JP2003209913A - ケーブル管内引き込み用コード - Google Patents

ケーブル管内引き込み用コード

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JP2003209913A
JP2003209913A JP2002006154A JP2002006154A JP2003209913A JP 2003209913 A JP2003209913 A JP 2003209913A JP 2002006154 A JP2002006154 A JP 2002006154A JP 2002006154 A JP2002006154 A JP 2002006154A JP 2003209913 A JP2003209913 A JP 2003209913A
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JP
Japan
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cord
cable
braid
fiber
sheath
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002006154A
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English (en)
Inventor
Kuniyoshi Nakagawa
訓由 中川
So Yamaguchi
創 山口
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Unitika Fibers Ltd
Original Assignee
Unitika Fibers Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量であって、曲げに対する柔軟性を有して
いて、廃棄に際しては焼却可能なケーブル管内引き込み
用コードを提供する。 【解決手段】 ポリエステル系繊維等の合成繊維からな
り、組物構造を有することを特徴とするケーブル管内引
き込み用コード。好ましくは芯鞘構造を有し、芯部には
撚糸もしくは組物を配し、鞘部が丸打組物の組織であ
る。軽くて柔軟性があり、表面の摩擦抵抗が小さいので
引き込み作業時の牽引力が小さくて済む。また、特に連
結具等を必要とせずケーブルに直接結ぶことができる利
点がある。廃棄時に焼却でき有毒ガスを発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報ケーブル等を
布設するケーブル管にケーブルを引き込む際に用いるケ
ーブル管内引き込み用コードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーケーブル、同軸ケーブル、
電力ケーブル、電話ケーブル等の情報ケーブルをケーブ
ル管に布設する際、予めケーブル管内に引き込み用コー
ドを設置しておき、この引き込み用コードの端に布設す
るケーブルを連接して今一方の端から牽引して布設する
ことが行われている。そして、このようにして用いる引
き込みコードは、再利用することが難しく、廃棄されて
いるのが現状である。
【0003】従来、この引き込み用コードとしては、鋼
線を塩化ビニル樹脂で被覆したコードが用いられてい
る。ところがこのような鋼線を塩化ビニル樹脂で被覆し
たコードは、重く硬くて表面の摩擦抵抗が大きいので、
曲がったケーブル管に布設する際には大きな牽引力が必
要であり、使用後の廃棄に際しては、焼却処理すること
ができず、廃棄物として処理することしか廃棄する方法
がなく、産業廃棄物の増加といった環境面から問題があ
り、これに代わる材料によるコードが望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑みて行われたもので、軽量であって、曲げに対
する柔軟性を有していて、廃棄に際しては焼却可能なケ
ーブル管内引き込み用コードを提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するものであり、合成繊維からなり、組物構造を有す
ることを特徴とするケーブル管内引き込み用コード、芯
鞘構造を有し、鞘部が丸打組物の組織であることを特徴
とする上記のケーブル管内引き込み用コード、及び合成
繊維がポリエステル系繊維であることを特徴とする上記
のケーブル管内引き込み用コードを要旨とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
を行う。本発明のケーブル管内引き込み用コードは、合
成繊維でなるものである。本発明に用いられる合成繊維
としては、ナイロン6やナイロン66で代表されるポリ
アミド系繊維、ポリエチレンテレフタレートで代表され
るポリエステル系繊維、ポリアクリルニトリル系繊維、
ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系繊
維、ポリビニルアルコール系繊維、生分解性を有するポ
リ乳酸繊維等を挙げることができる。こららの中でもポ
リエステル系繊維が、融点が比較的高く、適度の硬さを
有しており、燃焼時において有毒ガスを発生することが
ないため、本発明の目的に適応する繊維素材である。融
点の比較的高いポリエステル系繊維とすることは、合成
樹脂製のケーブル管の場合、引き込み用コードを管内に
入れながら成形・製造されるので、その成形時の熱によ
り繊維物性が損なわれることが少ないために有利であ
る。なお、生分解性を有するポリ乳酸繊維を使用すれ
ば、廃棄時に自然環境下で分解させることのできる引き
込み用コードが得られる。
【0007】使用される繊維としては、5cN/dte
x以上さらには7cN/dtex以上の強度を有し、切
断伸度が10〜30%である長繊維糸であるのが好まし
い。
【0008】本発明のケーブル管内引き込み用コード
は、組物構造を有するものである。組物組織としては、
平打組物、丸打組物、角打組物のいずれであってもよ
い。中でも芯鞘構造を有していて、鞘部を丸打組物の組
織としたものが好ましい。この場合の芯部には、丸打組
物、角打組物等の組物や合成繊維に撚を施した撚糸が配
されているのが好ましい。芯鞘構造の丸打組物とする場
合、鞘部は550〜3300dtexの合成繊維を用い
て、6〜24打ちの丸打ちとする。芯部には550〜5
000dtexの合成繊維を用いて、4〜16打ちの角
打ちあるいは丸打ちした組物、もしくは1000〜50
00dtexの合成繊維2〜3本を撚数30〜100T
/mで合撚した撚糸、あるいは1000〜5000dt
exの合成繊維に撚数30〜100T/mの下撚を施し
た後、下撚糸2〜3本を撚数30〜100T/mで上撚
した撚糸が用いられる。
【0009】本発明のケーブル管内引き込み用コード
は、直径が1〜8mmさらには1.5〜6mmで、強力
が500N以上、切断伸度が30%以下であるのが好ま
しい。強力が500N未満であれば、ケーブルを引き込
む作業中に切断してしまう可能性がある。伸度が30%
を超えるものであると、ケーブルを引き込む作業中に伸
びて作業効率が悪くなる可能性がある。
【0010】合成樹脂製のケーブル管の場合、引き込み
用コードを管内に入れながら成形・製造されるので、成
形中の合成樹脂管に接触しにくいように、引き込み用コ
ードは腰の強いものであるのが好ましい。繊維製のコー
ドの場合、鋼線製のコードに比して腰がないが、JIS
L1096に規定されている剛軟性A法(45°カン
チレバー法)の測定機を用いて、試料の先端に3gの荷
重を付けて測定した腰の強さが10cm以上であるのが
好ましい。
【0011】
【作用】本発明のように、ケーブル管内引き込み用コー
ドを合成繊維からなる組物構造を有するものとすると、
鋼線を塩化ビニル樹脂で被覆したコードに比して、軽く
柔軟性があり、表面が細い繊維であるので摩擦抵抗が小
さく、引き込み作業中の牽引力が小さくてすむ。また鋼
線を塩化ビニル樹脂で被覆したコードの場合は、情報ケ
ーブルと連接する際に別に連接具が必要であるが、本発
明のコードであれば、情報ケーブルと結ぶことで連接す
ることができ、他に部材は必要がない。特に本発明のコ
ードは、組物構造の特徴である変形した形の保持性が良
いという組物構造の特徴を有しており、結び目が解けに
くいという特徴を有している。また、本発明のケーブル
管内引き込み用コードは、繊維の撚糸のように撚トルク
の発生がなく、撚糸の撚溜りによる撚びりのようなもの
の発生がない。さらに、本発明のケーブル管内引き込み
用コードは、合成繊維で構成されているので、燃焼する
ことが可能であり、特にポリエステル系繊維の場合に
は、有毒ガスも発生せず、廃棄処分も容易であり、リサ
イクルも容易である。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、実施例における布帛の性能の測定、評価
は、次の方法で行った。 (1)コードの強伸度 JIS L1017に準じて測定した。 (2)腰の強さ JIS L1096に規定されている剛軟性A法(45
°カンチレバー法)の測定機を用いて、試料の先端に3
gの荷重を付けて測定した。
【0013】実施例1 強度7.94cN、切断伸度16.5%のポリエステル
長繊維糸3300dtex/384フィラメントをS5
0T/mで3本合撚して得られた9900dtexの撚
糸を3本引き揃えて芯部に配し、鞘部として強度8.4
3cN、切断伸度15.8%のポリエステル長繊維糸1
100dtex/192フィラメントを用いて16打ち
にて製紐し、直径が2.7mm、強度が2400N,切
断伸度が19.1%、腰の強さ15.3cmの本発明の
ケーブル管内引き込み用コードを得た。
【0014】実施例2 強度7.94cN、切断伸度16.5%のポリエステル
長繊維糸3300dtex/384フィラメントを用い
て8打ちにて製紐を行って芯部用として供給し、鞘部と
して鞘部として強度8.43cN、切断伸度15.8%
のポリエステル長繊維糸1100dtex/192フィ
ラメントを用いて16打ちにて製紐し、直径が2.5m
m、強度が2200N,切断伸度が19.5%、腰の強
さ16.5cmの本発明のケーブル管内引き込み用コー
ドを得た。
【0015】実施例3 強度8.43cN、切断伸度15.8%のポリエステル
長繊維糸3300dtex/192フィラメントを用い
て16打ちにて製紐し、直径が2.5mm、強度が22
00N,切断伸度が28.5%、腰の強さ10.5cm
の本発明のケーブル管内引き込み用コードを得た。
【0016】比較例1 強度7.94cN、切断伸度16.5%のポリエステル
長繊維糸3300dtex/384フィラメントをS5
0T/mで3本合撚し、さらにこれをZ30T/mで3
本合撚した撚糸を比較例1のコードとした。このコード
は、無張力状態でも撚びりは発生しないが、撚が移動し
て接触物があると撚溜りができ、撚びりの発生しやすい
ものであった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、軽量であって、曲げに
対する柔軟性を有していて、廃棄に際しては焼却可能な
ケーブル管内引き込み用コードを提供することができる

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維からなり、組物構造を有するこ
    とを特徴とするケーブル管内引き込み用コード。
  2. 【請求項2】 芯鞘構造を有し、鞘部が丸打組物の組織
    でであることを特徴とする請求項1記載のケーブル管内
    引き込み用コード。
  3. 【請求項3】 合成繊維がポリエステル系繊維であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のケーブル
    管内引き込み用コード。
JP2002006154A 2002-01-15 2002-01-15 ケーブル管内引き込み用コード Pending JP2003209913A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111692A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Seiwa:Kk 繊維ロープ
JP2011252240A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Maeda Kosen Co Ltd 繊維ロッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111692A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Seiwa:Kk 繊維ロープ
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