JP2003209623A - 緊急呼接続方式および装置 - Google Patents

緊急呼接続方式および装置

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JP2003209623A
JP2003209623A JP2002007697A JP2002007697A JP2003209623A JP 2003209623 A JP2003209623 A JP 2003209623A JP 2002007697 A JP2002007697 A JP 2002007697A JP 2002007697 A JP2002007697 A JP 2002007697A JP 2003209623 A JP2003209623 A JP 2003209623A
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emergency call
emergency
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call connection
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JP2002007697A
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Fumihiro Watanabe
史大 渡邉
Masanobu Miyama
雅庸 深山
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KOFU KK
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KOFU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新しいディジタル通信方式による設備の増加、
および既存のディジタル通信方式による加入者数の増加
に対応して、警察、消防などへの緊急呼の接続を経済的
かつ合理的に実行することができる方式および装置を提
供する。 【解決手段】緊急呼(110番、119番など)を特定
の加入者番号に変換して交換接続を実行する。そして受
信側交換機のその特定の加入者番号の端子に本発明の緊
急呼接続装置を接続する。この緊急呼接続装置は、この
端子に接続するための第一のインターフエイスと、警
察、消防などに設けられた緊急受付台に接続する第二の
インターフエイスと、この二つのインターフエイスの間
で中継接続を行う制御部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電話の交換接続に関
する。とくに、公衆通信網から発呼される緊急呼の接続
に関する。ここで緊急呼とは、公衆通信網の加入者から
110番(警察)、119番(消防)および118番
(海上保安)がダイヤルされて接続される呼をいう。本
発明は、新しく構築されるディジタル公衆通信網におけ
る緊急呼の接続処理を実行するために開発されたもので
あるが、既設または旧方式の公衆通信網の回線増設ある
いは変更に際しても広く実施することができる。
【0002】
【従来の技術】公衆通信網の交換設備には、警察、消防
などの管轄地域に対応して、FPT (Fire Police Trun
k, 消防・警察用トランク)が設けられている。網内の
加入者から緊急呼が発生すると、その緊急呼は発呼加入
者が登録された地域を管轄するFPTに対して呼接続が
実行される。そして各FPTからそれぞれの専用線を経
由して、発呼加入者の地元の警察、消防などに配置され
た緊急受付台に呼接続が行われるように構成されてい
る。
【0003】従来から、緊急呼の特徴としていったん緊
急呼が緊急受付台に接続されると、発呼加入者がオンフ
ックしても回線が切断されることはなく、受呼側である
緊急受付台から発呼加入者に対して再呼出(リンギン
グ)ができるように構成されている。このため緊急受付
台からFPTに対して直接制御を行う必要があり、FP
Tと緊急受付台との間は専用線により接続される構成に
なっている。
【0004】また現状では、緊急受付台の設備は、その
設置時期や管轄行政機関などによりその方式が異なる。
すなわち、4線式発呼番号送出機能付き、4線式発呼番
号送出機能無し、2線式警察、2線式消防、など4通り
の方式が取り入れられている。これら方式に対応するよ
うに、FPTおよび緊急受付台との間を接続する専用線
が設備されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】公衆通信網を運用し顧
客である加入者に電話接続サービスを提供する通信業者
としては、通信設備の増設や新方式への入れ替えなどが
あると、緊急呼を処理するために既設の上記4通りの緊
急受付台の方式にしたがって、FPTおよび専用線のた
めの設備を準備しなければならない。一般に、このよう
な公衆通信網を運用する通信業者としては、加入者の数
が増大するにしたがって、緊急呼を処理するためにFP
Tおよび専用線を増設しなければならない。専用線を増
設することに何らかの支障がある場合には、FPTと緊
急受付台との接続専用線に集線装置を必要とする場合も
発生している。
【0006】さらに従来からのFPTは、電話交換方式
がディジタル化され多機能化される前の技術で設計され
ているから、たとえばソフトウエアの一部を変更するこ
とにより、一つのFPTで複数の方式の緊急受付台への
接続に対応する、などの変更を簡単に行うことができな
い。このため、携帯電話網のように広域の呼接続を実行
する交換設備では、管轄する警察や消防の緊急受付台に
応じて、多数かつ多種類のFPTを設置しなければなら
ない場合も発生している。
【0007】通信業者としては、緊急呼についての対応
は公共的な観点から施設を設けているものであって、緊
急呼についての増設や変更は料金収入の増加に直接結び
つかない。したがって緊急呼の処理に対応する設備が、
将来の加入者数の増大にしたがって無限に拡大すること
は望ましいことではない。通信業者としては、できるだ
け既存の設備の範囲で緊急呼の処理を適切に実行するよ
うに配慮する必要がある。
【0008】これに関連して、近年サービスが開始され
たIP (Internet Protocol) 電話などでは、公衆電話
通信網であっても緊急呼の接続のための設備が設けられ
ず、緊急呼の接続が不可能になっているものもある。こ
れは、上記のように通信業者側の負担が大きくなるとい
う事情だけではなく、警察あるいは消防などの緊急受付
台を運用する側でも、新たな緊急受付台を増設し運用す
ることができない事情もある。従来からのこのような対
応方法を継続するかぎり、かりに新たな設備を設けて
も、電話網の加入者の数が増大するとその設備および運
用の費用が爆発的に増大する可能性があることも、あら
かじめ配慮しなければならない事情にある。
【0009】つぎに運用上の問題点として、従来から使
用されているFPTには、緊急呼を発した加入者の加入
者番号を記憶する機能が設けられていないものがある。
緊急呼を受け付けた警察あるいは消防などでは、緊急呼
を受け付けたあとに、所定の手配を実行してからさらに
現場の状況をたずねたい場面がしばしばある。このとき
緊急呼を発した加入者の加入者番号が自動的に識別され
記録されているならば、この加入者番号を利用して受付
台側から再発呼を実行することが可能である。しかし、
発呼者の加入者番号が識別されないあるいは記録されな
い場合には、このような緊急受付台側からの再発呼は不
可能になる。このため、かりに緊急呼を発した発呼側が
オンフックしても、受付台側が操作によりその回線の接
続を解放するまでは、緊急呼の接続状態が切断されない
ように構成されている。現実には緊急呼が受付けられた
あと、かなりの長時間にわたりその回線が保留された状
態となる。これは、長時間にわたり通話の行われない回
線が無料で保留された状況となることである。また、緊
急呼を発した加入者は長時間にわたり、その電話回線を
利用して他の発呼を行うことができない状態になる。
【0010】さらに運用上の問題として、従来のFPT
は交換網の中にひとつのトランクとして設置されている
ものであり、その交換網の都合によりFPTとして識別
することができるように特別の番号が付与されている。
その番号は加入者番号とは別の番号である。したがって
緊急受付台からは、原則として専用線を通じてアクセス
する以外にFPTへアクセスすることはできない。
【0011】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、新しい方式の電話網の構築にさいして、緊急呼
の処理を経済的に実行することができる方式および装置
を提供することを目的とする。本発明は、既存方式の設
備についても、加入者の増大にしたがって緊急呼を処理
するための設備および費用を増大させることがなく、し
かも発生する緊急呼を適切に処理することができる方式
および装置を提供することを目的とする。本発明は、警
察、消防あるいは海保側の装置を基本的に変更すること
なく、新しい電話網の新設についても、あるいは旧来の
電話網における加入者数の増大についても、適切に対応
することができる装置を提供することを目的とする。と
くに交換設備と緊急呼受付台との間の専用線を増大させ
ることのない方式を提供することを目的とする。本発明
は通信網のプロトコルが変更されても、緊急呼の接続処
理を簡単に新しいプロトコルに追従させることができる
装置を提供することを目的とする。本発明は従来のFP
Tに代わる緊急呼接続装置を提供することを目的とす
る。本発明は、従来から設置されているFPTを廃止す
ることができる方式を提供することを目的とする。本発
明は、緊急呼の受付処理にあたり、緊急受付台側から緊
急呼を発呼した加入者の加入者番号を取得することがで
きる、方式および装置を提供することを目的とする。本
発明は、緊急呼を発呼した加入者の回線を長時間にわた
り保留することが必要ない方式および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、公衆通信網内
の加入者から発生する緊急呼をその網内の特定の加入者
番号に接続することを第一の特徴とする。この特定の加
入者番号は特殊番号ではなく、一般の加入者番号の一つ
を割り付けることがよい。この特定の加入者番号は非公
開の加入者番号である。
【0013】そしてその網内に設けた受信側交換機に
は、その特定の加入者番号の呼が到来する端子に、本発
明の緊急呼接続装置を接続する。これが本発明の第二の
特徴である。この構成により、緊急呼接続装置にはそれ
ぞれ特定の加入者番号が割り付けられることになり、公
衆通信網内で発生した緊急呼は、公衆通信網内に何ら特
別の装置や識別の関門あるいは特別の結線などを設ける
ことなく、この緊急呼接続装置に接続されることにな
る。
【0014】この緊急呼接続装置は、公衆電話網と、警
察や消防などの緊急受付台との間に設置する一つの中継
装置である。この装置には、公衆通信網の特定加入者番
号に接続するための第一のインターフエイスと、緊急呼
受付台に接続するための第二のインターフエイスとを設
ける。そしてこの二つのインターフエイスの間で呼の中
継接続を行うように構成される。この二つのインターフ
エイスは、公衆通信網のプロトコル、および緊急呼受付
台側の設備に応じて、それぞれインターフエイスの種類
(または規格)のものに置き換えることが可能である。
すなわち、この二つのインターフエイスのいずれかを入
れ替えることにより、どのような交換設備に対しても対
応することができる。とくに、公衆通信網の特定加入者
番号に接続するための第一のインターフエイスは、一般
の電話加入者用のインターフエイスと同等の構成のもの
であり、このようなインターフエイスは量産されていて
きわめて安価なものである。
【0015】そして本発明の緊急呼接続装置には、公衆
通信網から到来する緊急呼の発呼者加入者番号を自動的
に識別し蓄積する手段を設ける。これが本発明の第三の
特徴である。これはいま広く普及している発呼者番号識
別装置と同等の回路であって、ごく一般的な回路により
構成される。そして、緊急受付台からの制御にしたがっ
て、識別し蓄積した発呼者加入者番号を公衆通信網で再
接続を行うためその他に利用することができる。またこ
の識別され蓄積された発呼者加入者番号は、緊急呼受付
台からの操作により緊急呼受付台に転送することもでき
る。
【0016】前記特定の加入者番号は一つの交換設備
(交換局)で一つとは限らない。複数の加入者番号が用
意され、加入者から発生する緊急呼をその送出した加入
者の加入者番号にしたがって前記複数の加入者番号の中
の一つを中継接続先となる前記特定の加入者番号として
選択する番号変換手段を含む構成とすることができる。
とくに一つの公衆通信網が警察あるいは消防などの複数
の管轄区域にわたるときには、緊急呼を発する発呼加入
者の加入者番号からその発呼加入者の地域を識別し、そ
の地域を管轄する警察あるいは消防などに接続するよう
に、その特定の加入者番号が設定されなければならな
い。すなわち網内の加入者から発する「110」「11
9」あるいは「118」とダイヤルされた発呼は、番号
変換手段によりその発呼加入者の地域を管轄する警察、
あるいは消防などのために、あらかじめ設定された特定
の加入者番号を宛先とする呼に変換され、一般の接続呼
と同等に交換接続される。
【0017】本発明の方式および装置の特徴を特許請求
の範囲の記載に沿って整理すると、本発明の第一の観点
は緊急呼接続方式であり、ディジタル公衆通信網の一つ
の加入者(A)から発生する緊急呼の接続先をそのディ
ジタル公衆通信網内の特定の加入者番号(XYZ−PQ
RS)に変換して中継接続を実行する手段を備え、前記
ディジタル公衆通信網に設けられた受信側交換機(F)
の前記特定の加入者番号の端子に緊急呼接続装置(M)
が接続され、この緊急呼接続装置(Mは、前記端子に接
続される第一のインターフエイス(1)と、中継接続さ
れる緊急受付台に適合する第二のインターフエイス
(2)と、前記二つのインターフエイスの間で呼接続を
実行する制御手段(3)と、前記第一のインターフエイ
ス(1)に到来する呼の発呼加入者番号を識別し記憶す
る番号記憶部(4)とを備えたことを特徴とする。
【0018】上記括弧内の記号または数字は、後から説
明する実施例の図面に記載した参照記号または参照数字
である。これは本発明の構成を理解しやすいように付す
ものであって、本発明の構成をこの実施例に限定して理
解するためのものではない。以下の説明においても同様
である。
【0019】さらに本発明の第二の観点は緊急呼接続装
置であり、ディジタル公衆通信網内の一つの加入者から
発生する緊急呼が到来する特定の加入者番号の端子に接
続される第一のインターフエイス(1)と、中継接続さ
れる緊急受付台に適合する第二のインターフエイス
(2)と、前記二つのインターフエイスの間で呼接続を
実行する制御手段(3)とを備えたことを特徴とする。
そして、この装置はさらに、前記第一のインターフエイ
スに到来する呼の発呼加入者番号を識別し記憶する番号
記憶部(4)を備えた構成とすることが望ましい。
【0020】さらに前記第一のインターフエイス(1)
は複数の異なる通信方式に対応して用意された複数種類
の一つが選択的に実装される構成であり、前記第二のイ
ンターフエイス(2)は複数の異なる緊急受付台の方式
に対応する回路があらかじめ実装され、操作によりこの
回路の一つを選択的に利用する手段を含む構成とするこ
とが望ましい。さらにこの緊急呼接続装置(M)は、前
記緊急受付台(T)からアクセスされ、その緊急呼受付
台からの要求にしたがって前記番号記憶部(4)に記憶
された発呼加入者番号をその緊急受付台(T)に転送す
る手段を含む構成とすることができる。この緊急受付台
(T)に転送する手段は、前記番号記憶部(4)に記憶
された発呼加入者番号をPB信号として送信する手段を
含む構成とすることができる。
【0021】さらに本発明の第三の観点は、緊急呼接続
方式であり、ディジタル公衆通信網の一つの加入者から
発生する緊急呼の接続先をそのディジタル公衆通信網内
の特定の加入者番号に変換して中継接続を実行する手段
を備えたことを特徴とする。この特定の加入者番号はそ
の候補として複数の加入者番号がテーブルとして用意さ
れ、前記緊急呼が発生したときそのテーブルを参照しそ
の緊急呼を送出した加入者の加入者番号に対応させて前
記複数の加入者番号の中の一つを前記特定の加入者番号
として選択する手段を含む構成とすることができる。こ
れは、一つの電話交換局が複数の警察あるいは消防の管
轄地域にまたがって存在するときに利用される。
【0022】本発明を実施することができるディジタル
通信網は、広く普及しているディジタル電話交換機を利
用した一般のディジタル通信網である。さらにISDN
(Integrated Service Digital Network、統合サービス
ディジタル網)、IP(Internet Protocol)電話網、C
ATV(Cable Television)電話網、その他にも利用でき
る。すなわち、ISDNプロトコル、国際通信連合(I
TU)が制定したH.323パケットベース・マルチメディ
ア通信プロトコル、SIP(Session InitiationProtoco
l、IP通信の世界標準規格によるプロトコル)を利用し
た方式に広く利用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図面を利用して本発明の実施例に
ついてさらに詳しく説明する。図1は本発明実施例ディ
ジタル公衆通信網の全体構成図である。加入者A,B,
Cはそれぞれ図のように交換機D,Eに加入者回線によ
り接続され、交換機D,Eは規模の大きいディジタル通
信網に接続されている。交換機Fもこのディジタル通信
網に接続されている一つの交換機である。この交換機F
はこのディジタル通信網の受信側交換機となる。この交
換機Fの一般の加入者回線が接続される一つの端子に本
発明の緊急呼接続装置Mが接続される。その端子の加入
者電話番号はXYZ−PQRSである。つまり、本発明
の緊急呼接続装置Mは、加入者番号XYZ−PQRSが
割り付けられた電話機と同等に扱われる。この緊急呼接
続装置Mには専用回線Lを介して、警察、消防、海上保
安などの緊急受付台Tが接続される。
【0024】図2は本発明実施例の緊急呼接続装置Mの
ブロック構成図である。交換機Fは図1で説明した交換
機Fであり、緊急受付台Tは同じく図1で説明したもの
である。この緊急呼接続装置Mは、ディジタル公衆通信
網内の一つの加入者から発生する緊急呼が到来する特定
の加入者番号の端子に接続される第一のインターフエイ
ス1と、中継接続される緊急呼受付台に適合する第二の
インターフエイス2と、前記二つのインターフエイス1
および2の間で呼接続を実行する制御手段としての制御
部3と、前記第一のインターフエイス1に到来する呼の
発呼加入者番号を識別し記憶する番号記憶部4とを備え
ている。
【0025】この第一のインターフエイス1は、このデ
ィジタル通信網の規格に適合する一般の電話機に装備さ
れている電話加入者用インターフエイスと同等の回路で
ある。この第一のインターフエイス1は接続されるディ
ジタル通信網の規格にしたがって、さらに具体的には交
換機Fの規格(プロトコル)にしたがって交換可能なよ
うに構成されている。この二つのインターフエイス1お
よび2の間には制御部3が設けられ、二つのインターフ
エイス1および2の間の中継接続を実行する。これによ
り第一のインターフエイス1に到来する通話信号は第二
のインターフエイス2の通信線に、また第二のインター
フエイス2の通信線に到来する通話信号は第一のインタ
ーフエイス1の交換機側端子にそれぞれ送出される。
【0026】この緊急呼接続装置Mには、番号記憶部4
が設けられている。これは通常の加入者電話機に設けら
れている発呼番号の識別記憶装置と同等の装置である。
ディジタル電話網の一般的な接続手順では、呼出信号と
同時に回線に送出され、被呼側の番号記憶部にその番号
が識別され記憶される。
【0027】この緊急呼接続装置Mにはさらにモード選
択部5が設けられている。これは前記第二のインターフ
エイス2に接続される緊急呼受付台Tとの専用回線Lの
種類を指定するものである。既設の方式にしたがって、
4線式発呼者番号送出機能付き、4線式発呼者番号送出
機能無し、2線式警察、2線式消防の4種類がストラッ
プ線の接続替えにより選択することができるように構成
されている。すなわち、第二のインターフエイス2につ
いては、複数の方式に対応するためにハードウエアその
ものを交換するのではなく、対応する専用回線の種類に
したがって、装置の内部でその機能を転換することがで
きるように構成されている。
【0028】さらにこの緊急呼接続装置Mには入出力ポ
ート6が設けられている。これは警察あるいは消防など
に設置されている緊急呼受付台Tとの間の専用線Lを接
続するための端子である。この例では通信線aおよび
b、信号線SRおよびSSが接続される。
【0029】つぎにこのように構成された装置の動作を
説明する。図3は緊急呼受付台が再発呼なしの指示を行
う場合の接続応答手順を説明する図である。一つの加入
者が緊急呼を発すると、発信側交換機は、それが警察
(110番)宛てであるか消防(119番)宛てである
か、あるいは海保(118番)宛てであるかを識別す
る。そして宛先となる緊急呼接続装置に割り付けられた
特定の加入者番号(例: XYZ−PQRS) を取得し、
通信網を介して通常の電話の交換接続と同様に、その呼
を受信側交換機に接続されている緊急呼接続装置Mに接
続する。このとき緊急呼を発した発呼者の加入者番号が
番号記憶部4に記憶される。
【0030】緊急呼接続装置Mはただちに起動して緊急
呼受付台Tに呼出を実行する。同時に発呼側に対して呼
出中音を送出する。緊急呼受付台Tが応答すると、応答
信号が発呼側に送出されるとともに通話が行われる。
【0031】通話が完了して発呼側の加入者がオンフッ
クすることにより、切断要求が緊急呼受付台Tに到来す
る。このとき、この図3の場面では緊急呼受付台の担当
者が、以降この緊急呼に対して通話を行う必要がない、
と判断したものであり、「切断」の操作を行うことによ
り回線は解放されるとともに蓄積された発呼側の番号は
消去される。
【0032】図4は緊急呼受付台で再発呼を指示する場
合の接続応答手順を説明する図である。通話が行われる
までは上で説明した図3の場合と同等であり、発呼加入
者がオンフックしたとき、緊急呼受付台Tでさらにこの
発呼加入者と通話を行う必要があると判断したとき、上
記「切断」の操作に代えて「再発呼」の操作を行う。こ
れにより緊急呼接続装置Mの番号記憶部4に記憶されて
いた発呼加入者の加入者番号が読み出されて、通信網を
経由して最初に緊急呼を発呼した加入者に接続される。
この構成および作用により、長時間にわたり緊急受付台
側で着信した緊急呼の回線を保留する必要はなくなる。
この再発呼の切断の手順は上で説明した切断の手順と同
等である。
【0033】つぎに本発明の緊急呼接続装置Mの制御部
3の動作について、その要部を図5に示す制御フローチ
ャートにより説明する。
【0034】図5ないし図7は緊急呼接続装置Mの制御
部の動作を示すフローチャートである。これは一つのフ
ローチャートを分割して複数の3枚の図面に描いたもの
である。緊急接続装置に対して着呼(S1)が発生する
と発呼者加入者番号を番号記憶部4に蓄積し(SS
2)、緊急受付台を呼び出す(S3a)。同時に網に対
して呼び出し通知を発信する(S4)。モード選択部5
で4線式発呼者番号送出付方式モードを選択している場
合は、番号記憶部5に蓄積した発呼者の加入者番号を緊
急受付台に第二のインターフェイス部2を通して送出す
る。緊急受付台からの受付応答を待ち(S5)、一定時
間にわたり応答がないときはタイムアウトになり(S
6)、異常検出回線切断解放処理(S7)を実行する。
緊急受付台より応答があると、網に対して緊急受付台が
着呼した旨の応答信号を発信し(S8)、通話を始める
(S9)。緊急受付台からの切断要求(S10)および
網からの切断通知(S11)を待つ。
【0035】緊急受付台からの切断要求を検出すると
(S10)、網に対して切断要求を行い(S27)、番
号記憶部4に蓄積した発呼者の加入者番号を消去(S2
8)する。網からの回線解放通知を待って(S29)、
緊急受付台に切断解放応答を発信(S30)し、網に対
して解放完了信号を送出(S31)する。緊急受付台よ
り回線復旧通知を検知し(S32)、空き状態(S3
3)に戻る。
【0036】網からの切断通知を検出する(S11)
と、緊急受付台に切断通知を送出(S12)し、緊急受
付台からの切断応答(S13)か再発呼要求(S14)
を待つ。一定時間緊急受付台からの応答がないときは、
タイムアウトになり(S15)、異常検出回線切断解放
処理(S16)を実行する。
【0037】緊急受付台の切断応答を検出(S13)す
ると、番号記憶部に蓄積した発呼者の加入者番号を消去
(S28)する。網からの回線解放通知を待って(S2
9)、緊急受付台に切断解放応答を発信(S30)し、
網に対して解放完了信号を送出(S31)する。緊急受
付台より回線復旧通知を検知(S32)し、空き状態
(S33)に戻る。
【0038】緊急受付台からの再発呼要求(S14)を
検出すると、番号記憶部4に蓄積した発呼者の加入者番
号を呼び出し、網を通して発呼者に再発呼(S17)す
る。網からの呼出通知(S18)を検出し、緊急受付台
に呼び出し通知(S19)を行う。網からの着呼通知を
検出(S20)したのち、網に対して応答確認信号を送
出(S21)し、再び通話状態(S22)にし、緊急受
付台からの切断要求(S23)および網からの切断通知
(S24)を待つ。一定時間にわたり緊急受付台からの
切断要求(S23)および網からの切断通知(S24)
を検出できないときは、タイムアウト(S25)にな
り、異常検出回線切断解放処理(S26)を行う。
【0039】網からの切断通知を検出する(S24)
と、緊急受付台に切断通知を送出(S12)し、緊急受
付台からの切断応答(S13)か再発呼要求(S14)
を待つ。一定時間緊急受付台からの応答がないときは、
タイムアウトになり(S15)、異常検出回線切断解放
処理(S16)を行う。
【0040】緊急受付台の切断応答を検出(S23)す
ると、番号記憶部に蓄積した発呼者の加入者番号を消去
(S28)する。網からの回線解放通知を待って(S2
9)、緊急受付台に切断解放応答を発信(S30)、網
に対して解放完了信号を送出(S31)する。緊急受付
台より回線復旧通知を検知(S32)し、空き状態(S
33)に戻る。
【0041】
【発明の効果】本発明により、新しい方式の電話網の構
築にさいして、緊急呼の設備および運用を経済的に実行
することができる。これまで緊急呼の受付処理が行われ
ていないディジタル電話網についても、本発明によりき
わめて経済的にかつ合理的に緊急呼の接続を実行するこ
とができる。また、新しい方式にかぎらず既存方式の設
備についても、本発明を実施することにより、加入者の
増大にしたがって緊急呼を処理するための設備および費
用を増大させることがなく、しかも発生する緊急呼を適
切に処理することができる。本発明を実施することによ
り、警察、消防あるいは海保側の装置を基本的に変更す
ることがない。とくに交換設備と緊急呼受付台との間の
専用線を増大させることがない。本発明による装置は、
通信網のプロトコルが変更されても、緊急呼の接続処理
を簡単に新しいプロトコルに追従させることができる。
本発明の緊急呼接続装置は従来のFPTに代わる装置と
なるから、本発明により従来のFPTを廃止することが
できる。本発明の方式および装置では、緊急呼の受付処
理にあたり、緊急受付台側が緊急呼を発呼した加入者の
加入者番号を取得することができるから、緊急呼を発呼
した加入者の回線を長時間にわたり保留することが必要
なくなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例方式の全体構成図。
【図2】本発明実施例緊急呼接続装置のブロック構成
図。
【図3】本発明実施例方式の接続手順を説明する図。
【図4】本発明実施例方式の接続手順を説明する図。
【図5】本発明実施例装置の制御部に実装された制御フ
ローチャートの要部(その1)。
【図6】本発明実施例装置の制御部に実装された制御フ
ローチャートの要部(その2)。
【図7】本発明実施例装置の制御部に実装された制御フ
ローチャートの要部(その3)。
【符号の説明】
1 第一のインターフエイス 2 第二のインターフエイス 3 制御部 4 番号記憶部 5 モード選択部 6 入出力ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K024 AA02 BB07 CC01 DD01 DD02 EE01 GG01 GG03 5K101 KK14 LL01 MM06 MM07 NN02 RR12 RR22 TT02 UU18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル公衆通信網の一つの加入者から
    発生する緊急呼の接続先をそのディジタル公衆通信網内
    の特定の加入者番号に変換して中継接続を実行する手段
    を備え、 前記ディジタル公衆通信網に設けられた受信側交換機の
    前記特定の加入者番号の端子に緊急呼接続装置が接続さ
    れ、 この緊急呼接続装置は、前記端子に接続される第一のイ
    ンターフエイスと、中継接続される緊急受付台に適合す
    る第二のインターフエイスと、前記二つのインターフエ
    イスの間で呼接続を実行する制御手段と、前記第一のイ
    ンターフエイスに到来する呼の発呼加入者番号を識別し
    記憶する番号記憶部とを備えたことを特徴とする緊急呼
    接続方式。
  2. 【請求項2】ディジタル公衆通信網内の一つの加入者か
    ら発生する緊急呼が到来する特定の加入者番号の端子に
    接続される第一のインターフエイスと、中継接続される
    緊急受付台に適合する第二のインターフエイスと、前記
    二つのインターフエイスの間で呼接続を実行する制御手
    段とを備えたことを特徴とする緊急呼接続装置。
  3. 【請求項3】前記第一のインターフエイスに到来する呼
    の発呼加入者番号を識別し記憶する番号記憶部を備えた
    請求項2記載の緊急呼接続装置。
  4. 【請求項4】前記第一のインターフエイスは複数の異な
    る通信方式に対応して用意された複数種類の一つが選択
    的に実装される構成であり、前記第二のインターフエイ
    スは複数の異なる緊急受付台の方式に対応する回路があ
    らかじめ実装され、操作によりこの回路の一つを選択的
    に利用する手段を含む請求項3記載の緊急呼接続装置。
  5. 【請求項5】前記緊急受付台からアクセスされ、その緊
    急呼受付台からの要求にしたがって前記番号記憶部に記
    憶された発呼加入者番号をその緊急受付台に転送する手
    段を含む請求項3記載の緊急呼接続装置。
  6. 【請求項6】前記緊急受付台に転送する手段は、前記番
    号記憶部に記憶された発呼加入者番号をPB信号として
    送信する手段を含む請求項5記載の緊急呼接続装置。
  7. 【請求項7】ディジタル公衆通信網の一つの加入者から
    発生する緊急呼の接続先をそのディジタル公衆通信網内
    の特定の加入者番号に変換して中継接続を実行する手段
    を備えことを特徴とする緊急呼接続方式。
  8. 【請求項8】前記特定の加入者番号はその候補として複
    数の加入者番号がテーブルとして用意され、前記緊急呼
    が発生したときそのテーブルを参照しその緊急呼を送出
    した加入者の加入者番号に対応させて前記複数の加入者
    番号の中の一つを前記特定の加入者番号として選択する
    手段を含む請求項7記載の緊急呼接続方式。
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JP2006148520A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Fujitsu Ltd 移動通信用電話機

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