JP2003204812A - 腕装着型電子機器の位置調整機能付き装着機構 - Google Patents

腕装着型電子機器の位置調整機能付き装着機構

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JP2003204812A
JP2003204812A JP2002005004A JP2002005004A JP2003204812A JP 2003204812 A JP2003204812 A JP 2003204812A JP 2002005004 A JP2002005004 A JP 2002005004A JP 2002005004 A JP2002005004 A JP 2002005004A JP 2003204812 A JP2003204812 A JP 2003204812A
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hole
pin
arm
electronic device
insertion hole
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Masaru Terasawa
大 寺沢
Nobuhide Matsumoto
信英 松本
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、ホルダーの幅を広くとること
なく、腕の太さに合わせてホルダーを複数段階のうち最
も適当な位置で維持できるコンパクトな機構を提供する
ことにある。 【解決手段】本体側ヒンジ片とホルダー側ヒンジ片のそ
れぞれに1つの当接穴と1つのかんぬきピン挿入穴のみ
を設けるようにし、前記かんぬきピンの当接部分は軸周
りに非円形形状とし、該かんぬきピンを前記ピン挿入穴
に挿し込む向きによって前記当接穴の壁部との当接位置
が変わるようにし、各腕の太さに対応出来るようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕装着型電子機器
を腕に装着するに際し、腕の太さに対応して調整が可能
な装着装置の調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】腕装着型電子機器は、時計、計算機、通
信機器等の携帯用電子機器であって、電子回路で構成さ
れ、腕に装着できるまで小型化したものである。このよ
うな腕装着型電子機器は、該電子機器が本来的に有する
機能を実行するための本体部材と、腕に装着するための
装着部材とで構成される。本出願人はこの種の腕装着型
電子機器として、ユーザーの腕の太さに対応し、バンド
の長さやホルダー角度が調整可能である腕装着型電子機
器を発明して特願2000−398981号を先に特許出願した。
この腕装着型電子機器は、装着体を開閉するための第1
のヒンジ片と第2のヒンジ片とからなるヒンジと、前記
第1のヒンジ片に設けた第1の穴と、前記第2のヒンジ
片に設けた第2の穴と、一方を第1の穴に挿入し、他方
を前記第2の穴に挿入するかんぬきピンとを有する腕装
着型電子機器であって、使用者が間口の長さが異なる穴
を選択してかんぬきピンを嵌合させることによって、装
着体を腕の太さに適合させることができるものである。
【0003】図1は、その腕装着型電子機器の装着体お
よびヒンジ部の具体的な1構成を示す横断面図と正面図
である。図1(a)は電子機器全体を示す横断面図であ
り、図1(b)は、ヒンジ部を示す正面図である。同図
(a)に示す腕装着型電子機器20は、本体21と2片のホル
ダー22、23で構成される。図において、紙面向かって左
側のホルダー22は閉じた状態、右側のホルダー23は開い
た状態を示している。本体21とホルダー22、23とはヒン
ジによって結合される。ホルダー22、23側のヒンジ片2
4、25表面には、複数の穴26、27がヒンジの回動軸方向
に並んで径方向に穿設されている。上記穴26、27に対面
するヒンジ片28、29には、ヒンジの回動方向の間口長さ
が段階的に異なる穴30が設けられ、ヒンジのしくみは左
右同一である。片側のヒンジ片の穴26には、ばねで付勢
されたかんぬきピン32が収められる。ホルダー22の回
動、すなわちヒンジ片24の回動によって、穴26も回動す
る。そして、穴26が対面するヒンジ片28の穴30と向かい
合ったときに、かんぬきピン32が対面する穴30に嵌合当
接される。これによって、ヒンジ片24とそれと一体であ
るホルダー22が固定される。図1(b)に示すように、ヒ
ンジ片24、28は、ばね棒33と嵌合ピン34で回動対偶で結
合される。ばね棒33には、コイルばね35が通され、その
両端突出部36、37がそれぞれのヒンジ片24、28に当てら
れる。これによって、ヒンジ片24、28はホルダーが常に
開く方向に付勢される。図8は、本体側ヒンジ片に穿設
される穴を示す拡大図である。上述のように、穴30は、
ヒンジの回動方向の間口長さが段階的に異なるように回
動軸方向に並んで複数設けられる。同図では、穴30を実
線で、かんぬきピン32が内挿される穴26を点線で示して
いる。このように、穴26のいずれか一つを選択して、か
んぬきピン32は内挿される。ヒンジ片は開く方向に付勢
されているから、かんぬきピン32は、穴30の片側壁にあ
たる。これによってホルダーの開き具合が決定される。
図9は、穴の間口長さがホルダーの開き具合に影響する
ことを示す横断面図である。図9(a)は間口が短い穴の
片側壁にかんぬきピンがあたっている状態を示す横断面
図であり、図9(b)は、間口が長い穴の片側壁にかんぬ
きピンがあたっている状態を示す横断面図である。双方
の図を比較するとわかるように、間口長さが長い穴を選
択してかんぬきピンを嵌合させた場合の方が、水平方向
からのヒンジ片24の回動θ2が小さい。これによってホ
ルダーは腕の太い人にも適用できる。反対に、腕の細い
人は、間口長さの短い穴を選択してかんぬきピンを嵌合
させればよい。因みに(a)に図示したものは回動角がθ1
であり、その差はΔθ=θ 1−θ2となる。なお、かんぬ
きピンをばねを介して収める穴の選択は、ヒンジを外せ
ば容易に行える。このように、この先行例にかかる腕装
着型電子機器の装着体は、複数の穴のうち、いずれにか
んぬきピンを挿し込むか選択することによって、該かん
ぬきピンと階段状の壁部との当接関係によりホルダーの
固定位置を変更することができ、これによって、腕の太
さに合わせてホルダーを最も適当な位置で維持できるの
であるが、調整量に応じた数の穴、複数の階段状壁部を
ホルダーの幅方向に配設しなければならず、構造上ホル
ダーの幅を広くとらなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の問題を解決し、ホルダーの幅を広くとることなく、腕
の太さに合わせてホルダーを複数段階のうち最も適当な
位置で維持できるコンパクトな機構を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本体側ヒンジ片とホルダ
ー側ヒンジ片のそれぞれに1つの当接穴と1つのかんぬ
きピン挿入穴のみを設けるようにし、前記かんぬきピン
の当接部分は軸周りに非円形形状とし、該かんぬきピン
を前記ピン挿入穴に挿し込む向きによって前記当接穴の
壁部との当接位置が変わるようにし、各腕の太さに対応
出来るようにした。かんぬきピンをピン挿入穴に挿し込
む向きを決める手段として、ピン挿入穴の断面形状は正
多角形に、該ピン挿入穴に挿入される部分のかんぬきピ
ンの断面形状は同じ正多角形とする構成や、ピン挿入穴
の断面形状は歯車形に、該ピン挿入穴に挿入される部分
のかんぬきピンの断面形状は同じ歯車形とする構成を採
用した。また、かんぬきピンをピン挿入穴に挿し込む向
きによって当接穴の壁部との当接位置がステップ状に変
わるようにした構成や、当接穴の壁部との当接する部分
は軸周りに螺旋形状としてかんぬきピンをピン挿入穴に
挿し込む向きによって形状当接位置が連続的に変わるよ
うにした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の腕装着型電子機器の調整
機能付き装着機構は、それぞれ個人差がある腕の太さに
合わせてホルダーの閉まり具合を複数段階に調整がで
き、ホルダーの幅を広くとることなく、最も適当な位置
で電子機器を維持できるコンパクトな機構として、一方
のヒンジ片には1つの固定間口の穴のみを設けるように
し、他方のヒンジ片の穴に挿入するかんぬきピン側の固
定間口の穴の側壁に当接する位置を可変にする構成に想
到したものである。そして、該かんぬきピンが相手の穴
の側壁に当接する位置を複数段階に変えることができる
構成としてピンの形状をピン軸に対して異方性をもたせ
ることにより、該かんぬきピンが挿入穴に挿入される向
きによって相手の穴の側壁に当接する位置が変るように
構成するのである。このように構成することで一方のヒ
ンジ片には1つの固定間口の穴のみを設け、他方のヒン
ジ片にもかんぬきピンが挿入される挿入穴を1つ設けた
だけであるので、先行例のように幅方向に複数の穴と複
数の段部を設ける必要が無くホルダーの幅を広くとるこ
とがないものである。
【0007】本発明の腕装着型電子機器の調整機能付き
装着機構の実施の形態について、以下に詳しく説明す
る。この発明の実施の形態にかかる腕装着型電子機器お
よびヒンジの構成は図1に示した先行技術と実質的に大
きな差はない。図1(a)は電子機器全体を示す側方断面
図であり、図1(c)は、ヒンジ部を示す正面図である。
同図(a)に示す腕装着型電子機器20は本体21と2片のホ
ルダー22、23で構成される。図において、紙面向かって
左側のホルダー22は閉じた状態、右側のホルダー23は開
いた状態を示している。本体21とホルダー22、23とはヒ
ンジによって結合される。ホルダー22、23側のヒンジ片
24、25表面には、穴26、27が径方向に穿設される。前記
穴26、27に対面するヒンジ片28、29にも、穴30、31が設
けられる。ヒンジのしくみは左右同一なので、ここでは
便宜上、左側のヒンジについて説明する。片側のヒンジ
片24の穴26には、ばねで開口側に付勢されたかんぬきピ
ン32が収められる。ホルダー22の回動、すなわちヒンジ
片24の回動によって、穴26も回動する。そして、穴26が
対面するヒンジ片28の穴30と向かい合ったときに、かん
ぬきピン32が対面する穴30に嵌合される。これによっ
て、ヒンジ片24と、それと一体であるホルダー22が固定
される。図1(c)に示すように、ヒンジ片24、28は、ば
ね棒33と嵌合ねじ34で回動対偶で結合される。ばね棒33
には、コイルばね35が通され、その両端突出部36、37が
それぞれのヒンジ片24、28に当てられる。これによっ
て、ヒンジ片24、28はホルダーが開く方向に常に付勢さ
れる。なお、ホルダーを開く方向に付勢するばねは、板
ばねにしてもよい。先行例のヒンジ部と本発明のヒンジ
部との差異はヒンジ片28に設けた穴30が段部を有しない
固定間口である点とかんぬきピン32が挿入されるヒンジ
片24の穴26が1つの穴で構成されている点であり、図1
(b)に示した先行例のヒンジ部を示す正面図との比較で
示されるようにヒンジ部の幅寸法が短く形成できる。
【0008】図2は、本体側ヒンジ片に穿設される穴を
示す拡大図である。図2(a)は、ヒンジが固定されてい
ない状態を示す横断面図、図2(b)は、ヒンジが固定さ
れている状態を示す横断面図である。同図(a)に示すよ
うに、ホルダー23が開いている状態のとき、かんぬきピ
ン32は、対面するヒンジ片29が障害になり、穴27内部に
収まっている。同図(b)では、かんぬきピン32が穴30に
嵌入し、開こうとするホルダー22の力が、穴30の片側壁
にかんぬきピン32を押し当てている。これによって、ホ
ルダー22は、閉じた状態で位置決めされる。また、押し
出し棒38は、上下運動をして、穴30、31に嵌入したかん
ぬきピン32を押し出す役目を果たすため、押しボタン39
と一体化される。かんぬきピン32が穴30または31から押
し出されれば、ホルダー22または23は回動可能になり、
ばねによる付勢によって筐体本体に対して開いた状態に
なる。なお、ヒンジによって結合されるホルダーは1つ
でもよいし、2つでもよい。また、押し出し棒38の先端
には、断面積の大きいプレートPを設けるのが好まし
い。さらに、押しボタン39は、ばねによって本体外側に
向かって元の位置に戻されるように付勢されると押圧し
やすくなる。このように、この発明の実施の形態にかか
る腕装着型電子機器によれば、押しボタンによってかん
ぬきと穴との嵌合が抜かれ、ホルダーが開いた状態にな
るので、即座に腕装着型電子機器を腕から外すことがで
きる。
【0009】本発明では、かんぬきピンが相手の穴の側
壁に当接する位置を複数段階に変えることができる構成
としてピンの形状をピン軸に対して異方性をもたせるこ
とにより、該かんぬきピンが挿入穴に挿入される向きに
よって相手の穴の側壁に当接する位置が変るように構成
しているのであり、そうすることによりヒンジの開き具
合が調整されるのであるが、その開き具合は図3に示
す。図3(a)は片側ヒンジ部を示す拡大断面図であり、
図3(b)は、腕装着型電子機器全体を示した断面図であ
る。かんぬきピンの挿し込み向きを3形態とし当接位置
を3段階にしたとき、同図(a)に示すように3段階のバ
ンド角度が得られる。同図(b)に示したように、片側の
バンド角度が3段階選択できれば、両側合わせて、9段
階のバンド角度調整ができる。当接位置の数を増やせば
さらに多くの角度で調整可能である。このように、この
実施の形態にかかる腕装着型電子機器の装着体によれ
ば、複数ある挿し込み向きのうち、いずれにかんぬきピ
ンを挿入するか選択することによって、バンドの固定位
置を変更することができる。これによって、腕の太さに
合わせてバンドを最も適当な位置で維持できる。また、
この発明では、腕装着型電子機器を腕に装着するとき、
ヒンジに設けられる穴とかんぬきとでバンドを固定する
ので、ユーザーは、嵌合位置や状態を気にすることな
く、ただ単にホルダーを腕に押し当てるだけでよい。さ
らに、ホルダーを2つ備えるようにすれば、それぞれの
ホルダーに形態電話機等のマイクとスピーカを内蔵する
ことができる。そのようにすれば、腕周り長さと、耳と
口との距離の近似性から、腕に装着したときと耳と口に
あてがうときとの双方の態様で使用できる腕装着型電子
機器が構成される。
【0010】
【実施例1】本発明は、かんぬきピンが相手の穴の側壁
に当接する位置を複数段階に変えることができる構成と
してピンの形状をピン軸に対して異方性をもたせること
により、該かんぬきピンが挿入穴に挿入される向きによ
って相手の穴の側壁に当接する位置が変るように構成す
るものであるが、その1実施例として挿入穴の断面形状
を正方形とし、該穴に挿入されるかんぬきピンの断面形
状も正方形としたものを示す。図4に示すように概ね円
柱形状のヒンジ片24側に設けた挿入穴26の断面形状は正
方形、該挿入孔に差し込まれるかんぬきピン32の挿入部
分形状32aの断面形状も正方形で、寸法はクリアランス
分の違いをもたせて同じとする。相手ヒンジ28に設けら
れた当接穴30の側壁に突き当たる部分の断面形状32bは
前記正方形の辺寸法より短い寸法の長方形としこの例で
は一辺を前記正方形の辺と一致させた。一辺を前記正方
形の辺と一致させることは必須ではなく、要はかんぬき
ピン32を4通りの向きで挿入穴26に差し込んだとき、穴
の1辺との距離がそれぞれ異なるものとなればよく、そ
れによって4段階の当接位置がとれることになる。その
態様を図5に示し、図中イは最も腕の細い人に適した位
置で、以下順次ロ、ハ、ニと腕の太い人に適した調整位
置である。
【0011】
【実施例2】次に、異なる実施例として挿入穴の断面形
状を正六角形とし、該穴に挿入されるかんぬきピンの断
面形状も正六角形としたものを示す。図6の上段に示す
ようにかんぬきピン32の挿入部分形状32aの断面形状は
正六角形、図示していないヒンジ片24側に設けた挿入穴
26の断面形状も正六角形で、寸法はクリアランス分の違
いをもたせて同じとする。相手ヒンジ28に設けられた当
接穴30の側壁に突き当たる部分の断面形状32bは前記正
六角形の辺寸法より短い寸法の六角形としこの例では一
辺を前記挿入部分形状32aの辺と一致させた。この実施
例でも要はかんぬきピン32を6通りの向きで挿入穴26に
差し込んだとき、穴の1辺との当接部との距離がそれぞ
れ異なるものとなればよく、それによって6段階の当接
位置がとれることになる。その態様を図の下段に示し、
図中イは最も腕の細い人に適した位置で、以下順次ロ、
ヘ、ハ、ホ、ニと腕の太い人に適した調整位置である。
以上の例から理解されるように、挿入穴の断面形状と該
穴に挿入されるかんぬきピンの断面形状についての正多
角形は適宜の数を採用することができ、その数に対応し
た分の当接位置を選択することが可能となる。
【0012】
【実施例3】次に、かんぬきピンの当接穴の側壁に当接
する部分の軸周り非円形形状を螺旋形状とし、該かんぬ
きピンを前記ピン挿入穴に挿し込む向きによって前記当
接穴の壁部との当接位置が連続的に変わるようにし、各
腕の太さに対応出来る実施例を示す。図7の上段に示す
ようにかんぬきピン32の挿入部分形状32aの断面形状は
歯車形状、図示していないヒンジ片24側に設けた挿入穴
26の断面形状も歯車形状で、寸法はクリアランス分の違
いをもたせて同じとする。該歯車形状は細かく数が多い
ほど多様な方向をとることができる。挿入穴26とかんぬ
きピン32が接する部分すべてが歯車形状である必要はな
く、互いに噛み合って回転しなければよいので歯車形状
は一部であってもよい。相手ヒンジ28に設けられた当接
穴の側壁に突き当たる部分の断面形状32bは前記歯車の
径寸法より短い寸法の螺旋形状としこの例では最大径部
を前記挿入部分形状32aの歯車径と一致させ、270度
にわたり形成した。その態様を図の下段に示し、図中イ
は最も腕の細い人に適した位置で、以下順次ロ、ハ、
ニ、ホと腕の太い人に適した調整位置である。この実施
例は歯形1個分ずつの方向態様をとることができ、その
回転角に対応した螺旋径の変化で準連続的に多様な当接
位置を選択することが可能となる。
【0013】
【発明の効果】本発明の腕装着型電子機器の位置調整機
能付き装着機構は、本体とホルダーとからなる腕に装着
可能な電子機器の装着機構であって、本体側ヒンジ片と
ホルダー側ヒンジ片のそれぞれに1つの当接穴と1つの
かんぬきピン挿入穴のみを設けるようにし、前記かんぬ
きピンの前記当接穴の側壁に当接する部分は軸周りに非
円形形状とし、該かんぬきピンを前記ピン挿入穴に挿し
込む向きによって前記当接穴の壁部との当接位置が変わ
るようにしたものであるから、先行技術のように調整量
に応じた数の穴、複数の階段状壁部をホルダーの幅方向
に配設する必要がなく、腕の太さに合わせてホルダーを
複数段階のうち最も適当な位置で維持できると共に、ホ
ルダーの幅方向にコンパクトな機構を提供することがで
きる。
【0014】ピン挿入穴の断面形状は正多角形に、該ピ
ン挿入穴に挿入される部分のかんぬきピンの断面形状は
同じ正多角形とすることにより、該かんぬきピンの向き
を多角形の数だけとることができ、その際の相手穴の側
面に当接する前記かんぬきピンの部分は軸周りに非円形
形状としたことと相まって、腕の太さに合わせてホルダ
ーを複数段階のうち最も適当な位置で維持できる。ま
た、ピン挿入穴の断面形状を歯車形に、該ピン挿入穴に
挿入される部分のかんぬきピンの断面形状も同じ歯車形
とすることにより、該かんぬきピンの向きを1歯形ステ
ップでとることができ、その際の相手穴の側面に当接す
る前記かんぬきピンの部分は軸周りに非円形形状とした
ことと相まって、腕の太さに合わせてホルダーを複数段
階のうち最も適当な位置で維持できる。そして、その際
の非円形形状を軸周りに螺旋形状とすれば、かんぬきピ
ンを1歯形ステップ毎にピン挿入穴に挿し込む向きに対
応し当接位置が準連続的に変わるようになって腕の太さ
に合わせてホルダーを最も適当な位置で維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の腕装着型電子機器を示したもので(a)
は全体側面図、(b)は先行例のヒンジ部平面図、(c)は
本発明のヒンジ部平面図である。
【図2】ヒンジ部の断面図で、(a)はヒンジ部が解放さ
れた状態、(b)はヒンジ部が位置決めされた状態を示す
図である。
【図3】ヒンジの開き具合を示す図で、(a)は片側ヒン
ジ部の断面図、(b)は腕装着型電子機器全体側面図であ
る。
【図4】本発明の1実施例のかんぬきピン形状と挿入穴
の形状を示す図である。
【図5】本発明の1実施例におけるホルダーの位置調整
状態を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施例のかんぬきピン形状と調整
量関係を説明する図である。
【図7】本発明の異なる実施例のかんぬきピン形状と調
整量関係を説明する図である。
【図8】先行技術における位置調整機構を説明する図で
ある。
【図9】先行技術において穴の間口長さがホルダーの開
き具合に影響することを示す横断面図である。
【符号の説明】
20 腕装着型電子機器 32 かんぬきピン 21 本体部材 33 ばね棒 22、23 ホルダー部材 34 嵌合ピン 24,25 ホルダー側ヒンジ片 35 コイルバネ 26,27 ピン挿入穴 36,37 バネ端部 28,29 本体側ヒンジ片 38 押し出し棒 30,31 当接穴 39 押しボタン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体とホルダーとからなる腕に装着可能
    な電子機器の装着機構であって、 本体側ヒンジ片とホルダー側ヒンジ片のそれぞれに1つ
    の当接穴と1つのかんぬきピン挿入穴のみを設けるよう
    にし、前記かんぬきピンの前記当接穴の側壁に当接する
    部分は軸周りに非円形形状とし、該かんぬきピンを前記
    ピン挿入穴に挿し込む向きによって前記当接穴の壁部と
    の当接位置が変わるようにし、各腕の太さに対応出来る
    ことを特徴とする腕装着型電子機器の位置調整機能付き
    装着機構。
  2. 【請求項2】 ピン挿入穴の断面形状は正多角形に、該
    ピン挿入穴に挿入される部分のかんぬきピンの断面形状
    は同じ正多角形とした請求項1に記載の腕装着型電子機
    器の位置調整機能付き装着機構。
  3. 【請求項3】 ピン挿入穴の断面形状は歯車形に、該ピ
    ン挿入穴に挿入される部分のかんぬきピンの断面形状は
    同じ歯車形とした請求項1に記載の腕装着型電子機器の
    位置調整機能付き装着機構。
  4. 【請求項4】 かんぬきピンをピン挿入穴に挿し込む向
    きによって当接穴の壁部との当接位置がステップ状に変
    わるようにした請求項1乃至3のいずれかに記載の腕装
    着型電子機器の位置調整機能付き装着機構。
  5. 【請求項5】 当接穴の壁部との当接する部分は軸周り
    に螺旋形状としかんぬきピンをピン挿入穴に挿し込む向
    きによって係合当接位置が連続的に変わるようにした請
    求項1乃至3のいずれかに記載の腕装着型電子機器の位
    置調整機能付き装着機構。
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