JP2003206421A - インク、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びメディアパック - Google Patents

インク、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びメディアパック

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JP2003206421A
JP2003206421A JP2002007378A JP2002007378A JP2003206421A JP 2003206421 A JP2003206421 A JP 2003206421A JP 2002007378 A JP2002007378 A JP 2002007378A JP 2002007378 A JP2002007378 A JP 2002007378A JP 2003206421 A JP2003206421 A JP 2003206421A
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嘉秀 相川
Shinichi Sato
真一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酷な屋外環境下であっても、優れた固着回
復性及び発一性を有するインクジェット用インクを提供
する。 【解決手段】 カルボキシル基を有する色材の可溶化基
の数に対して、アルカリ金属イオンの数が65%以上8
5%以下の比率で含まれることを特徴とするインク、こ
れを用いたインク記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク、インクカ
ートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録方法、
インクジェット記録装置及びメディアパックに関する。
更に詳しくは、保存信頼性および印字信頼性を飛躍的に
向上させたインク、これを用いたインクカートリッジ、
記録ユニット、インクジェット記録方法、インクジェッ
ト記録装置及びメディアパックに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ用のインクに対
する要求項目として、記録物に関わるものとプリンタの
機能に関わるものとに大別される。具体的には、記録物
に関わる要求項目としては、例えば、インクの被記録材
に対する定着性、印字物の堅牢性(耐光性、耐オゾン
性、耐水性、耐湿性など)、印字物の色調等が挙げられ
る。またプリンタの機能に関わる要求項目としては、例
えば固着回復性(記録ヘッドを長期間放置しておくと、
インクが蒸発することにより、記録ヘッド先端の微細な
ノズルや、インクタンクのインク供給口で染料が固着し
て目詰まりを起こし回復困難となり、良好な印字画像が
得られないことがある。この状態から目詰まりを解消さ
せ、元の印字画像品位に回復させること。以下、この現
象、操作を固着回復性と呼ぶ。)、発一性(印字中、あ
るノズルからインク滴を吐出させた後、そのノズルから
一定時間インク吐出を行うことがなかった場合に、その
ノズルから次の1滴目のインクを吐出させた時、安定し
た吐出を行い、良好な印字画像が得られること。低温、
低湿では、蒸発と粘度上昇により吐出が悪化する。以
下、この現象を発一性と呼ぶ。)、吐出安定性等が挙げ
られる。
【0003】これらの要求項目に関して、インクの挙動
を大きく左右する要因の1つが、インク中の色材であ
る。
【0004】そして本発明者らは、これまで、上記した
要求項目をより高いレベルで満たすことのできるインク
を目指して種々の色材を検討し、様々なインクを開発し
てきた。
【0005】ところで、屋外での使用を前提としたプリ
ンタに関しては、これまでのオフィスでの使用を前提と
したインクとは異なる基準でのインクの評価が必要であ
ることが近年の検討の結果明らかとなってきた。例え
ば、オフィス環境では想定されないような高温(例えば
60℃)での条件下でこのプリンタを保存しても、プリ
ンタとしての機能を正常に保つことのできるインクであ
ることが好ましい。特に、PDAやカメラと組み合わせる
ことを考慮した場合、そのプリンタは、より一層の小型
化が求められることになる。その結果、当該プリンタに
搭載されるインク量は、当然のことながら限られてくる
為、インクの消費量を増やすことになる固着回復の動作
は極力少なくすること、言い換えれば、インクの耐固着
性のより一層の改善は重要な技術課題であるとの認識を
持つに至った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような状況の
もとで、本発明者らは種々の色材を用いてインクを調製
し、それらの評価を行った。その結果、カルボキシル基
を有する染料は、水の溶解度に関してpH依存性を有し
ており、pHが低いと溶解性が低くなる。この様な染料
を含有しているインクが乾燥すると、インクのpHが低
下し、染料が析出する傾向があり、また一度析出した染
料は再溶解性が悪いことが多く、その結果として、印字
停止後にプリンタを高温で長期にわたって放置した場
合、固着回復性が悪化する場合があった。
【0007】この様な問題を解決する方法の1つとし
て、染料のインクに対する溶解性を高める方法がある。
具体的には、インクのpHを上げて固着したインクの再
溶解性を高めることが考えられる。しかし、この方法は
ヘッド、本体及びその他部材に使用する材料の選択の自
由度を狭める可能性がある。この方法の代替案として、
インクのpHは上げずに、水以外の水性媒体、即ち有機
溶剤に対する染料の溶解性を高めて、インクの水分が蒸
発した後も染料が固形分として析出しない状態にする方
法があり、その為には、染料の可溶化基をアルカリ金属
塩に代えることが効果的である。
【0008】この点に着目し、全てのカルボキシル基を
アルカリ金属塩とした染料を用いたインクは、優れた固
着回復性を示す。しかし、全てのカルボキシル基をアル
カリ金属塩とした染料を用いたインクでは、60℃で保
存した後のインクの固着回復性は良好であるが、今度
は、発一性に問題が生じる場合があった。即ち、カルボ
キシル基を有している染料を含んでいるインクジェット
用インクの耐固着性のより一層の改善のために有効な手
法は、発一性の悪化をもたらすことがある。従って、高
温での保存条件下においても耐固着性が良好であって、
且つ良好な発一性をも示すようなインクの開発が、信頼
性の高いモバイル機器用のプリンタに対しては重要であ
るとの結論を得るに至った。
【0009】従って、本発明の目的は、カルボキシル基
を有している染料を含み、屋外のような過酷な環境下で
長期保存した場合にも記録ヘッドの目詰まりを生じるこ
とがなく良好な印字画像が得られ、また発一性について
も良好なインクジェット用のインクを提供することにあ
る。
【0010】また本発明は、屋外のような過酷な環境の
下でも安定して高品位な画像を得ることのできるインク
ジェット記録方法を提供することを他の目的とする。
【0011】また本発明は、屋外のような過酷な環境の
下であっても、優れた画像を形成可能なインクジェット
記録装置、及びそれに用いることのできるインクカート
リッジ及び記録ユニットを提供することを更に他の目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とのできる本発明の一実施態様にかかるインクは、カル
ボキシル基を有する色材の可溶化基の数に対して、アル
カリ金属イオンの数が、65%以上85%以下であるこ
とを特徴とするものである。また上記の組成を有するイ
ンクジェット用のインクもまた本発明の範疇のものであ
る。
【0013】また上記の目的を達成することのできるイ
ンクカートリッジの一実施態様は、例えば上記のインク
を収容しているインク収容部を具備していることを特徴
とするものである。
【0014】また上記の目的を達成することのできる記
録ユニットの一実施態様は、例えば上記のインクジェッ
ト用インクを収容しているインク収容部と、該インクを
吐出させる記録ヘッドとを具備していることを特徴とす
るものである。
【0015】また上記の目的を達成することのできるイ
ンクジェット記録装置の一実施態様は、例えばインク供
給ジョイントに接続されてインクを貯蔵する第一インク
収容部材と、プリンタ中のキャリッジ上に搭載され、前
記インクジョイントと接続可能なインク取入部を有する
第二インク収容部材とを有し、第一インク収容部材から
第二インク収容部材にインクを供給した後、第二インク
収容部材から記録ヘッドにインクを供給し、前記記録ヘ
ッドからインクを吐出することによって被記録材に記録
を行うインクジェット記録装置において、前記インクが
上記のインクであることを特徴とする。
【0016】また上記の目的を達成することのできるメ
ディアパックの一実施態様は、上記のインクを収納して
いるインク収納部と、被記録媒体を収容している被記録
媒体収納部と、を備えていることを特徴とする。
【0017】また上記の目的を達成することのできるイ
ンクジェット記録方法の一実施態様は、上記のインクジ
ェット用インクをインクジェット法で被記録媒体に付与
する工程を有することを特徴とするものである。
【0018】(作用)本発明にかかるインクを用いるこ
とによって、固着回復性を大幅に向上させ、過酷な屋外
環境での放置後でも優れた印字画像が得られる。更に、
発一性は良好なままであるという点で、従来のインクに
対し明確な優位性を示し、優れた特性を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】(好ましい実施態様)次に好まし
い実施態様を挙げて本発明を詳しく説明する。本明細書
において、「プリント」(「記録」、「印字」という場
合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場
合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知
覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、
広くプリント媒体上に画像、模様、パターン等を形成す
る場合、またはプリント媒体の加工を行う場合を言うも
のとする。
【0020】また、「プリント媒体」(「記録媒体」と
いう場合もある)とは、一般的なプリント装置で用いら
れる紙のみならず、広く、布、プラスチックフィルム、
金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、イン
クを受容可能な物を言い、以下では「用紙」または単に
「紙」とも言うものとする。
【0021】また、本明細書において、「カメラ」とは光
学的に撮像し、光学像を電気信号に変換する機器やデバ
イスを示すものであり、以下の説明において「撮像部」と
も称する。
【0022】さらに、「インク」(「液体」という場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきものであり、プリント媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒
体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に
供される液体を言うものとする。
【0023】「インク」本発明の一実施態様にかかるイ
ンクは、カルボキシル基を有する色材の可溶化基の数に
対して、アルカリ金属イオンの比率が65%以上85%
以下含有する、インクジェット用インクである。そして
このようなインクは、これまでの想定を越えるような高
温環境下で使用され、或いは保管されるようなモバイル
機器用のインクジェットプリンタに搭載した場合におい
て、当該プリンタに優れた固着回復性と発一性とを与え
る、という効果を奏するものである。
【0024】(色材)以上のような本発明にかかるイン
クを構成するカルボキシル基を有する色材は、可溶化基
の塩に対しイオン交換を行い、全ての可溶化基を酸型や
アンモニウム塩に交換したものを用いる。
【0025】例えば、インクジェット記録用のMインク
として、インクジェット記録物の色味や耐光性の向上の
為に、種々の染料を混合して用いることが提案されてお
り、その中の1つとして、例えば下記一般式(I)で示
される色素を用いることが知られている。 一般式(I)
【外3】
【0026】上記一般式(II)中、Ar1は、置換若し
くは未置換のフェニル基、或いは置換若しくは未置換の
ナフチル基を表わし、Ar2は、アセチル基、ベンゾイ
ル基、1,3,5−トリアジニル基、SO2−C65
或いはSO2−C64−CH3基のいずれかを表す。M
は、スルホン酸基の対イオンであり、上記一般式Mと同
様に、水素原子、アルカリ金属(例えば、Li、Na
等)、アンモニウム(NH 4)或いは有機アンモニウム
N((R64)のいずれかを表す。ここで、R6として
は、例えばメチル基やエチル基が挙げられる。更に、上
記Ar1のフェニル基やナフチル基は、例えば、カルボ
キシル基若しくはその塩、スルホン酸若しくはその塩、
炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、
ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素等)、炭素数1〜4
のアルコキシル基、フェノキシ基等のアリールオキシ基
等から選ばれる1つまたは2つ以上の基や原子で置換さ
れていてもよい。また、上記Ar2がベンゾイル基若し
くは1,3,5−トリアジニル基である場合には、ベン
ゼン環若しくは1,3,5−トリアジン環中の少なくと
も1つの水素原子が、カルボキシル基若しくはその塩、
ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、
或いは1〜3級アミノ基、アルコキシル基、水酸基等で
置換されていてもよい。そして上記一般式(I)で示さ
れる染料は、少なくとも1つのカルボキシル基もしくは
その塩を有していることが好ましい。そしてこの様に色
素を含むMインクを、本発明にかかるインクとすること
でMインクの、高温耐久時の耐固着性を、良好な発一性
を維持しつつ改善することができる。
【0027】また、上記一般式(I)の染料を含むMイ
ンクには、画像の耐光性向上の為に、下記一般式(I
I)で示されるような染料を更に添加してもよい。
【0028】一般式(II)
【外4】
【0029】上記一般式(II)中、R1は、置換若し
くは未置換のアルコキシル基、或いは置換若しくは未置
換のアリール基を表し、R2及びR4は、各々独立に、水
素原子或いは置換若しくは未置換のアルキル基を表し、
3は、水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基、
置換若しくは未置換のアルコキシル基、置換若しくは未
置換のアリールオキシ基或いはハロゲン原子を表す。X
1は、カルボキシル基若しくはその塩、或いはスルホン
酸基若しくはその塩を表す。nは、1又は2を表す。
【0030】上記一般式(I)中のR1〜R4について、
より具体的には、R1としては、例えば、炭素数1〜4
の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルコキシル基や、置換若
しくは未置換のフェニル基等が挙げられる。フェニル基
の置換基としては、例えば、メチル基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、スルホン酸基、若しくはこれらの塩、カ
ルボキシル基若しくはその塩、或いはハロゲン原子(フ
ッ素、塩素、臭素等)等が挙げられる。R2としては、
例えば、水素原子、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐
鎖状の低級アルキル基等が挙げられ、R3としては、例
えば、水素原子、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖
状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖
状のアルコキシル基、更には、アリールオキシ基とし
て、例えば、フェノキシ基等が挙げられる。アリールオ
キシ基を構成するアリール基は、例えば、炭素数1〜1
0の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、スルホン
基、若しくはこれらの塩、カルボキシル基若しくはその
塩等で置換されていてもよい。更に、R4としては、例
えば、水素原子、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖
状の低級アルキル基等が挙げられる。また、上記式中の
1について詳述すると、X1としては、例えば、−CO
OMや−SO3M等が挙げられる。但し、Mが、水素原
子、アルカリ金属(例えば、Li、Na等)、アンモニ
ウム(NH4)、有機アンモニウム(N(R54)等で
あるもの、R5が、メチル基或いはエチル基等であるも
のが挙げられる。
【0031】本発明にかかるインクの調製に使用される
好適な溶媒としては、水又は水と水溶性有機溶剤との混
合溶媒であり、特に好適なものは、水と水溶性有機溶剤
との混合溶媒であって、且つ水溶性有機溶剤としてイン
クの乾燥防止効果を有する多価アルコールを含有するも
のである。又、水としては、種々のイオンを含有する一
般の水でなく、脱イオン水を使用するのが好ましい。
【0032】水と混合して使用される水溶性有機溶剤と
しては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル等の炭素数1〜4個のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトア
ルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエ
チレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原
子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレ
ングリコールメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレ
ングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチ
レングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の
多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N−メチル
−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン、2−ピロリドン等が挙げられる。
【0033】本発明にかかるインクにおける上記水溶性
有機溶剤の含有量は、一般的にはインクの全重量の5〜
70重量%、好ましくは10〜60重量%、より好まし
くは10〜40重量%の範囲である。
【0034】本発明にかかるインクの主成分は上記の通
りであるが、その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調
製剤、表面張力調製剤、蛍光増白剤等を本発明の目的の
達成を妨げない範囲において必要に応じて添加すること
が出来る。例えば、カチオン、アニオンあるいはノニオ
ン系の各種界面活性剤、ポリビニルアルコール、セルロ
ース類、水溶性樹脂等の粘度調製剤、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、緩衝液等のpH調製剤、防
カビ材等を挙げることが出来る。
【0035】本発明にかかるインクが使用される記録方
法は、方式としてインクジェット記録方式が効果的であ
り、被記録材としては、一般の普通紙(例えば、上質紙
や中質紙、ボンド紙)、コート紙、OHP用のプラスチ
ックフィルム等、何れの被記録材でも使用することが出
来る。本発明のインクは、熱エネルギーによるインクの
発泡現象によりインクを吐出させるタイプのインクジェ
ット記録方法に適用する場合に特に好適であり、吐出が
極めて安定となり、サテライトドットの発生等が生じな
いという特徴がある。但しこの場合には、熱的な物性値
(例えば、比重、熱膨張係数及び熱伝導率等)の調整を
要する場合もある。更に、本発明のインクは記録媒体に
記録した場合の滲み及び記録物の乾燥性、浸透性の問題
を解決すると同時に、インクジェット用記録ヘッドに対
するマッチングを良好にする面から、インク自体の物性
として25℃における粘度が15cps以下、好ましく
は10cps以下で、表面張力が20dyn/cm以
上、好ましくは25dyn/cm以上で、pHが4〜1
1程度の物性を有するのが好ましい。
【0036】上記の様な成分から調整されるインクは、
好適な液媒体と染料との組み合わせからなる為、インク
ジェット記録用として使用した場合の記録特性(例え
ば、信号応答性、液滴形成の安定性、吐出安定性、長時
間連続記録性等)、被記録材への定着性、あるいは記録
画像の高耐候性(耐光性、耐ガス性、耐湿性、耐水性
等)、保存安定性、安定性等、バランスの優れたもので
ある。特にこれらの特性の中でも、固着回復性、発一性
の点で従来のインクに対し、明確な優位性を示す。
【0037】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方
法にとりわけ好適に用いられる。本発明のインクを用い
て記録を行うのに好適な方法及び装置としては、記録ヘ
ッドの室内のインクに記録信号に対応した熱エネルギー
を与え、この熱エネルギーにより液滴を発生させる方法
及び装置が挙げられる。その装置の基本構成について、
以下図面を参照して説明する。
【0038】「基本構成」 本例において説明する装置は、光学的に撮像して電気信
号に変換する撮像部(以下、「カメラ部」とも称する)
と、撮像して得られた電気信号に基づいて画像の記録を
行う画像記録部(以下、「プリンタ部」とも称する)とを
備えた情報処理機器として構成されている。以下、本例
で説明する情報処理機器を「プリンタ内蔵カメラ」と称し
て説明する。
【0039】装置本体A001においては、カメラ部A
100の背面側にプリンタ部(記録装置部)B100が
一体的に組み込まれている。プリンタ部B100は、メ
ディアパックC100から供給されるインクとプリント
媒体を用いて画像を記録する。本構成では、装置本体A
001から外装を外して背面側から見た図5から明らか
なように、装置本体A001の同図中の右手側にメディ
アパックC100が挿入され、装置本体A001の同図
中左手側にプリンタ部B100が配置される。
【0040】プリンタ部B100によって記録を行う場
合には、カメラ部A100における後述の液晶表示部A
105(図3参照)を上側、レンズA101(図1、2
参照)を下側にするように、装置本体A001を置いた
姿勢とする。この記録姿勢において、プリンタ部B10
0における後述の記録ヘッドB120(図8参照)は、
インクを下向きに吐出する姿勢となる。記録姿勢は、カ
メラ部A100による撮影状態の姿勢と同様の姿勢とす
ることも可能であり、上記の記録姿勢に限られることは
ない。記録動作の安定性の面からは、上記のインクを下
向きに吐出する記録姿勢が好ましい。
【0041】以下においては、本例の装置の機械的な基
本構成をA「カメラ部」、C「メディアパック」、B「プリン
タ部」とに分けて説明する。
【0042】A「カメラ部」 カメラ部A100は、基本的には、一般的なデジタルカ
メラを構成するものであり、後述するプリンタ部B10
0と共に装置本体A001に一体的に組み合わせられる
ことによって、図1から図3のような外観のプリンタ内
蔵のデジタルカメラを構成する。図1から図3におい
て、A101はレンズ、A102はファインダー、A1
02aはファインダー窓、A103はストロボ、A10
4はレリーズボタン、A105は液晶表示部(外部表示
部)である。カメラ部A100は、後述するように、C
CDを用いて撮像したデータの処理、コンパクトフラッ
シュ(登録商標)メモリカード(CFカード)A107
(図5参照)への画像の記憶、画像の表示、プリンタ部
B100との間の各種データの授受等をする。A109
は、撮影された画像を後述のプリント媒体C104に記
録した場合に、画像が記録されたプリント媒体C104
が排出される排出部である。図5に示されるA108
は、カメラ部A100およびプリンタ部B100の電源
としての電池である。
【0043】C「メディアパック」 メディアパックC100は、装置本体A001に対して
着脱可能であり、本例の場合は、装置本体A001の挿
入部A002(図3参照)から差し込まれることによっ
て、図1のように装置本体A001に装着される。挿入
部A002は、メディアパックC100が装着されてい
ないときは図3のように閉じられており、それが装着さ
れるときに開かれる。図5は、メディアパックC100
が装着された装置本体A001から、外装を外した状態
を示す。メディアパックC100のパック本体C101
には、図4のように、シャッターC102が矢印D方向
にスライド可能に備えられている。シャッターC102
は、メディアパックC100が装置本体A001に装着
されていないときには図4中の2点鎖線の位置にスライ
ドしており、メディアパックC100が装置本体A00
1に装着されたときには、図4中の実線の位置にスライ
ドする。
【0044】パック本体C101には、インクパック
(前述の第一インク収容部材に相当する)C103とプ
リント媒体C104が収容されている。図4において、
インクパックC103は、プリント媒体C104の下方
に収容される。本例の場合、インクパックC103は、
Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)のイン
クを個別に収容するように3つ備えられており、またプ
リント媒体C104は20枚程度重ねて収容されてい
る。それらのインクとプリント媒体C104は、画像の
記録に最適な組み合わせのものが選択された上、同じメ
ディアパックC100内に収容されている。したがっ
て、インクとプリント媒体の組み合わせが異なる種々の
メディアパックC100(例えば、超高画質用、ノーマ
ル画質用、シール(分割シール)用等のメディアパッ
ク)を用意しておいて、記録すべき画像の種類、および
画像が形成されたプリント媒体の用途などに応じて、そ
れらのメディアパックC100を選択的に装置本体A0
01に装着することにより、最適な組み合わせのインク
とプリント媒体を用いて、目的に応じた画像を確実に記
録することができる。また、メディアパックC100に
は後述するEEPROM(識別IC)が備えられてお
り、そのEEPROMには、メディアパックが収容して
いるインクとプリント媒体の種類や残量などの識別デー
タが記憶される。
【0045】インクパックC103は、メディアパック
C100が装置本体A001に装着されたときに、Y,
M,Cのインクのそれぞれに対応する3つのジョイント
C105を通して、後述する装置本体A001側のイン
ク供給系に接続される。一方、プリント媒体C104
は、図示しない分離機構によって一枚ずつ分離されてか
ら、後述する給紙ローラC110(図9参照)によって
矢印C方向に送り出される。その給紙ローラC110の
駆動力は、装置本体A001側に備わる後述の搬送モー
タM002(図9参照)から、連結部C110aを介し
て供給される。
【0046】また、パック本体C101には、後述する
プリンタ部の記録ヘッドをワイピングするためのワイパ
ーC106と、そのプリンタ部から排出された廃インク
を吸収するためのインク吸収体C107と、が備えられ
ている。プリンタ部における記録ヘッドは、後述するよ
うに矢印Aの主走査方向に往復移動する。メディアパッ
クC100が装置本体A001から外されているとき
は、シャッターC102が図4中の2点鎖線の位置にス
ライドして、ジョイントC105、ワイパーC106、
およびインク吸収体C107などを保護する。
【0047】「インク」インクパックC103に収容さ
れているイエロー(Y)インク、マゼンタ(M)インク及
びシアン(C)インクとしては、例えばインクジェット
プリンタに用いられているYインク、Mインク及びCイン
クを流用してもよいが、このようなメディアパック自
体、或いはメディアパックが装着されたカメラが、通常
のインクジェットプリンタが設置されているような環境
と比較して、より過酷な環境下(例えば、炎天下に放置
された自動車の内部など)に置かれる可能性が高いこと
を考慮して、このような過酷な環境下においても高い信
頼性を確保することのできる、前記した本発明にかかる
インクを用いることが好ましい。
【0048】「メディア」本発明に用い得る被記録媒体
としては、インクを付着して記録を行う被記録媒体であ
ればいずれのものでも使用することができる。本発明
は、染料や顔料などの色材をインク受容層内の多孔質構
造を形成する微粒子に吸着させて、少なくともこの吸着
した微粒子から画像が形成される被記録媒体に適用さ
れ、インクジェット法を利用する場合に特に好適であ
る。このようなインクジェット用の被記録媒体としては
支持体上のインク受容層に形成された空隙によりインク
を吸収するいわゆる吸収タイプであることが好ましい。
吸収タイプのインク受容層は、微粒子を主体とし、必要
に応じて、バインダーやその他の添加剤を含有する多孔
質層として構成される。微粒子の例としては、シリカ、
クレー、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、アルミナ
あるいはアルミナ水和物等の酸化アルミニウム、珪藻
土、酸化チタン、ハイドロタルサイト、酸化亜鉛等の無
機顔料や尿素ホルマリン樹脂、エチレン樹脂、スチレン
樹脂等の有機顔料が挙げられ、これらの1種以上が使用
される。バインダーとして好適に使用されているものに
は水溶性高分子やラテックスを挙げることができる。例
えば、ポリビニルアルコールまたはその変性体、澱粉ま
たはその変性体、ゼラチンまたはその変性体、アラビア
ゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど
のセルロース誘導体、SBRラテックス、NBRラテッ
クス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテ
ックス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス、ポリ
ビニルピロリドン、無水マレイン酸またはその共重合
体、アクリル酸エステル共重合体などが使用され、必要
に応じて2種以上を組み合せて用いることができる。そ
の他、添加剤を使用することもでき、例えば、必要に応
じて分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性
剤、界面活性剤、消泡剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤などが使用される。
【0049】特に、本発明に好適に用い得る被記録媒体
は、上述の微粒子として、平均粒子径が1μm以下の微
粒子を主体として、インク受容層を形成したものが好ま
しい。上記の微粒子として、特に好ましいものは、例え
ばシリカまたは酸化アルミニウム微粒子等が挙げられ
る。シリカ微粒子として好ましいものは、コロイダルシ
リカに代表されるシリカ微粒子である。コロイダルシリ
カ自体も市場より入手可能なものであるが、特に好まし
いものとして、例えば特許第2803134号、同28
81847号公報に掲載されたものを挙げることができ
る。酸化アルミ微粒子として好ましいものとしては、ア
ルミナ水和物微粒子を挙げることができる。このような
アルミナ系顔料の一つとして下記一般式により表される
アルミナ水和物を好適なものとして挙げることができ
る。 Al2O3-n(OH)2n・mH2O 上記式中、pは1、2または3の整数のいずれかを表
し、mは0〜10、好ましくは0〜5の値を表す。但
し、mとpは同時には0にはならない。mH2Oは、多
くの場合mH2O結晶格子の形成に関与しない脱離可能
な水相をも表すものである為、mは整数または整数でな
い値を取ることもできる。またこの種の材料を加熱する
とmは0の値に達することがありうる。アルミナ水和物
は一般的には、米国特許第4242271号、米国特許
第4202870号に記載されているようなアルミニウ
ムアルコキシドの加水分解やアルミン酸ナトリウムの加
水分解のような、また特公昭57−44605号公報に
記載されているアルミン酸ナトリウム等の水溶液に硫酸
ナトリウム、塩化アルミニウム等の水溶液を加えて中和
を行う方法などの公知の方法で製造されたものを使用し
たものが好適である。
【0050】更に、これらのアルミナ水和物を使用した
インクジェット用被記録媒体は、写真画質を実現するた
めに必要とされる透明性、光沢、染料等、記録液中色材
の定着性等の特性が得られることより、本発明を適用す
るのには最も好適である。本発明を適用するインクジェ
ット用被記録媒体の微粒子と前記のバインダーの混合比
は、重量比で、好ましくは1:1〜100:1の範囲に
あることが好ましい。酸化アルミニウム微粒子またはシ
リカ微粒子のインク受容層中の好ましい含有量として
は、50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、
更に好ましくは、80重量%以上であり、99重量%以
下であることが最も好適である。インク受容層の塗工量
としては、画像堅牢性向上剤の含浸性を良好とするため
に乾燥固形分換算で10g/m2以上であることが好まし
く、10〜30g/m2が最も好適である。
【0051】被記録媒体の支持体としては、特段の制限
がなく、上記したような微粒子を含むインク受容層の形
成が可能であって、且つインクジェットプリンタ等の搬
送機構によって搬送可能な剛度を与えるものであれば、
いずれのものでも使用できる。そして、少なくともイン
ク受容層が形成される側の面に、適度なサイジングを施
した紙や、繊維状の基材の上に例えば硫酸バリウム等の
無機顔料等をバインダーと共に塗工して形成した緻密な
多孔性の層(いわゆる、バライタ層)を表面を有するも
の(例えばバライタ紙等)は、支持体として特に好適に
用いることができる。
【0052】本発明に適用できる被記録媒体としては、
表層に多孔質層を有している形態としては、基材上に多
孔質のインク受容層を形成したものに限らず、アルマイ
ト等も使用できる。
【0053】B「プリンタ部」 本例のプリンタ部B100は、インクジェット記録ヘッ
ドを用いるシリアルタイプである。このプリンタ部B1
00については、C1「プリント動作部」、C2「プリン
ト媒体搬送系」、およびC3「インク供給系」に分けて説
明する。
【0054】B1「プリント動作部」 図6は、プリンタ部B100全体の斜視図、図7は、プ
リンタ部B100の一部を取り外した斜視図である。
【0055】プリンタ部B100の本体内部の定位置に
は、図5のように、装置本体A001に装着されたメデ
ィアパックC100の先端部分が位置する。メディアパ
ックC100から矢印C方向に送り出されたプリント媒
体C104は、後述するプリント媒体搬送系におけるL
FローラB101とLFピンチローラB102との間に
挟まれつつ、プラテンB103上にて矢印Bの副走査方
向に搬送される。B104は、ガイド軸B105とリー
ドスクリューB106に沿って矢印Aの主走査方向に往
復移動されるキャリッジである。
【0056】キャリッジB104には、図8のように、
ガイド軸B105用の軸受けB107と、リードスクリ
ューB106用の軸受けB108が設けられている。キ
ャリッジB104の定位置には、図7のように、軸受け
B108の内側に突出するスクリューピンB109がば
ねB110によって取り付けられている。そして、リー
ドスクリューB106の外周部に形成された螺旋溝に対
して、スクリューピンB109の先端がはまり合うこと
によって、リードスクリューB106の回転がキャリッ
ジB104の往復移動に変換される。
【0057】また、キャリッジB104には、Y,M,
Cのインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドB1
20と、その記録ヘッドB120に供給されるインクを
収容する第二インク収容部材(B400;図12参照)が搭
載されている。記録ヘッドB120には、矢印Aの主走
査方向と交差する方向(本例の場合は、直交する方向)
に沿って並ぶ複数のインク吐出口B121(図8参照)
が形成されている。インク吐出口B121は、第二イン
ク収容部材から供給されたインクを吐出可能なノズルを
構成する。インクを吐出させるためのエネルギーの発生
手段としては、ノズル毎に備えた電気熱変換体を用いる
ことができる。その電気熱変換体は、発熱駆動されるこ
とによってノズル内のインク中に気泡を発生させ、その
発泡エネルギーによってインク吐出口B121からイン
ク滴を吐出させる。
【0058】第二インク収容部材B400は、好ましく
はメディアパックC100に収容されているインクパッ
クC103よりも小容量であり、少なくともプリント媒
体C104の1枚分の画像記録に必要な量のインクを収
容する大きさとなっている。第二インク収容部材B40
0において、Y,M,Cのインク毎のインク収容部分に
は、それぞれインク供給部と負圧導入部が形成されてお
り、それらのインク供給部は対応する3つの中空のニー
ドルB122に個別に接続され、また、それらの負圧導
入部は共通の供給エアー口B123に接続されている。
このような第二インク収容部材には、後述するように、
キャリッジB104が図6のようなホームポジションに
移動したときに、メディアパックC100のインクパッ
クC103からインクが補給される。
【0059】図8のキャリッジB104において、B1
24はニードルカバーであり、ニードルB122とメデ
ィアパックのジョイントC105とが連結していないと
きは、スプリングの力によって同図のように、ニードル
B122を保護する位置に移動しており、ニードルB1
22とジョイントC105とが連結するときは、スプリ
ングの力に抗して同図中の上方に押されてニードルB1
22の保護を解く。キャリッジB104の移動位置は、
キャリッジB104側のエンコーダセンサB131と、
プリンタ部B100の本体側のリニアスケールB132
(図6参照)と、によって検出される。また、キャリッ
ジB104がホームポジションに移動したことは、キャ
リッジB104側のHP(ホームポジション)フラグB
133と、プリンタ部B100の本体側のHPセンサB
134(図7参照)と、によって検出される。
【0060】図7において、ガイド軸B105の両端に
は、その中心軸から偏心した位置に支軸(図示せず)が
設けられている。ガイド軸B105は、その支軸を中心
として回動調整されることにより、キャリッジB104
の位置が調整されて、記録ヘッドB120と、プラテン
B103上のプリント媒体C104と、の間の距離
(「紙間距離」ともいう)が調整される。また、リードス
クリューB106は、スクリューギアB141、アイド
ラギアB142、およびモータギアB143を介して、
キャリッジモータM001によって回転駆動される。ま
た、B150は、後述する制御系と記録ヘッドB120
とを電気的に接続するためのフレキシブルケーブルであ
る。
【0061】記録ヘッドB120は、キャリッジB10
4と共に矢印Aの主走査方向に移動しつつ、画像信号に
応じてインク吐出口B121からインクを吐出すること
によって、プラテンB103上のプリント媒体C104
に1行分の画像を記録する。このような記録ヘッドB1
20による1行分の記録動作と、後述するプリント媒体
搬送系による矢印Bの副走査方向におけるプリント媒体
の所定量の搬送動作と、を繰り返すことによって、プリ
ント媒体上に順次画像を記録する。
【0062】B2「プリント媒体搬送系」 図9は、プリンタ部B100におけるプリント媒体搬送
系の構成部分の斜視図である。図9において、B201
は対の排紙ローラであり、同図中上側の一方の排紙ロー
ラB201は、排紙ローラギアB202と中継ギアB2
03を介して、搬送モータM002により駆動される。
同様に、前述したLFローラB101は、LFローラギ
アB204と中継ギアB203を介して、搬送モータM
002により駆動される。排紙ローラB201とLFロ
ーラB101は、搬送モータM002の正転時の駆動力
によって、プリント媒体C104を矢印Bの副走査方向
に搬送する。
【0063】一方、搬送モータM002が逆転したとき
は、切り替えスライダB211および切り替えカムB2
12を介して、圧板ヘッドB213と図示しないロック
機構が駆動されると共に、メディアパックC100側の
給紙ローラC110に駆動力が伝達される。すなわち、
圧板ヘッドB213は、搬送モータM002の逆転時の
駆動力によって、メディアパックC100のシャッター
C102の窓部C102A(図4参照)を通って、メデ
ィアパックC100内に集積されているプリント媒体C
104を図4中の下方に押圧する。これにより、図4中
の最下位置のプリント媒体C104がメディアパックC
100内の給紙ローラC110上に押し付けられる。ま
た、図示しないロック機構は、搬送モータM002の逆
転時の駆動力によって、装置本体A001に対してメデ
ィアパックC100をロックしてメディアパックC10
0の取り外しを禁止する。また、メディアパックC10
0側の給紙ローラC110は、搬送モータM002の逆
転時の駆動力が伝達されることによって、図4中最下位
置の1枚のプリント媒体C104を矢印C方向に搬出す
る。
【0064】このように、搬送モータM002が逆転す
ることによって、メディアパックC100からプリント
媒体C104が1枚だけ矢印C方向に取り出され、その
後、搬送モータM002が正転することによって、その
プリント媒体C104が矢印B方向に搬送される。
【0065】B3「インク供給系」 図10は、プリンタ部B100におけるインク供給系の
構成部分の斜視図、図11は、そのインク供給系の構成
部分にメディアパックC100が装着されたときの平面
図である。
【0066】プリンタ部B100に装着されたメディア
パックC100のジョイントC105は、ホームポジシ
ョンに移動したキャリッジB104側のニードルB12
2(図8参照)の下に位置する。プリンタ部B100の
本体には、ジョイントC105の下方に位置するジョイ
ントフォークB301(図10参照)が備えられてお
り、そのジョイントフォークB301がジョイントC1
05を上動させることにより、ジョイントC105がニ
ードルB122に接続される。これにより、メディアパ
ックC100側のインクパックC103と、キャリッジ
B104側の第二インク収容部材B400のインク供給
部と、の間のインク供給路が形成される。
【0067】また、プリンタ部B100の本体には、ホ
ームポジションに移動したキャリッジB104の供給エ
アー口B123(図8参照)の下に位置する供給ジョイ
ントB302が備えられている。この供給ジョイントB
302は、供給チューブB303を介して、負圧発生源
としてのポンプのポンプシリンダB304に接続されて
いる。供給ジョイントB302は、ジョイントリフタB
305によって上動されることにより、キャリッジB1
04側の供給エアー口B123に接続される。これによ
り、キャリッジB104側の第二インク収容部材B40
0の負圧導入部と、ポンプシリンダB304と、の間の
負圧導入路が形成される。ジョイントリフタB305
は、ジョイントモータM003の駆動力によって、供給
ジョイントB302と共にジョイントフォークB301
を上下動させる。
【0068】第二インク収容部材B400の負圧導入部
B410には、空気の通過を許容し、かつインクの通過
を阻止する気液分離部材B402が備えられている。気
液分離部材B402は、負圧導入路を通して吸引される
第二インク収容部材内の空気の通過を許容し、これによ
りメディアパックC100から第二インク収容部材B4
00にインクが補給される。そして、第二インク収容部
材内のインクが気液分離部材に達するまで、インクが充
分に補給されたときに、その気液分離部材がインクの通
過を阻止することにより、インクの補給が自動的に停止
する。気液分離部材は、第二インク収容部材B400の
インク毎のインク収容部分におけるインク供給部に備え
られており、それらのインク収容部分毎に、インクの補
給を自動的に停止させる。
【0069】また、プリンタ部B100の本体には、ホ
ームポジションに移動したキャリッジB104側の記録
ヘッドB120(図8参照)に対して、キャッピングが
可能な吸引キャップB310が備えられている。吸引キ
ャップB310は、その内部に、吸引チューブB311
を通してポンプシリンダB304から負圧が導入される
ことによって、記録ヘッドB120のインク吐出口B1
21からインクを吸引排出(吸引回復処理)させること
ができる。また、記録ヘッドB120は、必要に応じ
て、画像の記録に寄与しないインクを吸引キャップB3
10内に吐出させる(予備吐出処理)。吸引キャップB
310内のインクは、ポンプシリンダB304から、廃
液チューブB312と廃液ジョイントB313を通し
て、メディアパックC100内のインク吸収体C107
に排出される。
【0070】ポンプシリンダB304は、それを往復駆
動するためのポンプモータM004などと共にポンプユ
ニットB315を構成する。ポンプモータM004は、
ワイパーリフタB316(図10参照)を上下動させる
ための駆動源としても機能する。ワイパーリフタB31
6は、プリンタ部B100に装着されたメディアパック
C100のワイパーC106を上動させることによっ
て、そのワイパーC106を記録ヘッドB120のワイ
ピングが可能な位置に移動させる。
【0071】図10および図11において、B321
は、ポンプシリンダB304によって構成されるポンプ
の動作位置がホームポジションにあることを検出するポ
ンプHPセンサである。また、B322は、前述したイ
ンク供給路および負圧導入路が形成されたことを検出す
るジョイントHPセンサである。また、B323は、プ
リンタ部B100の本体を構成するシャーシである。
【0072】本実施例においては、カメラ部A100と
プリンタ部B100が一体となったプリンタ内蔵カメラ
として説明を行ってきた。しかし、カメラ部A100と
プリンタ部B100を分離した別々の装置とし、それら
をインターフェースにより接続した構成においても同様
に構成して、同様の機能を実現することが可能である。
【0073】以下に本発明の供給システムについて説明
する。
【0074】(インク供給回復システム)図12に、イ
ンク供給回復システムの概念的構成を示す。
【0075】図12において、メディアパックC100
内には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)の3色のインクが充填されている3つのインクパッ
ク(第一インク収容部材)C103が収容されている。
これら3つのインクパックC103は3つのインク供給
路C200を介して3つのジョイント(インクジョイン
ト)C105に接続されている。
【0076】メディアパックC100には、プリンタ部
B100側の廃液チューブB312の先端に設けられた
廃液ジョイントB313(図10参照)が挿入結合され
る廃液導入孔C120(図4参照)が設けられている。
メディアパックC100には、廃液導入孔C120を介
して流入されたポンプシリンダB304からの廃インク
を収容する廃インク吸収体C107が備えられている。
【0077】キャリッジ(図8参照)には、Y,M,C
のインクを別々に貯留する第二インク収容部材(キャリ
ッジタンクともいう)B400と、各キャリッジタンク
B400から供給されたインクを吐出する3グループ分
(Y,M,C)の複数のインク吐出口(ノズル)B12
1を有する記録ヘッドB120が搭載されている。
【0078】第二インク収容部材B400の各インクの
収容部(インク供給部)には、ポリプロピレン繊維など
のインクを吸収保持するインク吸収体(スポンジ)B4
01がほぼ充塞されている。また、第二インク収容部材
B400の各インクの収容部(インク供給部)には、図
8に示したように、下方に突出された貫通孔を有するニ
ードル(インク取入部)B122が夫々設けられてい
る。これら3つのニードルB122は、キャリッジB1
04がホームポジションに移動したときに、メディアパ
ックC100の3つのゴムジョイントC105に夫々接
続可能となる。その結果、第一のインク収容部材C103
が、該第一のインク収容部材C103に連通しているイ
ンク供給路C200と、インク供給路の末端のインクジ
ョイントC105と、第二のインク収容部材B400が
具備しているニードルB122とによって、第2のイン
ク収容部材B400と連結され、第一のインク収容部材
C103内に収容されているインクが第二のインク収容
部B400に供給されるようになる。
【0079】第二インク収容部材B400の各インク供
給部の上方には負圧導入部B410が形成されている。
これら負圧導入部B410には、前述したように、撥
水、撥油処理が施され、空気の通過を許容しかつインク
の通過を阻止する気液分離部材としての多孔質膜(イン
ク満タン弁)B402が夫々備えられている。この多孔
質膜B402によれば、インクの通過が阻止されるの
で、第二インク収容部材B400内のインクの液面が多
孔質膜B402まで達したとき、インクの補給は自動的
に停止される。
【0080】第二インク収容部材B400の各負圧導入
部B410は、前述したように、キャリッジB104の
下面側に形成された共通の供給エアー口B123(図8
参照)に連通されている。この供給エアー口B123
は、キャリッジB104がホームポジションに移動した
ときに、プリンタ部B100の本体側に設けられた供給
ジョイントB302と連結可能になり、該供給ジョイン
トB302、供給チューブB303を介して、ポンプユ
ニットB315のポンプシリンダB304の一方のシリ
ンダ室と接続可能となる。
【0081】プリンタ部B100側には、キャリッジB
104がホームポジションに移動したときに、Y,M,
Cの3グループ分の複数のインク吐出口(ノズル)B1
21が形成された記録ヘッドB120のフェース面(イ
ンク吐出口形成面)B403をキャッピングするための
吸引キャップB310が備えられている。吸引キャップ
B310には、大気連通口B404が形成されている。
この大気連通口B404は大気連通弁(図示せず)によ
って開閉可能である。ここで記録ヘッドB120は,第
二インク収容部材B400と一体となっている構成を示
したが、この場合、インク吐出口B121が第2インク
収容部材B400に収容されているインクを外部に供給
するためのインク供給口となる。また、記録ヘッドB1
20が第2インク収容部材B400と別部材からなり、
第2インク収容部材が備えているインク供給口に記録ヘ
ッドが接続されているような形態もまた本発明の範囲内
のものである。
【0082】吸引キャップB310は、吸引チューブB
311を通してポンプシリンダB304の他方のシリン
ダ室に接続されている。
【0083】ポンプシリンダB304は、供給チューブ
B303、吸引チューブB311および廃液チューブB
312と接続される3つのポートを有している。
【0084】ところで、図12に示したように、第二イ
ンク収容部材B400の内面に設けられている気体透過
部材B402とインク吸収体B401との間は、空間B
412によって隔てられていて、それらは接触していな
いように構成することが好ましい。気体透過部材B40
2は、長期間インクに接した場合、その気液分離性能が
低下する可能性がある。しかし、本実施形態において
は、気体透過部材B402とインク吸収体B401との
間に、空間B412を設けて気体透過部材B402とイ
ンク吸収体B401とが直接接触することを避けること
により、インクの補給時以外のときは、気体透過部材B
402にインクが接しない。したがって、気体透過部材
B402の機能の低下を防止することができる。また、
空間B412の内壁面(例えばB414で示す面)は、
表面処理によってインクの付着が極力抑えられるような
構成(例えば撥水処理)とすることが好ましい。
【0085】第一インク収容部材C103から第二イン
ク収容部材B400にインクを供給する場合は、ゴムジ
ョイントC105とニードルB122、供給ジョイント
B302と供給エアー口B302とをそれぞれ接合し、
シリンダポンプB304によって負圧導入部B410お
よび気体透過部材B402を通して第二インク収容部材
B400中の空気を吸引することによって第一インク収
容部材から第二インク収容部材にインクを供給する。
【0086】第二インク収容部材内へのインク供給後、
ゴムジョイントC105とニードルB122、供給ジョ
イントB302と供給エアー口B302とをそれぞれ切
り離し、必要に応じて吸引キャップB310からシリン
ダポンプB304によって第二インク収容部材内のイン
クを吸引することによって記録ヘッドB120にインク
を供給し、記録動作を行う。
【0087】(他の実施形態)本発明の第二インク収容
部材は、第二インク収容部材がシリアルスキャン方式の
記録装置における記録ヘッドと共に移動されるものに限
定されるものではなく、定位置に備えられるものであっ
ても良い。また、チューブを通して常に第二インク収容
部材に接続されるものであっても良い。
【0088】また実施例ではカメラと一体である形態を
説明したが、もちろんプリンタのみの形態であっても良
い。
【0089】
【実施例】次に実施例、比較例及び使用例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中、部とあるのは特
に断りのない限り重量基準である。
【0090】下記表1及び2の各成分を十分混合溶解し
た後、0.2μmフィルターで加圧濾過し、インクを調
製した。
【0091】なお、下記に示す構造式(1)の染料の可
溶化基の数に対して、アルカリ金属イオン数が65%、
75%及び、85%のインク成分を実施例、50%及び
100%のインク成分を比較例として調製した。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】〔化1〕表1及び2中の構造式(1)の化
合物は以下に示す通りである。
【0095】
【外5】
【0096】(使用例) 実施例1〜6及び比較例1〜4 上記の様にして得られたインクを用い、インクジェット
記録装置として発熱素子をインクの吐出エネルギー源と
して利用したインクジェットプリンタBJ−F850
(商品名:キヤノン製)を使用し、HR−101(商品
名:キヤノン製)に記録を行った。
【0097】実施例7〜12及び比較例5〜8 次に、上記の様にして得られたインクを、図12に示し
た装置の、メディアパックC100内のインクパックC1
03の内の1つに充填し、当該メディアパックをプリン
タに装着してメディアパック内のプリント媒体C104
にプリントを行った。
【0098】(評価)各々の記録過程における固着回復
性及び発一性の評価を下記の方法に従って行った。この
結果を表3に示す。なお評価は、通常25℃及び50%
RHの条件で行った。
【0099】(1)固着回復性の評価 (実施例1〜6、比較例1〜4)インクジェットプリン
タBJ−F850で印字後、プリンタ本体から取り出し
た記録ヘッドを、60℃の恒温槽に14日間放置し、常
温に取り出した直後に回復操作(吸引操作)を行った後
印字して、下記基準にて評価した。 ◎:回復操作3回以内で正常な印字状態に戻る。 ○:回復操作4〜6回で正常な印字状態に戻る。 △:回復操作7〜10回で正常な印字状態に戻る。 ×:回復操作10回以上で不吐出又は印字の乱れがあ
る。
【0100】(実施例7〜12、比較例5〜8)プリン
タ部B100で印字後、メディアパックC100を外
し、プリンタ部B100を60℃の恒温槽に14日間放
置し、常温に取り出した直後に回復操作(吸引操作)を
行った後印字して、下記基準にて評価した。 ◎:回復操作5回以内で正常な印字状態に戻る。 ○:回復操作6〜10回で正常な印字状態に戻る。 △:回復操作11〜15回で正常な印字状態に戻るが、
過酷な屋外環境下では支障をきたす恐れがある。 ×:回復操作16回以上で不吐出又は印字の乱れがあ
る。
【0101】(2)発一性の評価 (実施例1〜6、比較例1〜4)温度15℃/湿度10
RH%の恒温恒湿槽にインクジェットプリンタを3時間
以上放置し、その後あるノズルからインク滴を吐出さ
せ、10秒間そのノズルを使用せず、次にそのノズルか
らインク滴を吐出させた時の吐出安定性の程度を目視に
て下記基準で評価した。 ○:正常な印字が行える。 △:若干の文字の乱れはあるが、実際の使用上は問題の
ないレベルである。 ×:不吐出または印字の乱れがある。
【0102】(実施例7〜12、比較例5〜8)温度1
5℃/湿度10RH%の恒温恒湿槽にメディアパックC
100が装着してあるプリンタ部B100を3時間以上
放置し、その後あるノズルからインク滴を吐出させ、1
0秒間そのノズルを使用せず、次にそのノズルからイン
ク滴を吐出させた時の吐出安定性の程度を目視にて下記
基準で評価した。 ○:正常な印字が行える。 △:若干の文字の乱れがあり、過酷な屋外環境下では支
障をきたす恐れがある。 ×:不吐出または印字の乱れがある。
【0103】評価結果
【0104】
【表3】
【0105】
【発明の効果】以上示した様に発明のインクを用いるこ
とによって、固着回復性を大幅に向上させ、過酷な屋外
環境での放置後でも優れた印字画像が得られる。更に、
発一性は良好なままであるという点で、従来のインクに
対し明確な優位性を示し、優れた特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリンタ内蔵カメラの正面
図である。
【図2】図1のカメラの斜め前方からの斜視図である。
【図3】図1のカメラの斜め後方からの斜視図である。
【図4】図1のカメラに装着可能なメディアパックの斜
視図である。
【図5】図1のカメラの内部における主要構成部の配置
関係を示す斜視図である。
【図6】図5におけるプリンタ部の斜視図である。
【図7】図6のプリンタ部の一部を取り外した斜視図で
ある。
【図8】図6のプリンタ部におけるキャリッジの斜視図
である。
【図9】図6のプリンタ部におけるプリント媒体搬送系
の構成部分の斜視図である。
【図10】図6のプリンタ部におけるインク供給系の構
成部分の斜視図である。
【図11】図10のインク供給系の構成部分にメディア
パックが装着されたときの平面図である。
【図12】インク供給回復システムの概念的構成を示す
図である。
【符号の説明】
A001 装置本体 A002 挿入部 A100 カメラ部 A101 レンズ A105 液晶表示部 B100 プリンタ部 B101 ローラ B102 ピンチローラ B103 プラテン B104 キャリッジ B105 ガイド軸 B106 リードスクリュー B109 スクリューピン B120 インクジェット記録ヘッド B121 インク吐出口 B122 ニードル B123 供給エアー口 B131 エンコーダセンサ B132 リニアスケール B133 フラグ B134 センサ B141 スクリューギア B142 アイドラギア B143 モータギア B201 排紙ローラ B202 排紙ローラギア B203 中継ギア B204 ローラギア B211 スライダ B212 カム B213 圧板ヘッド B301 ジョイントフォーク B302 該供給ジョイント B302 供給ジョイント B303 供給チューブ B304 ポンプシリンダ B305 ジョイントリフタ B310 吸引キャップ B311 吸引チューブ B312 廃液チューブ B313 廃液ジョイント B315 ポンプユニット B316 ワイパーリフタ B400 第二インク収容部材(インクタンク、キャリ
ッジタンク) B401 インク吸収体 B402 気液透過部材(気液分離膜、気体透過部材、
多孔質膜) B404 大気連通口 B410 負圧導入部 B412 空間 C100 メディアパック C101 パック本体 C102 シャッター C102A 窓部 C103 インクパック C104 プリント媒体 C105 ゴムジョイント C106 ワイパー C107 廃インク吸収体 C110 給紙ローラ C110a 連結部 C120 廃液導入孔 C200 インク供給路 M001 キャリッジモータ M002 搬送モータ M003 ジョイントモータ M004 ポンプモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 FC06 JC14 JC20 JC23 KC02 KC05 KC11 KC20 2H086 BA15 BA16 BA33 BA52 BA53 BA55 BA59 BA62 4J039 BA14 BA29 BC06 BC16 BC19 BC33 BC40 BC52 BC54 BC65 BC69 BC73 BC74 BC77 BC79 BE06 BE12 EA15 EA41 GA24

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基もしくはその塩を有する
    色材と、アルカリ金属イオンと、を含んでいるインクジ
    ェット用のインクであって、該色材の可溶化基の数に対
    して、アルカリ金属イオンの数が65%以上85%以下
    であることを特徴とするインクジェット用のインク。
  2. 【請求項2】 更に水溶性有機溶剤を含んでいる請求項
    1記載のインク。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ金属イオンの対イオンが、
    水酸化物イオンである請求項1または2に記載のイン
    ク。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属イオンとしてリチウムイオ
    ン、カリウムイオン、ナトリウムイオンの何れか1種類
    または2種類以上を含む請求項1〜3の何れかに記載の
    インク。
  5. 【請求項5】 該インクが、カルボキシル基もしくはそ
    の塩を有する色材として、下記構造式(I)で示される
    色素を含んでいるマゼンタインクである請求項1〜4の
    いずれかに記載のインク。 一般式(I) 【外1】 (上記一般式(I)中、Ar1は、置換もしくは未置換
    のフェニル基、または置換若しくは未置換のナフチル基
    を表わし、Ar2は、アセチル基、ベンゾイル基、1,
    3,5−トリアジン誘導体、SO2−C65基又はSO2
    −C64−CH3基のいずれかを表す。Mはスルホン酸
    基の対イオンであり、水素原子、アルカリ金属、アンモ
    ニウム又は有機アンモニウムのいずれかを表す。但し、
    上記一般式(I)の化合物は、少なくとも1つのカルボ
    キシル基もしくはその塩を有する)。
  6. 【請求項6】 該インクが、色材として更に下記一般式
    (II)で示される化合物を含んでいる請求項5に記載の
    インク: (一般式(II)) 【外2】 (上記一般式(II)中、R1は、置換若しくは未置換の
    アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
    表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
    しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
    置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
    のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
    基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
    しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
    す。nは、1又は2を表す)。
  7. 【請求項7】 該インクがインクジェット記録用のイン
    クである請求項1〜6の何れかに記載のインク。
  8. 【請求項8】 該インクが、インク供給ジョイントに接
    続されてインクを貯蔵する第一インク収容部材と、プリ
    ンタ中のキャリッジ上に搭載され、前記インクジョイン
    トと接続可能なインク取入部を有する第二インク収容部
    材とを有し、第一インク収容部材から第二インク収容部
    材にインクを供給した後、第二インク収容部材から記録
    ヘッドにインクを供給し、前記記録ヘッドからインクを
    吐出することによって被記録材に記録を行うインクジェ
    ット記録装置に使用されるものである請求項1〜6のい
    ずれかに記載のインク。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のインク
    を収容しているインク収容部を具備していることを特徴
    とするインクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 請求項7または8の何れかに記載のイ
    ンクを収容しているインク収容部と該インクを吐出させ
    る記録ヘッドとを具備していることを特徴とする記録ユ
    ニット。
  11. 【請求項11】 インク供給ジョイントに接続されてイ
    ンクを貯蔵する第一インク収容部材と、プリンタ中のキ
    ャリッジ上に搭載され、前記インクジョイントと接続可
    能なインク取入部を有する第二インク収容部材とを有
    し、第一インク収容部材から第二インク収容部材にイン
    クを供給した後、第二インク収容部材から記録ヘッドに
    インクを供給し、前記記録ヘッドからインクを吐出する
    ことによって被記録材に記録を行うインクジェット記録
    装置において、前記インクが請求項7又は8に記載のイ
    ンクであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8の何れかに記載のインク
    を収納しているインク収納部と、被記録媒体を収容して
    いる被記録媒体収納部と、を備えていることを特徴とす
    るメディアパック。
  13. 【請求項13】 該被記録媒体が、支持体上にインク受
    容層を備えているものである請求項12に記載のメディ
    アパック。
  14. 【請求項14】 該インク受容層が、シリカ微粒子を含
    有している請求項13に記載のメディアパック。
  15. 【請求項15】 該インク受容層が、アルミナ水和物を
    含有している請求項13に記載のメディアパック。
  16. 【請求項16】 該アルミナ水和物が、下記式で示され
    るものである請求項15に記載のメディアパック: AlO3-p(OH)2p・mH2O (上記式中、pは1、2又は3、mは0〜10)。
  17. 【請求項17】 該インク受容層と該支持体との間に、
    多孔性の層を具備している請求項13〜16のいずれか
    に記載のメディアパック。
  18. 【請求項18】 該多孔性の層が、バライタ層である請
    求項17に記載のメディアパック。
  19. 【請求項19】 請求項7又は8に記載のインクをイン
    クジェット法で被記録媒体に付与する工程を有すること
    を特徴とするインクジェット記録方法。
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