JP2003205954A - 蓋装置及びこれとボトル容器との組合せ - Google Patents

蓋装置及びこれとボトル容器との組合せ

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JP2003205954A
JP2003205954A JP2002009107A JP2002009107A JP2003205954A JP 2003205954 A JP2003205954 A JP 2003205954A JP 2002009107 A JP2002009107 A JP 2002009107A JP 2002009107 A JP2002009107 A JP 2002009107A JP 2003205954 A JP2003205954 A JP 2003205954A
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bottle container
lid
pouring
screw lid
pouring member
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JP2002009107A
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Hitoaki Yoshida
仁昭 吉田
Kenji Kitada
謙二 北田
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Tenryu Chemical Industry Co Ltd
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Tenryu Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】包装ラインの設備を大きく変更することなく、
蓋装置の形態の多様性を高める。 【手段】ボトル容器1の口部5に注出部材2が強制嵌合
によって取付けられている。注出部材2の注出筒部12は
ねじ蓋3によって封止される。ねじ蓋3の下端にPPバ
ンド15が一体に設けられている一方、注出部材2の注出
筒部12には、PPバンド15が係合するラチェット爪14を
形成している。ボトル容器1に強制嵌合される蓋装置で
ありながら、キャップにピルファープルーフ特性を持た
せることができる。カバー部材4でボトル容器1の肩部
7を覆うことにより、デザインを向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボトル容器に使用
される蓋装置及びこれとボトル容器との組合せに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ボトルタイプの容器をキャップで封止す
る関係を見ると、大まかに見て、瓶口に雄ねじを形成し
て、これにねじ蓋を直接にねじ込む方式と、キャップの
弾性変形を利用して瓶口に強制嵌合させる方式とに大別
される。
【0003】ねじ蓋を瓶口に直接にねじ込む方式では、
ねじ蓋の下端にブリッジを介してピルファープルーフバ
ンド(以下、「PPバンド」という)を設けて、ねじ蓋
のねじ込みによってPPバンドを瓶口に係合させて、ね
じ蓋をねじ戻すとブリッジが千切れて開封の事実を確認
できるピルファープルーフキャップが多用されている。
【0004】他方、強制嵌合方式では、キャップは、一
般に、プルオープン式の封止部を備えた本体部とこれを
塞ぐ蓋とで構成されており、蓋の形態から見ると、蓋が
本体部にヒンジによって一体に連設されたタイプと、蓋
がねじ蓋となっていて本体部にねじ込まれるタイプとに
大別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のようにねじ蓋を
瓶口に直接にねじ込むピルファープルーフキャップは、
バージン性を確保できる点、ねじ蓋をねじ戻すだけのワ
ンタッチ的な操作で開封できる簡便性、或いは、開封後
にもねじ蓋によって密封できるため倒しても内容物がこ
ぼれ出ない等の利点があり、例えば飲料用のペットボト
ルに多用されている。
【0006】他方、後者の強制嵌合式のキャップは、注
出口の形状を自由に設定できる利点や、内容物を充填し
てから打栓だけの工程で封止できるため包装工程を能率
良く行えるなどの利点があり、醤油やサラダオイル等の
調味料類のように開封した後に小出しすることが多い商
品の包装などに多用されている。
【0007】これらピルファープルーフキャップによる
封止と強制嵌合式キャップによる封止とは、従来は異な
ったタイプの封止形態として認識されており、当然に包
装ラインに使用する装置も相違している。
【0008】他方、例えば、従来は強制嵌合式のキャッ
プで封止していたものをねじ式のピルファープルーフに
変更したいと欲することがある。しかし、この場合、包
装ラインに設置している打栓機をねじ込み機に交換しな
ければならないため、封止形態の変更に要するコストが
嵩むという問題があった。
【0009】本発明は、このような現状を改善すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1の発明では、蓋装置を、ボトル容器の口部に
強制嵌合によって取付けられる注出部材と、この注出部
材にねじ込まれるピルファープルーフキャップとを備え
る構成にした。
【0011】請求項2の発明は、口部を胴部よりも小径
と成すことによって前記胴部の上端が肩部となっている
ボトル容器と、このボトル容器の口部に強制嵌合によっ
て取付けられる注出部材と、この注出部材にねじ込まれ
るピルファープルーフキャップとを備えている。
【0012】そして、前記注出部材は、前記ボトル容器
の口部に強制嵌合される嵌合部と、嵌合部から上向きに
突出した注出筒部とを一体に連設した構造になっている
一方、前記ピルファープルーフキャップは、前記注出部
材にねじ込まれるねじ蓋と、このねじ蓋の下端に脆弱部
を介して取付けられたピルファープルーフバンドとを備
えており、ピルファープルーフバンドを注出部材に係止
又は固定することにより、ねじ蓋のねじ戻しによって前
記脆弱部が破断するようになっている。
【0013】更に、前記注出部材の嵌合部と容器の肩部
とを覆うカバー部材を備えているか備えておらず、カバ
ー部材を備えている場合は、当該カバー部材はボトル容
器又は注出部材に係止されている。
【0014】
【発明の作用・効果】本発明によると、ボトル容器に強
制嵌合されるキャップでありながらピルファープルーフ
性を持たせることができるため、強制嵌合式の包装ライ
ンをそのまま活用してピルファープルーフキャップの封
止形態とすることが可能となり、また、予め注出部材を
容器に嵌着しておくことにより、従来のねじ込み式包装
ラインを活用して、強制嵌合式の封止形態とすることも
可能になる。
【0015】従って、本願発明によると、包装ラインの
大幅な変更を招来することなく封止形態を変更できるた
め、商品の包装形態に柔軟に対処することができる。ま
た、従強の制嵌合式蓋装置で封止されるボトル容器にピ
ルファープルーフ特性を持たせることができるため、従
来のボトル容器をそのまま利用することも可能となり、
その結果、成形装置等の設備の有効活用を図ることも可
能となる。
【0016】請求項2の発明において、カバー部材を設
けると、カバー部材によって容器の口部や注出部材を覆
うことができるため、すっきりとしたデザインとするこ
とができる。また、例えばカバー部材と容器との色彩を
異ならせるなど、デザインを多様化できる利点もある。
【0017】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0018】(1).第1実施形態(図1〜図3) 図1〜図3では第1実施形態を示している。図1は全体
の斜視図、図2のうち(A)は分離正面図、(B)は部
分的な拡大図、(C)(D)は別例図、図3のうち
(A)は一部破断正面図、(B)は(A)のB−B視断
面図、(C)は別例図である。
【0019】.構造 この実施形態では、ボトル容器1と注出部材2とねじ蓋
3とカバー部材4とを備えており、注出部材2とねじ蓋
3とで蓋装置が構成されている。
【0020】ボトル容器1の口部5は胴部6よりも小径
に形成されており、このため、胴部6の上端は肩部7と
なっている。肩部7の外周縁には環状溝8が形成されて
いる。また、ボトル容器1の口部5には、フランジ9
と、その上方に位置した係合部10とが形成されてい
る。係合部10は断面外向き凸形に形成されている。
【0021】ボトル容器1の高さ(全高さ)は、例え
ば、胴部6の外径の3〜4倍程度になっている。
【0022】注出部材2の下部は、ボトル容器1の係合
部10を内外から挟むように下向きに開口した嵌合部1
1となっており、嵌合部11に、注出筒部12を一体に
連設し、注出筒部12に雄ねじ13を形成している。
【0023】注出筒部12は、上向きに窄まりかつ途中
で傾斜角が2段階で変化している3段式のテーパ状にな
っており、この注出筒部12の下端部に、ピルファープ
ルーフバンドに対する係合手段(或いはストッパー手
段)の一環として、円周方向に4等分した位置にラチェ
ット爪14を形成している。
【0024】図3(B)に示すように、ラチェット爪1
4は、ねじ蓋3のねじ込み方向(平面視で時計回り方
向)に向かって手前側に位置した側面が接線に向けて傾
くように傾斜している。
【0025】ねじ蓋3の下端には、PPバンド15が複
数本のブリッジ16を介して一体に繋がっており、PP
バンド15の内面には、係合手段の一環として、ねじ込
み方向と反対側に向けて延びる係止爪(係止片)17が
多数形成されている。係止爪は舌状に形成しているが、
平断面山形のような他の形状でも良い。
【0026】この場合、図2(B)に示すように、ねじ
蓋3の下端面とPPバンド15の上端面とに、ねじ蓋3
のねじ込み時にブリッジ16が千切れることを防止する
ため、ブリッジ16が千切れる前に互いに当接してPP
バンド15をねじ蓋3に連れ回転させる突起18を設け
ている(突起18は他の図面では省略している)。キャ
ップの成形に際してブリッジ16の群は割型によって形
成されるが、突起18の対は、例えば割型の抜き方向に
沿った2ヶ所に形成している。
【0027】ねじ蓋3の天板には、注出部材2における
注出筒部12の上部に内側から嵌入する中栓部19を一
体に形成している。中栓部19の下部は下窄まりのテー
パ状になっている。これはシール性を確保するためであ
る。
【0028】図2(D)に示すように、注出部材2の注
出筒部12に、ねじ蓋3をねじ込み切った状態でPPバ
ンド15の上向き移動を阻止する突起20を設けること
も可能である。突起20は環状に形成しても良いし、円
周方向に沿って飛び飛びに点在させても良い。或いは、
適当な長さのものが断続的に延びるように形成しても良
い。
【0029】カバー部材4は、ボトル容器1の胴部と滑
らかに連続する断面略台形状に形成されており、その上
面部は注出部材2の嵌合部11に重なっている。上面部
の内周縁は、注出部材2における注出筒部12の付け根
箇所に形成した環状溝21に嵌まっている。
【0030】また、カバー部材4の下端縁には、ボトル
容器1の環状溝8に嵌合する環状の内向き突起22を形
成している。内向き突起22は円周方向に沿って適当な
間隔で分断しても良い。
【0031】.使用態様 以上の構成において、包装前におけるボトル容器1と蓋
装置との関係を見ると、ねじ蓋3を注出部材2にセット
して、これとボトル容器1とカバー部材4とを別々にし
ておく場合と、注出部材2とカバー部材4とを予めボト
ル容器1にセットしておく場合との2つの態様が考えら
れる。
【0032】前者の態様では、ボトル容器1に内容物を
充填してからねじ蓋付きの注出部材2を供給して、これ
を押圧部材24によって叩打するという強制嵌合によっ
て取付け、それからカバー部材4を打栓方式によって取
付けることになる。
【0033】この場合は、ピルファープルーフ性のキャ
ップでありながら、打栓方式の包装ラインをその活用す
ることができる。また、この方式ではボトル容器1には
大きな口が空いているため、内容物を高速で充填できる
利点がある。
【0034】注出部材2の取付けとカバー部材4の取付
けとは、同じ押圧部材24を使用して行ってもよいし、
別々の工程として別々の押圧部材24を使用して行って
もよい。なお、カバー部材4の取付け時にはボトル容器
1には軸方向の外力が作用するが、カバー部材4の取付
けは弱い力で足りるので、ボトル容器1が座屈変形する
ようなことはない。
【0035】ボトル容器1がガラス瓶のように硬い素材
からなっている場合は、包装ラインのコンベヤにのせた
ままで注出部材2を強制嵌合させることができる。ボト
ル容器1が合成樹脂のように柔らかい素材からなってい
る場合は、打栓による胴部6の座屈を回避するため、吊
り具23によってフランジ9を持ち上げた状態で強制嵌
合することになる。
【0036】後者のように注出部材2とカバー部材4と
をボトル容器1に予めセットしておく場合は、内容物を
充填してからねじ蓋3を注出部材2にねじ込むことにな
る。従って、従来のねじ込み式の包装ラインをそのまま
活用することが可能となる。ねじ蓋3のねじ込みに際し
ては、PPバンド15の係止爪17は撓み変形してラチ
ェット爪14から逃げ変形するため、ねじ蓋3のねじ込
みは許容される。
【0037】いずれの方式で包装しても、係止爪17と
ラチェット爪14との係合によってPPバンド15はね
じ戻し方向に回転不能に保持されるため、ねじ蓋3をね
じ戻すとブリッジ16が千切れて、開封の事実を確認で
きる。
【0038】注出部材2は、その軸方向に相対動して密
着・離反する金型を使用した射出成形法によって製造さ
れるため、図2(C)及び図3(C)に示すように、ラ
チェット爪14を注出筒部12の全周にわたって多数形
成することも可能になる(ボトル容器にラチェット爪を
形成する場合は、ボトル容器はブロー成形によって製造
されるため、型抜きの点から、ラチェット爪は円周方向
に沿った2ヶ所又は4ヶ所にしか形成できない)。
【0039】このようにラチェット爪14を多数形成す
ると、PPバンド15をラチェット爪14の群に確実に
係止させて、開封操作によってブリッジ16を確実に破
断させることができる。すなわち、ピルファープルーフ
性を確実に保持することができる。なお、この場合のラ
チェット爪14の個数や間隔は任意に設定できる。
【0040】本実施形態のように注出筒部12を上窄ま
りのテーパ状に形成すると、注出部材2及びねじ蓋3は
テーパねじになるため、ねじ蓋3の嵌め込み(ねじ込
み)をスムースに行える利点がある。もちろん、通常の
ストレート状のねじにすることも可能である。
【0041】また、注出部材2は、密着・離反自在な金
型を使用した射出成形法(又は加圧成形法)によって製
造されており、その場合、金型は注出部材2の軸方向に
移動することになるが、本実施形態のように注出筒部1
2を上窄まりのテーパ状に形成すると、注出部材2を弾
性変形させて両金型を離反させるいわゆる無理抜きを容
易に行うことができる。
【0042】本実施形態では成形時にブリッジ16を形
成しているが、PPバンド14とねじ蓋3とを一体に成
形してから、カッターでの切り込みによってブリッジを
形成しても良い。また、開封した後にPPバンド15が
ねじ蓋3に繋がったままとなるようにしても良い。
【0043】(2).第2実施形態(図4) ところで、ボトル容器1と蓋装置とは別々の素材から成
っていることが多い。従って、ボトル容器1等をリサイ
クルする場合、両者を分別する必要がある。
【0044】そこで、図4に示す第2実施形態では、第
1実施形態の構成に加えて、注出部材2の嵌合部11
に、タブ(摘まみ)25と、タブ25を引っ張ると嵌合
部11が円周方向に沿って引き裂かれる弱化部(スコア
ー)26とを形成している。タブ25を引っ張って注出
部材2の嵌合部11を引き裂くことにより、注出部材2
をボトル容器1から簡単に抜き外すことができる。図4
において(A)は一部破断正面図、(B)は(A)のB
−B視断面図である。
【0045】カバー部材4を設けると、リサイクル用の
タブ25を設けるにおいて、タブ25は外部から見えな
いため、タブ25は人がしっかりと摘むことのできる大
きさや形状に形成することができる。その結果、リサイ
クルのための分別作業を至極簡単に行うことができる利
点である(例えばタブをリング状に形成することも可能
である)。もちろん、カバー部材4を設けていない場合
でもタブ及び弱化部を設けることは可能である。
【0046】(3).第3実施形態(図5) 予めねじ蓋3を注出部材2にねじ込んでおく場合、注出
部材2を回転不能に固定しておく必要がある。この回り
止め手段として、図5に示す第3実施形態では、注出部
材2における嵌合部11の内周面に複数の内向き突起
(ストッパー)27を設け、固定用治具(図示せず)を
この内向き突起27に引っ掛けるようにしている。
【0047】このような突起27に代えて、縦長の多数
のローレットを形成することも可能である。また、内向
き突起27やローレットは注出部材2における注出筒部
12の内周面に形成しても良い。更に、ねじ蓋3を固定
しておいて、注出部材2を回転させることによって両者
をセットすることも可能である。言うまでもないが、突
起27のような回り止め手段は第1実施形態にも適用で
きる。
【0048】(4).第4実施形態(図6) 図6に示す第4実施形態では、ボトル容器1の口部を封
止する手段として、アルミ箔のようなシール材35を注
出筒部12の上端面に溶着している。スペースが許すな
らば、注出筒部12の内部に封止板を一体に設け、この
封止板に環状のスコアー(薄肉部)とこれを引き千切る
タブとを設けてプルオープン式とすることも可能であ
る。
【0049】図6に一点鎖線で示すように、注出部材2
の嵌合部11に、ボトル容器1のフランジ9を覆うスカ
ート部28を形成することも可能である。この場合は、
すっきりとしたデザインになる利点がある。
【0050】(5).第5実施形態(図7) 図7ではカバー部材4の別形態を示している。このうち
(A)では、カバー部材4でボトル容器1の肩部が覆わ
れるように形成した場合において、ボトル容器1におけ
るフランジの外周面に密着または密接する内筒29を一
体に設け、この内筒29に、フランジ9に下方から係合
する係合手段の一例としての突起30を設けている。二
点鎖線で示すように、外周面の形状は任意に設定するこ
とができる。
【0051】他方、(B)では、カバー部材4はフラン
ジ9に重なる直径に形成されており、その内面に突起を
形成している。従って、ボトル容器1の肩部7は露出し
ている。
【0052】これらの実施形態によると、ボトル容器1
にカバー部材4を取付けるための環状溝のような特別の
手段を講じる必要がないため、従来の打栓式のボトル容
器1にもカバー部材4を取付けできる利点がある。
【0053】内筒29をボトル容器1のフランジ9に係
止することに代えて、注出部材2に係止することも可能
である。この場合は、フランジ9を備えていないボトル
容器にも適用できる利点がある。
【0054】(6).第6実施形態(図8) 図8では、注出部材2を上下に貫通した状態に形成した
場合において、そのシール手段の別例である第6実施形
態を示している。
【0055】すなわち、この実施形態では、注出部材2
を下向き凸形の栓体31できっちりシールする封止構造
において、栓体31に下向きの外筒部31aを一体に設
け、この外筒部31aをねじ蓋3の上部の内周に形成し
た環状溝32に嵌め込むことにより、栓体31をねじ蓋
3と一緒に注出部材2に着脱できようになっている。ね
じ蓋3の上面板には、栓体31の押し込みを補助するた
めの中足36を形成している。
【0056】この場合、環状溝32の上下高さ(幅)を
外筒部31aの上下高さ(幅)よりも大きい寸法とし
て、栓体31とねじ蓋3とが軸方向に相対動することを
許容することにより、ねじ蓋3をブリッジ16が千切れ
るまでねじ戻さない限り密栓状態が保持されるように設
定している。
【0057】栓体31の離脱防止手段としては環状溝3
2に代えて内向き突起を設けても良い。また、強度が許
せば、栓体31には必ずしも外筒31aを形成する必要
はなく、単なる板状のフランジを形成するだけでも足り
る。一点鎖線で示すように、栓体31を二重筒状に形成
することも可能である。
【0058】密封手段として注出部材2とは別部材の栓
体31を使用すると、例えば、注出部材2は成形性に優
れた素材を使用して、栓体31としては密封性や無臭
性、或いは耐熱性に優れた素材を使用すると言うよう
に、両者に求められる機能によって素材を変えることが
できる利点である。
【0059】(7).第7実施形態(図9) 図9では、PPバンド15の保持手段の別例である第7
実施形態を示している。すなわち、この実施形態では、
PPバンド15はねじ蓋3の半径外側に位置せしめられ
ると共に断面L字状に形成されており、その下水平部1
5aをカバー部材4で押さえ固定している。
【0060】カバー部材4の下端には、ボトル容器1の
フランジ9に下方から係合する係止部33を形成してお
り、上方からの押圧により、係止片33をフランジ9に
強制的に係合させることができる。カバー部材4の内部
には、注出部材2における嵌合部11の上面に当たるリ
ブ34を円周方向に沿って適当な間隔で多数形成してい
る。
【0061】この実施形態では、PPバンド15は上向
き移動不能に保持されるため、ねじ蓋3のねじ戻しによ
ってブリッジ16は確実に破断し、ピルファープルーフ
機能を確保することができる。
【0062】ところで、PPバンド15とねじ蓋3とが
一体成形されていると共に互いに平面視で重なっている
と、ブリッジ16を形成するためには割型を使用しなけ
ればならず、このため、金型装置の単位面積当たりに取
れる製品の数が少なくなる。
【0063】これに対して本実施形態では、PPバンド
15はねじ蓋3の半径外側に位置しているため、密着・
離反する2つの金型を備えた単純なタイプの金型装置に
よってブリッジ16を形成することができ、その結果、
金型装置の単位面積当りの製品の取り数を多くして製造
コストを低減することができる。
【0064】この実施形態の場合、注出部材2をボトル
容器1に強制嵌合させてから、カバー部材4を取付ける
という手順を踏んでも良いし、蓋装置を一体にセットし
ておいて、このセットした蓋装置をボトル容器1に取付
けても良い。なお、カバー部材(或いは押さえ部材)4
は、注出部材2における嵌合部11に係合させることも
可能である。
【0065】(8).その他 本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化する
ことができる。例えばPPバンドとねじ蓋とを別体に構
成して、両者を係合させるなどすることも可能である。
【0066】また、PPバンドの係止手段としては第1
実施形態のようなラチェット方式には限らず、注出部材
の注出筒部に外向きの環状突起を形成する一方、PPバ
ンドに、前記環状突起に下方から係合する係合爪を設け
るといったことも可能である。
【0067】なお、カバー部材を設けることやねじ蓋を
テーパねじにすること、或いは、ラチェット爪を全周に
わたって多数形成することなど、本発明に開示された各
発明は、請求項1とは切り離してそれ自体が上位概念の
独立した発明たり得る。また、デザイン(意匠)として
見ると、各部位が部分意匠として成立し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の外観斜視図である。
【図2】 (A)は分離正面図、 (B)は部分的な拡大図、
(C)は変形例の拡大図である。
【図3】 (A)は一部破断正面図、 (B)は (A)の B-B視断
面図である。
【図4】第2実施形態を示す図である。
【図5】第3実施形態を示す部分的な平断面図である。
【図6】第4実施形態を示す一部破断正面図である。
【図7】第5実施形態を示す断面図である。
【図8】第6実施形態を示す断面図である。
【図9】第7実施形態を示す断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 ボトル容器 2 注出部材 3 ねじ蓋 4 カバー部材 5 口部 6 胴部 7 肩部 10 ボトル容器の係合部 11 注出部材の嵌合部 12 注出筒部 13 雄ねじ 14 ラチェット爪 15 PPバンド 16 ブリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA24 AA32 BA01 CA01 CC03 DA01 DB03 DB06 DB12 DC03 EA04 EB02 EB03 EC03 FA09 FC07 GA04 GB04 GB08 HB02 HC03 HD04 LA05 LB02 LB07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボトル容器の口部に強制嵌合によって取付
    けられる注出部材と、この注出部材にねじ込まれるピル
    ファープルーフキャップとを備えている、蓋装置。
  2. 【請求項2】口部を胴部よりも小径と成すことによって
    前記胴部の上端が肩部となっているボトル容器と、この
    ボトル容器の口部に強制嵌合によって取付けられる注出
    部材と、この注出部材にねじ込まれるピルファープルー
    フキャップとを備えており、 前記注出部材は、前記ボトル容器の口部に強制嵌合され
    る嵌合部と、嵌合部から上向きに突出した注出筒部とを
    一体に連設した構造になっている一方、 前記ピルファープルーフキャップは、前記注出部材にね
    じ込まれるねじ蓋と、このねじ蓋の下端に脆弱部を介し
    て取付けられたピルファープルーフバンドとを備えてお
    り、ピルファープルーフバンドを注出部材に係止又は固
    定することにより、ねじ蓋のねじ戻しによって前記脆弱
    部が破断するようになっており、 更に、前記注出部材の嵌合部と容器の肩部とを覆うカバ
    ー部材を備えているか備えておらず、カバー部材を備え
    ている場合は、当該カバー部材はボトル容器又は注出部
    材に係止されている、蓋装置とボトル容器との組合せ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008230615A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Toppan Printing Co Ltd 易分別離脱可能なキャップ

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