JP2003204441A - 画像処理方法および装置並びにプログラム - Google Patents

画像処理方法および装置並びにプログラム

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JP2003204441A
JP2003204441A JP2002000573A JP2002000573A JP2003204441A JP 2003204441 A JP2003204441 A JP 2003204441A JP 2002000573 A JP2002000573 A JP 2002000573A JP 2002000573 A JP2002000573 A JP 2002000573A JP 2003204441 A JP2003204441 A JP 2003204441A
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Wataru Ito
渡 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色変換によって生じるアーチファクトが目立
たなくなるように、画像データに対してシャープネス処
理を施す。 【解決手段】 シャープネス処理の強調度βが強調度設
定手段33において設定される。境界判定手段32にお
いて色変換後の色と表示デバイス4の色再現域境界との
距離が判定結果Jとして算出される。強調度変更手段3
4においては判定結果Jに基づいて、色変換により色再
現域外の色および色再現域境界付近の色となる境界色に
ついては、シャープネス処理の強調度βを弱めるような
変更強調度β′が得られる。そして、強調処理手段31
においては変更強調度β′により前処理画像データS1
に対してシャープネス処理が施されて処理済み画像デー
タS2が得られる。処理済み画像データS2は色変換手
段5において表示デバイス4の色再現域に色変換がなさ
れ、表示デバイス4に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
てシャープネス処理を施すとともに、シャープネス処理
済みの画像データを表示デバイスの色再現域に変換する
画像処理方法および装置並びに画像処理方法をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人により、非鮮鋭マスク画像信号
(以下、ボケ画像信号という)を用いてシャープネス処
理を行って画像の鮮鋭度を向上させる種々のシャープネ
ス処理方法が提案されている(特開昭55-163472号、同5
5-87953号、特開平3-222577号、同10-75395号、同10-75
364号、同10-171983号等)。このシャープネス処理方法
は、例えば元の画像データSorgからボケ画像データSu
sを引いたものに強調度βを乗じたものを、画像データ
Sorgに加算することにより、画像データの所定の空間
周波数成分を強調する処理を行う方法である。これを式
で表すと下記の式(1)のようになる。 Sproc=Sorg+β×(Sorg−Sus) (1) 但し、Sproc:シャープネス処理された画像データ Sorg:元の画像データ Sus:ボケ画像データ β:強調度● また、特開平10-75395号には、画像データSorgに加算
する加算データの周波数応答特性を調整することによ
り、シャープネス処理された信号に対してアーチファク
トが発生することを防止する方法が提案されている。こ
の方法とは、まず鮮鋭度の異なる、すなわち周波数応答
特性の異なる複数のボケ画像データを作成し、そのボケ
画像データおよび画像データSorgの中の2つの信号の
差分を求めることにより、画像データSorgの、ある限
られた周波数帯域の周波数成分を表す複数の帯域制限画
像データを作成し、さらにその帯域制限画像データをそ
れぞれ異なる変換関数によって所望の大きさとなるよう
に変換してから、その複数の抑制された帯域制限画像デ
ータを積算することにより上記加算データを作成するも
のである。この処理は例えば下記の式(2)により表す
ことができる。 Sproc=Sorg+β(Sorg)×Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn) Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn) =f1(Sorg−Sus1)+f2(Sus1−Sus2)+… +fk(Susk-1−Susk)+…+fn(Susn-1−Susn) (2) 但し、Sproc:処理済み画像データ Sorg :元の画像データ Susk(k=1〜n):ボケ画像データ fk(k=1〜n):各帯域制限画像データを変換する変換関
数 β(Sorg):元の画像データに基づいて定められる強
調度● ところで、フイルムや写真等に記録された画像をスキャ
ナ等により読み取ることにより得られた画像データ、あ
るいはデジタルカメラにおいて取得された画像データ
を、プリンタにおいてプリント出力したり、CRTや液
晶等のモニタに再生することが行われている。ここで、
プリンタやモニタのような画像を表示する表示デバイス
は、デバイス毎に色再現域が異なる。このため、通常R
GBの3色の色データからなる画像データを、sRGB
色空間、CIE1931XYZ色空間、CIE1976
La**色空間等の標準色空間に変換して標準色空間画
像データを得、表示デバイスの色再現域に応じた色空間
に標準色空間画像データを変換する色変換処理を施し
て、表示デバイスにおいて再生に供することが行われて
いる。ここで、表示デバイスの色空間が標準色空間より
も狭い場合には、色変換処理の際に色域圧縮処理が行わ
れる。
【0003】色域圧縮処理は、標準色空間画像データに
より表される画像において、色変換後に表示デバイスの
色再現域外となる色を、色再現域内へ写像することによ
り行われる。具体的には、色再現域外となる色を色再現
域境界の色に写像するクリッピング処理、または色再現
域内の色についても少しずつ色再現域の中心色に写像し
て色再現域外の色を色再現域内に納めるガマット処理が
行われる。なお、色域圧縮処理としては、色差が最小と
なる色再現域へ写像する方法、色相を一定にして明度差
および彩度差を最小とする方法、明度および色相を一定
にして彩度差を最小とする方法、明度差、彩度差および
色相差の重み付け和を最小とする方法等が提案されてい
る。また、色変換前の画像と色変換後の画像との間の知
覚的差異量を、隣接ピクセルの相対関係を考慮した形式
に拡張および定義して色域を圧縮する方法も提案されて
いる(画像間の知覚的差異最小化に基づく色域圧縮法、
中内ら、電子情報通信学会論文誌、D-II、Vol.J81-D-I
I、No.2、pp301-310、1998年2月)。
【0004】このように、色域圧縮処理については種々
の方法が提案されているが、いずれの方法においても、
色再現域外の色および色再現域境界付近の色について
は、色域圧縮により何らかの歪みが生じることは避けら
れない。このため、色変換後の画像においては色再現域
境界付近の色に等高線状のアーチファクトや、エッジ状
のアーチファクトが現れやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに画像データに対してシャープネス処理を施すと、鮮
鋭度が強調された画像を得ることができるが、色変換後
に表示デバイスの色再現域外となる色および色再現域境
界付近の色となる色(以下境界色とする)についても他
の色(以下境界外色とする)と同様に鮮鋭度が強調され
る。ここで、境界外色についてはシャープネス処理を施
し、さらに色変換を行っても問題はない。しかしなが
ら、境界色については、シャープネス処理後に色変換を
行うと、色域圧縮処理により元々生じる色の歪みが強調
され、色変換後の画像に現れるアーチファクトが余計に
目立ってしまうという問題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、色変換によって生じるアーチファクトが目立たなく
なるように、画像データに対してシャープネス処理を施
すことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理方
法は、処理対象画像を表す画像データに対して所定の強
調度によりシャープネス処理を施して処理済み画像デー
タを得、該処理済み画像データを、該処理済み画像デー
タを表示する表示デバイスの色再現域に対応した色空間
に色変換する画像処理方法において、前記処理対象画像
を構成する画素の色が、前記色変換により前記表示デバ
イスの色再現域外または該色再現域の境界付近の色に変
換される場合には、該画素について前記所定の強調度を
弱めることを特徴とするものである。
【0008】「強調度を弱める」とは、シャープネス処
理による鮮鋭度の強調の程度を弱めることのみならず、
シャープネス処理によりぼけた画像が得られるように強
調度を負とすることをも含むものである。
【0009】なお、本発明による画像処理方法において
は、前記処理対象画像を色変換することにより得られる
変換後画像の画素の色と、前記表示デバイスの色再現域
の境界との色距離を算出し、該色距離が小さいほど前記
所定の強調度を弱めるようにしてもよい。
【0010】「色距離」とは、処理対象画像の色空間に
おける、色変換後の画素の色と、その画素の色に最も近
い表示デバイスの色再現域の境界との距離をいう。
【0011】本発明による画像処理装置は、処理対象画
像を表す画像データに対して所定の強調度によりシャー
プネス処理を施して処理済み画像データを得るシャープ
ネス処理手段と、該処理済み画像データを、該処理済み
画像データを表示する表示デバイスの色再現域に対応し
た色空間に色変換する色変換手段とを備えた画像処理装
置において、前記シャープネス処理手段を、前記処理対
象画像を構成する画素の色が、前記色変換により前記表
示デバイスの色再現域外または該色再現域の境界付近の
色に変換される場合には、該画素について前記所定の強
調度を弱めて前記シャープネス処理を行う手段としたこ
とを特徴とするものである。
【0012】なお、本発明による画像処理装置において
は、前記シャープネス処理手段を、前記処理対象画像を
色変換することにより得られる変換後画像の画素の色
と、前記表示デバイスの色再現域の境界との色距離を算
出し、該色距離が小さいほど前記所定の強調度を弱めて
前記シャープネス処理を行う手段としてもよい。
【0013】なお、本発明による画像処理方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムとして提供しても
よい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、処理対象画像を構成す
る画素の色が、色変換により表示デバイスの色再現域外
または色再現域の境界付近の色に変換される場合には、
その画素についてはシャープネス処理の強調度を弱める
ようにしたものである。このため、処理対象画像におい
て色変換後に表示デバイスの色再現域外および色再現域
境界付近の色となる境界色は、鮮鋭度が強調されること
がなくなり、その結果、シャープネス処理された処理済
み画像データを色変換しても、色変換により生じるアー
チファクトが目立つことがなくなる。一方、画像に含ま
れる人物の顔等の主要被写体は境界外色である場合が多
いため、強調度は弱められることなくシャープネス処理
が施される。したがって、主要被写体については鮮鋭度
が高いがアーチファクトが目立たない高画質の画像を表
示デバイスに表示することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。図1は本発明の実施形態による
画像処理装置の構成を示す概略ブロック図である。図1
に示すように、本実施形態による画像処理装置は、処理
対象となる画像データS0の入力を受け付ける入力手段
1、画像データS0に対して前処理を施して前処理画像
データS1を得る前処理手段2、前処理画像データS1
に対してシャープネス処理を施して処理済み画像データ
S2を得るシャープネス処理手段3、表示デバイス4、
および処理済み画像データS2を表示デバイス4の色再
現域に色変換して変換済み画像データS3を得る色変換
手段5とを備える。なお、表示デバイス4としては、プ
リンタ、モニタ等が用いられる。
【0016】入力手段1は、画像データS0の入力を受
け付けるものであり、メディアに記録された画像データ
S0を読み出すメディアドライブ、ネットワーク経由で
画像データS0の転送を受け付けるインターフェース等
からなる。なお、画像データS0は、sRGB色空間、
CIE1931XYZ色空間、CIE1976La**
色空間等の標準色空間の画像を表す画像データである。
なお、本実施形態においては画像データS0はLa**
色空間の画像データとする。
【0017】前処理手段2は、画像データS0に対し
て、オート露光処理(AE処理)やオートホワイトバラ
ンス処理(AWB処理)を施すことにより、前処理画像
データS1を得る。
【0018】色変換手段5は、表示デバイス4の色再現
域内に処理済み画像データS2が変換されるように、処
理済み画像データS2に対して色変換処理を施す。な
お、処理済み画像データS2により表される処理済み画
像の色再現域が表示デバイス4の色再現域よりも広い場
合には、処理済み画像の色再現域の色域圧縮処理が行わ
れる。なお、色変換手段5は、シャープネス処理手段3
に表示デバイス4の色再現域および色変換の内容を表す
色再現域情報Bを入力する。
【0019】シャープネス処理手段3は、前処理画像デ
ータS1に対してシャープネス処理を施す強調処理手段
31、色変換手段5から入力された色再現域情報Bに基
づいて、前処理画像データS1により表される前処理画
像を構成する各画素の色変換後における色と、表示デバ
イス4の色再現域の境界とのLa**色空間における距
離を算出することにより、前処理画像を構成する各画素
の色が、色変換後に表示デバイス4の色再現域外または
色再現域境界となるか否かを判定する境界判定手段3
2、シャープネス処理の強調度βが予め設定されてなる
強調度設定手段33、および境界判定手段32における
判定結果Jに基づいて強調度設定手段33において設定
された強調度βを変更して変更強調度β′を得る強調度
変更手段34を備える。
【0020】強調処理手段31は、下記の式(3)によ
り前処理画像データS1に対してシャープネス処理を施
して処理済み画像データS2を得る。 S2=S1+β′×(S1−S1us) (3) 但し、S1usは前処理画像データS1のボケ画像データ
であり、前処理画像データS1に対して、3×3程度の
ボケマスクによるフィルタリング処理を施すことにより
得られる。
【0021】境界判定手段32は、色再現域情報Bに基
づいて、前処理画像の各画素毎に、前処理画像を構成す
る各画素の色変換後における色と表示デバイス4の色再
現域境界とのLa**色空間における距離(以下色距離
とする)を算出し、算出した色距離を判定結果Jとして
出力する。すなわち、色再現域情報Bにより表示デバイ
ス4の色再現域が分かるため、La**色空間に色再現
域情報Bに基づいて表示デバイス4の色再現域を設定
し、図2に示す等L断面上において、判定の対象となっ
ている画素P1のa**値(色変換後のもの、a1,b
1とする)と、境界上における画素P1の最近傍のa*
*値(a0、b0とする)との距離(すなわち√((a1-
a0)2+(b1-b0)2)を色距離として算出し、これを判定結
果Jとする。なお、色変換後の色が色再現域外となった
場合には、色距離は0とする。
【0022】ここで、色変換手段5において色変換がな
されるのはシャープネス処理が施された処理済み画像デ
ータS2であるが、シャープネス処理によっては前処理
画像の色は変化しないため、前処理画像に対して色変換
を施した後の画素の色と、表示デバイス4の色再現域の
境界線との色距離を求めているものである。
【0023】なお、本実施形態においては画像データS
0をLa**色空間の画像データとしているが、画像デ
ータS0がsRGB色空間の画像データである場合に
は、前処理画像データS1をYCbCr色空間に変換
し、YCbCr色空間における等Y平面上での色変換後
のCbCrと表示デバイス4の色再現域境界との距離を
色距離として算出すればよい。また、画像データS0が
XYZ色空間の画像データである場合には、XYZ色空
間における等Y平面上での色変換後のXZと表示デバイ
ス4の色再現域境界との距離を色距離として算出すれば
よい。
【0024】強調度設定手段33は、前処理画像データ
S1の全体に対して施すシャープネス処理の強調度βを
予め設定するものである。なお、強調度βは予めオペレ
ータにより設定してもよいが、画像毎に画像の特徴を判
断してその画像に最適な強調度βを設定してもよい。
【0025】強調度変更手段34は、判定結果Jに基づ
いて、前処理画像データS1により表される前処理画像
の各画素毎に強調度βを変更する。具体的には、強調度
変更手段34は、図3に示すように色距離と変更強調度
β′との関係を表す変更テーブルを有しており、この変
更テーブルを参照して強調度βを変更して変更強調度
β′を得る。ここで、図3に示す変更テーブルは、強調
度βが1の場合であり、色距離が小さいほど変更強調度
β′が1よりも小さくなるように強調度βを変更するも
のとなっている。また、色距離が0となる色再現域境界
上においては変更強調度β′は0となっている。これに
より、前処理画像において、色変換により表示デバイス
4の色再現域外および色再現域境界の近傍の色(以下境
界色とする)となる画素については、シャープネス処理
の程度が弱められることとなる。
【0026】なお、図3に示す変更テーブルに代えて、
図4に示す変更テーブルを用いてもよい。図4に示す変
更テーブルは、色距離が小さいほど0よりも小さくなる
ように強調度βを変更するものとなっている。また、色
距離が0となる色再現域境界上においては変更強調度
β′は−1となっている。これにより、境界色となる画
素については、鮮鋭度を強調させるような変更強調度
β′ではなく、画像をぼかすような処理を行う変更強調
度β′が得られることとなる。
【0027】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。図5は本実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。まず、入力手段1において、処理対象となる画像デ
ータS0の入力が受け付けられる(ステップS1)。続
いて、前処理手段2において画像データS0に対して前
処理が施されて前処理画像データS1が得られる(ステ
ップS2)。前処理画像データS1はシャープネス処理
手段3に入力される。
【0028】シャープネス処理手段3においては、まず
境界判定手段32において、前処理画像データS1によ
り表される前処理画像の各画素毎に、前処理画像を構成
する各画素の色変換後における色と表示デバイス4の色
再現域境界との色距離が算出され、算出された色距離が
判定結果Jとして出力される(ステップS3)。そし
て、強調度設定手段33において設定された強調度βが
強調変更手段34において判定結果Jに基づいて変更さ
れて、変更強調度β′が得られる(ステップS4)。次
いで、強調処理手段31において、前処理画像データS
1に対して、変更強調度β′により上記式(3)に基づ
いてシャープネス処理が施されて処理済み画像データS
2が得られる(ステップS5)。
【0029】処理済み画像データS2は色変換手段5に
おいて表示デバイス4の色再現域に色変換されて変換済
み画像データS3が得られ(ステップS6)、表示デバ
イス4において表示され(ステップS7)、処理を終了
する。
【0030】ここで、色変換を行う際には、表示デバイ
ス4の色再現域内に色を変換する色域圧縮処理が行われ
るが、境界色については色域圧縮により何らかの歪みが
生じることは避けられない。このため、色変換後の画像
においては色再現域境界付近の色に等高線状のアーチフ
ァクトや、エッジ上のアーチファクトが現れやすい。
【0031】一方、画像データに対してシャープネス処
理を施すと、鮮鋭度が強調された画像を得ることができ
るが、境界色および境界色以外の境界外色の区別なく同
様に鮮鋭度が強調される。境界外色についてはシャープ
ネス処理を施し、さらに色変換を行っても何ら問題はな
い。しかしながら、境界色については、シャープネス処
理後に色変換を行うと、色域圧縮処理により元々生じる
色の歪みが強調され、色変換後の画像に現れるアーチフ
ァクトが余計に目立ってしまうという問題がある。
【0032】本実施形態においては境界色についてはシ
ャープネス処理の強調度βを弱くするように変更して変
更強調度β′を得、この変更強調度β′によりシャープ
ネス処理を施すようにしたため、前処理画像における境
界色は鮮鋭度が強調されることがなくなり、その結果、
シャープネス処理された処理済み画像データS2を色変
換しても、色変換により生じるアーチファクトが目立つ
ことがなくなる。一方、画像に含まれる人物の顔等の主
要被写体は境界外色である場合が多いため、強調度βは
弱められることなくシャープネス処理が施される。した
がって、主要被写体については鮮鋭度が高いが、アーチ
ファクトが目立たない高画質の画像を表示デバイス4に
表示することができる。
【0033】なお、上記実施形態においては、強調処理
手段31において、上記色(3)によりシャープネス処
理を行っているが、上記式(2)によりシャープネス処
理を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像処理装置の構成を
示す概略ブロック図
【図2】境界判定手段において行われる処理を説明する
ための図
【図3】変更テーブルを示す図(その1)
【図4】変更テーブルを示す図(その2)
【図5】本実施形態の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 入力手段 2 前処理手段 3 シャープネス処理手段 4 表示デバイス 5 色変換手段 31 強調処理手段 32 境界判定手段 33 強調度設定手段 34 強調度変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE03 CE04 CE06 CE17 CE18 DA16 DB02 DB06 DB09 5C077 LL19 MP08 PP03 PP31 PP32 PP34 PP36 PP37 PQ08 PQ12 SS06 TT02 5C079 HB01 HB04 HB05 HB08 HB11 LA15 LB02 NA03 PA03 PA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象画像を表す画像データに対し
    て所定の強調度によりシャープネス処理を施して処理済
    み画像データを得、該処理済み画像データを、該処理済
    み画像データを表示する表示デバイスの色再現域に対応
    した色空間に色変換する画像処理方法において、 前記処理対象画像を構成する画素の色が、前記色変換に
    より前記表示デバイスの色再現域外または該色再現域の
    境界付近の色に変換される場合には、該画素について前
    記所定の強調度を弱めることを特徴とする画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記処理対象画像を色変換することに
    より得られる変換後画像の画素の色と、前記表示デバイ
    スの色再現域の境界との色距離を算出し、 該色距離が小さいほど前記所定の強調度を弱めることを
    特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 処理対象画像を表す画像データに対し
    て所定の強調度によりシャープネス処理を施して処理済
    み画像データを得るシャープネス処理手段と、該処理済
    み画像データを、該処理済み画像データを表示する表示
    デバイスの色再現域に対応した色空間に色変換する色変
    換手段とを備えた画像処理装置において、 前記シャープネス処理手段は、前記処理対象画像を構成
    する画素の色が、前記色変換により前記表示デバイスの
    色再現域外または該色再現域の境界付近の色に変換され
    る場合には、該画素について前記所定の強調度を弱めて
    前記シャープネス処理を行う手段であることを特徴とす
    る画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記シャープネス処理手段は、前記処
    理対象画像を色変換することにより得られる変換後画像
    の画素の色と、前記表示デバイスの色再現域の境界との
    色距離を算出し、 該色距離が小さいほど前記所定の強調度を弱めて前記シ
    ャープネス処理を行う手段であることを特徴とする請求
    項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 処理対象画像を表す画像データに対し
    て所定の強調度によりシャープネス処理を施して処理済
    み画像データを得る手順と、該処理済み画像データを、
    該処理済み画像データを表示する表示デバイスの色再現
    域に対応した色空間に色変換する手順とを有する画像処
    理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに
    おいて、 前記処理済み画像データを得る手順は、前記処理対象画
    像を構成する画素の色が、前記色変換により前記表示デ
    バイスの色再現域外または該色再現域の境界付近の色に
    変換される場合には、該画素について前記所定の強調度
    を弱めて前記シャープネス処理を行う手順であることを
    特徴とするプログラム。
  6. 【請求項6】 前記処理済み画像データを得る手順
    は、前記処理対象画像を色変換することにより得られる
    変換後画像の画素の色と、前記表示デバイスの色再現域
    の境界との色距離を算出する手順と、 該色距離が小さいほど前記所定の強調度を弱めて前記シ
    ャープネス処理を行う手順とを有することを特徴とする
    請求項5記載のプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010252276A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Fujifilm Corp 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2011077774A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像出力装置、及び画像処理方法

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