JP2003211760A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2003211760A
JP2003211760A JP2002013988A JP2002013988A JP2003211760A JP 2003211760 A JP2003211760 A JP 2003211760A JP 2002013988 A JP2002013988 A JP 2002013988A JP 2002013988 A JP2002013988 A JP 2002013988A JP 2003211760 A JP2003211760 A JP 2003211760A
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聡 金田
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秀俊 児玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ前方側にアダプタを装着し、当該ア
ダプタ上から用紙を給紙し、そして排出する構成におい
て、アダプタに起因する種々の取り扱い上の不具合を防
止すること。 【解決手段】 プリンタ1は装置前方側から光ディスク
をセットしたトレイ70を給排紙可能に構成されてい
る。トレイ70は、プリンタ1前方側に着脱自在に取り
付けられたアダプタ50によって下方から支持され、且
つ、桁方向の給送位置が規制される。アダプタ50はプ
リンタ1本体に設けられた取付部37によって取り付け
られる。取付部37はアダプタ50先端部が嵌合する嵌
合穴を有している。該嵌合穴は、プリンタ1外部から視
認可能な位置に、用紙排出方向に向けて開口する様に形
成され、アダプタ50の装着容易性が確保されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録部によって記
録の行われた被記録材を略水平に排出する排出口を有す
る記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用のインクジェットプリンタ
(以下「プリンタ」と言う)において、コンパクトディ
スクに代表される光ディスク(以下「光ディスク」と言
う)に直接インク滴を吐出して印刷が可能なものが開発
され、市販されている。この様なプリンタにおいては、
光ディスクはそれ単体でプリンタの用紙搬送経路を利用
して搬送することができない為、板状体からなる専用の
トレイ(以下「搬送用トレイ」と言う)にセットし、そ
して搬送する様になっている。
【0003】ところで、プリンタによっては、上述の様
な搬送用トレイや、或いは湾曲した用紙搬送経路を利用
することのできない剛性の高い厚手のボード紙等を、プ
リンタ前方側、即ち、排紙ローラ側から略水平に手差し
給送し、そして同じプリンタ前方側に排出する構成を備
えるものがある。ここで、通常プリンタ前方側は単なる
用紙排出口となっている為、前述の様なプリンタにおい
ては、プリンタ前方側に搬送媒体を手差し給送する為の
アダプタ(給紙および排紙の為のトレイ)を取り付け、
該アダプタ上から上述の様な搬送用トレイを給送し、そ
して該アダプタ上に排出する様になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、アダプタはスナ
ップフィット等の手段によってプリンタ本体に取り付け
る様な構成となっていたが、必ずしもプリンタ本体へ取
り付け易い構造とはなっていなかった。また、ユーザが
アダプタをプリンタ前方側に取り付けたまま、プリンタ
後方から前方へ用紙を排出する通常の印刷動作を実行す
る場合もあり、この様な場合には排出口で紙ジャムとな
る虞があった。更に、プリンタによっては印刷用紙に接
触して印刷用紙の通過を検出する紙検出器を備えるもの
があり、この様な紙検出器の検出端がプリンタ前方側か
ら差し込まれた前記搬送用トレイと当接可能な位置にあ
ると、前記搬送用トレイが差し込まれた際に検出端を破
壊する虞があった。
【0005】そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされ
たものであり、その課題は、プリンタ前方側にアダプタ
を装着し、当該アダプタ上から用紙を給紙し、そして排
出する構成において、アダプタに起因する種々の取り扱
い上の不具合を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1記載の記録装置は、記録部によって記
録の行われた被記録材を略水平に排出する排出口を有す
る記録装置であって、前記排出口から略水平に被記録材
を手差し給送する際に被記録材を支持し且つ被記録材の
両側端をガイドする位置決め用アダプタを着脱自在に取
り付ける取付部を前記排出口に備え、前記取付部が、前
記位置決め用アダプタの先端に設けられた凸部が嵌合す
る嵌合穴からなり、前記嵌合穴が、外部から視認可能な
位置に、被記録材排出方向に向けて開口する様に形成さ
れていることを特徴とする。
【0007】本願請求項1記載の発明によれば、位置決
め用アダプタを取り付ける取付部が位置決め用アダプタ
の先端に設けられた凸部が嵌合する嵌合穴からなり、当
該嵌合穴が、排出口において外部から視認可能な位置
に、被記録材排出方向に向けて開口する様に形成されて
いるので、位置決め用アダプタを排出口に取り付けよう
とする際に、当該位置決め用アダプタ先端(記録装置と
係合する側)を差し込む場所が視覚的に認識し易いと共
に、位置決め用アダプタを排出口に持って行く方向と、
位置決め用アダプタの先端部に設けられた凸部を嵌合穴
に差し込む方向とが同じであり、ユーザは位置決め用ア
ダプタを排出口に持って行き、そのまま同じ方向に差し
込むだけで位置決め用アダプタを記録装置に取り付ける
ことができ、取り付け性が良い。
【0008】本願請求項2記載の記録装置は、請求項1
において、前記排出口から略水平に手差し給送された被
記録材先端と当接可能な位置に、被記録材の通過を検出
する紙検出器が設けられ、前記位置決め用アダプタによ
って両側端をガイドされる被記録材の桁方向位置が、前
記紙検出器を避ける位置となる様に前記嵌合穴が配設さ
れていることを特徴とする。本願請求項2記載の発明に
よれば、排出口から略水平に手差し給送された被記録材
先端と当接可能な位置に、被記録材の通過を検出する紙
検出器が設けられ、位置決め用アダプタによって両側端
をガイドされる被記録材の桁方向位置が、前記紙検出器
を避ける位置となる様に前記嵌合穴が配設されているの
で、被記録材の通過を検出する紙検出器の破損を防止す
ることができる。
【0009】本願請求項3記載の記録装置は、請求項1
または2において、前記嵌合穴内部に、前記凸部と係合
することによって前記凸部が嵌合したことを検出する検
出スイッチが設けられていることを特徴とする。本願請
求項3記載の発明によれば、前記嵌合穴内部に、前記凸
部と係合することによって前記凸部が嵌合したことを検
出する検出スイッチが設けられているので、位置決め用
アダプタの記録装置への装着状態を確実に検出でき、従
って位置決め用アダプタを記録装置排出口に取り付けた
まま、記録装置後方から前方へ被記録材を給送する通常
の印刷動作を実行し、そして被記録材が位置決め用アダ
プタに引っ掛かって紙ジャムとなる様な不具合を招く虞
がない。
【0010】本願請求項4記載の記録装置は、請求項1
から3のいずれか1項において、前記凸部が前記位置決
め用アダプタ先端両側にそれぞれ設けられ、当該凸部が
嵌合する前記嵌合穴のいずれか一方が前記凸部と隙間無
く嵌合する様に形成され、且つ、他方の嵌合穴が、前記
凸部が嵌合した際に当該凸部との間にクリアランスが生
じる様に形成されていることを特徴とする。本願請求項
4記載の発明によれば、位置決め用アダプタ先端の両側
部分に前記凸部が設けられ、これら2つの凸部と、排出
口に設けられた2つの嵌合穴とが嵌合する様になってい
る。ここで、一方の凸部と凹部の嵌合が隙間無く嵌合
し、且つ、他方の凸部と凹部の嵌合がクリアランスが生
じる様な嵌合であるので、隙間無く嵌合する凸部と凹部
によって桁方向位置を確実に規制しつつ、嵌合した際に
クリアランスが生じる凸部と凹部とによって製造誤差を
吸収することができる。
【0011】本願請求項5記載の記録装置は、請求項1
から4のいずれか1項において、前記凸部を前記嵌合穴
へ案内する識別手段を有していることを特徴とする。本
願請求項5記載の発明によれば、前記凸部を前記嵌合穴
へ案内する識別手段を有しているので、ユーザにとって
前記凸部の嵌合位置が容易に認識でき、ユーザフレンド
リとなる。尚、識別手段とは、位置決め用アダプタの先
端を排出口のいずれの場所に持っていくかをユーザに認
識させる手段であり、嵌合穴の配設位置近傍における矢
印等の表示や、位置決め用アダプタの取り付け方法を示
すイラスト等の表示等が考えられる。
【0012】本願請求項6記載の記録装置は、請求項5
において、前記識別手段が、前記凸部と前記嵌合穴の周
辺部とを同一色とすることによって前記凸部を前記嵌合
穴へ案内する様になされていることを特徴とする。本願
請求項6記載の発明によれば、前記識別手段が、前記凸
部と前記嵌合穴の周辺部とを同一色とすることによって
前記凸部を前記嵌合穴へ案内する様になされているの
で、この様な色による識別によってユーザは直感的に位
置決め用アダプタ先端の差し込み場所を認識することが
可能となる。
【0013】本願請求項7記載の記録装置は、請求項1
から6のいずれか1項において、前記位置決め用アダプ
タが、板状体からなるトレイ本体部と、該トレイ本体部
の表面に形成され、被記録材に記録を行う記録装置にお
ける被記録材搬送経路を利用した搬送が非容易な形態を
有する記録媒体をセットする為の凹部と、を有する記録
媒体搬送用トレイに設けられたトレイ側係合部と係合可
能なアダプタ側係合部を備え、該アダプタ側係合部と前
記トレイ側係合部との係合により、前記記録媒体搬送用
トレイを当該位置決め用アダプタから脱落不能な状態と
する様構成されていることを特徴とする。
【0014】本願請求項7記載の発明によれば、記録装
置の被記録材搬送経路を利用した搬送が非容易な形態を
有する記録媒体をセットする、板状体からなる記録媒体
搬送用トレイは、該記録媒体搬送用トレイのトレイ本体
部を支持し且つ給紙の際の桁方向位置を規制する位置決
め用アダプタに差し込まれた際に、当該位置決め用アダ
プタから脱落不能となるので、これによって記録媒体搬
送用トレイは位置決め用アダプタと一体化し、位置決め
用アダプタと記録媒体搬送用トレイの保管性が向上す
る。
【0015】尚、被記録材に記録を行う記録装置におけ
る被記録材搬送経路を利用した搬送が非容易な形態を有
する記録媒体とは、例えばコンパクトディスクに代表さ
れる光ディスク等、方形をなす印刷用紙とは異なり主走
査方向の位置決めが困難な形状を有する記録媒体や、そ
のサイズが小さい為に記録装置の搬送手段によって適切
な搬送動作を行うことができない様なサイズを有する記
録媒体を意味する。
【0016】本願請求項8記載の記録装置は、請求項7
において、被記録材を記録ヘッド下へと精密送りする搬
送ローラから、該搬送ローラの下流に設けられる、外周
に歯を有する歯付きローラに至る距離が、前記トレイ本
体部の先端から前記凹部の縁に至る距離よりも大なる様
に構成されていることを特徴とする。本願請求項8記載
の発明によれば、被記録材を記録ヘッド下へと精密送り
する搬送ローラから、該搬送ローラの下流に設けられ
る、外周に歯を有する歯付きローラに至る距離が、前記
トレイ本体部の先端から前記凹部の縁に至る距離よりも
小なる様に構成されているので、記録媒体搬送用トレイ
を歯付きローラ側から手差し給送すると、記録媒体が歯
付きローラの真下にさしかかる前に、トレイ本体部の先
端が被記録材をニップして搬送する搬送ローラに到達す
ることになる。従って記録媒体搬送用トレイは、手前側
(下流側)が下方に下がろうとしても先端側(上流側)
が搬送ローラによって規制され、これによって記録媒体
搬送用トレイが更に上流側へと手差し給送されても、セ
ットされた記録媒体が歯付きローラに接触しない様にす
ることが可能となる。
【0017】本願請求項9記載の記録装置は、請求項7
または8において、前記位置決め用アダプタが前記取付
部に取り付けられた際に、当該位置決め用アダプタが、
被記録材をスタックする排紙スタッカによって下方から
支持される様に構成されていることを特徴とする。本願
請求項9記載の発明によれば、位置決め用アダプタは、
記録装置に取り付けられた際に、被記録材をスタックす
る排紙スタッカによって下方から支持されるので、位置
決め用アダプタの下方への変位が防止され、従って記録
媒体搬送用トレイにセットされた記録媒体が歯付きロー
ラに接触しない様にすることができ、記録媒体の印刷面
を保護することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では図面を参照しつつ本発明
の実施形態について、 1.インクジェットプリンタの構成 2.位置決め用アダプタ、該位置決め用アダプタの取付
部、および記録媒体搬送用トレイの構成 3.第1排紙従動ローラの光ディスクへの接触防止手段 4.記録媒体搬送用トレイの引っ掛かり防止手段 の順に説明する。
【0019】<1.インクジェットプリンタの構成>以
下、図1乃至図3を参照しつつ、本発明の一実施形態に
係るインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と略称
する)1の構成について概説する。ここで、図1はプリ
ンタ1の外観斜視図、図2はプリンタ1の側断面概略図
(給紙装置5から第2排紙ローラ27までの紙経路)、
図3はアダプタ50の側面図(第1排紙従動ローラ30
からアダプタ50までの紙経路)である。
【0020】先ず、プリンタ1は、外観視において図1
に示す様にプリンタ本体1aの前方側に用紙排出口1b
を有し、該用紙排出口1bに排紙スタッカ4が、用紙ス
タック面4a(図14も参照)をやや傾斜面とした状態
で取り付けられている。用紙排出口1bには、後に詳述
する位置決め用アダプタ(以下「アダプタ」と略称す
る)50が着脱自在に取り付けられ、また、該アダプタ
50には、記録媒体搬送用トレイ(以下「トレイ」と略
称する)70が差し込まれる様になっていて、トレイ7
0が、アダプタ50によって支持され且つ給紙および排
紙の際の桁方向位置が規制される様になっている。尚、
トレイ70は、コンパクトディスクに代表される光ディ
スクをセットする為のものであり、トレイ70に光ディ
スクをセットすることにより、当該光ディスクのラベル
面に直接印刷することができる様になっている。
【0021】次に、図2および図3を参照しつつプリン
タ1における用紙給送経路(用紙搬送経路)について説
明する。図2に示す様に、プリンタ1は装置後方(図2
の左側)に給紙装置5を備え、該給紙装置5において傾
斜姿勢でセットされた単票紙Pを、回動駆動される給紙
ローラ13によって矢印の方向に給送する第1の給送
経路と、装置後方から給紙装置5の下を通り、インクジ
ェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と略称する)2
1の下へ略水平(矢印の方向)に給送する第2の給送
経路と、装置前方(図2の右側)から記録ヘッド21の
下へ略水平(矢印の方向)に手差し給送する第3の給
送経路とを備えている。ここで、第1の給送経路は可撓
性を有する単票紙Pの給送用に、第2の給送経路は剛性
の高く且つ厚手(非可撓性)の被記録材(例えば、ボー
ド紙)の給送用に、第3の給送経路は、後に詳述するト
レイ70の給送用に利用される様になっている。尚、給
紙装置5は、装置後方側に図示しないロール紙ホルダが
着脱可能となっていて、該ロール紙ホルダからロール紙
を繰り出し、給紙装置5の下側を通って記録ヘッド21
へ給送することもできる様に構成されている。
【0022】以下、各構成要素について概説する。給紙
装置5は、傾斜姿勢で設けられる板状体からなるホッパ
9を備えている。ホッパ9は、上部に設けられた揺動支
点9aを中心に揺動可能(図2の時計方向および半時計
方向)に設けられ、図示を省略するカム機構によって揺
動することにより、下部が給紙ローラ13に圧接および
離間する様になっていて、圧接することにより、ホッパ
9上に堆積された単票紙Pの最上位のものが給紙ローラ
13の回動と共に下流側へ給送される。給紙ローラ13
は側面視略D形の形状をなし、図示しない駆動モータに
よって回動駆動され、外周にはゴム材が巻回されること
によって当該給紙ローラ13に圧接した用紙Pをスリッ
プすることなく給送する。また、下流側に設けられた搬
送ローラ19による被記録材精密送り時には、搬送負荷
(バックテンション)が生じない様に、図示する様に平
坦面が用紙Pと対向する様に駆動制御される。
【0023】次に、給紙ローラ13の下流には被記録材
を副走査方向に精密送りする搬送ローラ19が設けられ
ている。搬送ローラ19は、図示しない駆動モータによ
って回動駆動される搬送駆動ローラ15と、該搬送駆動
ローラ15に圧接して従動回動する搬送従動ローラ17
とから構成されている。搬送駆動ローラ15は、主走査
方向(図2の紙面表裏方向)に長い軸体からなり、外周
面に耐摩耗性粒子(例えば、セラミック粒子)が接着材
によって固着されてなる高摩擦層(図示せず)を有し、
被記録材の裏面(印刷面と反対側の面)との間でスリッ
プを発生させずに確実な精密送り動作を実行可能となっ
ている。一方、搬送従動ローラ17は搬送駆動ローラ1
5の軸方向に複数個配置され(図7参照)、且つ、搬送
従動ローラホルダ18の下流側(図2の右側)端部にお
いて自由回動可能に軸支されている。
【0024】搬送従動ローラホルダ18は回動支点18
aを中心に図2の時計方向および半時計方向に回動可能
に設けられ、且つ、図示しない付勢手段によって搬送従
動ローラ17が搬送駆動ローラ15に圧接する方向(図
2の時計方向)に回動付勢されている。また、搬送従動
ローラホルダ18は、カム10(図15参照)の回動に
よって、搬送従動ローラ17が搬送駆動ローラ15から
離間する方向(図2の反時計方向)に回動することがで
きる様になっている。そして、回動することによって搬
送従動ローラ17が搬送駆動ローラ15から離間し、離
間することにより、矢印およびで示す方向に被記録
材を手差し給送する際に、手差し給送経路を開放する様
になっている。尚、前述したカム10(図15参照)
は、ユーザによって操作可能な図示しない操作レバーに
よって回動する様構成されている。
【0025】次に、搬送駆動ローラ15の軸方向に複数
配設された搬送従動ローラホルダ18のうち、最も0桁
側(図2の紙面裏側)に位置するものには溝穴が設けら
れ、該溝穴を挿通して上から下に突出する様に紙検出レ
バー14が設けられている(図15も参照)。紙検出レ
バー14は、上部を回動中心として揺動可能となってい
て、用紙Pの先端が通過すると上方に押し上げられ、用
紙Pの後端が通過すると下方に復帰し、これによって図
示しない紙検出器が紙検出レバーの揺動を検出し、図示
しないプリンタ1の制御部へ検出信号を送信し、以て用
紙Pの通過および被記録材のサイズ(長さ)を検出する
様になっている。尚、搬送従動ローラホルダ18のより
詳細な構成については後に説明する。
【0026】次に、搬送ローラ19の下流には記録ヘッ
ド21および該記録ヘッド21に対向してプラテン25
が設けられている。記録ヘッド21はキャリッジ23の
下部に設けられ、キャリッジ23に搭載されたインクカ
ートリッジ24からインクを供給され、プラテン25に
押しつけられた被記録材にインク滴を吐出する。キャリ
ッジ23は、プリンタ1の基体を構成する、装置左右に
立設された図示しないサイドフレーム間に掛架された主
キャリッジガイド軸22aおよび副キャリッジガイド軸
22bとにガイドされながら、図示しないキャリッジモ
ータの駆動力を受けて主走査方向(図2の紙面表裏方
向)に往復動する様構成されている。
【0027】次に、記録ヘッド21の下流には第1排紙
ローラ26が設けられ、該第1排紙ローラ26の下流に
は更に第2排紙ローラ27が設けられている。第1排紙
ローラ26および第2排紙ローラ27は、それぞれ図示
しない駆動モータによって回動駆動される第1排紙駆動
ローラ28および第2排紙駆動ローラ29と、これら回
動駆動されるローラに弾性的に接することによって従動
回動する第1排紙従動ローラ30および第2排紙従動ロ
ーラ31によって構成されていて、これら2組のローラ
で印刷用紙を挟圧し、且つ、それぞれのローラが回動駆
動されることによって下流側に排紙される。尚、第1排
紙従動ローラ30は、印刷用紙と点接触する、外周に歯
を有する歯付きローラからなり、第2排紙従動ローラ3
1は、印刷用紙と面接触するゴムローラからなってい
る。
【0028】ここで、第1排紙従動ローラ30と、第2
排紙従動ローラ31とは、主走査方向に所定の間隔で複
数個配設されていて(図11参照)、そしてこれらロー
ラは、主走査方向に長い板状体からなる排紙フレーム下
33に取り付けられている。排紙フレーム下33は、プ
リンタ1の左右に立設される図示しないサイドフレーム
に左右で固定され、更に後に詳述するレリースローラ
(図11参照)により、下流側を揺動支点として上流側
が上方に変位可能に構成されていて、揺動することによ
り、第1排紙従動ローラ30が第1排紙駆動ローラ28
から離間する離間位置と、第1排紙駆動ローラ28に接
する接触位置とをとることができる様になっている。そ
して第1排紙従動ローラ30が第1排紙駆動ローラ28
から離間することにより、矢印およびで示す方向に
被記録材を手差し給送する際の当該給送経路を開放し、
更に被記録材の印刷面に第1排紙従動ローラ30が接触
しない様になっている。尚、プリンタ1はこの他にも第
1排紙従動ローラ30が被記録材の印刷面に接触しない
様にする接触防止手段を有しているが、これについては
後に詳述する。
【0029】ここで、第1排紙従動ローラ30を、被記
録材の印刷面に接触しない様にするのは以下の理由によ
る。即ち、トレイ70によって搬送される光ディスク
は、ラベル面(印刷面)の直下にデータ記憶領域があ
り、従って外周に歯を有する第1排紙従動ローラ30が
前記ラベル面に圧接すると、前記データ記憶領域を希に
破壊することがあるからである。
【0030】加えて、第2排紙従動ローラ31も、図示
しないローラアップ機構によって第2排紙駆動ローラ2
9から離間可能となっていて、これにより、被記録材印
刷面に第2排紙従動ローラ31が接触しない様にするこ
とも可能となっている。これは、被記録材が前述した光
ディスクである場合、吐出されたインク滴がラベル面に
浸透しづらく、乾燥時間が掛かり、この様なラベル面に
第2排紙従動ローラ31が接触すると、所謂インクの白
ヌケや転着を招く虞があるからである。
【0031】次に、図3において、排紙フレーム下33
の上方には排紙フレーム上35が設けられている。排紙
フレーム上35は、排紙フレーム下33と同様にプリン
タ1の左右に立設される図示しないサイドフレームに左
右で固定され、そして左側に偏倚した位置には、アダプ
タ50を取り付ける為の取付部37が設けられている。
取付部37は、左右に2つの嵌合穴右38および嵌合穴
左39(図11参照)を有し、これら嵌合穴にアダプタ
50先端部(図3の左側)に設けられた嵌合凸部右52
および嵌合凸部左53(図10も参照)が嵌合すること
により、アダプタ50が用紙排出口1bに取り付けられ
る様になっている。そして、前述の様にアダプタ50に
はトレイ70が差し込まれ、該トレイ70が、アダプタ
50上から給送され、そしてアダプタ50へ排出され
る。尚、取付部37の詳細な構成については後に説明す
る。
【0032】続いて、用紙排出口1bにはアダプタ50
が着脱自在に取り付けられるが、プリンタ1の装置後方
側から給紙された被記録材(図2の符号,参照)
は、アダプタ50と同様に用紙排出口1bに着脱自在に
取り付けられる排紙スタッカ4に排出される。また、用
紙排出口1bには、単票紙或いはロール紙を所定長さに
カットする、図示しないオートカッターが着脱自在に取
り付けられる様になっていて、該オートカッター装着時
には、排紙スタッカ4を用紙排出口1bから取り外し、
前記オートカッターに装着することができる様になって
いる。以上が、プリンタ1の全体構成である。
【0033】<2.位置決め用アダプタ、取付部、およ
び記録媒体搬送用トレイの構成>次に、図4乃至図10
を参照しながら、アダプタ50、取付部37、トレイ7
0の構成について詳述する。先ず、アダプタ50および
トレイ70の構成について図4乃至図9を参照しつつ説
明する。ここで、図4はアダプタ50およびトレイ70
の平面図、図5はアダプタ50の正面図、図6はトレイ
70裏面の平面図、図7は図4のx−x断面図、図8お
よび図9は図4のy−y断面図である。また、図10は
アダプタ50をプリンタ1から取り外し、且つ、トレイ
70を差し込んだ状態を示す外観斜視図である。
【0034】図4において、トレイ70は板状体からな
るトレイ本体70aの表面(上面)に、ディスク収納用
凹部71が形成されてなる。ディスク収納用凹部71
は、プリンタ1の用紙給送経路を利用した給送が非容易
な被記録材、例えば、コンパクトディスクに代表される
光ディスク等、方形をなす印刷用紙とは異なり桁方向の
位置決めが困難な形状を有する被記録材や、そのサイズ
が小さい為にプリンタ1の給送経路に流すことのできな
いサイズを有する被記録材を収納する為の凹部であり、
本実施形態においては、コンパクトディスク(以下「光
ディスク」と言う)を収納する。トレイ本体70aは、
本実施形態においては略B5サイズの板状体からなるの
で、これによってプリンタ1の用紙給送経路が利用で
き、ディスク収納用凹部71にセットされた光ディスク
のラベル面への印刷が可能となる。
【0035】次に、ディスク収納用凹部71の中央に形
成された凸部72は、光ディスクの中央部に形成された
穴部(図示せず)と嵌合し、セットされた光ディスクが
容易に動かない様に保持する。また、ディスク収納用凹
部71においてディスク外周に位置する場所であってプ
リンタ1前方側(図4の下側)に偏倚した場所には、デ
ィスク取り出し用穴部73aおよび73bが形成されて
いて、該ディスク取り出し用穴部73aおよび73bに
手指を入れることにより、セットした光ディスクを取り
出すことができる様になっている。ここで、ディスク取
り出し用穴部73aおよび73bは、図4に示す様に左
右対称となる場所に形成されている。従ってこれによ
り、右手親指を左側のディスク取り出し用穴部73aに
挿入してセットした光ディスクを取り出すことができる
し、左手親指を右側のディスク取り出し用穴部73bに
挿入してセットした光ディスクを取り出すこともでき、
ユーザの利便性の向上が図られている。更に、トレイ本
体70aの手前側(図4の下側)には、トレイ本体70
aから上方に突出する把持部74が形成され(図1も参
照)、これによってユーザの操作性、即ち、トレイ70
のプリンタ1への差し込み或いは引き抜き作業性の向上
が図られている。
【0036】続いて、トレイ本体70aには、副走査方
向(図4の上下方向)に延びる長溝(図4において斜線
で示す部分)が桁方向(図4の左右方向)に所定の間隔
を置いて複数形成されている。また、この長溝は、図4
および図6に示す様にトレイ本体70aの表面と裏面の
双方に形成されている。これは、以下の理由による。即
ち、本実施形態においてトレイ本体70aは低コスト化
等の観点から樹脂成形によって一体的に形成されている
が、ディスク収納用凹部71の深さを充分に確保する為
には、一定の厚み(例えば、3mm)が必要となる。し
かし、この様な厚みを有する板状体を樹脂成形する場
合、成形時に反りや厚み寸法の不均一等の成形不良が発
生するので、上述の様に長溝を形成することによって樹
脂量を低減し、これによって成形時の反りや厚み寸法の
不均一等の低減を図っている。
【0037】また、図4および図6に示す長溝は、以下
の様な観点からも形成されている。即ち、トレイ本体7
0aは搬送駆動ローラ15および搬送従動ローラ17
(図2参照)にニップされ、そして搬送駆動ローラ15
が回動駆動されることによって搬送される。従って、ト
レイ本体70aの裏面は、搬送駆動ローラ15の回動に
よる搬送力を得る為のローラ接触面となる。一方、トレ
イ本体70aの成形時の反り等を防止する為に、トレイ
本体70aの裏面に無数のリブを形成すると、搬送駆動
ローラ15との接触面積が減少し、紙送り精度が低下し
て印刷品質が低下する虞もある。しかし、本実施形態に
おいてトレイ本体70aには、リブではなく副走査方向
に延びる長溝を表面と裏面に双方に形成し、且つ、隣り
合う2つの長溝の間が平坦面となる様に形成した(図7
も参照)。従って、長溝を表面と裏面の双方に形成する
ことによって樹脂量を確実に低減させつつ、且つ、隣り
合う2つの長溝の間が平坦面をなす様にしたので、従っ
て充分なローラ接触面積が得られ、以て反りや厚み寸法
の不均一等の成形不良の発生を防止しつつ、搬送駆動ロ
ーラ15による確実な搬送を実現することが可能となっ
ている。
【0038】尚、本実施形態においては長溝をトレイ本
体70aの裏面に多く形成せずに、表面と裏面とでほぼ
均等となる様に形成した(図7参照)。従って表面の平
坦面の面積と裏面の平坦面の面積が図7に示す様に大凡
等しくなっていて、搬送駆動ローラ15による確実な搬
送力を得ることができる様になっている。
【0039】また、表面に形成される長溝については、
以下の様な観点からその溝幅および配置間隔が設定され
ている。即ち、図7においては表面に圧接する搬送従動
ローラ17を仮想線で示しているが、図示する様に搬送
従動ローラ17が表面の平坦面から外れない様に長溝の
溝幅および配置間隔を設定している。従って、搬送従動
ローラ17による、トレイ本体70aの搬送駆動ローラ
15への押圧力が減少せず、トレイ本体70aはしっか
りと搬送駆動ローラ15に圧接し、以て搬送力の低下の
防止が図られている。尚、本実施形態においては、図4
および図6に示す様に桁方向に複数配置される長溝の幅
および配置間隔が不均一となる様に形成しているが、均
一となるように配置しても構わない。均一とする場合に
は、搬送従動ローラ17が平坦面から外れない様に長溝
の幅および配置間隔を設定することが望ましい。また、
本実施形態においては、図7に示す様に長溝の反対側が
平坦面に、平坦面の反対側が長溝となる様に形成されて
いるので、極端に肉厚が薄くなる部分がなく、これによ
って使用時或いは経時変化による反り等の防止が図られ
ている。
【0040】次に、図4および図5において、アダプタ
50はトレイ本体70aを下から支持する支持板51
と、該支持板51の両側端側に設けられた、グリップ右
55およびグリップ左56とから構成され、グリップ右
55およびグリップ左56の内部が、トレイ70の両側
端側を差し込む空洞部となっている。支持板51の上面
には副走査方向に延びるリブ57が主走査方向に所定の
間隔で複数形成され、これによってトレイ70が支持板
51上で摺動(スライド)する際の摩擦抵抗力が軽減さ
れ、円滑な給排紙動作を実行することができる様になっ
ている。
【0041】次に、トレイ70とアダプタ50は、トレ
イ70をアダプタ50に差し込んだ後に容易にトレイ7
0をアダプタ50から取り外し不可とする「脱落防止手
段」を備えている。より詳しくは、当該脱落防止手段
は、トレイ70がアダプタ50に差し込まれた後、トレ
イ70のアダプタ50に対する前後方向(図4の上下方
向)のスライド範囲を規制することによってトレイ70
の脱落を防止する。
【0042】即ち、トレイ本体70aの表面において、
下流側(図4の下側)端部近傍に、上方に突出する「表
側係合部」としての突起75が、トレイ本体70aの両
側端側に形成されている。一方、アダプタ50には、突
起75と係合可能な「第1の係合部」としてのストッパ
部58がアダプタ50の上流側(図4の上側)であって
アダプタ50の両側端側に設けられている(図8も参
照)。従って、図8(A)に示す様にトレイ70を差し
込み方向(図8の左方向)にスライドさせると、図8
(B)に示す様にストッパ部58に突起75が当接し、
これによってトレイ70はアダプタ50(プリンタ1)
に対する差し込み方向のスライド限界位置が規定され
る。
【0043】一方、図6に示す様に、トレイ本体70a
の裏面において、上流側(図6の上側)には、「裏側係
合部」としての凹部76が、トレイ本体70aの両側端
側に形成されている。凹部76は、トレイ本体70aの
裏面において両側端側に形成された長溝81の上流側に
凸部77が形成されることによってなされている。一
方、アダプタ50側には、図4および図9に示す様に凹
部76と係合可能な「第2の係合部」としての突起60
が、弾性片59の先端部分に設けられ、トレイ本体70
aの裏面に対して弾性的に接触することができる様にな
っている。また、突起60は、トレイ本体70aの裏面
に形成された長溝81に嵌入する位置に配置されてい
て、長溝81に突起60が嵌入した状態で、トレイ70
がアダプタ50に対してスライド動作する様になってい
る。
【0044】以下、突起60の機能について説明する。
トレイ70が図9(A)に示す様にアダプタ50に差し
込まれると、図9(B)に示す様に突起60が凹部76
に嵌入する。ここで、突起60はトレイ70が差し込み
方向(図9の左方向)に差し込まれると凸部77を容易
に乗り越えられるような斜面60aを有しているので、
トレイ70が更に差し込まれると、突起60は凸部77
を乗り越えて長溝81に入る。次に、突起60が一旦長
溝81に入った後に、トレイ70が引き抜き方向(図9
の右方向)にスライドすると、凸部77は突起60が容
易に乗り越えられる様な斜面77aを有しているので、
突起60は凸部77を乗り越えて凹部60に入り込む。
しかし、突起60と凹部76とは、突起60が凹部76
に嵌入した状態においてトレイ70が引き抜き方向にス
ライドすると、凹部76の縁に引っ掛かる様な形状をな
しているので(図9(B)参照)、これによってトレイ
70の引き抜き方向(図9の右方向)へのスライド限界
位置が規定される。
【0045】以上により、上述したトレイ70側に形成
された突起75および凹部76と、アダプタ50側に設
けられたストッパ部58と突起60とが、トレイ70の
アダプタ50からの脱落を防止する脱落防止手段を構成
する。以下、当該脱落防止手段の作用効果について説明
する。
【0046】アダプタ50とトレイ70とは、脱落防止
手段によっていわば一体化することになる。そしてこの
様にトレイ70とアダプタ50とが一体化すると、ユー
ザはアダプタ50をプリンタ1に装着し、そしてその後
にトレイ70をアダプタ50に差し込むといった2段階
の作業が不要となる。つまり、アダプタ50をプリンタ
1に取り付ければトレイ70が自動的にセットされるこ
とになるので、従ってトレイ70を用いて手差し給送す
る際の作業性が向上すると共に、プリンタ1から取り外
してもアダプタ50とトレイ70とは一体化している為
に保管性も向上し、以てユーザの利便性が向上する。
【0047】加えて、アダプタ50を取り付ける取付部
37(図1参照)は、図1に示す様にプリンタ1の左側
に偏倚した位置に設けられ、これによってトレイ70は
プリンタ1において左側に偏倚した位置から給紙され、
そして排紙される。一方、プリンタ1の右側(以下、適
宜「0桁側」と言う)には図1を参照しながら説明した
紙検出レバー14が配置されていて、トレイ70をアダ
プタ50を利用せずに手差し給送可能な場合には、トレ
イ70の先端が紙検出レバー14と当接する位置、即
ち、0桁側の位置から差し込まれる場合もあり、この様
な場合には紙検出レバー14を壊す虞もある。しかし、
前述の様にアダプタ50とトレイ70とは一体化してい
て、トレイ70を差し込む際にはアダプタ50の取り付
けが必要となり、これによってトレイ70の給送位置が
一定の位置に定まることから、紙検出レバー14を壊す
虞が無い。加えて、トレイ70を手差し給送する際に紙
検出レバー14を上方に退避させる構成を採る必要がな
く、プリンタ1のコストアップを抑えることができる。
【0048】更に、図4に戻ってトレイ70において0
桁側の側端部には副走査方向に延びるガイド溝79が形
成され、一方でアダプタ50側には、ガイド溝79と係
合する、副走査方向に延びるガイドレール61(図5お
よび図7も参照)が設けられている。そしてトレイ70
がアダプタ50に差し込まれると、ガイドレール61が
ガイド溝79に入りこみ、当該入り込んだ状態でトレイ
70がアダプタ50に対してスライド動作する。従って
これにより、トレイ70は斜行することなく真っ直ぐに
給紙および排紙され、且つ、給排紙の際の桁方向位置が
一定の位置に確実に定まり、以て適切な印刷結果を得る
ことが可能となると共に、給紙の際の桁方向位置合わせ
を行う必要が無いので作業性が良い。尚、本実施形態に
おいてはトレイ70側にガイド溝を設け、アダプタ50
側にガイドレールを設けているが、トレイ50側にガイ
ドレールを設け、アダプタ50側にガイド溝を設けても
同様な作用効果を得ることができる。
【0049】ところで、図9において凹部76に突起6
0が入り込んだ状態においては、トレイ70は前述の様
に差し込み方向(図9の左方向)へのスライド動作が可
能であるが、突起60は弾性片59によって凹部76に
弾性的に嵌入しているので、突起60が凹部76に嵌入
した状態では、トレイ70は差し込みおよび引き抜きの
双方向(図9の左右方向)へのスライド動作が一定の力
で規制され、これにより、アダプタ50に対するトレイ
70の位置が保持される状態となる。一方、図3および
図10(A)に示す様にアダプタ50先端部には、アダ
プタ50に差し込まれたトレイ70と直交する平面をな
す平坦面63が形成され、該平坦面63により、図10
(B)に示す様にアダプタ50をプリンタ1から取り外
した際に、トレイ70を直立した状態で、アダプタ50
を載置面Fに安定して立たせることができる様になって
いる。従ってこの様にアダプタ50に対するトレイ70
の位置が保持され、且つ、トレイ70を直立した状態に
保持可能となることにより、アダプタ50およびトレイ
70の保管スペースを節約でき、この点においても保管
性を向上させることができる様になっている。
【0050】尚、以上説明した脱落防止手段は一例であ
り、トレイ70がアダプタ50に対してスライド可能で
あり、且つ、アダプタ50から脱落しない構成であれ
ば、どの様なものであっても構わない。
【0051】次に、図11および図12を参照しつつ、
アダプタ50を取り付ける取付部37の構成について詳
説する。ここで、図11(A)は取付部37の平面図で
あり、図11(B)は取付部37の正面図である。ま
た、図12はアダプタ50を取付部37に取り付ける作
業を示す説明図である。
【0052】図11において、取付部37は、左右に2
つの開口部、即ち、嵌合穴右38と、嵌合穴左39とを
有している。嵌合穴右38および嵌合穴左39は、共に
方形の開口形状をなし、且つ、プリンタ1の用紙排出口
1bにおいて外部から視認可能な位置に、用紙排出方向
に向けて開口する様に形成されている。一方、アダプタ
50先端の両側には、図10(A)、図12(A)、図
4等に示す様に嵌合凸部右52と嵌合凸部左53とが設
けられている。従って、アダプタ50を取付部37に取
り付ける際には、ユーザはアダプタ50の両側に設けら
れたグリップ右55およびグリップ左56を両手で持
ち、そしてアダプタ50を取付部37に持っていき、そ
してそのままその方向に嵌合凸部右52および嵌合凸部
左53をそれぞれ嵌合穴右38および嵌合穴左39に差
し込めば(図10(B))、アダプタ50を取付部37
に取り付けることができる。
【0053】即ち、嵌合穴右38および嵌合穴左39
が、図1に示す様に用紙排出口1bにおいて外部から視
認可能な位置に、且つ、用紙排出方向に向けて開口する
様に形成されているので、アダプタ50をプリンタ1に
取り付けようとする際に、ユーザはアダプタ50先端を
差し込む場所が視覚的に認識し易いと共に、アダプタ5
0を用紙排出口1bに持って行く方向と、アダプタ50
の先端部に設けられた嵌合凸部右52および嵌合凸部左
53を、嵌合穴右38および嵌合穴左39に差し込む方
向とが同じであるので、取り付け(および取り外し)の
際の作業性が向上する。また、アダプタ50の両側端は
手で持ちやすいグリップ形状をなすグリップ部右55お
よびグリップ部左56となっていることからも、アダプ
タ50の取り付け或いは取り外しの際の作業性が向上し
ている。尚、取付部37、より詳しくは嵌合穴右38と
嵌合穴左39の周辺部分と、嵌合凸部右52と嵌合凸部
左53とを同一色にすれば、更に識別性が向上する。
【0054】ところで、本実施形態においては、嵌合凸
部右52と嵌合凸部左53との幅寸法が略同じであり、
且つ、嵌合穴左39の幅寸法が、嵌合穴右38の幅寸法
よりもやや大なる様に形成されていて、これにより、嵌
合凸部右52は嵌合穴右38に隙間無く嵌合し、一方で
嵌合凸部左53は、嵌合穴左39に嵌合した際にクリア
ランスが生じる様になっている。これにより、部品の製
造交差を吸収でき、アダプタ50或いは取付部37の製
造交差を緩やかにすることによって部品の低コスト化を
図ることができると共に、隙間無く嵌合する側によって
桁方向位置を一定の位置に確実に定めることができる様
になっている。
【0055】加えて、嵌合穴右38には、アダプタ50
側の嵌合凸部右52が嵌合穴右38に嵌入したことを検
出する検出端41および検出部42が設けられている。
検出端41の一端側は検出部42において揺動可能に保
持され、他端側は、嵌合穴右38内に突出する様になっ
ていて、嵌合凸部右52が嵌合穴右38に嵌入すると、
検出端41が揺動し(図11(A)において時計方
向)、これによって検出部42がプリンタ1の制御部
(図示せず)へ検出信号を送信する様になっている。従
って、プリンタ1の制御部(図示せず)はアダプタ50
がプリンタ1本体に取り付けられたことを認識すること
ができ、これにより、アダプタ50が装着された状態に
おいては装置後方(図2において左側)から装置前方
(図2において右側)への用紙排出動作を行わない様に
することができ、用紙がアダプタ50に引っ掛かって紙
ジャムとなるといった不具合を防止することが可能とな
っている。
【0056】尚、本実施形態においては、アダプタ50
はトレイ70を適切に給送する為の専用の構成要素とし
て構成されているが、トレイ70のみならず、印刷用紙
(例えば、薄手の単票紙、或いは厚手のボード紙等)を
アダプタ50上から給紙し、そしてアダプタ50上に排
紙する様に構成することも可能である。この場合、アダ
プタ50は、前記印刷用紙を下方から支持する給紙トレ
イおよび排紙トレイの機能を果たすとともに、給紙の際
の桁方向位置を規制する機能を果たすことになる。
【0057】<3.第1排紙従動ローラの光ディスクへ
の接触防止手段>次に、前述した様にトレイ70にセッ
トされる光ディスクの印刷面の直下にはデータ記憶領域
があるので、プリンタ1は、外周に歯を有する第1排紙
従動ローラ30が、トレイ70にセットされた光ディス
ク印刷面に接触しない様にする手段を有している。以
下、図13および図14を参照しつつ、この様な第1排
紙従動ローラ30の光ディスク印刷面への接触を防止す
る手段について説明する。ここで、図13は搬送従動ロ
ーラ17から第2排紙従動ローラ31に至る紙経路の側
断面図であり、図14は排紙スタッカ4およびアダプタ
50の側面図である。
【0058】先ず第1に、図13において、トレイ70
が第2排紙駆動ローラ29と第2排紙従動ローラ31と
の間から上流側に向けて差し込まれると、トレイ本体7
0aの先端が、排紙フレーム下33に軸支されたレリー
スローラ34と当接する。レリースローラ34は、図1
1に示す様に排紙フレーム下33の80桁側(図11の
左側)であって排紙フレーム下33の上流側(図13の
左側)に軸支され、図13に示す様に、桁方向に複数個
配置された第1排紙従動ローラ30よりもやや下方に突
出する様に設けられている。一方、排紙フレーム下33
は下流側(図13の右側)の図示しない揺動支点を中心
に揺動可能に設けられていて、揺動することにより、第
1排紙従動ローラ30が第1排紙駆動ローラ28に対し
て離間位置と圧接位置とをとることができる様になって
いる。従ってトレイ70が差し込まれると、トレイ本体
70aはレリースローラ34を上方に押し退け、排紙フ
レーム下33を揺動させ、そして図13に示す様に第1
排紙従動ローラ30が第1排紙駆動ローラ28から離間
する様になっている。つまり、光ディスク(図13にお
いて符号Qで示す)をセットしたトレイ70が差し込ま
れると、ユーザが特別な操作を行うことなく第1排紙従
動ローラ30が自動的に上方に退避する様構成されてい
て、これによって確実に第1排紙従動ローラ30が、ト
レイ70にセットされた光ディスク印刷面へ接触しない
様になっている。
【0059】次に、第2に図13において、トレイ本体
70aの先端から、光ディスクQの端部(トレイ本体7
0aに形成された凹部71の縁部(図4参照))までの
距離(図13(A)において符号Lで示す距離)が、
搬送従動ローラ17から第1排紙従動ローラ30までの
距離(図13(A)において符号Lで示す距離)より
も大なる様にトレイ70が構成されている(換言すれ
ば、搬送従動ローラ17と排紙従動ローラ30との距離
が距離Lよりも小なる様に構成されている)。こ
れは、以下の様な理由による。即ち、トレイ70を差し
込んだ際に、前述の通り第1排紙従動ローラ30は第1
排紙駆動ローラ28から離間して上方に退避する様構成
されているが、トレイ70の先端がフリーな状態(図1
3(A)に示す状態)であると、トレイ70の手前側
(図13の右側)が下方に変位した際に、トレイ70の
先端が上方に浮き上がり、光ディスクQが第1排紙従動
ローラ30に当接してしまう虞がある。
【0060】一方、トレイ70を手差し給送する際に
は、前述の通り、ユーザの操作によって搬送従動ローラ
17が搬送駆動ローラ15から離間して上方に退避した
状態にあるが、トレイ70先端が搬送従動ローラ17と
搬送駆動ローラ15との間に入り込んだ後は、トレイ7
0先端はこれら2つのローラによって上下方向の変位が
規制され、従ってトレイ70先端が上方に浮き上がるこ
とも無い。つまり、トレイ70先端が搬送従動ローラ1
7と搬送駆動ローラ15とに到達していない状態(図1
3(A)の状態)において、第1排紙従動ローラ30の
下に光ディスクQが存在していなければ、トレイ70先
端が上方に浮き上がっても、光ディスクQが第1排紙従
動ローラ30に当接することは無い。この様な観点か
ら、図13(A)に示す距離Lが、距離Lよりも大
なる様に構成され、これにより、トレイ70先端が上方
へ浮き上がって光ディスクQが第1排紙従動ローラ30
に当接しない様になっている。
【0061】次に、第3に図14においてアダプタ50
がプリンタ1に取り付けられた状態において、アダプタ
50が、排紙スタッカ4によって下方から支持される様
に構成されている。即ち、アダプタ50がプリンタ1に
取り付けられた状態において、排紙スタッカ4のスタッ
ク面4aに、アダプタ50の下部が接触する様にアダプ
タ50(グリップ右55およびグリップ左56(図5参
照))が形成されているので、これによってトレイ70
の手前側(図14の右側)が下方に変位せず、従ってト
レイ70の先端側が上方に浮き上がらず、より一層確実
に光ディスクQの第1排紙従動ローラ30への接触を防
止することができると共に、記録ヘッド21(図2参
照)との距離も一定に保たれ、印刷品質の低下が防止で
きる。
【0062】<4.記録媒体搬送用トレイの引っ掛かり
防止手段>次に、図15および適宜その他の図面を参照
しつつ、トレイ70の引っ掛かり防止手段について説明
する。ここで、図15は搬送従動ローラホルダ18の側
面図である。図15に示す様に、搬送従動ローラ17を
自由回動可能に軸支する搬送従動ローラホルダ18は回
動軸18aを有し、更に図示しない付勢手段によって搬
送従動ローラ17が搬送駆動ローラ15に圧接する方向
に回動付勢されている。一方、回動中心18aの後部
(図15では左側)上方には回動軸10aを中心に回動
するカム10が配設されていて、該カム10が、回動す
ることによって搬送従動ローラ18の上方に形成された
カム面18bおよびカム面18cを押し下げ、これによ
って搬送従動ローラホルダ18(搬送従動ローラ1
8’)を前記付勢手段に抗して回動させ、以て搬送従動
ローラ17(搬送従動ローラ17’)を搬送駆動ローラ
15から離間させる様になっている。尚、カム10は、
図示しない操作レバーをユーザが操作することによって
回動する様構成されている。
【0063】ここで、図15において仮想線で示すカム
面18cは、図7において符号17’で示す搬送従動ロ
ーラを軸支する搬送従動ローラホルダ(図15において
符号18’で示す)と、最も0桁側に設けられる、紙検
出レバー14が貫通する搬送従動ローラホルダ(同様に
図15において符号18’で示す)のカム面であり、図
示する様に他の搬送従動ローラホルダ18のカム面18
bよりも下方に設定されている。これにより、カム10
が回動した際に、図15(B)に示す様に搬送従動ロー
ラホルダ18’は他の搬送従動ローラホルダ18よりも
回動角度が小さくなり、そして図15(B)において符
号17’で示す搬送従動ローラは、他の搬送従動ローラ
17よりも上方への退避量が僅かとなる。
【0064】以下、この様に構成した理由について説明
する。まず、ディスク収納用凹部71(図4参照)に光
ディスクをセットした際、当該光ディスクがトレイ本体
70aから上方に突出する(段差が生じる)と、トレイ
70をプリンタ1内部に差し込んだ際に紙経路上の構成
要素、例えば、図2に示す給紙装置5の底部等に引っ掛
かる虞があるので、ディスク収納用凹部71の深さは、
図13に示す様に光ディスクをセットした際に光ディス
クの印刷面とトレイ本体70aの表面とがほぼ面一とな
る様に設定されている(図13参照)。しかし、トレイ
70は本実施形態においては樹脂材料を用いた一体成形
によって形成しているので、僅かに可撓性を有すると共
に、成形時に反り等が生じることもある。従って、これ
が原因となって結果的に光ディスクがトレイ本体70a
から上方に突出し、段差が生じる虞がある。
【0065】そこで、図7に示す様に、ディスク収納用
凹部71のほぼ中央、即ち、セットされる光ディスクの
ほぼ中央に位置する2つの搬送従動ローラ17’の離間
位置を、図15(B)に示す様に他の搬送従動ローラ1
7よりもやや下方となる様に構成した。これにより、セ
ットされた光ディスクが搬送従動ローラ17’により上
方から押さえ付けられ、トレイ本体70aからの浮き上
がりが矯正され、トレイ70を差し込む際の引っ掛かり
が防止されて円滑な手差し給送が行える。尚、他の搬送
従動ローラ17はトレイ本体70aに接触しない位置ま
で離間する様構成されているので、トレイ本体70aは
搬送従動ローラ17に上方から押さえ付けられることが
なく、以て負荷無く円滑に手差し給送が行える。
【0066】一方、図15において符号18’で示す搬
送従動ローラホルダのうち、最も0桁側に位置するもの
については、前述の通り紙検出レバー14を下方に突出
させる為の溝穴が形成されていて、搬送従動ローラ1
8’が回動すると、該溝穴の縁部18dが紙検出レバー
14と当接して紙検出レバー14を上方に押し上げる様
な状態となっている。ここで、当該搬送従動ローラホル
ダ18’のカム面が、符号18cで示す様に他の搬送従
動ローラホルダ18のカム面18bより下方に設定され
ているのは以下の理由による。即ち、紙検出レバー14
は回動軸14aを中心に回動可能に設けられていて、上
流側(図15の左側)から給送されてくる印刷用紙先端
によって押し上げられることにより、当該印刷用紙先端
の通過が検出される様になっている。しかし、搬送従動
ローラ17を上方に退避させるべく、搬送従動ローラホ
ルダ18を回動させた際に同時に紙検出レバー14が回
動すると、誤って印刷用紙の通過を検出したり、或い
は、印刷用紙の通過を検出するタイミングが通常とずれ
る虞がある。そこで、カム10によって押し下げられる
カム面18cを他のカム面bより下方に設定し、搬送従
動ローラホルダ18’の回動角度を小さくすることによ
り、紙検出レバー14を上方に押し上げない様に構成し
ている。
【0067】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、位
置決め用アダプタを取り付ける取付部が位置決め用アダ
プタの先端に設けられた凸部が嵌合する嵌合穴からな
り、当該嵌合穴が、排出口において外部から視認可能な
位置に、被記録材排出方向に向けて開口する様に形成さ
れているので、位置決め用アダプタを排出口に取り付け
ようとする際に、当該位置決め用アダプタ先端(記録装
置と係合する側)を差し込む場所が視覚的に認識し易い
と共に、位置決め用アダプタを排出口に持って行く方向
と、位置決め用アダプタの先端部に設けられた凸部を嵌
合穴に差し込む方向とが同じであり、ユーザは位置決め
用アダプタを排出口に持って行き、そのまま同じ方向に
差し込むだけで位置決め用アダプタを記録装置に取り付
けることができ、取り付け性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの外観斜
視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの側断面
概略図である。
【図3】位置決め用アダプタおよび記録媒体搬送用トレ
イの側面図である。
【図4】位置決め用アダプタおよび記録媒体搬送用トレ
イの平面図である。
【図5】位置決め用アダプタの正面図である。
【図6】記録媒体搬送用トレイ裏面の平面図である。
【図7】図4のx−x断面図である。
【図8】図4のy−y断面図である。
【図9】図4のy−y断面図である。
【図10】位置決め用アダプタの外観斜視図である。
【図11】(A)は位置決め用アダプタを取り付ける取
付部の平面図であり、(B)は同正面図である。
【図12】位置決め用アダプタを取り付ける様子を示す
説明図である。
【図13】搬送従動ローラから第2排紙従動ローラに至
る紙経路の側断面図である。
【図14】排紙スタッカおよび位置決め用アダプタの側
面図である。
【図15】搬送従動ローラホルダの側面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 1b 用紙排出口 4 排紙スタッカ 5 給紙装置 10 カム 10a カム軸 14 紙検出レバー 15 搬送駆動ローラ 17 搬送従動ローラ 18 搬送従動ローラホルダ 19 搬送ローラ 21 インクジェット記録ヘッド 26 第1排紙ローラ 27 第2排紙ローラ 28 第1排紙駆動ローラ 29 第2排紙駆動ローラ 30 第1排紙従動ローラ 31 第2排紙従動ローラ 33 排紙フレーム下 34 レリースローラ 35 排紙フレーム上 37 取付部 38 嵌合穴右 39 嵌合穴左 50 位置決め用アダプタ 52 嵌合凸部右 53 嵌合凸部左 55 グリップ右 56 グリップ左 58 ストッパ部 59 弾性片 60 突起 61 ガイドレール 63 平坦部 70 記録媒体搬送用トレイ 70a トレイ本体 71 ディスク収納用凹部 72 凸部 73 取り出し用穴部 74 把持部 75 ストッパ部 76 凹部 77 凸部 79 ガイド溝 P 印刷用紙 Q 光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 洋生 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C059 DD03 DD07 DD13 2C061 AP01 AQ05 AS08 BB10 CF01 CF06 3F048 AA05 AB05 BB03 CB02 DA09 DC03 EB37 3F063 AA01 AB08 BA08 BA09 BA10 CC01 CD01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録部によって記録の行われた被記録材
    を略水平に排出する排出口を有する記録装置であって、 前記排出口から略水平に被記録材を手差し給送する際に
    被記録材を支持し且つ被記録材の両側端をガイドする位
    置決め用アダプタを着脱自在に取り付ける取付部を前記
    排出口に備え、 前記取付部が、前記位置決め用アダプタの先端に設けら
    れた凸部が嵌合する嵌合穴からなり、 前記嵌合穴が、外部から視認可能な位置に、被記録材排
    出方向に向けて開口する様に形成されている、ことを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記排出口から略水
    平に手差し給送された被記録材先端と当接可能な位置
    に、被記録材の通過を検出する紙検出器が設けられ、 前記位置決め用アダプタによって両側端をガイドされる
    被記録材の桁方向位置が、前記紙検出器を避ける位置と
    なる様に前記嵌合穴が配設されている、ことを特徴とす
    る記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記嵌合穴
    内部に、前記凸部と係合することによって前記凸部が嵌
    合したことを検出する検出スイッチが設けられているこ
    とを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て、前記凸部が前記位置決め用アダプタ先端両側にそれ
    ぞれ設けられ、 当該凸部が嵌合する前記嵌合穴のいずれか一方が前記凸
    部と隙間無く嵌合する様に形成され、且つ、他方の嵌合
    穴が、前記凸部が嵌合した際に当該凸部との間にクリア
    ランスが生じる様に形成されている、ことを特徴とする
    記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項におい
    て、前記凸部を前記嵌合穴へ案内する識別手段を有して
    いることを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記識別手段が、前
    記凸部と前記嵌合穴の周辺部とを同一色とすることによ
    って前記凸部を前記嵌合穴へ案内する様になされている
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て、前記位置決め用アダプタが、板状体からなるトレイ
    本体部と、該トレイ本体部の表面に形成され、被記録材
    に記録を行う記録装置における被記録材搬送経路を利用
    した搬送が非容易な形態を有する記録媒体をセットする
    為の凹部と、を有する記録媒体搬送用トレイに設けられ
    たトレイ側係合部と係合可能なアダプタ側係合部を備
    え、 該アダプタ側係合部と前記トレイ側係合部との係合によ
    り、前記記録媒体搬送用トレイを当該位置決め用アダプ
    タから脱落不能な状態とする様構成されている、ことを
    特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、被記録材を記録ヘッ
    ド下へと精密送りする搬送ローラから、該搬送ローラの
    下流に設けられる、外周に歯を有する歯付きローラに至
    る距離が、前記トレイ本体部の先端から前記凹部の縁に
    至る距離よりも小なる様に構成されている、ことを特徴
    とする記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、前記位置決
    め用アダプタが前記取付部に取り付けられた際に、当該
    位置決め用アダプタが、被記録材をスタックする排紙ス
    タッカによって下方から支持される様に構成されてい
    る、ことを特徴とする記録装置。
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