JP2003211157A - 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置 - Google Patents

圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置

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JP2003211157A JP2002050494A JP2002050494A JP2003211157A JP 2003211157 A JP2003211157 A JP 2003211157A JP 2002050494 A JP2002050494 A JP 2002050494A JP 2002050494 A JP2002050494 A JP 2002050494A JP 2003211157 A JP2003211157 A JP 2003211157A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯溜槽から供給するドレン水と共に加圧空気
供給手段からの加圧空気を吸着槽の下部から供給する油
水分離装置では、ドレン水は全て貯溜槽に貯溜して、加
圧空気供給手段からは加圧空気だけが送り込まれるよう
になっているだけで、ドレン水を発生する機器は加圧空
気も同時に送りこむことが可能という機器の特性を活用
する発想には無かった。 【解決手段】 ドレン水から異物を分離し上部を大気に
解放させている油分離槽と、油分離槽からのドレン水が
水頭Hによって流入して自然に排出するようにしエマル
ジョン破壊を行い油を吸着するエマルジョン破壊油吸着
槽によって清水にする圧縮空気より発生したドレン水の
油水分離方法において、複数の機器で圧縮空気より発生
したドレン水のうちのどれか一つを除いて油分離槽に集
め、複数の機器で圧縮空気より発生したドレン水のうち
の除かれた一つを減圧した状態で圧縮空気と共に分離槽
からのドレン水とエマルジョン破壊油吸着槽入口近辺で
合流させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮空気より発生
したドレン水の油水分離方法および油水分離装置に関す
る技術であって、更に詳細に述べると、エマルジョン化
したドレン水の水と油の結合を離脱させることでエマル
ジョン破壊を行い離脱した油を吸着するエマルジョン破
壊油吸着槽の機能を高める技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮空気より発生したドレン水の
油水分離方法および油水分離装置に関する技術として
は、汚れたドレン水から水より軽い油や水より重い異物
を分離するという技術は数多く有った。
【0003】その他にも、フィルターによるものや、油
吸着材によるものや、電気分解によるものや、化学薬品
によるもの等があった。
【0004】また、エマルジョン破壊粒子付吸着材を使
用した技術としては、特開昭54−6352の公開特許
公報に見られるように、アミン等を支持体に付着させた
処理材で処理して廃水中のエマルジョン粒子の粗粒化ま
たは破壊を行わせた後、ポリプロピレン等の油吸着材で
処理するような2段階の処理を行うことによって油水分
離する方法が示されていた。
【0005】更に、エマルジョン破壊粒子付吸着材を使
用した別の技術としては、特開2001−113269
の公開特許公報に見られるように、比較的親水性の小さ
い油吸着材からなる油吸着層とエマルジョン処理材もし
くは比較的親水性の大きい油吸着材からなるエマルジョ
ン分解層とを複数組交互に積層させた油水分離装置が示
されていた。
【0006】加えて、特開平10−113655の公開
特許公報には、貯溜槽から供給するドレン水と共に加圧
空気供給手段からの加圧空気を吸着槽の下部から供給す
ることによって、ドレン水を攪拌しながら吸着材と効率
よく接触させることで油分が吸着材に吸収される技術が
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の、圧縮空気より発生したドレン水の油水分離
方法および油水分離装置に関しては、以下に示すような
課題があった。
【0008】第一に、微小の油が水と結合してエマルジ
ョン化したドレン水から油を分離することは、水と油や
異物の密度差を利用したものや、フィルターによるもの
や、油吸着材によるもの等の単純な装置では、殆ど不可
能に近かった。 また、異物による目詰まりが早く、そ
の際のメンテナンスが煩雑であった。
【0009】第二に、電気分解によるものや、化学薬品
によるものは、完全さを追求すればするほど装置が大型
化し高額の費用を必要とした。
【0010】第三に、これらの方法を複合して油水分離
装置を構成するとエマルジョン破壊を含めて処理能力は
向上するが、装置が大型になって費用も高額になる傾向
にあり、効率的な装置を作り出すのに苦労していた。
【0011】第四に、特開昭54−6352の公開特許
公報に見られる、エマルジョン破壊と油吸着の2段階の
処理では、油吸着の処理に際して、ドレン水が流れ易い
流路を選択することで、特定の部分の吸着材だけを経由
し、その結果、早期に吸着材交換の必要性に直面するこ
とが多かった。 また、エマルジョン破壊の処理材が油
吸着材よりも抵抗が多いため、両者のバランスを取るた
めにエマルジョン破壊の処理材の容量を小さくしていた
が、一方、汚れのひどいドレン水に対しては、エマルジ
ョン破壊の処理材の容量を大きくする必要があり、極端
に大きくしようとする場合には、ドレン水が流れる際
に、抵抗の面でバランスの取れていないという問題があ
った。
【0012】第五に、特開2001−113269の公
開特許公報に見られる、油吸着層とエマルジョン分解層
とを複数組交互に積層させた油水分離装置では、エマル
ジョン破壊の処理材が油吸着材よりも抵抗が多いため、
流れる際の抵抗に合わせて両者のバランスを取るために
エマルジョン分解層の厚さを薄くしていたが、一方、汚
れのひどいドレン水に対しては、エマルジョン分解層の
厚さを厚くする必要があり、極端に厚くしようとする場
合には、ドレン水が流れる際に、抵抗の面でバランスの
取れていないという問題があった。
【0013】第六に、特開平10−113655の公開
特許公報に見られる、貯溜槽から供給するドレン水と共
に加圧空気供給手段からの加圧空気を吸着槽の下部から
供給する油水分離装置では、ドレン水は全て貯溜槽に貯
溜して、加圧空気供給手段からは加圧空気だけが送り込
まれるようになっているだけで、ドレン水を発生する機
器は加圧空気も同時に送りこむことが可能という機器の
特性を活用する発想には無かった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドレン水から
水より軽い油や水より重い異物を分離し上部を大気に解
放させている油分離槽(10)と、前記油分離槽(1
0)からのドレン水が前記油分離槽(10)との高低差
である水頭(H)によって流入して自然に排出するよう
にしエマルジョン化したドレン水の水と油の結合を離脱
させることでエマルジョン破壊を行い離脱した油を吸着
するエマルジョン破壊油吸着槽(30)によって清水に
する圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法にお
いて、複数の機器(120,130,140,150,
160)で圧縮空気より発生したドレン水のうちのどれ
か一つを除いて前記油分離槽(10)に集め、複数の前
記機器(120,130,140,150,160)で
圧縮空気より発生したドレン水のうちの除かれた一つを
減圧した状態で圧縮空気と共に前記分離槽(10)から
のドレン水と前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)入
口近辺で合流させ、それによって前記エマルジョン破壊
油吸着槽(30)内部に衝撃を与えることを特徴とし、
更には、複数の前記機器(120,130,140,1
50,160)で圧縮空気より発生したドレン水のうち
の除かれた一つを減圧した状態で圧縮空気と共に合流さ
せるに際し、一定の周期で一定の時間送り込むものであ
ることを特徴とし、更には、複数の前記機器(120,
130,140,150,160)で圧縮空気より発生
したドレン水のうちの除かれた一つを減圧した状態で圧
縮空気と共に合流させるのは、複数の前記機器(12
0,130,140,150,160)で圧縮空気より
発生したドレン水のうち、ドレン水の発生が少ないもの
からであることを特徴とすることによって、上記課題を
解決した。
【0015】また 本発明は、エマルジョン化したドレ
ン水の水と油の結合を離脱させることでエマルジョン破
壊を行い離脱した油を吸着するエマルジョン破壊油吸着
槽(30)を配設した圧縮空気より発生したドレン水の
油水分離装置において、複数の機器(120,130,
140,150,160)で圧縮空気より発生したドレ
ン水のうち圧縮空気が流れる圧縮空気配管(201,2
02,203,204,205)の最下流に位置してい
るものを除いた全てのドレン水を集合させ、複数の前記
機器(120,130,140,150,160)で圧
縮空気より発生したドレン水のうち圧縮空気が流れる前
記圧縮空気配管(201,202,203,204,2
05)の最下流に位置しているものから発生したドレン
水をドレントラップ(262)と減圧弁(263)を介
して圧縮空気と共に集合させたドレン水と前記エマルジ
ョン破壊油吸着槽(30)の入口より上流の接続管(2
72)または入口側空間部(31z)で合流させたこと
を特徴とし、更には、複数の前記機器(120,13
0,140,150,160)で圧縮空気より発生した
ドレン水のうち圧縮空気が流れる前記圧縮空気配管(2
01,202,203,204,205)の最下流に位
置しているものを除いた全てのドレン水を、水より軽い
油や水より重い異物を分離し上部を大気に解放させてい
る油分離槽(10)に集合させ、前記油分離槽(10)
からのドレン水が前記油分離槽(10)と前記エマルジ
ョン破壊油吸着槽(30)との高低差である水頭(H)
によって前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)にドレ
ン水を流入して自然に排出することが可能なように配置
したことを特徴とし、更には、前記ドレントラップ(2
62)は、一定の周期で一定の時間解放可能であること
を特徴とし、更には、前記油分離槽(10)と前記エマ
ルジョン破壊油吸着槽(30)の間の合流する位置より
上流に、逆止弁(276)を配設したことを特徴とし、
更には、前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)は、エ
マルジョンを破壊させる目的のエマルジョン破壊粒子を
付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材(32)と油
を吸着する目的の油吸着材(33)と色素や異臭を除去
する活性炭(34)を収納したことを特徴とすることに
よって、上記課題を解決した。
【0016】
【発明の実施の形態】本願発明による、圧縮空気より発
生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置を図
面と共に詳細に説明する。ここで、図1は、本願発明を
示した実施例の全体図であり、図2は、本願発明の油水
分離装置を構成しているエマルジョン破壊油吸着槽の詳
細図である。
【0017】図1に見られるように、110はエアーコ
ンプレッサであり、具体的に図示していないが、モータ
とコンプレッサから構成され、モータの回転をベルトに
よってコンプレッサに伝達することで、大気を取り込み
ながら圧縮空気を作り出している。
【0018】ここで、エアーコンプレッサ110によっ
て作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管201と、ア
フタークーラ120と、圧縮空気配管202と、エアー
タンク130と、圧縮空気配管203と、ドライヤー1
40と、圧縮空気配管204と、プレフィルター150
と、圧縮空気配管205と、ミストフィルター160
と、圧縮空気配管206を経由して、エアーモータやエ
アーシリンダ等のアクチュエータを構成している各種の
空圧機器に圧縮空気を供給することが出来るようになっ
ている。
【0019】この場合、アフタークーラ120とドライ
ヤー140によって、圧縮空気を乾燥させ、プレフィル
ター150とミストフィルター160によって、油や固
形物等の各種の異物を除去することで、乾燥した清浄な
圧縮空気を各種の空圧機器に供給することが出来るよう
になっている。
【0020】一方、アフタークーラ120からは、ドレ
ン排出管211aと、開閉可能な弁221と、ドレン排
出管211bと、何等かの信号によってドレン水を圧縮
空気と共に排出する電動式のドレントラップ222と、
ドレン排出管211cと、下流から上流に逆流するのを
防止する逆止弁223と、ドレン排出管211dを経由
して、集合管291に接続し、ドレン水を排出可能にし
ている。
【0021】また、圧縮空気を貯蔵しているエアータン
ク130の下部からは、ドレン排出管212aと、開閉
可能な弁231と、ドレン排出管212bと、何等かの
信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動式
のドレントラップ232と、ドレン配排出212cと、
下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁233と、
ドレン排出管212dを経由して、最上流の位置で集合
管291に接続し、ドレン水を排出可能にしている。
【0022】更に、ドライヤー140からは、ドレン排
出管213aと、開閉可能な弁241と、ドレン排出管
213bと、何等かの信号によってドレン水を圧縮空気
と共に排出する電動式のドレントラップ242と、ドレ
ン排出管213cと、下流から上流に逆流するのを防止
する逆止弁243と、ドレン排出管213dを経由し
て、集合管291に接続し、ドレン水を排出可能にして
いる。
【0023】加えて、プレフィルター150からは、ド
レン排出管214aと、開閉可能な弁251と、ドレン
排出管214bと、何等かの信号によってドレン水を圧
縮空気と共に排出する電動式のドレントラップ252
と、ドレン排出管214cと、下流から上流に逆流する
のを防止する逆止弁253と、ドレン排出管214dを
経由して、集合管291に接続し、ドレン水を排出可能
にしている。
【0024】更に加えて、最下流に位置しているミスト
フィルター160からは、ドレン排出管215aと、開
閉可能な弁261と、ドレン排出管215bと、何等か
の信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動
式のドレントラップ262と、ドレン排出管215c
と、圧力の調整可能な減圧弁263と、ドレン排出管2
15dを経由して、エマルジョン破壊油吸着槽30に接
続している。
【0025】尚、フィルター150、160は、図1で
は、二つを配設した構成となっているが、圧縮空気配管
205、206に沿って、一つに集約しても、更にそれ
以上のフィルターを設けてもかまわない。 その場合に
は、下流に配設するフィルター程小さい異物を捕捉可能
なフィルターを設け、最下流に位置しているフィルター
は、ミストフィルター160と同様にドレン排出管を介
してエマルジョン破壊油吸着槽30に接続し、最下流の
直前に位置しているフィルターまたはフィルタアー以外
の機器は、プレフィルター150と同様にドレン排出管
を介して集合管291に接続するのが望ましい。
【0026】ここで、集合管291は、油や各種の異物
を分離する油水分離装置1を経由して清水管281と開
閉可能な弁285と清水管282を経由して清水を排出
するようになっている。 また、清水管282より排出
されてくる清水は、河川等に全くそのままの状態で排出
することが出来る位に清浄になっている。
【0027】この場合、油水分離装置1は、油分離槽1
0とエマルジョン破壊油吸着槽30と清水確認槽40か
ら構成されていて、油分離槽10とエマルジョン破壊油
吸着槽30の間は接続管271と逆止弁276と接続管
272で接続し、接続管272はエマルジョン破壊油吸
着槽本体31に形成された流入口31aaからドレン水
を空間部31zに送り込み、エマルジョン破壊油吸着槽
30と清水確認槽40の間は接続管273で接続してい
る。 尚、油分離槽10は、単に油を貯溜するだけの槽
でも良いし、清水確認槽40は、無くてもかまわない。
【0028】尚、ミストフィルター160からも直接エ
マルジョン破壊油吸着槽30に、ドレン排出管215a
と弁261とドレン排出管215bとドレントラップ2
62とドレン排出管215cと減圧弁263とドレン排
出管215dを経由して、ドレン水や圧縮空気を送り込
むようになっていて、減圧弁263は、同じ様な働きを
する機器であればその他の機器を使用してもかまわな
い。 また、減圧弁263は、ミストフィルター160
とエマルジョン破壊油吸着槽30の間であれば何れの位
置に設けてもかまわない。
【0029】一方、ミストフィルター160からのドレ
ン排出管215dは、エマルジョン破壊油吸着槽本体3
1に形成されている流入口31abに接続して空間部3
1zに圧縮空気とドレン水を送り込むようにしている
が、油分離槽10からの接続管272に接続してもかま
わない。
【0030】次に、油分離槽10は、油分離槽本体11
と吐出管12より構成され、上部は大気に開放している
状態にあり、油分離槽10に送り込まれたドレン水は、
液面には水より軽い油が浮上して底部には水より重い異
物が沈澱するようになっていて、吐出管12の分岐した
排出部より上に溜まろうとしているドレン水が、吐出管
12の下部より流入し、比較的清浄なドレン水として、
分岐した排出部より接続管271に常時送り込まれるよ
うになっている。
【0031】ここで、油分離槽10の吐出管12よりド
レン水が流出する分岐した排出部の位置の高さとして
は、その下流に設置しているエマルジョン破壊油吸着槽
30に形成されている流出口31bに接続している接続
管273の最も高い位置との間に水頭Hを確保すること
によって、油分離槽10を流出したドレン水が動力を必
要とすることもなく、エマルジョン破壊油吸着槽30よ
り流出することが可能となっているのである。
【0032】但し、この場合、一部はエマルジョン化し
たドレン水として水と油が結合した状態になっていて、
油分離槽10だけでは完全に水と油に分離出来ないまま
流出していた。
【0033】尚、油分離槽本体11を、ガラス製やプラ
スチック製等の透明な容器とすると、水面の位置を容易
に見ることができる。 また、吐出管12の上部は大気
に開放している状態にある。
【0034】所で、ミストフィルター160とエマルジ
ョン破壊油吸着槽30の間に、圧力調整可能な減圧弁2
63を設けているが、この減圧弁263は、0.01〜
0.7MPaの値を設定可能となっていて、圧縮空気の
圧力を0.2MPa程度に低下させてドレン水と共にエ
マルジョン破壊油吸着槽30に送り込んでいる。 この
場合、エマルジョン破壊油吸着槽30の機能低下の状況
によっては、減圧弁263を調整して圧力を上昇させる
ことも考えられる。 また、ドレントラップ26zは、
設定された一定の周期で一定の時間の間、開放可能とな
っている。
【0035】この場合、エマルジョン破壊油吸着槽30
は、図2に見られるように、エマルジョン破壊油吸着槽
本体31の中に、色素や異臭を除去する活性炭34を概
ね中央部の断面全体の部分にドレン水の流れを遮るよう
に設け、エマルジョンを破壊させる目的のエマルジョン
破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材3
2と油を吸着する目的の油吸着材33を概ね均一に混在
させたものを、活性炭34の前後に収納したものであ
る。
【0036】また、エマルジョン破壊油吸着槽本体31
は、外部から内部の汚染の状況を目視可能なようにガラ
ス製やプラスチック製等の透明な材料を使用すること
や、外部から内部の汚染の状況を目視可能なようにガラ
ス製やプラスチック製等の透明な材料をはめ込む等のこ
とも考えられる。
【0037】尚、エマルジョン破壊粒子付吸着材32
は、エマルジョン破壊粒子の働きによって微小の油が水
と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン
破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後、分離
した油はエマルジョン破壊粒子付吸着材32を構成して
いる吸着材や油吸着材33に吸着される。 従って、エ
マルジョン破壊粒子付吸着材32と油吸着材33が散在
することによって、エマルジョン化したドレン水から油
を完全に分離し吸着することによって油の除去が可能と
なったのである。
【0038】一方、粒状の活性炭34は、色素や異臭を
吸着し除去することを目的としている。 また、活性炭
34の油分離吸着槽30内での充填する位置としては、
最上流では活性炭34が早く汚れてしまい、最下流では
活性炭34そのものが流出することによって汚れた水が
流れる様に見える為に、概ね中央部に位置させることが
望ましい。
【0039】ここで、エマルジョン破壊油吸着槽本体3
1の構造としては、液体であるドレン水が、流入口31
aからエマルジョン破壊油吸着槽本体31に流入し、流
出口31bから排出する間に、エマルジョン破壊油吸着
槽本体31内を均一に流れるように、エマルジョン破壊
油吸着槽本体31の両端部である入口側と出口側には空
間部31zを確保している。
【0040】従って、両端の空間部31zを確保するた
めに、数多くの小さな穴を形成している多孔板31cを
二枚用意し、その多孔板31cとエマルジョン破壊油吸
着槽本体31の両端の端部との間にエマルジョン破壊油
吸着槽本体31より小径の円筒状の支柱31dを配設す
ることによって多孔板31cを支え、エマルジョン破壊
粒子付吸着材32と油吸着材33と活性炭34を、二つ
の多孔板31cの間に収納するようにしている。 但
し、支柱31dは円筒状のものに限る必要は全くなく、
空間部31zを確保出来れば、どのような形状でもかま
わない。 尚、多孔板31cとしては、数多くの小さな
穴を形成したパンチングプレートやセラミック樹脂等が
考えられる。
【0041】また、エマルジョン破壊粒子付吸着材32
と油吸着材33は、油等の異物を吸収するに従って抵抗
が大きくなり、圧縮されながら下流に向かって押し付け
られることで、更に抵抗が大きくなると同時に、エマル
ジョン化したドレン水のエマルジョン破壊や油吸着の機
能が低下する。
【0042】そこで、このことを少しでも防止するため
に、液体の流れを垂直に遮ることが出来るように、油分
離吸着槽本体31の略中央部に数多くの小さな穴を形成
した中間多孔板31eを配設し、中間多孔板31eを支
えるため、中間多孔板31eと下流の側に位置している
多孔板31cとの間に油分離吸着槽本体31より小径の
円筒状の支持材31fを配設することによってエマルジ
ョン破壊粒子付吸着材32や油吸着材33が完全に圧縮
されることを少しでも防止している。
【0043】但し、中間多孔板31eの位置に関して
は、油分離吸着槽本体31の略中央部に多少前後しても
かまわない。 また、支持材31fは円筒状のものに限
る必要はなく、数本のボルトで固定する等中間多孔板3
1eを支持出来れば、どのような形状でもかまわない。
【0044】尚、エマルジョン破壊油吸着槽本体31の
内部には図2に示すように、活性炭34を中間多孔板3
1eの下流直後に充填するのが最善であるが、中間多孔
板31eの上流直前に充填するのも最善に近い効果が見
られる。 一方、中間多孔板31eの多少前後して充填
してもかなりの効果が見られるし、エマルジョン破壊油
吸着槽本体31の両端末の何れかの部分に充填してもそ
れなりの効果は見られる。
【0045】ここで、エマルジョン破壊粒子を吸着材に
付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材32を作る方
法としては、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破
壊粒子が溶媒で溶解されている溶液を吸着材に付着させ
た後に溶媒を蒸発乾燥させるような方法が一般的である
が、溶液を油吸着材33に霧状に吹き付ける方法もあ
る。 また、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破
壊粒子を溶解した状態でなく、液体内で均一に混合され
た状態で吸着材に付着させるという方法も考えられる。
【0046】この場合、エマルジョン破壊粒子と吸着材
をエマルジョン破壊粒子付吸着材32の状態にしない
で、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散す
るように充填しても良い。 この場合にも、活性炭34
は、中間多孔板31eの上流直前直後やその周辺に配置
しても良いし、入口や出口の多孔板31cの直後や直前
に配置しても良い。
【0047】但し、前記の何れの場合に於いても、活性
炭34を配置しない構成も考えられる。
【0048】一方、本発明に用いられるアミンについて
はアミン化合物またはその誘導体が考えられ、アミン化
合物またはその誘導体が25℃であるとき固体状のもの
であることが好ましいが、その化合物が25℃で非固体
状であっても、他の化合物との混合体で固体状になる化
合物でもかまわない。 つまり、化合物は、1種類単独
で使用しても、2種類以上併用してもよい。
【0049】これらのアミン化合物やその誘導体は、好
ましくは、1級アミン、2級アミン、3級アミン、およ
び、その誘導体であり、より好ましくは、1級アミン、
2級アミン、および、その誘導体、特に好ましくは、1
級アミン(例えば、ステアリルアミン)、および、その
誘導体である。
【0050】これらのアミン化合物としては、例えば、
ヘキシルアミン、ヘブチルアミン、オクチルアミン、ノ
ニルアミン、デジルアミン、ラウリルアミン、ミリスチ
ルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、ステア
リルアミン等の1級アミン、または、これらの炭化水素
鎖を有するジアミン、トリアミン等の2級アミン、およ
び、3級アミン、あるいは、そのピクラード、種々の塩
(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、酢酸等の塩)、
さらに、これらの炭化水素鎖を有する1級アミン、およ
び、2級アミンの酸アミド、アミジン類、尿素類、およ
び、チオ尿素類や1級アミンのシツフ塩基物等がある。
【0051】尚、アミドとしては、p−トルエンスルホ
ニル−N−ステアリルアミドなどのスルホンアミド類や
N−ステアリルアセトアミドが好ましい。 また、これ
らの炭化水素鎖を有する4級アンモニウム塩、ベタイン
等が挙げられる。 更に、例えば、ステアリルプロピレ
ンジアミン、半硬化牛脂ジアミン等の多価アミンを用い
ることも出来る。 さらに、硬化牛脂アミン、ココナッ
トアミン等の炭素数の異なる炭化水素鎖を有するアミン
類の混合物を用いることも可能である。
【0052】また、油吸着材33およびエマルジョン破
壊粒子付吸着材32に使用している吸着材としては、ポ
リプロピレンやポリスチレンの繊維よりなるものが考え
られる。 但し、油吸着材33およびエマルジョン破壊
粒子付吸着材32に使用している吸着材に関しては、こ
れらのものに限定されるわけではなく、油吸着の機能を
持っていて水不溶性のものであればそのほかのものでも
かまわない。
【0053】ここで、油吸着材33およびエマルジョン
破壊粒子付吸着材32に使用している吸着材の大きさと
しては、好ましくは、(10mm〜200mm)×(2
mm〜50mm)のものであるが、より好ましくは、
(30mm〜80mm)×(5mm〜40mm)の大き
さのものである。 特に、(35mm〜55mm)×
(25mm〜40mm)と、(40mm〜60mm)×
(3mm〜10mm)の2種類の大きさのものを準備す
るのが最も好ましい。 この事は、別の見方で言うと、
100mm×50mm以下の小片で、面積で3〜10倍
の違った大きさのものを2種類準備するという考え方に
近いとも言えるし、最善のものでは、60mm×40m
m以下の小片で、面積で4〜8倍の違った大きさのもの
を2種類準備するのが理想的とも言える。
【0054】この場合、このような大きさが好ましい理
由は、油吸着材33およびエマルジョン破壊粒子付吸着
材32に使用している吸着材をエマルジョン破壊油吸着
槽本体31に充填する際に、大きすぎる場合には、隙間
が大きくなることで多くの量を充填することが難しいた
めに大きな表面積を得にくくなり、無理な圧縮をしてい
る部分が多くなることでそのような部分はエマルジョン
化した油の破壊や吸着の機能は低下し、充填する量が少
なくなることで性能を確保することが出来ず、小さすぎ
る場合には、基本的に隙間が小さいことでエマルジョン
化したドレン水のエマルジョン破壊や吸着の機能の低下
が早くなり、裁断するのにめんどうであるし、各種の管
理をするにもめんどうである。
【0055】また、2種類の大きさのものを使用すると
いうことは、大きさの異なる2種類の小片を準備するこ
とで、大きくすることでの課題である大きな隙間や無理
な圧縮を、小さいものを加えることで補うことが可能と
なり、同時に小さくすることでの課題である早期の機能
低下を、大きなものを加えることで補うことが出来ると
いうことに大きな意味を持っている。
【0056】尚、2種類の小片については、油吸着材3
3およびエマルジョン破壊粒子付吸着材32に使用して
いる吸着材の両方に2種類の小片を使用するのが最善で
あるが、油吸着材33に小さい小片とエマルジョン破壊
粒子付吸着材32に使用している吸着材に大きい小片を
使用してもその逆でも良い。
【0057】その他に、エマルジョン破壊油吸着槽30
の別の応用例として、エマルジョン破壊油吸着槽本体3
1の概ね中央部に活性炭34を配設し、エマルジョンを
破壊させる目的のエマルジョン破壊粒子を付着させたエ
マルジョン破壊粒子付吸着材32による層と油を吸着す
る目的の油吸着材33による層を交互に形成させて活性
炭34の前後に収納することも考えられる。
【0058】最後に、清水確認槽40は、清水確認槽透
明本体41とその底部に接続した開閉可能な清水取出弁
42から構成されている。 この場合、清水確認槽透明
本体41は、プラスチック製やガラス製であり、透明で
外部から内部の汚染の状況を目視出来るようになってい
る本体の部分と蓋の部分が密閉の状態で構成され、清水
確認槽透明本体41の蓋の部分には、流入路41aと流
出路41bと流出管41cが、具体的に図示していない
が、Oリング等で密閉の状態になるように形成され、流
出管41cは流出路41bを経由して清水管281に接
続している。
【0059】本発明による、圧縮空気より発生したドレ
ン水の油水分離方法および油水分離装置は前述したよう
に構成されており、以下に、その動作について説明す
る。
【0060】先ず、エアコンプレッサ110を構成して
いるモータを作動させるとモータの回転はベルトを介し
てコンプレッサに伝えられ圧縮空気を作り出す。 ここ
で、作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管201と、
アフタークーラ120と、圧縮空気配管202と、エア
ータンク130と、圧縮空気配管203と、ドライヤー
140と、圧縮空気配管204と、プレフィルター15
0と、圧縮空気配管205と、ミストフィルター160
と、圧縮空気配管206を経由して、その先端のアクチ
ュエータを構成している各種の空圧機器に必要に応じて
乾燥した清浄な圧縮空気を送り出すことが出来るように
なっている。
【0061】一方、アフタークーラ120やエアータン
ク130やドライヤー140やプレフィルター150で
圧縮空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレ
ン排出管211a、212a、213a、214aと弁
221、231、241、251とドレン排出管211
b、212b、213b、214bとドレントラップ2
22、232、242、252とドレン排出管211
c、212c、213c、214cと逆止弁223、2
33、243、253とドレン排出管211d、212
d、213d、214dを経由して、集合管291で合
流して油水分離装置1に送られ、油水分離装置1では油
を含む各種の異物を除去し、清水管281と弁285と
清水管282を経由して河川にそのまま排出しても問題
のないような清浄な清水にすることが出来るようになっ
ている。
【0062】尚、ミストフィルター160で圧縮空気よ
り発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン排出管2
15aと弁261とドレン排出管215bとドレントラ
ップ262とドレン排出管215cと減圧弁263とド
レン排出管215dを経由して、油水分離装置1を構成
しているエマルジョン破壊油吸着槽30に送るようにな
っている。
【0063】この場合、集合管291より送り込まれた
ドレン水は油水分離装置1に於いては、最初に油分離槽
10では、水より軽い油を水面に浮かせて水より重い各
種の異物を底部に沈澱させ、吐出管12の下部より分岐
部を通って接続管271と逆止弁276と接続管272
を経由してエマルジョン破壊油吸着槽30に送り込まれ
るようになっている。 但し、このドレン水は、エマル
ジョン化して水と油が結合したような状態になってエマ
ルジョン破壊油吸着槽30に送り込まれる場合が多い。
【0064】一方、エマルジョン破壊油吸着槽30で
は、油分離槽10からのドレン水とミストフィルター1
60から圧縮空気と共に送り込まれたドレン水がエマル
ジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸
着材32と油を吸着する油吸着材33を概ね均一に混在
させた状態で収納された中で、ドレン水はエマルジョン
破壊粒子付吸着材32と油吸着材33をランダムに経由
することで、異物捕捉槽20でのエマルジョン破壊に加
えて、エマルジョン破壊粒子付吸着材32はエマルジョ
ン化したドレン水の水と油の結合を解き放つことでエマ
ルジョン破壊を行って離脱した油を吸着させ、油吸着材
33はエマルジョン破壊粒子付吸着材32で吸着出来な
かった油を吸着させ、このような処理をランダムに何度
も行うことによってドレン水の清浄度を向上させてい
る。 また、ドレン水が活性炭34を通過すると臭いや
色素が除去されるようになっている。
【0065】この場合、ミストフィルター160から圧
縮空気と共に送り込まれたドレン水は、一定の周期で一
定の時間送り込むように設定されている。 従がって、
エマルジョン破壊油吸着槽30内では、この圧縮空気に
よって間歇的な衝撃が加わることによって、ドレン水が
エマルジョン破壊粒子付吸着材32と油吸着材33を経
由する中で特定の流路を形成することを防止したり、特
定の部分だけが汚染して早期にエマルジョン破壊粒子付
吸着材32と油吸着材33を交換するということを防止
している。 ここで、減圧弁263を調整して圧縮空気
の圧力を高くすると、衝撃の強さを高めることも可能で
ある。
【0066】尚、本願発明のミストフィルター160か
らドレン水や圧縮空気を送り込もうとする技術は、従来
の技術に示したような、エマルジョン破壊粒子付吸着材
32や油吸着材33に該当するものを各々別々の槽に収
納したり、エマルジョン破壊粒子付吸着材32や油吸着
材33に該当するものを複数組交互に積層させて収納し
た、それらの技術にも適用可能である。 この場合、本
願発明は、エマルジョン破壊を目的としたエマルジョン
破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材3
2と、油を吸着する油吸着材33を、概ね均一に混在さ
せた状態でエマルジョン破壊油吸着槽本体31に収納し
たことにも特徴を持っている。
【0067】また、一つの例として、具体的に、どの位
の量のものが充填されているかを示すと、55Kw〜1
10Kwのスクリュ式エアコンプレッサより発生したド
レン水に対し、概略内径200mmで高さ950mmの
円筒であるエマルジョン破壊油吸着槽本体31にポリプ
ロピレン製の不織布である45mm×25mmのアミン
付のエマルジョン破壊粒子付吸着材32を2.5Kg充
填しポリプロピレン製の不織布である45mm×5mm
の油吸着材33を2.5Kg充填し活性炭34を1Kg
を充填したエマルジョン破壊油吸着槽30を2列並列し
て設置するような形で使用している。
【0068】最後に、エマルジョン破壊油吸着槽30か
ら排出された清浄な清水は、圧縮空気と共に清水確認槽
40に送り込まれる。 ここで、清水確認槽40では、
清水確認槽透明本体41の下部の清水は流出管41cの
端部の高さまで溜まり、その上部に密閉されている圧縮
空気の圧力によって流出管41cの端部より上部に滞留
した清水は圧縮空気と共に圧送して清水管281より排
出されるようになっている。 同時に、清水確認槽透明
本体41が透明であることによって、内部を流れている
清水の汚れを確認することが確認可能となっている。
【0069】尚、エマルジョン破壊油吸着槽30を構成
しているエマルジョン破壊油吸着槽本体31をブラスチ
ック製やガラス製等で透明にした場合には、清水確認槽
40を配設しないことも考えられる。 また、エマルジ
ョン破壊油吸着槽30は、本願発明の実施例では密閉式
のものを示しているが、大気に開放した状態にしてもか
まわない。
【0070】更に、エアーコンプレッサ110で圧縮空
気を作り出した後、複数の機器120,130,14
0、150,160を経由する途中で圧縮空気はドレン
水を発生させ、本願発明では、エアーコンプレッサ11
0から最下流に位置しているミストフィルター160で
発生したドレン水を圧縮空気と共に減圧してエマルジョ
ン破壊油吸着槽30に直接送り込んでいるが、別の機器
から送り込んでも良いし、その場合ドレン水の発生量の
少ない機器であれば更に望ましい。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、下記のような効果をあげることができる。
【0072】第一に、ミストフィルターとエマルジョン
破壊油吸着槽の間を配管で接続して減圧弁を設けること
により、エアーコンプレッサで作った圧縮空気をドレン
水の排出に使用しながらエマルジョン破壊油吸着槽に圧
縮空気を送り込むが可能となった。
【0073】第二に、ミストフィルターとエマルジョン
破壊油吸着槽の間を配管で接続してドレントラップを設
けることにより、ドレンの排出に使用する圧縮空気を一
定の周期で一定の時間送り込むことが可能となった。
【0074】第三に、圧縮空気を一定の周期で一定の時
間送り込むことで、エマルジョン破壊油吸着槽に間歇的
な衝撃を与えることが可能となり、エマルジョン破壊粒
子付吸着材と油吸着材を長時間用出来るようになった。
【0075】第四に、エマルジョン破壊油吸着槽に、エ
マルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材を混在させ活性
炭34を収納したことで、バランスという課題は解消さ
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を示した実施例の全体図
【図2】本願発明の油水分離装置を構成しているエマル
ジョン破壊油吸着槽の詳細図
【符号の説明】
1・・・・・・・油水分離装置 10・・・・・・油分離槽 11・・・・・・油分離槽本体 12・・・・・・吐出管 30・・・・・・エマルジョン破壊油吸着槽 31・・・・・・エマルジョン破壊油吸着槽本体 31aa・・・・流入口 31ab・・・・流入口 31b・・・・・流出口 31c・・・・・多孔板 31d・・・・・支柱 31e・・・・・中間多孔板 31f・・・・・支持材 31z・・・・・空間部 32・・・・・・エマルジョン破壊粒子付吸着材 33・・・・・・油吸着材 34・・・・・・活性炭 40・・・・・・清水確認槽 41・・・・・・清水確認槽透明本体 41a・・・・・流入路 41b・・・・・流出路 41c・・・・・流出管 42・・・・・・清水取出弁 110・・・・・エアーコンプレッサ 120・・・・・アフタークーラ 130・・・・・エアータンク 140・・・・・ドライヤー 150・・・・・プレフィルター 160・・・・・ミストフィルター 201・・・・・圧縮空気配管 202・・・・・圧縮空気配管 203・・・・・圧縮空気配管 204・・・・・圧縮空気配管 205・・・・・圧縮空気配管 206・・・・・圧縮空気配管 211a・・・・ドレン排出管 211b・・・・ドレン排出管 211c・・・・ドレン排出管 211d・・・・ドレン排出管 212a・・・・ドレン排出管 212b・・・・ドレン排出管 212c・・・・ドレン排出管 212d・・・・ドレン排出管 213a・・・・ドレン排出管 213b・・・・ドレン排出管 213c・・・・ドレン排出管 213d・・・・ドレン排出管 214a・・・・ドレン排出管 214b・・・・ドレン排出管 214c・・・・ドレン排出管 214d・・・・ドレン排出管 215a・・・・ドレン排出管 215b・・・・ドレン排出管 215c・・・・ドレン排出管 215d・・・・ドレン排出管 221・・・・・弁 222・・・・・ドレントラップ 223・・・・・逆止弁 231・・・・・弁 232・・・・・ドレントラップ 233・・・・・逆止弁 241・・・・・弁 242・・・・・ドレントラップ 243・・・・・逆止弁 251・・・・・弁 252・・・・・ドレントラップ 253・・・・・逆止弁 261・・・・・弁 262・・・・・ドレントラップ 263・・・・・減圧弁 271・・・・・接続管 272・・・・・接続管 273・・・・・接続管 276・・・・・逆止弁 281・・・・・清水管 282・・・・・清水管 285・・・・・弁 291・・・・・集合管 H・・・・・・・水頭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 17/04 501 B01D 17/04 501J 17/05 501 17/05 501F 501J

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレン水から水より軽い油や水より重い
    異物を分離し上部を大気に解放させている油分離槽(1
    0)と、前記油分離槽(10)からのドレン水が前記油
    分離槽(10)との高低差である水頭(H)によって流
    入して自然に排出するようにしエマルジョン化したドレ
    ン水の水と油の結合を離脱させることでエマルジョン破
    壊を行い離脱した油を吸着するエマルジョン破壊油吸着
    槽(30)によって清水にする圧縮空気より発生したド
    レン水の油水分離方法において、複数の機器(120,
    130,140,150,160)で圧縮空気より発生
    したドレン水のうちのどれか一つを除いて前記油分離槽
    (10)に集め、複数の前記機器(120,130,1
    40,150,160)で圧縮空気より発生したドレン
    水のうちの除かれた一つを減圧した状態で圧縮空気と共
    に前記分離槽(10)からのドレン水と前記エマルジョ
    ン破壊油吸着槽(30)入口近辺で合流させ、それによ
    って前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)内部に衝撃
    を与えることを特徴とする圧縮空気より発生したドレン
    水の油水分離方法。
  2. 【請求項2】 複数の前記機器(120,130,14
    0,150,160)で圧縮空気より発生したドレン水
    のうちの除かれた一つを減圧した状態で圧縮空気と共に
    合流させるに際し、一定の周期で一定の時間送り込むも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気よ
    り発生したドレン水の油水分離方法。
  3. 【請求項3】 複数の前記機器(120,130,14
    0,150,160)で圧縮空気より発生したドレン水
    のうちの除かれた一つを減圧した状態で圧縮空気と共に
    合流させるのは、複数の前記機器(120,130,1
    40,150,160)で圧縮空気より発生したドレン
    水のうち、ドレン水の発生が少ないものからであること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮空気
    より発生したドレン水の油水分離方法。
  4. 【請求項4】 エマルジョン化したドレン水の水と油の
    結合を離脱させることでエマルジョン破壊を行い離脱し
    た油を吸着するエマルジョン破壊油吸着槽(30)を配
    設した圧縮空気より発生したドレン水の油水分離装置に
    おいて、複数の機器(120,130,140,15
    0,160)で圧縮空気より発生したドレン水のうち圧
    縮空気が流れる圧縮空気配管(201,202,20
    3,204,205)の最下流に位置しているものを除
    いた全てのドレン水を集合させ、複数の前記機器(12
    0,130,140,150,160)で圧縮空気より
    発生したドレン水のうち圧縮空気が流れる前記圧縮空気
    配管(201,202,203,204,205)の最
    下流に位置しているものから発生したドレン水をドレン
    トラップ(262)と減圧弁(263)を介して圧縮空
    気と共に集合させたドレン水と前記エマルジョン破壊油
    吸着槽(30)の入口より上流の接続管(272)また
    は入口側空間部(31z)で合流させたことを特徴とす
    る圧縮空気より発生したドレン水の油水分離装置。
  5. 【請求項5】 複数の前記機器(120,130,14
    0,150,160)で圧縮空気より発生したドレン水
    のうち圧縮空気が流れる前記圧縮空気配管(201,2
    02,203,204,205)の最下流に位置してい
    るものを除いた全てのドレン水を、水より軽い油や水よ
    り重い異物を分離し上部を大気に解放させている油分離
    槽(10)に集合させ、前記油分離槽(10)からのド
    レン水が前記油分離槽(10)と前記エマルジョン破壊
    油吸着槽(30)との高低差である水頭(H)によって
    前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)にドレン水を流
    入して自然に排出することが可能なように配置したこと
    を特徴とする請求項4に記載の圧縮空気より発生したド
    レン水の油水分離装置。
  6. 【請求項6】 前記ドレントラップ(262)は、一定
    の周期で一定の時間解放可能であることを特徴とする請
    求項4または請求項5に記載の圧縮空気より発生したド
    レン水の油水分離装置。
  7. 【請求項7】 前記油分離槽(10)と前記エマルジョ
    ン破壊油吸着槽(30)の間の合流する位置より上流
    に、逆止弁(276)を配設したことを特徴とする請求
    項5または請求項6に記載の圧縮空気より発生したドレ
    ン水の油水分離装置。
  8. 【請求項8】 前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)
    は、エマルジョンを破壊させる目的のエマルジョン破壊
    粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材(3
    2)と油を吸着する目的の油吸着材(33)と色素や異
    臭を除去する活性炭(34)を収納したことを特徴とす
    る請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載の圧縮
    空気より発生したドレン水の油水分離装置。
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