JP2003206276A - α−アミノ−ε−カプロラクタムの製造方法 - Google Patents
α−アミノ−ε−カプロラクタムの製造方法Info
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- JP2003206276A JP2003206276A JP2002000649A JP2002000649A JP2003206276A JP 2003206276 A JP2003206276 A JP 2003206276A JP 2002000649 A JP2002000649 A JP 2002000649A JP 2002000649 A JP2002000649 A JP 2002000649A JP 2003206276 A JP2003206276 A JP 2003206276A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡便なα-アミノ-ε-カプロラクタムの製造
方法の提供。 【解決手段】高温高圧水の存在下、リジンまたはポリリ
ジンを脱水環化する。
方法の提供。 【解決手段】高温高圧水の存在下、リジンまたはポリリ
ジンを脱水環化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はの製造方法に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】α-アミノ-ε-カプロラクタムは特開平5
-310575号公報にも開示されているように、人が服用す
ることにより、学習力および記憶力の増強効果が期待さ
れている化合物である。
-310575号公報にも開示されているように、人が服用す
ることにより、学習力および記憶力の増強効果が期待さ
れている化合物である。
【0003】この化合物の合成方法に関しては、ナイロ
ン原料であるε-カプロラクタムを原料とし、ε-α-ニ
トロカプロラクタムを経由してε-α-アミノカプロラク
タムを合成する方法が、ジェイ.エッチ.オッフェンハ
イムら,ハイドロカーボンプロセッシング,47,17
6(1968)(J.H.Offenheym,et al.,Hydrocarbon Pr
ocessing 47,176(1968))に示されている。また、シクロ
ヘキサノンを原料とする合成方法が福村 隆,アミノア
シッド・ヌクレイックアシッド(Amino Acid・Nuceic Ac
id)発酵と代謝, 33,129-139 (1976)に示されている。
ン原料であるε-カプロラクタムを原料とし、ε-α-ニ
トロカプロラクタムを経由してε-α-アミノカプロラク
タムを合成する方法が、ジェイ.エッチ.オッフェンハ
イムら,ハイドロカーボンプロセッシング,47,17
6(1968)(J.H.Offenheym,et al.,Hydrocarbon Pr
ocessing 47,176(1968))に示されている。また、シクロ
ヘキサノンを原料とする合成方法が福村 隆,アミノア
シッド・ヌクレイックアシッド(Amino Acid・Nuceic Ac
id)発酵と代謝, 33,129-139 (1976)に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来用いられてきた合成方法は多段階の反応であり工
程が複雑であった。
の従来用いられてきた合成方法は多段階の反応であり工
程が複雑であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前述の従来
技術の課題に鑑み鋭意研究を重ねた。その結果、高温高
圧水の存在下、リジンまたはポリリジンを脱水環化する
α-アミノ-ε-カプロラクタムの製造方法であれば、簡
便にα-アミノ-ε-カプロラクタムを得ることが可能で
あることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
した。
技術の課題に鑑み鋭意研究を重ねた。その結果、高温高
圧水の存在下、リジンまたはポリリジンを脱水環化する
α-アミノ-ε-カプロラクタムの製造方法であれば、簡
便にα-アミノ-ε-カプロラクタムを得ることが可能で
あることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
した。
【0006】本発明は以下の(1)〜(3)の構成から
なる。 (1)高温高圧水の存在下、リジンまたはポリリジンを
脱水環化することを特徴とするα-アミノ-ε-カプロラ
クタムの製造方法。
なる。 (1)高温高圧水の存在下、リジンまたはポリリジンを
脱水環化することを特徴とするα-アミノ-ε-カプロラ
クタムの製造方法。
【0007】(2)高温高圧水が、200〜600℃の温度を
有し、且つ1.6〜120MPa(ゲージ圧)の圧力を有する水
である前期第1項記載のα-アミノ-ε-カプロラクタム
の製造方法。
有し、且つ1.6〜120MPa(ゲージ圧)の圧力を有する水
である前期第1項記載のα-アミノ-ε-カプロラクタム
の製造方法。
【0008】(3)高温高圧水が250〜390℃の温度を有
し、且つ4.0〜50MPa(ゲージ圧)の圧力を有する水であ
る請求項1記載のα-アミノ-ε-カプロラクタムの製造
方法。
し、且つ4.0〜50MPa(ゲージ圧)の圧力を有する水であ
る請求項1記載のα-アミノ-ε-カプロラクタムの製造
方法。
【0009】
【発明の実施の形態】水は大気圧下で加熱すると100℃
で沸騰しそれ以上温度は上がらない。しかし密封容器に
封入した水を加熱すると100℃より温度が高く、0.1 MPa
(ゲージ圧)より圧力が高い高温高圧水を得ることがで
きる。本発明はこの高温高圧水を用いてα-アミノ-ε-
カプロラクタムを得るものである。本発明において高温
高圧水は温度が200〜600℃の範囲であり、圧力が1.6〜1
20 MPa(ゲージ圧)の範囲の高温高圧水であることが好
ましい。更には温度が250〜390℃であり、圧力が4.0〜5
0 MPa(ゲージ圧)の範囲の高温高圧水であることが好
ましい。
で沸騰しそれ以上温度は上がらない。しかし密封容器に
封入した水を加熱すると100℃より温度が高く、0.1 MPa
(ゲージ圧)より圧力が高い高温高圧水を得ることがで
きる。本発明はこの高温高圧水を用いてα-アミノ-ε-
カプロラクタムを得るものである。本発明において高温
高圧水は温度が200〜600℃の範囲であり、圧力が1.6〜1
20 MPa(ゲージ圧)の範囲の高温高圧水であることが好
ましい。更には温度が250〜390℃であり、圧力が4.0〜5
0 MPa(ゲージ圧)の範囲の高温高圧水であることが好
ましい。
【0010】本発明において使用するリジンは、試薬と
して販売されているものを用いることができる。ポリリ
ジンは、食品添加物として使用されるものを用いること
ができ、本発明においては、イオン交換樹脂等を用いて
高純度化したものが好ましく使用することができる。
して販売されているものを用いることができる。ポリリ
ジンは、食品添加物として使用されるものを用いること
ができ、本発明においては、イオン交換樹脂等を用いて
高純度化したものが好ましく使用することができる。
【0011】本発明に使用するリジンおよびポリリジン
は、L-体、D-体、ラセミ体の何れであっても使用するこ
とができる。
は、L-体、D-体、ラセミ体の何れであっても使用するこ
とができる。
【0012】該脱水環化の方法について以下に詳述す
る。反応容器にリジンまたはポリリジンの一方または両
方を入れ、さらに水を加え、該反応容器を密封し温度お
よび圧力を上昇させ、所定の温度、圧力に到達した後、
その状態を0.1秒〜24時間維持し、脱水環化反応させ
る。
る。反応容器にリジンまたはポリリジンの一方または両
方を入れ、さらに水を加え、該反応容器を密封し温度お
よび圧力を上昇させ、所定の温度、圧力に到達した後、
その状態を0.1秒〜24時間維持し、脱水環化反応させ
る。
【0013】所定の温度および圧力を維持し、脱水環化
反応させる時間は、リジンまたはポリリジンの投入量、
リジンまたはポリリジンと水との比率によっても異なる
が、本発明においては3〜30分間の範囲であることがよ
り好ましい。
反応させる時間は、リジンまたはポリリジンの投入量、
リジンまたはポリリジンと水との比率によっても異なる
が、本発明においては3〜30分間の範囲であることがよ
り好ましい。
【0014】また、該時間が長いと目的物であるα-ア
ミノ-ε-カプロラクタムの分解が進む傾向にあり、該時
間が短い場合にはα-アミノ-ε-カプロラクタムの生成
が不十分となる傾向にあることから、比較的高温(高
圧)にて脱水環化反応させる場合には、該時間は短い方
が好ましく、反対に比較的低温(低圧)にて脱水環化反
応させる場合には、該時間は長い方が好ましい。
ミノ-ε-カプロラクタムの分解が進む傾向にあり、該時
間が短い場合にはα-アミノ-ε-カプロラクタムの生成
が不十分となる傾向にあることから、比較的高温(高
圧)にて脱水環化反応させる場合には、該時間は短い方
が好ましく、反対に比較的低温(低圧)にて脱水環化反
応させる場合には、該時間は長い方が好ましい。
【0015】本発明において、該反応容器に投入するリ
ジンまたはポリリジンと水との比率(水/リジンまたは
ポリリジン)は特に限定されるものではないが、1〜50
の範囲であることが好ましい。
ジンまたはポリリジンと水との比率(水/リジンまたは
ポリリジン)は特に限定されるものではないが、1〜50
の範囲であることが好ましい。
【0016】該反応容器にはさらに水に溶解可能な有機
溶媒を入れてもよい。該有機溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、およ
びジメチルスルホキシドなどを挙げることができる。ま
た、その際の水と有機溶媒との比率(水/有機溶媒)は
0.5〜10の範囲であることが好ましい。
溶媒を入れてもよい。該有機溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、およ
びジメチルスルホキシドなどを挙げることができる。ま
た、その際の水と有機溶媒との比率(水/有機溶媒)は
0.5〜10の範囲であることが好ましい。
【0017】該脱水環化反応においては、本発明の効果
を損なわない範囲であれば、脱水環化触媒を使用するこ
とも可能である。該脱水環化触媒としては、塩化アルミ
ニウムなどのルイス酸、陽イオン交換樹脂、および分子
ふるいなどを挙げることができる。
を損なわない範囲であれば、脱水環化触媒を使用するこ
とも可能である。該脱水環化触媒としては、塩化アルミ
ニウムなどのルイス酸、陽イオン交換樹脂、および分子
ふるいなどを挙げることができる。
【0018】さらに該脱水環化反応においては、本発明
の効果を損なわない範囲であれば、アルカリ金属、アル
カリ土類金属の水酸化物のアルカリ化合物や塩酸、硫酸
等の酸、もしくは酸化触媒等の添加剤を使用してもよ
い。これらの添加剤の濃度は0.01〜0.4モル/L、好まし
くは0.01〜0.02モル/Lである。
の効果を損なわない範囲であれば、アルカリ金属、アル
カリ土類金属の水酸化物のアルカリ化合物や塩酸、硫酸
等の酸、もしくは酸化触媒等の添加剤を使用してもよ
い。これらの添加剤の濃度は0.01〜0.4モル/L、好まし
くは0.01〜0.02モル/Lである。
【0019】本発明では、あらかじめ加熱した反応器に
高圧ポンプで、水と、リジン若しくはポリリジン、また
はその両方を連続的に送入し、高温高圧状態を保ったま
ま、連続的に抜き出す方法によってもα-アミノ-ε-カ
プロラクタムを得ることができる。
高圧ポンプで、水と、リジン若しくはポリリジン、また
はその両方を連続的に送入し、高温高圧状態を保ったま
ま、連続的に抜き出す方法によってもα-アミノ-ε-カ
プロラクタムを得ることができる。
【0020】反応後、反応液からのα-アミノ-ε-カプ
ロラクタムを抽出・分離する方法は特に限定されるもの
ではなく、カラム分離法、溶媒抽出法、再結晶法などの
方法を挙げることができる。
ロラクタムを抽出・分離する方法は特に限定されるもの
ではなく、カラム分離法、溶媒抽出法、再結晶法などの
方法を挙げることができる。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
実験例1
反応容器(長さ12cm、容積5.4cm3)にリジン0.50gと、
脱気水3.70gを仕込み密栓した。これを、温度330℃に保
った溶融塩恒温槽に浸すことで反応容器を速やかに加熱
し反応を開始させた。該反応容器の温度上昇に伴い、容
器内の圧力は30MPa(ゲージ圧)に上昇した。反応を開
始してから10分後に該反応器を恒温槽から取り出し、冷
水浴に浸し冷却して反応を停止させた。次いで、該反応
容器から内容物である反応液を取り出し、液体クロマト
グラフ-質量分析法(カラム:アサヒパック(Asahipak)O
DP、移動層組成:0.1%酢酸水溶液:アセトニトリル=95:
5、移動層流速:0.5ml/min、検出器:フォトダイオード
アレイ検出器および質量分析器)にて該反応液の分析を
行った。
脱気水3.70gを仕込み密栓した。これを、温度330℃に保
った溶融塩恒温槽に浸すことで反応容器を速やかに加熱
し反応を開始させた。該反応容器の温度上昇に伴い、容
器内の圧力は30MPa(ゲージ圧)に上昇した。反応を開
始してから10分後に該反応器を恒温槽から取り出し、冷
水浴に浸し冷却して反応を停止させた。次いで、該反応
容器から内容物である反応液を取り出し、液体クロマト
グラフ-質量分析法(カラム:アサヒパック(Asahipak)O
DP、移動層組成:0.1%酢酸水溶液:アセトニトリル=95:
5、移動層流速:0.5ml/min、検出器:フォトダイオード
アレイ検出器および質量分析器)にて該反応液の分析を
行った。
【0022】図1にフォトダイオードアレイ検出器によ
るクロマトグラム、図2に質量分析器による質量数128
のマスクロマトグラムをそれぞれ示す。試薬品のα-ア
ミノ-ε-カプロラクタムのクロマトグラムと比較した結
果、該反応液のクロマトグラム中4.682分のピーク位置
がα-アミノ-ε-カプロラクタムのピーク位置と一致し
た。またマスクロマトグラム中4.739分にピークが観測
されたが、これは分子量が128であるα-アミノ-ε-カプ
ロラクタムの分子イオンによるものと考えられる。
るクロマトグラム、図2に質量分析器による質量数128
のマスクロマトグラムをそれぞれ示す。試薬品のα-ア
ミノ-ε-カプロラクタムのクロマトグラムと比較した結
果、該反応液のクロマトグラム中4.682分のピーク位置
がα-アミノ-ε-カプロラクタムのピーク位置と一致し
た。またマスクロマトグラム中4.739分にピークが観測
されたが、これは分子量が128であるα-アミノ-ε-カプ
ロラクタムの分子イオンによるものと考えられる。
【0023】さらに収率を算出するために、液体クロマ
トグラフ法(カラム: ハイパーカーブ(Hypercarb) 5
m、移動層組成:0.01M NaOH水溶液、移動層流速:0.5 m
l/min、検出器:フォトダイオードアレイ検出器)にて
定量分析を行った。リジンのピーク面積とα-アミノ-ε
-カプロラクタムのピーク面積の比から生成量を計算す
ると、生成量は0.090gであり、収率は20.5%であった。
トグラフ法(カラム: ハイパーカーブ(Hypercarb) 5
m、移動層組成:0.01M NaOH水溶液、移動層流速:0.5 m
l/min、検出器:フォトダイオードアレイ検出器)にて
定量分析を行った。リジンのピーク面積とα-アミノ-ε
-カプロラクタムのピーク面積の比から生成量を計算す
ると、生成量は0.090gであり、収率は20.5%であった。
【0024】実験例2〜5
4つの反応容器(長さ12cm、容積5.4cm3)を準備し、そ
れぞれにリジン0.50gと、脱気水3.70gを仕込み密栓し
た。それらを温度330℃に保った溶融塩恒温槽に浸すこ
とで該反応容器を速やかに加熱し反応を開始した。反応
容器の温度上昇に伴い、容器内の圧力は30MPa(ゲージ
圧)に上昇した。5分後(実験例2)、15分後(実験例
3)、20分後(実験例4)、25分後(実験例5)に各反
応器から反応液をそれぞれ取り出し冷却して反応を停止
させた。
れぞれにリジン0.50gと、脱気水3.70gを仕込み密栓し
た。それらを温度330℃に保った溶融塩恒温槽に浸すこ
とで該反応容器を速やかに加熱し反応を開始した。反応
容器の温度上昇に伴い、容器内の圧力は30MPa(ゲージ
圧)に上昇した。5分後(実験例2)、15分後(実験例
3)、20分後(実験例4)、25分後(実験例5)に各反
応器から反応液をそれぞれ取り出し冷却して反応を停止
させた。
【0025】それらの反応容器の内容物について、実験
例1に準じそれぞれのα-アミノ-ε-カプロラクタムの
生成量および収率を算出した結果、5分後:0.001 g,収
率 0.3 重量%(実験例2)、15分後:0.156 g, 35.5
重量%(実験例3)、20分後:0.035 g,収率 8.1 重量%
(実験例4)、25分後:0.004 g, 0.8 重量%(実験例
5)であった。以上の実験例1から5の反応液のフォト
ダイオードアレイ検出器によるクロマトグラムを図2に
示した。
例1に準じそれぞれのα-アミノ-ε-カプロラクタムの
生成量および収率を算出した結果、5分後:0.001 g,収
率 0.3 重量%(実験例2)、15分後:0.156 g, 35.5
重量%(実験例3)、20分後:0.035 g,収率 8.1 重量%
(実験例4)、25分後:0.004 g, 0.8 重量%(実験例
5)であった。以上の実験例1から5の反応液のフォト
ダイオードアレイ検出器によるクロマトグラムを図2に
示した。
【0026】実験例6
反応容器(長さ12cm、容積5.4cm3)にリジン0.50gと、
脱気水4.00gを仕込み密栓する。これを、温度300℃に保
った溶融塩恒温槽に浸すことで反応容器を加熱し反応を
開始させた。反応容器の加熱に伴い容器内の圧力は30MP
a(ゲージ圧)に上昇した。10分後に反応器を恒温槽か
ら取り出し、冷水浴に浸し冷却して反応を停止させた。
実験例1に準じ収率を算出した結果、α-アミノ-ε-カ
プロラクタムの生成量は0.089g,収率 20.0 重量%であ
った。以上の実験例1から6の収量および収率結果を表
1に示した。
脱気水4.00gを仕込み密栓する。これを、温度300℃に保
った溶融塩恒温槽に浸すことで反応容器を加熱し反応を
開始させた。反応容器の加熱に伴い容器内の圧力は30MP
a(ゲージ圧)に上昇した。10分後に反応器を恒温槽か
ら取り出し、冷水浴に浸し冷却して反応を停止させた。
実験例1に準じ収率を算出した結果、α-アミノ-ε-カ
プロラクタムの生成量は0.089g,収率 20.0 重量%であ
った。以上の実験例1から6の収量および収率結果を表
1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の製造方法であれば、簡便にα-
アミノ-ε-カプロラクタムを製造することが可能であ
る。
アミノ-ε-カプロラクタムを製造することが可能であ
る。
【図1】 330℃、10分でのリジン反応物のLCクロマト
グラム
グラム
【図2】 330℃、10分でのリジン反応物の分子量128に
おけるMSクロマトグラム
おけるMSクロマトグラム
【図3】 330℃におけるリジン反応物のLCクロマトグ
ラムとα-アミノ-ε-カプロラクタムの収率の経時変化
ラムとα-アミノ-ε-カプロラクタムの収率の経時変化
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 永岡 昭二
熊本県熊本市東町3丁目11番38号 熊本県
工業技術センター内
(72)発明者 松田 茂樹
熊本県熊本市東町3丁目11番38号 熊本県
工業技術センター内
(72)発明者 永田 正典
熊本県熊本市東町3丁目11番38号 熊本県
工業技術センター内
(72)発明者 平木 純
東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 チ
ッソ株式会社内
(72)発明者 増原 繁夫
熊本県水俣市八幡町2−1−17
Fターム(参考) 4C034 DE03 DE16
Claims (3)
- 【請求項1】 高温高圧水の存在下、リジンまたはポリ
リジンを脱水環化することを特徴とするα-アミノ-ε-
カプロラクタムの製造方法。 - 【請求項2】 高温高圧水が、200〜600℃の温度を有
し、且つ1.6〜120Mpa(ゲージ圧)の圧力を有する水で
ある請求項1記載のα-アミノ-ε-カプロラクタムの製
造方法。 - 【請求項3】高温高圧水が、250〜390℃の温度を有し、
且つ4.0〜50MPa(ゲージ圧)の圧力を有する水である請
求項1記載のα-アミノ-ε-カプロラクタムの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000649A JP2003206276A (ja) | 2002-01-07 | 2002-01-07 | α−アミノ−ε−カプロラクタムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000649A JP2003206276A (ja) | 2002-01-07 | 2002-01-07 | α−アミノ−ε−カプロラクタムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003206276A true JP2003206276A (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=27640976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002000649A Pending JP2003206276A (ja) | 2002-01-07 | 2002-01-07 | α−アミノ−ε−カプロラクタムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003206276A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN105092741A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-11-25 | 四川科伦药业股份有限公司 | 一种高效液相色谱法检测3-氨基-2-己内酰胺的方法 |
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-
2002
- 2002-01-07 JP JP2002000649A patent/JP2003206276A/ja active Pending
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