JP2003204561A - 画質劣化検出装置 - Google Patents
画質劣化検出装置Info
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Abstract
出を、参照画像を用いることなく、精度良く実現できる
画質劣化検出装置を提供することにある。 【解決手段】 受信画像のフレームまたはフィールドを
小領域に分割し、各小領域毎に、誤検出ブロックの特徴
量、すなわち連続誤検出ブロックの平均長NF/Nsおよ
び連続誤検出ブロックの最大値Nmaxを測定する。そし
て、該特徴量が、画像毎に決められるある閾値以上の時
に、映像伝送系の障害等に起因する画質劣化ありと判断
する。不可視マーカの情報を、1フレーム毎に、全ブロ
ック0、全ブロック1にすると、フレームフリーズの検
出を容易に行えるようになる。
Description
関し、特に映像伝送系の障害等に起因する画質劣化の検
出を、参照画像を用いることなく実現できる画質劣化検
出装置に関する。
は、大別して二つある。その一つは、MPEG−2等の
圧縮符号化アルゴリズムによるものであり、代表例とし
て、ブロック歪み、モスキートノイズ等が挙げられる。
他の一つは、映像伝送系の障害、映像同期ずれ等による
ものであり、代表例として、MPEG−2シンタクスの
エラーによる復号画像の破綻(ブロックの欠落、画像の
ずれ)、同期はずれによる画像のフリーズ、コマ落ち等
が挙げられる。
者などにより発明され、特許出願された特許願2001
−45458号「画質評価のためのマーカ信号劣化検出
方法および画質評価装置」により、精度良く自動検出す
ることが可能である。
うな自動検出方法が考えられる。 (1)送信側と受信側の2つの画像を用意し、その画素値
の差分を比較する。 (2)伝送路が2重化されている場合、2系統の受信画像
の画素値を比較する。
送系では、前記(1)の2つの画像は異なる地点にあるこ
とが通常であるため、該2つの画像をリアルタイムで比
較し画質劣化を判断することは不可能である。また、前
記(2)の方法は、伝送路を2系統必要とするため、コス
トが高くなる。
劣化の自動検出(いわゆる、キズ検出)についての要望
が高いにもかかわらず、有効な自動検出方法はなかっ
た。
れたものであり、その目的は、映像伝送系の障害等に起
因する画質劣化の検出を、参照画像を用いることなく、
精度良く実現できる画質劣化検出装置を提供することに
ある。
ために、本発明は、映像伝送系を経て伝送されてきた画
像の画質劣化検出装置において、画像信号をスペクトル
拡散した後、その直交変換係数成分を操作することによ
り不可視マーカを埋め込まれた画像を受信し、該受信し
た画像をスペクトル拡散する手段と、送信側で操作した
のと同一の直交変換成分の値から、不可視マーカの正検
出または誤検出を判定する手段と、前記不可視マーカの
正検出または誤検出の分布から、画質劣化を判定する手
段とを具備した点に第1の特徴がある。
検出または誤検出の分布を調べることにより、映像伝送
系の障害等に起因する画質劣化を検出できるようにな
る。
が、1フレーム毎に、全ブロック0、全ブロック1にさ
れている点に第2の特徴がある。この特徴によれば、フ
レームフリーズの検出を容易に行えるようになる。
を詳細に説明する。まず、本発明が適用される映像伝送
系の一例および本発明の概要について説明する。
図8に示されているような映像伝送チェーンを想定す
る。映像伝送チェーンとは、複数のコーデックや方式変
換器などを含む映像伝送ネットワークのことである。エ
ンコーダ12の前段には、後で詳述する本発明による画
像処理装置としての不可視信号埋め込み装置11が設け
られており、入力画像に不可視信号あるいは不可視マー
カが埋め込まれる。該不可視マーカが埋め込まれた画像
信号はエンコーダ12で符号化され、映像伝送チェーン
に送出される。映像伝送チェーンは、図示の例では、デ
コーダ21とエンコーダ22の組がn組連結された映像
伝送ネットワークから構成されており、該n組のデコー
ダ21とエンコーダ22の方式は、同じであっても異な
っていてもよい。
位置で埋め込まれた不可視信号を検出し、その検出結果
をもとに画質評価値を計算することができる。すなわ
ち、デコーダ21とエンコーダ22の第1組目でも、第
n組目でも、最終の組においてでも、各組のデコーダ2
1の出力にマーカ検出装置23を接続することにより不
可視信号を検出し、その検出結果をもとに画質評価値の
計算、または画質劣化の検出をすることができる。
マーカ検出装置23は映像伝送チェーン中の他の装置と
は独立して存在しているので、該他の装置は汎用の製品
を使用することができるようになる。
施形態を具体的に説明する。図1は、該不可視信号埋め
込み装置11の構成を示すブロック図である。
ル拡散部1と、不可視マーカ埋め込み部2と、スペクト
ル逆拡散部3とから構成されている。不可視信号(不可
視マーカ)の埋め込みは、任意のサイズの画素ブロック
(Nx×Ny)単位で行われる。ここに、Nx、Nyは
正の整数であり、MPEG2で符号化する場合には、マ
クロブロック(16×16画素)または8×8画素ブロ
ックが好適であるが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
像がブロック単位に区切られて入力される。この入力信
号をXB(n)とする。
算器31でPN系列SPN(n) と乗算され、スペクトル拡
散される。乗算器31のスペクトル拡散された出力は、
XB(n)×SPN(n)となる。ここに、PN系列SPN(n)
は、1と−1のランダムな並びを要素としてもつ系列で
ある。なお、スペクトル拡散は周知であるので、詳細な
説明は省略する。
直交変換を施され、直交変換係数を求められる。該直交
変換として、離散フーリエ変換(DFT)、離散コサイ
ン変換(DCT)、ウォルシュ−アダマール変換(WH
T)等の一般的なものが使用可能であるが、本実施形態
では、計算量が少なく、ハードウェア実装に適するWH
Tを採用して、以下の説明を行うことにする。
でWHT変換され、振幅成分Aが、A=Xss[s0]と
して求められる。ここに、Xssは係数、s0は、位置成
分を示す。なお、明らかなように、WHT、DCTなど
の実係数のみで構成される直交変換(位相成分が0)で
は、DFTなどのような複素数を含む直交変換のよう
に、直交変換係数からその振幅成分を求める処理を行う
必要はない。
幅成分Aのうち、予め定められた成分s0 について、
その値を操作することにより、2値情報(0,1)を埋
め込む。操作の対象となる振幅成分をA、埋め込まれる
2値情報をbitとすると、この振幅値Aとbitの関係は、
以下のように定める。なお、このbitは、全て0,全て
1、あるいは、図示されていない乱数発生器から与えら
れる2値情報であっても良い。要は、送受信間で、どう
いう情報が埋め込まれているかが、予め分かっていれば
良い。 round(A/M)=偶数であれば、bit=0、 round(A/M)=奇数であれば、bit=1
捨五入し、整数に丸める関数である。このround( )
は、WHT、DCT等の振幅値が正負の両方の値を取り
うる場合に適用するのが好適である。なお、DFT等の
振幅成分のように正の値のみを取る場合には、前記振幅
値Aとbitの関係は、以下のように定める。 int(A/M)=偶数であれば、bit=0、 int(A/M)=奇数であれば、bit=1 ここに、int( )は、小数部分を切り捨てて、整数に
丸める関数である。次に、該不可視マーカ埋め込み部2
の振幅Aの変更または操作方法を、図2のフローチャー
トを参照して説明する。
象となる振幅値Aが与えられると、該不可視マーカ埋め
込み部2は、ステップS1にて、A/Mの演算を行い、
その四捨五入された商を、小数点以下四捨五入で求め
る。ここに、Mは量子化ステップサイズである。
余り(Qmod2)により、該商Qが偶数であるか奇数で
あるかを判断し、前記与えられた2値情報{bit}と一
致しているか不一致であるかを判断する。この判断が肯
定であると、ステップS3に進み、前記振幅AがA' ,
すなわちA' =QMとなるように、Aを操作する。
ステップS4に進み、(Q−1/2)M≦A<QMが成
立するか否かの判断がなされ、この判断が肯定の場合に
は、ステップS5に進み、前記振幅AがA' =(Q−
1)Mとなるように操作される。ステップS4の判断が
否定の時には、ステップS6に進んで、A’=(Q+
1)Mとなるように操作される。
は、マーカ埋め込み後の振幅A' が、必ず量子化レベル
QとQ±1の中間に配置されるようにするための操作で
ある。 次に、前記ステップS3、S5およびS6の操
作を図3の具体例により説明する。図3は、M=20
0、A=750、埋め込み情報ビット0の場合のマーカ
埋め込み例を示す。なお、与えられた埋め込みビットは
0であるとする。
対象となる振幅成分Aが750であると、A/M=75
0/200=3.75となり、小数第1位は四捨五入さ
れてその整数部分Qは「4」となる(ステップS1)。
次に、この4を2で割り算した余りは0であるので、A
=750は与えられた情報ビットbit =0と一致してい
ることが分かる(ステップS2が肯定)。そこで、該振
幅AはA' =QM=800、すなわち量子化レベルQと
Q+1の中間に来るように操作されて埋め込まれる。
レベルQとQ±1の中間に配置されるようにする操作を
するのは、A=750はビット1と0の境界(A=70
0)に近いため、伝送途中のわずかな振幅変動でビット
1の領域に侵入して、画質が大きく劣化したと誤判断さ
れるのを防止するためである。
波数成分を含む拡散スペクトルXss'[k]は不可視マーカ
埋め込み部2から出力され、図1に示されているよう
に、ウォルシュ−アダマール逆変換部33で逆変換さ
れ、空間域信号に戻される。次に、該空間域信号は、乗
算器34でPN系列SPN(n) と乗算され、スペクトル逆
拡散され、不可視信号埋め込み装置11の出力X'B(n)
が得られる。
にはノイズが重畳されることになるが、このノイズは乗
算器34によるスペクトル拡散により広帯域に拡散され
るため、結果的には、ノイズは極めて小さいものとな
り、該マーカによる画質劣化は、極めて小さいものにな
る。すなわち、例えば図8の出力画像の画質劣化は、極
めて小さいものになる。
ったが、bit=1を埋め込む場合には、図3の点線で示
されているように、振幅AはA' =(Q−1)M=60
0となり、量子化レベル500と700の中間に来るよ
うに操作されて埋め込まれることは明らかである。
構成を、図4のブロック図を参照して説明する。マーカ
検出装置23はスペクトル拡散部5から構成されてお
り、該スペクトル拡散部5は埋め込み側と同様の手順に
より、スペクトル拡散および直交変換を行う。
れた画像がエンコーダ12で符号化されて伝送路に出力
された後受信側で受信され、そのデコーダ21で復号さ
れた入力信号x"B(n)がマーカ検出装置23に入力して
くると、該入力信号x"B(n)はスペクトル拡散部5の乗
算器41に入力する。該乗算器41は、該画素信号x"B
(n)にPN系列SPN(n) を乗算し、スペクトル拡散す
る。しかし、前記マーカに関しては、該マーカは乗算器
41でスペクトル逆拡散される。
WHT部42でWHT変換され、埋め込み側で操作した
のと同一の係数成分s0 の振幅値A"を求める。この振
幅値A"は、送信側の圧縮符号化、映像伝送中の各種画
像処理、あるいは伝送路の障害等により、マーカ埋め込
み直後の画像と比較して画素値が変化していることが考
えられる。そのため、A"の値は、送信側で操作した
A’とは異なる値を示すことが考えられる。
値A"に対して埋め込み側と同様の判定式を適用するこ
とにより、埋め込みビットを検出し、送信側で埋め込ん
だビットと同一であるかを判定する。
埋め込まれた係数成分s0 の振幅値A"を求め、該A"
を量子化ステップサイズMで割り算したA" /Mの商が
偶数であるか奇数であるかの判断がなされる。マーカ検
出部43は、該偶奇の判断結果に基づいて、検出情報ビ
ットbit'を出力する。そして、既知である埋め込みビッ
トbitと検出ビットbit’とが一致する場合を正検出、不
一致の場合を誤検出とする。図3の例では、下段に、該
正検出と誤検出が示されている。
全ブロックに対して、正検出および誤検出を求める。そ
して、本実施形態では、1フレームまたは1フィールド
中の誤検出ブロックの局所的な分布について調べ、それ
をもとに映像伝送系の障害等に起因する画質劣化を推定
する。
出ブロックはスペクトル拡散のランダム性により、画面
全体に分散する傾向にある。局所的に符号化が難しい部
位では、誤検出ブロックの出現数は増加するものの、隣
接する多数のブロックが連続して誤検出となることはま
れである。
合には、逆に多数のブロックが連続して誤検出となる傾
向がある。これは、画素の欠落、ずれ、フレームのフリ
ーズ等に起因して、正常に画素信号が伝送されず、その
結果としてマーカの誤検出が多く発生することによる。
そこで、誤検出ブロックの連続性を小領域単位に測定
し、誤検出ブロックの連続性が確認される場合には、そ
の部位に画像の欠陥、すなわちキズがあると判定する。
する。まず、検出ブロックの連続性を表す特徴量(指
標)を、下記のように定義する。 (a)小領域の連続誤検出ブロックの総数:Ns (b)小領域内の誤検出ブロックの総数:NF (c)連続誤検出ブロックの平均値:Nave=NF/Ns (d)小領域内の連続誤検出ブロックの最大値:Nmax 次に、画質劣化の判定方法の第1の具体例、すなわち、
前記小領域、換言すれば、不可視マーカ信号検出ブロッ
クを、「フレームまたはフィールド内の画素ブロックの
一列」とした場合のNs、NFの定義を、図5を参照して
説明する。
誤検出ブロックであるとする。この時、小領域の連続誤
検出ブロックの総数Nsの導出に際しては、1つだけ孤
立しているブロックについても、長さ1の連続ブロック
であるとみなして、1つに数えることにする。
ブロック中に、長さ2、6、1、および3の誤検出連続
ブロック、、、およびがあったとすると、小領
域の連続誤検出ブロックの総数Ns=4、小領域内の誤
検出ブロックの総数NF=2+6+1+3=12、連続
誤検出ブロックの平均値Nave=12/4=3.0、小
領域内の連続誤検出ブロックの最大値Nmax=6とな
る。
aveと連続誤検出ブロックの最大値Nmaxとから、画質劣
化検出を行う。この画質劣化検出は、両者の値が小さい
場合は正常な画像が受信できていると判定し、一方両者
の数値がある閾値を超えた場合は劣化が発生したものと
判定する。すなわち、下記のように判定する。 (1)Nmax≧THNmかつ(または)Nave≧THNaであ
れば、画質劣化あり。 (2)Nmax<THNmかつ(または)Nave<THNaであ
れば、画質劣化なし。ここに、THNmおよびTHNa
は、予め定められた閾値である。該閾値の設定は、映像
伝送チェーンの構成等によって異なる値を設定するのが
好適である。
ィールド内の画素ブロックの各一列につき行い、1列あ
るいは複数列に画質劣化ありと判定された時には、映像
伝送系の障害等に起因する画質劣化が発生したと判定す
る。
例、すなわち、前記小領域を、「横11ブロック×縦3
ブロックの領域」とした場合のNs、NFの定義を、図6
を参照して説明する。
るため、Nsは垂直/水平方向の隣接ブロックに対する
連続性をもとに定義する。NFは前記第1の具体例の場
合と同様に数える。図6の場合は、小領域の連続誤検出
ブロックの総数Ns=4、小領域内の誤検出ブロックの
総数NF=1+1+2+18=22、連続誤検出ブロッ
クの平均値Nave=22/4=5.5、小領域内の連続
誤検出ブロックの最大値Nmax=18となる。
(1)、(2)により、画質劣化あり、なしの判定をするの
は、前記第1の具体例の場合と同様であるので、説明を
省略する。上記のようにして一つの小領域の判定が終わ
ると、次の小領域の判定を行い、フレーム又はフィール
ドの全画素が網羅されるまで判定が続けられる。なお、
場合によっては、該フレーム又はフィールドの一部で画
質劣化が見つかれば、映像伝送系に何らかの障害が発生
していると判断できるので、該画質劣化が発見された時
点で、画質劣化の判定を打ち切っても良い。
いる小領域を「フレームまたはフィールド内の画素ブロ
ックの一列」および「横11ブロック×縦3ブロックの
領域」としたが、これらは一例であり、本発明はこれら
に限定されるものではない。
されているように、連続するフレームF1,F2,F
3,F4,・・・のそれぞれに、交互に全ブロック0,全
ブロック1の埋め込みbitを挿入すると、フレームフリ
ーズの画質劣化を容易に行えるようになる。すなわち、
もしフレームF2がフリーズしたとすると、次のフレー
ムF3は欠落することになるから、該F3の全ブロック
の検出bitはフレームF2と同じ値の1となる。この結
果、該フレームF3は全て誤検出ブロックとなり、フレ
ームF3は欠落したことが分かる。
不可視マーカ信号検出ブロックの水平・垂直方向の連続
数を特徴量として定義し、この特徴量の分布を求めた。
しかし、これはフレーム内に閉じた特徴量であるため、
動画像が有するフレーム間の相関性については考慮され
ていない。
のフレーム間相関が失われるため、該フレーム間相関を
反映した特徴量を定義することにより、キズ検出の精度
を向上することができる。
置のブロックまたは画素において、不可視マーカ信号の
正検出・誤検出がどのように変化したかを下記のよう
に、0〜3のコードで定義する。 コード0:前フレームにおいて正検出→現フレームにお
いて正検出 コード1:前フレームにおいて正検出→現フレームにお
いて誤検出 コード2:前フレームにおいて誤検出→現フレームにお
いて正検出 コード3:前フレームにおいて誤検出→現フレームにお
いて誤検出
の判定方法の第3の具体例を、図9を参照して説明す
る。図9では、フレーム0は前フレーム、フレーム1は
後フレームを示し、画質劣化を検出するものとする。こ
の具体例では、フレーム0とフレーム1の同位置にある
小領域、すなわちブロックまたは画素(以下、ブロック
と総称する)を比較する。つまり、フレーム0とフレー
ム1とは時間的に前後しているが、フレーム内の位置に
ついては、同じであるとする。
は正検出、フレーム1のブロック52は誤検出であると
すると、当該ブロックは正検出から誤検出に変化してお
り、このブロックには、コード“1”が付与される。も
し、フレーム1において、マーカ検出結果が正検出のま
まであれば、コード“0”が付与されることになる。
のブロックについて特徴量を求めることにより、フレー
ム内の特徴量の分布を得ることができる。該特徴量の分
布とは、コード0〜3がフレーム内でそれぞれどれだけ
の割合で分布しているかを表すものとする。
(ここに、iはコード)と表す時、フレームfにおいて
コード0を付与されたブロックが50%、コード1を付
与されたブロックが20%、コード2を付与されたブロ
ックが15%、コード3を付与されたブロックが15%
の割合であったとすると、pf(0)=0.50,pf(1)
=0.20,pf(2)=0.15,pf(3)=0.15と
なる。
(i)を取得した後、統計量Χf 2を求め、次いで閾値判
定をする。そして、閾値を上回った場合に、キズが発生
したと判定する。なお、該閾値は、実験を繰り返すこと
により、適正値を容易に求めることができる。
式を挙げることができる。 ここで、pH0(i)は、フレームfから時間的に最も近
い過去Nfフレームの特徴量の平均値を示し、またNc
は、コードの個数を示す。
時は、統計量Χf 2は、過去数フレームの特徴量の平均
との適合度を示す。該統計量Χf 2は、その値が大きい
ほど過去のフレームとの適合度が小さいことを意味す
る。一般に、現フレームの特徴量分布と過去数フレーム
の特徴量分布は、画像のフレーム間の相関性から非常に
近い値を示すことが知られているため、適合度が著しく
低い場合には画像の相関性が失われている、すなわち画
像キズが発生していると判断できる。
を、図10を参照して説明する。伝送路でMPEG符号
化が適用されている場合、I,B,Pピクチャ間でピク
チャタイプの遷移が考えられる。例えば、図10のよう
な双方向予測を含むMPEG符号化におけるピクチャタ
イプの遷移には、次の5つのタイプ#1〜#5が存在す
る。 #1:Iピクチャ→Pピクチャ #2:Bピクチャ→Bピクチャ #3:Bピクチャ→Pピクチャ #4:Pピクチャ→Bピクチャ #5:Bピクチャ→Iピクチャ
およびPピクチャでは画質が高く、Bピクチャでは画質
を抑えるように符号化制御されるため、不可視マーカの
正検出・誤検出の分布もピクチャタイプによって異な
る。また、前記第3の具体例による適合度の判定は、タ
イプ#1〜#5の同種の特徴量毎に統計量を求めて判定
を行うと、精度が向上する。
れぞれ別のカテゴリとみなして、各カテゴリ毎に前記統
計量Χf 2を求める。すなわち、#1〜#5毎に、前記
(1)式の、時間的に最も近い過去Nfフレームの特徴
量の平均値pH0(i)を求め、各カテゴリ毎に対応する
平均値pH0(i)を適用して前記(1)式を演算して、
各カテゴリ毎の統計量Χf 2を求め、過去のフレームと
の適合度を求める。そして、該統計量Χf 2を各カテゴ
リ毎の閾値と比較して、該閾値を上回った場合に、キズ
が発生したと判定する。
ているか否かの判定の精度を向上させることができる。
ブロック51,52の統計量Χf 2を使用して画質劣化
の判定をした(図9参照)が、本発明はこれに限定され
ずに、フレーム内またはフィールド内における分布に基
づいて統計量Χf 2を導出し、該統計量Χf 2を使用し
て画質劣化の判定をするようにしてもよい。
01−45458号の画質評価装置と併用すると、MP
EG−2等の圧縮符号化アルゴリズムによる画質劣化
と、映像伝送系の障害等に起因する画質劣化とを、併行
して検出できるようになる。
1〜5の発明によれば、不可視マーカの正検出または誤
検出の分布から、映像伝送系の障害等に起因する画質劣
化を検出できるようになる。この結果、映像伝送系に障
害が発生したか否かを、迅速にかつ精度良く検出できる
ようになる。
フリーズの検出を容易に行えるようになる。
像が有するフレーム間の相関性を考慮に入れて、画像キ
ズが発生しているか否かを判定するようにしたので、画
像キズ検出の精度を向上させることができるようにな
る。
G符号化におけるピクチャタイプの遷移形態を画面キズ
発生判定に反映させたので、画像キズ検出の精度をさら
に向上させることができるようになる。
置の構成を示すブロック図である。
フローチャートである。
ある。
を示すブロック図である。
またはフィールド内の画素ブロックの一列」とした場合
の、誤検出ブロックに関する特徴量測定の説明図であ
る。
ロック×縦3ブロックの領域」とした場合の、誤検出ブ
ロックに関する特徴量測定の説明図である。
ック図である。
ある。
る。
部、3・・・スペクトル逆拡散部、5・・・スペクトル拡散
部、11・・・不可視信号埋め込み装置、23・・・マーカ検
出装置、51,52・・・ブロック。
Claims (9)
- 【請求項1】 映像伝送系を経て伝送されてきた画像の
画質劣化検出装置において、 画像信号をスペクトル拡散した後、その直交変換係数成
分を操作することにより不可視マーカを埋め込んだ画像
を受信し、該受信した画像をスペクトル拡散する手段
と、 送信側で操作したのと同一の直交変換成分の値から、不
可視マーカの正検出または誤検出を判定する手段と、 前記不可視マーカの正検出または誤検出の分布から、画
質劣化を判定する手段とを具備したことを特徴とする画
質劣化検出装置。 - 【請求項2】 前記画質劣化を判定する手段は、画像の
フレームまたはフィールド内を小領域毎に分割し、該小
領域毎に、前記誤検出ブロックに関する特徴量を測定
し、該特徴量に基づいて画質劣化を検出するようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の画質劣化検出装置。 - 【請求項3】 前記特徴量として、前記小領域内の連続
誤検出ブロック数と誤検出ブロック総数の比を用いるこ
とを特徴とする請求項2に記載の画質劣化検出装置。 - 【請求項4】 前記特徴量として、前記小領域内の最大
値を用いることを特徴とする請求項2に記載の画質劣化
検出装置。 - 【請求項5】 画像に応じた閾値を設定し、閾値処理を
行うようにしたことを特徴とする請求項3または4に記
載の画質劣化検出装置。 - 【請求項6】 前記不可視マーカの情報が、1フレーム
毎に、全ブロック0、全ブロック1にされていることを
特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画質劣
化検出装置。 - 【請求項7】 前記画質劣化を判定する手段は、フレー
ム間における不可視マーカの正検出または誤検出の検出
結果をコード化し、フレーム内、フィールド内またはそ
れらの中の小領域における該コードの分布に基づいてあ
る統計量を求め、該統計量を用いて画質劣化を判定する
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画質劣化
検出装置。 - 【請求項8】 前記統計量は、過去数フレームにおける
特徴量の分布の平均と、画質劣化検出対象フレームにお
ける特徴量の分布との適合度を示す値であることを特徴
とする請求項7に記載の画質劣化検出装置。 - 【請求項9】 MPEG符号化におけるピクチャタイプ
の遷移形態によりカテゴリ化を行い、該カテゴリ毎に前
記統計量を導出し、画質劣化を判定するようにしたこと
を特徴とする請求項7または8に記載の画質劣化検出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002224908A JP4026754B2 (ja) | 2001-10-31 | 2002-08-01 | 画質劣化検出装置 |
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