JP2003204576A

JP2003204576A - 移動体通信端末の現在位置に応じて動作制御を行う移動体通信システム、移動体通信端末、位置検索サーバ

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Publication number: JP2003204576A
Application number: JP2002001246A
Authority: JP
Inventors: Taku Takagi; 高木　　卓; Kenji Sano; 賢治佐野; Makoto Katagishi; 片岸　　誠; Osamu Hasegawa; 修長谷川
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2002-01-08
Filing date: 2002-01-08
Publication date: 2003-07-18

Abstract

(57)【要約】【課題】端末のサイズやコスト及び負荷の増大を抑
え、正確な位置情報に基づいて端末を制御する移動体通
信システムを提供する。【解決手段】通信ネットワーク３に無線接続するため
の無線部１１と、ＧＰＳ衛星からの信号を受信するＧＰ
Ｓ受信部１２と、記憶部１５と、動作モード変更機能１
６と、端末制御部１８とを備えた移動体通信端末１を、
ＧＰＳ衛星信号を位置情報に変換するＧＰＳ演算機能５
１と、位置に対応した端末制御情報を記録した制御区域
データベース５３と、サーバ制御部５２とを備える位置
検索サーバ５を収容した通信ネットワーク３からなる移
動体通信システムにおいて、端末１が、ＧＰＳ衛星信号
をネットワーク側のサーバ５に送信し、サーバ５がＧＰ
Ｓ演算機能５１を用いてＧＰＳ信号を位置情報に変換し
た後、制御区域データベース５３から端末制御情報を取
得して移動体通信端末１へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信端末の
現在位置を正確に検出する移動体通信システムに関し、
さらに、検出された現在位置に応じて移動体通信端末の
動作を制御できる移動体通信システム、および該システ
ムに使用される移動体通信端末と位置検索サーバに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、移動体通信端末の現在位置を
検出するシステムが実用化されており、例えば、ＧＰＳ
(Global Positioning System)衛星からの信号を受信し
て現在位置を検出するＧＰＳ位置検出機能を移動体通信
端末に搭載したシステムや、携帯電話機またはＰＨＳの
基地局情報から現在位置を検出する各種サービスがそれ
にあたる。

【０００３】さらに、これらの位置検出システムを用
い、検出された現在位置に応じて、強制消音や電波送信
停止などの動作を移動体通信端末に実行させるシステム
も提案されている。例えば、特開２０００−２２４６６
１号公報では、ＧＰＳ位置検出機能を搭載した移動体通
信端末から位置情報を通信ネットワーク側の位置検索サ
ーバに送信し、位置検索サーバに置かれた、移動体通信
端末の位置と動作を規定したデータベースを参照して移
動体通信端末の位置に応じて動作を制御するシステムが
提案されている。

【０００４】また、特開２００１−２５０７０号公報で
は、基地局情報により得られた位置情報を通信ネットワ
ーク側の位置検索サーバに送信し、位置検索サーバに置
かれたデータベースを参照して移動体通信端末の動作を
制御するシステムが提案されている。

【０００５】このような従来の技術においては、特開２
０００−２２４６６１号公報の例では、ＧＰＳの位置検
出機能を全て移動体通信端末に搭載しているので、移動
体通信端末のサイズやコストおよび移動体通信端末の負
荷が増大するという問題がある。

【０００６】また、周辺基地局の情報から位置検出を行
う、特開２０００−２２４６６１号公報の例では、例え
ば病院などの施設単位で移動体通信端末の動作を制御し
ようとする場合には、位置検出の精度が十分ではないと
いう問題がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記問題に鑑み、本発
明は、移動体通信端末のサイズやコストおよび負荷の増
大を抑え、かつ精度の高い位置情報に基づいて移動体通
信端末の制御を行うことが可能な移動体通信システムな
どを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明が提供する移動体通信システムは、位置検索
サーバを収容した移動体通信ネットワークと、該通信ネ
ットワークに無線接続された移動体通信端末とから構築
される。

【０００９】上記移動体通信端末は、ＧＰＳ衛星からの
信号を受信するＧＰＳ受信部と、通信ネットワークに無
線接続するための無線部と、区域情報などを表示する報
知部と、今までの動作モードなどを記憶する記憶部と、
位置検索サーバからの指令に従って動作モードを変更す
る動作モード変更機能を備える。移動体通信端末は、Ｇ
ＰＳ受信部で受信したＧＰＳ衛星信号を、通信ネットワ
ーク側の位置検索サーバに送信し、位置検索サーバから
受信した端末制御情報によって動作モードを制御する。

【００１０】上記位置検索サーバは、ＧＰＳ衛星信号
(受信パラメータ)を位置情報に変換するＧＰＳ演算機能
と、位置情報に対応して端末制御情報を記録した制御区
域データベースと、位置情報に対応した端末制御情報を
取得する端末制御情報取得機能と、位置情報や端末制御
情報を移動体通信端末へ送信するとともに移動体通信端
末からのＧＰＳ衛星信号などを受信する通信機能を備え
る。位置検索サーバは、移動体通信端末から送られてき
たＧＰＳ信号を、ＧＰＳ演算機能を用いて位置情報に変
換した後、この位置情報を用いて制御区域データベース
を参照して移動体通信端末に所定の動作を行わせる端末
制御情報を取得し、移動体通信端末へ送信する。

【００１１】以上の構成を備える移動体通信システム
は、移動体通信端末へＧＰＳ受信機を追加するのみで、
ＧＰＳによる高精度な位置情報を取得するとともに、こ
の位置情報による移動体通信端末の動作制御を実現でき
る。すなわち、本発明になる移動体通信システムは、Ｇ
ＰＳ位置情報取得演算を位置検索サーバで行なうので、
移動体通信端末にはＧＰＳ受信機を追加するだけで良
く、移動体通信端末自体のサイズとコストの増大を抑え
ることが可能であり、また、移動体通信端末側の負荷の
増加も抑えることができる。さらに、位置検索サーバ
に、ＧＰＳの位置情報取得演算機能に加えて、位置情報
に対応した端末制御情報を備えることによって、位置情
報に対応した単末制御情報を用いて移動体通信端末の動
作を制御することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明にかかる移動体通信システムの実施の形態を説明す
る。なお、移動体通信システムを構成する移動体通信端
末は、通常動作を規定する動作モードを、少なくとも２
種類有しているものとする。

【００１３】[システムの構成例]図1のブロック図を用
いて、本発明にかかる移動体通信システムの構成の概要
を説明する。移動体通信システムは、通信ネットワーク
３の基地局３１に無線を介して接続された移動体通信端
末１と、前記通信ネットワーク３に収容された位置検索
サーバ５とから構築される。さらに、本発明の移動体通
信システムは、通信ネットワーク３から独立したＧＰＳ
衛星７の存在が前提となっている。

【００１４】移動体通信端末１は、通信ネットワーク３
との間で双方向の通信を行う無線部１１と、ＧＰＳ衛星
７からの信号を受信するＧＰＳ受信部１２と、例えばデ
ィスプレイなどからなり区域情報などを報知する報知部
１３と、例えばキーパットなどの入力部１４と、例えば
ＲＡＭなどからなり現在設定されている動作モードなど
を記憶する記憶部１５と、端末制御情報に基づいて移動
体通信端末１の動作モードを第１の動作モードと第２の
動作モードの間で移行させる動作モード変更機能１６
と、移動体通信端末１の各部の動作を制御する端末制御
部１７を備えている。

【００１５】さらに、端末制御部１７は、端末制御情報
から動作モード変更指令や報知命令などを検出する機
能、変更を指令された動作モードが現在設定されている
動作モードと一致するか否かを判定する機能などを備え
ている。

【００１６】上記ＧＰＳ受信部１２は、ＧＰＳ衛星信号
を受信できるものであれば良く、ＧＰＳ衛星信号を位置
情報に変換する機能は必要としない。

【００１７】上記通信ネットワーク３は、上記移動体通
信端末１と無線通信を行う複数の基地局３１を備え、位
置検索サーバ５を収容する。

【００１８】上記位置検索サーバ５は、ＧＰＳ衛星信号
から位置情報を演算するＧＰＳ演算機能５１と、位置情
報に応じた端末制御情報を記録した制御区域データベー
ス５３と、位置検索サーバ５の動作を制御するサーバ制
御部５２を備えている。

【００１９】制御区域データベースは、位置に対応した
端末制御情報からなり、端末制御情報には、設定すべき
動作モードなどの端末制御情報や、移動体通信端末に報
知する各種の情報が含まれる。

【００２０】[システムの処理手順例]以下、上記構成を
有する本発明の移動体通信システムにおける処理手順の
例を、本移動体通信システムが実施される形態として、
移動体通信端末１の端末制御部１７が、定期的に位置検
索サーバ５に端末制御情報を問い合わせる場合と、ユー
ザの要求により、不定期に問い合わせる場合の、２例を
あげて説明する。

【００２１】なお、以下に説明する例は、本発明を制限
するものではなく、問い合わせの方法に関わらず、移動
体通信端末１で受信したＧＰＳ衛星信号を通信ネットワ
ーク３側のＧＰＳ演算機能５１で位置座標に変換し、同
じく位置検索サーバ５側の制御区域データベース５３を
参照して端末制御情報を移動体通信端末１へ送信して動
作制御を行うものであればよい。

【００２２】[処理手順例１−１]図２を用いて、移動体
通信システムにおける移動体通信端末１と位置検索サー
バ５における処理の流れの第一の実施例を説明する。図
２は、上記端末制御部１７が定期的に上記位置検索サー
バ５に問い合わせを行う場合の、本システムの処理手順
ループの１例を示すフローチャートである。なお、図中
Ａ１は移動体通信端末側の処理ブロックであり、Ｂ１は
位置検索サーバ側の処理ブロックである。

【００２３】端末制御部１７は、定期的に位置検索サー
バ５への問い合わせ処理を開始する（Ａ１１）。まず、
端末制御部１７は、ＧＰＳ受信部１２で受信したＧＰＳ
衛星信号を、無線部１１を経由して通信ネットワーク３
上の位置検索サーバ５に送信する（Ａ１２）。

【００２４】位置検索サーバ５は、移動体通信端末１か
らのＧＰＳ衛星信号を受信すると（Ｂ１１）、サーバ制
御部５２が、ＧＰＳ演算機能５１を用いて受信したＧＰ
Ｓ衛星信号を移動体通信端末１の現在位置情報に変換す
る（Ｂ１２）。

【００２５】続いて、サーバ制御部５２は、変換された
移動体通信端末１の現在位置情報を用いて制御区域デー
タベース５３を検索し、現在位置情報に対応する端末制
御情報を取得する（Ｂ１３）。次いで、現在位置情報お
よび取得した端末制御情報を移動体通信端末１に送信す
る（Ｂ１６）。

【００２６】ここで、移動体通信端末１１の記憶部１５
には、前回のループにおける手順Ａ１５によって、問い
合わせ前の端末制御情報(動作モード状態を示す情報)が
記憶されている。移動体通信端末１の無線部１１が位置
検索サーバ５からの端末制御情報を受信すると（Ａ１
３）、まず、端末制御部１７は、受信した端末制御情報
と、記憶部１５に記憶された問い合わせ前の端末制御情
報を比較する（Ａ１４）。

【００２７】両者が異なるものであった場合、端末制御
部１７は、記憶部１５に記憶された問い合わせ前の端末
制御情報を、受信した端末制御情報に置き換え（Ａ１
５）、受信した端末制御情報に応じて移動体通信端末１
の動作を制御する（Ａ１６）。

【００２８】上記手順Ａ１４において、両者が同一のも
のであった場合には、端末制御部１７は、手順Ａ１５お
よび手順Ａ１６を実行せずに手順Ａ１７へ移行する。

【００２９】手順Ａ１４の比較結果に関わらず、以上で
一連の現在位置検索処理は終了となり、端末制御部１７
は、一定間隔を置いて再び手順Ａ１１から位置検索処理
を開始する（Ａ１７）。端末制御部１７は、手順Ａ１７
に示した一定間隔経過の時間管理を行う。

【００３０】手順Ａ１４の比較を行うことによって、端
末制御部１７は、問い合わせ前と異なった端末制御情報
を受信した時にのみ端末制御を行い、同じ場所で同じ制
御を繰り返すことがなくなる。

【００３１】また、この例では、手順Ａ１４の比較処理
を移動体通信端末側で行うが、移動体通信端末側の処理
負荷をさらに軽減するために、同様の比較を位置検索サ
ーバ側で行うこともできる。この場合のシステム構成例
と処理手順例を、以下に示す。

【００３２】[処理手順例１−２]図３を用いて、比較処
理を位置検索サーバ側で行う場合の、位置検索サーバの
構成例を説明する。この例の位置検索サーバ５は、図１
に示した位置検索サーバ５に、サーバ記憶部５４を追加
した点に特徴を有しており、その他の構成は、図１の位
置検索サーバと同様である。サーバ記憶部５４は、送信
した端末制御情報(動作モード状態を示す情報)を記憶す
る記憶手段であり、サーバ制御部５２で制御される。

【００３３】図４を用いて、移動体通信システムにおけ
る移動体通信端末１と位置検索サーバ５における処理の
流れの第二の実施を説明する。

【００３４】図４の手順Ａ１１、Ａ１２、Ｂ１１乃至Ｂ
１３までは、図２に示した処理手順例１−１と同様の内
容である。

【００３５】サーバ記憶部５４には、後述する手順Ｂ１
５によって、問い合わせ前の端末制御情報が記憶されて
いる。手順Ｂ１３の後、サーバ制御部５２は、手順Ｂ１
３で得られた端末制御情報と、サーバ記憶部５４に記憶
された問い合わせ前の端末制御情報を比較する（Ｂ１
４）。

【００３６】両者が異なるものであった場合、サーバ制
御部５２は、サーバ記憶部５４に記憶された問い合わせ
前の端末制御情報を、手順Ｂ１３で得られた端末制御情
報に置き換え（Ｂ１５）、現在位置情報および端末制御
情報を上記移動体通信端末１に送信する（Ｂ１６）。

【００３７】移動体通信端末１の無線部１１が位置検索
サーバ５からの端末制御情報を受信すると（Ａ１３）、
端末制御部１７は、手順Ａ１３で受信した端末制御情報
に応じて移動体通信端末１の動作を制御する（Ａ１
６）。以上で一連の位置検索処理は終了となり、端末制
御部１７は、一定間隔を置いて再び手順Ａ１１から位置
検索処理を開始する（手順Ａ１７）。

【００３８】手順Ｂ１４において、両者が同一のもので
あった場合には、サーバ制御部５２は、手順Ｂ１５およ
び手順Ｂ１６を実行しない。移動体通信端末側は、位置
検索サーバ側から位置情報と端末制御情報が送信されな
いので、手順Ａ１３の処理を行うことができず、端末制
御部１７は、一定間隔を置いて再び手順Ａ１１から位置
検索処理を開始する（手順Ａ１７）。端末制御部１７
は、手順Ａ１７に示した一定間隔経過の時間管理を行
う。

【００３９】[処理手順例２]図５のフローチャートを用
いて、入力部１４から入力されるユーザの問い合わせ要
求によって、不定期に位置検索サーバ５に問い合わせを
行う場合の、移動体通信端末１と位置検索サーバ５にお
ける処理手順を説明する。

【００４０】ユーザの問い合わせ要求などが入力部１４
から入力されると、端末制御部１７は、位置検索サーバ
５への問い合わせ処理を開始する（Ａ１１）。以降、処
理手順例１−１（図２）に示した、手順Ａ１１、Ａ１
２、Ｂ１１乃至Ｂ１６、およびＡ１３と同様の処理を行
う。

【００４１】処理手順Ａ１３の後、端末制御部１７は、
手順Ａ１３で受信した端末制御情報に応じて移動体通信
端末１の動作を制御し（Ａ１６）、位置検索処理を終了
する（Ａ１８）。

【００４２】以上のように、本例では問い合わせがユー
ザの任意で行われるため、同じ制御を繰り返すことを防
ぐ処理(図２のＡ１４，Ａ１５、図４のＢ１４，Ｂ１５)
は不要となる。

【００４３】[移動体通信端末動作の制御例]制御区域デ
ータベース５３で参照される端末制御情報は、例えば以
下のようなものであり、端末制御部１７は、これに従っ
て移動体通信端末１の各部を制御する。なお、以下の例
は、特記のない限り、処理手順例１−１または処理手順
例１−２に示される実施例に関するものである。また、
以下の例は本発明を制限するものではない。

【００４４】[制御例１]例えばショッピングモール等の
施設においては、制御区域データベース５３に記録され
るこの区域の端末制御情報に、商品や催事の案内や営業
時間等の施設情報とユーザへの報知命令を含ませてお
く。

【００４５】移動体通信端末１を持ったユーザがショッ
ピングモールに入った時に、移動体通信端末１は、定期
的に位置検索サーバ５への問い合わせを行い位置検索サ
ーバ５から施設情報と報知命令を受信する。このとき端
末制御部１７は、例えばディスプレイなどの報知部１３
を用いて、例えば図６に示すような催事情報などをユー
ザに報知する。催事情報のような広告情報をユーザに報
知した場合は、広告主に対して課金処理を行う。課金の
額は、月額いくら、年額いくらという広告が表示されう
る期間での取り決めによるものでもよく、ユーザに報知
した時間、すなわちユーザ端末に表示されたと推定され
る実時間に対するものであってもよい。後者の場合、１
日単位、周単位、あるいは月単位で累計してもよい。

【００４６】なお、この例は、処理手順例１−１，１−
２に示される実施例における制御例であるが、本システ
ムが上記処理手順例２に示される形態で実施される場合
には、ショッピングモール内でユーザが問い合わせを行
った時に、ユーザにショッピングモールに関わる情報を
報知することができる。

【００４７】[制御例２]例えば、移動体通信端末１の第
１の動作モードを移動体通信端末動作に何も制限を加え
ない動作モードとし、第２の動作モードを呼出音や着信
音およびボタン操作音を消音とする動作モードとする。

【００４８】着信音や操作音、通話音声などが周囲の迷
惑となりうる区域においては、上記制御区域データベー
ス５３に記録されるこの区域の端末制御情報に、移動体
通信端末の動作モードを第２の動作モードに設定させる
よう促す報知情報とユーザへの報知命令を含ませる。

【００４９】移動体通信端末１を持ったユーザが該当区
域に移動してきた時に、定期的に位置検索サーバ５への
問い合わせを行っている移動体通信端末１は、上記の報
知情報と報知命令を受信し、端末制御部１７は、例えば
ディスプレイなどの報知部１３を用いて、第２の動作モ
ードに設定するようユーザに報知する(図７)。このと
き、動作モードの設定をユーザが任意に行うようにする
ことができる。例えば第２の動作モードに設定するか否
かを、報知部１３でユーザに問いかけ、入力部１４を用
いて入力させてもよい。

【００５０】制御区域外へ移動した場合には、同様にし
て、その旨をユーザに報知することもできる。

【００５１】[制御例３]上記制御例２において、例に示
されるような区域のうち、特に周囲への影響が大きい区
域においては、上記制御区域データベース５３に記録さ
れるこの区域の端末制御情報に、第２の動作モードへの
移行を強制的に行う動作モード変更命令を含ませてお
く。上記移動体通信端末１を持ったユーザが該当区域に
移動してきた時に、定期的に位置検索サーバへの問い合
わせを行っている移動体通信端末１は、上記の動作モー
ド変更命令を受信し、端末制御部１７は、上記移動体通
信端末１を強制的に第２の動作モードに移行させる。こ
のとき、移動体通信端末の上記報知部１３を用いて、移
動体通信端末の状態をユーザに報知してもよい(図８)。

【００５２】さらに、このとき無線部１１による通信を
停止していないので、ユーザが制御区域外へ移動した場
合には、同様にして制御前の状態への自動復帰を行うこ
ともできる。

【００５３】[制御例４]この制御例は、移動体通信端末
の動作モードとして前記第１の動作モードおよび第２の
動作モードに加えて、例えば、無線部１１からの電波送
信を禁止する第３の動作モードを有するものとした例で
ある。

【００５４】例えば、病院など電磁波の医療機器への影
響が問題となるような区域において、制御区域データベ
ース５３に記録されるこの区域の端末制御情報に、第３
の動作モードへの移行を強制的に行うような動作モード
変更命令を含ませておく。移動体通信端末１を持ったユ
ーザが該当区域に移動してきた時に、定期的に位置検索
サーバへの問い合わせを行っている移動体通信端末１
は、動作モード変更命令を受信し、端末制御部１７は、
移動体通信端末１を強制的に第３の動作モードに移行さ
せる。このとき、移動体通信端末の報知部１３を用い
て、移動体通信端末の状態をユーザに報知するようにし
てもよい。

【００５５】

【発明の効果】上記の構成を備えた本発明の移動体通信
システムは、ＧＰＳによる高精度な現在位置情報に応じ
て、ユーザへの施設情報の報知や通話禁止区域での自動
消音、電波送信禁止区域での電波送信の自動停止などの
制御を行うことができる。

【００５６】移動体通信端末にはＧＰＳ衛星信号の受信
システムのみを搭載し、位置情報への変換は通信ネット
ワーク側の演算位置検索サーバで行う。これにより、移
動体通信端末にＧＰＳ演算用のプロセッサを搭載した
り、移動体通信端末のメインプロセッサにＧＰＳ演算の
処理を負担させることが不要となり、移動体通信端末の
サイズやコスト、およびプロセッサへの負荷の増大を抑
えて、ＧＰＳによる位置検出を行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発にかかる移動体通信システムの構成の概要
を説明するブロック図。

【図２】移動体通信端末で分岐処理を行う場合の各部の
処理手順例を説明するフローチャート。

【図３】位置検索サーバで分岐処理を行う場合の位置検
索サーバの構成を説明するブロック図。

【図４】位置検索サーバで分岐処理を行う場合の各部の
処理手順例を説明するフローチャート。

【図５】位置検索サーバに不定期に問い合わせる場合の
各部の処理手順例を説明するフローチャート。

【図６】報知部に表示される施設情報の報知例。

【図７】報知部に表示される消音区域の報知例。

【図８】報知部に表示される音声通話禁止区域の報知
例。

【符号の説明】

１移動体通信端末１１無線部１２ＧＰＳ受信部１３報知部１４入力部１５記憶部１６動作モード変更機能１７端末制御部３通信ネットワーク３１基地局５位置検索サーバ５１ＧＰＳ演算機能５２サーバ制御部５３制御地区データベース５４サーバ記憶部７ＧＰＳ衛星Ａ１移動体通信端末側の処理ブロックＡ１１〜Ａ１７移動体通信端末側の各処理Ｂ１位置検索サーバ側の処理ブロックＢ１１〜Ｂ１６位置検索サーバ側の各処理

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者佐野賢治神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所デジタルメディア開発本部内 (72)発明者片岸誠神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所デジタルメディア開発本部内 (72)発明者長谷川修茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社日立製作所デジタルメディア製品事業部内Ｆターム(参考） 5K024 AA61 AA76 AA78 CC11 FF03 FF04 GG10 5K067 AA34 BB04 BB21 BB36 DD20 DD51 EE02 EE10 EE16 FF02 FF23 JJ52 JJ56 JJ61 5K101 KK08 KK11 LL12 NN18

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】位置検索サーバを収容した通信ネットワ
ーク内に配置された基地局と、該基地局と無線通信を行
う移動体通信端末とから構築され、移動体通信端末の現
在位置に応じて動作制御を行う移動体通信システムにお
いて、移動体通信端末が、ＧＰＳ衛星信号を受信するＧ
ＰＳ受信部と、通信ネットワークと無線通信を行う無線
部と、移動体通信端末の各部の動作を制御する端末制御
部を備え、ＧＰＳ受信部で受信したＧＰＳ衛星信号を無
線部を用いて通信ネットワーク中の位置検索サーバへ送
信し、位置検索サーバから受信した端末制御情報に基づ
いて移動体通信端末動作を制御する機能を有しており、
位置検索サーバが、ＧＰＳ衛星信号を位置情報に変換す
るＧＰＳ演算機能と、位置情報に関連付けられた端末制
御情報が記録された制御区域データベースと、これらを
制御するサーバ制御部を備え、移動体通信端末から受信
したＧＰＳ衛星信号をＧＰＳ演算機能を用いて位置情報
に変換し、該位置情報に基づいて端末制御情報を取得
し、端末制御情報を移動体通信端末へ送信する機能を有
することを特徴とする移動体通信システム。
【請求項２】前記サーバ制御部が、ＧＰＳ演算機能が
変換した位置情報を用いて制御区域データベースを参照
して位置情報に応じた端末制御情報を取得し、位置情報
と端末制御情報とを移動体通信端末へ送信する制御を行
うことを特徴とする請求項１に記載の移動体通信システ
ム。
【請求項３】位置検索サーバの制御区域データベース
に記録された端末制御情報が、移動体通信端末へ区域情
報の報知を行う報知命令を含み、移動体通信端末が、画
像表示または音声によるユーザへの報知手段を備え、位
置検索サーバから報知命令を受信すると、端末制御部が
報知手段を用いて区域情報をユーザに報知することを特
徴とする請求項１または請求項２に記載の移動体通信シ
ステム。
【請求項４】位置検索サーバの制御区域データベース
に記録された端末制御情報が、移動体通信端末の動作モ
ードを変更させる動作モード変更命令を含み、移動体通
信端末が、移動体通信端末の通常動作を規定する動作モ
ードを少なくとも２種類有するとともに、動作モードを
少なくとも２種類の動作モードの間で変更する動作モー
ド変更手段を備え、位置検索サーバから動作モード変更
命令を受信すると、端末制御部が動作モード変更手段を
用いて移動体通信端末の動作モードを変更することを特
徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の
移動体通信システム。
【請求項５】位置検索サーバを収容した通信ネットワ
ーク内に配置された基地局と該基地局と無線通信を行う
移動体通信端末とから構築され、移動体通信端末からの
ＧＰＳ衛星信号を位置情報に変換しこの位置情報に基づ
いて取得した端末制御情報を移動体通信端末に送信して
移動体通信端末の現在位置に応じて動作制御を行う移動
体通信システムを構成する移動体通信端末において、Ｇ
ＰＳ衛星信号を受信するＧＰＳ受信部と、通信ネットワ
ークと無線通信を行う無線部と、移動体通信端末の各部
の動作を制御する端末制御部を備え、端末制御部が、Ｇ
ＰＳ受信部で受信したＧＰＳ衛星信号を無線部を用いて
通信ネットワーク中の位置検索サーバへ送信し、位置検
索サーバから端末制御情報を受信すると該端末制御情報
に基づいて移動体通信端末を制御することを特徴とする
移動体通信端末。
【請求項６】画像表示または音声によるユーザへの報
知手段を備え、ユーザへ区域情報の報知を行う報知命令
を含む端末制御情報を位置検索サーバから受信すると、
端末制御部が、報知手段を用いて区域情報をユーザに報
知することを特徴とする請求項５に記載の移動体通信端
末。
【請求項７】通常動作を規定する動作モードを少なく
とも２種類有するとともに、動作モードを少なくとも２
種類の動作モードの間で変更する動作モード変更手段を
備え、位置検索サーバから動作モード変更命令を受信す
ると、動作モード変更手段を用いて移動体通信端末の動
作モードを変更することを特徴とする請求項５に記載の
移動体通信端末。
【請求項８】位置検索サーバを収容した通信ネットワ
ーク内に配置された基地局と該基地局と無線通信を行う
移動体通信端末とから構築され、移動体通信端末からの
ＧＰＳ衛星信号を位置情報に変換しこの位置情報に基づ
いて取得した端末制御情報を移動体通信端末に送信して
移動体通信端末の現在位置に応じて動作制御を行う移動
体通信システムを構成する位置検索サーバにおいて、Ｇ
ＰＳ衛星信号を位置情報に変換するＧＰＳ演算機能と、
位置情報に関連付けられた端末制御情報が記録された制
御区域データベースと、これらを制御するサーバ制御部
を備え、移動体通信端末からのＧＰＳ衛星信号を受信す
ると、ＧＰＳ演算機能を用いてＧＰＳ衛星信号を位置情
報に変換し、更に制御区域データベースを参照して位置
情報に関連付けられた端末制御情報を取得し、位置情報
と端末制御情報を移動体通信端末へ送信することを特徴
とする位置検索サーバ。
【請求項９】制御区域データベースが移動体通信端末
へ報知する位置情報に対応した区域情報を含み、移動体
通信端末へ送信する端末制御情報に区域情報の報知を行
う報知命令を含むことを特徴とする請求項８に記載の位
置検索サーバ。
【請求項１０】移動体通信端末毎の現在の動作モード
を登録するサーバ記憶部を設け、移動体通信端末へ送信
する端末制御情報に移動体通信端末の動作モードを変更
する動作モード変更命令を含むことを特徴とする請求項
８に記載の位置検索サーバ。
【請求項１１】予め定められた区域内における移動体
通信端末の制御情報をデータベースに記憶し、この移動
体通信端末から受信したＧＰＳ衛星信号に基づいて上記
移動体通信端末の位置を検索し、上記移動体通信端末の
位置が上記定められた区域内であると判定されたときに
は上記制御情報に基づいて上記移動体通信端末の動作を
制御し、上記移動体通信端末が上記定められた区域外に
移動したことが判定されたときにはその旨を報知するこ
とを特徴とする移動体通信端末の動作制御方法。
【請求項１２】予め定められた区域内における移動体
通信端末の制御情報をデータベースに記憶し、この移動
体通信端末から受信したＧＰＳ衛星信号に基づいて上記
移動体通信端末の位置を検索し、上記移動体通信端末の
位置が上記定められた区域内であると判定されたときに
は上記制御情報に基づいて上記移動体通信端末の動作を
制御し、上記移動体通信端末が上記定められた区域外に
移動したことが判定されたときには上記移動体通信端末
を上記制御前の状態に復帰させることを特徴とする移動
体通信端末の動作制御方法。
【請求項１３】上記制御情報に基づいて制御される上
記移動体通信端末の動作は広告情報の表示であり、上記
広告情報の表示時間に関連して上記広告の広告主に課金
することを特徴とする請求項１１または請求項１２に記
載の移動体通信端末の動作制御方法。