JP2003206713A - 電磁駆動弁 - Google Patents

電磁駆動弁

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JP2003206713A
JP2003206713A JP2002007527A JP2002007527A JP2003206713A JP 2003206713 A JP2003206713 A JP 2003206713A JP 2002007527 A JP2002007527 A JP 2002007527A JP 2002007527 A JP2002007527 A JP 2002007527A JP 2003206713 A JP2003206713 A JP 2003206713A
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Japan
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armature
core
magnetic force
magnetorheological fluid
valve
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JP2002007527A
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Keiichi Miyajima
慶一 宮嶋
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静粛性に優れた高性能な電磁駆動弁を提供す
る。 【解決手段】 アーマチャ11とアッパコア12及びロ
アコア13との間に磁気粘性流体20が保持されてお
り、アッパコイル14に励磁電流が供給された場合には
磁気粘性流体20に磁力が作用し、アッパコア12側に
近づく程に磁力により磁気粘性流体20の粘度が増大し
て粘性抵抗が高くなり、アーマチャ11の移動を阻害す
る。この磁気粘性流体20の粘性抵抗は高く、アーマチ
ャ11の移動速度は、磁力の増加によって加速しようと
しても、逆に、粘性抵抗によって減速されてしまう。こ
の効果は、アッパコア12側に近づく程に大きくなるの
で、アーマチャ11の移動速度はアッパコア12側に近
づく程に減速され、最終的にアッパコア12に到着する
時のアーマチャ11の移動速度はかなり減速されている
ために衝突音(着座音)の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁力によって弁体
を開閉制御する電磁駆動弁に関するもので、内燃機関の
吸気弁又は排気弁を構成する装置として適用されるもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来、内燃機関の吸気弁又は排気弁を構
成し、磁力によって弁体を開閉制御する電磁駆動弁が知
られている。 【0003】従来の電磁駆動弁は、開閉動作される弁体
を備えている。弁体には上へ延びたアーマチャ軸が取り
付けられており、アーマチャ軸に磁性材製のアーマチャ
が設けられている。 【0004】アーマチャの上下には、アーマチャを上下
方向に移動可能とする空間を隔てて電源から励磁電流が
供給可能なコイルが配設されたコアが2つ配置されてい
る。 【0005】そして、電源からコイルに励磁電流が供給
されると、磁力が発生する。この磁力はアーマチャに作
用し、励磁電流が供給されたコイル側へアーマチャを磁
気吸引する。 【0006】このアーマチャが磁気吸引される動作を用
い、アーマチャの上下に配設されたコイルに交互に励磁
電流を供給することで、アーマチャを上下移動させ、ア
ーマチャ軸を介してこのアーマチャの移動を弁体に伝え
ることにより、弁体の開閉制御を行っていた。 【0007】このような電磁駆動弁でコイルに対して一
定の励磁電流を供給した場合には、アーマチャに作用す
る磁力は、アーマチャとコイル間の距離が小さくなる程
大きくなる。このため、励磁電流が供給されたコイル側
へアーマチャが移動するに従い、アーマチャの移動速度
が加速する。そして、高速で移動するアーマチャがコア
に到達すると、大きな衝突音(着座音)が発生してしま
う。 【0008】そこで、従来の電磁駆動弁では、以下の構
成として、衝突音の抑制を図り、電磁駆動弁の静粛性を
確保しようとしていた。 【0009】(1)磁性粉末のパウダをコア内部に収納
し、磁性粉末のパウダがコアの受ける衝撃を吸収して衝
突音を緩衝する。 【0010】(2)アーマチャの表面に高導電率層を備
え、高誘電率層がアーマチャを流れる磁束密度が変化し
た場合に渦電流を発生し、作用する磁力を低下する。 【0011】(3)アーマチャ又はアーマチャ軸とゲル
状物質を衝突させ、衝突を緩衝する。 【0012】(4)外部にダンパ機構を設け、衝突時の
アーマチャの移動速度を減速する。 【0013】(5)アーマチャ軸に対して摺動抵抗を付
与するブレーキ機構を設け、衝突時のアーマチャの移動
速度を減速する。 【0014】(6)コイルへの励磁電流の供給を制御し
(例えば、磁気吸引するコイルと反対側のコイルにも励
磁電流を供給する)、衝突時のアーマチャの移動速度を
減速する。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
衝突音を抑制する技術では、以下のような問題があっ
た。 【0016】(1)では、磁性粉末のパウダはアーマチ
ャに何度も圧縮されることと、磁性粉末のパウダ自体に
復元力がないことから、圧縮の繰り返しによる耐久性に
欠ける。 【0017】(2)では、磁力の低下によってアーマチ
ャの移動が阻害され、応答性が悪化してアーマチャの移
動を制御することが困難となる。また、磁力が低下する
だけであり、アーマチャの移動速度を衝突音の発生を完
全に防止する程減速することはできない。 【0018】(3)では、(1)と同様にゲル状物質が
繰り返し圧縮されることと、ゲル状物質が一度損傷する
と復旧できないことから、耐久性に欠ける。 【0019】(4)及び(5)では、ダンパ機構又はブ
レーキ機構を設置するスペースが必要となり、電磁駆動
弁が大型化してしまう。また、部品点数が増加してコス
トが上昇する。 【0020】(6)では、コイルへの励磁電流の供給に
おけるタイミングや励磁電流量等を制御するため、演算
処理回路やアーマチャの位置検知センサ等の部品から構
成されるシステムが必要となり、(4)及び(5)と同
様に装置が大型化し、コストが上昇する。 【0021】このように、従来の衝突音を抑制する技術
では、電磁駆動弁の静粛性を確保するために、何らかの
問題があり、このような弊害を伴わない高い静粛性の電
磁駆動弁が望まれていた。 【0022】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、静粛
性に優れた高性能な電磁駆動弁を提供することにある。 【0023】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、往復運動可能な弁体と、該弁体を
連動させるアーマチャと、該アーマチャを磁気吸引する
磁力発生手段を有し、前記アーマチャが移動可能な空間
を隔てて対向する1対のコアと、を備えた電磁駆動弁に
おいて、前記コアの前記アーマチャとの対向側とは反対
側に永久に磁力を発生する永久磁力発生手段を配置し、
前記アーマチャと前記コアとの間に磁気粘性流体を保持
したことを特徴とする。 【0024】したがって、磁力発生手段によって磁気吸
引されたアーマチャがコア側に移動する場合には、発生
する磁力はコア側に近づくにつれて増大しているので、
磁気吸引されるアーマチャがコア側に移動するに従い、
アーマチャに作用する磁力が大きくなり、アーマチャを
磁気吸引する力が強まり、アーマチャの移動速度を加速
させようとする。 【0025】一方、アーマチャが移動可能な空間に充填
された磁気粘性流体にも磁力は作用しており、コア側に
近づく程に磁気粘性流体の粘度が増大して粘性抵抗が高
くなり、アーマチャの移動を阻害する。この時の磁気粘
性流体の粘性抵抗は高く、アーマチャの移動速度は、磁
力の増加によって増加しようとしても、逆に、粘性抵抗
によって減速されてしまう。 【0026】この効果は、コア側に近づく程に大きくな
るので、アーマチャの移動速度はコア側に近づく程に減
速され、最終的に、磁気吸引されたアーマチャがコアに
到着した時の衝突音(着座音)の発生が防止され、優れ
た静粛性を実現できる。 【0027】そして、本発明の電磁駆動弁は、磁気粘性
流体の粘性抵抗でアーマチャの移動速度を減速するの
で、磁気粘性流体は圧縮されることもなく、繰り返し耐
久性が良好である。 【0028】また、磁気粘性流体は固体ではないので、
アーマチャの移動を妨げることもない。このため、応答
性が悪化することはなく、アーマチャの移動を容易に制
御することができる。 【0029】さらに、アーマチャとコアとの間に磁気粘
性流体を保持しただけの構成であり、磁気粘性流体の充
填量が少なく、磁力発生手段がアーマチャを磁気吸引す
る吸引力が磁気粘性流体によって下がることを抑制でき
る。 【0030】さらにまた、永久磁力発生手段をコアのア
ーマチャとの対向側とは反対側に配置したので、磁力発
生手段に磁力が発生していない場合でも永久磁力発生手
段によって磁気粘性流体を分散させずにコア表面に残留
保持することができる。 【0031】永久磁力発生手段は、例えば上下それぞれ
に3ヶ所に点在して配置される。このため、アーマチャ
とコアとの間に保持される磁気粘性流体は、永久磁力発
生手段の個数と同様に例えばアーマチャの上下それぞれ
に3ヶ所に点在して保持され、アーマチャとコアとの間
の対向面を上下それぞれ3ヶ所にて支えることができ
る。 【0032】このように、永久磁力発生手段を配置しか
つアーマチャとコアとの間に磁気粘性流体を保持しただ
けの構成であり、電磁駆動弁が大型化してしまうことは
なく、部品点数の増加を最小に抑え、生産性も良く、静
粛性を実現するためのコストを低く抑えることができ
る。 【0033】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。 【0034】図1を参照して、実施の形態について説明
する。図1は、本発明の実施の形態に係る電磁駆動弁1
の断面図を示す。電磁駆動弁1は、内燃機関の吸気弁又
は排気弁として用いられる。 【0035】内燃機関には、ポート2及び燃焼室3を備
えたシリンダヘッド4が設けられており、このシリンダ
ヘッド4に電磁駆動弁1が装着されている。 【0036】電磁駆動弁1は、ポート2と燃焼室3とを
導通又は遮断する(開閉弁する)弁体5を備えている。 【0037】弁体5には図示上方に延びる弁軸6が一体
に設けられている。この弁軸6は、シリンダヘッド4の
内部に設けられた弁軸ガイド7により摺動可能に保持さ
れている。 【0038】そして、弁軸6の上端部に円盤状のロアリ
テーナ8が固定されている。ロアリテーナ8と弁軸ガイ
ド7周りのシリンダヘッド4との間には、ロアスプリン
グ9が配設されている。ロアスプリング9は、ロアリテ
ーナ8を図示上方に向けて付勢している。 【0039】ロアリテーナ8が固定された弁軸6の上端
部は、アーマチャ軸10の下端部に当接している。アー
マチャ軸10は、非磁性材製であり、弁軸6と同方向に
延びており、上下方向に移動可能である。 【0040】このアーマチャ軸10の軸方向中央部に
は、磁性材製で環状のアーマチャ11が設けられてい
る。 【0041】アーマチャ11の上下には、アーマチャ1
1を上下方向に移動可能とする空間を隔てて、アーマチ
ャ軸10が挿通された磁性材製で環状のアッパコア12
及びロアコア13が設けられている。 【0042】アッパコア12及びロアコア13には、そ
れぞれ励磁電流が供給される磁力発生手段としてのアッ
パコイル14及びロアコイル15がアーマチャ11側に
露出するように収納されている。 【0043】また、アッパコア12及びロアコア13
は、挿通されたアーマチャ軸10の周りにアーマチャ軸
10を摺動可能に保持する軸受16,17を備えてい
る。 【0044】アッパコア12及びロアコア13をつなぐ
外周には、アーマチャ11を上下方向に移動可能とする
空間の外周側を覆うコアガイド18が設けられている。
コアガイド18は、アッパコア12とロアコア13との
相対位置を適正に保持している。 【0045】また、アッパコア12とロアコア13のア
ーマチャ11の対向側とは反対側、すなわちアッパコア
12の上面側及びロアコア13の下面側に、永久磁力発
生手段としての永久磁石19が各々極性を揃えて3個ず
つ配置されている。 【0046】つまり、アッパコア12の上面側及びロア
コア13の下面側に、ボタン状の永久磁石19がそれぞ
れ3個配置されている。 【0047】そしてアッパコア12及びロアコア13と
アーマチャ11との間には、磁気粘性流体20が、永久
磁石19の位置に対応して保持されている。磁気粘性流
体20は、磁力の影響を受けると、増大する磁力に応じ
てその粘度が液体状態から大幅に増大する性質を有する
流体である。この磁気粘性流体20としては、例えば、
LORD社製「Rheonetic」(Magneto
Rheological Fluid MRF−24
0BS)等が挙げられる。 【0048】このように、永久磁石19が配置されてい
るため、アッパコイル14及びロアコイル15が通電さ
れておらず磁力が発生していない場合でも永久磁石19
によって、磁気粘性流体20を分散させずにアッパコア
12及びロアコア13の表面に残留保持することができ
る。 【0049】このため、磁気粘性流体20は、永久磁石
19の配置ヶ所(上下それぞれ3ヶ所)に合わせてアッ
パコア12及びロアコア13とアーマチャ11との間に
上下それぞれ3ヶ所に点在して保持される。このため、
磁気粘性流体20は、アーマチャ11とアッパコア12
及びロアコア13との間の対向面を上下それぞれ3ヶ所
にて支えることができる。 【0050】一方、アーマチャ軸10のアッパコア12
上方には、円盤状のアッパリテーナ21がアーマチャ軸
10と連動するように配置されている。アッパリテーナ
21とその上方でハウジング22に固定されたスプリン
グガイド23との間には、アッパスプリング24が配設
されている。アッパスプリング24は、アッパリテーナ
21を図示下方に向けて付勢している。 【0051】このため、アーマチャ軸10は、ロアスプ
リング9による上方に移動する力と、アッパスプリング
24による下方に移動する力と、を受けており、この2
つの力がつりあった中立時に、アーマチャ11の中立位
置がアッパコア12とロアコア13間距離の中央位置と
なるように調整されている。 【0052】次に、電磁駆動弁1の動作について説明す
る。アッパコイル14及びロアコイル15に励磁電流が
供給されていない場合には、アーマチャ11は中立位置
(アッパコア12とロアコア13間距離の中央位置)に
保持される。 【0053】アッパコイル14に励磁電流が供給された
場合には、アッパコイル14にアーマチャ11をアッパ
コア12側へ磁気吸引する磁力が発生する。 【0054】このため、磁気吸引されたアーマチャ11
がアッパコア12側の上方へ移動し、アーマチャ11が
固定されたアーマチャ軸10も上方へ移動する。この
時、弁軸6はアーマチャ軸10の下端部に当接すること
でロアスプリング9の上方への付勢に抗しているので、
アーマチャ軸10の上方への移動に伴い弁軸6も上方へ
移動する。そして、弁軸6の上方移動が弁軸6の下端に
一体に設けられた弁体5に伝達されて弁体5を開動作さ
せることができる。 【0055】また、ロアコイル15に励磁電流が供給さ
れた場合には、ロアコイル15にアーマチャ11をロア
コア13側へ磁気吸引する磁力が発生する。 【0056】このため、磁気吸引されたアーマチャ11
がロアコア13側の下方へ移動し、アーマチャ11が固
定されたアーマチャ軸10も下方へ移動する。この時、
アーマチャ軸10の下端部がロアスプリング9の上方へ
の付勢に抗して弁軸6を下方へ押し下げるので、アーマ
チャ軸10の下方への移動に伴い弁軸6も下方へ移動す
る。そして、弁軸6の下方移動が弁軸6の下端に一体に
設けられた弁体5に伝達されて弁体5を閉動作させるこ
とができる。 【0057】また、このように弁体5が全開状態又は全
閉状態に維持されている状況下でアッパコイル14又は
ロアコイル15への励磁電流の供給が停止されると、以
後、アーマチャ軸10がアッパスプリング24及びロア
スプリング9に付勢されることになるので、アーマチャ
11が中立位置に保持されるように移動する。そして、
その後に適当なタイミングで先程とは逆のアッパコイル
14又はロアコイル15へ励磁電流を供給することで、
先程と逆の全開状態又は全閉状態とすることができる。 【0058】ここで、本実施の形態では、アッパコイル
14又はロアコイル15に励磁電流が供給された時に、
磁気吸引されたアーマチャ11が移動する過程で、アー
マチャ11が保持されている磁気粘性流体20によっ
て、次の現象が生じる。 【0059】なお、以下では、説明を明瞭にするために
アッパコイル14に励磁電流が供給された場合について
説明する。ロアコイル15に励磁電流が供給された場合
も同様の原理である。 【0060】アッパコイル14に励磁電流が供給されて
発生する磁力はアッパコア12側に近づくにつれて増大
している。このため、磁気吸引されるアーマチャ11が
アッパコイル14を備えるアッパコア12側に移動する
に従い、アーマチャ11に作用する磁力が大きくなるの
で、アーマチャ11を磁気吸引する力が強まり、アーマ
チャ11の移動速度を加速させようとする。 【0061】一方、アーマチャ11とアッパコア12と
の間に保持された磁気粘性流体20にも磁力は作用して
おり、アッパコア12側に近づく程に磁気粘性流体20
の粘度が増大して粘性抵抗が高くなり、アーマチャ11
の移動を阻害する。 【0062】なお、ここで、磁気粘性流体20はアーマ
チャ11とアッパコア12との間に3ヶ所点在して保持
されているだけであり、磁気粘性流体20の充填量が少
ないので、磁気粘性流体20の透磁率が空気層よりも高
くてもアッパコイル14がアーマチャ11を磁気吸引す
る力を下げてしまうことを抑制している。 【0063】磁気粘性流体20の粘性抵抗は高く、アー
マチャ11の移動速度は、磁力の増加によって加速しよ
うとしても、逆に、粘性抵抗によって減速されてしま
う。 【0064】この効果は、アッパコア12側に近づく程
に大きくなるので、アーマチャ11の移動速度はアッパ
コア12側に近づく程に減速される。 【0065】そして、最終的に、磁気吸引されたアーマ
チャ11はアッパコア12に到着するが、この時のアー
マチャ11の移動速度はかなり減速されているために衝
突音(着座音)の発生が防止される。 【0066】なお、上記したように、ロアコイル15に
励磁電流が供給された場合にも、磁気吸引されたアーマ
チャ11の移動速度はかなり減速されているために衝突
音(着座音)の発生が防止される。 【0067】したがって、電磁駆動弁1は、アーマチャ
11がアッパコア12側及びロアコア13側に移動する
際、優れた静粛性を実現できる。 【0068】そして、本実施の形態に係る電磁駆動弁1
は、磁気粘性流体20の粘性抵抗でアーマチャ11の移
動速度を減速するので、磁気粘性流体20は圧縮される
こともなく、繰り返し耐久性が良好である。 【0069】また、磁気粘性流体20は固体ではないの
で、アーマチャ11やアーマチャ軸10の移動を妨げる
こともない。このため、応答性が悪化することはなく、
アーマチャ11の移動を容易に制御することができる。 【0070】さらに、アーマチャ11とアッパコア12
及びロアコア13との間に磁気粘性流体20を保持した
だけの構成であり、磁気粘性流体20の充填量が少な
く、アッパコイル14及びロアコイル15がアーマチャ
11を磁気吸引する吸引力が磁気粘性流体20によって
下がることを抑制できる。 【0071】さらにまた、永久磁石19をアッパコア1
2及びロアコア13のアーマチャ11との対向側とは反
対側に配置したので、アッパコイル14及びロアコイル
15に磁力が発生していない場合でも永久磁石19によ
って磁気粘性流体20を分散させずにアッパコア12及
びロアコア13の表面に残留保持することができる。 【0072】このように、永久磁石19を配置しかつア
ーマチャ11とアッパコア12及びロアコア13との間
に磁気粘性流体20を保持しただけの構成であり、電磁
駆動弁が大型化してしまうことはなく、部品点数の増加
を最小に抑え、生産性も良く、静粛性を実現するための
コストを低く抑えることができる。 【0073】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、アーマ
チャが移動可能な空間に磁気粘性流体を充填したこと
で、磁力発生手段によって磁気吸引されたアーマチャが
コア側に移動する場合には、発生する磁力はコア側に近
づくにつれて増大しているので、磁気吸引されるアーマ
チャがコア側に移動するに従い、アーマチャに作用する
磁力が大きくなり、アーマチャを磁気吸引する力が強ま
り、アーマチャの移動速度を加速させようとする。 【0074】一方、アーマチャが移動可能な空間に充填
された磁気粘性流体にも磁力は作用しており、コア側に
近づく程に磁気粘性流体の粘度が増大して粘性抵抗が高
くなり、アーマチャの移動を阻害する。この時の磁気粘
性流体の粘性抵抗は高く、アーマチャの移動速度は、磁
力の増加によって増加しようとしても、逆に、粘性抵抗
によって減速されてしまう。 【0075】この効果は、コア側に近づく程に大きくな
るので、アーマチャの移動速度はコア側に近づく程に減
速され、最終的に、磁気吸引されたアーマチャがコアに
到着した時の衝突音(着座音)の発生が防止され、優れ
た静粛性を実現できる。 【0076】そして、本発明の電磁駆動弁は、磁気粘性
流体の粘性抵抗でアーマチャの移動速度を減速するの
で、磁気粘性流体は圧縮されることもなく、繰り返し耐
久性が良好である。 【0077】また、磁気粘性流体は固体ではないので、
アーマチャの移動を妨げることもない。このため、応答
性が悪化することはなく、アーマチャの移動を容易に制
御することができる。 【0078】さらに、アーマチャとコアとの間に磁気粘
性流体を保持しただけの構成であり、磁気粘性流体の充
填量が少なく、磁力発生手段がアーマチャを磁気吸引す
る吸引力が磁気粘性流体によって下がることを抑制でき
る。 【0079】さらにまた、永久磁力発生手段をコアのア
ーマチャとの対向側とは反対側に配置したので、磁力発
生手段に磁力が発生していない場合でも永久磁力発生手
段によって磁気粘性流体を分散させずにコア表面に残留
保持することができる。 【0080】このように、永久磁力発生手段を配置しか
つアーマチャとコアとの間に磁気粘性流体を保持しただ
けの構成であり、電磁駆動弁が大型化してしまうことは
なく、部品点数の増加を最小に抑え、生産性も良く、静
粛性を実現するためのコストを低く抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施の形態に係る電磁駆動弁を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 1 電磁駆動弁 2 ポート 3 燃焼室 4 シリンダヘッド 5 弁体 6 弁軸 7 弁軸ガイド 8 ロアリテーナ 9 ロアスプリング 10 アーマチャ軸 11 アーマチャ 12 アッパコア 13 ロアコア 14 アッパコイル 15 ロアコイル 16,17 軸受 18 コアガイド 19 永久磁石 20 磁気粘性流体 21 アッパリテーナ 22 ハウジング 23 スプリングガイド 24 アッパスプリング
フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB09 CA16 DA37 DA40 DA41 DA42 FA01 FA06 FA07 GA01 GA14 GA32 3H106 DA07 DA26 DB02 DB12 DB26 DC02 DD02 EE19 EE20 FA08 GA30 GC08 KK17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】往復運動可能な弁体と、 該弁体を連動させるアーマチャと、 該アーマチャを磁気吸引する磁力発生手段を有し、前記
    アーマチャが移動可能な空間を隔てて対向する1対のコ
    アと、 を備えた電磁駆動弁において、 前記コアの前記アーマチャとの対向側とは反対側に永久
    に磁力を発生する永久磁力発生手段を配置し、 前記アーマチャと前記コアとの間に磁気粘性流体を保持
    したことを特徴とする電磁駆動弁。
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