JP2003211275A - レーザ溶接評価方法及び装置 - Google Patents

レーザ溶接評価方法及び装置

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JP2003211275A
JP2003211275A JP2002010884A JP2002010884A JP2003211275A JP 2003211275 A JP2003211275 A JP 2003211275A JP 2002010884 A JP2002010884 A JP 2002010884A JP 2002010884 A JP2002010884 A JP 2002010884A JP 2003211275 A JP2003211275 A JP 2003211275A
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JP
Japan
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laser welding
welded
melt
solidified portion
laser
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JP2002010884A
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English (en)
Inventor
Kenji Yasuhara
研司 安原
Shuichi Murakami
収一 村上
Makoto Yoshida
吉田  誠
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Marushin & Co Ltd
Miyachi Technos Corp
Marushin Co Ltd
Original Assignee
Marushin & Co Ltd
Miyachi Technos Corp
Marushin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被溶接材上で溶融凝固部の位置や形状がばら
つきやすいレーザ溶接においても信頼性の高い良否判定
を行うこと。 【解決手段】 溶接評価処理では、撮影画像データを基
に被溶接材W上の溶融凝固部44と背景とを区別するた
めの2値化処理を行い、溶融凝固部44の輪郭またはエ
ッジを検出する。次に、溶融凝固部44の面積Aおよび
重心Cを求める。次に、被溶接材W上の基準位置Sに対
する重心Cの位置を検査する。この重心位置検査では、
基準位置Sに対する重心Cの距離dを主たる検査対象と
してよいが、方向性も考慮するのが好ましく、距離間隔
dが各方向(X方向,Y方向)において許容範囲内であ
るか否かを検査してよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接用の評
価技術に係り、特に金属の被溶接材についてレーザ溶接
の結果を評価するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザ溶接の分野では、レー
ザ照射後の被溶接材をCCDカメラで撮像して、被溶接
材の溶融凝固部のパターンを抽出し、抽出したパターン
をメモリに記憶している基準パターンと比較して溶接の
良否を判定する評価技術が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなパターン
マッチング法は、被溶接材上で溶融凝固部の形成され
る位置が大体決まっている、溶融凝固部のパターン形
状が大体決まっている、溶融凝固部のパターンが明瞭
に現れる、という3つの条件が全て成り立つ場合は有効
であるが、上記3条件の少なくとも1つが成立しないア
プリケーションでは適用不可であったり信頼性が著しく
低くなるという問題がある。
【0004】たとえば、細いリード線を小さな端子に溶
接する電気部品のレーザ溶接では、レーザ光の当たるリ
ード線の部位に応じて溶融凝固部の位置がばらつきやす
く、そのような溶融凝固部の位置ずれが溶接不良の原因
になるおそれがある。しかも、レーザ照射位置付近では
リード線が跡形も無く溶け、溶融凝固部のパターン形状
は概して不定である。しかるに、従来のパターンマッチ
ング法は、そのような溶融凝固部の位置ずれを評価する
技法を有してはおらず、不定形の溶融凝固部パターンに
は対応できない。
【0005】また、複数の金属板を重ね合わせて接合す
るレーザ溶接では、溶融凝固部またはナゲットが金属板
の接合面を貫いて十分な大きさに形成されても、上部金
属板の材質や表面状態等によっては外から見る限り溶融
凝固部の輪郭がはっきりしない場合がある。この場合
は、画像処理を用いても溶融凝固部の輪郭またはパター
ンを抽出することはほとんど無理か著しく困難であり、
従来のパターンマッチング法で評価することは実質的に
不可能である。
【0006】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、被溶接材上で溶融凝固部の位置や形
状がばらつきやすいレーザ溶接においても信頼性の高い
良否判定を行えるレーザ溶接評価方法およびレーザ溶接
評価装置を提供することを第1の目的とする。
【0007】本発明の第2の目的は、被溶接材上で溶融
凝固部の輪郭が明瞭に現れないレーザ溶接においても信
頼性の高い良否判定を行えるレーザ溶接評価方法および
レーザ溶接評価装置を提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、被溶接材の組み付
け状態を効率良くかつ適確に検査できるレーザ溶接評価
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1のレーザ溶接評価方法は、複数
の部材を合わせた被溶接材に前記導線の上からレーザ光
を照射して被照射位置付近を溶接するレーザ溶接の結果
を評価するレーザ溶接評価方法であって、前記レーザ光
を照射された後の前記被溶接材を撮影する工程と、前記
撮影によって得られる画像の中で前記被溶接材上の基準
位置を設定する工程と、前記撮影画像の中で前記被溶接
材上の溶融凝固部の領域を識別する工程と、 前記溶融
凝固部領域の二次元的な重心を求める工程と、前記基準
位置に対する前記溶融凝固部領域の重心の位置に基づい
てレーザ溶接の良否を判定する工程とを有する方法とし
た。
【0010】本発明の第1のレーザ溶接評価装置は、複
数の部材を合わせた被溶接材に前記導線の上からレーザ
光を照射して被照射位置付近を溶接するレーザ溶接の結
果を評価するレーザ溶接評価装置であって、前記レーザ
光を照射された後の前記被溶接材を撮影する撮像素子
と、前記撮像素子の出力信号をディジタルの画像信号に
変換するアナログ−ディジタル変換手段と、前記ディジ
タル画像信号によって得られる撮影画像の中で前記被溶
接材を識別する被溶接材識別手段と、前記撮影画像の中
で前記被溶接材上の基準位置を設定する基準位置設定手
段と、前記撮影画像の中で前記被溶接材上の溶融凝固部
の領域を識別する溶融凝固部領域識別手段と、前記溶融
凝固部領域の二次元的な重心を求める重心決定手段と、
前記基準位置に対する前記溶融凝固部領域の重心の位置
に基づいてレーザ溶接の良否を判定する判定手段とを有
する構成とした。
【0011】上記第1のレーザ溶接評価方法または装置
では、レーザ溶接によって被溶接材上に形成される溶融
凝固部の位置、形状、サイズがばらついても、溶融凝固
部領域の二次元的な重心の位置を評価することにより、
適確で信頼性の高い良否判定を行える。基本的には、被
溶接材上の基準位置と溶融凝固部領域の重心との間の距
離が所定の許容範囲内にある場合は「溶接良好」とし、
そうでなかった場合は「溶接不良」と判定してよい。距
離だけでなく方向も考慮すると、より精細な良否判定を
行える。ここで、被溶接材上の基準位置は、撮影画像の
中で被溶接材の予め指定されている1箇所または複数箇
所の端部の位置を検出し、検出された被溶接材の端部の
位置から決定することができる。端部位置が検出できな
い箇所が1つまたは複数あるときは、組み付け不良やレ
ーザ溶接時の破損等が原因と考えられるため、「エラ
ー」または「溶接不良」の評価を下してよい。
【0012】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の第2のレーザ溶接評価方法は、複数の部材を合
わせた被溶接材に前記導線の上からレーザ光を照射して
被照射位置付近を溶接するレーザ溶接の結果を評価する
レーザ溶接評価方法であって、前記レーザ光を照射され
た後の前記被溶接材を撮影する工程と、前記撮影によっ
て得られる画像の中で前記被溶接材上に基準位置を設定
する工程と、前記撮影画像の中で前記被溶接材上の溶融
凝固部の領域を識別する工程と、前記溶融凝固部領域の
面積と二次元的な重心とを求める工程と、前記溶融凝固
部領域の前記基準位置に対する前記重心の位置と前記面
積の大きさとに基づいてレーザ溶接の良否を判定する工
程とを有する方法とした。
【0013】本発明の第2のレーザ溶接評価装置は、複
数の部材を合わせた被溶接材に前記導線の上からレーザ
光を照射して被照射位置付近を溶接するレーザ溶接の結
果を評価するレーザ溶接評価装置であって、前記レーザ
光を照射された後の前記被溶接材を撮影する撮像素子
と、前記撮像素子の出力信号をディジタルの画像信号に
変換するアナログ−ディジタル変換手段と、前記ディジ
タル画像信号によって得られる撮影画像の中で前記被溶
接材を識別する被溶接材識別手段と、前記撮影画像の中
で前記被溶接材上の基準位置を設定する基準位置設定手
段と、前記撮影画像の中で前記被溶接材上の溶融凝固部
の領域を識別する溶融凝固部領域識別手段と、前記溶融
凝固部領域の二次元的な重心を求める重心決定手段と、
前記基準位置に対する前記溶融凝固部領域の重心の位置
に基づいてレーザ溶接の良否を判定する判定手段とを有
する構成とした。
【0014】上記第2のレーザ溶接評価方法または装置
では、レーザ溶接によって被溶接材上に形成される溶融
凝固部の位置、形状、サイズがばらついても、溶融凝固
部領域の二次元的な重心の位置と面積の大きさとを評価
することにより、より適確で信頼性の高い良否判定を行
える。基本的には、被溶接材上の基準位置と溶融凝固部
領域の重心との間の距離が第1の許容範囲内にあり、か
つ溶融凝固部領域の面積が第2の許容範囲内にある場合
を「溶接良好」とし、そうでなかった場合は「溶接不
良」と判定してよい。
【0015】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の第3のレーザ溶接評価方法は、複数の部材を合
わせた被溶接材にレーザ光を照射して被照射位置付近を
溶接するレーザ溶接の結果を評価するレーザ溶接評価方
法であって、前記レーザ光を照射された後の前記被溶接
材を撮影する工程と、前記撮影によって得られる画像の
中で前記被溶接材に形成されている溶融凝固部の輪郭の
一部を示す円弧を検出する工程と、前記円弧を含む仮想
円の半径または直径を割り出す工程と、前記仮想円の半
径または直径の大きさに基づいてレーザ溶接の良否を判
定する工程とを有する方法とした。
【0016】本発明の第3のレーザ溶接評価装置は、複
数の部材を合わせた被溶接材にレーザ光を照射して被照
射位置付近を溶接するレーザ溶接の結果を評価するレー
ザ溶接評価装置であって、前記レーザ光を照射された後
の前記被溶接材を撮影する撮像素子と、前記撮像素子の
出力信号をディジタルの画像信号に変換するアナログ−
ディジタル変換手段と、前記ディジタル画像信号によっ
て得られる撮影画像の中で前記被溶接材に形成されてい
る溶融凝固部の輪郭の一部を示す円弧を識別する円弧識
別手段と、前記円弧を含む仮想円の半径または直径を求
める仮想円径演算手段と、前記仮想円の半径または直径
の大きさに基づいてレーザ溶接の良否を判定する良否判
定手段とを有する構成とした。
【0017】上記第3のレーザ溶接評価方法または装置
では、レーザ溶接によって被溶接材上に形成される溶融
凝固部の輪郭がぼやけていて全体のパターンが明瞭でな
い場合でも、輪郭の一部をなす円弧を手ががりに溶融凝
固部の大きさを仮想円に置き換えて推定することによ
り、適確で信頼性の高い良否判定を行える。
【0018】判定精度を高めるために、好ましくは、レ
ーザ光の被照射位置付近を基準点として予め指定された
複数の方位の各々において1つの円弧、特に半径方向の
最も内側に位置する円弧を選択してよい。そして、各方
位の円弧毎に仮想円の半径または直径を割り出し、全方
位について仮想円の半径または直径の平均値を求めるこ
とにより、平均仮想円の大きさを溶融凝固部の推定サイ
ズまたは面積と見たててよい。しかして、仮想円の半径
または直径が所定の許容範囲内にあるときは「溶接良
好」とし、そうでない場合は「溶接不良」と判定してよ
い。
【0019】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明の第3のレーザ溶接評価装置は、複数の部材を合
わせた被溶接材にレーザ光を照射して被照射位置付近を
溶接するレーザ溶接の結果を評価するレーザ溶接評価装
置であって、前記被溶接材を撮影する撮像素子と、前記
撮像素子の出力信号をディジタルの画像信号に変換する
アナログ−ディジタル変換手段と、前記ディジタル画像
信号によって得られる撮影画像の中で予め指定された前
記部材の部位が所定位置に在るか否かを検査する検査手
段と、前記検査の結果にしたがって前記被溶接材の組み
付け状態を判定する組み付け状態判定手段とを有する構
成とした。
【0020】上記第3のレーザ溶接評価装置では、画像
処理によって識別される被溶接材の端部(エッジ)のう
ち予め指定しておいた箇所のものについて位置検査を行
うことにより、被溶接材の組み付け状態を効率的かつ適
確に検査することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
好適な実施形態を説明する。
【0022】図1に、本発明の実施形態によるレーザ溶
接評価方法および装置の適用可能なレーザ溶接装置の一
構成例を示す。このレーザ溶接装置は、レーザ発振器1
0、レーザ電源部12、制御部14および出射ユニット
16を有している。
【0023】レーザ発振器10は、たとえばYAGロッ
ドからなるレーザ媒体、このレーザ媒体を光で励起する
レーザ励起手段、レーザ光を共振増幅する共振器ミラー
等を内蔵しており、レーザ溶接用のレーザ光LBを発振
出力する。レーザ電源部12は、制御部14の制御の下
で所望のレーザ出力を得るようにレーザ発振器10内の
レーザ励起手段を電気的に駆動する。出射ユニット16
は、たとえば反射ミラー18や集光レンズ20等の光学
系部品を内蔵しており、レーザ発振器10からのレーザ
光LBを被溶接材Wの溶接ポイントに向けて集光照射す
る。
【0024】制御部14は、マイクロプロセッサ(CP
U)およびメモリ、入力装置、出力装置の所要の周辺装
置を有しており、本レーザ溶接装置の各部の制御や所要
の演算処理を行うだけでなく、この実施形態におけるレ
ーザ溶接評価のための各種演算処理を行う処理部をも含
んでいる。
【0025】この実施形態のレーザ溶接評価装置は、制
御部14内のレーザ溶接評価処理部の外に、ワークWを
撮影するためのカメラ22とワークWを照らす照明灯2
4とを有している。カメラ22は、撮影画像を電気信号
つまり画像信号の形で出力できる電子カメラが好まし
く、たとえばCCDカメラでよい。この実施形態では、
カメラ22を出射ユニット16の上端に取り付けて、反
射ミラー18を可視光の透過可能なダイクロイックミラ
ーで構成し、被溶接材Wから出射ユニット16内に入っ
た可視光VBがミラー18を透過してカメラ22の受光
面に結像するようにしている。この場合、ミラー18と
被溶接材Wとの間でカメラ22側の光軸とレーザ光LB
の光軸とがほぼ同一線上に重なるように光軸合わせを行
うのが好ましい。
【0026】図2に、制御部14内のCPU、メモリ、
ソフトウェア等で実現されるこの実施形態のレーザ溶接
評価処理部の構成を示す。カメラ22内の撮像素子26
より出力されるアナログの画像信号は、アナログ−ディ
ジタル(A/D)変換器28でディジタルの画像信号に
変換される。画像認識部30は、A/D変換器28から
のディジタル画像信号を画像メモリ32に取り込んだう
えで、2値化、ノイズ除去、連結図形解析等の画像認識
処理を行う。判定処理部34は、画像認識部30より得
られた画像認識結果を基にレーザ溶接の結果を評価する
ための各種の演算(たとえば面積測定演算、重心決定演
算等)を行い、各演算結果を設定部36に設定されてい
る基準値や上限値および/または下限値等と比較して、
良否判定を行う。評価情報出力部38は、判定処理部3
4より得られた判定結果等の評価情報をディスプレイ等
を通じて出力する。
【0027】次に、レーザ溶接の実施例について本発明
の作用を説明する。
【0028】図3〜図10につき第1の実施例を説明す
る。この実施例のレーザ溶接は、図3および図4に示す
ように、たとえば電気部品において端子40にリード線
42を接合するものである。より詳細には、図3に示す
ように端子40の所定位置に置かれたリード線42に向
けて上からレーザ光LBを照射して、被照射位置付近の
端子40と端子40の表面部分とを一瞬に溶融させ、レ
ーザ照射後に図4に示すように瘤状の溶融凝固部44を
形成せしめる。この種のレーザ溶接では、溶融凝固部4
4自体ははっきりした形で現れるが、レーザ光LBの当
たるリード線42の位置やレーザ出力に応じて溶融凝固
部44の位置がばらつきやすく、溶融凝固部44の形状
やサイズも不定でばらつきやすい。
【0029】図5および図6に、この実施例におけるレ
ーザ溶接評価処理部の処理手順を示す。レーザ溶接装置
において図3に示すようなレーザ照射(溶接)が行われ
た後に、カメラ22が被溶接材Wを撮影する。カメラ2
2で撮影された画像(通常は静止画像でよい)はディジ
タル画像信号の形態で画像メモリ32に格納される(ス
テップA1)。
【0030】この実施例では、最初に被溶接材Wの全体
形状または位置についてワ−ク検査を行い(ステップA
2〜A7)、このワーク検査で合格した場合に溶接ポイン
ト付近の溶接状態についての評価つまり溶接評価を行う
(ステップB1〜B10)。
【0031】ワーク検査では、画像認識部30におい
て、被溶接材Wと背景(たとえば作業台)とを区別する
ための2値化処理を行い、被溶接材Wの輪郭またはエッ
ジを検出する(ステップA2)。次に、判定処理部34
において、図7〜図10に示すように被溶接材Wについ
て予め指定されている1つまたは複数箇所の端部を検査
する(ステップA3)。
【0032】この実施例では、各指定箇所にウィンドウ
(図示の例では3箇所P1〜P3)を設定しており、この
ウィンドウP内に被溶接材Wの端部が入っているか否か
を検査して、いずれか1つまたは複数の指定箇所でウイ
ンドウP内に入っていない場合は異常または不良と判定
して、今回のレーザ溶接は「不良」である旨の判定結果
を出力する(ステップA4→A5)。ワーク検査の段階で
そのような不良が検出される典型的なケースは、図8に
示すように、レーザ出力が強すぎて端子40の一部が吹
き飛んだり折り曲がったりした場合である。このように
ワーク検査で「不良」と判定した場合は、この時点で今
回のレーザ溶接に対する評価を終えてもよい。
【0033】上記のようなワーク検査で異常が見つから
なかった場合は、各指定箇所のウィンドウP1〜P3にお
ける被溶接材Wの端部の位置を割り出す(ステップA4
→A6)。この端部位置検出では、たとえば撮影画面の
中でカメラ22の光軸に対応する中心点を原点としてX
軸とY軸を定義しておくことで、各指定箇所P1〜P3の
端部位置をXY座標で表すことができる。
【0034】次いで、それらの指定端部位置から被溶接
材W上の基準位置Sを求める(ステップA7)。図示の
例では、たとえば、両指定箇所P1,P3におけるエッジ
位置のそれぞれのY座標の中点を基準位置SのY座標と
し、指定箇所P2におけるエッジ位置のX座標に対して
X方向に−XsだけオフセットしたX座標を基準位置S
のX座標とすることができる。被溶接材W上の任意の部
位に基準位置Sを選ぶことが可能であるが、通常は被溶
接材W上のレーザ被照射位置(設定位置)付近に基準位
置Sを選んでよい。これら端部位置検出および基準位置
決定処理(ステップA6,A7)は、後述する溶接評価処
理の中で行われてもよい。
【0035】溶接評価処理では、最初に画像認識部30
において、画像メモリ32に格納されている撮影画像デ
ータを基に被溶接材W上の溶融凝固部44と背景(端子
40の表面)とを区別するための2値化処理を行い、溶
融凝固部44の輪郭またはエッジを検出する(ステップ
B1)。次に、判定処理部34において、溶融凝固部4
4の面積Aおよび重心Cを求める(ステップB2)。面
積Aは溶融凝固部44の輪郭図形または領域を構成する
画素数から求めてよく、重心Cの位置は面積とモーメン
ト量とから求めることができる。
【0036】次に、判定処理部34において、先に求め
た被溶接材W上の基準位置Sに対する重心Cの位置を検
査する(ステップB3)。この重心位置検査では、基準
位置Sに対する重心Cの距離dを主たる検査対象として
よいが、方向性も考慮するのが好ましい。すなわち、図
示の例のような被溶接材Wでは、端子40の長手方向
(X方向)の位置ずれと幅方向(Y方向)の位置ずれと
の間で異なる許容範囲を設定し、前者よりも後者の許容
範囲を厳しく(狭く)した方がワークの形状に適した溶
接評価を行える。したがって、距離間隔dが各方向(X
方向,Y方向)において許容範囲内であるか否かを検査
すればよい。また、基準位置Sをレーザ被照射位置付近
に設定する場合は、各方向において距離dが各上限値を
超えているか否かだけを検査すればよく、下限側の検査
を行う必要はない。
【0037】図示の例のうち、図7および図10の溶接
結果は重心位置検査をパスするが、図9の溶接結果は溶
融凝固部44の重心位置のずれ(特にY方向のずれ)が
大きすぎて、失格となる。この重心位置検査をパスしな
かった場合は、今回のレーザ溶接を「不良」と判定する
(ステップB4→B5)。
【0038】上記の重心位置検査をパスした場合は、判
定処理部34において、次に溶融凝固部44の面積Aを
上限値および/または下限値と比較して許容範囲内であ
るか否かを検査する(ステップB4→B6)。図示の例で
は、図7のケースはこの面積検査もパスするが、図10
のケースは溶融凝固部44の面積Aが小さすぎて、失格
となる。この面積検査をパスしなかった場合も、今回の
レーザ溶接は「不良」であると判定する(ステップB7
→B5)。この面積検査もパスしたときは、今回のレー
ザ溶接を「良(良好)」と判定する(ステップB8)。
【0039】上記したように、第1の実施例によれば、
溶融凝固部の位置や形状、サイズ等がばらつきやすいレ
ーザ溶接においても、溶融凝固部領域の二次元的な重心
位置と面積に基づいて適確で信頼性の高い良否判定ない
し評価情報を得ることができる。評価精度を下げること
になるが、溶融凝固部領域の重心位置または面積のいず
れかだけを手がかりに上記の評価処理を行うことも可能
である。
【0040】次に、図11〜図18につき第2の実施例
を説明する。この実施例のレーザ溶接は、図11に示す
ように2枚の金属板50,52を重ね合わせて接合する
ものである。この種のレーザ溶接では、図12に示すよ
うに溶融凝固部54が上部金属板50側から接合面を貫
いて下部金属板52側まで延びることで、安定強固な接
合が得られる。通常は、溶融凝固部54の表面のサイズ
が大きいほど、深さ方向のサイズも増し、接合強度は大
きくなる。また、溶融凝固部54はレーザ被照射点を中
心にほぼ円形に形成され、位置的にばらつくこともほと
んどない。しかし、溶融凝固部54は上部金属板50上
ではっきり隆起または陥没しているようなものではな
く、むしろ部金属板50,52の一部が変質したにすぎ
ないものであるため、上部金属板50の材質や表面状態
次第では図13に示すように溶融凝固部54の表面部分
がぼんやりして輪郭がはっきりしない場合がある。
【0041】このような金属板同士のレーザ溶接におい
ても、この実施例では、レーザ照射後に先ずワーク検査
(図5)を行ってよい。ワークエッジ検査(ステップA
3)では、被溶接材W(50,52)上の指定された箇
所の端部が該当のウィンドウに入っているか否かを検査
することにより、たとえば、図14に示すように片方の
金属板50が位置ずれを起こしている組み付け不良状態
や、図15に示すように両金属板50,52の上下関係
が逆になっている誤組状態を検出することができる。よ
り詳細には、図14のケースでは、ウィンドウP1,P2
のエッジ検査から金属板52に対する金属板50の組み
付け不良を検出できる。図15のケースでは、ウィンド
ウP4のエッジ検査から誤組を検出できる。もっとも、
このワークエッジ検査をレーザ溶接に先立って行うこと
も可能であり、その場合は無駄なレーザ照射を回避する
ことができる。また、溶融凝固部54の位置ずれに対す
る検査も不要なので、ワーク基準位置を求める処理(ス
テップA6,A7)を省くこともできる。
【0042】図16にこの実施例における溶接評価処理
の手順を示し、図17および図18にこの実施例におけ
る手法を示す。
【0043】先ず、画像認識部30において、画像メモ
リ32に格納されている撮影画像データを基に被溶接材
W上の溶融凝固部54と背景(金属板50の非溶融凝固
部表面)とを区別するための2値化処理を行う(ステッ
プC1)。この2値化処理においてはエッジが途切れや
すく、領域境界は不確定なものとなる。次に、判定処理
部34において、レーザ被照射点を中心点または基準点
Oとして、予め指定されている複数の方向または方位の
各々で溶融凝固部54の輪郭を示すような円弧状のエッ
ジがあるか否かを検査する(ステップC2)。図示の例
では、図17に示すように、90゜間隔で4つの方位H
1,H2,H3,H4が指定されている。
【0044】この円弧検査では、各方位Hiにおいて基
準点までの距離に許容範囲(たとえば3mm〜8mm)
を設定してよく、その許容範囲内で複数の円弧を検出で
きた場合は半径方向において最も内側のものを選択す
る。したがって、図示の例のたとえば方位H1では2つ
の円弧E1,E1’のうち内側のE1を選択する。このよ
うに内側の円弧を優先的に選ぶことで、溶融凝固部54
のサイズについてより確実ないし厳密な評価を下すこと
ができる。図示の例において、他の方位H2,H3,H4
では円弧E2,E3,E4をそれぞれ検出できる。上記限
定された探索範囲(3mm〜8mm)内で円弧を1つも
検出できない方位が所定数以上あるときは、溶融凝固部
54は識別不能であるとし、この段階で「エラー」の判
定結果を出してよい(ステップC3→C4)。
【0045】正常に各方位の円弧を検出できた場合は、
図18に示すように、各円弧E1,E2‥‥を包含する仮
想円Q1,Q2‥‥を定義し、各仮想円Q1,Q2‥‥の半
径(直径でも可能)R1,R2‥‥を求める(ステップC
5)。次いで全体の平均値半径Ravを求める(ステップ
C6)。ここで、Rav=(R1+R2+‥‥Rn)/nであ
る。そして、この平均値半径Ravを溶融凝固部54の推
定半径に見たてて所定の上限値および/または下限値と
比較し、許容範囲(たとえば4mm〜6mm)内に入っ
ているか否かを検査する(ステップC7)。この径サイ
ズ検査をパスしたときは今回のレーザ溶接は「良(良
好)」であると判定し(ステップC8)、失格したとき
は「不良」であると判定する(ステップC9)。
【0046】上記仮想円解析処理において、各仮想円Q
1,Q2‥‥の半径R1,R2‥‥のばらつき具合を検査し
てもよい。すなわち、異なる方位間で仮想円半径の差が
著しく大きい場合は、溶融凝固部54の表面形状(通常
は円形)として正常ではないので、その観点から「エラ
ー」または「不良」等の評価を出すこともできる。
【0047】上記したように、第2の実施例によれば、
溶融凝固部の輪郭がはっきりしないレーザ溶接において
も、輪郭の断片つまり円弧を手がかりにして溶融凝固部
のサイズを高い精度で適確に推定することにより、信頼
性の高い良否判定ないし評価を行うことができる。
【0048】特に、上記した実施例では、各方位の円弧
ないし仮想円に2段階の許容範囲[3mm〜8mm]、
[4mm〜6mm]を設定し、1次の許容範囲[3mm
〜8mm]から外れたものはその段階でエラーと判定し
て後続の演算処理を中止して効率性を高めている。もっ
とも、効率性を下げることになるが、1次の許容範囲検
査を省略して2次の許容範囲検査で全てを判定すること
も可能である。
【0049】上記した実施形態における装置構成や各要
素技術は一例であり、種々の変形が可能である。被溶接
材の材質や形状も特に限定されるわけではない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被溶接材上で溶融凝固部の位置や形状・サイズがばらつ
きやすいレーザ溶接や、溶融凝固部の輪郭が明瞭に現れ
ないレーザ溶接においても、溶接結果を適確に評価して
信頼性の高い良否判定を行うことができる。また、被溶
接材の組み付け状態を効率良くかつ適確に検査すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるレーザ溶接装置の構
成例を示すブロック図である。
【図2】実施形態におけるレーザ溶接評価処理部の構成
を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例によるレーザ溶接の一例を示す斜
視図である。
【図4】第1の実施例においてレーザ溶接後の被溶接材
を示す斜視図である。
【図5】第1の実施例におけるレーザ溶接評価処理部の
処理手順(ワーク検査)を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施例におけるレーザ溶接評価処理部の
処理手順(溶接検査)を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施例におけるレーザ溶接結果の一例を
示す略平面図である。
【図8】第1の実施例におけるレーザ溶接結果の一例を
示す略平面図である。
【図9】第1の実施例におけるレーザ溶接結果の一例を
示す略平面図である。
【図10】第1の実施例におけるレーザ溶接結果の一例
を示す略平面図である。
【図11】第2の実施例によるレーザ溶接の一例を示す
斜視図である。
【図12】第2の実施例においてレーザ溶接後の被溶接
材に得られる溶融凝固部の断面形状を示す部分断面図で
ある。
【図13】第2の実施例においてレーザ溶接後の被溶接
材に得られる溶融凝固部の表面形状を示す略平面図であ
る。
【図14】第2の実施例における被溶接材の組み付け不
良の一例を示す略平面図である。
【図15】第2の実施例における被溶接材の誤組の一例
を示す略平面図である。
【図16】第2の実施例におけるレーザ溶接評価処理部
の処理手順(溶接検査)を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施例における溶接検査の手法を説明
するための図である。
【図18】第2の実施例における溶接検査の手法を説明
するための図である。 10 レーザ発振器 14 制御部 16 出射ユニット 22 カメラ 26 撮像素子 28 アナログ−ディジタル変換器 30 画像認識部 32 画像メモリ 34 判定処理部 36 設定部 38 評価情報出力部 40 端子 42 リード線 44 溶融凝固部 50,52 金属板 54 溶融凝固部
フロントページの続き (72)発明者 村上 収一 東京都港区浜松町1丁目22番1号 株式会 社丸進内 (72)発明者 吉田 誠 千葉県野田市二ツ塚95番地の3 ミヤチテ クノス株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA61 AA88 AB13 BA10 BB11 CA04 CB01 EA11 EA14 EB01 EB02 ED09 ED22 ED23 4E068 BA00 CA17 CB01 CC02 DB01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部材を合わせた被溶接材にレーザ
    光を照射して溶接したレーザ溶接の結果を評価するレー
    ザ溶接評価方法であって、 前記レーザ光を照射された後の前記被溶接材を撮影する
    工程と、 前記撮影によって得られる画像の中で前記被溶接材上の
    基準位置を設定する工程と、 前記撮影画像の中で前記被溶接材上の溶融凝固部の領域
    を識別する工程と、 前記溶融凝固部領域の二次元的な重心を求める工程と、 前記基準位置に対する前記溶融凝固部領域の重心の位置
    に基づいてレーザ溶接の良否を判定する工程とを有する
    レーザ溶接評価方法。
  2. 【請求項2】 前記良否判定工程は、前記基準位置と前
    記溶融凝固部領域の重心との間の距離が所定の許容範囲
    内にあるか否かを検査する工程を含む請求項1に記載の
    レーザ溶接評価方法。
  3. 【請求項3】 複数の部材を合わせた被溶接材にレーザ
    光を照射して溶接したレーザ溶接の結果を評価するレー
    ザ溶接評価方法であって、 前記レーザ光を照射された後の前記被溶接材を撮影する
    工程と、 前記撮影によって得られる画像の中で前記被溶接材上に
    基準位置を設定する工程と、 前記撮影画像の中で前記被溶接材上の溶融凝固部の領域
    を識別する工程と、 前記溶融凝固部領域の面積と二次元的な重心とを求める
    工程と、 前記溶融凝固部領域の前記基準位置に対する前記重心の
    位置と前記面積の大きさとに基づいてレーザ溶接の良否
    を判定する工程とを有するレーザ溶接評価方法。
  4. 【請求項4】 前記良否判定工程は、前記基準位置と前
    記溶融凝固部領域の重心との間の距離が第1の許容範囲
    内にあり、かつ前記溶融凝固部領域の面積が第2の許容
    範囲内にあるか否かを検査する工程を含む請求項3に記
    載のレーザ溶接評価方法。
  5. 【請求項5】 前記基準位置設定工程は、 前記撮影画像の中で前記被溶接材の予め指定されている
    1箇所または複数箇所の端部の位置を検出する工程と、 検出された前記被溶接材の端部の位置から前記基準位置
    を決定する工程とを有する請求項1〜4のいずれかに記
    載のレーザ溶接評価方法。
  6. 【請求項6】 前記端部位置検出工程において所定箇所
    の端部が検出できなかったときはレーザ溶接が不良であ
    ると判定する請求項5に記載のレーザ溶接評価方法。
  7. 【請求項7】 複数の部材を合わせた被溶接材にレーザ
    光を照射して溶接したレーザ溶接の結果を評価するレー
    ザ溶接評価装置であって、 前記レーザ光を照射された後の前記被溶接材を撮影する
    撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号をディジタルの画像信号に変換
    するアナログ−ディジタル変換手段と、 前記ディジタル画像信号によって得られる撮影画像の中
    で前記被溶接材を識別する被溶接材識別手段と、 前記撮影画像の中で前記被溶接材上の基準位置を設定す
    る基準位置設定手段と、 前記撮影画像の中で前記被溶接材上の溶融凝固部の領域
    を識別する溶融凝固部領域識別手段と、 前記溶融凝固部領域の二次元的な重心を求める重心決定
    手段と、 前記基準位置に対する前記溶融凝固部領域の重心の位置
    に基づいてレーザ溶接の良否を判定する判定手段とを有
    するレーザ溶接評価装置。
  8. 【請求項8】 複数の部材を合わせた被溶接材にレーザ
    光を照射して溶接したレーザ溶接の結果を評価するレー
    ザ溶接評価装置であって、 前記レーザ光を照射された後の前記被溶接材を撮影する
    撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号をディジタルの画像信号に変換
    するアナログ−ディジタル変換手段と、 前記ディジタル画像信号によって得られる撮影画像の中
    で前記被溶接材を識別する被溶接材識別手段と、 前記撮影画像の中で前記被溶接材上の基準位置を設定す
    る基準位置設定手段と、 前記撮影画像の中で前記被溶接材上の溶融凝固部の領域
    を識別する溶融凝固部領域識別手段と、 前記溶融凝固部領域の二次元的な重心を求める重心決定
    手段と、 前記溶融凝固部領域の面積を測定する面積測定手段と、 前記溶融凝固部領域の前記基準位置に対する前記重心の
    位置と前記面積の大きさとに基づいてレーザ溶接の良否
    を判定する判定手段とを有するレーザ溶接評価装置。
  9. 【請求項9】 複数の部材を合わせた被溶接材にレーザ
    光を照射して溶接したレーザ溶接の結果を評価するレー
    ザ溶接評価方法であって、 前記レーザ光を照射された後の前記被溶接材を撮影する
    工程と、 前記撮影によって得られる画像の中で前記被溶接材に形
    成されている溶融凝固部の輪郭の一部を示す円弧を検出
    する工程と、 前記円弧を含む仮想円の半径または直径を割り出す工程
    と、 前記仮想円の半径または直径の大きさに基づいてレーザ
    溶接の良否を判定する工程とを有するレーザ溶接評価方
    法。
  10. 【請求項10】 前記円弧検出工程は、前記レーザ光の
    被照射位置付近を基準点として予め指定された1つまた
    は複数の方位の各々において1つの円弧を選択する工程
    を含む請求項9に記載のレーザ溶接評価方法。
  11. 【請求項11】 前記円弧検出工程は、各方位において
    半径方向の最も内側に位置する円弧を選択する工程を含
    む請求項10に記載のレーザ溶接評価方法。
  12. 【請求項12】 前記仮想円の半径または直径を割り出
    す工程は、各方位の円弧毎に仮想円の半径または直径を
    割り出す工程と、全方位について前記仮想円の半径また
    は直径の平均値を求める工程とを含む請求項9〜11の
    いずれかに記載のレーザ溶接評価方法。
  13. 【請求項13】 前記良否判定工程は、前記仮想円の半
    径または直径が所定の許容範囲内にあるか否かを検査す
    る工程を含む請求項9〜12のいずれかに記載のレーザ
    溶接評価方法。
  14. 【請求項14】 複数の部材を合わせた被溶接材にレー
    ザ光を照射して溶接したレーザ溶接の結果を評価するレ
    ーザ溶接評価装置であって、 前記レーザ光を照射された後の前記被溶接材を撮影する
    撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号をディジタルの画像信号に変換
    するアナログ−ディジタル変換手段と、 前記ディジタル画像信号によって得られる撮影画像の中
    で前記被溶接材に形成されている溶融凝固部の輪郭の一
    部を示す円弧を識別する円弧識別手段と、 前記円弧を含む仮想円の半径または直径を求める仮想円
    径演算手段と、 前記仮想円の半径または直径の大きさに基づいてレーザ
    溶接の良否を判定する良否判定手段とを有するレーザ溶
    接評価装置。
  15. 【請求項15】 複数の部材を組み付けた被溶接材にレ
    ーザ光を照射して被照射位置付近を溶接するレーザ溶接
    の結果を評価するレーザ溶接評価装置であって、 前記被溶接材を撮影する撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号をディジタルの画像信号に変換
    するアナログ−ディジタル変換手段と、 前記ディジタル画像信号によって得られる撮影画像の中
    で予め指定された前記部材の部位が所定位置に在るか否
    かを検査する検査手段と、 前記検査の結果にしたがって前記被溶接材の組み付け状
    態を判定する組み付け状態判定手段とを有するレーザ溶
    接評価装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009045638A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Nissan Motor Co Ltd レーザクラッド加工装置及びレーザクラッド加工方法
JP2013020600A (ja) * 2011-06-17 2013-01-31 Denso Corp 画像処理装置

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