JP2003204287A - Cdma通信方法および拡散系列生成方法 - Google Patents

Cdma通信方法および拡散系列生成方法

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JP2003204287A
JP2003204287A JP2003011599A JP2003011599A JP2003204287A JP 2003204287 A JP2003204287 A JP 2003204287A JP 2003011599 A JP2003011599 A JP 2003011599A JP 2003011599 A JP2003011599 A JP 2003011599A JP 2003204287 A JP2003204287 A JP 2003204287A
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spreading sequence
spreading
transmission
data
signal
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Fumiyuki Adachi
文幸 安達
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチレートのユーザの場合でも高い伝送品
質を実現すること。 【解決手段】 例えば、Q=2としてC16(1)系列
を用いることにする。このとき、図3の階層構造で示さ
れたC16(1)系列より階層が低い系列、{C
32(1),C32(2)}と{C64(1),C64
(2),C64(3),C64(4)}はC16(1)
系列またはその反転された系列/C16(1)を含む。
そこで、2 倍のピークの伝送のときに用いる拡散系
列は、C16(1)系列より階層が低い系列、{C32
(1),C32(2)}と{C64(1),C
64(2),C64(3),C64(4)}のいずれか
が既に用いられているときには、このC16(1)系列
を用いることはできない。このようにすると、拡散系列
の生成の規則性から全ての伝送速度のユーザの拡散系列
も互いに直交化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信において
符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple
Access )通信方法および拡散系列生成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、同じ長さの拡散系列、例えばKチ
ップ(Kはマトリックス表示では次元数に相当)が用い
られていた。あるいは、短周期(例えばKチップ)と長
周期(例えば232チップ)の乗積したものが使われて
いた。複数のユーザが通信するときには下りリンク(基
地局送信)では互いに直交した短周期の拡散系列の組が
用いられる。長周期拡散系列は全てのユーザに対して同
じである。この理由は、CDMAでは全てのユーザが同
一無線帯域を共有するので互いの干渉を最小にするため
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
場合、全てのユーザは最大伝送速度が同じになってしま
う。例えば、帯域幅は約1MHz程度でK=1024チ
ップの拡散系列を用いるときはピーク9.6kbpsの
伝送速度となる。しかし、一般には、例えば、音声通信
では8kbps程度であるが、画像伝送では64kbp
s以上、モデムデータ伝送では28.8kbpsという
ようにピーク伝送速度が異なる場合が多い。このように
複数ユーザが異なる伝送速度で同一無線帯域を用いて通
信する場合に、互いに直交していない周期の異なる拡散
系列を用いると干渉が生じ、伝送品質が劣化するという
問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、干渉を生じない
で異なる伝送速度(マルチレート)のCDMA通信を実
現するための、拡散系列生成と選択法が得られるCDM
A通信方法および拡散系列生成方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、送信データをデータ変調
して狭帯域変調信号を生成し、該狭帯域変調信号を拡散
系列で広帯域信号へ拡散変調して送信するCDMA通信
方法において、拡散系列の選択に際して、伝送速度のピ
ークの大きさに対応する次元数の小さいマトリックスの
1つから生成され、行ベクトルが互いに直交している次
数の大きい(2×2元、Nは整数で≧1)マトリッ
クスを逐次的に生成し、各ユーザへの送信データの伝送
速度のピークの大きさに応じて、ユーザ毎に次元数の異
なるマトリックスの中の行ベクトルの1つを拡散系列と
して選択することを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、送信データをデ
ータ変調して狭帯域変調信号を生成し、該狭帯域変調信
号を拡散系列で広帯域信号へ拡散変調して送信する送信
装置において、伝送速度のピークの大きさに対応する次
元数の小さいマトリックスの1つから生成され、行ベク
トルが互いに直交している次数の大きい(2×2
元、Nは整数で≧1)マトリックスを逐次的に生成す
る短周期拡散系列生成回路と、各ユーザへの送信データ
の伝送速度のピークの大きさに応じて、前記短周期拡散
系列生成回路で生成されたマトリックスの中から、ユー
ザ毎に次元数の異なるマトリックスの中の行ベクトルの
1つを拡散系列として選択する制御回路とを備えたこと
を特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、拡散系列を用い
て拡散された送信信号を受信して、逆拡散する受信装置
において、拡散系列の選択に際して、伝送速度のピーク
の大きさに対応する次元数の小さいマトリックスの1つ
から生成され、行ベクトルが互いに直交している次数の
大きい(2×2元、Nは整数で≧1)マトリックス
を逐次的に生成し、各ユーザへの送信データの伝送速度
のピークの大きさに応じて、ユーザ毎に次元数の異なる
マトリックスの中の行ベクトルの1つを拡散系列として
選択された送信信号に対して、前記選択の条件に基づい
て所定のチップ毎に送信データの判定を行うデータ判定
回路と、該データ判定回路の出力に基づいて、前記拡散
系列を選択する制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項4にかかる発明は、送信データをデ
ータ変調して狭帯域変調信号を生成し、該狭帯域変調信
号を広帯域信号へ拡散変調するための拡散系列を生成す
る拡散系列生成方法において、伝送速度のピークの大き
さに対応する次元数の小さいマトリックスの1つから生
成され、行ベクトルが互いに直交している次数の大きい
(2×2元、Nは整数で≧1)マトリックスを逐次
的に生成することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は送信側のブロック図、図
2,図3は本発明の拡散系列生成法と割当方法を図式化
したものである。図1に示すように、各ユーザの送信デ
ータは、データ変調器1で変調して狭帯域変調信号を得
る。これを短周期拡散系列生成回路2で後述のようにし
て選択した短周期拡散系列で広帯域信号に拡散変調し、
加算器3で加算後、長周期拡散系列生成回路4で生成し
た前記短周期拡散系列より長い周期の長周期拡散系列で
拡散し、出力する。5は制御部であって、データ変調器
1、短周期拡散系列生成回路2、長周期拡散系列生成回
路4を制御する。
【0010】拡散系列は図2のように一定の規則の基で
生成される。図2において、行列C はC(1)=
(1,1)、C(2)=(1,0)で構成されてい
る。/C (1)、/C(2)は1と0とを逆にした
/C(1)=(0,0),/C (2)=(1,0)
を意味している。このようにして、C2nは、図2に図
示したように定義される。ここに示した例で生成される
マトリックスの行ベクトルはウオルシュ関数になる。
【0011】これを階層構造で記述したのが図3であ
る。記号Cの添字は行列の次数である。最大次数が64
の場合で示してある。このことは、短周期拡散系列のチ
ップ長は64チップであることを示す。従って、N=6
であり、図の右欄には各階層に対応するQの値が示して
ある。さて、最低のランクのピーク伝送速度のとき64
個の行ベクトル{C64(1),…,C64(64)}
の中の1つを拡散系列として割り当てる。最低ランクの
ピーク伝送速度を9.6kbpsとする。この2倍の速
度では32個の行ベクトル{C32(1),…,C32
(32)}の中の1つを拡散系列として割り当てる。2
倍のピークのときには26−Q個の行ベクトル
【0012】
【数1】
【0013】の中の1つを拡散系列として割り当てる。
【0014】例えば、Q=2としてC16(1)系列を
用いることにする。このとき、図3の階層構造で示され
たC16(1)系列より階層が低い行ベクトル(以下で
は系列と呼ぶ)、{C32(1),C32(2)}と
{C64(1),C64(2),C64(3),C64
(4)}はC16(1)系列またはその反転された系列
/C16(1)(/は反転を意味する)を含む。そこ
で、2倍のピークの伝送のときに用いる拡散系列は、
16(1)系列より階層が低い系列、{C
32(1),C32(2)}と{C64(1),C64
(2),C64(3),C64(4)}のいずれかが既
に用いられているときには、このC16(1)系列を用
いることはできない。このように、異なるピーク伝送速
度に対して、それに対応する拡散系列より階層が低い系
列のいずれもが使われないように、拡散系列を選択す
る。このようにすると、拡散系列の生成の規則性から全
ての伝送速度のユーザの拡散系列も互いに直交化させる
ことができる。
【0015】図4は受信側のブロック図である。受信信
号は、長周期拡散系列生成回路11で選択された長周期
拡散系列で逆拡散され、短周期拡散系列生成回路12で
選択された短周期拡散系列で逆拡散され、積分放電フィ
ルタ13を通った後、データ判定回路14でデータ判定
され受信データとして出力される。15は制御部であっ
て、データ判定回路14の出力に基づいて、長周期拡散
系列生成回路11、短周期拡散系列生成回路12に対し
て拡散系列選択のために必要なデータを供給し、クロッ
ク発生器17の出力をQ分周器16に入力し、積分放電
フィルタ13の積分放電タイミングを供給する。
【0016】さて、最低のピーク速度の2倍をデータ
伝送速度のピークとするときには、2N−Q×2N−Q
元のマトリックスの中の行ベクトルの1つから生成され
る、最大次元数の2×2元のマトリックスの中の2
個の行ベクトルの中の1つを拡散系列として選択する
の場合の受信側の逆拡散法を説明する。
【0017】上記の一例として、最低ピーク速度の2
=4倍(Q=2)の速度のときの受信側の逆拡散法を説
明する。送信側の拡散系列はC16(1)ではなく、そ
れを部分系列として含む{C64(1),C
64(2),C64(3),C64(4)}の中のいず
れか1つ、例えばC64(2)を用いる。従って、系列
周期は64チップであるが、送信データ1ビット当りの
チップ数は16チップである。このとき、他のユーザに
対して{C64(1),C64(3),C64(4)}
を用いることはできない。受信側では拡散系列C
64(2)を用いて逆拡散するが、16チップ毎に受信
データを判定する。C64(2)は16チップ毎に規則
的にC16(1)とその反転された系列/C16(1)
を繰り返すので、送信データをまちがいなく判定でき
る。このようにすれば、伝送速度が異なっても、拡散系
列はあたかも最低ピーク伝送時のままであるかのごとく
使うことができる。ただし、図3で示した階層図におい
て、割り当てる拡散系列C64(2)を第2階層(Q=
2)まで上り、到達した系列に属する最下層の拡散系列
{C64}のいずれも他のユーザに用いることはできな
い。
【0018】CDMAの通信の途中で、データ伝送速度
が最低のピーク速度の2倍より低くとなったとき、伝
送速度に応じて送信時間に空きを作ることを説明する。
この1例である基地局と移動局の無線送信データ系列を
図5に示す。送信するデータを一定時間(1フレーム時
間という)毎にまとめ、現在のデータ伝送速度にかかわ
らず、データ伝送速度のピークに相当するRビット/秒
のフレームデータに変換して、拡散系列と乗積する(す
なわち拡散する)。Rは最低のピーク速度の2 倍(Q
はN以下の任意の整数)であり、現在の伝送速度がR×
C(C≦1)のときは、1フレーム内の送信データ数が
ピーク時のC倍となるので、送信時間率をCとする。こ
のように、送信時間率を調整することによって、通信の
途中でデータ伝送速度が変化しても常に、無線伝送速度
を一定のまま(すなわちピーク速度Rのまま)とする。
Q=2の場合について拡散系列の割当法について、図3
を用いて説明する。データ伝送速度のピークが最低ピー
クの2=4倍であるので、C16(1)が割り当てら
れたものとする。通信の途中でデータ伝送速度が変化し
ても、拡散系列は変えずに、常に16チップ毎に送信デ
ータを判定する。このように、一旦データ伝送速度のピ
ークが決定されると、通信の途中でデータ伝送速度が変
化しても同一の拡散系列を用い続けることになるので、
送信時間率Cがゼロに近くなる場合がある。
【0019】一方、データ伝送速度が低下したときに
は、それに応じて拡散系列をピーク時の拡散系列の下の
階層の拡散系列を再割り当てすることも可能である。デ
ータ伝送速度が最低のピーク速度の2P−1倍から2
倍(PはQ以下の任意の整数)の範囲にあるときの送信
時間率Cは最低でも50%である。Q=2の場合につい
て拡散系列の割当法を説明する。まず、図3に示したよ
うに、C16(1)が割り当てられているものとする。
通信の途中で伝送速度が変化し、ピークの1/2以下に
なるとC16(1)の1つ下層に位置する{C
32(1),C32(2)}の中の1つを再割り当てす
る。ピークの1/4以下になるとさらに1つ下層に位置
する{C64(1),C64(2),C64(3),C
64(4)}の中の1つを再割り当てする。
【0020】一方、拡散系列を割り当てるときには、最
初から最下層の{C64(1),C 64(2),C64
(3),C64(4)}の中の1つを割り当てる。この
場合、通信の途中で伝送速度が変化しても、ピークの1
/2以下にならないときは、送信時間率を調整して伝送
する。この場合は、送信時間に空きができることにな
る。受信側でこの系列を用いて逆拡散するときには、ピ
ークの1/2以下になると32チップ毎に送信データを
判定し、ピークの1/4以下になると64チップ毎に送
信データを判定するように、送信データの判定周期を変
える。
【0021】上記で説明した木構造の拡散符号生成と1
対1に対応したグループ拡散変調器の構成を以下で説明
する。
【0022】図6は、グループ拡散変調器の基本構成単
位である3入力、1出力の基本変調素子を示す。図6に
示す基本変調素子の構成において、2つの入力端子61
および62には変調信号、1つの入力端子63は拡散用
の信号を入力し、2つの変調信号入力のうちの一方(端
子62からの信号)は、乗算素子65において拡散用信
号で乗算される構成になっている。端子61からの変調
信号と乗算された端子62からの信号は、加算素子64
により加算されて出力端子66から出力される。
【0023】図7は、図6に示した基本変調素子60を
用いて、階層的にN段接続したグループ拡散変調器を示
す。図7の構成において、チャネル数は2のN乗個であ
る。さて、図7に示すグループ変調器の第1段には2の
(N−1)乗個の素子が置かれ、段が1段上がるにつれ
て素子数は1/2になる。各段の拡散用信号入力は周期
的矩形信号であり、第1段目はクロック周波数fcの2
のN乗分の1の周波数、第2段目は2の(N−1)乗分
の1の周波数というように、段数が1段上がる毎に周波
数は2倍になる。なお、クロック周波数fcはチップレ
ートに等しい。最上位段(第N段)の基本変調素子に入
力される拡散用信号周波数はfcの1/2である。図8
には、各段における周期的矩形信号の関係を示してい
る。
【0024】図7の構成においては、上述の全てのチャ
ネルのデータレートが同一の場合の変調を行うことがで
きる。この場合、拡散系列の速度(チップレートfc)
と狭帯域変調信号の変調速度(シンボルレート)との比
は2のN乗である。例えば、チップレートがfc=4.
096Mcpsで、N=6のときは、シンボルレートは
4.096Mcps/64=64kシンボル/秒にな
る。このときのチャネル数は2のN乗=64チャネルと
なる。
【0025】図9は、上述の図3に示した木構造の拡散
符号によるマルチレートに対応した変調が行える変調器
の構成を示している。
【0026】図9に示した変調器は、図7の構成に加え
て、上位段の素子の入力端子に直接、狭帯域変調信号を
入力できる構成としている。このため、各基本変調素子
2つの入力の両方にそれぞれ入力を切り替えるためのス
イッチが設けられている。シンボルレートが2倍のチャ
ネルの変調信号の場合は、2段目の素子の2つの入力の
うちでそのチャネルを含む入力端子に直接、入力するこ
とができる。4倍なら3段目の素子の2つの入力のうち
でそのチャネルを含む入力端子に直接、入力する。2の
p乗倍のシンボルレートの変調信号の場合には、p+1
段目の素子の2つの入力のうちでそのチャネルを含む入
力端子に直接、入力する。
【0027】これは、上述の図3に示した木構造の拡散
符号系列の生成と、厳密に1対1に対応した拡散変調に
なっている。
【0028】図10は、図7より少ない基本変調素子を
用いて構成したグループ変調器を示す。図10におい
て、基本変調素子をR段接続する(R<N)。そして、
最上位段の素子出力に2の(N−R)乗チップ周期の直
交符号系列を乗積する構成をグループ変調器の単位とし
ている。最終的に、合計で2の(N−R)乗個のグルー
プ変調器の出力を加算する構成を示している。図10に
示した構成は、N=6、R=3の場合である。
【0029】図10の構成において、図7に示すような
各素子を階層的にN段接続する代わりに、R段接続して
いる(R<N)しており、最上位段の素子出力に2の
(N−R)乗チップの周期の直交拡散符号系列を、乗算
器103により乗積している。これをグループ変調器単
位102として、合計で2の(N−R)乗個のグループ
変調器を用い、これらの出力を加算器101により加算
して、最終的に2のN乗個のチャネルを拡散変調した信
号を得ている。
【0030】このようにして、チャネル数の少ないグル
ープ拡散変調器を複数個並列に用いて、よりチャネル数
の多いグループ拡散変調器に拡張することができる。
【0031】また、図10に示した構成においても、上
述の図3に示したマルチレートに対応した木構造の拡散
符号による変調が行える変調器の構成とすることができ
る。このため、上位段の素子の入力端子に直接、狭帯域
変調信号を入力できる構成とすることができるように、
図9に示したように、各基本変調素子の入力端子にスイ
ッチを設ける必要がある。この構成により、マルチレー
トに対応した木構造の拡散符号による変調が行える変調
器の構成とすることができる。
【0032】図11は、図10の点線部に相当する2
チャネル・グループ変調器の別の構成を示している。図
11において、2チャネルのユーザ・データは、各デ
ータ変調器112に入力し、狭帯域変調信号を得る。デ
ータ変調器112からの2のデータ変調信号出力は、
それぞれ直交周期拡散系列生成回路114からの各拡散
系列と乗算器116により乗算された後、加算器117
により合成される。その後、図10と同様にの2
(N−R)チップ周期の拡散符号を乗算される。このと
き、各変調信号の出力に乗算される拡散系列について、
以下に詳しく説明する。
【0033】図11に示した拡散変調は、直交符号を2
段階で乗算している。低速直交周期拡散系列生成回路1
14で生成される拡散符号は、拡散チップレートの1/
(2 (N−R))の速度であり、Walsh関数とな
る。
【0034】低速直交周期拡散系列生成回路144で生
成される拡散系列を図12および図13を用いて説明す
る。
【0035】図12において、行列D=1であり、隣
接する行列D間の関係については、図示されている通り
である。この様に関係づけられている行列の行ベクトル
から、低速直交周期拡散系列が生成される。
【0036】この行ベクトルと拡散系列との時間関係の
1例が、図13に示されている。図13に示されている
例は、N=6、R=3の場合である。これで分かるよう
に、この低速直交周期拡散系列は、よく知られているW
alsh関数である。
【0037】また、2(N−R)チップ周期の直交符号
は、図2,図3で説明した次元数の小さいマトリックス
から次元数の大きいマトリクスを生成して得られる。そ
のマトリックスの行ベクトルの1つか他の直交系列の組
み(例えば直交ゴールド系列の組)の中の1つである。
このようにして、拡散変調のための拡散系列を得ること
ができる。
【0038】低速の直交周期信号生成において、これで
生成される拡散系列は、図3のような階層構造を有して
いることは明らかである。この階層構造において、上述
のように、下位階層があるユーザに使用されていると、
その階層を用いることができないことは同様である。
【0039】また、図5で説明したように、データ伝送
の最低のピーク速度が変化しても、低速の直交周期信号
生成において、拡散系列を変えずに送信時間に空きを作
るように制御することもできる。
【0040】また、データ伝送速度が1/2以上低下し
たとき、それに応じて、低速の直交周期信号生成におけ
る拡散系列を再割り当てするように制御することも可能
である。
【0041】図11〜図13で説明した拡散変調は、上
述の図面図6〜図10で説明したグループ変調器を用い
て変調することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、マルチ
レートのユーザの場合であっても互いに直交化させるこ
とができるので、高い伝送品質を実現することができ
る。
【0043】また、木構造の直交拡散符号による変調器
を、単純な構成の素子を階層的に多段接続することで構
成でき、LSI化に適した構成である。そして、木構造
の直交拡散符号生成と1対1に対応した変調器であるの
で、マルチレートの場合の拡散変調制御を簡単に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送信側のブロック図である。
【図2】拡散系列の生成規則を示す図である。
【図3】拡散系列の階層構造を示す図である。
【図4】受信側のブロック図である。
【図5】基地局と移動局の無線送信データ系列を示す図
である。
【図6】基本変調素子の構成を示すブロック図である。
【図7】2のN乗個のチャネルを拡散する拡散変調器の
構成を示すブロック図である。
【図8】各段の基本変調素子に入力される拡散用信号を
示す波形図である。
【図9】伝送レートが異なるチャネルを拡散する拡散変
調器の構成を示すブロック図である。
【図10】2のN乗個のチャネルを拡散する拡散変調器
の他の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の送信側の他の構成のブロック図であ
る。
【図12】拡散系列の生成規則を示す図である。
【図13】行ベクトルと拡散符号系列との時間関係を示
す図である。
【符号の説明】
1 データ変調器 2 短周期拡散系列生成回路 3 加算器 4 長周期拡散系列生成回路 5 制御部 60 基本変調素子 61,62 変調信号入力端子 63 拡散用信号入力端子 64 加算器 65 乗算器 66 出力端子 101 加算器 102 グループ拡散変調器単位 103 乗算器 112 データ変調器 114 低速直交周期拡散系列生成回路 115 2N−Q 周期の直交拡散符号生成回路 116 乗算器 117 加算器 118 乗算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データをデータ変調して狭帯域変調
    信号を生成し、該狭帯域変調信号を拡散系列で広帯域信
    号へ拡散変調して送信するCDMA通信方法において、 拡散系列の選択に際して、伝送速度のピークの大きさに
    対応する次元数の小さいマトリックスの1つから生成さ
    れ、行ベクトルが互いに直交している次数の大きい(2
    ×2元、Nは整数で≧1)マトリックスを逐次的に
    生成し、 各ユーザへの送信データの伝送速度のピークの大きさに
    応じて、ユーザ毎に次元数の異なるマトリックスの中の
    行ベクトルの1つを拡散系列として選択することを特徴
    とするCDMA通信方法。
  2. 【請求項2】 送信データをデータ変調して狭帯域変調
    信号を生成し、該狭帯域変調信号を拡散系列で広帯域信
    号へ拡散変調して送信する送信装置において、 伝送速度のピークの大きさに対応する次元数の小さいマ
    トリックスの1つから生成され、行ベクトルが互いに直
    交している次数の大きい(2×2元、Nは整数で≧
    1)マトリックスを逐次的に生成する短周期拡散系列生
    成回路と、 各ユーザへの送信データの伝送速度のピークの大きさに
    応じて、前記短周期拡散系列生成回路で生成されたマト
    リックスの中から、ユーザ毎に次元数の異なるマトリッ
    クスの中の行ベクトルの1つを拡散系列として選択する
    制御回路とを備えたことを特徴とする送信装置。
  3. 【請求項3】 拡散系列を用いて拡散された送信信号を
    受信して、逆拡散する受信装置において、 拡散系列の選択に際して、伝送速度のピークの大きさに
    対応する次元数の小さいマトリックスの1つから生成さ
    れ、行ベクトルが互いに直交している次数の大きい(2
    ×2元、Nは整数で≧1)マトリックスを逐次的に
    生成し、各ユーザへの送信データの伝送速度のピークの
    大きさに応じて、ユーザ毎に次元数の異なるマトリック
    スの中の行ベクトルの1つを拡散系列として選択された
    送信信号に対して、前記選択の条件に基づいて所定のチ
    ップ毎に送信データの判定を行うデータ判定回路と、 該データ判定回路の出力に基づいて、前記拡散系列を選
    択する制御回路とを備えたことを特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 送信データをデータ変調して狭帯域変調
    信号を生成し、該狭帯域変調信号を広帯域信号へ拡散変
    調するための拡散系列を生成する拡散系列生成方法にお
    いて、 伝送速度のピークの大きさに対応する次元数の小さいマ
    トリックスの1つから生成され、行ベクトルが互いに直
    交している次数の大きい(2×2元、Nは整数で≧
    1)マトリックスを逐次的に生成することを特徴とする
    拡散系列生成方法。
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