビデオキャ
プチャボード413に静止画像を取得するための制御信
号を出力し、参照撮影画像を取得する(ステップS8
2)。
【0165】次いで、CPU411は、記憶部419か
ら基準撮影画像を取得し(ステップS83)、撮影した
参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を算
出する(ステップS84)。続いて、CPU411は、
算出した相対値が規定値の範囲内にあるか否かを判断
し、相対値が規定値の範囲内にない場合(ステップS8
5;NO)、警告情報を生成して、表示部414に警告
を出力させる(ステップS86)。
【0166】一方、算出した相対値が規定値の範囲内に
ある場合(ステップS85;YES)、CPU411
は、参照撮影画像を記憶部419に格納する(ステップ
S87)。そして、CPU411は、所定時間が経過し
たか否かを判断して(ステップS88)、所定時間が経
過する毎に、ステップS1に戻って上記処理を繰り返し
て実行する。
【0167】また、上記処理と並行して、被撮影者が着
席した場合(ステップS80;NO)、撮影開始指示が
入力された場合(ステップS89;YES)、CPU4
11は、被撮影者のID番号を入力させ(ステップS9
0)、被撮影者の顔画像を撮影する(ステップS5
3)。次いで、CPU411は、撮影した未修正顔画像
と、ID番号とを対応付けて記憶部419に格納する
(ステップS92)。
【0168】さらに、CPU411は、ID番号に基づ
いて、被撮影者が自支社の社員であるか否かを判断し
(ステップS;93)、被撮影者が自支社の社員でない
場合(ステップS93;NO)、記憶部419から参照
撮影画像を取得して、ID番号、未修正顔画像、参照撮
影画像をA支社ホスト2aを介して、B支社ホスト2b
に送信させ(ステップS94)、本画像撮影処理1を終
了する。
【0169】なお、被撮影者が自支社の社員である場合
(ステップS93;YES)、CPU411は、ID番
号、未修正顔画像、参照撮影画像をA支社内の他の撮影
装置42a〜43aに送信して(ステップS95)、本
画像撮影処理1を終了する。
【0170】次に、図13は、B支社の撮影装置41b
のCPU411により実行される画像修正処理を示すフ
ローチャートである。図13に示すように、CPU41
1は、B支社ホスト2bを介して、A支社の撮影装置4
1aから送信されたID番号、未修正顔画像、参照撮影
画像、及びA支社ホスト2aにより添付された送信元ア
ドレスを受信すると(ステップS101)、参照撮影画
像を記憶部419に格納する(ステップS102)。
【0171】次いで、CPU411は、記憶部419に
格納されている基準撮影画像を取得して(ステップS1
03)、参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づいて相
対値を算出する(ステップS104)。続いて、CPU
411は、算出した相対値が規定値の範囲内であるか否
かを判断し(ステップS105)、算出した相対値が規
定値の範囲内でない場合(ステップS105;NO)、
警告情報を生成して表示部414に警告を出力させる
(ステップS112)。
【0172】ここで、表示部414に警告が表示された
場合、例えば、オペレータの指示により、未修正顔画像
をIDカード作成装置5bに送信させ、IDカード作成
装置5bの第2の3D−LUTをマニュアルにて修正す
ることにより、第2の3D−LUT、及びIDカード作
成装置5bに固有のLUTを用いて未修正顔画像を修正
し、好ましい顔画像を再現することが可能である。ある
いは、オペレータの指示により、送信側に撮影条件の再
調整と、データの再送を要求する指示を送信してもよ
い。
【0173】一方、算出した相対値が規定値の範囲内で
あった場合(ステップS105;YES)、CPU41
1は、記憶部419から第1の3D−LUTを取得し
て、算出した相対値を用いて第1の3D−LUTの修正
を行う(ステップS106)。次いで、CPU411
は、修正した3D−LUTを用いて未修正顔画像の修正
を行い(ステップS107)、修正済顔画像と、ID番
号とを対応付けて記憶部419に格納する(ステップS
108)。
【0174】さらに、CPU411は、個人情報の検索
指示とともにID番号をB支社ホスト2bに送信して
(ステップS109)、ID番号に対応した個人情報を
取得する(ステップS110)。そして、CPU411
は、ID番号、修正済顔画像、個人情報をファイルサー
バ3b、及びIDカード作成装置5bに送信して(ステ
ップS111)、本画像修正処理1を終了する。
【0175】なお、画像撮影処理1において、撮影装置
41aからA支社内の他の撮影装置42a〜43aにI
D番号、未修正顔画像、参照撮影画像が送信された場合
に、他の撮影装置42a〜43aのCPU411におい
て実行される画像修正処理は、上述した撮影装置41b
のCPU411により実行される画像修正処理1と略同
様の過程により実行されるため、詳細な説明を省略す
る。
【0176】以上のように、本第4の実施の形態によれ
ば、撮影装置41aは、所定時間毎に色票421を撮影
して参照撮影画像を取得すると、基準撮影画像との相対
値を算出してこの相対値が規定値の範囲内であるかを判
断する。そして、相対値が規定値の範囲内にある場合に
は、参照撮影画像を記憶部419に記憶させ、相対値が
規定値の範囲内でない場合には、表示部414に警告を
表示させる。さらに、撮影装置41aは、被撮影者の撮
影を行い、顔画像を取得すると、被撮影者がB支社の社
員である場合、ID番号、未修正顔画像、参照撮影画像
をA支社ホスト2a、及びB支社ホスト2bを介して撮
影装置41bに送信する。
【0177】B支社ホストの撮影装置41bは、受信し
た参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を
算出してこの相対値が規定値の範囲内であるかを判断
し、相対値が規定値の範囲内にある場合、この相対値を
用いて3D−LUTの修正を行う。そして、修正した3
D−LUTを用いて受信した未修正顔画像の色修正を行
い、B支社ホストからID番号に対応する個人情報を取
得して、ID番号、修正済顔画像、及び個人情報をB支
社のIDカード作成装置5bに送信して、IDカードを
作成させる。また、相対値が規定値の範囲内でない場合
は、表示部414に警告を表示させる。
【0178】一方、被撮影者が自支社の社員であった場
合、撮影装置41aは、他の撮影装置42a〜43aに
ID番号、未修正顔画像、参照撮影画像を送信して、撮
影装置41bと同様の工程により未修正顔画像の修正を
行う。そして、A支社ホスト2aからID番号に対応す
る個人情報を取得して、ID番号、修正済顔画像、及び
個人情報をファイルサーバ3a、及びIDカード作成装
置5aに送信して、IDカードを作成させる。
【0179】したがって、B支社の撮影装置41bは、
撮影装置41aにより取得された参照撮影画像に基づい
て、A支社で撮影された自支社の社員の顔画像を自支社
で色修正することができる。これにより、不具合が発生
した場合であっても、柔軟にトラブルに対処することが
でき、IDカード作成に係る時間を短縮して、IDカー
ドの生産性を向上させることができる。
【0180】また、撮影装置41aにおいて、算出され
た相対値の精度を確認し、適切な相対値が得られた場合
に、参照撮影画像の提供を行うため、精度の低い参照撮
影画像がB支社の撮影装置41bに送信されることがな
く、速やかに撮影画像の色修正を行うことができる。
【0181】[第5の実施の形態]次に、図14〜図1
5を参照して本第5の実施の形態について説明する。な
お、本第5の実施の形態におけるIDカード作成システ
ム100は、第1の実施の形態に示したIDカード作成
システム100と同一の構成によってなるため、その構
成については図示及び説明を省略する。すなわち、本第
5の実施の形態は、本第1の形態と同一のシステムを利
用して実現されるものである。以下、A支社内の撮影装
置41aにおいて撮影され、画像処理されたB支社社員
の顔画像を用いて、B支社内のIDカード作成装置5b
においてIDカードを作成する場合を例として説明を行
う。
【0182】本第5の実施の形態に特徴的な処理とし
て、A支社の撮影装置41aは、修正済顔画像に相対値
を添付して送信する撮影修正処理3(図14参照)を実
行する。また、B支社の撮影装置41bは、添付された
相対値を用いて顔画像の精度を確認する画像確認処理2
(図15参照)を実行する。
【0183】すなわち、本第5の実施の形態における撮
影装置41a、及び撮影装置41bのCPU411は、
請求の範囲に記載される第3の取得手段としての機能を
有している。
【0184】本第5の実施の形態の動作を説明する。図
14は、撮影装置41aのCPU411により実行され
る撮影修正処理3のフローチャートを示す図である。図
14に示すように、CPU411は、被撮影者が不在か
否かを判断して、被撮影者が不在である場合(ステップ
S121;YES)、ビデオカメラ412を制御して色
票421の撮影を行わせ(ステップS122)、ビデオ
キャプチャボード413に静止画像を取得するための制
御信号を出力し、参照撮影画像を取得する(ステップS
123)。
【0185】次いで、CPU411は、記憶部419か
ら基準撮影画像を取得し(ステップS124)、撮影し
た参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を
算出する(ステップS125)。続いて、CPU411
は、算出した相対値が規定値の範囲内にあるか否かを判
断し、相対値が規定値の範囲内にない場合(ステップS
126;NO)、警告情報を生成して、表示部414に
警告を出力させる(ステップS127)。
【0186】一方、算出した相対値が規定値の範囲内に
ある場合(ステップS126;YES)、CPU411
は、記憶部419から第1の3D−LUTを取得して、
算出した相対値を用いて第1の3D−LUTの修正を行
う(ステップS128)。そして、CPU411は、相
対値と、修正した第1の3D−LUTを記憶部419に
格納し(ステップS129)、所定時間が経過したか否
かを判断して(ステップS130)、所定時間が経過す
る毎に、ステップS1に戻って上記処理を繰り返して実
行する。
【0187】また、上記処理と並行して、被撮影者が着
席した場合(ステップS121;NO)、撮影開始指示
が入力された場合(ステップS131;YES)、CP
U411は、被撮影者のID番号を入力させ(ステップ
S132)、被撮影者の顔画像を撮影する(ステップS
133)。次いで、CPU411は、記憶部419から
修正した3D−LUTを取得し、この3D−LUTを用
いて撮影した顔画像の色修正を行う(ステップS13
4)。そして、CPU411は、修正済顔画像と、ID
番号とを対応付けて記憶部419に格納する(ステップ
S135)。
【0188】さらに、CPU411は、ID番号に基づ
いて、被撮影者が自支社の社員であるか否かを判断し
(ステップS;136)、被撮影者が自支社の社員でな
い場合(ステップS136;NO)、記憶部419から
参照撮影画像を取得して、ID番号、修正済顔画像、相
対値をA支社ホスト2aを介して、B支社ホスト2bに
送信させ(ステップS137)、本撮影修正処理3を終
了する。
【0189】なお、被撮影者が自支社の社員である場合
(ステップS136;YES)、CPU411は、個人
情報の検索指示をID番号とともにA支社ホスト2aに
送信して(ステップS138)、ID番号に対応した個
人情報を取得する(ステップS139)。そして、CP
U411は、ID番号、修正済顔画像、個人情報をファ
イルサーバ3a、及びIDカード作成装置5aに送信し
て(ステップS140)、本撮影修正処理3を終了す
る。
【0190】次に、図15は、B支社の撮影装置41b
のCPU411により実行される画像確認処理2を示す
フローチャートである。図15に示すように、CPU4
11は、B支社ホスト2bを介して、A支社の撮影装置
41aから送信されたID番号、修正済顔画像、相対
値、及びA支社ホスト2aにより添付された送信元アド
レスを受信すると(ステップS141)、相対値を記憶
部419に格納する(ステップS142)。
【0191】次いで、CPU411は、相対値を確認す
る指示が入力されたか否かを判断し(ステップS14
3)、相対値を確認する指示が入力された場合(ステッ
プS143;YES)、相対値が規定値の範囲内である
か否かを判断する(ステップS144)。ここで、算出
した相対値が規定値の範囲内でない場合(ステップS1
44;NO)、CPU411は、警告情報を生成して表
示部414に警告を出力させる(ステップS149)。
【0192】一方、算出した相対値が規定値の範囲内で
あった場合(ステップS144;YES)、CPU41
1は、修正済顔画像と、ID番号とを対応付けて記憶部
419に格納する(ステップS145)。次いで、CP
U411は、個人情報の検索指示とともにID番号をB
支社ホスト2bに送信して(ステップS146)、ID
番号に対応した個人情報を取得する(ステップS14
7)。そして、CPU411は、ID番号、修正済顔画
像、個人情報をファイルサーバ3b、及びIDカード作
成装置5bに送信して(ステップS148)、本画像確
認処理2を終了する。
【0193】以上のように、本第5の実施の形態によれ
ば、撮影装置41aは、所定時間毎に色票421を撮影
して参照撮影画像を取得すると、基準撮影画像との相対
値を算出してこの相対値が規定値の範囲内であるかを判
断する。そして、相対値が規定値の範囲内にある場合に
は、相対値を用いて3D−LUTの修正を行う。また、
相対値が規定値の範囲内でない場合には、表示部414
に警告を表示させる。さらに、撮影装置41aは、被撮
影者の撮影を行い、顔画像を取得すると、修正した3D
−LUTを用いて顔画像の修正を行い、被撮影者がB支
社の社員である場合、ID番号、修正済顔画像、相対値
をA支社ホスト2a、及びB支社ホスト2bを介して撮
影装置41bに送信する。
【0194】B支社ホストの撮影装置41bは、受信し
た相対値が規定値の範囲内であるかを判断し、相対値が
規定値の範囲内にある場合は、B支社ホストからID番
号に対応する個人情報を取得して、ID番号、修正済顔
画像、及び個人情報をB支社ホストB支社のIDカード
作成装置5bに送信して、IDカードを作成させる。ま
た、被撮影者が自支社の社員であった場合、A支社ホス
ト2aからID番号に対応する個人情報を取得して、I
D番号、修正済顔画像、及び個人情報をファイルサーバ
3a、及びIDカード作成装置5aに送信して、IDカ
ードを作成させる。
【0195】したがって、A支社の撮影装置41aにお
いて顔画像の撮影、及び色修正が行われ、B支社の撮影
装置41bにおいて修正済顔画像、及び相対値を受信し
た場合、撮影装置41bは、受信した相対値に基づい
て、A支社の撮影装置41aにより修正された修正済顔
画像の精度を確認することができる。すなわち、受信側
において送信側で算出された相対値に基づいて、送信側
における色修正の精度の確認を行うことができるので、
受信側、及び送信側の撮影装置における処理工程を増や
すことなく、簡単に色修正の精度を確認することができ
る。また、送信されるデータがデータ容量の小さい相対
値であるため、参照撮影画像を送信する場合と比較し
て、ネットワークNに係る負荷を軽減することができ
る。
【0196】[第6の実施の形態]図16から図17を
参照して、本第6の実施の形態について説明する。な
お、本第6の実施の形態におけるIDカード作成システ
ム100は、第1の実施の形態に示したIDカード作成
システム100と同一の構成によってなるため、その構
成については図示及び説明を省略する。すなわち、本第
6の実施の形態は、本第1の形態と同一のシステムを利
用して実現されるものである。以下、A支社内の撮影装
置41aにおいて撮影されたB支社社員の顔画像を、B
支社内の撮影装置41bにおいて画像処理し、IDカー
ド作成装置5bにおいてIDカードを作成する場合を例
として説明を行う。
【0197】本第6の実施の形態に特徴的な処理とし
て、A支社の撮影装置41aは、未修正顔画像に相対値
を添付して送信する画像撮影処理2(図16参照)を実
行する。また、B支社の撮影装置41bは、添付された
参照撮影画像を用いて未修正顔画像の色修正を行う画像
修正処理2(図17参照)を実行する。
【0198】本第6の実施の形態の動作を説明する。図
16は、撮影装置41aのCPU411により実行され
る画像撮影処理2のフローチャートを示す図である。図
16に示すように、CPU411は、被撮影者が不在か
否かを判断して、被撮影者が不在である場合(ステップ
S151;YES)、ビデオカメラ412を制御して色
票421の撮影を行わせ(ステップS152)、ビデオ
キャプチャボード413に静止画像を取得するための制
御信号を出力し、参照撮影画像を取得する(ステップS
153)。
【0199】次いで、CPU411は、記憶部419か
ら基準撮影画像を取得し(ステップS154)、撮影し
た参照撮影画像と、基準撮影画像とに基づいて相対値を
算出する(ステップS155)。続いて、CPU411
は、算出した相対値が規定値の範囲内にあるか否かを判
断し、相対値が規定値の範囲内にない場合(ステップS
156;NO)、警告情報を生成して、表示部414に
警告を出力させる(ステップS157)。
【0200】一方、算出した相対値が規定値の範囲内に
ある場合(ステップS156;YES)、CPU411
は、相対値を記憶部419に格納する(ステップS15
8)。そして、CPU411は、所定時間が経過したか
否かを判断して(ステップS159)、所定時間が経過
する毎に、ステップS151に戻って上記処理を繰り返
して実行する。
【0201】また、上記処理と並行して、被撮影者が着
席した場合(ステップS151;NO)、撮影開始指示
が入力された場合(ステップS160;YES)、CP
U411は、被撮影者のID番号を入力させ(ステップ
S161)、被撮影者の顔画像を撮影する(ステップS
162)。次いで、CPU411は、撮影した未修正顔
画像と、ID番号とを対応付けて記憶部419に格納す
る(ステップS163)。
【0202】さらに、CPU411は、ID番号に基づ
いて、被撮影者が自支社の社員であるか否かを判断し
(ステップS;164)、被撮影者が自支社の社員でな
い場合(ステップS164;NO)、記憶部419から
参照撮影画像を取得して、ID番号、未修正顔画像、相
対値をA支社ホスト2aを介して、B支社ホスト2bに
送信させ(ステップS165)、本画像撮影処理2を終
了する。
【0203】なお、被撮影者が自支社の社員である場合
(ステップS164;YES)、CPU411は、ID
番号、未修正顔画像、参照撮影画像をA支社内の他の撮
影装置42a〜43aに送信して(ステップS16
6)、本画像撮影処理2を終了する。
【0204】次に、図17は、B支社の撮影装置41b
のCPU411により実行される画像修正処理2を示す
フローチャートである。図17に示すように、CPU4
11は、B支社ホスト2bを介して、A支社の撮影装置
41aから送信されたID番号、未修正顔画像、相対
値、及びA支社ホスト2aにより添付された送信元アド
レスを受信すると(ステップS171)、相対値を記憶
部419に格納する(ステップS172)。次いで、C
PU411は、受信した相対値が規定値の範囲内である
か否かを判断し(ステップS173)、相対値が規定値
の範囲内でない場合(ステップS173;NO)、警告
情報を生成して表示部414に警告を出力させる(ステ
ップS180)。
【0205】一方、受信した相対値が規定値の範囲内で
あった場合(ステップS173;YES)、CPU41
1は、記憶部419から第1の3D−LUTを取得し
て、取得した相対値を用いて第1の3D−LUTの修正
を行う(ステップS174)。次いで、CPU411
は、修正した3D−LUTを用いて未修正顔画像の修正
を行い(ステップS175)、修正済顔画像と、ID番
号とを対応付けて記憶部419に格納する(ステップS
176)。
【0206】さらに、CPU411は、個人情報の検索
指示とともにID番号をB支社ホスト2bに送信して
(ステップS177)、ID番号に対応した個人情報を
取得する(ステップS178)。そして、CPU411
は、ID番号、修正済顔画像、個人情報をファイルサー
バ3b、及びIDカード作成装置5bに送信して(ステ
ップS179)、本画像修正処理2を終了する。
【0207】なお、画像撮影処理2において、撮影装置
41aからA支社内の他の撮影装置42a〜43aにI
D番号、未修正顔画像、参照撮影画像が送信された場合
に、他の撮影装置42a〜43aのCPU411におい
て実行される画像修正処理は、上述した撮影装置41b
のCPU411により実行される画像修正処理2と略同
様の過程により実行されるため、詳細な説明を省略す
る。
【0208】以上のように、本第6の実施の形態によれ
ば、撮影装置41aは、所定時間毎に色票421を撮影
して参照撮影画像を取得すると、基準撮影画像との相対
値を算出してこの相対値が規定値の範囲内であるかを判
断する。そして、相対値が規定値の範囲内にある場合に
は、相対値を記憶部419に記憶させ、相対値が規定値
の範囲内でない場合には、表示部414に警告を表示さ
せる。さらに、撮影装置41aは、被撮影者の撮影を行
い、顔画像を取得すると、被撮影者がB支社の社員であ
る場合、ID番号、未修正顔画像、相対値をA支社ホス
ト2a、及びB支社ホスト2bを介して撮影装置41b
に送信する。
【0209】B支社ホストの撮影装置41bは、受信し
た相対値が規定値の範囲内であるかを判断し、相対値が
規定値の範囲内にある場合、この相対値を用いて3D−
LUTの修正を行う。そして、修正した3D−LUTを
用いて受信した未修正顔画像の色修正を行い、B支社ホ
ストからID番号に対応する個人情報を取得して、ID
番号、修正済顔画像、及び個人情報をB支社ホストB支
社のIDカード作成装置5bに送信して、IDカードを
作成させる。また、相対値が規定値の範囲内でない場合
は、表示部414に警告を表示させる。
【0210】一方、被撮影者が自支社の社員であった場
合、撮影装置41aは、他の撮影装置42a〜43aに
ID番号、未修正顔画像、相対値を送信して、撮影装置
41bと同様の工程により未修正顔画像の修正を行う。
そして、A支社ホスト2aからID番号に対応する個人
情報を取得して、ID番号、修正済顔画像、及び個人情
報をファイルサーバ3a、及びIDカード作成装置5a
に送信して、IDカードを作成させる。
【0211】したがって、B支社の撮影装置41bは、
撮影装置41aにより算出された相対値に基づいて、A
支社で撮影された自支社の社員の顔画像を自支社で色修
正することができる。また、受信される顔画像は、未修
正顔画像であるため、不具合が発生した場合であって
も、例えば、第2の3D−LUTをオペレータの指示に
より調整することにより、顔画像の色修正を行うことが
でき、柔軟にトラブルに対処することができる。また、
送信側において算出された相対値を用いることにより、
撮影装置41bの処理工程を減らして、処理速度を向上
させることができる。あるいは、データ容量の小さい相
対値を送受信することにより、ネットワークNに係る負
荷を軽減して、トラブルの発生を低減させることができ
る。
【0212】また、撮影装置41aにおいて、算出され
た相対値の精度を確認し、適切な相対値が得られた場合
に、相対値の提供を行うため、精度の低い相対値がB支
社の撮影装置41bに送信されることがなく、速やかに
撮影画像の色修正を行うことができる。
【0213】[第7の実施の形態]次に、図18〜図2
0を参照して本第7の実施の形態について説明する。な
お、本第7の実施の形態におけるIDカード作成システ
ム100は、第1の実施の形態に示したIDカード作成
システム100と同一の構成によってなるため、その構
成については図示及び説明を省略する。すなわち、本第
7の実施の形態は、本第1の形態と同一のシステムを利
用して実現されるものである。以下、A支社内の撮影装
置41aにおいて撮影されたB支社社員の顔画像を、B
支社内の撮影装置41bにおいて画像処理し、IDカー
ド作成装置5bにおいてIDカードを作成する場合を例
として説明を行う。
【0214】本第7の実施の形態に特徴的な処理とし
て、A支社の撮影装置41aは、参照撮影画像、又は相
対値を他の撮影装置に送信するメンテナンス処理2(図
18(a)参照)、顔画像を撮影し、参照撮影画像、又
は相対値を添付して送信する撮影モード処理2(図19
参照)を実行する。すなわち、撮影装置41aは、メン
テナンスモード、及び撮影モードを備え、入力部415
を介して各モードが設定された場合に、対応する処理を
実行する。また、B支社の撮影装置41bは、装置識別
符号と対応付けられた参照撮影画像、又は相対値を取得
する基準取得処理(図18(b)参照)、未修正顔画像
を受信して、参照撮影画像、又は相対値を用いて顔画像
の色修正を行う画像修正処理3(図20参照)を実行す
る。
【0215】ここで、撮影装置識別符号とは、例えば、
撮影装置41a〜41xに固有のシリアル番号であり、
撮影装置識別符号により対応する撮影装置41a〜41
xを特定可能な構成となっている。
【0216】なお、本第7の実施の形態における撮影装
置41a〜41bのCPU411は、請求の範囲に記載
される第4、及び第5の取得手段としての機能を有して
おり、記憶部419は、記憶手段としての機能を有して
いる。
【0217】本第7の実施の形態の動作を説明する。図
18は、A支社の撮影装置41aのCPU411により
実行されるメンテナンス処理2のフローチャートを示す
図である。図18に示すように、CPU411は、入力
部415を介して、メンテナンスモードが設定されると
(ステップS181)、ビデオカメラ412を制御して
色票421の撮影を行わせ(ステップS182)、ビデ
オキャプチャボード413に静止画像を取得するための
制御信号を出力して、参照撮影画像を取得する(ステッ
プS183)。
【0218】次いで、CPU411は、記憶部419か
ら基準撮影画像を取得し、撮影した参照撮影画像と、基
準撮影画像とに基づいて相対値を算出する(ステップS
185)。続いて、CPU411は、算出した相対値が
規定値の範囲内にあるか否かを判断し、相対値が規定値
の範囲内にない場合(ステップS186;NO)、警告
情報を生成して、表示部414に警告を出力させる(ス
テップS190)。
【0219】一方、算出した相対値が規定値の範囲内に
ある場合(ステップS186;YES)、CPU411
は、記憶部419から第1の3D−LUTを取得して、
算出した相対値を用いて第1の3D−LUTの修正を行
う(ステップS187)。次いで、CPU411は、参
照撮影画像、相対値、及び修正した第1の3D−LUT
を記憶部419に格納する(ステップS188)。そし
て、CPU411は、装置識別符号と、参照撮影画像、
又は相対値とを対応付けてA支社ホスト2aを介して、
B支社ホスト2b、又はA支社内の他の撮影装置42a
〜43aに送信し(ステップS189)、本メンテナン
ス処理2を終了する。
【0220】図18(b)は、B支社の撮影装置41b
のCPU411、又はA支社内の他の撮影装置42a〜
43aのCPU411により実行される基準取得処理を
示すフローチャートである。図18(b)に示すよう
に、CPU411は、B支社ホスト2b介して、又は撮
影装置41aから送信される装置識別符号と対応付けら
れた参照撮影画像、又は相対値を受信する(ステップS
191)。次いで、CPU411は、受信した装置識別
符号と、参照撮影画像、又は相対値とを対応付けて記憶
部419に格納し(ステップS192)、本基準取得処
理を終了する。
【0221】図19は、A支社の撮影装置41aのCP
U411により実行される撮影モード処理2を示すフロ
ーチャートである。図19に示すように、CPU411
は、入力部415を介して撮影モードが設定され、撮影
開始指示が入力されると(ステップS201;YE
S)、CPU411は、被撮影者のID番号を入力させ
(ステップS202)、被撮影者の顔画像を撮影する
(ステップS203)。次いで、CPU411は、撮影
した未修正顔画像と、ID番号とを対応付けて記憶部4
19に格納する(ステップS204)。
【0222】続いて、CPU411は、ID番号に基づ
いて、被撮影者が自支社の社員であるか否かを判断し
(ステップS205)、被撮影者が自支社の社員でない
場合(ステップS205;NO)、ID番号、未修正顔
画像、装置識別符号をA支社ホスト2aを介して、B支
社ホスト2bに送信して(ステップS206)、本撮影
モード処理2を終了する。
【0223】なお、被撮影者が自支社の社員である場合
(ステップS205;YES)、CPU411は、ID
番号、未修正顔画像、装置識別符号をA支社内の他の撮
影装置42a〜43aに送信して(ステップS20
7)、本撮影モード処理2を終了する。
【0224】次に、図20は、B支社の撮影装置41b
のCPU411により実行される画像修正処理3を示す
フローチャートである。図20に示すように、CPU4
11は、B支社ホスト2bを介して、A支社の撮影装置
41aから送信されたID番号、未修正顔画像、装置識
別符号、及びA支社ホスト2aにより添付された送信元
アドレスを受信すると(ステップS211)、記憶部4
19から装置識別符号に対応する参照撮影画像、又は相
対値を取得する(ステップS212、213)。
【0225】ここで、CPU411は、参照撮影画像を
取得した場合、記憶部419から基準撮影画像を取得し
て(ステップS214)、参照撮影画像と、基準撮影画
像とに基づいて相対値を算出する(ステップS21
5)。そして、CPU411は、算出した相対値、又は
受信した相対値が規定値の範囲内であるか否かを判断し
(ステップS216)、相対値が規定値の範囲内でない
場合(ステップS216;NO)、警告情報を生成して
表示部414に警告を出力させる(ステップS22
3)。
【0226】一方、相対値が規定値の範囲内であった場
合(ステップS216;YES)、CPU411は、記
憶部419から第1の3D−LUTを取得して、算出し
た相対値を用いて第1の3D−LUTの修正を行う(ス
テップS217)。次いで、CPU411は、修正した
3D−LUTを用いて未修正顔画像の修正を行い(ステ
ップS218)、修正済顔画像と、ID番号とを対応付
けて記憶部419に格納する(ステップS219)。
【0227】さらに、CPU411は、個人情報の検索
指示とともにID番号をB支社ホスト2bに送信して
(ステップS220)、ID番号に対応した個人情報を
取得する(ステップS221)。そして、CPU411
は、ID番号、修正済顔画像、個人情報をファイルサー
バ3b、及びIDカード作成装置5bに送信して(ステ
ップS222)、本画像修正処理3を終了する。
【0228】なお、撮影モード処理2において、撮影装
置41aからA支社内の他の撮影装置42a〜43aに
ID番号、未修正顔画像、装置識別符号が送信された場
合に、他の撮影装置42a〜43aのCPU411にお
いて実行される画像修正処理は、上述した撮影装置41
bのCPU411により実行される画像修正処理3と略
同様の過程により実行されるため、詳細な説明を省略す
る。
【0229】以上のように、本第7の実施の形態によれ
ば、撮影装置41aは、メンテナンスモードと、通常の
撮影モードとを有し、オペレータの指示により、メンテ
ナンスモードが設定されると、色票421を撮影して参
照撮影画像を取得し、基準撮影画像との相対値を算出し
て、相対値が規定値の範囲内であるかを判断する。そし
て、相対値が規定値の範囲内である場合は、相対値を用
いて3D−LUTの修正を行うとともに、装置識別符号
に対応付けて、参照撮影画像、又は相対値を他の撮影装
置42a〜43bに送信する。他の撮影装置42a〜4
3bは、装置識別符号に対応付けて、参照撮影画像、又
は相対値を受信して、記憶部419に格納する。また、
相対値が規定値の範囲内でない場合には、表示部414
に警告を出力させる。
【0230】さらに、オペレータの指示により撮影モー
ドが設定されると、撮影装置41aは、被撮影者を撮影
して顔画像を取得し、被撮影者がB支社の社員である場
合、ID番号、修正済顔画像、装置識別符号をA支社ホ
スト2a、及びB支社ホスト2bを介して撮影装置41
bに送信する。
【0231】B支社ホストの撮影装置41bは、受信し
た装置識別符号に対応する参照撮影画像、又は相対値を
記憶部419から取得して、相対値が規定値の範囲内で
あるかを判断する。そして、相対値が規定値の範囲内に
ある場合、この相対値を用いて3D−LUTの修正を行
い、修正した3D−LUTを用いて受信した未修正顔画
像の色修正を行う。さらに、B支社ホストからID番号
に対応する個人情報を取得して、ID番号、修正済顔画
像、及び個人情報をB支社ホストB支社のIDカード作
成装置5bに送信して、IDカードを作成させる。な
お、相対値が規定値の範囲内でない場合は、表示部41
4に警告を表示させる。
【0232】一方、被撮影者が自支社の社員であった場
合、撮影装置41aは、他の撮影装置42a〜43aに
ID番号、未修正顔画像、装置識別符号を送信して、撮
影装置41bと同様の工程により未修正顔画像の修正を
行う。そして、A支社ホスト2aからID番号に対応す
る個人情報を取得して、ID番号、修正済顔画像、及び
個人情報をファイルサーバ3a、及びIDカード作成装
置5aに送信して、IDカードを作成させる。
【0233】したがって、撮影装置41a〜43bは、
予め装置識別番号に対応付けて他の撮影装置の参照撮影
画像、又は相対値を記憶部419に格納しておくことに
より、他の撮影装置からID番号、未修正顔画像、装置
識別符号を受信し、受信した装置識別符号に対応する参
照撮影画像、又は相対値を記憶部419から取得して、
未修正顔画像の色修正を行うことができる。これによ
り、送受信されるデータの容量を最小限に抑えて、ネッ
トワークNに係る負荷を軽減させることができるととも
に、処理工程を減らして処理速度を向上させることがで
きる。
【0234】なお、上述した第1から第7の実施の形態
における記述は、本発明に係る好適なIDカード作成シ
ステム100の一例であり、これに限定されるものでは
ない。
【0235】例えば、本第1から第7の実施の形態にお
いては、A支社の撮影装置41aにより取得したB支社
に所属する社員の顔画像をB支社ホスト2bに送信し
て、B支社のIDカード作成装置5bにおいてIDカー
ドを作成する場合を例として説明したが、これに限ら
ず、例えば、B支社の撮影装置41bにおいて取得した
A支社に所属する社員の顔画像をA支社ホスト2aに送
信して、A支社のIDカード作成装置5aにおいてID
カードを作成してもよく、その他の各支社間において
も、本発明を実現可能なことはもちろんである。
【0236】また、本第1から第7の実施の形態におい
て、撮影装置41bにより実行された処理をIDカード
作成装置5a〜5bに実行させても良く、この場合、I
Dカード作成装置は、記憶部56に基準撮影画像、及び
第1の3D−LUTを予め備える構成とする。これによ
り、支社内において、各種処理を分散させることがで
き、処理速度を向上させることができる。
【0237】すなわち、IDカード作成手段5a〜5b
のCPU51は、請求の範囲に記載される判別手段、第
1から第4の取得手段、演算手段、色修正変換テーブル
作成手段、色修正手段としての機能を有している。ま
た、IDカード作成手段5a〜5bの表示部53は、警
告出力手段としての機能を有しており、通信部54は、
受信手段としての機能を有している。さらに、記憶部5
6は、記憶手段としての機能を有している。
【0238】また、基準撮影画像と、参照撮影画像とに
基づいて算出される相対値は、標準化マトリックス、即
ち、相対比率が算出される構成としたが、これに限ら
ず、例えば、基準撮影画像と、参照撮影画像との差分に
基づいて、相対値が算出される構成であっても良く、そ
の他種々の方法により相対値を算出することができる。
【0239】また、異なる支社間において、交換される
顔画像を含むデータは、ネットワークを介して送受信さ
れる場合を例として説明をしたがこれに限らず、例え
ば、FD(Floppy(登録商標) Disk)、又はMO(Mag
neto Optical Disk)等の記録媒体を介して、データの
交換を行っても良い。
【0240】さらに、本第1の実施の形態において説明
を行った画像圧縮処理、及びデータ記録処理について、
本第2から第7の実施の形態においては説明を省略した
が、本第2から第7の実施の形態においても同様に実行
可能であることはもちろんである。
【0241】その他、第1から第7の実施の形態におけ
るIDカード作成システム100を構成する各装置、又
は構成部分の細部構成、及び細部動作に関しても、本発
明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であ
る。
【0242】
【発明の効果】本発明によれば、撮影装置により取得さ
れた撮影画像の色修正を行う際に、基準撮影画像に基づ
いて算出される相対値の精度を確認することができ、適
切な相対値に基づいて撮影画像の色修正を行うことがで
きるため、撮影画像を精度良く色修正して色空間の標準
化を行うことができる。また、ネットワークを介して撮
影画像が送受信される場合、不適切に色修正された撮影
画像が送信されることを防ぐことができる。また、送信
側、及び受信側の双方において、相対値の精度を確認す
ることができるため、IDカード作成システムに不具合
が発生した場合でも、容易に不具合の原因を発見して、
速やかに不具合に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1から第7の実施の形態に
おけるIDカード作成システム100のシステム構成を
示す図である。
【図2】図1に示すA支社ホスト2aの要部構成を示す
ブロック図である。
【図3】図1に示す撮影装置41aの要部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】(a)参照撮影画像の一例を示す図である。 (b)被撮影者の顔画像の一例を示す図である。
【図5】撮影装置41aのCPU411により実行され
る撮影修正処理1を示すフローチャートである。
【図6】撮影装置41aのCPU411により実行され
る画像圧縮処理を示すフローチャートである。
【図7】IDカード作成装置5aのCPU51により実
行されるデータ記録処理を示すフローチャートである。
【図8】撮影装置41aのCPU411により実行され
るメンテナンス処理1を示すフローチャートである。
【図9】撮影装置41aのCPU411により実行され
る撮影モード処理1を示すフローチャートである。
【図10】撮影装置41aのCPU411により実行さ
れる撮影修正処理2を示すフローチャートである。
【図11】撮影装置41bのCPU411により実行さ
れる画像確認処理1を示すフローチャートである。
【図12】撮影装置41aのCPU411により実行さ
れる画像撮影処理1を示すフローチャートである。
【図13】撮影装置41bのCPU411により実行さ
れる画像修正処理1を示すフローチャートである。
【図14】撮影装置41aのCPU411により実行さ
れる撮影修正処理3を示すフローチャートである。
【図15】撮影装置41bのCPU411により実行さ
れる画像確認処理2を示すフローチャートである。
【図16】撮影装置41aのCPU411により実行さ
れる画像撮影処理2を示すフローチャートである。
【図17】撮影装置41bのCPU411により実行さ
れる画像修正処理2を示すフローチャートである。
【図18】(a)撮影装置41aのCPU411により
実行されるメンテナンス処理2を示すフローチャートで
ある。 (b)撮影装置41bのCPU411により実行される
基準取得処理を示すフローチャートである。
【図19】撮影装置41aのCPU411により実行さ
れる撮影モード処理2を示すフローチャートである。
【図20】撮影装置41bのCPU411により実行さ
れる画像修正処理3を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 本社ホスト 2a〜2b 支社ホスト 3a〜3b ファイルサーバ 41a〜43a、41b〜43b 撮影装置 411 CPU 412 ビデオカメラ 413 ビデオキャプチャボード 414 表示部 415 入力部 416 通信部 417 RAM 418 EEPROM 419 記憶部 420 光源 421 色票 5a〜5b IDカード作成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 G06K 17/00 V 5C079 9/79 H04N 1/40 D // G06K 17/00 1/46 Z 9/79 H Fターム(参考) 2C005 HA06 HB02 HB03 HB08 HB09 HB20 JB02 KA40 LA28 LA35 LB52 LB55 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH07 CH08 5B058 CA25 KA04 KA11 KA37 KA38 5C055 AA06 BA03 BA06 BA07 BA08 HA16 HA37 5C077 LL19 MM27 MP08 PP32 PP37 PP47 PQ12 PQ20 PQ23 TT02 5C079 HB01 HB05 HB11 LB02 MA04 MA10 MA11 NA03 PA03 PA08

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め設定された基準撮影画像情報に基づい
    て相対値を算出し、この相対値に基づいて撮影装置によ
    り取得された撮影画像の色修正を行うIDカード作成シ
    ステムであって、 前記相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断する判
    別手段を備えることを特徴とするIDカード作成システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記撮影装置は、 前記判別手段と、 参照被写体を撮影して参照撮影画像情報を取得する取得
    手段と、 前記基準撮影画像情報と前記参照撮影画像情報とに基づ
    いて相対値を算出する演算手段と、 前記判別手段により、前記相対値が所定値の範囲内であ
    ると判断された場合に、前記相対値に基づいて前記撮影
    装置に対応する色修正変換テーブルを作成する色修正変
    換テーブル作成手段と、 前記色修正変換テーブルを用いて前記撮影装置により取
    得された撮影画像の色修正を行う色修正手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のIDカード作
    成システム。
  3. 【請求項3】ネットワークを介して接続された複数の撮
    影装置を備え、 前記撮影装置は、 他の撮影装置により取得された撮影画像、及び参照撮影
    画像情報を取得する第2の取得手段をさらに備え、 前記演算手段は、基準撮影画像情報と、他の撮影装置に
    より取得された参照撮影画像情報とに基づいて相対値を
    算出し、 前記判別手段は、当該相対値が所定値の範囲内であるか
    否かを判断することを特徴とする請求項2記載のIDカ
    ード作成システム。
  4. 【請求項4】前記撮影装置において、 前記第2の取得手段は、他の撮影装置により取得された
    色修正されていない撮影画像、及び参照撮影画像情報を
    取得し、 前記色修正変換テーブル作成手段は、前記判別手段によ
    り、前記相対値が所定値の範囲内であると判断された場
    合に、前記演算手段により算出された相対値に基づいて
    前記他の撮影装置に対応する色修正変換テーブルを作成
    し、 前記色修正手段は、前記色修正変換テーブルを用いて前
    記色修正されていない撮影画像の色修正を行うことを特
    徴とする請求項3記載のIDカード作成システム。
  5. 【請求項5】ネットワークを介して接続された複数の撮
    影装置を備え、 前記撮影装置は、 前記他の撮影装置により取得された撮影画像、及び他の
    撮影装置の演算手段により算出された相対値を取得する
    第3の取得手段を備え、 前記判別手段は、当該相対値が所定値の範囲内であるか
    否かを判断することを特徴とする請求項2記載のIDカ
    ード作成システム。
  6. 【請求項6】前記撮影装置において、 前記第3の取得手段は、前記他の撮影装置により取得さ
    れた色修正されていない撮影画像、及び他の撮影装置の
    演算手段により算出された相対値を取得し、 前記色修正変換テーブル作成手段は、前記判別手段によ
    り、前記相対値が所定値の範囲内であると判断された場
    合に、前記相対値に基づいて前記他の撮影装置に対応す
    る色修正変換テーブルを作成し、 前記色修正手段は、前記色修正変換テーブルを用いて前
    記色修正されていない撮影画像の色修正を行うことを特
    徴とする請求項5記載のIDカード作成システム。
  7. 【請求項7】前記撮影装置は、 他の撮影装置を識別するための撮影装置識別符号と対応
    付けて、他の撮影装置により取得された参照撮影画像情
    報、又は他の撮影装置の演算手段により算出された相対
    値を取得する第4の取得手段と、 前記撮影装置識別符号と対応付けて、当該参照撮影画像
    情報、又は相対値を記憶する記憶手段と、 他の撮影装置により取得された撮影画像と対応付けて前
    記撮影装置識別符号を取得する第5の取得手段と、を備
    え、 前記第2の取得手段は、前記第5の取得手段により取得
    された撮影装置識別符号に対応する参照撮影画像情報を
    前記記憶手段から取得する、又は前記第3の取得手段
    は、前記第5の取得手段により取得された撮影装置識別
    符号に対応する相対値を前記記憶手段から取得すること
    を特徴する請求項3から6のいずれかに記載のIDカー
    ド作成システム。
  8. 【請求項8】前記撮影装置は、 前記判別手段により、前記相対値が所定値の範囲内でな
    いと判断された場合に、警告を出力する警告出力手段を
    備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載のIDカード作成システム。
  9. 【請求項9】前記撮影装置により取得された撮影画像の
    少なくとも一部が付帯されたIDカードを作成するID
    カード作成装置を備え、 前記撮影装置は、 前記判別手段により、前記相対値が所定値の範囲内であ
    ると判断された場合に、実証済符号を作成して色修正さ
    れた撮影画像とともに送信する送信手段を備え、 前記IDカード作成手段は、 前記色修正された撮影画像とともに実証済符号を受信す
    る受信手段と、 前記実証済符号の有無により相対値が所定値の範囲内で
    あるか否かを判断する判別手段と、 を備えることを特徴とする請求項2記載のIDカード作
    成システム。
  10. 【請求項10】前記撮影装置により取得された撮影画像
    の少なくとも一部が付帯されたIDカードを作成するI
    Dカード作成装置を備え、 前記IDカード作成装置は、 前記判別手段と、 前記撮影装置により取得された撮影画像、及び参照撮影
    画像情報を取得する第1の取得手段と、 前記基準撮影画像情報と参照撮影画像情報とに基づいて
    相対値を算出する演算手段と、を備え、 前記判別手段は、当該相対値が所定値の範囲内であるか
    否かを判断することを特徴とする請求項2記載のIDカ
    ード作成システム。
  11. 【請求項11】前記IDカード作成手段は、 前記判別手段により、前記相対値が所定値の範囲内であ
    ると判断された場合に、前記相対値に基づいて前記撮影
    装置に対応する色修正変換テーブルを作成する色修正変
    換テーブル作成手段と、 前記色修正変換テーブルを用いて前記撮影装置により取
    得された撮影画像の色修正を行う色修正手段と、 を備えることを特徴とする請求項10記載のIDカード
    作成システム。
  12. 【請求項12】前記撮影装置により取得された撮影画像
    の少なくとも一部が付帯されたIDカードを作成するI
    Dカード作成装置を備え、 前記IDカード作成装置は、 前記判別手段と、 前記撮影装置により取得された撮影画像、及び撮影装置
    の演算手段により算出された相対値を取得する第2の取
    得手段と、を備え、 前記判別手段は、当該相対値が所定値の範囲内であるか
    否かを判断することを特徴とする請求項2記載のIDカ
    ード作成システム。
  13. 【請求項13】前記IDカード作成装置は、 前記判別手段により、前記相対値が所定値の範囲内であ
    ると判断された場合に、前記相対値に基づいて前記撮影
    装置に対応する色修正変換テーブルを作成する色修正変
    換テーブル作成手段と、 前記色修正変換テーブルを用いて前記撮影装置により取
    得された撮影画像の色修正を行う色修正手段と、 を備えることを特徴とする請求項12記載のIDカード
    作成システム。
  14. 【請求項14】前記IDカード作成装置は、 前記撮影装置を識別するための撮影装置識別符号と対応
    付けて、撮影装置により取得された参照撮影画像情報、
    又は撮影装置の演算手段により算出された相対値を取得
    する第3の取得手段と、 前記撮影装置識別符号と対応付けて、当該参照撮影画像
    情報、又は相対値を記憶する記憶手段と、 撮影装置により取得された撮影画像と対応付けて前記撮
    影装置識別符号を取得する第4の取得手段と、を備え、 前記第1の取得手段は、前記第4の取得手段により取得
    された撮影装置識別符号に対応する参照撮影画像情報を
    前記記憶手段から取得する、又は前記第2の取得手段
    は、前記第4の取得手段により取得された撮影装置識別
    符号に対応する相対値を前記記憶手段から取得すること
    を特徴とする請求項9から13記載のIDカード作成シ
    ステム。
  15. 【請求項15】前記IDカード作成装置は、 前記判別手段により、前記相対値が所定値の範囲内でな
    いと判断された場合に、警告を出力する警告出力手段を
    備えることを特徴とする請求項9から13のいずれかに
    記載のIDカード作成システム。
  16. 【請求項16】前記基準撮影画像情報は、基準撮影装置
    により基準被写体を撮影して取得されることを特徴とす
    る請求項1から3、又は10のいずれかに記載のIDカ
    ード作成システム。
  17. 【請求項17】前記基準撮影画像情報は、前記撮影装置
    に設けられていることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載のIDカード作成システム。
  18. 【請求項18】前記基準撮影画像情報は、前記IDカー
    ド作成装置に設けられていることを特徴とする請求項1
    0又は14記載のIDカード作成システム。
  19. 【請求項19】前記参照被写体と前記基準被写体とが実
    質的に等価な色票であることを特徴とする請求項16記
    載のIDカード作成システム。
  20. 【請求項20】被撮影者の顔を含む撮影画像が付帯され
    たIDカードを作成することを特徴とする請求項1から
    19のいずれかに記載のIDカード作成システム。
  21. 【請求項21】予め設定された基準撮影画像情報に基づ
    いて相対値を算出し、撮影装置により取得された撮影画
    像の色修正を行うIDカード作成システムにおける色修
    正方法であって、 前記相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断する工
    程を含むことを特徴とするIDカード作成システムにお
    ける色修正方法。
  22. 【請求項22】参照被写体を撮影して参照撮影画像情報
    を取得する工程と、 前記基準撮影画像情報と前記参照撮影画像情報とに基づ
    いて相対値を算出する工程と、 前記相対値が所定値の範囲内であると判断された場合
    に、前記相対値に基づいて前記撮影装置に対応する色修
    正変換テーブルを作成する工程と、 前記色修正変換テーブルを用いて前記撮影装置により取
    得された前記撮影画像の色修正を行う工程と、 を含むことを特徴とする請求項21記載のIDカード作
    成システムにおける色修正方法。
  23. 【請求項23】撮影装置により取得された撮影画像、及
    び参照撮影画像情報をネットワークを介して取得する工
    程と、 基準撮影画像情報と、前記参照撮影画像情報とに基づい
    て相対値を算出する工程と、 当該相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断する工
    程と、 含むことを特徴とする請求項22記載のIDカード作成
    システムにおける色修正方法。
  24. 【請求項24】前記撮影装置により取得された撮影画
    像、及び前記相対値をネットワークを介して取得する工
    程と、 当該相対値が所定値の範囲内であるか否かを判断する工
    程と、 を含むことを特徴とする請求項22記載のIDカード作
    成システムの色修正方法。
  25. 【請求項25】前記相対値が所定値の範囲内であると判
    断された場合に、当該相対値に基づいて前記撮影装置に
    対応する色修正変換テーブルを作成する工程と、 前記色修正変換テーブルを用いて前記ネットワークを介
    して取得した撮影画像の色修正を行う工程とを含むこと
    を特徴とする請求項23又は24記載のIDカード作成
    システムの色修正方法。
  26. 【請求項26】前記撮影装置を識別するための撮影装置
    識別符号と対応付けて、撮影装置により取得された参照
    撮影画像情報、又は前記算出された相対値をネットワー
    クを介して取得する工程と、 前記撮影装置識別符号と対応付けて、当該参照撮影画像
    情報、又は相対値を記憶する工程と、 撮影装置により取得された撮影画像と対応付けて前記撮
    影装置識別符号をネットワークを介して取得する工程
    と、 を含むことを特徴とする請求項23から25のいずれか
    に記載のIDカード作成システムにおける色修正方法。
  27. 【請求項27】前記相対値が所定値の範囲内でないと判
    断された場合に、警告を出力する工程を含むことを特徴
    とする請求項21から25のいずれかに記載のIDカー
    ド作成システムにおける色修正方法。
  28. 【請求項28】前記基準撮影画像情報は、基準撮影装置
    により基準被写体を撮影して取得されることを特徴とす
    る請求項21から23のいずれかに記載のIDカード作
    成システムにおける色修正方法。
  29. 【請求項29】前記参照被写体と前記基準被写体とが実
    質的に等価な色票であることを特徴とする請求項28記
    載のIDカード作成システムにおける色修正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014196968A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 富士フイルム株式会社 キャリブレーション方法,キャリブレーション装置およびキャリブレーション用基準サンプル
JP2020096219A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 キヤノン株式会社 情報処理装置、撮像装置、情報処理方法、およびプログラム
CN111325927A (zh) * 2020-02-28 2020-06-23 中国建设银行股份有限公司 基于人脸识别的人机交互方法和装置

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