JP2003208130A - 表示装置、表示方法、テレビ受信装置、及び情報処理装置 - Google Patents

表示装置、表示方法、テレビ受信装置、及び情報処理装置

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JP2003208130A
JP2003208130A JP2002003669A JP2002003669A JP2003208130A JP 2003208130 A JP2003208130 A JP 2003208130A JP 2002003669 A JP2002003669 A JP 2002003669A JP 2002003669 A JP2002003669 A JP 2002003669A JP 2003208130 A JP2003208130 A JP 2003208130A
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signal line
common electrode
voltage
drive voltage
liquid crystal
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JP2002003669A
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Toshiyuki Nakagawa
敏之 中川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング素子を有するアクティブマトリ
クス液晶パネルにおいて、表示画像に依存する共通電極
の電位変動によるクロストークを、すべての階調に於い
て補正し、低価格で高画質の液晶画像表示装置を提供す
ること。 【解決手段】 スイッチング素子を有するアクティブマ
トリクス液晶パネルにおいて、共通電極の電位変動によ
る液晶書き込み電圧の変動を、本来の液晶書き込み電圧
となる様に、前記共通電極の電位変動に階調に応じて補
正値を加えて信号線IC出力を補正する回路103、1
06を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ、モニター
等の画像を表示する表示装置、表示方法、テレビ受像装
置、及び情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の液晶画像表示装置のブ
ロック図を示すものであり、図11において101はア
クティブマトリクス液晶パネルであり、102は前記液
晶パネル101の共通電極部分であり、103は電位供
給回路であり、104は入力された基準電位を基に、入
力されるディジタルデータをアナログ信号に変換するD
/Aコンバータ型の信号線駆動ICであり、106は基
準電圧発生回路であり、105は走査線を選択する走査
線駆動ICである。
【0003】図2は、液晶画像表示装置の概略図で、図
2において108は走査線であり、109は信号線であ
る。
【0004】図3は、液晶画面の表示例を示す図であ
り、図3において301は黒ウインドウ表示部分であ
り、302は前記黒ウインドウ表示部分301周囲の中
間調表示部分であり、303は前記黒ウインドウ表示部
分301を含む信号線であり、304は前記中間調表示
部分302の信号線であり、305は前記黒ウインドウ
表示部分301両側の中間調表示部分である。
【0005】図5は、液晶画面の表示例を示すもうひと
つの図であり、図5において501は白黒の横縞ウイン
ドウ表示部分であり、502は前記白黒ウインドウ表示
部分501周囲の黒階調表示部分であり、503は前記
白黒ウインドウ表示部分501を含む信号線であり、5
04は前記黒階調表示部分502の信号線であり、50
5は前記白黒ウインドウ表示部分501両側の黒階調表
示部分である。
【0006】図4は、液晶パネル101における画素の
構成例を示した図で、図4において401はスイッチン
グ素子であり、402は画素電極であり、403は共通
電極であり、404は画素電極と共通電極間の液晶容量
であり、405は信号線であり、406は走査線であ
る。
【0007】図7(a)は共通電極電位波形及び、図3
の信号線303に印加される信号波形と液晶印加電圧を
表した図で、図7(a)において701は信号線303
の信号波形であり、702は実際の共通電極の電位波形
であり、703は信号線303のうち、黒ウインドウ表
示部301の液晶書き込み電圧であり、704は信号線
303のうち、中間調表示部302の液晶書き込み電圧
であり、VDDは信号線駆動ICの電源電位であり、G
NDは信号線駆動ICの接地電位であり、VDD/2は
本来の共通電極の電位である。
【0008】図7(b)は共通電極電位波形及び、図3
の信号線304に印加される信号波形と液晶印加電圧を
表した図で、図7(b)において751は信号線304
の信号波形であり、752は、実際の共通電極の電位波
形であり、753は、黒ウィンドウ301横の中間調表
示部分305の液晶書き込み電圧であり、754は信号
線304のうち、中間調表示部分302の液晶書き込み
電圧である。
【0009】図8(a)は、共通電極電位波形及び、図
5の信号線503に印加される信号波形と液晶印加電圧
を表した図で、図8(a)において801は信号線50
3の信号波形であり、802は実際の共通電極の電位波
形であり、803は信号線503のうち、白黒ウインド
ウ表示部501の液晶書き込み電圧であり、804は信
号線503のうち、黒階調表示部502の液晶書き込み
電圧であり、VDDは信号線駆動ICの電源電位であ
り、GNDは信号線駆動ICの接地電位であり、VDD
/2は本来の共通電極の電位である。
【0010】図8(b)は、共通電極電位波形及び、図
5の信号線504に印加される信号波形と液晶印加電圧
を表した図で、図8(b)において851は信号線50
4の信号波形であり、852は実際の共通電極の電位波
形であり、853は信号線504のうち、白黒ウインド
ウ表示部501の横の黒階調部の液晶書き込み電圧であ
り、854は信号線504のうち、黒階調表示部502
の液晶書き込み電圧であり、VDDは信号線駆動ICの
電源電位であり、GNDは信号線駆動ICの接地電位で
あり、VDD/2は本来の共通電極の電位である。
【0011】以上の様に構成されたこの従来の液晶画像
表示装置において、以下その動作を説明する。
【0012】図2に示す走査線駆動IC105は、液晶
パネル101の走査線108を1水平走査期間(以下1
Hとよぶ)毎に順次選択走査する事により、図4に示す
スイッチング素子401を、走査線108毎に順次ON
/OFF制御する。従ってスイッチング素子がONとな
った画素電極402に、信号線駆動IC104の出力電
圧が印加される。ここでスイッチング素子をONするタ
イミングは、図7(a)の液晶書き込み電圧703及
び、704に示す様に、1水平走査期間毎に行う。図1
1の共通電極102には、電位供給回路103により例
えば信号線の最大駆動電圧振幅の1/2であるVDD/
2が印加されているものとする。
【0013】信号線駆動IC104は、基準電圧発生回
路106の一定電位が入力されており、この電位を基に
入力データ信号をD/A変換した出力電圧を、信号線1
08へ印加する事により、画素電極402への印加電圧
を入力データ信号に応じて制御する。通常、液晶の劣化
を防ぐ為、画素容量404に印加される電圧は、共通電
極102の電位から見て1H毎に極性が反転する事によ
り交流化駆動されている。
【0014】次に図3に示す様に、黒ウインドウ表示部
分301と、その周囲の中間調表示部分302で示され
る液晶画面表示を行う場合、信号線303の信号波形
は、中間調表示部分305に示す領域において、図7
(a)の信号波形701に示す様に信号振幅が変化して
いる。ここで共通電極403は画素電極402に対し、
画素容量404を介し容量結合されている為、信号線7
01の電位が変動すれば共通電極403へも連動して電
位変動を及ぼし、中間調表示部分305の領域で、共通
電極403の電位も実際の共通電極電位波形702で示
される様に変動している。
【0015】一方、中間調表示部分302では、共通電
極403の電位に対して液晶書き込み電圧704で示さ
れる電圧が液晶に書き込まれており、黒ウインドウ表示
部分301では、共通電極403の電位に対し、図7
(a)の液晶書き込み電圧703で示される電圧が液晶
に書き込まれ、液晶書き込み電圧703,704の電圧
差に比例した階調の画像を表示している。
【0016】しかしながら前記の様な構成では、図3に
示す様な中間調表示画面の中央に黒ウインドウ表示を行
っている場合、共通電極403の電位波形は実際の共通
電極電位波形702に示される様に、黒ウインドウ表示
部分301に連動し変動している為、中間調表示部分3
05の領域で実際に液晶に書き込まれる電圧は、図7
(b)に示される液晶書き込み電圧754,753で表
される様に変化してしまう。結果として本来同じ階調の
画像表示となる中間調表示部分302と、305の液晶
書き込み電圧は754、753で示される振幅となる
為、両者の電位差に相当する輝度差が、図3に示される
様に黒ウインドウ表示部分301の両側に生じてしまう
という(以下クロストークと呼ぶ)課題を有していた。
【0017】図6は従来のこのクロストーク課題への対
策例を示す。601は共通電極であり、602はフィル
ター回路であり、603はクロストークの補正成分を信
号線ドライバーICのDAコンバーターの基準電圧に重
畳させるカップリングコンデンサであり、604は信号
線出力ドライバーICである。
【0018】図9は、図6の従来の対策での共通電極電
位波形及び、図3の信号線304に印加される信号波形
と液晶印加電圧を表した図で、図9において901は信
号線304の信号波形であり、902は実際の共通電極
の電位波形であり、903は信号線304のうち、白黒
ウインドウ表示部305横の中間階調部の液晶書き込み
電圧であり、904は信号線304のうち、中間階調表
示部302の液晶書き込み電圧であり、VDDは信号線
駆動ICの電源電位であり、GNDは信号線駆動ICの
接地電位であり、VDD/2は本来の共通電極の電位で
ある。
【0019】従来の対策例では、共通電極のふれをフィ
ルターを通し、信号線出力ドライバーの電圧に全階調と
も等しく重畳させ、901と902の電位差を等しくす
ることで、図9の上記クロストークの対策を行ってい
た。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来構成で
は、図5のように背景が黒(或いは白)で、中心が白黒
の横縞表示の時は、共通電極のふれが重畳された信号波
形が、電源ライン及びGNDでクリップしていまい十分
補正できなず、図5のようなクロストークが発生してい
まうという欠点があった。即ち図8(b)において、本
来同じ階調の画像表示となるべき黒階調表示部分502
と505の液晶書き込み電圧は853、854でしめさ
れる振幅となる為、両者の電位差に相当する輝度差が、
図5に示される様に白黒ウインドウ部分501の両側に
生じてしまう課題が依然として存在していた。
【0021】すなわち、従来の表示装置にクロストーク
対策を施しても不具合が残るという課題がある。
【0022】本発明は、上記課題を考慮し、クロストー
クがより少ない表示装置、表示方法、テレビ受像装置、
及び情報処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、走査線と
信号線との交点にマトリクス状に配置されたスイッチン
グ素子を有する表示パネルと、階調データの複数の階調
値のうち表示する階調値に対応する駆動電圧を前記信号
線に印加する信号線駆動回路と、前記表示パネルの共通
電極の電位変動が生じた際、前記駆動電圧をその駆動電
圧に対応する階調値に応じて補正する補正手段とを備え
た表示装置である。
【0024】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、前記補正手段は、前記共通電極の電位変動成分を検
出する検出手段と、前記駆動電圧に対応する階調値が白
色の階調値から所定の範囲内の値または黒色の階調値か
ら所定の範囲内の値である場合、検出された前記電位変
動成分の逆成分を、前記駆動電圧に重ね合わせるように
前記駆動電圧を補正し、前記駆動電圧に対応する階調値
が白色の階調値から所定の範囲内の値ではないまたは黒
色の階調値から所定の範囲内の値ではない場合、検出さ
れた前記電位変動成分を、前記駆動電圧に重ね合わせる
ように前記駆動電圧を補正する重ね合わせ手段を有する
第1の本発明の表示装置である。
【0025】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、走査線と信号線との交点にマトリクス状に配置され
たスイッチング素子を有する表示パネルと、階調データ
の複数の階調値のうち表示する階調値に対応する駆動電
圧を前記信号線に印加する信号線駆動回路とを備えた表
示装置に用いられる表示方法であって、前記表示パネル
の共通電極の電位変動が生じた際、前記駆動電圧をその
駆動電圧に対応する階調値に応じて補正する補正ステッ
プを備えた表示方法である。
【0026】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、前記補正ステップは、前記共通電極の電位変動成分
を検出する検出ステップと、前記駆動電圧に対応する階
調値が白色の階調値から所定の範囲内の値であるまたは
黒色の階調値から所定の範囲内の値である場合、検出さ
れた前記電位変動成分の逆成分を、前記駆動電圧に重ね
合わせるように前記駆動電圧を補正し、前記駆動電圧に
対応する階調値が白色の階調値から所定の範囲内の値で
はないまたは黒色の階調値から所定の範囲内の値ではな
い場合、検出された前記電位変動成分を、前記駆動電圧
に重ね合わせるように前記駆動電圧を補正する重ね合わ
せステップとを有する第3の本発明の表示方法である。
【0027】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、放送波を受信する受信手段と、受信された前記放送
波の放送内容を表示する表示手段とを備え、前記表示手
段には、第1または2の本発明の表示装置が用いられて
いるテレビ受像装置である。
【0028】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、情報を処理する情報処理手段と、少なくとも処理さ
れた前記情報を表示する表示手段とを備え、前記表示手
段には、第1または2の本発明の表示装置が用いられて
いる情報処理装置である。
【0029】このように本発明は、スイッチング素子を
有するアクティブマトリクス表示パネルにおいて、共通
電極の電位変動が生じた際、信号線の駆動電圧が前記共
通電極の電位変動を階調レベルに応じて独立して連動さ
せて補正する事で、本来の液晶書き込み電圧になるた
め、表示画面に依存するクロストークを低減することが
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態にお
ける液晶画像表示装置のクロストーク補正ブロック図を
示すものであり、図1において、101は共通電極であ
り、102はフィルター回路であり、103はクロスト
ークの補正成分を信号線ドライバーICのDAコンバー
ターの基準電圧に重畳させるカップリングコンデンサで
あり、104は信号線出力ドライバーICであり、10
5は信号線出力ドライバーIC内のDA変換器の基準電
圧発生回路であり、106は105の内、電源、GND
付近の補正波形を他と異なる様にする回路である。
【0031】すなわち、共通電極101に、共通電極の
変動成分を検出するフィルタ102の一方が接続されて
おり、フィルタ101の他方は、各カップングコンデン
サ103を介して、基準電圧発生回路105の複数の基
準電圧を発生させる抵抗の一端に接続されている。ま
た、基準電圧発生回路105の電源、GND付近の電圧
を発生させるための抵抗には、カップリングコンデンサ
103が接続されておらず、その代わりに、デカップリ
ングコンデサ106からなる回路が接続されている。
【0032】なお、本実施の形態のフィルタ102は本
発明の検出手段の例であり、本実施の形態のカップリン
グコンデンサ103、デカップリングコンデンサ10
6、基準電圧発生回路105を含む回路は本発明の補正
手段の例である。
【0033】液晶パネルの構成は従来例における図2,
図4に示されるものと同様である。以上のように構成さ
れた本実施の液晶画像表示装置において、以下その動作
を説明する。
【0034】液晶の駆動方法に関しては、従来の技術で
説明した内容と同様である。
【0035】共通電極101の電位は、102で示され
るフィルター回路を通し、カップリングコンデンサ10
3で基準電圧に加算され、出力電圧を信号線駆動IC1
04へ入力する。これに伴い信号線駆動IC104は、
入力された電位を基に、入力ディジタル信号をアナログ
信号に変換する為、基準電圧電位105からの入力電位
に連動して信号線駆動IC104の出力電圧を補正し
て、共通電極の電位変動による液晶書き込み電圧の変動
を受けていない本来の液晶書き込み電圧とすることがで
きる。
【0036】この時、基準電圧発生回路105の電源、
GNDに近いほうの電圧は前記理由でクリップさせられ
る為、十分なクロストーク補正ができない。従ってこの
部分の補正は信号線出力ドライバに共通電極のふれを連
動させて重畳させる方法ではなく、デカップリングコン
デンサ106の回路の作用により、共通電極のふれの収
束を早める(VDD/2に早く収束する)よう共通電極
のふれと逆成分を重畳させる。
【0037】これを図10(a)及び図10(b)に示
す。すなわち、図10(a)及び図10(b)は、実際
に図1のクロストーク補正ブロックを搭載した液晶画像
表示装置を試作し、試作した液晶画像表示装置を動作さ
せて、共通電極電位波形及び信号線503に印加される
電位波形を計測することにより作成した図である。
【0038】図10(a)は、共通電極電位波形及び、
図5の信号線503に印加される信号波形と液晶印加電
圧を表した図で、図10(a)において1001は信号
線503の信号波形であり、1002は実際の共通電極
の電位波形であり、1003は信号線503のうち、白
黒ウインドウ表示部501の液晶書き込み電圧であり、
1004は信号線503のうち、黒階調表示部502の
液晶書き込み電圧であり、VDDは信号線駆動ICの電
源電位であり、GNDは信号線駆動ICの接地電位であ
り、VDD/2は本来の共通電極の電位である。
【0039】図10(b)は、共通電極電位波形及び、
図5の信号線504に印加される信号波形と液晶印加電
圧を表した図で、図10(b)において1051は信号
線504の信号波形であり、1052は実際の共通電極
の電位波形であり、1053は信号線504のうち、白
黒ウインドウ表示部501の横の黒階調部の液晶書き込
み電圧であり、1054は信号線504のうち、黒階調
表示部502の液晶書き込み電圧であり、VDDは信号
線駆動ICの電源電位であり、GNDは信号線駆動IC
の接地電位であり、VDD/2は本来の共通電極の電位
である。
【0040】即ち図10(b)において、本来同じ階調
の画像表示となる黒階調表示部分502と505の液晶
書き込み電圧は、共通電極のふれの収束が早くなり、V
DD/2に収まり、信号電圧に重畳した補正波形がクリ
ップしても、正規電圧が液晶に印加される為、即ち10
54、1053でしめされる同じ振幅となる為、両者に
電位差に相当する輝度差は発生しない。
【0041】このように、図10(b)において、基準
電圧発生回路105の電源、GNDに近いほうの電圧は
信号線出力ドライバに共通電極のふれを連動させて重畳
させる方法ではなく、コンデンサ106の回路の作用に
より、共通電極のふれの収束を早める(VDD/2に早
く収束する)よう共通電極のふれと逆成分を重畳させる
ことにより、黒階調表示部分502と505の液晶書き
込み電圧が等しくなった。従って、従来問題となってい
たクローストークの問題を解決出来たことになる。
【0042】なお、共通電極のふれと逆成分を重畳させ
ることにより、クロストークの問題を解決できた理由
は、次のようであると推定出来る。
【0043】すなわち、図10(a)や図10(b)で
は、1信号線について、その1信号線に印加する共通電
極電圧Vcomと信号線電圧Vsとの時間的変化をプロ
ットしている。しかしながら本実施の形態の液晶表示パ
ネルでは、走査線と信号線とはともに多数(例えば数1
00本から数1000本)形成されており、各1水平走
査周期毎に特定の走査線108にスイッチング素子40
1をONにするための走査信号が印加され、その印加さ
れた走査線108と交差する画素電極402は全て導通
状態になり、各信号線109に印加された信号電圧がそ
れぞれ各信号線109に対応する、導通状態になった各
画素電極402に書き込まれる。このように各1水平走
査周期毎に導通状態になった多数の画素電極402に信
号電圧が書き込まれる。
【0044】従って、共通電極403の変動成分や、共
通電極101の変動成分の逆成分は、信号線出力ドライ
バIC104の各基準電圧に加算されることにより、導
通状態になった各画素電極402に書き込まれる。従っ
て、1画素の画素電極にのみに共通電極403の変動成
分の逆成分を書き込むのではなく、各1水平走査周期毎
に、各信号線109を通じて、導通状態になった画素電
極402の多数の画素に共通電極403の変動成分や共
通電極403の変動成分の逆成分が書き込まれることに
なる。
【0045】さらに、信号線電圧Vsと共通電極電圧V
comとの関係は、単純化して見た場合、いわゆる微分
回路として捉えることが出来る。このとき信号線電圧V
sは微分回路の入力電圧に相当し、共通電極電圧Vco
mは微分回路の出力電圧に相当する。また、信号線電圧
Vsはスイッチング素子がON状態の間に印加されるパ
ルス状の電圧に相当する。
【0046】すなわち、共通電極403の変動成分は、
いわゆる微分回路と同様に信号線電圧Vsが変動しない
場合には、時間の経過とともに共通電極403の基準電
位VDD/2に収束していく。従って、画素電極402
に共通電極403の変動成分の逆成分を書き込むことに
より、共通電極403の電位が基準電位VDD/2に収
束する傾向をより加速するように働くので、図10
(b)に示すように信号線電圧Vsが比較的わずかに変
化するだけで、共通電極電圧Vcomをすばやく収束さ
せるという画期的な効果が得られたとも考えることが出
来る。
【0047】このように、本実施の形態によれば、共通
電極の電位変動による液晶書き込み電圧の変動を受け
ず、階調にも依存しない本来の液晶書き込み電圧となる
様に、共通電極の電位変動と階調に応じて、信号線駆動
IC出力を補正する事により、クロストークを低減する
事ができ、高品位の液晶表示装置を提供することが出来
る。
【0048】従って、共通電極の電位変動を階調レベル
に応じてフィルター回路で最適に加減し、信号線駆動I
Cの電位入力端子に入力するだけの簡単な構成で、信号
線駆動IC出力電圧を、共通電極の電位変動に追従して
最適に補正する事ができる為、表示画像に依存した共通
電極の電位変動によるクロストークをキャンセルする事
ができ、低コストで高品位の液晶画像表示装置が容易に
実現可能となり、その実用的効果は非常に大きい。
【0049】なお、本実施の形態では基準電圧発生回路
105の電源、GNDに近いほうの電圧には、共通電極
の電圧変動成分の逆成分を重畳させるとして説明した
が、これに限らない。基準電圧発生回路105の電源、
GNDに近いほうの電圧が黒色の階調値に対応する電圧
である場合には、駆動電圧に対応する階調値が黒色の階
調値から所定の範囲内の値の場合に場合には、その駆動
電圧を共通電極の電圧変動成分の逆成分を重畳させるこ
とにより補正し、それ以外駆動電圧については共通電極
の電位変動成分を重畳させることにより補正しても構わ
ない。また、基準電圧発生回路105の電源、GNDに
近いほうの電圧が白色の階調値に対応する電圧である場
合には、駆動電圧に対応する階調値が白色の階調値から
所定の範囲内の値の場合に場合には、その駆動電圧を共
通電極の電圧変動成分の逆成分を重畳させることにより
補正し、それ以外駆動電圧については共通電極の電位変
動成分を重畳させることにより補正しても構わない。こ
のように、一定の範囲にある基準電圧を共通電極の変動
成分の逆成分を加算することにより補正することも出来
る。
【0050】さらに、本発明の表示装置は本実施の形態
における液晶表示装置に限らず、ELディスプレイな
ど、要するに表示パネルにマトリックス状に配置された
スイッチング素子を有する表示装置でありさえすればよ
い。
【0051】さらに、放送波を受信する受信手段と、受
信された前記放送波の放送内容を表示する表示手段とを
備え、前記表示手段には、本発明の表示装置が用いられ
ているテレビ受像装置も本発明に属する。
【0052】さらに、情報を処理する情報処理手段と、
少なくとも処理された前記情報を表示する表示手段とを
備え、前記表示手段には、本発明の表示装置が用いられ
ている情報処理装置も本発明に属する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなように
本発明は、クロストークがより少ない表示装置、表示方
法、テレビ受像装置、及び情報処理装置を提供すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における液晶画像表示装置
のクロストーク補正ブロック図
【図2】液晶画像表示装置の概略図
【図3】液晶画面を表示する一例を示す正面図
【図4】液晶パネルにおける画素の構成図
【図5】液晶画面を表示する一例を示す正面図
【図6】従来のクロストーク補正ブロック図
【図7】(a)図3の信号線303における、従来の信
号線及び液晶印加電圧の波形図 (b)図3の信号線304における、従来の信号線及び
液晶印加電圧の波形図
【図8】(a)図5の信号線503における、従来の信
号線及び液晶印加電圧の波形図 (b)図5の信号線504における、従来の信号線及び
液晶印加電圧の波形図
【図9】図6に示す従来の対策が施された場合の図3の
信号線304における、従来の信号線及び液晶印加電圧
の波形図
【図10】(a)本発明の実施の形態における図1のク
ロストーク補正ブロックを用いた場合の図5の信号線5
03に印加される信号線、液晶印加電圧の波形図 (b)本発明の実施の形態における図1のクロストーク
補正ブロックを用いた場合の図5の信号線504に印加
される信号線、液晶印加電圧の波形図
【図11】従来の液晶画像表示装置のブロック図
【符号の説明】
601 液晶パネル 602 共通電極 603 カップリングコンデンサ 604 信号線出力ドライバIC 605 基準電位供給回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G09G 3/20 641C 641P H04N 5/66 102 H04N 5/66 102B Fターム(参考) 2H093 NA51 NC11 NC13 NC14 NC51 NC58 NC62 ND15 NE03 NE10 5C006 AA01 AA16 AC25 AF46 AF50 AF51 AF52 AF64 AF83 BB16 BC12 BF21 BF43 FA18 FA22 FA56 5C058 AA06 BA01 BA07 BA08 BB14 BB25 5C080 AA10 BB05 DD10 EE19 EE28 FF11 GG07 GG08 JJ02 JJ04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査線と信号線との交点にマトリクス状
    に配置されたスイッチング素子を有する表示パネルと、 階調データの複数の階調値のうち表示する階調値に対応
    する駆動電圧を前記信号線に印加する信号線駆動回路
    と、 前記表示パネルの共通電極の電位変動が生じた際、前記
    駆動電圧をその駆動電圧に対応する階調値に応じて補正
    する補正手段とを備えた表示装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記共通電極の電位変
    動成分を検出する検出手段と、 前記駆動電圧に対応する階調値が白色の階調値から所定
    の範囲内の値または黒色の階調値から所定の範囲内の値
    である場合、検出された前記電位変動成分の逆成分を、
    前記駆動電圧に重ね合わせるように前記駆動電圧を補正
    し、前記駆動電圧に対応する階調値が白色の階調値から
    所定の範囲内の値ではないまたは黒色の階調値から所定
    の範囲内の値ではない場合、検出された前記電位変動成
    分を、前記駆動電圧に重ね合わせるように前記駆動電圧
    を補正する重ね合わせ手段を有する請求項1記載の表示
    装置。
  3. 【請求項3】 走査線と信号線との交点にマトリクス状
    に配置されたスイッチング素子を有する表示パネルと、
    階調データの複数の階調値のうち表示する階調値に対応
    する駆動電圧を前記信号線に印加する信号線駆動回路と
    を備えた表示装置に用いられる表示方法であって、 前記表示パネルの共通電極の電位変動が生じた際、前記
    駆動電圧をその駆動電圧に対応する階調値に応じて補正
    する補正ステップを備えた表示方法。
  4. 【請求項4】 前記補正ステップは、前記共通電極の電
    位変動成分を検出する検出ステップと、 前記駆動電圧に対応する階調値が白色の階調値から所定
    の範囲内の値であるまたは黒色の階調値から所定の範囲
    内の値である場合、検出された前記電位変動成分の逆成
    分を、前記駆動電圧に重ね合わせるように前記駆動電圧
    を補正し、前記駆動電圧に対応する階調値が白色の階調
    値から所定の範囲内の値ではないまたは黒色の階調値か
    ら所定の範囲内の値ではない場合、検出された前記電位
    変動成分を、前記駆動電圧に重ね合わせるように前記駆
    動電圧を補正する重ね合わせステップとを有する請求項
    3記載の表示方法。
  5. 【請求項5】 放送波を受信する受信手段と、 受信された前記放送波の放送内容を表示する表示手段と
    を備え、 前記表示手段には、請求項1または2に記載の表示装置
    が用いられているテレビ受像装置。
  6. 【請求項6】 情報を処理する情報処理手段と、 少なくとも処理された前記情報を表示する表示手段とを
    備え、 前記表示手段には、請求項1または2に記載の表示装置
    が用いられている情報処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010044351A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Lg Display Co Ltd 液晶表示装置及びその駆動方法
CN102243849A (zh) * 2011-06-14 2011-11-16 华映视讯(吴江)有限公司 显示面板的驱动系统及其驱动方法
JP2016177279A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置及び液晶表示システム

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