JP2003209980A - 振動型発電装置 - Google Patents

振動型発電装置

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JP2003209980A
JP2003209980A JP2002185236A JP2002185236A JP2003209980A JP 2003209980 A JP2003209980 A JP 2003209980A JP 2002185236 A JP2002185236 A JP 2002185236A JP 2002185236 A JP2002185236 A JP 2002185236A JP 2003209980 A JP2003209980 A JP 2003209980A
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vibration
power
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piezoelectric element
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JP2002185236A
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Yasuhiro Sakai
康弘 坂井
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JIGYO SOZO KENKYUSHO KK
USC Corp
Jigyo Sozo Kenkyusho KK
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JIGYO SOZO KENKYUSHO KK
USC Corp
Jigyo Sozo Kenkyusho KK
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/18Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing electrical output from mechanical input, e.g. generators
    • H02N2/183Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing electrical output from mechanical input, e.g. generators using impacting bodies

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子に衝突部材が衝突して発電する構造
で、効率よく衝突回数を増加させ、全体としてより大き
な発電量を得ることのできる振動型発電装置を提供する
ことを目的とするものである。 【解決手段】 圧電素子21に衝突部材22が衝突して
発電する発電部材2と、弾性を有し発電部材2に取り付
けられるとともに、外力が加えられることで衝突部材2
2が圧電素子21への衝突を繰り返すよう発電部材2を
振動させる弾性部材3とを備えることで、上記課題を解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を用いた
発電装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】圧電材料の機械的エネルギーと電気的エ
ネルギーを変換できる圧電効果を利用し、素子化して発
電装置に応用する技術が従来提案されている。圧電効果
を示す材料は無機、有機ともに多くの材料が知られてい
るが、その中でもPZT系等のセラミックス材料を用い
た圧電素子が注目され、実用化が進んでいる。
【0003】例えば特開2001−145375号公報
において、圧電素子を利用した発電装置を提案してい
る。この公報では、容器の内部に圧電素子を対向して配
置し、両圧電素子間を往復して各圧電素子に衝突する衝
突部材(殴打体)を設けて発電する構造を開示してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような構成で
は、容器を振ることで衝突部材が圧電素子に衝突して発
電が得られる。そのため、全体として大きな電力を取り
出すためには、1回の衝突での発電量を高めるか、ある
いは多数回衝突させることが必要であった。1回の発電
量を高めるためには、衝突部材に鋼製の球を用い、衝突
時の圧電素子の歪み量を大きくしている。しかし、鋼製
の球は、1回容器を振って衝突部材が圧電素子に衝突す
ると弾むことがなく、結局1回しか圧電素子に衝突しな
い。従って、全体としてさらに大きな電力を取り出すた
めには、いかに効率よく衝突回数を増加させるかが課題
であった。
【0005】このような課題を考慮して、本発明は圧電
素子に衝突部材が衝突して発電する構造で、効率よく衝
突回数を増加させ、全体としてより大きな発電量を得る
ことのできる振動型発電装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では次のような手段を採用する。
【0007】すなわち、請求項1では、圧電素子に衝突
部材が衝突して発電する発電部材と、弾性を有し発電部
材に取り付けられるとともに、外力が加えられることで
衝突部材が圧電素子への衝突を繰り返すよう発電部材を
振動させる弾性部材とを備える。
【0008】この手段では、一度外力として圧力や振動
が加えられると、弾性部材の弾性により発電部材が振動
状態に入り、圧電素子への衝突部材の衝突が繰り返され
発電が連続して発生する。
【0009】また、請求項2では、対向して設けられた
圧電素子に衝突部材が衝突して発電する発電部材と、弾
性を有し発電部材に取り付けられるとともに、外力が加
えられることで衝突部材が圧電素子間での衝突を繰り返
すよう発電部材を振動させる弾性部材とを備える。
【0010】この手段では、一度外力として圧力や振動
が加えられると、弾性部材の弾性により発電部材が振動
状態に入り、圧電素子への衝突部材の衝突が往復運動と
なって繰り返され発電が連続して発生する。
【0011】また、請求項3では、請求項1または2記
載の振動型発電装置において、弾性部材には、外力と整
合して振動の周期を小さくするバネ定数の弾性体が選択
されることを特徴とする。
【0012】この手段では、発電部材の振動の周期を小
さくすることによって、単位時間あたりの圧電素子への
衝突部材の衝突回数を増加させる。周期を小さくするに
は、発電部材の質量を小さく、バネ定数を大きくするこ
とが求められるが、短時間でエネルギーをたくさん消費
するので、外力も大きくなければならない。想定される
外力があまり大きくない場合には、その外力で加振でき
る範囲で周期の小さくなるバネ定数が選ばれる。
【0013】また、請求項4では、請求項1から3のい
ずれかに記載の振動型発電装置において、弾性部材はバ
ネ定数に方向性を有する弾性体からなり、弾性部材の最
も小さいバネ定数の方向を、衝突部材が圧電素子に衝突
する方向と一致させるよう発電部材に取り付けられるこ
とを特徴とする。
【0014】この手段では、弾性部材は、衝突部材が圧
電素子に衝突する方向に最も変位しやすくなる。そし
て、その他の方向へは変位しにくいため、圧電素子への
衝突部材の衝突を妨げる動きが抑制される。
【0015】また、請求項5では、請求項1から4のい
ずれかに記載の振動型発電装置において、発電部材を支
持するために弾性部材を介して発電部材に連結される基
部材が備えられ、外力が発電部材と基部材と弾性部材と
の少なくとも1つに加えられるよう構成し、発電部材と
弾性部材とでできる固有振動と基部材の固有振動とを共
振させるように弾性部材を発電部材と基部材とに取り付
けることを特徴とする。
【0016】この手段では、外力は、発電部材、基部
材、弾性部材のいずれか一箇所、もしくは組み合わせた
箇所、もしくは全てに加えられることにより、発電部材
の振動を開始させる。そして、共振により、発電部材の
振動エネルギーが基部材で消費されなくなり振動が効率
よく持続される。
【0017】また、請求項6では、請求項1から4のい
ずれかに記載の振動型発電装置において、発電部材を支
持するために弾性部材を介して発電部材に連結される基
部材が備えられ、外力が発電部材と弾性部材の少なくと
も1つに加えられるよう構成し、基部材は振動しないよ
うに固定されることを特徴とする。
【0018】この手段では、外力は、発電部材、弾性部
材のいずれか一箇所、もしくは全てに加えられることに
より、発電部材の振動を開始させる。そして、基部材を
振動しないよう固く固定することで、発電部材の振動エ
ネルギーが基部材で消費されなくなり振動が効率よく持
続される。
【0019】また、請求項7では、請求項1から6のい
ずれかに記載の振動型発電装置において、弾性部材は板
バネで形成されることを特徴とする。
【0020】この手段では、板バネはバネ定数に方向性
を有しているため、発電部材と基部材とを連結すること
により、発電部材に効率よく振動状態を発生させる。
【0021】また、請求項8では、請求項1から6のい
ずれかに記載の振動型発電装置において、弾性部材は、
衝突部材が圧電素子に衝突する方向への振動のバネ定数
が弾性部材の最も小さいバネ定数となる形状に形成され
た部材であることを特徴とする。
【0022】この手段では、弾性部材はその形状の縦横
高さを変えることでバネ定数に方向性をもたせることが
できる部材からなっており、衝突部材の衝突方向への振
動のバネ小数が最も小さくなるような形状に、成形や加
工により形成されている。
【0023】また、請求項9では、圧電素子に衝突部材
が衝突して発電する発電部材と、発電部材を支持するた
めの基部材と、弾性を有し発電部材と基部材とを連結す
るとともに、外力が加えられることで衝突部材が圧電素
子への衝突を繰り返すよう発電部材を振動させる弾性部
材とを備え、発電部材は衝突部材が圧電素子に衝突する
方向にのみ振動するよう動作が規制されている。
【0024】この手段では、一度外力として圧力や振動
が加えられると発電部材が振動状態に入るが、あらかじ
め振動の方向が規制されているため、圧電素子へ衝突部
材の衝突が繰り返す方向にのみ振動し、発電が連続して
発生する。
【0025】また、請求項10では、請求項9記載の振
動型発電装置において、発電部材は、衝突部材が圧電素
子に衝突する方向にのみ振動するよう支持されているこ
とを特徴とする。
【0026】この手段では、発電部材自体が、その動作
を規制するよう支持される。
【0027】また、請求項11では、請求項9または1
0記載の振動型発電装置において、発電部材の近傍に、
衝突部材が圧電素子に衝突する方向にのみ発電部材が振
動するよう案内する案内部材が設けられていることを特
徴とする。
【0028】この手段では、発電部材の近傍に設けられ
た案内部材によって、発電部材の振動する動作が規制さ
れる。
【0029】また、請求項12では、圧電素子に衝突部
材が衝突して発電する発電部材と、弾性を有する弾性部
材とを備え、発電部材は弾性部材に挟まれて取り付けら
れ、外力が加えられると発電部材は弾性部材の伸縮によ
り衝突部材が圧電素子への衝突を繰り返すよう振動す
る。
【0030】この手段では、一度外力として圧力や振動
が加えられると、弾性部材の弾性による伸縮で発電部材
が振動状態に入り、圧電素子への衝突部材の衝突が繰り
返され発電が連続して発生する。また発電部材は弾性部
材に挟まれているために、その振動方向が規制される。
【0031】また、請求項13では、請求項12記載の
振動型発電装置において、弾性部材はその伸縮方向が発
電部材の衝突部材の衝突方向と一致するよう発電部材の
対向する両端に取り付けられることを特徴とする。
【0032】この手段では、圧電素子に衝突部材が衝突
して発電する発電部材と、弾性を有し発電部材に取り付
けられるとともに、外力が加えられることで衝突部材が
圧電素子への衝突を繰り返すよう発電部材を振動させる
弾性部材とを備え、発電部材が複数の振動方向に対して
発電可能に設けられている。
【0033】また、請求項14では、圧電素子に衝突部
材が衝突して発電する発電部材と、弾性を有し発電部材
に取り付けられるとともに、外力が加えられることで衝
突部材が圧電素子への衝突を繰り返すよう発電部材を振
動させる弾性部材とを備え、発電部材が複数の振動方向
に対して発電可能に設けられている。
【0034】この手段では、一度外力として圧力や振動
が加えられると、弾性部材の弾性により発電部材が振動
状態に入り、圧電素子への衝突部材の衝突が繰り返され
発電が連続して発生する。そして、発電部材では、一定
の振動方向に対してのみ発電するのではなく、複数の振
動方向に対して発電可能であるため、外力に対する発電
の効率が向上される。
【0035】また、請求項15では、請求項14記載の
振動型発電装置において、衝突部材と圧電素子はハウジ
ングに収納され、このハウジングは複数が交差して組ま
れて弾性部材に取り付けられていることを特徴とする。
【0036】この手段では、ハウジングが交差して組ま
れているため、複数の振動方向に対して少なくともいず
れかのハウジング内の衝突部材が圧電素子と衝突し、発
電が行われる。また、衝突部材と圧電素子を組にしてハ
ウジング内に収納し、この組をハウジングごと交差させ
て組み立てているため、振動時に各衝突部材が互いにそ
の動きを邪魔しあうことなく発電が行われる。
【0037】また、請求項16では、請求項9から15
のいずれかに記載の振動型発電装置において、弾性部材
はコイルバネで形成されることを特徴とする。
【0038】この手段では、バネ定数に方向性を有して
いない弾性体であるコイルバネを弾性部材に使用して
も、発電部材の振動の方向を規制したり、複数の振動方
向でも発電可能にしたりすることにより、衝突部材を効
率よく圧電素子に衝突させ、連続して発電させることが
可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(1)
について、図面に基づいて説明する。図1は実施の形態
(1)の外観の斜視図、図2は実施の形態(1)の動作
説明図、図3は実施の形態(1)の発電部材の詳細な断
面図、図4は実施の形態(1)の振動状態を説明するグ
ラフである。
【0040】本発明の振動型発電装置1は、圧電素子2
1に衝突部材22が衝突して発電する発電部材2と、弾
性を有し発電部材2に取り付けられるとともに、外力が
加えられることで衝突部材22が圧電素子21への衝突
を繰り返すよう発電部材2を振動させる弾性部材3とを
備えている。
【0041】この実施の形態(1)では、発電部材2の
圧電素子21が対向した2箇所に設けられ、衝突部材2
2が圧電素子21、21間で往復運動するように構成さ
れているが、圧電素子21を1箇所または3箇所以上設
けてもよい。また、発電部材2を支持するために弾性部
材4を介して発電部材2に連結される基部材3が備えら
れている。
【0042】弾性部材4は、その両端が発電部材2及び
基部材3とに適切な手段(接着や溶着等)により固定さ
れている。また、弾性部材4はバネ定数に方向性を有す
る弾性体からなっており、弾性部材4が有するバネ定数
の中で最も小さいバネ定数の方向を、衝突部材22が圧
電素子21に衝突する方向(以降、衝突方向と記載す
る)と一致させるよう発電部材2に取り付けられてい
る。すなわち、弾性部材4が有するX、Y、Z方向のバ
ネ定数のうち、最も小さいバネ定数を有する方向をX方
向とすると、図1中に示すようにこの矢印X方向を、衝
突方向(図1中の矢印W方向)と一致するように弾性部
材4を発電部材2に取り付けている。なお、図中では、
発電部材2の下側を弾性部材4で連結しているが、発電
部材2と基部材3との位置関係はこれに限定されない。
発電部材2の横側や上側に弾性部材4を取り付けて、適
切な位置の基部材3と連結してもよい。このように実施
の形態(1)の弾性部材4は、X方向へのバネ定数が小
さくこの方向への曲げを利用しているため、実施の形態
(1)では弾性部材4を曲げ弾性部材と言い換えること
ができる。
【0043】また、弾性部材4の衝突方向へのバネ定数
は、外力と整合して発電部材2の振動の周期をできるだ
け小さくするものが選択されている。発電部材2の振動
の周期を小さくすることによって、単位時間あたりの圧
電素子21への衝突部材22の衝突回数を増加させ、全
体としての発電量を増加させることができる。周期を小
さくするには、発電部材の質量を小さく、バネ定数を大
きくすることが求められるが、短時間でエネルギーをた
くさん消費するので、外力も大きくなければならない。
外力の大きさは、振動型発電装置1が設置される環境に
よって異なるため、あらかじめ想定される外力に合わせ
て、その外力で加振、加圧できる範囲で、できるだけ振
動の周期を小さくするバネ定数が選ばれる。また、実施
の形態(1)では、外力が、発電部材2、基部材3、弾
性部材4の少なくとも1つに加えられるよう構成されて
いる場合を示している。この場合には発電部材2と弾性
部材4とでできる固有振動と基部材3の固有振動とを共
振させるように弾性部材4を発電部材2と基部材3とに
取り付けている。この取り付けは、発電部材2の総質量
等の諸条件と整合を図ることで、寄生振動による振動の
減衰を減らすことができる。なお、外力が発電部材2と
弾性部材4の少なくとも1つに加えられるよう構成され
る場合には、基部材3は振動しないようにがっちりと固
定することで、寄生振動による振動の減衰を減らすこと
ができる。(以降のその他の実施の形態でも同様であ
る。)
【0044】実施の形態(1)では、弾性部材4に用い
る弾性体として板バネを用いている。板バネはバネ定数
に方向性を有する弾性体であり、保有するバネ定数の中
で一方向が特に小さなバネ定数を有している。そのた
め、この最も変位し易い方向(X方向)を衝突方向(W
方向)に一致させるよう発電部材2に取り付けている。
また板バネはX方向のバネ定数に比べて、Y、Z方向の
バネ定数が無限大に近い。そのため弾性部材4に外力が
加えられても、衝突方向に交差する方向(圧電素子の設
けられていないハウジング23の側面に衝突部材22が
衝突する方向や、発電部材2が上下に変位する方向等)
への変位が生じないため、衝突部材22の衝突方向への
動きを邪魔する振動を発生しにくい。また、X方向のみ
が柔らく変位しやすいため、任意の方向から外力が加え
られたときにX方向への動きに転換されやすい。このよ
うに、板バネは衝突方向への振動を発生させるのに好適
である。
【0045】発電部材2の構成を、図3を用いて説明す
る。箱形のハウジング23の内部の相対する壁側にそれ
ぞれ取り付けた圧電素子21に、ハウジング23の内部
で転動する衝突部材22が衝突するように構成されてい
る。衝突部材22はボールからなっている。圧電素子2
1は、PZT系の2枚の板形の圧電セラミックス板21
1、212を分極が互いに逆になるように接合すること
により、直列に接続された発電構成として分極による打
ち消しが防止されて発電性能が高められるようになって
いる。また、圧電素子21は、板形のクッション材25
の中央部分にのみ接着剤24(接着以外の固着方法でも
よい)で部分的に接着され、クッション材25は接着剤
24でハウジングに固定されている。従って、衝突部材
22の衝突の衝撃から圧電素子21が保護されるととも
に、圧電セラミック板211、212の振動が継続され
て発電性能が高められるようになっている。そして、圧
電素子21の表裏面に形成された膜状の電極(図示され
ていない)には、リード線261〜264がそれぞれ接
続されて後述する回路部5に引き出される。また、圧電
素子21の表面(衝突部材22が衝突する面)には衝突
部材22の衝撃から圧電素子21を保護する薄板形のプ
ロテクタ27が固着されている。また、相対する圧電素
子21の間には、衝突部材22の転動移動の方向を規制
して正確に圧電素子21のプロテクタ27が固着された
部分に衝突するように案内するガイド28が設けられて
いる。ガイド28としてここでは筒状のガイドを示して
いるが、仕切り板でもよい。
【0046】各部の素材としては、まず圧電セラミック
ス板211、212には、チタンジルコン酸亜鉛系の素
材が好適であるがこれに限定されるものではない。ま
た、この圧電セラミックス板211、212は、振動を
長く持続してより多くの発電を得るために、できるだけ
硬くQ値が高い物の方が望ましい。具体的にはQ値は1
000以上が好ましく、さらにはQ値が2000以上の
ものであることがより好ましい。クッション材25の素
材としては、合成樹脂材、ゴム材、あるいはこれらをス
ポンジ状にした軟質材料が適しているが、具体的には、
発泡ポリエチレン等が好適である。衝突部材22の素材
としては、その圧電素子21を破壊しない程度に重量が
重い方が発電効率がよく、具体的にはタングステンや鉄
等が好適である。また、プロテクタ27の素材として
は、硬い金属あるいは合成樹脂等が適しており、具体的
にはリン青銅やステンレス等が好適で、加工性の良いリ
ン青銅が使いやすい。
【0047】なお、発電部材2の構成及び圧電素子21
の発電のさせ方は、上述に限定されるものではない。例
えば、本発明者が特開2001−145375号公報に
示した2つの衝突部材を用いる構成や、衝突部材をバネ
材で吊り下げる構成等も適用できる。また、単層の圧電
セラミックス板211にこれと歪み変形量が釣り合うよ
う厚み調整された金属板を貼り合わせて、金属板側から
衝突部材22を衝突させて発電する構成を適用してもよ
い。
【0048】基部材3は、発電部材2を取り付けるため
の任意の部位であり、独立した部材で形成しても、この
振動型発電装置1が収納される容器や装置の筐体と兼用
してもよい。なお、上述したように、この実施の形態で
は、基部材3にも外力が加えられるよう構成されてい
る。
【0049】また、発電部材2で発生した電力は、回路
部5にリード線261〜264により取り出される。回
路部5には、発電部材2で発生した交流電力を整流する
整流回路や、充電する充電回路等が含まれ、回路部5を
介して外部に電力を供給する。図2では回路部5を省略
している(以降、その他の実施の形態でも同様の図面は
回路部5を省略する)。
【0050】このように構成された振動型発電装置1の
動作について図2、図4を用いて説明する。図4は、衝
突部材22と発電部材2のハウジング23の運動をグラ
フ化したものである。まず、振動型発電装置1に何も力
が加えられていない場合には、弾性部材4は撓むことな
く中立の状態で、発電部材2と基部材3を連結してい
る。図2では、振動の状態を3つに代表させて示してお
り、以降、中立の状態(図2中の実線)を(ア)の状
態、左側に撓んだ状態(図2中の2点鎖線)を(イ)の
状態、右側に撓んだ状態(図2中の1点鎖線)を(ウ)
の状態と便宜上記載する。
【0051】例えば図2に示すように発電部材2に外力
P1、もしくは基部材3に外力P3、もしくは弾性部材
4に外力P2が少なくとも1つが加えられると、発電部
材2は左側に撓んで(イ)の状態になる。外力P1〜P
3はいずれか単独でも、組み合わせて加えられても、全
てが加えられても良い。以下総称し外力はPとして説明
する。もちろん外力P1〜P3は、図2中に矢印で示し
た方向と反対に加えられ、反対側に撓ませてもよい。
【0052】ここで外力Pが開放されると、そのときか
ら発電部材2の変位Xと時間tとの関係は、
【数1】 で表す振動を繰り返す。 m:発電部材2の総質量 c:減衰係数(粘性抵抗、空気抵抗、衝突部材の運動エ
ネルギー消費等) k:バネ定数 となる。図4中でa(一点鎖線)は発電部材2のハウジ
ング23の加速度、v(実線)はハウジング23の速度
を示している。外力Pが開放されたときをt=0とする
と、図4に示すように発電部材2は周期Tの振動を行
う。すなわち、図2に示す(イ)の状態から矢印X方向
の周期Tの振動を開始する。このとき、衝突部材22
は、図2に示す(ア)の状態であるt=1のVmaxま
では、ハウジング23とほぼ同一の速度(一緒に動く)
であるが、Vmaxになったところで、加速度aがゼロ
になるため、衝突部材22はほぼVmaxの速度のまま
進む(図4のグラフ中の2点鎖線)。そのため、すでに
減速しているハウジング23とは、t=1とt=2との
間、すなわち(ア)の状態と(ウ)の状態の間のどこか
で必ず衝突する。すなわち、衝突部材22は圧電素子2
1に衝突して、このとき発電が行われる。そして、
(ア)〜(ウ)で示された状態の振動が収束するまで、
衝突部材22と圧電素子21との衝突が発生し発電が繰
り返される。この関係は、周期Tが小さく(運動が速
く)なっても変わらず、周期Tを小さくすることによ
り、単位時間で衝突回数を増やすことができる。このよ
うに、一度外力Pを加えるだけで、開放したときから発
電部材2が振動状態となって衝突を繰り返し、発電量を
増加することができる。
【0053】このように、本発明では弾性部材4を用い
て外力Pを増幅しているが、この増幅は、単に発電部材
2の撓み量を大きくすることを目的とするものではな
く、振動状態での周期Tを小さくすることにより、単位
時間当たりの衝突回数を増加させている。そのため、弾
性部材4を長くして振動のストロークを大きく取る必要
は無く、外力Pと整合を図って周期Tをできるだけ小さ
くするバネ定数の弾性部材4を選択することが求められ
る。また、発電部材2と弾性部材4とが、基部材3と共
振することにより発電部材2の振動エネルギーが基部材
3で消費されなくなり、効率よく振動を発生、持続させ
ている。そのため、上述したように単に発電部材2の撓
み量を大きくする場合と異なり、弾性部材4の長さは必
ずしも周期Tに関係しないので、弾性部材4を設けても
全体として小型に形成できる。
【0054】次に本発明の実施の形態(2)について説
明する。実施の形態(2)の動作説明図、図6は実施の
形態(2)の変形例の動作説明図である。実施の形態
(2)では実施の形態(1)と同様の説明には同一符号
を付して詳細を省略する。
【0055】この実施の形態では、実施の形態(1)の
弾性部材4の板バネに替えてゴム材を用い、これ以外は
実施の形態(1)と同様の構成である。ゴム材は縦横高
さの形状を変えて形成することでバネ定数に方向性をも
たせている。そして、板バネと同様に弾性部材4が有す
る各方向へのバネ定数の中で、衝突方向(図5中のW方
向)に、ゴム材の最もバネ定数の小さい方向(X方向)
が一致するよう発電部材2に取り付けられている。すな
わち、ゴム材はバネ定数を小さくするために、X方向の
厚みがその他の方向の厚みに比べて薄く形成されてい
る。実施の形態(2)の弾性部材4もX方向へ曲がりや
すく形成されているため、実施の形態(2)でも弾性部
材4を曲げ弾性部材と言い換えることができる。弾性部
材4の上記バネ定数は、外力Pとの整合を図り振動の周
期Tを小さくするよう選択されているとともに、発電部
材2と弾性部材4とが基部材3と共振するように取り付
けられている。具体的には、ゴム材としてはシリコンゴ
ム等が適している。また、ゴム材に替えてゲル材(熱可
逆性エラストマー等)や、発泡材、低ヤング率Ti合金
(弾性変形の大きいTi合金)を用いても良い。
【0056】これによりこの実施の形態(2)の弾性部
材4は、実施の形態(1)と同様に発電部材2に効率よ
く振動を発生させ、単位時間あたりの衝突部材の衝突回
数を増加させ、発電量を高めることができる。また、ゴ
ム材やゲル材等は、縦横高さの形状を変えることで、容
易にバネ定数に方向性をもたせたり、バネ定数を変えた
りできる。その他の作用、効果は実施の形態(1)と同
様である。
【0057】なお、図6に示すように弾性部材4を複数
箇所に分けて(ここでは2箇所)、発電部材2と基部材
3とを連結してもよい。もちろん、このときもいずれの
弾性部材4も、バネ定数の小さいX方向が衝突方向(W
方向)と一致するよう取り付けられる。また、図6の構
造は、実施の形態(1)に適用してもよい。
【0058】次に、本発明の実施の形態(3)について
図面に基づいて説明する。図7は実施の形態(3)の外
観の斜視図、図8は実施の形態(3)の動作説明図であ
る。実施の形態(1)と同様の説明には同一符号を付し
詳細を省略する。
【0059】実施の形態(3)では、実施の形態(1)
(2)の弾性部材4の取り付け方の変形例を示してお
り、弾性部材4として板バネの場合を説明する。図7、
図8に示すように、この実施の形態(3)では、長い薄
板状の弾性体からなる弾性部材4を湾曲させて基部材3
に取り付け、湾曲の頂点部分に発電部材2を狭い面接触
で固定している。このとき、発電部材2の衝突方向(W
方向)と、弾性部材4の両端を結ぶ線とを一致させるよ
うに発電部材2を取り付けている。このように湾曲させ
ることで弾性部材4の最も変位しやすい方向(X方向)
の動きで、衝突部材22を圧電素子21に衝突させるこ
とができる。弾性部材4には、板バネに替えて薄板状に
形成したゴム材やゲル材等を適用してもよい。この実施
の形態(3)の弾性部材4も、X方向へのバネ定数が小
さくこの方向への曲げを利用しているため、実施の形態
(3)でも弾性部材4を曲げ弾性部材と言い換えること
ができる。
【0060】このように構成された振動型発電装置1
は、図8に示すように外力Pとして、P1〜P3の少な
くとも1つを受けると、発電部材2は横揺れと回転運動
が合成されたように振動する。そして、実施の形態
(1)と同様に、一度の外力Pでも、振動を持続させ発
電量を増やすことができる。その他の作用、効果は実施
の形態(1)と同様である。
【0061】次に、本発明の実施の形態(4)について
図面に基づいて説明する。図9は実施の形態(4)の動
作説明図、図10、図11は実施の形態(4)の変形例
の説明図である。実施の形態(1)と同様の説明には同
一符号を付し詳細を省略する。
【0062】実施の形態(4)の振動型発電装置1は、
弾性部材4により発電部材2と基部材3とを連結すると
ともに、発電部材2は衝突部材22が圧電素子21に衝
突する方向にのみ振動するよう動作が規制されているこ
とを特徴としている。
【0063】この実施の形態では、弾性部材4としてコ
イルバネを用い、コイルバネの両端が発電部材2と基部
材3に取り付けられる。そして、基部材3と発電部材2
との間には発電部材2を回動自在に支持する支持部材6
が設けられ、発電部材2は、衝突部材22が圧電素子2
1に衝突する方向にのみ振動するよう支持されている。
すなわち、この支持部材6により、発電部材2は衝突方
向(W方向)にのみ回動する。この実施の形態では、支
持部材6で発電部材2の振動の方向を規制しているた
め、バネ定数に方向性を有しないコイルバネを弾性部材
4に使用することができる。このように実施の形態
(4)の弾性部材4は振動の方向が規制され、伸縮方向
にのみ振動するため、実施の形態(4)では弾性部材4
を伸縮弾性部材と言い換えることができる。
【0064】発電部材2に加えられる外力P1は、図9
に示すように発電部材2の横方向や上下方向等、いずれ
の方向から加えられても良い。また、図示していない
が、弾性部材4や支持部材6に外力が加えられても良
い。このように外力Pが加えられることで発生する発電
部材2の固有振動を利用し、実施の形態(1)と同様に
衝突部材22の圧電素子21への衝突回数を増加させ、
大きな発電量を得ることができる。その他の作用、効果
は実施の形態(1)と同様である。
【0065】この実施の形態(4)の変形例として、弾
性部材4の取り付け位置を変えた形態を図10、図11
に示す。弾性部材4は、発電部材2に衝突方向への振動
を生じさせることができれば、発電部材2の任意の位置
に取り付けてよい。図10は、発電部材2の横方向に弾
性部材4を取り付けた例で、図11は、発電部材2の上
方向(支持部材6の反対方向)に弾性部材4を取り付け
た例である。いずれの位置でも、図9と同様に外力Pを
受けることにより発電部材2に振動を発生させることが
できる。なお、図10、図11では、支持部材6が取り
付けられる基部材3と、弾性部材4が取り付けられる基
部材3とを連続させているが、必要に応じて別体で構成
してもよい。
【0066】次に、本発明の実施の形態(5)について
図面に基づいて説明する。図12は実施の形態(5)の
外観の斜視図、図13は実施の形態(5)の動作説明図
である。実施の形態(1)と同様の説明には同一符号を
付し詳細を省略する。
【0067】実施の形態(5)では、弾性部材4により
発電部材2と基部材3とを連結するとともに、発電部材
2は衝突部材22が圧電素子21に衝突する方向にのみ
振動するよう動作が規制されていることを特徴としてい
る。
【0068】この実施の形態では、弾性部材4としてコ
イルバネを用い、コイルバネの両端が発電部材2と基部
材3に取り付けられるとともに、発電部材2の近傍に案
内部材7が設けられて発電部材2の動作を規制してい
る。コイルバネは、発電部材2が上下に振動する方向の
Z方向と、その他の方向のバネ定数に違いがあるもの
の、発電部材2の衝突方向(W方向)と一致する弾性部
材4のX方向のみを最も小さいバネ定数となるように設
定することができない。そのため、弾性部材4がX方向
以外の振動、例えばY方向や斜め方向の振動をするとき
に、その動きを阻止しX方向へ案内する案内部材7を設
けている。ここでは、発電部材2がY方向に振動できな
いように近接させた壁状の案内部材7を設けている。こ
れにより任意の方向から外力を受けてもY方向への振動
が阻止されて、より変位しやすいX方向への固有振動を
発生させることができる。なお、壁状の案内部材7に変
えて、レール状の案内部材を設けてもよいが、できるだ
け摩擦抵抗を少なくすることが望ましい。このように実
施の形態(5)の弾性部材4は、コイルバネを用いてい
るが、方向を規制して曲げを利用しているため、実施の
形態(5)では弾性部材4を曲げ弾性部材と言い換える
ことができる。
【0069】このように、弾性部材4の最も小さいバネ
定数の方向を、衝突部材22の衝突方向と一致させるよ
う発電部材2に取り付けることができない場合には、発
電部材2の動作を近傍に設けた案内部材7で規制するこ
とで、衝突部材22が圧電素子21に衝突する方向の振
動を発生させ、衝突回数を増加させて発電量を高めるこ
とができる。その他の作用、効果は実施の形態(1)と
同様である。
【0070】次に、本発明の実施の形態(6)について
図面に基づいて説明する。図14は実施の形態(6)の
断面図である。実施の形態(1)と同様の説明には同一
符号を付し詳細を省略する。
【0071】実施の形態(6)の振動型発電装置1は、
発電部材2が弾性部材4に挟まれて基部材3に取り付け
られ、外力が加えられると発電部材2は弾性部材4の伸
縮により衝突部材22が圧電素子21への衝突を繰り返
すよう振動することを特徴としている。
【0072】この実施の形態では、弾性部材4としてコ
イルバネを用い、2つの弾性部材4で発電部材2を挟ん
で、発電部材2を対向する基部材3、3に連結してい
る。基部材3、3は一体でも別体でもよい。そして、弾
性部材4はその伸縮方向(図14の矢印Z方向)が、発
電部材2の衝突部材22の衝突方向(矢印W方向)と一
致するよう発電部材2の対向する両端(一端291、他
端292)に取り付けられている。
【0073】コイルバネは前述したように伸縮するZ方
向のバネ定数が最も小さいが、Z方向以外の方向にも変
位が発生しやすい。そのため、発電部材2の一端にのみ
コイルバネである弾性部材4を接続して基部材3に取り
付けると、実施の形態(5)のような動作の規制がなけ
れば、発電部材2は自由端として運動し任意の方向への
振動が発生する。この実施の形態(6)では、対向する
基部材3、3の間に、弾性部材4、4に挟まれて発電部
材2が連結されているため、発電部材2や弾性部材4の
自由運動が妨げられ、外力が作用しない状態では、発電
部材2は弾性部材4、4に引っ張られ中立状態にある。
そして、外力が加えられると弾性部材4の最も変位しや
すいZ方向への振動が促進される。このように実施の形
態(6)の弾性部材4は、伸縮方向に振動するため、実
施の形態(6)では弾性部材4を伸縮弾性部材と言い換
えることができる。そして、Z方向の振動は、発電部材
2の衝突方向(W方向)の振動と方向が一致しているた
め、発電部材2の内部で衝突部材22が圧電素子21へ
の衝突を連続して発生することができる。また、図14
では発電部材2の構成を省略して示しているが、その詳
細は図3と同様である。さらに、弾性部材4には、外力
と整合してZ方向の振動の周期を小さくするバネ定数を
有するコイルバネが選択されている。
【0074】なお、この発電部材2の周囲に、弾性部材
4の伸縮方向(Z方向)以外の動作をさらに抑制する実
施の形態(5)の案内部材7を設けたり、案内部材7と
基部材3を兼用する容器に発電部材2と弾性部材4を収
納したりしてもよい。
【0075】このように、発電部材2を弾性部材4で挟
んで基部材3に取り付けることにより、弾性部材4にコ
イルバネを用いても、動作を規制するための他部材を付
加することなく、発電部材2の衝突方向(W方向)以外
の動作を抑制して、連続した発電を得ることができる。
また、この実施の形態(6)では、発電部材2が振動状
態にあるときと静止状態とでは、Z方向の位置が変位す
るのみであるため、振動状態での変位を考慮して発電部
材2の周囲に空間を確保する必要がなく、全体の小型化
が容易である。その他の作用、効果は実施の形態(1)
と同様である。
【0076】次に本発明の実施の形態(7)に図面に基
づいて説明する。図15は実施の形態(7)の外観の斜
視図、図16は実施の形態(7)の変形例の外観の斜視
図である。実施の形態(1)と同様の説明には同一符号
を付し詳細を省略する。
【0077】実施の形態(7)の振動型発電装置1は、
発電部材2が複数の振動方向に対して発電可能に設けら
れていることを特徴としている。
【0078】この実施の形態でも、弾性部材4にコイル
バネを用いている。発電部材2の構成は、実施の形態
(1)の図3と同様に、ハウジング23に衝突部材22
と圧電素子21やその他の部材が収納されているが、実
施の形態(7)では、ハウジング23が複数交差して組
まれて発電部材2を構成している。図15では、2つの
ハウジング23(ハウジング231、232と記載)
が、90°ずらして十字型に重ねられて固定され、その
交点に垂直にコイルバネの一端が取り付けられて基部材
3と連結されている。
【0079】ハウジング231の内部では、衝突部材2
2が衝突方向として矢印Wx方向に運動し、ハウジング
232では衝突部材22が衝突方向として矢印Wy方向
に運動し、それぞれが独立して圧電素子21に衝突する
よう構成されている。弾性部材4はコイルバネであり、
その一端に図15に示すように発電部材2が取り付けら
れているため、外力が加えられると発電部材2が自由端
として運動し、コイルバネのZ方向だけでなく、X方向
やY方向の成分を有する任意の方向に変位可能である。
従って発電部材2では、X方向の外力Pxが加えられる
と、ハウジング231の衝突部材22がWx方向に転動
し、圧電素子21に衝突して発電し、Y方向の外力Py
が加えられると、ハウジング232の衝突部材22がW
y方向に転動し、圧電素子21に衝突して発電する。ま
た、X方向とY方向を合成した外力Pxyが加えられる
と、ハウジング231、232の衝突部材22、22
が、それぞれガイド28(図15には図示していない)
に案内されたWx方向とWy方向に独立して転動し発電
する。すなわち、X方向とY方向の成分を有する外力が
加えられると、ハウジング231、232のいずれか一
方、または双方が発電する。もちろんこれらの発電は弾
性部材4の弾性によって振動状態が続くために、連続し
て発電が行われる。また、弾性部材4には、外力と整合
して振動の周期を小さくするバネ定数を有するコイルバ
ネが選択されている。この実施の形態(7)では、弾性
部材4は、ハウジング23の設置の向きにより弾性部材
4の伸縮も曲げも利用することができる。
【0080】このように発電部材2では、圧電素子21
と衝突部材22を収納したハウジング23が複数交差し
て設けられているため、複数の方向の振動に対して発電
可能となり、外力Pに対する発電効率が大幅に向上す
る。
【0081】なお、実施の形態(7)では、2つのハウ
ジング23により発電部材2を構成しているが、3つ以
上のハウジング23を交差するよう組み合わせてもよ
い。交差の形は十字型に限定するものではなく、全体と
して三角や四角に形成してもよい。また例えば、図15
の構成に衝突部材22がWz方向に転動するハウジング
23を付加して、弾性部材4のZ方向の振動でも発電す
るよう構成してもよい。
【0082】この実施の形態(7)の変形例として、1
つのハウジング23内に複数の衝突方向を有する衝突部
材22を収納した形態を図16に示す。箱型のハウジン
グ23の内部には、X方向、Y方向の対向する4つの壁
面にそれぞれ圧電素子21が配置され、これらの圧電素
子21に衝突する1つの衝突部材22が収納されてい
る。また、衝突部材22が圧電素子21の中央に衝突す
るよう案内するためにガイド28が曲面を形成した仕切
り板が設けられている。すなわち、図15では、複数の
振動方向に対して複数の衝突部材22が異なる平面を独
立して運動したが、図16では、複数の振動方向に対し
て1つの衝突部材22が同一平面を運動し発電する。図
15のように外力Pxが加えられると、衝突部材22は
Wx方向に転動し、外力Pyが加えられると、衝突部材
22はWy方向に転動する。またX方向とY方向を合成
した外力Pxyが加えられると、衝突部材22はガイド
28の曲面に促されて、いずれかの圧電素子21に衝突
する。これにより弾性部材4により発電部材2が複数の
振動方向に対して発電可能となり、発電効率が向上す
る。
【0083】
【発明の効果】以上、詳述してきたように、本発明は、
圧電素子に衝突部材が衝突する発電部材と、この発電部
材が取り付けられる基部材との間に弾性部材を設けて連
結し、外力が加えられることで衝突部材が圧電素子への
衝突を繰り返すよう発電部材に振動を発生させることを
特徴としている。これにより、1つの外力によって発生
する発電部材の発電回数を増加させ、全体として発電さ
れる電力を高めることができる。
【0084】また、弾性部材に発電部材の振動の周期を
小さくする素材が選択されることで、単位時間あたりの
衝突回数を増加させることができ、全体としての発電量
が高められる。
【0085】また、特に弾性部材にバネ定数に方向性を
有する弾性体を用い、弾性部材の最も小さいバネ定数の
方向を、衝突部材が圧電素子に衝突する方向と一致させ
るよう発電部材に取り付けることで、圧電素子に衝突す
る衝突部材の動きを抑制する振動を発生しにくくし、衝
突の動きのみを効率的に発生させることができる。
【0086】また、発電部材の振動の方向を、衝突部材
が圧電素子に衝突する方向のみに規制することで、バネ
定数に方向性を有しない弾性部材を利用しても、衝突回
数を増加させることができ、全体としての発電量が高め
られる。
【0087】さらに、バネ定数に方向性を有しない弾性
部材を利用する場合に、複数の振動方向に対して発電可
能に発電部材を設けることによっても、衝突回数を増加
させ、全体としての発電量を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態(1)の外観の斜視図である。
【図2】 実施の形態(1)の動作説明図である。
【図3】 実施の形態(1)の発電部材の詳細な断面図
である。
【図4】 実施の形態(1)の振動状態を説明するグラ
フである。
【図5】 実施の形態(2)の動作説明図である。
【図6】 実施の形態(2)の変形例の動作説明図であ
る。
【図7】 実施の形態(3)の外観の斜視図である。
【図8】 実施の形態(3)の動作説明図である。
【図9】 実施の形態(4)の動作説明図である。
【図10】 実施の形態(4)の変形例の説明図であ
る。
【図11】 実施の形態(4)の変形例の説明図であ
る。
【図12】 実施の形態(5)の外観の斜視図である。
【図13】 実施の形態(5)の動作説明図である。
【図14】 実施の形態(6)の断面図である。
【図15】 実施の形態(7)の斜視図である。
【図16】 実施の形態(7)の変形例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 振動型発電装置 2 発電部材 21 圧電素子 211、212 圧電セラミックス 22 衝突部材 23、231、232 ハウジング 24 接着剤 25 クッション材 261〜264 リード線 27 プロテクタ 28 ガイド 291 一端 292 他端 3 基部材 4 弾性部材 5 回路部 6 支持部材 7 案内部材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子に衝突部材が衝突して発電する
    発電部材と、弾性を有し発電部材に取り付けられるとと
    もに、外力が加えられることで衝突部材が圧電素子への
    衝突を繰り返すよう発電部材を振動させる弾性部材とを
    備える振動型発電装置。
  2. 【請求項2】 対向して設けられた圧電素子に衝突部材
    が衝突して発電する発電部材と、弾性を有し発電部材に
    取り付けられるとともに、外力が加えられることで衝突
    部材が圧電素子間での衝突を繰り返すよう発電部材を振
    動させる弾性部材とを備える振動型発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の振動型発電装置
    において、弾性部材には、外力と整合して振動の周期を
    小さくするバネ定数の弾性体が選択されることを特徴と
    する振動型発電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の振動
    型発電装置において、弾性部材はバネ定数に方向性を有
    する弾性体からなり、弾性部材の最も小さいバネ定数の
    方向を、衝突部材が圧電素子に衝突する方向と一致させ
    るよう発電部材に取り付けられることを特徴とする振動
    型発電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の振動
    型発電装置において、発電部材を支持するために弾性部
    材を介して発電部材に連結される基部材が備えられ、外
    力が発電部材と基部材と弾性部材との少なくとも1つに
    加えられるよう構成し、発電部材と弾性部材とでできる
    固有振動と基部材の固有振動とを共振させるように弾性
    部材を発電部材と基部材とに取り付けることを特徴とす
    る振動型発電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれかに記載の振動
    型発電装置において、発電部材を支持するために弾性部
    材を介して発電部材に連結される基部材が備えられ、外
    力が発電部材と弾性部材の少なくとも1つに加えられる
    よう構成し、基部材は振動しないように固定されること
    を特徴とする振動型発電装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の振動
    型発電装置において、弾性部材は板バネで形成されるこ
    とを特徴とする振動型発電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から6のいずれかに記載の振動
    型発電装置において、弾性部材は、衝突部材が圧電素子
    に衝突する方向への振動のバネ定数が弾性部材の最も小
    さいバネ定数となる形状に形成された部材であることを
    特徴とする振動型発電装置。
  9. 【請求項9】 圧電素子に衝突部材が衝突して発電する
    発電部材と、弾性を有し発電部材に取り付けられるとと
    もに、外力が加えられることで衝突部材が圧電素子への
    衝突を繰り返すよう発電部材を振動させる弾性部材とを
    備え、発電部材は衝突部材が圧電素子に衝突する方向に
    のみ振動するよう動作が規制されている振動型発電装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の振動型発電装置におい
    て、発電部材は、衝突部材が圧電素子に衝突する方向に
    のみ振動するよう支持されていることを特徴とする振動
    型発電装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の振動型発電
    装置において、発電部材の近傍に、衝突部材が圧電素子
    に衝突する方向にのみ発電部材が振動するよう案内する
    案内部材が設けられていることを特徴とする振動型発電
    装置。
  12. 【請求項12】 圧電素子に衝突部材が衝突して発電す
    る発電部材と、弾性を有する弾性部材とを備え、発電部
    材は弾性部材に挟まれて取り付けられ、外力が加えられ
    ると発電部材は弾性部材の伸縮により衝突部材が圧電素
    子への衝突を繰り返すよう振動する振動型発電装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の振動型発電装置にお
    いて、弾性部材はその伸縮方向が発電部材の衝突部材の
    衝突方向と一致するよう発電部材の対向する両端に取り
    付けられることを特徴とする振動型発電装置。
  14. 【請求項14】 圧電素子に衝突部材が衝突して発電す
    る発電部材と、弾性を有し発電部材に取り付けられると
    ともに、外力が加えられることで衝突部材が圧電素子へ
    の衝突を繰り返すよう発電部材を振動させる弾性部材と
    を備え、発電部材が複数の振動方向に対して発電可能に
    設けられている振動型発電装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の振動型発電装置にお
    いて、衝突部材と圧電素子はハウジングに収納され、こ
    のハウジングは複数が交差して組まれて弾性部材に取り
    付けられていることを特徴とする振動型発電装置。
  16. 【請求項16】 請求項9から15のいずれかに記載の
    振動型発電装置において、弾性部材はコイルバネで形成
    されることを特徴とする振動型発電装置。
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