JP2008256948A - 音響信号に対する情報の埋め込み装置および音響信号からの情報の抽出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 付加情報を音響信号に埋め込む際、音響信号の所定区間から奇数番目の音響フレームをAタイプ、偶数番目の音響フレームをBタイプとして取得し、その音響フレームの所定周波数範囲F1〜F2の高周波側と低周波側のスペクトル集合の強度を、左右のチャンネルで同一であり、かつA、B両タイプで逆転するように変更する。
【選択図】 図3
Description
(1.本発明の基本概念)
最初に、本発明の基本概念について説明しておく。本発明では、人間の聴覚心理特性である音脈分凝の原理を利用する。音脈分凝とは、時系列に高い音と低い音が交互に進行するパターンに対して、人間が、あたかも高低2つのトラックが連続して流れるように音を補間して聞いてしまう錯覚現象である。
次に、本発明に係る音響信号に対する情報の埋め込み装置について説明する。図1は、本発明に係る音響信号に対する情報の埋め込み装置の構成を示す機能ブロック図である。図1において、10は音響フレーム読込手段、20は周波数変換手段、30は周波数成分変更手段、40は周波数逆変換手段、50は改変音響フレーム出力手段、60は記憶手段、61は音響信号記憶部、62は付加情報記憶部、63は改変音響信号記憶部、70はビット配列作成手段である。なお、図1に示す装置は、ステレオ音響信号、モノラル音響信号の両方に対応可能であるが、ここでは、ステレオ音響信号に対して処理を行う場合について説明していく。
次に、図1に示した音響信号に対する情報の埋め込み装置の処理動作について説明する。音響フレーム読込手段10は、音響信号記憶部61に記憶されたステレオ音響信号の左右の各チャンネルから、それぞれ所定数のサンプルを1音響フレームとして読み込む。音響フレーム読込手段10が読み込む1音響フレームのサンプル数は、適宜設定することができるが、サンプリング周波数が44.1kHzの場合、4096サンプル程度とすることが望ましい。したがって、音響フレーム読込手段10は、左チャンネル、右チャンネルについてそれぞれ4096サンプルずつ、順次音響フレームとして読み込んでいくことになる。
i≦N/4のとき、W(1,i)=0.5−0.5cos(4πi/N)
N/4<i≦11N/16のとき、W(1,i)=1.0
11N/16<i≦13N/16のとき、W(1,i)=0.5−0.5cos(8π(i−9N/16)/N)
i>13N/16のとき、W(1,i)=0.0
i≦3N/16のとき、W(2,i)=0.0
3N/16<i≦5N/16のとき、W(2,i)=0.5−0.5cos(8π(i−3N/16)/N)
5N/16<i≦3N/4のとき、W(2,i)=1.0
i>3N/4のとき、W(2,i)=0.5−0.5cos(4π(i−N/2)/N)
Al(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xl(i)・cos(2πij/N)
Bl(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xl(i)・sin(2πij/N)
Ar(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xr(i)・cos(2πij/N)
Br(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xr(i)・sin(2πij/N)
Al(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xl(i+N/2)・cos(2πij/N)
Bl(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xl(i+N/2)・sin(2πij/N)
Ar(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xr(i+N/2)・cos(2πij/N)
Br(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xr(i+N/2)・sin(2πij/N)
E1d=Σj=m,…,m+G-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}
E2d=Σj=m,…,m+G-1{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}
E1u=Σj=m+G,…,m+2G-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}
E2u=Σj=m+G,…,m+2G-1{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}
埋め込みデータが値1の場合、γ=(E1d+E2u)/(E1u+E2d)
埋め込みデータが値2の場合、γ=(E1u+E2d)/(E1d+E2u)
γ<1.0の場合、α´=α・γ-1/2、β´=β・γ1/2
γ≧1.0の場合、α´=α・γ1/2、β´=β・γ-1/2
j=m〜m+G−1の各成分に対して
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=Al(1,j)・E(1,j)・α/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・E(1,j)・α/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)・α/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)・α/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
E(2,j)={Al(2,j)2+Bl(2,j)2+Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Al´(2,j)=Al(2,j)・E(2,j)・β/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Bl´(2,j)=Bl(2,j)・E(2,j)・β/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Ar´(2,j)=Ar(2,j)・E(2,j)・β/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Br´(2,j)=Br(2,j)・E(2,j)・β/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
j=m+G〜m+2G−1の各成分に対して
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=Al(1,j)・E(1,j)・β/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・E(1,j)・β/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)・β/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)・β/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
E(2,j)={Al(2,j)2+Bl(2,j)2+Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Al´(2,j)=Al(2,j)・E(2,j)・α/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Bl´(2,j)=Bl(2,j)・E(2,j)・α/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Ar´(2,j)=Ar(2,j)・E(2,j)・α/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Br´(2,j)=Br(2,j)・E(2,j)・α/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
j=m〜m+G−1の各成分に対して
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=Al(1,j)・E(1,j)・β/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・E(1,j)・β/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)・β/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)・β/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
E(2,j)={Al(2,j)2+Bl(2,j)2+Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Al´(2,j)=Al(2,j)・E(2,j)・α/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Bl´(2,j)=Bl(2,j)・E(2,j)・α/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Ar´(2,j)=Ar(2,j)・E(2,j)・α/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Br´(2,j)=Br(2,j)・E(2,j)・α/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
j=m+G〜m+2G−1の各成分に対して
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=Al(1,j)・E(1,j)・α/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・E(1,j)・α/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)・α/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)・α/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
E(2,j)={Al(2,j)2+Bl(2,j)2+Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Al´(2,j)=Al(2,j)・E(2,j)・β/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Bl´(2,j)=Bl(2,j)・E(2,j)・β/{Al(2,j)2+Bl(2,j)2}1/2
Ar´(2,j)=Ar(2,j)・E(2,j)・β/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Br´(2,j)=Br(2,j)・E(2,j)・β/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Xl´(i)=1/N・{ΣjAl´(1,j)・cos(2πij/N)−ΣjBl´(1,j)・sin(2πij/N)}+Xlp(i+N/2)
Xr´(i)=1/N・{ΣjAr´(1,j)・cos(2πij/N)−ΣjBr´(1,j)・sin(2πij/N)}+Xrp(i+N/2)
Xl´(i+N/2)=1/N・{ΣjAl´(2,j)・cos(2πij/N)−ΣjBl´(2,j)・sin(2πij/N)}+Xlp(i+N)
Xr´(i+N/2)=1/N・{ΣjAr´(2,j)・cos(2πij/N)−ΣjBr´(2,j)・sin(2πij/N)}+Xrp(i+N)
次に、本発明に係る音響信号からの情報の抽出装置について説明する。図6は、本発明に係る音響信号からの情報の抽出装置の一実施形態を示す構成図である。図6において、100は音響信号入力手段、110は基準フレーム獲得手段、120は位相変更フレーム設定手段、130は周波数変換手段、140は符号判定パラメータ算出手段、150は符号出力手段、160は付加情報抽出手段、170は音響フレーム保持手段である。
E(1,j,p)=Al(1,j,p)2+Bl(1,j,p)2−q{Al-1(2,j,p)2+Bl-1(2,j,p)2}
E(2,j,p)=Al(2,j,p)2+Bl(2,j,p)2−q{Al(1,j,p)2+Bl(1,j,p)2}
E1d´=Σj=m,…,m+G-1E(1,j,p)・F(j−m)・(aj)2
E2d´=Σj=m,…,m+G-1E(2,j,p)・F(j−m)・(aj)2
E1u´=Σj=m+G,…,m+2G-1E(1,j,p)・F(j−m−G)・(aj)2
E2u´=Σj=m+G,…,m+2G-1E(2,j,p)・F(j−m−G)・(aj)2
0≦j<G/8のときF(j)=0.5j2/(G/8)2
G/8≦j<G/4のときF(j)=1.0−0.5・(j−G/4)2/(G/8)2
G/4≦j<3G/4のときF(j)=1.0
3G/4≦j<7G/8のときF(j)=1.0−0.5・(j−3G/4)2/(G/8)2
7G/8≦j<GのときF(j)=0.5(G−j)2/(G/8)2
次に、図6に示した音響信号からの情報の抽出装置の処理動作について説明する。本発明に係る抽出装置は、検査符号によりエラーを検出した際、エラー訂正を行わない設定とすることもできるし、1ビットのエラー訂正をするものと設定することもできる。ここからは、エラー訂正を行わない設定における抽出装置の処理動作を、図10のフローチャートに従って説明する。まず、本装置では、位相判定テーブルS(p)、位相決定ログ、位相確定フラグ、ビットカウンタを初期化する(S200)。位相判定テーブルS(p)は、位相を判定するためのテーブルであり、pは0〜5の整数値をとる。初期値はS(p)=0に設定されている。位相決定ログは、1つの基準フレームと5つの位相変更フレームの組ごとに、決定された位相すなわち位相番号pを記録していくものであり、初期状態では0が設定されている。位相確定フラグは、位相が確定しているかどうかを示すフラグであり、初期状態ではOffに設定されている。ビットカウンタについては初期値として0を設定する。
上記以外の場合、“状態2”であると判断し、値2を出力する。
“状態1”であると判断し、値1を出力した場合、
S(p)←S(p)+EC1+EC4−EC2−EC3
“状態2”であると判断し、値2を出力した場合、
S(p)←S(p)+EC2+EC3−EC1−EC4
上記のように、抽出時には、埋め込み時に埋め込んだ音響フレームに対応して、音響信号を読み込むことができるとは限らない。そこで、音響フレームの位相をずらして複数通り(本実施形態では6通り)で読み込み、その中で最適な位相を決定し、その位相で特定される音響フレームに対応する符号を出力することにしている。例えば、6通りで読み込む場合、先頭の音響フレームは、本来サンプル番号1〜4096のサンプルであるが、サンプル番号1、683、1366、2049、2732、3413から始まる4096のサンプルで構成される6個の各音響フレームに対して処理を行い、最適な音響フレームに対応する符号を出力することになる。なお、図11のフローチャートを用いて説明したように、本実施形態では、同一位相が所定回数連続した場合には、それ以降はその位相を確定したものとして処理を行う。
ここまでの説明のように、本発明では、元の信号成分の状態如何にかかわらず、常に変更対象周波数帯の信号成分を変更するものであるが、その成分の大きさは、両チャンネルの信号強度より大きくなることはない。このため、元の信号成分が存在しないか、または小さすぎる場合には、抽出に必要な信号成分が得られないため、情報の抽出を適切に行うことができず抽出エラーとなる。そこで、以下、元の信号成分が小さくても、情報の抽出を適切に行えるように信号の埋め込みを可能とする手法について説明する。
Xl(i)←Xl(i)+H
Xr(i)←Xr(i)−H
以上、本発明の好適な実施形態について限定したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、1音響フレームのサンプル数N=4096としたが、N=2048、1024、512等を設定するようにしても良い。これにより、同一時間あたりの音響フレーム数が、2倍、4倍、8倍となり、全体として2〜8倍の情報の埋め込みが可能となる。
20・・・周波数変換手段
30・・・周波数成分変更手段
40・・・周波数逆変換手段
50・・・改変音響フレーム出力手段
60・・・記憶手段
61・・・音響信号記憶部
62・・・付加情報記憶部
63・・・改変音響信号記憶部
70・・・ビット配列作成手段
100・・・音響信号入力手段
110・・・基準フレーム獲得手段
120・・・位相変更フレーム設定手段
130・・・周波数変換手段
140・・・符号判定パラメータ算出手段
150・・・符号出力手段
160・・・付加情報抽出手段
170・・・音響フレーム保持手段
Claims (14)
- 時系列のサンプル列で構成される音響信号に対して、付加情報を聴取不能な状態で埋め込む装置であって、
前記音響信号より、所定数のサンプルを読み込む音響フレーム読込手段と、
前記読み込んだ音響フレームのうち、奇数番目、偶数番目の一方をAタイプ、他方をBタイプとし、前記Aタイプの音響フレームに対して第1窓関数を用いて周波数変換を行い、前記Bタイプの音響フレームに対して第2窓関数を用いて周波数変換を行い、前記第1窓関数に対応するスペクトルである第1窓スペクトル、前記第2窓関数に対応するスペクトルである第2窓スペクトルを得る周波数変換手段と、
前記生成された各窓スペクトルから所定の周波数範囲における互いに重複しない2つのスペクトル集合を抽出し、第1窓スペクトル、第2窓スペクトルから抽出したスペクトル集合の強度を、埋め込むべきビット配列に基づいて、高周波側のスペクトル集合と低周波側のスペクトル集合の強度の大小関係が第1窓スペクトルと第2窓スペクトルにおいて逆転するように、各スペクトル集合の強度を変更する周波数成分変更手段と、
前記変更されたスペクトル集合を含む各窓スペクトルに対して周波数逆変換を行って、改変音響フレームを生成する周波数逆変換手段と、
前記生成された改変音響フレームを順次出力する改変音響フレーム出力手段と、
を有することを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1において、
前記音響信号が2以上のチャンネルのステレオ信号であり、
前記音響フレーム読込手段、前記周波数変換手段、前記周波数成分変更手段、前記周波数逆変換手段、前記改変音響フレーム出力手段は、各チャンネルに対して処理を実行するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1において、
前記周波数成分変更手段は、前記第1窓スペクトル、第2窓スペクトルから抽出した高周波側のスペクトル集合を1U、2U、低周波側のスペクトル集合を1D、2Dとした場合に、1Dと2U、1Uと2Dをそれぞれグループとし、強度を相対的に大きく変更するグループのスペクトル集合に対しては、係数αを乗じた強度とし、強度を相対的に小さく変更するグループのスペクトル集合に対しては、係数αより小さい係数βを乗じた強度とするものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項3において、
前記周波数成分変更手段は、前記強度を相対的に大きく変更するグループの強度の総和の、前記強度を相対的に小さく変更するグループの強度の総和に対する比率が、所定値より小さい場合に、前記係数αをさらに大きくした係数α´と前記係数βをさらに小さくした係数β´を、前記係数α、βに代えて用いるものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、
前記ビット配列を、付加情報中のビット列の誤りを検出するための検査符号を付加することにより作成するビット配列作成手段をさらに有し、
前記周波数成分変更手段は、前記ビット配列に基づいて、前記スペクトル集合の強度を変更するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
前記音響フレーム読込手段は、前記Aタイプの音響フレームと前記Bタイプの音響フレームを、所定数のサンプルを重複させて読み込むものであり、
前記改変音響フレーム出力手段は、前記生成された改変音響フレームを先行する改変音響フレームと連結させて出力するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかにおいて、
前記周波数成分変更手段は、前記所定周波数範囲を1.7kHz以上および3.4kHz以下として設定するか、または3.4kHz以上および6.8kHz以下として設定するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかにおいて、
前記音響フレーム読込手段は、前記音響フレームと同サンプル数で、再生時に聴取困難な極めて低振幅の白色ノイズを作成し、前記音響フレームに対して加算するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - コンピュータを、請求項1から請求項8のいずれかに記載の音響信号に対する情報の埋め込み装置として、機能させるためのプログラム。
- あらかじめ聴取不能な状態で付加情報が埋め込まれた音響信号から前記付加情報を抽出する装置であって、
前記音響信号の所定区間をデジタル化して、所定数のサンプルで構成される音響フレームを獲得する音響フレーム獲得手段と、
前記読み込んだ音響フレームのうち、奇数番目、偶数番目の一方をAタイプ、他方をBタイプとし、前記Aタイプの音響フレームに対して第1窓関数を用いて周波数変換を行い、前記Bタイプの音響フレームに対して第2窓関数を用いて周波数変換を行い、前記第1窓関数に対応するスペクトルである第1窓スペクトル、前記第2窓関数に対応するスペクトルである第2窓スペクトルを得る周波数変換手段と、
前記生成された各窓スペクトルから所定の周波数範囲における互いに重複しない2つのスペクトル集合を抽出し、第1窓スペクトル、第2窓スペクトルから抽出したスペクトル集合のうち、第1窓スペクトルの低周波側と第2窓スペクトルの高周波側のグループ、第1窓スペクトルの高周波側と第2窓スペクトルの低周波側のグループに分けて各グループのスペクトル強度を算出し、当該算出した各スペクトル強度に基づいて、埋め込まれていたビット値を抽出する符号化手段と、
前記抽出されたビット値をワード単位で所定の規則により変換して付加情報を抽出する付加情報抽出手段と、
を有することを特徴とする音響信号からの情報の抽出装置。 - 請求項10において、
前記符号化手段は、各グループのスペクトル強度の算出を、直前の音響フレームの対応する周波数成分に1未満の値をもつ係数qを乗じた値を減算することにより行うものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項10または請求項11において、
前記付加情報抽出手段は、前記抽出されたビット値の集合が所定ビット数のビット配列となった場合に、当該ビット配列の後ろから所定数のビットを検査符号として用い、前記ビット配列中の検査符号以外のビットを基に算出される符号と前記検査符号を照合し、その判定結果が所定の状態である場合に、前記ビット配列中の検査符号以外の一部のビットを反転し、前記ビット配列中の検査符号以外の全てのビットを付加情報として出力することにより、付加情報を抽出するものであることを特徴とする音響信号からの情報の抽出装置。 - 請求項10から請求項12のいずれかにおいて、
前記音響フレーム獲得手段は、前記音響信号から、所定数のサンプルで構成される音響フレームを基準フレームとして獲得する基準フレーム獲得手段と、前記基準フレームと所定サンプルずつ移動させることにより位相を変更して設定される複数の音響フレームを位相変更フレームとして設定する位相変更フレーム設定手段により構成され、
前記符号化手段は、前記抽出したスペクトル集合に基づいて、符号判定パラメータを算出する符号判定パラメータ算出手段と、基準フレームが異なる過去の同位相の音響フレームにおいて算出された符号判定パラメータに基づいて、前記基準フレームおよび複数の位相変更フレームのうち1つの音響フレームを位相が最適なものであると判断し、当該最適な位相の音響フレームについて判断された前記符号判定パラメータに基づいて、所定の符号を出力する符号出力手段を有するものであることを特徴とする音響信号からの情報の抽出装置。 - コンピュータを、請求項10から請求項13のいずれかに記載の音響信号からの情報の抽出装置として、機能させるためのプログラム。
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