JP2003207825A - フラッシュ装置付きカメラ - Google Patents

フラッシュ装置付きカメラ

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JP2003207825A
JP2003207825A JP2002006506A JP2002006506A JP2003207825A JP 2003207825 A JP2003207825 A JP 2003207825A JP 2002006506 A JP2002006506 A JP 2002006506A JP 2002006506 A JP2002006506 A JP 2002006506A JP 2003207825 A JP2003207825 A JP 2003207825A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュ装置の1回の発光では露出アンダ
ーとなるような遠距離にある被写体でも良好に撮影でき
るようにする。 【解決手段】 カメラ1は、モード設定ダイヤル6によ
りマルチ発光モードに設定された状態で、レリーズボタ
ン5が押されると、1駒撮影する間にフラッシュ装置3
を設定された回数発光させて多重露光撮影を行う。この
ように、1駒撮影する毎に1回の露光中にフラッシュ装
置3を複数回発光させて撮影を行うことにより、フラッ
シュ光の到達距離を延ばすことができる。また、フラッ
シュ装置3に透過率可変フィルタを設けてその透過率分
布パターンをフラッシュ発光と同期させて段階的に変化
させることにより、カメラ1から近距離に位置する被写
体が複数回発光によって露出オーバーになってしまうの
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体に向けてフ
ラッシュ光を発するフラッシュ装置を備えたフラッシュ
装置付きカメラに関し、詳しくは、1回の発光ではフラ
ッシュ光が届かないような遠距離にある被写体でも十分
な光量のフラッシュ光を照射して良好に撮影できるよう
にしたフラッシュ装置付きカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被写体距離に応じてフラッシュ装
置の発光制御を行う技術として、以下のものが知られて
いる。
【0003】たとえば、特開平8−327886号公報
には、撮影視野の中心の測距点に照射されるフラッシュ
光量に対して、多点測距装置で測定した主要被写体のあ
る測距点に照射されるフラッシュ光量がフラッシュ配光
特性によりどの程度不足するものであるかの不足量を求
め、その不足量を補うべくフラッシュによる露光量を補
正するようにしたフラッシュ内蔵カメラが記載されてい
る。この装置では、主要被写体に照射されるフラッシュ
による露光量が過少にならないように、測光部で測定し
た撮影視野内の輝度及び多点測距装置で測定した主要被
写体までの距離に応じて、フラッシュ光による露光量が
最適な露光量になるようにフラッシュ光を制御すること
により、撮影視野内の主要被写体の位置にかかわらず、
適正な露光量を得ることができる。
【0004】また、特開平11−95278号公報に
は、異なる測光方式の複数の測光回路と、被写体までの
距離情報を検出する距離情報検出回路とを備え、フラッ
シュ装置によりプリ発光したときに得られた測光回路の
測光値を、距離情報検出回路で得られた距離情報に応じ
て選択し、その選択された測光値を用いてフラッシュ装
置の本発光の発光量を制御するようにした撮像装置が記
載されている。この装置によれば、被写体距離に応じて
適切な露出で主被写体を撮影できる。
【0005】また、特開2000−122128号公報
には、フラッシュ装置から出た光が被写体で反射して撮
像素子に至る光路において、被写体との間の撮像素子の
前方にNDフィルタを配設して撮像素子に入射する光量
を制御することにより、被写体との間の距離Lを一定に
確保したまま、距離Lを変更したのと実効的に同様の状
態を作り出してフラッシュ発光量の調整を行うようにし
たフラッシュ装置の発光量調整方法が記載されている。
【0006】また、特開2000−275786号公報
には、被写体距離に応じて、フラッシュ発光部の前面を
覆うフィルタシートを移動させて、それぞれの被写体距
離に応じたフラッシュ光量に切り換えることができるレ
ンズ付きフイルムユニットが記載されている。
【0007】また、特開2001−005067号公報
には、測定された被写体輝度および被写体距離によって
参照電圧Vref を選定し、反射光をフォトトランジスタ
で受光して光量積分を行い、光量積分値が参照電圧Vre
f と一致した時点でフラッシュの発光を停止することに
より、低輝度近距離撮影時におけるオーバー露光を防ぐ
ようにしたフラッシュ制御装置が記載されている。
【0008】また、特開2001−133858号公報
には、撮影レンズを通常撮影位置と近接撮影位置とに切
り換えるとともに、リフレクタ内でフラッシュ発光体を
変移させることにより、フラッシュの照射範囲が近接撮
影位置の撮影画面範囲をカバーするように変更されると
ともに、配光パララックスが補正されるようにしたレン
ズ付きフイルムユニットが記載されている。
【0009】また、特開2001−174884号公報
には、予備発光と本発光とを発光としては1回の発光で
行うと共に、被写体までの距離に応じて予備発光の光量
を調整することにより被写体までの距離に応じて赤目を
防止できるようにしたフラッシュ撮影装置が記載されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、被写体
距離すなわち、カメラから被写体までの距離に応じてフ
ラッシュ装置の発光制御を行う技術は数多く知られてい
る。これらの技術はいずれも、フラッシュ装置の1回の
発光量が十分であることを前提とし、被写体距離に応じ
て撮影時におけるフラッシュ装置の発光量が適正になる
ようにする技術である。
【0011】また、赤目現象を防止するため、あるいは
露光量を正確に測定するなどの目的で、撮影のための本
発光および露光に先だって予備発光を行うなど、1駒の
撮影においてフラッシュ装置を複数回発光させる技術も
よく知られている。
【0012】また、同じ被写体を1駒内に複数回写し込
むトリック撮影のために、フラッシュ装置を複数回発光
させながら多重露光する技術もよく知られている。
【0013】しかし、フラッシュ装置を内蔵または外付
けで接続したカメラにおいて、そのカメラのフラッシュ
装置では被写体距離が遠すぎて露出アンダーになってし
まうような場合、すなわちそのフラッシュ装置の1回の
発光では光量が足りない場合に光量不足を補う技術は未
だ提案されていない。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、フラッシュ装置を複数回発光させるこ
とにより、そのフラッシュ装置の1回の発光では露出ア
ンダーとなるような遠距離にある被写体でも良好に撮影
することが可能なフラッシュ装置付きカメラを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体に向け
てフラッシュ光を発するフラッシュ装置を備えたフラッ
シュ装置付きカメラであって、所定の被写体距離よりも
遠い被写体を撮影するための遠距離撮影モードが設定さ
れている場合に、1回の露光中に複数回発光するように
前記フラッシュ装置を制御するフラッシュ制御手段を備
えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明は、被写体に向けてフラッシ
ュ光を発するフラッシュ装置を備えたフラッシュ装置付
きカメラであって、被写体までの距離を検出する距離検
出手段と、前記距離検出手段により検出された被写体距
離に応じて、1回の露光中における発光回数を前記被写
体距離の長さに従って増大させるように前記フラッシュ
装置を制御するフラッシュ制御手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0017】上記のように構成されたフラッシュ装置付
きカメラでは、1駒撮影する際に1回の露光中にフラッ
シュ装置を複数回発光させて撮影を行うことにより、1
回の発光ではフラッシュ光が届かずに露出アンダーとな
るような遠距離にある被写体でも十分にフラッシュ光を
到達させることができ、良好な撮影が可能である。
【0018】また、好適には、前記フラッシュ装置の出
射光路中または当該カメラの撮影レンズの入射光路中
に、光透過率分布パターンを変化させることができる透
過率可変フィルタを設け、この透過率可変フィルタの光
透過率分布パターンを前記フラッシュ装置の複数回の発
光と同期させて変化させるフィルタ制御手段を備えるよ
うにする。これにより、1つの被写体の凹凸形状(カメ
ラとの距離方向の凹凸形状)や、画角内に被写体が複数
存在する場合の被写体間の位置関係など、様々な被写体
条件に応じた適正な露光量で撮影することができ、フラ
ッシュの多重発光により露出オーバーとなる被写体が生
じるのを防止可能である。
【0019】また、好適には、前記フィルタ制御手段
は、撮影画像の画角内における被写体の配置および被写
体距離に応じて、被写体距離が短い領域においてフラッ
シュ光の照射光量または被写体の露光量を減少させるよ
うに前記透過率可変フィルタの光透過率分布パターンを
設定するものとする。
【0020】例えば、画角の中心領域の被写体距離が短
く、その他の周辺領域の被写体距離が長い場合は、フラ
ッシュ装置の複数回の発光に連動して、透過率可変フィ
ルタの光透過率の小さい部分を中心領域から周辺領域に
向かって段階的に広げていくように光透過率分布パター
ンを変化させることにより、複数回の発光において透過
率可変フィルタの中心領域の光透過率が小さくなるよう
に遮光する。これにより、画角の中心領域に位置してい
るフラッシュ光が十分に到達する近距離の被写体に対し
ては次回以降の発光を遮断し、画角の周辺領域に位置す
る遠距離の被写体に対しては多数回の発光により光量を
増加してフラッシュ光を到達させることができ、画角の
全領域にわたって適正な露光量で被写体を撮影可能とな
る。また、画角の中心領域の被写体距離が長い場合は上
記と逆にするなど、他の被写体についても被写体の状態
に応じて透過率可変フィルタの光透過率分布パターンを
適宜設定すればよい。さらに、複数種類の被写体につい
てそれぞれ透過率可変フィルタの光透過率分布パターン
を適宜設定し、複数回の発光における光透過率分布パタ
ーンの変化のさせ方を画角内の被写体距離に応じて変更
するためのフィルタ機能切換手段を設けるようにしても
よい。
【0021】なお、フラッシュ装置は、カメラ本体に内
蔵したもの、カメラ本体と別体の外付けで接続されるも
のなどに適用可能である。また、遠距離撮影モードを設
定するために、回転ダイヤルやスイッチなどにより操作
者が設定操作可能に構成された、複数の撮影モードの中
から所望の撮影モードを選択するためのモード選択手段
を設けてもよい。
【0022】また、カメラ本体が安定した設置状態にあ
るか否かを判別するための設置状態判別手段を設け、フ
ィルタ制御手段において、前記設置状態判別手段により
安定した設置状態にあると判別された場合に1回の露光
中に複数回発光するように前記フラッシュ装置を制御す
るようにしてもよい。この設置状態判別手段としては、
カメラ本体に三脚が装着されたことを検知するセンサを
三脚取付ねじ部に設け、このセンサの出力に基づいてカ
メラ本体が三脚によって固定されたと判定するものなど
によって構成可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
フラッシュ装置付きカメラの外観構成を示す斜視図であ
る。
【0024】このフラッシュ装置付きカメラ(以下、単
にカメラと記す。)1は、カメラ本体2の右端部上部に
フラッシュ装置3を内蔵している。カメラ本体2の前面
部にはフラッシュ装置3の光出射窓3aと撮影レンズで
あるズームレンズ(オートフォーカスレンズ)4とが配
置されている。カメラ本体2の上面部には、レリーズボ
タン5、モード設定ダイヤル6、液晶表示装置7、UP
ボタン8u、DOWNボタン8d、およびフィルタ設定
ダイヤル11が設けられている。カメラ本体2の下面部
には、三脚取付ねじ部9が形成されている。
【0025】図2はカメラ1の上面部を示す平面図であ
る。モード設定ダイヤル6は、このカメラ1の撮影モー
ドをSELF(セルフモード)、MULTI(マルチ発
光モード)、AUTO(オートモード)のいずれかに設
定するためのモード選択手段である。セルフモードは、
フラッシュ装置3の使用/不使用の選択やフォーカスお
よび露出調整などを撮影者自身が行う撮影モードであ
る。オートモードは、フラッシュ装置3の使用/不使用
の選択やフォーカスおよび露出調整などをカメラ1が自
動的に行う撮影モードである。マルチ発光モードは、1
駒の撮影時にフラッシュ装置6を複数回発光させる本発
明特有の撮影モードである。マルチ発光モードに設定し
て、UPボタン8uおよびDOWNボタン8dを操作す
ると、1駒毎のフラッシュ発光回数を設定できる。設定
されたフラッシュ発光回数は、撮影モードや残駒数など
と共に液晶表示装置7に表示される。
【0026】フィルタ設定ダイヤル11は、フラッシュ
装置3またはズームレンズ4の光路中に内蔵された透過
率可変フィルタ10(図3)の使用/不使用、および透
過率分布パターンの変化のさせ方を設定するためのフィ
ルタ機能切換手段である。透過率可変フィルタ10の設
定状態も液晶表示装置7に表示される。
【0027】図3(a)はフラッシュ装置3の概略構成
を示す断面図である。この図はフラッシュ装置3の出射
光路中に透過率可変フィルタ10を設けた構成例を示し
たものである。フラッシュ装置3は、フラッシュランプ
(光源)3bと、このフラッシュランプ3bから後方に
放出されたフラッシュ光を反射させて光出射窓3aに導
くリフレクタ3cと、フラッシュ光を被写体に効率良く
照射できるように光出射窓3aに取り付けられたフレネ
ルレンズ等からなるレンズ3dと、レンズ3dの裏面側
に設けられた透過率可変フィルタ10とを備えている。
フラッシュランプ3bを発光させる発光回路(図示省
略)には、フラッシュ発光を複数回連発して行うことが
できるように、大容量のメインコンデンサあるいは複数
個のメインコンデンサが設けられている。
【0028】図3(b)は撮影レンズであるズームレン
ズ4の入射光路中に透過率可変フィルタ10を設けた場
合の構成例を示した断面図である。フィルムが配置され
る撮像面15に被写体像を結像するズームレンズ4の光
路中(例えばレンズの表面側)に、透過率可変フィルタ
10が設けられている。
【0029】透過率可変フィルタ10は、図3(c)〜
(e)に示すような円形の液晶フィルタからなり、その
透過率分布パターンを変化させることにより、フラッシ
ュ装置3の光出射窓3aから出射されるフラッシュ光に
よる照射領域を変化させることができる。
【0030】図3(c)の第1例は、周縁領域が透過率
最低(遮光状態)、その内側領域が透過率最大となるよ
うな透過率分布パターンを示している。図3(d)の第
2例は、中心領域が透過率最大、その外側領域が透過率
最小(遮光状態)となるような透過率分布パターンを示
している。図3(e)の第3例は、全領域が透過率最大
となる透過率分布パターンを示している。
【0031】透過率可変フィルタ10の透過率分布パタ
ーン可変機能は、マルチ発光モードにおいてのみ使用さ
れ、セルフモードやオートモードによる通常の撮影時に
おいては、図3(e)の透過率分布パターンに固定され
ている。
【0032】マルチ発光モードにおいて、フィルタ設定
ダイヤル11を「A」または「B」の回転位置にセット
すると、1駒の撮影時にフラッシュ発光と同期させて透
過率分布パターンを変化させることができるようになっ
ている。「A」は、画角の中心領域の被写体距離がその
他の領域の被写体距離よりも大きい場合のセット位置で
ある。一方、「B」は、画角の中心領域の被写体距離が
その他の領域の被写体距離よりも小さい場合のセット位
置である。
【0033】また、透過率分布パターンの数もフラッシ
ュ発光回数によって変化するようになっている。たとえ
ば、フラッシュ発光回数を3回に設定して撮影した場
合、透過率分布パターンは図4(a)、(b)のように
3段階に変化する。図4(a)、(b)は、フィルタ設
定ダイヤル11をそれぞれ、「A」、「B」にセットし
て撮影した場合における、透過率分布パターンの変化の
様子を示している。
【0034】図5は、このカメラ1の制御系の構成を示
すブロック図である。フラッシュ制御手段としての機能
を有する制御部12には、フラッシュ装置3、ズームレ
ンズ4、レリーズボタン5、モード設定ダイヤル6、液
晶表示装置7、UPボタン8u、DOWNボタン8d、
およびフィルタ設定ダイヤル11がシステムバスを介し
て接続されている。制御部12は、CPU12a、RO
M12bおよびRAM12cを内蔵しており、CPU1
2aがRAM12cを作業領域に使用しつつ、ROM1
2bに格納されているプログラムに従って処理を実行す
ることにより、カメラ1全体を統括制御する。
【0035】次に、上記のように構成されたカメラ1の
動作について説明する。ここでは、本発明にかかるカメ
ラ特有の撮影モードであるマルチ発光モードについて説
明する。
【0036】この実施形態のカメラ1は、モード設定ダ
イヤル6により撮影モードがマルチ発光モードに設定さ
れ、UPボタン8uおよびDOWNボタン8dによりフ
ラッシュ装置3の発光回数が設定され、フィルタ設定ダ
イヤル11により「A」または「B」のパターン変化方
法に設定された状態で、レリーズボタン5が押される
と、1駒撮影する間に1回の露光中にフラッシュ装置3
を設定された回数発光させるとともに、透過率可変フィ
ルタ10の透過率分布パターンをフラッシュ発光と同期
させて段階的に変化させて撮影を行う。すなわち、フラ
ッシュ装置3の複数回発光による多重露光撮影が行われ
る。
【0037】その際、フラッシュ発光回数が3回に設定
されたとすると、レリーズボタン5が半押し状態になっ
たとき、すなわち途中まで押されたときに、透過率可変
フィルタ10の透過率分布パターンが1回目用のパター
ンにセットされ、レリーズボタン5が全押し状態になっ
たときにシャッタが開かれるとともに1回目のフラッシ
ュ発光が行われる。そして、1回目のフラッシュ発光の
後、透過率可変フィルタ10の透過率分布パターンが2
回目用のパターンにセットされ、2回目のフラッシュ発
光の後、3回目用のパターンにセットされ、3回目のフ
ラッシュ発光の後、シャッタが閉じられる。
【0038】透過率分布パターンの変化のさせ方の設
定、すなわちフィルタ設定ダイヤル11による「A」ま
たは「B」の選択は、1つの被写体の凹凸形状(カメラ
1との距離方向の被写体の凹凸形状)や、1画角内に被
写体が複数存在する場合の被写体間の位置関係など、被
写体条件に応じて撮影者が行う。
【0039】たとえば、図6に示すように、トンネル
(被写体)20をその入り口の手前から撮影するような
場合など、画角の中心領域の被写体距離がその他の領域
の被写体距離よりも長い場合には、フィルタ設定ダイヤ
ル11を「A」(図4(a)の変化のさせ方)にセット
して撮影を行う。
【0040】また、図7に示すように、撮影者の近くに
いる人物(被写体)30を画角の中心部に配置し、遠く
にいる人物(被写体)31と、更に遠くの樹木(被写
体)32と共に1つの画角に納めて撮影するような場合
など、画角の中心領域の被写体距離がその他の領域の被
写体距離よりも短い場合には、フィルタ設定ダイヤル1
1を「B」(図4(b)の変化のさせ方)にセットして
撮影を行う。
【0041】ここで、マルチ発光モードによる多重露光
撮影の原理について説明する。フラッシュ光の到達距離
Lは、フラッシュ装置の発光回数の2乗の和に比例す
る。たとえば、ガイドナンバー(GNo.)が10のフ
ラッシュ装置の場合、到達距離Lは、2回発光で√(1
2 +102 )倍、3回発光で√(102 +10 2 +1
2 )倍になる。また、ガイドナンバーをG、Fナンバ
ーをFとすると、G=F×Lの関係が成り立つ。
【0042】したがって、F=4.0とすると、フィル
ム感度がISO100の場合、G=10であるので、1
回発光の場合の到達距離Lは2.5m、2回発光の場合
の到達距離Lは2.5×1.4=3.5m、3回発光の
場合の到達距離Lは2.5×1.7=4.25mとな
る。なおISO200の場合はG=14、ISO400
の場合はG=20であるが、ISO値に関係なく、1回
発光の場合の到達距離をL1とすると、2回発光の場合
の到達距離LはL1×1.4、3回発光の場合の到達距
離LはL1×1.7となる(図8参照)。
【0043】このように、1駒撮影する毎にフラッシュ
装置3を複数回発光させて撮影を行うことにより、フラ
ッシュ光の到達距離を延ばすことができるので、フラッ
シュ装置3の1回の発光では露出アンダーとなるような
遠距離にある被写体でも良好に撮影することが可能とな
る。
【0044】そして、図6の場合のように、画角の中心
領域の被写体距離がその他の領域の被写体距離よりも大
きい場合には、フラッシュ装置3の発光に連動して、図
4(a)のように、透過率可変フィルタ10の光透過率
の大きい部分を画角の中心領域に向かって段階的に狭め
ていくように光透過率分布パターンを変化させることに
より、画角の全領域にわたって適正な露光量で被写体を
撮影することができる。すなわち、手前に位置する被写
体が多重露光によって露出オーバーになってしまうのを
防止することができる。図6の場合、トンネル20の入
り口から奥の方まで適正な露出で撮影することができ
る。
【0045】また、図7の場合のように、画角の中心領
域の被写体距離がその他の領域の被写体距離よりも小さ
い場合には、フラッシュ装置3の発光に連動して、図4
(b)のように、透過率可変フィルタ10の光透過率の
大きい部分を画角の周縁側領域に向かって段階的に拡大
していくように光透過率分布パターンを変化させること
により、画角の全領域にわたって適正な露光量で被写体
を撮影することができる。すなわち、手前に位置する被
写体が多重露光によって露出オーバーになってしまうの
を防止することができる。図7の場合、カメラ1の最も
近くにある画角中心部の人物30から遠くにある樹木3
2まで適正な露出で撮影することができる。
【0046】上記実施形態の変形例をその他の実施形態
として以下に示す。上記の実施形態では、フラッシュ装
置3の1回の発光では露出アンダーとなるような遠距離
にある被写体を撮影する場合に、撮影者がそのことを判
断し、モード設定ダイヤル6を操作して撮影モードをマ
ルチ発光モードに設定するようにしているが、カメラ1
が被写体距離を検出し、被写体距離が所定距離以上遠距
離にある場合には、自動的に撮影モードをマルチ発光モ
ードに設定するようにしてもよい。
【0047】この場合、被写体距離を検出するための情
報として、ズームレンズ4のフォーカス制御信号を用い
ることができる。すなわち、制御部12などに設けられ
るズームレンズ4のフォーカス制御回路を被写体距離検
出手段として使用し、撮影に際し、たとえばレリーズボ
タン5が半押し状態になったときに、制御部12がフォ
ーカス制御信号に基づいて被写体距離を検出し、被写体
距離が所定距離以上であれば撮影モードをマルチ発光モ
ードに切り換えるようにする。なお、ズームレンズ4の
画角および絞り値を被写体距離を検出するための情報と
して用いることも可能である。また、ズームレンズ4の
画角によって透過率可変フィルタ10の透過率分布パタ
ーンを変化させてフラッシュ光の照射範囲を可変するこ
ともできる。
【0048】さらに、カメラ1にセットされているフィ
ルムの感度(ISO値)をも考慮して、マルチ発光モー
ドに設定するか否かをカメラ1が判断するようにすれ
ば、より適正な露出で撮影することができる。
【0049】また、被写体距離やフィルムの感度などに
基づいて、マルチ発光モードに設定するか否かの判断な
らびに1駒毎のフラッシュ発光回数の設定をカメラ1が
自動的に行うように構成してもよい。上記の実施形態の
説明では、1駒毎のフラッシュ発光回数は3回とした
が、実際には何回でもよい。
【0050】また、カメラ1のシャッタ動作は、フラッ
シュ発光中は開いたままにしておくだけでなく、複数回
のフラッシュ発光に連動して開閉するよう間欠的に行う
ようにしてもよい。
【0051】また、カメラ本体2が安定した設置状態に
あるか否かをカメラ1が判別し、安定した設置状態にあ
る場合には、自動的に撮影モードをマルチ発光モードに
設定するようにしてもよい。この場合、設置状態判別手
段として、カメラ1が三脚に固定されたら所定の信号を
発するセンサを三脚取付ねじ部9に設けておけば、その
センサからの信号に基づいて制御部12が撮影モードを
マルチ発光モードに切り換えることができる。
【0052】また、上記の実施形態では、透過率可変フ
ィルタ10の透過率分布パターンの変化のさせ方の設定
を、撮影者がフィルタ設定ダイヤル11を操作して行う
ようにしているが、分割測光技術などを応用して、被写
体の凹凸形状や、1画角内に被写体が複数存在する場合
の被写体間の位置関係などをカメラ1が認識し、被写体
条件に応じて自動設定するように構成してもよい。
【0053】また、上記の実施形態では、透過率可変フ
ィルタ10に円形の液晶フィルタを用いたが、円形に限
らず矩形の液晶フィルタを用いてもよい。また、液晶フ
ィルタの代わりにNDフィルタなどの濃度分布や透過率
分布を変化可能なフィルタを用いることもできる。
【0054】また、透過率可変フィルタ10の透過率分
布パターンや透過率分布パターンの変化のさせ方も、図
4(a)、(b)に示した透過率分布パターンや透過率
分布パターンの変化のさせ方に限るものではない。
【0055】また、透過率可変フィルタ10の設置位置
も、必ずしもレンズ3dの裏面側である必要はない。す
なわち、レンズ3dの前面を覆うようにして透過率可変
フィルタ10を設置したり、撮影レンズ側に設ける場合
はレンズ鏡筒の前面部や内部に設置してもよい。
【0056】また、上記の実施形態では、本発明をフィ
ルム撮影用カメラに適用した場合について説明したが、
本発明はCCD等の撮像手段により電子的に撮影を行う
デジタルカメラにも有効に適用可能である。
【0057】上述したように、本実施形態のフラッシュ
装置付きカメラによれば、1駒の撮影時に露光中にフラ
ッシュ装置を複数回発光させることにより、フラッシュ
光の到達距離を延ばすことができるので、フラッシュ装
置の1回の発光ではフラッシュ光が届かずに露出アンダ
ーとなるような遠距離にある被写体であっても良好に撮
影することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ラッシュ装置を複数回発光させることにより、そのフラ
ッシュ装置の1回の発光では露出アンダーとなるような
遠距離にある被写体でも良好に撮影することが可能とな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフラッシュ装置付き
カメラの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すフラッシュ装置付きカメラの上面部
を示す平面図である。
【図3】(a)は透過率可変フィルタを設けたフラッシ
ュ装置の概略構成を示す断面図、(b)は透過率可変フ
ィルタを設けた撮影レンズの概略構成を示す断面図であ
る。(c)は透過率可変フィルタの透過率分布パターン
の第1例を示す説明図、(d)は透過率可変フィルタの
透過率分布パターンの第2例を示す説明図、(e)は透
過率可変フィルタの透過率分布パターンの第3例を示す
説明図である。
【図4】(a)は透過率分布パターンの変化のさせ方の
第1例を示す説明図、(b)は透過率分布パターンの変
化のさせ方の第2例を示す説明図である。
【図5】図1に示すフラッシュ装置付きカメラの制御系
の構成を示すブロック図である。
【図6】画角の中心領域の被写体距離がその他の領域の
被写体距離よりも大きい場合を例示した説明図である。
【図7】画角の中心領域の被写体距離がその他の領域の
被写体距離よりも小さい場合を例示した説明図である。
【図8】フラッシュ装置の発光回数とフラッシュ光の到
達距離との関係についての説明図である。
【符号の説明】
1 フラッシュ装置付きカメラ 2 カメラ本体 3 フラッシュ装置 3a 光出射窓 3b フラッシュランプ 3c リフレクタ 3d レンズ 4 ズームレンズ 5 レリーズボタン 6 モード設定ダイヤル 7 液晶表示装置 8u UPボタン 8d DOWNボタン 9 三脚取付ねじ部 10 透過率可変フィルタ 11 フィルタ設定ダイヤル 12 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G03B 15/03 J H04N 5/238 H04N 5/238 Z Fターム(参考) 2H002 AB04 CD00 CD06 FB32 FB38 GA31 2H053 AA05 AB03 AD00 AD06 AD11 BA51 BA54 CA12 CA41 DA08 2H083 AA01 AA05 AA10 AA11 AA15 AA20 AA25 AA31 AA32 AA41 AA53 5C022 AA13 AB01 AB15 AB21 AC32 AC54 AC55

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に向けてフラッシュ光を発するフ
    ラッシュ装置を備えたフラッシュ装置付きカメラであっ
    て、 所定の被写体距離よりも遠い被写体を撮影するための遠
    距離撮影モードが設定されている場合に、1回の露光中
    に複数回発光するように前記フラッシュ装置を制御する
    フラッシュ制御手段を備えたことを特徴とするフラッシ
    ュ装置付きカメラ。
  2. 【請求項2】 被写体に向けてフラッシュ光を発するフ
    ラッシュ装置を備えたフラッシュ装置付きカメラであっ
    て、 被写体までの距離を検出する距離検出手段と、 前記距離検出手段により検出された被写体距離に応じ
    て、1回の露光中における発光回数を前記被写体距離の
    長さに従って増大させるように前記フラッシュ装置を制
    御するフラッシュ制御手段と、を備えたことを特徴とす
    るフラッシュ装置付きカメラ。
  3. 【請求項3】 前記フラッシュ装置の出射光路中または
    当該カメラの撮影レンズの入射光路中に、光透過率分布
    パターンを変化させることができる透過率可変フィルタ
    を設け、この透過率可変フィルタの光透過率分布パター
    ンを前記フラッシュ装置の複数回の発光と同期させて変
    化させるフィルタ制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1または2に記載のフラッシュ装置付きカメラ。
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