JP2003208187A - 情報更新装置、再生装置、情報付加装置、情報検出装置、情報除去装置 - Google Patents

情報更新装置、再生装置、情報付加装置、情報検出装置、情報除去装置

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JP2003208187A
JP2003208187A JP2002258520A JP2002258520A JP2003208187A JP 2003208187 A JP2003208187 A JP 2003208187A JP 2002258520 A JP2002258520 A JP 2002258520A JP 2002258520 A JP2002258520 A JP 2002258520A JP 2003208187 A JP2003208187 A JP 2003208187A
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JP2002258520A
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Tomoteru Ogawa
智輝 小川
Dairo Katayama
大朗 片山
Noriaki Horii
則彰 堀井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の信号への情報(電子透かし)の付加や
検出、除去、更新に必要な演算を大幅に削減すると共
に、強固な著作権保護を可能にした情報更新装置等を提
供する。 【解決手段】 入力信号の一部のチャンネルを選択して
出力するチャンネル選択手段と、上記チャンネル選択手
段によって選択されたチャンネルの信号に埋め込まれて
いる電子透かしを検出する検出手段と、上記検出手段に
よって検出された情報が入力され、電子透かしを更新す
るかどうかを判定する判定手段と、上記判定手段によっ
て更新命令が入力され、上記チャンネル選択手段によっ
て選択されたチャンネルの信号が入力され、上記検出さ
れた情報を更新するための更新信号を出力する更新信号
生成手段と、上記入力信号の一部のチャンネルを選択し
上記選択されたチャンネルに上記更新信号を加算するチ
ャンネル選択加算手段とで構成される情報更新装置等を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号に情報を埋め
込み、又は埋め込まれた情報の更新を行う装置およびそ
の方法に係り、詳しくは、複数の音声信号に対して所定
の情報(電子透かし)を埋め込み、又は埋め込まれた所
定の情報を少ない演算量で更新する装置および方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、CD−
Rドライブ、インターネットの普及や、ハードディスク
ドライブなど大容量記録媒体の低価格化により、音楽C
Dの海賊盤やインターネット上で違法圧縮ファイルが大
量かつ不正に流通している。これらコンテンツの不正利
用は、著作権者の権利を侵すものであり、重要な社会問
題となっている。
【0003】このような情勢の中で、近年、新たな著作
権保護技術として注目されている技術として電子透かし
技術がある(例えば特許文献1〜5参照)。電子透かし
技術は、例えば、DVDオーディオのディスクおよびプ
レーヤにおいて、既に実用化されている。電子透かしと
は音声信号に、人間の聴感上、知覚出来ない微小な雑音
や歪みなどを加えることにより、何らかのデジタル情報
を埋め込む技術である。また、この電子透かしは微小信
号であるため、上記音楽コンテンツのプレーヤでその音
声信号を再生する際に、人間は埋め込まれた電子透かし
を知覚することが出来ない。
【0004】一般的に、電子透かしを用いてどのように
著作権保護を行うのかについて説明する。まず、ディス
ク製作者あるいは著作権者は、あらかじめ決められたフ
ォーマットに準拠して、ある曲が「1世代のみコピー可
能」という意味のデジタル情報を電子透かしとして音声
信号に埋め込む。尚、音楽コンテンツに対する著作権保
護技術として上記電子透かしを用いた技術を使用する場
合、多くのシステムでは音楽コンテンツが持つすべての
チャンネル(から出力される信号)に対して電子透かし
を埋め込むことで有効な著作権保護を図っている。
【0005】より具体的に、図19、および図20を用
いて電子透かしを埋め込む場合の従来例を説明する。こ
こで図19は、所定の音声信号に対して電子透かしを埋
め込む際に利用される情報付加装置1901の概略図で
ある。また図20は、情報付加装置1901によって埋
め込まれた電子透かしを検出して更新する情報更新装置
2011の概略図である。尚、音声信号とは、音楽や音
声の信号等、再生時に聴覚を刺激する信号である。
【0006】例えばステレオ出力を行う音楽コンテンツ
を再生した場合、上記音声信号の出力チャンネルを2チ
ャンネル有するため、2種類の音声信号が出力される。
この場合、情報付加装置1901は、音声信号(Lチャ
ンネル)1902に対して電子透かしを埋め込み、電子
透かし埋め込み済み音声信号1903を出力する第1の
信号付加手段1904と、音声信号(Rチャンネル)1
905に対して電子透かしを埋め込み、電子透かし埋め
込み済み音声信号1906を出力する第2の信号付加手
段1907とを具備することで、上記2種類の音声信号
に対して電子透かしを埋め込む。上記電子透かしを埋め
込まれた電子透かし埋め込み済み音声信号1903、1
906は、電子透かし埋め込み済み音声コンテンツとし
て、例えばCDやDVD等のメディアに記録され、また
は配信のためのデータとして記録装置等に記録される。
尚、上記第1、及び第2の信号付加手段1904、19
07は、電子透かしを埋め込む際に必要に応じて所定の
鍵情報を用いる。
【0007】ここで、電子透かしとして埋め込まれる情
報は、例えば著作権保護されるべき音声コンテンツが
「1世代のみコピー可能」、「コピー不可」あるいは
「コピー無制限」のようにコピーの回数を制限するため
の情報や、ISRC(International S
tandard Recording Code)など
のように各々の音声コンテンツに一意のIDなどであ
る。
【0008】電子透かしが埋め込まれた音声信号は、店
頭で販売されているDVDオーディオのディスクや、イ
ンターネットなどを通じて配信される音楽コンテンツと
して、消費者に供給される。消費者は、この電子透かし
が埋め込まれたディスクや配信されたコンテンツを購入
する。
【0009】以下、図20を参照しながら、一例として
コンテンツコピー時の上記電子透かしの取り扱いについ
て説明する。消費者が、このディスクなどに収録されて
いるコンテンツをコピーするには、再生装置2001と
記録装置2002を接続し、再生装置2001で再生さ
れたコンテンツを記録装置2002で記録すればよい。
これにより、例えば、DVDオーディオディスクに収め
られていた曲は、記録媒体2010にコピーされるが、
記録装置2002では、情報更新装置2011におい
て、ディスクに埋め込まれていた電子透かしを検出し、
コピーしようとしている曲がコピーを許可されているも
のであるかどうかを判定する。
【0010】そして、コピーしようとしている曲に「1
世代のみコピー可能」という電子透かしが埋め込まれて
いる場合には、電子透かしを「コピー不可」という情報
に更新してから記録する。この電子透かしの更新につい
て詳しく説明する。
【0011】まず、記録装置2002に入力される音声
信号は、Lチャンネル(電子透かし埋め込み済み音声信
号1903)とRチャンネル(電子透かし埋め込み済み
音声信号1906)で構成される2チャンネルのステレ
オ信号であるとする。記録装置2002に入力されたL
チャンネルの音声信号1903は、第1の検出手段20
03に入力され、第1の検出手段2003は、Lチャン
ネルの音声信号1903に埋め込まれている電子透かし
を検出する。第1の判定手段2004は、第1の検出手
段2003で検出された電子透かしが入力され、埋め込
まれている透かしの更新が必要であるかどうかを判定す
る。
【0012】すなわち、埋め込まれている電子透かしが
「1世代のみコピー可能」であり、かつ、記録装置20
02において、記録媒体2010へ曲の記録が行われよ
うとしている場合には、第1の透かし生成手段2005
に対して、電子透かしの更新を指示する。第1の透かし
生成手段2005には、上記Lチャンネルの音声信号1
903が入力され、この音声信号を元に、当該第1の透
かし生成手段2005は、人間の聴覚では知覚出来ず、
かつ、「コピー不可」という意味の電子透かし信号を生
成する。
【0013】第1の透かし生成手段2005で生成され
た更新用の透かし信号は、Lチャンネルの音声信号19
03に加算され、記録手段2009に入力される。さ
て、Rチャンネルの音声信号1906についても、第2
の検出手段2006と第2の判定手段2007と第2の
透かし生成手段2008によって、Rチャンネルの透か
し更新信号が生成され、Rチャンネルの音声信号190
6に加算されて、記録手段2009に入力される。
【0014】記録手段2009は、電子透かしが更新さ
れた各チャンネルの音声信号を記録媒体2010に記録
する。
【0015】ここで、一般的に、ある曲のコピー管理情
報はチャンネル間で異なることはほとんど無いので、図
20の従来の記録装置において、第2の検出手段200
6および第2の判定手段2007を省略し、第1の判定
手段の前段にチャンネルを選択するスイッチを設け、L
チャンネルあるいはRチャンネルのどちらか一方の音声
信号から電子透かしを検出して更新が必要かどうかを判
定するようにしても良い。ただし、従来の記録装置で
は、両チャンネルの電子透かしを更新するには、第1の
透かし生成手段2005および第2の透かし生成手段2
008が必要である。
【0016】以上により、コピーされた曲を再び上記再
生機と録音機を用いてコピーしようとしても、2世代
目、3世代目など、これ以上の世代の孫コピーが不可能
となる。この仕組みによって、曲の無尽蔵なコピーが防
止され、曲の著作権が保護される。
【0017】
【特許文献1】特開2000−173157号公報
【0018】
【特許文献2】米国特許第5912972号明細書
【0019】
【特許文献3】米国特許第6047374号明細書
【0020】
【特許文献4】特開2001−175270号公報
【0021】
【特許文献5】米国特許第5893067号明細書
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、音声コ
ンテンツが持つすべての音声信号に対して電子透かしを
埋め込み(付加)、あるいはすべての音声信号に付加さ
れている電子透かしを更新するには大量の演算が必要と
なる。
【0023】ここで、例えば2チャンネルを持つコンテ
ンツの各音声信号に電子透かしを埋め込む場合には、1
チャンネルの場合に比べて2倍の演算量が必要となる。
当然、DVD−Audioなどのように最大6チャンネ
ルの音声信号に電子透かしを埋め込む場合には6倍の演
算量が必要となり、必要演算量の増加に伴うメモリー量
や演算回路の増加等により情報付加装置等の製造コスト
が高くなるといった問題がある。
【0024】また、電子透かしを更新する情報更新装置
においても、上記電子透かしを検出し、必要に応じて当
該電子透かしを除去する必要がある。ここで、複数チャ
ンネルの各音声信号に独立して埋め込まれた電子透かし
は、当該電子透かしが有する情報は同じでもそれぞれ波
形が異なる場合がある。これは、埋め込むべき電子透か
しを、当該電子透かしを埋め込むべき音声信号に基づい
て別々に生成する方法を用いた時が該当する。この場
合、情報検出装置、情報除去装置、情報更新装置におい
ても、それぞれの音声信号毎に電子透かしを検出(抽
出)する演算を行う必要があり、埋め込む際と同様、数
倍の演算量が必要となる。結果として、必要演算量の増
加に伴うメモリー量や演算回路の増加等により情報検出
装置、情報除去装置、情報更新装置等の製造コストが高
くなるといった問題が生じるのである。
【0025】また、ある曲の著作権保護を目的として電
子透かしを埋め込む場合には、一般的に、その曲の音声
信号に繰り返し同じ電子透かし情報を埋め込む。これは
曲の一部分のみが不正にコピーされることを防止するた
めである。
【0026】従来、各曲に繰り返し埋め込まれている電
子透かしを更新するには、情報更新装置はあらかじめ決
められた透かし検出単位時間ごとに透かしを検出し、検
出された情報を元に透かしの更新が必要であるかどうか
を判断し、電子透かしを更新していた。更新の具体的な
方法は、例えば、スペクトル拡散方式を利用した電子透
かしの場合には、元の透かしが埋め込まれた際に使用さ
れたのとは異なる鍵を使って、電子透かしを重ね書きす
る方法などがある。
【0027】この場合、図21に示すように、従来の情
報更新装置および記録装置においては、ある曲の電子透
かしを更新する際に、曲全体2101に渡って透かしを
検出し、さらに別の透かしを埋め込むことが必要であっ
た。記録装置、すなわち、一般消費者用の録音機におい
てこれを行う場合、一旦、曲全体の透かしを検出してか
ら更新をしたのでは、録音を行うのに非常に時間がかか
るという課題があった。
【0028】本発明は上記事情に基づいて提案されたも
のであって、複数の信号への情報(電子透かし)の付加
や検出、除去、更新に必要な演算を大幅に削減すると共
に、強固な著作権保護を可能にした情報付加装置、情報
検出装置、情報除去装置、情報更新装置、再生装置を提
供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された音
声信号に埋め込まれている電子透かしを検出し、必要で
あれば電子透かしを更新して出力する情報更新装置、電
子透かしを含む信号を再生する再生装置、電子透かしを
付加、検出、除去する情報付加装置、情報検出装置、情
報除去装置に関する。
【0030】まず、本発明の情報更新装置は、複数のチ
ャンネルで構成される入力信号から1つ以上のチャンネ
ルを選択して当該チャンネルに対応するチャンネル信号
を出力するチャンネル選択手段と、上記チャンネル選択
手段によって選択されたチャンネルに対応するチャンネ
ル信号に埋め込まれている電子透かし(情報)を検出す
る検出手段と、上記検出手段によって検出された情報が
入力され、電子透かしを更新するか否かを判定する判定
手段と、上記判定手段からの更新命令及び上記チャンネ
ル選択手段によって選択されたチャンネル信号が入力さ
れ、上記検出された情報を更新するための更新信号を出
力する更新信号生成手段と、上記入力信号の一部のチャ
ンネルを選択し、上記選択されたチャンネルに上記更新
信号を加算するチャンネル選択加算手段とで構成され
る。
【0031】尚、上記検出手段は、入力信号に埋め込ま
れている情報を1回のみ検出するものであったり、入力
信号に埋め込まれている情報を少なくとも2回検出する
ものであったり、入力信号に埋め込まれている情報を、
上記更新をする必要があるという検出結果が得られるま
で検出し続けるものとしてもよい。
【0032】さらに、上記チャンネル選択手段と上記チ
ャンネル選択加算手段が選択するチャンネルを指定する
チャンネル制御手段を具備してもよい。
【0033】また、チャンネル選択手段は、2つ以上の
チャンネルを所定の時間単位で切り替えて選択する構成
がある。
【0034】また、上記検出手段における上記入力信号
に含まれる情報を検出する検出時間は、上記所定の時間
単位のチャンネル数倍とする構成がある。
【0035】尚、上記チャンネル制御手段は、上記入力
信号に含まれる各チャンネルの信号の振幅レベルを比較
し、振幅レベルが最大であるチャンネルを選択するよう
にしてもよい。
【0036】また、チャンネル制御手段は、さらに選択
されたチャンネルの履歴に基づいてチャンネルを指定す
る構成がある。
【0037】さらにまた、上記チャンネル選択加算手段
は、更新信号をチャンネル選択手段で選択されなかった
チャンネルにも加算する構成がある。
【0038】また、入力信号の複数のチャンネルの信号
を加算する第1の加算手段と、上記第1の加算手段で加
算された各チャンネルに対応する各信号に、上記更新信
号生成手段からの更新信号を加算する第2の加算手段を
備え、上記更新信号生成手段は、上記第1の加算手段に
て加算された信号に基づいて更新信号を出力する構成と
してもよい。さらに、上記第2の加算手段は、上記第1
の加算手段が上記更新信号を加算した各チャンネル以外
のチャンネルの入力信号に、上記更新信号を加算しても
よい。
【0039】また、チャンネル選択手段は、さらに選択
すべきチャンネルを指定するチャンネル情報を入力し、
当該チャンネル情報に基づいてチャンネル信号を出力す
る構成や、入力信号と上記チャンネル選択手段で選択し
たチャンネル情報を関連付けて記録する記録手段をさら
に具備する構成もある。
【0040】本発明に係る再生装置は、情報が埋め込ま
れた入力信号を再生し出力信号として出力する再生手段
と、上記出力信号を入力し、1つ以上のチャンネルを選
択してチャンネル信号を出力すると共に選択したチャン
ネルをチャンネル情報として出力するチャンネル選択手
段と、上記チャンネル信号に埋め込まれている情報を検
出して出力する検出手段と、上記チャンネル選択手段が
出力したチャンネル情報及び上記検出手段が検出した情
報を所定の端末に送信する送信手段とを具備する構成が
ある。
【0041】さらに、本発明に係る再生装置は、複数の
チャンネルで構成される入力信号を再生する再生手段
と、上記入力信号と、当該入力信号に含まれる情報の更
新有無を示すチャンネル情報とから上記情報が更新され
ていないチャンネルを選択してチャンネル信号を出力す
るチャンネル選択手段と、上記チャンネル信号に埋め込
まれている情報を検出して上記情報を更新する更新信号
を出力する更新信号生成手段と、上記再生手段の出力信
号に上記更新信号を加算するチャンネル選択加算手段と
を具備する構成がある。
【0042】さらに、本発明に係る情報付加装置は、複
数の音声信号それぞれに所定の付加信号を付加すること
を前提としている。ここで、第1の演算手段は、入力さ
れた上記複数の音声信号すべてを含む付加対象信号と、
上記複数の音声信号のうち少なくとも2つの音声信号を
含む分離信号とを出力し、信号付加手段は、付加対象信
号に対して所定の付加信号を付加し、付加済み信号とし
て出力し、第2の演算手段は、付加済み信号と分離信号
とに基づいて、上記所定の付加信号が付加された複数の
音声信号をそれぞれ分離する。
【0043】また、本発明に係る情報検出装置は、それ
ぞれに所定の付加信号が付加された複数の音声信号から
上記付加信号を検出することを前提としている。ここ
で、第3の演算手段が、入力された上記複数の音声信号
すべてを含む検出対象信号を出力し、信号検出手段が、
検出対象信号から、所定の付加信号を検出する。
【0044】また、本発明に係る情報除去装置は、それ
ぞれに所定の付加信号が付加された複数の音声信号から
上記付加信号を除去することを前提としている。ここ
で、第4の演算手段は、入力された複数の音声信号すべ
てを含む除去対象信号と、上記複数の音声信号のうち少
なくとも2つの音声信号を含む分離信号とを出力し、信
号検出手段が、除去対象信号から上記所定の付加信号を
検出する。さらに信号除去手段が、除去対象信号から信
号検出手段が検出した所定の付加信号を除去した除去済
み信号を出力し、第5の演算手段が、除去済み信号と分
離信号に基づいて、上記所定の付加信号が除去された複
数の音声信号をそれぞれ分離する。
【0045】また、本発明に係る情報更新装置は、複数
の音声信号それぞれに付加された第1の付加信号を更新
することを前提としている。ここで第6の演算手段は、
入力された複数の音声信号すべてを含む検出対象信号
と、上記複数の音声信号のうち少なくとも2つの音声信
号を含む分離信号とを出力し、信号検出手段は、検出対
象信号から第1の付加信号を検出する。さらに信号付加
手段は、信号検出手段が検出した第1の付加信号に基づ
いて上記検出対象信号に第2の付加信号を付加し、付加
済み信号として出力すると共に、第7の演算手段は、付
加済み信号と分離信号とに基づいて、第1の付加信号及
び第2の付加信号が付加された複数の音声信号をそれぞ
れ分離する。
【0046】また、第6の演算手段が出力した検出対象
信号から上記信号検出手段が検出した第1の付加信号を
除去した除去済み信号を出力する信号除去手段を備え、
信号付加手段は、除去済み信号に第2の付加信号を付加
し、付加済み信号として出力すると共に、第7の演算手
段は、付加済み信号と分離信号に基づいて、第2の付加
信号が付加された複数の音声信号をそれぞれ分離する構
成もある。
【0047】尚、上記情報付加装置、情報検出装置、情
報除去装置、情報更新装置、再生装置は、コンピュータ
を用いて具体化することができる。この場合、上記各手
段は、コンピュータ上でプログラムを動作させることに
より具体化される。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。尚、
以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であっ
て、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。
【0049】(実施の形態1)始めに、図1を用いて、
本実施の形態1における情報付加装置について説明す
る。尚、本実施の形態1においては、情報付加装置に入
力される音声信号が2チャンネルであるものとして説明
する。
【0050】図1に示すように、本実施の形態1に係る
情報付加装置101は、第1の演算手段102、信号付
加手段103、第2の演算手段104より構成される
が、各手段の詳細な処理については、以下に順を追って
説明する。
【0051】まず、上記情報付加装置101に複数の音
声信号が入力される。尚、複数の音声信号とは、再生時
に同一のタイミングで音声として再生される信号を指
し、複数のチャンネルから出力される。ここで当該入力
される音声信号を、音声信号A108、音声信号B10
9とし、それぞれステレオ出力におけるLチャンネル、
及びRチャンネルとする。尚、上記音声信号の入力方法
は特に限定することはなく、例えば上記情報付加装置1
01に別途音楽再生装置を接続し、当該音楽再生装置よ
り入力される信号を音声信号とすればよい。上記音楽再
生装置の例としては、CDプレイヤー、レコードプレイ
ヤー等であり、音声信号は、例えば一般的な音声データ
の形式であるリニアPCM(Pulse Code Modulation)
形式やアナログ形式にて提供される。上記音楽再生装置
の出力がアナログ信号の場合は、例えば情報付加装置1
01が必要に応じて予めデジタル信号への変換を行う。
【0052】上記情報付加装置101に入力された上記
音声信号A108([A])、B109([B])は、まず
第1の演算手段102に送信される。次に上記第1の演
算手段102は、上記音声信号A108、及び音声信号
B109を用いて以下の演算を行う。即ち、上記第1の
演算手段102は、上記音声信号A108に音声信号B
109を加算し、付加対象信号112([A+B])とし
て出力する。さらに、上記第1の演算手段102は、上
記音声信号A108から音声信号B109を減算し、分
離信号113([A−B])として出力する。
【0053】続いて上記付加対象信号112は信号付加
手段103に入力され、ここで例えば第1の鍵情報10
5を用いて付加信号114([WM])が付加される。こ
こで、当該付加信号114には上記音声信号A108、
B109に関する著作権管理情報や、その他情報を埋め
込むための電子透かし、または上記音声信号A108、
B109に対して試聴制限を行うための雑音信号等が挙
げられるが、どのような信号であってもよい。また、さ
らに入力された信号(ここでは付加対象信号112)に
基づいて生成される信号(ノイズ)であってもよい。
【0054】尚、ここでは、上記付加信号114は電子
透かしであるものとし、当該電子透かしには、上述した
コピーの回数を制限するための情報が格納されているも
のとする。また、上記第1の鍵情報105は、再生時に
当該付加信号114を抽出するための鍵情報である。
【0055】上記信号付加手段103は、上記付加対象
信号112に上記付加信号114を付加した後、付加済
み信号115([A+B+WM])として出力する。
【0056】上記第1の演算手段102より出力された
分離信号113と、上記信号付加手段114より出力さ
れた付加済み信号115とを入力した第2の演算手段1
04は、上記付加済み信号115と分離信号113とを
加算し、当該加算した信号を2で除算する(出力を半分
にする)ことで得られた電子透かし埋め込み済み音声信
号A110([A+WM/2])を出力する。ここで得ら
れる電子透かし埋め込み済み音声信号A110は、音声
信号A108に付加信号(WM)114が付加された信
号である。但し上記電子透かし埋め込み済み音声信号A
110内の付加信号(WM)114の大きさ(信号強
度)は付加時の二分の一である。
【0057】また、上記第2の演算手段104は、上記
付加済み信号115から分離信号113を減算し、当該
減算した信号を2で除算することで得られた電子透かし
埋め込み済み音声信号B111([B+WM/2])を出
力する。ここで得られる電子透かし埋め込み済み音声信
号B111は、音声信号B109に付加信号(WM)1
14が付加された信号である。但し上記電子透かし埋め
込み済み音声信号B111内の付加信号(WM)114
の大きさ(信号強度)も付加時の二分の一である。
【0058】上記電子透かし埋め込み済み音声信号A1
10・B111は、電子透かし埋め込み済み音声コンテ
ンツ107として例えばCDやDVD等のメディアに記
録され、または配信のためのデータとして記憶装置等に
記憶される。
【0059】以上のように、信号付加手段が、入力され
た音声信号A・Bを含む付加対象信号に対してのみ付加
信号を付加するだけで、上記音声信号A、及び音声信号
B音声信号の両方に付加信号を加算することができる。
当然、出力時には第2の演算手段による単純な演算のみ
で音声信号A、及び音声信号Bを分離可能である。
【0060】ここで、上記第1の演算手段及び第2の演
算手段での、入力信号に対する演算は増加するが、当該
第1及び第2の演算手段で行われる演算は、音声信号の
単純な四則演算のみであるため、電子透かしの埋め込み
等に比べてはるかに演算量が少ない。このため、情報付
加装置101全体としての演算は、各々の入力信号に独
立して信号を付加するよりもはるかに少ないものであ
る。
【0061】以上により、情報付加装置での演算量を大
幅に削減することができ、情報付加装置製造時における
コストを下げることが可能になる。また、演算量が少な
い結果、多数の信号に付加信号を付加する処理を高速化
することが可能になる。
【0062】尚、本実施の形態1における情報付加装置
101では、入力信号を2チャンネル(2つ)とした
が、更に多くのチャンネルに対しても対応可能である。
但し、多チャンネルに対する処理方法は後述する実施の
形態にて説明する。
【0063】さらに、上記情報付加装置101における
付加対象信号112は、音声信号A108と音声信号B
109とを加算したものとしたが、音声信号A108か
ら音声信号B109を減算した信号を付加対象信号11
2とし、音声信号A108と音声信号B109とを加算
したものを分離信号113としてもよい。ただし、上記
のようにステレオ音声信号の場合、各信号の相関関係が
高い為、2つの信号を減算した信号は信号強度が小さく
なることが多い。このような場合には各音声信号を加算
した音声信号を付加対象信号とするのが望ましい。
【0064】さて、続いて図2に示した、本実施の形態
1における情報検出装置201について説明する。当該
情報検出装置201は、上記情報付加装置101にて付
加された付加信号を検出(抽出)する装置である。
【0065】上記情報付加装置101より出力された電
子透かし埋め込み済み音声コンテンツ107を取得し、
当該音声コンテンツ107を再生することで、上記電子
透かし埋め込み済み音声信号A110([A+WM/
2])、及び電子透かし埋め込み済み音声信号B111
([B+WM/2])を得ることができる。尚、上記電子
透かし埋め込み済み音声コンテンツ107を取得する方
法は、例えばCD(Compact Disc)やDV
D(Digital Versatile Dis
c)、ネットワークを利用した配信等である。
【0066】上記得られた電子透かし埋め込み済み音声
信号A110、B111は、情報検出装置201を構成
する第3の演算手段202に入力される。次に、上記第
3の演算手段202は、入力された上記電子透かし埋め
込み済み音声信号A110、B111を加算し、さらに
所定の定数で除算して検出対象信号204([A+B+
WM])を出力する。尚、上記所定の定数とは、上記信
号付加手段101にて付加信号114が付加される際の
演算に対応し、例えば“1”である。
【0067】以上により、上記第3の演算手段202に
より出力された上記検出対象信号204は、上記信号付
加手段103にて付加信号114を付加した状態とな
る。
【0068】次に、上記検出対象信号204は、信号検
出手段203に入力され、例えば上記第1の鍵情報10
5に対応する第2の鍵情報205を用いて付加信号11
4が検出(抽出)される。尚、上記検出対象信号204
は、上記信号付加手段103にて付加信号114を付加
した状態であるため、検出する際の処理は従来の電子透
かし検出方法でよい。
【0069】上記信号検出手段203にて検出された付
加信号114は信号検出手段203より出力され、必要
に応じて、当該付加信号114に格納される情報を用い
て何らかの処理を行う所定の手段に送られる。
【0070】以上のように、第3の演算手段を用いて電
子透かし埋め込み済み音声信号A110、B111に簡
単な演算を施すことで、上記信号付加手段にて付加信号
を付加した状態にすることが可能であるため、従来の電
子透かし検出方法を用いて付加信号を検出することが可
能である。
【0071】さて、続いて図3に示した、本実施の形態
1における情報除去装置301について説明する。当該
情報除去装置301は、上記情報付加装置101にて付
加された付加信号を除去する装置である。
【0072】上記情報付加装置101より出力された電
子透かし埋め込み済み音声コンテンツ107を取得し、
当該音声コンテンツ107を再生することで、上記電子
透かし埋め込み済み音声信号A110([A+WM/
2])、及び電子透かし埋め込み済み音声信号B111
([B+WM/2])を得ることができる。尚、上記電子
透かし埋め込み済み音声コンテンツ107を取得する方
法は、上述した例えばCDやDVD、ネットワークを利
用した配信等である。
【0073】上記得られた電子透かし埋め込み済み音声
信号A110、B111は、情報除去装置301を構成
する第4の演算手段302に入力される。次に、上記第
4の演算手段302は、入力された上記電子透かし埋め
込み済み音声信号A110、B111を加算し、さらに
所定の定数で除算して除去対象信号305([A+B+
WM])(検出対象信号204と同一)を出力する。ま
た、上記第4の演算手段302は、入力された上記電子
透かし埋め込み済み音声信号A110から、上記電子透
かし埋め込み済み音声信号B111を減算し、分離信号
307(A−B)を出力する。
【0074】尚、上記所定の定数とは、上記信号付加手
段101にて付加信号114が付加される際の演算に対
応し、例えば“1”である。
【0075】以上により、上記第4の演算手段302に
より出力された上記除去対象信号305は、上記信号付
加手段103にて付加信号114を付加した状態と同一
になる。
【0076】次に、上記検出対象信号204は、信号検
出手段203に入力され、例えば上記第1の鍵情報10
5に対応する第2の鍵情報205を用いて付加信号11
4[WM]が検出(抽出)される。上記付加信号114を
検出する方法は、上記情報検出装置201の説明にて述
べたとおりである。
【0077】上記検出された付加信号114は、信号除
去手段303に入力される。ここで、当該信号除去手段
303は、入力された除去対象信号305(検出対象信
号204)から上記入力した付加信号114を減算する
ことで、除去済み信号306([A+B])を出力する。
【0078】続いて、上記除去済み信号306、及び分
離信号307が第5の演算手段304に入力されると、
当該第5の演算手段304は、除去済み信号306と分
離信号307を加算して、さらに2で除算することで音
声信号A108を得、当該音声信号A108を出力す
る。
【0079】又、当該第5の演算手段304は、除去済
み信号306から分離信号307を減算して、さらに2
で除算することで音声信号B109を得、当該音声信号
B109を出力する。
【0080】ここで得られた音声信号A108、及び音
声信号B109は、上記情報付加装置101に入力され
る前の状態の音声コンテンツ106を構成し、即ち、付
加信号114が付加されていない音声コンテンツ106
である。
【0081】以上のように、第4の演算手段を用いて電
子透かし埋め込み済み音声信号A110、B111に簡
単な演算を施すことで、上記信号付加手段にて付加信号
を付加した状態にすることが可能であるため、従来の電
子透かし検出方法を用いて付加信号を検出することが可
能である。また、除去対象信号は複数の音声信号すべて
を含むため、一度の除去処理にて付加信号を取り除くこ
とが可能であり、独立して付加信号を付加した際に比べ
て演算量を数分の一(音声信号分の1)にすることがで
きる。
【0082】尚、上記情報検出装置201において、例
えば電子透かし埋め込み済み音声信号A110(A+
(WM/2))のみを用いて付加信号114(WM)を
検出することも可能である。この場合も上記説明と同
様、第2の鍵情報205を利用するのみでよいが、確実
に上記付加信号114を検出する為には、検出対象信号
204(A+B+WM)とすることが望ましい。
【0083】尚、上記音声信号A110(A+(WM/
2))を用いて付加信号114を検出する場合、当該音
声信号A110に含まれる付加信号114の大きさ(強
度)は半分である。参考までに、当該付加信号114の
大きさが小さい場合の、当該付加信号114の検出方法
を以下に示す。
【0084】即ち、図5において、入力信号501は電
子透かしが埋め込まれる前の音声信号であり、電子透か
し502は、上記入力信号501に加算される付加信号
である。
【0085】一般に周波数拡散方式で埋め込まれる電子
透かし等は、一定の長さ503を有する信号の繰り返し
である。上記電子透かし502において、上記一定の長
さで分割された電子透かしをWM(0)、WM(1)・
・・WM(n)とすると、任意のWM(m)と、WM
(l)(0<m<n)は、相関の非常に高い信号とな
る。
【0086】また、上記入力信号501を上記一定の長
さ503で分割した信号をそれぞれA(0)、A
(1)、・・・A(n)とすると、上述の電子透かしと
異なり任意のA(m)と、A(l)(0<m<n)は相
関の低い信号となる。
【0087】従って、上記入力信号501に対して、電
子透かしとして上記502を加算し上記一定の長さで分
割された信号をAWM(0)、AWM(1)、・・・A
WM(n)とすると、電子透かしとして埋め込まれた信
号を検出するには、上記分割された信号の同期加算(A
WM(0)+AWM(1)+・・・+AWM(n))を
計算することにより行われる。
【0088】具体的には上記同期加算(AWM(0)+
AWM(1)+・・・+AWM(n))は上記入力信号
501の同期加算(A(0)+A(1)+・・・+A
(n))と上記電子透かし502の同期加算(WM
(0)+WM(1)+・・・+WM(n))の和とな
る。ここで、相関の低い音楽信号の同期加算であるA
(0)+A(1)+・・・+A(n)はレベルの低い信
号となるのに対して、相関の高い信号の和であるWM
(0)+WM(1)+・・・+WM(n)はレベルの高
い信号となり、上記入力信号501に対して、上記電子
透かし502がレベルの高い信号となるため電子透かし
として検出される。
【0089】ここで、上記電子透かし埋め込み済み音声
信号A110は、(A+(WM/2))として表され、
電子透かしとして埋め込まれている信号のレベルは2分
の1になっているが、上述の同期加算の回数を増やすこ
とにより、もとの信号Aを同期加算した値に対して、電
子透かしして埋め込まれている信号のレベルが十分大き
くなるので、電子透かしとして検出が可能となる。言い
換えれば、信号レベルが大きい場合には上記同期加算の
回数を減らすことができる。
【0090】(実施の形態2)次に、本発明に係る実施
の形態2について図4を用いて説明する。ここで、図4
に示すのは、情報更新装置であり、例えば電子透かし埋
め込み済み音声コンテンツを再生、あるいはコピーした
場合に、当該電子透かし埋め込み済み音声コンテンツに
含まれる付加信号、即ち電子透かしを更新する際等に用
いられる装置である。尚、本実施の形態2における情報
更新装置401は、上記実施の形態1における上記情報
除去装置301に、上記信号付加手段103を追加した
構成であるため、上記実施の形態1と異なる点のみ説明
を行う。
【0091】尚、理解に供する為、ここでは「1世代の
みコピー可能」という付加信号が付加された音声コンテ
ンツの情報を「コピー不可」に更新する例を挙げる。つ
まり、後述する付加信号(WM)には、「1世代のみコ
ピー可能」という情報が含まれているものとする。
【0092】まず、上記情報更新装置401に電子透か
し埋め込み済み音声信号A110、B111が入力され
ると、第6の演算手段402に入力される。ここで、上
記2つの音声信号A110、B111を互いに減算して
分離信号307を出力するのは上記実施の形態1で述べ
たとおりである。また、上記2つの音声信号A110、
B111を加算して、検出対象信号204(除去対象信
号305)(A+B+WM)を出力し、それぞれ検出手
段203、及び信号除去手段303に入力することも上
述したとおりである。ここでさらに、上記加算した信号
を付加対象信号405として、信号付加手段103にも
入力する。当該信号付加手段は、上記実施の形態1にて
述べた信号付加手段と同一である。
【0093】続いて、信号検出手段203が付加信号
(WM)を上記検出対象信号204より検出すると、当
該付加信号114を信号付加手段103に送信する。こ
こで、当該付加信号は、「1世代のみコピー可能」とい
う情報を含んでいるために、上記信号付加手段103は
当該情報に基づいて、「コピー不可」という情報を含む
付加信号403(WM2)を付加対象信号405(A+
B+WM)に付加する。この際、上記信号付加手段10
3は、必要であれば第3の鍵情報409を用いて当該付
加信号403を付加する。
【0094】上記付加信号403(WM2)を付加され
た付加対象信号405は、付加済み信号406(A+B
+WM+WM2)として出力される。
【0095】次に、上記付加済み信号406と、分離信
号307を入力した第7の演算手段404は、上記付加
済み信号406と分離信号307とを加算し、さらに2
で除算することにより電子透かし埋め込み済み音声信号
A410(A+(WM/2)+(WM2/2))を出力
する。
【0096】また、上記第7の演算手段404は、上記
付加済み信号406から分離信号307を減算し、さら
に2で除算することにより電子透かし埋め込み済み音声
信号B411(B+(WM/2)+(WM2/2))を
出力する。
【0097】以上により、入力された電子透かし埋め込
み済み音声信号A110、B111は、「コピー不可」
という情報を含む付加信号403(WM2)をさらに付
加されて、電子透かし埋め込み済み音声コンテンツ40
7として出力される。
【0098】尚、以上の処理では、出力された電子透か
し埋め込み済み音声信号A410、B411には、付加
信号(WM)及び付加信号403(WM2)の二つがが
含まれることになるため、以後の処理が複雑になるおそ
れがある。このような事態を防ぐために、まず信号除去
手段303は上記信号検出手段203にて出力された付
加信号(WM)を除去対象信号305より減算すること
により、除去済み信号306(A+B)を得る。続いて
上記信号付加手段103は、当該除去済み信号306を
入力し、当該除去済み信号306に対して付加慎吾言う
403(WM2)を付加する。これにより、上記信号付
加手段103より出力される信号は、付加済み信号40
6‘(A+B+WM2)となる。
【0099】以後、上記第7の演算手段404は、上記
同様の加算、減算、及び除算を行うことにより、電子透
かし埋め込み済み音声信号A412(A+(WM2/
2))及び、電子透かし埋め込み済み音声信号B413
(B+(WM2/2))、即ち電子透かし埋め込み済み
音声コンテンツ408を出力する。
【0100】以上のように、情報更新装置は、第6の演
算手段、第7の演算手段、信号検出手段、信号付加手
段、さらに必要に応じて信号除去手段を備えることで、
付加信号更新時の演算量を大幅に削減することが可能と
なる。
【0101】(実施の形態3)次に、本発明に係る実施
の形態3について説明する。上記実施の形態1、2で
は、音声コンテンツが2チャンネルにて構成される場合
の処理について述べたが、本実施の形態3では、複数チ
ャンネルの音声信号に対して各演算手段が行う演算の具
体例を挙げる。
【0102】(例1)まず、図6に示すように、入力さ
れる音声信号が4種類ある場合(4チャンネルの入力)
についての各演算手段の処理について述べる。
【0103】上記実施の形態1にて示した情報付加装置
101における第1の演算手段102は、音声信号A6
01〜D604を入力すると、α1(611)〜α5
(615)の演算を行う。尚、各演算は、 α1(611)= A+B+C+D α2(612)= A−B−C−D α3(613)=−A+B−C−D α4(614)=−A−B+C−D α5(615)=−A−B−C+D で示される。
【0104】ここで、例えば上記α1(611)に対し
て信号付加手段103が付加信号(WM)を付加する
と、当該信号付加手段103から出力される付加済み信
号115は、α1‘(621)=A+B+C+D+WM
となる。
【0105】尚、上記α2(612)〜α5(615)
は、分離信号113として利用される。
【0106】続いて、情報付加装置101における第2
の演算手段104は、α1‘(621)及びα2(61
2)〜α5(615)を入力すると、 (α1‘(621)+α2(612))=A+(WM/2)・・・A’ (α1‘(621)+α3(613))=B+(WM/2)・・・B’ (α1‘(621)+α4(614))=C+(WM/2)・・・C’ (α1‘(621)+α5(615))=D+(WM/2)・・・D’ の4つの演算を行い、A‘(631)〜D’(634)
の出力を得る。
【0107】以上の出力は、上記信号付加手段101に
入力される音声信号A(601)〜D(604)に、付
加信号(WM)を付加したものである。但し付加信号
(WM)の大きさ(信号強度)は付加時の二分の一であ
る。
【0108】以上の処理では、従来技術と比較して付加
信号を付加する演算が四分の一となる。
【0109】続いて、図7に示すように、情報検出装置
201にて、上記出力された音声信号A‘(631)〜
D’(634)の4つの信号を受信すると、第3の演算
手段202は当該4つの信号をすべて加算することによ
り、検出対象信号204を出力する。
【0110】A‘(631)+B‘(632)+c
‘(633)+D’(634)=A+B+C+D+2W
M・・・検出対象信号204 次に、信号検出手段203は、上記第3の演算手段20
2にて出力された検出対象信号204を入力し、例えば
第2の鍵情報を用いて付加信号(WM)を検出(抽出)
する。
【0111】この処理では、従来技術と比較して付加信
号を検出する演算が四分の一となる。
【0112】(例2)次に、図8に示すように、入力さ
れる音声信号が4種類ある場合(4チャンネルの入力)
についての各演算手段の処理について述べる。尚、音声
信号が4種類あるのは上記例1と同様であるが、各演算
手段における演算が異なる。
【0113】まず、上記実施の形態1にて示した情報付
加装置101における第1の演算手段102は、音声信
号A801〜D804を入力すると、α1(811)〜
α5(815)の演算を行う。尚、各演算は α1(811)= A+B+C+D α2(812)= −B−C−D α3(813)=−A −C−D α4(814)=−A−B −D α5(815)=−A−B−C で示される。
【0114】ここで、例えば上記α1(811)に対し
て信号付加手段103が付加信号(WM)を付加する
と、当該信号付加手段103から出力される付加済み信
号115は、α1‘(821)=A+B+C+D+WM
となる。
【0115】尚、上記α2(812)〜α5(815)
は、上記例1同様、分離信号113として利用される。
【0116】続いて、情報付加装置101における第2
の演算手段104は、α1‘(821)及びα2(81
2)〜α5(815)を入力すると、 (α1‘(821)+α2(812))=A+WM・・・A’ (α1‘(821)+α3(813))=B+WM・・・B’ (α1‘(821)+α4(814))=C+WM・・・C’ (α1‘(821)+α5(815))=D+WM・・・D’ の4つの演算を行い、A‘(831)〜D’(834)
の出力を得る。
【0117】以上の出力は、上記信号付加手段101に
入力される音声信号A(801)〜D(804)に、付
加信号(WM)を付加したものである。
【0118】以上の処理でも、従来技術と比較して付加
信号を付加する演算が四分の一となる。
【0119】続いて、図9に示すように、情報検出装置
201にて、上記出力された音声信号A‘(831)〜
D’(834)の4つの信号を受信すると、第3の演算
手段202は、当該4つの信号をすべて加算することに
より、検出対象信号204を出力する。
【0120】A‘(831)+B‘(832)+c
‘(833)+D’(834)=A+B+C+D+4W
M・・・検出対象信号204 次に、信号検出手段203は、上記第3の演算手段20
2にて出力された検出対象信号204を入力し、例えば
第2の鍵情報を用いて付加信号(WM)を検出(抽出)
する。
【0121】この処理でも、従来技術と比較して付加信
号を検出する演算が四分の一となる。
【0122】さらに、上述した4つの音声信号を入力し
た場合と同様、6つの音声信号を入力した場合やさらに
多数の音声信号を入力とした場合でも、上記各演算手段
における演算方法を少し変えるのみで対応可能である。
【0123】尚、上述した各演算手段での演算方法は、
様々なものが考えられるので各演算手段での演算方法は
限定しない。
【0124】さらに、例えば6つの音声信号を入力と
し、当該6つの音声信号のうち例えば5つの音声信号に
のみ付加信号を付加する場合を考える。この場合、当該
5つの音声信号についてのみ上記実施の形態1〜3の技
術を用いて処理し、残りの1つの音声信号については各
演算手段にて演算の対象とせずに入力したままの音声信
号で出力するとよい。
【0125】(実施の形態4)続いて、図10から図1
2を用いて、本実施の形態4に係る記録装置について説
明する。以後の実施の形態においては、上記実施の形態
1〜3における信号の和、差を用いた技術とは異なる技
術について説明を行う。
【0126】電子透かしが埋め込まれた音声信号が再生
装置1001で再生され、情報更新装置1003(電子
透かし更新装置)を内蔵した記録装置1002に上記音
声信号が入力され、記録手段1010によって、DVD
−RAMなどの記録媒体1011に記録される。
【0127】情報更新装置1003においては、まず、
チャンネル選択手段1004が記録装置1002に入力
された音声信号から、あるチャンネルの音声信号を取り
出し、検出手段1006が上記取り出された音声信号の
電子透かしを検出する。チャンネル選択手段1004に
おいてどのチャンネルを選択するかは、チャンネル情報
発生手段1005によって指定される。尚、チャンネル
情報発生手段1005によって指定されるチャンネル
は、再生装置1001から入力された音声信号から、ラ
ンダムに選択した1チャンネルでもよいし、順送りに1
チャンネルを指定してもよい。また、ランダムに選択す
る場合でも、順送りに指定する場合でも、上記音声信号
に低域専用のチャンネルが含まれる場合には、上記低域
専用のチャンネルを省いたチャンネルから、ランダムに
1チャンネルを指定するか、順送りに1チャンネルを指
定してもよい。但し、チャンネル選択の方法はこれらに
限るものではない。
【0128】続いて、チャンネル情報発生手段1005
は、チャンネル選択手段1004に送ったのと同じ情報
をチャンネル選択加算手段1009にも送る。チャンネ
ル選択加算手段1009の動作については後述する。
【0129】検出手段1006は入力された音声信号か
ら電子透かしを検出し、結果を判定手段1007に送
る。ここで、もしも電子透かしが検出されなければ、検
出されなかったという結果を出力すればよい。判定手段
1007は、検出手段1006で検出された結果が、例
えば「1世代のみコピー可能」であれば、透かし生成手
段1008に対して、透かしの更新命令を出力する。
【0130】透かし生成手段1008は、判定手段10
07から更新命令を受信したら、「これ以上のコピー不
可」という情報の電子透かし信号を生成し、チャンネル
選択加算手段1009に対して出力する。ここで、透か
し生成手段1008には、チャンネル選択手段1004
で選択された音声信号が入力される。透かし生成手段1
008は、電子透かしを生成する際に、この音声信号を
分析してマスキングレベルを求め、聴感に影響を与えな
いような透かし信号を生成する。チャンネル選択加算手
段1009は、再生装置1001から出力され記録装置
1002に入力された音声信号の全チャンネルが入力さ
れており、チャンネル情報発生手段1005によって指
定されたチャンネルに、透かし生成手段1008で生成
された更新用の電子透かし信号を加算し、全チャンネル
の音声信号を出力する。記録手段1010は電子透かし
が更新された音声信号を受信し、記録媒体1011に音
声信号を記録する。
【0131】ここで、検出手段1006、判定手段10
07、および、透かし生成手段1008の動作につい
て、さらに詳しく説明する。図10には示していない
が、検出手段1006、判定手段1007、および、透
かし生成手段1008は、それぞれ記録装置1002の
動作を制御するホストCPUなどの制御部に接続され、
制御されているものとする。
【0132】図11は、検出手段1006の入力信号、
透かし生成手段1008の出力信号、チャンネル選択加
算手段1009で透かしが更新されたチャンネルの音声
信号を示している。まず、音声信号が検出手段1006
に入力されると、検出手段1006は電子透かしの検出
を行う。検出手段1006が電子透かしを検出するに
は、例えば15秒など、ある一定の時間がかかる。この
区間を検出区間と呼ぶことにする。音声信号が検出手段
1006に入力された後の、最初の検出区間において
は、音声信号に埋め込まれている電子透かしの著作権管
理情報が何であるのか不明なので、透かし生成手段10
08は更新用の透かし信号を生成せず、透かし生成手段
1008の出力は無音状態である。
【0133】次に、検出手段1006によって電子透か
しが検出され、上記判定手段1007によって透かしの
更新が必要と判断されると、透かし生成手段1008に
おける更新用透かし信号の生成が開始される。以後、透
かし生成手段1008は更新用透かし信号を生成し続け
るので、記録装置1002へ入力された音声信号は、あ
るチャンネルの電子透かしが更新されながら、記録媒体
1011に記録される。
【0134】以上のように、ある曲に埋め込まれた電子
透かしを全て検出してから透かしの更新を行うのではな
く、制御部の制御によって、1回のみ検出を行い、電子
透かしの更新が必要であれば、それ以後の音声信号の電
子透かしを更新することにより、リアルタイム処理が可
能となる。
【0135】また、電子透かしの更新が始まった後は、
検出手段1006の動作を停止しても良い。検出手段1
006の動作を停止することにより、記録手段102の
消費電力が節約できる。
【0136】また、本実施の形態4のように、検出手段
1006と透かし生成手段1008が同時に動作するこ
とが無ければ、検出手段1006および透かし生成手段
1008を同一のLSI上に構成し、同じLSI上で切
り替えて動作させることにより、LSIの規模を小さく
することができる。
【0137】ところで、検出手段1006が曲の冒頭1
回のみ電子透かしを検出することを記録装置1002の
使用者が知っていれば、「これ以上のコピー不可」とい
う透かしが埋め込まれた曲であっても当該透かしを回避
する事が可能となる。即ち、曲の先頭に検出区間よりも
長い無音部分などを付加してから記録装置1002に入
力することにより、検出手段1006での検出を迂回
し、不正なコピーが行われるという危険がある。
【0138】これに対して、図12に示すように、検出
手段1006は1回のみ検出を行うのではなく、曲の先
頭以外に、曲の途中からランダムに検出区間を選び、入
力されている音声信号の電子透かしを検出して、曲の先
頭で検出した電子透かし情報と一致するかどうかを比較
することにより、上記のような迂回行為を判別すること
ができる。あるいは、更新する必要がある電子透かしが
検出されるまで検出を続け、そのような電子透かしが検
出されてからただちに透かし生成手段1008が作動す
るという制御を行えば良い。
【0139】なお、上記音声信号とは、音声の信号に限
定されるものではなく、音楽、音声をはじめとして、あ
らゆる音響信号を含むものである。
【0140】また、本実施の形態4では、全て、各手段
から別の各手段へ信号が直接伝達されるように説明した
が、記録装置1002全体あるいは情報更新装置100
3を制御するホストCPUを介して情報を伝達しても良
い。例えば、検出手段1006から判定手段1007へ
伝達される情報は、その情報量が小さく、転送速度も特
に高速でなくても良い。よって、検出手段1006がホ
ストCPUへ検出結果を送り、ホストCPUがその検出
結果を判定手段1007に送るという構成や、あるい
は、ホストCPUが電子透かしの更新が必要であるかど
うかの判定をホストCPU内のソフトウェアないしはハ
ードウェアで行い、透かしの更新命令を透かし生成手段
1008に対して出力するという構成でもよい。この後
者の例の場合、判定手段1007は不要となる。
【0141】なお、本実施の形態4では、チャンネル選
択手段1004、チャンネル情報発生手段1005、チ
ャンネル選択加算手段1009を設けているが、記録装
置1002に入力される音声信号が1チャンネルのモノ
ラル信号に限定される場合は、チャンネルを選択する必
要が無いので、これらの手段は省いても良い。
【0142】また、本発明によれば、検出手段1006
が動作している間、その音声信号の電子透かしは更新さ
れないので、記録媒体1011に記録された各曲の一部
分は電子透かしが更新されない。記録された曲が再び記
録装置1002に入力された場合には、上で説明したよ
うに、検出手段1006が、更新の必要な電子透かしが
検出されるまで検出を続けるか、あるいは、曲の冒頭と
ランダムに選択されたもう1箇所の少なくとも2箇所に
ついて電子透かしの検出を行うことにより、「これ以上
のコピーは不可」という電子透かしを含む曲がそれ以上
記録されることを防ぐことができる。
【0143】また、再生装置1001は、DVDオーデ
ィオプレーヤのような物理的なメディアを再生するもの
に限るのではなく、コンピュータのハードディスク上に
蓄積されているファイルを再生するようなものや、イン
ターネットなどのネットワーク上を流れているデータを
再生するようなものでも良い。
【0144】また、透かし生成手段は更新情報生成手段
と言い換えても良い。
【0145】(実施の形態5)次に、図13、および、
図14を用いて、実施の形態5について説明する。図1
3は、実施の形態4を説明した図10とほとんど同じで
あるが、異なるのは、再生装置1301から記録装置1
302に入力される音声信号を2チャンネルのステレオ
信号として明示し、チャンネル選択手段1304、およ
び、チャンネル選択加算手段1309を構成するスイッ
チや加算手段を明示した点である。
【0146】本発明が解決しようとする課題で説明した
ように、現在、一般的に利用可能な電子透かし技術は、
透かしをそれぞれのチャンネル毎に埋め込むものであ
り、これを更新するには、各チャンネルの電子透かしを
それぞれ更新しなくてはならない。すなわち、2チャン
ネルの音声信号であれば、電子透かしを更新するために
1チャンネル音声信号の2倍の演算処理が必要であり、
DVDオーディオのように低音専用のLFEチャンネル
を除く全チャンネル、すなわち5チャンネルに埋め込ま
れた電子透かしを全て更新するには、1チャンネルコン
テンツの5倍の演算処理が必要となる。
【0147】そこで、本実施の形態5では、チャンネル
選択手段1304は、チャンネル情報発生手段1305
で指定されたチャンネルを選択し、選択したチャンネル
の音声信号を検出手段1306に送る。検出手段130
6は音声信号に埋め込まれている電子透かしを検出し、
判定手段1307に送る。判定手段1307は検出され
た電子透かしの更新が必要であるかどうかを判断し、更
新が必要であれば、透かし生成手段1308に対して更
新命令を送る。透かし生成手段1308は、電子透かし
を更新するための透かし信号を生成し、出力する。
【0148】この際、透かし生成手段1308はチャン
ネル選択手段1304で選択されたチャンネルの音声信
号を用いて、人間の聴感上、知覚できないような透かし
信号を生成する。生成された透かし信号は、チャンネル
選択加算手段1309に入力され、透かし信号を生成す
るのに利用されたチャンネルの音声信号に加算され、記
録手段1310へと出力される。記録手段1310は記
録媒体1311へ電子透かしが更新された音声信号を記
録する。
【0149】本実施の形態5の情報更新装置1303が
電子透かしを更新する手順は、実施の形態1とほとんど
同じであるが、異なるのは、電子透かしの更新を行うこ
とが決定した後、チャンネル情報発生手段1305が、
検出時の半分以下の間隔で、切り替えるチャンネルを指
定する点である。これを、図14を用いて説明する。ま
ず、記録装置1302への入力信号は、Lチャンネルと
Rチャンネルで構成される2チャンネルのステレオ信号
であるとする。また、電子透かしを更新する際にチャン
ネルを切り替える間隔を更新区間と呼ぶことにする。ま
た、検出手段1306は、長くても検出区間の2分の1
以下の時間で、電子透かしが検出可能であるとする。
【0150】そこで、例えば、検出区間が10秒の場合
には、更新区間を長くとも検出区間の2分の1、すなわ
ち、5秒とする。これにより、電子透かしが更新されて
記録媒体1311に記録された音声信号が再び記録装置
1302に入力された場合に、チャンネル選択手段13
04がLチャンネルあるいはRチャンネルのどちらのチ
ャンネルを選択した場合でも、検出手段1306は10
秒間の検出区間で更新済みの電子透かしを検出でき、音
声信号の再コピーが防止できる。
【0151】なお、電子透かしが更新された音楽信号が
再度記録装置1302に入力された場合に、検出手段1
306は10秒間の検出区間において更新前の電子透か
しと更新後の電子透かしの両方を検出する可能性がある
が、この場合は、更新後の電子透かしを優先して記録装
置1302の制御を行うこととする。
【0152】また、一般的に更新区間が短いと、検出手
段1306における検出性能が劣化するが、これは、充
分な性能で検出ができるように更新区間及び検出区間を
長く設定すればよい。
【0153】音声信号のチャンネル数が3チャンネルに
増えた場合は、上記の2チャンネルの場合と同様に、更
新区間を検出区間の3分の1以下の長さにし、電子透か
しを更新するチャンネルを順次切り替えればよい。この
場合、上の説明と同様に、検出手段1306は、検出区
間の3分の1以下の時間で電子透かしが検出可能である
ものとする。また、チャンネル数が4以上に増えた場合
も同様である。
【0154】(実施の形態6)次に、図15を参照しな
がら、実施の形態6について説明する。実施の形態6は
実施の形態5とほとんど同じであるが、異なるのは、チ
ャンネル情報発生手段の代わりに、レベル比較手段15
05を備えている点である。
【0155】記録装置1502に入力される音声信号が
複数チャンネルの信号である場合、一般的に各チャンネ
ルの信号の振幅レベルが異なる。特に、サラウンドチャ
ンネルを伴う信号の場合、前方左右の2チャンネルとそ
の他のチャンネルの振幅レベル差が大きい。すなわち、
前方中央チャンネルと後方左右のチャンネルの振幅レベ
ルは、前方左右のレベルに比べて小さいことが多い。ま
た、前方左右2チャンネル以外のチャンネルの振幅レベ
ルは、時間的に均一でないことも多い。すなわち、楽曲
のアレンジによっては、それらのチャンネルは数秒以上
の間、ほとんど無音であることもある。
【0156】信号の振幅レベルが低い場合や、あるい
は、数秒間の無音区間がある場合には、一般的に、電子
透かしの検出精度が劣化する。また、電子透かしを検出
できた場合でも、振幅レベルが小さいと、聴感上、知覚
出来ないレベルで電子透かしを更新することが難しい。
また、電子透かしが更新されたとしても、元々振幅レベ
ルが小さい信号に対して透かしが埋め込まれたのである
から、透かしが更新された音声信号が再び記録装置15
02に入力された場合に、更新された透かしは検出され
にくい。この場合、音声信号の振幅レベルが低いチャン
ネルの透かしを検出し更新することを試みても、検出信
頼性が低いので、電子透かしの更新による音声信号の著
作権保護のしくみ全体がうまく機能しないという課題が
起こる。
【0157】そこで、本実施の形態6では、レベル比較
手段1505が、記録装置1502に入力された音声信
号の各チャンネルの振幅レベルを検出し、最も振幅レベ
ルの高いチャンネルを選択するようにチャンネル選択手
段1504に指示を出す。これによって、検出手段15
06における電子透かしの検出信頼性が確保される。ま
た、電子透かしの更新が必要であると判断され、更新が
行われる際には、先ほどと同様に、レベル比較手段が入
力されている音声信号の各チャンネルのレベルを比較
し、最もレベルの高いチャンネルの音声信号に対して電
子透かしを更新する。
【0158】以上により、検出手段1506における検
出の信頼性が充分確保される。また、振幅レベルの大き
いチャンネルの透かしを更新することにより、透かしが
更新された音声信号が再び記録装置1502に入力され
た場合に、検出手段1506が更新された電子透かしを
検出し、音声信号の再コピーを防止することができる。
【0159】なお、レベル比較手段は、振幅レベルが最
も大きいチャンネルを常に選ぶのではなく、現在選択し
ているチャンネル以外のチャンネルの中で最も振幅レベ
ルが大きいチャンネルを選択するというアルゴリズムに
することによって、同じチャンネルが何度も続けて選択
されることが避けられる。これにより、音声信号を記録
する際に、音声信号の主要な部分が記録されている前方
左右のチャンネル以外のチャンネルに故意に振幅の大き
い雑音信号などを入力し、電子透かしの更新を妨害する
というような著作権保護システムの迂回行為を防ぐこと
ができる。また、この他にも、例えば、現在および過去
2回のうちに選択されたチャンネル以外のチャンネルか
ら、次のチャンネルを選択するなどというアルゴリズム
にすることで、同様の効果が得られる。尚、上記アルゴ
リズムは、選択されたチャンネルの履歴に基づいて新た
なチャンネルを選択するアルゴリズムということができ
る。
【0160】なお、本実施の形態は、実施の形態5で説
明したように、検出区間を、更新区間のチャンネル数倍
よりも長く設定し、透かしの更新する際に更新区間毎に
チャンネルを切り替えることにより、実施の形態5で得
られた効果も合わせて得ることができる。
【0161】(実施の形態7)次に、図16を参照しな
がら、実施の形態7について説明する。実施の形態7
は、記録装置1601に、2チャンネル以上の音声信号
が入力された場合に、相互に相関が高いと予想されるチ
ャンネルについて、その和信号を元に更新用の透かし信
号を生成し、元の各チャンネルの入力信号にそれらの透
かし信号を加算することによって、透かしを更新するも
のである。これにより、従来、チャンネルごとに独立し
て必要であった透かしの検出および更新用の透かし信号
の生成にかかる演算量を削減することが可能となる。
【0162】図16において、記録装置1601には、
前方左(以下、Lとする)、前方右(以下、Rとす
る)、前方中央(以下、Cとする)、後方左(以下、L
sとする)、後方右(以下、Rsとする)のチャンネル
で構成される5チャンネルの音声信号が入力される。
【0163】まず、説明を簡単にするために、LとRの
2チャンネルのコンテンツが入力された場合について考
える。すなわち、C、Ls、Rsへは音声信号が入力さ
れていない状態を考える。
【0164】記録装置1601は、入力された音声信号
の電子透かしを検出し、透かしを更新する必要性を判定
し、必要であれば透かしを更新する更新装置1602
と、透かしが更新された音声信号を記録媒体1614に
記録する記録手段1613によって構成される。
【0165】LとRの2チャンネルで構成される音声信
号が、記録装置1601に入力されると、第1のチャン
ネル選択手段1603は、LあるいはRのどちらかの音
声信号を選択し、第1の検出手段1604へ音声信号を
送る。図16では、第1のチャンネル選択手段1603
においてLチャンネルが選択されているが、ここでどち
らのチャンネルを選択するかは、先の実施の形態で説明
したように、チャンネル情報発生手段を設けてそれによ
って指定されるチャンネルを選択しても良いし、記録装
置1601を制御するホストCPUなどの制御部から指
定されるチャンネルを選択しても良いし、入力信号の振
幅レベルの高い方を指定するなどしても良いし、また、
これらの方法に限るものではない。
【0166】第1の検出手段1604は入力された音声
信号から電子透かしを検出し、検出結果を第1の判定手
段1605へ送る。第1の判定手段1605は、音声信
号から検出された電子透かしが「1世代のみコピー可
能」であり、かつ、その音声信号が記録装置によって記
録されようとしている場合には、電子透かしを更新する
指示を第1の透かし生成手段1606へ送る。この第1
の判定手段1605による判定と第1の透かし生成手段
1606への指示は、上で述べたような制御部が行って
も良い。
【0167】第1の透かし生成手段1606は、電子透
かしが更新される前の音声信号を元に、聴感上、知覚出
来ないような透かし信号を生成するものであるが、ここ
では、LおよびRの音声信号を加算した信号を元に、更
新用の透かし信号を生成する。
【0168】生成された更新用の透かし信号は、更新装
置1602に入力されたLおよびRの入力信号にそれぞ
れ加算されることにより、各チャンネルの音声信号の電
子透かしが更新される。
【0169】本実施の形態7は、更新用の透かし信号
を、LとRの和信号を元に生成する点が、先の実施の形
態と異なる。LおよびRチャンネルの信号は、一般的に
信号波形の相関が非常に高いので、和信号を元に透かし
信号を生成し、それらを各チャンネルに加算しても、聴
感上の悪影響がほとんど無く、電子透かしを更新するこ
とが可能である。
【0170】なお、LとRの音声信号を加算すると、互
いの振幅が同相で大きい場合には、演算器においてオー
バーフローすることがあるので、振幅が大きい場合に
は、加算する前にあらかじめ振幅をそれぞれ例えば2分
の1倍するなどの処理が必要となることもある。
【0171】次に、LおよびRチャンネルに加え、Ls
とRsチャンネルを含む音声信号が入力された場合を考
える。入力音声信号がクラシック音楽などの場合、一般
的に、LsとRsの音声信号は互いに相関が高く、波形
や周波数成分が似ている。そこで、第2のチャンネル選
択手段1608と第2の検出手段1609と第2の判定
手段1610と第2の透かし生成手段1611とを設
け、LとRチャンネルで行ったと同様に、LsとRsの
和信号を元に更新用の透かし信号を生成し、LsとRs
の入力音声信号に加算することによって、LsとRsの
入力信号の透かしを更新する。
【0172】次に、Cチャンネルを含む音声信号が入力
された場合を考える。Cチャンネルの音声信号の特性
は、次の2種類が考えられる。一つは、例えばLおよび
Rチャンネルなど他のチャンネルの音声信号と相関が高
い場合であり、もう一つは、どのチャンネルの音声信号
ともあまり相関が高くない場合である。
【0173】Cチャンネルの音声信号が、LおよびRチ
ャンネルの音声信号と相関が高い場合には、図16に示
すように、LおよびRの音声信号を元に生成した更新用
の透かし信号をCチャンネルの音声信号に加算すること
によって、聴感上、知覚出来ないような透かしを更新す
ることが可能である。また、図16には示していない
が、Cチャンネルの入力音声信号をLチャンネルおよび
Rチャンネルの入力音声信号に加算し、第1の透かし生
成手段1606に入力し、L、R、Cチャンネルの和信
号を元に更新用透かし信号を生成することもできる。
【0174】一方、Cチャンネルの音声信号が、LやR
チャンネルの音声信号とあまり相関が高くない場合に
は、L、R、Cチャンネルの和信号を元に更新用透かし
信号を生成するのではなく、図16に示したように、
L、Rチャンネルの和信号を元に生成した更新用の透か
し信号をCチャンネルの音声信号に加算することによっ
て、Cチャンネルの電子透かしを更新する。これによ
り、LおよびRチャンネルに加算されたのと同じ信号が
前方のCチャンネルのスピーカーから再生されるが、聴
感上、ほとんど知覚することは出来ない。よって、この
ようにして透かしを更新することができる。
【0175】以上のように、本実施の形態では、従来、
各チャンネル毎に必要であった透かし生成手段を削減
し、透かし生成手段1つで、2つないし3つのチャンネ
ルの透かしを更新することができる。
【0176】(実施の形態8)次に、図17を参照しな
がら、実施の形態8を説明する。実施の形態8は、第1
の記録媒体1702に記録されている音声信号を再生手
段1703によって再生する再生装置1701と、記録
手段1712によって上記音声信号を第2の記録媒体1
713に記録する記録装置1707によって構成され
る。
【0177】第1の記録媒体1702は、DVDオーデ
ィオディスクのように音声信号が記録されている記録媒
体である。再生手段1703は第1の記録媒体1702
に記録されている信号を読み出し、電気信号であるとこ
ろの音声信号として再生装置1701から出力する。音
声信号は、一般的に、2チャンネルのステレオ信号や、
サラウンドチャンネルを含むマルチチャンネルの信号で
ある。音声信号は、第1のチャンネル選択手段1705
に入力される。第1のチャンネル選択手段1705は、
チャンネル情報発生手段1704で指定されるチャンネ
ルの音声信号を選択し検出手段1706に出力する。検
出手段1706は入力された音声信号に埋め込まれてい
る電子透かしを検出し、図示しない送信手段を介して記
録装置1707に対して結果を送信する。また、チャン
ネル情報発生手段1704から出力されたチャンネル情
報も、上記送信手段を介して記録装置1707に対して
送信される。
【0178】記録装置1707は、判定手段1709と
透かし生成手段1710と第2のチャンネル選択手段1
708とチャンネル選択加算手段1711とを具備する
情報更新手段1714と、記録媒体1713に音声信号
を記録する記録手段1712で構成される。再生装置1
701の検出手段1706から送られた電子透かしの検
出結果は、判定手段1709に入力される。判定手段1
709は、入力された電子透かしの検出結果が「1世代
のみコピー可能」であり、かつ、音声信号が記録手段1
712によって記録媒体1713に記録する場合には、
透かし生成手段1710に対して、電子透かしの更新を
指示する。なお、この判定手段1709の判定および電
子透かしの更新指示は、記録装置1707を制御するた
めのホストCPUなどの制御部で行われても良い。
【0179】一方、第2のチャンネル選択手段1708
には、再生装置1701に具備されるチャンネル情報発
生手段1704から出力されるチャンネル情報が入力さ
れ、そのチャンネル情報に従って、記録装置1707に
入力された音声信号から、あるチャンネルを選択し、音
声信号を透かし生成手段1710に送る。透かし生成手
段1710は、第2のチャンネル選択手段1708から
送られる音声信号を元に更新用の透かし信号を生成し、
チャンネル選択加算手段1711に送る。チャンネル加
算手段1711は、全チャンネルの音声信号が入力され
るが、第2のチャンネル選択手段1708で選択された
のと同じチャンネルのみに透かし生成手段1710で生
成された更新用電子透かしを加算し、全チャンネルの音
声信号を出力する。記録手段1712は、記録媒体17
13に、電子透かしが更新された音楽信号を記録する。
【0180】本実施の形態8では、例えば、図13で示
した先の実施の形態におけるチャンネル情報発生手段お
よび検出手段を再生装置1701に具備することによ
り、記録装置1707の実装負荷を軽減している。DV
Dオーディオプレーヤにおいては、再生時にディスクが
不正コピーによって作成された海賊版でないかどうかを
確認するために、現在、既に、検出手段が実装されてい
る。よって、再生装置1701における電子透かしの更
新に、再生装置1701で検出された結果を用いれば、
記録装置1707における演算処理量やメモリー量を軽
減できる。
【0181】なお、再生装置1701のDVDオーディ
オプレーヤに限るものではなく、本実施の形態で説明し
たような電子透かしの検出機能を持った一般的なオーデ
ィオプレーヤでもよい。また、第1の記録媒体1702
はDVDオーディオディスクに限るものではなく、半導
体メモリーカードやその他の記録媒体でも良い。また、
第1の記録媒体に記録されたデータを再生手段1703
が再生して音声信号を供給するのではなく、インターネ
ットなどのネットワーク上を流れてきたデータを復号し
て音声信号を供給するのでも良い。
【0182】(実施の形態9)次に、実施の形態9につ
いて、図18を参照しながら説明する。実施の形態9
は、図13を用いて説明した実施の形態5に似ている
が、異なるのは、記録時に一部のチャンネルの電子透か
しを更新し、かつ、電子透かしを更新したチャンネル情
報を音声信号に関連付けて記録媒体1810に記録し、
再生時に、電子透かしが更新されていないチャンネルの
透かしを更新してから音声信号を出力するという点であ
る。
【0183】図18は、記録装置1801の構成を示す
ものであって、記録装置1801は、記録部1802
と、音声信号が記録される記録媒体1810と、再生部
1811で構成される。記録部1802における記録時
の電子透かしの更新は、実施の形態5とほとんど同様に
行われるが、異なるのは、チャンネル情報発生手段18
04によって発生されるチャンネル情報が記録手段18
09によって、音声信号に関連付けられ、記録媒体18
10に記録される点である。
【0184】チャンネル情報とは、電子透かしを更新す
るチャンネルを指定する情報であるが、記録手段180
9によって記録媒体1810に音声信号を記録する際
に、どのチャンネルの電子透かしが更新されたのかを音
声信号に関連付けて記録する。記録する方法は、チャン
ネル情報発生手段1804がチャンネル情報を切り替え
る度にチャンネル情報を記録するのでも良いし、音声信
号をフレーム単位で記録する際のフレーム毎でも良い
し、音声信号の1サンプル毎でも良いし、また、再生部
1811のチャンネル情報制御手段1814で各時刻に
おいて電子透かしが更新済みであるチャンネルが判断で
きるように記録できれば、上記以外の単位毎に記録して
も良い。
【0185】以上により、記録媒体1810には、一部
のチャンネルの電子透かしが更新された音声信号と、ど
のチャンネルの電子透かしが更新されたかを示すチャン
ネル情報が記録される。
【0186】次に、再生部1811では、読出し手段1
812が記録媒体に記録されているデータを読出し、再
生手段1813およびチャンネル情報制御手段1814
に出力する。再生手段1813は、読み出されたデータ
を電気信号であるところの音声信号に変換し、出力す
る。チャンネル情報制御手段1814は、入力されたデ
ータから、各時刻において、どのチャンネルの電子透か
しが更新済みであるかを判定し、まだ更新されていない
チャンネルを選択するためのチャンネル情報を第2のチ
ャンネル選択手段1815および第2のチャンネル選択
加算手段1816に送る。チャンネル情報制御手段18
14によって指定されるチャンネルは、電子透かしが更
新されていないチャンネルからランダムに選択されるの
でも良いし、図18には図示していないが、実施の形態
6で説明したように、再生手段1813の出力信号を利
用して、音声信号のレベルを検出し、透かしが更新され
ていないチャンネルの中から音声信号の振幅レベルの高
いチャンネルを選択するのでも良い。また、他の方法で
あっても、チャンネル情報制御手段1814が、電子透
かしが更新されていないチャンネルを選択できるのであ
れば良い。
【0187】第2のチャンネル選択手段1815は、再
生手段1813によって出力された全チャンネルの音声
信号から、チャンネル情報制御手段1814によって指
定されたチャンネルを選択し出力する。第2の透かし生
成手段1817は、第2のチャンネル選択手段1815
で選択されたチャンネルの音声信号を元に更新用の透か
し信号を生成し、第2のチャンネル選択加算手段181
6に出力する。第2のチャンネル選択加算手段1816
は、再生手段1813から出力された全チャンネルの音
声信号が入力され、チャンネル情報制御手段1814に
より指定されたチャンネルの音声信号に、第2の透かし
生成手段1817で生成された更新用の透かし信号を加
算し、全チャンネルの音声信号を出力する。
【0188】以上により、記録装置1801から出力さ
れる音声信号は、記録媒体1810に記録されている音
声信号において電子透かしが更新されていないチャンネ
ルの透かしを更新して出力することができ、これによ
り、より強固な著作権保護の仕組みが実現できる。
【0189】なお、上の説明では、記録装置1801が
記録部1802と再生部1811で構成され、記録時お
よび再生時にそれぞれ別のチャンネルの電子透かしを更
新するとしたが、これは、記録装置が記録部1802の
みで構成され、再生部1811が別の再生装置に内蔵さ
れるような構成でも良い。
【0190】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次の有利
な効果が得られる。
【0191】(1)信号付加手段が、入力された例えば
音声信号A・Bを含む付加対象信号に対してのみ付加信
号を付加するだけで、上記音声信号A、及び音声信号B
音声信号の両方に付加信号を加算することができる。こ
のため、情報付加装置での演算量を大幅に削減すること
ができ、情報付加装置製造時におけるコストを下げるこ
とが可能になる。
【0192】(2)第3の演算手段が、入力された上記
複数の音声信号すべてを含む検出対象信号を出力し、信
号検出手段が、検出対象信号から、所定の付加信号を検
出する。この情報検出装置では、第3の演算手段を用い
て電子透かし埋め込み済み音声信号A、Bに簡単な演算
を施すことで、従来の電子透かし検出方法を用いて付加
信号を容易に検出することが可能である。
【0193】(3)第4の演算手段は、入力された複数
の音声信号すべてを含む除去対象信号と、上記複数の音
声信号のうち少なくとも2つの音声信号を含む分離信号
とを出力し、信号検出手段が、除去対象信号から上記所
定の付加信号を検出する。さらに信号除去手段が、除去
対象信号から信号検出手段が検出した所定の付加信号を
除去した除去済み信号を出力し、第5の演算手段が、除
去済み信号と分離信号に基づいて、上記所定の付加信号
が除去された複数の音声信号をそれぞれ分離する。この
ような情報除去装置では、除去対象信号は複数の音声信
号すべてを含むため、一度の除去処理にて付加信号を取
り除くことが可能であり、独立して付加信号を除去した
際に比べて演算量を数分の一(音声信号分の1)にする
ことができる。
【0194】(4)ある曲に埋め込まれた電子透かしを
1回のみ検出し、その検出結果から電子透かしの更新が
必要であるかどうかを判断し、その後検出を停止して更
新のみを行うことにより、電子透かしを少ない演算量で
更新することが可能となる。また、記録手段の消費電力
を節約できる。また、検出手段は1回のみ検出を行うの
ではなく、複数回行うことにより、電子透かしの更新を
迂回しようとするような不正行為を防止することが可能
となる。
【0195】(5)電子透かしの更新区間を、長くとも
検出区間のチャンネル数分の1にすることにより、2チ
ャンネル以上のチャンネルで構成される音声信号の電子
透かしの検出および更新に必要な演算量を削減できる。
【0196】(6)音声信号の振幅レベルの高いチャン
ネルの電子透かしを更新することにより、音声信号のコ
ピー制御の信頼性を確保することができる。
【0197】(7)相関性の高い複数のチャンネルの和
信号を元に更新用の透かし信号を生成することにより、
複数チャンネルの電子透かしの更新が、演算量を増すこ
となく、可能となる。
【0198】(8)再生装置で検出された電子透かしを
記録装置に送信し、記録装置は送られてきた電子透かし
を利用し、検出を行うことなく更新のみを行うことによ
り、記録装置における電子透かしの更新にかかる演算量
を削減することが可能となる。
【0199】(9)記録装置は音声信号の記録時に一部
のチャンネルの電子透かしを更新し、記録された音声信
号の再生時に、電子透かしが更新されていないチャンネ
ルの電子透かしを更新することにより、複数チャンネル
の電子透かしの更新にかかる演算量を削減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報付加装置の概略機能ブロック図。
【図2】情報検出装置の概略機能ブロック図。
【図3】情報除去装置の概略機能ブロック図。
【図4】情報更新装置の概略機能ブロック図。
【図5】付加信号の大きさが小さい場合の、当該付加信
号の検出方法を説明するための図。
【図6】入力される音声信号が4種類ある場合の、各演
算手段の演算処理を示す第1図。
【図7】入力される音声信号が4種類ある場合の、各演
算手段の演算処理を示す第2図。
【図8】入力される音声信号が4種類ある場合の、各演
算手段の演算処理を示す第3図。
【図9】入力される音声信号が4種類ある場合の、各演
算手段の演算処理を示す第4図。
【図10】本発明の実施の形態4に係る情報更新装置お
よび記録装置を示すブロック図。
【図11】本発明の実施の形態4に係る音声信号および
更新用の透かし信号の概略を示す図。
【図12】本発明の実施の形態4に係る音声信号および
更新用の透かし信号の概略を示す図。
【図13】本発明の実施の形態5に係る情報更新装置お
よび記録装置を示すブロック図。
【図14】本発明の実施の形態5に係る音声信号および
更新用の透かし信号の概略を示す図。
【図15】本発明の実施の形態6に係る情報更新装置お
よび記録装置を示すブロック図。
【図16】本発明の実施の形態7に係る情報更新装置お
よび記録装置を示すブロック図。
【図17】本発明の実施の形態8に係る再生装置および
記録装置を示すブロック図。
【図18】本発明の実施の形態9に係る再生装置および
記録装置を示すブロック図。
【図19】従来の情報付加装置を説明するブロック図。
【図20】従来の情報更新装置および記録装置を説明す
るブロック図。
【図21】従来の記録装置における音声信号および更新
用の透かし信号の概略を示す図。
【符号の説明】
101 情報付加装置 102 第1の演算手段 103 信号付加手段 104 第2の演算手段 105 第1の鍵情報 106 音声コンテンツ 107 電子透かし埋め込み済み音声コンテンツ 108 音声信号A 109 音声信号B 110 電子透かし埋め込み済み音声信号A 111 電子透かし埋め込み済み音声信号B 112 付加対象信号 113 分離信号 114 付加信号 115 付加済み信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 則彰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB05 GK17

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のチャンネルで構成される入力信号に
    埋め込まれている情報を更新する情報更新装置におい
    て、 上記入力信号を入力し、1つ以上のチャンネルを選択し
    てチャンネル信号を出力するチャンネル選択手段と、 上記チャンネル信号に埋め込まれている情報を検出する
    検出手段と、 上記情報が入力され、上記情報を更新するか否かを判定
    する判定手段と、 上記判定手段からの更新命令及び上記チャンネル信号に
    基づいて上記情報を更新するための更新信号を生成する
    更新信号生成手段と、 上記チャンネル信号に上記更新信号を加算するチャンネ
    ル選択加算手段と、を具備することを特徴とする情報更
    新装置。
  2. 【請求項2】上記チャンネル選択手段は、2つ以上のチ
    ャンネルを所定の時間単位で切り替えて選択する請求項
    1記載の情報更新装置。
  3. 【請求項3】上記検出手段における上記入力信号に含ま
    れる情報を検出する検出時間は、上記所定の時間単位の
    チャンネル数倍である請求項2に記載の情報更新装置。
  4. 【請求項4】上記チャンネル選択手段は、入力された上
    記入力信号に含まれる各チャンネルの信号における振幅
    レベルの比較結果より、振幅レベルが最大であるチャン
    ネルを指定する請求項1に記載の情報更新装置。
  5. 【請求項5】上記チャンネル選択手段は、さらに選択さ
    れたチャンネルの履歴に基づいてチャンネルを指定する
    請求項4に記載の情報更新装置。
  6. 【請求項6】上記チャンネル選択加算手段は、上記更新
    信号を上記チャンネル選択手段で選択されなかったチャ
    ンネルにも加算する請求項1に記載の情報更新装置。
  7. 【請求項7】上記チャンネル選択手段は、さらに選択す
    べきチャンネルを指定するチャンネル情報を入力し、当
    該チャンネル情報に基づいてチャンネル信号を出力する
    請求項1に記載の情報更新装置。
  8. 【請求項8】上記入力信号と上記チャンネル選択手段で
    選択したチャンネル情報を関連付けて記録する記録手段
    をさらに具備する請求項1に記載の情報更新装置。
  9. 【請求項9】 情報が埋め込まれた入力信号を再生し出
    力信号として出力する再生手段と、 上記出力信号を入力し、1つ以上のチャンネルを選択し
    てチャンネル信号を出力すると共に選択したチャンネル
    をチャンネル情報として出力するチャンネル選択手段
    と、 上記チャンネル信号に埋め込まれている情報を検出して
    出力する検出手段と、 上記チャンネル選択手段が出力したチャンネル情報及び
    上記検出手段が検出した情報を所定の端末に送信する送
    信手段と、 を具備することを特徴とする再生装置。
  10. 【請求項10】 複数のチャンネルで構成される入力信
    号を再生する再生手段と、 上記入力信号と、当該入力信号に含まれる情報の更新有
    無を示すチャンネル情報とから上記情報が更新されてい
    ないチャンネルを選択してチャンネル信号を出力するチ
    ャンネル選択手段と、 上記チャンネル信号に埋め込まれている情報を検出して
    上記情報を更新する更新信号を出力する更新信号生成手
    段と、 上記再生手段の出力信号に上記更新信号を加算するチャ
    ンネル選択加算手段と、 を具備することを特徴とする再生装置。
  11. 【請求項11】複数のチャンネルで構成される入力信号
    に埋め込まれている情報を更新する情報更新方法におい
    て、 上記入力信号から1つ以上のチャンネルを選択してチャ
    ンネル信号を出力するチャンネル選択ステップと、 上記チャンネル信号に埋め込まれている情報を検出する
    検出ステップと、 上記情報に基づいて上記情報を更新するか否かを判定す
    る判定ステップと、 上記判定ステップにおける判定結果及び上記チャンネル
    信号に基づいて上記情報を更新するための更新信号を生
    成する更新信号生成ステップと、 上記チャンネル信号に上記更新信号を加算するチャンネ
    ル選択加算ステップと、を具備することを特徴とする情
    報更新方法。
  12. 【請求項12】複数のチャンネルで構成される入力信号
    に埋め込まれている情報を更新するコンピュータに、 上記入力信号から1つ以上のチャンネルを選択してチャ
    ンネル信号を出力するチャンネル選択ステップと、 上記チャンネル信号に埋め込まれている情報を検出する
    検出ステップと、 上記情報に基づいて上記情報を更新するか否かを判定す
    る判定ステップと、 上記判定ステップにおける判定結果及び上記チャンネル
    信号に基づいて上記情報を更新するための更新信号を生
    成する更新信号生成ステップと、 上記チャンネル信号に上記更新信号を加算するチャンネ
    ル選択加算ステップと、を実行させるプログラム。
  13. 【請求項13】 複数の音声信号それぞれに所定の付加
    信号を付加する情報付加装置において、 入力された上記複数の音声信号すべてを含む付加対象信
    号と上記複数の音声信号のうち少なくとも2つの音声信
    号を含む分離信号とを出力する第1の演算手段と、 上記付加対象信号に対して上記所定の付加信号を付加
    し、付加済み信号として出力する信号付加手段と、 上記付加済み信号と上記分離信号とに基づいて、上記所
    定の付加信号が付加された複数の音声信号をそれぞれ分
    離する第2の演算手段とを具備することを特徴とする情
    報付加装置。
  14. 【請求項14】 上記付加対象信号は、上記入力された
    複数の音声信号すべてを加算した信号である請求項13
    に記載の情報付加装置。
  15. 【請求項15】 それぞれに所定の付加信号が付加され
    た複数の音声信号から上記付加信号を検出する情報検出
    装置において、 入力された上記複数の音声信号すべてを含む検出対象信
    号を出力する第3の演算手段と、 上記検出対象信号から、上記所定の付加信号を検出する
    信号検出手段とを具備することを特徴とする情報検出装
    置。
  16. 【請求項16】 それぞれに所定の付加信号が付加され
    た複数の音声信号から上記付加信号を除去する情報除去
    装置において、 入力された上記複数の音声信号すべてを含む除去対象信
    号と上記複数の音声信号のうち少なくとも2つの音声信
    号を含む分離信号とを出力する第4の演算手段と、 上記除去対象信号から上記所定の付加信号を検出する信
    号検出手段と、 上記除去対象信号から上記信号検出手段が検出した所定
    の付加信号を除去した除去済み信号を出力する信号除去
    手段と、 上記除去済み信号と上記分離信号とに基づいて、上記所
    定の付加信号が除去された複数の音声信号をそれぞれ分
    離する第5の演算手段とを具備することを特徴とする情
    報除去装置。
  17. 【請求項17】 複数の音声信号それぞれに付加された
    第1の付加信号を更新する情報更新装置において、 入力された上記複数の音声信号すべてを含む検出対象信
    号と、上記複数の音声信号のうち少なくとも2つの音声
    信号を含む分離信号とを出力する第6の演算手段と、 上記検出対象信号から上記第1の付加信号を検出する信
    号検出手段と、 上記信号検出手段が検出した上記第1の付加信号に基づ
    いて、上記検出対象信号に第2の付加信号を付加した付
    加済み信号を出力する信号付加手段と、 上記付加済み信号と上記分離信号とに基づいて、上記第
    1の付加信号及び第2の付加信号が付加された複数の音
    声信号をそれぞれ分離する第7の演算手段とを具備する
    ことを特徴とする情報更新装置。
  18. 【請求項18】 さらに上記第6の演算手段が出力した
    上記検出対象信号から上記信号検出手段が検出した第1
    の付加信号を除去した除去済み信号を出力する信号除去
    手段を備え、 上記信号付加手段は、上記除去済み信号に上記第2の付
    加信号を付加した付加済み信号を出力し、 上記第7の演算手段は、上記付加済み信号と上記分離信
    号に基づいて、上記第2の付加信号が付加された複数の
    音声信号をそれぞれ分離する請求項17に記載の情報更
    新装置。
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